JP2006345400A - ビデオカメラ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 繋ぎ境界線が目立たない高品質なパノラマ画像を生成することができるとともに、既に記録された映像から高品質なパノラマ画像を生成することができ、しかもパノラマ画像を生成するための特別なハードウェア構成を必要としない安価なビデオカメラ装置を提供する。
【解決手段】 撮像部2からの映像信号を同期機構5が静止画エンコーダ部3と動画エンコーダ部4に同期情報を与えることにより、動画情報と静止画情報との間で同期を取ることができ、パノラマ画像生成部8がパノラマ生成制御入力部9からの指示に基づき、動画の動き情報を利用して対応する静止画映像を繋ぎ合わせることで、パノラマ画像を生成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、動画像と静止画の両方を記録可能なビデオカメラにおいて、複数の静止画を連結させて高精細なパノラマ画像を生成することができるビデオカメラ装置に関するものである。
近年、ビデオカメラの高性能化が進んでおり、主機能である動画を記録(録画)する機能に加え、デジタルスチルカメラ並みの高画質で静止画を撮影する機能を持つものが普及しつつある。さらに、このようなビデオカメラにおいて、撮影された高精細な静止画像を張り合わせてパノラマ画像を生成することができるものもある。
この機能を監視カメラなどに応用すると、通常よりも画角を広く撮影することができるため、より証拠性の高い画像を残すことができるようになる。ここで、パノラマ画像を生成する手段として、特許文献1に記載のものが知られている。
例えば、図12は、このパノラマ画像生成方法を用いたパノラマ画像生成装置の一例を示すブロック図である。このパノラマ画像生成装置では、まずコントローラ101からのパノラマ生成指示により、カメラ102から入力された映像で初期位置となる画像をメモリ103に取り込み、レコーダ104に記録する。
次に、撮影者はカメラ102を所望のパノラマ画像を取得できるように移動させる、例えばパン動作させる。このときカメラ102の移動方向を、動き検出部105で判定し、その動き方向によって繋ぎしろとなる画像の位置をメモリ103に記録する。
さらに、パターンマッチング部106が、現在入力されている画像が繋ぎしろの画像と一致するかどうかの判定を行う。このパターンマッチングの結果、次の画像を取り込むタイミングであると判断されたら、パターンマッチング部106はコントローラ101に指示を行う。
これにより、コントローラ101はメモリ103の画像をレコーダ104に記録するように指示を行う。このようにして、使用者は、繋ぎしろに位置が合わさるようにカメラ102を動かすことで、レコーダ104に所望のパノラマ画像が記録される。
特開2000−217028号公報
しかしながら、特許文献1に記載のパノラマ画像生成装置では、静止画の記録がパターンマッチング部のタイミング判定による決定方式であるため、記録された静止画が他の静止画との整合性という点では必ずしも最良のものであるとは限らない。例えば、カメラ移動によるブレなどがまだ残っている段階で、静止画を記録してしまう可能性が否めない。このような場合、生成されるパノラマ画像は、静止画同士の繋ぎ境界線が不自然な画像となってしまう。
また、当然のことではあるが、特許文献1に記載のパノラマ画像生成装置では、撮影前の段階でパノラマを生成するという指示がカメラ側に与えられてから、ブロック図による動作を行う。そのため、撮影後の映像に対して、ユーザがパノラマ画像を欲したとしても、再撮影を行わなければならない。
また、特許文献1に記載のパノラマ画像生成装置では、図12に示すように、静止画の撮影タイミングを決定するために、コントローラ部、動き検出部、パターンマッチング部、メモリ、スイッチといった部分が、ハードウェア的に連携を取る必要がある。例えば、パターンマッチング部106から出力する結果に基づき、静止画記録のシャッターとなるトリガ107が必要となる。そのため、パノラマ画像を生成するための各種の回路などを設けることが必要となり、その分、製造コストの増大をもたらす。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、繋ぎ境界線が目立たない高品質なパノラマ画像を生成することができるとともに、撮影後にパノラマ画像を得たい場合に、既に記録された映像から前述のような高品質なパノラマ画像を生成することもでき、しかもパノラマ画像を生成するための特別なハードウェアを必要としない安価なビデオカメラ装置を提供することを目的とする。
本発明に係るビデオカメラ装置は、静止画と動画の双方を撮像して記録可能なビデオカメラ装置であって、前記撮像した被写体に応じて静止画または動画の映像信号を出力する撮像部と、前記撮像部からの映像信号に基づき同期情報を生成する同期手段と、前記撮像部で生成された前記静止画の映像信号を圧縮符号化するとともに、前記圧縮符号化された静止画映像と前記同期手段で生成された同期情報とを組にした静止画情報を出力する静止画エンコーダ部と、前記撮像部で生成された前記動画の映像信号を圧縮符号化するとともに、圧縮符号化された動画映像と前記同期手段で生成された同期情報を組にした動画情報を出力する動画エンコーダ部と、前記静止画エンコーダ部で生成された前記静止画情報を蓄積する静止画蓄積部と、前記動画エンコーダ部で生成された前記動画情報を蓄積する動画蓄積部と、パノラマ画像に関する指示が外部から入力可能であり、前記入力された指示をパノラマ生成制御情報として出力するパノラマ生成制御入力部と、前記パノラマ生成制御入力部からの前記パノラマ生成制御情報に基づき、前記静止画蓄積部に蓄積されている前記静止画情報と前記動画蓄積部に蓄積されている前記動画情報とを用いてパノラマ画像を生成するパノラマ画像生成部とを備えるものである。このような構成により、パノラマ画像生成部は動画蓄積部にある動き情報と動画同期情報に基づきカメラの移動を検知し、パノラマの元画像には静止画蓄積部にある静止画映像を用いることで、高精細なパノラマ画像を得ることができる。このとき、静止画蓄積部に記録されている複数の静止画映像から最適なものを選択することで、繋ぎ境界線が目立ちにくく、あたかも広い画角で撮影した高品質なパノラマ画像を得ることができる。また、パノラマ画像生成部をマイコンなどのプログラムで実現することにより、静止画蓄積部と動画蓄積部に対するー連のデータ処理を前記マイコンで行うことができるので、静止画蓄積部と動画蓄積部に所望の映像が含まれていれば、撮影後であってもパノラマ画像の生成を行うことができ、さらにはパノラマ画像生成のために特別なトリガ機構などを要することもなく、プログラム処理だけで安価にパノラマ画像生成機能を実現することができる。
また、前記同期手段は、同期情報として、前記撮像部からの入力映像が撮影されたときの時間と関連して前記静止画映像の各フレームに割り当てられる静止画タイムスタンプ情報および前記静止画映像の画像サイズ情報のうち少なくとも一つ以上の情報から構成される静止画同期情報を生成するとともに、前記入力映像が撮影された時間と関連して前記動画映像の各フレームに割り当てられる動画タイムスクンプ情報および前記動画映像の画像サイズ情報のうち少なくとも一つ以上の情報から構成される動画同期情報を生成するものである。
また、前記パノラマ生成制御入力部は、パノラマ生成の開始時間及び終了時間に相当するパノラマ生成開始及びパノラマ生成終了の各指示情報、およびパノラマ画像のサイズを意味する画角設定情報のうち、少なくとも一つ以上の情報から構成されるパノラマ生成制御情報を生成するものである。
また、前記パノラマ画像生成部は、前記静止画蓄積部に記録される前記静止画情報に含まれる静止画同期情報と、前記動画蓄積部に記録される前記動画情報に含まれる動画同期情報を取り出して解析することで、前記パノラマ画像生成部が動画と静止画との間の時間的及び空間的な関連付けを行うものである。
また、前記パノラマ画像生成部は、前記パノラマ生成制御入力部からのパノラマ生成制御情報を受け取り、このパノラマ生成制御情報に含まれる前記パノラマ生成開始及び終了の各指示情報に基づき、前記動画蓄積部に蓄積されている前記動画情報から動き情報と前記動画同期情報を取り出し、これらの情報の解析結果と前記パノラマ生成制御情報に含まれるパノラマ画角設定情報に基づいて前記静止画蓄積部から前記静止画同期情報を取り出し、パノラマ画像の生成に使用する領域を決定し、この決定された領域に対して前記パノラマ生成開始及び終了の各指示情報に基づき前記静止画蓄積部からパノラマ画像を生成するものである。
また、前記動画エンコーダ部が生成する動き情報は、前記入力映像を圧縮符号化する過程において生成された動きベクトルである。
また、前記パノラマ生成制御入力部は、パノラマ画像の作成期間に関する指示を前記パノラマ画像生成開始及び終了の各指示情報に変換するとともに、パノラマ画像の画角に関連する指示を前記画角設定情報に変換し、これらパノラマ画像生成開始及び終了の各指示情報と前記画角設定情報とを組にしたパノラマ生成制御情報とするものである。
本発明のビデオカメラ装置によれば、従来のパノラマ画像生成方法に比べて、繋ぎ境界線の違和感が少ない品質の高いパノラマ画像を生成することができる。さらに、静止画蓄積部と動画蓄積部に静止画情報と動画情報が残っている限りは、撮影後であってもパノラマ画像を作成することが可能である。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施形態に係るビデオカメラ装置1の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態では、パノラマ画像の生成動作中、ユーザが本ビデオカメラ装置1をパン動作(移動)させながら、所望の範囲がおさまるようにして撮影する場合について説明する。
本実施形態のビデオカメラ装置1は、撮影部2と、静止画エンコーダ部3と、動画エンコーダ部4と、同期手段である同期機構5と、静止画蓄積部6と、動画蓄積部7と、パノラマ画像生成部8と、パノラマ生成制御入力部9とを備えている。
撮像部2は、撮影対象となる被写体を撮影し、その映像をカメラ内部の各モジュールヘ映像信号2Aとして伝達するものである。本実施形態では、CCDやCMOSなどのイメージセンサを有するカメラで構成されており、30fps(Frames Per Second;毎秒当たり動画フレーム数)などの一定の周期で映像信号2Aを生成する。さらに、この撮像部2は、図示しないAD変換器などを備えており、映像信号2Aはデジタル信号として出力され、静止画エンコーダ部3、動画エンコーダ部4、および同期機構5に入力する。
静止画エンコーダ部3は、撮像部2より入力した映像信号2Aを、静止画像圧縮符号化方式に基づき前述の動画エンコーダ部4で生成される動画映像4aよりも高解像度で圧縮符号化し、静止画映像3aを生成する。ここで、使用する静止画像圧縮符号化方式としては、JPEG方式(Joint Photographic Experts Group;カラー静止画の圧縮・伸張方式)を利用することとするが、他方式であっても構わない。さらに、静止画エンコーダ部3は、同期機構5からの静止画同期情報5aと静止画映像3aとを組とした静止画情報3Aとして、静止画蓄積部6に出力する。
動画エンコーダ部4は、撮像部2より入力された映像信号2Aから、動画像圧縮符号化方式に基づき圧縮符号化した動画映像4aを生成する。ここで、使用する動画像圧縮符号化方式としては、例えば、「動きベクトル情報」を利用した規格であるMPEG(Motion Picture Expert Group;カラー動画の圧縮・伸張方式)−4方式を利用することとする。なお、動きベクトル情報を利用した規格であれば、MPEG−1方式やMPEG−2等の他方式を利用してもよい。このとき、動画圧縮符号化の過程で発生した動きベクトル情報を「動き情報4b」とする。
同期機構5は、一定周期で生成される時間情報(タイムスタンプ)と静止画の画角情報を、静止画エンコーダ部3に静止画同期情報5aとして伝達する。また、動画エンコーダ部4には、時間情報と動画の画角情報とを動画同期情報5bとして伝達する。さらに、動画エンコーダ部4は、同期機構5からの動画同期情報5bと、動画映像4aと、動き情報4bとを組とした動画情報4Aとして、動画蓄積部7に出力する。なお、ここでは、動きベクトル情報を、動き情報4bとして、動画映像4aとは別々に記述しているが、パノラマ画像生成部8の処理能力に余裕があれば、動画映像4aを、デコードして得られる動きベクトル情報と同一のものであるので、必ずしも別々に送らなくてもよい。
パノラマ画像生成部8は、パノラマ生成制御情報8Aに基づき、パノラマ画像Pの生成を行う。まず、動画蓄積部7からの動き情報4bと動画同期情報5bに基づき、ビデオカメラ装置1が撮影時にどのように移動したかを判別する。次に、この判別結果に基づき、静止画蓄積部6にある静止画情報3Aの静止画映像3aを張り合わせながらパノラマ画像Pを生成し、出力する。このパノラマ画像生成部8は、マイコンとプログラムから構成されており、マイコンがメモリに記録された各種のプログラムを実行することによってパノラマ画像生成部8の制御や処理などを行う。パノラマ画像Pを生成するアルゴリズムの詳細については、後述の図2に示すフローチャートに基づき説明する。
パノラマ生成制御入力部9は、ユーザが所望のパノラマ画像Pを生成する上で必要となるパラメータの入力が可能な入力装置であり、ユーザはパノラマ生成開始と終了の指示情報9aや、生成されるパノラマ画像Pの画角設定情報9bなどからなるユーザの指示情報9Aを指定する。パノラマ生成制御入力部9は、このユーザの指示情報9Aをパノラマ画像生成部8にパノラマ生成制御情報8Aとして伝達する。
次に、本実施形態のビデオカメラ装置1において、特に本発明の動画情報4Aの動き情報4bを用いて、対応する静止画映像3aからビデオカメラ装置1の通常の撮影領域よりも広い画角のパノラマ画像Pを生成するまでの一連のアルゴリズムについて、図2のフローチャートを参照しながら説明する。
(1)まず、パノラマ画像生成の処理開始により、ビデオカメラ装置1の電源が立ち上がり、各種設定の初期化を行う(ステップS1)。これにより、ビデオカメラ装置1は録画可能状態となり、パノラマ生成制御入力部9からのパノラマ生成制御情報8Aの入力待ちとなる。
(2)パノラマ画像生成部8がパノラマ生成制御入力部9からパノラマ生成制御情報8Aがあるかどうかを判定する(ステップS2)。このパノラマ生成制御情報8Aがない場合は、パノラマ生成制御情報8Aが来るまで待ち続ける。この間に、ユーザは、パノラマ生成制御入力部9を介して、パノラマ生成開始と終了の指示情報9aと画角設定情報9bとからなるユーザの指示情報9Aを入力する。
(3)このパノラマ生成制御情報8Aがあった場合は、パノラマ生成制御情報8Aに基づき、図3のように複数の画像3aから作成されるパノラマ画像Pのパノラマ使用領域αを決定する(ステップS3)。まず、図4のようにパノラマ生成開始と終了の指示情報9aに基づき、パノラマ画像Pの生成に使用する静止画映像3aのフレームを決定する。次に、決定された静止画映像3aの各静止画フレームに対応する、動画映像4aの動画フレ−ムの動き情報4bを、後述の(1)式及び(2)式を用いることで、図5(A)、(B)に示すように静止画の動きに対応する静止画動き情報3bに変換する。なお、静止画映像3aと動画映像4aの画像サイズ比は、静止画同期情報5aと動画同期情報5bに含まれる画像サイズに関する情報を用いる。
Still_mvx=Mov_mvx×Still_Xsize/Mov_Xsize ・・・(1)
Still_mvy=Mov_mvy×Still_Ysize/Mov_Ysize ・・・(2)
但し、Still_mvx,Still_mvy;静止画の動きベクトル情報(X方向,Y方 向)
Mov_mvx,Mov_mvy;動画の動きベクトル情報(X方向,Y方向)
Still_Xsize,Still_Ysize;静止画の画角(X方向,Y方向)
Mov_Xsize,Mov_Ysize;動画の画角(X方向,Y方向)
この動き情報4bは動画映像4a用に生成されたものであるが、動画映像4aと静止画映像3aの入力元である映像信号2Aは同じであるので、図5に示すように、動き情報4bと静止画動き情報3bは、動画映像4aと静止画映像3aのサイズ比に従う。この静止画動き情報3bに基づき、ビデオカメラ装置1がどのように撮影領域を移動させたかを判定する。次に、画角設定情報9b(図1参照)に基づき、この領域からパノラマ使用領域αを決定する。このときの矩形領域の選び方としては、図6のように静止画映像3aが含まれる部分から選択するのが望ましい。なお、場合によって画像を含まない領域があっても構わないのであれば、図7のような、画像がない領域を含む長方形を選択してもよい。この場合、画像のない部分に黒などの任意の画像で塗りつぶすなどの処理を行う。このようにして、パノラマ使用領域αを決定する。
(4)決定されたパノラマ使用領域αを網羅する静止画映像3aを選択する。まず、この範囲を網羅する静止画映像3aのフレーム数が最少になるように選択する。この選択方法は種々考えられるが、ここでは、図8のように、パノラマ使用領域αの端から順に静止画映像3aで未割り当て領域を塗りつぶす方法を選択する。図9に示すように、画像と画像が重なった領域は繋ぎしろβとする。また、図10に示すように、割り当てに使用されなかった静止画映像3aのフレームは、繋ぎしろ候補β0とする。また、繋ぎしろβにより境界線となる候補は2つできるが、境界線の違和感が目立たないほうが図11の繋ぎ境界線β1となるように、重ね方を決定する。この違和感の判定方法は、エッジ検出フィルタ等の画像処理を用いる。こうして選択された静止画映像3aを張り合わせてパノラマ画像Pとする(ステップS4)。
(5)作成されたパノラマ画像Pの各繋ぎ境界線β1において不自然な部分がないかを判定する。これは、先ほどと同様に、各繋ぎ境界線β1に対してエッジ検出フィルタ等の画像処理結果を用いて判定する(ステップS5)。
(6)不自然な繋ぎ境界線β1がある場合は、繋ぎ境界線β1を自然にする処理を行う(ステップS6)。これは、先ほど繋ぎしろ候補β0として決定された静止画映像3aの中から繋ぎ境界線β1が最も自然となる静止画映像3aのフレームで置き換えを行なう。選択基準はエッジ検出フィルタなどの画像処理結果により行い、全ての境界線に対して判定及び置き換えの処理を行う。
(7)一方、各繋ぎ境界線β1が不自然でないと判定された場合は、決定されたパノラマ使用領域αをはみ出す部分を除去してトリミングを行うことで、所望のパノラマ画像Pを出力することができる(ステップS7)。こうして、一連の処理を終了させる(ステップS8)。
以上のように、本発明によれば、従来のパノラマ画像生成方法に比べて、繋ぎ境界線の違和感の少ない品質の高いパノラマ画像を生成することができる。また、静止画蓄積部と動画蓄積部に静止画情報と動画情報が残っている限りは、撮影後であってもパノラマ画像を作成することが可能である。また、パノラマ画像生成部をマイコンなどによるプログラムソフトで実現することにより、パノラマ画像生成のための特別なハードウェアを必要とせず、製造コストを低く抑えることもできる。
本発明のビデオカメラ装置は、動画と静止画の両方を同時に記録するビデオカメラにおいて、高品質なパノラマ画像を生成する機能を容易かつ安価に提供することができる。さらに、監視カメラなどに用いることで、広い範回を撮影した証拠性の高い画像を提供できるなどといった、大きな効果をもたらすことが期待できる。
本発明の実施形態に係るビデオカメラ装置の構成を示すブロック図 そのビデオカメラ装置によるパノラマ画像生成のフローチャート図 そのビデオカメラ装置によりパノラマ画像生成のためのパノラマ使用領域の例を示す説明図 そのビデオカメラ装置によりパノラマ画像の生成の際に使用する静止画選択例を示す説明図 (A)は本発明の実施形態に係る動画映像での動き情報を示す説明図、(B)は静止画映像での静止画動き情報を示す説明図 本発明の実施形態に係る画像の重複した部分からパノラマ使用領域を決定した例を示す説明図 本発明の実施形態に係る全画像を含む領域からパノラマ使用領域を決定した例を示す図 本発明の実施形態に係るパノラマ使用領域に静止画を網羅した例を示す図 本発明の実施形態に係る繋ぎしろを示す説明図 本発明の実施形態に係る繋ぎしろ候補を示す説明図 本発明の実施形態に係る繋ぎ境界線を示す図 従来のパノラマ画像生成装置の構成を示すブロック図
符号の説明
1 ビデオカメラ装置
2 撮影部
2A 映像信号
3 静止画エンコーダ部
3A 静止画情報
3a 静止画映像
4 動画エンコーダ部
4A 動画情報
4a 動画映像
4b 動き情報(動きベクトル情報)
5 同期機構
5a 静止画同期情報
5b 動画同期情報
6 静止画蓄積部
7 動画蓄積部
8 パノラマ画像生成部
8A パノラマ生成制御情報
8B パノラマ画像
9 パノラマ生成制御入力部
9A ユーザの指示情報
9a 指示情報
9b 画角設定情報
P パノラマ画像
α パノラマ使用領域
β 繋ぎしろ
β0 繋ぎしろ候補
β1 繋ぎ境界線

Claims (7)

  1. 静止画と動画の双方を撮像して記録可能なビデオカメラ装置であって、
    前記撮像した被写体に応じて静止画または動画の映像信号を出力する撮像部と、
    前記撮像部からの映像信号に基づき同期情報を生成する同期手段と、
    前記撮像部で生成された前記静止画の映像信号を圧縮符号化するとともに、前記圧縮符号化された静止画映像と前記同期手段で生成された同期情報とを組にした静止画情報を出力する静止画エンコーダ部と、
    前記撮像部で生成された前記動画の映像信号を圧縮符号化するとともに、圧縮符号化された動画映像と前記同期手段で生成された同期情報を組にした動画情報を出力する動画エンコーダ部と、
    前記静止画エンコーダ部で生成された前記静止画情報を蓄積する静止画蓄積部と、
    前記動画エンコーダ部で生成された前記動画情報を蓄積する動画蓄積部と、
    パノラマ画像に関する指示が外部から入力可能であり、前記入力された指示をパノラマ生成制御情報として出力するパノラマ生成制御入力部と、
    前記パノラマ生成制御入力部からの前記パノラマ生成制御情報に基づき、前記静止画蓄積部に蓄積されている前記静止画情報と前記動画蓄積部に蓄積されている前記動画情報とを用いてパノラマ画像を生成するパノラマ画像生成部と
    を備えるビデオカメラ装置。
  2. 前記同期手段は、同期情報として、
    前記撮像部からの入力映像が撮影されたときの時間と関連して前記静止画映像の各フレームに割り当てられる静止画タイムスタンプ情報および前記静止画映像の画像サイズ情報のうち少なくとも一つ以上の情報から構成される静止画同期情報を生成するとともに、
    前記入力映像が撮影された時間と関連して前記動画映像の各フレームに割り当てられる動画タイムスクンプ情報および前記動画映像の画像サイズ情報のうち少なくとも一つ以上の情報から構成される動画同期情報を生成する請求項1に記載のビデオカメラ装置。
  3. 前記パノラマ生成制御入力部は、パノラマ生成の開始時間及び終了時間に相当するパノラマ生成開始及びパノラマ生成終了の各指示情報、およびパノラマ画像のサイズを意味する画角設定情報のうち、少なくとも一つ以上の情報から構成されるパノラマ生成制御情報を生成する請求項1又は2に記載のビデオカメラ装置。
  4. 前記パノラマ画像生成部は、前記静止画蓄積部に記録される前記静止画情報に含まれる静止画同期情報と、前記動画蓄積部に記録される前記動画情報に含まれる動画同期情報を取り出して解析することで、前記パノラマ画像生成部が動画と静止画との間の時間的及び空間的な関連付けを行う請求項1から3のいずれか1項に記載のビデオカメラ装置。
  5. 前記パノラマ画像生成部は、
    前記パノラマ生成制御入力部からのパノラマ生成制御情報を受け取り、このパノラマ生成制御情報に含まれる前記パノラマ生成開始及び終了の各指示情報に基づき、前記動画蓄積部に蓄積されている前記動画情報から動き情報と前記動画同期情報を取り出し、
    これらの情報の解析結果と前記パノラマ生成制御情報に含まれるパノラマ画角設定情報に基づいて前記静止画蓄積部から前記静止画同期情報を取り出し、パノラマ画像の生成に使用する領域を決定し、
    この決定された領域に対して前記パノラマ生成開始及び終了の各指示情報に基づき前記静止画蓄積部からパノラマ画像を生成する請求項1から4のいずれか1項に記載のビデオカメラ装置。
  6. 前記動画エンコーダ部が生成する動き情報は、前記入力映像を圧縮符号化する過程において生成された動きベクトルである請求項1から5のいずれか1項に記載のビデオカメラ装置。
  7. 前記パノラマ生成制御入力部は、パノラマ画像の作成期間に関する指示を前記パノラマ画像生成開始及び終了の各指示情報に変換するとともに、パノラマ画像の画角に関連する指示を前記画角設定情報に変換し、これらパノラマ画像生成開始及び終了の各指示情報と前記画角設定情報とを組にしたパノラマ生成制御情報とする請求項1から6のいずれか1項に記載のビデオカメラ装置。
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