JP2006349136A - 転がり軸受 - Google Patents
転がり軸受 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006349136A JP2006349136A JP2005179316A JP2005179316A JP2006349136A JP 2006349136 A JP2006349136 A JP 2006349136A JP 2005179316 A JP2005179316 A JP 2005179316A JP 2005179316 A JP2005179316 A JP 2005179316A JP 2006349136 A JP2006349136 A JP 2006349136A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cage
- rolling bearing
- skewness
- kurtosis
- lubrication
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/38—Ball cages
- F16C33/44—Selection of substances
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2208/00—Plastics; Synthetic resins, e.g. rubbers
- F16C2208/80—Thermosetting resins
- F16C2208/90—Phenolic resin
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
【課題】 微量潤滑方式の転がり軸受における潤滑不足に起因する摩耗を抑え、保持器音の発生やトルク変動を防止する。
【解決手段】 外輪と内輪との間に保持器を介して複数の転動体を回動自在に保持してなり、かつ、オイルプレーティング処理及び/または保持器への潤滑油の含浸処理を施してなる微量潤滑方式の転がり軸受であって、前記保持器が、フェノール樹脂積層管からなり、かつ、ポケット面及び案内面の摺動面が、算術平均粗さ1〜10μmRaで、スキューネスが0〜−5で、クルトシスが30以下であることを特徴とする転がり軸受。
【選択図】 図1
【解決手段】 外輪と内輪との間に保持器を介して複数の転動体を回動自在に保持してなり、かつ、オイルプレーティング処理及び/または保持器への潤滑油の含浸処理を施してなる微量潤滑方式の転がり軸受であって、前記保持器が、フェノール樹脂積層管からなり、かつ、ポケット面及び案内面の摺動面が、算術平均粗さ1〜10μmRaで、スキューネスが0〜−5で、クルトシスが30以下であることを特徴とする転がり軸受。
【選択図】 図1
Description
本発明は、オイルプレーティング処理及び/または保持器への潤滑油の含浸処理を施してなる微量潤滑方式の転がり軸受に関する。
例えば、人工衛星の姿勢制御用フライホールやジャイロスコープ等に使用される転がり軸受では、低トルクあるいはトルクの変動を最小に抑えることが要求されることから、潤滑油の使用量を最小限に留めるとともに安定して潤滑油を供給するために、軸受の内外輪軌道面及び転動体に微量の潤滑油を塗布する「オイルプレーティング処理」を施したり、保持器に潤滑油を含浸させる微量潤滑方式が採られている。保持器としては、布ベースのフェノール樹脂積層管からなる保持器に、各種潤滑油を含浸したものが広く使用されている(例えば、非特許文献1及び非特許文献2参照)
"Oil Exchange Between Ball Bearing and Cotton-Phenolic Ball-Bearing Retainers" ; P.A.Bertrand, D.J.Carre, R.Bauer, TRIBOLOGY TRANSACTIONS, Vol.38(1995), No.2, 342-352
"Oil absorption into cotton-phenolic materials" ; P.A.Bertand, J.Mater.Res. Vol.8, No.7, Jul. 1993)
しかし、潤滑油を含浸させたフェノール樹脂積層管製の保持器を組み込んだ微量潤滑方式の転がり軸受では、保持器音が発生することがある。この保持器音は、転動体(玉やころ)と保持器とが滑り接触するポケット面、軌道輪の外径部分及び保持器の内径部分の摩擦係数が高く、転動体、軌道輪及び保持器の相互作用により発生することが報告されている(例えば、「転がり軸受の振動・音響」、NSK Journal, No.661(1996), 13-22)。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、微量潤滑方式の転がり軸受における潤滑不足に起因する摩耗を抑え、保持器音の発生やトルク変動を防止することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は下記の転がり軸受を提供する。
(1)外輪と内輪との間に保持器を介して複数の転動体を回動自在に保持してなり、かつ、オイルプレーティング処理及び/または保持器への潤滑油の含浸処理を施してなる微量潤滑方式の転がり軸受であって、
前記保持器が、フェノール樹脂積層管からなり、かつ、ポケット面及び案内面の摺動面が、算術平均粗さ1〜10μmRaで、スキューネスが0〜−5で、クルトシスが30以下であることを特徴とする転がり軸受。
(2)前記転動体がセラミックス製であることを特徴とする請求項1記載の転がり軸受。
(1)外輪と内輪との間に保持器を介して複数の転動体を回動自在に保持してなり、かつ、オイルプレーティング処理及び/または保持器への潤滑油の含浸処理を施してなる微量潤滑方式の転がり軸受であって、
前記保持器が、フェノール樹脂積層管からなり、かつ、ポケット面及び案内面の摺動面が、算術平均粗さ1〜10μmRaで、スキューネスが0〜−5で、クルトシスが30以下であることを特徴とする転がり軸受。
(2)前記転動体がセラミックス製であることを特徴とする請求項1記載の転がり軸受。
以下、本発明に関して詳細に説明する。
本発明において、軸受自体の構造には制限がなく、内輪と外輪との間に複数の転動体を保持器により転動自在に保持して構成されている。尚、転動体は、耐摩耗性に優れることから、セラミックス製であることが好ましく、セラミックス材料として窒化珪素、炭化珪素、アルミナ、ジルコニア等が挙げられる。また、転動体は、金属製のコアの表面に、これらセラミックス製の被膜を成膜したものであってもよい。更に、オイルプレーティング処理を施したり、保持器に潤滑油を含浸させる微量潤滑方式が採られる。
本発明において、保持器は、布ベースのフェノール樹脂積層管からなり、かつ、ポケット面及び案内面の摺動面が下記のような特定の表面性状となっている。下記の算術平均粗さ、スキューネス及びクルトシスの何れか1つでも下記の範囲外にあると、所期の効果が得られない。
(1)算術平均粗さ1〜10μmRa、好ましくは1〜5μmRa
(2)スキューネスが0〜−5、好ましくは0〜−3
(3)クルトシスが30以下、好ましくは20以下
(1)算術平均粗さ1〜10μmRa、好ましくは1〜5μmRa
(2)スキューネスが0〜−5、好ましくは0〜−3
(3)クルトシスが30以下、好ましくは20以下
算術平均粗さRaは、以下の式(1)により表される。尚、式(1)においてYiは平均線mからの偏差を示す。
また、平均値のまわりの二次モーメントは、表面粗さの分散を示す指標であり、二乗平均粗さRqと称され、以下の式(2)により表される。
そして、この二乗平均粗さRqと、平均線からの偏差Yiとから、スキューネスRskが以下の式(3)により定義され、更にクルトシスRkuが以下の式(4)により定義される。
尚、スキューネスRskは、平均値のまわりの三次モーメントをRq3で正規化した値であり、表面粗さの平均線mに対する偏り、つまり平均値のまわりの非対称性を示す指標である。また、クルトシスRkuは、平均値まわりの四次モーメントをRq4で正規化した値であり、波形の尖鋭度を示す指標である。
上記の表面性状とするには、ショットピーニング、バレル処理、ホーニング、バニシング等の加工を施す。
上記保持器には、潤滑油が含浸される。潤滑油には制限がないが、潤滑性やフェノール樹脂への含浸のしやすさ等を考慮すると、炭化水素系油、芳香族基油、エステル系油、エーテル系油等の合成油が好ましく、また、その動粘度は30〜200mm2/s(40℃)であることが好ましく、100〜150mm2/s(40℃)であることがより好ましい。
また、上記と同一の潤滑油を、軌道輪や転動体のオイルブレーティング処理に用いることにより、転がり軸受全体としての潤滑性が増し、好ましい。このオイルプレーティング処理は従来と同様に行うことができ、0.2〜1μm程度の薄膜を形成する。
尚、保持器の形状には制限がないが、例えば図1に示すアンギュラ玉軸受用保持器1を例示することができる。
本発明の転がり軸受は、微量潤滑方式であり、しかも摩耗が少なく、トルク変動も抑えられることから、人工衛星の姿勢制御用フライホールやジャイロスコープ等、宇宙空間や真空環境での使用に好適である。
以下、試験例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれにより何ら制限されるものではない。
(試験1)
アンギュラ玉軸受(内径25mm、玉径6.35mm、玉数12個)用のフェノール樹脂積層管製保持器(図1参照)を用意し、そのポケット面及び保持器案内面を所定の面とするために、保持器をバレル処理して、算術平均粗さ3.1μmRa、スキューネス−2.2、クルトシス9.2とし、更に40℃における動粘度が100mm2/sの合成油を含浸させて保持器Aを作製した。
アンギュラ玉軸受(内径25mm、玉径6.35mm、玉数12個)用のフェノール樹脂積層管製保持器(図1参照)を用意し、そのポケット面及び保持器案内面を所定の面とするために、保持器をバレル処理して、算術平均粗さ3.1μmRa、スキューネス−2.2、クルトシス9.2とし、更に40℃における動粘度が100mm2/sの合成油を含浸させて保持器Aを作製した。
また、比較のために、算術平均粗さ0.5μmRa、スキューネス+0.6、クルトシス7.7とした以外は同等とした保持器Bを作製した。
そして、上記アンギュラ軸受の内輪軌道面及び外輪軌道面に、上記と同一の潤滑油を5〜7mg塗布し、更に保持器Aを組み込んで試験軸受Aを作製した。同様に、保持器Bを用いて試験軸受Bを作製した。そして、試験軸受A及び試験軸受Bについて、回転数7000rpm、予圧150Nにて100時間連続回転させた時点でトルクの測定を始めた。
結果を図2に示す。尚、縦軸がトルク(N・m)であるが、その値は任意であり、変化の状況のみを示している。図示されるように、本発明に従う算術平均粗さ1〜10μmRaで、スキューネスが0〜−5で、クルトシスが30以下である保持器Aを備える試験軸受Aは、トルクの変動が殆ど見られない。
(試験2)
アンギュラ玉軸受(内径25mm、玉径6.35mm、玉数12個)用のフェノール樹脂積層管製保持器(図1参照)を用意し、そのポケット面及び保持器案内面の算術平均粗さ、スキューネス、クルトシスの異なる試験用保持器を作製した。
アンギュラ玉軸受(内径25mm、玉径6.35mm、玉数12個)用のフェノール樹脂積層管製保持器(図1参照)を用意し、そのポケット面及び保持器案内面の算術平均粗さ、スキューネス、クルトシスの異なる試験用保持器を作製した。
そして、試験1と同様にしてトルクの測定を行った。また、同時に、保持器音の発生状況を観測した。
結果を図3に示すが、算術平均粗さ1〜10μmRa、スキューネスが0〜−5、クルトシス30以下の範囲であれば、トルク変動及び保持器音の発生が無いことがわかる。また、算術平均粗さは1〜5μmRa、スキューネスは0〜−3の範囲がより好ましいといえる。
1 保持器
Claims (2)
- 外輪と内輪との間に保持器を介して複数の転動体を回動自在に保持してなり、かつ、オイルプレーティング処理及び/または保持器への潤滑油の含浸処理を施してなる微量潤滑方式の転がり軸受であって、
前記保持器が、フェノール樹脂積層管からなり、かつ、ポケット面及び案内面の摺動面が、算術平均粗さ1〜10μmRaで、スキューネスが0〜−5で、クルトシスが30以下であることを特徴とする転がり軸受。 - 前記転動体がセラミックス製であることを特徴とする請求項1記載の転がり軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005179316A JP2006349136A (ja) | 2005-06-20 | 2005-06-20 | 転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005179316A JP2006349136A (ja) | 2005-06-20 | 2005-06-20 | 転がり軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006349136A true JP2006349136A (ja) | 2006-12-28 |
Family
ID=37645202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005179316A Pending JP2006349136A (ja) | 2005-06-20 | 2005-06-20 | 転がり軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006349136A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010090934A (ja) * | 2008-10-06 | 2010-04-22 | Nsk Ltd | 転がり軸受用保持器及びその製造方法並びに転がり軸受 |
JP2011236998A (ja) * | 2010-05-12 | 2011-11-24 | Jtekt Corp | 転がり軸受 |
JP2012198516A (ja) * | 2011-03-07 | 2012-10-18 | Canon Inc | 像加熱装置、その像加熱装置に用いられるフィルム、及び、そのフィルムの最内層として用いる筒状の可撓性樹脂の製造方法 |
-
2005
- 2005-06-20 JP JP2005179316A patent/JP2006349136A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010090934A (ja) * | 2008-10-06 | 2010-04-22 | Nsk Ltd | 転がり軸受用保持器及びその製造方法並びに転がり軸受 |
JP2011236998A (ja) * | 2010-05-12 | 2011-11-24 | Jtekt Corp | 転がり軸受 |
JP2012198516A (ja) * | 2011-03-07 | 2012-10-18 | Canon Inc | 像加熱装置、その像加熱装置に用いられるフィルム、及び、そのフィルムの最内層として用いる筒状の可撓性樹脂の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2014095469A (ja) | 転がり軸受 | |
JP2004522107A (ja) | 超低粘度流体用ころがり軸受 | |
JP2006349136A (ja) | 転がり軸受 | |
JP2006226403A (ja) | 転がり軸受 | |
JP4484771B2 (ja) | 円すいころ軸受の設計方法 | |
JP2004332899A (ja) | 固体潤滑転がり軸受 | |
JP5125968B2 (ja) | 転がり軸受用保持器及びその製造方法並びに転がり軸受 | |
JP2005090658A (ja) | 転がり軸受 | |
JPH0893774A (ja) | 固体潤滑転がり軸受 | |
JP2007232092A (ja) | 球面滑り軸受 | |
JPH03255224A (ja) | 真空用軸受 | |
WO2018225720A1 (ja) | 転がり軸受用保持器および転がり軸受 | |
US20190186540A1 (en) | Hybrid ball bearing, particularly for refrigerant compressor | |
JP2004301314A (ja) | 転がり軸受 | |
JP2013076469A (ja) | 転がり摺動部材及び転がり軸受並びに転がり摺動部材の製造方法 | |
JP2004347001A (ja) | 人工衛星姿勢制御フライホイール用組合せ転がり軸受 | |
JP2008151264A (ja) | 転がり軸受用保持器 | |
JP2007146889A (ja) | 転がり支持装置 | |
JP2007177836A (ja) | 転がり軸受 | |
JP2005069493A (ja) | 転がり軸受 | |
JP3931913B2 (ja) | 転がり軸受 | |
JP2017106560A (ja) | 組合わせ転がり軸受 | |
JP2006097871A (ja) | 転がり摺動部材及び転動装置 | |
JP2006250324A (ja) | 保持器 | |
JP2017115966A (ja) | 転がり軸受 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071128 |