JP2006350332A - ヘテロダイン干渉法のためのファイバ内における2つのほぼ直交する偏光の能動制御及び検出 - Google Patents

ヘテロダイン干渉法のためのファイバ内における2つのほぼ直交する偏光の能動制御及び検出 Download PDF

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Abstract

【課題】ヘテロダイン干渉法のためのファイバ内における2つのほぼ直交する偏光を制御するシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】偏光制御システムには、偏光状態及び光周波数が異なる2つの光ビームを発生する光源が含まれている。偏光状態変調器によって、2つの光ビームの偏光状態が変化させられる。第1の検出光路によって、第1の偏光子を通過する2つの光ビームから第1のビート信号が発生する。第2の検出光路によって、第1の偏光子に対してほぼ直行する向きにされた第2の偏光子を通過する2つの光ビームから第2のビート信号が発生する。振幅検出器によって、第1及び第2のビート信号から振幅ビート信号が発生する。このシステムは、次に、振幅ビート信号を利用して、所望の偏光状態の第1及び第2の光ビームを発生するために、偏光状態変調器をいかに調整するかを決定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、コヒーレント光源の偏光の能動制御に関するものである。
レーザ干渉計位置決めシステムの典型的な用途には、集積回路(IC)製造装置(ウェーハ・ステッパ、ステップ・アンド・スキャン・ツール、及び、Eビーム・リソグラフィ・システム)、精密工作機械、及び、カスタム・ステージが含まれる。位置決め測定の精度及び正確さは、これらのシステムの性能にとって極めて重要である。これらのタイプの装置に組み込まれると、位置決めシステムは、位置を測定し、高い精度と正確さで、プラットフォーム(platform)の移動を制御する。
本発明の課題は、ヘテロダイン干渉法のためのファイバ内における2つのほぼ直交する偏光を制御するシステムおよび方法を提供することにある。
本教示の実施態様の1つによれば、偏光制御システムには、偏光状態及び光周波数が異なる2つの光ビームを発生する光源が含まれている。偏光状態変調器によって、2つの光ビームの偏光状態が変化させられる。第1の検出光路によって、第1の偏光子を通過する2つの光ビームから第1のビート信号が発生する。第2の検出光路によって、第1の偏光子に対してほぼ直行する向きにされた第2の偏光子を通過する2つの光ビームから第2のビート信号が発生する。振幅検出器によって、第1及び第2のビート信号から振幅ビート信号が発生する。このシステムは、次に、振幅ビート信号を利用して、所望の偏光状態の第1及び第2の光ビームを発生するために、偏光状態変調器をいかに調整するかを決定する。
この後、本開示の文脈内において用いられるいくつかの用語が定義される。リターダ(または波長板)は、光波を2つの直交偏光成分に分解し、それらの間に位相シフト(リターダンスとして定義される)を生じさせる光学素子である。結果生じる光波は、一般に、異なる偏光形態を備えている。本文書におけるリターダの全ての角方向(angle orientations)は、水平軸(x軸)に対する遅軸の向き(orientation)を表わしている。可変リターダは、例えば、電圧の印加といった、外部手段によってそのリターダンスを変更することが可能なリターダである。
偏光状態変調器(PSM)は、入力偏光状態を出力偏光状態に変換する装置である。出力偏光状態は、例えば、電圧のような、PSMに加えられる1つ以上の外部入力によって制御される。出力偏光状態は、一般に、入力偏光状態とは異なる。例えば、PSMは、複数可変リターダから構成することが可能である。
図1には、2003年5月15日に提出された米国特許出願公開第10/439,970号明細書、すなわち、現在の米国特許第6,961,129号明細書に開示の偏光制御システム10が示されている。システム10は、遠隔操作構成で実施される。偏光状態変調器が、変位を測定するための干渉システムに供給する単一ファイバより上方に位置している。
光源12は、(1)偏光状態がP1で、周波数がω1の基準ビームE1と、(2)偏光状態がP2で、周波数がω2のテスト・ビームEを発生する。実施例の1つでは、光源12に、ヘリウム・ネオン(HeNe)・レーザ、及び、所望の偏光及び周波数を生じさせるのに必要な電気光学素子が含まれている。例えば、光源12は、アジレント・テクノロジ社製の5517Dレーザである。電圧制御式偏光状態変調器(PSM)14が、ビームE1及びE2を受光し、それぞれ、その偏光状態をP1’及びP2’に調整してから、ファイバ16に送り出す。電圧制御式PSM14は、任意の入力偏光状態を任意の所望の出力偏光状態に変化させる働きをする。実施態様の1つでは、電圧制御式PSM14には、0°に方向付けされた電圧制御式可変リターダ18、45°に方向付けされた電圧制御式可変リターダ20、及び、0°に方向付けされた電圧制御式可変リターダ22が含まれている。リターダ18、20、及び、22は、それぞれ、リターダンスΓ1、Γ2、及び、Γ3を生じるように、電圧V1、V2、及び、V3によって制御される。
ファイバ16によって、ビームE1及びE2は下流の測定サイトに送られる。実施態様の1つでは、ファイバ16は、偏波面保存(PM)光ファイバである。実験結果が示すように、ファイバ16は、温度変動、ファイバの機械的変形、及び、機械的振動のために、それぞれ、ビームE1及びE2の偏光状態をP1”及びP2”に変化させる。それにもかかわらず、ファイバ16によって生じる、ビームE1とE2の偏光状態間における直交関係の変化は、ごくわずかである。
測定サイトにおいて、ビーム・スプリッタ24によって、ビームE1及びE2が分割され、2つの光路に送り込まれる。出力光路26によって、ビームE1及びE2は距離測定干渉(今後はDMI)システムに伝送される。モニタ光路28によって、ビームE1及びE2は、後述するビームE1及びE2の偏光状態をモニタして、保持するコンポーネントに伝送される。これらのコンポーネントの一部または全ては、測定サイトに配置するか、または、測定サイトから離して配置することが可能である。例えば、コンポーネント38、52、及び、62を出射する光は、それぞれ、集束レンズと連係する多モード・ファイバに結合されて、測定サイトから離れた検出コンポーネントに至る。
ビーム・スプリッタ30は、光路28からのビームE1及びE2を受光して、分割し、2つの光路に送り込む。光路32によって、ビームE1及びE2は第1の検出光路34(「第1の偏光子段階」としても知られる)に伝送され、光路36によって、ビームE1及びE2は他の検出光路に伝送される。第1の検出光路34には、選択された偏光状態P3にあるビームE1及びE2の成分が光検出器40に到達できるようにする偏光子38が含まれている。光を集束させるため、偏光子38と光検出器40の間に集束レンズを挿入することが可能である。受光する光の強度に応答して、光検出器40は、(ω1−ω2)のトーン(tone)周波数のビート信号B1を振幅検知装置42に伝送する。ビート信号B1は、検出される光パワーを表わしている。ビート信号B1を増幅するため、光検出器40と振幅検知装置42の間に増幅器を挿入することが可能である。オプションにより、第1の検出光路34には、偏光子38の前に、1つ以上の波長板37を含むことが可能である。波長板37及び偏光子38は、ビームE1及びE2の出力偏光状態の所望する向きに基づいて選択される。すなわち、波長板37及び偏光子38は、偏光状態の変化に関連したビート信号B1の振幅感度を最大にするように(例えば、PSM14のリターダンスΓ1、Γ2、及び、Γ3の変化に関してビート信号B1の振幅の勾配を大きくするように)選択される。
ビーム・スプリッタ44は、光路36からビームE1及びE2を受光し、それらを分割して、2つの光路に送り込む。光路46によって、ビームE1及びE2は第2の検出光路48(「第2の偏光子段階」としても知られる)に伝送され、光路50によって、ビームE1及びE2は別の検出光路に伝送される。第2の検出光路48には、選択された偏光状態P4にあるビームE1及びE2の成分が光検出器54に到達できるようにする偏光子52が含まれている。偏光子52と光検出器54の間には、集束レンズを挿入することが可能である。受光する光の強度に応答して、光検出器54はビート信号B2を位相検出器56に伝送する。光検出器54と位相検出器56の間に増幅器を挿入することが可能である。オプションにより、第2の検出光路48には、偏光子52の前に、1つ以上の波長板51を含むことが可能である。波長板51及び偏光子52は、ビームE1及びE2の出力偏光状態の所望する向きに基づいて、大ビート信号B2を発生するように選択される。
光路50によって、ビームE1及びE2は第3の検出光路58に伝送される(「第3の偏光子段階」としても知られる)。第3の検出光路58には、選択された偏光状態P5にあるビームE1及びE2の成分が光検出器64に到達できるようにする偏光子62が含まれている。偏光子62と光検出器64の間には、集束レンズを挿入することが可能である。受光する光の強度に応答して、光検出器64はビート信号B3を位相検出器56に伝送する。光検出器64と位相検出器56の間に増幅器を挿入することが可能である。オプションにより、第3の検出光路58には、偏光子62の前に、1つ以上の波長板60を含むことが可能である。波長板60及び偏光子62は、第1の検出光路34において振幅検知装置42によって検出される最小振幅に対応する、ビームE1及びE2の可能性のある2つの解のそれぞれについて、ビート信号B2とは異なる位相関係をなすビート信号B3を発生するように選択される。実施態様の1つでは、位相関係は、位相が90°ずれることになる(すなわち、ビート信号B2及びB3は、直角位相をなす)。
位相検出器56は、ビート信号B2とB3の位相差ΔΨを求める。振幅検知装置42は、トーン周波数(すなわち、ω1−ω2)におけるビート信号B1の振幅B1’を求める。コントローラ43は、トーン振幅B1’及び位相差ΔΨを利用して、ファイバ16の出射時に、ビームE1及びE2の所望の偏光状態が得られるようにするため、PSM14に加えられる制御電圧を発生する。コントローラ43とPSM14の間に増幅器を挿入して、制御信号を増幅することが可能である。コントローラ43は、アナログまたはディジタル・コンポーネントを用いて実施することが可能である。
すなわち、コントローラ43は、トーン振幅B1’が2つの極小の一方に達するまで、PSM14を調整する。トーン関数は、ビームE1及びE2の2つの可能性のある向きに対応する2つの縮退解(degenerate solutions)を備えているので、ビームE1及びE2の全ての直交偏光状態がシステムに適用されると、トーン振幅B1’に2つの極小があることが明らかになるであろう。位相差ΔΨは、ビームE1及びE2の2つの向きに対応する2つの極小の値が異なるので、コントローラ43は、位相差ΔΨを利用して、ビームE1及びE2の偏光状態を一意的に決定する。位相差ΔΨの値とビームE1及びE2の向きとの間の正確な対応は、一般に、ジョーンズ計算を利用して導き出すことが可能である。
システム10において重要なフィードバック信号は、検出光路40におけるリターダ及び偏光子の組み合わせによってビームE1及びE2の2つの偏光状態を混合することで生じる、トーン振幅B1’である。システム10は、上流でビームE1及びE2の偏光状態を能動的に変化させて、下流で検出されるトーン振幅B1’が、必ず最小限に抑えられるようにする。
2つの偏光が互いに完全に直交するのが望ましい場合、振幅ビート信号の1つをモニタすれば、干渉システムにおいて、ビームE1及びE2の両方の偏光状態のアライメントが、正確にとれているか確認するのに十分である。しかし、実際には、ビームE1とE2が完全に直交することはめったにない。トーン振幅B1’を極小にロック(lock:固定)することによって、一方のビーム(例えば、E1)の偏光状態が、検出光路40において検出される偏光状態に対して直交させられ、こうして固定化され、安定化される。しかし、もう一方のビーム(例えば、E2)の偏光状態を検出または最適化しようとする試みはなされていない。同じ光路に沿って進行するビームE1及びE2の2つの偏光状態の個別制御を実現することができるかは、不明確であるかもしれないが、2つの偏光状態間のバランスをとる(すなわち、トレードオフを行う)ことによって、2つの偏光状態のどちらも、所望の直交偏光状態からあまりにもかけ離れたものにならないように、2つの偏光状態の全体としての良好な偏光アライメントを実現することが可能になる。これは、一方の偏光状態は完全にアライメントがとられ、もう一方の偏光状態は完全にはモニタされないまま放置されるよりも望ましい場合が多い。
図2には、本教示の実施態様の1つにおいて両方の偏光状態をモニタする偏光制御システム200が例示されている。このシステム200は、第4の検出光路34Bが追加されている点を除くと、システム10と同様である。
ビーム・スプリッタ30Bが光路32に挿入され、光ビームE1及びE2を分割して、2つの光路に送り込む。光路32Aによって、光ビームE1及びE2は、上述のように検出光路34に伝送される。光路32Bによって、光ビームE1及びE2は第4の検出光路34Bに伝送される。第4の検出光路34Bには、選択された偏光状態P6にあるビームE1及びE2の成分が光検出器40Bに到達できるようにする偏光子38Bが含まれている。実施態様の1つでは、偏光子38Bは、第2の偏光状態を検出するため、偏光子38とほぼ直交するよう方向付けされる。光を集束させるため、偏光子38Bと光検出器40Bの間に集束レンズを挿入することが可能である。受光する光の強度に応答して、光検出器40Bは、(ω1−ω2)のトーン周波数のビート信号B1bを振幅検知装置42Bに伝送する。ビート信号B1bは、検出される光パワーを表わしている。ビート信号B1bを増幅するため、光検出器40Bと振幅検知装置42Bの間に増幅器を挿入することが可能である。オプションにより、第4の検出光路34Bには、偏光子38Bの前に、1つ以上の波長板37Bを含むことが可能である。波長板37B及び偏光子38Bは、ビームE1及びE2の出力偏光状態の所望する向きに基づいて選択される。
振幅検知装置42Bが、ビート信号B1及びB1bに応答して、振幅信号Sを発生する。一般に、振幅信号Sは、それぞれ、ビート信号B1及びB1bの振幅B1’及びB1b’の関数となるように選択することが可能である。実施態様の1つでは、振幅信号Sは、下記のように定義される、重み付けされた平均二乗信号(weighted mean-squared signal)である。
S=K1B1’+K2B1b’
ここで、K1及びK2は定数である。K1及びK2は、信号Sの最小値によって、両方の偏光状態の良好なアライメントがとれるように、経験的に選択される。
図3には、実施態様の1つにおいて、システム200を所望の偏光方向にロックするための方法300が例示されている。ステップ104において、コントローラ43が、正しい偏光方向となるような、Sの極小値を生じることになる、リターダンスΓ1、Γ2、及び、Γ3の初期解についてグローバル・サーチ(global search:全域調査)を実施する。初期解におけるΓ1、Γ2、及び、Γ3の値は、初期リターダンス値として利用される。ステップ104の実施態様の1つについては、図4を参照して後述する。
ステップ106〜114では、コントローラ43が、リターダ18のリターダンスΓ1を調整して、リターダンスΓ1によって実現可能な信号Sの最小値を求める。すなわち、ステップ106では、コントローラ43が、リターダ18を選択する。ステップ108では、コントローラ43が、電圧V1を調整して、リターダンスΓ1をインクリメントする。ステップ110では、コントローラ43が、信号Sの値が減少したか否かを判定する。減少した場合には、ステップ110にステップ108が後続する。そうでなければ、ステップ110にステップ112が後続する。
ステップ112では、コントローラ43が、電圧V1を調整してリターダンスΓ1をデクリメントする。ステップ114では、コントローラ43が、信号Sの値が減少したか否かを判定する。減少した場合には、ステップ114にステップ112が後続する。そうでなければ、ステップ114にステップ116が後続する。
ステップ116〜124では、コントローラ43が、リターダ20のリターダンスΓ2を調整して、リターダンスΓ2によって実現可能な信号Sの最小値を求める。信号Sの最小値が実現すると、ステップ124にステップ126が後続する。ステップ126〜134では、コントローラ43が、リターダ22のリターダンスΓ3を調整して、リターダンスΓ3によって実現可能な信号Sの最小値を求める。信号Sの最小値が実現すると、ステップ134にステップ136が後続する。
ステップ136では、コントローラ43が、現在の繰り返しに関する信号Sの値を記録する。ステップ138では、コントローラ43が、信号B2とB3との位相差ΔΨを求める。ステップ140では、コントローラ43が、位相差ΔΨの値が、E1及びE2の所望の出力偏光状態に対応するか否かを判定する。ファイバ16の状態に、E1及びE2の偏光状態に大きい急激な変化を生じさせる、大きい急激な変化があると、位相差ΔΨは所望の出力偏光状態に対応することができなくなり、そのため、制御ループのロックが瞬間的に損なわれる可能性があり、従って、システムは、その後、同じ初期解にロックすることができなくなる。もしそうなら、ステップ140にステップ104が後続し、方法300を繰り返して、リターダンスΓ1、Γ2、及び、Γ3のもう1つの初期解が探し求められる。位相差ΔΨが、E1及びE2の所望の出力偏光状態に対応する場合には、ステップ140にステップ142が後続する。
ステップ142では、コントローラ43が、信号Sの現在値が前回の繰り返しによる信号Sの記録値と同じであるか否かを判定する。同じであれば、ステップ142にステップ136が後続し、方法300は、信号Sの値が変わるまで、ループをたどる。信号Sの現在値が前回の繰り返しによる信号Sの記録値と同じでなければ、ステップ142にステップ106が後続し、方法300を繰り返して、信号Sの別の極小が探索される。
図4には、コントローラ43が、E1及びE2の偏光状態の一部または全てを探索して、E1及びE2の偏光状態の所望する向きをもたらすリターダンスΓ1、Γ2、及び、Γ3の初期解を求める、ステップ104の実施態様の1つが例示されている。
ステップ402では、コントローラ43が、リターダンスΓ1、Γ2、及び、Γ3の全範囲にわたって信号Sの極小を探索する。ステップ404では、コントローラ43が、信号Sの極小の最小を選択する。ステップ406では、コントローラ43が、信号Sの選択された極小が、所望の位相差ΔΨにほぼ等しい位相差ΔΨに対応するか否かを判定する。前述のように、ΔΨ=ΔΨとなるような、Sの極小値は、E1及びE2の所望の出力偏光状態に対応する。位相差ΔΨが所望の位相差ΔΨにほぼ等しい場合、ステップ406にステップ410が後続する。そうでなければ、ステップ406にステップ408が後続する。ステップ408では、コントローラ43が信号Sの次に最小の極小を選択する。ステップ408にステップ406が後続し、コントローラ43が、所望の位相差ΔΨにほぼ等しい位相差ΔΨを備えた信号Sの極小を見つけるまで、このプロセスが繰り返される。ステップ410では、コントローラ43が、方法300に関する初期解として、信号Sの選択された極小に関するリターダンスΓ1、Γ2、及び、Γ3の値を保存する。
コントローラ43は、リターダのそれぞれについて2πを超える可能性のある、可変リターダ18、20、及び、22の全リターダンス範囲にわたって信号Sの極小を探索することが可能である。理論的には、2πの整数倍だけ異なるリターダンス値は、縮退解(すなわち、位相差ΔΨ=ΔΨとなるような、信号Sの同じ最小値をもたらす解)に対応するが、実際に得られる信号Sの最小値は、他の要因によって制限される可能性がある。これらの要因には、電圧制御式可変リターダの電圧依存偏光依存損失があり、これによって、さらに、偏光混合が生じることになる。従って、2π及びその倍数を超えるリターダンス値の全範囲にわたって信号Sの極小を探索し、所望の位相差ΔΨとなるような、信号Sの最良の極小を求めるのが望ましい。
図5には、本教示による実施態様の1つにおいて偏光状態の特定の向きに適用可能な、今後はシステム500とする、図2のシステム200の実施例の1つが例示されている。システム500において、光源12が、ほぼ垂直な直線偏光(VLP)E1とほぼ水平な直線偏光(HLP)E2を発生する。システム500では、ファイバ16の出力におけるE1及びE2の偏光状態を保持するのが望ましい。従って、偏光子38は、90°に方向付けされ、偏光子38Bは、0°で偏光子38と直交するように方向付けされ、偏光子52は、45°に方向付けされ、波長板60は、45°に方向付けされた四分の一波長板が選択され、偏光子62は、90°に方向付けされる。代替偏光子38は、180°二方向付けされ、偏光子38Bは、90°で偏光子38と直交するように方向付けされる。光路26には、オプションの四分の一波長板を含むことが可能である。
図6には、システム500(図5)においてE1及びE2の偏光状態を調整するために用いられるPSM14Aの実施態様の1つが例示されている。PSM14Aは、光がz方向に伝搬し、電圧がx及びy方向に印加される、ニオブ酸リチウム結晶(LiNbO)のような電気光学結晶から製作された、回転式可変リターダである。LiNbOの偏光軸及びリターダンスは、電圧V及びVの両方が[−Vπ、Vπ]の範囲にわたって作用する場合、任意の入力偏光状態を任意の出力偏光状態に変換できるように、電圧V及びVを変化させることによって制御される。ここで、半波長電圧Vπ=λd/(2n 22L)であり、λは、光ビームの波長であり、dは、LiNbOの幅及び高さであり、nは、LiNbOの常光線屈折率であり、r22は、LiNbOの電気光学係数である。
実施態様の1つでは、システム500は、方法300(図3及び図4)と同様の方法を用いて、E1及びE2の所望の偏光状態を保持する。コントローラ43が、まず、グローバル・サーチを実施して、信号Sの極小と所望の位相差ΔΨをもたらす電圧V及びVの初期値を求める。コントローラ43は、次に、最小探索を連続実施して、所望の位相差ΔΨに対応する最小値にロックする。
上述のシステムにおいて、PMファイバが用いられる場合、E1及びE2は、一般に、わずかな偏光の変化をうける(例えば、偏光子による20%未満のパワー変化)。従って所望の出力偏光状態を見つけてロックするため、可能性のある全ての入力偏光状態を発生することが可能なPSMは不要の可能性がある。実際、適切に設計すれば、探索するか、または、ロックに用いることが必要な偏光状態の範囲を縮小することが可能になり、従って、可変リターダの1つを除去し、おそらくは、直交位相検出をなくすことが可能になる。例えば、ポアンカレ球(偏光状態の全てを表す数学的構造)の半分をカバーする偏光状態だけしか探索しなくて済む可能性がある。
図7には、本教示の実施態様の1つにおいて、偏光状態のわずかな変化に適用可能な、今後はシステム700とする、図2のシステム200の実施例の1つが例示されている。システム700では、光源12がVLP E1及びHLP E2を発生する。システム700では、ファイバ16の出力においてE1及びE2の偏光状態を保持することが望ましい。
リターダ252及びPSM14Bを用いて、E1及びE2の可能性のある偏光状態のサブセットが生成される。リターダ252は、22.5°に方向付けされた半波長板である。PSM14Bには、(1)0°に方向付けされ、可変リターダンスが0〜λ/2の範囲にわたる可変リターダ254と、(2)45°に方向付けされ、可変リターダンスが0〜λ/2の範囲にわたる可変リターダ256が含まれている。意図的に他の解は排除されるので、リターダ252及びPSM14Bによって、ポアンカレ球のほぼ半分を探索すると、システム10Bはアクセス可能な信号Sの極小の1つだけにロックすることが可能になる。さらに、リターダ252及びPSM14Bによって、別様であれば、エンドレスの(すなわち、リセットのない)偏光制御を施すのに1つ以上の追加可変リターダを必要とすることになるであろう、問題となる領域(例えば、ポアンカレ球の半分)内において、途切れることなく、連続して偏光状態を走査することが可能になる。
システム700には、第1の検出光路34と第4の検出光路34Bだけしか含まれていない。ビーム・スプリッタ30Bが、ビームE1及びE2を分割して、光路28から、第1の検出光路34のための光路32A及び第4の検出光路34Bのための光路32Bに送り込む。コントローラ43が、ビート信号B1及びB1bを利用して、PSM14Bによって生じさせることが可能な入力偏光状態内の極小だけにロックする。リターダ・プレート252及びPSM14Bによって生じさせることが可能な入力偏光状態内において、アクセス可能な極小は1つだけしかないので、初期解のグローバル・サーチは不要になる。
図8には、本教示の実施態様の1つにおけるリターダとPSMが異なる点を除くと、システム700(図7)と同様のシステム800が例示されている。システム800には、−45°に方向付けされた四分の一波長板262と、PSM14A(図6)が含まれている。上述のようにPSM14Aは、電圧V及びVによって制御される回転式可変リターダ(例えば、ニオブ酸リチウム結晶)であり、ここで、電圧Vxは、範囲[0,Vπ]にわたって作用し、電圧Vyは、範囲[−Vπ,Vπ]にわたって作用する。リターダ262及びPSM14Aによって、別様であれば、エンドレスの偏光制御を施すのに1つ以上の追加回転式可変リターダを必要とすることになるであろう、偏光状態内において、途切れることなく、連続してポアンカレ球の約半分を走査することが可能になる。
ヘテロダイン干渉法にとって所望の偏光状態は、一般に、VLP E1及びHLP E2に対応するが、E1及びE2をVLP及びHLP以外の偏光状態にロックし、一方で、E1及びE2が干渉計に入射する前には、VLP及びHLP状態になるようにするシステムを設計することが可能である。図9には、本教示による実施態様の1つにおけるこうしたシステム900が例示されている。
システム900は、後述する変更を除くと、システム700及び800と同様である。入力偏光状態は、VLP E1及びHLP E2である。システム900では、リターダ252(図7)及びリターダ262(図8)は用いられていない。PSM14Dには、(1)45°に方向付けされ、0〜λ/2のリターダンス範囲にわたって作用する可変リターダ254Dと、(2)0°に方向付けされ、λ/2〜3λ/2のリターダンス範囲にわたって作用する可変リターダ256Dが含まれている。検出光路34には、偏光子38の前に、45°に方向付けされた四分の一波長板600が含まれており、最小ビート振幅が、ほぼ左円偏光(LCP)状態E1及びほぼ右円偏光(RCP)状態E2に対応する。同様に、検出光路34Bには、偏光子38Bの前に、45°に方向付けされた四分の一波長板600Bが含まれており、最小ビート振幅が、LCP状態E1及びRCP状態E2に対応する。光路26には、干渉計に入射する前に、LCP E1及びRCP E2をVLP E1及びHLP E2に変換するため、45°に方向付けされた第2の四分の一波長板602が含まれている。
図10には、本教示の実施態様の1つにおいてシステム700と900の特徴を組み合わせたシステム1000が例示されている。システム1000において、光源12は、用途によって決まる偏光状態のE1及びE2を発生する。システム700と同様、リターダ252E及びPSM14Eを用いて、E1及びE2の可能性のある偏光状態のサブセットが生成される。リターダ252Eのリターダンス及び向きは、E1及びE2の入力偏光状態及び所望の出力偏光状態によって決まる。システム900と同様、検出光路34には、偏光子38の前に、リターダ600Eが含まれており、検出光路34Bには、偏光子38Bの前に、リターダ600EBが含まれている。この構成によって、信号Sの最小値がE1及びE2の所望の偏光状態に確実に対応することになる。光路26には、干渉計に入射する前に、E1及びE2を所望の偏光状態に変換するため、リターダ602Eが含まれている。やはり、リターダ602Eのリターダンス及び向きは、E1及びE2の所望の偏光状態によって決まる。
図11には、ディザリング(dithering)を利用して、信号Sの最小値にロックする、以下ではシステム1100とする、図2のシステム200の実施例の1つが例示されている。ディザリングの技法によって、検出信号の導関数(符号を含む)の検出を助けるため、各制御信号に対する小さい変調項が生じる。この技法では、また、機械的振動及び温度変動のような他の要因に起因する、振幅検知装置42Bによって検出される振幅の変化がフィルタで除去される。システム1100は、信号発生器402、404、及び、406と、加算器408、410、及び、412が追加されている点を除くと、システム200と同様である。信号発生器402、404、及び、406は、小直交変調信号s1、s2、s3(周波数f1、f2、及び、f3で正弦波となる可能性のある)を発生する。コントローラ43は、信号s1、s2、s3を検出すると、相関技法を利用して3つの信号414、416、及び、418を発生し、これらの信号を対応する制御ディザ信号s1、s2、及び、s3に加えて、それぞれ、可変リターダンス18、20、及び、22に対する制御信号V1、V2、及び、V3が生じるようにする。
上述の偏光制御システムのさまざまな実施態様は、全て、PSMがファイバ上流の測定サイトに配置された、遠隔操作構成で示されている。図12には、PSM314がファイバ316の下流の測定サイトに配置された、非遠隔偏光制御システム1200の実施態様の1つが例示されている。図に示すように、光源312が、直交偏光状態で、周波数の異なる2つの光ビームを放出して、ファイバ316に送り込む。次に、ファイバ316によって、2つの光ビームはPSM314に伝送される。PSM314では、2つの光ビームの偏光状態を調整してから、出力光路及びモニタ光路に送る。PSM314は、上述のように実施することが可能である。出力光路は、変位を測定するための干渉システムに至る。モニタ光路は、PSM314に対するフィードバック制御を発生して、2つの光ビームの所望の出力偏光状態を保持する検出及び制御ブロック334に至る。ブロック334は、上述のように実施することが可能である。
開示された実施態様の特徴のさまざまな他の改変及び組み合わせは、本教示の範囲内である。所望の出力偏光状態は、光源から生じる入力偏光状態と同じである必要はないという点に留意されたい。例えば、図7のシステム700の実施態様の1つは、レーザからのほぼ左円偏光状態のE1及びほぼ右円偏光状態のE2に対応する入力偏光状態に用いて、VLP E1及びHLP E2に対応する所望の出力偏光状態を発生することが可能である。こうした実施態様の場合、リターダ252は、90°に方向付けされた四分の一波長板になるであろう。同様に、図8のシステム800の実施態様の1つは、レーザからのほぼ左円偏光状態のE1及びほぼ右円偏光状態のE2に対応する入力偏光状態に用いて、VLP E1及びHLP E2に対応する所望の出力偏光状態を発生することが可能である。こうした実施態様の場合、リターダ262は、不要になる可能性がある。
上記において、PSMのさまざまな実施態様について述べてきたが、PSMのさらなる実施態様も有用であり、検討されている。PSMの実施態様の1つには、機械的応力を加えることによってその複屈折特性が変化する、2つ以上のファイバ・スクイーザが含まれている。機械的応力は、コントローラ43からの制御信号に応答して、ファイバ・スクイーザに加えられる。PSMのもう1つの実施態様は、コントローラ43からの制御信号に応答して、そのリターダンス及び/または偏光軸が変化する、2つ以上の液晶セルを備えている。PSMのさらにもう1つの実施態様は、リターダンスが固定された、2つ以上の機械回転式波長板を備えている。波長板は、コントローラ43からの制御信号に応答して回転する。PSMのさらにもう1つの実施態様は、機械的応力を加えることによって、その線形複屈折が誘起される、2つ以上の光弾性変調器を備えている。機械的応力は、コントローラ43からの制御信号に応答してこれらの光弾性変調器に加えられる。解説され、あるいは、検討されている、以上の及びその他の実施態様は、付属の請求項に網羅されている。
2つの直交偏光ビームの任意の偏光状態を保持するための偏光制御システムを例示した図である。 本発明の実施態様の1つにおいて2つのほぼ直交する偏光ビームの任意の偏光状態を保持するための偏光制御システムを例示した図である。 本発明の実施態様の1つにおいて図2の偏光制御システムを操作するための方法のフローチャートである。 本発明の実施態様の1つにおいて図2の偏光制御システムを操作するための方法のフローチャートである。 本発明の実施態様の1つにおいて2つのほぼ直交する偏光ビームの偏光状態を保持するための偏光制御システムを例示した図である。 図5の偏光制御システムにおける偏光状態変調器を例示した図である。 本発明の実施態様において、2つのほぼ直交する偏光ビームの偏光状態を保持するための偏光制御システムを例示した図である。 本発明の実施態様において、2つのほぼ直交する偏光ビームの偏光状態を保持するための偏光制御システムを例示した図である。 本発明の実施態様において、2つのほぼ直交する偏光ビームの偏光状態を保持するための偏光制御システムを例示した図である。 本発明の実施態様において、2つのほぼ直交する偏光ビームの偏光状態を保持するための偏光制御システムを例示した図である。 本発明の実施態様において、ディザリングを利用して、2つの直交偏光ビームの任意の偏光状態を保持する偏光制御システムを例示した図である。 本発明の実施態様の1つにおける偏光制御システムの非遠隔構成を例示した図である。
符号の説明
12 光源
14、14A、14B、14D、14E 偏光状態変調器
30 第2のビーム・スプリッタ
30B 第1のビーム・スプリッタ
32 第3の光路
32A 第1の光路
32B 第2の光路
34 第1の検出光路
34B 第2の検出光路
34E 第1の偏光子
36 第4の光路
38 第1の偏光子
38B 第2の偏光子
38E 第1の偏光子
38EB 第2の偏光子
40 第1の光検出器
40B 第2の光検出器
42B 振幅検出器
43 コントローラ
44 第3のビーム・スプリッタ
46 第5の光路
48 第3の検出光路
50 第6の光路
52 第3の偏光子
54 第3の光検出器
56 位相検出器
58 第4の検出光路
60 リターダ
62 第4の偏光子
64 第4の光検出器
200 偏光制御システム
252 半波長板
252E 第1のリターダ
254D、254E 第1の可変リターダ
256D、256E 第2の可変リターダ
262 四分の一波長板
500 偏光制御システム
600B 第2のリターダ
600E 第2のリターダ
600EB 第3のリターダ
700、800、900、1000、1100、1200 偏光制御システム

Claims (12)

  1. 第1の偏光状態(P1)及び第1の周波数(ω1)の第1の光ビーム(E1)、及び、第2の偏光状態(P2)及び第2の周波数(ω2)の第2の光ビーム(E2)を発生する光源(12)と、
    前記光源から前記第1及び第2の光ビームを受光して、少なくとも2段階の偏光制御を施し、前記第1及び第2の偏光状態を変化させる偏光状態変調器(PSM)と、
    前記第1及び第2の光ビームを分割して、第1の光路(32A)及び第2の光路(32Bに送り込む第1のビーム・スプリッタ(30B)と、
    前記第1の光路から前記第1及び第2の光ビームを受光する第1の検出光路を有し、該第1の検出光路は、第1の偏光子(38)及び第1の光検出器(40)を具備し、該第1の光検出器は、前記第1の偏光子を通過する前記第1及び第2の光ビーム(E1、E2)に応答して、第1のビート信号(B1)を発生し、
    前記第2の光路から前記第1及び第2の光ビームを受光する第2の検出光路を有し、該第2の検出光路は、第2の偏光子(38B)及び第2の光検出器(40B)を具備し、該第2の光検出器は、前記第2の偏光子を通過する前記第1及び第2の光ビームに応答して、第2のビート信号(B1b)を発生し、該第1の偏光子と該第2の偏光子とは互いにほぼ直交するように方向付けされており、
    前記第1及び第2のビート信号を受信し、前記第1及び第2のビート信号から導き出される振幅信号(S)を発生する振幅検出器(42B)と、
    前記振幅信号を受信し、前記振幅信号に応答して、前記少なくとも2段階の偏光制御を調整するための複数の制御信号(Vx、Vy)を発生するコントローラ(43)と、を備える、
    ヘテロダイン干渉法のための偏光制御システム。
  2. 前記光源と前記PSMの間にほぼ22.5°に方向付けされた半波長板をさらに備え、
    前記PSMは、ほぼ0°に方向付けされた第1の可変リターダとほぼ45°に方向付けされた第2の可変リターダを含み、前記第1の偏光子は、ほぼ90°または180°に方向付けされている、請求項1に記載のシステム。
  3. 光源とPSMの間に−45°に方向付けされた四分の一波長板をさらに備え、
    前記PSMは、x軸において第1の電圧を受け、y軸において第2の電圧を受ける電気光学結晶を含み、前記第1の偏光子は、ほぼ90°または180°に方向付けされている、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記PSMは、第1の可変リターダと第2の可変リターダを含み、該第1の可変リターダは、ほぼ45°に方向付けされ、該第2の可変リターダは、ほぼ0°に方向付けされており、
    前記第1の検出光路は、前記第1の偏光子の上流の第1のリターダをさらに含み、該第1のリターダは、ほぼ45°に方向付けされた四分の一波長板であり、
    前記第2の検出光路は、前記第2の偏光子の上流の第2のリターダをさらに含み、該第2のリターダは、ほぼ45°に方向付けされたもう1つの四分の一波長板である、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記光源と前記PSMの間に第1のリターダをさらに備え、
    前記PSMは、第1の可変リターダと第2の可変リターダを含み、
    前記第1の検出光路は、前記第1の偏光子の上流の第2のリターダをさらに含み、
    前記第2の検出光路は、前記第2の偏光子の上流の第3のリターダをさらに含む、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記PSMからの前記第1及び第2の光ビームを分割して、前記第1及び第2の光ビームを前記第1のビーム・スプリッタに伝送する第3の光路、及び第4の光路に送り込む第2のビーム・スプリッタと、
    前記第4の光路からの前記第1及び第2の光ビームを分割して、第5の光路及び第6の光路に送り込む第3のビーム・スプリッタと、
    前記第5の光路から前記第1及び第2の光ビームを受光する第3の検出光路であって、該第3の検出光路は、第3の偏光子及び第3の光検出器を具備し、該第3の光検出器は、前記第3の偏光子を通過する前記第1及び第2の光ビームに応答して、第3のビート信号を発生する、第3の検出光路と、
    前記第6の光路から前記第1及び第2の光ビームを受光する第4の検出光路であって、該第4の検出光路は、リターダ、第4の偏光子、及び、第4の光検出器を具備し、該第4の光検出器は、前記リターダ及び前記第4の偏光子を通過する前記第1及び第2の光ビームに応答して、第4のビート信号を発生する、第4の検出光路と、
    前記第3及び第4のビート信号を受信し、前記第3及び第4のビート信号に応答して、位相信号(ΔΨ)を発生する位相検出器と、をさらに備え、
    前記コントローラは、前記位相信号を受信し、前記位相信号に応答して、前記複数の制御信号をさらに発生する、請求項1に記載のシステム。
  7. ヘテロダイン干渉システムにおいて、ファイバからの光ビームの偏光状態を保持するための方法であって、
    第1の偏光状態及び第1の周波数の第1の光ビーム、及び、第2の偏光状態及び第2の周波数の第2の光ビームを発生するステップと、
    少なくとも2段階の偏光制御を調整して、前記第1及び第2の偏光状態を変化させるステップと、
    前記第1及び第2の光ビームを分割して、第1の光路及び第2の光路に送り込むステップと、
    第1の偏光子を通過する、前記第1の光路からの前記第1及び第2の光ビームに応答して、第1のビート信号を発生するステップと、
    第2の偏光子を通過する前記第2の光路からの前記第1及び第2の光ビームに応答して、第2のビート信号を発生するステップを含み、前記第1の偏光子と前記第2の偏光子とは互いにほぼ直交するように方向付けされており、
    前記第1及び第2のビート信号から導き出される振幅信号を発生するステップと、
    前記振幅信号に応答して、前記少なくとも2段階の偏光制御を調整するための複数の制御信号を発生するステップと、を含む、方法。
  8. 前記振幅信号が、前記第1及び第2のビート信号から導き出される重み付けされた平均二乗信号を含む、請求項1に記載のシステム。
  9. 前記振幅信号が、前記第1及び第2のビート信号から導き出される重み付けされた平均二乗信号を含む、請求項7に記載の方法。
  10. 前記第1及び第2の光ビームを分割して、第3の光路及び第4の光路に送り込むステップと、
    前記第3の光路からの前記第1及び第2の光ビームに応答し、前記第3の光路からの前記第1及び第2の光ビームが第3の偏光子を通過するようにして、第3のビート信号を発生させるステップと、
    前記第4の光路からの前記第1及び第2の光ビームに応答し、前記第4の光路からの前記第1及び第2の光ビームがリターダ及び第4の偏光子を通過するようにして、第4のビート信号を発生させるステップと、
    前記第3及び第4のビート信号から導き出される位相差信号(ΔΨ)を発生するステップと、をさらに含み、
    前記複数の制御信号を発生するステップが位相差信号に応答している、請求項7に記載の方法。
  11. 前記複数の制御信号を発生するステップは、前記制御信号の初期値を選択するステップを含み、前記初期値の選択ステップは、最小値の振幅信号及び所望の値の位相差信号(ΔΨ)を発生する制御信号の値を選択するステップを含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記複数の制御信号を発生するステップは、前記制御信号を変化させて、前記振幅信号の最小値を実現するステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
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