JP2006341430A - 画像形成装置およびプリント作製方法 - Google Patents

画像形成装置およびプリント作製方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006341430A
JP2006341430A JP2005167930A JP2005167930A JP2006341430A JP 2006341430 A JP2006341430 A JP 2006341430A JP 2005167930 A JP2005167930 A JP 2005167930A JP 2005167930 A JP2005167930 A JP 2005167930A JP 2006341430 A JP2006341430 A JP 2006341430A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
print
order
storage
unit
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005167930A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Iida
孝之 飯田
Hidekazu Kito
英一 鬼頭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fujifilm Holdings Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Holdings Corp filed Critical Fujifilm Holdings Corp
Priority to JP2005167930A priority Critical patent/JP2006341430A/ja
Publication of JP2006341430A publication Critical patent/JP2006341430A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)
  • Storing Facsimile Image Data (AREA)

Abstract

【課題】作製されたプリントを容易に受け取れるように保管できるとともに、装置の大型化を抑制し、装置全体を小さくすることができる画像形成装置およびプリント作製方法を提供する。
【解決手段】本発明の画像形成装置は、プリント注文の内容に関する注文情報データに基づいて、プリントを作製する画像形成部と、1オーダ毎にプリントを保管するプリント格納領域を複数備える保管部と、各プリント格納領域にプリントを1オーダ毎に格納するとともに、プリント格納領域に格納されたプリントを1オーダ毎に取り出す格納手段と、プリント注文に対して受付情報を付与し、格納手段によりプリントをプリント格納領域に格納するとき、受付情報と格納するプリント格納領域の格納位置情報とを関連付けて管理するとともに、受付情報に基づいて、1オーダ分のプリントをプリント格納領域から取り出させる制御部とを有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、被写体の画像が記録されたプリントを1オーダ毎に保管するプリント格納領域を複数備える保管部を有する画像形成装置およびプリント作製方法に関し、特に、作製されたプリントを容易に受け取れるように保管できるとともに、装置の大型化を抑制し、装置全体を小さくすることができる画像形成装置およびプリント作製方法に関する。
現在、顧客自身が、プリント端末でプリント注文を行い、仕上がったプリントを受け取るセルフプリントシステムが普及している。このセルフプリントシステムにおいては、顧客は注文したプリントが仕上がるまで、その場を離れることができず、時間を無駄にしている。
そこで、顧客が注文したプリントの仕上りをその場で待たなくても済むように、プリントを保管する機能を有する画像形成装置が種々提案されている(例えば、特許文献1〜特許文献3参照)。
特許文献1には、確実に自分の印刷物を受け取れるようにする画像プリント装置が開示されている。この特許文献1の画像プリント装置においては、プリント装置にプリント指令が与えられると、プリンタにより画像をプリントするとともに、ユーザIDが記載された伝票が発行される。プリントして得られた印刷物は、ユーザIDに対応して、保管庫の中の所定の保管室に保管される。あとでユーザIDが入力されると、そのユーザIDに対応して保管室の扉が開放される。このようにして正当なユーザIDに対応して印刷物を保管庫から取り出すことができる。
また、特許文献2には、顧客がプリント端末を操作するためのタッチパネル、キー、スイッチ等の操作手段と、顧客が持ち込んだ記録メディアから画像データ及び記録メディアの識別情報を読み取る記録メディア読み取り手段と、読み取った画像データ及び識別情報を記憶する画像データ記憶手段、識別情報記憶手段と、注文されたプリントの料金を計算するプリント代金計算手段と、記憶した画像データを所定のサイズの印画紙にプリントするプリント作成手段と、作成したプリントを、複数設けられたプリント保管ロッカーに施錠して保管するプリント保管手段と、1回目に挿入された記録メディアの識別情報と2回目に挿入された記録メディアの識別情報とを比較して記録メディアの同一性を判断することによって顧客を認証すること、すなわち、プリントの注文主とプリントの受取人との整合性を判断し、認証した場合にプリント保管ロッカーを開錠する認証手段とを有するプリント端末が開示されている。
特許文献2においては、シリアルナンバーのような個々の記録メディア固有の情報を識別情報として用い、再度記録メディアが挿入された場合に、この記録メディアの識別情報の同一性を判断する。記録メディアの識別情報が同一である場合に、プリントの注文主とプリントの受取人の整合性、すなわち、プリントの受取人がプリント注文主と同一又はプリント注文主から受け取りを依頼された者と判断して顧客を認証する。このように特許文献2のプリント端末においては、プリントの注文主と受取人プリントの受取人とを認証して、保管されたプリント保管ロッカーの鍵を開錠して顧客にプリントを引き渡す。
さらに、特許文献3には、無人状態で自動的に記録媒体の受付けと、プリント処理物の受渡しとを可能とした自動プリント受付機が開示されている。
特許文献3の自動プリント受付機は、記録媒体を自動で受け付ける自動受付部と、プリント処理物を自動で受渡しする自動受渡部と、オーダ管理制御を行う制御部とを備える。
この自動受付部は、記録媒体受入部、オーダする内容を制御部に入力する情報入力部、オーダーカードを出力するオーダ情報出力部を有する。記録媒体受入部はオーダーカードにオーダ情報を添付するオーダ情報添付機能を有する。
また、自動受渡部は、オーダ情報確認部、料金受領部、プリント処理物を収納する複数の保管室を備える保管部を有する。この保管部は保管室ごとにオーダ情報を読み取る読取機能を有し、保管室は常時ロックされた状態である。
特許文献3においては、オーダに対応するプリント処理物が保管された保管室の番号とオーダ情報とが関連づけられて記録されているので、オーダーカードに記録されたオーダ情報に基づいて、該当する保管室はロック解除状態となる。これにより、保管室内に収納されているプリント処理物を取り出すことができる。
特開2003−22477号公報 特開2003−141241号公報 特開2003−157474号公報
特許文献1〜特許文献3に開示されている作製されたプリントを保管する機能を有する画像形成装置においては、いずれも作製されたプリントを所定の保管場所に保管するだけである。顧客はプリントの保管場所を指定され、その指定された保管場所に取りに行く必要がある。このように、作製されたプリントを保管しておき、その後、プリントを受け取りに来た場合、注文主を確認した後に、プリントを自動的に1つの決まった取出口に運び、注文主にプリントを渡す機能を備えたものはない。
また、特許文献1〜特許文献3に開示された画像形成装置においては、作製されたプリントが格納された保管室の1オーダごとのプリント格納領域の大きさは、最大プリント枚数を考慮して決定されているため、実際に保管されるプリント枚数に関係なくプリント格納領域は所定の容積を持つ。このため、多数のオーダ分のプリントを保管可能な構成にすると、多くの保管部が必要となり、装置が大型化してしまうという問題点がある。
また、多くのオーダ分のプリントを保管する場合には、保管部の数が多くなり、顧客がプリントを受け取る場合、多くの保管部の中から指定された保管部を探す必要があり、受け取りが煩雑となる。さらには、指定した保管場所を顧客に知らせるために、ライトの点滅などの機能を設けた場合、構成が複雑になり、装置が大型化し、コストも嵩むという問題点がある。
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決することにあり、作製されたプリントを容易に受け取れるように保管できるとともに、装置の大型化を抑制し、装置全体を小さくすることができる画像形成装置およびプリント作製方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、顧客の1オーダ分のプリント注文の内容に関する注文情報データに基づいて、少なくとも前記1オーダ分のプリントを作製する画像形成部と、前記プリントを1オーダ毎に保管するプリント格納領域を複数備える保管部と、前記各プリント格納領域に前記プリントを1オーダ毎に格納するとともに、前記各プリント格納領域に格納された前記プリントを1オーダ毎に取り出す格納手段と、前記顧客の1オーダ分のプリント注文に対して受付情報を付与し、前記受付情報と前記1オーダ分のプリントが格納される前記プリント格納領域の格納位置情報とを関連付けて管理するとともに、前記受付情報に基づいて、プリント注文された1オーダ分のプリントを前記格納されたプリント格納領域から取り出させる制御部とを有することを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
本発明においては、さらに、前記画像形成部により作製された前記プリントを1オーダ毎に包装するプリント包装部を有し、前記各1オーダ毎に包装されたプリントは、前記保管部の各プリント格納領域に保管されることが好ましい。
また、本発明においては、前記画像形成部は、前記注文情報データに基づいて、さらに受付情報が記録されたオーダープリントを作製するものであり、前記オーダープリントは、1オーダ分のプリントとともに前記プリント格納領域に保管され、前記受付情報に基づいて、プリント注文された1オーダ分のプリントを前記格納されたプリント格納領域から取り出す際に、前記受付情報と、取り出される前記1オーダ分のプリントのオーダープリントに記録された受付情報とを照合する照合手段を有することが好ましい。
また、本発明の第2の態様は、顧客の1オーダ分のプリント注文の内容に関する注文情報データに対して受付情報を付与し、少なくとも前記受付情報が記録され、前記顧客に渡す受付シートを作製する工程と、前記1オーダ分のプリント注文の画像データに基づいて、1オーダ分のプリントを作製する工程と、前記1オーダ分ごとに前記プリントを包装し、プリントパックを作製する工程と、前記プリントパックを保管部のプリント格納領域に格納するとともに、前記受付情報と、プリントパックの前記保管部における格納位置情報とを関連付けて記録する工程と、前記受付情報に基づいて、前記受付情報に応じたプリントパックの格納位置情報を取得し、前記受付情報に応じたプリントパックを前記格納位置から取り出す工程とを有することを特徴とするプリント作製方法を提供するものである。
また、本発明においては、前記注文情報データに基づいて、プリントを作製する工程は、少なくとも前記受付情報が記録されたオーダープリントを作製する工程を含み、前記オーダープリントは、前記プリントとともに、前記プリントパックに包装され、さらに、前記受付情報に応じたプリントパックを前記格納位置から取り出す工程の後工程に、前記保管位置から取り出されたプリントパックの前記受付情報を照合する工程を有することが好ましい。
本発明の画像形成装置によれば、注文情報に基づいて、画像形成部により作製されたプリントを1オーダ毎に保管するプリント格納領域を複数備える保管部と、各プリント格納領域にプリントを1オーダ毎に格納するとともに、各プリント格納領域に格納されたプリントを1オーダ毎に取り出す格納手段と、顧客の1オーダ分のプリント注文に対して受付情報を付与し、この受付情報と1オーダ分のプリントが格納されるプリント格納領域の格納位置情報とを関連付けて管理するとともに、受付情報に基づいて、プリント注文された1オーダ分のプリントを格納されたプリント格納領域から取り出させる制御部とを設けることにより、顧客からの受付情報に基づいて、注文したプリントのプリント格納領域が特定され、格納手段により注文したプリントがプリント格納領域から取り出される。これにより、顧客の受付情報に基づいて、作製されたプリントを容易に受け取れるように保管することができる。
また、本発明の画像形成装置によれば、制御部を、顧客の1オーダ分のプリント注文に対して受付情報を付与し、この受付情報と1オーダ分のプリントが格納されるプリント格納領域の格納位置情報とを関連付けて管理するとともに、受付情報に基づいて、プリント注文された1オーダ分のプリントを格納されたプリント格納領域から取り出させる機能を有するものとすることにより、保管部を、多数のオーダ分のプリントを保管可能な構成としても、プリントをプリント格納領域から取り出すことができるため、複数の保管部が不要である。これにより、装置の大型化を抑制し、装置全体を小さくすることができる。
さらに、本発明の画像形成装置によれば、照合手段を設けることにより、顧客からの受付情報に基づいて、注文したプリントのプリント格納領域が特定され、格納手段により注文したプリントがプリント格納領域から取り出す場合、注文情報に応じたプリントを取り出す精度を高くすることができる。これにより、注文したものとは違うプリントが取り出されることが防止される。よって、注文した顧客とは違う他の顧客にプリントが渡ることがなくなる。
本発明のプリント作製方法によれば、顧客の1オーダ分のプリント注文の内容に関する注文情報データに基づいて、受付情報を付与し、少なくとも受付情報が記録され、顧客に渡される記録シートを作製し、注文情報データの受付情報とプリントパックの保管部における保管位置情報とを関連付けて記録しておき、受付情報に基づいて、この受付情報に応じたプリントパックの保管位置情報を取得し、受付情報に応じたプリントパックを保管位置から取り出すようにすることにより、顧客の受付情報に基づいて、作製されたプリントの受け取りが容易に保管することができる。
また、本発明のプリント作製方法によれば、少なくとも受付情報が記録されたオーダープリントを作製し、このオーダープリントを注文したプリントとともに、プリントパックに包装しておき、受付情報に応じたプリントパックを保管位置から取り出す際に、受付情報に応じたプリントパックを保管位置から取り出し、この保管位置から取り出されたプリントパックの受付情報を照合することにより、注文情報に応じたプリントを取り出す精度を高くすることができる。よって、注文した顧客とは違う他の顧客にプリントが渡ることがなくなる。
以下に、添付の図面に示す好適実施例に基づいて、本発明の画像形成装置を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係る画像形成装置を有するプリントシステムを示す模式図である。
図1に示すように、プリントシステム10は、例えば、受付機12a〜12d、注文/画像データベース16、オーダーコントローラ18、画像処理装置20およびプリンタ(本発明の画像形成装置)22とを有する。各受付機12a〜12dは、それぞれネットワーク14を介して、注文/画像データベース16、オーダーコントローラ18、画像処理装置20およびプリンタ(本発明の画像形成装置)22に接続されている。
なお、ネットワーク14は、例えば、広く普及しているインターネットを用いることができる。しかしながら、受付機12a〜12dから注文情報データおよび画像データ等が出力され、注文情報データおよび画像データ等を高速転送するためにネットワーク14は専用回線とすることが好ましい。また、ネットワーク14は、特に、有線であっても、無線であってもよく、特に限定されるものではない。
受付機12a〜12dは、例えば、店頭のカウンタ上に設置され、顧客の注文を受け付けるために、顧客自身またはオペレータが注文内容、注文事項等の注文情報データ、およびプリントする被写体の画像の画像データをメディアを介して入力し、受付・登録するためのものである。受付機12a〜12dは、通常、モニタ表示画面を備えたパーソナルコンピュータ(PC)で構成される。
受付機12a〜12dを構成するPCは、モニタ(ディスプレイ)に加え、キーボードおよびマウスなどの入力デバイスを備え、さらに、注文情報、プリントする画像データおよびソフトウエアなどを一時的に記憶しておくメモリまたは記憶装置(HDD)、ならびにメモリカード、CD、MOまたはFDなどのメディアから画像データなどを読み出すためのメディアドライブなどを備えている。また、PCには、注文が確定した場合に発行される受付シート200をプリントするプリンタも設けられている。
受付機12a〜12dにおいては、注文情報データおよびプリントする画像データが入力されて注文が確定されると、例えば、受付番号を注文情報データに付与するとともに、受付日時も記録する。また、注文情報データを照合し、以前に入力された顧客である場合には、予め付与されている顧客IDを付与する。一方、以前に入力された顧客でない場合には、顧客IDを新たに付与する。このように、受付機12a〜12dは、注文情報データに受付番号、受付日時、および顧客IDを付与して、プリント注文された画像データとともに注文/画像データベース16に出力する。
また、受付機12a〜12dにより出力される受付シート200は、例えば、受付番号、受付日時、顧客ID、仕上り日時およびプリント料金が記録されているものであり、プリントパックを受け取る際、注文主であることを保証する引換券の役割を果たすものである。この受付シート200は、少なくとも受付番号が記録されている。なお、本発明の受付情報は、受付番号、受付日時、および顧客IDを含むものである。
なお、受付機12a〜12dの設置場所は、特に限定されるものではない。また、インターネットなどのネットワーク経由により受付機12a〜12dにアクセス可能としてもよい。また、受付シートの形態は、特に限定されるものではなく、仕上がったプリントの受け取りに必要な受付番号、および受け取り可能な日時などが記録されていれば良い。
本実施例において、受付機12a〜12dに入力される注文情報データは、例えば、顧客の氏名、顧客の電話番号、および顧客の住所などの顧客情報である。加えて、注文情報データは、プリントの種類、サイズおよび枚数、プリントする画像の仕上り、ならびに飾りプリントの有無などのプリント処理内容(注文内容)を含むものである。
また、受付機12a〜12dは、注文情報データに基づいて料金情報を編集するものでもある。受付機12a〜12dは、例えば、プリント1枚の料金、画像修正の料金、飾りプリントの料金、または特別な記録媒体を使用した場合の料金などのプリント処理内容に関する料金が記憶されている価格データベース(図示せず)を有する。この受付機12a〜12dは、価格データベース(図示せず)を参照して、料金情報に基づいて、料金を計算する。この料金データは、例えば、注文情報データとして管理される。
さらに、受付機12a〜12dは、1オーダ分毎のプリントの料金を清算する決済機を兼ねるものであってもよい。例えば、受付機12a〜12dに、貨幣投入部を設け、注文の際に、モニタに注文した1オーダ分のプリント料金を表示させて、料金が支払われた後に、受付シートを出力するようにしてもよい。
なお、オーダープリントに、1オーダ分の写真プリントの料金に対応付けられたバーコード(図2(b)参照)が記録されている場合には、バーコードを読み取り、店頭のカウンタなどに設置されたレジなどで、1オーダ分のプリント料金を精算するようにしてもよい。
注文/画像データベース16は、受付機12a〜12dに入力された画像データおよび注文情報データを記憶し、注文情報データをオーダーコントローラ18に出力し、注文情報データおよび画像データを画像処理装置20に出力するものである。
オーダーコントローラ18は、受付機12a〜12dに入力された注文情報データの処置順、すなわち、プリントシステム10におけるプリント処理順を管理するものである。このオーダーコントローラ18は、オーダーテーブルを作成し、かつ作成したオーダーテーブルに応じて、注文/画像データベース16から注文情報データおよび画像データを1オーダ分毎に画像処理装置20に供給させるものである。
なお、注文/画像データベース16から画像処理装置20への1オーダ分の注文情報データおよび画像データの供給は、オーダーコントローラ18が、オーダーテーブルに従って注文/画像データベース16に供給指示を出すのではなく、注文/画像データベース16がオーダーテーブルを参照して行ってもよい。
このように、オーダーコントローラ18は、注文情報データに基づいて、プリントシステム10に接続されている画像処理装置20に1オーダ分の注文情報データおよび画像データを出力させる。すなわち、1オーダ分の注文に応じたジョブの振り分け制御を行い、プリント処理順を管理する。
ここで、オーダーテーブルとは、各オーダ毎の注文における注文情報データの内容(プリント枚数および納期等)に応じてオーダーコントローラ18が決定した、各画像(画像データ)毎のプリント処理順(プリントの作成順)を示すテーブルである。
オーダーコントローラ18は、新しいオーダの注文情報データを受け取った後、そのオーダの納期等を判断して新しい処理順を決定して、オーダーテーブルを更新する。また、後述するプリンタ22からリメイクの情報を受けた際にも、対応するオーダの納期等を判断して新しい処理順を決定して、オーダーテーブルを更新する。
画像処理装置20は、注文/画像データベース16から供給された画像データに、注文情報データに応じた画像処理を施してプリント用画像を生成し、このプリント用画像をプリンタ22に供給するものである。なお、システム10においては、受付機12a〜12dではなく、この画像処理装置20が受付機12a〜12dの代わりに画像データおよび注文情報データを取得して、同様の処理を行ってもよい。
画像処理装置20で実施する画像処理には特に限定はなく、注文情報データに基づく画像処理以外に、画像の拡大/縮小(電子変倍処理)、階調補正、色/濃度補正、彩度補正、シャープネス処理等の公知の各種の画像処理が利用可能である。また、何れの画像処理も、公知の方法で実施すればよい。
また、画像処理装置20は、プリント用画像データから1オーダ分の各画像が縮小されてまとめて記録されるインデックス用画像データを作成することが好ましい。さらに、注文情報データに基づいて、オーダープリントのフォーマットに則ったオーダープリント用画像データを作成することが好ましい。このように、画像処理装置20において、プリント用画像データ、インデックス用画像データおよびオーダープリント用画像データは1つにまとめられて1オーダ分のプリントオーダ情報とされる。このプリントオーダ情報データをプリンタ22に出力する。
なお、プリントオーダ情報データにおけるオーダープリント用画像データの順序は、後述するプリントパック142(図5(b)参照)内でオーダープリント(画像記録面)が表面に出るようにすればよい。オーダープリント用画像データは、例えば、プリンタ22が裏面排紙である場合には、プリントオーダ情報データを1オーダの最初にし、表面排紙である場合には、1オーダ分のプリントオーダ情報データの最後にすればよい。
さらに、画像処理装置20は、1オーダ分のプリントオーダ情報データを供給した後、1オーダの区切りを示すソート情報をプリンタ22に出力する。
また、本実施例においては、インデックス用画像データに基づくインデックスプリント、およびオーダープリント用画像データに基づくオーダープリントの記載内容には、特に限定されるものではなく、顧客自身が注文したオーダを確実に識別できるものであればよい。
ここで、図2(a)に示すように、インデックスプリント120は、プリントパック142(図5(b)参照)に収納された1オーダ分のプリントPの内容を把握するものである。このインデックスプリント120は、画像記録面120aに、プリントパック142に収納される1オーダ分の各プリントPの全ての各画像が縮小されたインデックス画像122が、例えば、撮影順に並べられて記録されているものである。
なお、インデックスプリント120におけるインデックス画像122の配置方法は、特に限定されるものではない。例えば、人物、または風景などの各シーン毎に分類して、インデックス画像122を配置してもよい。
オーダープリント130は、プリント注文された少なくとも1オーダ分のプリントPの料金が記録されたものである。図2(b)に示すように、本実施例のオーダープリント130は、例えば、タイトル132、注文情報データ134およびバーコード136が記録されるものであり、これらは、所定のフォーマットに則って記録されるものである。
本実施例のオーダープリント130においては、例えば、記録面130aの左側に注文時に取得された受付番号134a、受付日時134bおよび顧客ID134cが記録されている。また、注文情報データ134として、例えば、顧客の電話番号134d、顧客の氏名134e、および顧客の住所134fの顧客の情報が記録面130aの左側に記録されている。さらに、1オーダ分のプリントPの料金に対応付けられたバーコード136も記録されている。すなわち、1オーダ分のプリントPの料金がバーコードで記録されている。
さらに、プリント処理内容(注文内容)が記録面130aの右側に表138にまとめられて記録されている。表138においては、画像ファイル名の欄138a、小計の欄138b、140b、枚数の欄140a、プリント料金の欄140cが設けられており、それぞれ欄には、注文情報データに応じて画像ファイル名、枚数の数値および1オーダ分の料金の金額が記録されている。
また、本実施例のオーダープリント130においては、これら以外にもフイルムID番号、コマ番号、プリントサイズ、ラボ店ID番号、プリント日時などの情報を含むものであってもよい。オーダープリント130に記録される内容については、オーダープリント130のフォーマットを複数用意しておき、受付機12a〜12dから入力される注文情報データに対応して適宜変更してもよく、そのフォーマットについても特に限定されるものではない。
さらに、本実施例のオーダープリント130においては、注文情報データの記録形態は、文字、数字、または記号のほか、1次元または2次元のバーコードとしたものでもよい。また、オーダープリント130には、注文情報データとして、受付番号、受付日時および顧客IDプリントなどの注文時に取得された情報以外にも、プリント処理過程で生成された処理装置ID番号、施した処理の内容を示す記号等が記録されてもよい。
プリンタ22は、記録媒体の一方の面に画像を形成することができる画像形成部30と、画像形成部30により作製された写真プリント、インデックスプリント、およびオーダープリントを積層体Sとして、少なくとも一部が透明な袋に包装するパッカー(プリント包装手段)32と、ストッカー34とを有する。これらの画像形成部30、パッカー32およびストッカー34については、後で詳細に説明する。
本実施例のプリンタ22は、画像処理装置20から供給されたプリントオーダ情報データ(プリント用画像データ、インデックス用画像データおよびオーダープリント用画像データ)に応じて、例えば、感光材料(印画紙)を露光して潜像を形成し、所定の湿式現像を施して、乾燥して1オーダ分のプリントP(図5(a)参照)、インデックスプリント120(図2(a)参照)およびオーダープリント130(図2(b)参照)とし、プリントP、インデックスプリント120およびオーダープリント130が積層されてなる積層体S(図5(a)参照)をまとめて少なくとも一部が透明な袋にパックするものである。さらには、パックした1オーダ分のプリントを保管部38に保管するものである。
以下、プリンタ22について、図3〜図5(a)および(b)を参照して詳細に説明する。
図3は、本発明の実施例に係る画像形成装置を示す模式的断面図である。また、図4(a)は、本実施例の画像形成装置のパッカーを示す模式図であり、(b)は、本実施例のパッカーに用いられる包装用シートを示す模式図である。
図3に示すように、プリンタ22の画像形成部30は、光ビーム走査露光を利用して感光材料を露光記録する記録装置であり、例えば、ロール状に巻き回された長尺状の感光材料Aから所定の長さだけ引き出されてカットされたカットシート状の感光材料(以下、シート体ともいう)Aを露光位置rに搬送し、画像処理装置20から供給されたプリントオーダ情報データに応じて変調した光ビームLを主走査方向に偏向するとともに、主走査方向と直交する副走査方向に感光材料Aを走査搬送することにより、光ビームLによって感光材料Aを走査露光して画像を形成するものである。また、感光材料Aは、片側の面にだけ感光層が形成されたものである。
この画像形成部30は、像形成部40および像形成部40に隣接して露光済みの感光材料Aを現像するプロセサ60を有する。
プリンタ22は、このプリンタ22の全体の動作を制御する制御部50が設けられている。この制御部50に画像処理装置20が接続されている。
像形成部40は、搬送方向上流側から、供給部42、裏印字部48、露光ユニット52、振分ユニット(図示せず)および搬出部56を有し、これらの各部位には、ローラまたは駆動ローラと、この駆動ローラと対をなすニップローラとからなるローラ対54が搬送路に沿って複数個設けられている。
供給部42は、感光材料A(シート体)を供給するものであり、例えば、記録面を外側にしてロール状に巻き回された長尺な感光材料Aが遮光性を有する筐体に収納されたマガジン42a、42bが装填される部位である。
マガジン42a、42bには、通常、感光材料Aのサイズ(幅)、シルクおよびマット等の感光面の種類、ならびに仕様(厚さおよびベースの種類)等、互いに種類の異なる感光材料Aが収納される。本実施例では、マガジン42a、42bを2個設けているが、本発明においては、マガジンの数は、特に限定されるものではない。本発明においては、マガジンは、1個でもよく、また、3個以上であってもよい。
マガジン42a、42bには、内部に収納された感光材料Aを引き出して搬送するための引出ローラ対44が設けられている。
また、マガジン42a、42bの出口から所定の長さ離間した位置にカッタ46が設けられている。
引出ローラ対44は、カッタ46で所定の長さのシート体とするためにプリント長さに応じて感光材料Aを所定の長さだけ引き出した後、引き出しを停止する。
カッタ46は、プリンタ22の制御部50から送られてきた制御信号に基づいて、各マガジン42a、42bから引き出された感光材料Aを裁断するものであり、制御部50によりカッタ46の感光材料Aの切り出し間隔が調整される。このカッタ46により所定長さにカットされたシート体は、裏印字部48に送られる。なお、本実施例においては、供給部42は長尺な感光材料Aを切断してシート体を供給するものに限定されるものではなく、予め所定の大きさに形成されたシート体を供給するようにしてもよい。また、カッタは各マガジン毎に1ヶずつ配置してもよい。
裏印字部48は、シート体の非記録面(非乳剤面=裏面)に撮影日、プリント焼付日、コマ番号、フイルムID番号(符号)、撮影に使用したカメラのID番号、フォトプリンタのID番号等の各種情報、いわゆるバックプリントを制御部50からの制御信号に基づいて、記録(裏印字)するものであり、シート体を搬送する搬送ローラ対と、裏印字ヘッド(図示せず)とを有する。
シート体は、ローラおよびローラ対によって上方に搬送されながら、その非記録面に裏印字ヘッド40によってバックプリントが記録される。裏印字部48としては、インクジェットヘッド、ドットインパクトプリントヘッドまたは熱転写プリントヘッド等公知のプリントヘッドが用いられる。
露光ユニット52は、例えば、レーザビーム等の光ビームを記録光として用いる公知の光ビーム走査装置であって、シート体の赤(R)露光、緑(G)露光および青(B)露光のそれぞれに対応する光ビームLを射出する光源、およびこの光源から射出された光ビームLを、画像処理装置20から供給される画像処理後のプリンタ用画像データに応じて変調するAOM(音響光学変調器)等の変調手段、変調された光ビームLを、搬送方向と直交する方向(主走査方向)に偏向するポリゴンミラー等の光偏向器、主走査方向に偏向された光ビームLを露光位置r上の所定位置に所定のビーム径で結像させるfθ(走査)レンズ光路調整用のミラー等を有して構成される。
また、PDP(プラズマディスプレイ)アレイ、ELD(エレクトロルミネセントディスプレイ)アレイ、LED(発光ダイオード)アレイ、LCD(液晶ディスプレイ)アレイ、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス、登録商標)アレイおよびレーザアレイ等の搬送方向と直交する主走査方向に延在する各種の発光アレイまたは空間変調素子アレイ等を用いるデジタルの露光手段でもよい。
なお、露光ユニット52の露光位置rで行う光ビームLの主走査の幅は、シート体の幅に対応するように設定される。露光ユニット52の上記動作は、制御部50からの制御信号によって制御される。
記録光である光ビームLは主走査方向(図3では、紙面に垂直方向)に偏向され、一方、シート体は副走査ローラ対によって搬送されるので、画像データに応じて変調されている光ビームLによってシート体は2次元的に走査露光され、画像が記録される。
なお、シート体の搬送方向と直交する主走査方向に走査記録を行うことにより搬送中のシート体に画像を記録する構成であれば、その構成は、特に限定されるものではない。
搬出部56は、光ビームLによって2次元的に走査露光されたシート体を搬送するものである。
搬出部56の下流側には、プロセサ60が設けられている。このプロセサ60は、露光済みの潜像の記録されたシート体(感光材料)に、所定の現像処理および乾燥処理等を施して、シート体をフイルムに撮影された画像が再生されたプリントとするものである。また、プロセサ60には、シート体を搬送する複数の搬送ローラ対66が設けられている。
図3に示すように、プロセサ60は現像処理部62と、乾燥処理部70とを有し、シート体が現像処理されて乾燥されて写真プリントとなる。
図3に示すように、現像処理部62においては、シート体の搬送方向上流側から順に、現像槽64a、定着漂白槽64b、第1水洗槽64c、第2水洗槽64d、第3水洗槽64eおよび第4水洗槽64fが水平方向に設けられている。乾燥処理部70は、第4水洗槽64fの下流側に設けられている。
現像槽64a、定着漂白槽64b、および第1水洗槽64cの上方には、露光済みのシート体を各槽内に搬送するローラ66aが設けられている。
現像槽64aには現像液が、定着漂白槽64bには定着漂白液が所定量貯留されている。また、第1水洗槽64c、第2水洗槽64d、第3水洗槽64eおよび第4水洗槽64fには、所定量の水洗水が貯留されている。
現像槽64aおよび定着漂白槽64bの内部には、シート体を槽内で略U字状に搬送する複数のローラからなる搬送ローラ対66が設けられている。
また、第1水洗槽64cと第2水洗槽64dとの間の隔壁(図示せず)、第2水洗槽64dと第3水洗槽64eとの間の隔壁(図示せず)、第3水洗槽64eと第4水洗槽64fとの間の隔壁(図示せず)には、各々シート体の通過を許容し、液の通過を阻止可能な感光材料通路部材(図示せず)が設けられている。この感光材料通路部材は、ブレード(図せず)が設けられており、シート体の通過後、ブレードにより液の通過が阻止される。
このプロセサ60においては、現像槽64aの現像液に浸漬されたシート体は、その後、定着漂白槽64bの定着液に浸漬されて第1水洗槽64cに搬送される。なお、本実施例では、シート体は、記録面(乳剤面)を上側にし、非記録面を下側にして予め定められた搬送速度で搬送される。
第1水洗槽64cに送り込まれたシート体は、第1水洗槽64cに貯留されている水洗水によって水洗される。この第1水洗槽64cで水洗されたシート体は、第2水洗槽64dへ向けて搬送され、感光材料通路部材(図示せず)を通過して第2水洗槽64dへ搬入される。
以後、シート体は、第2水洗槽64d、第3水洗槽64eおよび第4水洗槽64fの各水洗水によって水洗され、挟持ローラ対68aによって乾燥処理部70に搬送される。この乾燥処理部70でシート体は乾燥される。
次に、乾燥処理部70について説明する。乾燥処理部70は、現像処理されたシート体を乾燥するものである。
この乾燥処理部70には、例えば、ヒータ(図示せず)および送風機(図示せず)が設けられており、このヒータにより加熱された空気を送風機で、温風としてシート体に吹き付けることにより、現像処理されたシート体を乾燥させる。
乾燥処理部70に搬送部72が接続されており、搬送部72にはパッカー32が接続されている。搬送部72は、パッカー32に搬送する写真プリントを選別するものである。
この搬送部72は、第1の搬送路74と、第2の搬送路76とを有する。第1の搬送路74は、出口にトレー78が設けられており、パッカー32に搬送されない大きさの写真プリントをトレー78上に排出させるものである。
また、搬送部72においては、パッカー32により包装されるものは、第2の搬送部76に搬送される。なお、搬送部72による写真プリントの選別は、制御部50に入力された注文情報に基づいてなされる。
図4(a)に示すように、パッカー32は、例えば、オーダープリントの料金記録面を外側にして、オーダープリント、インデックスプリント、1オーダ分のプリントとの順番で積層してなる積層体Sを少なくとも一部が透明な袋に包装するものである。このパッカー32は、プリント集積部80と、包装シート供給部90と、包装部94と、搬送ローラ対96a、96bと、プリントパック移送部98と、ガス供給部104とを有する。
プリント集積部80は、集積ガイド82と、ストッパ84とを備えている。プリント集積部80は、片面画像形成部40により作製された排出されたオーダープリント130、インデックスプリント120および1オーダ分のプリントPを含む積層体Sを集積するものである。
プリントPの集積ガイド82は、包装部94の開口手段102により形成された包装用シート110の開口部112aに向けて傾斜した斜面である。また、集積ガイド82には、開閉可能なストッパ84が設けられている。このストッパ84の開閉は、制御部50によりなされる。ストッパ84は、通常の状態では集積ガイド82は立設しており、第2の搬送部76を搬送されたプリントPを包装部94に向かって移動しないように保持し、一旦、プリント集積部80に集積させるものである。
また、1オーダのプリントPを含む積層体Sが集積部80に集積されると、包装部94の開口手段102により包装用シート110の開口部112aを形成し、制御部50により、ストッパ84が解放して、集積部80内の1オーダの積層体Sが落下して、包装用シート110に収容される。
包装シート供給部90は、オーダープリント130、インデックスプリント120および1オーダ分のプリントPを積層してなる積層体S(図5(a)参照)を、まとめて包装する包装用シート110を供給するものであり、長尺の包装用シート110が巻回された供給ローラ92aと、包装用シート110を包装部94に送り出す搬出ローラ92bとが設けられている。
この包装用シート110は、図4(b)に示すように、略筒状に形成されたものであり、その表面110aには、長さ方向に一定の間隔tで、切込み112が形成されている。包装用シート110は、透明なものであり、例えば、ポリプロピレンにより形成され、例えば、厚さが50μmである。
包装部94は、オーダープリント130、インデックスプリント120および1オーダ分のプリントPが収納されたプリントパック142を形成するものであり、包装用シート110をインデックスプリント120、プリントP、およびオーダープリント130が収納された状態でシールするとともに、包装用シート110のシール部116を包装用シート110の長手方向に対して直交する方向に、シールされた部分が残る位置で切断するものである。
包装部94は、シールカット部100、開口手段102、およびガス供給部104を有するものである。
シールカット部100は、包装用シート110をシールするとともに、包装用シート110のシール部116を、包装用シート110の長手方向に対して直交する方向にシールされた部分が残る位置で切断するものである。このシールカット部100は、包装用シート110の表面110aに対して垂直な方向に接離可能な1対のヒータ部100a、100bを有するヒートシーラ(図示せず)およびカッタ(図示せず)を備える。
開口手段102は、包装用シート110の切込み112の部分を広げ、開口部112aを形成するものである。この開口手段102には、例えば、吸盤(図示せず)と、この吸盤の移動手段(図示せず)とを有するものが用いられる。この吸盤を包装用シート110の切込み112下方の表面110aに吸着させ、移動手段により吸盤を移動させて、包装用シート110に開口部112aを形成する。
ガス供給部104は、包装用シート110に開口部112aを形成するものであり、例えば、ガスボンベ、またはコンプレッサーである。このガス供給部104には、ノズル104aが設けられている。このノズル104aは、搬送ローラ92bにより搬送された際における包装用シート110の切込み112の近傍に設けられている。開口手段102により切込み112が開口された場合、ガス供給部104により開口部112aに、例えば、空気が吹き込まれ、包装用シート110が膨らまされる。
搬送ローラ対96a、96bは、包装部94の下方に設けられ、包装用シート110を搬送するものであり、プリントパック142をプリントパック移送部98に排出するものである。この搬送ローラ対96a、96bは包装用シート110の表面110aに対して垂直な方向に接離可能なものである。
プリントパック移送部98は、プリンタ22により形成されたプリントパック142をストッカー34の振分部36に移送するものである。搬送ローラ対96bの下方に板98aが斜めに傾けられて設けられている。
また、プリントパック移送部98には、底部にプリントパック142をパッカー32からストッカー34の振分部36に移送するベルトコンベア106が設けられている。このベルトコンベア106は、1対の搬送ローラ108aと、この1対の搬送ローラ108aに張架されたコンベヤベルト108bとからなるものである。ベルトコンベア106により、板98aに沿って落ちてきたプリントパック142がパッカー32の搬出口32aからストッカー34の振分部36に搬送される。
本実施例のプリンタ22においては、画像記録面が上になるため、画像記録面が上面の場合、プリントPから順次、集積部80に搬送し、次に、インデックスプリント120およびオーダープリント130を順次画像記録面を上にしてに集積部80に搬送する。これにより、集積部80においては、下から、例えば、1オーダ分のプリントP、インデックスプリント120およびオーダープリント130の順で積層される。このように、プリントPの画像記録面、インデックスプリント120の画像記録面120aおよびオーダープリント130の記録面130aは全て同じ向きである。
本実施例においては、図5(a)に示すように、例えば、1オーダ分のプリントPの上にインデックスプリント120が載置され、一番上にオーダープリント130が載置された積層体Sの状態でストッパ84を解除することにより、積層体Sが集積部80から開口部112aを経て包装用シート110の内部に収納される。
次に、本実施例のパッカー32の動作について説明する。
なお、集積部80には、既に積層体Sが貯留されており、ストッパ84により止められている。
パッカー32においては、先ず、包装用シート110を包装部94に供給し、シールカット部100によりプリントパック142の底となる部分にシール部116を形成する。
次に、搬送ローラ対96a、96bにより包装用シート110を、その切込み112が、開口手段102により広げられることができる位置まで搬送する。
次に、開口手段102により、包装用シート110の切込み112の部分を広げ、開口部112aを形成する。
次に、開口部112aにガス供給部104により、例えば、空気を吹き込んで包装用シート110を膨らませる。
次に、集積部80に積層体Sが集積された後、ストッパ84を解除して、積層体Sを、包装用シート110の開口部112aからその内部に収納する。
次に、搬送ローラ対96a、96bにより包装用シート110を、その切込み112がシールカット部100の位置にくるまで搬送する。
次に、シールカット部100により、切込み112をシールし、シール部116を形成するとともに、シール部116をシールされた部分が残る位置で切断する。これにより、プリントパック142が作製される。
次に、搬送ローラ対96a、96bによりプリントパック142をプリントパック移送部98に搬送する。これにより、プリントパック142がベルトコンベア106に排出される。このように、1オーダ分毎のプリントパック142の作製をオーダがなくなるまで繰返し行う。
本実施例のプリントパック142は、図5(b)に示すように、全て記録面を同じにして下から、1オーダ分のプリントP、インデックスプリント120およびオーダープリント130が順次積層された積層体Sが透明の包装用シート110により形成された袋により収納されたものである。このため、オーダープリント130の記録面130aを外部から識別することができる。これにより、シールされたプリントパック142を開封することなく、オーダープリント130の記録面130aの内容から、1オーダ分の写真プリントの料金を確認することができ、さらには、顧客および注文内容を確認することができる。また、オーダープリント130の記録面130aを外部から識別することができるものであり、後述するように照合センサ190により受付番号を読み取ることができる。
本実施例のプリンタ22において、包装用シート110は、オーダープリント130の記録面130aが外側から識別できればよく、全て透明である必要はない。このため、オーダープリント130の記録面130aが外側から識別できれるように、記録面130aに相当する位置が透明なものであればよく、すなわち、少なくとも一部が透明であればよい。
次に、本実施例のプリンタ22のストッカー34について、図6および図7に基づいて詳細に説明する。
図6は、本実施例のプリンタのストッカーの構成を示す模式図である。図7は、本実施例のストッカーの保管部の要部を示す模式的側面図である。
ストッカー34は、1オーダ毎に写真プリントが包装されたプリントパック142を保管するものであり、振分部36と保管部38とを有する。
図6に示すように、振分部36は、プリントパック142を保管部38に格納させ、さらにはプリントパック142をプリンタ22の外部に取り出すためのものである。この振分部36にはパッカー32の搬出口32aと連通された搬入口36aが形成されている。これにより、プリントパック142がベルトコンベア106により振分部36に移送される。
振分部36は、昇降板150と、昇降手段(図示せず)と、押出手段(図示せず)と、照合手段とを有する。また、振分部36の上部には、開口部36bが形成されており、この開口部36bにプリントパック142を取り出すための蓋152が開閉自在に設けられている。
昇降板150は、昇降手段に接続されている。この昇降手段により昇降板150は振分部36内を垂直方向Vに移動することができるとともに、昇降板150は振分部36内の垂直方向Vにおける所定の位置に保持される。
本実施例において、例えば、昇降板150は、パッカー32から移送されたプリントパック142を振分部36に受け入れる第1の位置Mに配置される。この第1の位置Mは、例えば、搬入口36aの下方である。また、昇降板150は、プリントパック142を保管部38に格納するか、または保管部38から振分部36に移送させる第2の位置Mに配置される。さらに、昇降板150は、蓋152を開けてプリントパック142を外部に取り出せる第3の位置M(以下、取出位置Mともいう)に配置される。
なお、この第3の位置Mとは、蓋152を開けてプリントパック142を外部に取り出す際に、容易である位置であれば、特に限定されるものではない。また、一旦、第3の位置Mに昇降板150を配置した後、蓋152が開いたこと検知し、さらに上方に昇降板150を上昇させる構成としてもよい。
また、押出手段は、昇降板150に載置されたプリントパック142を保管部38に向けて、例えば、水平方向Hに移動させ、保管部38の格納領域にプリントパック142を格納させるものである。この押圧手段としては、例えば、エアシリンダとロッドとを組み合わせ、エアシリンダによりロッドを伸張させて、プリントパック142を水平方向Hに移動させるものである。
さらに、振分部36の上部の開口部36b近傍には、取出位置Mに移送されたプリントパック142が、顧客により入力された受付番号と一致しているものかを照合するための照合センサ190が設けられている。この照合センサ190は制御部50に接続されている。例えば、本実施例においては、プリントパック142を第2の位置Mから取出位置Mに移動する際に、照合センサ190により受付番号を読み取られる。なお、本実施例においては、照合センサ190と制御部50とで、照合手段が構成される。
照合センサ190により得られた受付番号の検出結果と、顧客が受け取りに来たプリントパック142の受付番号とが制御部50で照合されて、プリントパック142の受付番号の一致不一致が判別される。照合の結果、受付番号が一致するプリントパック142が移送された場合には、プリントパック142は取出位置Mに保持される。一方、照合の結果、受付番号が一致しないプリントパック142が移送された場合には、例えば、プリントパック142は格納されていたプリントパック格納領域172に再度格納される。
なお、照合センサ190としては、例えば、受付番号を読み取り、識別することができれば特に限定されるものではない。例えば、CCDカメラと画像解析処理ユニットとにより構成することができる。
保管部38は、プリントパック142を1オーダ毎に保管するプリント格納領域172を複数備えるものであり、各プリント格納領域172は、1オーダ分のプリントパック142の厚さ(プリントPの枚数)に応じて大きさを変えることができるものである。
保管部38は、基台160に、垂直方向Vに延びる各1対のガイド棒162aと、各1対のガイド棒162bとが対向して、図6においては、ガイド棒162a、162bは、2本しか図示していないが、合計4本のガイド棒162a、162bが設けられている。
各ガイド棒162a、162bに、スペーサ164を介して仕切板166が複数積層して、垂直方向Vに対して相互に離間可能に設けられている。各仕切板166の四隅にガイド棒162a、162bが挿通される。各ガイド棒162a、162bの間隔はプリントパック142よりも広い。
また、各仕切板166は垂直方向Vに対して相互に離間可能である。なお、仕切板166間にはスペーサ164が設けられているため、スペーサ164の厚さ分の隙間170が生じる。
保管部38においては、仕切板166は垂直方向Vに移動可能であり、仕切板166の間隔170を変えることができる。この仕切板166間がプリント格納領域172となる。なお、基台160の直上に設けられた仕切板166の場合には、プリント格納領域172は、基台160と仕切板166との間となる。
さらに、仕切板166および基台160には識別情報が記録されたIDタグ168が設けられている。このIDタグ168により仕切板166および基台160を識別することができる。
また、保管部38には、IDタグ168の識別情報(以下、識別IDという)を読み取る読取センサ169が垂直方向Vに移動可能に設けられている。なお、読取センサ169はIDタグ168に応じたものである。例えば、IDタグ168がICタグである場合には、読取センサ169は、ICタグリーダである。また、IDタグ168がバーコードである場合には、読取センサ169は、バーコードリーダーである。
本実施例のプリンタ22においては、プリントパック142の受付番号と、プリントパック142が格納されたプリント格納領域172における仕切板166のIDタグ168の識別ID(格納位置情報)とが関連付けられて記録されたプリントパック格納管理テーブルが制御部50に設けられている。このように、保管部38に保管されている各プリントパック142は、受付番号に関連付けられて各プリント格納領域172の識別IDが制御部50で管理されている。
また、保管部38には、仕切板166を垂直方向Vに移動させて、プリント格納領域172を形成するリフトアップ部180が設けられている。
図7に示すように、リフトアップ部180は、矩形状の基材182の表面中央の両端部に水平方向に延びた1対の爪部184が設けられている。爪部184の間隔はプリントパック142に接触しない間隔である。
各爪部184には、その上面184aに物体があるか否かを検出する検出センサ186が設けられており、仕切板166の有無を検出することができる。この検出センサ186は、例えば、上面184aに仕切板166がある場合に検出信号を出力するものである。なお、検出センサ186としては、例えば、マイクロスイッチを用いることができる。
このリフトアップ部180には、垂直方向Vおよび水平方向Hに移動させる移動手段(図示せず)が設けられている。これにより、リフトアップ部180の爪部184を仕切板166間の隙間170に挿入することができ、さらにリフトアップ部180を垂直方向Vに移動させることにより、仕切板166間を大きくすることができる。すなわち、プリント格納領域172の大きさを変えることができる。
本発明においては、リフトアップ部180および移動手段によりプリント格納領域172を形成する形成手段が構成される。
さらに、保管部38には、仕切板166間(プリント格納領域172)に格納されたプリントパック142を振分部36に向けて水平方向Hに押し出す押出手段(図示せず)が設けられている。この押出手段は、垂直方向Vに移動可能であり、後述するように、顧客が受け取りに来たプリントパック142の格納位置まで移動し、プリントパック142を振分部36に向けて水平方向Hに押し出すものである。なお、押出手段の構成は、振分部36の押出手段と同様の構成である。
また、本発明の格納手段は、振分部36、制御部50および保管部38の押出手段により構成される。
本実施例のプリント格納領域172は、仕切板166が垂直方向Vに移動可能であるため、その容積を変えることができる。また、プリント格納領域172を垂直方向Vに移動可能な仕切板166を用いて形成することにより、プリントパック142の厚さに応じてその大きさを変えることができるため、プリント格納領域172の厚さを最小とすることができ、プリント格納領域172の容積を最小とすることができる。
本実施例においては、顧客のプリント注文時に、プリント注文の1オーダ毎に、受付番号を付与する。付与された受付番号と、プリントパック142が格納されたプリント格納領域172における仕切板166のIDタグ168の識別ID(格納位置情報)とを制御部50で管理する構成とすることにより、顧客は、プリント注文の際に発行された受付シート200に記録された受付番号を受付機などから入力すると、プリントパック142が取出位置Mまで搬送され、ストッカー34に1つ設けられた蓋152を開けるだけで、注文したプリントをプリントパック142の状態で受け取ることができる。このように、顧客の1オーダ分のプリント注文に対して受付番号を付与し、振分部36で1オーダ分のプリントをプリント格納領域172に格納するとき、受付番号と格納するプリント格納領域172の識別IDとを関連付けて管理するとともに、受付番号に基づいて、プリント注文された1オーダ分のプリントを格納されたプリント格納領域172から取り出す。
また、本実施例においては、保管部38を多数のオーダ分のプリントを保管可能な構成としても、プリントパック142を1つの蓋152から取り出すことができる。このため、複数の保管部が不要であり、また、保管部ごとに蓋などを設ける必要がない。これにより、装置の大型化を抑制し、装置全体を小さくすることができる。
さらに、本実施例においては、振分部36内部で、蓋152の近傍に、照合センサ190を設け、受付番号に応じて取出位置Mに搬送されるプリントパック142について、オーダープリント130に記録された受付番号を照合することにより、プリントパック142の取り出し精度を高くすることができる。これにより、注文したものとは違うプリントが包装されたプリントパックが取り出されることが防止され、注文したプリントが他人に間違って渡ることがない。
さらにまた、本実施例においては、スタッカー34の保管部38におけるプリントパック142を格納するプリント格納領域172を、大きさを変えることができるものとすることにより、従来の如く、全て同じ容積の保管部にプリントパックを保管する場合に比して、保管部38の格納効率を高くできる。これにより、保管部38の容積を必要最小限とすることができるため、プリンタ22を大型化することなく、多くのオーダ分のプリントパック142を保管することができる。このため、複数台の受付機を接続したプリントシステム10において、多くのオーダ分のプリントパック142を保管する場合に好適である。
次に、本実施例のプリントシステム10によるプリント作製方法について説明する。
図8は、本実施例のプリントシステムにおけるプリント作製方法を示すフローチャートである。図9(a)および(b)は、本実施例のプリンタにおけるプリントパックの保管方法を工程順に示す模式図である。
本実施例においては、顧客により、受付機12aからプリント注文される場合を例にして説明する。
先ず、顧客により、プリント注文され、注文情報データが受付機12aに入力される。このとき、同時に注文情報データとプリントする画像の画像データを受付機12aに入力する。画像データは、各種メディアの形態でメディアドライブから入力される。
そして、注文が確定されると、受付機12aにより、注文情報データに受付番号、受付日時、および顧客IDを付与して、プリント注文された画像データとともに注文/画像データベース16に出力する。また、注文が確定されると、受付機12aにより、受付番号が記録された受付シート200が作製される(ステップS10)。この受付シート200が引換券となる。
次に、注文/画像データベース16により、注文情報データに基づいて1オーダ分の写真プリントの料金が計算される。この計算された1オーダ分の写真プリントの料金の料金データが、注文情報データとして管理される。
次に、注文/画像データベース16は、注文情報データをオーダーコントローラ18に出力し、注文情報データおよび画像データを画像処理装置20に出力する。
次に、オーダーコントローラ18は、新しいオーダの注文情報データが入力された後、注文情報データと、既に入力されている他の注文情報データの処理順が記録されているオーダーテーブルとの内容に基づいて、納期および生産性の少なくとも一方を考慮して、注文情報データに基づくプリント処理順を決定し、オーダーテーブルを更新する。
次に、画像処理装置20では、注文/画像データベース16から供給された注文情報データおよび画像データを1オーダ分毎に画像処理を施してプリント用画像を生成する。
また、プリント用画像データから、1オーダ分の各画像が縮小されてまとめて記録されるインデックス用画像データを作成する。さらに、注文情報データに基づいて、オーダープリントのフォーマットに則ったオーダープリント用画像データを作成する。これらの作成されたプリント用画像データ、インデックス用画像データおよびオーダープリント用画像データは、1つにまとめられて1オーダ分のプリントオーダ情報とする。画像処理装置20では、オーダーコントローラ18からの供給指示に従って、プリントオーダ情報データをプリンタ22に出力する。
次に、プリンタ22は、画像処理装置20から出力されたプリントオーダ情報に基づいてプリントを作製する(ステップS12)。
次に、作製されたプリントを、パッカー32により1オーダ分毎に透明な袋に、全て記録面を同じにして下から、1オーダ分のプリントP、インデックスプリント120およびオーダープリント130が順次積層された状態(積層体S)で包装する。このようにして、プリントパック142を作製する(ステップS14)。なお、オーダープリント130が一番上なので、受付番号が包装用シート110(図4(b)参照)を通して、照合センサ190により読み取られる。
次に、プリントパック142がベルトコンベア106により振分部36に移送される。このとき、昇降板150は、プリントパック142を振分部36に受け入れる第1の位置Mに待機している。すなわち、搬入口36aの下方に待機している。ベルトコンベア106により昇降板150上にプリントパック142が移送される。
このとき、プリントパック142が格納されていない仕切板166の識別ID(以下、空き識別IDという)が制御部50で管理されている。
次に、制御部50がプリントパック格納管理テーブルを参照し、空き識別IDを読取センサ169により検出させる。
この場合、図9(a)に示すように、空き識別IDが検出されると読取センサ169は、検出した仕切板166aの位置に停止する。本実施例においては、読取センサ169の停止位置からプリントパック142を格納する仕切板166aの位置が特定される。このとき、制御部50によりプリントパック142の受付番号と、仕切板166aの識別IDとが関係付けられて、プリントパック格納管理テーブルに記録され、プリントパック格納管理テーブルが更新される(ステップS16)。
次に、移動手段により、リフトアップ部180の爪部184を隙間170に挿入し、リフトアップ部180を上方に移動させて、仕切板166bを上方に移動させる。そして、プリントパック142を格納する空間を確保する。このとき、検出センサ186から検出信号が出力されている。
次に、昇降手段により、プリントパック142が載置された昇降板150を、プリントパック142を格納するプリント格納領域172の一部を構成する仕切板166aと略面一となる位置(第2の位置M)に移動させる。
次に、振分部36の押出手段によりプリントパック142を水平方向Hに押し出し、仕切板166a上の所定の位置にプリントパック142を載置させる。
次に、移動手段によりリフトアップ部180を下方に移動させる。このとき、仕切板166bとプリントパック142とが接触し、さらにリフトアップ部180を下方に移動させると、爪部184の上面184aと仕切板166bとが離れ、検出センサ186から検出信号が出力されなくなる。この検出センサ186から検出信号が出力されなくなったタイミングで、移動手段によりリフトアップ部180を水平方向Hに移動させて、リフトアップ部180を引き出す。これにより、図9(b)に示すように、プリントパック142が仕切板166aと仕切板166bとの間に積層されて格納される。すなわち、プリント格納領域172にプリントパック142が格納される。このようにして、プリントパック142が保管部38に保管される(ステップS18)。
次に、本実施例のプリントシステム10において、プリントが仕上った後、プリントパック142を受け取る方法について説明する。
図10は、本実施例のプリントシステムのプリント作製方法におけるプリントパックの受取方法を示すフローチャートである。
先ず、顧客が注文時に受け取った受付シート200に記録された受付番号を、例えば、受付機12aから入力する(ステップS20)。このとき、例えば、プリント料金を支払う。
次に、受付機12aに受付番号が入力されると、制御部50がプリントパック格納管理テーブルを参照し、受付番号のプリントパック142が格納されている仕切板166の識別IDを特定する(ステップS22)。
次に、特定された受付番号に対応した識別IDを読取センサ169により検出させる。このとき、特定された受付番号の識別IDが検出されると読取センサ169は、検出した仕切板166の位置に停止する。これにより、受付番号のプリントパック142が格納されたプリント格納領域172の位置が特定される。
次に、移動手段により、リフトアップ部180の爪部184をプリント格納領域172に挿入し、プリントパック142に接触している上側の仕切板166を上方に移動させる。そして、プリントパック142を取り出す空間を確保する。
次に、昇降手段により、昇降板150をプリントパック142が載置された仕切板166と略面一となる位置(第2の位置M)に移動させる。
次に、保管部38の押出手段によりプリントパック142を水平方向Hに押し出し、昇降板150上の所定の位置にプリントパック142を載置させる。
次に、移動手段によりリフトアップ部180を下方に移動させる。このとき、仕切板166bとスペーサ164とが接触し、さらにリフトアップ部180を下方に移動させると、爪部184の上面184aと仕切板166とが離れ、検出センサ186から検出信号が出力されなくなる。この検出信号が出力されなくなるタイミングで、移動手段によりリフトアップ部180を水平方向Hに移動させて、リフトアップ部180を引き出す。
次に、昇降手段により昇降板150を、蓋152を開けてプリントパック142を取り出せる取出位置Mまで上方に移動させる(ステップS24)。このとき、照合センサ190により、オーダープリント130に記録された受付番号134a(図2(b)参照)を読み取る。
次に、照合センサ190により読み取られた受付番号と、顧客が受付機12aから入力した受付番号とが、制御部50で照合される(ステップS26)。
ステップS26において、プリントパック142の受付番号を照合した結果、入力された受付番号と一致している場合には、プリントパック142は取出位置Mに保持される。これにより、顧客が蓋152を開けると、顧客が注文したプリントをプリントパック142の形態で受け取ることができる(ステップS28)。
一方、ステップS26において、プリントパック142の受付番号を照合した結果、入力された受付番号と不一致である場合には、プリントパック142はプリント格納領域172に再度格納される(ステップS30)。さらに、プリントパック格納管理テーブルを再度参照(ステップS22)し、プリントパック142の移送工程(ステップS24およいステップS26)を繰返し行う。
このようにして、本実施例のプリントシステム10においては、顧客が注文したプリントを1オーダ毎にプリントパック142の形態で保管しておき、顧客自身の操作によりプリントパック142の形態で受け取ることができる。しかも、照合手段により照合し一致したプリントパックをストッカー34から排出しているため、受付番号が違うプリントパックがストッカー34から排出されることもない。これにより、顧客が注文したプリントが、間違って他人に渡ることがない。
本実施例においては、プリントパック142の顧客の受け取り形態は、特に限定されるものではない。例えば、受付シート200をカウンタの店員に渡し、プリントパック142を取り出してもらい、料金と引き換えに、プリントパック142を得るようにしてもよい。このとき、オーダープリント130に、1オーダ分の写真プリントの料金に対応付けられたバーコード136が記録されているため、このバーコード136を読み取って、1オーダ分の写真プリントの料金を清算してもよい。
なお、本実施例においては、顧客の注文時に、受付機12a〜12dが受け付ける画像データとしては、例えば、撮影済みのフイルムであってもよい。この撮影済みのフイルムを、現像し、現像済みのフイルムをフイルムスキャナーで読み取り、画像データを作成する。この場合においても、本実施例と同様の効果を得ることができる。但し、フイルムについては、別途顧客に返却するか、または返却をしなくてもよい許可を顧客に取る必要がある。
また、本実施例において、画像データは、記録媒体の片面に画像が形成されるものに限定されるものではなく、記録媒体の両面に画像が形成されるものであってもよい。
さらに、本実施例においては、プリンタ22の画像記録方式は、特に限定されるものではなく、銀塩方式、電子写真方式、およびインクジェット方式以外にも、熱溶融方式など適宜要求される画質、またはプリント形態に応じた方式のものを用いることができる。また、プリンタ22は、記録媒体の両面に画像を記録することができる画像記録装置であってもよい。
さらにまた、本実施例においては、受付機から注文情報および画像データを入力する構成としたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、プリンタ22に入力装置を設け、注文情報および画像データを直接入力させるようにしてもよい。
以上、本発明の画像形成装置について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良または変更を行ってもよいのは、もちろんである。
本発明の実施例に係る画像形成装置を有するプリントシステムを示す模式図である。 (a)は、本実施例のインデックスプリントを示す模式図であり、(b)は、本実施例のオーダープリントを示す模式図である。 本発明の実施例に係る画像形成装置を示す模式的断面図である。 (a)は、本実施例の画像形成装置のパッカーを示す模式図であり、(b)は、本実施例のパッカーに用いられる包装用シートを示す模式図である。 (a)は、インデックスプリント、写真プリントおよびオーダープリントにより構成される積層体を示す模式的斜視図であり、(b)は、本実施例のプリントパックを示す模式的側断面図である。 本実施例のプリンタのストッカーの構成を示す模式図である。 本実施例のストッカーの保管部の要部を示す模式的側面図である。 本実施例のプリントシステムにおけるプリント作製方法を示すフローチャートである。 (a)および(b)は、本実施例のプリンタにおけるプリントパックの保管方法を工程順に示す模式図である。 本実施例のプリントシステムのプリント作製方法におけるプリントパックの受取方法を示すフローチャートである。
符号の説明
10 プリントシステム
12a〜12d 受付機
14 ネットワーク
16 注文/画像データベース
18 オーダーコントローラ
20 画像処理装置
22 プリンタ
30 画像形成部
32 パッカー
40 像形成部
42 供給部
48 裏印字部
50、50a 制御部
52 露光ユニット
60 プロセサ
62 現像処理部
70 乾燥処理部
72 搬送部s
80 集積部
82 案内ガイド
84 ストッパ
90 包装シート供給部
94 包装部
98 プリントパック移送部
100 シールカット部
102 開口手段
104 ガス供給部
106 ベルトコンベア
110 包装用シート
112 切込み
112a 開口部
114 プリントパック
116 シール部
120 インデックスプリント
120a 画像記録面
130 オーダープリント
130a 記録面
150 昇降板
160 基台
162a、162b ガイド棒
164 スペーサ
166、166a,166b 各仕切板
168 IDタグ
169 読取センサ
170 隙間
172 プリント格納領域
180 リフトアップ部
184 爪部
186 検出センサ
190 照合センサ
A 感光材料
L 光ビーム
M 記録媒体
P 写真プリント
r 露光位置
S 積層体

Claims (5)

  1. 顧客の1オーダ分のプリント注文の内容に関する注文情報データに基づいて、少なくとも前記1オーダ分のプリントを作製する画像形成部と、
    前記プリントを1オーダ毎に保管するプリント格納領域を複数備える保管部と、
    前記各プリント格納領域に前記プリントを1オーダ毎に格納するとともに、前記各プリント格納領域に格納された前記プリントを1オーダ毎に取り出す格納手段と、
    前記顧客の1オーダ分のプリント注文に対して受付情報を付与し、前記受付情報と前記1オーダ分のプリントが格納される前記プリント格納領域の格納位置情報とを関連付けて管理するとともに、前記受付情報に基づいて、プリント注文された1オーダ分のプリントを前記格納されたプリント格納領域から取り出させる制御部とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. さらに、前記画像形成部により作製された前記プリントを1オーダ毎に包装するプリント包装部を有し、
    前記各1オーダ毎に包装されたプリントは、前記保管部の各プリント格納領域に保管される請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成部は、前記注文情報データに基づいて、さらに受付情報が記録されたオーダープリントを作製するものであり、前記オーダープリントは、1オーダ分のプリントとともに前記プリント格納領域に保管され、
    前記受付情報に基づいて、プリント注文された1オーダ分のプリントを前記格納されたプリント格納領域から取り出す際に、前記受付情報と、取り出される前記1オーダ分のプリントのオーダープリントに記録された受付情報とを照合する照合手段を有する請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 顧客の1オーダ分のプリント注文の内容に関する注文情報データに対して受付情報を付与し、少なくとも前記受付情報が記録され、前記顧客に渡す受付シートを作製する工程と、
    前記1オーダ分のプリント注文の画像データに基づいて、1オーダ分のプリントを作製する工程と、
    前記1オーダ分ごとに前記プリントを包装し、プリントパックを作製する工程と、
    前記プリントパックを保管部のプリント格納領域に格納するとともに、前記受付情報と、プリントパックの前記保管部における格納位置情報とを関連付けて記録する工程と、
    前記受付情報に基づいて、前記受付情報に応じたプリントパックの格納位置情報を取得し、前記受付情報に応じたプリントパックを前記格納位置から取り出す工程とを有することを特徴とするプリント作製方法。
  5. 前記注文情報データに基づいて、プリントを作製する工程は、少なくとも前記受付情報が記録されたオーダープリントを作製する工程を含み、前記オーダープリントは、前記プリントとともに、前記プリントパックに包装され、
    さらに、前記受付情報に応じたプリントパックを前記格納位置から取り出す工程の後工程に、前記保管位置から取り出されたプリントパックの前記受付情報を照合する工程を有する請求項4に記載のプリント作製方法。
JP2005167930A 2005-06-08 2005-06-08 画像形成装置およびプリント作製方法 Withdrawn JP2006341430A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005167930A JP2006341430A (ja) 2005-06-08 2005-06-08 画像形成装置およびプリント作製方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005167930A JP2006341430A (ja) 2005-06-08 2005-06-08 画像形成装置およびプリント作製方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006341430A true JP2006341430A (ja) 2006-12-21

Family

ID=37638758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005167930A Withdrawn JP2006341430A (ja) 2005-06-08 2005-06-08 画像形成装置およびプリント作製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006341430A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE43778E1 (en) Printing apparatus and printing method using a plurality of printers and which distributes a print job in accordance with a remaining amount of an expendable supply in each printer
JP2007249827A (ja) プリントシステム
JP2006341430A (ja) 画像形成装置およびプリント作製方法
JP2006337754A (ja) 画像形成装置
US20060165457A1 (en) Print production method, print production system, print order slip, print containing bag, and print product
US7280236B2 (en) Automated printing system including order inputting apparatus and image inputting device
US20090242621A1 (en) Delivery system
JP2007052123A (ja) 画像形成装置およびプリント作製方法
JP2007010739A (ja) 写真パックおよびプリントシステム
JP2006171417A (ja) 写真パックおよびプリントシステム
JP2009009030A (ja) 写真プリント処理システム
JP2009234700A (ja) 引渡装置
JP2006227476A (ja) 画像形成装置、プリントパック陳列棚およびプリント料金計算装置
JP2010287100A (ja) 写真処理システム
JP4675014B2 (ja) 無人契約装置
JP2006251595A (ja) プリント生産システム
JP4962799B2 (ja) 引渡システム
US20070041025A1 (en) Printing apparatus
JP2009237122A (ja) 引渡システム
JP2010067059A (ja) 引渡システム
JP2003035938A (ja) 写真処理機
JP2021138519A (ja) 印刷装置
JP2021147122A (ja) 印刷装置
JP2010275050A (ja) ストッカ状態検知システム
JP2005062248A (ja) ネットプリントステーション

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061206

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080902