JP2006333000A - 映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドットマトリクス方式の表示装置にPAL方式又はSECAM方式等の特定映像方式の映像信号を最適化して表示することが可能な映像表示装置を提供する。
【解決手段】映像表示装置1に具備される表示パネル20等の表示装置は、垂直方向の画素数がPAL方式又はSECAM方式等の特定映像方式の映像信号の有効走査線数に対してオーバースキャン分だけ少ない画素数に設定されており、映像信号の走査線と表示装置の垂直方向の画素が1:1に対応したものであり、表示装置の水平方向と垂直方向のサイズの比率が4:3とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像表示装置に関し、より詳細には、映像信号を表示するためのドットマトリクス方式の表示装置を備えた映像表示装置に関する。
映像ソースを表示するために、液晶パネル、プラズマパネル等のマトリックス型表示パネルを用いた映像表示装置が知られている。このような映像表示装置には、通常、パーソナルコンピュータの表示規格に従った表示パネルが用いられる。例えば、4:3型のVGA(640ドット×480ドット)の表示パネルの場合、480行の画素列からなり、XGA(1024ドット×768ドット)の表示パネルの場合、768行の画素列からなる。
一方、映像ソースのフォーマットでは、PAL(phase alternation
line)映像信号の576iやHDTV(High Definition TeleVision)映像信号の1080iなどが規定されている。576iは走査線が576本のインターレース信号、1080iは走査線が1080本のインターレース信号である。すなわち、映像ソースの走査線数は、マトリックス型表示パネルの画素の行数と異なる。
したがって、映像ソースをマトリックス型表示パネルに表示するためには、垂直スケーリングを行う必要がある。ここでいう垂直スケーリングとは、映像走査線数をパネルの垂直方向画素数に変換するために、上下に隣り合う水平走査線信号を所定比率で加算/平均化などの演算することにより新たな水平走査信号を作り出す処理である。また、映像ソースをマトリックス型表示パネルに表示するためには、垂直スケーリングと併せて水平方向のスケーリングも適時行われる。
図10は、PAL方式の映像ソース用の映像表示装置の構成の主要部を示す図、図11は、PAL方式の標準(SD)映像信号のスケーリングを説明するための図、図12は、ハイビジョン(HD)映像信号のスケーリングを説明するための図である。図10には、PAL方式の映像ソース又はハイビジョン信号を16:9型のPC規格に沿ったW−XGA液晶表示パネルに表示する映像表示装置の例を示しており、この映像表示装置においてPAL方式標準映像信号及びハイビジョン映像信号を表示する際のスケーリングについて、図11及び図12を参照して説明する。
図10で例示する映像表示装置100は、複数の映像ソースからの映像信号A,B,Cを切り替えて入力する入力切換部101、アナログ信号をデジタル信号に変換するADコンバータ102、スケーリング用フレームメモリ103、スケーリング,IP変換等の映像信号変換処理を行うスケーラである映像信号変換部104、画質強調補正処理を行う画質強調補正部105、オンスクリーン信号を制御するOSD(On Screen Display)制御部106、オンスクリーン信号を混合するOSD混合部107、γ補正を行うγ補正部108、液晶パネルを制御する液晶コントローラ109、液晶パネル110、ゲートドライバ111、及びソースドライバ112で構成される。
映像信号変換部104は、IP変換等の映像信号変換処理を行うとともに、スケーリング用フレームメモリ103を用いて、PAL映像信号であれば走査線が576本のインターレース方式の映像信号(以下、576i信号という)を走査線が768本のプログレッシブ信号(以下、768p信号という)に、ハイビジョン信号であれば走査線が1080本のインターレース方式の映像信号(以下、1080i信号という)を768p信号に垂直スケーリングする。NTSC方式の映像ソースやPCの表示規格に従った表示パネルによってPAL方式の映像信号を表示する場合、スケーリング時の作業メモリとしてスケーリング用フレームメモリ103が必要になる。
図11を参照して、PAL方式の標準映像信号の垂直スケーリングについて説明する。図11において、123は、16:9型のW−XGA(1366ドット×768ドット)の表示パネル(図10の液晶パネル110に相当)の画素列を模式的に表示したものであり、以下、この表示パネルを単にW−XGAパネルと称する。
まず、576i信号120を、走査線が547本のプログレッシブ信号121に変換する。以下、こうして生成された信号を単に547p信号121と称する。ここで、走査線がインターレース576本からプログレッシブ547本に変化しているのは、片フィールドの信号をラインメモリにより1ラインを2ラインに増やす処理を行い576p信号に変換し、さらに5%のオーバースキャン分29ラインカットを行ったためである。次に、547p信号121を、垂直スケーリングによって、走査線が768本のプログレッシブ信号(768p信号)122に変換する。768p信号122は、その走査線数が768本であるので、768行の画素列を有するW−XGAパネルに表示することができる。なお、576i映像信号120は4:3型であるから、それを16:9型の表示パネルに表示するには、水平方向のスケーリングも必要である。
次に、図12を参照してハイビジョン(HD)映像信号の垂直スケーリングを説明する。図12において、133はW−XGAパネルの画素列を模式的に表示したものである。まず、1080i信号130を、走査線が540本のプログレッシブ信号131に変換する。以下、こうして生成された信号を単に540p信号131と称する。ここで、走査線がインターレース1080本からプログレッシブ540本に減少しているのは、偶数フィールド又は奇数フィールドの信号の片方の信号を1画面の信号としたためである。次に、540p信号131を、垂直スケーリングによって、走査線が768本のプログレッシブ信号(768p信号)132に変換する。768p信号132は、その走査線数が768本であるので、768行の画素列を有するW−XGAパネルに表示することができる。なお、1080i映像信号は16:9型であるから、それを16:9型の表示パネルに表示する場合、水平方向のスケーリングは不要である。
図13を参照して1080i信号に対する垂直スケーリングについて説明する。ハイビジョン信号に対する垂直スケーリングは、偶数フィールド又は奇数フィールドの信号の片方の信号を1画面の信号とする方法を採用しない場合、図10のフレームメモリ103を用いて実行されることとなる。図12のごとき540p信号131を生成するに際し、1080i信号の奇フィールドと偶フィールドとをフレームメモリ103上で混合することになる。ここで生成される540p信号は、例えば両フィールドの平均値となる。偶フィールドはn〜n+539の540本の走査線によってなり、奇フィールドはm〜m+539の540本の走査線によってなるものとすると、生成される540p信号は、表示パネルの画素列の上から((n)+(m))/2,((n+1)+(m+1))/2,((n+2)+(m+2))/2,...となる。すなわち、540pでの表示ラインの内容は、1080i信号の偶フィールド及び奇フィールド各ラインの平均を取ったものとなる。但し、ここで(n+1)等はそのラインの映像信号を指す。
映像表示装置に関する従来技術としては、色差信号に対しSECAM(sequential a memoir)方式で規定されている振幅を有するベルテーブルを備え、PAL方式とNTSC方式、SECAM方式に対応可能な映像信号処理回路が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。また、水平同期信号の周期に基づいて信号線に蓄積される電圧の保持期間が一定になるようにゲートパルスの位相を制御し、NTSC方式とPAL方式の表示品位の差異をなくすようにした液晶表示装置も提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
特開2002−185975号公報 特開平5−127621号公報
しかしながら、このような従来のW−XGA方式の表示パネルにあっては、PAL方式の映像ソースやハイビジョン信号を表示させる際に、垂直スケーリングを行う必要がある。ここでの垂直スケーリングは、映像走査線数をパネルの垂直方向画素数に変換するために、上下に隣り合う水平走査線信号を所定比率で加算/平均化などの演算することにより新たな水平走査信号を作り出す処理であり、本来の映像信号よりも必ずボケるという問題が生じる。
また、このような垂直スケーリングを行う際には、少なくとも1フレーム分の画像をメモリ上で展開する必要があるためフレームメモリが必要となるとともにスケーラの構成が複雑になるという欠点があった。例えば、PAL映像信号をW−XGA方式の表示パネルに表示する場合、図10で例示したように、スケーリング用フレームメモリ103、並びにフレームメモリ103を用いて画像を変換する回路規模の比較的大きい映像信号変換部104が必要となり、コストアップの要因となっていた。
また、最近の映像表示装置は、NTSC方式、PAL方式などのいずれの方式においてもアスペクト比率が4:3の従来の映像信号だけでなく、アスペクト比率が16:9のワイド方式映像信号に表示にも対応する必要がある。水平方向画素数は垂直方向画素数の16/9倍の数にすることにより、表示パネルのアスペクト比率を16:9にすることが適当である。従来、このようなアスペクト比率が16:9のワイド方式映像信号に対応したPAL方式の表示パネルは存在していない。このため、より大きなスケーリングが必要となり、上述した画質の影響及びコストアップを招来する。
さらに、PCのVGA解像度はNTSC映像信号の表示信号が存在する走査線数に近いものであるため、NTSC信号は比較的表示信号とパネル画素を合致させることが容易であるが、PAL信号やSECAM信号は走査線数が異なるためフレームメモリを用いた垂直スケーリングが必要となる。
このため、PAL方式やSECAM方式の映像信号に対して垂直方向画素数が合致した表示パネルによって、表示信号と画素を合致させて表示するような装置が求められる。このことは、液晶パネルやプラズマディスプレイ等の表示パネルだけでなく、ドットマトリクス方式の表示装置であれば同様であり、例えばプロジェクタやリアプロジェクション方式のモニタやTV等であっても同様である。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、ドットマトリクス方式の表示装置にPAL方式又はSECAM方式等の特定映像方式の映像信号を最適化して表示することが可能な映像表示装置を提供することをその目的とする。
本発明に係る映像表示装置は、上述のごとき課題を解決するために、ドットマトリクス方式の表示装置に特定の映像方式の映像信号を表示する映像表示装置において、前記表示装置は、垂直方向の画素数が前記映像信号の有効走査線数に対してオーバースキャン分だけ少ない画素数に設定されており、前記映像信号の走査線と表示装置の垂直方向の画素が1:1に対応したものであり、前記表示装置の水平方向と垂直方向のサイズの比率が4:3であることにより、前記映像信号の表示に最適化されていることを特徴としている。
本発明によれば、ドットマトリクス方式の表示パネルに特定の映像方式の映像信号を最適化して表示することが可能となる。
本発明に係る映像表示装置は、ドットマトリクス方式の表示装置にPAL方式又はSECAM方式の映像信号を表示する装置であり、表示装置がPAL方式又はSECAM方式の映像信号の表示に最適化されているものである。本発明において、この最適化は、表示装置が、(1)垂直方向の画素数がPAL方式又はSECAM方式の映像信号の有効走査線数に対してオーバースキャン分だけ少ない画素数に設定されており、(2)映像信号の走査線と表示装置の垂直方向の画素が1:1に対応したものであり、(3)表示装置の水平方向と垂直方向のサイズの比率が4:3であることで、実現している。
また、表示装置がカラー表示装置である場合は、1画素が赤青緑の3色から構成されているものであり、1画素の水平方向及び垂直方向はほぼ等しいサイズとすることが好ましく、以下ではこの構成に基づいて、画素数について説明を行っている。従って、1画素の構成がこれと異なるものである場合、その構成に適するように、表示装置をPAL方式又はSECAM方式の映像信号の表示に最適化するとよい。
本発明に係る映像表示装置に適用できる表示装置としては、液晶パネルやプラズマディスプレイ等の表示パネルだけでなく、ドットマトリクス方式の表示装置であればよく、例えばフロント投射式プロジェクタやリアプロジェクタションTV等のリア投射式プロジェクタであってもよい。以下、簡略化のため、表示装置として、液晶パネル等の表示パネルを例に挙げて説明する。
なお、有効走査線数が540本のPAL信号やSECAM信号に最適化した垂直方向画素数(垂直解像度又はライン数ともいう)をもつ表示パネルを採用した場合、その表示パネルにおいて有効走査線数がそれより多い1080i信号を表示するに際しては、解像度としてはダウンスケーリングとなるためフレームメモリを用いた垂直スケーリングが必要となり、回路規模の増大、コストアップ、並びに駆動電力の増大が避けられない。さらに、フレームメモリを用いずに1080i信号を540ライン(或いはそれに近いライン数)で表示しようとした場合、1080iの偶フィールド及び奇フィールドの双方が540ラインであることからその表示は可能であるが、偶フィールドに対して奇フィールドを同じ位置で表示することとなり、表示パネルに表示される画像が垂直方向にブレをもったものとなってしまう。このような問題は、PAL信号やSECAM信号に最適化した垂直方向画素数をもつ表示パネルに限ったものではなく、所定の有効走査線数をもつインターレース方式の映像信号をその有効走査線数の半分又はそれに近い垂直解像度をもつ表示パネルで表示しようとした場合にも同様に生ずる。
従って、以下の説明においては、1080i信号等の所定の有効走査線数をもつインターレース方式の映像信号を、その有効走査線数の半分又は半分に近い垂直解像度をもつ表示パネルに表示するに際し、垂直方向のスケーリングによって映像情報がブレることなく、且つ回路規模、コスト、並びに駆動電力を増大させることもない映像表示装置を例に挙げる。
ここで例示する映像表示装置は、所定の有効走査線数をもつインターレース方式の映像信号を表示可能な装置であり、その有効走査線数の半分又はそれに近い垂直解像度をもつ表示パネルと、入力された映像信号に対し、ラインメモリを用いてスケーリングするスケーラとを備え、主としてその垂直解像度に適した映像信号を入力して表示するためのものである。例えば、このような所定の有効走査線数をもつインターレース信号として1080i信号を適用した場合には、表示パネルとしては540本又はそれに近い垂直解像度をもつものが適用できる。この例における表示パネルはPAL方式又はSECAM方式の映像信号に最適化した表示パネルであってもよく、その場合、本発明に係る映像表示装置のごとく、主としてPAL信号又はSECAM信号を表示することを目的としてなされた装置であり、且つ、同装置でフレームメモリを用いず且つ映像のブレも生じないように1080i信号を表示することを可能としたものとなる。
そして、本実施形態に係る映像表示装置は、上述の所定の有効走査線数をもつインターレース方式の映像信号の片方のフィールドに対しては、スケーラでのスケーリングを施すことなく表示パネルに表示し、他方のフィールドに対しては、スケーラによって隣接する水平走査線の間の平均化するスケーリングを施してから表示パネルに表示する。このスケーラは、ラインメモリを使用したものであり、画面サイズを簡易にスケーリング可能となっている。
図1は、本発明の一実施形態に係る映像表示装置の一構成例における主要部を示す図である。以下、本実施形態に係る映像表示装置について、1080本の有効走査線数をもつインターレース方式の映像信号(1080i信号)を表示可能な装置であり、その有効走査線数の半分又はそれに近い垂直解像度をもつ表示パネルとしてPAL方式の映像ソース用の液晶パネルを備えたものを例に挙げて説明するが、上述のごとくプラズマパネル等などの他のマトリックス型の表示装置に対しても、またSECAM方式や他の方式の映像信号に対応するものであっても同様に適用可能である。また、本発明に係る映像表示装置は、1080i信号等のHD信号も受信して表示することも可能な、PAL方式又はSECAM方式の放送受信装置などにも適用可能である。
図1で例示する液晶映像表示装置1は、入力切換部11、ADコンバータ12、スケーリング用ラインメモリ13、簡易スケーラ14、画質強調補正部15、OSD制御部16、OSD混合部17、γ補正部18、液晶コントローラ19、液晶パネル20、ゲートドライバ21、及びソースドライバ22を備えて構成される。なお、映像表示装置1を構成する各部の構成並びに接続関係は、これに限ったものではない。
入力切換部11は、複数の映像ソースからの映像信号A,B,C,...を切り換えて入力する。ここで入力される映像信号としては、所定の走査線数を有する、例えばPAL方式,NTSC方式,HD方式などの映像信号などが該当し、それらのいずれかが選択され後段に送出される。また、各方式の映像信号はチューナによって選局され、入力切換にて任意の信号が選択される。ここでは、映像信号がアナログ信号である例を挙げており、ADコンバータ12は、切換によって選択されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。
簡易スケーラ14は、スケーリング用ラインメモリ13を用いてIP変換等の映像信号変換処理を行うとともに、スケーリング用ラインメモリ13を用いて後述する簡易スケーリングを行うなどして、液晶パネル20のサイズに従った解像度のデータに変換する。なお、クロック周波数は入力される映像信号によって異なるが、クロック周波数もこのデータ変換に応じて変更される。また、PAL標準信号だけでなくNTSC標準信号を表示する場合にも、スケーリング用ラインメモリ13を用いた簡易スケーラ14によって、PAL方式の表示が可能である。そして、映像表示装置1において、HD方式の映像信号(1080i信号)を表示する場合にも、簡易スケーラ14及びスケーリング用ラインメモリ13を用いてPAL方式の表示を行う。
画質強調補正部15は、ライン方向のみ又は上下左右数ピクセルを用い、デジタルフィルタによって映像のエッジ強調等の画質強調補正処理を施す。OSD制御部16は、内蔵するフォントデータ又はビットマップデータによりオンスクリーン信号(GUI信号)を生成する制御を行う。OSD混合部17は、OSD制御部16で作成したフォントや図形等を表すオンスクリーン信号を画面に重畳するために混合する。γ補正部18は、映像のγ特性をγテーブルに従って変更して映像のトーンを調整する。液晶コントローラ19は、映像データを液晶パネル20を駆動する信号に変換してゲートドライバ21及びソースドライバ22に出力することで液晶パネル20を制御する。ゲートドライバ21は、液晶パネル20のアクティブマトリックスのゲート信号を制御してどのラインに書込むかを決定する。ソースドライバ22は、液晶パネル20のアクティブマトリックスのソース信号を制御する。
液晶パネル20は、画素の垂直方向と水平方向の間隔が等しく構成されたX,Yのマトリクス構造をもち、スケーリングされた映像信号を入力してプログレッシブ方式の映像を表示するマトリックス型の表示パネルである。液晶パネル20は、PAL方式の水平走査線のうち表示信号が存在する水平走査線の数に対応する垂直方向画素数をもち、水平方向画素数としては、例えばその垂直方向画素数に対して4/3の比率の数に対応する画素数をもたせる。X方向制御はソースドライバ22が行い、Y方向制御はゲートドライバ21が行う。ソースドライバ22には液晶に書き込むべきRGB信号と液晶駆動クロック(XCLK)が入る。ゲートドライバ21には書き込みするか否かを制御するOE信号、書込むラインを移動するためのYCLKが入る。PAL信号(540pに変換済み)が入力される時は、1フィールド表示開始時にまずYCLKが1クロック入り、1ライン目を書き込みラインと指定し、OEがアクティブになり、書込み可能状態になる。RGB信号が1ライン分ソースドライバ22より入力され、ゲートドライバ21で指定された1ライン目にデータを書き込む。1ライン書込み後YCLKが1クロック入り、次にラインを指定する。RGB信号が書き込まれる。以下すべてのラインが書き込まれるまで続く。
以下、上述のごとく構成された映像表示装置の簡易スケーラ14における映像信号変換処理を説明する。
図2は、図1の映像表示装置においてPAL方式の映像信号を表示する際の映像信号変換処理例を説明するための図で、図3は、液晶パネルの各ラインに対するPAL映像信号(偶フィールド)の割り当て方法を説明するための図、図4は、液晶パネルの各ラインに対するPAL映像信号(奇フィールド)の割り当て方法を説明するための図である。
PAL方式(又はSECAM方式)の映像信号は、走査線数が625本のインターレース方式の映像信号であり、そのうち映像信号の走査線は576本となっている。この映像信号(576i信号)30を、540本の画素列からなる液晶パネル20で表示するためには、まず片フィールドの576i信号30に対し、ラインメモリ13を用いてIP変換を施して、走査線が576本のプログレッシブ信号(以下、576p信号という)31に変換する。このIP変換例は、576i信号30に対し、スケーリング用ラインメモリ13を用いてフィールドの走査線数を288本から倍の576本に増やす簡易な垂直スケーリングである。ここで、インターレース信号はプログレッシブ信号に変化しているが走査線の数は変化していないので、複雑な垂直方向のスケーリングは不要である。
また、576i信号30はその有効走査線数が540本(片フィールド270本)であり、576p信号31もその有効走査線数が540本となる。したがって、ラインメモリ13へ入力する走査線数を液晶パネル20に合致した走査線数(540本)に制限するオーバースキャン処理を施す必要がある。このオーバースキャン処理によって、576p信号31が、走査線数が540本のプログレッシブ信号(以下、540p信号という)32に変換される。なお、走査線が576本から540本に減少しているのは、6.25%のオーバースキャン分カットを行ったためであり、ここでも垂直スケーリングは不要である。
そして、540p信号32は、図2で符号33で示すように、540本の画素列からなる液晶パネル20での表示が可能となる。符号33は、4:3型の欧州規格の表示パネル(720ドット×540ドット)の画素列を模式的に表示したものであり、以下、この表示パネルを単にユーロパネルという。なお、本発明に係る映像表示装置は、このユーロパネルを備えることに限定されず、それに近い比率をもった表示パネルであっても適用可能である。また、576i信号30は4:3型であるから、それを4:3型のユーロパネルに表示するに際して、水平方向のスケーリングも不要である。
このように、PAL方式の映像信号に対しては、ラインメモリ13を用いてIP変換処理及びオーバースキャン処理が施される。また、ここでは最も単純なIP変換例として各走査線に対応する映像信号を、液晶パネル20における複数の画素列に対して入力する例を示している。このIP変換例では、偶フィールドの映像信号は、図3で示すように、それぞれの走査線が液晶パネル20における2本の画素列で表示されることとなり、奇フィールドの映像信号は、図4で示すように、1ライン分下げる必要があるため最初の走査線の映像信号を3本の画素列で表示する必要があるが、それ以外は各走査線に対応する映像信号を、液晶パネル20における2本の画素列で表示することとなる。そして、奇フィールドで3本の画素列に対して同じ走査線の映像信号を供給することから、このIP変換で使用するラインメモリ13は同時読み書き可能な2本であり、576i信号における288ラインの1ラインを取り込み、取り込み後、倍のクロック周波数で出力することで、ライン数を倍にして576ラインにする。このとき、1ラインの水平周期は576i信号の水平周期の半分にしておく。
ここで、液晶パネル20におけるパネル駆動周波数について、ユーロパネル(パネル水平ドット数が720でパネル垂直ドット数が540)を例に挙げて説明する。PAL方式の映像信号は、1フィールド270ラインで構成されており、その垂直同期周波数が50Hz、水平同期周波数15.62KHzとなっている。一方、ユーロパネルも含めPAL方式に適した液晶パネル20は、1フィールド540ラインで表示するよう構成され、その垂直同期周波数が50Hz、水平同期周波数31.25KHzとなっており、パネル駆動周波数(駆動クロック)は30.375MHzとなっている。なお、垂直トータルクロック数は、625となる。
なお、パネル駆動周波数は、水平同期周波数と水平トータルクロック数から決まる。水平トータルクロック数とは、水平1ラインにおいて帰線期間まで含めた場合の駆動クロック数であり、PAL方式に適した液晶パネル20の場合は972クロックである。PAL信号時(576p時)は水平同期周波数が31.25KHzであるので、この場合のパネル駆動周波数は、31.25KHz×972=30.375MHzとなる。
図5は、図1の映像表示装置において1080i信号を表示する際の映像信号変換処理例を説明するための図で、図6は、液晶パネルの各ラインに対する1080i信号(偶フィールド)の割り当て方法を説明するための図、図7は、液晶パネルの各ラインに対する1080i信号(奇フィールド)の割り当て方法を説明するための図、図8は1080i信号を540ラインの液晶パネル(PALパネル)に表示する際の1080i信号と540ラインとの位置関係を説明するための図である。
1080i信号は、走査線数が1125本のインターレース方式の映像信号(以下、1125i信号という)であり、そのうち有効走査線が1080本存在する。この1080i信号40を540本の画素列からなる液晶パネル20で表示するためには、ラインメモリ13を使用して1080i信号40を、走査線数が540本のプログレッシブ信号(540p信号という)41にする簡易の垂直スケーリングを施すことで、IP変換する。この簡易の垂直スケーリング処理によって、1080i信号40が最終的に540p信号41に変換され、図5において符号43で示すように、540本の画素列からなる液晶パネル20での表示が可能となる。なお、符号43は、ユーロパネルの画素列を模式的に表示したものである。なお、1080i信号40は16:9型であるから、それを4:3型のユーロパネルに表示する場合には、水平方向のスケーリングが必要となる。
次に、本実施形態の特徴部分である簡易な垂直スケーリングについて、PALパネルでの1080i信号の表示を例に挙げて説明する。従来、図13に示したように1080i信号を540ラインの液晶パネルに表示する場合にはフレームメモリを使用するか、若しくは垂直方向のブレを容認しなければならなかった。しかしながら、本発明では、フレームメモリを用いず、且つ垂直方向の画像のブレもなく、PALパネルでの1080i信号の表示が可能となる。
本実施形態では、このような画像のブレを防ぐために、奇フィールドの表示時は540ラインで考えた場合見かけ上0.5ライン分(1080i信号で考えると1ライン分)だけ下げる。そして、奇フィールド表示時には、表示するラインと1つ下のラインとの平均をとることで、0.5ライン分下げた効果を得るようにしている。このとき、偶フィールドは簡易スケーラ14を通さないか或いは処理なしで通過させ、簡易のスケーリングを施さないようにする。
偶フィールド及び奇フィールドの映像信号に対するラインの割り当てについては、図6及び図7で例示しており、これを参照して説明する。まず、偶フィールドの映像信号のnライン(第1ライン)が、液晶パネル20の画素列の1列目といったように、そのまま液晶パネル20の各画素列に表示される。一方、奇フィールドの映像信号m,m+1,m+2,...に対しては、液晶パネル20の画素列は偶フィールドに対して図8で示すように本来0.5ライン分下げる必要があることから、それぞれm液晶パネル20の画素列の上からm,((m)+(m+1))/2,((m+1)+(m+2))/2,((m+2)+(m+3))/2,...という具合に、第1画素列を除き隣接する水平走査線の間の平均化するスケーリングが施される。このように、540pでの表示ラインの内容は、1080i信号の偶フィールドと、1080i信号の奇フィールド内での平均値との交互に表示されることとなる。但し、ここで(m+1)等はそのラインの映像信号を指す。このような簡易の垂直スケーリングによってなされるIP変換は、ラインメモリ13は同時読み書き可能な2本で済む。なお、上述した偶フィールドに対する処理と奇フィールドに対する処理とを逆転させてもよい。
PAL方式の液晶パネル20において1080i信号を表示する際には、さらに、水平同期周波数の違いを吸収するために液晶パネル20の表示クロックを上げなければならない。1080i信号は、1フィールド540ラインで構成されており、その垂直同期周波数が60Hz、水平同期周波数33.75KHzとなっている。一方でパネル水平トータルクロック数は上述したように972であるので、パネル駆動周波数は33.75KHz×972=32.8MHzとなる。このように、液晶パネル20は、パネル駆動周波数を、PAL信号表示時には30.375MHzとし、1080i信号表示時には32.8MHzと、表示クロックを上げる。
最後に、図9を参照して図1の映像表示装置の回路構成例を説明する。図9で例示するマトリックス型表示装置の表面には、液晶パネル20が装着され、背面には、電源基板51、信号入力基板52、メイン基板53、LCD制御基板54、バックライト用インバータ基板55、操作スイッチ基板56が設けられている。
信号入力基板52には、入力切換部11に相当する入力切換IC61が設けられている。メイン基板53には、ADコンバータ12に相当するADコンバータIC62、映像信号変換用メモリ13に相当する映像信号変換用メモリIC63、及び画像処理IC64が設けられている。画像処理IC64は、映像信号変換部14、画質強調補正部15、OSD制御部16、及びOSD混合部17に相当するICである。LCD制御基板54には、γ補正部18に相当するγ補正IC65、液晶コントローラ19に相当する液晶コントローラIC66が設けられている。マトリックス型表示装置の背面には、さらに、ゲートドライバ21、及びソースドライバ22が設けられている。
以上、説明したように、本実施形態に係る映像表示装置における簡易スケーラ14では、PAL方式等の映像信号に適したものであるので、PAL方式の標準(SD)映像信号をユーロパネルに表示する場合には、576i信号を576p信号にIP変換し、それを540p信号に変換するだけであり、オーバースキャンに加えて垂直方向には単純に2倍のスケーリングを行うだけのIP変換で済む。一方、この映像表示装置は、ハイビジョン(HD)映像信号をユーロパネルに表示する場合にも、1080i信号を540p信号にする簡易な垂直スケーリングと水平スケーリングを行うだけで済む。
また、NTSC方式の標準(SD)映像信号をユーロパネル等のPAL方式の表示パネルに表示する場合にも、垂直方向に対しては、そのスケーラにより、NTSC方式の映像信号の水平走査線を表示パネルに対応した水平走査線に補間することで対応が可能である。例えば、525i信号をオーバースキャンして480i信号に変換した後、480i信号に対して540p信号との走査線数の比に基づいた簡易な垂直スケーリングによってIP変換を施すし、その他水平方向のスケーリングを必要に応じて施せばよい。
このように、従来ではスケーラにフレームメモリを使うか画像のブレを容認せざるを得なかったが、本実施形態ではフレームメモリより格段にメモリ容量の小さいラインメモリを使うだけの簡素化されたスケーラが採用でき、回路の簡素化により規模及びコスト面で有益となるだけでなく、消費電力の低減が可能となり、環境に優しい映像表示装置が提供できる。また、映像信号の水平走査線信号をパネルの画素に合致させて表示することにより、簡易なスケーリングで済み、スケーリングによる画質の影響を極力防止することもできる。このように、本実施形態によれば、1080i信号等の所定の有効走査線数をもつインターレース方式の映像信号を、その有効走査線数の半分又は半分に近い垂直解像度をもつ表示パネルに表示するに際し、垂直方向のスケーリングによって映像情報がブレることがなくなり、且つ回路規模、コスト、並びに駆動電力を増大させることもなくなる。
また、本発明に関して上述した表示装置としては、直視型表示パネルであることが好ましい。この表示パネルは、対角線長が17インチ以上であることがさらに好ましい。以下に、PAL方式を例に挙げ、この理由、すなわちPALの解像度に合わせた表示パネルの有効性について、下表1を参照しながら説明する。
Figure 2006333000
従来の表示パネルはNTSC準拠の液晶パネルが主であり、従って欧州の液晶TVにおいてもNTSC準拠のパネルを使用していた。NTSCの走査線数は525本であり、この走査線を識別できなくなるのは視力1.0の視聴者がパネルの縦サイズの約7倍の距離から見た場合であることは知られている。走査線を識別できなくなる距離は視聴に適した距離である。これを、具体的な値で見ると表1のNTSC時のようになる。
一方、PAL放送方式では走査線数625本であるので、この走査線数が識別できなくなる距離は525と625の比率分だけ短くなる。PAL方式におけるこの具体的な値は、NTSCの場合の距離に525/625(0.82)をかけた数字とすると、表1のPAL時のようになる。
このように、NTSCとPALで同じインチ数でも視聴に適したTVからの距離に大きな差がある。PALはNTSCに比べてTVに接近して視聴することができる。例えば、37型ではPAL方式はNTSC方式に比べて50cm以上TVに接近して視聴できることになる。これはPAL方式の大きなメリットの一つである。
しかし、PAL方式をNTSC準拠のパネルで表示した場合、スケーラによる解像度変換が発生し、本来の625本の走査線の表示ができない。そのため、従来の製品ではPAL特有のメリットが享受できない状況であった。
そこで、本発明のごときPALの走査線数に特化した液晶パネルを作成し、PAL方式の走査線を1対1で表示することによって、視聴者はその分だけ近くで視聴することができ、PAL方式本来のメリットを享受できることとなる。このように、PAL解像度に特化したパネルを使用する意義は大きい。
また、仮に、6インチ程度のモニタで、PALパネルに準拠した解像度の液晶パネルを適用したとしても、6インチモニタの場合、走査線数による視聴に適した距離の差は表1の通り高々10cm以下である。さらに、仮にプロジェクタでPALパネルに準拠した解像度を適用したとしても、プロジェクタの場合は投影するサイズ数が一定でないので、一律にはPAL方式のメリットを得られるとは言えない。従って、特に大型液晶パネルにおいてPAL方式に特化することの意義は大きくなる。
直視型表示パネルであること、さらには17インチ以上のパネルであることの有効性は、視聴者がTVを視聴する実使用環境を考慮してみても理解できる。(1)プライベートルームで17インチのTVを視聴する場合、(2)リビングで37インチのTVを視聴する場合について考察する。
(1)17インチはプライベートルームでの視聴が主になる。従って、プライベートルームを2.7m×2.7m(約4.5畳)の部屋とすると、部屋の端にTVを置き、部屋の中央で視聴すると視聴距離は1.36mとなる。17インチの最適視聴距離は、NTSCパネルで1.51m、PAL特化パネルが1.26mである。このように、PALパネルは、最適視聴距離よりも長くなるので、適した状態で視聴できる。
(2)リビングを4m×5.5m(約14畳)の部屋とすると、部屋の端にTVを置き、部屋の中央で視聴すると視聴距離は2.7mとなる。37インチの最適視聴距離は、NTSCパネルで3.28m、PAL特化パネルが2.76mである。このように、PALパネルは、最適視聴距離を確保できるので、適した状態で視聴できる。他のインチ数についてもPALパネルのほうが適した状態で視聴できる場面が大幅に増えることは明らかである。
このように、表示パネルをPAL方式又はSECAM方式の映像信号に最適化することにより、同じサイズのパネルにおいて最適視聴距離を最も短くすることが可能となる。また、その効果は、パネルサイズが大きいほうが大きくなる。
また、本発明の実施形態としてPAL、SECAM方式の映像信号を表示する液晶パネルについて説明したが、他の放送方式例えばNTSC方式を表示する液晶パネルについても映像信号の走査線と表示パネルの垂直方向の画素が1:1にしたものであり、表示パネルの水平方向と垂直方向のサイズの比率がワイドサイズの比率であり、放送方式本来の垂直解像度での視聴ができるものであれば、放送方式本来の解像度に応じた最適視聴距離を確保できるので、この発明の範疇である。
本発明の一実施形態に係る映像表示装置の一構成例における主要部を示す図である。 図1の映像表示装置においてPAL方式の映像信号を表示する際の映像信号変換処理例を説明するための図である。 液晶パネルの各ラインに対するPAL映像信号(偶フィールド)の割り当て方法を説明するための図である。 液晶パネルの各ラインに対するPAL映像信号(奇フィールド)の割り当て方法を説明するための図である。 図1の映像表示装置において1080i信号を表示する際の映像信号変換処理例を説明するための図である。 液晶パネルの各ラインに対する1080i信号(偶フィールド)の割り当て方法を説明するための図である。 液晶パネルの各ラインに対する1080i信号(奇フィールド)の割り当て方法を説明するための図である。 1080i信号を540ラインの液晶パネルに表示する際の1080i信号と540ラインとの位置関係を説明するための図である。 図1の映像表示装置の回路構成例を示す図である。 従来のPAL方式の映像ソース用の映像表示装置の構成の主要部を示す図である。 従来のW−XGA方式のマトリックス型表示装置における、PAL標準映像信号の映像信号変換処理を説明するための図である。 従来のW−XGA方式のマトリックス型表示装置における、ハイビジョン映像信号の映像信号変換処理を説明するための図である。 従来のW−XGA方式のマトリックス型表示装置における、1080i信号に対する垂直スケーリングを説明するための図である。
符号の説明
11…入力切換部、12…ADコンバータ、13…スケーリング用ラインメモリ、14…簡易スケーラ、15…画質強調補正部、16…OSD制御部、17…OSD混合部、18…γ補正部、19…液晶コントローラ、20…表示パネル、21…ゲートドライバ、22…ソースドライバ。

Claims (6)

  1. ドットマトリクス方式の表示装置に特定の映像方式の映像信号を表示する映像表示装置において、
    前記表示装置は、垂直方向の画素数が前記映像信号の有効走査線数に対してオーバースキャン分だけ少ない画素数に設定されており、前記映像信号の走査線と表示装置の垂直方向の画素が1:1に対応したものであり、前記表示装置の水平方向と垂直方向のサイズの比率が4:3であることにより、
    前記映像信号の表示に最適化されていることを特徴とする映像表示装置。
  2. ドットマトリクス方式の表示装置にPAL方式又はSECAM方式の映像信号を表示する映像表示装置において、
    前記表示装置は、垂直方向の画素数がPAL方式又はSECAM方式の映像信号の有効走査線数に対してオーバースキャン分だけ少ない画素数に設定されており、映像信号の走査線と表示装置の垂直方向の画素が1:1に対応したものであり、前記表示装置の水平方向と垂直方向のサイズの比率が4:3であることにより、
    PAL方式又はSECAM方式の映像信号の表示に最適化されていることを特徴とする映像表示装置。
  3. 前記表示装置の垂直方向の画素数は540であることを特徴とする請求項2に記載の映像表示装置。
  4. 前記表示装置の水平方向の画素数は720であることを特徴とする請求項3に記載の映像表示装置。
  5. インターレース方式の1080本の有効走査線数をもつ映像信号を半分の走査線数にスケーリングして前記表示装置に表示することを特徴とする請求項4に記載の映像表示装置。
  6. 前記表示装置の1画素は赤青緑の3色から構成されているものであり、前記1画素の水平方向及び垂直方向はほぼ等しいサイズであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の映像表示装置。
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