JP2006346530A - 固液分離用薄板金属ろ材及びその薄板金属ろ材を用いた連続加圧脱水機 - Google Patents

固液分離用薄板金属ろ材及びその薄板金属ろ材を用いた連続加圧脱水機 Download PDF

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Abstract

【課題】 微細孔を変化させる薄板金属ろ材を使用して、脱水能力を向上させ、均一な含水率の脱水ケーキを得る連続加圧脱水機を提供する。
【解決手段】 円環状のろ過室(4)に回転自在な羽根車(12)を配設した加圧脱水機において、半径方向のパーツに分割した複数枚の分割薄板金属ろ材(29・・・)で薄板金属ろ材(30)を構成し、薄板金属ろ材(30)の微細孔(17・・・)を同心円環状に配列して中心部より外周部に向かって段階的に孔径を縮小したもので、ろ過の進行に応じた適正な孔径の適合により、処理量が濃縮部で制約されることがなく、過剰な目抜けが防止でき、含水率の低下とSS回収率が増加する。薄板金属ろ材の表面が平滑で撓みがなく、剥離不良は発生しない。
【選択図】 図10

Description

この発明は、固液分離装置に用いる厚み方向に貫通した微細孔を有する薄板金属ろ材と、下水汚泥や食品排水余剰汚泥、し尿汚泥などの原液を円板状のろ過室に圧入し、羽根車と原液を供回りさせながら濃縮・加圧脱水する薄板金属ろ材を用いた連続加圧脱水機の改良に関する。
ろ過面をウェッジワイヤーで構成した円盤状のろ過板とろ室外環とでろ過室を形成し、このろ過室に回転自在な羽根車を配設した連続加圧脱水機を、特許文献1において、この発明の出願人が提案している。図15は連続加圧脱水機の概念図であって、間隔の変化しない円盤状のろ過面37に複数枚の後退羽根38aを摺設させて、後退羽根38aとろ過面37で囲まれたくさび状のエリアでは、内周部の圧入圧力濃縮ゾーンAと、中間部の(圧入圧力+羽根濃縮)ゾーンBと、外周部の羽根圧搾ゾーンCが形成され、圧搾部の容積が拡大する構造である。そして、中心部から圧入された原液は後退羽根38aで外周方向に押し出して、後退羽根38aとろ過面37で囲まれたくさび状のエリアに押し込むことで圧搾作用を発生させる。ろ過面37を中心部から半径方向にろ過が進行し、連続加圧脱水機の搬送作用は遅れ角を施した羽根車38により発生するが、汚泥の水分が高く流動性が高い段階では搬送作用は大きくない。そのために原液の圧入圧力を大きくし、入口濃縮部では圧入圧力の押し出し作用と羽根車の搬送作用の共同作用で所望の搬送作用を得ている。
スクリーンの孔径を変化させるろ過機として、内輪スペーサに固定した回転自在な2枚のスクリーンと外輪スペーサでろ過室を構成した回転式圧縮ろ過機は、例えば、特許文献2に記載してあるように公知である。この回転式圧縮ろ過機は、回転自在なスクリーンのろ材孔が、内周縁部側のゾーンに従来と同程度の小孔を配設し、外周縁部側のゾーンに従来のものより小さな小孔を配設してあり、外輪スペーサからろ過室内に原液を導入し、回転する2枚のスクリーンの摩擦力により処理原液を移動させて脱水し、圧搾ゾーンのろ過室の断面積を次第に減じるような形状となっている隔壁板に移動させる構造となっている。スクリーンの回転摩擦力の作用により、圧搾ゾーンの脱水ケーキは隔壁板に向かって移動し、隔壁板の近傍ではケーキ含水率が低くなり、それに対向する外輪スペーサの近傍ではケーキ含水率が高くなる。圧搾ゾーンに進行してきたケーキは、隔壁板で内周縁部のケーキを外周縁部に移動させ、外周縁部のスクリーン面で最終の固液分離を行なってケーキを排出させる。
また、スクリーンの孔径を変化させるろ過機として、外筒に張設したスクリーンの孔径を供給側から排出側に向かって順次小さくしたスクリュープレスも、特許文献3に記載してあるように公知である。図16はスクリュープレスの概念図であって、スクリーンを張設した外筒39にスクリュー羽根40を巻き掛けたスクリュー軸41を配設し、排出方向に容積が減少する構造であり、入口部の圧入圧力濃縮ゾーンaと、中間部の羽根濃縮ゾーンbと、排出部の羽根圧縮ゾーンcが形成してある。スクリュープレスの体積が減少するろ過筒内を、入口部の圧入圧力濃縮ゾーンaに供給した原液を、スクリュー羽根40の送り作用で圧搾作用を発生させながら、中間部の羽根濃縮ゾーンbから排出部の羽根圧縮ゾーンcに強制的に移送させる。
特開2004−167543号公報(フロントページの要約書、段落番号0014、及び図5) 特開2001−113109号公報(請求項5、段落番号0015、段落番号0023及び段落番号0049、図4及び図5) 特開平4−157096号公報(請求項1、段落番号0006、及び第2図)
特許文献1の連続加圧脱水機に使用する金属ろ材は、中心部より外周部に向かって排出すべきろ液量と目抜けSS量抑制の要求とは無関係に、孔径あるいはスリット巾、孔ピッチなどの仕様を一定としている。本来は、低圧で大量にろ液を排出する圧入圧力濃縮ゾーンAと、高圧で少量のろ液を排出する羽根圧搾ゾーンCに適した金属ろ材の仕様は異なるが、圧入圧力濃縮ゾーンAと羽根圧搾ゾーンCの中間の仕様のろ材を選定して対応している。この連続加圧脱水機のろ材は孔径が一定であり、入口と出口の条件から致命的に外れない範囲で中庸の選択をしていたので、圧入圧力濃縮ゾーンAの孔径が過小で且つ開口率も不足するため処理量が濃縮部で制約される。また羽根圧搾ゾーンCでは孔径が過大のため目抜けが多く回収率を悪化させる問題があった。
特許文献2の回転式圧縮ろ過機では、従来のものより小さな小孔を配設した入口濃縮部の外周縁部側の孔径が過小で且つ開口率も不足するため、ろ過室に導入した原液は処理量が濃縮部で制約され、供給圧力の低いろ過ゾーンでは固液分離効果が低減する。圧搾ゾーンでは、回転する円盤状のスクリーンが隔壁板の内周縁部側に脱水ケーキを移動させるため、ろ過室の断面積を次第に減じるような形状となっている内周縁部側の従来と同程度の小孔を配設してある隔壁板の内側端部の近傍では、目抜けSS量抑制の要求に対して、孔径が過大となり目抜けが多く回収率を悪化させる恐れがある。圧搾ゾーンでは、隔壁板により内周縁部側のゾーンが閉塞されることになり、スクリーンの回転摩擦力だけでは、脱水ケーキの排出が困難となり、閉塞の恐れもある。回転式圧縮ろ過機では、回転する円盤状のスクリーンが原液の入口側の濃縮ゾーンとケーキ出口側の圧搾ゾーンを通過する構造なので、内周縁部側の従来の小孔と、外周縁部側の従来のものより小さな小孔が、ろ過面のろ過ゾーンや圧搾ゾーンの領域ごとに濃縮や圧搾の役目を特定して担わせることはできない。
特許文献3のスクリュープレスのスクリュー羽根は、搬送物を充満させて搬送する場合のスクリューコンベアと同じ搬送機能を有しており、入口の濃縮部に加えるろ過圧力は初期濃縮のためだけに作用させればよい利点がある。連続圧搾脱水機ではろ過室の圧搾部の容積は拡大するが、スクリュープレスでは縮小する。スクリュープレスの原液の圧入圧は低圧でよいので、目抜けの観点からろ材の孔径は連続加圧脱水機より大きくできる利点がある。図16に示すスクリュープレスは、外筒に張設するスクリーンを展開すると、片面ろ材の構造であり、この差異はろ過面積の違いが大きく影響し、スクリュープレスの単位ろ過面積当りの脱水処理能力は連続加圧脱水機より劣る。
上記の固液分離装置に使用する金属ろ材の素材加工方法としては、打抜き切断であるパンチング孔加工、ウェッジワイヤーを格子状に溶接するウェッジワイヤースクリーン、切削であるドリル孔加工、或いは、高エネルギー投入による溶融のレーザービーム、電子ビーム、放電孔加工等がある。パンチングメタルでは、厚み方向に貫通する微細孔の孔径を一体同心円環状に変化させることは極めて困難である。ろ材の孔径を変化させたパーツを接合する方法は、材料採りの都合上、破棄する材料が著しく多くなり非現実的である。そして、ウェッジワイヤーは、かなり巾の狭いスリット巾やワイヤー巾が自由に選定できるが、ウェッジワイヤー構造で部分的にスリット巾を変えることはウェッジワイヤーの構造上極めて困難である。パンチングメタルと同様に同心円環状のパターンを組み合わせる加工は、膨大な加工を加えれば不可能ではないが、元々高価であるうえに材料採りの都合で破棄する材料が多くなることも含めてパンチングメタル以上に現実的には実用性が低い。特に、連続的に孔径を変化させる加工の場合、パンチングメタル、ウェッジワイヤーは対応できない。また、切削であるドリル孔加工は、小径の薄板金属ろ材の製作に適用できるが、加工速度が遅いため、大型大径の薄板金属ろ材では極めて高価となり、大型大径の加工部のろ過面に発生する熱による歪の問題もある。
レーザービーム、電子ビーム、放電孔加工は、ろ材直径がφ1500以上の大きな機種のろ材加工は工作機械の制約で加工不可能である。比較的小さな機種への適用に限定して加工可能であるが、高価でありろ材孔仕様一定のケースでもこれらの適用には制約がある。そして、レーザービーム、電子ビーム、放電加工は孔径の連続変化の加工も可能であるが、基本原理が金属を高エネルギーで加熱し溶かす方法なので、残留熱応力のため歪易い。更に、孔径やピッチを変化させるとその歪量も変化し、ろ材がうねる場合があり、平坦度を要求するろ材には好ましくない。本発明では、入口濃縮部から出口圧搾部に向かって排出すべきろ液量と目抜けSS量抑制の要求に応じて、微細孔を変化させる固液分離用の薄板金属ろ材を製作し、この薄板金属ろ材を使用して脱水性能を大幅に向上させる連続加圧脱水機の改良に関する。
この発明に係わる固液分離用の薄板金属ろ材の要旨は、素材にフォトエッチングによる孔加工を施して、内周部から外周部に向かって縮小する微細孔を同心円環状に配列して、厚み方向に貫通した微細孔を有する薄板金属ろ材を製作するもので、孔仕様のデザインが自由に行なわれ、微細に描かれたパターンを連続的に金属板に加工できる。フォトエッチングは薬品腐食による孔加工なので
薄板金属ろ材の表面が平滑で撓みがなく、平坦度を要求するろ材となる。そして、フォトエッチングの原版/マスクは1個で繰り返し使用でき、短期間に低コストで流れ作業による製造が可能となる。製造工程に別のパターンを介在させることも可能であり、比較的小ロットの生産が低廉に行える。また、フォトエッチングによる薄板金属ろ材の孔加工は、貫通方向断面を円錐状に形成してもよいもので、薄板金属ろ材の貫通孔は目詰まりし難い構造であるが、円錐状の小孔径側をろ過面、大孔径側をろ液排出側とすれば更に目詰まりし難い特性が強化される。
この発明に係わる薄板金属ろ材を用いた連続加圧脱水機の要旨は、一対のろ過面を有する円盤状のろ過板と環状のろ室外環とでろ過室を形成し、このろ過室に回転自在な羽根車を配設した加圧脱水機において、ろ過板に配設する薄板金属ろ材の微細孔を同心円環状に配列して中心部より外周部に向かって徐々に孔径を縮小したもので、中心部より外周部に向かって排出すべきろ液量と目抜けSS量抑制の要求に応じて、適宜微細金属ろ材の孔径、ピッチを設定すれば、目抜けSS量が抑制され、孔径を一定とした従来のろ材に比較して、処理量の増加と含水率の低下等脱水性が向上する。厚み方向に貫通する微細孔なので、固形物の停滞による微細孔の目詰まりは進行せず、ろ速の低下、剥離不良は発生しない。
連続加圧脱水機に用いる薄板金属ろ材は、薄板金属ろ材を同心円環状の複数のパターンの分割薄板金属ろ材に形成し、分割薄板金属ろ材の微細孔を中心部より外周部に向かって段階的に縮小したもので、ろ過の進行に応じた適正な孔径の適合により、過剰な目抜けが防止でき、回収率が向上する。そして、同心円環状に分割する薄板金属ろ材は、食品排水余剰汚泥等の低濃度の汚泥を対象とするものでは、薄板金属ろ材を同心円環状の3パターンに分割し、それぞれの分割薄板金属ろ材の面積比を、中心部より外周部に向かって2:1:1とすれば、入口濃縮部の孔径と開口率が改善されて、処理量が濃縮部で制約されることがなく、含水率の低下とSS回収率が増加する。また、同心円環状にパターンを段階的に分割する薄板金属ろ材は、下水混合生汚泥等の高濃度の汚泥を対象とするものでは、薄板金属ろ材を同心円環状の3パターンに分割し、それぞれの分割薄板金属ろ材の面積比を、中心部より外周部に向かって1:1:1としてもよいものである。
薄板金属ろ材は、半径方向に分割した複数枚のパーツの分割薄板金属ろ材で構成してもよいもので、同一の小型の原版/マスクで低廉に多量生産が可能となり、流れ作業による製造も行える。分割薄板金属ろ材のパーツは、分割により小型化されるので、同一の原版/マスクで段階的に円環状に孔サイズを変化させた微細孔の加工が容易とり、孔パターンのデザインの変更にも有利である。そして、素材に段階的に微細孔を設けてパーツを分割しない一体の薄板金属ろ材としても良いが、半径方向に分割した複数枚のパーツの分割薄板金属ろ材を個別に製作し、溶接等で連結して円盤状の薄板金属ろ材とすれば、低廉に多量生産が可能となる。また、パーツの分割薄板金属ろ材の側縁部に無孔域を設ければ、複数のパーツの分割薄板金属ろ材を溶接等による連結が容易となる。
大型大径の薄板金属ろ材では、薄板金属ろ材を同心円環状と半径方向に分割した複数枚のパーツの分割薄板ろ材で構成し、分割薄板ろ材の接合部に無孔域を設けてもよいもので、製作寸法に制約がある薄板金属ろ材を数分割して小パーツにすることにより、巾狭のフォトエッチング加工装置でも製作が可能となり、大型の連続加圧脱水機のろ材となる。なお、薄板金属ろ材の微細孔の貫通方向断面を円錐状に形成し、ろ過室側からろ液排出側に向かって拡開する微細孔とすれば、微細孔がろ液の放出方向に広がって、金属ろ材の目詰まりし難い特性が強化される。
本願発明に係わる固液分離用薄板金属ろ材及びその薄板金属ろ材を用いた連続加圧脱水機は上記のように構成してあり、連続加圧脱水機は円盤状のろ過面の中心部から外周部に向かって進行するろ過に応じて、ろ材の孔径、ピッチを同心円環状に適合させたので、孔径が一定の従来のろ材と比較して汚泥処理量が増加し、ケーキの含水率も低下して脱水性が向上する。そして、ろ過の進行に応じた適正な孔径の適合により、過剰な目抜けが防止でき、回収率が向上して目詰まりし難い薄板金属ろ材の特性が発揮される。また、円盤状の薄板金属ろ材を複数枚のパーツに分割することにより、大型の連続加圧脱水機のろ材となる。
また、薄板金属ろ板の微細孔の加工をフォトエッチングで施せば、連続的に自由な孔仕様のデザインの設計が可能となり、フォトエッチングは薬品腐食による孔加工なので歪発生のないろ材となり、孔断面が円錐状に形成できる。
この発明に係る固液分離用薄板金属ろ材及びその薄板金属ろ材を用いた連続加圧脱水機を図面に基づき詳述すると、図1はこの発明に係る連続加圧脱水機の縦断面図であって、一対の円盤状のろ過板1、1に、その外周端に環状のろ室外環2と、内周端に内環支持筒3が連結してあり、一対のろ過板1、1の間に円環状のろ過室4が形成してある。内環支持筒3の前後にろ過板スペーサ5、6が連結してあり、その間の内環支持筒3の内部に給液室7を形成してある。一方のろ過板スペーサ5に支架された原液の給液管8が給液室7に開口してあり、他方のろ過板スペーサ6に止着した軸受9がフレーム10に連結してある。このろ過板スペーサ6の軸受9に軸支された駆動軸11が給液室7に延設してあり、ろ過室4に配設した羽根車12が駆動軸11に止着してある。駆動軸11の後端にフレーム10に配設した駆動機13が連動連結してあり、羽根車12を回転自在としてある。
図2はろ過板のろ過面に配設する薄板金属ろ材の正面図であって、ろ過板1のろ過面に厚み方向に貫通した薄板金属ろ材14が配設してあり、外枠15と内枠16が止着してある。図3は薄板金属ろ材の微細孔の縦断面図であって、薄板金属ろ材14には、貫通方向断面を円錐状に形成した多数の微細孔17・・・が開口してあり、ろ過室側からろ液排出側に向かって拡開してある。微細孔17がろ液の放出方向に広がって、金属ろ材の目詰まりし難い特性が強化される。図2に示す、ろ過板1に配設する微細孔17は、同心円環状に配列して中心部より外周部に向かって徐々に孔径を縮小してある。
図4はろ過板の裏面図であって、ろ過板1に張設した薄板金属ろ材14の裏面に補強用のパンチングメタル18が配設してあり、パンチングメタル18を外枠19と内枠20に止着した補強枠21でろ過板1に固着してある。ろ過板1は薄板金属ろ材14と、パンチングメタル18、及び補強枠21で構成してある。
図5は羽根車を配設したろ過室の正面図であって、羽根車12の側縁をろ過板1の薄板金属ろ材14に摺設させ、その先端部をろ室外環2に接近させてある。なお、羽根車12の側縁に可撓性のスクレーパを止着して、薄板金属ろ材14に摺設させても良いものである。この発明の実施例では、羽根車12の羽根12aを5個の直片に折り曲げて湾曲線に近似させて、回転方向後方に後退させてある。羽根車12の回転方向背面の羽根12aに止着した複数の補強リブ22…の間に原液の供給路が設けてあり、原液を給液管8から給液室7に圧入して、円周方向のろ過室4に羽根車12の補強リブ22の左右から均一に流入させる。原液の搬送作用は遅れ角を施した羽根車12により発生するが、汚泥の水分が高く流動性が高い段階では搬送作用は大きくない。そのために原液の圧入圧力を大きくし、入口濃縮部では圧入圧力の押し出し作用と羽根車12の搬送作用の共同作用で所望の搬送作用を得ている。
図5及び図15において、中心部から圧入された汚泥を後退させた基端部の羽根12aで外周方向に押し出し、羽根12aと薄板金属ろ材14、14に囲まれたくさび状のエリアに押し込むことで圧搾作用を発生させ、薄板金属ろ材14の微細孔17からろ液を分離して濃縮脱水する。羽根車12の羽根12aがろ過板1のろ過面に摺接しながら回転し、ろ過面に形成したケーキ層を掻取り、ケーキを搬送しながら薄板金属ろ材14のろ過面を再生するろ過室4のろ室外環2の近傍では、羽根12aの回転クサビ作用とケーキを半径方向へ湾曲流動させる力が増大し、ケーキに大きなせん断力が加えられ、ケーキの含水率が低下する。図5に示すように、ろ室外環2に設けたケーキの排出口23が下側横向きに配設してあり、圧搾脱水したケーキを排出口23から排出する。図6は連続加圧脱水機の正面図であって、排出口23には、エアーシリンダー24で開閉させるフラップ弁25が設けてあり、ろ過室4の排出口23の開度を調整して、ろ過室4における原液に対する加圧力を発生させる。なお、符号26はろ過板1の支持用サポートである。
図2に示す、薄板金属ろ材14のろ過面は、薄板のステンレス等の金属板にフォトエッチングによる孔加工を施して、同心円環状に配列して中心部より外周部に向かって徐々に孔径を縮小した多数の微細孔17・・・が配設してある。フォトエッチングの加工工程は、A.金属表面に感光樹脂を塗布、B.原版(マスク)を通した光で露光して樹脂を硬化させる、C.現像して光の当らなかった硬化していない樹脂を洗い流して原版のパターンの感光樹脂を残す、D.エッチング処理で原図通り感光樹脂がない部分が融ける、E.感光樹脂を剥離させ洗浄する、の流れ作業で構成されている。フォトエッチングの原版/マスクはCAD図面から作図して設計し、マスクに使うパターンと同じものが金属板に加工できる。そして、原版/マスクは1個で繰り返し使用できて、量産する場合でも短期間に低コストで製造が可能である。この流れ作業工程には別のパターンの混入が可能であり、比較的小ロットの生産でも安価となる。
フォトエッチングによる孔加工は、薄板金属ろ材14の微細孔17を丸、楕円、四角等の所望の形状とすることができ、段階的あるいは連続的に孔径を変化させることも可能であり、非常に精密に微細に描かれた原版/マスクのパターンがそのまま加工できる。フォトエッチングは薬品腐食による孔加工なので歪発生のない平坦度を要求するろ材となり、大型大径の薄板金属ろ材14でも滑らかなろ過面が形成できる。フォトエッチングによる孔加工は、貫通方向の断面を円錐状に加工することが可能で、同心円環状、扇状にも分割して容易に加工できる。
連続加圧脱水機は、円盤状の薄板金属ろ材14のろ過面を中心部から半径方向にろ過が進行して圧搾脱水されるので、中心部より外周部に向かって排出すべきろ液量と目抜けSS量抑制の要求に応じて、適宜薄板金属ろ材14に設ける微細孔17の孔径、ピッチを設定すれば、薄板金属ろ材14に設ける多数の微細孔17・・・を同心円環状に配列して、中心部より外周部に向かって徐々に、或いは段階的に孔径を縮小することが可能である。孔径を一定とした従来のろ材に比較して、処理量の増加と脱水水分の低下が行われ、目抜けSS量が抑制されて脱水性が向上する。そして、薄板金属ろ材14の表面が平滑で厚み方向に貫通した微細孔17なので、固形物の停滞による微細孔の目詰まりは進行せず、ろ速の低下、剥離不良は発生しない。薄板金属ろ材14は、洗浄が容易であり、水量は極少量でよく、析出固化による目詰まりは大幅に延命される。万が一目詰まりしても、厚み方向に貫通した孔なので、薬洗浄あるいはジェッター洗浄が効果的である。また、薄板金属ろ材14は高温、溶剤などへの適用が可能であり、劣化がなく長寿命で、汚れを容易に除去できるのでマテリアルリサイクルも可能である。
図7は同心円環状のパターンを段階的に分割する薄板金属ろ材の正面図であって、薄板金属ろ材27を同心円環状の複数のパターンの分割薄板金属ろ材27a、27b、27cに形成し、分割薄板金属ろ材27a、27b、27cの微細孔17を中心部より外周部に向かって段階的に縮小してある。この発明の実施例では、入口濃縮部の微細孔17は、その孔径をφ0.4〜0.7mmとして、開口率を20%程度としてあり、入口濃縮部のろ過面積は全体の1/2程度、少なくとも1/3以上としてある。また、入口部に比べるとろ液量は激減するが、出口圧搾部も両面ろ過のためろ液量が多いので、両面ろ過を考慮して開口率は10%としてある。原液の汚泥濃度や処理量に応じて孔径、ピッチ、ろ過面積を設定するが、ろ過の進行に応じた適正な孔径を適合すれば、過剰な目抜けが防止でき、回収率が向上する。
図7に示す実施例では、食品排水余剰汚泥等の低濃度の汚泥を対称とするもので、薄板金属ろ材27を同心円環状の3パターンに分割し、薄板金属ろ材の分割薄板金属ろ材27a、27b、27cのパターンを中心部より外周部に向かって、孔仕様を入口濃縮部の分割薄板金属ろ材27aをφ0.6mm、中間ろ過部の分割薄板金属ろ材27bをφ0.4mm、出口圧搾部の分割薄板金属ろ材27cをφ0.25mmに配列してある。そして、それぞれの分割薄板金属ろ材27a、27b、27cの面積比を、中心部より外周部に向かって2:1:1となるように設定してある。図15に示す、内周部の圧入圧力濃縮ゾーンAの、低圧で大量にろ液を排出する分割薄板金属ろ材27aの面積を広くして、同時に、微細孔17の孔径を大きくしてある。外周部の羽根圧搾ゾーンCの分割薄板金属ろ材27cの孔径を、中間部の(圧入圧力+羽根濃縮)ゾーンBの分割薄板金属ろ材21bのろ材仕様より小さくしてある。分割薄板金属ろ材27a、27b、27cの適正な面積と孔径の適合により、圧入圧力濃縮ゾーンAの孔径と開口率が改善されて、濃縮工程で処理量が制約されることがなく、処理量の増加と、含水率の低下が可能となる。羽根圧搾ゾーンCでは分割薄板金属ろ材27cの孔径が小さくなり、羽根12aの回転クサビ作用とケーキを半径方向へ湾曲流動させる力が増大し、ケーキに大きなせん断力が加えられても、過剰な目抜けが防止されてSS回収率も増加する。なお、薄板金属ろ材27を同心円環状に分割する分割薄板金属ろ材27a、27b、27cの境界に円環状の無孔域27dを設ければ、孔パターンのデザイン変更に有効である。
図8は同心円環状にパターンを分割する他の実施例の薄板金属ろ材の正面図であって、この発明の実施例では、下水混合生汚泥等の高濃度の汚泥を対象とするもので、同心円環状にパターンを段階的に分割する薄板金属ろ材28の分割薄板金属ろ材28a、28b、28cのパターンを中心部より外周部に向かって孔仕様を、入口濃縮部の分割薄板金属ろ材28aをφ0.7mm、中間ろ過部の分割薄板金属ろ材29bをφ0.5mm、出口圧搾部の分割薄板金属ろ材28cをφ0.3mmに配列し、分割薄板金属ろ材の面積比を1:1:1に設定してある。処理量が入口濃縮部で制約され、出口圧搾部で微細粒子が目抜けすることもなく、回収率を悪化させることがない。なお、薄板金属ろ材27、28のパターンの分割は、処理原液の性状と薄板金属ろ材27、28の大きさに応じて、分割するパターンの段階数を増減し、適宜面積比と孔径を選択できるものである。
図9は扇型状のパーツの分割薄板金属ろ材の実施例であって、
扇型状に分割したパーツに、フォトエッチングで孔加工を施した分割薄板金属ろ材29に、中心部より外周部に向かって3段階に分けて同心円環状の多孔ゾーンA、B、Cを形成してあり、多孔ゾーンA、B、Cの孔径を中心部より外周部に向かって段階的に縮小してある。パーツの分割薄板金属ろ材29は、同一の原版/マスクで低廉に多量生産が可能となり、流れ作業による製造も行える。分割薄板金属ろ材29は、同一の原版/マスクで段階的に微細孔の加工が容易となり、孔パターンのデザインの変更にも有利である。図9に示すように、分割薄板金属ろ材29の側縁部に無孔域29aを設ければ、複数のパーツの分割薄板金属ろ材29a・・・を溶接等による連結が容易となる。図10は薄板金属ろ材の他の実施例であって、4枚の扇型のパーツの分割薄板金属ろ材29・・・を円環状に配列し、分割薄板金属ろ材29・・・の側縁部の無孔域29a・・・を溶接等で接合して薄板金属ろ材30を構成してある。半径方向に分割したパーツの製造方法とすれば、分割薄板金属ろ材29が小さいため、巾狭のフォトエッチング加工装置でも流れ作業による製造が可能となり低廉なろ材となる。
図11は半円環状のパーツの分割薄板金属ろ材の実施例であって、半円環状のパーツの分割薄板金属ろ材31に内周部と外周部に同心円環状の多孔ゾーンA’、B’を形成してある。微細孔17の孔径を多孔ゾーンA’より多孔ゾーンB’を縮小して、分割薄板金属ろ材31の半径方向の側縁部に無孔域31aを設けてある。図12は薄板金属ろ材の他の実施例であって、図11に示す、2枚の半円環状の分割薄板金属ろ材31、31を円環状に配列し、分割薄板金属ろ材31、31の無孔域31a、31aを溶接等で接合して薄板金属ろ材32を構成してある。
図13は薄板金属ろ材パーツに分割した薄板ろ材の実施例であって、パーツの扇型状の分割薄板金属ろ材33が、更に内周部の分割薄板ろ材34と外周部の分割薄板ろ材35のパーツに分割してあり、分割薄板ろ材34、35の扇型の側縁部に無孔域34a、35aと、内周部と外周部の分割薄板ろ材34、35の接合部に無孔域34b、35bを設けてある。図14は薄板金属ろ材の他の実施例であって、図13に示す、パーツの内周部の分割薄板ろ材34と外周部の分割薄板ろ材35を円環状に配列し、内周部の薄板ろ材34と外周部の薄板ろ材35の無孔域34a、34b、35a、35b・・・を溶接等で接合して薄板金属ろ材36を構成してある。フォトエッチングも他の加工と同様に製作寸法に制約があるが、円盤状のろ材を半径方向と円周方向に数分割することにより、小型の原版/マスクで低廉に多量生産が可能となる。なお、切削であるドリル孔加工は、小型小径の薄板金属ろ材14の製作に適するものであり、小型小径の薄板金属ろ材14や、小径のパーツの分割薄板金属ろ材29や分割薄板ろ材34、35の加工が適用できる。
先ず、外筒のろ材孔径を段階的に縮小するスクリュープレスと、連続加圧脱水機の薄板金属ろ材の構造の相違に基づく作用効果を検討し、連続加圧脱水機のろ材孔径の割振り構成を考察した。スクリュープレスは、図16に示すように、排出方向に容積が減少するろ過室内を、軸方向にスクリューが回転する構造であり、その送り作用で強制的に体積を減少させて圧搾作用を発生させる。スクリュープレスは、排出すべきろ液量の減少とろ過圧力の上昇に応じて、入口濃縮部を比較的大孔径/大開孔率とし、出口圧搾部を比較的小孔径/小開孔率とする考え方である。スクリュープレスはスクリューコンベアと同じ搬送機能を有しており、入口濃縮部に加えるろ過圧力は初期濃縮のためだけに作用させればよく、低圧でよいので目抜けの観点からも、ろ材の孔径は連続加圧脱水機より大きくできる。
一方、連続加圧脱水機の羽根形状は、図15に示すように、間隔が変化しない円盤状のろ過室の中心部から圧入された汚泥を、複数の後退羽根で外周方向に押し出して、後退羽根と外周で囲まれたくさび状の容積が拡大する圧搾部に押し込むことで圧搾作用を発生させる。連続加圧脱水機の搬送作用は遅れ角を施した羽根車により発生するが、汚泥の水分が高く流動性が高い段階では搬送作用は大きくない。そのために原液の圧入圧力を大きくし、入口濃縮部では圧入圧力の押し出し作用と羽根車の搬送作用の共同作用で所望の搬送作用を得ている。入口濃縮部での高いろ過圧でも目抜けが多くならぬように、ろ材の孔径はスクリュープレスより小さく選定しなければならない。したがって、連続加圧脱水機の入口濃縮部のろ材の孔径はスクリュープレスのそれよりも大幅に小さく選定する。具体的には、スクリュープレスφ1〜2mmに対してその半分以下、φ0.4〜0.7mm程度となる。
スクリュープレスは外筒の筒状ろ過面を軸方向にろ過が進行し、外筒のろ過面積も形状も変化しない。一方、連続加圧脱水機は円盤状ろ過面を中心部から半径方向にろ過が進行するため、扇状に拡大して面積が著しく変化する。連続加圧脱水機は、中心部より外周部に向かって排出すべきろ液量と目抜けSS量抑制の要求に応じて孔径を徐々に縮小しなければ、スクリュープレスとは構造、作用が異なるので十分な効果は得られない。スクリュープレスは片面ろ材の構造であり、スクリュープレスの単位ろ過面積当りの脱水処理能力は連続加圧脱水機より劣る。スクリュープレスの入口濃縮部のろ材の実績一般値は、開口率20%程度である。一方、連続加圧脱水機は両面ろ過であり単位ろ過面積当りの脱水処理能力が高い。初期濃縮機能を大きくし、処理量を入口で制約しないように配分する必要がある。
排出すべきろ液量の減少とろ過圧力の上昇に応じて、入口濃縮部を比較的大孔径/大開孔率とし、出口圧搾部を比較的小孔径/小開孔率とする考え方はスクリュープレスの場合と同様であが、連続加圧脱水機では対応する面積が著しく拡大するので、入口(中心部)からの距離および孔径の割振り構成の設定がスクリュープレスとは異なり、この扇状に拡大するろ過面形状に応じた適正な割振りを設定すれば、孔仕様一定のろ材に比べて大きな性能向上が達成される。具体的には入口濃縮部から出口圧搾部への各工程を面積基準で同心円環状に分割・割振りするのがよい。連続加圧脱水機は高い開口率、例えば孔径φ0.4mm、ピッチ0.6mmとすれば、開口率は40%になるが残存部の寸法が余りに小さく強度的あるいは繊維状物の引っ掛かりなど問題があり採用できない。孔径φ0.4mm、ピッチ0.85mm、開口率20%程度が採用可能の限界である。開口率を上げることは現実には困難であり、初期濃縮ゾーンの面積を大きく採ることとなる。汚泥濃度や処理量によって異なるが、入口濃縮ゾーンは具体的には全体の1/2程度、少なくとも1/3以上必要である。また、入口部に比べるとろ液量は激減するが、出口圧搾部も両面ろ過のためろ液量が多いので開口率をそれなりに確保する必要がある。目抜け防止、回収率確保の観点から不用に開口率を上げる必要はないものの、両面ろ過を考慮して開口率は10%確保しておく必要がある。
次に、連続加圧脱水機の薄板金属ろ材に適する素材加工方法について、入口濃縮部、出口圧搾部の孔径および同心円環状割振りを実行するための製作上の課題を検討した。ろ材の素材加工方法としては、A.打抜き切断であるパンチング孔加工、B.切削であるドリル孔加工、C.高エネルギー投入による溶融であるレーザービーム、電子ビーム、放電孔加工、D.孔加工原理が薬品腐食であるフォトエッチング孔加工がある。本願発明のろ材への適用の可能性を孔加工技術、同心円環状割振、及び分割製作と接合について検討した。パンチングメタルは孔径一定の従来型ろ材でも、φ0.4未満の孔径になると1000mm以上の巾の素材が入手できないため、φ1000以上への適用が困難であり、巾の狭い素材を溶接して接合しなければならず、採用されていないのが実態である。直径φ200mm程度の小型の連続加圧脱水機であれば採用できるが、直径φ1500mm程度の大型の連続加圧脱水機になるとほとんど実施不可能となる。同心円環状に分割加工したものを同心円で接合することは材料採りの都合上、角形状の素材から円形に打ち抜いて、更に同心円環状の内側を抜く必要がある。破棄する材料が著しく多くなり非現実的である。また、パンチングメタルでは同心円環状に段階的に孔径を変化させることは極めて困難である。1本パンチでプログラム加工すれば理屈上は可能であるが膨大な時間を要する。通常流通しているパンチングメタルは、加工全巾に亘る2列程度のパンチ金型で抜いていくので、円環状の抜きにはパンチの型を特殊設計してもパンチングマシーンの構造上対応できない。
ろ材孔仕様一定のウェッジワイヤーは、例えばスリット巾0.3mmでワイヤー巾1.5mmのとき開口率20%と比較的高い開口率が確保でき、1500巾程度までの加工が可能であるが、部分的にスリット巾を変えることはウェッジワイヤーの構造上極めて困難である。パンチングメタルと同様に同心円環状に加工したものを組み合わせることは膨大な加工を加えれば不可能ではないが、元々高価であるうえに材料採りの都合で破棄する材料が多くなり、パンチングメタル以上に実用性が低い。特に、連続的に孔径を変化させるろ材は、パンチングメタル、ウェッジワイヤーは対応できない。切削であるドリル孔加工は、加工速度が遅いため、大型大径の薄板金属ろ材では極めて高価となり、大型大径の加工部のろ過面に発生する熱による歪の問題もあるが、小型小径の薄板金属ろ材であれば、段階的に縮小した孔径の加工と、断面を円錐径状とすることも可能である。
連続的に孔径を変化させるろ材の加工技術として、電子ビーム、レーザービーム、放電加工、フォトエッチング加工などがあるが、同心円環状に徐々に孔径を変化させる直径がφ1500以上の大径ろ材となると、工作機械の制約で加工不能である。比較的小さな機種への適用は可能であるが、製作費が高価となるなどの制約がある。レーザービーム、電子ビーム、放電加工は、投入エネルギーをプログラムコントロールすれば原理的には連続変化の孔径加工も可能であるが、基本原理が金属を高エネルギーで加熱し溶かす方法なので、残留熱応力のため歪易く、更に孔径やピッチを変化させるとその歪量も変化してろ材がうねる場合がある。平坦度を要求する連続加圧脱水機のろ材には好ましくない現象である。段階的な同心円環状の孔径変化程度のろ材ならば小型機種への適用は可能性であるが、いずれも高価な専用工作機で、1枚ずつ加工しなければならず極めて高価であり、多量に生産する場合、余程多くの工作機を保有していないと製造に長期間を要する。
フォトエッチングはマスクに使うパターンと同じものが金属板に加工できるので、非常に精密に微細に描かれたパターンがそのまま加工できる。原版/マスクはCAD図面から作図して設計するので、孔径を同心円環状、扇状は言うまでもなく所望の形状に分割でき、段階的あるいは連続的に孔径を変化させることも容易である。このフォトエッチングの加工工程は、A.金属表面に感光樹脂を塗布、B.原版(マスク)を通した光で露光して樹脂を硬化させる、C.現像して光の当らなかった硬化していない樹脂を洗い流して原版のパターンの感光樹脂を残す、D.エッチング処理で原図通り感光樹脂がない部分が融ける、E.感光樹脂を剥離させ洗浄する、の流れ作業である。フォトエッチングの原版/マスクは1個で繰り返し使用でき、多量生産する場合でも短期間に低コストで製造できる。この流れ作業工程には別のパターンを介在させることも可能であり、比較的小ロットの生産でも高価にはならない。フォトエッチングは加工サイズに若干の制約はあるが、連続加圧脱水機の最大サイズφ1500用ろ材の場合でも円周方向を4分割し扇型の小パーツにすれば通常のフォトエッチングラインの巾(その多くは600mm以下)で十分加工できる。連続加圧脱水機φ500の小型であれば一体で、φ700ないしはφ1000程度ならば直径方向に2分割でよい。
以上の理由により、フォトエッチングによる孔加工は、孔のデザインが自由に設計でき、薬品腐食による孔加工なので歪発生のない微細孔のろ過面となり、本発明の孔径の要求を満足する最も優れた方法である。フォトエッチングも他の加工と同様に製作寸法に制約はあるが、円盤状のろ材を半径方向に分割し、或いは半径方向と円周方向に数分割することにより、同一の原版/マスクで低廉に多量生産が可能となる。フォトエッチングによる孔加工は、円形、長円形、スリットの孔径が可能であり、貫通方向の断面を円錐状に加工することもできる。
上記の考察に基づき、孔仕様を中心部より外周部に向かって縮小する薄板金属ろ材を使用した連続加圧脱水機と、孔仕様一定の薄板金属ろ材を使用した連続加圧脱水機に、食品排水余剰汚泥と下水混合生汚泥の原液を仕様して、孔仕様の違いによる脱水性能の比較実験を行なった。連続加圧脱水機は、円環状の薄板金属ろ材φ700×2、ろ過室厚み50mm、ろ過面積1.3m2の試験機を使用した。実験に使用する薄板金属ろ材は、ケースA:ろ材の孔径を一定の0.4mmとした従来の薄板金属ろ材と、ケースB:薄板金属ろ材の分割薄板金属ろ材のパターンを中心部より外周部に向かって、孔仕様を入口濃縮部=0.6mm、中間ろ過部=0.4mm、出口圧搾部=0.25mmとし、分割薄板金属ろ材の面積比を2:1:1とする薄板金属ろ材を使用した。実験に使用する原液は、汚泥濃度1.0%の食品排水余剰汚泥に、高分子凝集剤添加率1.2%を添加して、この原液を圧入圧力35kPaでろ過室の入口濃縮部に圧入して行った。その結果を表1に示す。本願発明に使用するケースBの微細孔を段階的に縮小する薄板金属ろ材は、従来のろ材の孔径を一定としたケースAの薄板金属ろ材と比較して、ろ速は29%増加し、含水率は2ポイント低下して、SSの回収率は13ポイント増加したことが分かる。
Figure 2006346530
次に、分割薄板金属ろ材のパターンの面積比を変更し、上記の試験機を使用して実験を行った。実験に使用する薄板金属ろ材は、ケースA:ろ材の孔径を一定の0.5mmとした従来の薄板金属ろ材と、ケースB:薄板金属ろ材の分割薄板金属ろ材のパターンを中心部より外周部に向かって、孔仕様を入口濃縮部=0.7mm、中間ろ過部=0.5mm、出口圧搾部=0.3mmとし、分割薄板金属ろ材の面積比を1:1:1とする薄板金属を使用した。実験に使用する原液は、汚泥濃度3.0%の下水混合生汚泥に高分子凝集剤添加率0.8%を添加して、この原液を圧入圧力30kPaでろ過室に圧入して行った。その結果を表2に示す。本願発明に使用するケースBの微細孔を段階的に縮小する薄板金属ろ材は、従来のろ材の孔径を一定としたケースAの薄板金属ろ材と比較すると、ろ速は40%増加し、含水率は3ポイント低下して、SSの回収率は5ポイント増加したことが分かる。
Figure 2006346530
上記の実験結果から、連続加圧脱水機は円盤状ろ過面の中心部から外周部に向かってろ過が進行するが、ろ過の進行に応じてろ材の孔径、ピッチを同心円環状に適合させれば、孔径が一定のろ材に比べて処理量の増加あるいは脱水水分の低下など脱水性が向上することが分かる。さらに、ろ過の進行に応じた適正な孔径の適合によって過剰な目抜けが防止でき、回収率が向上している。更に、フォトエッチングによる孔加工を用いれば、孔仕様のデザインが自由に行なわれ、連続的に孔径をデザインできる。円盤状のろ材を半径方向に分割し、或いは半径方向と円周方向に分割製造して接合する製造方法とすれば、各分割薄板金属ろ材が小さいため、巾狭のフォトエッチング加工装置でも流れ作業による製造が可能となり低廉なろ材を提供できる。本来、微細貫通孔の薄板金属ろ材は目詰まりし難く且つ洗浄し易いが、フォトエッチングによれば孔断面が円錐状にできるので小孔径側をろ過面、大孔径側をろ液排出側とすれば、さらにそれらの特性が強化される。
本発明に係わる固液分離用薄板金属ろ材とその薄板金属ろ材を用いた連続加圧脱水機は、ろ過板に張設する薄板金属ろ材の微細孔を同心円環状に配列し、中心部より外周部に向かって孔径を縮小し、ろ過の進行に応じた適正な孔径を適合させたので、ろ材の孔径を一定とした従来の薄板金属ろ材と比較して、ろ速、含水率、SSの回収率等の脱水性能が大幅に向上し、原液の処理量の増加とケーキの含水率を低下させ、回収率が向上する連続加圧脱水機となるものである。
したがって、下水汚泥や食品排水余剰汚泥、し尿汚泥などの原液を濃縮加圧脱水する脱水機となるものである。
この発明に係る連続加圧脱水機の縦断面図である。 同じく、ろ過板に張設する薄板金属ろ材の正面図である。 同じく、薄板金属ろ材の微細孔の縦断面図である。 同じく、ろ過板の裏面に配設する補強用のパンチングメタルの正面図である。 同じく、羽根車を配設したろ過室の側面図である。 同じく、連続加圧脱水機の側面図である。 同じく、同心円環状にパターンを分割する薄板金属ろ材の平面図である。 同じく、同心円環状にパターンを分割する他の実施例の薄板金属ろ材の平面図である。 同じく、扇型状パーツの分割薄板金属ろ材の平面図である。 同じく、薄板金属ろ材の他の実施例の平面図である。 同じく、半円環パーツの分割薄板金属ろ材の平面図である。 同じく、薄板金属ろ材の他の実施例の平面図である。 同じく、扇型パーツの分割薄板ろ材の平面図である。 同じく、薄板金属ろ材の他の実施例の平面図である。 連続加圧脱水機の脱水作用を示す概念図である。 スクリュープレスの脱水作用を示す概念図である。
符号の説明
1 ろ過板
2 ろ室外環
4 ろ過室
12 羽根車
14、27、28、30、32、36 薄板金属ろ材
17 微細孔
27a、27b、27c、28a、28b、28c、29、31、33 分割薄板金属ろ材
27d、28d、29a、31a、34a、34b、35a、35b 無孔域
34、35 分割薄板ろ材

Claims (9)

  1. 厚み方向に貫通した微細孔を有する固液分離装置の薄板金属ろ材において、素材にフォトエッチングによる孔加工を施して、内周部から外周部に向かって縮小する微細孔(17・・・)を同心円環状に配列して、薄板金属ろ材(14、27、28、30、32、36)を製作することを特徴とする固液分離用薄板金属ろ材。
  2. 上記薄板金属ろ材(14、27、28、30、32、36)の微細孔(17・・・)が、貫通方向断面を円錐状に形成してあることを特徴とする請求項1に記載の固液分離用薄板金属ろ材。
  3. 一対のろ過面を有する円盤状のろ過板(1、1)と環状のろ室外環(2)とでろ過室(4)を形成し、このろ過室(4)に回転自在な羽根車(12)を配設した加圧脱水機において、中心部より外周部に向かって排出すべきろ液量と目抜けSS量抑制の要求に応じて、ろ過板(1、1)に配設する薄板金属ろ材(14、27、28、30、32、36)の微細孔(17)を同心円環状に配列して中心部より外周部に向かって徐々に孔径を縮小したことを特徴とする薄板金属ろ材を用いた連続加圧脱水機。
  4. 上記薄板金属ろ材(27、28)を同心円環状の複数のパターンの分割薄板金属ろ材(27a、27b、27c、28a、28b、28c)に形成し、分割薄板金属ろ材(27a、27b、27c、28a、28b、28c)の微細孔(17)を中心部より外周部に向かって段階的に縮小したことを特徴とする請求項3に記載の薄板金属ろ材を用いた連続加圧脱水機。
  5. 上記薄板金属ろ材(27)を同心円環状の3パターンに分割し、それぞれの分割薄板金属ろ材(27a、27b、27c)の面積比を、中心部より外周部に向かって2:1:1としたことを特徴とする請求項4に記載の薄板金属ろ材を用いた連続加圧脱水機。
  6. 上記薄板金属ろ材(28)を同心円環状の3パターンに分割し、それぞれの分割薄板金属ろ材(28a、28b、28c)の面積比を、中心部より外周部に向かって1:1:1としたことを特徴とする請求項4に記載の薄板金属ろ材を用いた連続加圧脱水機。
  7. 上記薄板金属ろ材(30、32)を、半径方向に分割した複数枚のパーツの分割薄板金属ろ材(29、31・・・)で構成し、分割薄板金属ろ材(29、31)の側縁部に無孔域(29a、31a)を設けたことを特徴とする請求項3乃至6の何れか1項に記載の薄板金属ろ材を用いた連続加圧脱水機。
  8. 上記薄板金属ろ材を、同心円環状と半径方向に分割した複数枚のパーツの分割薄板ろ材(34、35)で構成し、分割薄板ろ材の接合部に無孔域(34a、34b、35a、35b)を設けたことを特徴とする請求項7に記載の薄板金属ろ材を用いた連続加圧脱水機。
  9. 上記薄板金属ろ材(14、27、28、30、32、36)の微細孔(17)の貫通方向断面を円錐状に形成し、ろ過室側からろ液排出側に向かって拡開する微細孔(17)としてあることを特徴とする請求項3乃至8の何れか1項に記載の薄板金属ろ材を用いた連続加圧脱水機。
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