JP2006336672A - ガソリン噴射ポンプ用シール - Google Patents
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Abstract
【課題】噴射ポンプ内で往復動する軸とハウジング間の環状空間に設けられ燃料とオイルとをシールするガソリン噴射ポンプ用シールにおいて、燃料としてガソリンをシールする場合であってもシール部およびリップ間腹部が膨潤することがなく、よって密封性が高く寿命が長いガソリン噴射ポンプ用シールを提供する。
【解決手段】ハウジング3に嵌合している第一金属環4と、第一金属環4に結合し反密封対象側Bに延び軸2と摺動自在に密接し主にオイルをシールするゴム状弾性体の第一シール部6と、第一金属環4とそれに嵌合している第二金属環5とに挟持され側面に切り欠き74を有する樹脂の第二シール部7と、第二シール部7の先端部73に結合し協働で軸2と摺動自在に密接し主に燃料をシールするゴム状弾性体の第三シール部8と、で構成することとした。
【選択図】図1
【解決手段】ハウジング3に嵌合している第一金属環4と、第一金属環4に結合し反密封対象側Bに延び軸2と摺動自在に密接し主にオイルをシールするゴム状弾性体の第一シール部6と、第一金属環4とそれに嵌合している第二金属環5とに挟持され側面に切り欠き74を有する樹脂の第二シール部7と、第二シール部7の先端部73に結合し協働で軸2と摺動自在に密接し主に燃料をシールするゴム状弾性体の第三シール部8と、で構成することとした。
【選択図】図1
Description
本発明は、噴射ポンプ内で往復動する軸とハウジング間との環状空間に設けられ、密封対象である燃料とオイルとをシールする2液シール用のガソリン噴射ポンプ用シールに関する。
従来、2液シール用のガソリン噴射ポンプ用シールは下記特許文献1に示されているように、密封対象側の燃料であるガソリンをシールする燃料シール部と反密封対象側のオイルをシールするオイルシール部とがゴム状弾性体で一体に成形されていた。
すなわち、図3に示す通り、ガソリン噴射ポンプ用シール100はハウジング101に嵌合している第一金属環103と、第一金属環103に接着し反密封対象側Bに延び軸102と摺動自在に密接するゴム状弾性体のオイルシール部104と、オイルシール部104と一体で成形され密封対象側Aに延び軸102と摺動自在に密接する内側シールリップ105と外側シールリップ106とを有する2段シールリップ構造の燃料シール部107とを備えていて、オイルシール部104が反密封対象側Bのオイルを主にシールし、燃料シール部107が密封対象側Aの燃料であるガソリンを主にシールしている。
しかし、この構成だと燃料シール部107がゴムで成形されているので、燃料の中でもゴムに対して攻撃性の強いガソリンをシールする場合、図4に示すように、燃料シール部107およびオイルシール部104と燃料シール部107との間のリップ間腹部108が大きく膨潤し、そのためリップ間腹部108が軸102にべた当たり状態となり密封性が低下する要因になると共に、リップ間腹部108の過大摩耗や破損に繋がりガソリン噴射ポンプ用シール100の寿命低下の要因になっていた。
本発明は以上の点に鑑みて、噴射ポンプに用いられるガソリン噴射ポンプ用シールにおいて、燃料としてガソリンをシールする場合であっても密封対象側のシール部およびリップ間腹部が膨潤することなく、よって密封性が高く寿命の長いガソリン噴射ポンプ用シールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るガソリン噴射ポンプ用シールは、噴射ポンプ内で往復動する軸とハウジング間の環状空間に設けられ燃料とオイルとをシールするガソリン噴射ポンプ用シールであって、前記ハウジングに嵌合している第一金属環と、該第一金属環に結合し反密封対象側に延び前記軸と摺動自在に密接し主にオイルをシールするゴム状弾性体の第一シール部と、前記第一金属環とそれに嵌合している第二金属環とに挟持され側面に切り欠きを有する樹脂の第二シール部と、該第二シール部の先端部に結合し協働で前記軸と摺動自在に密接し主に燃料をシールするゴム状弾性体の第三シール部と、を備えていることを特徴とするものである。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、上記構成を備えた本発明に係るガソリン噴射ポンプ用シールは、密封対象側をシールする第二シール部が樹脂で成形されているので耐燃料油制・対薬品性に優れ、燃料であるガソリンをシールしても膨潤することがなく、密封性が低下するのを防止することができる。
また、第二シール部の先端にはゴム状弾性体の第三シール部が結合し、第二シール部と第三シール部とが協働で軸に摺動自在に密接しガソリンをシールするので、第二シール部が軸作動時にゴム状弾性体よりも密着性で劣る樹脂で成形されていても密封性を確保することができると共に、軸に対して2段リップ状態で接触しているので軸作動時に第三シール部の接触状態を安定させることができる。
更に、第二シール部は、軸を反密封対象側から挿通するときに密封対象側に湾曲されているので、径方向への押圧力が確保されると共に、切り欠きが形成されているので柔軟性を有し剛性の高い樹脂を使用しても軸偏心時の追随性を確保することができる。
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示して説明する。ただし、この発明の範囲は、特に限定的記載がない限りは、この実施の形態に記載されている内容に限定する趣旨のものではない。
図1は、本発明に係るガソリン噴射ポンプ用シール1を噴射ポンプ内で往復動する軸2とハウジング3とで形成された環状空間に装着した状態を示した断面図であり、図2は、ハウジング3に装着されたガソリン噴射ポンプ用シール1に軸2が挿通される前の状態を示す断面図である。
ガソリン噴射ポンプ用シール1は、噴射ポンプに用いられ密封対象側Aに存在するガソリン等の燃料を高圧にしたものをシールする機能と、反密封対象側Bに存在する冷却や潤滑を目的としたオイルをシールする機能とを有している。
図2に示すようにガソリン噴射ポンプ用シール1は、第一金属環4と、第二金属環5と、第一シール部6と、第二シール部7と、第三シール部8と、を備えている。
第一金属環4は、ハウジング3の内周に嵌合している円筒部41と、円筒部41の反密封対象側B端部から内周側に向かって延びるフランジ部42からなり、断面略L字形状をしている。
第二金属環5は、第一金属環4の円筒部41の内周に嵌合している円筒部51と、円筒部51の反密封対象側B端部から内周側に向かって延びるフランジ部52からなり、断面略L字形状をしている。
第一シール部6は、第一金属環4のフランジ部42の内周側端部に加硫接着で結合しているシール固定部61と、シール固定部61から反密封対象側Bに延び外周側に径方向への押圧力を付与するスプリング11を装着するための凹部62Aが形成されているシール本体部62と、シール本体部62の内周側に形成されている断面三角形状のシールリップ63とがゴム状弾性体で一体に成形されている。
第二シール部7は、第一金属環4のフランジ部42と第一金属環4の円筒部41の内周面に円筒部51が嵌合している第二金属環5のフランジ部52とにより挟持されているシール本体部71と、シール本体部71より内周側に形成されているシールリップ72と、シールリップ72より更に内周側に形成されている先端部73とが樹脂であるPTFEで一体に成形されている。
また、シール本体部71の反密封対象側側面71Bの一部には断面三角形状の切り欠き74が形成されている。これは、図2に示すように反密封対象側Bから矢印方向に軸2が挿通され、図1に示すようにシール本体部71が密封対象側Aに湾曲した状態で第二シール部7が軸2に摺動自在に密接したときに、第二シール部7が柔軟性を有し軸2が偏心しても追随できるようにしたものである。
第三シール部8は、第二シール部7の先端部73に加硫接着で結合しているシール本体部81と、シール本体部81の先端部に形成されている断面三角形状のシールリップ82とがゴム状弾性体で一体に成形されている。
上記構成のガソリン噴射ポンプ用シール1を環状空間に装着するには、図2に示すように、第一金属環4の円筒部41をハウジング3の内周面に嵌合させた後に、軸2を反密封対象側Bから矢印X方向に挿通させて行う。
これにより図1に示すように、第一シール部6のシールリップ63が軸に摺動自在に密接する。また、軸2を反密封対象側Bから挿通しているので、第二シール部7はシール本体部71が密封対象側Aに湾曲し、その反力でシールリップ72が軸2に摺動自在に密接すると共に、第三シール部8のシールリップ82も軸2に摺動自在に密接する。
したがって、反密封対象側Bのオイルに対しては第一シール部6がシールし、密封対象側Aの燃料であるガソリンに対しては第二シール部7と第三シール部8とが協働でシールする。この場合に、第二シール部7は樹脂で成形されているので燃料がガソリンであっても膨潤することがなく、密封性の低下を防止することが可能となる。
更に、第二シール部7が樹脂で成形されているとゴム状弾性体より軸作動時に軸2との密着性が劣るが、第二シール部7より更に密封対象側Aにゴム状弾性体の第三シール部8が軸と摺動自在に密接しているので、これらが協働でシールし密封性の低下を防止することが可能となる。
また、第二シール部7のシールリップ72と第三シール部8のシールリップ82とが軸に接触する2段シールリップ構造となるので、軸作動時に第三シール部8の接触状態を安定させることが可能となる。
1 ガソリン噴射ポンプ用シール
2 軸
3 ハウジング
4 第一金属環
41,51 円筒部
42,52 フランジ部
5 第二金属環
6 第一シール部
61 シール固定部
62,71,81 シール本体部
63,72,82 シールリップ
7 第二シール部
73 先端部
74 切り欠き
8 第三シール部
11 スプリング
A 密封対象側
B 反密封対象側
2 軸
3 ハウジング
4 第一金属環
41,51 円筒部
42,52 フランジ部
5 第二金属環
6 第一シール部
61 シール固定部
62,71,81 シール本体部
63,72,82 シールリップ
7 第二シール部
73 先端部
74 切り欠き
8 第三シール部
11 スプリング
A 密封対象側
B 反密封対象側
Claims (1)
- 噴射ポンプ内で往復動する軸とハウジング間の環状空間に設けられ燃料とオイルとをシールするガソリン噴射ポンプ用シールであって、
前記ハウジングに嵌合している第一金属環と、該第一金属環に結合し反密封対象側に延び前記軸と摺動自在に密接し主にオイルをシールするゴム状弾性体の第一シール部と、前記第一金属環とそれに嵌合している第二金属環とに挟持され側面に切り欠きを有する樹脂の第二シール部と、該第二シール部の先端部に結合し協働で前記軸と摺動自在に密接し主に燃料をシールするゴム状弾性体の第三シール部と、を備えていることを特徴とするガソリン噴射ポンプ用シール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005158690A JP2006336672A (ja) | 2005-05-31 | 2005-05-31 | ガソリン噴射ポンプ用シール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005158690A JP2006336672A (ja) | 2005-05-31 | 2005-05-31 | ガソリン噴射ポンプ用シール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006336672A true JP2006336672A (ja) | 2006-12-14 |
Family
ID=37557406
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005158690A Pending JP2006336672A (ja) | 2005-05-31 | 2005-05-31 | ガソリン噴射ポンプ用シール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006336672A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000018393A (ja) * | 1998-07-01 | 2000-01-18 | Nok Corp | 密封装置及び密封装置の製造方法 |
JP2002013642A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-01-18 | Nok Corp | 密封装置 |
-
2005
- 2005-05-31 JP JP2005158690A patent/JP2006336672A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002013642A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-01-18 | Nok Corp | 密封装置 |
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