JP2006336926A - 空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な装置構成にて省エネルギー化を実現し且つ温度と湿度を広範囲で正確に制御できるようにする。
【解決手段】空気に水35を直接接触させて加湿を行う加湿装置22と、加湿装置22で加湿した空気の一部を導入し露点以下の低温水23と直接接触させて冷却を行う直接冷却装置24と、加湿装置22で加湿した空気の残りの空気を通すバイパス通路25と、直接冷却装置24からの空気とバイパス通路25からの空気を導入して混合する混合室26と、混合室26からの空気を導入して加熱する加熱装置27と、直接冷却装置24とバイパス通路25に導く空気の流量を調節する流量調節手段29とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、空調装置に関し、特に省エネルギー化を実現し且つ温度と湿度を広範囲で正確に制御できるようにした空調装置に関する。
図3は、外調機を備えて被空調室の空気の温度及び湿度を調節する従来の空調装置の一例を示すもので、外調機である空調装置1は、被空調室2からの空気3と外気4とを導入するケーシング5を有し、該ケーシング5内には、上流において導入した空気を除塵するエアフィルタ6と、該エアフィルタ6の下流に備えて空気の冷却と除湿とを行う冷却装置7と、該冷却装置7の下流に備えた加熱装置8と、該加熱装置8の下流に備えた加湿装置9とを有し、空調装置1によって温度と湿度が調節された空気は送風機10(ファン)により前記被空調室2に供給されるようになっている。
前記エアフィルタ6には、除塵用としては濾過式フィルタや静電式電気集塵器等が用いられ、また、汚染ガス除去用としては活性炭フィルタやエアワッシャ等が用いられる。
前記冷却装置7には、プレートフィンコイルやフィンコイル形の熱交換器が用いられ、冷却塔11の冷却水を利用して冷却を行う冷凍機12の熱媒体13を前記冷却装置7の伝熱管7a内に循環させて管外面で空気を冷却するようにしている。
前記加熱装置8には、プレートフィンコイルやフィンコイル形の熱交換器が用いられ、ボイラ14からの高温の蒸気を前記加熱装置8の伝熱管8a内に流して管外面で空気を加熱するようにしている。
前記加湿装置9では、前記ボイラ14からの蒸気の一部を噴霧ノズル9aで噴霧する等の方法によって空気を加湿するようにしている。図中3aは送風機10から出た空気をダンパを切り換えてエアフィルタ6に循環するバイパスダクトであり、空気が所定温度と所定湿度になった後にはダンパを切り換えて被空調室2に空気を供給するようにしている。尚、上記パイパスダクト3aは備えなくてもよい。
図3に示す従来の空調装置1において空気の除湿を行う場合には、エアフィルタ6を通った空気を冷却装置7により水の露点(湿度の大きさによるが例えば12℃)以下に冷却することで行う。しかし、湿度が高い際に目的湿度(例えば60%)になるように冷却装置7で冷却を行った場合には、空気温度が目的温度(例えば被空調室内の温度28℃を維持するために必要な空気温度20℃)より大幅に低い温度まで冷却されてしまうこと(冷却過多)が発生する。従って、この場合には加熱装置8にて空気を再び加熱することにより目的温度(例えば20℃)を保持する必要がある。
また、空気の温度が高い際にも、冷却装置7によって空気温度を目的温度(例えば20℃)になるまで冷却する。しかし、この場合には、冷却によって除湿されるために空気湿度が目的湿度(例えば60%)より大幅に低い湿度まで除湿されてしまうこと(除湿過多)が発生する。従って、この場合には加湿装置9にて加湿することにより目的湿度を保持する必要がある。
しかし、前記したように、特に湿度が高い際には、空気を冷却装置7で冷却して目的湿度(例えば60%)を保持するがこの時空気は過剰に冷却されてしまうので、その後に加熱装置8で再び加熱することによって目的温度(例えば20℃)を保持させる必要があるため、冷却装置7と加熱装置8の両方でエネルギーが必要になる。即ち、従来の空調装置1では、空気の除湿を行うために水の凝縮潜熱総量に対し3倍以上の冷却を行った後に、再加熱するようにしているために、エネルギーの無駄が多く、運転コストが大幅に増加してしまう問題を有していた。
また、前記冷却装置7と加熱装置8は、プレートフィンコイルやフィンコイル形の熱交換器であるため、空気側の熱伝達率が低いという問題がある。このため、フィン等の伝熱部材を取り付けることにより伝熱面積を増やし、空気流速を上げて熱伝達の促進を図ることが行われている。しかし、このようにした場合には熱交換器の大型・複雑化を招くと共に、空気の流動抵抗が増加することになり、よって送風機10のファン動力が増加し、運転コストが増大するために実用上の限界があった。また、図3の空調装置1では、前記冷却装置7と加熱装置8の他にエアフィルタ6を備えているために、空気の流動抵抗が更に増加して送風機10のファン動力が増加するという問題がある。
また、前記冷却装置7では、プレートフィンコイルやフィンコイル形の熱交換器の伝熱管7a内に冷凍機12からの熱媒体13を循環供給するようにしているために、大きなポンプ動力が必要であるという問題がある。
このために、空気に冷水を直接噴霧することで熱交換効率を高め、同時にファン動力の低減を図るようにしたものが特許文献1に示されている。また、冷水噴霧によって温度を降下させた空気を室内空気と混合することにより再熱的な効果を得るようにしたものが特許文献2に示されている。
特開平05−079662号公報 特開2003−009678号公報
前記特許文献1には、空気の湿度の調整のために、蓄熱水槽の冷水を空気冷却器に噴霧して空気との直接接触による熱交換を行い、熱交換した冷水を三方弁にて前記冷水に混合することにより冷水温度を調節すること、及びファンによる空気流量を調節することが示されている。しかし、実際に湿度負荷が高い場合には、水分を凝縮させて目的湿度(例えば60%)まで低下させると室内温度が目的温度(例えば20℃)より低い温度まで下がり過ぎてしまう問題があり、一方、目的温度(例えば20℃)を実現しようとすると湿度を目的湿度(60%)まで下げることができない。この問題は特に導入外気の湿度が高い夏季に生じ易い。また、熱負荷が高い場合には、目的湿度(例えば60%)を実現しようとすると、室内温度は全く下がらず、また、目的温度(例えば20℃)を実現とようとすると湿度は非常に低くなってしまう問題がある。この問題は特に導入外気の湿度が低い冬季に生じ易い。
従って、特許文献1においても前記図3の従来の空調装置と同様に、空気の温度と湿度を正確に制御するためには、空気を冷却した後で再び加熱するまたは加湿する手段が必要であり、省エネルギー化が図れない問題がある。
また、特許文献2には、冷水噴霧によって温度を降下させた空気を室内空気と混合することにより再熱的な効果が得られることが示されているが、この方法では、室内に供給する空気の温度と湿度を正確に調整することはできない。
上記したように、図3の従来の空調装置、及び特許文献1、2に示される如く単に空気を冷却することで温度と湿度を調整する方法では、温度と湿度を広い範囲においてしかも正確に制御するためには、冷却した後に加熱或いは加湿を行う必要があり、よって省エネルギー化が図れないという問題を有していた。
本発明は上記実情に鑑みてなしたもので、簡単な装置構成にて省エネルギー化を実現し且つ温度と湿度を広範囲で正確に制御できるようにした空調装置を提供しようとするものである。
本発明は、空気に水を直接接触させて加湿を行う加湿装置と、該加湿装置で加湿した空気の一部を導入し露点以下の低温水と直接接触させて冷却を行う直接冷却装置と、前記加湿装置で加湿した空気の残りの空気を通すバイパス通路と、前記直接冷却装置からの空気とバイパス通路からの空気を導入して混合する混合室と、該混合室からの空気を導入して加熱する加熱装置と、前記直接冷却装置と前記バイパス通路に導く空気の流量を調節する流量調節手段と、を備えたことを特徴とする空調装置、に係るものである。
前記空調装置において、前記加湿装置に導入される空気の温度と湿度が変化しても、直接冷却装置とバイパス通路を通る空気の割合を変更することにより、混合室の空気の湿度は目的湿度に保持され、且つ前記混合室の空気の温度は目的温度又は目的温度より低い温度に保持されるようにしてあることは好ましい。
前記空調装置において、前記加湿装置は、加湿空間内に設けた充填物と、該充填物に水を滴下する滴下器と、前記加湿空間底部の水を前記滴下器に導く循環流路とを有することは好ましい。また、前記循環流路に水フィルタ或いは純水装置を備えることは好ましい。
前記空調装置において、前記直接冷却装置は、冷却空間内に設けた充填物と、該充填物に低温水を滴下する滴下器と、前記冷却空間底部の低温水を導入して露点以下に冷却する水冷却装置と、該水冷却装置の低温水を前記滴下器に導く循環流路とを有することは好ましい。また、前記循環流路に水フィルタ或いは純水装置を備えることは好ましい。更に、前記水冷却装置は氷蓄熱装置であっても、或いは冷凍機であってもよい。
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
空気と水を直接接触させる加湿装置によって加湿した空気は、空気に露点以下の低温水を直接接触させる直接冷却装置と、空気を通すバイパス通路とに、流量調節手段を介して振り分けて供給される。そして、前記直接冷却装置からの空気とバイパス通路からの空気は混合室で混合される。この時、混合室での空気の湿度が目的湿度に保持され、温度が目的温度又は目的温度より低い温度に保持されるように前記流量調節手段による空気の振り分けを調整する。従って、混合室の空気温度が目的温度より低い場合にのみ加熱装置により空気の加熱を行えば、目的温度と目的湿度の空気が得られる。よって、簡単な装置構成で温度と湿度を広範囲にしかも正確に調整できると共に、再加熱を最小限に押えて省エネルギー化を図ることができる。
本発明の空調装置によれば、加湿装置により空気を加湿した後、直接冷却装置とバイパス通路に空気を振り分けて導入することにより、混合室での空気湿度を目的湿度に保持した状態において、空気温度を目的温度又は目的温度より低い温度に保持することができる。従って、混合室の空気温度が目的温度より低い場合にのみ空気の加熱を行えば目的温度と目的湿度の空気が得られるので、簡単な装置構成で空気の温度と湿度を広範囲にしかも正確に調整できると共に、再加熱を最小限に押えることで省エネルギー化が達成できる効果がある。
更に、加湿装置及び直接冷却装置が、空気を通す充填物に水或いは低温水を流下させて直接接触させる構成としてあるので、加湿装置及び直接冷却装置における空気の流動抵抗は小さく、よってファン動力を低減できる効果がある。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は本発明を実施する形態の一例を示す概略フロー図であり、図1中20は被空調室2の空調を行う本発明の空調装置、10は空調装置20で温度と湿度を調整した空気を被空調室2に供給する送風機(ファン)を示し、図3と同一部分には同一の符号を付して説明は省略する。
空調装置20は、前記被空調室2からの空気3と外気4とを導入するケーシング21を有し、該ケーシング21内には、上流に備えて空気に水35を直接接触させて加湿を行う加湿装置22と、該加湿装置22で加湿した空気の一部を導入し露点以下の低温水23と直接接触させて冷却を行う直接冷却装置24と、前記加湿装置22で加湿した空気の残りの空気を通すバイパス通路25と、前記直接冷却装置24からの空気とバイパス通路25からの空気を導入して混合する混合室26と、該混合室26からの空気を導入して加熱する加熱装置27とを有している。
更に、前記加湿装置22の下流には室28が形成してあり、該室28には、前記直接冷却装置24と前記バイパス通路25に導く空気の流量を振り分けて調整するようにした流量調節手段29を設けている。図1の流量調節手段29は、前記直接冷却装置24側の開度が大きい時は前記バイパス通路25側の開度が小さく、また、前記バイパス通路25側の開度が大きい時は前記直接冷却装置24側の開度が小さくなるように、リンク30により繋がれて駆動装置31により直接冷却装置24側とバイパス通路25側とで逆の開閉動作が行われるようにしたダンパ32,33を設けた場合を示している。しかし、前記流量調節手段29は上記ダンパ32,33による方式に限定されるものではなく、直接冷却装置24とバイパス通路25に導く空気の流量を調節できるものであれば種々の方式のものを採用することができる。
前記加湿装置22は、加湿空間内に設けた例えばシート状等の充填物34と、該充填物34に水35を滴下する滴下器36と、前記加湿空間底部の水35を取り出して補充の水と共に前記滴下器36に導くポンプ37及び水フィルタ38を備えた循環流路39とにより構成されている。尚、空調装置20をクリーンルーム等に適用する場合には、前記水フィルタ38に代えてイオン交換樹脂等を用いて純水化する純水装置を設けることは好ましい。
前記直接冷却装置24は、冷却空間内に設けた例えばシート状等の充填物40と、該充填物40に低温水23を滴下する滴下器41と、前記冷却空間底部の低温水23を取り出して補充の水と共に露点以下に冷却する水冷却装置42及びポンプ43と水フィルタ44を有して前記滴下器41に低温水23を導く循環流路45とにより構成されている。46は水冷却装置42にポンプ47を介して冷却水を循環供給するように接続した冷却塔である。また、前記水冷却装置42には一般に知られている氷蓄熱装置或いは冷凍機を用いることができる。
前記加熱装置27は、ボイラ14からの高温の蒸気を熱交換器の管内に流して管外面で空気を加熱するようになっている。
以下に上記形態の作動を説明する。
被空調室2からの空気3と外気4は、先ず空調装置20の加湿装置22に導入されて加湿される。加湿装置22ではシート状等の充填物34に、循環流路39にて循環される水35が滴下器36を介して供給されているので、前記空気は充填物34のシート間を通る際に水35と直接接触して湿度が高められ、これと同時に、空気の顕熱が水の潜熱に変換される。この時、加湿装置22に循環する水35は常温の水でよく、ポンプ37の駆動を調節することにより空気の加湿量を調整することができる。また、前記充填物34を流下する水35は空気と接触することによって除塵し、水35に取り込まれた塵は循環流路39に設けた水フィルタ38或いは純水装置によって除去される。
前記加湿装置22で加湿された空気は、室28の流量調節手段29により直接冷却装置24とバイパス通路25とに振り分けて導入される。
直接冷却装置24に導入された空気は水の露点以下に冷却される。即ち、直接冷却装置24のシート状等の充填物40には、循環流路45の水冷却装置42によって露点以下に冷却された低温水23が滴下器41を介して供給されているので、前記空気は充填物40のシート間を通る際に低温水23と直接接触して冷却される。この時、前記加湿装置22によって空気の顕熱が水の潜熱に変換されていることにより、前記空気は低温水23との接触によって非常に高効率で凝縮冷却される。従って、前記直接冷却装置24に導かれた空気は、効果的な冷却と除湿が行われて、混合室26に導かれる。
一方、バイパス通路25に導かれた空気は、加湿されたままの状態で混合室26に導かれ、前記直接冷却装置24を経た空気と混合される。
この時、前記加湿装置22に導入される空気の温度と湿度が変化しても、直接冷却装置24とバイパス通路25に導入する空気の振り分けを変更することにより、混合室26の空気湿度は目的湿度(例えば60%)に保持され、且つ混合室26の空気温度は目的温度(例えば20℃)又は目的温度より低い温度に保持されるように、前記加湿装置22と直接冷却装置24の能力を決定する。
前記加湿装置22に供給される空気の湿度と温度が共に高い夏季の場合について、温度と湿度の関係を示す図2のグラフを参照して説明する。加湿装置22には外気給気と室内給気が取り入れられて、滴下器36から供給される水と接触し空気相対湿度が例えば70%に加湿されて室28に入る。続いて、流量調節手段29を調整することにより直接冷却装置24に導入される空気量が多く、バイパス通路25に導入される空気量が少なくなるように空気を振り分ける。
すると、直接冷却装置24では効率的な凝縮冷却によって目的温度より低い温度で且つ目的湿度より低い湿度の空気が得られるので、この低温・低湿度の空気が前記バイパス通路25を経た高温・高湿度の少量の空気と混合室26で混合されることによって、目的温度(例えば20℃)で且つ目的湿度(60%)の空気が得られるようになる。混合室26の空気が目的湿度で且つ目的温度を保持できる場合には、そのまま送風機10により被空調室2に供給されて室内換気が行われる。
また、前記加湿装置22に供給される図2の空気湿度が低く空気温度が高い場合には、前記と同様に加湿装置22により例えば70%の空気相対湿度に加湿した後、流量調節手段29によって直接冷却装置24に導入する空気量と、バイパス通路25に導入する空気量とが例えば同等になるように振り分ける。
すると、直接冷却装置24では効率的な凝縮冷却によって目的温度より低い温度で且つ目的湿度より低い湿度の空気が得られるので、この低温・低湿度の空気を前記バイパス通路25を経た高温・高湿度の空気と混合室26で混合することにより、目的温度で且つ目的湿度の空気が得られる。
上記したように、加湿装置22では空気の加湿が行われ、しかも空気の加湿を行うと空気の顕熱が水の潜熱に変換されることにより直接冷却装置24での凝縮冷却が高められて効率的な冷却と除湿が行われるようになるので、流量調節手段29によって直接冷却装置24とバイパス通路25に導入する空気の振り分けを調整すると、混合室26における空気を正確な目的温度と目的湿度に保持できるようになる。
更に、混合室26の空気を目的温度と目的湿度に保持できる範囲内において、バイパス通路25に流す空気量を最大にすることは、省エネルギー化を図る上で好ましい。
一方、前記加湿装置22に供給される空気の湿度が高く温度が低い場合は、前記加湿装置22による加湿を行うことなしに、混合室26での空気の湿度が目的湿度を保持できるように、流量調節手段29により直接冷却装置24に導入する空気量とバイパス通路25に導入する空気量とを調整する。この時、直接冷却装置24では冷却除湿のために空気温度を更に低下することになるために、混合室26の空気の温度は目的温度よりも低い温度となる。
このように、混合室26の空気温度が目的温度より低い場合には、下流の加熱装置27で空気を目的温度まで加熱する。そして、目的湿度と目的温度が保持された空気は送風機10により被空調室2に供給される。
従って、本発明では、混合室26の空気温度が目的温度より低い場合にのみ加熱装置27による空気の加熱を行うことで、常に目的温度と目的湿度の空気が得られるようになる。よって、簡単な装置構成で空気の温度と湿度を広範囲にしかも正確に調整することができ、更に、加熱装置27による再加熱を最小限に押えて省エネルギー化を図ることができる。
また、加湿装置22及び直接冷却装置24は、空気を通す充填物34,40に水35或いは低温水23を流下させて直接接触させる構成としてあるので、加湿装置22及び直接冷却装置24における空気の流動抵抗は小さく、よってファン動力を低減することができる。
また、前記加湿装置22、直接冷却装置24、バイパス通路25は、空気が通り抜けるのみであり空気の流動抵抗が小さいのでファン動力を小さくでき、また、加湿装置22では水35を流下させ、直接冷却装置24では低温水23を流下させる構成であるためポンプ圧力を高くする必要ないのでポンプ動力を小さくでき、よって、従来のような大きなファン動力やポンプ動力が不要であり、省エネルギー化を更に促進することができる。
なお、上記空調装置の形態では、加湿装置と直接冷却装置において、充填物に滴下器を用いて水或いは低温水を供給することにより、空気と水、空気と低温水を直接接触させる場合について例示したが、この方法以外でも空気と水、空気と低温水を直接接触させられる方法であれば種々の方法が採用でき、例えばポンプ動力を無視した場合には噴霧による方法も採用できること、加熱装置による空気の加熱にはボイラの蒸気を用いる以外にも種々の加熱源或いは加熱装置を用いることができること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明を実施する形態の一例を示す概略フロー図である。 本発明における温度と湿度の関係を示すグラフである。 従来における空調装置の一例を示す概略フロー図である。
符号の説明
20 空調装置
22 加湿装置
23 低温水
24 直接冷却装置
25 バイパス通路
26 混合室
27 加熱装置
29 流量調節手段
34 充填物
35 水
36 滴下器
38 水フィルタ
39 循環流路
40 充填物
41 滴下器
42 水冷却装置(氷蓄熱装置、冷凍機)
44 水フィルタ
45 循環流路

Claims (8)

  1. 空気に水を直接接触させて加湿を行う加湿装置と、該加湿装置で加湿した空気の一部を導入し露点以下の低温水と直接接触させて冷却を行う直接冷却装置と、前記加湿装置で加湿した空気の残りの空気を通すバイパス通路と、前記直接冷却装置からの空気とバイパス通路からの空気を導入して混合する混合室と、該混合室からの空気を導入して加熱する加熱装置と、前記直接冷却装置と前記バイパス通路に導く空気の流量を調節する流量調節手段と、を備えたことを特徴とする空調装置。
  2. 前記加湿装置に導入される空気の温度と湿度が変化しても、直接冷却装置とバイパス通路を通る空気の割合を変更することにより、混合室の空気の湿度は目的湿度に保持され、且つ前記混合室の空気の温度は目的温度又は目的温度より低い温度に保持されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の空調装置。
  3. 前記加湿装置は、加湿空間内に設けた充填物と、該充填物に水を滴下する滴下器と、前記加湿空間底部の水を前記滴下器に導く循環流路とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の空調装置。
  4. 前記循環流路に水フィルタを備えたことを特徴とする請求項3に記載の空調装置。
  5. 前記直接冷却装置は、冷却空間内に設けた充填物と、該充填物に低温水を滴下する滴下器と、前記冷却空間底部の低温水を導入して露点以下に冷却する水冷却装置と、該水冷却装置の低温水を前記滴下器に導く循環流路とを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の空調装置。
  6. 前記循環流路に水フィルタを備えたことを特徴とする請求項5に記載の空調装置。
  7. 前記水冷却装置は氷蓄熱装置であることを特徴とする請求項5又は6に記載の空調装置。
  8. 前記水冷却装置は冷凍機であることを特徴とする請求項5又は6に記載の空調装置。
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