JP2006340936A - 磁場遮蔽装置及び磁場計測装置 - Google Patents

磁場遮蔽装置及び磁場計測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】遮蔽効果の高い磁場遮蔽装置を提供する。
【解決手段】本発明では、開口部を有する磁場遮蔽装置(例えば、扉のついた円筒型磁場遮蔽装置)において、開口部を覆う扉と本体とを電気的または磁気的に,あるいは電気的および磁気的に,接続させる。
【効果】本発明によれば、従来より磁場遮蔽率の高い磁場遮蔽装置を提供でき、本発明の磁場計測装置によれば、検査対象(生体)から発する生体磁場を従来より高感度で計測できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、環境磁場雑音を遮蔽する磁場遮蔽装置及びこれを用いる磁場計測装置に関する。
従来、生体から発生する生体磁場計測に用いられる、環境磁場(外来磁場)を遮蔽する磁場遮蔽装置は、アルミニウムやステンレスで構成されるフレームに、高透磁率の板材(パーマロイ等の透磁率の大きい材料)を隙間なくボルト等で締め付けて固定し、空間的に閉じた箱型の部屋として製作されていた。また、パーマロイの板材を多層に配置し、磁場遮蔽率(Shielding factor)を高め、電気伝導率の大きい材料(アルミニウム等)の板材を電磁波の遮蔽のために使用していた。パーマロイに代えて、高透磁率をもつシート材料を用いた小型で軽量な円筒型磁場遮蔽装置が報告されている(例えば、特許文献1を参照)。
高透磁率材料は、一般に比透磁率が1万から10万程度である材料のことを指す。具体的には、パーマロイ、珪素鋼などがよく利用され、これらはミューメタルとも呼ばれている。これら高透磁率材料は、磁束を良く通す性質を持っており、この性質は磁気シールドに応用されている。例えば、図18のように、高透磁率材料によって構成される円筒182を鉛直方向に一様な環境磁場中に置いた場合、磁力線181は高透磁率材料中において空気中よりも高密度な分布をとる。その結果、円筒182の内側には磁束密度が疎な空間、つまり外部の磁場が遮蔽された空間が形成される。これが高透磁率材料による磁場遮蔽の基本的な原理である。
一方、金属や合金等の電気伝導性のある材料に対して、交流の磁場が印加された場合、材料内部には渦電流と呼ばれる遮蔽電流が自発的に発生することが知られている。この渦電流の効果は、材料の電気伝導度が高い程大きいので、一般に銅やアルミニウムが電磁シールドとして利用されている。また、電磁波の進行方向に対しての垂直な面の面積が大きい程、渦電流の効果が高いことが知られている。
円筒型磁場遮蔽装置の磁場遮蔽率は、円筒軸の方向よりも円筒軸に垂直な方向で高いことが知られている。従って、円筒型磁場遮蔽装置の内部で磁場計測を行う場合、円筒軸に垂直な方向の磁場成分を計測する場合が多い。微小な磁場を検出する生体磁場計測では、超電導量子干渉素子(SQUID:Superconducting Quantum Interference Device)を用いたSQUID磁束計が一般的に使用される。また、円筒型磁場遮蔽装置の内部に検査対象を挿入する方法として、(1)円筒型磁場遮蔽装置の両端の開口端より検査対象を挿入する方法、(2)円筒型磁場遮蔽装置に開閉可能な扉を設けて、そこから検査対象を挿入する方法、の2つの方法が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
一般に、箱型の部屋からなる従来の磁場遮蔽装置の、床の縦及び横寸法、高さ寸法は、約2mであり、高重量であるので、設置可能な部屋が限定され、しかも、コストも高いという問題があった。
円筒型磁場遮蔽装置の内部に検査対象を挿入する上記背景技術(1)の方法では、扉を設けないので、構造が簡単であるという長所があるが、検査技師が磁場遮蔽装置の内部の状況を観察するのが困難であり、検査位置を正確に調整することが難しいという課題があった。また、検査対象をベッドに搭載するために、ベッドを円筒軸方向に引き出す必要があるので、磁場遮蔽装置の設置のためには、磁場遮蔽装置の円筒軸方向の長さを約2mとすると、約4mの部屋の長さが必要であるという課題があった。
特開2002−136492号公報
円筒型磁場遮蔽装置の内部に検査対象を挿入する上記背景技術(2)の方法では、扉を設けるので検査技師が、磁場遮蔽装置の内部の状況を容易に観察でき、検査位置を正確に調整できる。また、ベッドを軸方向に引き出す必要がないので検査に必要なスペースを少なくできる効果が得られる。しかし、従来技術の円筒型磁場遮蔽装置では、扉と本体との間に空隙が存在するため、遮蔽効果が十分でないという課題があった。
本発明では、開口部を有する磁場遮蔽装置(例えば、扉のついた円筒型磁場遮蔽装置)において、開口部を覆う扉と本体とを電気的および/または磁気的に接続させる。これにより、上記課題を解決し、従来より大きい磁場遮蔽率をもつ磁場遮蔽装置、及びこれを用いる磁場計測装置を提供できる。
具体的には、例えば、高透磁率を有する複数の高透磁率部材の一部分が重複して配置され、1軸を同心状に囲み配置され、それぞれ第1、第2の所定の角度の円周部もつ非磁性の第1、第2の円筒部材と、前記第1の円筒部材を前記1軸にほぼ垂直な床面に固定する手段と、前記第2の円筒部材を前記1軸の周りに回転させる手段とを有し、前記第2の円筒部材の回転により、前記第1の円筒部材と前記第2の円筒部材が前記1軸に平行な両端部で第3の所定の角度で重複し、外来磁場の前記1軸に垂直な方向の成分が遮蔽され、円周方向で2分割して構成され、前記第2の円筒部材の回転により前記第1の円筒部材と前記第2の円筒部材が前記第3の所定の角度で重複する時、円周方向で閉じた状態となり、
前記閉じた状態における前記第1の円筒部材と前記第2の円筒部材の重複部分を、電気的および/または磁気的に接続する、電気的および/または磁気的接続部材を有することを特徴とする磁場遮蔽装置とする。
例えば、図1、図10に示す本願発明による円筒型磁場遮蔽装置では、一例として内直径は約1m、軸方向の長さは約2mとする。円筒型磁場遮蔽装置は、z軸に対して第1の角度範囲をもつ磁場遮蔽筒型体1001と、z軸に対して第2の角度範囲をもつ回転扉1002とを具備する。磁場遮蔽筒型体1は、両端の円弧部で遮蔽体支持体6a、6bにより、支持される。 回転部7a、7bにより、磁場遮蔽筒型体1001の円周部に沿ってz軸の周方向で、回転扉1002を回転させて周方向に形成される開口部9の開閉が行われる。円筒型磁場遮蔽装置は、磁場遮蔽筒型体1001の円周部が回転扉の閉時に、回転扉1002と電気的および/または磁気的に接続し、円筒状の内部空間が形成され、当該内部空間に侵入する環境磁場を遮蔽する。回転扉1002の開時に形成される周方向の開口部9を通して、内部空間に搬入された検査対象から発する磁場のz方向成分が、回転扉1002の閉時に計測される。
本発明の磁場計測装置は、上記磁場遮蔽装置と、前記磁場遮蔽装置の内部で体軸方向を前記1軸にほぼ平行にして生体を保持する手段と、前記生体から発生する磁場の前記1軸に垂直な方向の成分を検出する磁場センサ(例えばSQUID磁束計)とを有する。
本発明によれば、従来より磁場遮蔽率の高い磁場遮蔽装置を提供でき、本発明の磁場計測装置によれば、検査対象(生体)から発する生体磁場を従来より高感度で計測できる。
以下、本発明の実施例について、図面を参照して詳細に説明する。以下の図1から図17では、同一機能をもつ構成要素には同じ参照番号を付している。図1から図17では、直交座標系(x、y、z)の、原点(0、0、0)を磁場遮蔽装置の中心Oとし、y軸を磁場遮蔽装置の中心軸(円筒軸)とし、xy面を、単数又は複数のSQUID磁束計の検出面(検出コイルのなす面)、即ち、計測面に平行な面とする。SQUID磁束計は、検査対象から発する磁場のz軸方向の成分を検出する。
尚、図1から図17で図示する座標系(x、y、z)では、原点(0、0、0)が磁場遮蔽装置の中心Oに一致する場合に、原点Oを図中に明示している。図中で原点Oが明示されていない座標系(x、y、z)は、平行移動して示されている。尚、単数又は複数のSQUID磁束計による計測面は、磁場遮蔽装置の中心軸の近傍にあれば良く、磁場遮蔽装置のxy面に一致しても一致しなくても良い。
また、後述の図13に図示するように、SQUID磁束計131は液体ヘリウム132により低温に冷却され、真空層133を介して外界と断熱されている。SQUID磁束計131は、磁場遮蔽装置101の内部に挿入される。磁場遮蔽装置101の内部では、中心ほど環境磁場雑音が小さく、磁場分布が均一であるので、単数又は複数のSQUID磁束計131の図示しない検出コイルは、磁場遮蔽装置101の中心O(直交座標系(x、y、z)の原点(0、0、0))の近傍に配置することが望ましい。
以下の本発明の実施例の装置(磁場遮蔽装置及びこれを用いる生体磁場計測装置)では、高透磁率材料として、パーマロイ、珪素鋼、非晶質物質を使用できる。例えば、代表的な実施例では、高透磁率材料として、比透磁率が約1万から約10万の大きい比透磁率をもつ、パーマロイ等の板材、又は、アモルファス合金からなるシート材が使用され、また、高電気伝導率材料として、電気伝導度の大きいアルミニウムや銅等の板材が使用できる。 また、以下の実施例で説明する、磁場遮蔽装置の内部及びその近傍に配置される構成要素は、非磁性材料(木材、FRP(繊維強化プラスチックス)、アルミニウム、SUS等)から構成される。以下の実施例の装置で使用される、SQUID磁束計131を構成する超電導材料として、低温(例えば、液体ヘリウム温度)で超電導体として作用する低温の超電導転移温度をもつ低温超電導材料、又は、高温(例えば、液体窒素温度)で超電導体として作用する高温の超電導転移温度をもつ高温超電導材料が使用できる。液体ヘリウム温度と液体窒素温度の間の超電導転移温度をもつ超電導材料、液体窒素温度より高い超電導転移温度をもつ超電導材料も使用できる。
図1は、本発明の実施例の磁場遮蔽装置を示す図であり、磁場遮蔽扉1002の移動によって、磁場遮蔽筒型体1001の開口部が閉じられ、さらに磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002とが電気的又は磁気的に接続することを示す断面図である。図1(a)は磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002とが電磁気接続部材1003a、1003bを介して電気的又は磁気的に接続されていることを示す断面図である。図1(b)は磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002とが直接接触することによって電気的又は磁気的に接続されていることを示す断面図である。
図1(a)の磁場遮蔽装置は、y軸の周りに配置される磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002、及び磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002とを電気的又は磁気的に接続する電磁気接続部材1003a、1003bの主要部材から構成される。磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002は、高透磁率材料又は高電気伝導率材料から構成される。電磁気接続部材1003a、1003bは高透磁率材料又は高電気伝導率材料、あるいはそれらの組み合わせによって構成される。磁場遮蔽扉1002の移動によって、磁場遮蔽筒型体1001の開口部が閉じられ、さらに磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002とが電磁気接続部材1003a、1003bを介して電気的又は磁気的に接続することにより、y軸に垂直な方向の成分の外来磁場が遮蔽される。図1(a)では、磁場遮蔽扉1002が磁場遮蔽筒型体1001の外側に配置されているが、磁場遮蔽扉1002が磁場遮蔽筒型体1001の内側に配置されていても構わない。
図1(b)の磁場遮蔽装置は、y軸の周りに配置される磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002の主要部材から構成される。磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002は、高透磁率材料又は高電気伝導率材料から構成される。電磁気接続部材1003は高透磁率材料又は高電気伝導率材料、あるいはそれらの組み合わせによって構成される。磁場遮蔽扉1002の移動によって、磁場遮蔽筒型体1001の開口部が閉じられ、さらに磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002とが接触によって電気的又は磁気的に接続されることにより、y軸に垂直な方向の成分の外来磁場が遮蔽される。図1(a)では、磁場遮蔽扉1002が磁場遮蔽筒型体1001の外側に配置されているが、磁場遮蔽扉1002が磁場遮蔽筒型体1001の内側に配置されていても構わない。
図1(a)及び(b)に示されるように、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002とが電気的に接続されている場合は、変動する外部磁場に対して、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002の全体に渡って遮蔽電流が発生し、その結果外部磁場を打ち消す効果がある。一方、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002とが電気的に接続されていない場合は、遮蔽電流の経路が磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002との境界で遮断されてしまうために、遮蔽電流の効果は低減してしまう。従って、図1(a)又は(b)に示される構成により、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002とを電気的に接続させることで、磁場遮蔽装置の磁気遮蔽効果は向上する。
また、図1(a)及び(b)に示されるように、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002とが磁気的に接続されている場合は、外部磁場の磁束線は図18に示されるような分布を形成し、磁束線は磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002とに囲まれた内部の空間にほとんど進入しないので、図1(a)及び(b)に示される磁場遮蔽装置は高い磁気遮蔽効果を実現する。一方、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002とが磁気的に接続されていない場合は、磁束の経路が磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002との境界で遮断されてしまうために、磁束線は磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002との隙間から磁束が進入するので、磁気遮蔽の効果は低減してしまう。従って、図1(a)又は(b)に示される構成により、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002とを磁気的に接続させることで、磁場遮蔽装置の磁気遮蔽効果は向上する。
特に、本発明の円筒型磁場遮蔽装置では、周方向に回転扉を移動させて、広い開口部が設定でき、y軸方向の正負方向にそれぞれ形成される開口部と共に、解放性に優れ、医師や検査技師が行う患者の位置決め等の作業性、操作性に優れ、患者が狭い空間に置かれることに起因する圧迫感や不安感を軽減させることができる。
図2は、図1において、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002とをそれぞれ2層構造に配置した磁場遮蔽装置を示す図である。図2に示されるように、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002を多層構造に配置することによって、磁場遮蔽装置の磁場遮蔽性能は向上する。
図2(a)の磁場遮蔽装置は、y軸の周りに配置される磁場遮蔽筒型体1001a、1001bと磁場遮蔽扉1002a、1002b、磁場遮蔽筒型体1001aと磁場遮蔽扉1002aとを電気的又は磁気的に接続する電磁気接続部材1003a、1003b、及び磁場遮蔽筒型体1001bと磁場遮蔽扉1002bとを電気的又は磁気的に接続する電磁気接続部材1003c、1003dの主要部材から構成される。磁場遮蔽筒型体1001a、1001bと磁場遮蔽扉1002a、1002bは、高透磁率材料又は高電気伝導率材料から構成される。電磁気接続部材1003a、1003b、1003c、1003dは高透磁率材料又は高電気伝導率材料、あるいはそれらの組み合わせによって構成される。磁場遮蔽扉1002a、1002bの移動によって、磁場遮蔽筒型体1001a、1001bの開口部が閉じられ、また、磁場遮蔽筒型体1001aと磁場遮蔽扉1002aとが電磁気接続部材1003a、1003bを介して電気的又は磁気的に接続し、更に磁場遮蔽筒型体1001bと磁場遮蔽扉1002bとが電磁気接続部材1003c、1003dを介して電気的又は磁気的に接続することにより、y軸に垂直な方向の成分の外来磁場が遮蔽される。図2(a)では、磁場遮蔽扉1002aが磁場遮蔽筒型体1001aの外側に配置されているが、磁場遮蔽扉1002aが磁場遮蔽筒型体1001aの内側に配置されていても構わない。また、磁場遮蔽扉1002bが磁場遮蔽筒型体1001bの外側に配置されているが、磁場遮蔽扉1002bが磁場遮蔽筒型体1001bの内側に配置されていても構わない。
図2(b)の磁場遮蔽装置は、y軸の周りに配置される磁場遮蔽筒型体1001a、1001bと磁場遮蔽扉1002a、1002bの主要部材から構成される。磁場遮蔽筒型体1001a、1001bと磁場遮蔽扉1002a、1002bは、高透磁率材料又は高電気伝導率材料から構成される。磁場遮蔽扉1002a、1002bの移動によって、磁場遮蔽筒型体1001a、1001bの開口部が閉じられ、また、磁場遮蔽筒型体1001aと磁場遮蔽扉1002aとが接触によって電気的又は磁気的に接続し、更に磁場遮蔽筒型体1001bと磁場遮蔽扉1002bとが接触によって電気的又は磁気的に接続することにより、y軸に垂直な方向の成分の外来磁場が遮蔽される。図2(a)では、磁場遮蔽扉1002aが磁場遮蔽筒型体1001aの外側に配置されているが、磁場遮蔽扉1002aが磁場遮蔽筒型体1001aの内側に配置されていても構わない。また、磁場遮蔽扉1002bが磁場遮蔽筒型体1001bの外側に配置されているが、磁場遮蔽扉1002bが磁場遮蔽筒型体1001bの内側に配置されていても構わない。
図3及び図4は実施例の磁場遮蔽装置を示す図である。図3(a)は、磁場遮蔽扉1002が磁場遮蔽筒型体1001の外側に配置される磁場遮蔽装置であり、磁場遮蔽扉1002が開いた状態を示す斜視図である。図4(a)は、磁場遮蔽扉1002が磁場遮蔽筒型体1001の内側に配置される磁場遮蔽装置であり、磁場遮蔽扉1002が閉じた状態を示す斜視図である。
図3(a)及び図4(a)の磁場遮蔽装置は、y軸の周りに配置される磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002、及び磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002とを電気的又は磁気的に接続する電磁気接続部材1003a、1003bの主要部材から構成される。y方向の両端には開口部8a、8bが存在する。
磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002は、高透磁率材料又は高電気伝導率材料から構成される。電磁気接続部材1003a、1003bは高透磁率材料又は高電気伝導率材料、あるいはそれらの組み合わせによって構成される。磁場遮蔽筒型体1001は、遮蔽体支持体6a、6bにより結合支持されている。遮蔽体支持体6a、6bは、床面に固定されるか、又は、金属板に固定して、この金属板を床面に置いて圧力を分散させるようにする。
磁場遮蔽扉1002は、y軸の周りを回転することによって移動する。磁場遮蔽筒型体1001の側面には開口部9が存在し、磁場遮蔽扉1002の移動によって、開口部9の開閉が行われる。磁場遮蔽扉1002の移動を容易にするために、磁場遮蔽扉1002の両端にはバランサー1004a、1004bが配置される。バランサー1004a、1004bの慣性モーメントと磁場遮蔽扉1002の慣性モーメントがつりあうような条件で、バランサー1004a、1004bの重量と位置が決定されることが望ましい。つまり、外部の力が働かない状態で、磁場遮蔽扉1002がどの位置においても静止することが望ましい。
図3(a)及び図4(a)では、図1(a)と同様に、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002はそれぞれ1層構造であるが、図2(a)のような2層構造にしても構わない。磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002を多層構造に配置することによって、磁場遮蔽装置の磁場遮蔽性能は向上する。
図3(b)及び図4(b)は、それぞれ図3(a)及び図4(a)の磁場遮蔽装置の構成を示す斜視図である。電磁気接続部材1003a、1003bは、それぞれ磁場遮蔽筒型体1001の側面に固定され、磁場遮蔽筒型体1001と電気的又は磁気的に接続されている。電磁気接続部材1003a、1003bは、磁場遮蔽扉1002が閉じられた状態で、磁場遮蔽扉1002と電気的又は磁気的に接続されるように、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002とが重なり合う領域に固定される。電磁気接続部材1003a、1003bと磁場遮蔽扉1002との電気的又は磁気的接続の効果を高めるために、電磁気接続部材1003a、1003bと磁場遮蔽扉1002は密着することが望ましい。また、電磁気接続部材1003a、1003bと磁場遮蔽扉1002との密着性を高めるために、電磁気接続部材1003a、1003bは可撓性を持つことが望ましい。図3(b)及び図4(b)では、電磁気接続部材1003a、1003bは、それぞれ磁場遮蔽筒型体1001の側面に固定されているが、磁場遮蔽扉1002の側面に固定されていても構わない。
図5は実施例の磁場遮蔽装置を示す図である。図5(a)は、磁場遮蔽扉1002が磁場遮蔽筒型体1001の外側に配置される磁場遮蔽装置であり、磁場遮蔽扉1002が開いた状態を示す斜視図である。図5(a)の磁場遮蔽装置は、y軸の周りに配置される磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002、及び磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002とを電気的又は磁気的に接続する電磁気接続部材1005a、1005bの主要部材から構成される。y方向の両端には開口部8a、8bが存在する。
磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002は、高透磁率材料又は高電気伝導率材料から構成される。電磁気接続部材1005a、1005bは高透磁率材料又は高電気伝導率材料、あるいはそれらの組み合わせによって構成される。磁場遮蔽筒型体1001は、遮蔽体支持体6a、6bにより結合支持されている。
磁場遮蔽扉1002は、y軸の周りを回転することによって移動する。磁場遮蔽筒型体1001の側面には開口部9が存在し、磁場遮蔽扉1002の移動によって、開口部9の開閉が行われる。磁場遮蔽扉1002の移動を容易にするために、磁場遮蔽扉1002の両端にはバランサー1004a、1004bが配置される。バランサー1004a、1004bの慣性モーメントと磁場遮蔽扉1002の慣性モーメントがつりあうような条件で、バランサー1004a、1004bの重量と位置が決定されることが望ましい。つまり、外部の力が働かない状態で、磁場遮蔽扉1002がどの位置においても静止することが望ましい。
図5(a)では、図1(a)と同様に、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002はそれぞれ1層構造であるが、図2(a)のような2層構造にしても構わない。磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002を多層構造に配置することによって、磁場遮蔽装置の磁場遮蔽性能は向上する。また、図5(a)では、磁場遮蔽扉1002が磁場遮蔽筒型体1001の外側に配置されているが、磁場遮蔽扉1002が磁場遮蔽筒型体1001の内側に配置されていても構わない。
図5(b)は、それぞれ図5(a)の磁場遮蔽装置の構成を示す斜視図である。磁場遮蔽扉1002が閉じた状態において、磁場遮蔽筒型体1001に固定されたハンドル1006a、1006bを用いて、電磁気接続部材1005aを磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002の双方に接触させ、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002とを電気的又は磁気的に接続する。同様に、磁場遮蔽筒型体1001に固定されたハンドル1006c、1006dを用いて、電磁気接続部材1005bを、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002の双方に接触させ、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002とを電気的又は磁気的に接続する。磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002とを電気的又は磁気的に接続することにより、y軸に垂直な方向の成分の外来磁場が遮蔽される。図5では、電磁気接続部材1005a、1005b、及びハンドル1006a、1006b、1006c、1006dは、それぞれ磁場遮蔽筒型体1001に固定されているが、磁場遮蔽扉1002に固定されていても構わない。
図6は、図5の磁場遮蔽装置において、磁場遮蔽扉1002が閉じた状態における、x−z断面図である。磁場遮蔽扉1002が閉じた状態で、ハンドル1006aをAの方向に倒すと、電磁気接続部材1005aは支点1007aの周りを回転し、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002との間隙に挿入され、その結果、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002は電磁気接続部材1005aを介して電気的又は磁気的に接続される。反対に、ハンドル1006aをBの方向に倒すと、電磁気接続部材1005aは支点1007aの周りを回転し、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002との間隙から取り出され、その結果、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002との電気的又は磁気的な接続は解除される。
同様に、ハンドル1006bをAの方向に倒すと、電磁気接続部材1005bは支点1007bの周りを回転し、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002との間隙に挿入され、その結果、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002は電磁気接続部材1005bを介して電気的又は磁気的に接続される。ハンドル1006aをBの方向に倒すと、電磁気接続部材1005aは支点1007bの周りを回転し、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002との間隙から取り出され、その結果、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002との電気的又は磁気的な接続は解除される。
図7は実施例の磁場遮蔽装置を示す図である。図7(a)は、磁場遮蔽扉1002が磁場遮蔽筒型体1001の内側に配置される磁場遮蔽装置であり、磁場遮蔽扉1002が閉じた状態を示す図である。図7(b)及び図7(c)は、図7(a)において、点線の領域の拡大図であり、それぞれ磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002との電気的又は磁気的接続方法の詳細を表す図である。
図7(b)の方法では、ハンドル1006をAの方向に倒すと、楔形電磁気接続部材1008は支点1007の周りを回転し、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002との間隙に挿入され、その結果、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002は楔形電磁気接続部材1008を介して電気的又は磁気的に接続され、y軸に垂直な方向の成分の外来磁場が遮蔽される。反対に、ハンドル1006をBの方向に倒すと、楔形電磁気接続部材1008は支点1007の周りを回転し、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002との間隙から取り出され、その結果、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002との電気的又は磁気的な接続は解除される。図7(b)のように、楔形電磁気接続部材1008を用いることにより、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002との接触面積を拡大させ、その結果、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002との電気的又は磁気的接続性が向上する。
図7(c)の方法では、スライド式電磁気接続部材1009をAの方向にスライドさせると、スライド式電磁気接続部材1009は、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002の双方に接触する。その結果、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002は電磁気接続部材1009を介して電気的又は磁気的に接続され、y軸に垂直な方向の成分の外来磁場が遮蔽される。反対に、スライド式電磁気接続部材1009をBの方向にスライドさせると、スライド式電磁気接続部材1009は磁場遮蔽扉1002から離れて、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002との電気的又は磁気的接続は解除される。図7(c)の方法でも、スライド式電磁気接続部材1009と磁場遮蔽筒型体1001、磁場遮蔽扉1002との接触面積は拡大するので、磁場遮蔽筒型体1001と磁場遮蔽扉1002との電気的又は磁気的接続性を向上することが可能である。
図8は実施例の磁場遮蔽装置において、磁場遮蔽扉の移動機構を示す図である。図8は、磁場遮蔽扉802aが磁場遮蔽筒型体801の外側に配置され、磁場遮蔽扉802bが磁場遮蔽筒型体801の内側に配置される磁場遮蔽装置である。図8において、ローラー組体805は、略矩形状の4隅にそれぞれ車輪を備えた構造を備え、磁場遮蔽筒型体801の両端の面に等間隔で配置される。この実施の形態では、12個のローラー組体805を備えている。この構造によれば、磁場遮蔽扉802aはローラー組体805の外側の車輪により支持され、磁場遮蔽扉802bはローラー組体805の内側の車輪により支持される。磁場遮蔽扉802a、802bは、ローラー組体805の車輪に沿って、スムーズにy軸の周りを回転移動することができる。
さらに、導電性材料により構成されたローラー組体805を用いることにより、ローラー組体805は、磁場遮蔽筒型体801、磁場遮蔽扉802a、802bのそれぞれと電気的に接触するので、磁場遮蔽筒型体801と磁場遮蔽扉802a、802bとの電気的又は磁気的な接続が可能となる。
図9(a)及び図9(b)は、本実施例の磁場遮蔽装置の効果を評価するためのシミュレーション解析に用いたモデルを示す図である。図9(c)は、図9(a)と図9(b)のモデルに対するシミュレーションにより得られた結果(磁場遮蔽率の分布)を示すグラフであり、磁場遮蔽装置の内部の磁場分布を、y軸上での磁場遮蔽率の分布として示すグラフである。
図9(a)は、比透磁率60000の高透磁率材料からなり、y軸方向の長さ200cm、厚さ1mmをもつ2つの円周部よりなる円筒型遮蔽体81、82、83より構成されるモデルの斜視図である。円筒型遮蔽体81、82、83は、所定の角度範囲をもち中心軸に垂直な、両端部の2つの円弧部と、所定の小さい幅寸法及び所定の長さ寸法をもつ所定の小さい面積をもち中心軸に平行な2つの部位と、所定の角度範囲をもつ円周部とをもつ。円筒型遮蔽体82、83は同じ角度範囲をもち、円筒型遮蔽体81は、円筒型遮蔽体82、83と異なる所定の角度範囲をもつ。円筒型遮蔽体81の内側に円筒型遮蔽体82が配置され、円筒型遮蔽体81の外側に円筒型遮蔽体83が配置される。
円筒型遮蔽体81は、円筒型遮蔽体82、83と重なり部をもつ。円筒型遮蔽体81の円周部の内側直径は102cm、外側直径は114cmであり、所定の角度範囲は260度である。円筒型遮蔽体82の円周部の内側直径は94cm、外側直径は100cmであり、所定の角度範囲は200度である。円筒型遮蔽体83の円周部の内側直径は116cm、外側直径は122cmであり、所定の角度範囲は約200度である。円筒型遮蔽体82、83は、円筒型遮蔽体81と、z軸の正の領域で60度の重なりをもち、z軸の負の領域で40度の重なりをもち配置されている。
図9(b)は、図9(a)のモデルに対して、円筒型遮蔽体81と円筒型遮蔽体83との間に高透磁率材料より構成された電磁気接続部材1010a、1010bを挿入したモデルを表す。
図9(a)及び図9(b)のモデルに対して、z方向に一様な磁場を印加した場合における、磁場遮蔽装置の内部の磁場遮蔽率の分布を3次元有限要素法シミュレーションにより求めた結果を図9(c)のグラフに示す。横軸は図9(a)、図9(b)のモデルにおけるy座標を、縦軸は磁場遮蔽率を示す。中心(y=0)における磁場遮蔽率を比較すると、図9(a)のモデルでは約50dBであるのに対し、図9(b)のモデルでは約62dBである。このシミュレーション結果より、円筒型遮蔽体81と円筒型遮蔽体83との間に挿入された電磁気接続部材1010a、1010bの効果により、磁場遮蔽率が約12dB向上し、電磁気接続部材1010a、1010bが磁場遮蔽率の向上に大きく寄与していることが分かる。
図10は、本発明の実施例の磁場遮蔽装置を示す図であり、開口部9が最大となる状態、即ち、磁場遮蔽扉2、3が全開の状態を示す斜視図である。
図10の磁場遮蔽装置は、y軸の周りに配置される磁場遮蔽筒型体1、磁場遮蔽扉2、3及び補助磁場遮蔽筒型体23の主要部材から構成される。y方向の両端には開口部8a、8bが存在する。
磁場遮蔽扉2は磁場遮蔽筒型体1の内側に配置され、磁場遮蔽扉3は磁場遮蔽筒型体1の外側に配置される。磁場遮蔽扉2、3は、y方向の両端で結合しており一体となって磁場遮蔽扉2、3として、y軸の周りで、磁場遮蔽筒型体1に沿って回転移動が可能である。
磁場遮蔽筒型体1、2、3は、高透磁率材料、高電気伝導率材料から構成される。補助磁場遮蔽筒型体23は高透磁率材料から構成される。磁場遮蔽筒型体1は、遮蔽体支持体6a、6bにより結合支持されている。
磁場遮蔽扉2、3のy方向の正の領域の端部は、回転部7aに結合され、磁場遮蔽扉2、3のy方向の負の領域の端部は、回転部7bに結合されている。回転部7aは回転部材を含み、遮蔽体支持体6aの外側側面に回転部材を介して回転可能に結合され、回転部7bは回転部材を含み、遮蔽体支持体6bの外側側面に回転部材を介して回転可能に結合されている。回転部材として、例えば、非磁性材料から構成される、凸状レールの凸部と凹状レールの凹部の組み合わせ、滑車、ボールベアリング等が使用される。磁場遮蔽扉2、3は、図1に示す両矢印の方向で、y軸の周りに回転移動が可能である。回転部7aには、回転ハンドル102aが結合され、回転部7bには、回転ハンドル102bが結合されており、回転ハンドル102a又は102bの回転操作により、磁場遮蔽扉2、3は、y軸を中心とした回転移動ができる。尚、回転ハンドル102a又は102bの回転操作によらず、空気圧又は油圧ポンプ等を用いて回転駆動させる構成としても良い。
磁場遮蔽扉2、3の移動を容易にするために、回転部7a、7bにはバランサー1004a、1004bが配置される。バランサー1004a、1004bの慣性モーメントと磁場遮蔽扉2、3の慣性モーメントがつりあうような条件で、バランサー1004a、1004bの重量と位置が決定されることが望ましい。つまり、外部の力が働かない状態で、磁場遮蔽扉2、3がどの位置においても静止することが望ましい。
また、図10には示されていないが、磁場遮蔽筒型体1は磁場遮蔽扉2、3と高電気伝導率材料より構成された電磁気接続部材を介して、電気的又は磁気的に接続されている。
図11は、図10の磁場遮蔽装置におけるz方向の磁場遮蔽率の周波数特性であり、実験により得られたグラフである。この図は電気的な接続の効果を実証する実験結果である。横軸は外部磁場の周波数を示し、縦軸は磁場遮蔽率を示す。Aの曲線は、図10の磁場遮蔽装置において、磁場遮蔽筒型体1と磁場遮蔽扉2、3との間に高電気伝導率材料より構成された電磁気接続部材を挿入しない場合の磁場遮蔽率の周波数特性を示し、Bの曲線は、図10の磁場遮蔽装置において、磁場遮蔽筒型体1と磁場遮蔽扉2、3との間に高電気伝導率材料より構成された電磁気接続部材を挿入した場合の磁場遮蔽率の周波数特性を示す。
1〜10Hzの範囲では、Aでは約43dBであるのに対し、Bでは約46dBであった。20Hzにおいては、Aでは約40dBであるのに対し、Bでは約48dBであった。20Hz〜100Hzの範囲においても、Bの磁場遮蔽率はAに比べて約8dB高い結果となった。この実験結果より、磁場遮蔽筒型体1と磁場遮蔽扉2、3との間に挿入された電磁気接続部材の効果により、磁場遮蔽率が約3〜8dB向上し、磁気遮蔽筒型体1と磁場遮蔽扉2、3との電磁的な接続が磁場遮蔽率の向上に大きく寄与していることが分かる。
図12は、本発明の実施例の生体磁場計測装置の主要部の構成を示す斜視図であり、磁場遮蔽装置の磁場遮蔽扉2、3が全開の状態を示している。
図13は、図12に示す生体磁場計測装置のyz平面での断面図である。
図14は、図12に示す生体磁場計測装置のzx平面での断面図である。
図13、図14は、2層の補助磁場遮蔽筒型体23−1、23−2、磁場遮蔽装置の磁場遮蔽筒型体1、2、3、11、クライオスタット111、複数のSQUID磁束計131、ガントリ112、天板121、天板121をx、y、z方向で移動させるための要素126a、126b、125、127a、127b、127c等の、相互の位置関係、構造を示している。
図12の生体磁場計測装置は、大別して、図12に図示する、磁場遮蔽部、クライオスタット部、ガントリ部、ベッド部、及び、図12に図示しない、SQUID駆動回路、演算処理装置(コンピュータ)、表示装置、入力装置から構成される。尚、図12に図示しない構成要素については、後述の図15で図示され、詳細に説明される。
磁場遮蔽部は、図10の磁場遮蔽装置と同様の構成をもつ磁場遮蔽装置101からなる。磁場遮蔽扉2、3の開閉に使用する回転ハンドル102a、102bは、図10の磁場遮蔽扉2、3と結合しており、回転ハンドル102a又は102bの手動回転により、磁場遮蔽扉2、3の開閉ができ、開口部9の広さが変化する。磁場遮蔽扉2、3のロックのオンオフが、磁場遮蔽扉2、3のロック機構103a、103bのいずれかを足で踏む操作により容易にできる。
また、天板受入れ台127cに配置される操作レバー128により、空気圧又は油圧ポンプが制御され、天板121を保持する天板保持台125のz方向の位置調整が容易にできる。天板受入れ台127cに配置される図示しない回転操作ボタンにより、空気圧又は油圧ポンプ等を用いて回転駆動させ、磁場遮蔽扉2、3の開閉制御を容易にできる。さらに、天板受入れ台127cに配置された天板移動部の図示しない移動操作ボタンにより、天板121のxy平面に平行な面内で移動は制御できる。
従って、磁場遮蔽装置の前面位置で、検査技師は、検査対象を観察しながら、天板受入れ台127cに配置される、回転操作ボタン、操作レバー、移動操作ボタンを、必要に応じて選択使用して、天板121の位置調整制御、磁場遮蔽扉2、3の開閉制御をできるので、検査対象に不安感を与えない。もちろん、磁場遮蔽装置の前面位置で、検査技師は、検査対象を観察しながら、手動によっても、天板121の位置調整、磁場遮蔽扉2、3の開閉をできる。クライオスタット部は、単数又は複数のSQUID磁束計を低温に保持して下部の内部に収納するクライオスタット111を保持する。クライオスタット111は非磁性材料(FRP樹脂等)で構成することが望ましい。
ガントリ部は、クライオスタット部のクライオスタット111を保持するガントリ112を含む。ガントリ部は、非磁性材料(アルミニウム、SUS等)から構成されることが望ましい。ガントリ112は、ガントリ支持台112a、112bで固定され、ガントリ支持台112a、112bは、ベッド部支持板130に固定されている。ガントリ112の上方には、クライオスタット111の外周面の上方に形成されている鍔部116を受け入れる円弧部が形成されている。
ガントリ112及びクライオスタット111の上方は、上方カバー113により保護される。また、ガントリ112及びクライオスタット111の前方は、前方カバー114により保護される。上方カバー113、前方カバー114は、高透磁率材料(パーマロイ等)、高電気伝導率材料(アルミニウム等)で構成することが望ましい。上方カバー113、前方カバー114は、漏洩磁場を遮蔽するだけでなく、SQUID磁束計の性能を劣化させる高周波の電磁波を遮蔽する働きをもつ。
ベッド部は、検査対象を搭載する天板121、天板121を保持する天板保持台125、天板121を保持してxy平面に平行な面内で移動させる天板移動部と、天板保持台125を保持してz軸方向に移動させる天板保持台移動部127a、127b(図11の斜視図では見えず、図13のベッド部の構成を示す斜視図に示される)、天板受入れ台127cとを含む。ベッド部は、非磁性材料(木材、アルミニウム、SUS等)から構成されることが望ましい。
天板121には、検査対象の両手にそれぞれ対応する側の、手前側の柵124、後側の柵122、及び、両脚に対応する側の柵123が配置されている。柵122、124は、検査対象が天板121の上からx方向にはみ出さないように設けられる。柵123は、検査対象の足が天板121の上からy方向にはみ出さないように設けられる。
検査対象から発する磁場を計測する時に、検査対象を搭載する天板121は、磁場遮蔽装置101の内部に配置されるが、図11では、検査対象を天板121に搭載するために、天板121が、天板保持台125の上で、磁場遮蔽装置101の外部に移動されており、手前側の柵124が倒されている状態を示している。
天板保持台125は、y方向の両端の開口部8a、8bを貫通して磁場遮蔽装置101の内部に配置され、磁場遮蔽装置101の外部に配置された天板保持台移動部127a、127bに保持されている。
天板移動部は、天板移動板126a、126bと、天板121を保持してxy平面に平行な面内で移動させるために使用される構成要素とを含む。この構成要素は、非磁性材料から構成される、凸状レールの凸部と凹状レールの凹部の組合わせ、滑車、ボールベアリング等を含む。天板121のxy平面に平行な面内で移動は、天板受入れ台127cに配置された天板移動部の移動操作ボタンにより自動制御、又は、天板121の手動による移動操作により行われる。
天板121の裏面に配置された天板移動板126aに保持され、天板121は、天板移動板126aに対してxy平面に平行な面内のx方向に移動可能である。天板121の裏面にx方向に配置された凸状レールの凸部が、天板移動板126aのx方向に配置された凹状レールの凹部に挿入される。
天板移動板126aは、天板移動板126bに対してxy平面に平行な面内のy方向に移動可能である。天板移動板126aは、凸状レールの凸部と凹状レールの凹部の組合わせ、滑車、ボールベアリング等を介して、天板移動板126bに保持される。
天板移動板126aは、天板保持台125に対してxy平面に平行な面内のx方向に移動可能である。天板移動板126bのy方向の両端部は、天板保持台125のy方向のxy面に形成される凹部のy方向の両端部のxz面に平行な内壁面に形成される凹部レールの凹部に挿入される。
天板121のz方向の移動は、手前に配置される天板受入れ台127cに配置される操作レバー128により制御される。天板保持台移動部127a、127bは、ベッド部支持板130に配置される凹部に収納保持される。尚、ベッド部支持板130に配置される凹部は、図12に図示されないが、図13、図14に図示される。天板保持台移動部127a、127bは、非磁性材料(アルミニウム、SUS等)から構成される、空気圧又は油圧ポンプを含む。空気圧又は油圧ポンプは、操作レバー128により制御される。
磁場遮蔽装置、ベッド部、ガントリ部は、相互に荷重が付加されないように、相互に独立して配置される。磁場遮蔽装置の荷重は、遮蔽体支持体6a、6bで支えられ、ベッド部の荷重は、天板保持台移動部127a、127bで支えられ、ガントリ部の荷重は、ガントリ支持台112a、112bで支えられる。
ベッド部は、ベッド部支持板130に保持される。また、天板保持台移動部127a、127b、天板受入れ台127c、ガントリ支持台112a、112bと結合されたガントリ112は、ベッド部支持板130に保持される。また、y軸の正又は負の領域に配置されるロック機構103は、ベッド部支持板130の手前側に保持される。さらに、ベッド部支持板130の手前側に、クライオスタット111を任意の高さに保持して運送する運送台車(図示せず)の下部(図示せず)がベッド部の下方に挿入可能な台車挿入口129が形成されている。尚、天板121のx、y、z方向での移動機構、及び、磁場遮蔽扉2、3の回転機構に関する詳細な説明は後述する。
図15は、図12に示す生体磁場計測装置を用いる心臓磁場の計測の手順を説明する斜視図である。図15(a)から図15(d)は、磁場遮蔽装置の磁場遮蔽扉2、3が全開の状態を示し(図3を参照)、図15(e)は、磁場遮蔽扉2、3が半開の状態を示し、図15(f)は、磁場遮蔽扉2、3が完全に閉じた状態を示す。
先ず、図15(a)に示すように、天板121をx軸の正方向に磁場遮蔽装置の外部に引き出し、天板121が動かないようにロックしてから、柵124を倒して検査対象151を寝かせる。この時、検査対象151の体軸が、y軸とほぼ平行になるように仰臥位にさせる。また、検査対象151の足が柵123の方に向くようにする。これは、検査対象151が長身の場合、頭よりも足の方が天板121からはみ出し易い傾向にあり、天板121を磁場遮蔽の内部に挿入する際に、検査対象151の足が磁場遮蔽装置の特に回転部7b(図12、図13を参照)に衝突することを防止するためである。
図15(a)に示すように、検査対象が天板121の上で仰臥位をとった段階で、柵124を引き起こし、天板121のロックを解除してから、天板121をx軸の負方向に移動させて磁場遮蔽装置の内部に挿入し、x方向の位置合わせを行う。x方向の位置合わせが終了した後で、天板121をy方向に移動させ、y方向の位置合わせを行う。x、y方向の位置合わせが終了した状態を図15(c)に示す。x、y方向の位置合わせが終了した後、操作レバー128を用いて天板121をz方向に上昇又は下降させて、検査対象151の胸部体表面をクライオスタット111の底面の近傍まで近づける。x、y、z方向の3方向での位置合わせが終了した状態を、図15(d)に示す。
尚、x、y、z方向での位置合わせは、目視のみで行うか、線状のレーザー光を発する図示しない1つの光源と、扇状のレーザー光を発する図示しない2つの光源と、検査対象の体表面に添付するレーザーマーカーとを用いて、目視による識別、光学的又は/及び電気的に自動識別するか、により行う。
x、y、z方向の3方向での位置合わせが終了した後で、回転ハンドル102a又は102bを回転させ、磁場遮蔽扉2、3を、図15(d)、図15(e)、図15(f)に示すように、磁場遮蔽扉2、3を、全開の状態から半開の状態で検査対象の状態を観察して、磁場遮蔽扉2、3が完全に閉じた状態として、磁場遮蔽扉2、3に手動又は自動でロックがかかる。この状態で心臓磁場計測を開始する。
心臓磁場の計測終了後は、ロック機構103により、磁場遮蔽扉2、3のロックを解除し、磁場遮蔽扉2、3を全開(図15(c)の状態)とし、天板121をz方向にゆっくりと下降させて、次に、天板121をy方向に移動させ、図15(b)の状態に戻し、次に、天板121をx軸の正方向に引き出して図15(a)の状態に戻し、天板121が動かないようにロックし、次に、柵124を倒して検査対象151に天板121から降りてもらい、一連の計測が終了する。
図16は、本発明の実施例の生体磁場計測装置の全体構成を示す斜視図である。図16では、図12と同様に、磁場遮蔽装置の磁場遮蔽扉2、3が全開の状態を示している。図16は、図12に示す生体磁場計測装置101に、SQUID駆動回路171、演算処理装置(コンピュータ)172、表示装置173、入力装置174を接続した生体磁場計測装置の全体構成を示している。但し、図17では、図面を分かりやすく単純化するために、生体磁場計測装置、SQUID駆動回路171、演算処理装置172、表示装置173、入力装置174の各装置間を結ぶ結線は図示していない。
単数又はSQUID磁束計131は、SQUID駆動回路171により駆動制御される。SQUID磁束計131により検出された磁場信号が、算処理装置172の記憶装置にディジタル信号として収集された後、磁場信号は算処理装置172により解析される。解析結果は表示装置173に表示される。また、入力装置174から入力されたパラメータにより、SQUID駆動回路171の駆動パラメータを変更したり、表示装置173に出力表示する画面の内容を変更できる。
図17は、本発明のその他の実施例の生体磁場計測装置の主要部の構成を示す斜視図である。図10に示す磁場遮蔽装置では、その中心軸は水平方向に配置されるが、図17の磁場遮蔽装置では、その中心軸は垂直方向に配置される。即ち、図10に示す磁場遮蔽装置を用いる生体磁場計測装置では、仰臥位又は伏臥位の検査対象に対する計測を行うが、図17の生体磁場計測装置では、立位又は座位の検査対象に対する計測を行う。図17に示す構成では、磁場遮蔽扉2、3が一体された磁場遮蔽扉2、3が、両矢印の方向で、y軸の周りに回転移動が可能であるである。図17では、両矢印の方向で、磁場遮蔽扉2、3が、半開の状態を示す。尚、以下で説明する図17に関する磁場遮蔽装置のサイズは、先に説明した図10に示すサイズとほぼ同じである。
図17に示す生体磁場計測装置が、図12に示す生体磁場計測装置と大きく異なる主要な相違点は、磁場遮蔽装置の中心軸が鉛直方向である点(図12:水平方向)、ベッドを使用しない点(図12:使用する)、L字型クライオスタット222を使用する点(図12:直線型のクライオスタット111)、計測面が鉛直面にある点(図12:水平面)、磁場遮蔽扉2、3が上下方向に回転する点(図12:左右方向に回転)等である。
このような相違点があるが、図17に示す生体磁場計測装置での磁場遮蔽装置は、図10に示す磁場遮蔽装置とほぼ同様の構成をもつ。但し、図17では、図10の遮蔽体支持体6a、6bの代わりに、支持板224が磁場遮蔽装置の重量を支えている。xy面に平行な面に配列される複数のSQUID磁束計を低温に保持するL字型クライオスタット222は、L字型用ガントリ223により支持されている。
ガントリ223は床面に固定される。L字型クライオスタット222を挿入する口となる開口部20には、補助磁場遮蔽筒型体23を形成して、開口部22から磁場遮蔽装置の内部に侵入する環境磁場を遮蔽している。1層の補助磁場遮蔽筒型体23を多層の補助円筒体に代えても良い。補助磁場遮蔽筒型体23の代わりに、2層の補助磁場遮蔽筒型体23−1、23−2も使用できる。
検査対象に面する側のクライオスタット111の端面の部位には、平面状の部位をもつ切欠き部が4方向に、少なくとも、形成されている。即ち、磁場遮蔽装置の中心軸と平行な方向で対向する2つの部分(y軸の正及び負の領域の部分)での切欠き部、及び、補助磁場遮蔽筒型体23の中心軸及び磁場遮蔽装置の中心軸に直交する方向で対向する2つの部分(x軸の正及び負の領域の部分)での切欠き部が、少なくとも、形成されている。
4方向の切欠き部(平面状の部位をもつ)は、検査対象に可能な限り圧迫感を与えないように、クライオスタット111に収納する冷媒の容積を可能な限り大とするように配慮して形成される。
検査対象221が立位で、L字型クライオスタット222の端面に胸部を近づけ静止した後、心臓磁場計測が実行される。心臓磁場の計測時には、図4、図15(f)に示す磁場遮蔽装置と同様に、一体された磁場遮蔽扉2、3からなる磁場遮蔽扉2、3を閉じる。図22の装置では、検査対象221が立位で、計測でき、検査対象がベッドに仰臥位又は伏臥位で計測を行う、図15(f)に示す装置と比較して、装置の占有面積が小さくできる効果がある。
尚、図17では、検査対象を搭載する天板121は使用しないので、天板121のx、y、z方向での移動機構は、不要となる。また、図22では、磁場遮蔽扉2、3の回転機構の詳細は図示していないが、図11に示す生体磁場計測装置の磁場遮蔽装置で使用する回転機構と同様の回転機構が適用される。
また、図17では、検査対象が座る椅子を使用でき、x、y、z方向で椅子を移動させる移動機構、及び、y軸に平行な軸の周りで椅子を回転移動させる回転移動機構を使用できる。支持板224の面積を大として、支持板224にガントリ223を固定しても良い。また、支持板224とガントリ223を、金属板に固定して、この金属板を床面に置いて圧力を分散させるようにしても良い。
以上で説明した実施例では、心臓磁場の計測を例として説明したが、本発明の実施例の生体磁場計測装置を用いて、脳の神経活動に起因して検査対象の脳から発する磁場(以下、「脳磁場」と言う)の計測や、母体内の胎児の心臓磁場、脳磁場の計測に適用できる。また、以上で説明した実施例では、補助磁場遮蔽筒型体23、23−1、23−2、磁場遮蔽筒型体1、磁場遮蔽扉2、3として、それらの中心軸の直交面での断面が円である円筒型を例にとったが、断面が楕円、卵型、辺数が4、6、8等の多角形である筒型でも良い。
また、図12、図13、図14に示すベッド部支持板130を、金属板に固定して、又は、ベッド部支持板130そのものを厚めの金属板として、この金属板を床面に置いて圧力を分散させるようにしても良い。
また、以上で説明した実施例では、生体磁場計測に用いる磁気センサとして、SQUID磁束計を例にとったが、磁気センサとして、磁気抵抗素子、巨大磁気抵抗素子、フラックスゲート磁束計、光ポンピング磁束計等の他の磁気センサを用いても良い。
本発明の実施例によれば、漏洩磁場の磁場遮蔽率を向上させ、小型、軽量で、高い磁場遮蔽率をもつ円筒型磁場遮蔽装置を実現でき、より高感度で正確な計測が可能な生体磁場計測装置を実現でき、生体磁場計測装置の設置に必要な制限条件を緩和できる。
本発明によれば、漏洩磁場の磁場遮蔽率を向上させた円筒型磁場遮蔽装置を実現でき、より高感度で正確な計測が可能な生体磁場計測装置を実現できる。
本発明の実施例の磁場遮蔽装置を示す断面図。 本発明の実施例の磁場遮蔽装置を示す断面図。 本発明の実施例の磁場遮蔽装置を示す斜視図。 本発明の実施例の磁場遮蔽装置を示す斜視図。 本発明の実施例の磁場遮蔽装置を示す斜視図。 本発明の実施例の磁場遮蔽装置を示す断面図。 本発明の実施例の磁場遮蔽装置を示す断面図。 本発明の実施例の磁場遮蔽装置を示す断面図。 本発明の効果の評価のためのシミュレーション解析に用いたモデル図とシミュレーション結果を示すグラフ。 本発明の実施例の磁場遮蔽装置を示す斜視図。 本発明の効果の評価のための実験結果を示すグラフ。 本発明の実施例の生体磁場計測装置の斜視図。 図12の生体磁場計測装置のyz平面での断面図。 図12の生体磁場計測装置のzx平面での断面図。 図12の生体磁場計測装置を用いる心臓磁場の計測の手順を説明する斜視図。 本発明の実施例の生体磁場計測装置の全体構成を示す斜視図。 本発明のその他の実施例の生体磁場計測装置の主要部の構成を示す斜視図。 鉛直方向に一様な環境磁場中に高透磁率材料によって構成される円筒を置いた場合における磁力線の分布を示す図。
符号の説明
1、81、1001、1001a、1001b、801…磁場遮蔽筒型体、2、3、82、83、1002、1002a、1002b、801、802…磁場遮蔽扉、1003a、1003b、1003c、1003d、1005a、1005b、1010a、1010b…電磁気接続部材、1004a、1004b、804a、804b…バランサー、1006a、1006b、1006c、1006d…ハンドル、1007a、1007b…支点、1008…楔形電磁気接続部材、1009…スライド式電磁気接続部材、6a、6b…遮蔽体支持体、7a、7b…回転部、22…開口部、8a、8b、63、84…開口部、9…周方向の開口部、21…円周部、23、23−1、23−2、64…補助磁場遮蔽筒型体、1−1、1−2、2−1、2−2、3−1、3−2…高透磁率材料、32−1、32−2…高電気伝導率材料、33−1、33−2、33−3…補強材、101…磁場遮蔽装置、102a、102b…回転ハンドル、103…ロック機構、111…クライオスタット、112…ガントリ、112a、112b…ガントリ支持台、113…上方カバー、114…前方カバー、115…排気ユニット、116…鍔部、121…天板、122、123、124…柵、125…天板保持台、126a、126b…天板移動板、127a、127b…天板保持台移動部、127c…天板受入れ台、128…操作レバー、130…ベッド部支持板、131…SQUID磁束計、132…液体ヘリウム、133…真空層、151…検査対象、171…SQUID駆動回路、172…演算処理装置、173…表示装置、174…入力装置、181…磁力線、182…高透磁率材料からなる円筒、221…検査対象(起立した状態)、222…L字型クライオスタット、223…L字型用ガントリ、224…支持板。

Claims (12)

  1. 高透磁率の材料から構成され1軸を囲み配置される、開口部を持つ磁場遮蔽筒型体と、高透磁率の材料から構成され前記開口部の開閉を行う磁場遮蔽扉とを有し、
    前記磁場遮蔽扉の移動により前記開口部が閉じた状態で、前記磁場遮蔽筒型体と前記磁場遮蔽扉とを電気的および/または磁気的に接続する、電気的および/または磁気的接続部材を有することを特徴とする外来磁場の前記1軸に垂直な方向の成分を遮蔽するための磁場遮蔽装置。
  2. 前記電気的および/または磁気的接続部材は、導電性部材および/または高透磁率部材であることを特徴とする請求項1記載の磁場遮蔽装置。
  3. 前記導電性部材および/または高透磁率部材は可撓性を具備することを特徴とする請求項2記載の磁場遮蔽装置。
  4. 前記導電性部材は銅またはアルミニウムから構成されることを特徴とする請求項2記載の磁場遮蔽装置。
  5. 高透磁率を有する複数の高透磁率部材の一部分が重複して配置され、1軸を同心状に囲み配置され、それぞれ第1、第2の所定の角度の円周部もつ非磁性の第1、第2の円筒部材と、前記第1の円筒部材を前記1軸にほぼ垂直な床面に固定する手段と、前記第2の円筒部材を前記1軸の周りに回転させる手段とを有し、前記第2の円筒部材の回転により、前記第1の円筒部材と前記第2の円筒部材が前記1軸に平行な両端部で第3の所定の角度で重複し、外来磁場の前記1軸に垂直な方向の成分が遮蔽され、円周方向で2分割して構成され、
    前記第2の円筒部材の回転により前記第1の円筒部材と前記第2の円筒部材が前記第3の所定の角度で重複する時、円周方向で閉じた状態となり、
    前記閉じた状態における前記第1の円筒部材と前記第2の円筒部材の重複部分を、電気的および/または磁気的に接続する、電気的および/または磁気的接続部材を有することを特徴とする磁場遮蔽装置。
  6. 前記電気的および/または磁気的接続部材は、導電性部材および/または高透磁率部材であることを特徴とする請求項5記載の磁場遮蔽装置。
  7. 前記導電性部材および/または高透磁率部材は可撓性を具備することを特徴とする請求項6記載の磁場遮蔽装置。
  8. 前記導電性部材は銅またはアルミニウムから構成されることを特徴とする請求項6記載の磁場遮蔽装置。
  9. 高透磁率の材料から構成され1軸を囲み配置される、開口部を持つ磁場遮蔽筒型体と、高透磁率の材料から構成され前記開口部の開閉を行う磁場遮蔽扉とを有し、
    前記磁場遮蔽扉の移動により前記開口部が閉じた状態で、前記磁場遮蔽筒型体と前記磁場遮蔽扉とを電気的および/または磁気的に接続する、電気的および/または磁気的接続部材を有することを特徴とする外来磁場の前記1軸に垂直な方向の成分を遮蔽するための磁場遮蔽装置と、
    前記磁場遮蔽装置の内部で体軸方向を前記1軸にほぼ平行にして生体を保持する手段と、
    前記生体から発生する磁場の前記1軸に垂直な方向の成分を検出する磁場センサとを有することを特徴とする磁場計測装置。
  10. 前記電気的および/または磁気的接続部材は、導電性部材および/または高透磁率部材であることを特徴とする請求項9記載の磁場計測装置。
  11. 前記導電性部材および/または高透磁率部材は可撓性を具備することを特徴とする請求項10記載の磁場計測装置。
  12. 前記導電性部材は銅またはアルミニウムから構成されることを特徴とする請求項10記載の磁場計測装置。
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