JP2006337454A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 転写手段により小サイズの転写材を通紙するとき、転写位置の非通紙部側へ転写電流が流れ込む事により転写不良が発生する事を防止する。
【解決手段】 トナー像を形成する画像形成部10と、トナー像を担持するトナー像担持体1と、画像形成部10で形成されたトナー像を転写材Pに圧接して転写する転写手段8と、を備え、トナー像担持体1と転写手段8とが対向する転写位置に転写材を挿通させて、トナー像担持体1上のトナー像を転写材Pに圧力転写させる画像形成装置において、転写手段8は、軸方向の長さが異なる複数の転写ローラ8A,8B,8Cを移動可能に支持するように構成され、転写材Pの搬送方向に直交する転写材幅に対応して、軸方向の長さが異なる複数の転写ローラ8A,8B,8Cの何れかを選択して、トナー像担持体1に対向させて圧力転写する。
【選択図】 図1
【解決手段】 トナー像を形成する画像形成部10と、トナー像を担持するトナー像担持体1と、画像形成部10で形成されたトナー像を転写材Pに圧接して転写する転写手段8と、を備え、トナー像担持体1と転写手段8とが対向する転写位置に転写材を挿通させて、トナー像担持体1上のトナー像を転写材Pに圧力転写させる画像形成装置において、転写手段8は、軸方向の長さが異なる複数の転写ローラ8A,8B,8Cを移動可能に支持するように構成され、転写材Pの搬送方向に直交する転写材幅に対応して、軸方向の長さが異なる複数の転写ローラ8A,8B,8Cの何れかを選択して、トナー像担持体1に対向させて圧力転写する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの機能を併せ持つ電子写真方式を用いた画像形成装置に関わり、特に、トナー像担持体等の表面に担持されたトナー像を転写ローラにより転写材に圧力転写する画像形成装置、及び中間転写体上に形成した複数のカラートナー像を重ね合わせて転写材に転写するカラー画像形成装置に関する。
トナー像担持体等の表面に担持されたトナー像を加圧転写ローラにより転写材に圧力転写する画像形成装置としては、特許文献1、特許文献2等に記載のものが知られている。
特許文献1の画像形成装置は、誘電体ドラムに加圧転写ローラを圧接配置し、誘電体ドラム及び加圧転写ローラの両端部から荷重をかけて誘電体ドラムと加圧転写ローラ間に挿通させる転写材に所定の圧力を作用させることにより、転写材に誘電体ドラムに形成されたトナー像を圧力転写させるものである。
特許文献2の画像形成装置は、加圧転写ローラを逆クラウン形状に形成し、且つ、加圧転写ローラのトナー像担持体とは反対側に対して、加圧転写ローラよりも長さが短い加圧用バックアップローラを荷重をかけて圧接した状態に配置したものである。
特許文献3の画像形成装置は、プロセス速度の選択、および片面/両面の選択にそれぞれ適応した抵抗値に形成され、選択的に使用される複数の転写ローラを有するものである。
特表昭60−500831号公報
特開平7−225523号公報
特開2002−49251号公報
近年、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの機能を合わせ持つ複合機等の画像形成装置においてカラー化が進み、また重合トナー、小粒径トナーの採用により、転写プロセスにおいても高画質化への要求が大きくなってきている。また、画像形成装置の高速化も進んでいる。これらのことに対し、良好な画像を得るためには、中間転写体に圧接する転写材全面に均一な圧力をかけて、転写材上のトナー像を良好に転写させる必要がある。
特許文献1に記載の装置では、誘電体ドラムに形成されたトナー像を圧力転写させるとき、転写材に作用させる圧力は、トナーを潰して転写材に結着させる必要があるため、一般に数百kg/cm2という大きなものである。
特許文献2に記載の装置では、定電流制御によって圧接転写を行う場合、転写材が転写ローラの幅に対して小さい場合には、非通紙部に比べて通紙部の電気抵抗が大きくなるため、通紙部に流れるはずであった電流が非通紙部側に流れ込み、転写不良を発生するという問題がある。
特許文献3に記載の装置では、抵抗値の異なる複数の転写ローラを有することで、全体の電気抵抗を上げ、通紙部と非通紙部の電気抵抗値の差を目視で少なくすることが可能であるが、それでも若干の電流値は非通紙部に流れ込むことと、電気抵抗値が上がるため使用する電源にかなりの負担が掛かるという問題がある。
本発明は、小サイズの転写材に転写する時に発生する非通紙部側への転写電流の流れ込みを防止し、転写不良を解消する事を目的とするものである。
また、カラー画像形成時の二次転写において、中間転写体上に形成された多色トナー像を転写材上に良好に転写させる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的は、下記の構成により達成される。
請求項1に記載の画像形成装置は、トナー像を形成する画像形成部と、トナー像を担持するトナー像担持体と、前記画像形成部で形成されたトナー像を転写材に圧接して転写する転写手段と、を備え、前記トナー像担持体と前記転写手段とが対向する転写位置に前記転写材を挿通させて、前記トナー像担持体上のトナー像を前記転写材に圧力転写する画像形成装置において、前記転写手段は、軸方向の長さが異なる複数の転写ローラを移動可能に支持するように構成され、前記転写材の搬送方向に直交する転写材幅に対応して、軸方向の長さが異なる複数の前記転写ローラの何れかを選択して、前記トナー像担持体に対向させて圧力転写することを特徴とするものである。
請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1において、前記転写ローラの回転軸は、回転円盤に回転可能に支持され、該回転円盤が回転することによって、何れか一つの前記転写ローラが選択されて前記トナー像担持体に密着されることを特徴とするものである。
請求項3に記載の画像形成装置は、請求項1または2において、前記転写ローラの回転は、前記トナー像担持体の回転、もしくは搬送される前記転写材による従動回転であることを特徴とするものである。
請求項4に記載の画像形成装置は、トナー像を形成する画像形成部と、トナー像を担持する中間転写体と、前記画像形成部で形成されたトナー像を前記中間転写体に転写する一次転写手段により転写されたトナー像を転写材に圧接して転写する二次転写手段と、から成る画像形成装置において、前記二次転写手段は、前記中間転写体を支持するバックアップローラと、前記中間転写体を介して前記バックアップローラを押圧する軸方向の長さが異なる複数の二次転写ローラと、を有し、前記転写材の搬送方向に直交する転写材幅に対応して、軸方向の長さが異なる複数の前記二次転写ローラの何れかを選択して、前記中間転写体に対向させて前記バックアップローラを押圧して圧力転写させることを特徴とするものである。
請求項5に記載の画像形成装置は、請求項4において、前記二次転写ローラの回転軸は、回転円盤に回転可能に支持され、該回転円盤が回転することによって、何れか一つの前記二次転写ローラが選択されて前記中間転写体に密着されることを特徴とするものである。
請求項6に記載の画像形成装置は、請求項4又は5において、前記二次転写ローラの回転は、前記中間転写体の回転、もしくは搬送される前記転写材による従動回転であることを特徴とするものである。
請求項1乃至3に記載の発明によれば、軸方向の長さが異なる複数の転写ローラを移動可能に支持するように構成され、転写材の搬送方向に直交する転写材幅に対応して、軸方向の長さが異なる複数の転写ローラの何れかを選択して、トナー像担持体に対向させて圧力転写させることにより、各種の転写材のサイズに対して転写するときに発生する非通紙部側への転写電流の流れ込みを防止し、良質な画像が得られる。
請求項4乃至6に記載の発明によれば、中間転写体を支持するバックアップローラと、中間転写体を介してバックアップローラを押圧する軸方向の長さが異なる複数の二次転写ローラと、を有する二次転写手段は、転写材の搬送方向に直交する転写材幅に対応して、軸方向の長さが異なる複数の二次転写ローラの何れかを選択して、中間転写体に対向させてバックアップローラを押圧して圧力転写させることにより、各種の転写材のサイズに対して転写するときに発生する非通紙部側への転写電流の流れ込みを防止し、良質な画像が得られる。
以下に本発明を、実施の形態を用いて説明するが、本発明は以下に説明する実施の形態に限られるものではない。
[画像形成装置]
図1は本発明の一実施の形態に係る画像形成装置を示す断面図であり、図1(a)は、画像形成部10の正面断面図、図1(b)は、像担持体1と転写手段8の側断面図である。図2は転写手段8と転写材Pとの相対位置を説明する模式図である。
図1は本発明の一実施の形態に係る画像形成装置を示す断面図であり、図1(a)は、画像形成部10の正面断面図、図1(b)は、像担持体1と転写手段8の側断面図である。図2は転写手段8と転写材Pとの相対位置を説明する模式図である。
像担持体(トナー像担持体)1の周囲には、画像形成プロセス順に、帯電手段2、露光手段3、現像手段4、転写手段8、クリーニング手段6が配設されている。
転写手段8は、転写ローラ8A,8B,8C、転写ローラ8A,8B,8Cの両端部を回転可能に支持する一対の回転円盤8D、直流電源8E等から構成されている。
導電性の転写ローラ8Aは、ローラ本体8A1と、ローラ本体8A1の表面に形成された弾性層8A2とにより形成されている。ローラ本体8A1の両端は、軸受8A3により回転可能に支持されている。
導電性の転写ローラ8Bは、ローラ本体8B1と、ローラ本体8B1の表面に形成された弾性層8B2とにより形成されている。ローラ本体8B1の両端は、軸受8B3により回転可能に支持されている。
導電性の転写ローラ8Cは、ローラ本体8C1と、ローラ本体8C1の表面に形成された弾性層8C2とにより形成されている。ローラ本体8C1の両端は、軸受8C3により回転可能に支持されている。
回転円盤8Dは、転写ローラ8Aの軸受8A3、転写ローラ8Bの軸受8B3、転写ローラ8Cの軸受8C3を保持している。回転円盤8Dの回転軸8Fの一端には歯車8G1が固着されており、この歯車8G1が駆動モータMの出力軸に固着された歯車8G2によって回転駆動される。駆動モータMは制御回路CCによって制御される。
回転円盤8Dの回転軸8Fの両端部には、転写時に図示しない加圧手段により白抜き矢印方向に所定の荷重Fがかけられる。また、転写ローラ8A,8B,8Cのホームポジションは、像担持体1と離反した位置に定められいる。制御回路CCは非画像形成時に各転写ローラ8A,8B,8Cがホームポジションに位置するように駆動モータMを制御する。
これによって、転写ローラ8A,8B,8Cが像担持体1に常時接触して変形することを防止する事ができる。また、転写ローラ8A,8B,8Cの各弾性層8A2,8B2、8C2の素材が像担持体1の表面に転移してしまう事による、画質低下や損傷の発生を防止する事が出来る。
更に、転写材Pが転写工程以外にある状態では、各転写ローラ8A,8B,8Cが像担持体1と接触しない位置になるように駆動モータMを制御する事により、像担持体1への負荷を低減する事ができる。
転写ローラ8A,8B,8Cを支持する回転円盤8Dは、駆動モータMにより駆動回転される。回転円盤8Dの回転により、転写ローラ8A,8B,8Cが移動され、像担持体1に対向する位置において停止する。
転写ローラ8A,8B,8Cは同じ構成であるが、弾性層の長さがそれぞれ異なる。転写ローラ8Aの弾性層8A2の軸方向長さLAを、A6判サイズの転写材PAの用紙幅WA(148mm)より若干長い150mmに形成した。
転写ローラ8Bの弾性層8B2の軸方向長さLBを、A4判サイズの転写材PBの短辺側の用紙幅WB(210mm)より長い250mm形成した。
転写ローラ8Cの弾性層8C2の軸方向長さLCを、A4判サイズの転写材P3の長辺側の用紙幅W3(297mm)より長い330mm形成した。
転写ローラ8Aが像担持体1の軸方向の中央部付近に搬送される転写材Pを押圧する事により、転写材Pが通過しない部分に電気絶縁性の空隙層Gを形成して、転写材PA,PB,PCを転写するときに発生する非通紙部側への転写電流の流れ込みを防止する。特に、小サイズの用紙PAの転写工程時に発生する転写電流の流れ込みによる転写不良の防止に有効である。
即ち、転写ローラ8A、直流電源8Eから成る転写手段は、転写位置における転写材Pが通過する部分の軸方向の電気抵抗値に対して、転写材Pが通過しない部分の軸方向の電気抵抗値を高くすることによって、小サイズの転写材PAを転写するときに発生する非通紙部側への転写電流の流れ込みが防止され、良質な画像が得られる。
また、転写位置における転写材Pが通過する部分の軸方向の電気抵抗値と、転写材Pが通過しない部分の軸方向の電気抵抗値との差は、転写材Pが通過しない部分に電気絶縁性の空隙層Gを形成することにより発生されるから、空隙層の形成により、小サイズの転写材PAを転写するときに発生する非通紙部側への転写電流の流れ込みが防止され、良質な画像が得られる。
[カラー画像形成装置]
図3は本発明の実施の形態に係るカラー画像形成装置Aの全体構成を示す断面図である。図4は該カラー画像形成装置Aの要部を示す断面図である。
図3は本発明の実施の形態に係るカラー画像形成装置Aの全体構成を示す断面図である。図4は該カラー画像形成装置Aの要部を示す断面図である。
このカラー画像形成装置Aは、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成部10Y,10M,10C,10Kと、ベルト状の中間転写体(トナー像担持体)7、一次転写手段5Y,5M,5C,5K、二次転写手段9から成る中間転写ユニットと、定着装置11、及び給紙装置20を有する。
カラー画像形成装置Aの上部には、画像読取装置Bが設置されている。原稿台上に載置された原稿は画像読取装置Bの原稿画像走査露光装置の光学系により画像が走査露光され、ラインイメージセンサに読み込まれる。ラインイメージセンサにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、露光手段3Y,3M,3C,3Kに入力される。
イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成部10Yは、像担持体1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、露光手段3Y、現像手段4Y及びクリーニング手段6Yを有する。
マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成部10Mは、像担持体1M、帯電手段2M、露光手段3M、現像手段4M及びクリーニング手段6Mを有する。
シアン(C)色の画像を形成する画像形成部10Cは、像担持体1C、帯電手段2C、露光手段3C、現像手段4C及びクリーニング手段6Cを有する。
黒(K)色の画像を形成する画像形成部10Kは、像担持体1K、帯電手段2K、露光手段3K、現像手段4K及びクリーニング手段6Kを有する。
帯電手段2Yと露光手段3Y、帯電手段2Mと露光手段3M、帯電手段2Cと露光手段3C及び帯電手段2Kと露光手段3Kとは、潜像形成手段を構成する。
像担持体1Y,1M,1C,1Kとしては、OPC感光体やaSi感光体等の周知のものが用いられるが、OPC感光体が好ましく、特に、負帯電性のOPC感光体が好ましく本実施の形態では、負帯電性のOPCが用いられる。
帯電手段2Y,2M,2C,2Kとしては、スコロトロン、コロトロン等のコロナ放電手段が用いられるが、スコロトロン放電手段が好ましく用いられる。
露光手段3Y,3M,3C,3Kとしては、レーザ、LEDアレイ等、画像データに従って発光する発光素子が用いられる。
ベルト状の中間転写体7は、半導電性であり、複数の支持ローラ71,72,73,74、及びバックアップローラ75により巻回され、循環移動可能に支持される。本実施の形態では、中間転写体7は、支持ローラ73,74の間が平面状に支持されている。
画像形成部10Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、回動する中間転写体7上に一次転写手段5Y,5M,5C,5Kにより逐次転写されて(一次転写)、合成されたカラー画像が形成される。
給紙装置20の用紙収納部(給紙カセット)21内に収容された転写材Pは、給紙手段(第1給紙部)22により給紙され、給紙ローラ23,24,25、レジストローラ(第2給紙部)26等を経て、二次転写手段9に搬送され、転写材P上にカラー画像が転写される(二次転写)。
カラー画像が転写された転写材Pは、定着装置11により熱と圧力とを加えられ、転写材P上のカラートナー像(或いはトナー像)が定着されて転写材P上に固定され、排紙ローラ27から排出され、機外の排紙トレイ28上に載置される。
一方、二次転写手段9により転写材Pにカラー画像を転写した後、転写材Pを曲率分離した中間転写体7は、クリーニング手段6Aにより残留トナーが除去される。
[一次転写手段]
イエロー色の画像を転写する一次転写手段5Yは、一次転写ローラ5YAと、一次転写ローラ5YAに電圧を印加する直流電源5YEとから構成されている。一次転写ローラ5YAは、中間転写体7を介して像担持体1Yに対向し、中間転写体7の内面に摺接する。直流電源5YEは接地されている。
イエロー色の画像を転写する一次転写手段5Yは、一次転写ローラ5YAと、一次転写ローラ5YAに電圧を印加する直流電源5YEとから構成されている。一次転写ローラ5YAは、中間転写体7を介して像担持体1Yに対向し、中間転写体7の内面に摺接する。直流電源5YEは接地されている。
マゼンタ色の画像を転写する一次転写手段5Mは、一次転写ローラ5MAと、一次転写ローラ5MAに電圧を印加する直流電源5MEとから構成されている。一次転写ローラ5MAは、中間転写体7を介して像担持体1Mに対向し、中間転写体7の内面に摺接する。直流電源5MEは接地されている。
シアン色の画像を転写する一次転写手段5Cは、一次転写ローラ5CAと、一次転写ローラ5CAに電圧を印加する直流電源5CEとから構成されている。一次転写ローラ5CAは、中間転写体7を介して像担持体1Cに対向し、中間転写体7の内面に摺接する。直流電源5CEは接地されている。
黒色画像を転写する一次転写手段5Kは、一次転写ローラ5KAと、一次転写ローラ5KAに電圧を印加する直流電源5KEとから構成されている。一次転写ローラ5KAは、中間転写体7を介して像担持体1Kに対向し、中間転写体7の内面に摺接する。直流電源5KEは接地されている。
一次転写手段5Y,5M,5C,5Kの各直流電源5YE,5ME,5CE,5KEには、電流値40μA、電圧値+1.5kVが印加される。
また、一次転写手段5Y,5M,5C,5Kは、一次転写時以外の場合には、図示しない駆動手段により移動され、中間転写体7の内面から離間して退避する。
[二次転写手段]
図5は二次転写手段9の実施の形態を示す正面断面図である。
図5は二次転写手段9の実施の形態を示す正面断面図である。
二次転写手段9は、バックアップローラ75、二次転写ローラ9A,9B,9C、回転円盤9D、回転軸9F等から構成されている。導電性材料から成るバックアップローラ75は、中間転写体7を介して二次転写ローラ9A,9B,9Cの何れかに対向し、中間転写体7の内面に摺接する。バックアップローラ75は直流電圧を印加する直流電源9Eに接続されている。二次転写ローラ9A,9B,9C接地されている。
二次転写手段9の直流電源9Eには、電流値50μA、電圧値+3kVが印加される。二次転写手段9のバックアップローラ75は、一次転写ローラ5YA,5MA,5CA,5KAとほぼ同じ構成をなし、中間転写体7の内面側に圧接する。
中間転写体7は、ポリアミドあるいはポリイミド等を材料とする単層又は多層ベルトで、体積抵抗率107〜1012Ωcmのものが用いられている。
中間転写体7は、二次転写手段9により転写材Pに二次転写した後、クリーニング手段6Aを通過してクリーニングされる。
二次転写ローラ9A,9B,9Cは、二次転写時以外の場合には、図示しない駆動手段により移動され、中間転写体7の表面から離間して退避する。
導電性のバックアップローラ75は、ローラ本体75Aと、ローラ本体75Aの表面に形成された弾性層75Bとにより形成されている。
導電性の二次転写ローラ9A,9B,9C、回転円盤9D、回転駆動機構等は、図2に示した転写ローラ8A,8B,8Cと同じ構成であるので説明を省略する。
二次転写ローラ9A,9B,9Cは、回転円盤9Dの回転により、転写材Pの紙幅に対応して選択されて転写位置に移動する。
転写位置における転写材Pが通過する部分の軸方向の電気抵抗値に対して、転写材Pが通過しない部分の軸方向の電気抵抗値を高くすることによって、特に、小サイズの転写材Pを転写するときに発生する非通紙部側への転写電流の流れ込みを防止する。
また、転写位置における転写材Pが通過する部分の軸方向の電気抵抗値と、転写材Pが通過しない部分の軸方向の電気抵抗値との差は、転写材Pが通過しない部分に電気絶縁性の空隙層Gを形成することにより、小サイズの転写材Pを転写するときに発生する非通紙部側の空隙層Gへの転写電流の流れ込みを防止する。
以下、実施例をあげて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。本実施例では、図2及び図3に示した一次転写手段5Y,5M,5C,5K、及び二次転写手段9を配設したカラー画像形成装置Aで画像を形成した。
[画像形成条件]
画像形成装置:タンデム型フルカラー複写機(コニカミノルタ8050(登録商標)改造機、図2参照)、連続複写速度:フルカラーモード、A4判用紙で毎分51枚出力
像担持体1Y,1M,1C,1K:外径φ60mm
転写材Pの搬送線速度:220mm/sec
現像剤:キャリアの平均粒径20〜60μm、重合トナーの平均粒径3〜7μm
帯電手段2Y,2M,2C,2K:帯電電圧V0は−700V(可変:左記は標準値)
露光手段3Y,3M,3C,3K:半導体レーザ(波長780nm)、露光時の像形成体表面電位Viは−50V
現像手段4Y,4M,4C,4K:現像スリーブの電位Vdcは−500V(可変:左記は標準値)、現像バイアス電圧交流成分Vacは1kVp−pの矩形波(周波数5kHz)
一次転写ローラ5YA,5MA,5CA,5KA:導電性ローラ使用、ローラ押圧50N(ニュートン)、転写電流40μA、転写電圧+1.5kVを印加
本実施例では、図1及び図2に示した二次転写手段9を配設したカラー画像形成装置Aで画像を形成した。
画像形成装置:タンデム型フルカラー複写機(コニカミノルタ8050(登録商標)改造機、図2参照)、連続複写速度:フルカラーモード、A4判用紙で毎分51枚出力
像担持体1Y,1M,1C,1K:外径φ60mm
転写材Pの搬送線速度:220mm/sec
現像剤:キャリアの平均粒径20〜60μm、重合トナーの平均粒径3〜7μm
帯電手段2Y,2M,2C,2K:帯電電圧V0は−700V(可変:左記は標準値)
露光手段3Y,3M,3C,3K:半導体レーザ(波長780nm)、露光時の像形成体表面電位Viは−50V
現像手段4Y,4M,4C,4K:現像スリーブの電位Vdcは−500V(可変:左記は標準値)、現像バイアス電圧交流成分Vacは1kVp−pの矩形波(周波数5kHz)
一次転写ローラ5YA,5MA,5CA,5KA:導電性ローラ使用、ローラ押圧50N(ニュートン)、転写電流40μA、転写電圧+1.5kVを印加
本実施例では、図1及び図2に示した二次転写手段9を配設したカラー画像形成装置Aで画像を形成した。
二次転写手段9:中間転写体7をバックアップローラ75と二次転写ローラ9A,9B,9Cの何れかで挟み込んだ構成。電気抵抗値はともに1×107Ω、温湿度とカウンターとでマトリックスを組んだ電流値テーブルから所定の電流値を選択して印加する。
押圧力F:50N(ニュートン)、転写材搬送方向ニップ幅:3mm
二次転写ローラ9A,9B,9Cの弾性層:半導電性NBRソリッドゴム(アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、体積抵抗値4×107Ω、外径φ30mm、
二次転写ローラ9A,9B,9Cの弾性層の軸方向長さ:LA=150mm、LB=250mm、LC=330mm、
中間転写体7:ポリイミド樹脂、シームレス半導電性ベルト(体積抵抗率109Ωcm)、張架テンション50N、線速220mm/秒、
以上の条件により二次転写手段9における二次転写ローラ9Bとバックアップローラ75の電気抵抗特性及び荷重特性について検討した。
二次転写ローラ9A,9B,9Cの弾性層:半導電性NBRソリッドゴム(アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、体積抵抗値4×107Ω、外径φ30mm、
二次転写ローラ9A,9B,9Cの弾性層の軸方向長さ:LA=150mm、LB=250mm、LC=330mm、
中間転写体7:ポリイミド樹脂、シームレス半導電性ベルト(体積抵抗率109Ωcm)、張架テンション50N、線速220mm/秒、
以上の条件により二次転写手段9における二次転写ローラ9Bとバックアップローラ75の電気抵抗特性及び荷重特性について検討した。
[実施例]
3本の二次転写ローラ9A,9B,9Cを紙幅に対応して選択設定する。
3本の二次転写ローラ9A,9B,9Cを紙幅に対応して選択設定する。
(1) 二次転写位置に搬送される転写材Pが、A4判サイズで搬送方向に直交する用紙幅WCが297mmである大サイズの転写材PC場合に、弾性層の軸方向長さLCが330mmの二次転写ローラ9Cを使用し、電流値テーブルによって設定された電気抵抗値を通電した場合、転写材PCの用紙幅方向の両端部に空隙層Gが形成され、この空隙層の電気抵抗によって転写不良は発生しなかった。
(2) 二次転写位置に搬送される転写材Pが、A4判サイズで搬送方向に直交する用紙幅WBが210mmである転写材PB場合に、弾性層の軸方向長さLBが250mmの二次転写ローラ9Bを使用し、電流値テーブルによって設定された電気抵抗値を通電した場合、転写材PBの用紙幅方向の両端部に空隙層Gが形成され、この空隙層の電気抵抗によって転写不良は発生しなかった。
(3) 二次転写位置に搬送される転写材Pが、A6判サイズで搬送方向に直交する用紙幅WAが148mmである転写材PA場合には、弾性層の軸方向長さLAが150mmの二次転写ローラ9Aを使用し、電流値テーブルによって設定された電気抵抗値を通電した場合、転写材PAの用紙幅方向の両端部に空隙層Gが形成され、この空隙層の電気抵抗によって転写不良は発生しなかった。
[比較例]
1本の二次転写ローラを使用する。
1本の二次転写ローラを使用する。
(4) 二次転写位置に搬送される転写材Pが、A4判サイズで搬送方向に直交する用紙幅WCが297mmである大サイズの転写材PC場合に、弾性層の軸方向の長さが330mmの1本の二次転写ローラ9Cを使用し、電流値テーブルによって設定された電気抵抗値を通電した時、転写不良は発生しなかった。
(5) 二次転写位置にA4判サイズで搬送方向に直交する用紙幅WBが210mmである転写材PBを通紙した時、搬送される転写材PBが、A4判サイズで搬送方向に直交する用紙幅WBが210mmである転写材PBの場合にも、弾性層の軸方向の長さが330mmの1本の二次転写ローラ9Cを使用し、電流値テーブルによって設定された電気抵抗値を通電した場合、通紙部に流れるはずであった電流が非通紙部側に流れ込み、転写不良が発生した。
(6) 二次転写位置に搬送される転写材Pが、A6判サイズで搬送方向に直交する用紙幅WAが148mmである転写材PAの場合にも、弾性層の軸方向の長さが330mmの1本の二次転写ローラ9Cを使用し、電流値テーブルによって設定された電気抵抗値を通電した場合、通紙部に流れるはずであった電流が非通紙部側に流れ込み、転写不良が発生した。
なお、本実施の形態では、中間転写体7として中間転写ベルトを用いた例について説明したが、本発明は、他の形状の中間転写体を用いるものにも適用する事が出来る。また、中間転写体7の電気特性、厚さ、層構成、材料等は、作像条件などにより選択して採用する事が出来る。
1,1Y,1M,1C,1K 像担持体(感光体、トナー像担持体)
5 転写手段
5Y,5M,5C,5K 一次転写手段
5YA,5MA,5CA,5KA 一次転写ローラ
7 中間転写体(トナー像担持体)
75 バックアップローラ
8 転写手段
8A,8B,8C 転写ローラ
8A1,8B1,8C1 ローラ本体
8A2,8B2,8C2 弾性層
8D 回転円盤
8F 回転軸
8G1,8G2 歯車
9 二次転写手段
9A,9B,9C 二次転写ローラ
9D 回転円盤
9F 回転軸
10,10Y,10M,10C,10K 画像形成部
A カラー画像形成装置
CC 制御回路
G 空隙層
LA,LB,LC 軸方向長さ
M 駆動モータ
P,PA,PB,PC 転写材
WA,WB,WC 用紙幅
5 転写手段
5Y,5M,5C,5K 一次転写手段
5YA,5MA,5CA,5KA 一次転写ローラ
7 中間転写体(トナー像担持体)
75 バックアップローラ
8 転写手段
8A,8B,8C 転写ローラ
8A1,8B1,8C1 ローラ本体
8A2,8B2,8C2 弾性層
8D 回転円盤
8F 回転軸
8G1,8G2 歯車
9 二次転写手段
9A,9B,9C 二次転写ローラ
9D 回転円盤
9F 回転軸
10,10Y,10M,10C,10K 画像形成部
A カラー画像形成装置
CC 制御回路
G 空隙層
LA,LB,LC 軸方向長さ
M 駆動モータ
P,PA,PB,PC 転写材
WA,WB,WC 用紙幅
Claims (6)
- トナー像を形成する画像形成部と、トナー像を担持するトナー像担持体と、前記画像形成部で形成されたトナー像を転写材に圧接して転写する転写手段と、を備え、前記トナー像担持体と前記転写手段とが対向する転写位置に前記転写材を挿通させて、前記トナー像担持体上のトナー像を前記転写材に圧力転写する画像形成装置において、
前記転写手段は、軸方向の長さが異なる複数の転写ローラを移動可能に支持するように構成され、前記転写材の搬送方向に直交する転写材幅に対応して、軸方向の長さが異なる複数の前記転写ローラの何れかを選択して、前記トナー像担持体に対向させて圧力転写することを特徴とする画像形成装置。 - 前記転写ローラの回転軸は、回転円盤に回転可能に支持され、該回転円盤が回転することによって、何れか一つの前記転写ローラが選択されて前記トナー像担持体に密着されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記転写ローラの回転は、前記トナー像担持体の回転、もしくは搬送される前記転写材による従動回転であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- トナー像を形成する画像形成部と、トナー像を担持する中間転写体と、前記画像形成部で形成されたトナー像を前記中間転写体に転写する一次転写手段により転写されたトナー像を転写材に圧接して転写する二次転写手段と、から成る画像形成装置において、
前記二次転写手段は、前記中間転写体を支持するバックアップローラと、
前記中間転写体を介して前記バックアップローラを押圧する軸方向の長さが異なる複数の二次転写ローラと、を有し、
前記転写材の搬送方向に直交する転写材幅に対応して、軸方向の長さが異なる複数の前記二次転写ローラの何れかを選択して、前記中間転写体に対向させて前記バックアップローラを押圧して圧力転写させることを特徴とする画像形成装置。 - 前記二次転写ローラの回転軸は、回転円盤に回転可能に支持され、該回転円盤が回転することによって、何れか一つの前記二次転写ローラが選択されて前記中間転写体に密着されることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記二次転写ローラの回転は、前記中間転写体の回転、もしくは搬送される前記転写材による従動回転であることを特徴とする請求項4または5に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005158866A JP2006337454A (ja) | 2005-05-31 | 2005-05-31 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005158866A JP2006337454A (ja) | 2005-05-31 | 2005-05-31 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006337454A true JP2006337454A (ja) | 2006-12-14 |
Family
ID=37558103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005158866A Pending JP2006337454A (ja) | 2005-05-31 | 2005-05-31 | 画像形成装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006337454A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010054828A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Brother Ind Ltd | 画像形成装置およびドラムユニット |
US8270885B2 (en) * | 2007-07-10 | 2012-09-18 | Ricoh Company, Limited | Image forming apparatus utilizing plural pressers of different weights and image forming method forming an image with the image forming apparatus |
JP2017156653A (ja) * | 2016-03-04 | 2017-09-07 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
JP2020112595A (ja) * | 2019-01-08 | 2020-07-27 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 転写装置、画像形成装置 |
-
2005
- 2005-05-31 JP JP2005158866A patent/JP2006337454A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8270885B2 (en) * | 2007-07-10 | 2012-09-18 | Ricoh Company, Limited | Image forming apparatus utilizing plural pressers of different weights and image forming method forming an image with the image forming apparatus |
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CN107153345A (zh) * | 2016-03-04 | 2017-09-12 | 柯尼卡美能达株式会社 | 图像形成装置 |
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