JP2006342656A - 地震によるずれに対応する擁壁及びその構築方法並びに擁壁用ブロック - Google Patents

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Abstract

【課題】擁壁用ブロックの相互間に隙間ができた際にも、充填材が流出しないようにする。
【解決手段】まず、法面8の手前側に起立する表面板21と、該表面板21より奥側へ離間して起立する控板31と、表面板21と前記控板31とを連結した繋ぎ板26とを含む擁壁用ブロック20を、表面板21どうしが左右に隣接するように複数並べる。次に、左右に連なった2つの表面板21の裏面に、両表面板21の相互間を跨ぐ充填材流出防止面状体50をあてがう。そして、最後に、表面板21と控板31との間の空所41に充填材60を充填することによって擁壁9を構築する。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種法面において土砂の崩落を防止する擁壁、及びその構築方法に関する。
この種の擁壁としては、本発明者が既に開示した図7(a)に示す従来例の擁壁90のように、法面8の手前側に起立する表面板92と、該表面板92より奥側へ離間して起立する控板94と、表面板92と控板94とを連結した繋ぎ板93とを含む擁壁用ブロック91を用い構築されたものがある。各擁壁用ブロック91は、表面板92どうしが左右に隣接するように複数並べられ、表面板92と控板94との間の空所95には、充填材96が充填されている。
特開2004−76343公報
この擁壁90は、耐震性に優れた強固なものではあるが、それでも、なお、大型の地震が直撃し地盤が動いた場合等には、図7(b)に示すように擁壁用ブロック91がずれ、左右に隣接する表面板92の相互間に隙間gができてしまう場合がある。その際には、その隙間gから充填材96が流出してしまうといった問題が発生する。
そこで、表面板の相互間に隙間ができた際にも、充填材が流出しないようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の擁壁は、法面の手前側に起立する表面板と、該表面板より奥側へ離間して起立する控板と、前記表面板と前記控板とを連結した繋ぎ板とを含む擁壁用ブロックを、前記表面板どうしが左右に隣接するように複数並べ、左右に連なる2つの前記表面板の裏面に両表面板の相互間を跨ぐ充填材流出防止面状体をあてがい、前記表面板と前記控板との間の空所に充填材を充填し構築している。
また、本発明の擁壁の構築方法は、法面の手前側に起立する表面板と、該表面板より奥側へ離間して起立する控板と、前記表面板と前記控板とを連結した繋ぎ板とを含む擁壁用ブロックを、前記表面板どうしが左右に隣接するように複数並べる工程と、左右に連なる2つの前記表面板の裏面に両表面板の相互間を跨ぐ充填材流出防止面状体をあてがう工程と、前記表面板と前記控板との間の空所に充填材を充填する工程とを含んでいる。
ここで、前記擁壁は、一段のみであってもよいし、上方に複数段に積み重なっていてもよい。
前記充填材流出防止面状体は、いずれの前記2つの表面板の相互間にあてがってもよく、全ての前記表面板の相互間にあてがうことが好ましい。
前記充填材流出防止面状体は、特に限定されないが、板状及びシート状のものを例示する。また、該面状体は、特に限定されないが、穴あき状、又は網状であることが好ましい。雨水を通し易くすることができるからである。また更に、前記網状の面状体は、特に限定されないが、ジオグリッドであることが好ましい。ジオグリッドは、強度、耐久性に優れているほか、量産できるためコストを低く抑えられるからである。前記ジオグリッドの材質は、特に限定されないが、高密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂を例示する。
前記充填材流出防止面状体の上下の長さは、特に限定されないが、前記表面板の高さの5割以上であることが好ましく、9割以上であることがより好ましい。短過ぎると、機能しなくなるからである。
前記充填材流出防止面状体と左右の各表面板との重なり幅は、特に限定されないが、それぞれ100mm以上であることが好ましく、200mm以上であることがより好ましい。該重なり幅は長い程、該面状体が充填材によって前記表面板の裏面に押圧される面積が大きくなり、該裏面への結合強度が強くなるからである。
前記擁壁の構築方法は、特に限定されないが、前記充填材流出防止面状体を前記表面板の裏面にあてがう際に、該面状体を該裏面に仮止めすることが好ましい。この仮止め手段としては、特に限定されないが、該面状体を該裏面に粘着テープで貼り付ける手段や、前記表面板にアンカーを設け該アンカーに該面状体を係止する手段を例示する。
前記アンカーは、前記表面板に埋没した埋没部と、前記表面板から突出して前記充填材流出防止面状体を係止する係止部とを備えていればよく、特定の構造に限定されない。また、前記埋没部と前記係止部とは、図6(a)に示すアンカー81や図6(b)示すアンカー83等のように、一体形成されていてもよいし、図5(d)に示すアンカー73のように、別体形成されてネジ構造や嵌合構造等により結合されるものであってもよい。
前記埋没部は、特に限定されないが、前記アンカーが前記表面板から抜け落ちるのを防止する抜落防止手段を備えていることが好ましい。このとき、前記抜落防止手段は、特に限定されないが、次の(ア)〜(エ)の形態を例示する。
(ア)図5(d)に示す抜落防止手段78のように、前記埋没部の一部が傘状に広がって形成された形態。
(ア)図6(a)に示す抜落防止手段82のように、前記埋没部の端が折れ曲がって形成された形態。
(ウ)図6(b)に示す抜落防止手段84のように、前記埋没部に形成された複数の凸起からなる形態。
(エ)前記アンカーは、図6(c)に示すアンカー85のように、前記表面板の鉄筋と一体形成されており、前記抜落防止手段は、前記鉄筋からなる形態。
前記係止部は、特に限定されないが、次の(i)(ii)の形態を例示する。
(i)前記係止部は、図5(a)に示す係止部74のように、網状の前記充填材流出防止面状体の網目が引っ掛けられる形態。
このとき、該係止部の具体的な形状は、特に限定されないが、図5(b)に示す係止部74のように、棒状、又は図6(d)に示す係止部86のように、ループ状のものが前記表面板の裏面からその法線方向へ突出したのち上方向へ屈曲して延びたものや、図6(e)に示す係止部87のように、先端部分が傘状に広がったものが前記表面板の裏面からその法線方向へ突出したものを例示する。
(ii)前記係止部は、図6(f)に示す係止部88のように、前記表面板の裏面との間に、前記充填材流出防止面状体の縁及びその周辺を挟み込む形態。
このとき、該係止部の具体的な形状は、特に限定されないが、棒状、又は図6(g)に示す係止部88のように、ループ状のものが、前記挟み込む縁より外側における前記表面板の裏面からその法線方向へ突出したのち、該縁側へ屈曲して該縁より内側へ延びたものを例示する。
前記アンカーは、前記2つの表面板のうちの片側の表面板にのみ設けてもよいが、双方の表面板に設けることが好ましい。両側から係止した方が安定性がよいからである。また、前記アンカーを前記双方の表面板に設けた場合、両アンカーの設置位置は、特に限定されないが、前記相互間からの距離が50〜250mmであることが好ましく、100〜200mmであることがより好ましい。大きいほど両アンカー間の間隔が大きくなるためそれら両アンカーによる該面状体の係止がより安定する一方、大き過ぎると幅の狭い該面状体を係止できなくなるからである。
本発明によれば、充填材流出防止面状体が、左右に連なる2つの表面板に跨ってあてがわれており、該面状体は充填材に押圧されることにより摩擦で該表面板の裏面に結合することとなるため、たとえ両表面板の相互間に隙間ができたとしても、充填材は該裏面に結合した該面状体に押えられ流出しない。
本発明の擁壁9は、法面8の手前側に起立する表面板21と、該表面板21より奥側へ離間して起立する控板31と、表面板21と控板31とを連結した繋ぎ板26とを含む擁壁用ブロック20を、表面板21どうしが左右に隣接するように複数並べ、左右に連なる2つの表面板21の裏面に両表面板21の相互間を跨ぐ充填材流出防止面状体50をあてがい、表面板21と控板31との間の空所41に充填材60を充填し構築している。
本実施例1の図1〜図4に示す擁壁9は、地面と略水平になった底面7と、該底面7から斜め上方に傾斜した法面8とからなる現場地盤6に設けられている。本実施例1及び次の実施例2において、以下に挙げる寸法は例示であり、適宜変更できる。
擁壁9は、底面7に左右に細長く設けられた基礎10と、該基礎10の上面に沿って左右に列をなすように複数並べられると伴に法面8の傾斜に沿って斜め上方に積み重ねられた擁壁用ブロック20と、左右に連なる2つの擁壁用ブロック20の相互間を跨いで設けられた充填材流出防止面状体50と、擁壁用ブロック20間の空所41及び擁壁用ブロック20と法面8との間の空隙46に敷き詰められた充填材60とを含み構成されている。
基礎10は、底面7に左右に細長く掘削された溝11と、該溝11に敷き詰められた基礎材12と、該基礎材12を包み込んだ基礎用ネット13とから構成されている。
溝11は、基礎材12を充填するためのもので、前後の幅が、上端部(開口部)で1500〜2000mm、下端部(底部)で1000〜2000mmとなっており、深さが200〜500mmとなっている。
基礎材12は、基礎10の上に載った充填材60と互いに噛み合うためのものであり、粗粒状の小石等が用いられている。
基礎用ネット13は、基礎材12が流出しないように一塊に包み込むためのものであり、ジオグリッドが用いられている。この基礎用ネット13の網目は、基礎材12の平均粒径より小さく且つ基礎材12の一部が突出可能な大きさとなっている。
擁壁用ブロック20は、法面8の手前側に起立する表面板21と、該表面板21より奥側へ離間して起立する控板31と、表面板21の左右方向途中部と控板31の左右方向途中部とを連結した繋ぎ板26とが、コンクリートで一体的にプレキャストされている。この擁壁用ブロック20の重さは約1300kgであり、各構成要素の形状及び寸法は、次のようになっている。
表面板21は、左右の長さが約2000mm、高さが約1000mm、厚さが約120mmの長方形板であり、その表面には、例えば石垣模様、溝模様等の模様が設けられている。この表面板21は、繋ぎ板26との連結部から突出した突出部22を左右両側に備え、該突出部22の先端の上下両端には凹部23が形成されている。各擁壁用ブロック20は、各表面板21どうしが左右に隣接するように並べられており、各表面板21どうしの相互間には、凹部23によってスリット24が形成されている。
控板31は、左右の長さが約1860mm、高さが500mm、厚さが120mmの長方形板である。この控板31の左右両端には、繋ぎ板26との連結部から突出した突出部32が形成されている。
繋ぎ板26は、前後の長さが1000mm、高さが約500mm、厚さが約100mmの一対の板である。但し、この繋ぎ板26の前方(表面板側)には、補強部27が上方に突出形成されており、該前方での高さは、該補強部27によって約900mmに増加されている。
充填材流出防止面状体50は、左右に連なる2つの表面板21の相互間に隙間gができた際に該隙間gから充填材60が流出するのを防止するためのものであり、網状のシートであるジオグリッドが用いられている。この充填材流出防止面状体50は、左右に連なる2つの表面板21の裏面に、両表面板21の相互間を跨ぎ設けられている。この充填材流出防止面状体50は、網状であるため、雨水がスリット24から流れ落ちるのを阻害することはない。
充填材流出防止面状体50の上下の長さは、表面板21の高さと略等しく約1000mmとなっている。また、充填材流出防止面状体50の左右の幅は約500mmとなっている。この充填材流出防止面状体50の設置位置は、該面状体の上下の端が表面板21の上下の端に合わせられ、該面状体の左右の中心が両表面板21の相互間に合わせられている。そのため、該充填材流出防止面状体50と左右の各表面板21との重なり幅wは、それぞれ約250mmとなっている。
充填材60は、基礎材12及び上下に位置する充填材60と互いに噛み合うことで、擁壁用ブロック20を現場地盤6に固定するためのものであり、粗粒状の小石等が用いられている。この充填材60は、表面板21と控板31との間の空所41、及び控板31と法面8との間の空隙46に充填されている。
なお、空所41は、各擁壁用ブロック20の内側において表面板21と控板31と両繋ぎ板26とに囲まれた中央空所42と、左右に隣り合う2つの擁壁用ブロック20の相互間において両表面板21の突出部22と両控板31の突出部32と2本の繋ぎ板26とに囲まれた側部空所43とから構成されている。
以上に示した擁壁9を構築する方法を、順次、基礎の構築→擁護用ブロックの配置→充填材流出防止面状体の仮止め→粗粒状充填材の充填、について詳述する。
(基礎の構築)
底面7に溝11を、左右へ細長く掘削する。そして、その溝11に基礎用ネット13を、その両端が溝11の前後に余るように敷き、基礎用ネット13の上に基礎材12を載せたのち、余らせておいた基礎用ネット13の両端を基礎材12の上に巻いて巻き端とし、該巻き端どうしを締結部材、熱融着部材等により結合し基礎10とする。
(擁壁用ブロックの配置)
図3(a)に示すように、基礎10の上に、擁壁用ブロック20を複数、左右に一列に並べる。このとき、各擁壁用ブロック20の表面板21どうしが隙間なく左右に隣接して連なるようにする。
(充填材流出防止面状体の仮止め)
図3(b)に示すように、左右に連なる2つの表面板21の裏面に、両表面板21の相互間を跨ぐ充填材流出防止面状体50をあてがい仮止めする。この仮止め作業は、該充填材流出防止面状体50の縁部分を、表面板21の裏面に粘着テープ51で貼り付けることにより行う。
(充填材の充填)
図3(c)に示すように、表面板21と控板31との間の空所41に充填材60を充填し、擁壁用ブロック20を現場地盤6に固定すると伴に充填材流出防止面状体50を表面板21の裏面に押圧し両者を摩擦で結合させる。このように、該面状体と該裏面とは該摩擦によって結合するため、充填材60を充填した後に仮止めした粘着テープ51が剥がれたとしても問題はない。なお、このとき、控板31と法面8との間の空隙46にも、充填材60を充填する。
このようにして構築した擁壁9の最下段の上に、擁壁9の上段部分を上記と同様に構築し、該上段部分を順に法面8に沿って斜め上方に積み重ねていくことにより、本実施例1の擁壁9を完成させる。
以上のように擁壁9を構築した現場地盤6が、地震の直撃等により動いた際の様子を以下に説明する。その際、表面板21の一部が移動し、図4(b)に示すように、隣り合う表面板21との相互間に隙間gができてしまうことがある。このとき、該移動した表面板21と充填材流出防止面状体50との相対位置もずれてしまうが、この両者は充填材60の押圧力による摩擦によって結合しているため、該裏面と該面状体との重なり幅が残っている限り、該重なり幅に応じた強度分だけ両者の結合は維持されることとなる。そして、本実施例1では、初期状体での重なり幅wを250mmと充分大きく確保しているため、該相対位置が多少ずれたとしても該結合の強度が極度に小さくなってしまうことはない。そのため、充填材流出防止面状体50は、充填材60の内圧に耐え切れず表面板21の裏面から剥がれ隙間gから流れ落ちてしまうといったことはなく、隙間gの奥側に位置する充填材60を押えその流出を防止することとなる。
本実施例1によれば、このように表面板21の裏面に充填材流出防止面状体50をあてがうことによって、充填材60の流出を防止することができる。
本実施例2の図5に示す擁壁9は、実施例1と略同様であるが、表面板21の裏面に、該擁壁9を構築する過程で充填材流出防止面状体50を係止して仮止めしたアンカー73を備えている点で実施例1と相違している。よって、以下では、実施例1との相違点のみを説明する。
アンカー73は、ジオグリッドからなる充填材流出防止面状体50の網目が引っ掛けられることによって該面状体50を係止した部材であって、左右に連なる2つの表面板21の双方の裏面に1つずつ設けられている。そして、各アンカー73の設置位置は、両表面板21の相互間からの距離Lがそれぞれ約150mmとなっている。該アンカー73は、表面板21に埋没して固定された埋没部76と、該埋没部76に取り付けられて表面板21の裏面から突出して充填材流出防止面状体50を係止した係止部74とを含み構成されている。
埋没部76は、係止部74を螺着するための螺刻穴77を備えたナット状の部材であって、その一端には、該埋没部76が表面板21から抜け落ちるのを防止する抜落防止手段78が設けられている。詳しくは、螺刻穴77は、表面板21の裏面に開口しており、抜落防止手段78は、該開口した部分の反対側に位置するアンカー73の基端にあたる部分付近が、傘状に広がることによって形成されている。一方、係止部74は、充填材流出防止面状体50を実際に係止する一本の棒状の部材であって、基端側の部分には、埋没部76の螺刻穴77に螺着する螺着部75が形成されている。この係止部74の形状は、表面板21に設置された状態において、該表面板21の裏面からその法線方向へ突出したのち上方へ屈曲して延びるL字型の形状となっている。
本実施例2の擁壁9の構築方法は、基礎(図示略)を構築し、擁護用ブロック20を配置するまでは実施例1と同様であるが、その後の充填材流出防止面状体50を仮止めする方法が実施例1と相違している。すなわち、該仮止めは、図5(a),(b)に示すように、表面板21にアンカー73を設置し、該アンカー73に充填材流出防止面状体50を係止することによって行う。このとき、まず、表面板21に固定されている埋没部76に係止部74を、その先端が上方へ突出するように正しく取り付ける。その後、該アンカー73に充填材流出防止面状体50の網目を引っ掛けつつ、表面板21の裏面に該面状体50をあてがうことによって、該裏面に該面状体50を仮止めする。そして、その後は、実施例1と同様に充填材(図示略)を充填して擁壁9を完成させる。なお、該充填材を充填した後は、実施例1と同様に、充填材流出防止面状体50と表面板21の裏面とは摩擦によって結合するため、該充填した後に該アンカー73による該面状体50の仮止めが外れたとしても問題はない。
本実施例2によれば、表面板21にアンカー73があるため、より簡単且つ確実に充填材流出防止面状体50を表面板21の裏面に仮止めすることができる。また、該アンカー73の係止部74は、表面板21に固定された埋没部76とは別体的に形成されており表面板21から取り外し可能であるため、該外しておけば、擁壁用ブロック20を運んだり設置したりする際に、該係止部74が人や物等にあたる心配はない。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
本発明の実施例1の擁壁を示す斜視図である。 同実施例1の擁壁を示す断面図である。 同実施例1の擁壁を構築する際の様子を示す斜視図である。 同実施例1の(a)は擁壁を示す斜視図、(b)は地盤が動いた際の擁壁の様子を示す斜視図である。 実施例2の擁壁を示す(a)は斜視図、(b)その部分拡大図、(c)は同擁壁をしめす分解斜視図、(d)はその部分拡大図である。 課題を解決するための手段で示すアンカーのバリエーションを示す斜視図である。 従来例の(a)は擁壁を示す斜視図、(b)は地盤が動いた際の擁壁の様子を示す斜視図である。
符号の説明
8 法面
9 擁壁
20 擁壁用ブロック
21 表面板
26 繋ぎ板
31 控板
41 空所
50 充填材流出防止面状体
60 充填材
73 アンカー

Claims (5)

  1. 法面の手前側に起立する表面板と、該表面板より奥側へ離間して起立する控板と、前記表面板と前記控板とを連結した繋ぎ板とを含む擁壁用ブロックを、前記表面板どうしが左右に隣接するように複数並べ、左右に連なる2つの前記表面板の裏面に両表面板の相互間を跨ぐ充填材流出防止面状体をあてがい、前記表面板と前記控板との間の空所に充填材を充填し構築した擁壁。
  2. 前記充填材流出防止面状体を前記表面板の裏面にあてがう際に、該面状体を該裏面に仮止めした請求項1記載の擁壁。
  3. 前記仮止めは、前記面状体を前記裏面に粘着テープで貼り付ける請求項2記載の擁壁。
  4. 前記仮止めは、前記表面板にアンカーを設け該アンカーに該面状体を係止する請求項2記載の擁壁。
  5. 法面の手前側に起立する表面板と、該表面板より奥側へ離間して起立する控板と、前記表面板と前記控板とを連結した繋ぎ板とを含む擁壁用ブロックを、前記表面板どうしが左右に隣接するように複数並べる工程と、
    左右に連なる2つの前記表面板の裏面に両表面板の相互間を跨ぐ充填材流出防止面状体をあてがう工程と、
    前記表面板と前記控板との間の空所に充填材を充填する工程とを含む擁壁の構築方法。
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