JP2006506203A - 老視を軽減する角膜アブレーションのためのエキシマレーザ装置と関係制御方法 - Google Patents

老視を軽減する角膜アブレーションのためのエキシマレーザ装置と関係制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】記述するエキシマレーザ装置(1)およびその装置による老視を軽減するための角膜アブレーションを実施するための制御方法
【解決手段】エキシマレーザ装置(1)は、4次の眼球収差、特に正の球面収差を誘導して角膜にフォトアブレーションのパターンを形成するように制御される。より詳細には、まず、視覚異常を示す眼の収差マップを取得する。視覚異常には、遠視、乱視、および近視を含む2次視覚異常と、球面収差等の高次視覚異常が含まれる。検知された球面収差が負の場合、絶対値の数値を増加させて軽減し、正の球面収差を誘導して過矯正のフォトアブレーションパターンを取得する。反対に、検知された球面収差が正の場合、その符号を変えて絶対値の数値を増加させ、正の球面収差を誘導して過矯正のフォトアブレーションパターンを取得する。このようにして生成されたフォトアブレーションパターンは、角膜へのエキシマレーザ装置(1)の実施に供給される。

Description

本発明は老視を軽減する角膜アブレーションのためのエキシマレーザ装置と関係制御方法に関する。
周知のように、ヒトの眼はカメラに類似している。ヒトの眼では角膜と水晶体がカメラの場合の2枚のレンズの役割を果たしており、瞳孔は絞りであり、網膜はフィルムである。
レンズは外界からの光線を網膜にあわせる。絞りは拡大または収縮して十分な光を眼に導入し、網膜が眩惑することなく理想的に機能するよう調整する。網膜によって定義される感光フィルムは印加される光エネルギーを視覚的メッセージに変換する。これが皮質中枢に転送され解釈される。
光学システムとしての眼の基本的性質は遠近調節能力である。つまり像が常に網膜に形成されるように対象との距離を調整することである。
ヒトの眼のレンズは上述のように様々なジオプトリーの連合からなる集光システムである。異なる屈折率の2つの媒体を分離するわずかに湾曲した球面である。
図1はヒトの眼である。図2は光学システムとしてのヒトの眼である。ここでは、Aは角膜を意味し、Bは房水であり、Cは水晶体であり、Dは硝子体であり、Eは網膜である。
すなわち、
・ 最初のジオプトリーは角膜前面である。これは約48ジオプトリーの集光力を持っている(1ジオプトリーはメートルで表した焦点距離の逆数である)。
・ 第2のジオプトリーは角膜後面である。この集光効果は約5ジオプトリーである。
・ 第3のジオプトリーは水晶体である。これは両凸レンズに似ている。ここでは前面の曲率半径は10mmであり、後面は6mmである。レンズの集光力は19〜33ジオプトリーであり、水晶体前面の曲率で変化する。
・ 眼のジオプトリーと網膜に伴って変化するのは房水と硝子体である。これらの屈折率は約1.33である。
角膜全体としての表面には、中央部のみに直径約4mmの光学領域がある。これは一般に瞳孔絞りの開口部として定義され、使用されている。
眼の光学系の3つの基本要素の1つが長さである。残りの2つは頂点屈折力と媒体の屈折率である。
正常な眼である正視では、遠くの物体の光線は網膜に正確に焦点を結ぶ。
近視、乱視、遠視は光学系の欠陥である。これは網膜に正確に像を結ぶことはできない。
屈折障害は複数の方法で判定できる。その検査と分析は誤差測定法と医学界では収差分析機として知られる進歩した光学収差測定機器の使用により近年発達した。
簡単に言えば、波面収差は、解析された波面形の幾何学的に完全な参照形からの逸脱として知られている。
波面は光が通る媒体の組成の影響を受ける。ガラス、空気、水、繊維などの異なる媒体では光の速度も異なってくる。光速が遅い媒体(屈折率が高い)では波長は低くなる。これは波面での光の伝搬が遅くなるだめである。
図3aは、完全な集束レンズを通る球面波面の様子である。焦点は波の励起中心と一致している。
具体的には、一度レンズを通過すると、球面波面は平面になる。一方、レンズに欠陥があると、図3bのようにレンズの後で平面波面が変異する。
眼の光学収差は平坦な波面に対して、眼から発する波面の狂いであると考えられている。網膜の任意の点で拡散する光は光源点となり、球面波面を生じる。この状態は図3aおよび図3bと非常に類似している。角膜、水晶体、ガラス体は集束レンズとして機能する。眼の光学系が完全(完全なレンズとして機能する)ならば、眼から発する波面は平面である。
眼の収差は様々な因子によって起こる。すなわち、様々な眼の光学サブシステム内部の密度の変化、眼の様々な部位の間の不規則、または変形した形状などである。これは所定の理想的な形態から比較して局所的な波面の変形を生じる。
その程度に応じて、人間の眼の収差は視力の大幅な低下を生じることがある。図4aと4bがその例である。具体的には図4aは、患者の眼に実際に見える像であり、図4bは、修正なく患者が実際に見る像である。
眼科学では、収差は一般にゼルニケ多項式で測定する。これは係数で重みを付けた初等関数の合計としての波面収差の数学的表現である。つまり関数(x,y)として多項式で表される幾何学的図形である。
この選択の理由はゼルニケ多項式が一般に光学系の収差を表すのに用いられているからである。
ゼルニケ多項式の係数を使って、瞳孔上の波面は次の合計で表される:
ここでZnmはゼルニケ多項式である。Cnmは各ゼルニケ項に重みを付けるそれぞれの復元関数である。係数はμmで表され、数字nとmは各多項式である。
再建された波面WR(x,y)が実際の波面に接近する範囲はその級数で認められる次数nの増加に伴って増加する。
図5は、ゼルニケ多項式で定義される4次までの幾何学形状である。
図6の表は、4次までのゼルニケ多項式の数学的な説明である。特に各多項式は識別記号(項)、次数、極形式およびデカルト座標形式、収差タイプを示してある。
表のゼルニケ項は一般に眼科学で使われている表記法で表されている。たとえばZ −υは寄与する頻度を直接表している。上付き文字はnおよびmと υ=2m−n によって直接相関する。
誤差測定は眼科で使われる2つの基本値の測定を行い、2次元の屈折異常を測定する。それはジオプトリーで表される球面Sと円筒Cである。下記の2次ゼルニケ係数を使う計算は現在、最も一般的に光学で使われる方法である。ただし値は他の方法(屈折計法など)を使って測定されたものと少し違う。他の方法では2次収差の平均(最も重要)とより高次(3次、4次、それ以上)の収差を計算する。
そこで −S=+2c はゼルニケ多項式の係数Z (2次、対称)で定義される収差に対応する。
そこで −C=±√(c −2+(c は2つの非対称2次ゼルニケ多項式の係数の2乗平均平方根と対応する。
収差の全範囲を評価する1つの基準は2乗平均平方根(RMS)値である。これは様々な測定と患者から得られた収差を定量化し、従って比較することができる。
RMS値計算は、波面σの2次元分散を参照して再建された波面がどのように平面波と違うかを示す。
波面の分散は単位円板 D(x+y<1) で行う積分により次の式で与えられる:
ここでWRは決定された平均波面を意味する。WRは資料の波面である。
眼の視機能は現在、波面解析装置で測定診断されている。これは眼の内部の光の屈折路を詳しく調べるものである。手法としてはShack−Hartmann波面センサーを使って波面を解析する。
例えば、図7は医療分野でWASCA(Carl Zeiss Meditec AG製)として知られる波面解析装置である。
図8の略図はポイント光が網膜に入射した時、WASCA波面解析装置は反射した波面を分割して、非常に正確に、ほぼ瞬時に眼の収差を取得できる。
WASCA波面解析装置は眼の屈折検査を単純化するために設計された。スクリーンに映し出された虹彩のテレビカメラ画像を基に、患者の目は検査ウィンドウの正面に位置決めされる。この時点で、収差分析装置による測定を行う。網膜に点を作成すると、眼から光線が出て、装置の光学列を通り、直接Shack−Hartmannセンサーに向かう。これには小さなレンズのアレーが搭載されており、CCDテレビカメラに接続されている。この装置は波面傾斜の変化に敏感である。そしてCCD画像がコンピュータに送られて、データ収集、保存、処理を行う。
データはカラーの3次元または2次元波面収差マップの形式で表示される。これはμm単位の「高さマップ」である。
Shack−Hartmannセンサーを使ったデータ収集は13msecしかかからない。これはプロセス内の最小限の眼の運動に対する防護対策となる。
図9は波面および眼球収差測定の3次元例である。具体的には図9は角膜から出て、WASCA波面解析装置データによって再建された波面を示す。この波面の放射状の測定は瞳孔半径に対して正規化され、この波面は瞳孔のサイズに対応するようになる。
WASCA波面解析装置は、カラーコード化された高さ表示による2次元波面表示を使っている(緑=参照レベルと同じ、暖色=読み取り中、寒色=くぼみ)。そして次のような機能を持つ。
・ゼルニケ多項式の係数は、4次まである。
・等価球面および円筒パラメータ
・2乗平均平方根(RMS)値
例えば、図10は波面の2次元表示である。WASCA波面解析装置によるゼルニケ多項式の係数は4次である。
図10に見られるように、波面は顕著な3次および4次収差を示している。これは従来の装置では測定できなかった。
図11はWASCA波面解析装置による収差表である。これには各収差のために計算された下記の値が含まれている(下の数字は収差表の数字と一致している)。
1.ジオプトリーで表した2次収差(すなわち球面、円筒)
2.波面解析装置で測定した瞳孔直径(mm)
3.波面データ解析のための解析直径(mm)。変化することがある。瞳孔直径で最大直径は制限されている。
4.3次および4次などのいわゆる高次収差
5.眼球収差を示す数
・PV OPD: 測定された波面(オリジナルデータ)または4次までのすべてのゼルニケ項(データベース導入)で再建された波面のピーク−谷光学経路差
・RMS OPD: OPDの2乗平均平方根(4次までのゼルニケ多項式による)
・HOは高次収差のそれぞれの値を示すだけである。選択された修正項はPVおよびRMS値の計算前に球状波面から減算される(波面のセクションの高次収差マップに対応する)。
6.波面センサー中心に対する瞳孔中心のx,y座標
残留したアブレーション後収差をシミュレートするための修正すべきパラメータを収差
表から選択できる(中段)。
収差解析は、様々な方法で収差分析装置に接続されたコンピュータ画面に表示される。最も一般的な方法は、図10のように収差表と2次元カラーグラフィックを結合するものである。
エキシマレーザ装置によって角膜をアブレーションすることにより、眼の屈折異常は修正される、もしくは少なくとも軽減される。
例えば、図12は、MEL 70G−SCANエキシマレーザ装置(Carl Zeiss Meditec AG製造)である。これは同社のWASCA波面解析装置と直接接続できる。
手動アブレーション制御のための主な命令は、エキシマレーザ装置が備えるキーボードとモニタで入力する。
エキシマレーザと角膜組織は、分子間結合を破壊するレーザの紫外線の中の高エネルギー光子で相互に作用する。エキシマレーザ角膜アブレーションの特長は、各分子結合を破壊する十分なエネルギーを持った各光子にある。193ミリミクロンレーザ光線光子のエネルギーは、分子結合を破壊するのに十分である。そして余剰エネルギーは残留物を励起し、運動エネルギーを発生し、それらを表面から除去する。エネルギー強度がアブレーショ閾値を超えると、各レーザ光線パルスは、角膜組織を正確な量で均一の深度まで切除する。アブレーション深度は、角膜に衝突するエネルギー量に依存する。アブレーション項で最も効果的なエネルギー強度は120−180mJ/cm2である。各スポットはパルスあたり0.25μを除去する。
エキシマレーザブレーションでは、円滑で均一な表面を得ることが必要である。円滑性と均一性は、角膜の透明度を維持するのに不可欠であり、2つの主な因子に依存する。それは、間質組織の恒常的な水分補給とレーザビームの均一性である。
エキシマレーザビームは2つの主要な特性を持っている。フルエンスと均一性である。フルエンスはアブレーション領域に与えられるエネルギー量であり、均一性とはアブレーション領域でのエネルギー分布パターンである。
具体的には、フルエンスはmJ/cmで表される。これはレーザに応じて100−230 mJ/cmの範囲にある。理論的にはフルエンスの増加はビームの品質を高めるが、熱効果とアコースティック・ショックも増加させる。さらに、レーザの光学部品がより速く消耗する。
アブレーション率(切除率)はパルス当たりの切除される組織の量であり、治療する組織の特性に依存する。角膜レベルでは組織の各層のアブレーション率は異なる。平均は最大0.25μと計算されている。
各エキシマレーザ装置は、固定されたビーム形またはエネルギープロフィルを持っている。これらは図13aおよび13bに見られるように、均一(シルクハット)またはガウスプロフィルを示す。均一エネルギープロフィルは、等しいエネルギー分布密度を示すので、矩形となる。一方(ベル型の)ガウスプロフィルは周辺よりも中心部で高密度を示す。
共振空洞から出るレーザビームのプロフィルは事実、長方形であり、決して均一であることはない。すなわち、様々な強度のエネルギーピークを持っている。従って、各エキシマレーザ装置は任意のプロフィルを出力し、均一なレーザビームを得るコンピュータプログラム(供給システム)を持つ。
ビームプロフィールの重要性は、エネルギープロフィルの形状を直接角膜に再現する輻射にある。つまり、角膜に衝突するレーザビームは、角膜の印象としてのその形状を再現する。
非均一レーザビームプロフィルは、非均一アブレーションを生じる。従って、均一なプロフィルを得るためには、レーザビームはレンズ、ミラー、アッテネーター、プリズム、テレスコピックズームの付いたプリズム積分器を使って修正しなければならない。
具体的には均一プロフィル(シルクハット)ビームは中央部と周辺部でエネルギー量が等しく、均一な量の組織を除去する。一方、ガウスプロフィルビームはインパクト領域の周辺部よりも中央部でより多くの組織を除去する。
眼の屈折異常の修正は球状及び/又は円筒状であり、特殊なフォトアブレーションパターンを要する。
・ 近眼角膜の中央平坦部:円形中央アブレーション領域
・ 遠視角膜の中央曲面:周辺部円形冠状アブレーション
・ 乱視のための経線一本のみに沿った平坦部と曲面
・ 球面−円筒状異常修正のための様々なフォトアブレーションパターンの組合せ
・ 非対称または不規則または高次障害修正のためのカスタマイズされたフォトアブレーションパターン
そこで、軸の異常における屈折力のみを修正し、円筒状異常においては表面に丸みをつけることによって屈折力を修正するために、角膜組織上に幾何学的アブレーション形状を構築しなければならない。非対称または不規則異常においては、フォトアブレーションパターンはトポグラフィーから導き出す。
エキシマレーザ装置を使用して角膜組織のサブミクロン部分を極めて正確に切除でき、角膜の曲率と、従って屈折力を修正することができる。
1988年にMunnerlynはアブレーションの直径と深度を必要なジオプトリの変動と関係づけるアルゴリズムを考案した。これにより、幾何学的パラメータでなく光学パラメータ(ジオプトリー)に基づいてエキシマレーザ装置の制御が可能になり、装置の操作が飛躍的に簡略化された。
エキシマレーザ装置によって生成されるレーザビームは次の通りである。
・ 広範囲で円形(ブロードビーム)のもの。これは様々な直径の同心円層にある角膜を切除する。そして幾何学的に単純なフォトアブレーションパターンを構築するのに適している。
・ スリットが付いたもの。この場合、レーザビームに絞りをかけて様々な大きさの矩形ビームを作り、これが角膜全体に直線系または回転系によって分散される。これにより中程度の単純なフォトアブレーションパターンを構築できる(近視および近視性乱視)。
・ フライングスポット。これは非常に小さなレーザビーム(1−2mm)を使用して、各スポットの組織の小片を除去する。角膜を走査するレーザスポットにより修正を行い、より多くの組織を切除する場合は、何度も通過させる。このシステムは、いかなるフォトアブレーションパターン(フォトアブレーション形状)でも構築でき、眼のいかなる非正視でも修正できる。
例えば、上記MEL70G−SCANエキシマレーザ装置は、ランダムな円形走査やランダムスポット走査アブレーションのための、ガウシアンプロファイルを持つ1.8mmのフライングスポットレーザビームを生成する。
次に、眼の各屈折異常の詳細解析とその修正法である。
遠視は非常に多い屈折異常であり、統計的には眼の53−55%は0.5ジオプトリー以上の遠視であると言われている。
この異常では、眼の長さに対して頂点屈折力が乏しいために、無限遠から入射した光線が網膜の後方に像を結ぶ。
したがって、点像とは反対に、図14のように、網膜には大きなぼやけた像が形成される。
異常は正の球面パラメータ値によって測定される。視覚を正常に戻すには頂点屈折力を高める必要があるが、これは、眼自体の調節力により部分的に、正の球面レンズの力を借りることで人工的に完全に実現できる。遠視度は通常は眼の前に位置する正レンズの分散能で表される。この際、正レンズは無限遠からの光の焦点を網膜上に結ぶ。
遠視異常修正の目的は角膜頂点屈折力を高めることである。遠視アブレーションの目的は、角膜中央の光学領域の曲率を増すことである。近視フォトアブレーションとは違って、角膜の中央部は実質的に処置せずに残しておき、周辺部を切除することにより曲率をつける。
良好な暗視能力を得るためには、光学領域を極めて大きな(5mm)中央が湾曲した状態にしなければならない。幸いなことに、遠視の場合は瞳孔径が極めて小さい。円形冠状処理領域は瞳孔の中心から6−9mm離れた位置にある。したがって、それは重度の瘢痕形成過程を誘発する急激な曲率の変化を避けるために、中央および周辺に遷移部を持つ広範囲な陥凹である。
治療後、中心部の曲率が50ジオプトリー以上増加しないようにしなければならない。それ以上になると中心部に円錐角膜を引き起こすことになり、関連する視覚異常や中心部の上皮再形成の問題も生じる。そのため、修正可能な遠視には限度がある(4−5ジオプトリー)。角膜が当初平坦であれば、それだけ修正可能な遠視の範囲も大きくなる。
一方、近視は眼球の長さと頂点屈折力との関係が大幅に変化し、頂点屈折力が眼球の長さに対して過大であるための屈折異常である。その結果、角膜表面に入射する平行な光線は、図15に示すように網膜の手前に結像する。
近視では、物体の像を網膜に結像させるには、物体は有限距離に置く必要があり、それにより物体からの光線は角膜表面に分散される。
障害は負の球面パラメータ値で測定できる。
近視の原因は次の通りである。
・ 眼球が正常なものよりも長い(最も一般的な原因)。
・ 角膜の曲率が正常なものよりも大きい。
・ 水晶体前面の曲率が正常なものよりも大きい(調節けいれんなど)。
・ 水晶体が角膜に近すぎる。つまり正常な前房よりも低い。
・ 水晶体核の屈折率が正常よりも高い(初期白内障)。
近視を矯正する目的は角膜の頂点屈折力を低減することである。そのことは角膜中央の光学領域の曲率を低減することである(平坦化)。これは円形組織アブレーションによって得られる。これは大きさが大きくなるほど深くなる。
アブレーション領域は、なるべく大きくする必要があり、少なくとも角膜上の瞳孔の突出部分よりも大きくしなければならない。そして周辺部との接続は曲率の急激な変化は避け、十分になだらかなに行なう必要がある。そして当初の扁長なプロフィル(周辺部よりも中心部のカーブが強い)を維持し、できる限りなめらかで、正規な形状にしなければならない。これらはすべて、上皮組織が角膜の新しい表面を受け容れ、均一にカバーするために必要である。
最後に、乱視の場合は、眼のジオプトリーがすべての経線において同じ屈折力を持たないことからくる屈折障害である。点光源とすべての経線で同じ屈折力を持たない凸レンズがあるとすれば、点像は決して形成されない。一方、スクリーンを前後に動かすと、互いに異なる面にあり一方が他方に垂直な2本の線は図16のように像を結ぶ。
異常は0以外の「円筒」パラメータ値で測定される。これには2つの形式がある。1つは正乱視であり、曲率が経線ごとに異なるが、同じ経線上では常に等しい。もう1つは不正乱視であり、同じ経線上でも異なる点では曲率も異なる。
乱視の角膜曲率解析により、3mmの中央領域における2つの主角膜経線の平均ジオプトリー値が得られる。これにより、乱視を中央領域において量的に(ジオプトリー)そして質的(正又は不正)に特徴付けすることができる。
広範囲の表面全体に亘ってポイントごとの曲率の半径を評価するトポグラフィー解析は、角膜を屈折という観点から形態的に評価できる。そして角膜が曲面でなく非曲面であることを示す。すなわち、中心部ではより曲率が強く、周辺部ではより平坦である。
乱視矯正のためのフォトアブレーション技術は、ポジティブであれネガティブであれ、遠視または近視パターンを1本の経線にのみ適用することである。すなわち、1本の経線のみを湾曲させるか平坦化するわけである。最近のアブレーションの傾向は、対称な2平面において、中でもより平坦な経線を修正し、より平坦な経線から組織を除去し、より湾曲した経線と同じ曲率を与えるものである。
乱視に広範な変形形態があることは、その矯正に融通の利かないアブレーションパターンのエキシマレーザを使用していた、初期のフォトアブレーションの困難さを物語っている。事実、フォトアブレーションをトポグラフィーデータに利用することは、近年になってようやく可能になった(トポグラフィカルリンク)。
近視、遠視、乱視の矯正は、円筒および球面を除去、すなわち2次収差の除去のために設計された、フォトアブレーションパターンを使用したレーザブレーション技術に基づいている。
アブレーションは1回の通過で曲面異常(近視または遠視)と円筒異常(乱視)の両方を除去するように結合できる。
高次収差は、通常は変えないでおく。より具体的には、3次収差は通常はコマ収差による視覚異常と関係している一方、4次収差、特にゼルニケの多項式係数Z で測定される球面収差は、部分的に一過性の調節現象と関係している。
例えば図17は、収差を2次、つまり円筒と球面、および高次のコンポーネントに分類している。
WASCA波面解析装置はこれらの収差を分離することができ、特定のフォトアブレーションパターンを生成し、特に高次収差を除去する。
フォトアブレーションパターンは電子的に生成され、直接エキシマレーザ装置に送られる。波面解析装置はゼルニケ多項式の係数を修正し、特別のアブレーションパターンが得られるように調整できる。
一方、老視は、近くの物体に焦点を合わせる眼の調節能力が低下した視覚異常であり、主に成人に見られ、水晶体の柔軟性が失われるために起こる。近視、遠視、乱視と違って、老視は屈折異常ではなく、上記の事例とは異なり、フォトアブレーション技術では解決しにくい。
本発明の目的は、老視を軽減するための角膜アブレーションを実施するためのエキシマレーザ装置と関連する制御方法を提供することである。
本発明によれば、請求項1にあるように、エキシマレーザ装置を制御して角膜アブレーションを実施して老視を軽減する方法が提供される。
本発明はまた請求項8にあるように、老視を軽減するための角膜アブレーションを行うエキシマレーザ装置に関する。
出願者の研究の結果である本発明は、レーザブレーションが2次収差、すなわち、円筒状および球面収差の解消を目的とする近視、遠視、乱視矯正とは異なり、老視は4次眼球収差、特に正の球面収差を誘導するフォトアブレーションパターンを使用する角膜レーザブレーションによって軽減できることを示した。
事実、出願者の研究は、眼の調節力と4次収差(特に球面収差)との間の関係を明らかにした。具体的には、研究では眼の調節において、球面収差に、変動、特に増加が、中立又は、やや負の状態から正の状態へと生じることが明らかになった。
結果として、年齢とともに調節力を失うと、老視の人は球面収差を誘導する能力を失うことが明らかになった。
従って、ここに示す明白な結論から、老視の調節力の喪失は、球面収差を増すことによって部分的に補正できる可能性がある。
さらに、研究により高次収差の矯正は、老視眼の視覚能力を向上させ、したがって球面収差の増加と高次収差治療を併用すれば、近見視力が有意に改善することが明らかになった。
近視、遠視、乱視矯正に使用されるものと同じエキシマレーザ装置を使用して球面収差を誘導することができるが、それには、その目的のために特に設計されたフォトアブレーションパターンを生成するように制御することが条件となる。
エキシマレーザ装置を制御して、特定のフォトアブレーションパターンを生成し、老視を改善する方法は、図18のフローチャートを使って以下に詳述する。
図18のように、第1ステップは、例えば上記WASCA波面解析装置を使用して眼の収差マップを作成することである(ブロック10)。
第2ステップは、低次異常、例えば球面および円筒異常を高次異常から分離することである(ブロック20)。
第3ステップは、検知された球面収差を分離することである(ブロック30)。
第4ステップは、検知された球面収差が正か負かを判定することである(ブロック40)。
検知された球面収差が、負の場合(出力、いいえ、ブロック40)、球面収差は絶対値の数値を増加させることによって減少し、過矯正のフォトアブレーションが取得できるため、正の球面収差を誘発することができる(ブロック50)。
逆に、検知された球面収差が正の場合(出力、はい、ブロック40)、その符号を変更し、絶対値の数値を増加させ、過剰フォトアブレーションパターンを取得して、正の球面収差を誘導する(ブロック60)。
上記のように、球面収差の増加と高次収差治療の組合せは、近見視力を有意に改善するので、そうして生成されたフォトアブレーションパターンは、3次収差以上の矯正を考慮して、さらに修正される。(ブロック70)。
次にフォトアブレーションパターンは、手術のためにエキシマレーザ装置に送られ、角膜に対して既知の方法で実施されるが、詳細については記述しない。(ブロック80)。
具体的には、正の球面収差誘導については、エキシマレーザ装置を特定の方法で制御しなければならないが、それは下記のように老視に関連した屈折異常によって変化する。
下記の開始点I決定表は、老視に関わる2次屈折異常に応じて、必要なアブレーション治療を示す。
ここで、+ 0.5を超えるジオプトリー値
− 0.5未満のジオプトリー値
= −0.5から+0.5のジオプトリー値
具体的には上記決定表の最初の6つのケースの治療においては
・ Pタイプ治療: エキシマレーザ装置を制御し、下記の手術を行う。
P.1)最大内径6mm、最大外径9mmの円形冠状のアブレーション、および球面異常を補正できる深度のアブレーション
P.2) 手術P.1以前に入手した収差データを参照して、3次以上の異常を解消するためにカスタマイズされたアブレーションパターンによるアブレーション。
P.3)上記手術でも0.1−1.0のゼルニケ多項式係数Z が取得できない場合、さらに大きい球面収差を得るためのカスタマイズしたアブレーションパターンによるアブレーション。
・ Mタイプ治療: エキシマレーザ装置を制御して、下記手術を行う。
M.1)球面異常を補正できる深度のアブレーション
M.2) ゼルニケ多項式係数Z が0.1−1.0の範囲にある、正の球面収差を誘導するためにカスタマイズしたアブレーションパターンによるアブレーション
・ タイプA治療: エキシマレーザ装置を制御して、下記手術を行う。
A.1)エキシマレーザ装置を円筒状異常に対してのみ設定し、円筒状異常をゼロに近づける円筒アブレーション。
上記決定表の最後の3つのケースの治療については、次のようになる。
・ ケース7: 正レンズで眼の視覚が改善された場合は、Pタイプ治療を行う。逆に、負レンズで改善された場合は、Mタイプ治療を行う。
・ ケース8および9: 正視を得るためにタイプA治療を行う。次にケース7の治療を行う。
(1),(2),(4),(5)の場合、エキシマレーザ装置をそのようにプログラムできれば、両方の治療を1つに結合してもよい。
すべてのケースで、術後、確認を行って、0.1−1.0のゼルニケ多項式係数Z が取得できたかどうかを判定する。RMS値が術前値と比較してさらに上昇してもそれは重要でない。
本発明の長所は上記説明から明らかである。
特に本発明は、今までは、近視、遠視、乱視等、ヒトの眼の屈折障害を矯正するためだけに使用されたものと同じエキシマレーザ装置を使用して、適切な制御ステップを通して老視を矯正する方法を提供する。
添付の請求項に定義された本発明の範囲を逸脱することなく、ここに説明し図示したものに対して、変更を加えることができるのは明らかである。
ヒトの眼 光学系としてのヒトの眼 完全な集束レンズ(a)と不完全な集束レンズ(b)とを通る球面波面に生じる現象 (a)眼に収差のある患者から見える像、(b)矯正なしに患者が実際に見る像 ゼルニケ多項式で4次に定義される幾何学的形状 4次までのゼルニケ多項式の数学的説明を含む表 WASCA波面解析装置 WASCA波面解析装置の操作原理の概略図 角膜から射出される3次元波面 WASCA波面解析装置により取得した2次元波面と4次までのゼルニケ多項式の係数 WASCA波面解析装置により取得した収差表 エキシマレーザ装置 エキシマレーザ装置から射出されたレーザビームの均質プロフィル(a)とガウシアンプロフィル(b) 遠視眼の網膜に形成される像 近視眼の網膜に形成される像 乱視眼の網膜に形成される像 一般収差を2次、3次要素に分類したもの 本発明の方法に従って実施した手術のフローチャート

Claims (17)

  1. 老視を軽減するための角膜アブレーションを実施するエキシマレーザ装置(1)の制御方法であって、
    a)前記エキシマレーザ装置(1)を制御して、角膜に4次の眼球収差を含むフォトアブレーションのパターンを形成するステップを含むことを特徴とする制御方法。
  2. 前記誘導4次の収差が球面収差であることを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
  3. 前記誘導球面収差が正の球面収差であることを特徴とする請求項2に記載の制御方法。
  4. 前記ステップa)は、
    a1)遠視、乱視、近視を含む2次視覚異常と、球面収差を誘導する高次視覚異常からなる眼の視覚異常を示す収差マップを取得するステップと、
    a2)検知された球面収差が負の場合、絶対値の数値を増加させて、正の球面収差を誘導する過矯正のフォトアブレーションパターンを取得するステップと、
    a3)検知された球面収差が正の場合、絶対値の数値を増加させて、正の球面収差を含む過矯正のフォトアブレーションパターンを取得するステップと、
    a4)このように生成されたフォトアブレーションのパターンを角膜に実施する前記エキシマレーザ装置に供給するステップと、
    を含むことを特徴とする先行請求項のいずれかに記載の制御方法。
  5. 前記ステップa)は、
    b)前記エキシマレーザ装置(1)を制御して、遠視に関連する眼の視覚異常について、特定のフォトアブレーション治療を実施するステップも含むことを特徴とする先行請求項のいずれかに記載の制御方法。
  6. 前記ステップb)は、
    c)眼の視覚異常が遠視の場合、前記エキシマレーザ装置(1)を制御して、
    c1)最大内径6mm、最大外径9mmの円形冠状のアブレーション、および球面異常を補正できる深度のアブレーションを実施する手術と、
    c2)カスタマイズしたアブレーションパターンによるアブレーションを実施し、それ以前の時点における手術に先立って取得した収差データを参照して、3次異常以上の異常を除去する手術と、
    c3)上記手術で0.1−1.0の範囲のゼルニケ多項式係数Z が得られない場
    合、さらに大きな球面収差を得るためのカスタマイズしたアブレーションパターンによるアブレーションを実施する手術と、
    からなるステップと、
    d)眼の視覚異常が遠視および正の非点収差、又は遠視および負の非点収差である場合、前記エキシマレーザ装置(1)を制御して、
    d1)エキシマレーザ装置(1)が、円筒状障害のみに設定され、円筒状障害をゼロに近づける円筒状アブレーションを実施する手術と、
    d2)最大内径6mm、最大外径9mmの円形冠状のアブレーション、および球面異常を補正できる深度のアブレーションを実施する手術と、
    d3)カスタマイズしたアブレーションパターンによるアブレーションを実施し、それ以前の時点における手術に先立って取得した収差データを参照して、3次異常以上の異常を除去する手術と、
    d4)上記手術で0.1−1.0の範囲のゼルニケ多項式係数Z が得られない場合、さらに大きな球面収差を得るためのカスタマイズしたアブレーションパターンによるアブレーションを実施する手術と、
    からなるステップと、
    e)眼の視覚異常が近視である場合、前記エキシマレーザ装置(1)を制御して、
    e1)球面異常を補正できる深度の円形冠状のアブレーションを実施する手術と、
    e2)0.1−1.0の範囲のゼルニケ多項式係数Z を有する正の球面収差を誘導するカスタマイズしたアブレーションパターンによるアブレーションを実施する手術と、
    からなるステップと、
    f)眼の視覚異常が近視および正の非点収差、または近視および負の非点収差である場合、前記エキシマレーザ装置(1)を制御して、
    f1)エキシマレーザ装置(1)が、円筒状異常のみに設定され、円筒状異常をゼロに近づける円筒状アブレーションを実施する手術と、
    f2)球面異常を補正できる深度の円形冠状のアブレーションを実施する手術と、
    f3)0.1−1.0の範囲のゼルニケ多項式係数Z を有する正の球面収差を誘導するカスタマイズしたアブレーションパターンによるアブレーションを実施する手術と、
    からなるステップと、
    g)眼の視覚異常が正視である場合、前記エキシマレーザ装置(1)を制御して、
    g1)正レンズを使用して視覚異常が改善される場合、d2)、d3)およびd4)を実施する手術と、
    g2)負レンズを使用して視覚異常が改善される場合、e1)およびe2)を実施する手術と、
    からなるステップと、
    h)眼の視覚異常が正の非点収差、または負の非点収差である場合、前記エキシマレーザ装置(1)を制御して、
    h1)正視を得るためにd1)を実施する手術と、
    h2)正レンズを使用して視覚異常が改善される場合、d2)、d3)およびd4)を実施する手術と、
    h3)負レンズを使用して視覚異常が改善される場合、e1)およびe2)を実施する手術と、
    からなるステップと、を含むことを特徴とする請求項5に記載の制御方法。
  7. i)前記エキシマレーザ装置(1)を制御して、高次収差も矯正するフォトアブレーションパターンを角膜上に形成するステップも含むことを特徴とする先行請求項のいずれかに記載された制御方法。
  8. 老視を軽減するための角膜アブレーションを実施するエキシマレーザ装置(1)であって、
    a)前記エキシマレーザ装置を制御し、フォトアブレーションパターンを角膜上に形成し、4次眼球収差を誘導するための、第1制御手段(10−60,80)を含むことを特徴とするエキシマレーザ装置。
  9. 前記誘導された4次収差は、球面収差であることを特徴とする請求項8に記載のエキシマレーザ装置。
  10. 前記誘導された球面収差は、正の球面収差であることを特徴とする請求項9に記載のエキシマレーザ装置。
  11. 前記第1制御手段(10−60,80)は、
    a1)遠視、乱視、近視を含む2次視覚異常と、球面収差を含む高次視覚異常とからなる、視覚異常を示す眼の収差マップを取得する収差測定手段(10)と、
    a2)検知された球面収差が負の場合に起動して、前記収差測定手段(10)により検知された球面収差の絶対値の数値を増加させて、フォトアブレーションパターンを形成し、正の球面収差を誘導する第1フォトアブレーションパターン生成手段(20,30,40,50)と、
    a3)検知された球面収差が正の場合に起動して、前記収差測定手段(10)により検知された球面収差の符号を変えてフォトアブレーションパターンを形成し、正の球面収差を誘導する第2フォトアブレーションパターン生成手段(20,30,40,60)と、
    a4)このように生成されたフォトアブレーションパターンを、前記エキシマレーザ装置(1)に供給し、前記角膜に実施する供給手段(80)と、を含むことを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載のエキシマレーザ装置。
  12. 前記第1制御手段(10−60,80)は、前記エキシマレーザ装置(1)を制御し、老視に関連する眼の視覚異常について特定のフォトアブレーション治療を行うことを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載のエキシマレーザ装置。
  13. 前記第1制御手段(10−60,80)は、
    c)眼の視覚異常が遠視の場合、前記エキシマレーザ装置(1)を制御して、
    c1)最大内径6mm、最大外径9mmの球面異常を補正できる深度の円形冠状のアブレーションを実施する手術と、
    c2)それ以前の時点における手術に先立ち取得した収差データを参照して3次以上の異常を除去するためにカスタマイズされたアブレーションパターンによるアブレーションを実施する手術と、
    c3)上記手術で0.1−1.0の範囲のゼルニケ多項式係数Z が得られない場合、さらに大きな球面収差を得るためのカスタマイズしたアブレーションパターンによるアブレーションを実施する手術と、
    からなるステップと、
    d)眼の視覚異常が遠視および正の非点収差、または遠視および負の非点収差である場合、前記エキシマレーザ装置(1)を制御して、
    d1)エキシマレーザ装置(1)が円筒状異常に対してのみ設定され、円筒状異常をゼロに近づけるための円筒状アブレーションを実施する操作と、
    d2)最大内径6mm、最大外径9mmの球面異常を補正できる深度の円形冠状のアブレーションを実施する手術と、
    d3)それ以前の時点における手術に先立ち取得した収差データを参照して3次以上の異常を除去するためにカスタマイズしたアブレーションパターンによるアブレーションを実施する手術と、
    d4)上記手術で0.1−1.0の範囲のゼルニケ多項式係数Z が得られない場合、さらに大きな球面収差を取得するためのカスタマイズしたアブレーションパターンによるアブレーションを実施する手術と、
    からなるステップと、
    e)眼の視覚異常が近視である場合、前記エキシマレーザ装置(1)を制御して、
    e1)球面異常を補正できる深度の円形冠状アブレーションを実施する手術と、
    e2)0.1−1.0の範囲のゼルニケ多項式係数Z を有する正の球面収差を誘導するカスタマイズしたアブレーションパターンによるアブレーションを実施する手術と、
    からなるステップと、
    f)眼の視覚異常が近視および正の非点収差、または近視および負の非点収差である場合、前記エキシマレーザ装置(1)を制御して、
    f1)エキシマレーザ装置(1)が円筒状異常に対してのみ設定され、円筒状異常をゼロに近づけるための円筒状アブレーションを実施する手術と、
    f2)球面異常を補正できる深度の円形冠状アブレーションを実施する手術と、
    f3)0.1−1.0の範囲のゼルニケ多項式係数Z を有する正の球面収差を誘導するカスタマイズしたアブレーションパターンによるアブレーションを実施する手術と、
    からなるステップと、
    g)眼の視覚異常が正視である場合、前記エキシマレーザ装置(1)を制御して、
    g1)正レンズを使用して視覚異常が改善される場合、前記d2),d3)およびd4)を実施する手術と、
    g2)負レンズを使用して視覚異常が改善される場合、前記e1)およびe2)を実施する手術と、
    からなるステップと、
    h)眼の視覚異常が正の非点収差、または負の非点収差である場合、前記エキシマレーザ装置(1)を制御して、
    h1)正視を得るための前記d1)を実施する手術と、
    h2)正レンズを使用して視覚異常が改善される場合、前記d2),d3)およびd4)を実施する手術と、
    h3)負レンズを使用して視覚異常が改善される場合、前記e1)およびe2)を実施する手術と、
    からなるステップと、を含むことを特徴とする請求項12に記載のエキシマレーザ装置制御方法。
  14. i)前記エキシマレーザ装置(1)を制御し、高次収差も矯正するフォトアブレーションパターンを、角膜に形成するための第2制御手段(10,20,70,80)をも、含むことを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載のエキシマレーザ装置。
  15. 4次眼球収差を含むフォトアブレーションパターンを、角膜に形成するステップを含むことを特徴とする老視を軽減する方法。
  16. 前記4次収差が球面収差である、ことを特徴とする請求項15に記載の方法。
  17. 前記球面収差が正の球面収差である、ことを特徴とする請求項16に記載の方法
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