JP2006335732A - 血小板凝集抑制組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 現在、医薬品が血栓の生成予防に使用されてはいるものの、血栓除去にあまり著しい効果を現わすことが無く、深刻な副作用を誘発する場合があるため、最近では、医薬品による治療よりは食生活を通じて病気を予防し、体質を調節又は活性化させる機能を持った成分又は食品成分に対する研究も注目されるようになってきている。本発明は、幅広い飲食品に使用可能な血小板凝集抑制組成物及びそれを含有する飲食品を提供することを目的とする。
【解決手段】 エラエオカルプシン、ケブラグ酸、ゲラニイン及びコリラギンからなる群から選択される少なくとも1つを、有効成分として含有することにより、上記課題を解決する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、エラエオカルプシン(Elaeocarpusin)、ケブラグ酸(Chebulagic acid)、ゲラニイン(Geraniin)及びコリラギン(Corilagin)からなる群から選択される少なくとも1つを、有効成分として含有する血小板凝集抑制組成物、及びそれを含有する飲食品、飼料、医薬部外品、医薬品に関するものである。
血栓は、フィブリノーゲンというタンパク質が活性化され、フィブリンに転換されながら、血小板、白血球等と共に、不溶性の重合体となって血管の内壁に固まってできる。身体が正常なときには、この血栓のもととなるフィブリンを溶かす働きをする線溶酵素が血栓予防をするが、線溶酵素が不足するとフィブリンを溶解できなくなり、血栓ができるようになる。
形成された血栓は血管に沈着し、血管の断面積を減少させ、血液の循環を阻害し、その結果、血液が細胞及び組織で栄養分と酸素を正常に供給することができず、また、細胞及び組織の老廃物を排出できなくなり、毒性物質が蓄積される等の問題点が発生するようになる。
血管の中で、血栓といわれる血液の固まりが引き起こす症状を広義の血栓症(以下、単に「血栓症」と記載した場合は、広義の血栓症をいう)と呼び、血栓が原因になって起こる病態は狭義の血栓症と塞栓症に分けられる。狭義の血栓症は血栓が形成個所で血流を部分的に又は完全に閉塞することによる症状で、塞栓症は血栓が形成個所から剥がれて血流によって移動し、他の個所で血流を部分的に又は完全に閉塞することによって起こる病態のことを指す。
このような血栓症は血栓が生じた血管の部位によって多様な疾病を誘発するようになる。その中でも特に脳血管や心臓血管に生じた場合には脳卒中、脳出血、脳梗塞、心不全症、心筋梗塞、心臓麻痺等深刻な症状が発生し、半身不随を引き起こし、ひどい場合には死亡することもある。
現在、血栓症を解決するために、血栓の生成を抑制する抗血栓剤及び血栓形成予防剤と、生成された血栓を溶解させる血栓溶解剤の研究開発が主に行われている。
抗血栓剤又は血栓形成予防剤としては、血管壁への血小板の付着を阻害することで血液の凝固を阻害するアスピリンと、体内の内因性血液凝固経路を遮断するヘパリン(Heparin)、クマリン(Coumarin)等が現在臨床で使われている。また最近はエイコサペンタエン酸(EPA)、プロスタサイクリン(Prostacycline;PG12)誘導体等が商品化されている。しかし、これら薬剤は特異性がないため、生体内においては血栓以外の部分にも影響を及ぼし、生体内に残存した場合、出血等を引き起こす可能性がある。その他に、ヒルジン(Hirudin)、合成抗トロンビン(Synthetic antithrombin)、チクロピジン(Ticlopidin)等の抗血栓活性も報告されているが、まだ実用化には至っていない。
血栓溶解剤としては、ストレプトキナーゼ(Streptokinase)、ウロキナーゼ(Urokinase)のようなプラスミノゲンアクチベーター(Plasminogen activator)を血栓が生成された患者に静脈注射して、体内の血栓溶解系を活性化する治療法が一般的に使われている。これらが血栓を溶解させる効果は、幾多の臨床実験で立証されたが、抗血栓剤又は血栓形成予防剤と同様、血栓に対する特異性が無く、血栓を治療する間に全身出血する等の副作用がある。また組織型プラスミノゲンアクチベーター(tissue−type plasminogen activator,tPA)は血栓に対する選択性が高く、理想的な血栓溶解剤と考えられたが、実際に臨床治療に適用した結果、程度の差はあるが相変らず全身出血等の副作用があった。また血液内での半減期が非常に短く、薬効の持続時間が短いため、体内で薬効を維持するためには投与量が多くなければならず、そのため治療費用が従来の血栓溶解剤に比べ非常に高いという問題点がある。
このような医薬品が血栓の生成予防に使用されてはいるものの、血栓除去にあまり著しい効果を現わすことが無く、深刻な副作用を誘発する場合があるため、最近では、医薬品による治療よりは食生活を通じて病気を予防し、体質を調節又は活性化させる機能を持った成分又は食品成分に対する研究も注目されるようになってきている。
食品成分としては、ナットウキナーゼや多価不飽和脂肪酸、グルコサミン、タマネギの薄皮(例えば、特許文献1参照。)等の素材が知られているが、風味や性状等に問題があり、幅広く食品に応用できなかった。
また、最近では、キウイフルーツ抽出物(例えば、特許文献2参照。)についての特許が公開されたが、中性域での活性が弱いという欠点がある。
特開2002−171934号公報(第2頁) 特開2003−171294号公報(第2頁−5頁)
たとえ抗血小板活性が期待できる食品・食品成分を見出したとしても、風味や性状等に難点がある場合には、結局、幅広く食品等に応用することができない。従って、実用性の観点から、風味や性状等に難点が少ないものであることが望ましい。さらには、安全性の観点から、仮に大量に摂取したとしても強い副作用を誘発するおそれがないものであることが望ましい。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、優れた抗血小板活性を有することに加え、安全性及び実用性が高いことから飲食品、飼料、医薬部外品、医薬品等に幅広く使用可能な血小板凝集抑制組成物を提供することにある。また、本発明の別の目的は、上記の優れた血小板凝集抑制組成物を含有する飲食品、飼料、医薬部外品、医薬品を提供することにある。
本発明者らは様々な物質のなかから抗血小板活性成分を探す目的で、多角的に研究、検討した結果、エラエオカルプシン、ケブラグ酸、ゲラニイン及びコリラギンに優れた抗血小板活性があることを新規に知見した。そこで、本願発明者らはこの新規な知見をさらに発展させ、下記の発明を完成させるに到った。
即ち、本願発明は、エラエオカルプシン、ケブラグ酸、ゲラニイン及びコリラギンからなる群から選択される少なくとも1つを、有効成分として含有することを特徴とする血小板凝集抑制組成物をその要旨とする。この組成物は、血小板凝集抑制に優れた効果を有するため、血行障害の発生や、血液の凝固を防止することができる。しかも、この組成物は、長期にわたり人間に摂取されてきた実績のある天然植物に由来するものであって、仮に大量に摂取したとしても強い副作用を誘発するおそれがなく、安全性が高い。そのため、当該組成物は、実用性が高く、飲食品、飼料、医薬部外品、医薬品等に幅広く使用することができる。
本発明の血小板凝集抑制組成物における「抗血小板活性」は、例えば血小板凝集試験のような手法により評価することができる。すなわち、血小板凝集測定機を使用して、健常人の血液に、試料を添加したのち、凝集を惹起させる物質を加え、一定時間後の血小板凝集率を測定した結果から、試験血液の血小板凝集率と対照血液の血小板凝集率とを比較することにより、その活性を評価することができる。かかる比較において、試験血液の血小板凝集率が対照血液の血小板凝集率に比べて少なくなっていれば、抗血小板活性が認められたと判断することができる。
従って、本願発明によると、優れた抗血小板活性を有することに加え、安全性及び実用性が高いことから飲食品、飼料、医薬部外品、医薬品等に幅広く使用可能な血小板凝集抑制組成物を提供することができる。
また上記、エラエオカルプシン、ケブラグ酸、ゲラニイン及びコリラギンが、天然植物から抽出したものであることをその要旨とする。
更に上記の優れた血小板凝集抑制組成物を含有することを特徴とする飲食品、飼料、医薬部外品、医薬品をその要旨とし、本発明の血小板凝集抑制組成物を各種飲食品及び医薬品等に利用して、血小板凝集の生成を抑制することで脳出血、脳梗塞、心筋梗塞、動脈硬化及び冠状動脈症のような心血関係疾患を予防することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態の血小板凝集抑制組成物、及びそれを含有する飲食物、飼料、医薬部外品、医薬品を詳細に説明する。
本発明の血小板凝集抑制組成物に用いるエラエオカルプシン、ケブラグ酸、ゲラニイン及びコリラギンは、いずれも、化学的合成も可能ではあるが、天然植物に含まれる物質であり、長期にわたり人間に摂取されてきた実績のある天然植物から抽出したものが、安全性の面より好ましい。
エラエオカルプシン(Elaeocarpusin)の起源については、特に限定されるものではないが、アムラー(学名:Phyllanthus embilica、トウダイグサ科)や、メグスリノキ(学名:Acer nikoense Maximowicz、カエデ科)等の植物に含まれることが知られており、いずれの植物も抽出原料として使用できる。
ケブラグ酸(Chebulagic acid)の起源については、特に限定されるものではないが、アムラー(学名:Phyllanthus embilica、トウダイグサ科)や、モモタマナ(学名:Terminalia catappa、シクンシ科)等の植物に含まれることが知られており、いずれの植物も抽出原料として使用できる。
ゲラニイン(Geraniin)の起源については、特に限定されるものではないが、アムラー(学名:Phyllanthus embilica、トウダイグサ科)や、アカメガシワ(学名:Mallatus japonica、トウダイグサ科)、メグスリノキ(学名:Acer nikoense Maximowicz、カエデ科)、ゲンノショウコ(学名:Geranium nepalense var. thunbergii、フクロソウ科)等の植物に含まれることが知られており、いずれの植物も抽出原料として使用できる。
コリラギン(Corilagin)の起源については、特に限定されるものではないが、アムラー(学名:Phyllanthus embilica、トウダイグサ科)や、モモタマナ(学名:Terminalia catappa、シクンシ科)、ウワウルシ(学名:Artctostaphylos uva−ursi、ツツジ科)等の植物に含まれることが知られており、いずれの植物も抽出原料として使用できる。
本発明の血小板凝集抑制組成物の抽出原料に用いる天然植物としては、上記の如く、当該化合物を含有する植物であれば特に限定するものではないが、全ての成分を含有するアムラーが好ましい。
アムラーは、トウダイグサ科コミカンソウ属に属する落葉の亜高木であり、インドからマレーシア地域及び中国南部にかけて分布しており、インドが原産地と考えられている。また、アムラーは、各地方または言語により各々固有の名称を有しており、例えば、余柑子、油甘、奄摩勒、エンブリック・ミロバラン、アーマラキー、マラッカノキ、マラッカツリー、インディアングーズベリー、アロンラ、アミラ、アミラキ、アミラキャトラ、ネリカイ、ネルリ、タシャ、カユラカ、ケムラカ、ナックホンポン等とも称されている。
エラエオカルプシン、ケブラグ酸、ゲラニイン及びコリラギンが上記植物中に存在することは知られていたが、抗血小板活性を有するという事実に関する具体的な報告はこれまでになく、本願発明者が鋭意研究の末に今回新規に知見したものである。
天然植物から当該化合物を抽出調製するには、配糖体を含む天然のポリフェノール類の分離・精製に用いられる通常の手段が適宜採用される。通常の手段としては、例えば、抽出、濃縮、濾過、分液、分別沈澱、結晶化、分蜜、真空乾燥、凍結乾燥、吸着クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー、疎水性クロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィーなどが挙げられる。以上のような慣用の方法から選ばれる適宜の方法で当該化合物の給源の抽出物を分画して生成する画分を選択・合一した画分を、必要に応じて、更に適宜の方法により分画し、選択・合一する操作を繰り返せば、所望のレベルにまで精製された当該化合物を得ることができる。こうして得られる当該化合物は、さらに必要に応じて、適宜の他の成分と混合するなどして組成物の形態に調製して使用することもでき、目的に応じて、適宜の精製度・形態の当該化合物の調製物を用いればよい。
天然植物からの当該化合物の抽出においては酵素処理を併用することが好ましく、この処理によれば収率や風味を改善することができ、また抗血小板活性の高い成分を得ることができる。なお、酵素処理は抽出前に行ってもよく、抽出時に行ってもよい。酵素処理をするときのpHは、使用する酵素の至適pH及びpH安定性を指標にして、適宜設定することができる。また、酵素処理をするときの温度に関しても、使用する酵素の至適温度及び温度安定性を指標にして、適宜設定することができる。
本発明の酵素処理に用いる酵素は、特に限定されるものではないが、食品工業分野でよく用いられる加水分解酵素であることが好ましい。この種の酵素は使用実績があり、安全性等の観点からも好ましいからである。上記酵素の具体例としては、例えば、ペクチナーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、タンナーゼ、デキストラナーゼ、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、トリプシン、パパイン等の加水分解酵素が挙げられる。これらのなかでも好ましくは、ペクチナーゼ、プロテアーゼ、タンナーゼ、セルラーゼから選択される1種類を使用する、または2種類以上を組み合わせて使用することである。これによれば抽出効率をさらに向上させることが可能となる。
植物からの抽出物及び画分はそのままで使用することも可能であるが、必要に応じて噴霧乾燥や凍結乾燥等の手段により乾燥粉末化させて使用することも可能である。
本願発明において血小板凝集抑制とは、血小板の凝集を抑制することをいい、単に抗血小板(Antiplatelet)ともよばれる。抗血小板活性は、例えば、血小板凝集測定機(Aggregometer)を使用して、血小板の浮遊液(Platelet rich plasma)に、凝集を惹起させる物質(ADP、エピネフリン、コラーゲン、アラキドン酸、トロンビン等)を加えた時の血小板凝集率を測定する方法により確認することができる。
本願発明の血小板凝集抑制組成物は、飲食品、医薬品、医薬部外品、飼料等に応用でき、好ましくは、人が手軽に摂食できる飲食品が好ましい。
本願発明における飲食品とは溶液、懸濁物、粉末、固体成形物等経口摂取可能な形態であれば良く特に限定するものではない。より具体的には、即席麺、レトルト食品、缶詰、電子レンジ食品、即席スープ・みそ汁類、フリーズドライ食品等の即席食品類、清涼飲料、果汁飲料、野菜飲料、豆乳飲料、コーヒー飲料、茶飲料、粉末飲料、濃縮飲料、栄養飲料、アルコール飲料等の飲料類、パン、パスタ、麺、ケーキミックス、から揚げ粉、パン粉等の小麦粉製品、飴、キャラメル、チューイングガム、チョコレート、クッキー、ビスケット、ケーキ、パイ、スナック、クラッカー、和菓子、デザート菓子等の菓子類、ソース、トマト加工調味料、風味調味料、調理ミックス、たれ類、ドレッシング類、つゆ類、カレー・シチューの素類等の調味料、加工油脂、バター、マーガリン、マヨネーズ等の油脂類、乳飲料、ヨーグルト類、乳酸菌飲料、アイスクリーム類、クリーム類等の乳製品、冷凍食品、魚肉ハム・ソーセージ、水産練り製品等の水産加工品、畜肉ハム・ソーセージ等の畜産加工品、農産缶詰、ジャム・マーマレード類、漬け物、煮豆、シリアル等の農産加工品、栄養食品、錠剤、カプセル等が例示される。
本願発明において、血小板凝集抑制組成物又は、飲食品等に加工する際に、各種栄養成分を強化することができる。
強化できる栄養成分としては、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ナイアシン(ニコチン酸)、パントテン酸、葉酸等のビタミン類、リジン、スレオニン、トリプトファン等の必須アミノ酸類や、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅等のミネラル類及び、例えば、α−リノレン酸、EPA、DHA、月見草油、オクタコサノール、カゼインホスホペプチド(CPP)、カゼインカルシウムペプチド(CCP)、水溶性食物繊維、不溶性食物繊維、オリゴ糖等の人の健康に寄与する物質類、その他の食品や食品添加物として認可されている有用物質の1種又は2種以上が使用できる。
本発明における飼料とは、ヒト以外の生物に摂食させるための食べ物のことをいい、その形態については特に限定されない。飼料を適用しうる生物としては特に限定されないが、例えば、養殖動物やペット動物などが挙げられる。養殖動物としては、例えば、ウマ、ウシ、ブラ、ヒツジ、ヤギ、ラクダ、ラマなどの家畜や、マウス、ラット、モルモット、ウサギなどの実験動物や、ニワトリ、アヒル、七面鳥、ダチョウなどの家禽などがある。ペット動物としては、例えば、イヌ、ネコなどがある。
本発明における医薬部外品及び医薬品とは、経口投与または非経口投与に適した賦形剤、その他の添加剤を用い、常法に従って経口製剤または注射剤として調製されたものをいう。好ましい医薬部外品及び医薬品の態様は経口製剤であり、最も好ましいのは経口固形製剤である。経口固形製剤は、容易に服用でき、かつ保存、持ち運びに便利だからである。
経口固形製剤としては、例えば、錠剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、カプセル剤、丸剤、徐放剤等がある。本発明の経口固形製剤は、適宜の薬理学的に許容され得る坦体、賦形剤(例えばデンプン、乳糖、白糖、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムなど)、結合剤(例えばデンプン、アラビアガム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、アルギン酸、ゼラチン、ポリビニルピロリドンなど)、滑沢剤(例えばステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムなど)、崩壊剤(例えばカルボキシメチルセルロース、タルクなど)、などを血小板凝集抑制組成物と混合して固形化することにより得られる。
また、経口液状製剤とは、製薬学的に許容される乳濁剤、溶液剤、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤等を含み、一般的に用いられる不活性な希釈剤、例えば精製水、エチルアルコールを含むものをいう。本発明の経口液状製剤は、血小板凝集抑制組成物及び希釈剤のほかに、湿潤剤、懸濁剤のような補助剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤等をさらに含有していてもよい。
非経口投与に適した注射剤は、無菌の水性または非水性の溶液剤、懸濁剤、乳濁剤等を含んでいる。水性の溶液剤、懸濁剤の希釈剤としては、例えば、注射用蒸留水及び生理食塩水がある。非水溶性の溶液剤、懸濁剤の希釈剤としては、例えば、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような植物油、エチルアルコールのようなアルコール類、ポリソルベート80等がある。この注射剤は、さらに防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤(例えばラクトース)、溶解補助剤(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸)のような補助剤を含んでもよい。これらは、例えばバクテリア保管フィルターを通す濾過、殺菌剤の配合または照射によって無菌化される。また、これらは、無菌の固体組成物を製造し、その使用前に無菌水または無菌の注射用溶媒に溶解して、使用することもできる。
以下本発明を、実施例にて詳細に説明するが、次の実施例は、本発明の範囲を限定するものではない。
[試験例1]抗血小板活性の確認1
エラエオカルプシン、ケブラグ酸、ゲラニイン及びコリラギンの抗血小板活性を、血小板凝集測定機(Aggregometer)を使用して、健常人の血小板の浮遊液(platelet rich plasma)200μlに、試料10μlを添加したのち、凝集を惹起させる物質としてADP(1mg/ml溶液)10μlを加え、5分後の血小板凝集率を測定した。
別途、対照として水(試料濃度0mg/ml)を添加して、同じ方法で血小板凝集率を測定した。測定された血小板凝集率から、下記の数式によって、対照に対する抗血小板活性(%)を計算した。
抗血小板活性(%)=(対照の血小板凝集率−試料添加時の血小板凝集率)/対照の血小板凝集率×100
試料として、エラエオカルプシン、ケブラグ酸、ゲラニイン及びコリラギンをそれぞれ蒸留水で希釈して0.125、0.25、0.5mg/mlと調整したもので測定した結果を、表1に示した。
Figure 2006335732
上記表1の結果により、血小板凝集試験においてエラエオカルプシン、ケブラグ酸、ゲラニイン及びコリラギンは、高い抗血小板活性を示すことが確認できた。また、血小板凝集抑制組成物の濃度を増加させることによって抗血小板活性も増加することが確認できた。
[実施例1]血小板凝集抑制組成物の調製1
アムラー乾燥果実を粉砕後篩別して40メッシュ以下にし、その粉末80gに、蒸留水2Lを加え、55℃で3時間抽出を行った。その後、抽出液を遠心分離(3000rpm、10分間)し、その上清を濾過し、抽出液と残渣とを分離した。その残渣に蒸留水2Lを加え、同条件でもう1回繰り返し抽出を行い、それぞれの抽出液を合わせた後、凍結乾燥しアムラー抽出物粉末35.0gを得た。
得られたアムラー抽出物粉末に60%アセトンを加え、25℃で3時間抽出を行い得られたアセトンエキスを、Toyopearl HW−40、MCL gel CHP 20P、Sephadex LH−20、Chromatorex ODS等のカラムクロマトで分離精製し、本発明の血小板凝集抑制組成物A、B、C、Dを得た。
得られた組成物A、B、C、DはNMR、GC−MS、IRスペクトルなどの常法に従って検討した結果、それぞれエラエオカルプシン、ケブラグ酸、ゲラニイン及びコリラギンであることを確認した。また、その含有量は、それぞれ95%、96%、96%、94%であった。
[試験例2]抗血小板活性の確認2
実施例1で得られた本願発明の血小板凝集抑制組成物A〜Dの抗血小板活性を、試験例1と同様の方法で測定した。
試料として、実施例1で得られた本願発明の血小板凝集抑制組成物A〜Dをそれぞれ蒸留水で希釈して、0.25mg/mlと調整したもので測定した結果を、表2に示した。
Figure 2006335732
上記表2の結果により、血小板凝集試験において本発明の血小板凝集抑制組成物は、高い抗血小板活性を示すことが確認できた。また、血小板凝集抑制組成物の濃度を増加させることによって抗血小板活性も増加することが確認できた。
[試験例3]抗血小板活性の確認3
実施例1で得られた本願発明の血小板凝集抑制組成物A〜Dの抗血小板活性を、全血血小板凝集能測定装置(WBA−Neo:アイエスケー社製)を使用して、健常人の血液200μlに、試料10μlを添加したのち、凝集を惹起させる物質として最終濃度が10μMになるように調整した硫酸リストセチン(アメリカン バイオケミカル:100mg/バイアル)10μlを加え、5分後の血小板凝集率を測定した。
別途、対照として水(試料濃度0mg/ml)を添加して、同じ方法で血小板凝集率を測定した。
測定された血小板凝集率から、下記の数式によって、対照に対する抗血小板活性(%)を計算した。
抗血小板活性(%)=(対照の血小板凝集率−試料添加時の血小板凝集率)/対照の血小板凝集率×100
試料として、実施例1で得られた本願発明の血小板凝集抑制組成物A〜Dをそれぞれ蒸留水で希釈して0.125、0.25、0.5mg/mlと調整したもので測定した結果を、表3に示した。
Figure 2006335732
上記表3の結果により、血小板凝集試験において本発明の血小板凝集抑制組成物は、vWFよるコラーゲンとGpIbの間の架橋形成を抑制することに血小板凝集抑制効果を示すことが確認できた。また、血小板凝集抑制組成物の濃度を増加させることによって抗血小板活性も増加することが確認できた。
[試験例4]抗血小板活性の確認4
実施例1で得られた本願発明の血小板凝集抑制組成物A〜Dの抗血小板活性を、全血血小板凝集能測定装置(WBA−Neo:アイエスケー社製)を使用して、健常人の血液200μlに、試料10μlを添加したのち、凝集を惹起させる物質として最終濃度が5μMになるように調整したトロンビン(和光純薬(株):100mg/バイアル))10μlを加え、5分後の血小板凝集率を測定した。
別途、対照として水(試料濃度0mg/ml)を添加して、同じ方法で血小板凝集率を測定した。測定された血小板凝集率から、下記の数式によって、対照に対する抗血小板活性(%)を計算した。
抗血小板活性(%)=(対照の血小板凝集率−試料添加時の血小板凝集率)/対照の血小板凝集率×100
試料として、実施例1で得られた本願発明の血小板凝集抑制組成物A〜Dをそれぞれ蒸留水で希釈して0.125、0.25、0.5mg/mlと調整したもので測定した結果を、表4に示した。
Figure 2006335732
上記表4の結果により、血小板凝集試験において本発明の血小板凝集抑制組成物は、トロンビンにより惹起された血小板凝集を抑制する効果が確認された。また、血小板凝集抑制組成物の濃度を増加させることによって抗血小板活性も増加することが確認できた。
[実施例2] 血小板凝集抑制組成物含有食品(錠菓)の調製
実施例1で得られた血小板凝集抑制組成物A,0.5g、乳糖30g、DHA含有粉末油脂(サンコートDY−5;太陽化学株式会社製)12g、ショ糖脂肪酸エステル4g、ヨーグルト香料4gを混合し、この混合物をロータリー式打錠機を用いて加圧成形して1錠が300mgの本発明の血小板凝集抑制組成物飲食品(錠菓)を得た。更に、血小板凝集抑制組成物Aの代わりに、血小板凝集抑制組成物B〜Dを使用する以外は同様にして、血小板凝集抑制組成物含有飲食品(錠菓)を得た。また、これに対する比較例として、血小板凝集抑制組成物のみを含有しない反面、乳糖などの他の成分を含有する飲食品(錠菓)を、同様の方法により得た。
そして、これら5種の錠菓について、5名のパネラーによる官能検査を行った結果、色、匂い及び味のいずれにおいても有意差が認められなかった。また、これらの錠菓を常温で長期間(1ヶ月間,3ヶ月間,6ヶ月間)保存したところ、全て色、匂い及び味について特に目立った変化は認められず、いずれも保存性に優れていた。
[実施例3]血小板凝集抑制組成物含有飲料の調製
実施例1で得られた血小板凝集抑制組成物A,0.5g、1/5濃縮グレープフルーツ透明果汁2.1g、エリスリトール30g、クエン酸結晶2.5g、クエン酸三ナトリウム0.5g、L−アスコルビン酸0.5g、乳酸カルシウム1.93g、CCP0.15g、グレープフルーツ香料1.0を水に混合溶解し、全量を1000mLとした。それを100mLの瓶に充填し、キャップで密栓した後、90℃、30分間加熱殺菌をして、本発明の血小板凝集抑制組成物含有飲食品(飲料)を得た。更に、血小板凝集抑制組成物Aの代わりに、血小板凝集抑制組成物B〜Dを使用する以外は同様にして、血小板凝集抑制組成物含有飲食品(飲料)を得た。また、これに対する比較例として、血小板凝集抑制組成物のみを含有しない反面、他の成分を含有する飲食品(飲料)を、同様の方法により得た。
そして、これら5種の飲料について、5名のパネラーによる官能検査を行った結果、色、匂い及び味のいずれにおいても有意差が認められなかった。また、これら5種の飲料を冷蔵庫で長期間(1ヶ月間,3ヶ月間,6ヶ月間)保存したところ、全て色、匂い及び味について特に目立った変化は認められず、いずれも保存性に優れていた。
[実施例4]血小板凝集抑制組成物含有飲料(野菜果汁混合飲料)の調製
実施例1で得られた血小板凝集抑制組成物A,0.05g、グアーガム分解物(サンファイバーR;太陽化学株式会社製)3gを市販の野菜果汁混合飲料100mLに添加混合溶解して、本発明の血小板凝集抑制組成物含有飲食品(野菜果汁混合飲料)を得た。更に、血小板凝集抑制組成物Aの代わりに、血小板凝集抑制組成物B〜Dを使用する以外は同様にして、血小板凝集抑制組成物含有飲食品(野菜果汁混合飲料)を得た。また、これに対する比較例として、血小板凝集抑制組成物Aを含有せず、グアーガム分解物を含有する飲食品(野菜果汁混合飲料)を、同様の方法により得た。
そして、これら5種の野菜果汁混合飲料について、5名のパネラーによる官能検査を行った結果、色、匂い及び味のいずれにおいても有意差が認められなかった。また、これら5種の飲料を冷蔵庫で1ヶ月間保存したところ、全て色、匂い及び味について特に目立った変化は認められず、いずれも保存性に優れていた。
[実施例5]血小板凝集抑制組成物含有クッキーの調製
実施例1で得られた血小板凝集抑制組成物A,0.4g、市販のケーキミックス粉200gを容器に入れた後、バター35gを入れ、木杓子で混ぜ合わせた。それに溶き卵25gを加えて、なめらかな生地になるまで良く練った。小麦粉を振った台の上に生地を取り出し、さらに小麦粉を振って麺棒で5mmの厚さに伸ばし、丸型で抜き、それを170℃のオーブンで10分間焼いて、1個約5gの本発明の血小板凝集抑制組成物含有クッキーを得た。更に、血小板凝集抑制組成物Aの代わりに、血小板凝集抑制組成物B〜Dを使用する以外は同様にして、血小板凝集抑制組成物含有飲食品(クッキー)を得た。
[実施例6]血小板凝集抑制組成物含有ヨーグルトの調製
実施例1で得られた血小板凝集抑制組成物A,0.1g、市販の脱脂乳(明治乳業社製、蛋白質含量34%)95g、及び市販の無塩バター(雪印乳業社製)35gを温水0.8Lに溶解し、均質化し、全量を1Lに調整した。次いで、これを90℃で15分間加熱殺菌した後、冷却し、市販の乳酸菌スターター(ハンゼン社製)3g(ストレプトコッカス・サーモフィラス2g及びラクトバシラス・ブルガリクス1g)を接種した。さらに、これを均一に混合し、100mLの容器に分注・充填した後、密封して37℃で20時間発酵させた後、冷却することで、本発明の血小板凝集抑制組成物含有ヨーグルトを得た。更に、血小板凝集抑制組成物Aの代わりに、血小板凝集抑制組成物B〜Dを使用する以外は同様にして、血小板凝集抑制組成物含有飲食品(ヨーグルト)を得た。
[実施例7]血小板凝集抑制組成物含有経口流動食の調製
カゼインナトリウム(DMV社製)50g、卵白酵素分解物(太陽化学社製)42.5g、デキストリン(松谷化学社製)100gを水1Lに溶解させ、水相をタンク内に調製した。これとは別に、MCT(花王社製)45g、パーム油(不二製油社製)17.5g、サフラワー油(太陽油脂社製)35g、レシチン(太陽化学社製)0.7g、消泡剤(太陽化学社製)1gを混合溶解し、油相を調製した。タンク内の水相に油相を添加し、攪拌して混合した後、70℃に加温し、さらに、ホモゲナイザーにより14.7MPaの圧力で均質化した。次いで、90℃で10分間殺菌した後、濃縮し、噴霧乾燥して、中間製品粉末約260gを調製した。この中間製品粉末200gに、実施例1で得られた血小板凝集抑制組成物A,0.4g、デキストリン(松谷化学社製)159g、グアーガム分解物(サンファイバーR;太陽化学株式会社製)18g、少量のビタミン・ミネラル、及び粉末香料を添加し、均一に混合して、血小板凝集抑制組成物Aを含有する経口流動食約380gを得た。更に、血小板凝集抑制組成物Aの代わりに、血小板凝集抑制組成物B〜Dを使用する以外は同様にして、血小板凝集抑制組成物含有飲食品(経口流動食)を得た。
[実施例8]血小板凝集抑制組成物含有錠剤の調製
実施例1で得られた血小板凝集抑制組成物A,1g、結晶セルロース5g、トウモロコシデンプン13.8g、乳糖32.5g、ヒドロキシプロピルセルロース3.3gを混合し、顆粒化した。この顆粒化物にステアリン酸マグネシウム1.0gを加え、均一に混合し、この混合物をロータリー式打錠機で加圧成形することにより、一錠が130mgの本発明の血小板凝集抑制組成物含有錠剤を得た。更に、血小板凝集抑制組成物Aの代わりに、血小板凝集抑制組成物B〜Dを使用する以外は同様にして、血小板凝集抑制組成物含有錠剤を得た。
[実施例9]血小板凝集抑制組成物含有ドリンク剤の調製
実施例1で得られた血小板凝集抑制組成物A,5.5gに、ブドウ糖528g、果糖85.4g、粉末クエン酸15.8g、クエン酸ナトリウム11.2g、乳酸カルシウム1.3g、塩化マグネシウム1.3g、粉末天然香料13.2g、ビタミンCを添加し、さらに水を加えて11リットルとした。この液体を乾熱滅菌済の110ml褐色瓶に充填して、アルミキャップで密封した後、120℃、30分間の滅菌を行い、ドリンク剤100本を得た。更に、血小板凝集抑制組成物Aの代わりに、血小板凝集抑制組成物B〜Dを使用する以外は同様にして、血小板凝集抑制組成物含有ドリンク剤を得た。
[実施例10]血小板凝集抑制組成物含有カプセル剤の調製
実施例1で得られた血小板凝集抑制組成物A,50gに、銅クロロフィリン酸ナトリウム1gを加えて熱殺菌した後、それを日本薬局カプセル(#1)に1カプセルあたり0.4g充填し、カプセル剤100個を得た。更に、血小板凝集抑制組成物Aの代わりに、血小板凝集抑制組成物B〜Dを使用する以外は同様にして、血小板凝集抑制組成物含有カプセル剤を得た。
[実施例11]血小板凝集抑制組成物含有豚繁殖用飼料の調製
実施例1で得られた血小板凝集抑制組成物A,0.5重量部に対し、とうもろこし44.5重量部、マイロ28.0重量部、大豆油かす11.0重量部、ふすま6.0重量部、魚粉5.0重量部、動物性油脂2.0重量部、ビタミン・ミネラル類3.0重量部を配合して、豚繁殖用飼料20kgを調製した。更に、血小板凝集抑制組成物Aの代わりに、血小板凝集抑制組成物B〜Dを使用する以外は同様にして、血小板凝集抑制組成物含有豚繁殖用飼料を得た。
本発明の実施態様ならびに目的生成物を挙げれば以下の通りである。
(1)エラエオカルプシン、ケブラグ酸、ゲラニイン及びコリラギンからなる群から選択される少なくとも1つを、有効成分として含有することを特徴とする血小板凝集抑制組成物。
(2)有効成分であるエラエオカルプシン、ケブラグ酸、ゲラニイン及びコリラギンが、天然植物より抽出された物であることを特徴とする上記(1)記載の血小板凝集抑制組成物。
(3)有効成分であるエラエオカルプシン、ケブラグ酸、ゲラニイン及びコリラギンが、アムラーより抽出された物であることを特徴とする上記(1)記載の血小板凝集抑制組成物。
(4)上記(2)又は(3)において、ペクチナーゼ、プロテアーゼ、タンナーゼ及びセルラーゼからなる群から選択される少なくとも1種の酵素で植物を処理して分解したものを精製して得た分画物を、前記有効成分として含有することを特徴とする血小板凝集抑制組成物。
(5)上記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の血小板凝集抑制組成物を含有することを特徴とする飲食品。
(6)上記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の血小板凝集抑制組成物を含有することを特徴とする飼料。
(7)上記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の血小板凝集抑制組成物を含有することを特徴とする医薬部外品。
(8)上記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の血小板凝集抑制組成物を含有することを特徴とする医薬品。
本発明で得られたエラエオカルプシン、ケブラグ酸、ゲラニイン及びコリラギンからなる群から選択される少なくとも1つを、有効成分として含有する血小板凝集抑制組成物は、血管壁への血小板の付着を阻害し、血小板凝集物の生成を抑制する抗血小板活性が高く、各種飲食品及び医薬品等に利用して、血小板凝集物の生成を抑制することで脳出血、脳梗塞、心筋梗塞、動脈硬化及び冠状動脈症のような心血関係疾患を予防することができる。

Claims (6)

  1. エラエオカルプシン(Elaeocarpusin)、ケブラグ酸(Chebulagic acid)、ゲラニイン(Geraniin)及びコリラギン(Corilagin)からなる群から選択される少なくとも1つを、有効成分として含有することを特徴とする血小板凝集抑制組成物。
  2. 有効成分であるエラエオカルプシン、ケブラグ酸、ゲラニイン及びコリラギンが、天然植物より抽出されたものであることを特徴とする請求項1記載の血小板凝集抑制組成物。
  3. 請求項1又は2いずれかに記載の血小板凝集抑制組成物を含有することを特徴とする飲食品。
  4. 請求項1又は2いずれかに記載の血小板凝集抑制組成物を含有することを特徴とする飼料。
  5. 請求項1又は2いずれかに記載の血小板凝集抑制組成物を含有することを特徴とする医薬部外品。
  6. 請求項1又は2いずれかに記載の血小板凝集抑制組成物を含有することを特徴とする医薬品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101762216B1 (ko) * 2015-01-30 2017-07-27 대구한의대학교산학협력단 이질풀 추출물을 유효성분으로 함유하는 항혈소판 효능을 구비한 약학 조성물

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