JP2006336498A - 内燃機関の燃焼状態診断装置 - Google Patents

内燃機関の燃焼状態診断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】クランク角センサの角度信号の周期ばらつきを補正する制御が完了状態にない場合において発生する失火誤判定を防ぎ、全回転数域で高い失火検出率を確保可能とする。
【解決手段】ピッチエラーの補正回数が特定回数に到達した場合にはピッチエラー補正完了と判定し、達しない場合は未完了状態と判定する。ピッチエラー補正未完了判定時には、異常燃焼判定値を特定の比率で上方へ補正する、もしくは燃焼状態パラメータを特定比率で下方へ補正する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、内燃機関(エンジン)の燃焼状態診断装置に係り、特に、エンジン回転数変動よりエンジンの燃焼状態を検出し、間接的に失火を検出する内燃機関の燃焼状態診断装置に関する。
従来より、エンジンの燃焼によって発生するトルクとエンジン回転数(回転速度)との関係を利用して、エンジン回転数を計測することによって燃焼状態を検出し、間接的に失火を検出する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
この技術は、前回の点火から今回の点火までの1点火サイクル内の少なくとも2点以上でエンジンの回転速度を検出し、回転速度の差により、1点火サイクル内におけるエンジン回転速度の変動値を逐次求め、逐次求められた回転速度変動値を統計的に演算処理し、該演算処理の結果を用いてエンジンの燃焼状態の判定を行うものである。
特開昭58−51243号公報
しかしながら、回転速度変動値を利用した診断技術では、エンジンクランク軸に設けられたクランク角度センサが出力する信号の周期により、回転速度の演算するため、クランク角度センサ信号の周期誤差(以下ピッチエラーと称す)が大きいと、安定してエンジンが回転している状態でも演算される回転速度は変動し、回転速度の微分値である燃焼状態パラメータのレベルが大きくなる。その結果、正常燃焼状態でも燃焼状態パラメータが異常燃焼判定値を超え、失火の誤判定が発生してしまう。
このため、燃焼状態診断装置には、これらピッチエラーによる失火誤判定を防止するため、ピッチエラー量を補正するピッチエラー補正制御が採用されている。
ピッチエラー補正制御とは、正常燃焼状態での定常運転時や、減速燃料カット中に、各気筒毎に検出されるクランク角度の周期が同一となる様に補正するものである。この補正は、フィルタリングにより徐々に補正する方法が一般的である。
そのため、ピッチエラー補正制御が採用されていても、補正が完了するまでの間は、失火誤判定を生じやすい状態が存在する。言い換えれば、従来の技術では、ピッチエラー補正が完了するまでの間は、ピッチエラーの影響により、正常燃焼状態を誤って失火と判定してしまう問題が存在する。
この問題は、S/N比(シグナルとノイズの比率)の比較的小さい高回転数領域で発生しやすいことから、これまでこの領域では、失火検出用の異常燃焼判定値を低く設定できず、その結果、一部の運転領域では、高い失火検出性を確保できない可能性があった。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、エンジンの燃焼状態診断において、クランク軸の回転所要時間の計測に用いるクランク角度センサの周期誤差を補正する制御が完了状態にない場合において発生する失火誤判定の解消し、全回転数領域で高い失火検出性の確保できる内燃機関の燃焼状態診断装置を提供することにある。
前記目的を達成するべく、本発明による内燃機関の燃焼状態診断装置は、基本的には、クランク角検出手段が出力するクランク角度信号から内燃機関のクランク軸が所定角度を回転する経過時間を測定し、所定条件成立時に前記クランク角度信号の周期誤差を補償するピッチエラー補正量を求め、当該ピッチエラー補正量に従って前記経過時間のピッチエラー補正を行い、前記経過時間から内燃機関の燃焼状態を検出するための燃焼状態パラメータを演算し、前記燃焼状態パラメータを異常燃焼判定値と比較して異常燃焼の有無を判定する内燃機関の燃焼状態診断装置であって、前記経過時間のピッチエラー補正が完了したか否かを判定するピッチエラー補正完了判定手段と、前記ピッチエラー補正完了判定手段によりピッチエラー補正が完了状態にないと判定された場合には、前記異常燃焼判定値を上方補正するか、前記燃焼状態パラメータを下方補正するかの少なくとも何れか一方を行う演算手段とを有し、ピッチエラー補正未完了時には、上方補正された異常燃焼判定値と、下方補正された燃焼状態パラメータの少なくとも何れか一方を用いて異常燃焼の有無を判定する。
本発明による内燃機関の燃焼状態診断装置は、好ましくは、前記ピッチエラー補正完了判定手段は、クランク角信号周期のピッチエラー補正を実施した回数が所定値以上となった場合に、ピッチエラー補正完了と判定する。
本発明による内燃機関の燃焼状態診断装置は、好ましくは、前記ピッチエラー補正完了判定手段は、ピッチエラー補正完了の判定値を、内燃機関に接続されるトランスミッションがオートマチックトランスミッションとマニュアルトランスミッションとで個別に設定する。
本発明による内燃機関の燃焼状態診断装置は、好ましくは、前記演算手段は、ピッチエラー補正未完了時には前記異常燃焼判定値を特定比率で上方へ補正する。
本発明による内燃機関の燃焼状態診断装置は、好ましくは、前記燃焼状態判定値を特定比率で補正する補正係数は、内燃機関の回転数の関数である。
本発明による内燃機関の燃焼状態診断装置は、好ましくは、前記演算手段は、ピッチエラー補正未完了時には前記燃焼状態パラメータを特定比率で下方へ補正する。
本発明による内燃機関の燃焼状態診断装置は、好ましくは、前記燃焼状態パラメータを特定比率で補正する補正係数は,内燃機関の回転数の関数である。
本発明による内燃機関の燃焼状態診断装置は、好ましくは、ピッチエラー補正未完了時の異常燃焼判定値補正と燃焼状態パラメータ補正は、許可条件により任意に選択できる。
本発明による内燃機関の燃焼状態診断装置は、好ましくは、ピッチエラー補正未完了時の前記異常燃焼判定値または前記燃焼状態パラメータの補正は、内燃機関回転数が所定回転数以上である場合に限って行う。
本発明による燃焼状態診断装置では、クランク角度センサのピッチエラー補正が完了状態にない場合には、異常燃焼判定値もしくは燃焼状態パラメータを特定比率で上方もしくは下方へ補正するため、演算回転数ばらつきによる失火誤判定を解消できる。本発明による燃焼状態診断装置は、ピッチエラー補正未完了状態時に発生する失火誤判定の対策を、クランク角度センサの製造誤差を狭める方策ではなく、制御構築により実現している。
本発明に係る内燃機関の燃焼状態診断装置の一実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、内燃機関の燃焼状態診断装置が適用された車載用エンジンの概略構成図である。
図1において、エンジン10は、燃焼室214を有する。エンジン10には点火プラグ2011を含む点火装置201が設けられてている。エンジン10の吸気通路220には、エアクリーナ200、スロットル弁213、エアフロセンサ204が順に接続されている。
エアクリーナ200から取り込まれる空気は、スロットル弁213によってその流量を調整され、その後、エアフロセンサ204によってそこを通過する流量を計測され、燃料噴射弁202から所定の角度をもって吸気通路220内に噴射される燃料と混合されて各気筒(#1、#2、#3、#4)の燃焼室214に供給される。
エンジン10の排気通路230には、空燃比センサ205、三元触媒206等が設けられており、排気ガスは、三元触媒206で浄化された後に、大気に排出される。
燃料タンク209内の燃料は、燃料ポンプ210によって、吸引・加圧された後、プレッシャーレギュレータ211を備えた燃料配管系212を通って燃料噴射弁202の燃料入口に導かれ、余分な燃料は、燃料タンク209に戻される。
なお、本実施形態では直列4気筒エンジンを例にとって説明するが、それに限られるわけではないことは勿論である。
点火装置201による点火時期、燃料噴射弁202による燃料噴射量(空燃比)等の制御を行うべく、それ自体の構成はよく知られている電子制御式のコントロールユニット207が備えられている。
コントロールユニット207は、MPU2071、ROM2072、RAM2073、クロック信号発生回路2074、タイマ/カウンタ回路2075、I/Oインターフェース部2076、出力回路2078、デジタル入力部2079、A/D変換器2077、アナログ入力部2080を含む。
コントロールユニット207にはエアフロセンサ204により検出される吸入空気量(Qa)に応じた信号と、クランク角センサ203により検出されるクランク軸208の回転数(エンジン回転数(Ne))を示す信号と、空燃比センサ205により検出される空燃比に応じた信号等が供給される。
コントロールユニット207は、それらの信号に基づいて、点火時期制御、燃料噴射(空燃比)制御等を行うと共に、燃焼状態の診断(失火等、異常燃焼の有無の判定)を行う。つまり、コントロールユニット207がコンピュータプログラムを実行することにより、燃焼状態診断装置が具現化される。
次に、コントロールユニット207が実行する燃焼状態診断プログラム(燃焼状態診断装置)の機能ブロックを、図2を参照して説明する。
燃焼状態診断装置は、所要時間計測手段101と、ピッチエラー補正量演算手段102と、燃焼状態パラメータ演算手段103と、ピッチエラー補正完了判定手段104と、異常燃焼判定値演算手段105と、異常燃焼状態判定手段106と、補正係数演算手段107とを備える。
所要時間計測手段101は、クランク角センサが出力するクランク角度信号よりクランク軸208が所定角度を回転するのに要する所要時間を計測する。
ピッチエラー補正量演算手段102は、正常燃焼状態での定常運転時や減速燃料カット中に、各気筒毎に検出されるクランク角度の周期が同一となるようにピッチエラー補正量(ピッチエラー補正係数)を演算する。ピッチエラー補正量演算手段102によるピッチエラー補正の実施回数はバックアップ保存される。
ピッチエラー補正完了判定手段104は、ピッチエラー補正が完了したか否かを判定する。ピッチエラー補正が完了したか否かを判定は、ピッチエラー補正量演算手段102がクランク角信号周期のピッチエラー補正を実施した回数が所定値以上となったか否かにより判定する。つまり、ピッチエラー補正実施回数が所定値以上になれば、ピッチエラー補正完了と判定する。
補正係数演算手段107は、ピッチエラー補正未完了時の補正係数を演算する。ピッチエラー補正未完了時補正係数には、燃焼状態パラメータを補正する補正係数と、異常燃焼判定値を補正する補正係数とがある。
燃焼状態パラメータ演算手段103は、所要時間計測手段101によって計測された所要時間と補正係数演算手段107によって演算されたピッチエラー補正未完了時補正係数から燃焼状態パラメータを演算する。燃焼状態パラメータは、ピッチエラー補正未完了時には、ピッチエラー補正未完了時補正係数による特定比率で下方へ補正される。
異常燃焼判定値演算手段105は、エンジン回転数、エンジン負荷および補正係数演算手段107によって演算されたピッチエラー補正未完了時補正係数から異常燃焼判定値を演算する。異常燃焼判定値は、ピッチエラー補正未完了時には、ピッチエラー補正未完了時補正係数による特定比率で上方へ補正される。
燃焼状態パラメータ演算手段103によるピッチエラー補正未完了時の燃焼状態パラメータ補正と、異常燃焼判定値演算手段105によるピッチエラー補正未完了時の異常燃焼判定値補正は、許可条件により任意に選択できることができる。
燃焼状態判定手段106は、燃焼状態パラメータ演算手段103によって演算された燃焼状態パラメータと異常燃焼判定値演算手段105によって演算された異常燃焼判定値に基づいて失火等の異常燃焼の有無を判定する。本実施形態では、燃焼状態判定手段106は、ピッチエラー補正未完了時には、特定比率で上方へ補正された異常燃焼判定値と、特定比率で下方へ補正された燃焼状態パラメータの少なくとも何れか一方を用いて異常燃焼の有無を判定する。
ここで、本実施形態の燃焼状態診断の前提となる事実およびそれに基づく考察から説明する。
図3は、エンジンのクランク角度に対する回転数の変化を示している。図3において、実線は第3気筒#3において失火した時の回転数変化を、破線は燃焼状態が正常であるときの回転数変化を各々示している。
まず、各気筒(#1、#2、#3、#4)毎に設定される所定クランク角度による回転数計測区間(以下、ウインドウ幅と称す)について説明する。クランク角センサ203の基準信号REFにより、各気筒のTDC(ピストン上死点)を検出する。該TDCからクランク角センサ203によるクランク角度信号POSを用いて第一のクランク角度を求め、ウインドウ開始点Wsとする。ウインドウ開始点Wsから同じクランク角度信号POSを用いて第二のクランク角度を求め、第一のクランク角度から第二のクランク角度までをウインドウ幅Wとする。
そして、ウインドウ幅Wの経過時間(クランク軸が所定角度を回転するに要する所要時間)Twを計測し、経過時間Twより気筒毎のピッチエラー補正係数FCPECnを演算する。ただし、ピッチエラー補正係数FCPECnの演算は、当該補正係数の演算条件が成立した時のみ行う。
今、点火サイクルにある気筒のウインドウ経過時間をTw[i]、その気筒のピッチエラー補正係数をFCPEC[i]とすると、下記の式(1)より、ピッチエラー補正後のウインドウ経過時間TMw[i]を演算する。
TMw[i] = Tw[i](1+FCPEC[i]・Fk) …式(1)
但し、Tw[i] :現在点火サイクルにある気筒のウインドウ幅Wのピッチエラー 補正後の経過時間(補正ウインドウ経過時間)
FCPEC[i]:現在点火サイクルにある気筒のピッチエラー補正係数
Fk :係数
次に、式(1)で求めたウインドウ経過時間TMw[i]により、燃焼状態パラメータD1A1を下記の式(2)より求める。
D1A1 =(TMw[i]−TMw[i−1])/TMw3 [i]・k …式(2)
但し、D1A1 :燃焼状態パラメータ
TMw[i] :現在点火サイクルにある気筒の補正ウインドウ経過時間
TMw[i−1]:前回点火サイクルにある気筒の補正ウインドウ経過時間
k :演算係数
図4は、第1気筒#1が失火した場合のウインドウ経過時間Tw[i]と、式(2)で求まる燃焼状態パラメータD1A1の挙動を示している。なお、ウインドウ幅=120°(CA)、エンジン回転数=4000r/minの場合である。
エンジンの燃焼状態が正常な時は、各気筒のウインドウ経過時間が略等しいため、燃焼状態パラメータD1A1は略0を示すが、失火した時は失火気筒のトルク発生がなくなり回転数が低下するため、図4(A)に示される如くに、ウインドウ経過時間Tw[i]の値は大きくなる。この時、燃焼状態パラメータD1A1は、図4(B)に示されるように、ある正の値を示す。そこで、燃焼状態パラメータD1A1を予め設定した値(異常燃焼判定値)と比較することによって,失火気筒の有無を判定することができる。
具体的には、図5に示すように、燃焼状態パラメータD1A1と、予め設定された異常燃焼判定値D1CTHとを比較し、D1A1≧D1CTHの時には、失火と判定して失火カウンターCMFTLBをカウントアップし、D1A1<D1CTHの時には、正常燃焼状態として失火カウントアップを行わない。その失火カウンターCMFTLBのカウント数が予め設定した値(MIL点灯しきい値)以上になると、メータパネル上の警告ランプ(MIL)を点灯させ、ドライバーに警告する。
図6は、ピッチエラー補正未実施状態で発生する失火誤判定の実例を示している。図6は、ピッチエラー補正未実施状態(補正値=0)で、6000r/minまで緩加速した時の燃焼状態パラメータD1A1の挙動を示したもので、クランク角センサのピッチエラーが大きい車輌では、S/N比の低い高回転数領域で、正常燃焼状態にもかかわらず燃焼状態パラメータD1A1のレベルが大きくなり、その結果、異常燃焼判定値D1CTHを越えて失火誤判定に至っている。
この領域で運転し続けることにより、失火カウンターCMFTLBはMIL点灯レベルにまで到達し、MIL誤点灯に至る。
図7は、ピッチエラー補正を実施した状態で、前記同様、正常燃焼状態で6000r/minまで緩加速した時の燃焼状態パラメータD1A1の挙動を示している。この場合、ピッチエラー補正により、エンジン回転のばらつきが抑えられたことで、燃焼状態パラメータD1A1のレベルも低くなり、異常燃焼判定値D1CTHを越えることがないため、失火の誤判定も発生しない。
このことから、ピッチエラー補正未完了状態に発生する失火の誤判定を解決する方策のひとつとして、ピッチエラー補正未完了時は、異常燃焼判定値D1CTHを特定比率で上方へ補正すること、および、燃焼状態パラメータD1A1を特定比率で下方へ補正することが挙げられる。
すなわち、ピッチエラー補正未完了状態時のみ、異常燃焼判定値D1CTH、または、燃焼状態パラメータD1A1を特定の係数で補正することにより、燃焼状態パラメータD1A1が異常燃焼判定値D1CTHを超えることがなくなり、失火の誤判定を対策できる。
そのためには、ピッチエラー補正が完了したか否かを判定する必要がある。次に、その手法について説明する。
図8は、正常燃焼状態で6000r/minにおける、ピッチエラー補正実施回数と燃焼状態パラメータD1A1のレベルの関係を示している。前にも説明したように、ピッチエラー補正はフィルタリングにより徐々に補正されてゆくため、ピッチエラー補正の実施回数が増える毎にピッチエラーが補正され、燃焼状態パラメータD1A1のレベルが特定の値に収束する。
そのため、安定したレベルをピッチエラー補正完了状態とし、補正完了の判定はピッチエラー補正回数が特定値以上となったときに行う。また、ピッチエラー補正完了判定の判定値は、エンジンに接続されているトランスミッションの種類(AT/MT)によって収束性が異なることから、別設定できるようにする。
下記に具体的な式を示す。
ピッチエラー補正完了判定:SMCOUNT≧KSMFIN
ピッチエラー補正未完了判定:SMCOUNT<KSMFIN
ここで、SMCOUNTはピッチエラー補正を実施した回数、KSMFINはピッチエラー補正完了判定値である。
次に、ピッチエラー補正未完了状態時の異常燃焼判定値の補正に関し、その手法を説明する。
ピッチエラー補正未完了状態時はピッチエラーの影響で燃焼状態パラメータレベルが大きくなり、異常燃焼判定値D1CTHを超えて失火誤判定に至っているため、図9に示すように、ピッチエラー補正未完了状態時のみ、異常燃焼判定値D1CTHを特定の係数により燃焼状態パラメータよりも大きい値まで引き上げる。
具体的には、異常燃焼判定値D1CTHは、エンジン回転数とエンジン負荷から設定された値を基本値としており、それに前記ピッチエラー補正未完了時の補正を追加する形とする。式(3)にその計算式を示す。
D1CTH=MDTHC・CMPSMC1 …式(3)
但し、MDTHC :エンジン回転数と負荷から求まる基本の異常燃焼判定値
CMPSMC1 :ピッチエラー補正未完了時係数1
ピッチエラー補正未完了時係数CMPSMC1は、下記により求める。
条件(A) :SMCOUNT≧KSMFIN
条件(A)成立時 :CMPSMC1=1.0
条件(A)不成立時:CMPSMC1=KD1CSMK1
KD1CSMK1は、図10に示されているように、エンジン回転数により要求値が異なるため、エンジン回転数の関数とする。
次に、ピッチエラー補正未完了状態時の燃焼状態パラメータD1A1の補正に関し、その手法を説明する。
ピッチエラー補正未完了状態時は、ピッチエラーの影響で燃焼状態パラメータのレベルが大きくなり、異常燃焼判定値D1CTHを超えて失火誤判定に至っているため、ピッチエラー補正未完了状態時のみ、図11に示すように、燃焼状態パラメータD1A1を特定の係数により異常燃焼判定値よりも小さい値まで引き下げる。
具体的には、クランク軸角度から設定されるウインドウの経過時間変化より、前述の式(2)に従って燃焼状態パラメータを算出するが、それに、ピッチエラー補正未完了時の補正を追加する形とする。その計算式を式(4)に示す。
D1A1=(Tw[i]−Tw[i−1])/Tw3 [i]・k・CMPSMC2…式(4)
但し、 D1A1 :燃焼状態パラメータ
Tw[i] :現在点火サイクルにある気筒のウインドウW経過時間
Tw[i−1] :前回点火サイクルにある気筒のウインドウW経過時間
k :演算係数
CMPSMC2:ピッチエラー補正未完了時係数2
ピッチエラー補正未完了時係数CMPSMC2は、下記により求める。
条件(A) :SMCOUNT≧KSMFIN
条件(A)成立時 :CMPSMC2=1.0
条件(A)不成立時:CMPSMC2=KD1CSMK2
KD1CSMK2は、図12に示されるように、エンジン回転数により要求値が異なるため、エンジン回転数の関数とする。
コントロールユニット207が実行する燃焼状態診断ルーチンの一例を、図13、図14、図15に示すフローチャートを参照して説明する。この燃焼状態診断ルーチンは点火毎に繰り返し実行される。
まず、ウインドウ経過時間(所定クランク角度を回転するのに要した所要時間)Tw[i]を測定する(ステップ801)。
次に、ピッチエラー(クランク角度センサの周期ばらつき)補正の演算条件が成立しているか否かを判別する(ステップ802)。補正演算条件は、正常燃焼状態での定常運転や減速燃料カットを行う条件が成立したことである。
補正演算条件成立時には、ピッチエラー補正係数FCPECnを演算し(ステップ804)、補正演算回数のカウント値(SMCOUNT)を1つカウントアップし(ステップ806)、ステップ807へ進む。
これに対し、補正演算条件不成立時には、ピッチエラー補正係数FCPECn=0とし(ステップ803)、補正演算回数のカウント値(SMCOUNT)をカウントアップせずに(ステップ805)、ステップ807に進む。
ステップ807では、ステップ803あるいは804で算出したピッチエラー補正係数FCPECnにより、前記Tw(i)に対しピッチエラーを補正したウインドウ経過時間TMw[i]を演算する。
次に、ピッチエラー補正が完了したか否かをピッチエラー補正の演算回数カウント値(SMCOUNT)から判定する(ステップ808)。
(SMCOUNT<KSMFIN)成立時、つまり、ピッチエラー補正未完了時には、ピッチエラー未完了時補正係数の適用回転数条件(NDATA≧D1CSMN)が成立したか否かを判断する。
これは、ピッチエラー未完了時の失火誤判定は、特定の回転数以上で発生することから、補正領域を限定するための条件であり、(NDATA≧D1CSMN)成立時には、ピッチエラー補正未完了時係数cmpsmc1=KD1CSMK1、cmpsmc2=KD1CSMK2とする(ステップ811)。
これに対し、(SMCOUNT<KSMFIN)不成立時(ピッチエラー補正完了判定時)、あるいは(NDATA≧D1CSMN))不成立時には、ピッチエラー未完了時係数cmpsmc1およびcmpsmc2ともに1.0(補正なし)とする(ステップ810)。
次に、診断条件が成立しているか否かを判別する(ステップ812)。診断条件不成立時にはこのルーチンを終了する。
これに対し、診断条件成立時には、式(4)より燃焼状態パラメータD1A1を演算し(ステップ813)、式(3)により異常燃焼判定値D1CTHを演算する(ステップ814)。
そして、燃焼状態パラメータD1A1と異常燃焼判定値D1CTHの比較を行い、異常燃焼(失火)判定を行う(ステップ816)。燃焼状態パラメータD1A1≧異常燃焼判定値D1CTHの場合には、異常燃焼(失火)が発生していると判断し、失火カウンターを1つカウントアップし、このルーチンを終了する。また、燃焼状態パラメータD1A1≧異常燃焼判定値D1CTHが不成立時もこのルーチンを終了する。
図16は、ピッチエラー補正未実施状態(補正値=0)で、6000r/minまで加速した時の燃焼状態パラメータD1A1の挙動を示している。
従来、クランク角センサの周期ばらつきの大きい車輌にて、このモード運転を行った場合、周期ばらつきの影響により、燃焼状態パラメータのレベルが大きくなり、異常燃焼判定値を越えて失火誤判定していたが、本実施形態では、ステップ807にてピッチエラー補正未完了状態と判定され、異常燃焼判定値および、燃焼状態パラメータに補正係数cmpsmc1またはcmpsmc2が加味され、この結果、燃焼状態パラメータが異常燃焼判定値を越えることがなく、失火誤判定の発生がないことが理解されよう。
この結果、本実施形態の燃焼状態診断装置では、ピッチエラー補正未完了状態時においても全回転数領域で失火の誤判定が発生しないことから、ピッチエラー補正完了後は異常燃焼判定値を低く設定でき、その結果、全回転数域で高い失火検出性をも確保可能となる。言いかえれば、失火の誤判定対策と失火検出率確保の両立が可能である。
本発明に係る燃焼状態診断装置のー実施形態を、それが適用された車載用エンジンと共に示す概略構成図。 車載用エンジンのコントロールユニットが実行する燃焼状態診断内容を示す機能ブロック図。 失火時のエンジン回転数のクランク角度に対する変化を示した表図。 気筒#1の失火時におけるウインドウ経過時間(A)と燃焼状態パラメータ(B)の変化を示す表図。 失火判定および失火カウントを示す表図。 ピッチエラー補正未実施状態において失火誤判定が生じる原因等を示すタイムチャート。 ピッチエラー補正実施後状態では失火誤判定が生じない等を示すタイムチャート。 ピッチエラー補正実施回数に対する燃焼状態パラメータD1A1のレベル変化を示す表図。 ピッチエラー補正未完了時における異常燃焼判定値の補正を示すタイムタイムチャート。 エンジン回転数に対するピッチエラー補正未完了時補正係数1の一例を示す表図。 ピッチエラー補正未完了時における燃焼状態パラメータの補正を示すタイムタイムチャート。 エンジン回転数に対するピッチエラー補正未完了時補正係数2の一例を示す表図。 コントロールユニットが実行する燃焼状態診断ルーチンの一例の前段部分を示すフローチャート。 コントロールユニットが実行する燃焼状態診断ルーチンの一例の中段部分を示すフローチャート。 コントロールユニットが実行する燃焼状態診断ルーチンの一例の後段部分を示すフローチャート。 本発明実施形態における作用を示すタイムタイムチャート。
符号の説明
10 :エンジン
101:所要時間計測手段
102:ピッチエラー補正量演算手段
103:燃焼状態パラメータ演算手段
104:ピッチエラー補正完了判定手段
105:異常燃焼判定値演算手段
106:異常燃焼判判定手段
107:補正係数演算手段
200:エアークリーナ
201:点火装置
202:燃料噴射弁
203:クランク角センサ
204:エアフロセンサ
205:空燃比センサ
206:触媒
207:コントロールユニット
208:クランク軸
209:燃料タンク
210:燃料ポンプ
211:プレッシャーレギュレータ
212:燃料管
213:スロットル弁
214:燃焼室

Claims (9)

  1. クランク角検出手段が出力するクランク角度信号から内燃機関のクランク軸が所定角度を回転する経過時間を測定し、所定条件成立時に前記クランク角度信号の周期誤差を補償するピッチエラー補正量を求め、当該ピッチエラー補正量に従って前記経過時間のピッチエラー補正を行い、前記経過時間から内燃機関の燃焼状態を検出するための燃焼状態パラメータを演算し、前記燃焼状態パラメータを異常燃焼判定値と比較して異常燃焼の有無を判定する内燃機関の燃焼状態診断装置であって、
    前記経過時間のピッチエラー補正が完了したか否かを判定するピッチエラー補正完了判定手段と、前記ピッチエラー補正完了判定手段によりピッチエラー補正が完了状態にないと判定された場合には、前記異常燃焼判定値を上方補正するか、前記燃焼状態パラメータを下方補正するかの少なくとも何れか一方を行う演算手段と、を有し、
    ピッチエラー補正未完了時には、上方補正された異常燃焼判定値と、下方補正された燃焼状態パラメータの少なくとも何れか一方を用いて異常燃焼の有無を判定することを特徴とする内燃機関の燃焼状態診断装置。
  2. 前記ピッチエラー補正完了判定手段は、クランク角信号周期のピッチエラー補正を実施した回数が所定値以上となった場合に、ピッチエラー補正完了と判定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃焼状態診断装置。
  3. 前記ピッチエラー補正完了判定手段は、ピッチエラー補正完了の判定値を、内燃機関に接続されるトランスミッションがオートマチックトランスミッションとマニュアルトランスミッションとで個別に設定することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の燃焼状態診断装置。
  4. 前記演算手段は、ピッチエラー補正未完了時には前記異常燃焼判定値を特定比率で上方へ補正することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の内燃機関の燃焼状態診断装置。
  5. 前記燃焼状態判定値を特定比率で補正する補正係数は、内燃機関の回転数の関数であることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の燃焼状態診断装置。
  6. 前記演算手段は、ピッチエラー補正未完了時には前記燃焼状態パラメータを特定比率で下方へ補正することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の内燃機関の燃焼状態診断装置。
  7. 前記燃焼状態パラメータを特定比率で補正する補正係数は、内燃機関の回転数の関数であることを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の燃焼状態診断装置。
  8. ピッチエラー補正未完了時の異常燃焼判定値補正と燃焼状態パラメータ補正は、許可条件により任意に選択できることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の内燃機関の燃焼状態診断装置。
  9. ピッチエラー補正未完了時の前記異常燃焼判定値または前記燃焼状態パラメータの補正は、内燃機関回転数が所定回転数以上である場合に限って行うことを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の内燃機関の燃焼状態診断装置。
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