JP2006334416A - 歯科材料加工装置、情報装置、通信方法、及びシステム - Google Patents

歯科材料加工装置、情報装置、通信方法、及びシステム Download PDF

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Abstract

【課題】 歯科材料加工装置、情報装置、通信方法、及びシステムを提供する。
【解決手段】 本発明は、容器内での歯科材料の混合、及び/又は容器からの1つの歯科材料又は複数の歯科材料の混合物の調剤に関する。本発明は、特に、それぞれ容器から又は容器内で1つ又は複数の歯科材料を混合する及び/又は調剤するための混合器及び/又はディスペンサなどの歯科材料加工装置、1つ又は複数の歯科材料を混合する及び/又は調剤するための歯科材料加工装置と少なくとも1つの分離可能な情報装置との間の通信方法、歯科材料加工装置を用いて1つ又は複数の歯科材料を混合する及び/又は調剤する際に使用するための情報装置、及び歯科材料加工装置と少なくとも1つの情報装置とを備えたシステムに関する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、1つ又は複数の歯科材料の(容器内での1つ又は複数の材料の混合又は容器からの1つ又は複数の材料の調剤を含む)加工に関する。本発明は、特に、歯科材料加工装置、歯科材料加工装置と少なくとも1つの分離可能な情報装置との間の通信方法、歯科材料加工装置を用いて1つ又は複数の歯科材料を加工する際に使用するための情報装置、及び歯科材料加工装置と少なくとも1つの情報装置とを備えたシステムに関する。
歯科の目的で流動物質を調剤する装置が、当業者には公知である。たとえば、特許文献1では、平行な2つのカートリッジを受けるための貝形の入れ物を設け、それぞれのカートリッジが、その後端部には調剤ピストンを、前端部には装置に設けられた混合器の後部入力開口部に結合された開口部を有する。調剤中、混合器内のロータも駆動する電気モータにより、両方のピストンが同期しながら前進する。
電動式調剤装置により容器から流動物質を調剤する場合に、容器が適切に装置内に挿入されること、物質がまだ使用可能なこと、及び/又は調剤速度が物質の粘性又は他の性質に従って選択されることを確実にするために、特許文献2では、前部の容器キャップに設けられたトランスポンダ内に格納されるデータを有する容器を提供することについて提案している。容器が適切に調剤装置内に挿入されると、トランスポンダは、検出されたトランスポンダデータに基づいて調剤メカニズムを使用可能にする及び/又は制御するために、装置の端壁に置かれたセンサと協働する。そのデータは、調剤される材料の種類を識別する情報を含み得る。
特許文献3では、特に歯科の目的で、多成分化合物を調剤する装置について記載している。これには、化合物の作用に関連する1回以上の時間を示すために、装置に取り付けられたタイマーが装備される。このタイマーは、装置の動作の開始及び/又は終了によって起動され得る。
EP−A0492413号明細書 米国特許第6631829号明細書 米国特許第6500001号明細書
本発明は、1つ又は複数の歯科材料又は1つ又は複数の物質を加工するための歯科材料加工装置、1つ又は複数の歯科材料を加工するための歯科材料加工装置と少なくとも1つの分離可能な情報装置との間の通信方法、歯科材料加工装置を用いて1つ又は複数の歯科材料を加工する際に使用するための情報装置、歯科材料加工装置と少なくとも1つの情報装置とを備えたシステムを提供する。
本発明の第1の態様によれば、容器内で歯科材料を混合する又は容器から1つ又は複数の歯科材料を調剤するなどの、1つ又は複数の歯科材料を加工するための歯科材料加工装置が設けられる。歯科材料加工装置は、前記歯科材料加工装置から及び前記容器から分離可能な少なくとも1つの情報装置と通信するための送信機を備える。情報装置は、前記歯科材料加工装置及び容器から独立していることが好ましい。
本発明における用語「歯科材料加工装置」は、1つ又は複数の歯科材料を(たとえば、混合する、取り扱う、押し出す、共に押し出す、加熱する、冷却する、及び/又は調剤するなどの)加工を行い得る装置として広く理解される。したがって、本発明における用語「歯科材料加工装置」は、3M ESPE AG(ドイツ、ゼーフェルト(Seefeld))からすべて入手可能な、PentaMixTMシステム、CapMixTMシステム、又はRotoMixTMシステム、及び他の既存の又は将来の加工装置を含む、ディスペンサ、混合器などを包含する。
本発明における用語「情報装置」は、歯科材料加工装置及びユーザの両方に情報を提供し得る又はこれらと情報を交換し得る装置を意味する。ユーザに提供される情報は、通常、加工されるべき材料の固有の特性又はデータに基づく、又は材料のクラスに関する一般的な特性又はデータに基づく、任意の視覚及び/又は聴覚情報を包含する。情報装置は、プロセスの詳細及び/又は材料の詳細(有効期限、最後に使用された日付など)についてユーザに通知される歯科材料の加工に使用されるシステムの構成要素である。
本発明における用語「分離可能」は、情報装置が歯科材料加工装置から物理的に分離され得ることを意味する。分離可能な情報装置はまた、たとえば情報装置を作動する又は格納するために、歯科材料加工装置と共に携帯され得る又は固定され得る。
本発明の一定の実施形態による用語「独立している」は、情報装置が、歯科材料加工装置から及び1つ又は複数の歯科材料の1つ又は複数の容器から機能的に独立していることを意味する。したがって、本発明による情報装置は、ユーザの所望通りに、たとえば混合器又はディスペンサなどの複数の異なる歯科材料加工装置と協働し、また歯科材料加工装置は、情報装置と通信するよう適応される。したがって、ユーザには、情報装置の使用に関するいくつかの選択肢が提供される。しかし、所望する場合には、情報装置の独立性が、作動停止され得る又は使用不能にされ得る又は少なくとも制限され得るので、所与の情報装置が、1つのみの又は限定された数の歯科材料加工装置と共に動作可能となる。
本発明における用語「容器」は、1つの材料のみを受けるための容器、多くの材料又は物質を受けるためのカートリッジ、混合カプセルなどの、材料が保持される又は携帯される任意の入れ物を包含する。
したがって、本発明は、その第1の態様に従って、(PentaMixTMシステムのような)歯科塗布用の2つの成分の混合物を調剤するための調剤装置、又は(RotoMixTM回転/遠心カプセル混合器のような)混合カプセル内で2つ以上の成分を混合するための混合器などの、改良された歯科材料加工装置を提供する。
本発明の歯科材料加工装置は、これも本発明による情報装置との通信に適応される。情報装置は、歯科材料加工装置から分離可能であるので、上述したように、加工中に、歯科材料加工装置から取り外され、歯科材料加工装置のユーザによって運ばれ得る。たとえば、調剤装置について考える場合、ユーザは、たとえばトレー上の、ディスペンサから1つ又は複数の材料の所望量を調剤し、調剤された材料と共に情報装置を、調剤された材料が必要な場所に、たとえば患者の椅子まで持って行くことができる。したがって、情報装置が分離可能であることにより、ユーザにとっての柔軟性が得られる。何故なら、歯科材料加工装置を、必ずしも歯科材料が使用される場所に又はこの近くに置く必要がないからである。
調剤装置は、通常、電動式混合ユニット及び再使用可能及び交換可能カートリッジ(たとえば、すべて3M ESPE AGから入手可能な、ポリエステルの印象材料ImpregumTMPentaTMH DuoSoft用のカートリッジ、又はポリエステルの印象材料PermadyneTMPentaTM用のカートリッジ、又はビニールポリシロキサン印象材料ExpressTMPentaTMH用のカートリッジ)を含む自動調剤システムである。これらの2つの円筒形の区画のそれぞれが、各成分で予め充填された、使い捨てフォイルバッグを収容する。1つの区画には、通常、ベースペーストを有するフォイルバッグが収容され、他の区画には、触媒ペーストを有するフォイルバッグが収容される。混合ユニットは、カートリッジを保持するためのチャンバと、各区画内に入って、フォイルバッグ内に含まれている成分に圧力をかけるよう設計された、2つの平行な電動式プランジャとを備える。したがって、成分は、押し出され、通常混合されてからオリフィスを出る。混合材料は、ここで収集され使用される。
製造業者による別個のチャンバー内において、成分で充填される混合カプセルは、2つ以上の成分の混合物を作るのにも使用される。成分は、まとめて持って来られ、ユーザが、たとえば2つのチャンバーを分離している壁を破壊することによって混合される。混合手順は、通常、粉末成分及び液体成分からしばしば混合される歯科材料を作るための混合カプセルを用いて、シェーカユニット又は混合器内で行われる。次いで、完全に混合された物質が、たとえば混合カプセルに形成された調剤スパウトを通って、作業区域、たとえば虫歯に直接調剤される。
多くの歯科手順が、時間、たとえば使用される歯科材料の作業及び設定時間に依存する。一般に、ユーザ(たとえば、歯科医又は歯科技能者)は、使用される材料に関連する時間について知っている必要がある。たとえば、混合材料がディスペンサから調剤されると、歯科医は、特定の混合物に固有の作業時間内で(たとえば、患者の歯の印象をとるために)材料を使用しなければならない。材料が十分早く使用されないと、患者の口に入れられる前に硬化し始める。その後、凝固材料の載ったトレーが患者の口から取り外され得る時間を知るために、設定時間が監視される。材料があまりにも早く取り外されると、材料は十分に凝固せず、型が不正確となり、また材料をあまりにも長く置いておくと、患者は不必要に不快な思いをする。
たとえばこのような時間情報が、情報装置によりユーザに提供される。本発明による情報装置は、歯科材料加工装置から分離可能であるので、歯科材料加工装置が置かれた場所だけでなく、任意の所望の場所で、特に歯科医が歯科材料を必要とし使用する場所で、関連情報をユーザに提供することができる。したがって、少なくとも1つの情報装置は、持ち運びできることが好ましい。1つ又は複数の歯科材料に関連付けられた関連情報は、歯科材料加工装置から送信機又は送受信機を備えた情報装置に送信される。送信機は、たとえば、ワイヤレス送信機である。即ち、歯科材料加工装置と情報装置との間にハードワイヤード通信リンクがない。しかし、ワイヤレスが好ましいが、ワイヤード通信リンクも、本発明の範囲内に包含される。
1つ又は複数の歯科材料に関連付けられた情報は、第1の代替形態によれば、1つ又は複数の歯科材料を含む、1つ又は複数の容器に関連付けられたデータキャリアに格納される。1つ又は複数の歯科材料についてのいくつかの情報はまた、歯科材料加工装置又は情報装置のメモリ又はデータベース内に含まれる場合があれば、ユーザによる手動などで入力される場合もある。このような情報は、たとえば、容器内に保持されている1つ以上の材料の性質、その耐久性、生産者、及び他のデータに関する情報である。たとえば、容器は、ベースペースト又は触媒を含むフォイルバッグである場合があれば、1つ以上のこのようなフォイルバッグを既に含んでいるカートリッジである場合もある。データキャリアは、容器又はフォイルバッグ又はカートリッジに装着されることが好ましい。代替形態として、データキャリアは、容器と共に供給される(したがって容器に関連付けられた)、たとえばスマートカードなどの、別個のアイテムである。第2の代替形態によれば、1つ又は複数の歯科材料に関連付けられた情報は、歯科材料加工装置で提供され、たとえばメモリ内に格納され、ユーザによる検索が可能となる。たとえば、歯科材料加工装置は、多様な歯科材料のためのこのような情報を格納するデータベースを備えることがある。次いで、本発明による歯科材料加工装置と共に、データキャリアを伝えない、容器、カートリッジ、又はカプセルを使用することもできる。ユーザは、データベースに列挙された材料を反映する歯科材料加工装置(たとえば、表示装置)のユーザインターフェースに示されているものから材料を選択し得るか、又は材料を識別するために、装置内に情報を入力し得る。選択された材料に関連付けられた関連情報は、情報装置に送信され得る。第3の代替形態によれば、容器は、識別コード又は番号のみを含むデータキャリアを含み、歯科材料加工装置は、この識別番号を使用して、データベース内ですべての必要な情報を索引する。このようなデータベースは、たとえば、更新された情報を含むスマートカードを使用して、又は(データベース内の1つ以上の入力がそのカートリッジによって提供される更新された情報で上書きされることを示すデータを含む)歯科材料を含むカートリッジにより、又はたとえば歯科材料加工装置と遠隔コンピュータとを接続するデータリンクを介して更新され得る。
さらに、情報装置は、上記に論じたように、機能の点において歯科材料加工装置から独立していることが好ましい。したがって、1つの情報装置が、歯科材料加工装置から情報装置への通信(即ち、データ又は情報送信)を提供する、複数の歯科材料加工装置と共に使用可能である。1つの情報装置は、たとえば歯科調剤装置と共に使用可能であるので、ユーザに、調剤される材料の作業及び設定時間についての情報が提供される。同じ情報装置がまた、たとえば混合器と共に使用可能であるので、ユーザに、混合カプセル内に含まれている成分の残りの混合時間などの混合プロセスに関連付けられた情報が提供される。このような独立性は、上記に論じたように、作動停止可能であるか又は少なくとも制限可能であることが好ましい。
本発明の情報装置は、加工された材料に関連付けられた情報、プロセッサ自体、又はユーザへの他の情報を通信するために、視覚及び/又は聴覚情報を歯科材料加工装置のユーザに伝えるよう適応される。これについては、以下により詳細に記載する。
本発明による歯科材料加工装置は、既に上述した送信機に加えて、前記情報装置から信号を受信するための受信機を備えることが好ましい。代替形態として、歯科材料加工装置は、別個の送信機及び別個の受信機の代わりに、1つのユニット(即ち、送受信機)を備える。本発明のこの実施形態においては、情報装置と歯科材料加工装置との間の双方向通信が提供される。送信機及び/又は受信機及び/又は送受信機は、無線周波数又は赤外線の送信機/受信機/送受信機であることが好ましい。無線周波数が使用される場合、約433MHz、又は約868MHz、又は約2.46GHzの周波数が好ましい。たとえば、Freescale Semiconductor、Inc.(www. Freescale.com)製の現在入手可能な送受信機#MC13191、又はChipcon AS(www.chipcon.com)製の#CC2420が、使用され得る。通信範囲は、好ましくは約5mまで、より好ましくは約20mまで、最も好ましくは約50mまでであり、いくつかの実施形態においては、範囲は、比較的長い距離に渡って信号送信を許可する又は防止するよう調整可能である。
上述したように、歯科材料加工装置は、前記1つ又は複数の歯科材料に関連付けられた情報を格納するためのメモリユニット又はデータベースを備えることが好ましい。代替形態として又はさらに追加形態として、メモリユニットは、前記少なくとも1つの情報装置に関連付けられた情報、たとえばこの歯科材料加工装置と共に現在使用されている情報装置の1つの又はすべての識別番号、及びそれぞれの情報装置を用いて現在加工されかつ監視されている材料を格納する。したがって、1つ又は複数の歯科材料に関連付けられた情報は、容器に関連付けられたデータキャリアから取得されると、まず歯科材料加工装置のメモリユニット内に格納される。歯科材料加工装置内に容器が置かれると、又は歯科材料加工装置がオンに切り換えられると、歯科材料加工装置は、容器(又はカートリッジ又はカプセル)から材料情報を自動的に検索することが好ましい。次いで、情報は、ユーザが所望した場合いつでも情報装置に送信され得る。代替形態として、歯科材料加工装置のメモリユニット内に格納する中間ステップがなく、データキャリアから取得された情報は、歯科材料加工装置を通って情報装置に直接送信される。容器に関連付けられたデータキャリアは、歯科材料加工装置により、読取装置を使用して、繰り返し、たとえば毎秒検査されることが好ましい(これについては、以下により詳細に記載する)。より大きい時間間隔(たとえば10秒)も、本発明の範囲内に包含される。容器が変更され、このことが歯科材料加工装置の読取装置によって検出されると直ぐに、状態変更が歯科材料加工装置によって登録され、異なる情報が、適宜、情報装置に送信され得る。
歯科材料加工装置のメモリユニットはまた、情報装置が現在そのために使用されている材料についての個々の識別又は情報などの、少なくとも1つの情報装置に関連付けられた情報を格納することが好ましい。複数の情報装置が1つの歯科材料加工装置と共に使用される場合、メモリユニットは、それらの個々の識別情報などの、すべての情報装置についての情報を格納することが好ましい。
1つ又は複数の歯科材料の容器は、上述したように、RFIDタグ、磁気コード、又は光学的に読取可能なバーコードなどのデータキャリアを備えることが好ましい。歯科材料加工装置の受信機はまた、容器に関連付けられたこのようなデータキャリアを読み取るよう適応されることが好ましい(以下、容器データキャリアと呼ぶ)。代替形態として、及びさらにより好ましい形態として、歯科材料加工装置は、RFIDタグ読取装置、磁気又は光学コード読取装置などの、別個の読取装置を備える。
さらなる実施形態によれば、歯科材料加工装置の受信機は、情報装置に設けられたデータキャリアを読み取るようさらに適応される。情報装置内のデータキャリアは、RFIDタグ、磁気コード、又は光学的に読取可能なバーコードであることが好ましい。代替形態として、歯科材料加工装置は、情報装置データキャリアを読み取るための読取装置を備える。同じ読取装置は、容器データキャリア及び情報装置データキャリアを読み取るよう適応されて、複雑さ及び費用が減少することが好ましい。代替形態として、2つの読取装置、即ち、容器データキャリアを読み取るための第1の読取装置と情報装置データキャリアを読み取るための第2の読取装置とが設けられる。情報装置データキャリアは、たとえば、特定の情報装置のID番号を含む。繰り返すが、複数の情報装置が1つの歯科材料加工装置と同時に使用される場合には、情報装置のID番号が有用である。
たとえば、容器データキャリア読取装置は、容器が加工装置内に置かれている場合、容器データキャリアに隣接した場所の歯科材料加工装置に設けられる。情報装置データキャリア読取装置は、情報装置が作動するために置かれている場所で歯科材料加工装置に設けられることが好ましい。
容器及び/又は情報装置のデータキャリアを読み取るための歯科材料加工装置の読取装置は、無接点読取装置であることが好ましい。つまり、データキャリアは、情報を取得するための読取装置用の読取装置と接触する必要がなく、さらに見通し線も必要がない。つまり、情報を取得するために、読取装置と読取装置用のデータキャリアとの間が見通しのきく光路である必要がない。たとえば、ブルートゥース読取装置又はZIGPEEによる読取装置が使用される。約13.65MHzの呼掛け周波数を有するRFIDタグ読取装置を使用することが好ましい。
上述したように、歯科材料加工装置は、1つの材料又は複数の材料の混合物を調剤するためのディスペンサであることが好ましい。これは、カートリッジを収容するよう適応されたハウジングを備える。混合チップは、容器に装着可能であり、ハウジングから突出していることが好ましい。歯科材料加工装置は、さらに、カートリッジから材料を調剤するためにピストンを駆動するモータを制御するモータコントローラと、歯科材料加工装置と1つ又は複数の情報装置との間のデータ交換を制御するアプリケーションコントローラと、任意にカートリッジとを備えることが好ましい。たとえばRF送受信機の、送信機/受信機又は送受信機マイクロコントローラが、シリアルバスを介してアプリケーションコントローラに接続される。アンテナが、送信機マイクロコントローラに接続される。さらに、読取装置モジュール(たとえば、RFID読取装置モジュール)が、これもシリアルバスを介して、アプリケーションコントローラに接続される。アンテナが、読取装置モジュールに接続される。言い換えれば、歯科材料加工装置は、1つは容器から情報を読み取るための、もう1つは情報装置IDを読み取るための、2つの読取装置と、歯科材料加工装置と情報装置との間の歯科材料データ交換用の送受信機とを備えることが好ましい。
通信方法
本発明の第2の態様によれば、1つ又は複数の歯科材料を加工するための歯科材料加工装置と少なくとも1つの分離可能な情報装置との間の通信方法が提供される。本発明について記載するステップ又は信号が、これから提示するものとは異なる順序で発生し得ること、及び別個のものとして記載するステップ又は信号は組み合わせられ得ること、又は組み合わせられたものとして記載するステップ又は信号は分離され得ることに留意されたい。
歯科材料加工装置と情報装置との間のデータ送信を始動するために、歯科材料加工装置は、情報装置の存在を検出するよう呼掛け信号を連続的に又は繰り返し送信することが好ましい。言い換えれば、歯科材料加工装置は、まず、入手可能な情報装置の位置を突き止める。ユーザが歯科材料加工装置を使用すること、たとえば材料を調剤する又は混合すること、及び本発明による情報装置を使用することを望む場合、入手可能な又は空いている情報装置が、歯科材料加工装置に(物理的に)接触させる、たとえば歯科材料加工装置に置かれる、又は歯科材料加工装置の予め定められた距離(たとえば20mm)内に持って来られることが好ましい。距離は、使用される呼掛け構成要素によって予め定められる。たとえば、上述したような13.65MHzで動作するRFIDタグ読取装置が使用された場合、予め定められた距離は約20mmである。呼掛け器が、装置の指定された外面から約20mmとなるよう装置内に位置決めされた場合、ほぼその外面に触れる時に、情報装置に呼掛けがなされる。勿論、情報装置と加工装置とが実際に物理的に接触している必要はないが、接触していることが好ましい。
情報装置が呼掛け器の範囲内に持って来られると、情報装置は、検出可能となり、呼掛け信号に対する情報装置の応答により歯科材料加工装置で検出される。次いで、情報装置の少なくともID番号が、歯科材料加工装置によって読み取られることが好ましい。情報装置は、歯科材料加工装置にログインされる。このようなログイン手順は、たとえば2秒未満しかかからない。呼掛け信号の好ましい範囲は、情報装置が、(たとえば、上述したように、歯科材料加工装置のハウジングに置かれた)歯科材料加工装置の予め定められた距離内にある場合にのみ検出可能であるような範囲である。但し、あらゆる情報装置が、部屋の中の場所又は歯科材料加工装置からの距離に関係なく検出される。1つの情報装置のみが、歯科材料加工装置の読取装置の範囲内で検出される又は検出可能であることが好ましい。
呼掛け信号を送信する代替形態として、情報装置は、歯科材料加工装置に(物理的に)接触する、又は前記予め定められた距離内に持って来られる。次いで、ユーザは、実際のボタン又はタッチパネル表示装置に表示されるボタンなどの、歯科材料加工装置又は情報装置の各ボタンを押圧することにより、ログイン手順を始動する。次いで、ログインシーケンスが始まる。
代替形態又はさらなる追加形態においては、ユーザによって選択される1つ又は複数の情報装置は、任意の入手可能な加工装置を探索するよう適応され得る。つまり、歯科材料加工装置と情報装置との間のデータ送信を始動するために、情報装置は、入手可能な歯科材料加工装置の存在を検出するよう、呼掛け信号を連続的に又は繰り返し送信することが好ましい。呼掛け信号は、情報装置が検出されないと、ますます強くなっていき、したがって情報装置が検出されるまで、カバーされる範囲がますます大きくなる。
本発明による、歯科材料加工装置と情報装置との間の通信方法は、情報装置が歯科材料加工装置で既に登録されている状況から開始する。
したがって、歯科材料加工装置は、少なくとも1つの情報装置を作動するよう接触する、少なくとも1つの情報装置を識別する情報信号を送信する。情報信号はまた、歯科材料加工装置を識別して、歯科材料加工装置が情報装置に現在接触していることを情報装置に通知することが好ましい。次に、歯科材料加工装置は、1つ又は複数の歯科材料に関連付けられた固有のデータを少なくとも1つの情報装置にさらに送信することが好ましい。
歯科材料加工装置から情報装置に送信された情報(又は作動)信号を用いて、送信された情報装置IDによって識別された固有の情報装置には、通常、情報信号を送信している歯科材料加工装置が、固有のプロセス(調剤、混合など)に関係する及び特にこのプロセスに伴う固有の材料に関係する固有のデータを送信する予定であることが通知される。この情報(又は作動)信号の後に、加工されるべき1つ又は複数の歯科材料に関連付けられた実際の固有のデータが送信される。
1つの歯科材料加工装置が複数の情報装置と共に使用される場合、固有の情報装置をアドレス付けする及び識別する情報信号の送信が、特に関心事となる。たとえば、歯科医の製剤室には、数人の歯科医又は助手が同じ又は異なる印象材料を使用して数人の患者用の歯科印象トレーを準備するのに使用される1つの調剤装置がある。それぞれの歯科医又は助手が、同じディスペンサから必要量の混合物を調剤する。したがって、混合物の新しい量が調剤される場合、調剤される固有の材料の作業時間又は設定時間のような必要な情報が、ユーザがこの固有の調剤プロセスに使用する特定の情報装置に送信されれば良い。この時、この情報を受信するのに、他のすべての情報装置は必要でない。情報装置は、自身を識別するようプログラムされ得るので、ユーザは、いくつかの可能なこのような装置のどれが、加工されたばかりの材料に対応するかを知る。たとえば、情報装置の表示装置は、フラッシュする場合もあれば、音が放出される場合もあれば、(LEDなどの)照明が発せられる場合もあれば、これらの又は他の識別方法の任意の組合せである場合もある。
歯科材料加工装置によってアドレス付けされる少なくとも1つの情報装置は、情報又は作動信号を受信すると、歯科材料加工装置に応答信号を送信することが好ましい。応答信号は、たとえば情報信号の受信に肯定応答し、歯科材料加工装置に、情報装置が固有のプロセス又は材料情報を受信する用意ができていることを示す。これは「ハンドシェイク」と呼ばれる。
歯科材料加工装置で応答信号が受信されると、1つ又は複数の歯科材料に関連付けられた固有のデータを少なくとも1つの情報装置にさらに送信するステップが始動されることが好ましい。
好ましい実施形態によれば、1つ又は複数の歯科材料に関連付けられた固有のデータを少なくとも1つの情報装置に送信するステップは、歯科材料加工装置内の1つ又は複数の歯科材料を変更した後にも繰り返される。歯科材料加工装置内の材料が変更された場合(たとえば、同じ患者に同じ歯科材料加工装置から異なる材料を調剤する又は混合することを望む場合)、このことが情報装置に通信されて、1つ又は複数の新しい材料に関連付けられた作業時間又は設定時間などの新しい材料データ又はプロセスパラメータが情報装置に提供される。つまり、歯科材料加工装置と歯科材料加工装置に現在ログインされている情報装置との間の通信リンクが、第1のデータ送信後も維持され、次いで、固有のデータを送信するステップが繰り返される場合に、情報装置に新しい材料データが供給される。1つ又は複数の歯科材料に関連付けられたデータは、1つ又は複数の材料の名前、1つ又は複数の材料の作業時間、1つ又は複数の材料の設定時間などの少なくとも1つを含む。
好ましい実施形態によれば、歯科材料加工装置と検出された情報装置との間の通信が、新しい情報装置が歯科材料加工装置によって検出されるまで維持される。言い換えれば、歯科材料加工装置と情報装置との間で確立された通信リンクは、情報装置が取り外された後又は歯科材料加工装置からユーザが材料を塗布する場所へと持って行かれた後にも維持される。これは、歯科材料加工装置の容器又はカートリッジが変更される場合、たとえば同じ患者のために別の材料を調剤する必要がある場合に好ましい。次いで、新しい材料情報が、歯科材料加工装置に「ログインされている」固有の情報装置に送信される。このデータ送信は、材料の変更後自動的に始動されることが好ましい。現在ログインされている情報装置は、上述したように、歯科材料加工装置の予め定められた距離内に持って来ることにより、さらなる情報装置がログインされた場合にのみログアウトされることが好ましい。代替形態として、歯科材料加工装置及び/又は情報装置は、ユーザが押圧し得る「ログイン」ボタン、及び/又は現在ログインされている情報装置をログオフするための又は装置を完全にリセットするための「ログオフ」又は「リセット」ボタンを備える。言い換えれば、歯科材料加工装置と検出された情報装置との間の通信は、その場所で新しい情報装置が始動されるまで維持される。その上、第1の歯科材料加工装置にログインされた情報装置が、この情報装置によって監視される現在のプロセス中に、別の歯科材料加工装置にログインされ得ないことが好ましい。
上述したように、歯科材料加工装置と情報装置との間の通信リンクを維持するためには、RF送信が使用されることが好ましい。なぜなら、これは見通し線を必要としないからである。つまり、情報を送信するために、歯科材料加工装置と情報装置との間が見通しのきく光路である必要がない。
情報装置は、情報装置がまだ存在していること及び信号を送受信できることを確認するために、歯科材料加工装置に確認信号を繰り返し送信することが好ましい。情報装置の消費電力を減少するため、このような確認信号が、毎分1回など、周期的に送信されることが好ましい。
本発明の方法は、歯科材料加工装置から情報装置に、タイマー機能を始動するためのコマンド信号を送信するステップをさらに含むことが好ましい。コマンド信号又はタイマー信号の送信は、それぞれ、歯科材料加工装置から1つ又は複数の歯科材料を調剤した場合、又は混合器内で混合プロセスを開始した場合に、自動的に行われることが好ましい。調剤プロセスの場合、このコマンド信号は、たとえば調剤された歯科材料の作業時間に対する、情報装置内の第1のタイマー機能を始動することが好ましい。代替形態として、第1のタイマー機能は、情報装置及び/又は歯科材料加工装置のいずれかで、ユーザにより手動で始動され得る。同じ又は追加のコマンド信号がまた、たとえば調剤された歯科材料の設定時間に対する、情報装置内の第2のタイマー機能を始動することがより好ましい。第2のタイマー機能は、その後、第1のタイマー機能によって測定された作業時間の終了時に始動されることが好ましい。言い換えれば、まず作業タイマーが開始されるので、ユーザは、経過した作業時間又は残りの作業時間を判断し得る。作業時間が経過すると、第2のタイマー機能が、ここでは設定時間に関して自動的に開始するので、ユーザはまた、経過した設定時間又は残りの設定時間を判断し得る。第2のタイマー機能の自動始動の代替形態として、第1のタイマー機能の始動後に、ユーザが手動で始動したコマンド信号が、調剤された歯科材料の設定時間に対する情報装置内の第2のタイマー機能を始動する。第1のタイマー機能は、手動ユーザコマンド信号を受信すると終了することも包含される。したがって、ユーザは、(たとえば、ユーザが使用される材料のための全作業時間を必要としない場合)作業時間タイマー機能を停止する、及び設定時間タイマー機能を手動で開始するという可能性を有する。
代替形態として、混合プロセスの場合、コマンド信号は、混合すべき歯科材料に必要な混合時間に対する情報装置内の第1のタイマー機能を始動する。
情報装置は、予め定められた時間間隔で、及び/又は作業時間及び/又は設定時間の終了前に、通知信号をユーザに提供することが好ましい。したがって、ユーザに、作業時間及び/又は設定時間が終了した又はまもなく終了することが知らされる。この場合、前記第2のタイマーがまた、設定時間の終了後経過した時間をカウントし、したがって、ユーザは、(たとえば、ユーザが患者をしばらくの間一人にしておかなければならない場合)設定時間がいつ終了したかについての情報を得ることが好ましい。
歯科材料加工装置は、代替形態として、歯科材料加工装置のために更新された情報を含むデータキャリアと通信する。言い換えれば、歯科材料加工装置のメモリユニット内に格納されている材料データを更新するために、歯科材料加工装置は、好ましくはスマートカードなどの持ち運びできる、データキャリアと通信し得るので、新しい組のデータが、一定の種類又はクラスの将来の材料について参照するために、歯科材料加工装置に送信され、この中に格納される。これは、上述したように、歯科材料加工装置が、関連付けられたデータキャリアを有さない容器又はカートリッジを用いて使用される場合に特に有用である。このような更新は、インターネット接続の代わりに又はこれに加えて行われ得る。
以下、本発明の好ましい実施形態についての歯科材料加工装置と情報装置との間の通信について説明する。当業者には公知であるが、適用形態により、必ずしもステップのすべてが必要であるわけでも、又は記載した順序で遂行されるわけでもない。
歯科材料加工装置がオンに切り換えられた後、この好ましい実施形態の歯科材料加工装置は、まず、それぞれ歯科材料加工装置を表すデータキャリア又はトランスポンダが検出され得るかどうかについて判断する。これは、歯科医が又は歯科製剤室でいくつかのこのような装置を使用する場合に特に有用である。この場合、個々の名前が特定の装置に割振られ得るので、それぞれの歯科材料加工装置は、混乱又は衝突を回避するために、それ自身の名前又は識別子を得る。このような名前又はIDは、固有の歯科材料加工装置にログインされている情報装置に転送可能であり、次いで、情報装置に表示されることが好ましい。加工装置データキャリアは、歯科材料加工装置の予め定められた距離内に持って来られるか又はこれに触れる(又はこれに付着する)ことが好ましく、したがってデータキャリアによって伝えられた名前又はIDは、歯科材料加工装置の読取装置によって読み取られ得る。このような加工装置データキャリアが検出されると、名前が読み取られ、加工装置のメモリ内に格納される。
次のステップで、情報装置が既にログインされているかどうかが判断される。情報装置がログインされていない場合、又は加工装置データキャリアが検出されない場合、プロセスは、容器トランスポンダを検出するよう継続される。他方、情報装置がログインされている場合、加工装置名は、ログインされている情報装置に送信される。
次のステップで、容器データキャリアが検出され得るかどうかが判断される。このようなデータキャリアが検出されない場合、歯科材料加工装置に置かれた容器がないか、又は動作可能なトランスポンダのない容器があるかのいずれかである。他方、容器データキャリアが検出された場合、加工装置は、たとえば材料データを含むデータキャリアを読み取り、メモリ内に読み取られたデータを格納する。次のステップで、加工装置は、ログインされた情報装置があるかどうかを判断する。あった場合、材料データは、情報装置に送信される。
容器データキャリアが検出されない場合、歯科材料加工装置は、ログインされた情報装置があるかどうかを判断する。ログインされた情報装置があった場合、歯科材料加工装置は、加工装置内に置かれた容器がないこと、又はたとえば異なる歯科材料プロバイダからの、データキャリアのない容器であることを情報装置に通知する。
他方、ログインされた情報装置がない場合、歯科材料加工装置は、情報装置が検出可能であるかどうかを判断する。情報装置が検出された場合には、加工装置は、検出された情報装置が既にログインされているかどうかを判断する。即ち、検出された情報装置が既にログインされているもの又は別のものかどうかが判断される。この特定の情報装置が既にログインされている場合、プロセスは、加工装置が、たとえば1つ又は複数の材料の混合を開始したかどうか、またいつ開始したかを判断するよう進む。この特定の情報装置がログインされていない場合、情報装置はログインされる。次に、材料データが歯科材料加工装置内に既に格納されているかどうかが判断される。このような材料データが既に格納されている場合、データは情報装置に送信される。格納されていない場合、加工装置は、混合が開始されたかどうかを監視する。さらに、装置名が最初に歯科材料加工装置に割振られているかどうかが検査される。次いで、この装置名は情報装置に送信される。
次いで、歯科材料加工装置は、たとえば、1つ又は複数の材料の混合が始動されたかどうかを判断する。次いで、材料データがメモリ内に格納されているかどうかが検査される。このような材料データが利用できる場合には、混合パラメータがメモリから読み取られ、混合プロセスが開始する。他方、たとえば1つのみの種類の印象材料が所与の加工装置を用いて使用される場合、標準混合パラメータが使用され得る又は設定され得る
混合プロセスがこのステップで開始されない場合、次のステップで、タイマー機能が歯科材料加工装置で始動されたかどうかが問い合わせられる。次いで、「タイマー開始」要求が、ログインされている情報装置に送信される。
さらなるステップで、たとえば別の歯科材料加工装置にログインしようとする場合、情報装置の回線が切断されているかどうかが検査されることが好ましい。次いで、情報装置は、現在の歯科材料加工装置でログアウトされる。
最後に、加工装置は、更新トランスポンダが加工装置に関連付けられた呼掛け器の範囲内にあるかどうかを検査する。この場合、更新サブルーチンが始動される。この更新サブルーチンは、作業時間又は設定時間などの、加工装置のオペレーションを制御するデータベース内の入力を更新することが好ましい。
情報装置
本発明の第3の態様によれば、歯科材料加工装置を用いて1つ又は複数の歯科材料を加工する際に使用するための情報装置が設けられる。情報装置は、加工されるべき前記1つ又は複数の歯科材料に関連付けられたデータを含む歯科材料加工装置から通信を受信するための受信機と、前記固有のデータに基づいてユーザに視覚及び/又は聴覚情報を示すための表示器とを備える。上述したように、情報装置は歯科材料加工装置から分離可能であることが好ましい。上記に論じたように、情報装置はまた、前記歯科材料加工装置から独立していることがより好ましい。
情報装置は、マイクロコントローラを備えることが好ましい。受信機及び表示器はマイクロコントローラに接続され、アンテナは受信機に接続される。好ましい実施形態においては、表示器は、液晶表示装置などの表示装置である。情報装置はまた、1つ以上のボタン又はスイッチ(たとえばオン/オフボタン、ログイン及び/又はログオフボタン、及び/又はリセットボタンであり、これらのボタンは、タッチパネル表示装置に設けられた仮想ボタンであり得る)を備えることがある。これについては、以下により詳細に記載する。情報装置のこれらの構成要素は、ハウジング内に含まれることが好ましい。ハウジングの大きさは、情報装置が腕時計又は懐中時計、又はユーザの首にかけられるひも又は鎖などで携帯され得るような大きさであることが好ましい。
情報装置は、送信機(又は送受信機)を備え、歯科材料加工装置に、信号、たとえば応答確認信号を送信することができることが好ましい。上述したように、情報装置は、さらに、情報装置がまだ加工装置と相互作用するのに利用できることを示す確認信号を歯科材料加工装置に繰り返し送信することが好ましい。情報装置の消費電力を減少させるために、このような確認信号が、情報装置の電源によって、周期的に(たとえば毎秒であるが、これより短い又はより長い間隔も包含される)送信されることが好ましい。たとえば、情報装置がより大きい容量を有するバッテリで動く場合、より短い間隔が使用されることがある。
好ましい実施形態によれば、情報装置はタイマーを備える。タイマーは、歯科材料加工装置から受信されたコマンド信号に応答して、少なくとも1つの時間の測定を始動するよう、及び経過した時間、残りの時間、又はその両方を表示するよう適応されることが好ましい。代替形態として、タイマーは、ユーザが、たとえば情報装置の各ボタンを押圧することにより始動されたコマンド信号により、及び/又は歯科材料加工装置で、始動されるよう適応される。
情報装置の表示器は、タイマーによって提供された残りの時間を示すことが好ましいが、また、経過した時間も表示し得る、又は両方の時間を同時に示し得る。表示器は、視覚及び/又は聴覚表示器であることが好ましい。視覚表示器は、表示装置及び/又は発光装置を備えることがある。たとえば、表示器が表示装置である場合には、タイマーからのカウントダウンが表示される。LEDが表示器として使用される場合には、LEDは、好ましくはフラッシュし、カウントダウンが時間間隔の終了近くになるとフラッシュ頻度が増加するよう操作される。聴覚表示器の場合には、ユーザに時間の経過を通知するために、増加する頻度又は音量を有する音調が提供され得る。用語「聴覚表示器」はまた、「残りの時間:20秒」などのアナウンスをユーザに出力する音声生成器を包含する。
歯科材料加工装置から送信された又はユーザにより手動で入力されたコマンド信号は、調剤された材料の作業時間に対する情報装置内の第1のタイマー機能を始動することが好ましい。同じ又はさらなるコマンド信号が、調剤された材料の設定時間に対する情報装置内の第2のタイマー機能を始動することが好ましい。第2のタイマー機能は、前記第1のタイマー機能によって測定された作業時間の終了後に始動される。言い換えれば、まず作業タイマーが開始するので、ユーザは、作業時間の経過に従い得る。作業時間が終わると、ここでは設定時間に関する、第2のタイマー機能が開始するので、ユーザはまた、設定時間の経過に従い得る。タイマーによって提供された残りの時間が表示され得るが、経過した時間又はその両方の時間が同時に表示され得る。別の例として、第1のタイマー機能は、自動混合器内での2つ以上の成分の適切な混合に必要な混合時間に関係し、第2のタイマー機能は、混合された材料の作業時間に関係する。設定時間用の第3のタイマー機能が設けられることが好ましい。
情報装置は、時間終了信号又は通知を提供するよう適応されることが好ましい。信号は、光学及び/又は聴覚通知を出力するための視覚及び/又は聴覚信号であることが好ましい。たとえば、情報装置が表示装置を備える場合には、表示装置は、点滅を開始する場合があれば、「時間終了」などの文字メッセージを表示する場合もある。LEDがある場合、LEDが一定の頻度で点滅を開始することがある。代替形態として、上述したように、LEDが増加する頻度でフラッシュ又は点滅する場合、連続して照明されるように変更されることがある。連続照明からフラッシュへの逆の変更も、本発明の範囲内に包含される。聴覚通知システムが使用される場合には、(音声サウンドを含む)繰り返しサウンドが、拡声器によって放出され得る。
時間が終了すると、時間経過信号が放出される。第1回の経過信号後に予め定められた時間間隔(たとえば1分)後に、追加信号が1回又は繰り返し出力されて、ユーザが第1回の経過信号を認識しなかった場合にも、追加警告信号がユーザに通信されることが好ましい。
本発明による情報装置は、情報装置の一意のID番号を表すデータキャリアをさらに備える。データキャリアは、無接点呼掛けに適応されることが好ましい。情報装置データキャリアは、RFIDタグであることが最も好ましい。上述したように、光学又は磁気で読取可能な符号も包含される。しかし、RFIDタグは、マーカが調剤又は加工されている材料に偶然接触した場合にもそれらの機能が損なわれないようなRFIDタグが好ましい。情報装置データキャリアは、(ラベルなどにより)ハウジングに装着される、又はハウジング内に収容されることが好ましい。
したがって、上述したように、歯科材料加工装置の場合には、情報装置は、歯科材料加工装置で情報装置を作動する又はログインするために、歯科材料加工装置の適切な読取装置によって読み取られた情報装置のID番号を伝えるデータキャリア(情報装置データキャリア)を備えることが好ましい。ログインすると、材料データは、RF送信機/受信機又は送受信機を介して歯科材料加工装置から情報装置に送信される。
好ましい実施形態によれば、情報装置は、前記1つ又は複数の歯科材料に関連付けられた固有のデータを格納するためのメモリをさらに備える。したがって、情報装置の適切なオペレーションとしては、情報装置に材料の識別子のみを送信することで十分であろう。次いで、この材料に関連付けられたすべての関連情報が、情報装置の内部メモリから検索可能となる。
また、2つ以上の情報装置が、2つの情報装置に関連データを表示するために、歯科材料加工装置と同時に通信していることも包含される。したがって、たとえば2つの情報装置が同時に始動されることがあり、次いで、歯科材料加工装置は、両方の情報装置の存在を認識し、両方にログインし、両方と通信する。材料が調剤又は混合されると、ユーザは歯科材料加工装置から1つの情報装置を取り外し、他の情報装置は歯科材料加工装置に置かれたままであるので、歯科材料加工装置に追加の情報表示が提供される。代替形態として、1つの情報装置は助手によって携帯され、他の情報装置は歯科医によって携帯され得る。
さらに好ましい特徴によれば、2つ以上の情報装置が、互いに通信しあい、データを交換し得る。たとえば、(助手によって携帯される)1つの情報装置が、設定時間の終了時又は終了時近くに信号を(歯科医によって携帯される)別の情報装置に送信し、患者の印象が完了したことを他の情報装置に知らせる。追加形態として又は代替形態として、プロセスが完了すると、情報装置が受付にこれを知らせ、したがって、たとえば一定の手順について又は使用された固有の材料についての正しい請求が患者に出される。代替形態として、第2の情報装置又は受付への通知は、情報装置の回路を簡単なものにするために、歯科材料加工装置を介して行われる。
さらなる代替形態として、情報装置が、2人以上の患者を同時に監視するよう適応されることが本発明の範囲内に包含される。たとえば、調剤される材料の量がトレーに置かれ、トレーが患者の口に挿入されると、別の患者に別のプロセスが開始される。次いで、両方の患者の時間が情報装置に表示されるか、又は表示装置が1つの時間から他の時間に切り換えられ得ることが好ましい。
本発明の好ましい実施形態によれば、情報装置のマイクロコントローラは、視覚情報をユーザに示すための様々な表示モードを提供するよう適応される。たとえば情報装置がオンに切り換えられた後に示される、休止モードが表示装置の単なる黒い画面によって表されることが好ましい。歯科材料加工装置で情報装置にログインすると、情報装置の表示装置が黒い画面から主要表示モードに変更されることが好ましい。この主要表示モードにおいては、主要メニューが表示される。主要メニューにおいては、たとえば、ユーザは、「歯科材料」又は「ストップウォッチ」機能などの様々な機能から選択し得る。しかし、「更新」機能などの他の機能も考えられ得る。
主要表示モードにおいて、及び好ましくはすべての表示モードにおいて、(バッテリ状態、受信信号強度などの)情報装置の状態に関係する、又はプロセスステップ又はコマンド用語に関係する、追加のテキスト及び/又は記号が表示される。たとえば表示装置の底部の線に、「休止」、「選択」、及び/又は「カーソルを上げる」/「カーソルを下げる」などの一般的な機能用のアイコンが設けられる。
さらに、たとえば表示装置の上部の左の隅に、バッテリ状態が示される。さらなる記号が、受信された信号の品質(信号強度)を示し、表示装置はまた、どの歯科材料加工装置に情報装置が現在接続されているかを示す。情報装置のバッテリは充電可能であることが好ましく、情報装置は、再充電又は他の目的で加工装置にドッキングされることがある。この種のドッキングステーションは、他の分野において周知である。
ユーザが、主要メニューで「ストップウォッチ」機能又はその等価物を選択すると、表示装置は、ストップウォッチ機能用のさらなる表示モードに変更される。このモードにおいては、ストップウォッチ機能は、ユーザにより手動で始動され得る。これは、歯科材料加工装置に関係する時間又は関係しない時間を測定する。
他方、ユーザが、主要メニューで機能「歯科材料」又はその等価物を選択すると、表示装置は、異なる表示モードに進む。この表示モードにおいては、ユーザは、加工されるべき異なる材料(たとえば、「ユーザ定義」、「Express P Putty」、又は「Impregnum P Duo H Sであり、後者の2つは、3M ESPE AGの製品である)から選択し得ることが好ましい。選択によっては、タイマー機能は、個々に(たとえば、異なる作業時間及び設定時間)適応される。
ユーザが、「ユーザ定義」又はその等価物を選択すると、表示装置は、初期作業時間に及び設定時間用の初期設定、たとえば「3:00」(3分ゼロ秒)を示すことが好ましい。ユーザは、ここで、これらの初期設定を使用する又はこれらを変更するための選択肢を有することが好ましい。次いで、ユーザが、プロセスを開始し、情報装置で「開始」アイコン又はボタンを押圧すると、作業時間のカウントダウンが始動され、表示装置は残りの時間を示すことが好ましい。このモードにおいては、ユーザは、タイマーを停止するか、又は設定時間タイマーに切り換えるかのいずれかであり得る。材料の混合物が歯科材料加工装置によって調剤される場合、(既に上述したように)ユーザが調剤される材料を患者の口に素早く塗布し、作業時間を完了する必要がない場合、ユーザは、作業時間カウンタが終了する前に設定時間カウンタにジャンプする。次いで、表示装置は設定時間タイマーを表示する。本明細書においては、ユーザは、何らかの理由でタイマーを中断することを欲した場合の、タイマーを停止するための選択肢を有することが好ましい。他方、設定時間タイマーの終了後、表示装置は、たとえば2:00分の、カウントアップ又はカウントダウンを表示することが好ましい。この情報は、材料の設定時間の終了以降、どのぐらいの時間が既に終了したかをユーザに示す。
ユーザ定義材料設定の選択の代替形態として、様々な材料に関係する、格納されている設定が、ユーザに提示される。材料のリスト又はデータベースから選択されるべき材料のために、初期作業時間及び設定時間が、たとえば情報装置又は加工装置のメモリによって設けられる。「開始」アイコン又はボタンを押圧すると、作業時間タイマーが、予め定められた量の時間からカウントダウンを開始する。繰り返すが、上述したように、ユーザは、設定時間タイマーを示す次の表示モードに切り換える場合があれば、作業時間タイマーを停止する場合もある。加工されるべき固有の材料により許容できる場合にのみ、この切換え又は「ジャンプ」機能が設けられることが好ましい。たとえば、設定時間タイマーへのジャンプは、シリコーンベースの材料に許容される。この設定時間モードにおいては、ユーザはタイマーを停止し得る。設定時間タイマーが中断せずに終了した場合、上述したように、カウントアップが開始されることが好ましい。ユーザが所望する場合には、カウントアップは停止され得る。
本発明の第4の態様によれば、本発明の第1の態様による歯科材料加工装置と本発明の第3の態様による少なくとも1つの情報装置とを備えたシステム又はキットが、それぞれ設けられる。システムは、本発明による複数の情報装置を備え、1つの歯科材料加工装置が異なる患者又は異なる材料に使用できることが好ましい。次いで、それぞれの情報装置が、個々の患者及び/又は歯科材料に割振られ得る。
本発明の歯科材料加工装置は、ページング機能を備えることが好ましい。たとえば、歯科材料加工装置の各ボタンを押圧することにより、すべての情報装置が信号を発して、容易に位置を突き止め得る。この機能のために、歯科材料加工装置の送信機/送受信機は、2つのレベルで、即ち、通常使用用の低電力レベル及びたとえばページングに使用されるより大きい範囲を有する高電力レベルで、動作可能であることが好ましい。
ここで、添付図面を参照しながら、本発明について記載する。
図を参照しながら、本発明の一定の固有の態様について記載するが、上述したように、他の態様が、これらの態様の代わりに又はこれらの態様に加えて使用されることがある。
図1は、本発明に従って使用される種類の歯科材料加工装置の一例を示している。この図に示されている例においては、歯科材料加工装置は、PentaMixTMタイプのディスペンサであるディスペンサである。これは、カートリッジ、たとえば混合され調剤されるべき2つの異なる材料用のカートリッジを収容するよう適応されたハウジング11を備える。図1においては、カートリッジは、ハウジング11内に既に置かれており、混合チップ12のみが、ハウジング11から突出している。
図2は、腕時計の形態の、本発明による情報装置20の好ましい実施形態を示している。この実施形態の情報装置20は、2つの対向する端部部分23及び24を有するリストバンド22に取り外し可能に装着されたハウジング21を備える。2つの端部部分23及び24は、情報装置20がユーザの手首に巻かれると、互いに接続可能となる。図2に示されている実施形態においては、情報装置20は、液晶表示装置などの表示装置25と、押しボタン26(たとえば、オン/オフボタン及び/又はリセットボタン)とを備える。ID番号を伝えるデータキャリア(図示せず)は、ラベルなどのハウジング21に装着されるか、又はハウジング21内に収容されることが好ましい。
図3は、交換される信号の表示と共に、本発明による好ましいシステムの構成要素の概略を示している。図3に示されている好ましい実施形態においては、システムは、1つの歯科材料加工装置10と3つの情報装置20とを備える。上記で既に説明したように、複数の情報装置20が、1つの歯科材料加工装置10と共に使用され得るが、本発明はまた、いくつかの歯科材料加工装置10と複数の情報装置20との組合せも包含する。
歯科材料加工装置10は、カートリッジから材料を調剤するためのピストンを駆動するモータを制御するためのモータコントローラ13と、歯科材料加工装置10と1つ又は複数の情報装置との間のデータ交換を制御するアプリケーションコントローラ14と、任意にカートリッジとを備えることが好ましい。たとえばRF送受信機の、受信機/送信機又は送受信機マイクロコントローラ15が、シリアルバス17を介してアプリケーションコントローラに接続される。アンテナ18が、送信機マイクロコントローラに接続される。さらに、読取装置モジュール16(たとえば、RFID読取装置モジュール)が、これもたとえばシリアルバス17を介して、アプリケーションコントローラに接続される。アンテナ19が、読取装置モジュール16に接続される。図3には、アンテナ19を備えた1つのみの読取装置モジュール16が示されているが、歯科材料加工装置は、1つは容器データキャリア41を読み取るための、もう1つは情報装置データキャリアを読み取るための、2つの読取装置モジュールを備えることが好ましい。
図3に示されているように、それぞれの情報装置20が、マイクロコントローラ26に接続された表示装置25を備えることが好ましい。さらに、受信機28(たとえばRF受信機)及び1つ以上の押しボタン26が、マイクロコントローラに接続される。アンテナ29が、受信機28に接続される。タイマーは、マイクロコントローラ26に接続された別個の構成要素として設けられる場合があれば、マイクロコントローラ26内で実施される場合もある。さらに、情報装置データキャリア30が設けられる。
最後に、図3は、RFIDタグなどのデータキャリア41を備えたカートリッジ40を示している。通常、データキャリア41は、カートリッジハウジングに設けられるのではなく、上述したフォイルバッグなどの材料容器に装着される。
カートリッジ40又は材料容器に設けられるRFIDタグ41は、歯科材料加工装置10のアンテナ19を備えた読取装置モジュール16によって読取可能である。たとえば、材料データが、カートリッジ40又は材料容器のデータキャリアから読み取られ、アプリケーションコントローラ14に供給される。たとえば、容器データキャリア読取装置16は、容器40が加工装置10内に置かれている場合、容器データキャリア41に隣接した場所で歯科材料加工装置10に設けられる。情報装置データキャリア読取装置16は、情報装置20が作動するために置かれている場所で歯科材料加工装置10に設けられることが好ましい。たとえば、図1に示されているディスペンサについて考えた場合、情報装置データキャリア読取装置は、ハウジング11の上部部分11’に置かれることが好ましい。次いで、この区域において、情報装置20は、上記で説明したように、ログインのために読取装置の範囲内に持って来られ得る。
さらに、図3に示されているように、加工されるべき材料に関係する情報が、情報装置20に送信される。図3に引かれている線は、いくつかの情報装置20が1つの歯科材料加工装置10と共に使用され得ることを示すためであり、材料データがすべての情報装置20に常に同時に送信されること、又は任意の所与の時間に任意のデータが送信されることを意味するものではない。以下、図5を参照しながら、往復送信される異なる信号のより詳細な説明について記載する。
図4においては、本発明の好ましい実施形態による情報装置の様々な表示モードが示されている。以下の記載はあくまでも例示のためのものであり、画面表示、コマンド用語、プロセスステップ、信号交換シーケンスなどの無数の変形形態が、本発明の範囲内に含まれると考えられる。
図4に示されている表示モードは、情報装置20の表示装置25に示されることが好ましい。
表示モード(i)は、情報装置の休止モードを表す、単なる黒い画面である。
1 初期信号交換及び表示機能
歯科材料加工装置からウェークアップ信号を受信すると、情報装置は、黒い画面から表示モード(ii)などの主要表示モードに変更する。この主要表示モードにおいては、主要メニューが表示される。図4を参照しながら説明した好ましい実施形態によれば、ユーザは、機能「歯科材料」又は「ストップウォッチ」から選択し得る。しかし、「更新」機能などの他の機能も考えられる。
主要表示モードにおいて及び好ましくはすべての表示モードにおいて、(バッテリ状態、受信された信号強度などの)情報装置の状態に関係する、又はプロセスステップ又はコマンド用語に関係する、追加のテキスト及び/又は記号が表示される。図4の実施形態の表示装置の底部の線に、たとえば機能又はコマンド用語「休止」、「選択」、及び「↓」が設けられる。ユーザが、(たとえば、各ボタンを押す又は(タッチスクリーンの場合には)画面の各アイコンに触れることにより)「休止」を選択した場合、表示装置は、表示モード(i)に、即ち休止モードに変更する。アイコン「選択」で、表示装置に強調表示される機能が選択され得る(同図においては、機能「歯科材料」が黒い線で強調表示されている)。最後に、カーソルアイコン「↓」で、メニューをスクロールダウンすることができる。
図4に示されている表示装置の上部の左の隅に、バッテリ状態が示されている。上部の線の中心の記号は、受信された信号の品質(信号強度)を示しており、上部の右の隅は、どの歯科材料加工装置に情報装置が接続されるかを示している(ここでは装置「A」)。このことは、歯科製剤室において、いくつかの歯科材料加工装置(たとえば、いくつかのPentaMixTMディスペンサ)が使用される場合に、特に重要である。次いで、それぞれの歯科材料加工装置が、自身のID又は個々の「名前」を有することが好ましい。表示装置の名前の表示により、ユーザが情報装置を誤った加工装置に戻す確率が減少する。
2 ストップウォッチ機能
表示モード(ii)において、ユーザが「ストップウォッチ」機能を選択すると、表示装置はモード(iii)に変更する。このモードにおいては、ストップウォッチ機能は、ユーザにより手動で始動され得る。図4においては、3:00分の最大時間が一例として示されている。さらに、ユーザに選択された機能をより明確に示すために、時計の記号が表示されることが好ましい。ユーザが「開始」を押圧すると、カウントダウンが開始する。同時に、表示装置は、「開始」を「停止」に変更するので、ユーザは、所望する場合にはストップウォッチを停止し得る。アイコン「リセット」で、時間が、その初期値に、即ちこの例においては3:00(3分ゼロ秒)にリセットされる。最後に、カーソルアイコン「←」で、ユーザは、ジャンプして先の表示モード(ii)に戻り得る。この記載のどの部分に言及した時間も、カウントアップ又はカウントダウンされ得る。
3 歯科材料機能
ユーザが、モード(ii)で「歯科材料」を選択すると、表示装置は、表示モード(iv)へと進む。この表示モードにおいては、図4の例に従って、ユーザは、加工されるべき異なる材料から選択し得る。図4の表示モード(iv)は、3つの代替形態、即ち、「ユーザ定義」、「Express P Putty」、又は「Impregnum P Duo H S」を示している。繰り返すが、カーソルアイコン「↓」で、ユーザは、加工するために選択されるべき所望の材料に選択バーを動かし得る。カーソルアイコン「←」で、ユーザは、ジャンプして先の表示モード(ii)に戻り得る。図4においては、代替形態「ユーザ定義」が強調表示されている。
4 ユーザ定義材料設定
表示モード(v)は、ユーザがモード(iv)で「ユーザ定義」を選択した場合の、好ましい情報装置の表示装置を示している。表示装置は、(図4に、2つの入り口と1つの出口とを備えた混合器を表す「Y」の記号で表された)初期作業時間のための、及び(図4に、「V」のような記号で表されており、トレーを表す)設定時間のための、「3:00」分を示している。ユーザは、ここで、これらの初期設定を使用するための又はアイコン「設定」でこれらを変更するための選択肢を有する。次いで、表示装置は「(v)」に変更する。アイコン「入力」で、ユーザは、表示される時間のそれぞれの桁を作動し、カーソルアイコン「↑」又は「↓」を使用して、各番号を増加する又は減少することにより、これを変更し得る。選択された桁は、点滅することが好ましい。選択可能な最小時間は0:00分であり、最大時間は9:55分であることが好ましい。時間を変更するために使用可能な時間増分が、5秒毎のステップで設けられることが好ましい。最後に、調整されたタイミングが「入力」機能で確認される。最後の桁が変更及び/又は確認されると、表示装置は、ジャンプして表示モード(v)に戻る。
ここで、ユーザがプロセスを開始し、「開始」アイコンを押圧すると、表示装置は、表示モード (vi)に変更される。作業時間(図4の記号「Y」)のカウントダウンが始動され、表示装置が残りの時間を示す。図4においては、残りの時間は、「0:38」分、つまりゼロ分38秒である。表示モード(vi)においては、ユーザは、(アイコン「停止」を使用して)タイマーを停止する場合があれば、(アイコン「ジャンプ」を使用して)設定時間タイマーにジャンプする場合もある。材料の混合物が歯科材料加工装置によって調剤される場合において、ユーザが調剤される材料を患者の口に素早く塗布し、作業時間を完了する必要がない場合、ユーザは、作業時間カウンタが終了する前に、設定時間カウンタにジャンプすることがある。次いで、表示装置は、設定時間タイマーを表示するモード(vii)(図4においては、設定タイマーは「1:47」分、つまり1分47秒である)にジャンプする。本明細書においては、ユーザは、何らかの理由でタイマーを中断することを望む場合、アイコン「停止」を使用して、タイマーを停止するための選択肢を有することが好ましい。次いで、表示装置は、再びモード(v)に変更される。他方、設定時間タイマーの終了後、表示装置は、たとえば2:00分のカウントアップ「Ω」を表示する表示モード(viii)に切り換える。この情報は、材料の設定時間の終了以降どのぐらいの時間が既に終了したかをユーザに示す。図4においては、この時間は「1:56」分である。2分のカウントアップが設けられることが好ましい。最後に、表示モードは、再び(ii)に変更される。
5 格納された、材料に関する情報
ユーザ定義材料設定の選択の代替形態として、格納された、材料に関する情報が、表示モード(iv)でユーザに提示される。図4の表示モード(ix)は、ユーザが、「Express P Putty」を選択した場合の情報表示を示す。この材料については、初期作業時間及び設定時間がデータベースから検索され、それぞれが3:00分に設定される。「開始」アイコンを押圧すると、作業時間タイマーがカウントダウンを開始する(記号「Y」)。表示モード(vi)’においては、現在の時間は「0:38」分である。繰り返すが、上述したように、ユーザは、設定時間タイマーを示す次の表示モードにジャンプする場合があれば、作業時間タイマーを停止する場合もある。後者の場合には、表示装置は、再びモード(ix)に変更される。他方、ユーザが「ジャンプ」を選択した場合、設定時間タイマー(vii)’が開始される(図4に既に「1:47」で示されている)。加工され使用されるべき固有の材料により許容できる場合にのみ、この「ジャンプ」機能が設けられることが好ましい。たとえば、設定時間タイマーへのジャンプは、シリコーンベースの材料に許容される。シリコーンベースの材料で、材料を有するトレーが患者の口にある場合、作業時間がアボートされ得る。何故なら、患者の口の中のより高い温度が、殆ど直ちに材料の設定を始動するからである。この設定時間モードにおいては、ユーザは、「停止」アイコンを使用してタイマーを停止し得る。次いで、表示モードが(ii)に変更される。上述したように、設定時間タイマーが中断なく終了すると、カウントアップ「Ω」(viii)’が自動的に開始することが好ましい。ユーザが所望する場合には、「停止」アイコンを使用して、カウントアップが停止し得る。次いで、表示モードが(ii)に変更される。
図5は、本発明の好ましい実施形態について、歯科材料装置と情報装置との間の通信を示す流れ図である。この好ましい実施形態においては、歯科材料加工装置は、3M ESPE AG(ドイツ、ゼーフェルト(Seefeld))から入手可能なPentaMixTMシステムのような、歯科材料混合器及びディスペンサである。
歯科材料加工装置(たとえば、前記PENTAMIX装置)がオンに切り換えられた(「開始」)後、この好ましい実施形態の歯科材料加工装置は、まず、歯科材料加工装置名又はIDを表すトランスポンダが検出可能かどうか(ステップS10)、即ち歯科材料加工装置が既に名前トランスポンダを備えているかどうか、又はこのような名前トランスポンダが歯科材料加工装置の近くに持って来られている又はこれに装着されているかどうかを判断する。つまり、個々の名前が、歯科医又は歯科製剤室がいくつかのこのような装置を使用する場合に特に有用な特定の装置に、まず割振られ得る。この場合、それぞれの歯科材料加工装置が、混乱又は衝突を回避するために自身の名前又は識別子を得る。このような名前又はIDは、固有の歯科材料加工装置にログインされている情報装置に転送可能であり、次いで、(図4を参照しながら上述したように)表示されることが好ましい。このことは、ユーザが、どの歯科材料加工装置に自分の情報装置がログインされているかを忘れた場合の助けとなる。このようなトランスポンダが、歯科材料加工装置の予め定められた距離内に持って来られて、トランスポンダによって伝えられる名前又はIDが装置によって読み取られ得ることが好ましい。歯科材料加工装置が初めて名前又はIDを得た場合(たとえば、歯科医が第2の装置を購入し、これらに個々のIDを付ける必要ができた場合)、トランスポンダは、たとえば接着剤層で、装置に永久的に装着可能であることが好ましい。したがって、加工装置がオンに切り換えられる度ごとに、所与の名前が読み取られる。
ステップS10でこのような名前トランスポンダが検出されると、名前が読み取られ、加工装置のメモリ内に格納される(ステップS11)。
次のステップS12で、情報装置がログインされているかどうかが判断される。情報装置がログインされていない場合には、プロセスはステップS20に継続する。他方、情報装置がログインされている場合には、加工装置名が、ログインされている情報装置に送信される(ステップS13)。プロセスはステップS20に進む。
ステップ10で、歯科材料加工装置の名前又はIDを伝えるトランスポンダが検出されない場合、容器トランスポンダが検出され得るかどうかが検出される(ステップS20)。このようなトランスポンダが検出されない場合、歯科材料加工装置に置かれた容器がないか、又はトランスポンダのない容器が装置内にあるかのいずれかである。ステップS20で容器トランスポンダが検出されると、加工装置は、たとえば材料データを含むトランスポンダを読み取り、メモリ内に読み取られたデータを格納する(ステップS21)。次のステップS22で、加工装置は、ログインされている情報装置があるかどうかを判断する。ある場合には、材料データは情報装置に送信される(ステップS23)。
ステップS20で容器トランスポンダが検出されない場合、プロセスはステップS30に進む。このステップで、歯科材料加工装置は、ログインされている情報装置があるかどうかを判断する。この結果が「はい」である場合、歯科材料加工装置は、加工装置内に置かれている容器がないこと、又はたとえば異なる歯科材料プロバイダからの、トランスポンダのない容器であることを情報装置に通知する(ステップS31)。
他方、ステップS30でログインされている情報装置がない場合、歯科材料加工装置は、検出可能な情報装置があるかどうか呼掛ける(ステップS40)。情報装置が検出された場合には、加工装置は、ステップ41で、検出された情報装置が既にログインされているかどうかを検査する。既にログインされている場合、プロセスはステップS50に進む。ログインされていない場合、情報装置はステップS42でログインされる。このことについては、情報装置の照明、たとえばLEDをオンに切り換えることにより、ユーザに信号で送られることが好ましい。次に、ステップ43で、材料データが歯科材料加工装置内に既に格納されているかどうかが判断される。このような材料データが既に格納されている場合、データは情報装置に送信される(ステップS44)。格納されていない場合、プロセスはステップS50に進む。さらに、ステップS45で、装置名が最初に歯科材料加工装置に割振られたかどうかが検査される。次いで、この装置名又はIDが情報装置に送信される(ステップS46)。
ステップS50で、歯科材料加工装置は、加工装置が混合を開始したかどうか及びいつ開始したか、たとえばボタン「混合開始」が押されたかどうかを判断する。ステップS51で、材料データがメモリ内に格納されているかどうかが検査される。このような材料データが利用可能である場合には、混合パラメータがメモリから読み取られ(ステップS52)、混合プロセスが開始する(図6参照)。他方、ステップS53で、標準混合パラメータが設定される。
ステップS50で混合プロセスが開始しない場合、ステップS60で、タイマー機能が始動されたかどうか、たとえばボタン「タイマー開始」が歯科材料加工装置で押されたかどうかが問い合わせられる。次いで、「タイマー開始」要求が、ログインされている情報装置に送信される(ステップS61)。
ステップS70で、情報装置が残っているか、たとえば、別の歯科材料加工装置にログインされるかどうかが検査される。次いで、情報装置がログアウトされる(ステップS71)。
最後に、ステップS80で、ルーチンは、更新トランスポンダが加工装置に関連付けられた呼掛け器又は読取装置の範囲内にあるかどうかを検査する。範囲内にある場合には、更新サブルーチンが始動される(ステップS81)。
図6は、図5の好ましい実施形態についての混合サブルーチンを示す流れ図である。
混合パラメータがメモリから読み取られる(ステップS52)又は「標準」に設定される(ステップS53)と、混合プロセスを始動するサブルーチンが開始される。まず、ステップS90で、歯科材料加工装置にログインされている情報装置に、別の歯科材料加工装置へのログインが不可能であることが通知される。ステップS91で、プランジャドライバの磁石が作動し、送りが「前進」に設定され、混合器が「オン」に設定される。
ステップS92で、タイマー機能が始動されたかどうか、たとえばボタン「タイマー開始」が押されたかどうかが再び検査される(S92)。はい(Yes)の場合は(ステップS93)、メッセージ「タイマー開始」が、ログインされている情報装置に送信される。
ステップS94で、プランジャの終了スイッチに到達したかどうか、つまりプランジャがその範囲の最後に到達したかどうかが検査される。到達した場合、ルーチンはステップS96に継続し、送りが「後進」に設定され、磁石が「オフ」に設定され、送りが「オフ」に設定され、混合器が「オフ」に設定される(ステップS97)。次いで、情報装置に、別の情報装置へのログインが不可能であることが通知される(ステップS98)。最後に、ルーチンは「開始」に戻る。
他方、ステップS94で終了スイッチに到達しなかった場合、混合プロセスが始動されるかどうか、たとえばボタン「混合開始」がユーザによって押されたかどうかが再び検査される。押されなかった場合、プロセスはステップS96に継続する。押された場合、混合プロセスは継続し、ルーチンはステップS92に戻る。
様々な実施形態及びシーケンスを参照しながら、本発明について記載してきたが、他の実施形態及びシーケンスも、頭記の特許請求の範囲内であると考えられる。
本発明に従って使用される種類の歯科材料加工装置の一例を示す図である。 腕時計の形態の本発明による情報装置の好ましい実施形態を示す図である。 交換される信号の表示と共に、本発明による好ましいシステムの構成要素を示す概略図である。 本発明の好ましい実施形態による情報装置に表示される、様々な表示モード及び情報を示す図である。 本発明の好ましい実施形態について、歯科材料加工装置と情報装置との間の通信を示す流れ図である。 図5の好ましい実施形態の混合サブルーチンを示す流れ図である。
符号の説明
10 歯科材料加工装置
11、21 ハウジング
11’ 上部部分
12 混合チップ
13 モータコントローラ
14 アプリケーションコントローラ
15 マイクロコントローラ
16 読取装置モジュール、容器データキャリア読取装置
17 シリアルバス
18、19、29 アンテナ
20 情報装置
22 リストバンド
23、24 端部部分
25 表示装置
26 押しボタン、マイクロコントローラ
28 受信機
30 情報装置データキャリア
40 カートリッジ
41 データキャリア、RFIDタグ

Claims (8)

  1. 混合及び調剤の少なくとも1つを伴う、1つ又は複数の歯科材料を加工するための歯科材料加工装置であって、前記歯科材料加工装置が、
    前記歯科材料加工装置から分離可能な少なくとも1つの情報装置と通信するための送信機を備え、
    前記送信機が、歯科手順に関係する時間情報を送信する歯科材料加工装置。
  2. 前記情報装置が、前記歯科材料加工装置から独立している請求項1に記載の装置。
  3. 歯科材料加工装置を用いて、1つ又は複数の歯科材料を加工する際に使用するための情報装置であって、
    前記情報装置が、歯科手順に関係する時間情報をユーザに提供し、前記歯科材料加工装置から分離可能であり、
    前記情報装置が、
    加工されるべき前記1つ又は複数の歯科材料に関連付けられたデータ信号を受信するために前記歯科材料加工装置と通信するための受信機と、
    前記データに基づく視覚及び/又は聴覚情報をユーザに示すための表示器とを備える情報装置。
  4. 前記少なくとも1つの情報装置が、前記1つ又は複数の歯科材料を有する容器からさらに分離可能である請求項3に記載の情報装置。
  5. 前記情報装置が、前記歯科材料加工装置から独立している請求項4に記載の情報装置。
  6. 前記1つ又は複数の歯科材料に関連付けられた前記データが、1つ又は複数の材料の名前、1つ又は複数の材料の作業時間、1つ又は複数の材料の設定時間の少なくとも1つを含む請求項3に記載の情報装置。
  7. さらに、タイマーを備える請求項3に記載の情報装置。
  8. 請求項1に記載の歯科材料加工装置と請求項3に記載の少なくとも1つの情報装置とを備えたシステム。

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