JP2006349501A - 生体サンプル判別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 微量な生体サンプルを支持する支持体を回転させながら、この生体サンプルに光を照射して検出をおこなう生体サンプル判別装置において、支持体の回転時に面ぶれが生じた場合でも、高感度に測定可能とする。
【解決手段】 光源側集光レンズ13の焦点と検出側集光レンズ20の焦点とが一致するようにアーム18でレンズ間距離を調整して固定する。支持体1からの反射光を用いて光源側集光レンズ13の焦点がピット上に来るようにアクチュエータ17で制御する。これにより検出側集光レンズ20の焦点位置も同時に制御でき、検出光の効率を最大にできるとともに、検出光に含まれるノイズレベルを低減する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、DNAやタンパクその他の生体サンプルへ光を照射し、その照射によって得られる光を検出して生体サンプルを判別する生体サンプル判別装置に関する。
一般的な生体サンプルを考えた場合、大きくはDNAとタンパクが存在している。そして、近年、分子生物学の急速な進展によって、様々な疾患において遺伝子の関与がかなり正確に理解されるようになり、遺伝子をターゲットにした医療に注目が集まるようになってきている。
このような遺伝子をターゲットにする医療においては、遺伝子の検査、つまり遺伝子内の特定部位のDNA配列の並びを同定する必要があり、DNAチップとその読み取り装置が開発され、実用化されている。
その一つとして、生体サンプルが流れる流路を形成した平板状の支持体を、光学的な読み取りを行う生体サンプル判別装置に取り付け、この流路の両端部に電圧を印加して生体サンプルを電気泳動させて判別を行うものがある(例えば、特許文献1参照)。
上記従来の生体サンプル判別装置は、支持体の流路を走査して読み取る構成ではなく、支持体は装置に固定的に配置される構成である。このように流路中を流れる生体サンプルを、予め定められた特定の位置で検出する構成では、生体サンプルが特定位置に電気泳動されるまで待たなければならず、判別するのに時間がかかったり、また、支持体に複数の流路を形成した場合には、複数の光学系を用意しなければならなかったりするなどの不都合がある。
そこで、本出願人は、生体サンプルを支持する支持体を回転可能に支持して、流路を走査して読み取りを行うことで、流路中を移動する生体サンプルの判別や、あるいは、複数の流路における判別を短時間で行うことのできる生体サンプル判別装置の開発を進めている。
特表2002−505009号公報
ところで、検査に用いるDNAなどの生体サンプルは、血液などから、細胞を破壊してDNAを抽出し、PCRなどによって目的のDNA配列を含む部分を増幅して準備しなければならない。このため大量に生体サンプルを準備するには手間がかかってしまう。
そこで、微量な生体サンプルでも測定可能な生体サンプル判別装置が望まれている。しかしながら、生体サンプルを微量にすると、その分だけ、検出できる光量が微弱になってしまい、精度の高い判別は困難になる。
上述した本出願人が開発を進めているような装置においては、生体サンプルを微量にするにともなって、支持体に形成する流路も微細になる。このような微細な流路を有する支持体を回転させたときに、わずかでも面ぶれが生じてしまうと、支持体からの反射光や拡散光が、検出できるサンプルからの光量に比べて大きく変化するので、精度の高い測定ができなくなるという課題を有していた。特に、微細な流路からそれずに、正確にトレースできるようにするために、トレース用のピットやウオブルなどのトラック溝を形成した支持体を用いる場合には、この影響が大きくなる。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、支持体を回転させた場合などにおいて、面ぶれが生じたときであっても、それに左右されない、精度の高い測定を可能とする生体サンプル判別装置を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の生体サンプル判別装置は、生体サンプルに光を照射し、該生体サンプルから得られる光を検出して、該生体サンプルの判別を行う生体サンプル判別装置において、前記生体サンプルに向けて光を照射するための光源と、該光源からの光を前記生体サンプルへ集光して照射するための光源側集光レンズと、生体サンプルからの光を集光するための検出側集光レンズと、前記検出側集光レンズを通して得られる光を受光し、前記生体サンプルを判別するための信号を生成する第1の検出部と、前記生体サンプルを支持する支持体より得られる反射光を受光し、前記支持体と光源側集光レンズとの相対位置に対応する信号を生成する第2の検出部と、前記光源側集光レンズと検出側集光レンズとを予め定めた所定の間隔に保った状態で、これらの位置を可変なように、両レンズを一体的に駆動するアクチュエータと、を備えており、前記光源と、前記生体サンプルを支持する支持体とを相対的に移動させながら前記支持体を走査し、前記第1の検出部より得られる信号に基づいて前記生体サンプルを判別する際に、前記第2の検出部で得られる信号に基づき、前記光源側集光レンズと支持体との相対位置を一定に保つように前記アクチュエータを駆動するようにしたことを特徴とするものである。
本発明の生体サンプル判別装置は、生体サンプルを支持する支持体を回転させた場合に面ぶれが生じても、それに追従して面ぶれを吸収する方向に、光源側集光レンズ、検出側集光レンズを一体的に駆動するようにしているので、支持体からの反射光や拡散光が変動するようなことはなくなる。よって、支持体表面にピットやウオブルなどを形成した場合であっても、反射光の影響を受けることなくノイズレベルを低減できるので、微量な生体サンプル量でも高感度に測定可能とすることができるようになる。
以下に、本発明の生体サンプル判別装置の実施の形態を図面とともに詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施の形態における生体サンプル判別装置のブロック図を示す。図1において、1は生体サンプルを支持するプレートであり、生体サンプルを流すための流路2を有する上基板と、生体サンプルに照射する光のうち一部を反射し、一部を透過する光透過膜3をその表面に有する下基板とを貼りあわせてなる円盤状のものである。
上基板、下基板は、ポリカーボネートやアクリル樹脂などの透明系の材料を用いることができ、光透過膜3は、金や、銀、アルミなどの薄膜を下基板表面に蒸着することにより形成することができる。
10は半導体レーザであり、生体サンプルへ照射するため光源である。11はコリメートレンズであり、半導体レーザ10からの光を集光し、平行光に変換する。12はハーフミラーであり、コリメートレンズ11で平行光にされた半導体レーザ10の光の約半分を反射し、残りの光は透過させる。13は光源側集光レンズであり、ハーフミラー12で反射された光を流路2と光透過膜3とに集光する。
光源側集光レンズ13より照射された光のうち、光透過膜3で一部の光は反射され、一部は透過する。光透過膜3で反射された光は、再び、光源側集光レンズ13に戻ってきて、光源側集光レンズ13を透過し、ハーフミラー12へ到達する。そのうち、約半分の光がハーフミラー12を透過し、位置誤差検出用光学部品14へ到達、透過し、位置誤差検出用受光素子15へ到達する。
位置誤差検出用光学部品14は、凸レンズ14aとシリンドリカルレンズ14bの組み合わせからなり、非点収差を発生させるとともに位置誤差検出用受光素子15上に光を集光する。この非点収差により、光源側集光レンズ13からの光透過膜3上の集光スポットの集光状態に応じて、位置誤差検出用受光素子15上の集光パターンが変わる。光透過膜3が、光源側集光レンズ13の焦点位置に位置するときに、照射光が最も絞られ集光スポットが最小になり、位置誤差検出用受光素子15上の集光パターンは円形となる。光透過膜3が、光源側集光レンズ13の焦点位置から遠近どちらかにずれると、集光スポットはぼけて、位置誤差検出用受光素子15上の集光パターンは楕円形となり、その楕円の長軸方向は焦点位置から遠近の方向に応じて90度異なる方向になる。
位置誤差検出用受光素子15は、4分割フォトダイオードであり、4つの領域に到達した光の強度に応じた電気信号を出力する。16はサーボ回路であり、位置誤差検出用受光素子15の出力より光透過膜3の光源側集光レンズ13の焦点位置からのずれである位置誤差を演算により求め、誤差信号を増幅し出力する。先にも述べたように合焦状態では位置誤差検出用受光素子15上の集光パターンが円形となり、4つの領域の光強度は等しく、4分割フォトダイオードの出力は等しくなる。しかし、非合焦状態では位置誤差検出用受光素子15上の集光パターンが楕円になり光強度の偏りが生じるため、4分割フォトダイオードの出力には偏りが生じる。このように、4分割フォトダイオードの出力を用いて集光されたパターンを電気信号へ変換し、合焦状態からの位置誤差を検出する。
17はアクチュエータ、18はアームであり、光源側集光レンズ13と検出側集光レンズ20をサーボ回路16の出力に応じて一体的に駆動し、プレート1に対して近づく方向と遠ざかる方向、プレート中心方向と外側方向に位置を変える。光源側集光レンズ13と検出側集光レンズ20とは互いの間隔が所定の間隔に保たれた状態で支持されている。
このように、位置誤差検出用受光素子15、サーボ回路16によって、光源側集光レンズ13の焦点位置からのずれを検出し、アクチュエータ17によって光源側集光レンズ13を駆動することによって、光源側集光レンズ13の焦点が光透過膜3に来るように制御する。これは、光ディスク装置のピックアップのフォーカス制御方式と同様であり、ここでは、非点収差方式と呼ばれる制御方式を利用している。
プレート1の中心方向と外側方向の位置制御については、光ディスク装置のピックアップのトラック制御方式を適用でき、ここでは、プッシュプル方式を利用している。ここで、簡単に、その動作について説明する。
図2は、流路2を拡大した図であり、図2(a)は、図1において検出側集光レンズ20側から流路2を見た上面図、図2(b)は流路の断面図である。図2(a)において、40は、照射光が正確に流路をトレースできるようガイドするためのピットであり、流路2中央の下基板に形成している。照射光をガイドするには、ピット以外にもウオブルなどの溝形状を形成してもよい。
図2(b)では、照射光が流路に刻まれたピット40に焦点を結んでいる状態を示しており、ビームが最も細くなっているくびれ部分、いわゆるビームウエストよりも、ピット40の幅は狭いことを示している。また、照明光の光源である半導体レーザ10の波長λとすると、ピットの深さはλ/4になっている。
このため、ピット40からの反射光とピット以外の部分からの反射光の光路長差がλ/2となり、位相が180度異なるため、互いに打ち消しあう。照明光、及び反射光の光軸とピットの中心が一致している場合は、光透過膜3上で光軸を中心に左右のピット部とピット以外の領域は対称になるため、左右の光強度分布は等しくなる。しかし、照明光、及び反射光の光軸とピットの中心が一致していない場合は、光透過膜3上で光軸を中心に左右のピット部とピット以外の領域は非対称になるため、左右の光強度分布は異なる。
この光強度差を位置誤差検出用受光素子15である4分割フォトダイオードで検出し、サーボ回路16で演算することにより、照明光の焦点のピット中心からのずれを検出し誤差を求める。求めた誤差量を元にアクチュエータ17を駆動して、光源側集光レンズ13のプレート1の中心方向と外側方向との位置制御を行い、照明光をピット中心に保つことが出来る。
再び図1に戻り説明をする。一方の光透過膜3を透過した光は、検出側集光レンズ20へ到達し平行光にされる。21は集光レンズ、22は開口、23は信号検出用受光素子であり、検出側集光レンズ20にて平行となった光が集光レンズ21で集光され、開口22を通過した光のみが信号検出用受光素子23に入射し、電気信号に変換される。ここで、開口22は検出側集光レンズ20の焦点と共役な位置に配置され、検出側集光レンズ20の焦点付近の光のみを通過させ、不要な光を遮断し、検出信号のS/N比を向上させる働きをする。
本実施の形態において、もっとも特徴的な構成は、光源側集光レンズ13と検出側集光レンズ20とは、アーム18で連結固定されており、光源側集光レンズ13の焦点と検出側集光レンズ20の焦点とが一致するようにレンズ間距離が調整されて固定されていることである。このため、先に述べた照射光の焦点位置をプレート上のピットに位置合わせすることで、検出側集光レンズ20の焦点位置もプレート上のピットに位置合わせすることができるのである。
30は、コントローラであり、レーザ10をオン/オフしたり、信号検出用受光素子23からの信号をA/D変換して信号処理を行ったり、サーボ動作のオン/オフを行ったり、流路をスキャンする際に回転モータ31をオン/オフしたりして、装置全体を制御する。
図3は、プレート1の上面図である。同心円上に電気泳動が行われる流路2が4組あり、その両端には電極を挿入する電極穴50と電極穴51とがある。電気泳動の流路と交差して、生体サンプル導入用の流路があり、その両端には電極を挿入する電極穴52と電極穴53とがある。
あらかじめ、流路全体にDNAサンプルを分離する分離用DNAコンジュゲートを詰めておく。電極穴52にDNAサンプルを入れ、電極穴52にマイナス、電極穴53にプラスの400〜1000V程度の電圧を印加すると、DNAサンプルはマイナスの電荷を持っているため、プラスの電極側へ連続的に引っ張られていき、時間の経過と共に生体サンプル導入用の流路全体に満たされるようになる。次に、電極穴50にマイナス、電極穴51にプラスの400〜1000V程度の電圧を印加すると、電気泳動用の流路とサンプル導入用の流路がクロスした領域にあるDNAサンプルだけが切り取られるように電極穴51の方向に引き寄せられる。つまり、一定量のDNAサンプルを電気泳動させることができる。
例えば、DNAサンプルの異常DNAのDNA配列がATCCGTを含み、正常DNAがATCCGTを含む場合、下線で示した部分で異常DNAと正常DNAの塩基が異なっている。このとき、分離用DNAコンジュゲートのDNA部分の配列をTAGGCAとすると、正常DNAは下線部においてDNAコンジュゲートと相補的ではなくなる。これにより、全体の結合力は異常DNAの方が正常DNAより1塩基分大きくなり、電気泳動時に異常DNAの方が正常DNAより遅延して泳動される。
正常DNAと異常DNAと両方含むDNAサンプルを用いて電気泳動を行い、一定時間経過すると、正常DNAが電極穴51により近い所にまで到達し、異常DNAは遅れるため、より遠い位置にしか到達できない。この状態で、プレート1を回転させて、電気泳動用の流路をスキャンさせると、DNAの分布に応じて信号を得ることができる。
図4は、電極穴51から電極穴50方向にスキャンした際の信号の様子を示しており、縦軸は吸光度を、横軸は時間を示している。図の左側の山は正常型DNAの分布であり、右側の山は異常型DNAの分布である。正常型DNA、異常型DNAの片方だけしかDNAサンプルに含まれていない場合は、片方の山しか現れない。
プレート1は、樹脂でできており、μmレベルで平面度が出ているわけではなく、プレート1を回転させると面振れや偏芯がある。流路2に着目すると、流路2をスキャンする際、プレート1の回転により、光源側集光レンズ13から遠ざかる方向と近づく方向、内周方向と外周方向とに変動する。
しかし、光源側集光レンズ13の焦点位置はピット上をトレースするように制御されているので、流路位置の変動にかかわらず流路上に照明光を照射することができる。
さらに、本実施の形態において特徴的なこととして、光源側集光レンズ13と検出側集光レンズ20とは、アーム18で連結固定され、光源側集光レンズ13の焦点と検出側集光レンズ20の焦点とが一致するようにレンズ間距離が調整されて固定されている構成である。そして、ピット40からの照明光の反射光を用いて、光源側集光レンズ13の焦点がピット上に来るようにアクチュエータ17で制御している。このためプレート1の回転により面ぶれが生じても、それに追従するように光源側集光レンズ13と検出側集光レンズ20とを駆動することができ、検出側集光レンズ20の焦点位置もプレート上のピットの位置に合焦させることができる。よって面ぶれによる支持体からの反射光や拡散光の影響を排除して、照射された光を最も効率よく検出することができる。
プレート1の面振れ量や偏芯量は、プレート1の流路2の成型精度と、回転モータ31の軸及び、プレートの取り付け精度に依存する。プレート1の面振れ量や偏芯量は複数の要因で発生し、一般的なメカ精度は±50μm程度であることより、かなり精度良く作ったとしてもコストとの兼ね合いも考慮して実用的には少なくとも±100μm程度の面振れ、偏芯を見込む必要がある。一方、流路のサイズは断面積が小さいほど電気泳動時の分解能を高くでき、より幅を狭く、深さを浅くする必要があるが、ここでは、流路のサイズは幅を200μm、深さを50μmとした。
この場合に光源側集光レンズ13と検出側集光レンズ20を固定しておくと、偏芯量の幅と流路の幅が等しいので、偏芯によって照射光41は流路の端から端までを行ったり来たりすることになり、照射光41が流路のちょうど端に位置すると励起光の照射領域は約半分になるため、蛍光の検出感度が50%減少する状態が偏芯によって生ずる。また、面振れによって、検出側集光レンズ20との距離が変わると蛍光を集光できる立体角が変化し、対物レンズの焦点距離を5mmとすると、面振れ−100μmの位置では、立体角が約8%減少するため、蛍光の検出感度が約8%減少する。
これら、面振れ量と偏芯量±100μmに応じて光源側集光レンズ13と検出側集光レンズ20を制御する事によって、偏芯による感度50%の低下と、面振れによる感度8%の低下が生じることなく、一定の感度で蛍光検出を行うことができる。
またプレート1の回転数を高く設定すると、アクチュエータ17を駆動する帯域をより広くする必要があり、回転数が低い場合にはアクチュエータ17を駆動する帯域は狭くてかまわない。ここではプレート1の回転数を120rpmとし、周波数で表すと2Hzとなる。
アクチュエータ17は光源側集光レンズ13と検出側集光レンズ20とアーム18とを駆動する必要があり、余裕を持って駆動するために、これら駆動系の共振周波数をプレート1の回転周波数の2Hzよりも大きい10Hzとした。
制御の残留誤差を±1μm未満とするためには、外乱である面振れ量や偏芯量が±100μmであることより、制御のループゲインを100倍(=40dB)以上とする必要がある。ここでは、DC〜10Hzの開ループゲインを46dBとし、10Hz〜1kHzを−20dB/oct、1kHz〜4kHzを−10dB/octで位相補償を行ってゼロクロス周波数を3kHzとし、仕上がりサーボ帯域を3kHzとすることにより、回転数2Hzに余裕を持って光源側集光レンズ13と検出側集光レンズ20と追随させるようにしている。
以上のように、本実施の形態1においては、光源側集光レンズ13の焦点と検出側集光レンズ20の焦点とが一致するように、アーム18でレンズ間距離を調整して固定し、ピット40からの照明光の反射光を用いて光源側集光レンズ13の焦点がピット上に来るようにアクチュエータ17で制御している。
これにより、検出側集光レンズ20の焦点位置も同時に制御でき、検出光の効率を最大にできる。また透過光で検出光を得る事で透過光にはピットなどによる光の干渉の影響がなくなるので、検出光に含まれるノイズレベルを低減することができる。このように本実施の形態によれば、得られる信号を最大にし、ノイズはより低くし、S/N比の良い信号を検出して、微量な生体サンプル量でも高感度に測定可能とすることができる。
また、本実施の形態1では、サンプルで吸収する光の量を測定する吸光度測定で説明したが、検出側集光レンズ20と信号検出用受光素子23との間に半導体レーザ10の光の波長を遮断する蛍光フィルタを挿入し、また、半導体レーザ10と光源側集光レンズ13との間に半導体レーザ10の光の波長を透過する励起フィルタを挿入する事により、蛍光信号として生体サンプルからの信号を検出でき、蛍光測定についても適用できる。
また、電気泳動の流路をスキャンするように説明したが、DNAチップのスキャンについても同様に実施可能である。
さらに、光源側集光レンズ13の焦点位置ずれ検出には非点収差法を用いたが、光ディスク装置で用いるフーコー法、スポットサイズ法などの焦点位置ずれ検出方法を用いてもかまわない。
さらにまた、プレート1の中心方向と外側方向の位置ずれ検出にはプッシュプル法を用いたが、光ディスク装置で用いる3ビーム法、位相検出法などのピット位置ずれ検出方法を用いてもかまわない。
さらにまた、照明光41の位置決めにはピット40を用いているが、ピットではなく、ウオブルなどの連続溝でもかまわないし、溝とピットの混在でもかまわない。
また、流路2のサイズがピット40のサイズに対してかなり大きいものであると説明したが、例えば、半導体レーザの波長が635nmとすると、照明光41のビームサイズは、0.7μmくらいになる。ピットの幅はビームサイズの半分の0.35μmとするのが位置ずれ検出感度的には良い。この場合には、ピットの両サイドの幅は少なくともピット幅程度が必要なので、流路幅の最小寸法は、ピット幅の3倍の1.05μm以上とする必要がある。つまり、流路断面形状として数μm角の微小な流路とすることができ、それに伴い、生体サンプル量も微少量とすることができる。
また、本実施の形態では、流路2の照明光側の壁面に光透過膜3、及びピット40が形成されているが、反対側の検出光側の壁面に光透過膜3、及びピット40が形成されていてもかまわないし、流路壁面ではなく、流路壁面と距離を一定に保つスペーサを挟んだ所に光透過膜、及びピットが形成されていてもかまわない。後者の流路壁面と光透過膜、及びピットとが離れている場合は、照明光41の焦点位置から離れる事になるので、ビームが広がり、流路壁面と光透過膜、及びピットとの距離の設定により流路全体にビームを照射することもできるというメリットもある。
また、本実施の形態では、生体サンプルとしてDNAを用いているが、タンパク質等の他の生体サンプルでも適用可能である。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2における生体サンプル判別装置のブロック図を示す。図5において、19は光源側用アクチュエータであり、24は検出側用アクチュエータであり、実施の形態1の構成と異なるところは、光源側集光レンズ13と検出側集光レンズ20とを連結固定するアームを廃し、光源側集光レンズ13と検出側集光レンズ20と独立してアクチュエータで駆動するようにした点である。その他、実施の形態1と同じ構成については同じ符号を付して説明を略する。
本実施の形態で特徴的なことは、光源側用アクチュエータ19と、検出側用アクチュエータ24とは、サーボ回路16より独立に接続されており、独立に駆動することができるようになっている。基本的には実施の形態1と同様に、ピットからのズレを非点収差法とプッシュプル法で検出し、光源側用アクチュエータ19と、検出側用アクチュエータ24とにフィードバックして、ピットに焦点を結ぶように位置制御する。
駆動信号を加えない中立の状態で、光源側集光レンズ13の焦点と検出側集光レンズ20の焦点とが一致するように、検出側用アクチュエータ24の信号には光源側用アクチュエータ19の信号に対してオフセットを加算している。また、光源側集光レンズ13の変位と検出側集光レンズ20の変位とが同じになるように、検出側用アクチュエータ24の信号には光源側用アクチュエータ19の信号に対してゲインを調整している。
これによって、光源側集光レンズ13と検出側集光レンズ20とを一定の距離を保って駆動することができ、光源側集光レンズ13の焦点をピット40に位置制御することで、検出側集光レンズ20の焦点も焦点をピット40に位置制御することができる。
以上のように、本実施の形態2においては、光源側集光レンズ13の焦点と検出側集光レンズ20の焦点とが一致するようにサーボ回路16でオフセット、及びゲインを調整している。そしてピット40からの反射光を用いて光源側集光レンズ13の焦点がピット上に来るように光源側用アクチュエータ19で制御するとともに、光源用アクチュエータ19を制御する信号を用いて、検出側集光レンズ20を駆動するアクチュエータ24を制御している。
これにより光源側集光レンズ13とともに、検出側集光レンズ20の焦点位置も同時に制御できるので、プレート1の回転により面ぶれが生じても、検出光の効率を最大にすることができる。さらに透過光で検出光を得る事で透過光にはピットによる光の干渉の影響がないので、検出光に含まれるノイズレベルを低減することができる。このように信号を最大にし、ノイズはより低くし、S/N比の良い信号を検出して、微量な生体サンプル量でも高感度に測定可能とすることができる。
また、本実施の形態2では光源側集光レンズ13と検出側集光レンズ20と独立してアクチュエータを設けることにより、アーム18を削除し、可動部の質量を低減できるので、より高速にレンズを駆動することができ、高速なスキャン時にも正確に追従可能となるメリットと、アクチュエータをより小型の物で実現できるメリットと、より少ない電力で制御できるメリットがある。
また、本実施の形態2においては、サンプルで吸収する光の量を測定する吸光度測定だけでなく、検出側集光レンズ20と信号検出用受光素子23との間に半導体レーザ10の光の波長を遮断する蛍光フィルタを挿入し、また、半導体レーザ10と光源側集光レンズ13との間に半導体レーザ10の光の波長を透過する励起フィルタを挿入する事により、蛍光信号として生体サンプルからの信号を検出でき、蛍光測定についても適用できる。
また、本実施の形態2においては、電気泳動の流路のスキャンだけでなく、DNAチップのスキャンについても同様に実施可能である。
また、本実施の形態2においては、光源側集光レンズ13の焦点位置ずれ検出には、非点収差法だけでなく、光ディスク装置で用いるフーコー法、スポットサイズ法などの焦点位置ずれ検出方法を用いてもかまわない。
また、本実施の形態2においては、プレート1の中心方向と外側方向の位置ずれ検出には、プッシュプル法だけでなく、光ディスク装置で用いる3ビーム法、位相検出法などのピット位置ずれ検出方法を用いてもかまわない。
また、本実施の形態2においては、照明光41の位置決めにはピット40を用いるほか、ウオブルなどの連続溝でもかまわないし、溝とピットの混在でもかまわない。
また、本実施の形態2において、流路2のサイズとピット40のサイズについては、例えば、半導体レーザの波長が635nmとすると、照明光41のビームサイズは、0.7μmくらいになる。ピットの幅はビームサイズの半分の0.35μmとするのが位置ずれ検出感度的には良い。この場合には、ピットの両サイドの幅は少なくともピット幅程度が必要なので、流路幅の最小寸法は、ピット幅の3倍の1.05μm以上とする必要がある。つまり、流路断面形状として数μm角の微小な流路とすることができ、それに伴い、生体サンプル量も微少量とすることができる。
また、本実施形態2においては、流路2の照明光側の壁面に光透過膜3、及びピット40を形成できる他、反対側の検出光側の壁面に光透過膜3、及びピット40が形成されていてもかまわないし、流路壁面ではなく、流路壁面と距離を一定に保つスペーサを挟んだ所に光透過膜、及びピットが形成されていてもかまわない。後者の流路壁面と光透過膜、及びピットとが離れている場合は、照明光41の焦点位置から離れる事になるので、ビームが広がり、流路壁面と光透過膜、及びピットとの距離の設定により流路全体にビームを照射することもできるというメリットもある。
また、本実施の形態2では、生体サンプルとしてDNAを用いる他、タンパク質等の他の生体サンプルでも適用可能である。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3における生体サンプル判別装置のブロック図を示す。図6において、25はハーフミラー、26は位置誤差検出用光学部品、27は位置誤差検出用受光素子、28はサーボ回路であり、実施の形態2との構成と異なるところは、検出側にもサーボ用の誤差検出部品と回路とを独立して設けた点である。
光源側集光レンズ13の焦点位置制御については、実施の形態1、2と同じであるので説明を略する。検出側集光レンズ20の焦点位置制御には、専用の位置誤差検出とサーボ回路をもっている。具体的には、位置誤差検出用光学部品26は、凸レンズ26aとシリンドリカルレンズ26bを用い、位置誤差検出用受光素子14と同じ構成としている。そしてサーボ回路28はサーボ回路16と同じ構成としている。検出側集光レンズ20の焦点は、実施の形態1と同様に、ピットからのズレを非点収差法とプッシュプル法で検出し、検出側用アクチュエータ24とにフィードバックして、ピットに焦点を結ぶように位置制御する。
以上のように、本実施の形態3においては、ピット40からの反射光を用いて光源側集光レンズ13の焦点がピット上に来るように光源側用アクチュエータ19で制御し、光透過膜3を透過した照明光を用いて、検出側集光レンズ20の焦点がピット上に来るように検出側用アクチュエータ24で制御している。
これにより検出光の効率を最大にできるとともに、ノイズはより低くし、S/N比の良い信号を検出して、微量な生体サンプル量でも高感度に測定可能とすることができる。また透過光で検出光を得る事で透過光にはピットによる光の干渉の影響をなくすることができる。
また、本実施の形態3では光源側集光レンズ13と検出側集光レンズ20と独立してアクチュエータで駆動することにより、アーム18を削除し、可動部の質量を低減できるので、より高速にレンズを駆動することができ、高速なスキャン時にも正確に追従可能となるメリットと、アクチュエータをより小型の物で実現できるメリットと、より少ない電力で制御できるメリットがある。
また、本実施の形態3では、サンプルで吸収する光の量を測定する吸光度測定を行える他、検出側集光レンズ20と信号検出用受光素子23との間に半導体レーザ10の光の波長を遮断する蛍光フィルタを挿入し、また、半導体レーザ10と光源側集光レンズ13との間に半導体レーザ10の光の波長を透過する励起フィルタを挿入する事により、蛍光信号として生体サンプルからの信号を検出でき、蛍光測定についても適用できる。
また、本実施の形態3では、電気泳動の流路のスキャンするように構成できる他、DNAチップのスキャンについても同様に実施可能である。
また、本実施の形態3では、光源側集光レンズ13、及び検出側集光レンズ20の焦点位置ずれ検出には非点収差法を用いることができる他、光ディスク装置で用いるフーコー法、スポットサイズ法などの焦点位置ずれ検出方法を用いてもかまわない。
また、本実施の形態3では、照明光41の位置決めにはピット40を用いることができる他、ピットではなく、ウオブルなどの連続溝でもかまわないし、溝とピットの混在でもかまわない。
また、本実施の形態3では、流路2のサイズとピット40のサイズは、例えば、半導体レーザの波長が635nmとすると、照明光41のビームサイズは、0.7μmくらいになる。ピットの幅はビームサイズの半分の0.35μmとするのが位置ずれ検出感度的には良い。この場合には、ピットの両サイドの幅は少なくともピット幅程度が必要なので、流路幅の最小寸法は、ピット幅の3倍の1.05μm以上とする必要がある。つまり、流路断面形状として数μm角の微小な流路とすることができ、それに伴い、生体サンプル量も微少量とすることができる。
また、本実施の形態3では、プレート1の中心方向と外側方向の位置ずれ検出にはプッシュプル法を用いることができる他、光ディスク装置で用いる3ビーム法、位相検出法などのピット位置ずれ検出方法を用いてもかまわない。
また、本実施の形態3では、流路2の照明光側の壁面に光透過膜3、及びピット40を形成できる他、反対側の検出光側の壁面に光透過膜3、及びピット40が形成されていてもかまわないし、流路壁面ではなく、流路壁面と距離を一定に保つスペーサを挟んだ所に光透過膜、及びピットが形成されていてもかまわない。後者の流路壁面と光透過膜、及びピットとが離れている場合は、照明光41の焦点位置から離れる事になるので、ビームが広がり、流路壁面と光透過膜、及びピットとの距離の設定により流路全体にビームを照射することもできるというメリットもある。
また、本実施の形態3では、生体サンプルとしてDNAを用いているが、タンパク質等の他の生体サンプルでも適用可能である。
本発明にかかる生体サンプル判別装置は、チップを用いて微量な生体サンプルで高感度に測定できる特徴を有し、DNAサンプル等の生体サンプルの判別を、安価で、且つ簡便に行えるようにするものとして有用である。
本発明の実施の形態1における生体サンプル判別装置のブロック図 同装置に用いるプレートの拡大上面図および拡大断面図 同装置に用いるプレートの上面図 同装置における信号検出結果を説明する図 本発明の実施の形態2における生体サンプル判別装置のブロック図 本発明の実施の形態3における生体サンプル判別装置のブロック図
符号の説明
1 プレート
2 流路
3 光透過膜
10 半導体レーザ
11 コリメートレンズ
12、25 ハーフミラー
13 光源側集光レンズ
14、26 位置誤差検出用光学部品
14a、26a 凸レンズ
14b、26b シリンドリカルレンズ
15、27 位置誤差検出用受光素子
16、28 サーボ回路
17 アクチュエータ
18 アーム
19 光源側用アクチュエータ
20 検出側集光レンズ
21 集光レンズ
22 開口
23 信号検出用受光素子
24 検出側用アクチュエータ
30 コントローラ
31 回転モータ
40 ピット
41 照射光
50、51、52、53 電極穴

Claims (8)

  1. 生体サンプルに光を照射し、該生体サンプルから得られる光を検出して、該生体サンプルの判別を行う生体サンプル判別装置において、
    前記生体サンプルに向けて光を照射するための光源と、
    該光源からの光を前記生体サンプルへ集光して照射するための光源側集光レンズと、
    生体サンプルからの光を集光するための検出側集光レンズと、
    前記検出側集光レンズを通して得られる光を受光し、前記生体サンプルを判別するための信号を生成する第1の検出部と、
    前記生体サンプルを支持する支持体より得られる反射光を受光し、前記支持体と光源側集光レンズとの相対位置に対応する信号を生成する第2の検出部と、
    前記光源側集光レンズと検出側集光レンズとを予め定めた所定の間隔に保った状態で、これらの位置を可変なように、両レンズを一体的に駆動するアクチュエータと、
    を備えており、
    前記光源と、前記生体サンプルを支持する支持体とを相対的に移動させながら前記支持体を走査し、前記第1の検出部より得られる信号に基づいて前記生体サンプルを判別する際に、
    前記第2の検出部で得られる信号に基づき、前記光源側集光レンズと支持体との相対位置を一定に保つように前記アクチュエータを駆動するようにしたことを特徴とする生体サンプル判別装置。
  2. 生体サンプルに光を照射し、該生体サンプルから得られる光を検出して、該生体サンプルの判別を行う生体サンプル判別装置において、
    前記生体サンプルに向けて光を照射するための光源と、
    該光源からの光を前記生体サンプルへ集光して照射するための光源側集光レンズと、
    該光源側集光レンズの位置を可変なように駆動する第1のアクチュエータと、
    生体サンプルからの光を集光するための検出側集光レンズと、
    前記検出側集光レンズの位置を可変なように駆動する第2のアクチュエータと、
    前記検出側集光レンズを通して得られる光を受光し、前記生体サンプルを判別するための信号を生成する第1の検出部と、
    前記生体サンプルを支持する支持体より得られる反射光を受光し、前記支持体と光源側集光レンズとの相対位置に対応する信号を生成する第2の検出部と、
    を備えており、
    前記光源と、前記生体サンプルを支持する支持体とを相対的に移動させながら前記支持体を走査し、前記第1の検出部より得られる信号に基づいて前記生体サンプルを判別する際に、
    前記第2の検出部で得られる信号に基づき、前記光源側集光レンズと支持体との相対位置を一定に保つように前記第1および第2のアクチュエータを駆動するようにしたことを特徴とする生体サンプル判別装置。
  3. 第1のアクチュエータを駆動する制御信号を用いて、第2のアクチュエータを駆動するよう構成するに際し、
    前記制御信号に対する各集光レンズの変位を予め求めておき、
    前記変位に基づいて第2のアクチュエータへ加える制御信号の振幅を変えるようにしたことを特徴とする請求項2記載の生体サンプル判別装置。
  4. 第1のアクチュエータを駆動する制御信号を用いて、第2のアクチュエータを駆動するよう構成するに際し、
    前記制御信号に対する各集光レンズの変位を予め求めておき、
    前記変位に基づいて第2のアクチュエータへ加える制御信号にオフセット加えるようにしたことを特徴とする請求項2記載の生体サンプル判別装置。
  5. 生体サンプルに光を照射し、該生体サンプルから得られる光を検出して、該生体サンプルの判別を行う生体サンプル判別装置において、
    前記生体サンプルに向けて光を照射するための光源と、
    該光源からの光を前記生体サンプルへ集光して照射するための光源側集光レンズと、
    該光源側集光レンズの位置を可変なように駆動する第1のアクチュエータと、
    生体サンプルからの光を集光するための検出側集光レンズと、
    前記検出側集光レンズの位置を可変なように駆動する第2のアクチュエータと、
    前記検出側集光レンズを通して得られる光を受光し、前記生体サンプルを判別するための信号を生成する第1の検出部と、
    前記生体サンプルを支持する支持体より得られる反射光を受光し、前記支持体と光源側集光レンズとの相対位置に対応する信号を生成する第2の検出部と、
    前記支持体からの光より前記検出側集光レンズと前記支持体との相対位置に対応する信号を生成する第3の検出部とを、備えており、
    前記光源と、前記生体サンプルを支持する支持体とを相対的に移動させながら前記支持体を走査し、前記第1の検出部より得られる信号に基づいて前記生体サンプルを判別する際に、
    前記第2の検出部で得られる信号に基づき、前記光源側集光レンズと支持体との相対位置を一定に保つように前記第1のアクチュエータを駆動するとともに、
    前記第3の検出部より得られる信号に基づき、前記検出側集光レンズと前記支持体との相対位置を一定に保つよう前記第2のアクチュエータを駆動するようにしたことを特徴とする生体サンプル判別装置。
  6. 前記生体サンプルを支持する支持体は平板状であり、前記支持体は、少なくともその一部に、照射された光の一部を透過し、一部を反射する光透過膜を備えていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の生体サンプル判別装置。
  7. 前記支持体には、生体サンプルが導入される流路が形成されており、前記流路中を移動する生体サンプルを判別するようにしたことを特徴とする請求項6に記載の生体サンプル判別装置。
  8. 流路が前記支持体の軸心から一定の距離の円周上に形成されてあり、前記支持体を回転させながら走査して生体サンプルを判別するようにしたことを特徴とする請求項7に記載の生体サンプル判別装置。
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