JP2006341176A - 触媒担体及び排ガス浄化触媒の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 触媒担体10を製造する本発明の方法は、セリウム塩、アルミニウム塩、第3の金属の塩及び尿素を含有している塩溶液を提供すること、塩溶液を加熱して尿素を分解し、アンモニアを発生させて、塩溶液をアルカリ性にすることによって、セリウム、アルミニウム及び第3の金属の水酸化物を含有する沈殿物を形成すること、並びに得られた凝集物を乾燥及び焼成することを含む。
【選択図】 図1
Description
本発明について図1を用いて説明する。ここで図1は本発明の方法によって得られる触媒担体の概念図である。
塩溶液の提供
触媒担体を製造する本発明の方法では始めに、セリウム塩、アルミニウム塩、第3の金属の塩及び尿素を含有している塩溶液、特に塩水溶液を提供する。
触媒担体を製造する本発明の方法では次に、セリウム塩、アルミニウム塩、第3の金属の塩及び尿素を含有している塩溶液を加熱して尿素を分解し、アンモニアを発生させ、それによってこの塩溶液をアルカリ性にすることによって、セリウム、アルミニウム及び第3の金属の水酸化物を含有する沈殿物を形成する。
触媒担体を製造する本発明の方法では最後に、得られた凝集物を乾燥及び焼成することによって、セリア、アルミナ及び第3の金属の酸化物を含有する触媒担体を製造をする。
排ガス浄化触媒を製造する本発明の方法は、本発明の方法によって得られる触媒担体に白金等の貴金属及びバリウム等のNOx吸蔵材を担持させることによって達成できる。これらの貴金属及びNOx吸蔵材の担持は任意の方法によって達成できる。例えば白金を担持する場合、ジニトロジアンミン白金硝酸水溶液を触媒担体に含浸させ、これを乾燥及び焼成して、0.5〜2重量%の白金を担持している排ガス浄化触媒を製造することができる。また他の金属、例えばロジウム、アルカリ金属、アルカリ土類金属、セリアを除く希土類元素を更に担持させることは、これらの金属の塩を含有する溶液、例えば硝酸ロジウム水溶液、酢酸バリウム溶液を触媒担体に含浸させ、これを乾燥及び焼成して達成できる。
硝酸セリウム6水和物16.3g、硝酸アルミニウム9水和物234.5g、及び尿素5000gをイオン交換水1000ccに溶解させ、2時間にわたって撹拌した。この塩溶液を加熱することによって尿素を分解し、複合水酸化物を沈殿させた。
硝酸セリウム6水和物16.3g、硝酸アルミニウム9水和物234.5g、オキシ硝酸ジルコニウム3.5g、及び尿素5000gをイオン交換水1000ccに溶解後、2時間にわたって撹拌して混合塩溶液を得たことを除いて参考と同様にして、実施例1の触媒を得た。この実施例1の担体粉末では、Al2O3:CeO2の質量比が84:16であり、CeO2:ZrO2の質量比が80:20であった。
原料塩溶液に含有させるオキシ硝酸ジルコニウムの量を変化させて、担体粉末のCeO2:ZrO2比がそれぞれ60:40、40:60及び20:80になるようにしたことを除いて実施例1と同様にして、実施例2〜4の触媒を得た。
高比表面積アルミナ粉末124.5gとセリア粉末25.5gとを混合して担体粉末を得たことを除いて参考例と同様にして、比較例の触媒を得た。この比較例の担体粉末では、Al2O3:CeO2の質量比が83:17であった。
硝酸セリウム6水和物16.3g及び硝酸アルミニウム9水和物243.5gをイオン交換水1000ccに溶解させ、1時間にわたって撹拌した。その後、この塩溶液を、水酸化ナトリウム水溶液に滴下し、pHを9に維持したままで複合水酸化物を沈澱させた。
硝酸セリウム6水和物16.3g、硝酸アルミニウム9水和物243.5g及びオキシ硝酸ジルコニウム8.1gをイオン交換水1000ccに溶解させ、1時間にわたって撹拌した。その後、この塩溶液を、水酸化ナトリウム水溶液に滴下し、pHを9に維持したままで複合水酸化物を沈澱させた。
(塩基量)
参考例、実施例及び比較例の担体粉末の塩基量を図2に示す。ここで塩基量とは、触媒に吸着させたCO2を温度上昇によって脱離させる昇温脱離法(TRD)で測定されるCO2の脱離量を意味する。
触媒ペレット1gを固定床流通式反応器に充填し、下記の表1の組成のリッチガス(ガス流量:6.6L/分)を600℃において10分間流通させ、その後で下記の表1の組成のリーンガス及びリッチガスをそれぞれ2分間づつ交互に流通させた。このリーン/リッチのサイクルの間の入口側NOx濃度(ppm)と出口側NOx濃度(ppm)とから、NOx浄化率を評価した。結果は図3に示す。
(塩基量)
図2で示されているように、本発明の実施例1〜4の触媒担体では、ジルコニアの存在によって、塩基量が調節されている。
図3で示されているように、触媒担体の塩基量を調節することによって、NOx浄化能を変化させることができる。これは、担体の塩基性が、NOx吸蔵能に影響を与えていることによると考えられる。特に担体粉末のCeO2:ZrO2比が80:20〜40:60であるときに、優れたNOx浄化が提供されている。
尚、比較例2及び3では共沈のためのアルカリ源として水酸化ナトリウムを使用しているが、アルカリ源として水酸化カリウムを用いて同様な比較実験も行った。これによれば、アルカリ源として水酸化カリウムを用いた場合、いずれの評価においても、アルカリ源として水酸化ナトリウムを使用した比較例2及び3と同様な結果が得られた。
2 アルミナ(又は第3の金属の酸化物−アルミナ固溶体)の一次粒子
10 本発明の方法によって得られる触媒担体
Claims (3)
- セリウム塩、アルミニウム塩、第3の金属の塩及び尿素を含有している塩溶液を提供すること、
前記塩溶液を加熱して尿素を分解し、アンモニアを発生させて、前記塩溶液をアルカリ性にすることによって、セリウム、アルミニウム及び第3の金属の水酸化物を含有する沈殿物を形成すること、並びに
前記凝集物を乾燥及び焼成すること、
を含み、且つ前記第3の金属が、セリウム以外の希土類金属、ジルコニウム、アルカリ金属、アルカリ土類金属及びマグネシウムからなる群から選択される、セリア、アルミナ及び第3の金属の酸化物を含有する触媒担体の製造方法。 - 前記第3の金属がジルコニウムであり、且つ触媒担体において、Al2O3:CeO2の質量比が75:25〜95:5、CeO2:ZrO2の質量比が80:20〜40:60である、請求項1に記載の方法。
- 請求項1又は2のいずれかに記載の方法によって得られる触媒担体に、白金、ロジウム及びパラジウムからなる群から選択される貴金属と、アルカリ金属、アルカリ土類金属及び希土類元素からなる群より選択されるNOx吸蔵材とを担持することを含む、排ガス浄化触媒の製造方法。
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