JP2006331988A - Ledフットライト - Google Patents

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Toshiyuki Odate
利幸 大舘
Wakako Nishioka
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Abstract

【課題】LED光源の点灯時には足元灯と誘導灯の2つの機能を有し、不点灯時には意匠的に優れた見映えを有し、低消費電力、長寿命で信頼性の高いLEDフットライトを実現する。
【解決手段】ハウジング5とレンズ4で構成された密閉空間内に、リフレクタ3とLED1及び回路部品実装基板2とを内設してLEDフットライトが構成されている。リフレクタ3は表面が高反射率面の隆起部が縦横連続して形成されており、配光特性制御部17、ローレット部18及び化粧パネル部16の3つの部分から構成されている。配光特性制御部17はLED光を反射して配光パターンを制御することによって床面を照明する足元照明に寄与し、ローレット部18はLED光を歩行者に向けることによって歩行者の進路を認識させる誘導表示に寄与し、化粧パネル部16はLEDフットライトを観視したときの見映えを向上させて外観意匠性に優れた照明装置の演出に寄与する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、LEDを光源とするフットライトに関するものであり、詳しくは、足元照明、誘導標識、一般照明等に使用可能なLEDフットライトに関する。
従来のLEDフットライトは屋内、屋外を問わず床面或いは地面を照明するものであり、歩行者の足元を照らすことによって歩行時の安全を確保するために設置される照明装置であった。
このようなフットライトの例として、以下のような構造のものが提案されている。それは、図8に示すように、前面が開口し後面が閉口した内部空間50を有するケース51の内部に、回路部品52〜55を実装した基板56と光源となるLED57を実装した基板58の2枚の基板が収納されている。そして、ケース51の内部にシリコーン樹脂59を充填してLED57の上部まで樹脂封止することによって、LED57、回路部品52〜55及びそれらを実装した基板56、58の防水、防湿を図ると共に、LED57及び回路部品52〜55の一部から発生する熱に対する放熱効果を持たせるようにしたものである(例えば、特許文献1参照。)。
また、上記LEDを光源とするフットライト(LEDフットライト)の設置方法は、前面がアルミダイキャストなどの化粧板で形成されてその一部が開口した内部空間を有する筐体の内部にフットライトを取り付ける。そして、予めマンションなどの建築物の外壁に埋め込まれた前面が開口した内部空間を有する箱体の内部に、前記筐体を挿入して固定し、光出射孔となる箱体の開口部にパッキンを介してガラス板を嵌め込むような構成にしている。
この場合、筐体の内部にはフットライトを取り付けたときにLED光源から発せられた光が所定の方向に向けて照射されるように予め調整されたフットライト取付金具が設けられており、前記フットライト取付金具を介してフットライトを取り付けた筐体を箱体に挿入して固定することにより所望する配光特性が得られるようになっている。
特開2004−247075号公報
ところで、上記従来のLEDフットライトは、LED光源の向きを設定することによって、LED光源から発せられた直接光によって所望する範囲を照射するものである。そのため、比較的狭指向性を有するLED光源でフットライトに要求される床面或いは地面に対する照射面積を確保するためには、フットライトを床面或いは地面からある程度(約400〜500mm)の高さに設置することが必要となる。
その場合、光源と照射面との間に距離があるために、階段など特に明るさを必要とする場所においては十分な光量が得られないことがあった。これを解決する手段として、LED光源の実装数を増やしてフットライトから放出される光の光量を増加させ、目標照射面に到達する光量を増やして満足する明るさを得る方法が考えられる。
但し、この方法は、フットライトを構成する部品点数が増加するために製造コストが上昇すると共に、LED光源から放出される光の利用効率の低下を補完するためのランニングコストが上昇し、延いては省エネルギー化に逆行するものとなる。
また、フットライトには、歩行者の足元を照らして歩行の安全を確保するという目的の他に、暗闇の中で歩行者の進路を示す誘導標識となる「アプローチライト」のような役割を持たせることが考えられる。
しかしながら、上記従来のLEDフットライトは、LED光源から発せられた直接光を利用しているために、その光が歩行者の目に極力入らないように(歩行者に眩惑を与えないようにする)する程度で、足元照明以外の役割については考慮していなかった。尤も、上述したようにLED光源から発せられる光は比較的狭指向性であるために、LED光源の直接光によって足元照明とアプローチライトの両方の機能を持たせることは配光特性上困難なことではあった。
更に、フットライトは、その用途から屋外に設置される場合もあるために高い気密性が要求されるものであり、そのため上記従来のLEDフットライトは回路部品、LED及びそれらを実装する基板をシリコーン樹脂、ウレタン樹脂或いはエポキシ樹脂等の封止樹脂で樹脂封止することによって対応していた。しかしながら、長期間の使用に際してLEDの点灯・消灯及び自然環境下に於ける温度変化によってLEDと封止樹脂との界面に剥離を生じ、その隙間から水分が浸入してLEDに不具合を齎してLEDの不点灯を誘発することになる。つまり、樹脂封止では完全な防水性(シール性)を確保することは困難である。
そこで、本発明は上記問題に鑑みて創案なされたもので、その目的とするところは、床面或いは地面の近傍に設置することによって、LED光源の点灯時には床面或いは地面を広範囲に明るく照明する足元照明と、歩行者に眩惑を与えることのない視認性の良好なアプローチライトとの両方の役割を果たし、LED光源の消灯時には意匠的に優れた見映えを有する、低消費電力、長寿命で高信頼性の、LEDを光源とするフットライトを実現するものである。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載された発明は、透光性部材からなるレンズとハウジングとによって気密空間が形成され、該気密空間内に少なくとも前記レンズと対向する面を反射面とするリフレクタと、
前記反射面の一部に光を照射するLEDとを有するLEDフットライトであって、
前記リフレクタはLEDから発せられる光を反射すると同時に配光制御して前記LEDフットライトの中心軸を含む水平面よりも略下方に向ける反射面を有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載された発明は、請求項1において、前記リフレクタがLEDから発せられる光を反射すると同時に配光制御して前記LEDフットライトの中心軸を含む水平面よりも略上方に向ける反射面を有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載された発明は、請求項1又は2の何れか1項において、前記リフレクタがLEDから発せられた光の反射に寄与しない反射面を有していることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に記載された発明は、請求項1〜3の何れか1項において、前記リフレクタの反射面がアルミ蒸着膜又はクロムメッキ膜の少なくとも何れか一方で構成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5に記載された発明は、請求項1〜4の何れか1項において、前記レンズの主光出射面が配光制御に寄与しない素通しレンズで構成されていることを特徴とするものである。
本発明のLEDフットライトは、ハウジングとレンズとで形成された気密空間内にリフレクタとLED及び回路部品実装基板とを内蔵してLEDフットライトを構成した。そして、リフレクタはレンズと対向する面に隆起部が形成されて表面が高反射率面となっており、配光特性制御部、ローレット部及び化粧パネル部の3つの部分から構成されている。配光特性制御部はLED光を反射して配光パターンを制御することによって床面或いは地面を照明する足元照明に寄与し、ローレット部はLEDの散乱光を歩行者に向けることによって歩行者の進路を視覚的に認識させる誘導表示に寄与し、化粧パネル部は光学系には無関係にLEDフットライトを観視したときの見映えを向上させ、外観意匠性に優れた照明装置の演出に寄与する。
よって、LEDを光源としたことで白熱灯や蛍光灯に対して低消費電力、長寿命であり、一つの施設に多数のLEDフットライトを取り付けた場合でもランニングコストを低くできると共に、メンテナンスがほとんど不要である。
また、リフレクタの配光特性制御部がLED光で足元を照明し、ローレット部が歩行者に進路を認識させるように働くため、足元灯と誘導灯の2つの機能を果たすことができる。
また、明るい周囲環境のなかでLEDフットライトを観視したときにリフレクタの化粧パネル部及び配光特性制御部のメタリック調の質感が見映えを向上させ、外観意匠性に優れた照明装置を演出することができる。
更に、LED、回路部品及びそれらを実装した基板が、ハウジングとレンズとによって構成された密閉空間内に配置されており、高いシール性(防水性)が確保されている。よって、屋外に設置された場合でも厳しい自然環境のなかで優れた性能を維持することが可能であり、信頼性の高い照明装置ということができる。
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図7を参照しながら、詳細に説明する(同一部分については同じ符号を付す)。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施形態に限られるものではない。
図1は本発明のLEDフットライトに係わる実施形態を示す断面図である。本実施形態は主に、光源となる少なくとも1個以上のLED1、図示してはいないが回路部品、基板2、リフレクタ3、レンズ4及びハウジング5によって構成されている。以下に夫々の構成要素について説明する。
まず、LED1は砲弾型と称されるものであり一般的な構造は、一列に、且つ平行に配置された複数本のリードフレームのうちの少なくとも1本以上のリードフレームの先端部に導電性部材を介して発光源となるLEDチップが載置され、LEDチップの下側電極と該LEDチップが載置されたリードフレームとが電気的に導通されている。一方、LEDチップの上側電極はボンディングワイヤを介して他のリードフレームに接続され、LEDチップの上側電極とリードフレームとが電気的に導通されている。そして、LEDチップを含むリードフレームの先端部が透光性樹脂によって砲弾形に樹脂封止され、LEDチップの上方に封止樹脂による球面或いは非球面のレンズ面が形成されている。
本実施形態に於いて使用するLEDランプは具体的には、上記一般的な砲弾型LEDランプの構造に基づき、リードフレームのみを一対のリードフレームで構成したものである。なお、LEDランプを構成するリードフレームの数は、LEDランプの明るさや発光色などの光学特性に基づくLEDチップの使用数や、LEDチップの素子構造などを考慮して適宜決定される。
なお、本実施形態では光源として砲弾型LEDを使用しているが、LEDはこれに限定されるものではなく、表面実装型LED等の他の形状或いは他の実装方法のLEDも使用可能である。
次に、基板2はガラスエポキシ基板、紙フェノール基板などの樹脂をベースにした種類のものであり、基板の回路構成、基板が晒される使用環境、基板の特性及びコストなどを考慮して適宜最適なものが選択される。そして、このような基板2に上記LED1及び回路部品が実装されてLED及び回路部品実装基板が形成され、該LED及び回路部品実装基板はリフレクタ3から延びた基板ガイド6に沿って挟持されている。
次に、レンズ4は透光性樹脂からなり、前面が閉口し後面が開口した内部空間7を有している。レンズ4の前面閉口部は外部に対する光出射部8となり、該光出射部8は両面共にレンズカットが施されていない素通しレンズとなっている。よって、レンズ4の光出射部8では配光制御は行なわれない。
次に、ハウジング5は非透光性樹脂からなり、前面が開口し後面が閉口した内部空間9を有している。
レンズ4とハウジング5とは、夫々の開口部を互いに対向させた状態でハウジング5の環状の開口端部10にレンズ4の環状の開口端部11を当接させて位置合わせが行なわれ、超音波溶着、レーザ溶着などの方法によって溶着され、固定されている。よって、レンズ4及びハウジング5で一体化された夫々の内部空間7、9は溶着面12を介して気密性が確保されている。
そして、リフレクタ3及びリフレクタ3から延びた基板ガイド6に沿って挟持されているLED及び回路部品実装基板2は、上記レンズ4及びハウジング5で一体化された夫々の気密性を有する内部空間7、9内に組み込まれており、ハウジング5の環状の開口端部10とレンズ4の開口縁内周部に形成された環状の切り欠き部13とで囲まれた空間にリフレクタ3の環状の縁部14が嵌合され、位置決めされて固定されている。
次に、リフレクタ3について詳細に説明する。リフレクタ3は二つの役割を担っている。その一つはLED光源から発せられた光を反射させて光路を制御することによって所望する配光特性を実現する役割である。他の一つはLED光源から発せられた光に係わる光学系には無関係で、LEDフットライトを観視したときの見映えを向上させるための意匠としての役割である。
図2はリフレクタ3の斜視図である。リフレクタ3は少なくとも、開口15を有する額縁状の化粧パネル部16と、開口の一端から後方に向かって凹曲面状に立ち上がった配光特性制御部17と、前記配光特性制御部17が化粧パネル部16から立ち上がる部分に化粧パネル部16に略直交する面が直線上に形成され、その面上にローレット加工が施されたローレット部18とで構成されている。
化粧パネル部16及び配光特性制御部17には、隆起部19が縦横に夫々の面に所定数連続して形成されている。この隆起部19は、稜線19a、19b、19c、19dによって囲まれており、その形状が略方形状を為している。稜線19a、19b、19c、19dのうち、稜線19a、19bは、共に矢印A方向(LEDフットライト取り付け時における上方向)から見たときに円弧形状に形成されている。また、稜線19a、19bは矢印A方向から見た時の円弧形状の頂部の高さを比較したときに、上方の稜線19aよりも下方の稜線19bの高さの方が高くなるように形成されている。
また、稜線19a、19b、19c、19dのうち、稜線19c、19dは、共に矢印B方向(LEDフットライト取り付け時における側面方向)から見たときに、凹状に形成されている。そして、このような稜線19a、19b、19c、19dによって囲まれる隆起部19の表面部分の面形状は、矢印A(上下)方向から見たときに稜線19a、19bに合わせて円弧状に形成され、且つ、矢印B(側面)方向から見たときに稜線19c、19dに合わせて凹状に形成されている。すなわち、この隆起部19の表面部分は、上下方向及び側面方向からの三次曲面形状を有している。
また、少なくとも化粧パネル部16及び配光特性制御部17に形成された隆起部19の表面及びローレット部18の表面にはアルミ蒸着膜が形成され、光の高反射率面となっている。なお、本実施形態ではアルミ蒸着膜で高反射率面を形成しているが、その他クロムメッキ膜でも高反射率面を形成することができる。
ここで、本発明のLEDフットライトの光学系について説明する。図3はLED光源とリフレクタとの関係を示す側面図である。リフレクタ3の化粧パネル部16の開口端部から立ち上がった配光特性制御部17は第一反射面20、第二反射面21及び第三反射面22の3つの異なる曲面の反射面からなっている。そして、配光特性制御部17の上方には光源となるLED1が発光光の出射方向を配光特性制御部17に向けて配置されている。
まず、LED1から出射されて配光特性制御部17の第一反射面20に向かう光aは、アルミ蒸着面が形成された第一反射面20で反射されてLEDフットライトの中心軸を含む水平面より下方向に向かい、開口部を通って前方に配置されたレンズの光出射部に至る。そして、光出射部がレンズカットが施されていない素通しレンズであるために光出射部に至った光は光出射面から方向を保って前記水平面より下方向に向けて外部に放出される。
また、LED1から出射されて配光特性制御部17の第二反射面21に向かう光bは、アルミ蒸着面が形成された第二反射面21で反射されてLEDフットライトの中心軸を含む水平面より下方向に向かい、開口部を通って前方に配置されたレンズの光出射部に至り、光出射面から方向を保って前記水平面より下方向に向けて外部に放出される。
また、LED1から出射されて配光特性制御部17の第三反射面22に向かう光cは、アルミ蒸着面が形成された第三反射面22で反射されてLEDフットライトの中心軸を含む略水平方向に向かい、開口部を通って前方に配置されたレンズの光出射部に至り、光出射面から方向を保って前記略水平方向に向けて外部に放出される。
ところで、LEDの照射光と、夫々の反射面20、21、22の照射点に於ける法線とのなす角(交角)は、第一反射面20が最も大きく、次に第二反射面21、その次が第三反射面22である。つまり、LEDの照射光に対して交角が最も大きい第一反射面20はLEDの出射光を最も下方向に向けるように働き、床面或いは地面のLEDフットライトに最も近い領域の照射に寄与するものである。
同様に、第一反射面20に次いでLEDの照射光との交角が大きい第二反射面21が、床面或いは地面のLEDフットライトに近い領域の照射に寄与し、第三反射面22が床面或いは地面のLEDフットライトに最も遠い領域の照射に寄与するものである。
すなわち、第一反射面20及び第二反射面21の夫々が照射する領域に対して第三反射面22が照射する範囲は極めて広いことになる。そのため、第一反射面20及び第二反射面21に対して第三反射面22の面積を広くすることによって光量の多くを第三反射面22で反射させ、LEDフットライトに遠い場所でも床面或いは地面が明るく照らされるような手段を施している。LEDフットライトは、複数の反射面により配光を制御することで従来品より広く照らすことができ、または低い取り付け位置でも所望の照明効果が得られる。
更に、LED1から出射されてローレット部18に向かう光dは、アルミ蒸着面が形成されたローレット部18表面で反射されてLEDフットライトの中心軸を含む水平面より上方向に向かい、開口部を通って前方に配置されたレンズの光出射部に至り、光出射面から方向を保って前記水平面より上方向に向けて外部に放出される。
つまり、LED1から出射されてローレット部18表面で反射されて外部に出射した光は、LEDフットライトの上方に照射され、LEDフットライトが床面或いは地面に近い下方に取り付けられたとしても、歩行者の目線まで光が到達することになる。その結果、暗闇での歩行者に対するアプローチライト(誘導灯)の役割を果たすことになる。
なお、LEDフットライトの略横方向の配光は、LED1から出射された光が配光特性制御部17に形成された隆起部19の円弧状の湾曲面に照射されることによって、LEDフットランプの中心軸に対して左右90°の範囲内(LEDフットライトの横方向)に亘って所定の分布に配光パターンが形成される。そのため、床面及び地面に対して広範囲に亘って照明が行き渡り、暗闇に於ける歩行者の安全歩行を補助する役割を十分に果たすものである。
また、ローレット部18に於いても、LED1から放射された光はローレットによって反射されてLEDフットライトの略横方向に対して広角範囲に亘って所定の配光パターンが形成される。その結果、斜め上方からでも歩行者がLEDフットライトを確認することが可能となり、アプローチランプとしての理想的な配光特性によって高い視認性を発揮すると共に、ローレットによって反射された光が適度に分散されるためにグレアと呼ばれる光の眩惑を歩行者に与えることがなく、眼に優しくて不快感を与えない標識灯の役割も果たすものである。
更に、リフレクタ3の化粧パネル部16はLEDフットライトの光学系には関与しないが、表面が高反射率のアルミ蒸着膜であるために、明るい周囲環境のなかでLEDフットライトを観視したときに化粧パネル部16のメタリック調の質感が見映えを向上させ、外観意匠性に優れた照明装置を演出するものである。なお、明るい周囲環境のなかでは、配光特性制御部17も化粧パネルの役割を担い、外観上リフレクタ全面がメタリック調に演出されることになる。
なお、図示してはいないが、LEDフットライトのハウジングには貫通孔が設けられ、該貫通孔にグロメットが取り付けられている。そして、LED及び回路部品を駆動させる電力を外部から供給するためのハーネスがグロメットを介して外部に導出されており、レンズとハウジングとの溶着によるシールと共に、LED、回路部品及びそれらを実装した基板が配置された空間内の気密性を確保している。
また同様に、図示してはいないが、LEDフットライトのハウジングには、呼吸穴と称される貫通孔が設けられている。この呼吸穴には、ハウジング外方に延びる筒状の部分に、ゴム製の栓が挿入されている。そして、呼吸穴は、気温の変化などによってハウジング内部と外部との間で生じる気圧差を、呼吸穴と栓との隙間から逃がすことによって緩和する。
また、LEDは定電流駆動で点灯するような回路構成になっており、電源電圧が変動したとしても一定の電流で点灯するようにしている。そのため、常に照射範囲内が一定の明るさで照明される。
次に、本発明のLEDフットライトの床面或いは地面に対する配光特性を実測値に基づいて説明する。図4は配光特性の測定ポイントを示した説明図である。照明する床面或いは地面からLEDフットライトの下端までの高さを100mmとし、且つLEDフットライトの中心軸が床面或いは地面と平行になるように配置する。そして、LEDフットライトの中心軸方向をX軸、X軸に垂直な軸をY軸とし、床面或いは地面上のX−Y座標上の予め定められた位置(Xは100〜900mmの範囲内、Yは0〜±400mmの範囲内に於いて)の照度を測定した。図5はその測定値、図6は照度分布、図7は照度が2lxの等照度線図である。
図5及び図6から分かるように、LEDフットライトからX方向100mmの位置の照度(55.00lx)を最高値として、LEDフットライトからX方向及びY方向共に遠ざかるに従って照射面の照度が低下している。また、X軸を中心として+Yの位置と−Yの位置の照度は略等しい値となっている。つまり、LEDフットライトの照度分布はX軸を中心とした略線対称であることを示している。
このような照度分布に於いて、LEDフットライトとしての照明機能を果たす照度を2lx以上と想定した場合、図7に示すように2lx以上の照度で照明される範囲は、LEDフットライトのX方向(長軸)が約700mm、Y方向(短軸)が約500mmの楕円で示される領域となっている。これは、一般住宅に於ける階段の2段分に相当する面積であり、床面或いは地面から100mmの低い位置に取り付けられたLEDフットライトであっても、LEDフットライトとして十分な範囲を明るく照明できることが確認できた。
なお、リフレクタに形成される隆起部は本実施例に示した形状に限られるものではなく、所望する配光パターンに基づいて、最良の形状が適宜設定される。
また、本発明のLEDフットランプは上述の用途の他に、屋内或いは屋外で一般の照明装置として使用することも当然可能である。
以上説明したように、本発明のLEDフットライトは、LEDを光源としているため低消費電力、長寿命であり、一つの施設に多数のLEDフットライトを取り付けた場合でもランニングコストを低くできると共に、メンテナンスがほとんど不要である。
また、複数の隆起部が縦横に夫々の所定数だけ連続して形成され、該隆起部の表面にアルミ蒸着面を形成して反射面としたリフレクタが、開口を有する額縁状の化粧パネル部と、開口の一端から後方に向かって凹曲面状に立ち上がった配光特性制御部と、配光特性制御部が化粧パネル部から立ち上がる部分に化粧パネル部に略直交する面に直線状に形成されたローレット部とで構成されている。
そして、LEDから発せられた光はリフレクタの配向特性制御部によって水平面より下方に向けて反射されると同時に、床面或いは地面を照射する配光パターンが形成される。そのため、LED光源からの直接光で照明する場合に比べて必要な位置に必要な光量を有効に照射するための配光制御が可能となり、光の利用効率の高い照明装置を実現することができる。
また、配向特性制御部と共に、光学系に関与しない化粧パネル部もアルミ蒸着による光反射面とすることにより、明るい周囲環境のなかでLEDフットライトを観視したときにメタリック調の質感が見映えを向上させ、外観意匠性に優れた照明装置を演出するものである。
また、LEDから出射されてローレット部表面で反射されて外部に出射した光はLEDフットライトの水平面より上方に照射され、ローレットで乱反射されたグレアを含まない光が歩行者に眩惑を与えることなく認識されるようになっている。その結果、暗闇での歩行者に対するアプローチライト(誘導灯)の役割も果たすものである。上記配光特性制御部及び化粧パネル部同様ローレット部も見映えを向上させる働きも担っている。
また、光源となるLEDは定電流駆動で点灯されるため、電源電圧の変動に対しても明るさの変化が少なく、安定した明るさで床面或いは地面が照明される。
更に、LED、回路部品及びそれらを実装した基板が、溶着されたハウジングとレンズとによって密閉されており、高いシール性(防水性)が確保されている。よって、屋外に設置された場合でも厳しい自然環境のなかでも長期間に亘って優れた性能を維持することが可能である。
本発明のLEDフットライトに係わる実施形態の断面図である。 本発明のLEDフットライトに係わる実施形態を構成するリフレクタの斜視図である。 本発明のLEDフットライトに係わる実施形態の光学系を示す概略図である。 本発明のLEDフットライトに係わる実施形態の照度測定ポイントを示す説明図である。 本発明のLEDフットライトに係わる実施形態の照度測定値を示すデータシートである。 本発明のLEDフットライトに係わる実施形態の照度分布を示すグラフである。 本発明のLEDフットライトに係わる実施形態の照度分布に於ける等照度線を示すグラフである。 従来のLEDフットライトを示す断面図である。
符号の説明
1 LED
2 基板
3 リフレクタ
4 レンズ
5 ハウジング
6 基板ガイド
7 内部空間
8 光出射部
9 内部空間
10 開口端部
11 開口端部
12 溶着面
13 切り欠き部
14 縁部
15 開口
16 化粧パネル部
17 配光特性制御部
18 ローレット部
19 隆起部
19a、19b、19c、19d 稜線
20 第一反射面
21 第二反射面
22 第三反射面

Claims (5)

  1. 透光性部材からなるレンズとハウジングとによって気密空間が形成され、該気密空間内に少なくとも前記レンズと対向する面を反射面とするリフレクタと、
    前記反射面の一部に光を照射するLEDとを有するLEDフットライトであって、
    前記リフレクタはLEDから発せられる光を反射すると同時に配光制御して前記LEDフットライトの中心軸を含む水平面よりも略下方に向ける反射面を有することを特徴とするLEDフットライト。
  2. 前記リフレクタがLEDから発せられる光を反射すると同時に配光制御して前記LEDフットライトの中心軸を含む水平面よりも略上方に向ける反射面を有することを特徴とする請求項1に記載のLEDフットライト。
  3. 前記リフレクタがLEDから発せられた光の反射に寄与しない反射面を有していることを特徴とする請求項1又は2の何れか1項に記載のLEDフットライト。
  4. 前記リフレクタの反射面がアルミ蒸着膜又はクロムメッキ膜の少なくとも何れか一方で構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のLEDフットライト。
  5. 前記レンズの主光出射面が配光制御に寄与しない素通しレンズで構成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のLEDフットライト。
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