JP2006346968A - プリンタ用の制御基板の検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリンタ用の制御基板の検査方法において、制御基板のキャリアを移動させる制御の検査を自動的に且つ論理的に行うことができる。
【解決手段】基板検査ツール30にメイン基板11を装着すると、検査用DCモータ34の電源ラインがメイン基板11のキャリア用DCモータ端子11a、11bに接続されると共に、検査用エンコーダ35の信号出力ラインがメイン基板11のエンコーダ用信号入力端子11c、11dに接続されて、ダミーのキャリア駆動システム50が構成される。検査用エンコーダ35の信号出力ラインは、マイコン31の汎用入力ポート31a、31bにも接続されている。マイコン31は、メイン基板11によりダミーのキャリア駆動システム50が制御されることによって検査用エンコーダ35から出力されるパルス信号を基に、キャリア7の移動速度を検査して、その検査結果を通知部36にて通知する。
【選択図】図4

Description

本発明は、用紙に画像を記録するプリンタの動作を制御するプリンタ用の制御基板の検査方法に関するものである。
従来から、用紙に画像を記録するプリンタは、例えばパソコン等の外部機器から入力される画像データを基に、記録ヘッドを用紙上で往復動させて用紙に画像を記録するようになっている。用紙は、給紙ローラ、フィードローラ等から成るフィード機構により給送される。フィード機構は、フィード用DCモータの駆動力により動作される。記録ヘッドは、移動自在なキャリアに保持されており、キャリアが移動することによりキャリアと共に移動する。キャリアは、キャリア用DCモータの駆動力により移動される。このようなプリンタは、主電源が供給されたときに、記録ヘッドを一旦往復動させた後に所定の待機位置(原点位置)に待機させるようになっている。
このようなプリンタの動作は、プリンタに搭載される制御基板により制御される。すなわち、制御基板は、例えばパソコン等の外部機器から画像記録指示がなされると、用紙に画像を記録するための制御を行い、フィード用DCモータを駆動してフィード機構により用紙を給送させると共にキャリア用DCモータを駆動してキャリアを移動させて、キャリアと共に移動される記録ヘッドにより用紙に画像を記録させる。また、制御基板は、主電源が供給されると、記録ヘッドを所定の待機位置に待機させるための制御を行い、キャリア用DCモータを駆動してキャリアを一旦往復動させた後、キャリア上の記録ヘッドが待機位置で停止するようにキャリア用DCモータの駆動を停止することにより、記録ヘッドを待機位置に待機させる。
制御基板は、これら用紙に画像を記録するための制御、及び記録ヘッドを所定の待機位置に待機させるための制御において、キャリアが予め定められた一定の速度で移動するように(但し、キャリアが移動開始するときの加速中、及び移動停止するときの減速中は除く)、キャリア用DCモータの駆動を制御する。
従来においては、制御基板の検査は、実機器具と呼ばれる基板検査ツールが使用されていた。この基板検査ツールは、装着レバーの操作によって制御基板を着脱できる機構を実物のプリンタに備えた検査用プリンタに、スタートボタンを押下することによってUSB経由で印字データを発行できるUSBホストを接続したものである。この基板検査ツールを用いた制御基板の検査は、検査用プリンタにインクと用紙をセットすると共に、USBホストから印字データを発行して検査用プリンタに印字動作を行わせ、検査用プリンタの印字中の挙動と印字結果を検査員が目視することで行っている。
また、プリンタのキャリッジに記録ヘッドに替えて速度むらセンサを取付けて、キャリッジを印字時と同じ動作状態で動作させ、そのときの速度むらセンサの出力に基づいてプリンタに備えられた判定装置でキャリッジの走査むら及び紙送りむらを評価するようにしたプリンタの製品検査方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。さらに、ロータリーエンコーダからの検出信号によりモータの回転速度を検出し、検出したモータの回転速度を基にモータとキャリアとの間の摩擦力に対応した最適なモータの速度曲線を選択し、選択されたモータの速度曲線に応じてモータの駆動電流を制御することにより、キャリアの停止精度を高めるようにしたプリンタが知られている(例えば、特許文献2参照)。また、エンコーダ部材とフォトセンサにより発生するパルス信号のパルス周期から、キャリッジの移動速度を求める構成のプリンタが知られている(例えば、特許文献3参照)。さらに、エンコーダから出力されるパルスに基づいてキャリッジの移動位置と移動速度を検出して、キャリッジモータをサーボ制御する構成のプリンタが知られている(例えば、特許文献4参照)。さらに、USBインターフェイス回路を有するプリンタをホストコンピュータにUSBケーブルで接続し、ホストコンピュータからの指示によりUSB通信を行って、プリンタのUSBインターフェイス回路の良否を検査する方法が知られている(例えば、特許文献5参照)。
特開2001−113804号公報 特開昭60−71283号公報 特開平9−131938号公報 特開2000−1014号公報 特開2001−331297号公報
ところが、上述した従来のプリンタ用の制御基板の検査方法においては、検査用プリンタの印字中の挙動と印字結果を検査員が目視することで行っているため、制御基板がキャリアを予め定められた一定の速度で移動させるように制御できているか否かを論理的に検査できていなかった。なお、上述した特許文献1乃至特許文献5には、検査用プリンタを用いてプリンタのキャリアが予め定められた一定の速度で移動されるか否かを検査する方法については開示されておらず、従って、上述した特許文献1乃至特許文献5に開示の内容を適用したとしても、上記の課題を解決することはできない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、制御基板のキャリアを移動させる制御の検査を自動的に且つ論理的に行うことができるプリンタ用の制御基板の検査方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、プリンタに搭載される制御基板を該プリンタに搭載する前に基板検査装置を用いて擬似的に動作させて検査するプリンタ用の制御基板の検査方法であって、制御基板は、記録ヘッドを保持するキャリアを記録動作のために移動させるキャリア用DCモータの駆動を制御し、主電源が供給されたときに、キャリアを所定の待機位置に移動させるためにキャリア用DCモータを駆動し、基板検査装置は、該基板検査装置を動作させるために操作されるオペレータパネルと、制御基板に主電源を供給する主電源供給部と、キャリア用DCモータに相当する検査用DCモータと、該検査用DCモータの回転により位相のずれた2相のパルス信号を出力する検査用ロータリーエンコーダと、検査用ロータリーエンコーダから出力される2相のパルス信号を基に制御基板の異常有無を判断するマイコンと、制御基板の検査結果を通知する通知部とを備え、検査用ロータリーエンコーダの2相のパルス信号出力ラインを制御基板のエンコーダ用信号入力端子に接続すると共に、検査用DCモータの電源ラインを制御基板のキャリア用DCモータ端子に接続して、フィードバック制御可能なダミーのキャリア駆動システムを構成し、検査用ロータリーエンコーダの2相のパルス信号出力ラインを、さらに基板検査装置に内蔵のマイコンの汎用入力ポートにも接続し、基板検査装置は、オペレータパネルによる検査開始操作を受けて、主電源供給部から制御基板に主電源の供給を開始する主電源供給ステップと、主電源供給ステップの後、制御基板によってダミーのキャリア駆動システムが制御されることにより検査用ロータリーエンコーダから出力されるパルス信号を基に、マイコンにてキャリアの移動速度を検査するキャリア移動速度検査ステップと、キャリア移動速度検査ステップでの検査結果を通知部にて通知する通知ステップと、を実行し、キャリア移動速度検査ステップでは、検査用ロータリーエンコーダのパルス信号をサンプリングし、検査用ロータリーエンコーダのパルス信号の立上りエッジを検出してから次のパルス信号の立上りエッジを検出するまでの時間を計測する時間計測ステップと、時間計測ステップで計測した時間を基にキャリアの移動速度を算出する速度算出ステップと、速度算出ステップで算出した速度が許容範囲内であるか否かを判定する速度判定ステップと、時間計測ステップから速度判定ステップまでを複数回繰り返す繰り返しステップと、繰り返しステップの結果、速度判定ステップで速度が許容範囲内であると判定された回数が所定回数以上であれば、制御基板を正常であると判定し、所定回数未満であれば、繰り返しステップを繰り返して実行し、その結果、速度判定ステップで速度が許容範囲内であると判定された回数が所定回数以上になれば、制御基板を正常であると判定し、所定回数以上になることなく検査のタイムアウトが発生すると、制御基板を異常であると判定する異常判定ステップと、を実行するものである。
請求項2の発明は、プリンタに搭載される制御基板を該プリンタに搭載する前に基板検査装置を用いて擬似的に動作させて検査するプリンタ用の制御基板の検査方法であって、制御基板は、記録ヘッドを保持するキャリアを記録動作のために移動させるキャリア用DCモータの駆動を制御し、主電源が供給されたときに、キャリアを所定の待機位置に移動させるためにキャリア用DCモータを駆動し、基板検査装置は、該基板検査装置を動作させるために操作されるオペレータパネルと、制御基板に主電源を供給する主電源供給部と、キャリア用DCモータに相当する検査用DCモータと、該検査用DCモータの回転により位相のずれた2相のパルス信号を出力する検査用ロータリーエンコーダと、検査用ロータリーエンコーダから出力される2相のパルス信号を基に制御基板の異常有無を判断するマイコンと、制御基板の検査結果を通知する通知部とを備え、検査用ロータリーエンコーダの2相のパルス信号出力ラインを制御基板のエンコーダ用信号入力端子に接続すると共に、検査用DCモータの電源ラインを制御基板のキャリア用DCモータ端子に接続して、フィードバック制御可能なダミーのキャリア駆動システムを構成し、検査用ロータリーエンコーダの2相のパルス信号出力ラインを、さらに基板検査装置に内蔵のマイコンの汎用入力ポートにも接続し、基板検査装置は、オペレータパネルによる検査開始操作を受けて、主電源供給部から制御基板に主電源の供給を開始する主電源供給ステップと、主電源供給ステップの後、制御基板によってダミーのキャリア駆動システムが制御されることにより検査用ロータリーエンコーダから出力されるパルス信号を基に、マイコンにてキャリアの移動速度を検査するキャリア移動速度検査ステップと、キャリア移動速度検査ステップでの検査結果を通知部にて通知する通知ステップと、を実行するものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載のプリンタ用の制御基板の検査方法において、キャリア移動速度検査ステップでは、検査用ロータリーエンコーダのパルス信号をサンプリングし、検査用ロータリーエンコーダのパルス信号の立上りエッジを検出してから次のパルス信号の立上りエッジを検出するまでの時間を計測する時間計測ステップと、時間計測ステップで計測した時間を基にキャリアの移動速度を算出する速度算出ステップと、速度算出ステップで算出した速度が許容範囲内であるか否かを判定する速度判定ステップと、時間計測ステップから速度判定ステップまでを複数回繰り返す繰り返しステップと、繰り返しステップの結果、速度判定ステップで速度が許容範囲内であると判定された回数が所定回数以上であれば、制御基板を正常であると判定し、所定回数未満であれば、制御基板を異常であると判定する異常判定ステップと、を実行するものである。
請求項4の発明は、請求項2に記載のプリンタ用の制御基板の検査方法において、マイコンは、USBホストコントローラを備え、USB経由でマイコンのUSBホストポートと制御基板のUSBコネクタとを接続し、マイコンからキャリアを駆動させるコマンドを送信して、キャリアの移動速度を検査するものである。
請求項1の発明によれば、基板検査装置のオペレータパネルにより検査開始操作を行うと、制御基板に主電源が供給され、制御基板によるキャリアを所定の待機位置に移動させるための制御により基板検査装置の検査用DCモータが駆動されて、検査用ロータリーエンコーダからパルス信号が出力される。そして、検査用ロータリーエンコーダから出力されるパルス信号を基に基板検査装置でキャリアの移動速度が検査されて、その検査結果が基板検査装置の通知部により通知される。従って、検査員は、オペレータパネルにより検査開始操作を行って、通知部による通知内容を確認することにより、制御基板のキャリアを移動させる制御の異常の有無を判断できる。
このように、基板検査装置を用い、基板検査装置のオペレータパネルにより検査開始操作を行うだけで、制御基板のキャリアを移動させる制御の検査を自動的に行うことができ、これにより、量産工程を簡略化することができる。しかも、検査用ロータリーエンコーダから出力されるパルス信号を基にキャリアの移動速度が検査されるため、制御基板のキャリアを移動させる制御の検査を論理的に行うことができ、これにより、制御基板が搭載されるプリンタの品質を向上することができる。また、検査のタイムアウトが発生するまでの間、キャリアの移動速度が許容範囲内であるか否かの判定が複数回行われ、それら複数回の判定結果を基にキャリアの移動速度の検査が行われるため、より的確に制御基板のキャリアを移動させる制御の検査を行うことができる。
請求項2の発明によれば、基板検査装置のオペレータパネルにより検査開始操作を行うと、制御基板に主電源が供給され、制御基板によるキャリアを所定の待機位置に移動させるための制御により基板検査装置の検査用DCモータが駆動されて、検査用ロータリーエンコーダからパルス信号が出力される。そして、検査用ロータリーエンコーダから出力されるパルス信号を基に基板検査装置でキャリアの移動速度が検査されて、その検査結果が基板検査装置の通知部により通知される。従って、検査員は、オペレータパネルにより検査開始操作を行って、通知部による通知内容を確認することにより、制御基板のキャリアを移動させる制御の異常の有無を判断できる。
このように、基板検査装置を用い、基板検査装置のオペレータパネルにより検査開始操作を行うだけで、制御基板のキャリアを移動させる制御の検査を自動的に行うことができ、これにより、量産工程を簡略化することができる。しかも、検査用ロータリーエンコーダから出力されるパルス信号を基にキャリアの移動速度が検査されるため、制御基板のキャリアを移動させる制御の検査を論理的に行うことができ、これにより、制御基板が搭載されるプリンタの品質を向上することができる。
請求項3の発明によれば、キャリアの移動速度が許容範囲内であるか否かの判定が複数回行われ、それら複数回の判定結果を基にキャリアの移動速度の検査が行われるため、より的確に制御基板のキャリアを移動させる制御の検査を行うことができる。
請求項4の発明によれば、キャリアを駆動させるコマンドを基板検査装置から制御基板に送信することにより、様々な条件でキャリアの移動速度を検査することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態によるプリンタ用制御基板の検査方法について図面を参照して説明する。図1は、プリンタの構成を示す。プリンタ1は、例えばパソコン等の外部機器から入力される画像データを基に用紙2に画像を記録する装置である。
プリンタ1は、用紙2が装填されるペーパレスト3と、用紙2を給送するフィード機構を構成する給紙ローラ4及びフィードローラ5と、用紙2に画像を記録する記録ヘッド6と、記録ヘッド6を移動自在に保持するキャリア7とを備える。また、プリンタ1は、給紙ローラ4及びフィードローラ5を駆動させるためのフィード用DCモータ8と、キャリア7を移動させるためのキャリア用DCモータ9と、主電源の供給等の操作を行うためのキー操作部10と、プリンタ1の動作を制御する制御基板であるメイン基板11と、上記各部を収納、支持する筐体12とを備える。
用紙2は、1枚又は複数枚のものが重ねて、その下端側が筐体12の給紙口13に挿入されて、ペーパレスト3に装填される。給紙ローラ4は、ペーパレスト3に装填されている用紙2をフィードローラ5へと給送する。フィードローラ5は、給紙ローラ4から給送される用紙2を、記録ヘッド6の下方を通して、筐体12の排紙口14へと給送する。これら給紙ローラ4及びフィードローラ5は、フィード用DCモータ8の駆動力によって動作して、用紙2を給送するようになっている。
記録ヘッド6は、インクを吐出して画像を記録するものであり、キャリア7に着脱自在に搭載される。キャリア7は、キャリア用DCモータ9の駆動力によって動作する不図示のキャリア駆動機構により、用紙2の給送方向と直交する方向に往復動されるようになっている。従って、記録ヘッド6は、キャリア7がキャリア駆動機構により往復動されることにより、キャリア7と共に用紙2の給送方向と直交する方向に往復動されるようになっている。
このような記録ヘッド6は、例えばパソコン等の外部機器から入力される画像データを基に、給紙ローラ4及びフィードローラ5により給送される用紙2上を往復動しつつインクを吐出することにより、用紙2に画像を記録する。また、記録ヘッドは6、主電源が供給されたときに、所定の待機位置(原点位置)に移動して、その待機位置に待機する。
メイン基板11は、フィード用DCモータ8を駆動することにより、給紙ローラ4及びフィードローラ5を動作させて用紙2を給送させ、また、キャリア用DCモータ9を駆動することにより、キャリア7を移動させて記録ヘッド6を移動させる。そして、メイン基板11は、例えばパソコン等の外部機器から画像記録指示がなされると、用紙2に画像を記録するための制御を行い、キー操作部10の操作により主電源が供給されると、記録ヘッド6を所定の待機位置に待機させるための制御を行う。
用紙2に画像を記録するための制御では、メイン基板11は、フィード用DCモータ8を駆動して給紙ローラ4及びフィードローラ5により用紙2を給送させると共にキャリア用DCモータ9を駆動してキャリア7を移動させて、キャリア7と共に移動する記録ヘッド6により用紙2に画像を記録させる。また、記録ヘッド6を所定の待機位置に待機させるための制御では、メイン基板11は、キャリア用DCモータ9を駆動してキャリア7を一旦往復動させた後、キャリア7に搭載されている記録ヘッド6が待機位置で停止するようにキャリア用DCモータ9の駆動を停止することにより、記録ヘッド6を待機位置に待機させる。
図2は、上記キャリア7をメイン基板11の制御により駆動するキャリア駆動システムを示す。キャリア駆動システム20は、キャリア用DCモータ9と、メイン基板11と、キャリア用ロータリーエンコーダ19とにより構成される。
キャリア用DCモータ9は、供給される電流値によって回転速度が変化し、供給される電流の極性によって回転方向が変化するDCモータが用いられている。キャリア用DCモータ9の電流供給ライン(電源ライン)は、メイン基板11のキャリア用DCモータ端子11a、11bに接続されている。
メイン基板11は、キャリア用DCモータ端子11a、11bを介してキャリア用DCモータ9に電流(電源)を供給することにより、キャリア用DCモータ9を駆動する。このとき、メイン基板11は、キャリア用DCモータ9に供給する電流の極性及び電流値を制御することにより、キャリア用DCモータ9の回転方向及び回転速度(従ってキャリア7の移動方向及び移動速度)を制御する。
キャリア用ロータリーエンコーダ19は、キャリア用DCモータ9に取付けられており、キャリア用DCモータ9と共に回転して、位相のずれたA相及びB相の2相のパルス信号を出力する。キャリア用ロータリーエンコーダ19の2相のパルス信号出力ラインは、メイン基板11のエンコーダ用信号入力端子11c、11dに接続されており、キャリア用ロータリーエンコーダ19から出力された2相のパルス信号は、メイン基板11にフィードバックされる。
図3は、キャリア用ロータリーエンコーダ19の出力パルス信号を示す。キャリア用ロータリーエンコーダ19は、一定角度回転する毎に位相のずれたA相及びB相の2相のパルス信号を出力する。従って、A相(又はB相)のパルス信号の1周期の時間toは、キャリア用ロータリーエンコーダ19の回転速度すなわちキャリア用DCモータ9の回転速度に比例し、さらには、キャリア7の移動速度に比例することになる。
上記メイン基板11は、用紙2に画像を記録するための制御及び記録ヘッド6を所定の待機位置に待機させるための制御においてキャリア7を移動させるとき、キャリア用ロータリーエンコーダ19からフィードバックされるパルス信号を基に、キャリア7の移動速度が予め定められた一定速度となるように(但し、キャリア7が移動開始するときの加速中、及び移動停止するときの減速中は除く)、キャリア用DCモータ9への供給電流を制御する。
図4は、上記プリンタ1に搭載されるメイン基板11を検査する基板検査ツールの構成を示す。基板検査ツール30は、メイン基板11を基板検査ツール30に装着してメイン基板11を擬似的に動作させ、この擬似的な動作によりメイン基板11から出力される信号を基に、メイン基板11を検査する装置である。メイン基板11は、上述のように、主電源が供給されたときに、記録ヘッド6を所定の待機位置に移動させるためにキャリア用DCモータ9を駆動する。基板検査ツール30は、このようなメイン基板11による記録ヘッド6を所定の待機位置に移動させるための制御を利用して、キャリア7の移動速度を検査するようになっている。
この基板検査ツール30は、基板検査ツール30を制御するためのマイコン31と、検査員とのインターフェイスを成すオペレータパネル32と、メイン基板11に主電源を供給する主電源供給部33と、検査用DCモータ34及び検査用ロータリーエンコーダ35と、通知部36とを備えている。また、基板検査ツール30は、装着レバーを下げることにより基板装着台にメイン基板11を装着するようになっており、装着レバーが操作されたことを検知するレバースイッチ37を備えている。
オペレータパネル32は、基板検査ツール30を動作させるために検査員に操作されるものであり、検査を開始するためのスタートボタン等の各種操作ボタンを備えている。主電源供給部33は、DC電源40に接続されており、マイコン31による制御のもとオン、オフされるようになっている。
検査用DCモータ34は、上記プリンタ1のキャリア用DCモータ9と同じものが用いられており、検査用ロータリーエンコーダ35は、上記プリンタ1のキャリア用ロータリーエンコーダ19と同じものが用いられている。検査用ロータリーエンコーダ35は、検査用DCモータ34に取付けられており、検査用DCモータ34と共に回転して、位相のずれたA相及びB相の2相のパルス信号を出力する。検査用ロータリーエンコーダ35の2相のパルス信号出力ラインは、マイコン31の汎用入力ポート31a、31bに接続されており、検査用ロータリーエンコーダ35から出力された2相のパルス信号は、マイコン31に入力される。
通知部36は、基板検査ツール30の動作状態やメイン基板11の検査結果を報知するものであり、LCD表示器やブザー等を備えている。レバースイッチ37は、装着レバーが下げられたときにオンし、その信号がマイコン31に入力される。
基板検査ツール30にメイン基板11を装着した状態では、検査用DCモータ34の電流供給ライン(電源ライン)がメイン基板11のキャリア用DCモータ端子11a、11bに接続されると共に、検査用ロータリーエンコーダ35の2相のパルス信号出力ラインがメイン基板11のエンコーダ用信号入力端子11c、11dに接続され、また、主電源供給部33の主電源ラインがメイン基板11の主電源端子11eに接続される。
従って、基板検査ツール30にメイン基板11を装着した状態では、検査用DCモータ34及び検査用ロータリーエンコーダ35が上記プリンタ1のキャリア用DCモータ9及びキャリア用ロータリーエンコーダ19に相当することになり、プリンタ1のメカ機構を要することなく、メイン基板11、検査用DCモータ34、及び検査用ロータリーエンコーダ35によって、フィードバック制御可能なダミーのキャリア駆動システム50が構成される。
マイコン31は、主電源供給部33をオンしてメイン基板11に主電源を供給し、メイン基板11がダミーのキャリア駆動システム50を制御することによって検査用ロータリーエンコーダ35から出力されるパルス信号を基に、キャリア7の移動速度を検査して、メイン基板11の異常有無を判定する。
物体の移動速度は単位時間あたりの移動距離で与えられ、移動速度をv、移動時間をt、移動距離をdとした場合、移動速度vは、
v=d/t・・・(1)
から求めることができる。ダミーのキャリア駆動システム50を構成している検査用ロータリーエンコーダ35は、プリンタ1のキャリア用ロータリーエンコーダ19と同じものであり、一定角度回転する毎にA相及びB相の2相のパルス信号を出力する(上記図3参照)。また、検査用ロータリーエンコーダ35のパルス信号の1周期分の回転量(すなわちキャリア7の移動距離do)は予め判っており、その値が予めマイコン31に記憶されている。
マイコン31は、インターバルタイマを備えており、検査用ロータリーエンコーダ35から出力されるパルス信号の1周期の時間toをインターバルタイマにより測定し、その測定時間to及び予め記憶しているパルス信号の1周期分のキャリア7の移動距離doを基に、上記(1)式よりvo=do/toを算出することにより、キャリア7の移動速度voを計測する。そして、マイコン31は、このキャリア7の移動速度の計測結果を基にメイン基板11の異常有無を判定する。
図5は、上記基板検査ツール30の基板検査動作のフローチャートを示す。メイン基板11の検査は、メイン基板11を基板検査ツール30に装着した状態で行われる。まず、マイコン31の初期化処理が行われ(#1)、その後、装着レバーが下げられた状態でオペレータパネル32のスタートボタンが押下(検査開始操作)されると(#2でYES)、マイコン31は、主電源供給部33をオンして、メイン基板11に主電源の供給を開始する(#3)。
メイン基板11では、主電源が供給されたことを受けて、記録ヘッド6を所定の待機位置に移動させるための制御が行われ、キャリア用DCモータ9を駆動するための電流(電源)供給が行われる。
これにより、基板検査ツール30では、メイン基板11から供給される電流によって検査用DCモータ34が駆動され、検査用ロータリーエンコーダ35から2相のパルス信号が出力される。この検査用ロータリーエンコーダ35から出力されたパルス信号は、メイン基板11にフィードバックされると共に、マイコン31に入力される。そして、マイコン31は、検査用ロータリーエンコーダ35から出力されるパルス信号を基に、キャリア7の移動速度の検査を行う(#4)。キャリア7の移動速度の検査の詳細については後述する。
そして、基板検査ツール30では、マイコン31は、キャリア7の移動速度の検査の結果、検査OKと判定(メイン基板11を良品と判定)した場合に(#5でNO)、メイン基板11への主電源の供給を停止して(#6)、メイン基板11を良品と判定したことを通知部36にて通知し(#7)、検査NGと判定(メイン基板11を不良と判定)した場合に(#5でYES)、メイン基板11への主電源の供給を停止して(#8)、メイン基板11を不良と判定したことを通知部36にて通知する(#9)。通知部36による通知動作は、例えば、メイン基板11を良品と判定した場合には、LCD表示器にメイン基板11が良品である旨を表示し、メイン基板11を不良と判定した場合には、LCD表示器にメイン基板11が不良である旨を表示すると共にブザーを鳴らす。
図6は、上記基板検査ツールによるキャリア7の移動速度の検査処理のフローチャートを示す。まず、マイコン31は、検査タイムアウトタイマのカウントをスタートさせ(#11)、速度OKカウンタをゼロクリアすると共に(#12)、速度計測回数カウンタをゼロクリアする(#13)。
そして、マイコン31は、検査用ロータリーエンコーダ35から出力されるA相のパルス信号のサンプリングを開始し(#14)、検査用ロータリーエンコーダ35のA相のパルス信号の立上りエッジを検出すると(#15でYES)、インターバルタイマのカウントを開始する(#16)。その後、マイコン31は、検査用ロータリーエンコーダ35のA相のパルス信号のサンプリングを継続し(#17)、検査用ロータリーエンコーダ35のA相のパルス信号の立上りエッジを再度検出すると(#18でYES)、インターバルタイマのカウントを停止する(#19)。
このときのインターバルタイマのカウント値は、検査用ロータリーエンコーダ35のA相のパルス信号の立上りエッジを検出してから、A相の次のパルス信号の立上りエッジを検出するまでの時間である。すなわち、上記#14から#19の処理により、検査用ロータリーエンコーダ35のA相のパルス信号の1周期の時間to(上記図3参照)が測定されたことになり、インターバルタイマのカウント値がその測定された時間toとなっている。
そして、マイコン31は、インターバルタイマのカウント値(すなわち検査用ロータリーエンコーダ35のA相のパルス信号の1周期の時間to)、及び予め記憶しているパルス信号の1周期分のキャリア7の移動距離doを基に、キャリア7の移動速度voをvo=do/to(上記(1)式参照)により算出する(#20)。ここで、マイコン31は、算出したキャリア7の移動速度が予め定められた一定速度を基準とした許容範囲内であれば(#21でYES)、速度OKカウンタをインクリメントし(#22)、また、キャリア7の移動速度が許容範囲内であるか否かに関わらず、速度計測回数カウンタをインクリメントする(#23)。
その後、マイコン31は、速度計測回数カウンタの値(すなわち上記#14から#21の処理で、キャリア7の移動速度を算出して、その算出した移動速度が許容範囲内であるか否かを判定した回数)が「150」に達していなければ(#24でNO)、上記#14以降の処理を繰り返す。そして、上記#14以降の処理の繰り返しにより、速度計測回数カウンタの値が「150」に達すると(#24でYES)、速度OKカウンタの値が「135」以上であるか否かを判定する(#25)。
そして、マイコン31は、速度OKカウンタの値(すなわち上記#21の処理でキャリア7の移動速度が許容範囲内であると判定された回数)が「135」以上の場合(#25でYES)、検査OKと判定(メイン基板11を良品と判定)する(#26)。また、速度OKカウンタの値が「135」未満の場合(#25でNO)、検査のタイムアウトが発生していなければ(#27でNO)、上記#12以降の処理を繰り返し、その結果、上記#25の処理で速度OKカウンタの値が「135」以上になれば、検査OKと判定する(#26)。一方、上記#25の処理でYES(速度OKカウンタの値が「135」以上である)と判定されることなく検査のタイムアウトが発生すると(#27でYES)、検査NGと判定(メイン基板11を不良と判定)する(#28)。
メイン基板11の検査は、このような構成の基板検査ツール30を用い、メイン基板11を基板検査ツール30に装着し、基板検査ツール30のオペレータパネル32を操作して、基板検査ツール30の通知部36の通知内容を確認することにより行われる。
従って、このようなメイン基板11の検査方法によれば、基板検査ツール30のオペレータパネル32により検査開始操作を行うだけで、メイン基板11のキャリア7を移動させる制御の検査を自動的に行うことができる。しかも、検査用ロータリーエンコーダ35から出力されるパルス信号を基にキャリア7の移動速度が検査されるため、メイン基板11のキャリア7を移動させる制御の検査を論理的に行うことができる。また、検査のタイムアウトが発生するまでの間、キャリア7の移動速度が許容範囲内であるか否かの判定が複数回行われ、それら複数回の判定結果を基にキャリア7の移動速度が検査されるため、より的確にメイン基板11のキャリア7を移動させる制御の検査を行うことができる。
図7は、上記基板検査ツール30の別の構成を示す。図7に示す基板検査ツール30は、上記図4に示す構成に加え、マイコン31がUSBホストコントローラを備えている。そして、基板検査ツール30にメイン基板11を装着した状態では、上記図4に示す接続に加え、マイコン31のUSBホストポート31cとメイン基板11のUSBコネクタ31fがUSB経由で接続される。
マイコン31は、オペレータパネル32の操作を受けて、キャリア7を駆動させるコマンドを送信する。そして、マイコン31は、上述の記録ヘッド6を所定の待機位置に移動させるための制御におけるキャリア7の移動速度の検査に加え、キャリア7を駆動させるコマンドをメイン基板11に送信したことにより検査用ロータリーエンコーダ35から出力されるパルス信号を基に、キャリア7の移動速度を検査して、メイン基板11の異常有無を判定する。
このような構成の基板検査ツール30を用いたメイン基板11の検査方法によれば、キャリア7を駆動させるコマンドを基板検査ツール30からメイン基板11に送信することにより、印刷中の様々な条件でキャリア7の移動速度を検査することができ、より的確にメイン基板11のキャリア7を移動させる制御の検査を行うことができる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態において、キャリア7の移動速度が許容範囲内であるか否かを判定する処理(#14から#21の処理)は、必ずしも複数回行う必要はなく、1回だけ行ってもよい。この場合、その1回の判定の結果、キャリア7の移動速度が許容範囲内であると判定されれば、検査OKと判定すればよい。また、本発明は、スキャナ機能を有するプリンタにも適用可能である。
本発明の一実施形態に係るプリンタの概略構成を示す斜視図。 同プリンタのキャリア駆動システムの構成を示す電気的ブロック構成図。 同プリンタのキャリア用ロータリーエンコーダから出力されるパルス信号を示す図。 同プリンタのメイン基板を検査する基板検査ツールの概略構成を示す電気的ブロック構成図。 同基板検査ツールによる基板検査動作を示すフローチャート。 同基板検査ツールによるキャリアの移動速度の検査処理を示すフローチャート。 同基板検査ツールの別の構成を示す電気的ブロック構成図。
符号の説明
1 プリンタ
2 用紙
3 ペーパレスト
4 給紙ローラ
5 フィードローラ
6 記録ヘッド
7 キャリア
8 フィード用DCモータ
9 キャリア用DCモータ
11 メイン基板
11a、11b キャリア用DCモータ端子
11c、11d エンコーダ用信号入力端子
11e 主電源端子
11f USBコネクタ
19 キャリア用ロータリーエンコーダ
20 キャリア駆動システム
30 基板検査ツール
31 マイコン
31a、31b 汎用入力ポート
31c USBホストポート
32 オペレータパネル
33 主電源供給部
34 検査用DCモータ
35 検査用ロータリーエンコーダ
36 通知部
37 レバースイッチ
50 ダミーのキャリア駆動システム

Claims (4)

  1. プリンタに搭載される制御基板を該プリンタに搭載する前に基板検査装置を用いて擬似的に動作させて検査するプリンタ用の制御基板の検査方法であって、
    前記制御基板は、記録ヘッドを保持するキャリアを記録動作のために移動させるキャリア用DCモータの駆動を制御し、主電源が供給されたときに、前記キャリアを所定の待機位置に移動させるために前記キャリア用DCモータを駆動し、
    前記基板検査装置は、該基板検査装置を動作させるために操作されるオペレータパネルと、前記制御基板に主電源を供給する主電源供給部と、前記キャリア用DCモータに相当する検査用DCモータと、該検査用DCモータの回転により位相のずれた2相のパルス信号を出力する検査用ロータリーエンコーダと、前記検査用ロータリーエンコーダから出力される2相のパルス信号を基に前記制御基板の異常有無を判断するマイコンと、前記制御基板の検査結果を通知する通知部とを備え、
    前記検査用ロータリーエンコーダの2相のパルス信号出力ラインを前記制御基板のエンコーダ用信号入力端子に接続すると共に、前記検査用DCモータの電源ラインを前記制御基板のキャリア用DCモータ端子に接続して、フィードバック制御可能なダミーのキャリア駆動システムを構成し、
    前記検査用ロータリーエンコーダの2相のパルス信号出力ラインを、さらに前記基板検査装置に内蔵のマイコンの汎用入力ポートにも接続し、
    前記基板検査装置は、
    前記オペレータパネルによる検査開始操作を受けて、前記主電源供給部から前記制御基板に主電源の供給を開始する主電源供給ステップと、
    前記主電源供給ステップの後、前記制御基板によって前記ダミーのキャリア駆動システムが制御されることにより前記検査用ロータリーエンコーダから出力されるパルス信号を基に、前記マイコンにて前記キャリアの移動速度を検査するキャリア移動速度検査ステップと、
    前記キャリア移動速度検査ステップでの検査結果を前記通知部にて通知する通知ステップと、を実行し、
    前記キャリア移動速度検査ステップでは、
    前記検査用ロータリーエンコーダのパルス信号をサンプリングし、前記検査用ロータリーエンコーダのパルス信号の立上りエッジを検出してから次のパルス信号の立上りエッジを検出するまでの時間を計測する時間計測ステップと、
    前記時間計測ステップで計測した時間を基に前記キャリアの移動速度を算出する速度算出ステップと、
    前記速度算出ステップで算出した速度が許容範囲内であるか否かを判定する速度判定ステップと、
    前記時間計測ステップから前記速度判定ステップまでを複数回繰り返す繰り返しステップと、
    前記繰り返しステップの結果、前記速度判定ステップで速度が許容範囲内であると判定された回数が所定回数以上であれば、前記制御基板を正常であると判定し、所定回数未満であれば、前記繰り返しステップを繰り返して実行し、その結果、前記速度判定ステップで速度が許容範囲内であると判定された回数が所定回数以上になれば、前記制御基板を正常であると判定し、所定回数以上になることなく検査のタイムアウトが発生すると、前記制御基板を異常であると判定する異常判定ステップと、を実行することを特徴とするプリンタ用の制御基板の検査方法。
  2. プリンタに搭載される制御基板を該プリンタに搭載する前に基板検査装置を用いて擬似的に動作させて検査するプリンタ用の制御基板の検査方法であって、
    前記制御基板は、記録ヘッドを保持するキャリアを記録動作のために移動させるキャリア用DCモータの駆動を制御し、主電源が供給されたときに、前記キャリアを所定の待機位置に移動させるために前記キャリア用DCモータを駆動し、
    前記基板検査装置は、該基板検査装置を動作させるために操作されるオペレータパネルと、前記制御基板に主電源を供給する主電源供給部と、前記キャリア用DCモータに相当する検査用DCモータと、該検査用DCモータの回転により位相のずれた2相のパルス信号を出力する検査用ロータリーエンコーダと、前記検査用ロータリーエンコーダから出力される2相のパルス信号を基に前記制御基板の異常有無を判断するマイコンと、前記制御基板の検査結果を通知する通知部とを備え、
    前記検査用ロータリーエンコーダの2相のパルス信号出力ラインを前記制御基板のエンコーダ用信号入力端子に接続すると共に、前記検査用DCモータの電源ラインを前記制御基板のキャリア用DCモータ端子に接続して、フィードバック制御可能なダミーのキャリア駆動システムを構成し、
    前記検査用ロータリーエンコーダの2相のパルス信号出力ラインを、さらに前記基板検査装置に内蔵のマイコンの汎用入力ポートにも接続し、
    前記基板検査装置は、
    前記オペレータパネルによる検査開始操作を受けて、前記主電源供給部から前記制御基板に主電源の供給を開始する主電源供給ステップと、
    前記主電源供給ステップの後、前記制御基板によって前記ダミーのキャリア駆動システムが制御されることにより前記検査用ロータリーエンコーダから出力されるパルス信号を基に、前記マイコンにて前記キャリアの移動速度を検査するキャリア移動速度検査ステップと、
    前記キャリア移動速度検査ステップでの検査結果を前記通知部にて通知する通知ステップと、を実行することを特徴とするプリンタ用の制御基板の検査方法。
  3. 前記キャリア移動速度検査ステップでは、
    前記検査用ロータリーエンコーダのパルス信号をサンプリングし、前記検査用ロータリーエンコーダのパルス信号の立上りエッジを検出してから次のパルス信号の立上りエッジを検出するまでの時間を計測する時間計測ステップと、
    前記時間計測ステップで計測した時間を基に前記キャリアの移動速度を算出する速度算出ステップと、
    前記速度算出ステップで算出した速度が許容範囲内であるか否かを判定する速度判定ステップと、
    前記時間計測ステップから前記速度判定ステップまでを複数回繰り返す繰り返しステップと、
    前記繰り返しステップの結果、前記速度判定ステップで速度が許容範囲内であると判定された回数が所定回数以上であれば、前記制御基板を正常であると判定し、所定回数未満であれば、前記制御基板を異常であると判定する異常判定ステップと、を実行することを特徴とする請求項2に記載のプリンタ用の制御基板の検査方法。
  4. 前記マイコンは、USBホストコントローラを備え、
    USB経由で前記マイコンのUSBホストポートと前記制御基板のUSBコネクタとを接続し、
    前記マイコンから前記キャリアを駆動させるコマンドを送信して、前記キャリアの移動速度を検査することを特徴とする請求項2に記載のプリンタ用の制御基板の検査方法。


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JP2014233930A (ja) * 2013-06-04 2014-12-15 ブラザー工業株式会社 テープ印字装置

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