JP2006342864A - 振動抑制装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 圧電素子による振動抑制効果を増大させる。
【解決手段】 振動により与えられる歪みに応じた電圧を発生する第1の圧電素子22と、印加された電圧に応じた歪みを発生し、振動を抑制する第2の圧電素子25とを有し、振動発生源の一方の面に前記第1の圧電素子22を設け、かつ振動発生源の他方の面に前記第2の圧電素子25を設けるとともに、第1の圧電素子22と第2の圧電素子25とが、トランス30を介して接続されており、第1の圧電素子22に振動により歪みが加えられた場合、第2の圧電素子25を負荷としてパッシブ制振が行われる。また、負荷が第2の圧電素子25となっているので、第2の圧電素子25に電圧が加えられ、第2の圧電素子25はアクティブ制振がおこなわれる。このため、アクティブ制振とパッシブ制振が同一の振動発生源に対しておこなわれるので、振動抑制効果を増大させることができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、圧電素子を使用した機械の振動を抑制する振動抑制装置に関するものである。
トランスミッションケース等の振動による車両のノイズや、ブレーキ時の「鳴き」を抑制するために、振動発生部位に圧電素子を設けて振動を抑制することが考えられる。この圧電素子による振動抑制には、大きく分けてパッシブ制振とアクティブ制振との2つの方法が考えられる。パッシブ制振は、振動発生部位の圧電素子に共振回路を接続し、この共振回路を共振させることで、回路全体のインピーダンスを最低にし、回路に流れる電流を最大化させることにより、圧電素子により電気エネルギーに変換された振動エネルギーをインピーダンスで消費させて制振をおこなうものである。一方、アクティブ制振は圧電素子に振動発生部位の変位とは逆位相の電圧を加えて、圧電素子の変位で振動発生部位の変位を相殺し、制振を行うものである。
パッシブ制振は、回路の構成が簡単なので、コストを下げることができるが、制振効果が低い。一方、アクティブ制振は制振効果が高いが、外部からエネルギーを付加しなければならず、また、位相制御が必要になる。そこで、この両者を組み合わせることが考えられる。
例えば、特許文献1の発明は、インダクタンスを有する共鳴回路の共鳴周波数が減衰されるべき構成要素の機械的振動周波数に実質的に調整されるように、少なくとも2つの圧電素子が上記共鳴回路内にて並列に接続されている。そして、1つの圧電要素は、圧電効果のため、電圧を発生させることができ、この電圧は電気ひずみ(すなわち、逆圧電効果)に基づいて、他の圧電要素に印加され、上記圧電要素を機械的に振動させ、従って、装置の構成要素の振動を減衰させるように構成されている。
また、非特許文献1の発明は、振動部位の表と裏とに圧電素子が張り付けられており、そのいずれの圧電素子にも分岐回路が接続されているように構成されている。
特表2002−531783号公報 日本機械学会論文集(C編)66巻644号 論文N0.99−0382
しかし、特許文献1の発明では、実際に制振部位に制振作用を及ぼすのは電圧が入力される圧電素子のみであり、電圧を発生させる圧電素子は有効に利用されていない。また、非特許文献1の発明は、パッシブ制振であり、アクティブ制振ほどの振動抑制効果を得ることができないという問題点がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、圧電素子による振動抑制効果を増大させる振動抑制装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本願発明は、2つの圧電素子を使用する装置であって、一方の圧電素子により発生した電圧を増大させて他方の圧電素子に付加するように構成されていることを特徴とする。より具体的には、請求項1の発明は、機械的振動により与えられる歪みに応じた電圧を発生する第1の圧電素子と、印加された電圧に応じた歪みを発生し、機械的振動を抑制する第2の圧電素子とを有する振動抑制装置において、前記機械的振動を生じる振動発生源の一方の面に前記第1の圧電素子を設け、かつ前記振動発生源の他方の面に前記第2の圧電素子を設けるとともに、前記第1の圧電素子と前記第2の圧電素子とが、電気回路を介して接続されていることを特徴とする振動抑制装置である。
また、請求項2の発明は、請求項1において、前記電気回路が前記第1の圧電素子で発生した電圧を昇圧し、前記第2の圧電素子に印加する昇圧手段を含んでいることを特徴とする振動抑制装置である。
さらに、請求項3の発明は、請求項1または2のいずれかにおいて、前記昇圧手段は受動素子のみにより構成されていることを特徴とする振動抑制装置である。
そして、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記第1の圧電素子と前記第2の圧電素子とで分極方向が異なっていることを特徴とする振動抑制装置である。
また、請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記第1の圧電素子が振動発生源の振動を抑制する力と平行する方向で分極されているとともに、前記第2の圧電素子が振動発生源の振動を抑制する力を発生させる方向と垂直となる方向で分極されていることを特徴とする振動抑制装置である。
さらに、請求項6の発明は、請求項1から3のいずれかにおいて、前記第1の圧電素子が振動発生源の振動を抑制する力と平行する方向で分極されている第1の部分と、振動発生源の振動を抑制する力を発生させる方向と垂直となる方向で分極されている第2の部分とから構成され、前記第1の部分の電極と前記第2の圧電素子の一方の面の電極とが接続され、前記第2の部分の電極と前記第2の圧電素子の他方の面の電極とが接続されていることを特徴とする振動抑制装置である。
また、請求項7の発明は、請求項6において、前記第1の圧電素子の第1の部分のみが、前記振動発生源に接していることを特徴とする振動抑制装置である。
請求項1の発明によれば、第1の圧電素子に機械的振動により歪みが加えられた場合、第2の圧電素子をインピーダンスとしてパッシブ制振が行われる。また、インピーダンスが第2の圧電素子となっているので、第2の圧電素子に交流電圧が加えられ、第2の圧電素子はアクティブ制振がおこなわれる。このため、アクティブ制振とパッシブ制振が同一の振動発生源に対しておこなわれるので、振動抑制効果を増大させることができる。
また、請求項2の発明によれば、第1の圧電素子で発生した電圧が、昇圧されて第2の圧電素子に印加される。したがって、振動抑制効果を増大させることができる。
さらに、請求項3の発明によれば、昇圧は受動素子によっておこなわれる。したがって、外部からのエネルギーを加えることなく振動抑制効果を増大させることができる。
さらに、請求項4の発明によれば、第1の圧電素子と第2の圧電素子とで、分極の方向が異なっており、そのため、圧電素子の振動方向も異なっている。圧電素子は振動方向によって入力した電圧に対する発生する力が異なっているので、圧電素子の振動方向を代えることによって入力電圧に対する第2の圧電素子に発生する力を増大させることができる。
また、請求項5の発明によれば、第1の圧電素子は長手方向に分極されており、第2の圧電素子は厚さ方向に分極されている。そのため、圧電素子の振動方向も異なっている。圧電素子は入力した電圧に対して発生する力が厚さ方向に分極した場合の方が大きくなる。したがって、圧電素子の振動方向を代えることによって入力電圧に対する第2の圧電素子に発生する力を増大させることができるので振動抑制効果を増大させることができる。
そして、請求項6の発明によれば、いわゆる圧電トランスを利用することになり、より大きな電圧を発生させることができる。したがって、第2の圧電素子に発生する力を増大させることができるので、振動抑制効果を増大させることができる。
また、請求項7の発明によれば、第1の部分と第2の部分とで振動モードが異なるため、振動発生部位の振動とは別の共振を誘発する場合がある。そのため、第1の部分のみを振動発生部位に接することで、この共振を抑制しつつ振動抑制効果を増大させることができる。
図4は本発明が適用された変速機の例を表すスケルトン図である。変速機の構成部品を収納するように変速機の外殻を構成する筐体100が設けられている。筐体100はケース101とカバー1とから構成されており、ケース101の内部を仕切るように隔壁15が設けられている。なお、ケース101の開口部を塞ぐようにカバー1がボルト等によって固定されている。
変速機の構成、すなわち、ケース内部の構造は以下の通りである。インプットシャフト8の一方が支持ベアリング11によりカバー1に取り付けられており、また、インプットシャフト8の他方が隔壁15に支持ベアリング14により取り付けられている。さらにインプットシャフト8にはインプットギヤ7が取り付けられている。一方、アウトプットシャフト9の一方が支持ベアリング12によりカバー1に取り付けられており、アウトプットシャフト9の他方が支持ベアリング13により隔壁15に取り付けられている。そして、アウトプットシャフト9にはアウトプットギヤ10が取り付けられている。インプットギヤ7とアウトプットギヤ10とは互いに噛合しており、また、インプットギヤ7とアウトプットギヤ10とはギヤ比の異なるはす歯歯車の歯車対として複数組用意されている。
また、アウトプットシャフト9の他方にはリダクションギヤ18が設けられ、このリダクションギヤ18はディファレンシャル19を構成する差動歯車と噛み合っている。そして、ディファレンシャル19を構成する差動歯車は支持ベアリング16および支持ベアリング17によって、隔壁15および、ケース101に取り付けられている。
インプットシャフト8に入力されたトルクはインプットギヤ7からアウトプットギヤ10へ伝達されアウトプットシャフト9に出力される。この際、インプットギヤ7とアウトプットギヤ10との歯車対を適切に選択することで、変速作用を得ることができる。
一方、インプットシャフト8もしくはアウトプットシャフト9は支持ベアリング11もしくは12を介してカバー1に取り付けられている。インプットギヤ7とアウトプットギヤ10とは、はす歯歯車であるため、回転に伴いスラスト方向の力が発生する。そのため、インプットシャフト8、アウトプットシャフト9をスラスト方向に移動させる力が発生するが、支持ベアリング11,12,13,14はこのスラスト方向の移動を完全に抑制することができない。このため、インプットシャフト8もしくはアウトプットシャフト9の回転に伴う微少な振動がカバー1に伝達され、この振動周波数がカバー1の固有周波数と一致した場合、カバー1が膜振動を起こし、ノイズの原因となる場合がある。
そこで、圧電素子を使用して振動による運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、負荷により熱エネルギーとして外部に放出するいわゆるパッシブ制振により振動の抑制を行うことが考えられるが、パッシブ制振のみでは十分な制振効果を得られないことがある。そのため、アクティブ制振とパッシブ制振とを組み合わせることが考えられる。
図1は、カバー1の振動発生部位の表と裏に圧電素子を貼付した場合を示す図であって、カバー1の振動発生部位の表面に第1の圧電素子22が貼付されるとともに、カバー1の振動発生部位の裏面に第2の圧電素子25が貼付されている。そして、第1の圧電素子22の一方の面には電極20が設けられ、第1の圧電素子22の他方の面には電極21が設けられている。また、第2の圧電素子25の一方の面には電極23が設けられ、第2の圧電素子25の他方の面には電極24が設けられている。また、第1の圧電素子22と第2の圧電素子25が振動発生部位をはさむように対向する面に設けられている。
電極23、24および電極20、21は受動素子であるトランス30によって電気的に接続されている。すなわち、トランス30の1次側に電極20、21が連結され、トランス30の2次側に電極23、24が連結されている。そして、トランス30の1次側よりもトランス30の2次側の方が巻数が多くなっている。
カバー1が振動することにより、第1の圧電素子22に周期的な歪みが発生し、電極20と電極21との間に交流電圧が発生すると、トランス30の2次側にはトランスの1次側と2次側との巻数比に応じた電圧が発生する。トランス30の2次側はトランス30の1次側よりも巻数が多くなっているので、1次側の電圧よりも大きな電圧がトランス30の2次側に発生する。トランス30の2次側は第2の圧電素子25の電極23,24に接続されているので、第1の圧電素子22で発生した電圧は、トランス30の巻数比に応じて昇圧され、第2の圧電素子22に印加されることになる。そのため、第2の圧電素子22はより高い電圧でアクティブ制振として駆動されることになり、振動抑制効果を増大させることができる。
また、トランス30は受動素子であり、昇圧に際して外部電源等の外部からのエネルギーの付与を必要としない。したがって、回路の構成を簡略化することができる。
一方、異なる方向に分極した2つの圧電素子を使用しても良い。図2はこの分極方向が異なる2つの圧電素子を使用した例を示す図であって、第1の圧電素子33の一方に電極27が設けられ、第1の圧電素子33の他方に電極28が設けられている。そして、電極27が第2の圧電素子22の一方の面に設けられた電極20と電気的に接続され、電極28が第2の圧電素子22の他方の面に設けられた電極21と電気的に接続されている。
第1の圧電素子33は図5でいう長手方向、つまりX軸の方向に分極されている。この方向は、振動発生部位から第1の圧電素子33に入力する力が長手方向に発生することから、振動発生源から第1の圧電素子に入力するF1(図6参照)と平行する方向で分極されていることになる。一方、第2の圧電素子22は図2でいう厚さ方向、つまりY軸の方向に分極されている。この方向は、振動発生部位の振動を抑制する力が長手方向に発生することから、振動発生源の振動を抑制する力F2(図6参照)を発生させる方向と垂直となる方向で分極されていることになる。なお、第2の圧電素子は、振動発生源の振動を抑制させる方向と垂直となる方向で分極されていればよいので、例えば図5の通り、奥行き方向、つまりZ軸の方向に分極されていてもよい。つまり、X軸方向と垂直となる「YZ平面と平行する」方向であればよい。
ここで、ケース1が振動し、第1の圧電素子33に力F1が加えられた場合に発生する電圧Vは以下の式で表される。
V=g33・l・(F1/(a・t)) ・・・(1)
ただし、V、F1はベクトル量、lは第1の圧電素子33の長さ、tは第1の圧電素子33の厚さ、aは第1の圧電素子33の幅である。またg33は圧電素子に力が加わる方向と圧電素子の分極方向が平行している場合の電圧出力係数であって、圧電素子の材質によって定まる値である。
また、第2の圧電素子22に電圧Vが加わった場合に発生する力F2は以下の式で表される。
F2=a・d31/S11E・V ・・・(2)
ただし、d31は圧電素子に力が加わる方向と圧電素子の分極方向が垂直となっている場合の圧電歪定数、S11EはE=0となるときの材料の応力に対する歪みの大きさを表す定数(弾性定数、コンプライアンス)であって、圧電素子の材質によって定まる値である。
さらに、圧電素子に力が加わる方向と圧電素子の分極方向が垂直となっている場合の電圧出力係数g31と、圧電素子に力が加わる方向と圧電素子の分極方向が垂直となっている場合の圧電歪定数d31と、S11EはE=0となるときの材料の応力に対する歪みの大きさを表す弾性定数S11Eとは以下の関係がある。
g31=d31/S11E ・・・(3)
したがって、式(2)は以下の式で表される。
F2=a・g31・V ・・・(4)
ただし、V、F2はベクトル量、a2は第2の圧電素子22の幅である。
そして、式(4)に式(1)を代入すると
F2=g31・g33・(l/t)・F1 ・・・(5)
ただし、g33>g31
となる。
つまり、通常圧電素子の長さlは圧電素子の厚さtよりも充分に大きく、それにより第1の圧電素子33で発生する電圧が増大するので、その電圧が印加される第2の圧電素子22で発生する力F2を充分に増大させることができる。したがって、振動抑制効果を増大させることができる。
また、電圧出力係数g33と電圧出力係数g31との比率を大きくすることで第2の圧電素子22で発生する力を増大させることができる。例えば、この比率が大きい材質を用いたり、この比率が大きくなるように第1の圧電素子33と第2の圧電素子22とで異なる材質を用いたりすることで、第2の圧電素子22に発生する力F2を充分に増大させることができるので、振動抑制効果を増大させることができる。
また、いわゆる圧電トランスを利用して、第1の圧電素子37で発生する電圧を増大させてもよい。図3は第1の圧電素子37に圧電トランスを利用した例であって、第1の圧電素子37が長さ方向に延長され、延長された端部に電極26がもうけられている。そして、第1の圧電素子37は、厚さ方向に分極された電極39と電極38が設けられている第1の部分31と、延長部である第2の部分32とから構成されている。また、電極38および39と電極24とが電線35により接続され、電極26と電極23とが電線36により接続されている。なお、延長部である第2の部分32には、厚さ方向に分極された電極は設けられておらず、第2の部分32はカバー1にも接していない。
第1の圧電素子37にカバー1の振動により歪みが生じると、電極38と39との間には電圧V1が発生する。この時、電極36と電極24とに発生する電圧V2は以下の式で表される。
V2∝k33・k31・(l/t)・V1 ・・・(6)
ただし、V1、V2はベクトル量、lは第1の圧電素子37の長さ、tは第1の圧電素子37の厚さである。またk33は長さ方向に圧電素子に力が加わった場合の電気機械結合係数であって、圧電素子の材質によって定まる値である。またk31は厚さ方向に圧電素子に力が加わった場合の電気機械結合係数であって、圧電素子の材質によって定まる値である。
つまり、第1の圧電素子37の長さを第1の圧電素子37の厚さよりも充分に大きくしたり、電気機械結合係数k31、k33の大きな材質を使用することで、電圧V2の大きさを充分に大きくすることができ、第2の圧電素子25に供給される電圧を大きくすることができるので、振動抑制効果を増大させることができる。
一方、第1の圧電素子37の第1の部分31の振動の方向は、厚さ方向であり、第2の部分32の振動の方向は長さ方向である。すなわち圧電素子37の第1の部分31と第2の部分32とでは、振動の方向が異なっている。したがって、これらの振動モードも異なっているために、別の周波数での共振を誘発する場合がある。
そのため、第2の部分32はカバー1に接触させないことで、異なる振動モードで振動している第2の部分32の影響をカバー1に及ぼさせないことができ、別の周波数での共振を抑制することができる。
なお、上記実施例においては、変速機のカバーの振動発生部位について圧電素子を貼付けたが、これをブレーキの振動発生部位、すなわち「鳴き」等が発生する部位に貼付けてもよい。要は、機械的振動を抑制したい部位に圧電素子を貼付ければよい。
なお、本願請求項における「受動素子」とは、電力を消費・地蓄積・放出する素子であって、増幅作用を持たない素子である。例えば、コイルやコンデンサ等が相当する。また図1,2,3,5,6に記載のX軸方向が「長手方向」、Y軸方向が「厚さ方向」、図5、6に記載のZ軸方向が「奥行き方向」に相当する。
パッシブ制振側の圧電素子の出力電圧の昇圧にトランスを用いた例を示す図である。 パッシブ制振側の圧電素子を長さ方向に分極した例を示す図である。 パッシブ制振側の圧電素子に圧電トランスを適用した例を示す図である。 本発明が適用された変速機の例を示す簡略図である。 圧電素子の長手、奥行き、厚さの各方向と、X、Y、Zの各軸との関係を示す図である。 圧電素子22で発生する力F2と圧電素子33に加えられる力F1とを示す図である。
符号の説明
22,33,37…第1の圧電素子、 25…第2の圧電素子、 30…トランス、 20,21,23,24,26,27,28,37,38…電極、 31…第1の部分、 32…第2の部分。

Claims (7)

  1. 機械的振動により与えられる歪みに応じた電圧を発生する第1の圧電素子と、印加された電圧に応じた歪みを発生し、機械的振動を抑制する第2の圧電素子とを有する振動抑制装置において、
    前記機械的振動を生じる振動発生源の一方の面に前記第1の圧電素子を設け、かつ前記振動発生源の他方の面に前記第2の圧電素子を設けるとともに、
    前記第1の圧電素子と前記第2の圧電素子とが、電気回路を介して接続されていることを特徴とする振動抑制装置。
  2. 前記電気回路が前記第1の圧電素子で発生した電圧を昇圧し、前記第2の圧電素子に印加する昇圧手段を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の振動抑制装置。
  3. 前記昇圧手段は受動素子のみにより構成されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の振動抑制装置。
  4. 前記第1の圧電素子と前記第2の圧電素子とで分極方向が異なっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の振動抑制装置。
  5. 前記第1の圧電素子が、振動発生源から前記第1の圧電素子に入力する力と平行する方向で分極されているとともに、前記第2の圧電素子が、振動発生源の振動を抑制する力を発生させる方向と垂直となる方向で分極されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の振動抑制装置。
  6. 前記第1の圧電素子が振動発生源から前記第1の圧電素子に入力する力と平行する方向で分極されている第1の部分と、振動発生源から前記第1の圧電素子に入力する力と垂直となる方向で分極されている第2の部分とから構成され、前記第1の部分の電極と前記第2の圧電素子の一方の面の電極とが接続され、前記第2の部分の電極と前記第2の圧電素子の他方の面の電極とが接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の振動抑制装置。
  7. 前記第1の圧電素子の第1の部分のみが、前記振動発生源に接していることを特徴とする請求項6に記載の振動抑制装置。
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