JP2006333161A - 信号レベル制御回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】信号レベル制御回路に関し、送信出力レベルを素早く規定値に収束させ、送信レベル制御等の高速化を図る。
【解決手段】可変減衰器などの信号レベル調整手段の応答性と等価な時定数τの被制御回路(イ)に対して、該時定数τより小さい時定数τ’で変化し、指定レベルEを跨ぐレベルから指定レベルEへと変化するレベル制御電圧E’(t)を、可変減衰器などの被制御回路(イ)に印加する制御部(ア)を備える。被制御回路(イ)へのレベル制御電圧E’(t)の時定数を変えるのではなく電圧自体を変えることにより、レベル制御の応答性改善を図っている。更に、レベル制御電圧E’(t)として、時定数τ’で連続的に変化させずに、時定数τに対応したタイミングで、指定レベルを跨ぐレベルから指定レベルへ階段状に変化する電圧とすることにより、制御部(ア)及び被制御回路(イ)に要求されるダイナミックレンジの低減を図ることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】可変減衰器などの信号レベル調整手段の応答性と等価な時定数τの被制御回路(イ)に対して、該時定数τより小さい時定数τ’で変化し、指定レベルEを跨ぐレベルから指定レベルEへと変化するレベル制御電圧E’(t)を、可変減衰器などの被制御回路(イ)に印加する制御部(ア)を備える。被制御回路(イ)へのレベル制御電圧E’(t)の時定数を変えるのではなく電圧自体を変えることにより、レベル制御の応答性改善を図っている。更に、レベル制御電圧E’(t)として、時定数τ’で連続的に変化させずに、時定数τに対応したタイミングで、指定レベルを跨ぐレベルから指定レベルへ階段状に変化する電圧とすることにより、制御部(ア)及び被制御回路(イ)に要求されるダイナミックレンジの低減を図ることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、出力信号のレベルを指定レベルに変換して出力する信号レベル制御回路に関し、特に、指定レベルに到達するまでの収束時間を短縮し、送信レベル制御等の高速化を図ることができる信号レベル制御回路に関する。
図15は一般的な送信装置の信号レベル制御回路の要部構成を示すブロック図である。図15において、1は信号処理部、2は変調器、3a〜3cは可変減衰器、4はミキサ、5a〜5bは増幅器、6はレベル制御部である。同図はヘテロダインタイプの送信装置として、ミキサ4の前後に可変減衰器3a,3bを配置した構成例を示しているが、必ずしもミキサ4の前後に可変減衰器3a,3bを配置する必要はなく、また、可変減衰器3a〜3cの段数も3段である必要はない。尚、ホモダインタイプの場合はミキサ4が無く、スーパーヘテロダインタイプの場合はミキサ4が多段となるが、送信レベル制御の基本構成は何れのタイプであっても同様のものとなる。図15ではフィルタ等については図示省略している。
送信レベルを調整する手段としては、可変減衰器3a〜3cを用いずに、変調器2の出力レベルを直接可変とする構成も可能である(これはビットシフト乗算によるディジタルアッテネータで容易に実現することができる)が、例えば、80dB以上に及ぶような広いダイナミックレンジの送信レベルの場合は実現が容易でない。図15はこのような広いダイナミックレンジで送信レベルを変化させることができる構成例である。
図15に示す構成例の送信装置の動作について説明する。信号処理部1から出力され、変調器2により変調された信号は、可変減衰器3a、ミキサ4、可変減衰器3b、増幅器5a、可変減衰器3c、増幅器5bを通って出力される。レベル制御部6は、指定レベルに応じて可変減衰器3a〜3cの減衰量を制御し、増幅器5bの出力信号が指定レベルとなるよう送信レベル制御を行う。
可変減衰器3a〜3cは、適用される周波数帯、パワー、コスト、応答性等によって様々なタイプのものが採用され、制御手段も電圧駆動、電流駆動、光駆動等、種々のものが存在するが、レベル変化の応答性について考察すると、この応答性は時定数回路の過渡特性と見なすことができる。このような時定数回路の応答特性は、ノイズ低減のために挿入される低域通過フィルタ(LPF)やパッケージの浮遊容量や線路のインピーダンス等によってもたらされる。
図16は前述の可変減衰器の応答特性の等価回路として、RC時定数回路の電圧過渡特性モデルにより表したものである。図16において、7は指定レベルとして印加する制御電圧の電圧源、8は抵抗、9はコンデンサである。電圧源7の制御電圧の印加に対する応答は、コンデンサ9に現れる応答電圧として表され、抵抗値をR、容量値をC、制御電圧を印加後の経過時間をtとし、コンデンサ9の電圧をVc、制御電圧をE、制御電圧Eの印加前に加えられていた初期電圧をEoとすると、次式の関係式が成り立つ。
上記式(1)において、時定数τ(τ=RC)の値の大小は、応答性と安定性(ノイズ耐性)とのトレードオフの関係となるが、出力信号レベル(コンデンサ9の電圧Vc)を高速に制御電圧Eに追随させるには時定数τは小さい方が望ましく、出力信号レベル(コンデンサ9の電圧Vc)が規定値(制御電圧E)に達した後は、ノイズ耐性のために大きい方が望ましい。
このような応答特性が望まれる場合、一般的に時定数を切り替える手法が用いられる。このような手法による従来の構成例を図17に示す。図17おいて、10a〜10cは切り替えスイッチ、11は初期電圧発生部、12は検波器、13は高周波信号入力端子、14は高周波信号出力端子、15は方向性結合器、16はトリガー信号入力端子、17は基準電圧入力端子、18は比較器、19は否定演算回路、3は可変減衰器、5は増幅器、8a〜8fは抵抗、9a〜9cはコンデンサである。なお、図17おいて図15、図16と同一又は相当機能の回路部には同一の符号を付している。
図17の回路構成の動作を簡単に説明する。高周波信号入力端子13に入力された変調信号は、可変減衰器3、増幅器5、方向性結合器15を通り、高周波信号出力端子14へ出力される。検波器12は方向性結合器15によって取り出された変調信号の一部を検波し、その検波電圧を比較器18へ出力する。
比較器18は該検波電圧と基準電圧入力端子17から与えられたレベル設定値とを比較し、その差分を抵抗8a、8b及びコンデンサ9a、9bから構成される積分器(LPF)に出力する。積分された差分信号は可変減衰器3の出力レベルを制御し、高周波信号出力端子14における信号レベルが目標レベル設定値となるように制御する。
高周波信号入力端子13への入力信号が無い状態では、切り替えスイッチ10cはオフ状態で10a、10bはオン状態であり、これにより初期電圧発生部11の電圧が可変減衰器3の制御電圧となる。高周波信号入力端子13に変調信号が入力されると、トリガー信号入力端子16からの制御信号によって、切り替えスイッチ10aがオフ、10cがオン(10bはオンのまま)となり、比較器18の差分出力は、抵抗8a及びコンデンサ9aで構成される積分回路と、抵抗8b及びコンデンサ9bで構成される積分回路とが並列に接続された積分回路を通って、可変減衰器3の制御電圧として印加される。
その一定時間後、抵抗8c及びコンデンサ9cで構成された積分回路の出力が否定演算回路19を駆動し、切り替えスイッチ10bをオフ状態とすることで、抵抗8a及びコンデンサ9aのみで構成された積分回路の出力が可変減衰器3の制御電圧として印加される。ここで抵抗8a及びコンデンサ9aの積分回路の時定数は、抵抗8b及び9bの積分回路の時定数よりも大きく設定しておく。
以上の構成により、初めは小さな時定数で可変減衰器3の出力レベルを素早く制御して一定レベルに短時間で近付かせ、その後に大きな時定数で緩やかに可変減衰器3の出力レベルを制御する。このように時定数の異なる回路を複数用い、可変減衰器3の制御電圧を所定時間後に異なる時定数回路に切り替え、可変減衰器3の出力レベルに対して応答性と安定性の両立を図っている。
図17示す信号レベル制御回路は、自身の出力信号の検波出力電圧と基準電圧レベルとの差分電圧を用いて信号レベルを制御するクローズループ制御となっているが、マルチキャリア共通増幅タイプ又は変調可変タイプの無線装置の場合は、単純に自身の検波出力電圧を信号レベル制御信号とすることはできない。
この場合は、自身の検波出力電圧の代替信号を用いたり、オープンループ制御にしたりするが、出力レベルの制御電圧を異なる時定数回路に切り替えて、出力レベルの応答性と安定性の両立を図るという思想は同じである。同様に受信装置の復調器の入力レベルを一定にする自動利得制御回路においても、入力レベルが低いときはレベル制御の時定数を小さくし、入力レベルが高いときはレベル制御の時定数を大きくする時定数切り替え手法が用いられる。
また、他の事例としては、発振器の位相同期ループにおいて、周波数切り替えや電源立ち上げ等の周波数引き込み時に、時定数を小さくして応答性の高速化を図り、発振周波数がロックした後に時定数を大きくすることも良く用いられる手法である。なお、時定数の切り替えにスイッチを用いて切り替える構成のほかに、可変容量や可変抵抗を用い、それらの容量値や抵抗値を連続的に変化させる構成とすることもできる。
前述の図17に示した信号レベル制御回路は、下記の特許文献1に記載されている。
特開2002−335140号公報
前述のような従来の時定数切り替えによる回路構成に対して、以下のような課題があった。
(1)通常市販されている可変減衰器デバイスは、周波数特性、ダイナミックレンジ又はパワーに重点が置かれて設計され、応答速度については、ノイズ対策等のために追加される低域通過フィルタの時定数に比べて十分速かったためこれまで特に考慮されず、高速応答の要求に対しては十分な応答速度が得られていない。
(2)可変減衰器デバイスは、パッケージ浮遊容量や内部線路インピーダンス等によって、デバイス自体の時定数を必ず有しており、また、送信装置等に実装される場合には、物理的に他の回路素子と接続する制御線の配線容量やインダクタンス等の影響を受ける。
(3)可変減衰器デバイスとして、デバイス自体の時定数や配線の影響が問題となる程の高速応答性が要求される場合、デバイスをより高速なタイプに変更するか、デバイス自体に手を加える(例えば、内部のバイパスコンデンサを変更する)ことになるが、そのような加工はコストアップとなり、またデバイス内部に手を加えることは容易な作業ではない。
(4)従来のような異なる時定数回路に切り替えるタイプでは、切り替えの際に抵抗とコンデンサとの間で充放電が起こり、その充放電の電圧又は電流が他の回路に影響を及ぼすなどの問題を生じる場合がある。
(1)通常市販されている可変減衰器デバイスは、周波数特性、ダイナミックレンジ又はパワーに重点が置かれて設計され、応答速度については、ノイズ対策等のために追加される低域通過フィルタの時定数に比べて十分速かったためこれまで特に考慮されず、高速応答の要求に対しては十分な応答速度が得られていない。
(2)可変減衰器デバイスは、パッケージ浮遊容量や内部線路インピーダンス等によって、デバイス自体の時定数を必ず有しており、また、送信装置等に実装される場合には、物理的に他の回路素子と接続する制御線の配線容量やインダクタンス等の影響を受ける。
(3)可変減衰器デバイスとして、デバイス自体の時定数や配線の影響が問題となる程の高速応答性が要求される場合、デバイスをより高速なタイプに変更するか、デバイス自体に手を加える(例えば、内部のバイパスコンデンサを変更する)ことになるが、そのような加工はコストアップとなり、またデバイス内部に手を加えることは容易な作業ではない。
(4)従来のような異なる時定数回路に切り替えるタイプでは、切り替えの際に抵抗とコンデンサとの間で充放電が起こり、その充放電の電圧又は電流が他の回路に影響を及ぼすなどの問題を生じる場合がある。
本発明は上記の問題に鑑み、可変減衰器や可変増幅器等の信号レベル調整用のデバイス自体の時定数や配線の影響が問題となるような場合でも、該デバイスに手を加えることなく、出力される信号レベルの応答性の改善を図り、信号レベルを素早く規定値に収束させ、送信レベル等の制御の高速化を図ることを目的とする。
本発明の信号レベル制御回路は、(1)出力信号を指定レベルに変換して出力する信号レベル制御回路において、入力信号をレベル制御電圧に従って増幅或いは減衰させるレベル調整手段と、前記出力信号のレベルを変化させるとき、前記レベル調整手段の応答の時定数より小さい時定数で変化し、かつ、指定レベルを跨ぐレベルから指定レベルへと変化するレベル制御電圧を、前記レベル調整手段に印加する制御部と、を備えたことを特徴とする。
また、(2)前記制御部に、より小さい時定数で変化し、かつ、指定レベルを跨ぐレベルから指定レベルへと変化するレベル制御電圧を印加する制御部を、1段又は複数段、順次備えたことを特徴とする。
また、(3)前記レベル調整手段から出力される出力信号のレベルの許容偏差の範囲内で、該出力信号レベルにオーバーシュート又はアンダーシュートを生じさせるレベル制御電圧を印加する制御部を備えたことを特徴とする。
また、(4)出力信号を指定レベルに変換して出力する信号レベル制御回路において、入力信号をレベル制御電圧に従って増幅或いは減衰させるレベル調整手段と、前記出力信号のレベルを変化させるとき、前記レベル調整手段の応答時定数に対応したタイミングで変化し、かつ、指定レベルを跨ぐレベルから指定レベルへ階段状に変化するレベル制御電圧を、前記レベル調整手段に印加する制御部と、を備えたことを特徴とする。
また、(5)前記制御部において、前記レベル制御電圧の値を、演算又はテーブル参照によってディジタル値として出力する手段と、該ディジタル値からレベル制御電圧に変換するディジタルアナログ変換器とを備えたことを特徴とする。
本発明では、信号レベルを変化させる可変減衰器等のレベル調整手段やその配線などを含めた、制御部から見た被制御部の時定数に対して、該時定数より小さい時定数でレベル制御電圧自体を変化させることにより、被制御部のデバイスが有する時定数や配線の影響が問題となるような場合でも、デバイスに手を加えることなく、信号レベル制御の応答性を改善することができる。
また、これにより、デバイスのばらつきや配線の影響など、設計時での見積りが難しい項目に対しても、制御部から出力するレベル制御電圧の設定により容易に対応することができるという柔軟性を有し、また、レベル調整手段として高速の応答性を有するデバイスを使用しなくても良く、また、大掛りなデバイス改造作業を行う必要がなく、その分のコスト増大を抑制することができる。
図1は本発明による第1の実施の形態の原理説明のための構成例を示し、図3〜図6は、該実施形態の動作例及び変形例を示している。図1において8,8g〜8nは抵抗、9,9dはコンデンサ、18a〜18cは演算増幅器であり、前述の従来の回路と同一部分又は相当部分には同一符号を付している。同図の(ア)は制御部を示し、同図の(イ)は被制御部を示している。
同図(ア)の部分は図16の制御電圧を供給する電圧源7に該当し、同図(イ)の部分は可変減衰器等のレベル調整手段及びその配線等を含めた回路と同等の応答性を呈する等価回路としてのRC時定数回路を示している。また、同図(ア)の制御部の抵抗8j及びコンデンサ9dから構成される回路の時定数をτ’、同図(イ)の被制御部の抵抗8及びコンデンサ9から構成される回路の時定数をτとする。
図1の信号レベル制御回路の動作について説明する。ここで、説明を簡明化するため、信号レベルを調整する図15の可変減衰器3a〜3c等の減衰特性は、印加される制御電圧に反比例(出力される信号レベルは制御電圧に比例)するものと仮定する。図1の(イ)の被制御部から出力される信号レベルの指定レベルがPのときの制御電圧をE、指定レベルP1のときの制御電圧を0.5E、指定レベルP2のときの制御電圧を0とする。
ここで、P>P1>P2であるとする。信号レベルがP1のレベルに指定されている状態から、指定レベルPへと信号レベルを変化させる場合、及び指定レベルがP2の状態の信号レベルの状態から、指定レベルPへと信号レベルを変化させた場合を考えると、この応答は式(1)を用いて図2のように示される。
図2の横軸は時間tを、縦軸は被制御部の出力電圧レベルVcを示している。図2の曲線(a)は、式(1)においてE0=P1=0.5Eとした場合であり、曲線(b)は、式(1)においてE0=P2=0とした場合で、また、この両者の場合においてP=Eである。
図2において、時刻0からτ(τ=RC)までの信号レベルの変化量を見ると、指定レベルP1から指定レベルPへの変化では0.316E(0.816E−0.5E)の変化量であり、指定レベルP2から指定レベルPの変化では0.632Eの変化量であり、グラフの傾きは指定レベルP2から指定レベルPへの変化の方が大きい。しかし、相対値(変化の割合)として考えた場合は、当然ながら全く同じであり、時刻τにおいては、両者とも全体変化量の0.632分だけ変化している。
これに対し、通常、信号レベル制御の応答速度は、例えば「設定値±○dBまでの到達時間が□μsec以下」というように、指定した信号レベルが出力されるまでの制限時間として規定され、このため、従来技術として説明したような時定数の切り替え等の工夫が必要となる。
しかし、レベル制御の応答性の規定において、指定レベルを変化させる前のレベルは特に考慮されない。そこで、本発明による信号レベル制御回路では、減衰器等のレベル調整手段に指定レベルとして印加する制御電圧自体を変化させ、信号レベル制御の応答性の改善を図る構成とする。
ここで、設定制御電圧をEとした場合、信号レベルを現在のレベルより上昇させるときには、初めに電圧Eよりも高い初期電圧E’を印加し、しかる後に徐々に初期電圧E’を目標の制御電圧Eに下げるよう制御することによって応答性の改善を図り、また、信号レベルを現在のレベルより下降させるときには、初めに電圧Eよりも低い初期電圧E’を印加し、しかる後に徐々に初期電圧E’を目標の制御電圧Eに上げるよう制御する。即ち、指定レベルEを跨ぐレベルE’を最初に印加し、その後、該レベルE’から指定レベルEへと変化するレベル制御電圧を印加することによって応答性の改善を図るものである。
図1において、演算増幅器18aの出力電圧をV1とし、演算増幅器18bの出力電圧をV2とする。現在の制御電圧をEoとし、変化後の制御電圧をEとすると、制御電圧Eを印加した後のV1、V2の各々の過渡特性は次式で表される。
ここでτ’(=C2R2)は演算増幅器18bの時定数であり、演算増幅器18bの出力電圧V2は、前述した初期電圧E’から目標制御電圧Eへの変化速度を決定するものである。演算増幅器18cは、出力電圧V1と出力電圧V2との減算を行う回路であり、その出力電圧E’は次式のとおりとなる。
例として、前述した指定レベルP2から指定レベルPへ変化させる信号レベル制御において、図1の被制御部(イ)の時定数τ=0.001で、制御部(ア)の時定数τ’=0.0005としたとき、制御部(ア)を備えた場合、及び制御部(ア)を備えていない場合の、被制御部(イ)の出力電圧Vcの応答を、それぞれ図3の(a)及び(b)に示す。なお、指定レベルP2では初期電圧Eo=0である。
時刻τ(=0.001)での出力電圧Vcの値は、
・制御部(ア)無しのとき、Vc=0.632E
・τ’=0.0005の制御部(ア)有りのとき、Vc=0.865E
となり、応答速度が改善されていることが分かる。
・制御部(ア)無しのとき、Vc=0.632E
・τ’=0.0005の制御部(ア)有りのとき、Vc=0.865E
となり、応答速度が改善されていることが分かる。
特にτ’=τ/2の場合には、式(5)からτが消え、τ’だけの形になり、式(1)との比較から、時定数τが時定数τ’に代替されている。つまり、被制御部(イ)の時定数τは無視され、制御部(ア)の時定数τ’のみで応答性が定まることになる。
そのほかのレベル制御の事例として、指定レベルP2から指定レベルPへ変化させ、その後、指定レベルP1へと変化させた場合の出力電圧Vcの応答を図4に示す。同図の(a)は制御部(ア)を備えた場合、同図の(b)は制御部(ア)を備えていない場合の応答をそれぞれ示しているが、図3の事例と同様に、制御部(ア)を備えることにより応答特性が改善されていることが分かる。
なお、前述の図3及び図4の事例は、演算増幅器18bの時定数τ’が図1の被制御部(イ)の時定数τの半分の値とした事例であるが、勿論、0.5τ<τ’とすることも可能である。この場合、図3又及び図4の事例とは異なり、オーバーシュート或いはアンダーシュートを生じることになるが、一般に、応答特性が「信号レベル設定値±許容偏差」で規定され、オーバーシュート又はアンダーシュートが該許容偏差内に収まっていれば、特に問題がないので、意図的にオーバーシュート又はアンダーシュートを生じさせることにより応答速度を高速化することも可能である。
オーバーシュートさせた場合の事例を図5に示す。同図において、(a)は制御部(ア)の時定数τ’=0.0007とし、許容偏差の上限までオーバーシュートさせたときの応答特性を示し、これと共に比較のために(b)に、オーバーシュートが発生しないようにした時定数τ’=0.0005の応答特性を示している。同図において、Δtとして示すように、許容偏差の下限を超えるタイミングで比較すると、オーバーシュートによって応答性がΔtだけ改善されている。
また、図1の信号レベル制御回路の構成例においては、V1=−2Eとなるように抵抗8hを抵抗8gの2倍の抵抗値に設定し、V2は−Eで飽和するように抵抗8iと抵抗8jを同一の抵抗値にしているが、必ずしもこの構成である必要はなく、抵抗8g〜8jの値を全て同じ値にし、演算増幅器18cの抵抗値を変えても作用としては全く同一のものを構成することができる(E=2E−E)。
同様にV1=−nEとし、V2を−(n−1)Eで飽和するように抵抗値を変えることも可能である(nは1より大きい任意の数値)。例えば、図1の制御部(ア)において、抵抗8hを8gの3倍の抵抗値にし、抵抗8jを抵抗8iの2倍の抵抗値にすれば、演算増幅器18cの出力電圧は、E=−(−3E)+(−2E)という形になり、更に応答性が改善される。n=3とした場合の応答特性を図6に示す。同図において、(a)は制御部(ア)におけるn=3とした場合の応答特性、(b)は時定数τ’=0.0005の制御部(ア)を備えたときの応答特性、(c)は制御部(ア)が無いときの応答特性を示している。
また、制御部(ア)を多段接続することによっても応答性がより改善され、特に、各制御部(ア)の時定数を、それぞれその1つ後段の制御部(ア)の時定数の半分ずつにしていくことにより、前述のように制御される回路部の時定数は無視されるので、アンダーシュート及びオーバーシュートを生じることなく応答性の改善が得られる。多段接続した場合の応答特性を図7に示す。
同図において、(a)はそれぞれ時定数τ’=0.0005及び時定数τ’’=0.00025の制御部(ア)を2段備えたときの応答特性、(b)は時定数τ’=0.0005の制御部(ア)を1段備えたときの応答特性、(a)は制御部(ア)が無いときの応答特性を示している。
前述の第1の実施の形態は、低域通過フィルタ(LPF)の特性を有する可変減衰器等のレベル調整手段の応答性を改善するため、信号レベルを変化させる際に、レベル制御の開始時に指定レベルを越える(現在のレベルより高くするときは指定レベルより高く、現在のレベルより低くするときは指定レベルよりも低い)レベル制御値を与え、しかる後に或る時定数で指定レベルに収束させる手法である。
しかしながらこの手法では、応答性を改善しようとするほど初期値の制御電圧が大きくなり、制御部及び可変減衰器等のレベル調整手段に要求されるダイナミックレンジが大きくなる、或いはオーバーシュート又はアンダーシュートを生じるという問題がある。そこで本発明の第2の実施の形態では、レベル制御値を時定数回路で連続的に変化させるのではなく、非連続に可変させることで、初期値の制御電圧の上昇を抑え、かつオーバーシュート又はアンダーシュートの発生を発生させることなく、応答性の改善を図る構成とする。
図8は本発明の第2の実施の形態の構成例を示す。同図において、10dは切り替えスイッチ、20は閾値回路であり、8,8o〜8yは抵抗、9,9eはコンデンサ、18d〜18fは演算増幅器であり、前述の従来の回路と同一部分又は相当部分には同一符号を付している。また、(ア)’は制御部を示し、(イ)は図1と同様に被制御部を示している。
以下、第2の実施形態の動作について説明する。ここで、出力する信号レベルの変化として、初期値Eoから制御値Eへの変化を考える。演算増幅器18dはレベル制御値として−Eの電圧値を出力し、演算増幅器18eは初期値Eoとレベル制御値Eとの差分に比例した電圧値−ΔEを出力する。切り替えスイッチ10dの接点は、初めは演算増幅器18eの出力側に接しているので、演算増幅器18fの出力はE+ΔEとなる。
次にトリガー信号入力端子16からの信号は、抵抗8y、コンデンサ9eから構成される積分回路及び閾値回路20によって、所定時間後に切り替えスイッチ10dを駆動し、その接点を演算増幅器18eの出力から切り離し、0電位点に接続する。従って、演算増幅器18fの出力は、E+ΔEの電圧値からEの電圧値へ非連続的に階段状に変化する。
ΔEはEoを基準にしているので、EoとEの大小関係によってΔEの符号が変わり、演算増幅器18fの出力電圧は、E>Eoの場合、初めにEよりも大きな電圧値で一定時間後にE、E<Eoの場合には初めにEよりも小さな電圧値で一定時間後にEとなるよう制御され、初めから電圧値Eでレベル制御を行うよりも応答性が改善される。なお、図示していないが、初期値用の基準電圧Eoはホールド回路により供給される。
発明の第2の実施形態によるレベル制御電圧を、第1の実施の形態のレベル制御電圧と対比させて図9に示す。同図の(a)は第2の実施形態の制御部(ア)’によるレベル制御電圧を示し、同図の(b)は第1の実施形態の制御部(ア)によるレベル制御電圧を示している。同図において、t’は、入力端子16からのトリガー信号入力後、切り替えスイッチ10dが切り替わるタイミングである。同図から分かるように、第1の実施形態に比べて、第2の実施形態ではレベル制御電圧として要求されるダイナミックレンジが図のAの分だけ低減される。なお、図9は信号レベルを上昇させる場合であるが、下降させる場合でも、電圧変化の方向が逆になるだけで同様である。
例として図3と同様に、時定数τ=0.001の被制御部(イ)を駆動する場合について説明する。ここで、制御部(ア)’の動作条件をΔE=(E−Eo)/2、t’=τとし、指定レベルP1(制御電圧0.5E)から指定レベルP(制御電圧E)に変化させた場合の応答特性を図10に示し、また、指定レベルP2(制御電圧0)から指定レベルPに変化させた場合の応答特性を図11に示す。それぞれ、(a)は制御部(ア)’が有るとき、(b)は制御部(ア)’が無いときの応答特性を示している。
また、比較のため制御部(ア)’の動作条件を同条件とし、被制御部(イ)の時定数τ=0.002とし、信号レベルを0.7EからEに変化させた場合の応答特性を図12に示す。図10乃至図12に示すとおり、制御部(ア)’を備えることによって応答性が改善されていることが分かる。
図8に示す第2の実施形態の構成において、切り替え回路を追加して多段構成にすることにより、更にダイナミックレンジの低減量Aを増大させることができる。例えば、図10の動作条件では、信号レベルを0.5EからEに変化させるレベル制御であり、1段の切り替え回路の場合は、制御部(ア)’から出力するレベル制御電圧E’を「t=t’=τまでは1.25E、以降はE」とするが、2段の切り替え回路を備えることにより、ΔEを小さくし、「t=τまでは1.125E、2τまでは1.06E、以降はE」とすることにより、1.25E−1.125E=0.125Eだけ、ダイナミックレンジを低減することができる。
この場合の応答特性を図13に示している。同図において、(a)は2段の切り替え回路を備えた制御部(ア)’からのレベル制御電圧、(b)は該多段の制御部(ア)’による応答特性、(c)は制御部(ア)’が無いときの応答特性を示している。
なお、発明の第1及び第2の実施の形態の構成例として、従来例との対比のために、アナログ回路による構成例とその動作について説明したが、当然ながら同等な機能を有するディジタル回路により構成しても同様の作用が得られる。例えば、第2の実施形態は、図14に示すように簡単に構成することができる。
図14において、21はディジタル信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ、22はクロック信号を計数するカウンタであり、(ア)’は制御部を示し、(イ)は被制御部を示している。従来と同一部分又は相当部分は同一符号で表示している。この構成例の場合、Eはレベル制御電圧そのものではなく、それに該当するディジタル設定値となる。
カウンタ22は、レベル制御電圧の設定値E(又はイネーブル信号など)の入力をトリガーとして、クロック信号の計数を開始し、所定の時間経過後にセット信号をD/Aコンバータ21に出力する。D/Aコンバータは、当初、設定値E’を出力し、該セット信号の入力により設定値E’を設定値Eへ変化させる。なお、カウンタ22の代替手段として、積分器を用いたワンショットパルス発生回路などを用いてセット信号を出力する構成としても同様のものを構成することができる。
また、D/Aコンバータ21の出力変化は、演算で所定の設定値を出力する構成、ビットシフトにより設定値を変化させる構成、或いは制御する可変減衰器(被制御部)に応じた設定値を格納したテーブルを用い、該テーブルのアドレスの読み替えにより設定値を変化させる構成とすることができる。このようなディジタル方式による構成は、特に図15の信号処理部1及びレベル制御部6等がディジタル回路で構成されている場合に親和性が高い。
1 信号処理部
2 変調器
3,3a〜3c 可変減衰器
4 ミキサ
5,5a,5b 増幅器
6 レベル制御部
7 制御電圧の電圧源
8,8a〜8y 抵抗
9,9a〜9e コンデンサ
10a〜10d 切り替えスイッチ
11 初期電圧発生部
12 検波器
13 高周波信号入力端子
14 高周波信号出力端子
15 方向性結合器
16 トリガー信号入力端子
17 基準電圧入力端子
18,18a〜18f 比較器、演算増幅器
19 否定演算回路
20 閾値回路
21 D/Aコンバータ
22 カウンタ
2 変調器
3,3a〜3c 可変減衰器
4 ミキサ
5,5a,5b 増幅器
6 レベル制御部
7 制御電圧の電圧源
8,8a〜8y 抵抗
9,9a〜9e コンデンサ
10a〜10d 切り替えスイッチ
11 初期電圧発生部
12 検波器
13 高周波信号入力端子
14 高周波信号出力端子
15 方向性結合器
16 トリガー信号入力端子
17 基準電圧入力端子
18,18a〜18f 比較器、演算増幅器
19 否定演算回路
20 閾値回路
21 D/Aコンバータ
22 カウンタ
Claims (5)
- 出力信号を指定レベルに変換して出力する信号レベル制御回路において、
入力信号をレベル制御電圧に従って増幅或いは減衰させるレベル調整手段と、
前記出力信号のレベルを変化させるとき、前記レベル調整手段の応答の時定数より小さい時定数で変化し、かつ、指定レベルを跨ぐレベルから指定レベルへと変化するレベル制御電圧を、前記レベル調整手段に印加する制御部と、
を備えたことを特徴とする信号レベル制御回路。 - 前記制御部に、より小さい時定数で変化し、かつ、指定レベルを跨ぐレベルから指定レベルへと変化するレベル制御電圧を印加する制御部を、1段又は複数段、順次備えたことを特徴とする請求項1に記載の信号レベル制御回路。
- 前記レベル調整手段から出力される出力信号のレベルの許容偏差の範囲内で、該出力信号レベルにオーバーシュート又はアンダーシュートを生じさせるレベル制御電圧を印加する制御部を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の信号レベル制御回路。
- 出力信号を指定レベルに変換して出力する信号レベル制御回路において、
入力信号をレベル制御電圧に従って増幅或いは減衰させるレベル調整手段と、
前記出力信号のレベルを変化させるとき、前記レベル調整手段の応答時定数に対応したタイミングで変化し、かつ、指定レベルを跨ぐレベルから指定レベルへ階段状に変化するレベル制御電圧を、前記レベル調整手段に印加する制御部と、
を備えたことを特徴とする信号レベル制御回路。 - 前記制御部において、
前記レベル制御電圧の値を、所定の演算によって、又は前記レベル調整手段の応答性に応じた設定値を格納したテーブルの参照によって、ディジタル値として出力する手段と、
該ディジタル値からレベル制御電圧に変換するディジタルアナログ変換器と、
を備えたことを特徴とする請求項4に記載の信号レベル制御回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005154952A JP2006333161A (ja) | 2005-05-27 | 2005-05-27 | 信号レベル制御回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005154952A JP2006333161A (ja) | 2005-05-27 | 2005-05-27 | 信号レベル制御回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006333161A true JP2006333161A (ja) | 2006-12-07 |
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ID=37554360
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005154952A Withdrawn JP2006333161A (ja) | 2005-05-27 | 2005-05-27 | 信号レベル制御回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006333161A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019013062A1 (ja) * | 2017-07-11 | 2019-01-17 | 三菱電機株式会社 | 出力電力制御装置 |
-
2005
- 2005-05-27 JP JP2005154952A patent/JP2006333161A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019013062A1 (ja) * | 2017-07-11 | 2019-01-17 | 三菱電機株式会社 | 出力電力制御装置 |
JPWO2019013062A1 (ja) * | 2017-07-11 | 2019-07-11 | 三菱電機株式会社 | 出力電力制御装置 |
US10784831B2 (en) | 2017-07-11 | 2020-09-22 | Mitsubishi Electric Corporation | Output power control device |
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