JP2006340331A - オーディオ装置およびオーディオ装置によるビーム制御方法 - Google Patents

オーディオ装置およびオーディオ装置によるビーム制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006340331A
JP2006340331A JP2005166230A JP2005166230A JP2006340331A JP 2006340331 A JP2006340331 A JP 2006340331A JP 2005166230 A JP2005166230 A JP 2005166230A JP 2005166230 A JP2005166230 A JP 2005166230A JP 2006340331 A JP2006340331 A JP 2006340331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
volume
speaker
audio signal
array
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005166230A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4103903B2 (ja
Inventor
Susumu Sawabei
進 澤米
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2005166230A priority Critical patent/JP4103903B2/ja
Priority to EP06747103.7A priority patent/EP1901582B1/en
Priority to CN2006800199413A priority patent/CN101189912B/zh
Priority to US11/915,951 priority patent/US8189828B2/en
Priority to PCT/JP2006/311059 priority patent/WO2006132136A1/ja
Publication of JP2006340331A publication Critical patent/JP2006340331A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4103903B2 publication Critical patent/JP4103903B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R27/00Public address systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R1/00Details of transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R1/20Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics
    • H04R1/32Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics for obtaining desired directional characteristic only
    • H04R1/40Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics for obtaining desired directional characteristic only by combining a number of identical transducers
    • H04R1/403Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics for obtaining desired directional characteristic only by combining a number of identical transducers loud-speakers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R29/00Monitoring arrangements; Testing arrangements
    • H04R29/001Monitoring arrangements; Testing arrangements for loudspeakers
    • H04R29/002Loudspeaker arrays
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R5/00Stereophonic arrangements
    • H04R5/02Spatial or constructional arrangements of loudspeakers

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Otolaryngology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Stereophonic System (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)

Abstract

【課題】特定者向けの別スピーカを設けることなく、離れた場所にいる人や聴力の衰えた人などの特定者と通常の聴取者とが同じような音量感・音質感でオーディオコンテンツを聴取することのできるオーディオ装置を提供する。
【解決手段】スピーカをスピーカアレイ装置で構成し、特定者に向けて音声ビームを形成出力する。他の通常の聴取者は、オフビーム位置でオーディオコンテンツを聴取しているが、中音域,低音域はビームのサイドローブなどの漏れ音声により、適度な音量レベルを確保できる。一方、高音域は、鋭くビーム制御されるため、中音量以上の音量では高音域のみ別系統で無指向性で付加する。
【選択図】 図6

Description

スピーカアレイを用いて出力する音声信号をビーム化することができるオーディオ装置およびそのビーム制御方法に関する。
現在、生活時間の多様化、住宅環境の密集化等により近隣および家族に与える騒音被害は増加の傾向にある。このため、夜間等にTVなどを視聴する場合に、視聴者である自分以外へ音声が聞こえてしまうという悪影響をできる限り減らすことは騒音被害減少、プライバシーの保護という面で益々重要になってきている。
現状では、このような場合、視聴者は、音量を小さくして視聴することが常であるが、単に音量を小さくするような対応では、コンテンツの内容が聞き取りにくくなってしまうという問題点がある。
また、視聴者のなかにTVから離れた場所(例えばキッチン)で視聴する者がいる場合や、視聴者のなかに聴力の衰えた高齢者がいる場合などは、その者が聞き取れるように音量を上げる必要があるが、この場合、それ以外の者、たとえばTVの前で視聴している者や、聴力が健常の者にとっては音量が大きすぎるという問題点があった。また、このように全体の音量が大きくなってしまうと、視聴者でない家族や近隣に騒音として聞こえてしまうという問題点があった。
このため、これを解決するために、特定の視聴者の手元に設置するローカルのスピーカアンプが実用化されている(たとえば非特許文献1)。
"耳に優しいみみもとくんα"、[online]、[平成17年6月6日検索]、インターネット<URL:http://home.s00.itscom.net/large/CS-30P/>
しかし、非特許文献1の装置では、特定の視聴者のところにアンプ・スピーカ装置を設置してケーブルでTVと接続する必要があり、アンプ・スピーカが邪魔になるうえ、設置が面倒であるという問題点があった。
そこで、この発明は、特定の人向けの別スピーカを設けることなく、離れた場所にいる人や聴力の衰えた人と通常の聴取者とが同じような音量感・音質感でオーディオコンテンツを聴取することのできるオーディオ装置およびそのビーム制御方法を提供することを目的とする。
(1)この発明は、複数のスピーカユニットを配列したスピーカアレイと、入力された音声信号の音量を制御する音量制御部と、 前記音声信号の前記スピーカアレイの各スピーカユニットへの入力タイミングを制御することにより、前記音声信号を所定方向に向けたビームとして前記スピーカアレイから出力する主系統処理部と、前記音声信号のうち高音域の信号成分を広指向特性で放音されるように前記スピーカアレイに供給する高音域制御系統処理部と、前記音量および/または前記ビームの方向に応じて前記高音域制御系統処理部の出力レベルを制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
(2)この発明は、複数のスピーカユニットを配列したスピーカアレイと、入力された音声信号の音量を制御する音量制御部と、前記音声信号を前記スピーカアレイの各スピーカユニットに個別に入力する処理部であって、ビームの焦点で到達タイミングが一致するようにディレイ制御をするとともに、アレイの中心から両端部に位置するスピーカユニットほど音量を小さくする窓関数制御をすることにより、前記スピーカアレイから出力される音声をビーム化する音声信号処理部と、を備え、前記音声信号処理部は、前記音量に応じて前記窓関数の深さを制御することを特徴とする。
(3)この発明は、入力された音声信号の音量を制御する工程、前記音声信号の前記スピーカアレイの各スピーカユニットへの入力タイミングを制御することにより、前記音声信号を所定方向に向けたビームとして前記スピーカアレイから出力する工程、前記音声信号のうち高音域の信号成分を広指向特性で放音されるように前記音量および/または前記ビームの方向に応じたレベルで前記スピーカアレイに供給する工程、を有することを特徴とする。
(4)この発明は、入力された音声信号の音量を制御する工程、前記音声信号を複数のスピーカユニットを配列したスピーカアレイの各スピーカユニットに個別に入力する、ビームの焦点で到達タイミングが一致するようにディレイ制御をする工程、アレイの中心から両端部に位置するスピーカユニットほど音量を小さくする窓関数制御を前記音量に応じた深さで行って音量を制御をする工程、を有することを特徴とする。
この発明によれば、一人で静かにオーディオコンテンツを聴取するときには、漏れ音の少ない設定で出力することができ、且つ、スピーカから離れた位置にいる者や聴力の衰えた者などの特定の聴取者と通常の聴取者が一緒に聴取する場合には、特定の聴取者には大きな音量(音圧レベル)で音声を伝達し、それ以外の通常の聴取者には通常の音量且つ通常の音質でオーディオコンテンツを伝達することができる。
≪音声ビームの説明≫
図面を参照してこの発明の実施形態であるオーディオ装置について説明する。なお、このオーディオ装置は、テレビ受像機等の映像機器に接続されるものであっても、オーディオ装置単体で使用されるものであってもよい。
このオーディオ装置は、スピーカシステムとしてスピーカアレイ装置を用いるが、図1はスピーカアレイを用いた音声ビームの形成方法を説明する図である。スピーカアレイ装置には、多数のスピーカユニットが左右方向に数例に配列されている。ここでは、40個の小型スピーカを3列に配列したものを想定する(参照 <http://www.yamaha.co.jp/news/2004/04111601.html>)。各スピーカユニットには同じ音声信号が供給されるが、そのタイミングおよび音量は各スピーカユニット毎に独立して制御可能にされている。図1に示すように、各スピーカユニットから出力された音声が、ある地点Fに同じタイミングに到達するように各スピーカユニットの出力タイミング(ディレイ)を制御する。このようにすることにより、F方向(ビーム方向)に進む音波は各スピーカユニットから出力された音声の位相が一致して強め合ってビームが形成され、音圧レベルが高くなって、距離による減衰が少なくなる。
一方、ビーム方向以外の方向では、各スピーカユニットから出力される音波の位相がずれているため、互いに打ち消し合って減衰し、音圧レベルが低下する。
したがって、特定の方向に音声ビームを形成すると、そのビーム方向には、音圧レベルの高い明瞭な音声が伝わり、ビーム方向以外には、音圧が抑制されて漏れ音声のみ伝わることになる。
なお、図5(A)示すようにスピーカアレイ装置の背後に焦点を設定してディレイ制御をすることにより、広い指向特性で(ほぼ無指向性で)音声信号を出力することができる。ビーム制御モードを解除した場合には、この制御で音声信号を出力することにより、広い範囲に同じ特性で音声信号を伝達することができる。
図2はスピーカアレイ装置を用いて形成した音声ビームのビーム特性を示す図である。スピーカアレイ装置は有限長であるため、形成されるビームにはサイドローブが発生する。スピーカアレイ装置の各スピーカユニットのタイミングのみ制御して同じ音量の音声信号を供給した場合には、同図(A)に示すような大きなサイドローブが発生し、メインビームのビーム方向以外の方向であるオフビーム方向にもある程度の音量の漏れ音声が伝搬する。一方、スピーカアレイ装置の各スピーカユニットに供給するオーディオ信号の音量レベルを中央から両端方向に向かうにつれて小さくなるような窓関数で音量調整した場合には、同図(B)に示すような正面のメインビームが大きく形成され、サイドローブが小さく抑制されている。これにより、オフビーム方向にはわずかな漏れ音声のみ伝達するようになる。
同図(A),(B)は、中音域の音声信号についてのビーム特性を示したが、同図(C)は高音域のビーム特性を示す図である。このビーム特性は同図(B)と同じ窓関数で制御した例である。音声信号は、周波数が高くなるほどビーム特性が鋭くなり漏れ音声のレベルが小さくなる。また、壁面等による反射音も小さくなるため、ビーム制御モードにおいては、音声信号のうち特に高音域の成分がオフビーム方向で減衰している。
≪実施形態であるオーディオ装置の説明≫
本実施形態のオーディオ装置は、スピーカアレイ装置による上記ビーム特性を利用し、リモコンで自由に、ビーム制御モードの設定/解除、および、ビームの焦点位置(方向・距離)を設定できるようにした。さらに、ビーム制御モード時に設定された音量に基づき、そのときの利用形態を想定して以下のような2通りのオフビーム方向の音量制御を行う。
(1)ビーム制御モード時に音量が中音量より大きく制御された場合
数人でオーディオコンテンツを聴いているが、そのうち1人がキッチンなどの離れた場所にいるかまたは高齢者等の聴力が衰えた者である場合であって、そのその者に向けてビームを設定していると判断する。そして、他の聴取者はオフビーム方向にいると推定する。
この場合、オフビーム方向にいる通常の聴取者に対して、通常音量程度の漏れ音声が到達するように制御する。このため、以下の処理を行う。
(a)音声信号の高音域成分を抽出してオフビーム方向に(無指向性で)付加的に出力する。
(b)各スピーカユニットに対する窓関数制御を浅くしてサイドローブを大きくする。
これにより、オフビーム方向で聴いている聴取者にも適当な音量且つフラットな周波数特性で音声信号を聴かせることができる。
(2)ビーム制御モード時に音量が小さく制御された場合
深夜等に他人に迷惑を掛けないように自分の方向だけに向けてビーム設定されたと判断し、以下のような処理を行う。
(a)各スピーカユニットに対する窓関数制御を深くしてサイドローブを小さく制御する。
(b)上記の高音域成分の付加を停止する。
ビーム制御により、音声信号は、小音量であっても減衰することなく聴取者の位置まで伝達し、且つ、小音量であるため、サイドローブや反射等による漏れ音声は目立たず周囲の迷惑にならない。
図3は、上記制御を行うオーディオ装置の構成図である。
同図(A)は同オーディオ装置の設置形態を示す概略図である。この図では、オーディオ装置(スピーカアレイ装置2)が、42インチ程度のテレビ受像機(ディスプレイ3)の下方に接続された形態となっている。
同図(B)は、同オーディオ装置のブロック図である。この図は、同図(A)に示したテレビ受像機にオーディオ装置を組み合わせたシステムのブロック図を示している。このシステムでは、テレビチューナ11から映像信号および音声信号が出力される。映像信号は映像信号処理部13に入力されて、色信号,輝度信号,同期信号等が分離されて、これらの信号がディスプレイ3に供給される。ディスプレイ3は、この信号に基づいて映像を表示する。
一方、音声信号は、オーディオ装置1の音声信号処理部12に入力される。音声信号処理部12は、この音声信号を音量を制御するとともに、スピーカアレイ装置2の各スピーカユニットに供給するためのディレイ制御,音量制御を行う。
音声信号処理部12の上記ディレイ制御,音量制御は、制御部10によって制御される。オーディオ装置1には赤外線リモコン4が付属しており、赤外線リモコン4は、ユーザの操作によって、ビーム制御モードのオン/オフ、ビーム位置(方向,距離)の設定、および、音量等を制御部10に対して指示する。
図4は、前記音声信号処理部12のブロック図である。音声信号処理部12は、アナログ信号を処理する回路であっもデジタル信号を処理するプロセッサであってもよいが、デジタル信号を処理するプロセッサで構成することが好適である。入力された音声信号はメインボリウム21で全体音量が調整される。音量が調整された音声信号は、主系統と高音域制御系統に分岐される。
主系統は、音声信号の主たる処理系統であり、ビーム化処理部22を有している。このビーム化処理部22は、入力された音声信号を、ビーム化してまたは無指向性でスピーカアレイ装置2から出力するように各スピーカユニット向けの音声信号のタイミングおよび音量を制御する。このため、ビーム化処理部22は、各スピーカユニットに個別に対応するディレイ処理部およびゲインコントローラを備えている。このビーム化制御部22で、各スピーカユニット向けの音声信号のディレイ時間を図1に示すように制御した場合には、その焦点となる位置Fに向けてビーム化された音声信号が、スピーカアレイ装置2から出力される。また、アレイ中央部ほどディレイ時間が長くなるように、タイミング制御をすれば、図5(A)に示すようにスピーカアレイ装置2の背後に焦点を形成して前方に広がるようなビームを形成することができ、指向性のない音声を放音することができる。
各スピーカユニット向けに分岐され、タイミングおよび音量を制御された音声信号は、各スピーカユニット毎の加算部23、パワーアンプ24を経由してスピーカアレイ装置2の各スピーカユニットに供給される。
一方、高音域制御系統は、オフビーム方向に高音域成分を付加するための系統であり、ハイパスフィルタ25、音量制御部26,ビーム化処理部27を有している。ハイパスフィルタ25は、制御部10によってカットオフ周波数,カットオフの急峻度であるQ等が変更可能なアクティブなフィルタであり、ビーム角度や音量に応じたカットオフ周波数やQの設定がなされる。音量制御部26は、ハイパスフィルタ25で抽出された高音域の音声信号の音量を制御する。ビーム化処理部27は、主系統のビーム化処理部22と同様の構成であり、音量制御部26によって音量が制御された高音域成分信号を各スピーカユニットごとにディレイ制御および(窓関数のための)音量制御をして加算部23に入力し、主系統の音声信号信号と各スピーカユニット毎に加算合成される。
ここで、この高音域制御系統は、メインボリウム21の設定が中音量以上になったときに機能するように制御部によって制御される。
上述したように、高音域制御系統は、オフビーム方向に広く高音域信号成分を付加するために、広い指向特性または無指向性で出力される。スピーカアレイ装置2から広指向特性(無指向性)の音声信号を出力する場合、ビーム化処理部27は、図5(A),(B)に示すように設定する。
図5(A)は、スピーカアレイ装置の背後に焦点を設定してその焦点から音声が拡散するように各スピーカユニットのタイミングを設定する方式を示している。このようなビームを形成するため、アレイ両端のスピーカユニットに対するディレイは略0で、アレイ中央部のスピーカユニットに対するディレイが最大になるようにタイミングを制御する。
また、同図(B)は、アレイを用いたビーム制御を行わず、スピーカアレイ装置2の一部のスピーカユニットを用いて高音域成分を出力する方式を示している。この方式では、アレイによるビーム形成は行われず、スピーカユニット単体の指向特性で高音域の音声信号が出力される。
≪高音域成分の付加および窓関数制御の説明≫
図6は、メインボリウム21に設定された音量および主系統のビーム化処理部22に設定されたビーム角度(スピーカアレイ装置の正面方向に対するビーム方向の角度)に応じた高音域成分の付加制御(音量制御部26の設定値制御)を説明する図である。
音量が小さいときには、高音域成分の付加は行わない。これは、上述したように、音量が小さいときには、一人で他人に迷惑を掛けないようにオーディオコンテンツを楽しんでいる場合であると考えられるため、ことさらにビーム方向以外に音声信号を放音する必要がないためである。
中音量以上の場合には、複数の人がオーディオコンテンツを聴取している場合で、そのなかの1人に対して特に大きく聴かせる必要がある場合であり、特に大きく聴かせる必要がある者に対してビームが設定され、その他の者はオフビーム方向で漏れ音声を聴いていると考えられる。そこで、オフビーム方向に高音域成分を付加し、漏れ音声の高音域成分を補強してフラットな特性の音声を聴かせる。
この場合において、音量が大きくなるほど高音域成分の不足が目立つため、すなわち、低音域成分が強調して聴こえるため、高音域成分の付加量を大きくする。
さらに、ビーム角度が大きくなると、そのビーム方向の反対側等の場所において極めて高音域成分が減衰して聞こえるため、ビーム角度が大きい場合には、ビーム角度が小さい場合よりも高音域成分の付加量を大きくする。
図7は、メインボリウム21に設定された音量および主系統のビーム化処理部22に設定されたビーム角度に応じた、ビーム化処理部27の窓関数の深さ制御を説明する図である。
小音量およびビーム角度が小さいときには、窓関数を深く掛ける(1)。これによって周囲に漏れる音を極力小さくすることができる。音量が大きくなるにしたがって、またはビーム角度が大きくなるにしたがって、窓関数を浅くしてゆき(2)→(3)、音量,ビーム角度ともに大きい場合には、窓関数による音量制御を行わずに全スピーカユニットにわたってフラットな音量で出力する。これにより、サイドローブが大きくなり、漏れ音量が大きくなる。
なお、この実施形態では、上記高音域成分の付加と窓関数によるサイドローブ制御を併用しているが、いずれか一方のみ行ってもよい。
また、この実施形態では、メインボリウム21の音量設定値に基づいて、高音域成分の付加量および窓関数の深さを自動設定しているが、ユーザにこの設定操作を開放してもよい。
また、メインボリウム21に設定された音量および主系統のビーム化処理部22に設定されたビーム角度に応じてハイパスフィルタ25のカットオフ周波数およびQを制御するようにしてもよい。
また、図2に示したように音声信号の周波数ごとにビーム特性が異なるため、音声信号を帯域分割して各帯域ごとに異なる窓関数を設定する等のビーム制御をすることにより、全周波数帯域について同じようなビーム特性となるように制御してもよい。
スピーカアレイを用いた音声ビームの形成方法を説明する図 スピーカアレイ装置を用いて形成した音声ビームのビーム特性を示す図 この発明の実施形態であるオーディオ装置の構成図 同オーディオ装置の音声信号処理部のブロック図 スピーカアレイ装置を用いて音声信号を無指向性で出力する場合の制御を説明する図 音量およびビーム角度に応じた高音域成分の付加制御を説明する図 音量およびビーム角度に応じた窓関数の深さ制御を説明する図
符号の説明
1…オーディオ装置
2…スピーカアレイ装置
3…テレビ受像機(ディスプレイ)
10…制御部
12…音声信号処理部
21…メインボリウム
22…ビーム化処理部
23…加算部
24…パワーアンプ
25…ハイパスフィルタ
26…音声制御部
27…ビーム化処理部

Claims (4)

  1. 複数のスピーカユニットを配列したスピーカアレイと、
    入力された音声信号の音量を制御する音量制御部と、
    前記音声信号の前記スピーカアレイの各スピーカユニットへの入力タイミングを制御することにより、前記音声信号を所定方向に向けたビームとして前記スピーカアレイから出力する主系統処理部と、
    前記音声信号のうち高音域の信号成分を広指向特性で放音されるように前記スピーカアレイに供給する高音域制御系統処理部と、
    前記音量および/または前記ビームの方向に応じて前記高音域制御系統処理部の出力レベルを制御する制御部と、
    を備えたオーディオ装置。
  2. 複数のスピーカユニットを配列したスピーカアレイと、
    入力された音声信号の音量を制御する音量制御部と、
    前記音声信号を前記スピーカアレイの各スピーカユニットに個別に入力する処理部であって、ビームの焦点で到達タイミングが一致するようにディレイ制御をするとともに、アレイの中心から両端部に位置するスピーカユニットほど音量を小さくする窓関数制御をすることにより、前記スピーカアレイから出力される音声をビーム化する音声信号処理部と、
    を備え、前記音声信号処理部は、前記音量に応じて前記窓関数の深さを制御するオーディオ装置。
  3. 入力された音声信号の音量を制御する工程、
    前記音声信号の前記スピーカアレイの各スピーカユニットへの入力タイミングを制御することにより、前記音声信号を所定方向に向けたビームとして前記スピーカアレイから出力する工程、
    前記音声信号のうち高音域の信号成分を広指向特性で放音されるように、前記音量および/または前記ビームの方向に応じたレベルで前記スピーカアレイに供給する工程、
    を有することを特徴とするオーディオ装置のビーム制御方法。
  4. 入力された音声信号の音量を制御する工程、
    前記音声信号を複数のスピーカユニットを配列したスピーカアレイの各スピーカユニットに個別に入力する、ビームの焦点で到達タイミングが一致するようにディレイ制御をする工程、アレイの中心から両端部に位置するスピーカユニットほど音量を小さくする窓関数制御を前記音量に応じた深さで行って音量を制御をする工程、
    を有することを特徴とするオーディオ装置のビーム制御方法。
JP2005166230A 2005-06-06 2005-06-06 オーディオ装置およびオーディオ装置によるビーム制御方法 Expired - Fee Related JP4103903B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005166230A JP4103903B2 (ja) 2005-06-06 2005-06-06 オーディオ装置およびオーディオ装置によるビーム制御方法
EP06747103.7A EP1901582B1 (en) 2005-06-06 2006-06-02 Audio device and audio beam control method
CN2006800199413A CN101189912B (zh) 2005-06-06 2006-06-02 音频装置和声束控制方法
US11/915,951 US8189828B2 (en) 2005-06-06 2006-06-02 Audio device and sound beam control method
PCT/JP2006/311059 WO2006132136A1 (ja) 2005-06-06 2006-06-02 オーディオ装置及び音声ビーム制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005166230A JP4103903B2 (ja) 2005-06-06 2005-06-06 オーディオ装置およびオーディオ装置によるビーム制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006340331A true JP2006340331A (ja) 2006-12-14
JP4103903B2 JP4103903B2 (ja) 2008-06-18

Family

ID=37498336

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005166230A Expired - Fee Related JP4103903B2 (ja) 2005-06-06 2005-06-06 オーディオ装置およびオーディオ装置によるビーム制御方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8189828B2 (ja)
EP (1) EP1901582B1 (ja)
JP (1) JP4103903B2 (ja)
CN (1) CN101189912B (ja)
WO (1) WO2006132136A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010537465A (ja) * 2007-08-14 2010-12-02 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 狭い指向性のラウドスピーカと広い指向性のラウドスピーカとを有するオーディオ再生システム

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE514290T1 (de) 2006-10-16 2011-07-15 Thx Ltd Konfigurationen von line-array- lautsprechersystemen und entsprechende schallverarbeitung
US9031267B2 (en) * 2007-08-29 2015-05-12 Microsoft Technology Licensing, Llc Loudspeaker array providing direct and indirect radiation from same set of drivers
KR101334964B1 (ko) * 2008-12-12 2013-11-29 삼성전자주식회사 사운드 처리 장치 및 방법
KR101295849B1 (ko) * 2008-12-18 2013-08-12 삼성전자주식회사 음향 방사 패턴 제어 장치 및 방법
KR101825462B1 (ko) * 2010-12-22 2018-03-22 삼성전자주식회사 개인 음향 공간 생성 방법 및 장치
TWI475894B (zh) 2012-04-18 2015-03-01 Wistron Corp 揚聲器陣列控制方法及揚聲器陣列控制系統
US10149058B2 (en) 2013-03-15 2018-12-04 Richard O'Polka Portable sound system
WO2014144968A1 (en) 2013-03-15 2014-09-18 O'polka Richard Portable sound system
USD740784S1 (en) 2014-03-14 2015-10-13 Richard O'Polka Portable sound device
WO2017052140A1 (en) * 2015-09-22 2017-03-30 Samsung Electronics Co., Ltd. A method of beamforming sound for driver units in a beamforming array and sound apparatus
US10244317B2 (en) 2015-09-22 2019-03-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Beamforming array utilizing ring radiator loudspeakers and digital signal processing (DSP) optimization of a beamforming array
US10531196B2 (en) * 2017-06-02 2020-01-07 Apple Inc. Spatially ducking audio produced through a beamforming loudspeaker array
US10511906B1 (en) 2018-06-22 2019-12-17 EVA Automation, Inc. Dynamically adapting sound based on environmental characterization
US10524053B1 (en) 2018-06-22 2019-12-31 EVA Automation, Inc. Dynamically adapting sound based on background sound
US10708691B2 (en) * 2018-06-22 2020-07-07 EVA Automation, Inc. Dynamic equalization in a directional speaker array
US10531221B1 (en) 2018-06-22 2020-01-07 EVA Automation, Inc. Automatic room filling
US10484809B1 (en) 2018-06-22 2019-11-19 EVA Automation, Inc. Closed-loop adaptation of 3D sound
CN109040913B (zh) * 2018-08-06 2021-05-28 中国船舶科学研究中心(中国船舶重工集团公司第七0二研究所) 窗函数加权电声换能器发射阵列的波束成形方法

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3308237A (en) * 1963-05-31 1967-03-07 Muter Company Columnar loudspeaker system
GB9107011D0 (en) * 1991-04-04 1991-05-22 Gerzon Michael A Illusory sound distance control method
US5763785A (en) * 1995-06-29 1998-06-09 Massachusetts Institute Of Technology Integrated beam forming and focusing processing circuit for use in an ultrasound imaging system
JP4097735B2 (ja) 1997-02-20 2008-06-11 松下電器産業株式会社 スピーカ装置
US6009182A (en) * 1997-08-29 1999-12-28 Eastern Acoustic Works, Inc. Down-fill speaker for large scale sound reproduction system
US6285767B1 (en) * 1998-09-04 2001-09-04 Srs Labs, Inc. Low-frequency audio enhancement system
US7391872B2 (en) * 1999-04-27 2008-06-24 Frank Joseph Pompei Parametric audio system
DE60036958T2 (de) * 1999-09-29 2008-08-14 1...Ltd. Verfahren und vorrichtung zur ausrichtung von schall mit einer gruppe von emissionswandlern
CN101674512A (zh) * 2001-03-27 2010-03-17 1...有限公司 产生声场的方法和装置
EP1390702A2 (en) * 2001-05-09 2004-02-25 TC Electronic A/S Method of interacting with the acoustical modal structure of a room
WO2003019125A1 (en) * 2001-08-31 2003-03-06 Nanyang Techonological University Steering of directional sound beams
GB0124352D0 (en) * 2001-10-11 2001-11-28 1 Ltd Signal processing device for acoustic transducer array
GB0304126D0 (en) * 2003-02-24 2003-03-26 1 Ltd Sound beam loudspeaker system
US7826622B2 (en) * 2003-05-27 2010-11-02 Harman International Industries, Incorporated Constant-beamwidth loudspeaker array
JP3876850B2 (ja) * 2003-06-02 2007-02-07 ヤマハ株式会社 アレースピーカーシステム
JP4127156B2 (ja) * 2003-08-08 2008-07-30 ヤマハ株式会社 オーディオ再生装置、ラインアレイスピーカユニットおよびオーディオ再生方法
US7949141B2 (en) * 2003-11-12 2011-05-24 Dolby Laboratories Licensing Corporation Processing audio signals with head related transfer function filters and a reverberator

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010537465A (ja) * 2007-08-14 2010-12-02 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 狭い指向性のラウドスピーカと広い指向性のラウドスピーカとを有するオーディオ再生システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4103903B2 (ja) 2008-06-18
EP1901582A4 (en) 2010-12-22
CN101189912A (zh) 2008-05-28
US20090034763A1 (en) 2009-02-05
EP1901582A1 (en) 2008-03-19
EP1901582B1 (en) 2019-12-04
WO2006132136A1 (ja) 2006-12-14
US8189828B2 (en) 2012-05-29
CN101189912B (zh) 2012-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4103903B2 (ja) オーディオ装置およびオーディオ装置によるビーム制御方法
US7606380B2 (en) Method and system for sound beam-forming using internal device speakers in conjunction with external speakers
US7804972B2 (en) Method and apparatus for calibrating a sound beam-forming system
EP1705955B1 (en) Audio signal supplying apparatus for speaker array
JP4349123B2 (ja) 音声出力装置
EP2772070B1 (en) Processing audio signals
US8638959B1 (en) Reduced acoustic signature loudspeaker (RSL)
US6704422B1 (en) Method for controlling the directionality of the sound receiving characteristic of a hearing aid a hearing aid for carrying out the method
US7676049B2 (en) Reconfigurable audio-video surround sound receiver (AVR) and method
JP2008011253A (ja) 放送受信装置
EP3214854A1 (en) Speaker device
JP5370401B2 (ja) 補聴装置
US10643597B2 (en) Method and device for generating and providing an audio signal for enhancing a hearing impression at live events
JPH03169200A (ja) テレビ受信機
JP2003264895A (ja) スピーカー装置
JP2000059881A (ja) 音声再生装置および通信会議装置
JP6920649B2 (ja) 会話支援システム
JPH11239400A (ja) スピーカー装置
WO2007127822A2 (en) Reconfigurable audio-video surround sound receiver (avr) and method
Poekoel et al. Unidirectional sound signage for speech frequency range using multiple-loudspeaker reproduction system
US20240223944A1 (en) Loudspeaker System for Reflection-Based Imaging
WO2007127821A2 (en) Method and apparatus for calibrating a sound beam-forming system
KR101754306B1 (ko) 에어 파이프들을 이용한 3차원 사운드 출력 의자 및 방법
KR100590229B1 (ko) 5.1채널 서라운드 스피커 시스템
JP2006157130A (ja) 正12面体拡声装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080304

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080317

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4103903

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120404

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140404

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees