JP2006340965A - X線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被検体のCT撮影部位を速やかに決めることが可能なX線CT装置を提供する。
【解決手段】 本発明のX線CT装置は、被検体へ向けてX線を照射するX線発生装置と、被検体を透過したX線を検知するX線検出装置と、X線検出装置からの信号を処理して前記被検体の断面像を再構成する演算装置と、被検体を透過したX線から被検体の二次元透視像を得るためのX線撮像装置と、X線撮像装置で得られた被検体の二次元透視像を表示する表示装置とを有する構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被検体の断面像を得るためのX線CT装置に関する。
X線などの放射線を用いたCT(Computer Tomography)装置は、被検体の断面像を得るために医療分野などで広く用いられている。CT撮影を行う際、被検体のCT撮影部位を決定するため、CT撮影に先立って透過二次元画像(計画画像ということもある)の収集を行うことが知られている(特許文献1参照)。特許文献1には、対向配置されたX線照射部とX線検出部の間に配置された載置台に被検体を載せ、載置台を回転させてCTデータを得る産業用X線CT装置が記載されている。CT撮影部位を変えることができるように載置台はスライス位置を定めるX照射部に対して上下動可能となっている。特許文献1には、被検体の上下動(即ちスライス幅方向の移動)のみを行わせてX線撮影をなすことで透過二次元画像を得るデジタルラジオグラフィ撮影(DR撮影)を行うことが記載されている。このようなDR撮影では、CT撮影用のX線検出部からのデータを演算装置で処理して透過二次元画像を得るため演算装置に多大な負荷がかかり透過二次元画像を得るのにかなりの時間を要する。
X線CT装置には、スキャン方式に応じた世代分けがある。第1及び第2世代のX線CT装置では、被検体をはさんで対向配置されたX線発生装置(例えばX線管)とX線検出器を被検体周りに所定の角度だけ回転させる(または被検体自身を回転させる)回転動作(rotation)と、X線管及びX線検出器(または被検体自身)をX線管とX線検出器を結ぶ直線及び回転軸に対して垂直な方向に並進させる並進動作(translation)を交互に行って被検体をスキャンしCTデータを取得する。これら第1及び第2世代のX線CT装置を「T−R方式」と呼ぶこともある。第1世代のX線CT装置は1個のX線管と1個の検出器を用いるのに対し、第2世代のX線CT装置はX線管から発せられるX線をファンビームとするとともに周方向に複数の検出器を並べて用いることで1度のスキャン(並進動作)で複数角度のデータを得ることを可能とし、それによって回転間隔を大きくしてデータ収集時間の短縮を図っている。第3世代のX線CT装置では、更にデータ収集時間を短縮するため、並進動作をなくし、回転のみの動作でデータ収集を行う。第3世代方式のものでは位置情報修正などの複雑な計算が必要になるが機械的動作に要する時間は第1及び第2世代のX線CT装置に対して大きく改善される。現在はこの第3世代方式にヘリカル動作を組み合わせたものが主流となっている。第4世代のX線CT装置では、多数(例えば500〜800個)のX線検出器を円弧状に固定配置し、X線管のみを回転させてデータを収集する。第4世代のX線CT装置は多数のX線検出器を用いることから極めて高価なものとなっている。
X線管の出力が同じ場合、スキャン速度に反比例してX線検出器に入射するX線の総量が減少する。X線量が減るとノイズの影響を受けやすくなり画質劣化に繋がる。そのため、第1世代ではX線管の動作電流は数mAであるのに対し、高速にスキャンがなされる第3世代では数百mAが必要とされ、それに応じてX線管用の高電圧発生装置や電源設備も大型で高出力のものが必要となっている。
このように第3世代X線CT装置では高速のCT撮影が可能であるが、機構が複雑であり、電源等も大型なものが必要であることから、装置が大型で高価格のものとなっている。特に、現在のX線CT装置はAC200V、3相、定格電流数十Aの電源設備が必要とされるため、装置導入と共に電源設備の増設が必要であり、更なるコストアップの要因となっている。
一方、近年、犬や猫のようなペットの家族の一員としての重要性が高まっており、ペットに対してもCT装置を用いた診断や治療を行いたいという要望が強まってきている。しかしながら、上記したように従来のCT装置は導入コストが高いため大多数の個人経営の獣医院には導入が困難であり、大学付属の獣医院のような一部の獣医院にしか導入されておらず、そのような要望に十分に応えることができない。
特開2002−153457号公報
X線CT装置の簡易化と低価格化を図るため、高速化を犠牲にしてT−R方式、特に第2世代方式を採用することも考えられる。しかしながら、第2世代方式ではCT撮影に時間がかかるだけでなく、被検体のCT撮影部位を決めるためになされるDR撮影にも多大な時間を要する。そのため、従来の第2世代方式のX線CT装置は総検査時間が長くなり、日常の診断業務には実質的に使用することができない。
本発明は上記課題を解決するためのものであり、DR撮影に多大な時間を要することなく、速やかに被検体のCT撮影部位を決めることが可能なX線CT装置を提供することを主たる目的とする。
上記課題を解決するために、本発明によるX線CT装置は、被検体へ向けてX線を照射するX線発生装置と、CT撮影のため被検体を透過したX線を検出するX線検出装置と、X線検出装置からの信号を処理して被検体の断面像を再構成する演算装置と、被検体を透過したX線から被検体の二次元透視像を得るためのX線撮像装置と、X線撮像装置で得られた被検体の二次元透視像を表示する表示装置とを有することを特徴とする。
上記構成によれば、CT撮影用のX線検出装置とは別に被検体の二次元透視像を取得するX線撮像装置を有し、X線撮像装置で得られた二次元透視像を表示装置に表示するので、X線検出装置を用いたDR撮影を行う必要がなく、表示された二次元透視像を見ながら被検体の位置を調節して速やかに被検体のCT撮影部位を決定し、位置決めを含めたトータルの検査時間を大幅に短縮することができる。またDR撮影のための演算が不要であることから演算装置の負荷が大きく軽減される。
本発明のX線CT装置は好適には、X線検出装置とX線撮像装置を、X線発生装置と対向する位置へ選択的に配置する駆動機構を更に有する。
このような駆動機構を有することにより、二次元透過像を見て位置決めをするときはX線撮像装置をX線発生装置と対向する位置へ配置し、CT撮影時にはX線検出装置をX線発生装置と対向する位置へ配置し、X線検出装置とX線撮像装置が互いに干渉するのを防止することができる。
また、X線発生装置は、X線検出装置がX線発生装置に対向する位置にあるときと、X線撮像装置がX線発生装置に対向する位置にあるときとで発生するX線の照射野を変えるためのX線ビーム整形手段を有するものとすることができる。X線ビーム整形手段は例えばスリットを有するプレートを有するものとすることができる。これにより、例えばX線検出装置を用いたCT撮影ではX線をファンビームとしX線照射野を細い直線状としたり、X線撮像装置を用いた二次元透視像の表示ではX線をコーンビームとしてX線照射野を円形とするなど、それぞれに適したX線照射野とすることができる。
好適実施例では、本発明のX線CT装置は、CT撮影を行う直前の被検体の二次元透視像を静止画として取り込む画像キャプチャ手段を更に備え、この静止画をCT撮影で得られる断面像とともに表示装置に表示する。これにより、断面像を撮影した被検体の部位を容易に確認することができる。
また、本発明のX線CT装置は、表示装置に表示された被検体の二次元透視像上に断面像が撮影される位置(スライス位置)を併せて表示するものとすることができる。これにより、二次元透視像を見ながら被検体の位置を調節して被検体のCT撮影部位を定めるのが一層容易になる。
本発明のCT装置では、CT撮影用のX線検出装置とは別に被検体の二次元透視像を得るためのX線撮像装置を有し、X線撮像装置で得られた二次元透視像を表示装置に表示するので、X線検出装置を用いたDR撮影を行う必要がなく、表示された二次元透視像を見ながら被検体の位置を調節して速やかに被検体のCT撮影部位を決定し、位置決めを含めたトータルの検査時間を大幅に短縮することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に基づくX線CT装置の好適実施例の概略構成を示すブロック図である。このX線CT装置100は、X線CT装置本体150と操作コンソール200とからなる。X線CT装置本体150は、被検体に向けてX線を照射するX線発生装置1と、被検体を透過したX線を検出するX線検出装置2と、X線発生装置1、X線検出装置2などを駆動するためのモータ等を含む駆動機構4と、これらを制御する制御装置5とを有する。更に、X線CT装置本体150は、被検体を透過したX線から二次元透視像を得るためのX線撮像装置3を有する。
操作コンソール200は、制御装置5を介して伝達されるX線検出装置2の出力信号を処理して被検体の断面像を再構成する演算装置201と、得られた断面像を表示するべく演算装置に接続されたモニタ202と、X線CT装置本体150を操作するべく制御装置5に接続された遠隔操作装置203とを有する。演算装置201及びモニタ202は、例えばノートパソコンからなるものとすることができる。演算装置201には例えばマウスやキーボードからなる入力装置204が接続されている。遠隔操作装置203は、X線CT装置本体150の制御装置5に対して被検体の移動を指示するためのスイッチなどを有する。
図2は、図1のX線CT装置本体150の好適実施例を示す斜視図であり、図3は図2のラインIII−IIIに沿った断面図、図4は図3のラインIV−IVに沿った断面図である。図3及び図4に示すように、X線CT装置本体150は例えば犬や猫のような小動物からなる被検体7を載置する載置台8を有し、X線発生装置1とX線検出装置2は被検体7を挟んで対向配置されている。尚、図3及び図4でX線発生装置1及びX線検出装置2の内部構造は図示を省略した。
図2〜図4に示されるように、X線CT装置本体150は、底壁12、前面カバー部材13、中央カバー部材14及び背面カバー部材15によって形成されたハウジング11を有し、このハウジング11内にX線発生装置1、X線検出装置2、制御装置5及び載置台8が収容されている。カバー部材13、14及び15は好適には繊維強化プラスチック(FRP)からなる。前面カバー部材13には扉16が設けられ、操作員(例えば獣医師)がハウジング11内に入ることなく被検体7を載置台8上に載置することが可能となっている。また中央カバー部材14には観察窓18が設けられハウジング11内の被検体7の状態等を確認することができる。またハウジング11の底面にはキャスター19が設けられ、X線CT装置本体150を容易に移動させることが可能となっている。前面カバー13にはX線CT装置本体150の操作のためのモニタ及びスイッチ等を含む操作パネル20が設けられ、外部コンソール200で行うことが可能な操作の全部または一部を操作パネル20でも行うことができるようになっている。
図3及び図4に示されるように、ハウジング11は、載置台8(または被検体7)の周囲を回転可能なようにX線発生装置1及びX線検出装置2を支持するべく底壁12上に載置・固定された前側及び後ろ側フレーム部材21、22を有する。各フレーム部材21、22には開口23、24が設けられ、これら開口23、24内に円筒形状の回転部材25、26がベアリング27、28を介して回転可能に支持されている。前側の回転部材25の後端及び後ろ側の回転部材26の前端にはフランジ部29、30が設けられ、これらフランジ部29、30間を連結する図示しない連結部材によって回転部材25、26は互いに一体的に回転可能となっている。後ろ側の回転部材26の円筒部はベルト31を介して、制御装置5によって制御されるモータ32の出力軸に結合されている。
回転部材25、26のフランジ部29、30の互いに対向する面には第1のレール対33、34と、第2のレール対35、36が取着され、各レール33〜36に沿って移動可能なようにそれぞれスライダ37〜40が設けられている。X線発生装置1は第1のレール対33、34に沿って移動可能なスライダ37、38の間に取着され、X線検出装置2は第2のレール対35、36に沿って移動可能なスライダ39、40の間に取着されている。更に、後ろ側フレーム部材22にはスライダ38、40を直線運動させるための駆動装置として、制御装置5によって同期制御されるモータ41、42が取り付けられている。モータ41、42はねじ切りされた出力軸43、44を有しこれら出力軸43、44は対応するスライダ38、40内を貫通して、ボールねじ機構などによってスライダ38、40と係合しており、モータ41、42を回転させることでスライダ38、40をレール34、36に沿って動かすことが可能となっている。スライダ37、39はレール33、35に沿って自由に移動可能である。こうして、モータ41、42の回転によりX線発生装置1及びX線検出装置2の並進運動がなされる。
このように本実施例では、X線CT装置本体150は、X線発生装置1及びX線検出装置2の回転運動(rotation)と並進運動(translation)を行って被検体7の断面像を得るためのデータ(CTデータ)を取得するT−R方式のX線CT装置として構成されている。また、X線発生装置1は放射するX線をファンビームとするためのスリットが設けられたプレート10を有し、X線検出装置2は周方向に配列された複数のX線検知器を有する。即ち、X線CT装置本体150は第2世代方式のX線CT装置となっている。尚、プレート10は制御装置5によって制御される図示しない公知の駆動機構(モータなど)によって移動可能であり、X線をファンビームとする必要がないときはX線の経路から外される。
載置台8は、円筒形状の回転部材25、26内を水平方向に貫通してハウジング11内に保持された筒状部材9内に、水平方向にスライド可能なように支持されている。筒状部材9は、内部の被検体7を視認できるように例えばアクリルなどの透明な材料からなる。載置台8の前端は制御装置5によって制御されるモータ46の出力軸に滑車48で支持されたケーブル47で接続されており、後端も同様にして滑車50等で支持されたケーブル49によりモータ46の出力軸に接続されている(ケーブル49の一部は図示を省略した)。これにより、モータ46の回転によって載置台8の水平方向位置を調節することが可能となっている。これによって被検体7(載置台8)をX線発生装置1及びX線検出装置2によって定められるスライス位置に対し水平方向に相対的に移動させて、被検体7のCT撮影部位を調節することができる。載置台8を移動させる代わりにX線発生装置1及びX線検出装置2を水平方向に移動させることも考えられるが、これらには電源ケーブルや信号線が接続されており、また、回転及び並進運動のための駆動機構とともに移動させなければならないことから載置台8に比べて移動が困難である。
本実施例では、X線発生装置1及びX線検出装置2を支持・収容するハウジング11を構成する底壁12及び各カバー部材13、14、15の内面に鉛板12a、13a、14a、15aが裏打ちされ、X線発生装置1から発せられたX線を遮蔽してハウジング11の外部に漏れるのを防止することが可能となっている。また、扉16も内面を鉛板16aで裏打ちされ、窓18は鉛を含むガラスからなり、やはりX線遮断能力を有する。これにより、X線CT装置1の外部が法律等で定められた居住区域環境となるようにX線を遮蔽することができる。尚、扉16を鉛含有ガラスを用いて形成し、そこから内部を観察することができるようにしてもよい。
図3及び図4に示すように、ハウジング11の底壁12上にはX線撮像装置3が水平方向に移動可能に設けられている。尚、図4においてX線撮像装置3は想像線で示されている。X線撮像装置3は、X線イメージインテンシファイアと、CCDなどのテレビカメラ(撮像素子)とを有する。本分野ではよく知られているように、X線イメージインテンシファイアの主な働きは、X線の可視光への変換、輝度増倍及び像の縮小であり、X線イメージインテンシファイアを用いることで感度を大幅に向上するとともに、広視野の二次元透視像(動画)を得ることが容易に可能となる。
X線撮像装置3は、底壁12上に平行に設けられたレール対51、52に沿って移動可能なスライダ53、54上に設置されている。一方のスライダ53には制御装置5によって制御されるモータ55のねじ切りされた出力軸56が貫通するとともに、ボールねじ機構などによってスライダ53に係合し、モータ55の回転によりスライダ53の水平方向位置を調節することができるようになっている。他方のスライダ54はレール52に沿って自由に移動することができる。こうして、スライダ53、54上に設けられたX線撮像装置3の位置を図3において実線で示す待避位置と想像線で示す動作位置(X線発生装置1と対向する位置)との間で調節することが可能となっている。
X線検出装置2は、1対のアーム60、61の一端に取り付けられ、一方のアーム60の他端はスライダ39に回動可能に取り付けられ、他方のアーム61の他端はスライダ40に取着されたモータ62の出力軸に取り付けられている。モータ62は制御装置5によって制御され、モータ62を回転させることでX線検出装置2を図4で実線で示される動作位置と想像線で示す待避位置との間で移動させることが可能となっている。
図5は、遠隔操作装置203の正面図であり、操作面を示している。遠隔操作装置203は、載置台8の位置を調節するための移動スイッチ210、211と、X線発生装置1の出力を調節するための電圧及び電流制御つまみ212、213と、扉16の開閉状態を示すランプ214と、X線発生装置1からX線が照射されていることを示すランプ215とを有する。移動スイッチ210が押されているとき、制御装置5はモータ46を駆動して載置台8を図3の左方向に移動させ、移動スイッチ211が押されるとき、モータ46を反転させて載置台8を図3の右方向に移動させる。
上記のように構成された本発明のX線CT装置100の動作について、モニタ202の表示画面の例を示す図6を合わせて参照し、以下に説明する。初期状態では、X線撮像装置3は図3において想像線で示すようにX線発生装置1と対向する位置(動作位置)に置かれ、被検体7を透過したX線を受光可能となっており、X線検出装置2は図4において想像線で示す位置(待避位置)に移動され、動作位置にあるX線撮像装置3と干渉しないようになっている。
まず、被検体7を載置台8に載せX線CT装置本体150内部へ挿入する。次に遠隔操作装置202の移動スイッチ211を押して載置台8及び被検体7をX線発生装置1とX線撮像装置3の間の観察位置まで移動させる。次にモニタ202の表示画面上の透視ボタン(アイコン)221をマウスでクリックするなどして透視の開始を制御装置5に指示する。制御装置5はX線発生装置1をオンし、X線発生装置1はX線を被検体7に向けて照射する。このとき制御装置5は、X線発生装置1から発せられたX線をファンビームにするためのスリットを有するプレート10をX線の経路から外れた位置に待避させ、それによってX線はコーンビームの形状となる。プレート10とは別の適切な形状のスリット(または開口)を有するプレートを代わりに配置してもよい。
被検体7を透過したX線はX線撮像装置3に入射し、被検体7の二次元透視像を示すX線撮像装置3からの出力が制御装置5を介して演算装置201へ送られる。演算装置201は、送られてきたX線撮像装置3の出力に基づいて被検体7の二次元透視像をモニタ202の透視像表示部223に動画として表示する。透視像表示部223には、X線発生装置1とX線検出装置2によって定められるスライス位置を示すライン224が併せて表示される。こうしてモニタ202に表示された被検体7の二次元透視像を見ながら遠隔操作装置203を操作して載置台8の位置を調節し、被検体7の所望の部位がライン224で示されるスライス位置に来るようにする。位置決めが終了したら、透視ボタン221を再度クリックして透視動作の終了を指示する。演算装置201は、そのとき透視像表示部223に表示していた画像を静止画として取り込んでキャプチャ画像表示部225に表示する。即ち、演算装置201は画像キャプチャ手段として働く。キャプチャ画像表示部225に表示されるキャプチャ画像にもスライス位置を示すライン224が含まれており、被検体7の所望の部位がスライス位置上にあるか否かを容易に判定することができる。
CT撮影部位を確認した後、モニタ202の表示画面上のCT画像収集ボタン(アイコン)222をマウスでクリックし、CT画像収集を制御装置5に指示する。制御装置5は、モータ55を駆動してX線撮像装置3を図3で実線で示した待避位置へと移動させるとともに、モータ62を駆動してX線検出装置2を図4で実線で示した動作位置(即ちX線発生装置1と対向する位置)へと移動させた後、モータ32、41、42を駆動して、X線発生装置1及びX線検出装置2の回転運動及び並進運動を繰り返しCTデータの収集を行う。このとき制御装置5は待避させていたプレート10をX線発生装置1から発せられるX線の経路上に配置し、被検体7に向けて照射されるX線をファンビームの形状とする。
X線検出装置2からの出力は制御装置5を介して演算装置201に送られて処理され、断面像が再構成される。再構成された断面像はモニタ202の表示画面の断面像表示部226に表示される。
このように本発明のX線CT装置100はCTデータ収集のためのX線検出装置2とは別に被検体7の透過二次元像を得るためのX線撮像装置3を有し、X線撮像装置3によって得られる透過二次元像を見ながら被検体7の位置を調節することができるため、構成が単純で低価格の第2世代のX線CT装置であっても、CT撮影部位を決めるためのDR撮影に多大な時間を要することがなく、X線CT撮影に要するトータルの検査時間を大幅に短縮することができる。
以上、本発明を実施例に基づいて詳細に説明したが、これらの実施例はあくまでも例示であって本発明は実施例によって限定されるものではない。当業者であれば特許請求の範囲によって定められる本発明の技術的思想を逸脱することなく様々な変形若しくは変更が可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施例では、モニタ202に二次元透視像と断面像の両方を表示したが、二次元透視像専用のモニタを別途設けても良い。
以上述べたように、本発明をX線CT装置、特に第2世代のX線CT装置に適用して、断面像取得位置を決めるためのDR撮影に多大な時間を要することがない、構造が簡単で安価なX線CT装置を提供することができる。
本発明に基づくX線CT装置の好適実施例の構成を示すブロック図。 X線CT装置本体の好適実施例を示す斜視図。 図2のラインIII−IIIに沿った模式的な断面図。 図3のラインIV−IVに沿った模式的な断面図。 図1の遠隔操作装置の正面図。 図1のモニタの表示画面の好適実施例を示す模式図。
符号の説明
1 X線発生装置
2 X線検出装置
3 X線撮像装置
4 駆動機構
5 制御装置
7 被検体
8 載置台
9 筒状部材
10 スリット付きプレート
11 ハウジング
12 底壁
13 前面カバー部材
14 中央カバー部材
15 背面カバー部材
16 扉
12a〜16a 鉛板
18 観察窓
19 キャスター
20 操作パネル
21、22 前側及び後ろ側フレーム部材
23、24 開口
25、26 回転部材
27、28 ベアリング
29、30 フランジ部
31 ベルト
32 モータ
33〜36 レール
37〜40 スライダ
41、42 モータ
43、44 出力軸
46 モータ
47 ケーブル
48 滑車
50 滑車
51、52 レール
53、54 スライダ
55 モータ
56 出力軸
60、61 アーム
62 モータ
100 X線CT装置
150 X線CT装置本体
200 操作コンソール
201 演算装置
202 モニタ
203 遠隔操作装置
204 入力装置
210、211 移動スイッチ
212、213 電圧及び電流制御つまみ
214、215 ランプ
221 透視ボタン
222 CT画像収集ボタン
223 透視像表示部
224 断面像取得位置を示すライン
225 キャプチャ画像表示部
226 断面像表示部

Claims (5)

  1. 被検体の断面像を得るためのX線CT装置であって、
    前記被検体へ向けてX線を照射するX線発生装置と、
    CT撮影のため前記被検体を透過したX線を検出するX線検出装置と、
    前記X線検出装置からの信号を処理して前記被検体の断面像を再構成する演算装置と、
    前記被検体を透過したX線から前記被検体の二次元透視像を得るためのX線撮像装置と、
    前記X線撮像装置で得られた前記被検体の二次元透視像を表示する表示装置とを有することを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記X線検出装置と前記X線撮像装置を、前記X線発生装置と対向する位置へ選択的に配置する駆動機構を更に有することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記X線発生装置が、前記X線検出装置が前記X線発生装置に対向する位置にあるときと、前記X線撮像装置が前記X線発生装置に対向する位置にあるときとで発生するX線の照射野を変えるためのX線ビーム整形手段を有することを特徴とする請求項2に記載のX線CT装置。
  4. CT撮影を行う直前の前記表示装置に表示された前記被検体の前記二次元透視像を静止画として取り込む画像キャプチャ手段を更に備え、この静止画をCT撮影で得られる前記断面像とともに前記表示装置に表示することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  5. 前記表示装置に表示された前記被検体の二次元透視像上に断面像が撮影される位置を併せて表示することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のX線CT装置。
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