JP2006505378A - 医療用針のための安全シールド - Google Patents
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Abstract
針(6)の末端を包囲するために後退位置から伸長位置まで伸長可能であるシールド(1)を含んでいる医療用針シールド装置。シールド(1)内に結合部材(5)が設けられており、接合部材(5)は、針(6)を後退位置と伸長位置との間で摺動可能に収容する構造とされた穴(21)を形成している係合面(22)を形成している。結合部材(5)は、針(6)を摺動可能に収容している間に針(6)と係合して針(6)に対する抵抗力を形成するための抵抗誘起部材(26)を含んでいる。この抵抗力は、針(6)の長手軸線に関する結合部材(5)の回転を容易にして、結合面(2)が針(6)と係合してシールド(1)の伸長位置における針(6)の摺動動作を防止している。結合部材(5)は更に、該係合部材から延びている保持部材(14)を含んでいて、該保持部材(14)は、伸長位置に位置する前に結合部材(5)が回転するのを防止するために針(6)と係合可能であるようになされている。シールド(1)は更にカテーテルハブ(4)に対して解除可能に取り付けることができるハブ保持部材(14A)を含んでいる。
Description
本願は、Fergusonらによって2003年4月8日に米国特許商標庁に出願された米国特許出願第10/409,819号の一部継続出願である。米国特許出願第10/409,819号は、Fergusonらによって2002年12月17日に米国特許商標庁に出願された米国特許出願第10/322,288号、Bagleyらによって2002年11月7日に米国特許商標庁に出願された米国特許出願第60/424,655号及びFergusonらによって2002年7月23日に米国特許商標庁に出願された米国特許出願第10/202,201号に基づく優先権を主張している。また、Fergusonらによって2002年7月23日に米国特許商標庁に出願された米国特許出願第10/202,201号は、Fergusonらによって2001年3月15日に米国特許商標庁に出願された米国特許出願第09/809,357号の一部継続出願である。これらの出願による開示の各々の内容全体が本明細書に参考として組み入れられている。
本発明は、医療用針のための安全シールドに関し、より特定すると、医療用針の針先を保護する安全シールドに関する。
不注意による針の穿刺に関連する問題は、血液採取、経皮薬剤注射及びその他の医療用針の使用を含む医療処置の分野において良く知られている。AIDS、肝炎及びその他の危険をはらんでいる血液に起因する病原菌への露呈に対する現在社会の過敏さのために、針による穿刺の問題に対して大きな関心が寄せられている。
患者から針を抜き取る処置は、一般的に、専門家が片方の手を使って針が抜き取られつつある傷付いた部位を押さえる一方でもう片方の手で針装置を抜き取る必要がある。専門家は、針の配置に対して払う注意よりも傷に対して高い優先度で注意を払うのが一般的なやり方である。安全シールドが設けられていない典型的な針装置の場合には、このような優先度は利用できる鋭利物容器が手の届く範囲内にあるか又は鋭利物を患者の側に残さないで安全に廃棄できる手段があるという便宜を要件とする。安全な処置に従いながら適切な注意を払うことは、火傷した人及び精神病棟におけるように患者の肉体的な状態及び精神状態によって混乱することが多い。このような状況においては、患者に注意を払いながら使用済みの針を適切に処理することは困難である。
針に対して注意を払い且つ廃棄するという問題に関連する広い知識及び歴史は、偶発的な針による穿刺を防止するための多くの装置をもたらして来た。現在の安全装置に関する問題点としては、部品の複雑さ及び部品の数による使用の難しさ及びコストが高いという点がある。
他の公知の装置は、ばねによって作動せしめられたり、入れ子式に延びたり、枢動したり等するシースを採用している。しかしながら、これらの装置は、不作動であったり又は作動させるのがやっかいであり不利であるかも知れない。現状の装置の更に別の欠点としては、部品の複雑さ及び数のために製造コストが高いという点がある。従って、これらのタイプの従来技術は、危険な露出を防止するための適切で信頼性の高いシールドを有する医療用針装置ではないかも知れない。
結局、従来技術の不利な点及び欠点を解消することによって針安全装置のより満足すべき解決方法を提供する必要性が依然として存在する。従って、針の先端に対する危険な露呈を防止するために医療用針に沿って移動可能である安全シールドを採用しているより適切で且つ信頼性の高い医療用針シールド装置を提供することが望ましい。このような針シールド装置は、針カニューレの針先をシールドするために容易に且つ信頼性高く動くことができなければならない。
従って、本開示は、使用後に医療用針の針先を有効に且つ低廉に保護する医療用針シールド装置の必要性を取り扱っている。本開示は、当該技術に関連する不利な点及び欠点を解決する。より特別には、本発明の装置及び方法は、安全針装置の技術における重要な進歩を提供する。
一つの特別な実施形態においては、本開示の原理に従って医療用針シールド装置が提供されている。該医療用針シールド装置は、後退位置から針の末端を包囲する伸長位置まで伸長可能であるシールドを含んでいる。シールド装置内に結合部材が設けられており、該結合部材は、針を後退位置と伸長位置との間で摺動可能に収容するような構造とされた装置を形成している結合面を形成している。該結合部材は、該結合部材から延びている1以上の抵抗誘起部材を含んでおり、針を摺動可能に収容している間に前記1以上の抵抗誘起部材が針と係合して針に対する抵抗力を形成するようになされている。前記抵抗力は、針の長手軸線に関する前記結合部材の回転を生じさせて、結合面が針と係合してシールドの伸長位置での針の摺動動作を阻止する。結合部材は更に該結合部材から延びている保持部材を含んでおり、該保持部材は針と結合して結合部材の回転を防止するようになされている。シールドは更にカテーテルハブと結合する構造とされているハブ保持部材を含んでいる。
別の実施形態においては、結合部材は、該係合部材の基端側と末端側に設けられている別個の摩擦部材を含んでいる。該摩擦部材は、針が該摩擦部材と一緒に摺動するのを可能にし且つ前記抵抗誘起部材と似た抵抗力を付与する。別の方法として、前記摩擦部材は2つの部材を結合させる単一の部材を形成しても良い。この部材は、針及び結合部材と係合して針の軸線方向の動きを阻止する。
本発明の上記の及びその他の特徴及び利点は、添付図面と組み合わせてなされた例示的な実施形態の以下の詳細な説明から更に完全に理解できるであろう。
医療用針シールド装置の例示的実施形態及びその作動方法を、静脈注射液の注入、薬剤の注射又は流体の採集のための医療用針によって、より特別には、例えば、不注意による針の穿刺を含む針先への危険な露呈を防止する針カニューレによって採用される針シールド装置によって説明する。医療用針安全シールド装置は、限定的ではないが、流体の注入、流体の採集、カテーテル、カテーテル導入器、ガイドワイヤ導入器、脊髄麻酔及び硬膜外麻酔、バイオプシー、血液分離(aphaeresis)、透析、給血、ベレス針、ヒューバ針、ウィング付き(“バタフライ”)針等を含む医療用針の用途に対して利用することができることは予期される。しかしながら、本開示は、広範囲のカニューレ針及び対象者に予防薬、医薬、治療薬等の注入のための装置への用途が見出されることは明らかである。本開示は、瀉血、消化、腸管、泌尿器、獣医学等に関する処置中に採用されるものを含む体液の採集のために採用しても良いことも明らかである。
医療用針シールド装置の例示的実施形態及びその作動方法を、静脈注射液の注入、薬剤の注射又は流体の採集のための医療用針によって、より特別には、例えば、不注意による針の穿刺を含む針先への危険な露呈を防止する針カニューレによって採用される針シールド装置によって説明する。医療用針安全シールド装置は、限定的ではないが、流体の注入、流体の採集、カテーテル、カテーテル導入器、ガイドワイヤ導入器、脊髄麻酔及び硬膜外麻酔、バイオプシー、血液分離(aphaeresis)、透析、給血、ベレス針、ヒューバ針、ウィング付き(“バタフライ”)針等を含む医療用針の用途に対して利用することができることは予期される。しかしながら、本開示は、広範囲のカニューレ針及び対象者に予防薬、医薬、治療薬等の注入のための装置への用途が見出されることは明らかである。本開示は、瀉血、消化、腸管、泌尿器、獣医学等に関する処置中に採用されるものを含む体液の採集のために採用しても良いことも明らかである。
以下の説明において、“基端”という用語は、構造体における臨床医に近い方の部分を示し、“末端”という用語は、臨床医から遠い方の部分を示している。ここで使用されている“対象者”という用語は、医療用針シールド装置を使用して注射を受けるか又は血液及び/又は流体を採集される患者を示している。本開示に従って、“臨床医”という用語は、注射を管理し、流体の採集を行い、医療用針シールド装置に針カニューレを取り付け又は取り外す人を示し、補助者を含み得る。
以下の説明は、医療用針シールド装置の説明を含んでおり、装置の説明の後には、本開示により医療用針シールド装置を作動させる方法の説明が続いている。以下、添付図面に示されている本開示の例示的な実施形態を詳細に参照する。
図面を参照すると、いくつかの図面を通して、同様の構成要素は同様の参照番号によって表されている。最初に、図1乃至10を参照すると、本開示の原理に従って形成された医療用針シールド装置が示されている。この医療用針シールド装置は、針6の末端15を包囲するために後退位置(図1)から伸長位置(図10)まで伸長可能であるシールド1を含んでいる。結合部材5がシールド1内に設けられており且つ結合面22を形成している。結合面22は、針6を受け入れる構造とされた穴21を形成している。
結合部材5は、例えば、該結合部材から延びている摩擦部材26のような1以上の抵抗誘起部材を含んでいる。摩擦部材26は、以下に説明するように、針6の長手軸線xに関する結合部材5の回転を容易にするために針6と係合する。結合部材5はまた、該結合部材から延びている保持部材14をも含んでいる。保持部材14は、例えば、伸長位置に位置する前の結合部材5の回転を阻止するために針6と係合する針係合面23のような第1の部分を有している。
保持部材14はまた、例えば、ハブ保持部材14Aのような第2の部分をも有している。カテーテルハブ4が針6の周囲に設けられている。カテーテルハブ4は、ハブ保持部材14Aとの解除可能な係合によってシールド1によって解除可能に取り付けられている。医療用針シールド装置は、以下に説明するように、針カニューレ6の末端15への危険な露呈を防止する構造とされているのが有利である。
該医療用針シールド装置の構成部品は、特別な医療用途及び/又は医師の好みに応じて、例えば、ポリマー又はステンレス鋼のような金属のような医療用途に適した材料によって作ることができる。半硬質ポリマー及び硬質ポリマーだけでなく成型された医療等級のポリプロピレンのような弾性材料も製造のために意図される。しかしながら、当業者は、本開示に従って組立及び製造に適した他の材料及び製造方法もまた適していることを認識するであろう。
カテーテル3は、カテーテル3の一部分を形成しているカテーテルハブ4と、該医療用針シールド装置によって採用され得る導入器アセンブリとを含んでいる。シールド1とカテーテル3とは、これらが使用される針6を摺動可能に支持している。操作を容易にするために把手13が針6に取り付けられている。カテーテルという用語は、医療用針アセンブリの外側針、スリーブ又はチューブを指すために使用されても良い。針という用語は、一般的には金属である内側針、ワイヤー又はスタイレットを記述するために使用されても良く、ポリマーを含む如何なる適切な材料によって作っても良い。
カテーテルハブ4は、ハブ保持部材14Aを受け入れ且つ該ハブ保持部材と係合するハブの穴24を有している。カテーテルハブ4は、針6の末端15に向かってカテーテル3を付勢し、フィンガータブ5Aを有していて、シールド1からのカテーテル3の取り外しを容易にし、カテーテルの適用中に使用するためのフィンガータブ5Aを有している。フィンガータブ5Aは、針の適用に従って代替的な構造及び大きさとしても良く又はシールド1上に設けられても良い。
シールド1は、結合部材5を配置するためのハウジング2を含んでいる。シールド1は、図2に示されているように、ハウジングの第1の部分8とハウジングの第2の部分9とを含んでいる。ハウジング部分8、9は、例えば、矩形、球形等のような種々の形状及び大きさであっても良い。ハウジング部分8、9は、例えば、スナップ嵌合、接着、溶剤溶着、熱溶着、超音波溶着、ねじ、リベット等のようなあらゆる適当な方法によって結合することができる。別の方法として、ハウジング2は、一体として形成しても良いし又は複数の部分を組み立てて一体にしても良く、ほぼ透明であっても不透明等であっても良い。ハウジング部分8、9は、医療用針シールド装置の操作を容易にするために、リブ、畝状隆起等を含んでいても良い。
図3を参照すると、カテーテルハブ4のフランジ4Aは、ハウジング2の内面の周囲に配置された制御面10によって同心状に支持されている。制御面10は、カテーテルハブ4の伸長をガイドし且つ援助するためにフランジ4Aの外面11と係合している。制御面10は、カテーテルハブ4の外側部分と係合しても良いことは考えられる。
ハウジング2は、ハウジング2に対するカテーテルハブ4の位置決めを容易にするハブ停止面12を含んでいても良い。ハブ停止面12は、ハウジング2に対する取り付けの際にカテーテルハブ4の基端方向への動きを阻止する。ハブ停止面12は、特別なカテーテル用途の要件に従ってハウジング2への挿入程度を制御するのを容易にするので有利である。1つの又は複数のハブ停止面12を採用することができる。ハブ停止面12は、カテーテルハブ4の取り付けを容易にするために、ばね、クリップ等を含んでいても良い。
図4乃至9を参照すると、結合部材5は、一体に形成されており且つ開口部プレート18、摩擦部材26及び保持部材14を含んでおり、保持部材14は、端部感知部材19、針係合面23及びハブ保持部材14Aを含んでいる。開口部プレート18は、以下に説明するように、針6に結合する力を生成するための十分な剛性を有する矩形で概して平らな構造を有している。開口部プレート18が弓形の面、波状部等を有しても良いことが想像される。更に、開口部プレート18は、特別な用途の要件に従って種々の剛性度を有していても良いことも想像される。
摩擦部材26は、結合部材5によって一体に形成され且つ穴21との整合及び針6との係合のために組み合わせられた開口部プレート18から延びていても良い。摩擦部材26の各々は、針6との摺動係合を容易にするために隔置されている可撓性のアーム26を含んでいる。このような係合は、針6に対して摩擦抵抗力を生成する。この摩擦抵抗力は、結合部材5を針6と一緒に動かし、これは、以下に説明する保持部材の斜めに押す力と開口部プレート18の傾斜を生じされる。この斜めに押す力及び傾斜は、結合部材5を回転させる。単一の摩擦部材を採用しても良いことは予期される。
針6の動きによって促進される斜めに押す力は、結合部材5の回転を阻止するように対抗するレバー又は保持部材14のモーメントを生じさせる。結合部材5の非結合状態又は摺動可能な状態において、針6に対する針係合面23の係合がこの斜めに押す力に対して対抗する。
感知部材19の各々は、開口部プレート18から末端方向に延びている。感知部材19の各々は、開口部プレート18によって形成されている面に対して直角に状態されていても良い。この直角状態によって、結合部材5を結合又は非結合状態に配置するための開口部プレート18の傾斜を容易にする。端部感知部材19は、開口部プレート18に対して種々の向きであっても良く且つそこから可撓性に延びていても良い。
針係合面23は、開口部プレート18に対してほぼ直角な向きで且つ針6と整合した状態で端部感知部材19から延びている。非結合又は摺動可能状態においては、針係合面23は、図5に示されているように、針6とほぼ平行な整合状態で摺動係合するように延びている。針係合面23は、針6と係合し且つ針6に向けられた端部感知部材19による斜めに押す力に対向することによって、開口部プレート18の非結合又は摺動可能状態を維持している。以下に説明する抵抗力によって生成される斜めに押す力は、開口部プレート18と係合し且つブロック部材16と協働する摩擦部材26によって生成され、開口部プレート18を係合位置の方へ動かす。しかしながら、図5に示されているように、非結合又は摺動可能状態においては針係合面23が針6と係合するので、傾斜は阻止される。針6が基端方向に後退しシールドが末端方向に伸ばされるとき、針6は、図5に示されているように、針係合面23と摺動可能に係合し続ける。
抵抗力は摩擦部材26と針6との間に形成される。ブロック部材16と組み合わせられた抵抗力は、開口部プレート18を結合状態へと移動させる。ブロック部材16によって生成される力は抵抗力と反対方向に作用することは注目すべきである。これは、開口部プレート18を結合位置へと動かす偶力を生じさせる。針6が針係合面23との係合状態から解放されると、開口部プレート18と保持部材14とは結合位置へと動く。最早、針係合面23に針6が係合することによって回転が妨害されることはない。従って、保持部材14に取り付けられた開口部プレート18は結合位置へと傾斜せしめられる。開口部プレート18の回転によって結合面22が針6に摩擦係合してその動きを阻止する。長手軸線xに沿ったいずれかの方向にシールド1に対して力が付与されると、ブロック部材16、17が開口部プレート18を結合位置へと移動させる。これによって、針6がシールド1内に維持されて末端15へに対する危険な露呈が避けられる。針係合面23が針6と係合するために、リブ、突起、ケービング等を含んでいても良いこと又は針係合面23の一部分が針6と係合することは想像される。
結合部材5を結合が生じる穴21が針6と係合しないような構造としても良いことも想像される。この実施形態においては、ブロック部材16、17は、結合部材5の回転を開始させ、そのときに開口部プレート18が回転して結合面22が針6と摩擦係合せしめられて針の動きを阻止する構造とされている。
ハブ保持部材14Aが針係合面23の末端から横方向に延びている。ハブ保持部材14Aは、図5に示されているように、カテーテルハブ4のハブの穴24内へ対応して収容されるのに十分な長さだけ延びている。結合部材5が非結合又は摺動可能状態に位置することに伴って、ハブ保持部材14Aは、シールド1のハウジング2に解放可能に取り付けるためにハブの穴24内でカテーテルハブ4と係合している。
図7に示されているように、針6が基端方向へと後退せしめられシールド1が末端方向へ伸ばされると、保持部材14は、摩擦部材26によって発生される斜めに押す力によって長手軸線xに対して回転する。ハブ保持部材14Aは、ハブの穴24との係合状態から脱してカテーテルハブ4をハウジング2から解放する。臨床医は、カテーテルをシールド1から末端方向へ離すように操作するようにフィンガタブ5Aを操作しても良い。ハブ保持部材14Aは、針係合面23から種々の方向に向けられていても良いことが予期される。更に、ハブの穴24は、カテーテルハブ4の外周上に種々の大きさで設けられても良いことも予期される。ハブの穴24は、ハブ保持部材14Aによって保持されるためにタブ等を含んでいても良い。
シールド1が後退位置と伸長位置との間を動く際に針6と摺動可能に係合するために、穴21が開口部プレート18内に形成されている。穴21は、シールド1が伸長位置にあるときに針6と係合して針6の動きを阻止するために、穴21の両側に形成された針6と係合する結合面22を含んでいる。針6の動きを阻止するための係合は、貫通、摩擦、干渉等を含んでいても良いことを予期される。穴21は、放射形状、多角形等のような種々の幾何学的構造を有していても良いことが予期される。更に、穴21は、例えば、“U”字形状をしており且つ開口部プレート18の1つ又は複数の端縁に対して開口している開口キャビティを開口部プレート18内に形成しても良いことも予期される。
開口部プレート18を長手軸線xに対して傾斜させていることによって、穴21の結合面22を介するシールド1内での針6の摺動及び係合が容易にされて末端15に対する危険な露呈を防止することができる。例えば、図4に示されているように、開口部プレート18は、長手軸線xに対して約90°の角度で配向されていて、開口部プレート18が針6に対してほぼ直角に配置されるようになされている。この非結合又は摺動可能状態においては、針6は穴21内を自由に摺動する。図5を参照すると、針6は後退せしめられており、シールド1は伸長せしめられており、針6は針係合面23と係合し続けており、開口部プレート18は長手軸線xに対して直角な向きを維持している。
図7及び9を参照すると、摩擦部材26は、結合部材5を長手軸線xに対して回転させるように操作されている。開口部プレート18は、針6と直角に整合した状態から回転して、開口部プレートが長手軸線xに対して90°未満の角度αで配向されるようになされている。角度αは開口部プレート18のどちらの側面から測定しても良いことは予期される。
開口部プレート18が角度αまで回転し、結合部材5は結合状態へ近づく。結合状態は、開口部プレート18の結合状態による結合面22の針6に対する係合を含んでいる。この係合により、針6に対する結合摩擦力が形成されてシールド1に対する針の動きが阻止され且つ針の先端15がシールド1内に維持されて針の末端15に対する危険な露呈が防止される。
結合部材5の傾斜はまた、ハウジング2のブロック部材16、17によっても影響を受ける。ブロック部材16、17は、ハウジングの部分8によって形成され且つ針6と干渉しないように配置されている。ブロック部材16、17は、各々、開口部プレート18を結合状態に配置する助けとなる面16A、17Aを形成している。
例えば、図2に示されているように、シールド1は後退位置に位置し、針6は一杯まで伸長される。結合部材5と開口部プレート18とは、非結合又は摺動可能状態にあって開口部プレート18が長手軸線xにほぼ直角であるような配置とされている。ブロック部材16、17は、開口部プレート18と係合して開口部プレート18を直角な向きに維持することができる。ブロック部材16、17はまた、針6の伸長中にもこのような向きを維持し又は針6と係合しないかも知れない。
針6が後退しシールド1が伸長すると、摩擦部材26は、図7に示されているように針6との係合によって結合部材5上に抵抗力を生成し、開口部プレート18を結合状態へと回転させる。ブロック部材の面16A、17Aは、開口部プレート18と係合して、直角な向きから結合する向きへの回転を助長して、結合面22が針6と係合するようにさせる。この構造は針6の動きを阻止する。
針6に対する結合部材5の結合は、結合面22と針6との間に生成される摩擦又は係合力によって助長される。この摩擦係合によって、シールド1が伸長位置にあるときにハウジング2に対する針6の軸線方向の動きが阻止される。この構造は、針6に対する危険な露呈を防止するので有利である。結合面22は、摩擦係合を増すために鋭い端縁を含んでいても良いことは予期される。摩擦又は結合力は、針の用途の特別な要件に応じて、例えば、穴21の大きさ、針6の直径、開口部プレート18の厚み、ブロック部材16、17の接触点から針6の中心線までの寸法及び材料の破壊点までハウジング2に適用される力に対する穴21と針6との間の摩擦係数等のようなファクタを変えることによって変更することができることも予期される。
図3Aを参照すると、結合部材5’の別の代替的な実施形態(図6に示された結合部材5に似ているが摩擦部材26を備えていない)が示されている。結合部材5’は、結合部材22によって形成されている穴21のような抵抗誘起部材を含んでいる(図6参照)。穴21は針カニューレ6との摺動係合を助長する。このような係合は、針カニューレ6との摩擦抵抗力を形成する。この摩擦抵抗力によって結合部材5’は針カニューレ6と一緒に動く。結合部材5’の非結合又は摺動可能状態においては、開口部プレート18’は、ブロック部材16、17と係合して、既に説明したように、端部検知部材19に斜めに押す力を生じさせる。
図3B及び3Cを参照すると、結合部材5’の代替的な実施形態が示されている。図3Bは、穴45を有している部材44を示しており、部材44は開口部プレート18’上に配置されている。穴45の直径は穴21の直径よりも小さい。結合部材5’は、結合面46によって形成されている穴45のような抵抗誘起部材を含んでいる。穴45は、針カニューレ6との摺動係合を容易にする。このような係合は、針カニューレ6との摩擦抵抗力を生成し、ブロック部材16と協働して開口部プレート18’を係合状態へと移動させる。図3Cは、開口部40を形成している部材42を有している部材41を示しており、部材41は開口部プレート18’上に配置されている。結合部材5’は、面43によって形成されている開口部40のような抵抗誘起部材を含んでいる。面43間の距離は、穴21の直径よりも小さい。面43は、針カニューレ6との摺動係合を助長する。このような係合は、針カニューレ6に対する摩擦抵抗力を生成し、ブロック部材16と協働して開口部プレート18’を結合位置へと移動させる。部材41及び44は、高分子材料、金属、弾性材料等のような材料によって製造することができることが予期される。
図11及び12を参照すると、結合部材5の代替的な実施形態が示されている。開口部プレート18は、多角形の幾何学的構造を有しており、端部感知部材19は、針6に平行な同一の軸線方向に延びているアーム部材19Aを有している。針係合面23は、アーム19A間の穴23Aに橋をかけるために横方向に延びている。結合部材5は、既に説明したものと似たハブの穴24と係合するためのハブ保持部材14Aを含んでいる。摩擦部材26は開口部プレート18から横方向に延びている。摩擦部材のアーム26Aは、図11に示されているように平らな係合面を含んでいても良いし又は別の方法として図12に示されているように針6と係合するためのカールした係合面を含んでいても良い。
作動中には、本発明の原理に従って記載されたものと類似している医療用針シールド装置がカテーテル3と共に使用するために設けられる。この医療用針シールド装置の構成部品は、製造され、適正に殺菌され、さもなければ、貯蔵、輸送及び使用のために準備される。
図1及び2を参照すると、臨床医(図示せず)は、シールド1が後退位置にあり、結合部材5が非係合又は摺動可能状態にあるように把手13を操作する。針6は、カテーテル3が針6の周囲に配置され、カテーテルハブ4がハウジング2に解放可能に取り付けられるようにシールド1に対して一杯まで伸ばされている。この医療用針シールド装置をカテーテル3と共に使用する処置は臨床医によって完了するまで行われる。
針6は、図5に示されているように、シールド1が伸長位置まで伸ばされるように基端方向に後退せしめられる。結合部材5は、非結合又は摺動可能状態にあって、既に説明したように、針6が針係合面23と係合し結合面22が穴21中を摺動するのを容易にしている。
図7、9及び10を参照すると、針6は針係合面23を通過すると、保持部材14は、針6の摩擦部材26との係合によって生成される斜めに押す力によって自由に回転する。開口部プレート18は、図9に示されているように、ブロック部材16、17によって助長されて直角な状態から係合状態のための傾斜状態まで長手軸線xに対して回転する。開口部プレート18は、長手軸線xに対して角度αまで回転する。
ハブ保持部材14Aがハブの穴24から脱係合し、カテーテルハブ4がハウジング2から解放される。カテーテル3は、フィンガータブ5Aによって末端方向へと操作することができる。結合状態においては、結合面22は、ハウジング2内で針6を結合し且つ軸線方向の動きを阻止するために針6と係合している。シールド1は、図10に示されているように、末端15に対する危険な露呈を防止するために伸長位置に配置されている。
図13に示されている代替的な実施形態においては、結合部材5は、各々、開口部プレート18の基端側と末端側とに設けられている別個の摩擦部材26’を含んでいる。摩擦部材26’は、針6が一緒に摺動するのを許容し且つ針6との係合によって既に説明したものと似ている摩擦抵抗力を提供する摩擦嵌合ポリマー製Oリングである。針6が摺動し、摩擦部材26’が開口部プレート18と係合したときに抵抗力が生成される。摩擦部材26’は、開口部プレート18と係合し且つブロック部材16と協働して開口部プレート18を結合位置へと動かす。結合面22は、既に説明したように、針6と係合して針の軸線方向の動きを阻止する。摩擦部材26’は、高分子材料、金属等のような材料によって作ることができることは想像される。
別の方法として、摩擦部材26’は、図14に示されているように、2つの部材26”を連接するか又は結合する一体部材を形成しても良い。部材26”は、図13に関して説明したものと同様に針6の軸線方向の動きを阻止するために針6と開口部プレート18とに係合する。穴21は、既に説明したものと同様に結合部材5の回転を生じさせるために針6と係合することによって抵抗力を生じさせても良いことが想像される。更に、結合部材5の回転を生じさせるために針6との摩擦抵抗力を生成するために、例えば、ジェル、グリース等のような材料を採用しても良いことも想像される。
代替的な実施形態においては、図15に示されているように、ハウジング2はハブ支持部材20を含んでいる。ハブ支持部材20は、シールド1に対するカテーテルハブ4の取り外し可能な取り付けを容易にして有利にするためにシールド1内に収納される。別の方法として、図16に示されているように、ハウジング2の制御面10は縮小されるか又は省略されても良い。この構造は、ハブ支持部材20がカテーテルハブと同心関係でカテーテルハブ4に取り付けるのを単独で容易にするのを可能にする。
図17乃至20を参照すると、医療用針安全医療用針シールド装置の更に別の代替的な実施形態が示されている。部分29を有している回転可能なハウジング25が回転してシールド1を包囲するように設けられている。回転可能なハウジング25が把手13内に取り付けられており且つシールド1の伸長位置において、シールド1と針6とに対して自由に回転する。回転可能なハウジング25の相対的な回転は、穴27における支持及び回転可能なハウジング25内に形成された支持部材30によって助長される。軸31、31Aは、各々、開口部30、27内で回転可能に支持されている。担持部40は、既に説明したものと似たブロック部材16、17を含んでいる。針6は、ブロック部材16、17内を貫通している。軸31の半体同士は、針6と保持部材14とがその中に配設されるように互いに隔置されている。
この構造は、針6の長手軸線xを中心とするシールド1の回転を阻止して結合部材5が不所望に回転して針6との保持結合による係合を妨げないようにされている。このようにして、シールド1を手動によって及び誤ってねじることによって伸長位置におけるシールド1の保護構造を故意に誤用し且つ損なう可能性が減じられる。穴27の長さは、針6に対する穴27の径方向の隙間が回転可能なハウジング25内でのシールド1の傾きを制限するように長くされている。この構造によって、シールド1の回転可能なハウジング25との径方向の接触が防止され且つ前方担持部の排除を可能にしている。
図21及び22を参照すると、一つの代替的な実施形態においては、担持部40は針6に取り付けられたスラスト鍔32を含んでいる。回転可能なハウジング25に設けられた対応するスラスト台33は、スラスト鍔32を支持する構造とされており且つ担持部40と回転可能なハウジング25との間の相対的な軸線方向の動きを制御している。スラスト鍔32は、針6の回転を助長するためにスラスト台33内で自由に回転することができ且つ回転可能なハウジング25内でのシールド1の傾きを制限している。代替的には、図23及び24に示されているように、回転可能なハウジング25は、図15に関して説明したものと似たハブ支持部材20を含んでいる。図25に示されている別の代替例においては、担持部40の制御面10は、図16に関して説明したもののように縮小するか又は排除しても良い。
図26乃至29を参照すると、医療用針安全医療用針シールド装置の別の代替的な実施形態が示されている。回転可能なハウジング25がシールド1を回転させ且つ包囲するために設けられている。回転可能なハウジング25は、シールド1の伸長位置においてシールド1及び針6に対して自由に回転する。回転可能なハウジング25の相対的な回転は、回転可能なハウジング25内に形成された穴27における支持によって助長される。軸31、31Aは穴27内に回転可能に支持されている。結合状態においては、担持部構造はシールド1及び針6に対する回転可能なハウジング25の回転を支援している。担持部40は、既に説明したものと似たブロック部材16、17を含んでいる。針6は、ブロック部材16、17を通過してブロック部材16、17に対して摺動可能に動く。軸31の半体同士は、針6と保持部材14とがその中に配設されるように互いに隔てられている。
この構造によって、針6の長手軸線xを中心とするシールド1の回転が阻止されて結合部材5が不所望に回転して針6を保護するための結合係合を妨げないようになされている。このようにして、シールド1を手動によって且つ誤って伸長位置におけるシールド1の保護構造を故意に誤用し且つ損なう可能性が減じられる。穴27の長さは、針6に対する穴27の径方向の隙間が回転可能なハウジング25内でのシールド1の傾きを制限するように長くされている。この構造によって、回転可能なハウジング25とのシールド1の径方向の接触が防止され且つ前方担持部の排除を可能にしている。
図30乃至33を参照すると、ハブ保持部材14Aは、例えば、一体蝶番等によって担持部40にヒンジ結合されても良い。図30及び31は、ハブ保持部材14Aがハブの穴24内に維持するために保持部材14と係合するための部分34を含んでいるシールド1を作動前の状態で示している。図32及び33は、作動後のシールド1を示しており、伸長位置においてシールド1が作動したときの保持部材14の動きによって部分34を動かし且つハブ保持部材14Aをハブの穴24から解放させる。
図34乃至37に示された実施形態は、ハウジング2に対してヒンジ結合されたハブ保持部材14Aを示している。図34及び35は、作動前のシールド1を示しており、ハブ保持部材14Aは、該ハブ保持部材14Aをハブの穴24内に維持するために保持部材14と係合するための部分34を含んでいる。図36及び37は、作動後のシールド1を示しており、シールド1を作動させて伸長位置に配置させたときの保持部材14の動きによって、部分34が動かされ且つハブ保持部材14Aをハブの穴24から解放させる。
図38乃至39に示された実施形態は、フランジ42によってカテーテルハブ4と係合するハブ保持部材14Aを有しているシールドを示している。図38は作動前のシールド1を示している。図39は作動後のシールド1を示しており、シールド1を作動させて伸長位置に配置したときに、保持部材14の動きによって保持部材がハブ保持部材14Aをフランジ42から解放する。保持部材のシールド44は、ハブ保持部材14Aが意図した位置から不意に動かないように保護している。
図40乃至41を参照すると、図示された実施形態は、フランジ42によってカテーテルハブ4と係合するハブ保持部材14Aを有している回転可能なシールドを示している。図40は作動前のシールド1を示している。図41は作動後のシールド1を示しており、シールド1を作動させて伸長位置に配置したときに、保持部材14の動きによって保持部材がハブ保持部材14Aをフランジ42から解放する。保持部材のシールド44は、ハブ保持部材14Aが意図した位置から不意に動かないように保護している。保持部材のシールド44は、針6を中心とするハブ保持部材14Aの回転を提供し且つハブ保持部材14Aが意図した位置から不意に動くのを防止するために周方向に延びている。
図42乃至46を参照すると、医療用針安全医療用針シールド装置の別の代替的な実施形態が示されている。図42及び43は、作動前のシールド1を示しており、結合部材46が摺動部材48の穴54内に設けられている。摺動部材48は、シールド1の後退位置と伸長位置との間で針6を摩擦によって摺動可能に収容している。端部感知部材19は摺動部材48から末端方向に延びている。端部感知部材19は、摺動部材48に対して種々の方向を向けられていても良く且つヒンジ52等によって摺動部材から可撓的に延びていても良い。針係合面23は端部感知部材19から延びている。非結合又は摺動状態においては、針係合面23は、図42及び43に示されているように、針6と摺動可能に係合している。針係合面23は、針6と係合し且つ針6にかかる端部感知部材19の力に対抗することによって、係合部材46の非結合又は摺動状態を維持している。以下に説明する結合部材によって生成される端部感知部材19に対する力は、結合部材46と係合している傾斜面50によって発生される。しかしながら、結合による係合は、図42及び43に示されているように、針6に対する針係合面23の係合により非結合又は摺動状態では阻止される。針6が基端方向に後退せしめられ、シールドが末端方向に伸長されると、針6は、図42及び43に示されているように、針係合面23と摺動可能に係合し続ける。針係合面23は、針6と係合するために、リブ、突起又は穴等を含んでいても良く、又は、針係合面23の一部分が針6と係合することも予期される。
図44乃至46を参照すると、シールドが伸長位置にあるときに、針6は針係合面23から解放されるので、傾斜面50によって発生された結合部材46に対する力によって、端部感知部材19が動かされ、結合部材46が該結合部材上の結合面によって針6と接触して結合係合状態とされる。図45及び46に示されているように、傾斜面50は、シールドが針6に沿って軸線方向に動かされると、結合部材46の針6に対する結合による係合を可能にする。
カテーテルハブ4は、ハブ保持部材14Aを収容し且つ係合するためのハブの穴24を有している。ハブ保持部材14Aは端部感知部材19から延びている。従って、針6が端部感知部材19上に設けられた針係合面23との係合状態から解放されると、ハブ保持部材14Aはカテーテルハブ4との係合状態から離れてそこから解放される。
図47乃至52を参照すると、医療用針安全医療用針シールド装置の別の代替的な実施形態が示されている。図示された実施形態は、結合部材5が穴56内に設けられた担持面を中心に回転する回転可能なシールドを示している。図47及び48は作動前のシールド1を示している。保持部材14が端部感知部材19から延びており、保持部材14は、針を両側で支持し且つシールドが伸長位置に位置する前に結合部材5を非結合位置に維持している。結合部材5は、摩擦部材26”内に配設されており、この摩擦部材26”は、図50に示されているように、シールドの後退位置と伸長位置との間で摩擦によって針6を摺動可能に収容するための一体部材を形成している。針6が後退せしめられシールド1が伸長せしめられると、摩擦部材26”は、図47及び48に示されているように結合部材5上に針6との係合による抵抗力を発生させ、結合部材5を係合状態へと回転させる。結合部材の面16及び17は、結合部材5と係合して、該係合部材が直角の向きから結合面22が針6と係合する結合状態の向きへと回転するのを助長する。この構造は針6の動きを阻止する。図51は、作動後のシールド1を図示しており、シールド1が伸長位置に作動せしめられたときの保持部材14の動きによって、保持部材14がハブ保持部材14Aをハブの穴24から動かし且つ解放するのを許容する。
図52は、結合部材の回転を助長するために摩擦アーム26を有する結合部材5の別の実施形態を図示している。図25に図示された結合部材5を含んでいる実施形態は、既に説明した実施形態と同様にハウジング内に組み込まれたブロック部材を有していても良いことも予期される。
本開示による発明は、本発明の精神又は基本的な特徴から逸脱することなく他の特別な形態で実施化しても良い。従って、これらの実施形態は、全ての点において例示的で且つ限定的なものではないと考えられ、本発明の範囲は、上記の記載によるのではなく特許請求の範囲によって示され、従って、特許請求の範囲の等価物の意味及び範囲に含まれる全ての変更が本発明に包含されることを意図されている。
Claims (48)
- 医療用針シールド装置であって、
針の末端を包囲するために後退位置から伸長位置まで伸びることができるシールドと、
該シールド内に設けられて前記後退位置と伸長位置との間で前記針を摺動可能に収容する構造とされた穴を形成している結合面を形成している結合部材と、
カテーテルハブと係合する構造とされたハブ保持部材と、を含み、
前記結合部材は、前記針を摺動可能に収容している際に前記針と係合して前記針との間に抵抗力を形成する1以上の抵抗誘起部材を含んでおり、前記抵抗力と前記シールドとは、前記針の長手軸線に関する前記結合部材の回転を容易にして、前記結合面が前記針と係合して前記シールドの伸長位置における前記針の摺動運動を防止し、
前記結合部材は更に、該結合部材から延びている保持部材を含んでおり、該保持部材は該シールドが前記伸長位置に位置する前に前記結合部材が回転するのを防止するために前記針と係合可能であるようになされている、医療用針シールド装置。 - 請求項1に記載の医療用針シールド装置であって、
前記結合部材が、前記穴を形成している結合面を含んでいるほぼ平らな開口部プレートを含んでいる、医療用針シールド装置。 - 請求項2に記載の医療用針シールド装置であって、
前記開口部プレートが、前記シールドが前記伸長位置に位置する前に前記保持部材が前記針と係合することにより、前記針の長手軸線に関してほぼ直角であるようになされた、医療用針シールド装置。 - 請求項1に記載の医療用針シールド装置であって、
前記保持部材が、前記結合部材から延びている第1の部分と該第1の部分から延びている第2の部分とを含んでいる、医療用針シールド装置。 - 請求項4に記載の医療用針シールド装置であって、
前記第1の部分が、前記保持部材が前記針と結合することにより前記針とほぼ平行に整合した状態で前記結合部材から延びている、医療用針シールド装置。 - 請求項4に記載の医療用針シールド装置であって、
前記第2の部分が、前記針の長手軸線に関して横方向に延びており且つ前記針と結合する構造とされている、医療用針シールド装置。 - 請求項6に記載の医療用針シールド装置であって、
前記第2の部分が前記針と係合するためのほぼ平らな部分を有している、医療用針シールド装置。 - 請求項1に記載の医療用針シールド装置であって、
前記少なくとも1つの抵抗誘起部材が前記結合部材の穴を含み、該穴が前記針と係合して針との間に抵抗力を形成するようになされている、医療用針シールド装置。 - 請求項1に記載の医療用針シールド装置であって、
前記少なくとも1つの抵抗誘起部材が、前記針との間に抵抗力を形成するために前記針と係合するために延びている一対の摩擦部材を含む、医療用針シールド装置。 - 請求項1に記載の医療用針シールド装置であって、
前記少なくとも1つの抵抗誘起部材が、前記針上に設けられた少なくとも1つの摩擦部材を含む、医療用針シールド装置。 - 請求項1に記載の医療用針シールド装置であって、
前記少なくとも1つの抵抗誘起部材が前記結合部材と一体になされている、医療用針シールド装置。 - 請求項1に記載の医療用針シールド装置であって、
前記少なくとも1つの抵抗誘起部材が、前記結合部材の前記穴よりも小さい穴を有している材料を含む、医療用針シールド装置。 - 請求項12に記載の医療用針シールド装置であって、
前記材料が弾性材料によって作られている、医療用針シールド装置。 - 請求項1に記載の医療用針シールド装置であって、
前記少なくとも1つの抵抗誘起部材が、前記医療用針上に設けられた別個の単一の摩擦部材を含む、医療用針シールド装置。 - 請求項14に記載の医療用針シールド装置であって、
前記単一の摩擦部材が、結合部材を斜めに押すための摩擦部材を含んでおり、前記結合部材の穴が前記摩擦部材間に配置されている、医療用針シールド装置。 - 請求項1に記載の医療用針シールド装置であって、
前記少なくとも1つの抵抗誘起部材が、前記結合部材を斜めに押すために針上に設けられた別個の摩擦部材を含んでおり、前記結合部材の穴が前記摩擦部材間に設けられている、医療用針シールド装置。 - 請求項1に記載の医療用針シールド装置であって、
前記シールドが、その内側面から延びている少なくとも1つのブロック部材を形成しているハウジングを含んでおり、前記少なくとも1つのブロック部材が、前記結合部材を結合状態へと付勢するために前記結合部材と係合可能である、医療用針シールド装置。 - 請求項1に記載の医療用針シールド装置であって、
前記結合部材が、前記針が前記結合部材に関して摺動可能である非結合状態と、前記結合面が前記針と係合して前記シールドの前記伸長位置における前記針の摺動動作を防止する結合位置との間で、前記針の長手軸線に関して回転可能である、医療用針シールド装置。 - 請求項1に記載の医療用針シールド装置であって、
前記針の中心に関して相対的に回転運動するための回転可能なハウジングを更に含んでいる、医療用針シールド装置。 - 請求項19に記載の医療用針シールド装置であって、
前記シールドが少なくとも1つの担持部によって前記回転可能なハウジングによって相対的な回転運動をするように支持されている、医療用針シールド装置。 - 請求項20に記載の医療用針シールド装置であって、
前記ハブ保持部材が前記少なくとも1つの担持部上に設けられている、医療用針シールド装置。 - 請求項20に記載の医療用針シールド装置であって、
前記少なくとも1つの担持部が、その内側面から延びている少なくとも1つのブロック部材を形成しており、該少なくとも1つのブロック部材は、前記結合部材を前記結合状態へと付勢するように前記結合部材と係合可能である、医療用針シールド装置。 - 請求項1に記載の医療用針シールド装置であって、
前記ハブ保持部材が前記ハウジング上に設けられている、医療用針シールド装置。 - 請求項1に記載の医療用針シールド装置であって、
前記保持部材と前記ハブ保持部材とが、該ハブ保持部材が前記保持部材から延びるように一体に形成されている、医療用針シールド装置。 - 請求項1に記載の医療用針シールド装置であって、
前記シールドを前記針の末端へと延びるようにさせる手段を更に含んでいる、医療用針シールド装置。 - 請求項1に記載の医療用針シールド装置であって、
前記ハブ保持部材が、その伸長位置から不用意に動かないように保護するための保持部材シールドを更に含んでいる、医療用針シールド装置。 - 医療用針シールド装置であって、
針の末端を包囲するために後退位置から伸長位置まで伸びることができるシールドと、
該シールド内に設けられ且つ前記後退位置と伸長位置との間で前記針を摺動可能に収容する構造とされた穴を含んでいる結合部材と、
カテーテルハブと解除可能に係合するハブ保持手段と、を含み、
前記結合部材は抵抗誘起手段を形成しており、該抵抗誘起手段は、該抵抗誘起手段と針との間の摩擦抵抗力によって前記針の長手軸線に関する前記結合部材の回転を容易にし、前記結合部材は更に、前記シールドの前記伸長位置における前記針の摺動動作を防止するために前記針と結合するための結合面手段を有しており、
前記結合部材は更に、前記結合部材の回転を防止するための保持手段を含んでいる、医療用針シールド装置。 - 請求項27に記載の医療用針シールド装置であって、
前記結合部材が、前記針が前記結合部材に関して摺動可能である非結合状態と、前記結合面が前記針と係合して前記シールドの前記伸長位置における前記針の摺動動作を防止する結合位置との間で、前記針の長手軸線に関して回転可能である、医療用針シールド装置。 - 請求項27に記載の医療用針シールド装置であって、
前記針の中心に関して相対的に回転運動するための回転可能なハウジングを更に含んでいる、医療用針シールド装置。 - 請求項29に記載の医療用針シールド装置であって、
前記シールドが少なくとも1つの担持部によって前記回転可能なハウジングによって相対的な回転運動をするように支持されている、医療用針シールド装置。 - 請求項30に記載の医療用針シールド装置であって、
前記ハブ保持手段が前記少なくとも1つの担持部上に設けられている、医療用針シールド装置。 - 請求項30に記載の医療用針シールド装置であって、
前記少なくとも1つの担持部が、その内側面から延びている少なくとも1つのブロック部材を形成しており、該少なくとも1つのブロック部材は、前記結合部材を前記結合状態へと付勢するように前記結合部材と係合可能である、医療用針シールド装置。 - 請求項27に記載の医療用針シールド装置であって、
前記ハブ保持手段が前記ハウジング上に設けられている、医療用針シールド装置。 - 請求項27に記載の医療用針シールド装置であって、
前記少なくとも1つの抵抗誘起部材が、前記針上に設けられた少なくとも1つの摩擦部材を含む、医療用針シールド装置。 - 請求項27に記載の医療用針シールド装置であって、
前記少なくとも1つの抵抗誘起部材が前記結合部材と一体になされている、医療用針シールド装置。 - 請求項27に記載の医療用針シールド装置であって、
前記少なくとも1つの抵抗誘起部材が、前記医療用針上に設けられた別個の単一の摩擦部材を含む、医療用針シールド装置。 - 請求項36に記載の医療用針シールド装置であって、
前記単一の摩擦部材が前記結合部材を斜めに押すための摩擦部材を含んでおり、前記結合部材の穴が前記摩擦部材間に配置されている、医療用針シールド装置。 - 請求項27に記載の医療用針シールド装置であって、
前記少なくとも1つの抵抗誘起部材が、前記結合部材を斜めに押すために針上に設けられた別個の摩擦部材を含んでおり、前記結合部材の穴が前記摩擦部材間に設けられている、医療用針シールド装置。 - 請求項27に記載の医療用針シールド装置であって、
前記シールドを前記針の末端へと伸長させるための手段を更に含んでいる、医療用針シールド装置。 - 医療用針シールド装置であって、
針の末端を包囲するために後退位置から伸長位置へと伸びることができるシールドと、
該シールドを包囲する回転可能なハウジングであって、前記シールドを該ハウジングに対して相対的な回転動作をするように支持しているハウジングと、を含む医療用針シールド装置。 - 請求項40に記載の医療用針シールド装置であって、
前記シールド内に設けられて前記後退位置と伸長位置との間で前記針を摺動可能に収容する構造とされた穴を形成している結合面を形成している結合部材を更に含み、
該結合部材は、前記針を摺動可能に収容している際に前記針と係合して前記針との間に抵抗力を形成する1以上の抵抗誘起部材を含んでおり、前記抵抗力と前記シールドとは、前記針の長手軸線に関する前記結合部材の回転を容易にして、結合面が前記針と係合して前記シールドの伸長位置における前記針の摺動運動を防止し、
前記結合部材は更に、該結合部材から延びている保持部材を含んでおり、該保持部材は、前記シールドが前記伸長位置に位置する前に前記結合部材が回転するのを防止するために前記針と係合可能であるようになされた、医療用針シールド装置。 - 請求項41に記載の医療用針シールド装置であって、
前記シールドが、少なくとも1つの担持部によって回転可能なハウジングによる相対的な回転運動に対して支持されている、医療用針シールド装置。 - 医療用針シールド装置であって、
針の末端を包囲するために、後退位置から伸長位置まで伸びることができるシールドと、
前記針を前記伸長位置に係止するための係止手段と、
前記シールド内に設けられ、前記針の末端を感知したときに前記係止手段を作動させるために前記針と係合している端部感知部材と、
前記端部感知部材及びカテーテルハブの内側部分と係合する構造とされたハブ保持部材であって、前記係止手段を作動させたときに、前記端部感知部材が当該ハブ保持部材に前記カテーテルハブを解放させるようになされている前記ハブ保持部材と、を含む医療用針シールド装置。 - 請求項43に記載の医療用針シールド装置であって、
前記係止手段が、
前記シールド内に設けられて前記後退位置と伸長位置との間で前記針を摺動可能に収容する構造とされた穴を形成している結合面を形成している結合部材を含み、
該結合部材は、前記針を摺動可能に収容している際に前記針と係合して前記針との間に抵抗力を形成する1以上の抵抗誘起部材を含んでおり、前記抵抗力と前記シールドとは、前記針の長手軸線に関する前記結合部材の回転を容易にして、結合面が前記針と係合して前記シールドの伸長位置における前記針の摺動運動を防止し、
前記結合部材は更に、該結合部材から延びている保持部材を含んでおり、該保持部材は、前記シールドが前記伸長位置に位置する前に前記結合部材が回転するのを防止するために前記針と係合可能であるようになされた、医療用針シールド装置。 - 請求項43に記載の医療用針シールド装置であって、
前記シールド内に設けられ且つ前記シールドが伸長位置にあるときに前記針に結合する結合面を形成している結合部材と、
前記後退位置と前記伸長位置との間で前記針を摺動可能に収容するように前記シールド内に設けられた摺動部材であって、前記結合部材を収容するためのキャビティを含んでいる前記摺動部材と、
前記伸長位置において前記結合部材を前記針と係止係合状態に配置するために前記シールド上に設けられた傾斜面と、を含んでいる医療用針シールド装置。 - 医療用針シールド装置であって、
針の末端を包囲するために、後退位置から伸長位置まで伸長可能であるシールドと、
カテーテルハブと係合する構造とされているハブ保持部材と、を含み、
前記シールドは、前記カテーテルハブをガイドし且つ伸長を支援するために前記カテーテルハブと係合するための制御面を更に含んでいる、医療用針シールド装置。 - 請求項46に記載の医療用針シールド装置であって、
前記シールド内に設けられて前記後退位置と伸長位置との間で前記針を摺動可能に収容する構造とされた穴を形成している結合面を形成している結合部材を更に含み、
該結合部材は、前記針を摺動可能に収容している際に前記針と係合して前記針との間に抵抗力を形成する1以上の抵抗誘起部材を含んでおり、前記抵抗力と前記シールドとは、前記針の長手軸線に関する前記結合部材の回転を容易にして、前記結合面が前記針と係合して前記シールドの伸長位置における前記針の摺動運動を防止し、
前記結合部材は更に、該結合部材から延びている保持部材を含んでおり、該保持部材は、前記シールドが前記伸長位置に位置する前に前記結合部材が回転するのを防止するために前記針と係合可能であるようになされた、医療用針シールド装置。 - 医療用針シールド装置であって、
針の末端を包囲するために後退位置から伸長位置まで伸びることができるシールドと、
該シールド内に設けられ且つ穴を形成している結合面を形成している結合部材と、
カテーテルハブと係合する構造とされたハブ保持部材と、を含み、
前記結合部材は、前記針と結合する1以上の抵抗誘起部材を含み、
前記結合部材は更に、該結合部材から延びている保持部材を含んでおり、該保持部材は、該シールドが前記伸長位置に位置する前に前記結合部材が回転するのを阻止するために前記針と係合可能であるようになされた、医療用針シールド装置。
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