JP2006500353A - キナーゼ阻害剤としての尿素誘導体 - Google Patents

キナーゼ阻害剤としての尿素誘導体 Download PDF

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Abstract

式:
【化62】
Figure 2006500353

を有する化合物はプロテインキナーゼを阻害するために有用である。前記化合物の製造方法、前記化合物を含む組成物及び前記化合物を用いる治療方法も開示されている。

Description

本発明は、プロテインキナーゼを阻害するために有用である置換尿素、前記化合物の製造方法、前記化合物を含む組成物及び前記化合物を用いる治療方法に関する。
プロテインキナーゼが細胞の不適切な増殖により誘発される多くの病的状態の進行において重要であることは明白に判明している。キナーゼが癌のような多くの過剰増殖状態においてアップレギュレートされることはしばしば認められている。キナーゼは細胞シグナリングにおいて重要であり得、これらが不適切に活性化すると細胞が増殖する(例えば、EGFR、ERBB2、VEGRF、FGFR、PDGFR、c−Met、IGF−1R、RET、TIE2)。或いは、キナーゼは細胞内での信号伝達に関与し得る(例えば、c−Src、PKC、Akt、PKA、c−Ab1、PDK−1)。しばしばこれらの信号伝達遺伝子は認められている原癌遺伝子である。キナーゼの多くはG1−Sトランジションの近くで(例えば、Cdk2、Cdk4)、G2−Mトランジションで(例えば、Weel、Myt1、Chk1、Cdc2)、またはスピンドルチェックポイントで(Plk、Aurora1または2、Bub1または3)細胞周期進行を制御する。更に、キナーゼはDNA損傷応答に密接に連結している(例えば、ATM、ATR、Chk1、Chk2)。上記細胞機能、すなわち細胞シグナリング、信号伝達、細胞周期制御及びDNA修復の調節解除はいずれも過剰増殖性疾患、特に癌の特徴である。よって、1つ以上のキナーゼを薬理学的に調節することは上記疾患の進行を遅延または停止させるのに有用であろう。
主たる態様で、本発明は、式(I):
Figure 2006500353
[式中、
Xは−N−または−CH−であり;
は水素、アルコキシ、アルキル、アミノ、カルボキシ、シアノ、ハロ、ヒドロキシ及びヒドロキシアルキルからなる群から選択され;
はアルコキシ、アルキル、アルキルカルボニル、アミノ、シアノ、ハロ及びニトロからなる群から選択され;
は水素、アルコキシ、アルキル、アミノ、アミノアルキル、アミノカルボニル、アリールアルキル、シアノ、ニトロ、−CO、−COR及び−SRからなる群から選択され;
は−(CHROR及び−(CHNRからなる群から選択され;
は水素、アルケニル、アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル及び(シクロアルキル)アルキルからなる群から選択さ;
は水素、アルキル、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択され;
は水素、アルケニル、アルコキシアルコキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキルスルファニルアルキル、アルキニル、アミノアルキル、アリールアルキル、アリールカルボニルアルキル、アリールオキシアルキル、アリールスルファニルアルキル、シクロアルケニル、(シクロアルケニル)アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロアリールアルコキシアルキル、ヘテロアリールアルキル、(ヘテロシクリル)アルコキシアルキル、(ヘテロシクリル)アルキル及びヒドロキシアルキルからなる群から選択され;
及びRは独立して水素、アルケニル、アルコキシアルキル、アルキル、アルキルスルファニルアルキル、アルキニル、アミノアルキル、アリールアルキル、シクロアルケニル、(シクロアルケニル)アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロアリールアルキル、(ヘテロシクリル)アルキル及びヒドロキシアルキルからなる群から選択され;
mは0〜6であり、ただしRが水素のときmは0以外であり;及び
nは0〜6であり、ただしR及びRの両方が水素のときnは0以外である]
を有する化合物、またはその治療上許容され得る塩を提供する。
好ましい実施態様は、式(I)(式中、Xが−N−である)を有する化合物である。
別の好ましい実施態様は、式(I)(式中、Rが−(CHNRであり、nが0であり、R及びRの一方がアルコキシアルキルであり、他方がアルコキシアルキル及びアルキルからなる群から選択される)を有する化合物である。
この実施態様の化合物には、
N−{2−[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]−5−ブロモフェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−{5−ブロモ−2−[エチル(2−メトキシエチル)アミノ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−{2−[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]−5−クロロフェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−{5−クロロ−2−[エチル(2−メトキシエチル)アミノ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、及び
N−{2−[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]−5−シアノフェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
が含まれるが、これらに限定されない。
別の好ましい実施態様は、式(I)(式中、Rが−C(CHNRであり、nが0であり、R及びRの一方がアリールアルキルであり、他方がアルキル及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される)を有する化合物である。
この実施態様の化合物には、
N−{2−[ベンジル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−5−ブロモフェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−{5−ブロモ−2−[(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)(メチル)アミノ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−{2−ベンジル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−5−クロロフェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−{5−クロロ−2−[(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)(メチル)アミノ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、及び
N−{5−シアノ−2−[(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)(メチル)アミノ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
が含まれるが、これらに限定されない。
別の好ましい実施態様は、式(I)(式中、Rが−(CHRORであり、mが0であり、Rがアルコキシアルキル及びアルキルスルファニルアルキルからなる群から選択される)を有する化合物である。
この実施態様の化合物には、
N−[5−クロロ−2−(2−メトキシ−1−メチルエトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−[5−クロロ−2−(2−エトキシ−1−メチルエトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−[5−クロロ−2−(2−メトキシエトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−[5−クロロ−2−(2−イソプロポキシエトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−[5−クロロ−2−(2−エトキシエトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−{5−クロロ−2−[2−(メチルスルファニル)エトキシ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、及び
N−[5−クロロ−2−(3−メトキシ−3−メチルブトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
が含まれるが、これらに限定されない。
別の好ましい実施態様は、式(I)(式中、Rが−(CHRORであり、mが0であり、Rがアミノアルキルである)を有する化合物である。
この実施態様の化合物には、
N−(5−クロロ−2−{2−[エチル(3−メチルフェニル)アミノ]エトキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−[2−(3−アミノプロポキシ)−5−クロロフェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−{5−クロロ−2−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−{5−クロロ−2−[2−(ジメチルアミノ)−1−メチルエトキシ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、及び
N−(5−クロロ−2−{2−[(2−シアノエチル)(フェニル)アミノ]エトキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
が含まれるが、これらに限定されない。
別の好ましい実施態様は、式(I)(式中、Rが−(CHRORであり、mが0であり、Rが(シクロアルキル)アルキルである)を有する化合物である。
この実施態様の化合物には、
N−{5−クロロ−2−[(2−メチルシクロプロピル)メトキシ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−[5−クロロ−2−(シクロプロピルメトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−{5−クロロ−2−[(1−メチルシクロプロピル)メトキシ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−[5−クロロ−2−(2−シクロヘキシルエトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−{2−[(1S,4S)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメトキシ]−5−クロロフェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、及び
2−{[4−クロロ−2−({[(5−シアノ−2−ピラジニル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェノキシ]メチル}シクロプロパンカルボン酸エチル
が含まれるが、これらに限定されない。
別の好ましい実施態様は、式(I)(式中、Rが−(CHRORであり、mが0であり、Rがアルケニル、アルコキシアルコキシアルキル、アルキニル、ハロアルキル及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される)を有する化合物である。
この実施態様の化合物には、
N−(5−クロロ−2−{[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−(5−クロロ−2−{[(2R)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−{5−クロロ−2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−[2−(アリルオキシ)−5−クロロフェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−{5−クロロ−2−[(3−メチル−2−ブテニル)オキシ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−[5−クロロ−2−(3−ペンチニルオキシ)フェニル]}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、及び
N−[5−クロロ−2−(2−クロロ−1−メトキシエトキシ)フェニル]}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
が含まれるが、これらに限定されない。
別の好ましい実施態様は、式(I)(式中、Rが−(CHRORであり、mが0であり、Rがアルコキシカルボニルアルキル、アリールカルボニルアルキル、アリールオキシアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキル及びヘテロアリールアルコキシアルキルからなる群から選択される)を有する化合物である。
この実施態様の化合物には、
N−[5−クロロ−2−(2−シクロヘキセン−1−イルオキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−{2−[2−(4−ブロモフェノキシ)エトキシ]−5−クロロフェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−(5−クロロ−2−{2−[3−(6−メチル−2−ピリジニル)プロポキシ]エトキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−[5−クロロ−2−(2−オキソ−2−フェニルエトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−[5−クロロ−2−(3−シクロペンテン−1−イルオキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−(5−クロロ−2−{[(3R,4S)−3,4−ジヒドロキシシクロペンチル]オキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
N−(5−クロロ−2−{[(1S,3R)−3−ヒドロキシシクロペンチル]オキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、及び
6−[4−クロロ−2−({[(5−シアノ−2−ピラジニル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェノキシ]ヘキサン酸エチル
が含まれるが、これらに限定されない。
別の好ましい実施態様は、式(I)(式中、Xが−N−であり、Rがシアノであり、Rがシアノ及びハロからなる群から選択され、Rが水素である)を有する化合物である。
別の態様で、本発明は、式(I)を有する化合物、またはその治療上許容され得る塩を治療上許容され得る担体と共に含む医薬組成物を提供する。
別の態様で、本発明は、治療を要すると認められる患者に対して、治療上許容され得る量の式(I)を有する化合物またはその治療上許容され得る塩を投与することを含む、前記患者におけるプロテインキナーゼの阻害方法を提供する。
別の態様で、本発明は、治療を要すると認められる患者に対して、治療上許容され得る量の式(I)を有する化合物またはその治療上許容され得る塩を投与することを含む、前記患者における癌の治療方法を提供する。
本明細書中、以下の用語は指定する意味を有する。
本明細書中、用語「アルケニル」は少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含む炭素数1〜6の直鎖もしくは分枝鎖基を指す。
本明細書中、用語「アルコキシ」は酸素原子を介して親分子部分に結合しているアルキル基を表す。
本明細書中、用語「アルコキシアルコキシ」は酸素原子を介して親分子部分に結合しているアルコキシアルキル基を指す。
本明細書中、用語「アルコキシアルキル」はアルキル基を介して親分子部分に結合しているアルコキシ基を指す。このアルコキシアルキルのアルキル部分は場合により1〜2個のハロゲン原子で置換されていてもよい。
本明細書中、用語「アルコキシアルコキシアルキル」はアルキル基を介して親分子部分に結合しているアルコキシアルコキシ基を指す。
本明細書中、用語「アルコキシカルボニル」はカルボニル基を介して親分子部分に結合しているアルコキシ基を指す。
本明細書中、用語「アルコキシカルボニルアルキル」はアルキル基を介して親分子部分に結合しているアルコキシカルボニル基を指す。
本明細書中、用語「アルキル」は炭素数1〜6の直鎖もしくは分枝鎖飽和炭化水素から誘導される基を指す。
本明細書中、用語「アルキルカルボニル」はカルボニル基を介して親分子部分に結合しているアルキル基を指す。
本明細書中、用語「アルキルスルファニル」は硫黄原子を介して親分子部分に結合しているアルキル基を指す。
本明細書中、用語「アルキルスルファニルアルキル」はアルキル基を介して親分子部分に結合しているアルキルスルファニル基を指す。
本明細書中、用語「アルキニル」は少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を含む炭素数2〜6の直鎖もしくは分枝鎖基を指す。
本明細書中、用語「アミノ」は−NR[式中、R及びRは独立して水素、アルケニル、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルカルボニル、アリール、アリールアルキル、アリールカルボニル、シアノアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル及びニトロアルキルからなる群から選択される]を指す。前記アリール並びに前記したアリールアルキル及びアリールカルボニルのアリール部分は場合によりアルケニル、アルコキシ、アルキル、アルキルスルファニル、シアノ、ハロ、ヒドロキシ及びニトロからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよい。
本明細書中、用語「アミノアルキル」はアルキル基を介して親分子部分に結合しているアミノ基を指す。
本明細書中、用語「アミノカルボニル」はカルボニル基を介して親分子部分に結合しているアミノ基を指す。
本明細書中、用語「アリール」はフェニル基、或いは縮合環の1つ以上がフェニル基である二環式または三環式縮合環系を表す。二環式縮合環系の例として、単環式シクロアルケニル基、上記単環式シクロアルキル基または別のフェニル基に縮合したフェニル基が挙げられる。三環式縮合環系の例として、単環式シクロアルケニル基、上記単環式シクロアルキル基または別のフェニル基に縮合した二環式縮合環系が挙げられる。アリールの代表例には、アントラセニル、アズレニル、フルオレニル、インダニル、インデニル、ナフチル、フェニル及びテトラヒドロナフチルが含まれるが、これらに限定されない。本発明のアリール基は場合によりアルケニル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルスルファニル、アルキルスルファニルアルキル、アミノ、アミノアルキル、カルボキシ、シアノ、シアノアルキル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ニトロ、ニトロアルキル及びオキソからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよい。
本明細書中、用語「アリールアルキル」はアルキル基を介して親分子部分に結合しているアリール基を指す。このアリールアルキルのアルキル部分は場合によりアリール及びヒドロキシからなる群から独立して選択される1〜2個の置換基で置換されていてもよい。
本明細書中、用語「アリールカルボニル」はカルボニル基を介して親分子部分に結合しているアリール基を指す。
本明細書中、用語「アリールカルボニルアルキル」はアルキル基を介して親分子部分に結合しているアリールカルボニル基を指す。
本明細書中、用語「アリールオキシ」は酸素原子を介して親分子部分に結合しているアリール基を指す。
本明細書中、用語「アリールオキシアルキル」はアルキル基を介して親分子部分に結合しているアリールオキシ基を指す。
本明細書中、用語「アリールスルファニル」は硫黄原子を介して親分子部分に結合しているアリール基を指す。
本明細書中、用語「アリールスルファニルアルキル」はアルキル基を介して親分子部分に結合しているアリールスルファニル基を指す。
本明細書中、用語「カルボニル」は−C(O)−を指す。
本明細書中、用語「カルボキシ」は−COHを指す。
本明細書中、用語「シアノ」は−CNを指す。
本明細書中、用語「シアノアルキル」はアルキル基を介して親分子部分に結合しているシアノ基を指す。
本明細書中、用語「シクロアルケニル」は3〜10個の炭素原子及び1〜3個の環を有し、各5員環は1個の二重結合を有し、各6員環は1〜2個の二重結合を有し、各7〜8員環は1〜3個の二重結合を有し、各9〜10員環は1〜4個の二重結合を有する非芳香族単環式または二環式環系を指す。前記シクロアルケニル基の例には、シクロヘキセニル、オクタヒドロナフタレニル、ノルボルニレニル等が含まれる。本発明のシクロアルケニル基は更に場合によりアルケニル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルスルファニル、アルキルスルファニルアルキル、アミノ、アミノアルキル、カルボキシ、シアノ、シアノアルキル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ニトロ、ニトロアルキル及びオキソからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよい。
本明細書中、用語「(シクロアルケニル)アルキル」はアルキル基を介して親分子部分に結合しているシクロアルケニル基を指す。
本明細書中、用語「シクロアルキル」は3〜12個の炭素原子を有する飽和単環式、二環式または三環式炭化水素環系を指す。シクロアルキル基の例には、シクロプロピル、シクロペンチル、ビシクロ[3.1.1]ヘプチル、アダマンチル等が含まれる。本発明のシクロアルキル基は場合によりアルケニル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルスルファニル、アルキルスルファニルアルキル、アミノ、アミノアルキル、カルボキシ、シアノ、シアノアルキル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ニトロ、ニトロアルキル及びオキソからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよい。
本明細書中、用語「(シクロアルキル)アルキル」はアルキル基を介して親分子部分に結合しているシクロアルキル基を指す。
本明細書中、用語「ハロ」はF、Cl、BrおよびIを指す。
本明細書中、用語「ハロアルコキシ」は酸素原子を介して親分子部分に結合しているハロアルキル基を指す。
本明細書中、用語「ハロアルキル」は1〜4個のハロゲン原子で置換されたアルキル基を指す。
本明細書中、用語「ヘテロアリール」は少なくとも1個の原子がN、O及びSからなる群から選択され、残りの原子が炭素である芳香族5〜6員環を指す。5員環は2個の二重結合を有し、6員環は3個の二重結合を有する。ヘテロアリール基は環中の置換可能な炭素または窒素原子を介して親分子基に結合している。用語「ヘテロリール」には、ヘテロアリール環がフェニル基、上記単環式シクロアルケニル基、上記単環式シクロアルキル基、上記ヘテロシクリル基または別のヘテロアリール基に縮合している二環式系;及び二環式環系がフェニル基、上記単環式シクロアルケニル基、上記単環式シクロアルキル基、上記ヘテロシクリル基または別のヘテロアリール基に縮合している三環式環系が含まれる。ヘテロアリールの例として、ベンゾチエニル、ベンゾオキサジアゾリル、シンノリニル、ジベンゾフラニル、フラニル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、イソキサゾリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、ナフチリジニル、オキサジアゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、チエノピリジニル、チエニル、トリアゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピロリル、キノリニル、トリアジニル等が挙げられる。本発明のヘテロアリール基は場合によりアルケニル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルスルファニル、アルキルスルファニルアルキル、アミノ、アミノアルキル、カルボキシ、シアノ、シアノアルキル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ニトロ、ニトロアルキル及びオキソからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよい。
本明細書中、用語「ヘテロアリールアルコキシ」は酸素原子を介して親分子部分に結合しているヘテロアリールアルキル基を指す。
本明細書中、用語「ヘテロアリールアルコキシアルキル」はアルキル基を介して親分子部分に結合しているヘテロアリールアルコキシ基を指す。
本明細書中、用語「ヘテロアリールアルキル」はアルキル基を介して親分子部分に結合しているヘテロアリール基を指す。このヘテロアリールのアルキル部分は場合により1〜2個のヒドロキシ基で置換されていてもよい。
本明細書中、用語「ヘテロシクリル」は酸素、窒素及び硫黄からなる群から選択される少なくとも1個の原子を含む環式非芳香族5〜7員環を指す。5員環は0〜1個の二重結合を有し、6〜7員環は0〜2個の二重結合を有する。本発明のヘテロシクリル基は環中の置換可能な炭素または窒素原子を介して親分子基に結合している。用語「ヘテロシクリル」には、ヘテロシクリル環がフェニル基、上記単環式シクロアルケニル基、上記単環式シクロアルキル基または別の単環式ヘテロシクリル基に縮合している二環式系;及び二環式環系がフェニル基、上記単環式シクロアルケニル基、上記単環式シクロアルキル基または別の単環式ヘテロシクリル基に縮合している三環式環系が含まれる。本発明のヘテロシクリル基の例として、ベンゾチアゾリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロピリジニル、1,3−ジオキサニル、1,4−ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、イソインドリニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニル、テトラヒドロピリジニル、ピペリジニル、チオモルホリニル等が挙げられる。本発明のヘテロシクリル基は場合によりアルケニル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルスルファニル、アルキルスルファニルアルキル、アミノ、アミノアルキル、カルボキシ、シアノ、シアノアルキル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ニトロ、ニトロアルキル及びオキソからなる群から独立して選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよい。
本明細書中、用語「(ヘテロシクリル)アルコキシ」は酸素原子を介して親分子部分に結合している(ヘテロシクリル)アルキル基を表す。
本明細書中、用語「(ヘテロシクリル)アルコキシアルキル」はアルキル基を介して親分子部分に結合している(ヘテロシクリル)アルコキシ基を表す。
本明細書中、用語「(ヘテロシクリル)アルキル」はアルキル基を介して親分子部分に結合しているヘテロシクリル基を表す。この(ヘテロシクリル)アルキルのアルキル部分は場合により1〜2個のヒドロキシ基で置換されていてもよい。
本明細書中、用語「ヒドロキシ」は−OHを指す。
本明細書中、用語「ヒドロキシアルキル」はアルキル基を介して親分子部分に結合しているヒドロキシ基を指す。このヒドロキシアルキルのアルキル部分は場合により別のヒドロキシ基で置換されていてもよい。
本明細書中、用語「ニトロ」は−NOを指す。
本明細書中、用語「ニトロアルキル」はアルキル基を介して親分子部分に結合しているニトロ基を表す。
本明細書中、用語「オキソ」は=Oを指す。
本発明化合物は治療上許容され得る塩として存在し得る。本明細書中、用語「治療上許容され得る塩」は、水または油に溶解乃至分散し得、過度の毒性、刺激及びアレルギー反応を呈することなく疾患を治療するのに適しており、合理的な損益比で釣り合い、所期用途に対して有効な本発明化合物の塩または双イオン性物質を意味する。前記塩は、本発明化合物の最終単離・精製過程中にまたはアミノ基を適当な酸と反応させて製造され得る。代表的な酸付加塩には、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、クエン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、硫酸水素酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、ジグルコン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メシチレンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフチレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、トリクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、リン酸塩、グルタミン酸塩、炭酸水素酸塩、p−トルエンスルホン酸塩及びウンデカン酸塩が含まれる。また、本発明化合物中のアミノ基は塩化メチル,エチル,プロピル及びブチル、臭化メチル,エチル,プロピル及びブチル、ヨウ化メチル,エチル,プロピル及びブチル、硫酸ジメチル,ジエチル,ジブチル及びジアミル、塩化デシル,ラウリル,ミリスチル及びステアリル、臭化デシル,ラウリル,ミリスチル及びステアリル、ヨウ化デシル,ラウリル,ミリスチル及びステアリル、臭化ベンジル及び臭化フェネチルを用いて四級化され得る。医薬的に許容され得る付加塩を形成するために使用され得る酸の例には、無機塩(例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸及びリン酸)及び有機塩(例えば、シュウ酸、マレイン酸、コハク酸及びクエン酸)が含まれる。
本発明化合物は治療上許容され得るプロドラッグとしても存在し得る。用語「治療上許容され得るプロドラッグ」は、過度の毒性、刺激及びアレルギー反応を呈することなく患者の組織と接触させて使用するのに適しており、妥当な損益比で釣り合い且つ所期用途に対して有効であるプロドラッグまたは双イオン物質を指す。用語「プロドラッグ」は、インビボで、例えば血液中での加水分解により式(I)を有する親化合物に迅速に変換される化合物を指す。
本発明化合物中には不斉中心が存在する。この不斉中心はキラル炭素原子の周りの置換基の立体配置に応じて“R”または“S”で表される。本発明にはプロテインキナーゼを阻害する能力を有するすべての立体化学異性体またはその混合物を包含すると理解されるべきである。化合物の各立体異性体は、キラル中心を含む市販の出発物質から合成することにより、またはエナンチオマー混合物を製造後分離する(例えば、ジアステレオマー混合物に変換した後分離もしくは再結晶、クロマトグラフィー技術にかける)かキラルクロマトグラフィーカラムを用いてエナンチオマーを直接分離することにより製造され得る。特定の立体化学を有する出発物質は市販されているかまたは当業界で公知の方法により製造し、分割され得る。
本発明の治療方法及び医薬組成物によれば、本発明化合物は単独でまたは他の抗癌剤と一緒に投与され得る。本発明化合物を使用する場合、特定患者に対する具体的な治療有効量は治療しようとする疾患及びその疾患の重篤度;使用する特定化合物の活性;使用する特定組成物;患者の年齢、体重、全身健康状態、性別及び食事;投与時期;投与ルート;使用する化合物の排泄率;治療期間;及び使用する化合物と一緒にまたは同時に使用される薬物のような諸因子に依存する。本発明化合物は、担体、アジュバント、希釈剤、ビヒクルまたはその組合せを含む1回服用量剤形の形態で経口、非経口、浸透(鼻内スプレー)、直腸、膣または局所投与され得る。用語「非経口」は輸注や皮下、静脈内、筋肉内及び胸骨内注射を含む。
本発明化合物の非経口投与用水性または油性懸濁液は分散剤、湿潤剤または懸濁剤を用いて調製され得る。注射剤は希釈剤または溶媒中の注射可能な溶液または懸濁液であってもよい。使用される許容され得る希釈剤または溶媒の中には、水、食塩液、リンガー溶液、緩衝液、モノグリセリド、ジグリセリド、脂肪酸(例えば、オレイン酸)及び固定油(例えば、モノグリセリドまたはジグリセリド)が含まれる。
非経口投与される化合物の阻害効果は吸収を遅らすことにより延長され得る。特定化合物の吸収を遅らす1つの方法は、結晶性、非晶質または水不溶性形態の化合物の懸濁液からなる注射可能なデポ剤を投与することである。化合物の吸収速度は該化合物の溶解速度に依存し、この溶解速度はその物理的状態に依存する。特定化合物の吸収を遅らす別の方法は、化合物を油性溶液または懸濁液として含む注射可能なデポ剤を投与することである。特定化合物の吸収を遅らす別の方法は、リポソーム、ミクロエマルションまたは生分解性ポリマー(例えば、ポリアクチド−ポリグリコリド、ポリオルトエステルまたはポリ無水物)内に捕捉した化合物のマイクロカプセルマトリックスからなる注射可能なデポ剤を投与することである。薬物の遊離速度は薬物/ポリマー比及びポリマーの組成に応じてコントロールされ得る。
経皮パッチも化合物の制御デリバリーを与え得る。吸収速度は、速度調節膜を用いるか或いはポリマーマトリックスまたはゲル内に化合物を捕捉することにより遅くすることができる。逆に、吸収強化剤を用いると吸収を速めることができる。
経口投与用固体剤形には、カプセル剤、錠剤、ピル剤、散剤及び顆粒剤が含まれる。これらの固体剤形中に活性化合物は場合により希釈剤(例えば、スクロース、ラクトース、スターチ、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ポリアミド粉末)、錠剤化滑沢剤及び錠剤化助剤(例えば、ステアリン酸マグネシウムまたは微晶質セルロース)を含み得る。カプセル剤、錠剤及びピル剤は緩衝剤をも含み得る。錠剤及びピル剤は腸溶性コーティングまたは他の徐放性コーティングを用いて調製され得る。散剤及びスプレー剤は賦形剤(例えば、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ポリアミド粉末またはその混合物)をも含み得る。スプレー剤は更に慣用の噴射剤(例えば、クロロフルオロ炭水化物またはその代用物)を含み得る。
経口投与用液体剤形には、不活性希釈剤(例えば、水)を含むエマルション、ミクロエマルション、溶液、懸濁液、シロップ及びエリキシルが含まれる。これらの組成物はアジュバント、例えば湿潤剤、乳化剤、懸濁剤、甘味料、フレーバー及びパフュームをも含み得る。
局所剤形には、軟膏剤、ペースト剤、クリーム剤、ローション剤、ゲル剤、散剤、液剤、スプレー剤、吸入剤及び経皮パッチが含まれる。化合物は無菌状態で担体及び必要な保存剤または緩衝剤と混合される。前記剤形は賦形剤(例えば、動物油、植物油、オイル、ワックス、パラフィン、スターチ、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、タルク及び酸化亜鉛)またはその混合物をも含み得る。直腸または膣投与用座剤は、本発明化合物を適当な非刺激性賦形剤(例えば、いずれも常温で固体であるが、直腸または膣中では流体であるカカオ脂またはポリエチレングリコール)と混合することにより調製され得る。点眼剤、眼軟膏、粉末及び溶液を含めた眼科用処方物も本発明の範囲内であると考えられる。
宿主に対して1回または複数回に分けて投与される本発明化合物の1日総用量は約0.1〜約200mg/kg体重、好ましくは約0.25〜約100mg/kg体重であり得る。1回量服用組成物は前記量を含んでいても、または1日用量を構成するようにその分割量を含んでいてもよい。
生物活性の測定
Chk1酵素アッセイは、C末端のポリヒスチジンタグ及び残基1〜289のアミノ酸をカバーする組換えChk1キナーゼドメインタンパク質を用いて実施した。ヒトcdc25cペプチド基質はアミノ酸残基204〜225の配列を含んでいた。反応混合物は25mM HEPES(pH7.4)、10mM MgCl、0.08mM トリトンX−100、0.5mM DTT、5μM ATP、4nM 33P ATP、5μM cdc25cペプチド基質及び6.3nM 組換えChk1タンパク質を含んでいた。化合物ビヒクルDMSOを最終反応において2%に維持した。室温で30分後、等量の4M NaCl及び0.1M EDTA(pH8)を添加することにより反応を停止させた。反応物の40μlアリコートを塩化カルシウムも塩化マグネシウムも含まないリン酸緩衝食塩液(PBS)(160μl)を収容しているFlash Plate(マサチューセッツ州ボストンに所在のNEN Life Science Products)のウェルに添加し、室温で10分間インキュベートした。次いで、プレートをPBS+0.05% ツイーン20で3回洗浄し、Packard TopCount(コネティカット州メリデンに所在のPackard BioScience Company)を用いてカウントした。
本発明化合物はChk1を約2nM〜約5μMのIC50値で阻害した。好ましい化合物はChk1を約2〜約200nMのIC50値で阻害した。最も好ましい化合物はChk1を約2〜約40nMのIC50値で阻害した。従って、本発明化合物は高いプロテインキナーゼレベルにより引き起こされるかまたは憎悪する疾患の治療において有用である。
実施例に具体的に記載した化合物のみならず、記載されていない化合物を含めた本発明化合物はプロテインキナーゼを阻害する能力を有する。前記化合物はプロテインキナーゼ阻害剤として原発性及び転移性固形腫瘍の治療に使用される。前記腫瘍には、乳癌、結腸癌、直腸癌、肺癌、中咽頭癌、下咽頭癌、食道癌、胃癌、膵臓癌、肝癌、胆嚢癌、胆管癌、小腸癌、(腎臓癌、膀胱癌及び尿路上皮癌を含めた)尿道の癌、(頸部癌、子宮癌、卵巣癌、絨毛癌及び妊娠期絨毛性疾患を含めた)女性生殖系の癌、(前立腺癌、精嚢癌、精巣癌及び生殖細胞癌を含めた)男性生殖系の癌及び皮膚癌、並びに血管腫、黒色腫、(骨肉腫や軟部組織肉腫、カポジ肉腫を含めた)肉腫、(星状細胞腫、神経膠腫、膠芽腫、網膜芽腫、神経腫、神経芽細胞腫、シュワン細胞腫及び髄膜腫を含めた)脳、神経、眼及び髄膜の腫瘍が含まれる。前記化合物はまた、白血病のような造血性悪性疾患から生ずる充実性腫瘍(すなわち、緑色腫、プラスマ細胞腫、菌状息肉腫、皮膚型T細胞リンパ腫/白血病)の治療及びリンパ腫(ホジキンリンパ腫及び非ホジキンリンパ腫)の治療に使用される。更に、本発明化合物は、単独で或いは放射線治療及び/または他の化学療法剤と一緒に使用して上記した腫瘍の転移を防止する際に使用され得る。本発明化合物は、上記した状態を血管形成の抑制以外のメカニズムにより治療する際にも有用であり得る。
合成方法
下記スキーム及び実施例の説明中に使用した略号は次の通りである:
THF テトラヒドロフラン、
MTBE メチルtert−ブチルエーテル、
DIBALH ジイソブチルアルミニウム水素化物、
TFA トリフルオロ酢酸。
本発明の化合物及び方法は、本発明化合物を製造し得る方法を例示する以下の合成スキームを参照してより深く理解されるであろう。出発物質は市販ソースから入手できるかまたは当業者に公知の確立された文献記載の方法により製造することができる。基X、R、R、R、R、R、R、R、R、R、m及びnは特記しない限り上記と同義である。
本発明は、合成方法または代謝方法のいずれかで製造した式(I)を有する化合物を包含すると解される。代謝方法による本発明化合物の製造はヒトまたは動物の身体(インビボ)で起こるプロセスまたはインビトロで起こるプロセスを含む。
Figure 2006500353
スキーム1に示すように、式(2)の化合物は、当業者に公知の方法により、すなわち塩基の存在下で適当な保護試薬を用いて処理することにより式(3)(P=トリアルキルシリル基のようなヒドロキシ保護基)の化合物に変換され得る。式(3)の化合物を塩基(例えば、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミン)の存在下でトリホスゲンで処理すると、式(4)の化合物が生じ得る。この反応に使用される溶媒の例にはジクロロメタン、四塩化炭素及びクロロホルムが含まれる。この反応は通常約−10〜約10℃で約1〜約6時間実施される。
式(6)の化合物は、式(4)の化合物を式(5)の化合物と反応させることにより製造され得る。この反応に使用される溶媒の例にはトルエン、キシレン及びメシチレンが含まれる。この反応は通常約90〜約120℃で約24〜約62時間実施される。式(6)の化合物を当業者に公知の脱保護条件を用いて対応のアルコールに変換し、その後トリアルキルホスフィンまたはトリアリールホスフィン(例えば、トリブチルホスフィンまたはトリフェニルホスフィン)及びカップリング剤(例えば、アゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル、アゾジカルボン酸ジイソプロピルまたはアゾジカルボン酸ジエチル)の存在下で適当に置換したアルコール(ROH)で処理すると、式(7)の化合物、すなわちRが−CH(RORであり、mが0である式(I)の化合物が得られ得る。この反応で使用される溶媒の例にはTHF、MTBE及びジエチルエーテルが含まれる。この反応は通常約20〜約30℃で約8〜約24時間実施される。
Figure 2006500353
スキーム2は式(8)の化合物の式(9)の化合物への変換を示す。式(8)の化合物のR基は、芳香族ハロゲン化した後ハロゲンを当業者に公知の方法により所望の官能基に変換することにより対応の未置換ヘテロ環式アミンに付加され得る。式(8)の化合物を塩基(例えば、ピリジン、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミン)の存在下でクロロギ酸フェニルで処理すると、式(9)の化合物が生ずる。この反応で使用される溶媒の例にはジクロロメタン、THF及びその混合物が含まれる。この反応は通常約15〜約35℃で約8〜約24時間実施される。
Figure 2006500353
スキーム3は式(7)の化合物の別の合成方法を示す。式(10)の化合物は、スキーム1に記載の手順に従って式(11)の化合物に変換され得る。式(11)の化合物は、還元剤(例えば、水素+ラネーニッケル、水素+酸化パラジウム、または水素+ルテニウム触媒)を用いて処理することにより式(12)の化合物へ還元され得る。この反応で使用される溶媒の例には水、メタノール、エタノール及びその混合物が含まれる。この反応は通常約25〜約60℃で約15分〜約4時間実施される。
式(7)の化合物は、式(12)の化合物から(スキーム2に記載の手順に従って製造した)式(9)の化合物で処理することにより製造され得る。この反応で使用される溶媒の例にはトルエン、キシレン及びメシチレンが含まれる。この反応は通常約100〜約120℃で約1〜約6時間実施される。
Figure 2006500353
スキーム4に示すように、式(13)の化合物は、適当に置換されているアミン(HNR)で処理することにより式(14)の化合物に変換され得る。この反応で使用される溶媒の例にはアセトニトリル、トルエン及びベンゼンが含まれる。この反応は通常約70〜約90℃で約8〜約24時間実施される。式(14)の化合物は、スキーム3に記載の方法により式(15)の化合物に還元され得る。式(15)の化合物をスキーム3に記載の条件を用いて(スキーム2に記載の手順に従って製造した)式(9)の化合物と反応させると、式(16)の化合物、すなわちRが−(CHNRであり、nが0である(I)の化合物が得られ得る。
Figure 2006500353
スキーム5は式(19)の化合物、すなわちRが−(CHNRであり、nが1〜6である式(I)の化合物の製造を示す。式(17)(n=1〜6)の化合物を塩基(例えば、トリエチルアミンまたはピリジン)の存在下で適当に置換されているアミン(HNR)で処理すると、式(18)の化合物が生じ得る。式(18)の化合物はスキーム4に記載されている方法により式(19)の化合物へ変換され得る。
Figure 2006500353
スキーム6は式(24)の化合物、すなわちRが−(CHRORであり、mが1〜6である式(I)の化合物の製造を示す。式(20)(q=0〜5)の化合物は、アルキル−、アリール−またはヘテロアリールリチウム試薬で処理することにより式(21)(R=アルキル、アリールまたはヘテロアリール)に変換され得、または還元剤(例えば、DIBAL−H)で処理することにより式(21)(R=水素)が生じ得る。この反応は通常THF、トルエン及びヘキサンのような溶媒中で約−78〜約0℃で実施される。
式(21)の化合物は、スキーム1に記載されているように適当に置換されているアルコール及びカップリング試薬で処理することにより式(22)(R=水素以外)の化合物に変換され得る。
スキーム1に記載されている方法かまたはスキーム3に記載されている方法により式(22)の化合物を式(23)の化合物に変換した後式(24)の化合物、すなわちRが−(CHRORであり、mが1〜6である式(I)の化合物に変換され得る。
本発明を、本発明の範囲を限定するつもりのない特定の好ましい実施例に関連して説明する。逆に、本発明は請求の範囲内に含まれ得るすべての代替、修飾及び均等を包含する。よって、好ましい実施態様を含む以下の実施例により本発明の好ましい実施を説明する。これらの実施例は特定の好ましい実施態様を例示するにすぎず、本発明の手順及び概念を最も有用に且つ容易に理解する説明であると考えられるものを提示していると理解されたい。
本発明化合物はACD/ChemSketchバージョン5.0(カナダ国オンタリオ州トロントに所在のAdvanced Chemistry Development,Inc.が開発)により命名されたかまたはACD命名法に一致すると見られる名前が付けられた。
N−[5−クロロ−2−(2−シクロヘキセン−1−イルオキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
(A) 5−ブロモ−2−ピラジナミン
ジクロロメタン(900ml)中に2−アミノピラジン(15.0g,157ミリモル)を含む0℃溶液をN−ブロモスクシンイミド(28.2g,159ミリモル)で処理し、3.5時間撹拌し、珪藻土(セライト(登録商標))を介して濾過した。濾液をシリカゲル(300g)で処理し、濃縮した。濃縮物を30% 酢酸エチル/ヘキサンを溶離液とするフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物(22.09g,81.5%)を得た。
Figure 2006500353
(B) 5−アミノ−2−ピラジンカルボニトリル
N,N−ジメチルホルムアミド(600ml)中の実施例1A(19.29g,105ミリモル)、微粉状KCN(16.9g,260ミリモル)、CuI(49.5g,260ミリモル)、18−クラウン−6(2.08g,7.8ミリモル)及び(PPhPd(1.8g,1.57ミリモル)の混合物を室温で30分間撹拌し、予め約200℃に加熱した油浴において還流加熱した。溶液を還流下で3時間撹拌し、室温に冷却し、酢酸エチル(1L)に注ぎ、珪藻土(セライト(登録商標))を介して濾過し、シリカゲル(100g)で処理し、濃縮した。濃縮物を60% 酢酸エチル/ヘキサンを溶離液とし、シリカゲルを用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物(11.9g,94.4%)を得た。
Figure 2006500353
(C) 2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−5−クロロアニリン
DMF(250ml)中に2−アミノ−4−クロロフェノール(14.3g,100ミリモル)、tert−ブチルジメチルシリルクロリド(18g,120ミリモル)及びイミダゾール(14g,200ミリモル)を含む溶液を室温で24時間撹拌し、濃縮し、ブライン(300ml)と酢酸エチル(300ml)に分配した。水性相を酢酸エチルで抽出した。合わせた相を乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。濃縮物を15% 酢酸エチル/ヘキサンを溶離液とし、シリカゲルを用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物(18.5g,71.7%)を得た。
Figure 2006500353
(D) tert−ブチル(4−クロロ−2−イソシアナトフェノキシ)ジメチルシラン
ジクロロメタン(30ml)中にトリホスゲン(1.2g,4ミリモル)を含む0℃溶液にジクロロメタン(15ml)中に実施例1C(2.58g,10ミリモル)及びトリエチルアミン(2.8ml,20ミリモル)を含む溶液を15分間かけて滴下して、処理した。混合物を0℃で3時間撹拌し、ジクロロメタン(100ml)で希釈した。次いで、溶液を冷ブライン(100ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。濃縮物を5% 酢酸エチル/ヘキサンを溶離液とし、シリカゲルを用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物(2.51g,89%)を得た。
Figure 2006500353
(E) N−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−5−クロロフェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
トルエン(20ml)中の実施例1B(0.84g,7ミリモル)及び実施例1D(2.0g,7.06ミリモル)の混合物を48時間還流加熱し、室温に冷却し、濾過した。濾過ケーキをヘキサン(2×10ml)で洗浄して、所望生成物(1.66g,58.5%)を得た。
Figure 2006500353
(F) N−(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
室温においてDMF(25ml)中に実施例1E(1.66g,4.1ミリモル)を含む溶液を48重量% HBr(0.1ml)及びKF(0.48g,8.2ミリモル)で順次処理した。混合物を30分間撹拌し、1N 水性HCl(100ml)に注ぎ、酢酸エチル(3×80ml)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。濃縮物を60% 酢酸エチル/ヘキサンを溶離液とし、シリカゲルを用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物(0.97g,82.2%)を得た。
Figure 2006500353
(G) N−[5−クロロ−2−(2−シクロヘキセン−1−イルオキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
キャップ付4mlバイアルに収容されている実施例1F(28.9mg,0.10ミリモル)、2−シクロヘキセン−1−オール(9.81mg,0.10ミリモル)、アゾカルボン酸ジ−tert−ブチル(34.5mg,0.15ミリモル)、ポリスチレン上のトリフェニルホスフィン(3ミリモル/g,50mg,0.15ミリモル)及びTHF(2ml)の混合物を室温で一晩振とうし、濾過した。樹脂をTHF(2×1ml)で洗浄し、合わせたTHF洗浄液を濃縮した。濃縮物をアセトニトリル/水+0.1% TFAを溶離液とする分取HPLCにより精製して、所望生成物(4.4mg,12%)を得た。
Figure 2006500353
N−{5−クロロ−2−[(2−メチルシクロプロピル)メトキシ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例1Gにおいて2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに(2−メチルシクロプロピル)メタノール(8.61mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物(5.0mg,14%)を製造した。
Figure 2006500353
N−[5−クロロ−2−(シクロプロピルメトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例1Gにおいて2−シクロヘキセン−1−オールの代わりにシクロプロピルメタノール(7.21mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物(3.4mg,10%)を製造した。
Figure 2006500353
N−{5−クロロ−2−[(1−メチルシクロプロピル)メトキシ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例1Gにおいて2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに(1−メチルシクロプロピル)メタノール(8.6mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物(3.9mg,11%)を製造した。
Figure 2006500353
N−[5−クロロ−2−(2−シクロヘキシルエトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例1Gにおいて2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに2−シクロヘキシルエタノール(12.8mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物(7.6mg,19%)を製造した。
Figure 2006500353
N−{2−[(1S,4S)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメトキシ]−5−クロロフェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例1Gにおいて2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに(1S,4S)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメタノール(12.6mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物(10.3mg,26%)を製造した。
Figure 2006500353
N−{2−[2−(4−ブロモフェノキシ)エトキシ]−5−クロロフェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例1Gにおいて2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに2−(4−ブロモフェノキシ)エタノール(21.7mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物(4.4mg,9%)を製造した。
Figure 2006500353
N−(5−クロロ−2−{2−[エチル(3−メチルフェニル)アミノ]エトキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例1Gにおいて2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに2−[エチル(3−メチルフェニル)アミノ]エタノール(17.83mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物(4.9mg,11%)を製造した。
Figure 2006500353
N−(5−クロロ−2−{[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
(A) N−(5−クロロ−2−{[(4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]メトキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例1Gにおいて2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに[(4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]メタノール(13.2mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物を製造した。
(B) N−(5−クロロ−2−{[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
トリフルオロ酢酸(0.1ml)及びジクロロメタン(0.9ml)中に実施例9Aを含む溶液を室温で一晩振とうし、濃縮した。濃縮物をアセトニトリル/水+0.1% TFAを用いる分取HPLCにより精製して、所望生成物(2.2mg,6%)を得た。
Figure 2006500353
N−(5−クロロ−2−{[(2R)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
(A) N−(5−クロロ−2−{[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]メトキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例1Gにおいて2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]メタノール(13.2mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物を製造した。
(B) N−(5−クロロ−2−{[(2R)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例9Bにおいて実施例9Aの代わりに実施例10Aを用いて所望生成物(2.5mg,7%)を製造した。
Figure 2006500353
N−[5−クロロ−2−(2−メトキシ−1−メチルエトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例1Gにおいて2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに1−メトキシ−2−プロパノール(9.0mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物(11.6mg,32%)を製造した。
Figure 2006500353
N−[5−クロロ−2−(2−エトキシ−1−メチルエトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例1Gにおいて2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに1−エトキシ−2−プロパノール(10.4mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物(11.7mg,31%)を製造した。
Figure 2006500353
N−[5−クロロ−2−(2−メトキシエトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに2−メトキシエタノール(7.6mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物(11.5mg,33%)を製造した。
Figure 2006500353
N−[5−クロロ−2−(2−イソプロポキシエトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例1Gにおいて2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに2−イソプロポキシエタノール(10.4mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物(9.8mg,26%)を製造した。
Figure 2006500353
N−[5−クロロ−2−(2−エトキシエトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例1Gにおいて2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに2−エトキシエタノール(9.0mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物(13.4mg,37%)を製造した。
Figure 2006500353
N−{5−クロロ−2−[2−(メチルスルファニル)エトキシ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例1Gにおいて2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに2−(メチルスルファニル)エタノール(9.2mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物(5.8mg,16%)を製造した。
Figure 2006500353
N−[5−クロロ−2−(3−メトキシ−3−メチルブトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例1Gにおいて2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール(11.8mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物(17.9mg,46%)を製造した。
Figure 2006500353
N−{5−クロロ−2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例1Gにおいて2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに2−(2−メトキシエトキシ)エタノール(12.0mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物(12.2mg,31%)を製造した。
Figure 2006500353
N−[2−(アリルオキシ)−5−クロロフェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例1Gにおいて2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに2−プロペン−1−オール(6.0mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物(7.2mg,22%)を製造した。
Figure 2006500353
N−(5−クロロ−2−{2−[3−(6−メチル−2−ピリジニル)プロポキシ]エトキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例1Gにおいて2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに2−[3−(6−メチル−2−ピリジニル)プロポキシ]エタノール(19.5mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物(6.4mg,11%)を製造した。
Figure 2006500353
N−{5−クロロ−2−[(3−メチル−2−ブテニル)オキシ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例1Gにおいて2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに3−メチル−2−ブテン−1−オール(8.6mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物(7.9mg,22%)を製造した。
Figure 2006500353
N−[5−クロロ−2−(3−ペンチニルオキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例1Gにおいて2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに3−ペンチン−1−オール(8.4mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物(3.9mg,11%)を製造した。
Figure 2006500353
N−[5−クロロ−2−(2−オキソ−2−フェニルエトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例1Gにおいて2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに2−ヒドロキシ−1−フェニルエタノン(13.6mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物(3.7mg,9%)を製造した。
Figure 2006500353
N−[5−クロロ−2−(3−シクロペンテン−1−イルオキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例1Gにおいて2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに3−シクロペンテン−1−オール(24mg,0.30ミリモル)を用いて所望生成物(23mg,20.4%)を製造した。
Figure 2006500353
N−(5−クロロ−2−{[(3R,4S)−3,4−ジヒドキシシクロペンチル]オキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
(A) 4−クロロ−1−(3−シクロペンテン−1−イルオキシ)−2−ニトロベンゼン
THF(200ml)中の2−ニトロ−4−クロロフェノール(3.46g,20ミリモル)、3−シクロペンテン−1−オール(2.1g,24ミリモル)、ポリスチレン上のトリフェニルホスフィン(3.0ミリモル/g,10g,30ミリモル)及びアザジカルボン酸ジ−tert−ブチル(6.9g,30ミリモル)の混合物を1時間振とうし、濾過した。樹脂をジクロロメタン(4×50ml)で洗浄した。合わせた有機溶液をシリカゲル(20g)と混合した後で濃縮乾固した。残渣を15% 酢酸エチル/ヘキサンを溶離液とし、シリカゲルを用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物(4.08g,85%)を得た。
Figure 2006500353
(B) (1R,2S)−4−(4−クロロ−2−ニトロフェノキシ)−1,2−シクロペンタンジオール
THF(18ml)及び水(2.0ml)中に実施例25A(1.2g,5.0ミリモル)及びN−メチルモルホリンオキシド(0.7g,6.0ミリモル)を含む溶液を四酸化オスミウム(tert−ブタノール中2.5重量%,1.0ml)で処理し、室温で1時間撹拌し、濃縮した。残渣を酢酸エチルを溶離液とし、シリカゲルを用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物(0.7g,51%)を得た。
MS(DCI/NH) m/z 291(M+NHH NMRスペクトルは3:1比の2つの異性体の混合物を示した。主要異性体のH NMRスペクトル
Figure 2006500353
(C) 5−シアノ−2−ピラジニルカルバミン酸フェニル
室温の水浴においてジクロロメタン(100ml)及びTHF(200ml)の混合物中に実施例1B(6.0g,50ミリモル)を含む溶液をピリジン(4.45ml,55ミリモル)で処理し、クロロギ酸フェニル(10.0ml,80ミリモル)を滴下して処理し、室温で一晩撹拌した。混合物を酢酸エチル(500ml)で処理し、濾過した。濾過ケーキを酢酸エチルで処理し、合わせた濾液をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮した。濃縮物を30% 酢酸エチル/ヘキサンで粉砕して、所望生成物(8.50g,70.8%)を得た。
Figure 2006500353
(D) N−(5−クロロ−2−{[(3R,4S)−3,4−ジヒドロキシシクロペンチル]オキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
無水エタノール(5.0ml)中に実施例25B(100mg,0.37ミリモル)を含む溶液をラネーニッケル(水懸濁液,100mg)及びヒドラジン1水和物(0.1ml)で処理し、1時間撹拌し、珪藻土(セライト(登録商標))を介して濾過した。セライト(登録商標)パッドを酢酸エチルで洗浄し、合わせた濾液をシリカゲル(2g)と混合し、濃縮乾固した。濃縮物を1% メタノール/酢酸エチルを溶離液とし、シリカゲルを用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。生じた油状物(60mg)をトルエン(5.0ml)中に溶解し、実施例25C(60mg,0.25ミリモル)で処理し、一晩還流加熱し、室温まで冷却した。混合物を濾過し、濾過ケーキを30% 酢酸エチル/ヘキサン(3×10ml)及び酢酸エチル(3×5ml)で洗浄し、真空下で乾燥して、所望生成物(65mg,2ステップに対する収率45%)を得た。
Figure 2006500353
N−(5−クロロ−2−{[(1S,3R)−3−ヒドロキシシクロペンチル]オキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
(A) 3−(4−クロロ−2−ニトロフェノキシ)シクロペンタノール
THF(20ml)中の実施例25A(1.18g,5ミリモル)を含む溶液を9−BBN溶液(THF中0.5M,10ml,5.0ミリモル)でシリンジを用いて処理した。室温で一晩撹拌死後、溶液を氷浴で冷却し、水(2ml)中にNaOH(0.2g)を含む溶液で処理し、過酸化水素(30重量%,0.56g,5.0ミリモル)を滴下して処理し、3時間撹拌した。混合物を水(50ml)及び酢酸エチル(150ml)で処理し、有機相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。濃縮物を60% 酢酸エチル/ヘキサンを溶離液とし、シリカゲルを用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望生成物(0.55g,42.8%)を得た。
MS(DCI/NH) m/z 275(M+NHH NMRは〜4:1比の2つの異性体を示した。主要異性体のスペクトル
Figure 2006500353
(B) N−(5−クロロ−2−{[(1S,3R)−3−ヒドロキシシクロペンチル]オキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例25Dにおいて実施例25Aの代わりに実施例26Aを用いて所望生成物(275mg,2ステップに対する収率49.3%)を得た。
Figure 2006500353
N−{2−[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]−5−ブロモフェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
(A) N−(2−アミノ−4−ブロモフェニル)−N,N−ビス(2−メトキシエチル)アミン
キャップ付20mlバイアルに収容されているアセトニトリル(10ml)中の4−ブロモ−1−フルオロ−2−ニトロベンゼン(0.44mg,2ミリモル)及びN,N−ビス(2−メトキシエチル)アミン(0.266g,2.4ミリモル)の混合物を80℃で一晩振とうし、濃縮した。濃縮物をメタノール(10ml)中に溶解し、ラネーニッケル(50% 水懸濁液,0.40g,6.8ミリモル)で処理した。バイアルに過剰の水素を充填し、50℃で1時間振とうし、濾過し、濃縮した。濃縮物をアセトニトリル/水+0.1% TFAを用いる分取HPLCにより精製して、所望生成物を得た。
MS(APCI(+)) m/z 304(M+H)
(B) N−{2−[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]−5−ブロモフェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
キャップ付4mlバイアルに収容されているトルエン(2.5ml)中の実施例25C(24mg,0.10ミリモル)及び実施例27A(25.8mg,0.10ミリモル)の混合物を110℃で3時間振とうし、濃縮した。濃縮物を分取HPLCにより精製して、所望生成物(11.2mg,20%)を得た。
Figure 2006500353
N−{5−ブロモ−2−[エチル(2−メトキシエチル)アミノ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例27においてN,N−ビス(2−メトキシエチル)アミンの代わりにN−エチル−N−(2−メトキシエチル)アミン(20.6mg,0.2ミリモル)を用いて所望生成物(11.2mg,21%)を製造した。
Figure 2006500353
N−{2−[ベンジル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−5−ブロモフェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例27においてN,N−ビス(2−メトキシエチル)アミンの代わりに2−(ベンジルアミノ)エタノール(30.2mg,0.2ミリモル)を用いて所望生成物(3.5mg,6%)を製造した。
Figure 2006500353
N−{5−ブロモ−2−[(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)(メチル)アミノ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例27においてN,N−ビス(2−メトキシエチル)アミンの代わりに2−(メチルアミノ)−1−フェニルエタノール(30.2mg,0.2ミリモル)を用いて所望生成物(11.6mg,20%)を製造した。
Figure 2006500353
N−{2−[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]−5−クロロフェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
(A) N−(2−アミノ−4−クロロフェニル)−N,N−ビス(2−メトキシエチル)アミン
キャップ付20mlバイアルに収容されているアセトニトリル(10ml)中の4−クロロ−1−フルオロ−2−ニトロベンゼン(35.1mg,0.2ミリモル)及びN,N−ビス(2−メトキシエチル)アミン(0.266g,2.4ミリモル)の混合物を80℃で一晩振とうし、濃縮した。濃縮物をメタノール(10ml)中に溶解し、ラネーニッケル(50% 水懸濁液,0.40g,6.8ミリモル)で処理し、過剰の水素を充填し、50℃で1時間振とうし、濾過した。濾液を濃縮し、濃縮物をアセトニトリル/水+0.1% TFAを用いるHPLCにより精製して、所望生成物を得た。
MS(APCI(+)) m/z 260(M+H)
(B) N−{2−[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]−5−クロロフェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
キャップ付4mlバイアルに収容されているトルエン(2.5ml)中の実施例25C(24mg,0.10ミリモル)及び実施例31A(25.8mg,0.10ミリモル)の混合物を110℃で3時間振とうし、濃縮した。濃縮物をアセトニトリル/水+0.1% TFAを用いるHPLCにより精製して、所望生成物(5.7mg,11%)を得た。
Figure 2006500353
N−{5−クロロ−2−[エチル(2−メトキシエチル)アミノ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例31においてN,N−ビス(2−メトキシエチル)アミンの代わりにN−エチル−N−(2−メトキシエチル)アミン(20.6mg,0.2ミリモル)を用いて所望生成物(5.4mg,11%)を製造した。
Figure 2006500353
N−{2−[ベンジル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−5−クロロフェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例31においてN,N−ビス(2−メトキシエチル)アミンの代わりに2−(ベンジルアミノ)エタノール(30.2mg,0.2ミリモル)を用いて所望生成物(1.6mg,3%)を製造した。
Figure 2006500353
N−{5−クロロ−2−[(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)(メチル)アミノ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例31においてN,N−ビス(2−メトキシエチル)アミンの代わりに2−(メチルアミノ)−1−フェニルエタノール(30.2mg,0.2ミリモル)を用いて所望生成物(4.8mg,9%)を製造した。
Figure 2006500353
N−{2−[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]−5−シアノフェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
(A) 3−アミノ−4−[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]ベンゾニトリル
キャップ付20mlバイアルに収容されているアセトニトリル(10ml)中の4−シアノ−1−フルオロ−2−ニトロベンゼン(35.1mg,0.2ミリモル)及びN,N−ビス(2−メトキシエチル)アミン(0.266g,2.4ミリモル)の混合物を80℃で一晩振とうし、濃縮した。濃縮物をメタノール(10ml)中に溶解し、ラネーニッケル(50% 水懸濁液,0.40g,6.8ミリモル)で処理し、過剰の水素を充填し、50℃で1時間振とうし、濾過した。濾液を濃縮し、濃縮物をアセトニトリル/水+0.1% TFAを用いるHPLCにより精製して、所望生成物を得た。
MS(APCI(+)) m/z 250(M+H)
(B) N−{2−[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]−5−シアノフェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
キャップ付4mlバイアルに収容されているトルエン(2.5ml)中の実施例25C(24mg,0.10ミリモル)及び実施例35A(23mg,0.10ミリモル)の混合物を110℃で3時間振とうし、濃縮した。濃縮物をアセトニトリル/水+0.1% TFAを用いる分取HPLCにより精製して、所望生成物(3.0mg,6%)を得た。
Figure 2006500353
N−{5−シアノ−2−[(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)(メチル)アミノ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例35においてN,N−ビス(2−メトキシエチル)の代わりに2−(メチルアミノ)−1−フェニルエタノール(30.2mg,0.2ミリモル)を用いて所望生成物(2.1mg,4%)を製造した。
Figure 2006500353
N−[5−クロロ−2−(2−クロロ−1−メトキシエトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例1において2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに2−クロロ−1−メトキシエタノール(12.5mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物(2.8mg,7%)を製造した。
Figure 2006500353
N−[2−(3−アミノプロポキシ)−5−クロロフェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
(A) 3−[4−クロロ−2−({[(5−シアノ−2−ピラジニル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェノキシ]プロピルカルバミン酸tert−ブチル
実施例1において2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに3−ヒドロキシプロピルカルバミン酸tert−ブチル(17.5mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物を製造した。
(B) N−[2−(3−アミノプロポキシ)−5−クロロフェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
トリフルオロ酢酸(0.1ml)及びジクロロメタン(0.9ml)中に実施例38Aを含む溶液を室温で3時間撹拌し、濃縮した。濃縮物をアセトニトリル/水+0.1% TFAを用いるHPLCにより精製して、所望生成物(2.8mg,6%)を得た。
Figure 2006500353
N−{5−クロロ−2−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例1において2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに3−(ジメチルアミノ)−1−プロパノール(10.3mg,0.11ミリモル)を用いて所望生成物(2.4mg,5%)を製造した。
Figure 2006500353
2−{[4−クロロ−2−({[(5−シアノ−2−ピラジニル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェノキシ]メチル}シクロプロパンカルボン酸エチル
実施例1において2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに2−(ヒドロキシメチル)シクロプロパンカルボン酸エチル(14.4mg,0.11ミリモル)を用いて所望生成物(2.5mg,6%)を製造した。
Figure 2006500353
6−[4−クロロ−2−({[(5−シアノ−2−ピラジニル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェノキシ]ヘキサン酸エチル
実施例1において2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに6−ヒドロキシヘキサン酸エチル(16.0mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物(4.3mg,10%)を製造した。
Figure 2006500353
N−{5−クロロ−2−[2−(ジメチルアミノ)−1−メチルエトキシ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例1において2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに1−(ジメチルアミノ)−2−プロパノール(10.3mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物(2.9mg,6%)を製造した。
Figure 2006500353
N−(5−クロロ−2−{2−[(2−シアノエチル)(フェニル)アミノ]エトキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
実施例1において2−シクロヘキセン−1−オールの代わりに3−[(2−ヒドロキシエチル)(フェニル)アミノ]プロパンニトリル(19.0mg,0.10ミリモル)を用いて所望生成物(2.9mg,5%)を製造した。
Figure 2006500353
本発明は上記した実施例に限定されず、本発明の必須要件を逸脱せずに他の特定形態に具体化され得ることは当業者に自明である。従って、これらの実施例はあらゆる点で例示であって限定的でないと見做され、上記実施例よりはむしろ請求の範囲を参照し、請求の範囲と均等の意味及び範囲内のすべての変化が包含される。

Claims (24)

  1. 式(I):
    Figure 2006500353
    [式中、
    Xは−N−または−CH−であり;
    は水素、アルコキシ、アルキル、アミノ、カルボキシ、シアノ、ハロ、ヒドロキシ及びヒドロキシアルキルからなる群から選択され;
    はアルコキシ、アルキル、アルキルカルボニル、アミノ、シアノ、ハロ及びニトロからなる群から選択され;
    は水素、アルコキシ、アルキル、アミノ、アミノアルキル、アミノカルボニル、アリールアルキル、シアノ、ニトロ、−CO、−COR及び−SRからなる群から選択され;
    は−(CHROR及び−(CHNRからなる群から選択され;
    は水素、アルケニル、アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル及び(シクロアルキル)アルキルからなる群から選択さ;
    は水素、アルキル、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択され;
    は水素、アルケニル、アルコキシアルコキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキルスルファニルアルキル、アルキニル、アミノアルキル、アリールアルキル、アリールカルボニルアルキル、アリールオキシアルキル、アリールスルファニルアルキル、シクロアルケニル、(シクロアルケニル)アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロアリールアルコキシアルキル、ヘテロアリールアルキル、(ヘテロシクリル)アルコキシアルキル、(ヘテロシクリル)アルキル及びヒドロキシアルキルからなる群から選択され;
    及びRは独立して水素、アルケニル、アルコキシアルキル、アルキル、アルキルスルファニルアルキル、アルキニル、アミノアルキル、アリールアルキル、シクロアルケニル、(シクロアルケニル)アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロアリールアルキル、(ヘテロシクリル)アルキル及びヒドロキシアルキルからなる群から選択され;
    mは0〜6であり、ただしRが水素のときmは0以外であり;及び
    nは0〜6であり、ただしR及びRの両方が水素のときnは0以外である]
    を有する化合物、またはその治療上許容され得る塩。
  2. Xが−N−である請求項1に記載の化合物。
  3. が−(CHNRである請求項1に記載の化合物。
  4. nが0である請求項3に記載の化合物。
  5. 及びRの一方がアルコキシアルキルであり、他方がアルコキシアルキル及びアルキルからなる群から選択される請求項4に記載の化合物。
  6. N−{2−[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]−5−ブロモフェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−{5−ブロモ−2−[エチル(2−メトキシエチル)アミノ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−{2−[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]−5−クロロフェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−{5−クロロ−2−[エチル(2−メトキシエチル)アミノ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、及び
    N−{2−[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]−5−シアノフェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
    からなる群から選択される請求項5に記載の化合物。
  7. 及びRの一方がアリールアルキルであり、他方がアルキル及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される請求項4に記載の化合物。
  8. N−{2−[ベンジル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−5−ブロモフェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−{5−ブロモ−2−[(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)(メチル)アミノ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−{2−[ベンジル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−5−クロロフェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−{5−クロロ−2−[(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)(メチル)アミノ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、及び
    N−{5−シアノ−2−[(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)(メチル)アミノ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
    からなる群から選択される請求項7に記載の化合物。
  9. が−(CHRORである請求項1に記載の化合物。
  10. mが0である請求項9に記載の化合物。
  11. がアルコキシアルキル及びアルキルスルファニルアルキルからなる群から選択される請求項10に記載の化合物。
  12. N−[5−クロロ−2−(2−メトキシ−1−メチルエトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−[5−クロロ−2−(2−エトキシ−1−メチルエトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−[5−クロロ−2−(2−メトキシエトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−[5−クロロ−2−(2−イソプロポキシエトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−[5−クロロ−2−(2−エトキシエトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−{5−クロロ−2−[2−(メチルスルファニル)エトキシ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、及び
    N−[5−クロロ−2−(3−メトキシ−3−メチルブトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
    からなる群から選択される請求項11に記載の化合物。
  13. がアミノアルキルである請求項10に記載の化合物。
  14. N−(5−クロロ−2−{2−[エチル(3−メチルフェニル)アミノ]エトキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−[2−(3−アミノプロポキシ)−5−クロロフェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−{5−クロロ−2−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−{5−クロロ−2−[2−(ジメチルアミノ)−1−メチルエトキシ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、及び
    N−(5−クロロ−2−{2−[(2−シアノエチル)(フェニル)アミノ]エトキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
    からなる群から選択される請求項13に記載の化合物。
  15. が(シクロアルキル)アルキルである請求項10に記載の化合物。
  16. N−{5−クロロ−2−[(2−メチルシクロプロピル)メトキシ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−[5−クロロ−2−(シクロプロピルメトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−{5−クロロ−2−[(1−メチルシクロプロピル)メトキシ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−[5−クロロ−2−(2−シクロヘキシルエトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−{2−[(1S,4S)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルメトキシ]−5−クロロフェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、及び
    2−{[4−クロロ−2−({[(5−シアノ−2−ピラジニル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェノキシ]メチル}シクロプロパンカルボン酸エチル
    からなる群から選択される請求項15に記載の化合物。
  17. がアルケニル、アルコキシアルコキシアルキル、アルキニル、ハロアルキル及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される請求項10に記載の化合物。
  18. N−(5−クロロ−2−{[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−(5−クロロ−2−{[(2R)−2,3−ジヒドロキシプロピル]オキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−{5−クロロ−2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−[2−(アリルオキシ)−5−クロロフェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−{5−クロロ−2−[(3−メチル−2−ブテニル)オキシ]フェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−[5−クロロ−2−(3−ペンチニルオキシ)フェニル]}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、及び
    N−[5−クロロ−2−(2−クロロ−1−メトキシエトキシ)フェニル]}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素
    からなる群から選択される請求項17に記載の化合物。
  19. がアルコキシカルボニルアルキル、アリールカルボニルアルキル、アリールオキシアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキル及びヘテロアリールアルコキシアルキルからなる群から選択される請求項10に記載の化合物。
  20. N−[5−クロロ−2−(2−シクロヘキセン−1−イルオキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−{2−[2−(4−ブロモフェノキシ)エトキシ]−5−クロロフェニル}−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−(5−クロロ−2−{2−[3−(6−メチル−2−ピリジニル)プロポキシ]エトキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−[5−クロロ−2−(2−オキソ−2−フェニルエトキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−[5−クロロ−2−(3−シクロペンテン−1−イルオキシ)フェニル]−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−(5−クロロ−2−{[(3R,4S)−3,4−ジヒドロキシシクロペンチル]オキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、
    N−(5−クロロ−2−{[(1S,3R)−3−ヒドロキシシクロペンチル]オキシ}フェニル)−N’−(5−シアノ−2−ピラジニル)尿素、及び
    6−[4−クロロ−2−({[(5−シアノ−2−ピラジニル)アミノ]カルボニル}アミノ)フェノキシ]ヘキサン酸エチル
    からなる群から選択される請求項19に記載の化合物。
  21. Xが−N−であり、Rがシアノであり、Rがシアノ及びハロからなる群から選択され、Rが水素である請求項1に記載の化合物。
  22. 請求項1に記載の化合物またはその治療上許容され得る塩を、治療上許容され得る担体と共に含む医薬組成物。
  23. プロテインキナーゼの阻害方法であって、そのような治療を要すると認められる患者に対して治療上許容され得る量の請求項1に記載の化合物またはその治療上許容され得る塩を投与することを含む、方法。
  24. 癌の治療方法であって、そのような治療を要すると認められる患者に対して治療上許容され得る量の請求項1に記載の化合物またはその治療上許容され得る塩を投与することを含む、方法。
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