JP2006353024A - シリンダ形リニアモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】所定のストローク長に対し、モータ全長を短くできるとともに、移動子の位置を検出するためのセンサ部を軸方向に付加することなくレゾルバセンサ付モータとして動作させることができ、移動子の慣性モーメントがストローク長に影響されないシリンダ形リニアモータを提供する。
【解決手段】複数のリング状コイル23・・・30を軸方向に並設して、円筒状の空間を形成するコイル組立体35を有する固定子20と、上記固定子20の軸線上に、軸方向に往復移動可能に設けられた直動軸11に、軸方向に磁化された永久磁石12,13を1個以上有する永久磁石組立体16を設けた移動子10と、上記リング状コイル23・・・30の半径方向外側に、軸方向に等間隔に配置された複数のセンサ磁極51,52,・・・,66に巻線を巻回して構成されたセンサ手段50,50Aを備え、ラジアル方向の磁束変化をインダクタンス変化として上記センサ手段50,50Aによって検出するようにしたことにある。
【選択図】図1
【解決手段】複数のリング状コイル23・・・30を軸方向に並設して、円筒状の空間を形成するコイル組立体35を有する固定子20と、上記固定子20の軸線上に、軸方向に往復移動可能に設けられた直動軸11に、軸方向に磁化された永久磁石12,13を1個以上有する永久磁石組立体16を設けた移動子10と、上記リング状コイル23・・・30の半径方向外側に、軸方向に等間隔に配置された複数のセンサ磁極51,52,・・・,66に巻線を巻回して構成されたセンサ手段50,50Aを備え、ラジアル方向の磁束変化をインダクタンス変化として上記センサ手段50,50Aによって検出するようにしたことにある。
【選択図】図1
Description
本発明は、移動子部に永久磁石を有し、固定子部に複数のリング状コイルを有するシリンダ形リニアモータに関する。
図6に、従来からよく知られている2相のシリンダ形リニアモータの断面図を示す。
図6において、上記シリンダ形リニアモータの移動子100は軸方向に往復移動する直動軸101と、上記直動軸101に嵌着された円筒状の移動子ヨーク102と、その外周面に軸方向に磁極ピッチPで交互の極性となるように磁化されて配設された複数のリング状永久磁石103を備えている。また、固定子200の固定子コア201は、内径の小さいリング状ヨーク部202と、内径の大きいリング状ヨーク部203が、軸方向に交互に積層されており、その結果、上記固定子コア201の内周面には軸方向に等ピッチ(P/2)で多数のリング状歯部204とリング状溝部205が形成されている。そしてこのリング状溝部205にはリング状巻線206、207、・・・・、213がA相、B相の相順で配設されている。したがってひとつ置きに配設されたリング状巻線206、208、210、212は互いに結線されてA相巻線を形成し、残りのリング状巻線207、209、211、213も互いに結線されてB相巻線を形成している。
図6において、上記シリンダ形リニアモータの移動子100は軸方向に往復移動する直動軸101と、上記直動軸101に嵌着された円筒状の移動子ヨーク102と、その外周面に軸方向に磁極ピッチPで交互の極性となるように磁化されて配設された複数のリング状永久磁石103を備えている。また、固定子200の固定子コア201は、内径の小さいリング状ヨーク部202と、内径の大きいリング状ヨーク部203が、軸方向に交互に積層されており、その結果、上記固定子コア201の内周面には軸方向に等ピッチ(P/2)で多数のリング状歯部204とリング状溝部205が形成されている。そしてこのリング状溝部205にはリング状巻線206、207、・・・・、213がA相、B相の相順で配設されている。したがってひとつ置きに配設されたリング状巻線206、208、210、212は互いに結線されてA相巻線を形成し、残りのリング状巻線207、209、211、213も互いに結線されてB相巻線を形成している。
また、移動子コア部の軸方向長さMは固定子コア部の軸方向長さKより長いため、移動子と固定子の対向する軸方向長さ、すなわち推力寄与長さはKとなる。またストローク長Sは(M−K)で表せる。図6から移動子の移動範囲長さは(K+2S)、すなわち、(推力寄与長さ+2×ストローク長S)で表せる。そしてモータ全長は上記移動子の移動範囲長さを満足するように設定されている。
特開平7−107732号公報
特開平5−15139号公報
しかしながら、前述のような従来構造のリニアモータは上記のように所定のストロークSを得るためにモータ全長を移動子の移動範囲長さ(推力寄与長さ+2×ストローク長S)を満足するよう設定する必要があり、モータ全長が長くなるという問題があった。また従来構造の上記モータは永久磁石型であるので、原理的にブラシレスDCモータとして動作させることができるが、そのためには、移動子の位置を検出するためのセンサ部を、上記固定子部に軸方向に隣接させて別に設ける必要があり、その場合はさらにモータ全長が長くなるという問題もあった。
また固定子製造の作業性をよくするため、図6の固定子コア断面図と同等の断面を有する櫛歯状のコアを複数個リング状コイルの外側から嵌め込む構造がとられることもあるが、その場合、ストローク長を変更するためには金型を新規に作成する必要があり、容易にストローク長の変更ができないという問題点もあった。また、固定子長さの変更は、各相巻線のリング状コイルの数が同数となるように行う必要があり、ストローク長変更の自由度が小さいという問題もあった。また推力寄与長さを一定とした場合、ストローク長Sを長くすればするほど、移動子の慣性モーメントが大きくなり応答性が悪くなるという問題もあった。
本発明は、上記課題を解決し、所定のストローク長に対し、モータ全長を短くできるとともに、移動子の位置を検出するためのセンサ部を軸方向に付加することなくレゾルバセンサ付モータとして動作させることができ、さらにストローク長の増減が容易に安価にでき、しかもストローク長変更の自由度が大きくできるとともに、移動子の慣性モーメントがストローク長に影響されないシリンダ形リニアモータを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、複数のリング状コイルを軸方向に並設して、円筒状の空間を形成するコイル組立体を有する固定子と、上記固定子の軸線上に軸方向に往復移動可能に設けられた直動軸に、軸方向に磁化された永久磁石を1個以上有する永久磁石組立体を設けた移動子と、上記リング状コイルの半径方向外側に、軸方向に等間隔に配置された複数のセンサ磁極巻線を巻回して構成されたセンサ手段とを備え、上記永久磁石組立体の軸方向の移動に伴い上記センサ磁極内に発生するラジアル方向の磁束変化をインダクタンス変化として上記センサ手段によって検出するようにしたことにある。
また、本発明は、上記永久磁石組立体の磁極間距離をL、上記永久磁石の個数をb、モータの相数をm、kは相数に依存する値で、mが偶数のときk=2、奇数のときk=1とするとき、上記リング状コイルの配設ピッチCは、C=2L/kmであり、aを、a>bk/2を満足する整数とするとき、上記リング状コイルの個数nは、n=maであって、ストロークSは、S=nC-bLで表せ、dを1以上の整数とするとき、上記センサ磁極は全部でg個の巻線グループを形成するようにL/gの間隔で、少なくともdg個配設されており、dが複数の場合には磁極間距離が互いにLであるセンサ磁極の巻線同士を結線して一つの巻線グループを形成していることにある。この場合、d=nC/Lにすることができる。
さらに、本発明は、上記複数のセンサ磁極は上記リング状コイルと対向する端部と反対側の端部でバックヨーク部材により磁気的に接続されて、櫛歯状のセンサ鉄心を形成していることにある。
またさらに、本発明は、複数のリング状コイルを軸方向に並設して、円筒状の空間を形成するコイル組立体を有する固定子と、上記固定子の軸線上に、軸方向に往復移動可能に設けられた直動軸に、軸方向に磁化された永久磁石を1個以上有する永久磁石組立体を設けた移動子と、軸心を上記直動軸に対し平行にして上記リング状コイルの半径方向外側に上記軸方向に等間隔に配置された複数のセンサ巻線内に棒状のセンサヨークを配設したセンサ手段とを備え、上記永久磁石組立体の軸方向の移動に伴い上記センサヨーク内に発生する軸方向の磁束変化をインダクタンス変化として上記センサ手段によって検出するようにしたことにある。
また、本発明は、上記センサ巻線内に配設する棒状のセンサヨークを、センサ巻線ごとに個別に設けるか、または、複数のセンサ巻線に共通の1本の棒状のセンサヨークを設けることによって、センサ手段を構成したことにある。
さらに、本発明は、上記永久磁石組立体の磁極間距離をLとするとき、上記センサ巻線はセンサ巻線間距離が互いにLであるセンサ巻線同士を結線して一つの巻線グループを形成することにより、全部でg個の巻線グループを形成するように軸方向にL/gの間隔で配設されていることにある。
また、本発明は、上記永久磁石組立体の磁極間距離をL、上記永久磁石の個数をb、モータの相数をm、kは相数に依存する値で、mが偶数のときk=2、奇数のときk=1とするとき、上記リング状コイルの配設ピッチCは、C=2L/kmであり、aを、a>bk/2を満足する整数とするとき、上記リング状コイルの個数nは、n=maであって、ストロークSは、S=nC-bLで表せ、dを1以上の整数とするとき、上記センサ磁極は全部でg個の巻線グループを形成するようにL/gの間隔で、少なくともdg個配設されており、dが複数の場合には磁極間距離が互いにLであるセンサ磁極の巻線同士を結線して一つの巻線グループを形成していることにある。この場合、d=nC/Lにすることができる。
さらに、本発明は、上記複数のセンサ磁極は上記リング状コイルと対向する端部と反対側の端部でバックヨーク部材により磁気的に接続されて、櫛歯状のセンサ鉄心を形成していることにある。
またさらに、本発明は、複数のリング状コイルを軸方向に並設して、円筒状の空間を形成するコイル組立体を有する固定子と、上記固定子の軸線上に、軸方向に往復移動可能に設けられた直動軸に、軸方向に磁化された永久磁石を1個以上有する永久磁石組立体を設けた移動子と、軸心を上記直動軸に対し平行にして上記リング状コイルの半径方向外側に上記軸方向に等間隔に配置された複数のセンサ巻線内に棒状のセンサヨークを配設したセンサ手段とを備え、上記永久磁石組立体の軸方向の移動に伴い上記センサヨーク内に発生する軸方向の磁束変化をインダクタンス変化として上記センサ手段によって検出するようにしたことにある。
また、本発明は、上記センサ巻線内に配設する棒状のセンサヨークを、センサ巻線ごとに個別に設けるか、または、複数のセンサ巻線に共通の1本の棒状のセンサヨークを設けることによって、センサ手段を構成したことにある。
さらに、本発明は、上記永久磁石組立体の磁極間距離をLとするとき、上記センサ巻線はセンサ巻線間距離が互いにLであるセンサ巻線同士を結線して一つの巻線グループを形成することにより、全部でg個の巻線グループを形成するように軸方向にL/gの間隔で配設されていることにある。
本発明によれば、シリンダ形リニアモータを上記のように構成しているので必要なモータ全長を決める移動子の移動範囲長さを(推力寄与長さ+ストローク長S)とすることができる。また、固定子にスロットがないため金型が必要なく、ストローク長の増減は移動子の長さに依存せず、リング状コイルを1個単位で増減することにより行えるので、容易にしかも安価にでき、増減の自由度も大きくすることができる。また、リング状コイルの外側に移動子の位置を検出するためのセンサ手段を配設できるので軸方向に長くすることなくレゾルバセンサ付モータとして動作させることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明のシリンダ形リニアモータの実施の形態を示す断面図であり、図2は図1のセンサ手段を拡大したものである。図3はセンサ手段の結線図である。
図1は本発明のシリンダ形リニアモータの実施の形態を示す断面図であり、図2は図1のセンサ手段を拡大したものである。図3はセンサ手段の結線図である。
図1において、移動子10は、軸方向に往復移動する直動軸11と、軸方向に磁化された永久磁石12,13が2個、同極性の端面同士が向い合うように配設された永久磁石組立体16とを備えている。永久磁石12,13の個数bは、b=2であり、上記永久磁石12,13の軸方向長さをLとすると、この場合、永久磁石12,13間にスペーサがないため磁極間距離もLとなる。上記永久磁石組立体16は、その両端面に配設された固定リング部材17,18により上記直動軸11に強固に固定されている。
上記移動子10は、互いに所定間隔で対向する一対のブラケット40,41の中心取付穴に、軸受42,43を介して、軸方向に移動自在に支持されている。一方両端を上記ブラケット40,41に支持された固定子20は、側壁面に軸方向に伸びた開ロ部45を有する非磁性材ケース21と、上記開口部45と同じ位置に開口部46を有し、上記ケース21の内周面に嵌着された磁性材よりなる円筒状ヨーク22と、軸方向に等ピッチで配設された8個のリング状コイル23,24、・・・30を備えたコイル組立体35で構成されている。
上記円筒状ヨーク22は、リング状コイル23,24、・・・30に鎖交する上記永久磁石12,13の磁束を増加させ、電流あたりの推力を増加させる効果があるが、上記移動子10が上記円筒状ヨーク22の端部付近にきたときに上記移動子10を上記円筒状ヨーク22内に引き込むディテント推力が発生するため、円筒状ヨーク22の長さを適切に設定する必要がある。この場合、円筒状ヨーク22の長さ≧コイル組立体長さ+0.8×移動子直径というのがひとつの目安といえる。上記リング状コイル23,24、・・・30の配設ピッチCは、永久磁石12,13の磁極間距離Lとモータの相数mで決まる値であり、C=2L/kmで表せる。kは相数mに依存する値で、mが偶数のときk=2、奇数のときk=1である。
図1の実施の形態では、m=2であり、C=L/2となっている。またリング状コイル23,24、・・・30の個数nは、aをa>bk/2を満足する整数とするとき、n=maで表せる。本実施の形態では、m=2、b=2としているので、aはa>2を満足する整数とする必要があり、ここではa=4とし、リング状コイル23,24、・・・30の個数nをn=8としている。
本発明の実施の形態では、ケース21をアルミの引き抜き材とし、円筒状ヨーク22は磁性材プレートをロール成形して断面C形の円筒状に形成したものを上記ケース21内に挿入する構成になっており、断面C形の円筒状ヨーク22の隙間部分が上記開口部46に相当する。上記コイル組立体35は、上記円筒状ヨーク22内に収納され、かつ内部に上記永久磁石組立体16を収容する円筒状の空間44を形成している。
以上の構成により、モータ部は永久磁石形の2相リニアモータを構成しており、2相のマイクロステップドライバに接続して、永久磁石形リニアステップモータとして駆動することも可能である。ストロークSはS=nC-bLで表せ、S=4L-2L=2Lである。また上記開口部45、46には、移動子10の磁極位置を検出するためのセンサ手段50が設置されている。このセンサ手段50は、図2に示すように、16個のセンサ巻線81,82,・・・,96がそれぞれ巻回された16個のセンサ磁極51,52,・・・,66と、それらの両端にセンサ巻線の巻かれていない補助磁極70,71を備えている。上記補助磁極70,71は、両端部のセンサ磁極51,66における磁束変化を内側のセンサ磁極52,53,・・・,65における磁束変化と同じくなるように、両端部のセンサ磁極51,66付近の磁束の流れを制御する役目をもっている。
したがって、上記補助磁極70,71は、上記センサ磁極51,52,・・・,66と同じ形状である必要はなく、上記役目を実現できるものであればどのような形状であってもかまわない。また、補助磁極70,71を設けず、上記円筒状ヨーク22の開口部46の両端部分を磁気的にふさぐことによっても同様の効果を得ることが可能である。各センサ磁極51,52,・・・,66は直動軸11に鉛直に軸方向に等ピッチL/4で配設され、上記リング状コイル23,24、・・・30と対向する端部と反対側の端部はバックヨーク部材72により磁気的に接続されて櫛歯状のセンサ鉄心を形成している。センサ磁極51,52,・・・,66の磁極ピッチL/gがL/4であることから、センサ巻線81,82,・・・,96のグループ数gはg=4である。センサ巻線81,82,・・・,96は磁極間距離が互いにLであるセンサ磁極51,52,・・・,66の巻線同士を結線して一つの巻線グループを形成している。
すなわち、センサ巻線81,85,89,93が接続されて第一の巻線グループH1を形成し、センサ巻線82,86,90,94が接続されて第二の巻線グループH2を形成し、センサ巻線83,87,91,95が接続されて第三の巻線グループH3を形成し、センサ巻線84,88,92,96が接続されて第四の巻線グループH4を形成している。そして、各巻線グループH3,H4,H1,H2は図3に示すように結線され、励磁電源Q1,Q2によって励磁される。
その結果、センサ出力端子T1,T2には移動子10の位置によって振幅がsin波状、cos波状で変化するとともに励磁電源の励磁周波数で変調された信号が得られる。この信号を復調し、演算処理することで移動子10の位置を検出することができる。この位置信号を使ってモータの励磁切換え制御や位置決め制御を行うことが可能となる。
図4はセンサ手段50Aの他の実施の形態である。この場合、16個のセンサ巻線81,82,・・・,96は上記直動軸11に対し平行に上記リング状コイル23,24、・・・30の外側に配置された一本の棒状のセンサヨーク51Aに等間隔L/4で配設されている。各センサ巻線81,82,・・・,96の接続は、図2の場合と同じで、結線図も図3と同じであるが、図2のセンサ(検出手段)がラジアル方向の磁束変化を検出するのに対し、図4のセンサ手段は軸方向の磁束変化を検出する構成になっている。
上記実施の形態によれば、シリンダ形リニアモータを上記のように構成しているので必要なモータ全長を決める移動子10の移動範囲長さを(推力寄与長さ+ストローク長S)とすることができる。また、固定子20にスロットがないため金型が必要なく、ストローク長の増減は、移動子10の長さに依存せず、リング状コイル23,24、・・・30を1個単位で増減することにより行えるので、容易にしかも安価にでき、増減の自由度も大きくすることができる。また、リング状コイル23,24、・・・30の外側に移動子10の位置を検出するためのセンサ手段50(図2参照),50A(図4参照)を配設できるので軸方向に長くすることなくレゾルバセンサ付モータとして動作させることができる。
図5は図1と同一部分は同符号を付して同一部分の説明は省略して示す本発明の他の実施の形態で、この場合、永久磁石組立体16は、永久磁石12,13,14,15が4個、同極性の端面同士が向い合うように配設されたものである。
また、コイル組立体35は、12個のリング状コイル23,24、・・・34を備えたものである。センサ手段50は、図2で説明した前記実施の形態と同様の構成であるが、この場合、図示しない8個のセンサ巻線がそれぞれ巻回された8個のセンサ磁極と、それらの両端にセンサ巻線の巻かれていない補助磁極を備えている。
また、コイル組立体35は、12個のリング状コイル23,24、・・・34を備えたものである。センサ手段50は、図2で説明した前記実施の形態と同様の構成であるが、この場合、図示しない8個のセンサ巻線がそれぞれ巻回された8個のセンサ磁極と、それらの両端にセンサ巻線の巻かれていない補助磁極を備えている。
上記実施の形態によれば、シリンダ形リニアモータを上記のように構成しているので必要なモータ全長を決める移動子10の移動範囲長さを(推力寄与長さ+ストローク長S)とすることができる。また、固定子20にスロットがないため金型が必要なく、ストローク長の増減は、移動子10の長さに依存せず、リング状コイル23,24、・・・34を1個単位で増減することにより行えるので、容易にしかも安価にでき、増減の自由度も大きくすることができる。また、リング状コイル23,24、・・・34の外側に移動子10の位置を検出するためのセンサ手段50(図2参照),あるいは50A(図4参照)を配設できるので軸方向に長くすることなくレゾルバセンサ付モータとして動作させることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、例えば、永久磁石組立体16は、永久磁石12,13が2個、または4個、同極性の端面同士が向い合うように配設された場合について説明したが、6個等組み合わせても良い。また、センサ手段50は、16個のセンサ巻線81,82,・・・,96をそれぞれ巻回した16個のセンサ磁極51,52,・・・,66と、それらの両端にセンサ巻線の巻かれていない補助磁極70,71とで構成したが、センサ磁極の数は16個以上でも、以下でも良い等、その他本発明の要旨を変更しない範囲内で適宜、変更して実施し得ることは言うまでもない。
10 移動子
11 直動軸
12,13,14,15 永久磁石
16 永久磁石組立体
17,18 固定リング部材
20 固定子
21 非磁性材ケース
22 円筒状ヨーク
23・・・34 リング状コイル
35 コイル組立体
40 回路基板
45,46 開口部
50,50A センサ手段
51A センサヨーク
51,52,・・・,66 センサ磁極
70,71 補助磁極
11 直動軸
12,13,14,15 永久磁石
16 永久磁石組立体
17,18 固定リング部材
20 固定子
21 非磁性材ケース
22 円筒状ヨーク
23・・・34 リング状コイル
35 コイル組立体
40 回路基板
45,46 開口部
50,50A センサ手段
51A センサヨーク
51,52,・・・,66 センサ磁極
70,71 補助磁極
Claims (7)
- 複数のリング状コイルを軸方向に並設して、円筒状の空間を形成するコイル組立体を有する固定子と、上記固定子の軸線上に軸方向に往復移動可能に設けられた直動軸に、軸方向に磁化された永久磁石を1個以上有する永久磁石組立体を設けた移動子と、上記リング状コイルの半径方向外側に、軸方向に等間隔に配置された複数のセンサ磁極巻線を巻回して構成されたセンサ手段とを備え、上記永久磁石組立体の軸方向の移動に伴い上記センサ磁極内に発生するラジアル方向の磁束変化をインダクタンス変化として上記センサ手段によって検出するようにしたことを特徴とするシリンダ形リニアモータ。
- 上記永久磁石組立体の磁極間距離をL、上記永久磁石の個数をb、モータの相数をm、kは相数に依存する値で、mが偶数のときk=2、奇数のときk=1とするとき、上記リング状コイルの配設ピッチCは、C=2L/kmであり、aを、a>bk/2を満足する整数とするとき、上記リング状コイルの個数nは、n=maであって、ストロークSは、S=nC-bLで表せ、dを1以上の整数とするとき、上記センサ磁極は全部でg個の巻線グループを形成するようにL/gの間隔で、少なくともdg個配設されており、dが複数の場合には磁極間距離が互いにLであるセンサ磁極の巻線同士を結線して一つの巻線グループを形成していることを特徴とする請求項1に記載のシリンダ形リニアモータ。
- d=nC/Lであることを特徴とする請求項2に記載のシリンダ形リニアモータ。
- 上記複数のセンサ磁極は上記リング状コイルと対向する端部と反対側の端部でバックヨーク部材により磁気的に接続されて、櫛歯状のセンサ鉄心を形成していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシリンダ形リニアモータ。
- 複数のリング状コイルを軸方向に並設して、円筒状の空間を形成するコイル組立体を有する固定子と、上記固定子の軸線上に、軸方向に往復移動可能に設けられた直動軸に、軸方向に磁化された永久磁石を1個以上有する永久磁石組立体を設けた移動子と、軸心を上記直動軸に対し平行にして上記リング状コイルの半径方向外側に上記軸方向に等間隔に配置された複数のセンサ巻線内に棒状のセンサヨークを配設したセンサ手段とを備え、上記永久磁石組立体の軸方向の移動に伴い上記センサヨーク内に発生する軸方向の磁束変化をインダクタンス変化として上記センサ手段によって検出するようにしたことを特徴とするシリンダ形リニアモータ。
- 上記センサ巻線内に配設する棒状のセンサヨークを、センサ巻線ごとに個別に設けるか、または、複数のセンサ巻線に共通の1本の棒状のセンサヨークを設けることによって、センサ手段を構成したことを特徴とする請求項5に記載のシリンダ形リニアモータ。
- 上記永久磁石組立体の磁極間距離をLとするとき、上記センサ巻線はセンサ巻線間距離が互いにLであるセンサ巻線同士を結線して一つの巻線グループを形成することにより、全部でg個の巻線グループを形成するように軸方向にL/gの間隔で配設されていることを特徴とする請求項5または6に記載のシリンダ形リニアモータ。
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006353024A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106533117A (zh) * | 2016-12-10 | 2017-03-22 | 中国人民解放军国防科学技术大学 | 一种超导直线直流电机 |
RU2750646C1 (ru) * | 2019-11-05 | 2021-06-30 | Дмитрий Валерьевич Хачатуров | Линейный вентильный электродвигатель |
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2005
- 2005-06-17 JP JP2005177066A patent/JP2006353024A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106533117A (zh) * | 2016-12-10 | 2017-03-22 | 中国人民解放军国防科学技术大学 | 一种超导直线直流电机 |
RU2750646C1 (ru) * | 2019-11-05 | 2021-06-30 | Дмитрий Валерьевич Хачатуров | Линейный вентильный электродвигатель |
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