JP2006330812A - マルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視装置およびその方法 - Google Patents

マルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視装置およびその方法 Download PDF

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Abstract

【課題】全バッファビジー時に、プロセッサ間に跨がった一連の処理で使われるバッファを漏れなく強制解放し、システム動作状況に柔軟に対応するマルチプロセッサシステムにおけるバッファ監視装置およびその方法を提供する。【解決手段】自プロセッサと他プロセッサのバッファ使用状況を監視するバッファデータ管理情報テーブルと、前記バッファデータ管理情報テーブルに初期値を与えると共に、プロセッサ間で一連の動作をするために使用されるバッファに対して他プロセッサバッファ情報のデータを格納するデフォルト状態設定テーブルと、コマンドコンソールからの情報を入力して前記バッファデータ管理情報テーブルへのバッファ監視情報の設定を行うバッファ監視情報設定制御部と、前記バッファ監視情報設定制御部によって設定された監視情報と、各バッファの監視条件を算出して周期監視タスクの動作を制御するバッファ監視制御部と、各プロセッサ内でバッファ監視を実行し、その監視結果を前記バッファデータ管理情報テーブルに書き込む周期監視タスクとを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、主にマルチプロセッサを搭載したシステム(交換機システム、汎用コンピュータなど)で使用されるバッファ監視方法に関わり、特に複数プロセッサ間に跨がる共有メモリを持たないマルチプロセッサシステムのプログラム暴走等に起因するバッファ枯渇に遭遇した場合のバッファ監視装置およびその方法に関するものである。
一般に、階層化されたソフトウェアの各層がバッファを持ちバッファ内のデータが同じ層に属するタスクによって処理されるシステムでは、バッファの容量不足によるシステムの性能低下の問題を解消しデータの取りこぼしやシステムの長時間停止を回避することを目的としてリソース監視を実施している。
例えば、プロセッサ間の共有メモリが存在しないマルチプロセッサシステムを採用している交換機システムでは、リソース管理プロセッサを配置して一括してバッファ管理を実施した方が容易に実現可能であるため、個々のプロセッサに閉じたバッファ管理となっている。また、このような交換機では、一般的に呼処理に使われるバッファは重要度が高く、保守操作に使用されるバッファは重要度が低いため、全バッファを監視対象とはせずに、より重要度の高いバッファに絞ってリソース監視する傾向がある。
一方、プロセッサ間の共有メモリが存在するシステムでは、各回線のプロトコル制御を行なう上位プロトコル制御プロセッサ/下位プロトコル制御プロセッサと各回線に割り付けたバッファリソースの割り当て/管理を行なうリソース管理プロセッサを配備したマルチプロセッサ方式であって各プロセッサで使用するバッファリソースはバスを介した共有メモリとして扱われる。(例えば、特許文献1参照。)。
図17は、この従来技術によるデータバッファ管理システムの構成図であり、通信制御装置を例にとり説明する。図17において、通信制御装置1000は、ホストインタフェース制御、および、OSI基本参照モデルのレイヤ3制御を行う上位プロトコル制御プロセッサ1100と、ホストコンピュータ2000からの指示に応じて、回線リソースおよびデータバッファリソースの割当て、管理を行うリソース管理プロセッサ1200と、通信を行う際のプロトコル種別に応じて、固有のプロトコル処理を行う下位プロトコル制御プロセッサ1300と、回線コントローラ1500と、各プロセッサ1100,1200および1300からアクセス可能な共有メモリ1400とを構成要素として有する。
共有メモリ1400は、指定されたプロトコル種別に応じた割当てを行うバッファリソースである送信データバッファ1410と、受信データバッファ1420と、プロトコル種別に応じた送受信データバッファ割当ての制御および管理を実現するためのバッファ管理情報エリア1430とを含む。
このように各プロセッサで使用するバッファリソースは、バスを介した共有メモリとして扱われ、バッファ毎のビジー状況を管理データとして保持し、ビジー時の監視や対応を決定する方法であって、回線/プロトコルの種別単位に固定的にバッファリソースを複数面割り付け、また、いずれにも割り付けられないバッファリソースをプールバッファとして準備している。
しかしながら、この従来方法だといずれバッファ枯渇を招き、回線単位とはいえ、バッファビジーとなった呼の長時間動作停止は避けられなかった。
このように、従来のマルチプロセッサシステムでは、共有メモリの有無に関わらずバッファビジーの監視を行ってはいるが、プログラム異常等によりバッファを使い切ってしまった場合に、補助メモリ等の代替で対応したとしても、再度バッファ枯渇に至り呼処理が長時間停止となってしまう可能性があった。
特開平05−268291号公報
本発明は、上述した従来の問題点を解決するために、各プロセッサに配備されたソフトウェアの初期設定時にシステムで定義された各バッファを獲得し、以下の(1)〜(3)の条件を満たすバッファデータ管理情報テーブルを具備したマルチプロセッサ対応のバッファ監視方法を提供する。
(1)全バッファビジー時のふるまい(ビジー時の補助メモリ代替要否)を決定とするために全バッファに対してバッファデータ管理情報[リアクション]テーブルを具備する。
(2)プロセッサ間に跨がった一連の処理で使われるバッファを漏れなく強制解放するためにこのバッファデータ管理情報テーブルには自プロセッサ情報だけではなく他プロセッサのバッファ情報も含めた情報テーブルとする。
(3)システム動作状況に柔軟に対応するためにこのバッファデータ管理情報テーブルにはCPU使用率に対応した監視規制動作条件が含まれており、更にコマンドコンソールからの情報入力によりバッファ監視条件を変更することも可能とするマルチプロセッサシステムにおけるバッファ監視装置およびその方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための第1の発明は、マルチプロセッサを搭載したシステムにおけるデータバッファ監視装置であって、
各プロセッサにはユーザによって使用されるバッファと、
自プロセッサのバッファ使用状況を監視するだけでなく他プロセッサのバッファ情報をも監視するバッファデータ管理情報テーブルと、
前記バッファデータ管理情報テーブルに初期値を与えると共に、プロセッサ間で一連の動作をするために使用されるバッファに対して他プロセッサバッファ情報のデータを格納するデフォルト状態設定テーブルと、
コマンドコンソールからの情報を入力して前記バッファデータ管理情報テーブルへのバッファ監視情報の設定を行うバッファ監視情報設定制御部と、
前記バッファ監視情報設定制御部によって設定された監視情報と、各バッファの監視条件を算出して周期監視タスクの動作を制御するバッファ監視制御部と、
各プロセッサ内でバッファ監視を実行し、その監視結果を前記バッファデータ管理情報テーブルに書き込む周期監視タスクと、
を有し、
前記バッファ、前記バッファデータ管理情報テーブル、前記デフォルト状態設定テーブルと、前記バッファ監視情報設定制御部、前記バッファ監視制御部および前記周期監視タスクは、各プロセッサ対応に設けられると共に、
前記バッファ監視情報設定制御部、前記バッファ監視制御部および前記周期監視タスクは、それぞれの各装置間でインターフェースされ、複数プロセッサに跨ってのバッファ監視を行う構成とする。
この第1の発明によれば、複数プロセッサ間に跨ってバッファを関連づけて監視するために個々のバッファ管理情報テーブルには、他プロセッサのバッファ情報を含み、バッファ枯渇検出時には枯渇バッファの強制解放及び枯渇バッファに関連した他プロセッサのバッファを含む全関連バッファの強制解放を実施することが可能なマルチプロセッサを搭載したシステムにおけるデータバッファ監視装置を提供できる。
第2の発明は、請求項1に記載のマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視装置において、メインプロセッサ内に設けられた前記バッファ監視情報設定制御部は、コマンドコンソールからの指示入力により前記バッファデータ管理情報テーブルの各データの設定値を変更制御する手段を有し、前記メインプロセッサ以外の他プロセッサ内に設けられた前記バッファ監視情報設定制御部は、前記メインプロセッサ内に設けられた前記バッファ監視情報設定制御部からの通知により動作して自プロセッサ内の前記バッファデータ管理情報テーブルの各データの設定値を変更制御する手段を有すると共に、前記バッファデータ管理情報テーブルには、各バッファIDごとに監視条件を有する。
この第2の発明によれば、バッファ種別により平均保留時間は通常異なっており、バッファ監視周期は一意に決めるべきではなく、バッファ種別毎に適切な監視周期とすべきである。また、バッファ種別によって枯渇時のリアクションも適切な処置(リソース解放やシステム初期設定など)を取れるようにすべきである。本発明ではシステムの動作状況に応じて柔軟に監視条件を変更することが可能であり、コマンドコンソールからの保守者指示によりバッファ監視条件を変更可能なマルチプロセッサを搭載したシステムにおけるデータバッファ監視装置を提供できる。
第3の発明は、請求項1に記載のマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視装置において、前記周期監視タスクは、バッファ種別毎にバッファリソース数が枯渇していないかを判定する手段と、バッファ枯渇を検出したプロセッサから枯渇バッファID通知を受信し、導き出したバッファIDに対応したバッファデータ管理情報テーブル内のリソース開放を含むリアクションを実施する手段とを有する。
この第3の発明によれば、バッファ種別によりバッファ枯渇遭遇した場合にシステムに与える障害の影響範囲は異なるため、枯渇検出後の復旧処置は一意に決めるべきではない。本発明ではバッファ種別毎に復旧関連プロセッサとの位置付けを明確にした処置を規定することが可能なマルチプロセッサを搭載したシステムにおけるデータバッファ監視装置を提供できる。
第4の発明は、請求項1に記載のマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視装置において、前記バッファ監視制御部は、前記周期監視タスクへの監視開始通知終了後に自らも周期動作を行い、プロセッサのCPU使用率を取得する手段と、取得したCPU使用率に対して監視条件の変更があった場合に前記周期監視タスクへ通知する通知リストを更新する手段とを有する。
この第4の発明によれば、システムの動作状況に応じて自動的に監視条件を変更することが可能であり、プロセッサのCPU使用率変動を検出することによってバッファ監視条件の変更(監視開始/停止)が可能なマルチプロセッサを搭載したシステムにおけるデータバッファ監視装置を提供できる。
第5の発明は、マルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視方法において、プロセッサ間に跨った一連の処理で使われるバッファ情報として、自プロセッサだけでなく他プロセッサバッファ情報も収集するステップと、CPU使用率に対応した監視規制を行うステップと、全バッファビジー時のリアクションを行うステップとを含むことを特徴とするマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視方法。
この第5の発明によれば、複数プロセッサ間に跨がる共有メモリを持たないマルチプロセッサシステムのプログラム暴走等に起因するバッファ枯渇に遭遇した場合のバッファ監視方法を提供できる。
以上、本発明のマルチプロセッサシステムにおけるバッファ監視方法によれば、
(1)各プロセッサに跨がってマルチプロセッサで全バッファを監視対象とすることにより、どのバッファが枯渇しても(それがたとえシステム製品をメンテナンスする保守者が不在であったとしても)、システム機能が長時間停止することなく速やかに処置をとり運用状態に復旧させることが可能である。
(2)プロセッサのCPU使用率変化に連動してバッファ監視を実施することにより、高負荷時には自動的に一時バッファ監視を休止することができ本来のシステム動作を妨げることなく運用が可能である。
(3)保守操作によりバッファ監視条件が常時変更可能であるため、システム運用状態に合わせてバッファ監視を実施することが可能である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら説明する。なお、全図を通じて理解を容易にするために同様箇所には、同一符号を付して示すものとする。
図1は、本発明の一実施形態におけるマルチプロセッサ監視及び初期設定の概念図である。同図において、複数のプロセッサA(1)〜プロセッサD(4)は、プロセッサ間を跨って一連に動作を処理で使われるバッファについて、他プロセッサのバッファ情報をデータとして使用する。
プロセッサA(1)のバッファ種別−1(A)と、プロセッサB(2)のバッファ種別−1(B)とは、バッファ監視前提条件が同一であり、その関連バッファのプロセッサ収容情報は、AとBである。即ち、複数プロセッサ間に跨がってバッファを関連づけて監視するために、個々のバッファ監視情報テーブルには、他プロセッサのバッファを含む。
次に、プロセッサA(1)のバッファ監視(処理)−1(A)にて、ビジーを検出すると、関連バッファであるプロセッサB(2)に対してバッファ初期設定依頼の信号が送られる。プロセッサB(2)では、バッファ種別−1(B)のバッファ初期設定−1(B)は、バッファ種別−1、プロセッサ初期設定を行い、初期化応答信号をプロセッサA(1)に返す。プロセッサA(1)は、この初期化応答信号を受信すると、バッファ初期設定処理−1(A)を実施し、バッファ種別−1、プロセッサ初期設定を行う。
また、プロセッサB(2)のバッファ種別−2(B)と、プロセッサC(3)のバッファ種別−2(C)及びプロセッサDのバッファ種別−2(D)とは、バッファ監視前提条件が同一であり、その関連バッファのプロセッサ収容情報は、BとCとDである。前述したと同様に、複数プロセッサ間に跨がってバッファを関連づけて監視するために、個々のバッファ監視情報テーブルには、他プロセッサのバッファを含む。
次に、プロセッサB(2)のバッファ監視(処理)−2(B)にて、ビジーを検出すると、関連バッファであるプロセッサC(3)とプロセッサD(4)に対してバッファ初期設定依頼の信号が送られる。プロセッサC(3)では、バッファ種別−2(C)のバッファ初期設定−2(C)は、バッファ種別−2、プロセッサ初期設定を行い、初期化応答信号をプロセッサB(2)に返す。また、プロセッサD(4)でも、バッファ種別−2(D)のバッファ初期設定−2(D)は、バッファ種別−2、プロセッサ初期設定を行い、初期化応答信号をプロセッサB(2)に返す。プロセッサB(2)は、この初期化応答信号を受信すると、バッファ初期設定処理−2(B)を実施し、バッファ種別−2、プロセッサ初期設定を行う。
図2は、本発明の一実施形態におけるマルチプロセッサ監視装置の構成図である。同図において、プロセッサA(1)、プロセッサB(2)・・・プロセッサn(5)には、それぞれ、プログラム格納部10、20、50、とバッファ領域15、25、55を有し、プログラム格納部10、20、50には、それぞれアプリケーション11、21、51、周期監視タスク12、22、52、バッファ監視制御部13、23、53、バッファ監視情報設定制御部14、24、54、を有する。そして、同図にて矢印で示されるように、メインプロセッサであるプロセッサA(1)のバッファ監視情報設定制御部14からプロセッサB(2)のバッファ監視情報設定制御部24及び、プロセッサn(5)のバッファ監視情報設定制御部54へ監視設定の指示を発するのに対し、アプリケーション11、21、51、周期監視タスク12、22、52及びバッファ監視制御部13、23、53はそれぞれに情報のやり取りを行う。6はコマンドコンソールであり、保守者の指示によりメインプロセッサであるプロセッサA(1)に対してバッファ監視条件を変更できる。
《設定可能項目》
(1)バッファ監視開始/ 停止フラグ:ON/OFF
(2)バッファ監視周期:デフォルト状態設定テーブルに設定したn種類の監視周期
(3)プロセッサのCPU使用率の閾値に対応した監視状態フラグ1:ON/OFF
(4)プロセッサのCPU使用率の閾値に対応した監視状態フラグ2:ON/OFF
(5)プロセッサのCPU使用率の閾値に対応した監視状態フラグ3:ON/OFF
(6)バッファ枯渇をn回連続検出した場合のリアクション表:1/2/3
図3は、本発明の一実施形態におけるマルチプロセッサ監視装置のソフトウェア構成図である。同図において、プロセッサn(5)のプログラム格納部50には、バッファの使用状況を監視するためのバッファデータ管理情報テーブル57と、このバッファデータ管理情報テーブル57に初期値を与えるためのデフォルト状態設定テーブル56を更に有する。バッファ1〜バッファ3はアプリケーション1〜アプリケーションnにより使用され、周期監視タスク52によりその使用状況が監視される。
周期監視タスク52、バッファ監視制御部53及びバッファ監視情報設定制御部54は、バッファデータ管理情報テーブル57又はデフォルト状態設定テーブル56との間で、データのリード/ライトが行われる。即ち、各テーブルから各プログラムへ対しては、データのリードが、各プログラムから各テーブルに対しては、データライトが行われる。
図4は、本発明によるデフォルト情報設定テーブルの構成図である。同図において、561は、バッファIDであり、バッファ名称を示す。562は、デフォルトバッファ監視状態であり、ONまたはOFF状態を示す。563〜565は、プロセッサのCPU使用率の閾値に対応した監視状態フラグ1〜監視状態フラグ3であり、ONまたはOFF状態を示す。566は、バッファ監視周期のデフォルト値であり、ミリ秒単位で用いられる。567は、バッファ枯渇をn回連続で検出した場合のリアクション表であり、1=メッセージ出力、2=リソース開放、3=初期設定を表す。568は、他プロセッサバッファ情報であり、プロセッサ番号とバッファIDを一組とした数組の集合データである。
デフォルト状態設定テーブルの構成は、以上のとおりであり、各バッファ種別毎に初期値が設定されている。特にプロセッサ間で一連の動作をするために使用されるバッファに対しては、バッファ枯渇時に漏れなく関連する全プロセッサでバッファ解放を実施するために”他プロセッサバッファ情報”568データに関連するプロセッサ番号とバッファIDを設定するデータを有する。
図5は、本発明によるバッファデータ管理情報テーブルの構成図である。同図において、571は、バッファIDであり、デフォルト状態設定テーブルの値を示す。572は、バッファIDに対応したバッファアドレス群であり、バッファ獲得時に取得した各バッファアドレスを示す。573は、監視開始/ 停止フラグであり、デフォルト状態設定テーブルの値(ON/OFF)を示す。574は、コマンド投入状態フラグであり、OFFを示す。575〜577は、プロセッサのCPU使用率の閾値に対応した監視状態フラグ1〜監視状態フラグ3であり、デフォルト状態設定テーブルの値(ON/OFF)を示す。578は、バッファ監視周期であり、デフォルト状態設定テーブルの値(ミリ秒単位)を示す。579は、バッファハントNG回数であり、通常は0である。580は、リアクション表であり、デフォルト状態設定テーブルの値(1/2/3)を示す。581は他プロセッサバッファ情報であり、デフォルト状態設定テーブルの値を示す。
バッファデータ管理情報テーブル57の構成は、以上のとおりであり、バッファ監視制御部53がプロセッサ内に定義されたバッファを獲得するときにバッファプールよりハントしたアドレスをバッファアドレス群572に順次設定し、デフォルト状態設定テーブル56の各バッファIDに対応したデフォルト値をバッファデータ管理情報テーブル57に設定する。
図6及び図7は、本発明によるバッファ監視制御部の動作図(その1)及び(その2)である。以下、図6及び図7の動作フローについて、図3を用いて説明する。
S1.バッファ監視制御部53は、自ら周期動作を行い、プロセッサのCPU使用率を収集する。
S2.バッファ監視制御部53は、システムで使用する全バッファを生成し、全バッファ数分ループしたか否かをチェックする。
S3.S2にて全バッファ数分ループされていないと、バッファ監視制御部は、バッファデータ管理情報テーブル57のCPU使用率データを参照し、CPU使用率変動による監視状態に変更が有るか否かをチェックする。
S4.S3にてCPU使用率変動による監視状態に変更が有ると、通知リスト7の監視状態(開始/停止)を更新する。
S5.S3にてCPU使用率変動による監視状態に変更が無いと、通知リスト7の監視状態(開始/停止)に変更無しを設定する。
S6.バッファデータ管理情報テーブル57の監視タスクのデータを参照し、バッファ監視タスクの変更があるか否かをチェックする。
S7.S6にて、監視タスクのデータに変更が有れば、通知リスト7の監視タスクを変更する。
S8.S6にて、監視タスクのデータに変更が無ければ、通知リスト7の監視タスクに変更無しを設定する。
S9.バッファ監視制御部53は、監視タスク1への通知リスト7を作成する。
なお、通知リストは、以下の通りである。
(1)監視タスクの変更無しで、且つ監視状態変更無しの場合は、通知しない。
(2)監視タスクの変更無しで、且つ監視状態変更有りの場合は、監視中タスクヘ監視開始又は監視停止を通知する。
(3)監視タスクの変更有りで、且つ監視状態変更無しの場合は、監視中タスクへ監視停止を通知し、新規監視タスクヘ監視開始又は監視停止を通知する。
(4)監視タスクの変更有りで、且つ監視状態変更有りの場合は、監視中タスクへ監視停止を通知し、新規監視タスクヘ監視開始又は監視停止を通知する。
S10.通知リストの通知が必要か否か判断する。
S11.S10にて、通知が必要の場合は、監視タスク1へ通知リストを通知する。
S12.バッファ監視制御部53は、監視タスクnへの通知リスト作成する。
S13.通知リストの通知が必要か否か判断する。
S14.S13にて、通知が必要の場合は、監視タスクnへ通知リストを通知する。
以上のとおり、バッファ監視制御部53は、取得したCPU使用率に対して監視条件の変更があった場合は周期監視タスクへ通知する通知リストを更新する。また、取得したCPU使用率に対して監視バッファの変更があった場合も同じく通知リストを更新する。上記操作を全バッファに対して実施し、各周期監視タスクに更新通知が必要な場合のみ通知する。
なお、バッファ監視制御部53は、図7に示す動作フローに先立って、システムで使用する全バッファを生成し、n個(デフォルト状態設定テーブルで監視周期をいくつ設定するかに依存)の周期監視タスクを生成する。また、周期監視タスクへ監視条件を通知するためにバッファデータ管理情報テーブルを参照し、各監視タスクへバッファIDと監視状態(開始)を通知する。各監視タスクへの監視開始通知終了後は自らも周期動作を行い、プロセッサのCPU使用率を取得する。
図8及び図9は、本発明による周期監視タスクの動作図(その1)及び(その2)である。以下、図8及び図9の動作フローについて、図3を用いて説明する。
S15.周期監視タスク52は、バッファ監視状態においてバッファIDに対してバッファリソース数が枯渇しているかどうかを判定し、バッファハントNG回数を+1加算した値=nとなった場合に、バッファ枯渇として検出する。
S16.該当するバッファがバッファリソースの長期保留、又はバッファ浮きと判断し、枯渇バッファのバッファデータ管理情報テーブル57のバッファハントNG回数579をゼロクリアする。
S17.関連プロセッサ番号とバッファIDを参照し、関連バッファIDのバッファデータ管理情報テーブル57のバッファ監視周期578から周期監視タスク52を求め、通知リスト7を作成する。
S18. 関連プロセッサの周期監視タスクへ枯渇バッファIDを通知する。
S19.枯渇バッファのバッファデータ管理情報テーブル57のリアクション表580から枯渇バッファのリアクションを実施する。
S20.関連プロセッサにおいて、枯渇バッファIDに対応したバッファデータ管理情報テーブル57の他プロセッサバッファ情報581から自プロセッサ番号に対応した関連バッファIDを抽出する。
S21.抽出したバッファIDに対応するバッファデータ管理情報テーブル57のバッファハントNG回数579を0クリアする。
S22. 抽出したバッファIDに対応するバッファデータ管理情報テーブル57のリアクション表580を実施する。
《リアクション》
リアクション1:メッセージ出力による保守者への通知、
リアクション2:リソース開放、
リアクション3:システム初期設定
をそれぞれ示し、周期監視タスクは、自プロセッサ内でのリアクション1、2、3の何れかを実施する。
図10は、本発明の一実施例における前提条件を示す概念図であり、図11は、本発明の一実施例におけるバッファデータ管理情報テーブル(前提条件)を示す。以下、図10及び図11を用いて本発明の実施例を具体的に説明する。
プロセッサA(1)、プロセッサB(2)及びプロセッサC(3)の3台のプロセッサが搭載されたマルチプロセッサ構成で、監視タスクとして3タスク存在し、バッファ監視制御部と各監視タスクの動作周期は以下であったとする。
《前提条件》
(1)バッファ監視制御部53:100ms、周期監視タスク1(121、221、321):100ms、周期監視タスク2(122、222、322):300ms、周期監視タスク3(123、223、323):500msとする。
(2)プロセッサA(1)のバッファ2(152)使用ユーザプログラムはマルチプロセッサシステムにおいて、プロセッサ跨がりの処理を持っており、プロセッサB(2)、プロセッサC(3)でバッファ1(251)、(351)を使用するものと仮定し、バッファ監視による枯渇検出が3回連続でリアクションをとるものと仮定する。
(3)システム安定化状態で、プロセッサA(1)のバッファ1(151)、バッファ2(152のバッファデータ管理情報テーブル57の設定状態は図11に示す状態であったと仮定する。
※CPU使用率に対応した監視フラグの各閾値は監視フラグ1=10%未満、監視フラグ2=10%以上〜20%未満、監視フラグ3=20%以上であったとする。
(4)システム安定化状態で各プロセッサのCPU使用率は10%未満であったと仮定する。
(5)各プロセッサで周期監視タスクの状態は、周期監視タスク1=監視開始中、周期監視タスク2=通知待ち、周期監視タスク3=通知待ちであったと仮定する。
(6)バッファ1:監視開始/停止フラグ=ON、保守コマンド投入状態=OFF、CPU使用率に対応した監視フラグ1、2、3=ON,ON,ON、監視周期=100ms、バッファハントNG回数=0、リアクション表=1(メッセージ出力による保守者通知)、他プロセッサのバッファ情報である。
(7)バッファ2:監視開始/停止フラグ=OFF、保守コマンド投入状態=OFF、CPU使用率に対応した監視フラグ1、2、3=OFF,OFF,OFF、監視周期=500ms、バッファハントNG回数=0、リアクション表=1(メッセージ出力による保守者通知)、他プロセッサのバッファ情報である。
図12は、本発明の一実施例におけるバッファ2のバッファデータ管理情報テーブルの変更イメージ図である。同図において、上側に示す監視停止状態のバッファ2のバッファデータ管理情報テーブルを、下側に示す監視開始状態のバッファ2のバッファデータ管理情報テーブルに示すような状態に変更する。
即ち、バッファ2:監視開始/停止フラグ=ON、保守コマンド投入状態=ON、CPU使用率に対応した監視フラグ1、2、3=OFF、ON、ON、監視周期=300ms、リアクション表=2(リソース解放)、他プロセッサのバッファ情報である。
図13乃至図16は、本発明の一実施例におけるバッファ監視制御部と周期監視タスクの処理フロー(その1)乃至(その4)である。図13乃至図16を用いて、先に説明した図10と図11の前提条件のもと、図12に示すようにバッファデータ管理情報テーブルの状態遷移におけるバッファ監視制御部と周期監視タスクの処理フローを詳細に説明する。
S31.プロセッサAのバッファ監視制御部13は、前回周期の処理を実行する。
S32.プロセッサAのCPU使用率を収集した結果、そのCPU使用率=10%未満を検出する。
S33.バッファ1の監視条件を変更する必要は?
S34. バッファ2の監視条件を変更する必要は?
S35.各周期監視タスクへの通知なし。
S36.100ms休止後に、プロセッサAのCPUを収集した結果、そのCPU使用率=15%を検出する。
S37.バッファ1の監視条件を変更する必要は?
S38. バッファ2の監視条件を変更する必要は?
S39.各周期監視タスクへ監視開始を通知する。
S40.周期監視タスク2(122)は、監視停止中である。
S41. S39の指示に基づき、周期監視タスク2は、監視を開始する。
S42.枯渇を検出すると、バッファ捕捉NG回数=1とする。
S43.300ms周期で監視を行い、枯渇を検出すると、バッファ捕捉NG回数=2とする。
S44.300ms周期で監視を行い、枯渇を検出すると、バッファ捕捉NG回数=3とする。
S45. バッファ捕捉NG回数=3か否かをチェックする。
S46.バッファ捕捉NG回数を0クリアする。
S47.バッファ2の他プロセッサB、Cの情報を参照し、プロセッサB、Cのバッファ1の周期監視タスクを求める。
S48.プロセッサB、Cの周期監視タスク1〜バッファ2のIDを通知する。
S49.バッファ2のリアクション表=2を参照し、リソースの強制開放を行う。
S50.プロセッサAのバッファ監視制御部13は、次回周期の処理を実行する。
S51.プロセッサB、Cのバッファ監視制御部23、33は、前回周期の処理を実行する。
S52.プロセッサB、CのCPU使用率を収集した結果、そのCPU使用率=10%未満を検出する。
S53.バッファ1の監視条件を変更する必要は?
S54. バッファ2の監視条件を変更する必要は?
S55.各周期監視タスクへの通知なし。
S56.100ms休止後に、プロセッサB、CのCPUを収集した結果、そのCPU使用率=10%未満のままであるを検出する。
S57.バッファ1の監視条件を変更する必要は?
S58. バッファ2の監視条件を変更する必要は?
S59.各周期監視タスクへの通知なし。
S60.周期監視タスク2(222又は322)は、監視停止中である。
S61. S59の結果、周期監視タスク2は、監視を開始されない。
S62.プロセッサAの周期監視タスク2からバッファ2のバッファIDを受信する。
S63.バッファ2のバッファデータ管理情報テーブルの他プロセッサバッファ情報からプロセッサB、プロセッサCのバッファID(=バッファ1のID)を検索する。
S64. バッファ1のバッファデータ管理情報テーブルのバッファハントNG回数をゼロクリアする.
S65.バッファ1のバッファデ−タ管理情報テ−ブルのリアクションを参照し、バッファ強制開放を実施する.
次に、図13乃至図16にて記載される、動作(1)〜動作(7)について、順を追って説明する。
動作(1)
監視停止状態のバッファ2のバッファデータ管理情報テーブル172を図12に示すような状態に変更する。また、図13−動作(1)に示すように、プロセッサAでは、コマンドコンソール6からの指示により、バッファ監視情報設定制御部14は、プロセッサAのバッファ2のバッファデータ管理情報テーブル172を変更し、プロセッサB、Cのバッファ監視情報設定制御部24、34へ同情報を送信する。また、図15−動作(1)に示すように、プロセッサB、Cのバッファ監視情報設定制御部24、34はプロセッサAのバッファ監視情報設定制御部14から情報を受信し,プロセッサB、Cのバッファ2のバッファデータ管理情報テーブル272、372を変更する。
動作(2)
プロセッサAとプロセッサB、Cではバッファ2のバッファデータ管理情報テーブル172が図12の状態に変更されたことをバッファ監視制御部の周期処理が検出するが、CPU使用率=10%未満に対応した監視フラグ1=OFFであるため、300ms周期で動作する周期監視タスク2に監視開始は通知しない。この時の処理フローを図13−動作(2)及び図15−動作(2)に示す。
動作(3)
その後何らかの要因によりプロセッサAのCPU使用率が15%に上昇したと仮定する。プロセッサAのバッファ監視制御部13では、CPU使用率が監視フラグ2(10%以上〜20%未満)の状態であると判定し、且つ周期監視タスク2が監視停止中の状態であるため監視開始を通知する。この時の処理フローを図13−動作(3)に示す。一方、プロセッサB、CではCPU使用率が上昇してないため開始通知はしない。この時の処理フローを図15−動作(3)に示す。
動作(4)
プロセッサAではバッファ監視制御部13からの通知によりバッファ2に対して周期監視タスク2による300ms周期のバッファ監視が開始される。この時の処理フローを図13−動作(4)に示す。プロセッサB、CではCPU使用率が10%未満のままであるため、バッファ監視は開始されない。この時の処理フローを図15−動作(4)に示す。
動作(5)
プロセッサAのバッファ2に対して周期的なバッファ監視を実施している状態で、バッファ2を使用するプログラムの異常動作によりバッファ2を使い切ってしまったと仮定する。このとき、プロセッサAの周期監視タスク2はバッファ2の枯渇を3回連続で検出し、バッファハントNG回数を3に設定する。この時の処理フローを図13−動作(5)に示す。
動作(6)
プロセッサAのバッファ2に対する周期監視でバッファ監視結果が3回連続してNGになりバッファハントNG回数が3になった時点で、プロセッサA内の周期監視タスク2は自プロセッサにあるバッファ2のバッファデータ管理情報テーブル172のバッファハントNG回数をゼロクリアする。
プロセッサに跨がった一連の処理のバッファを漏れなく解放するためにバッファ2のバッファデータ管理情報テーブル172の他プロセッサバッファ情報を参照し関連プロセッサ(=プロセッサB、C)とバッファID(=バッファ1)から、バッファ1のバッファデータ管理情報テーブル171のバッファ監視周期(=100)を参照し通信先(=プロセッサBの周期監視タスク1、プロセッサCの周期監視タスク1)を特定し、プロセッサAの枯渇バッファID(バッファ2のID)を通知する。
バッファ2のバッファデータ管理情報テーブル172のリアクション表(=2:リソース解放)を参照しバッファ2に対して強制解放を実施する。この時の処理フローを図14−動作(6)に示す。
動作(7)
プロセッサAからの通知(バッファ2のID)により、プロセッサB、Cの周期監視タスク1は自プロセッサのバッファ2のバッファデータ管理情報テーブル272、372の他プロセッサのバッファ情報(=プロセッサB−バッファ1、プロセッサC−バッファ1)を参照しバッファ1のバッファデータ管理情報テーブル271、371のバッファハントNG回数をゼロクリアし、リアクション表(=2:リソース解放)を参照しバッファ1に対して強制解放を実施する。この時の処理フローを図16−動作(7)に示す。
この動作例ではプロセッサAでバッファ枯渇が発生したときの実施例を説明したが、他プロセッサでバッファ枯渇が発生した場合は、バッファ枯渇が発生したプロセッサ主導でシステム復旧処置が実施される。例えば、上記実施例でプロセッサBのバッファ枯渇が発生した場合は、プロセッサBの周期監視タスクが枯渇したバッファの他プロセッサバッファ情報を読み出し、関連プロセッサにバッファ開放指示を通知しシステム回復の復旧処置が実施される。
以上の手順により、各プロセッサに跨がってマルチプロセッサで全バッファを監視対象とすることにより、どのバッファが枯渇しても(それがたとえシステム製品をメンテナンスする保守者が不在であったとしても)、システム機能が長時間停止することなく速やかに処置をとり運用状態に復旧させることが可能である。
また、プロセッサのCPU使用率変化に連動してバッファ監視を実施することにより、高負荷時には自動的に一時バッファ監視を休止することができ本来のシステム動作を妨げることなく運用が可能である。
更に、保守操作によりバッファ監視条件が常時変更可能であるため、システム運用状態に合わせてバッファ監視を実施することが可能である。
以上の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) マルチプロセッサを搭載したシステムにおけるデータバッファ監視装置であって、各プロセッサにはユーザによって使用されるバッファと、自プロセッサのバッファ使用状況を監視するだけでなく他プロセッサのバッファ情報をも監視するバッファデータ管理情報テーブルと、前記バッファデータ管理情報テーブルに初期値を与えると共に、プロセッサ間で一連の動作をするために使用されるバッファに対して他プロセッサバッファ情報のデータを格納するデフォルト状態設定テーブルと、コマンドコンソールからの情報を入力して前記バッファデータ管理情報テーブルへのバッファ監視情報の設定を行うバッファ監視情報設定制御部と、前記バッファ監視情報設定制御部によって設定された監視情報と、各バッファの監視条件を算出して周期監視タスクの動作を制御するバッファ監視制御部と、各プロセッサ内でバッファ監視を実行し、その監視結果を前記バッファデータ管理情報テーブルに書き込む周期監視タスクと、を有し、前記バッファ、前記バッファデータ管理情報テーブル、前記デフォルト状態設定テーブルと、前記バッファ監視情報設定制御部、前記バッファ監視制御部および前記周期監視タスクは、各プロセッサ対応に設けられると共に、前記バッファ監視情報設定制御部、前記バッファ監視制御部および前記周期監視タスクは、それぞれの各装置間でインターフェースされ、複数プロセッサに跨ってのバッファ監視を行う構成とすることを特徴とするマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視装置。
(付記2) 請求項1に記載のマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視装置において、メインプロセッサ内に設けられた前記バッファ監視情報設定制御部は、コマンドコンソールからの指示入力により前記バッファデータ管理情報テーブルの各データの設定値を変更制御する手段を有し、前記メインプロセッサ以外の他プロセッサ内に設けられた前記バッファ監視情報設定制御部は、前記メインプロセッサ内に設けられた前記バッファ監視情報設定制御部からの通知により動作して自プロセッサ内の前記バッファデータ管理情報テーブルの各データの設定値を変更制御する手段を有すると共に、前記バッファデータ管理情報テーブルには、各バッファIDごとに監視条件を有することを特徴とするマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視装置。
(付記3) 請求項1に記載のマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視装置において、前記周期監視タスクは、バッファ種別毎にバッファリソース数が枯渇していないかを判定する手段と、バッファ枯渇を検出したプロセッサから枯渇バッファID通知を受信し、導き出したバッファIDに対応したバッファデータ管理情報テーブル内のリソース開放を含むリアクションを実施する手段とを有することを特徴とするマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視装置。
(付記4) 請求項1に記載のマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視装置において、前記バッファ監視制御部は、前記周期監視タスクへの監視開始通知終了後に自らも周期動作を行い、プロセッサのCPU使用率を取得する手段と、取得したCPU使用率に対して監視条件の変更があった場合に前記周期監視タスクへ通知する通知リストを更新する手段とを有することを特徴とするマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視装置。
(付記5) マルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視方法において、プロセッサ間に跨った一連の処理で使われるバッファ情報として、自プロセッサだけでなく他プロセッサバッファ情報も収集するステップと、CPU使用率に対応した監視規制を行うッステップと、全バッファビジー時のリアクションを行うステップとを含むことを特徴とするマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視方法。
(付記6) 請求項3に記載のマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視装置において、前記リアクションは、メッセージ出力による保守者への通知、リソース開放、及びシステム初期設定のうちの何れかを含むことを特徴とするマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視装置。
(付記7) 請求項5に記載のマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視方法において、前記リアクションは、メッセージ出力による保守者への通知、リソース開放、及びシステム初期設定のうちの何れかを含むことを特徴とするマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視方法。
(付記8) 請求項4に記載のマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視装置において、前記CPU使用率は、その高負荷時、低負荷時、及び中間負荷時に応じて複数監視フラグの閾値を設定することを特徴とするマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視装置。
(付記9) 請求項5に記載のマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視方法において、前記CPU使用率は、その高負荷時、低負荷時、及び中間負荷時に応じて複数監視フラグの閾値を設定することを特徴とするマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視方法。
本発明は、送受信光モジュールを用いる光中継器や加入者系端末装置などの光通信用の中核機器に利用できる。
本発明の一実施形態におけるマルチプロセッサ監視及び初期設定の概念図である。 本発明の一実施形態におけるマルチプロセッサ監視装置の構成図である。 本発明の一実施形態におけるマルチプロセッサ監視装置のソフトウェア構成図である。 本発明によるデフォルト情報設定テーブルの構成図である。 本発明によるバッファデータ管理情報テーブルの構成図である。 本発明によるバッファ監視制御部の動作図(その1)である。 本発明によるバッファ監視制御部の動作図(その2)である。 本発明による周期監視タスクの動作図(その1)である。 本発明による周期監視タスクの動作図(その2)である。 本発明の一実施例における前提条件を示す概念図である。 本発明の一実施例におけるバッファデータ管理情報テーブル(前提条件)である。 本発明の一実施例におけるバッファ2のバッファデータ管理情報テーブル変更イメージ図である。 本発明の一実施例におけるバッファ監視制御部と周期監視タスクの処理フロー(その1)である。 本発明の一実施例におけるバッファ監視制御部と周期監視タスクの処理フロー(その2)である。 本発明の一実施例におけるバッファ監視制御部と周期監視タスクの処理フロー(その3)である。 本発明の一実施例におけるバッファ監視制御部と周期監視タスクの処理フロー(その4)である。 従来技術によるデータバッファ管理システムの構成図である。
符号の説明
1 プロセッサA
2 プロセッサB
3 プロセッサC
4 プロセッサD
5 プロセッサn
6 コマンドコンソール
7 通知リスト
10、20、50 プログラム格納部
11、21、51 アプリケーション
12、22、52 周期監視タスク
13、23、53 バッファ監視制御部
14、24、54 バッファ監視情報設定制御部
15、25、55 バッファ領域
16,26、56 デフォルト状態設定テーブル
17、27、57 バッファデータ管理情報テーブル
121、221、321 周期監視タスク1
122、222、322 周期監視タスク2
123、223、323 周期監視タスク3
151、251,351、551 バッファ1
152、252、352、552 バッファ2
153、253,353、553 バッファ3
171 バッファ1のデータ管理情報テーブル
172 バッファ2のデータ管理情報テーブル
173 バッファ3のデータ管理情報テーブル
100 ユーザA
200 ユーザB
300 ユーザC
561 バッファID
562 デフォルトバッファ監視状態
563 監視フラグ1のデフォルト値
564 監視フラグ2のデフォルト値
565 監視フラグ3のデフォルト値
566 バッファ監視周期のデフォルト値
567 リアクション表のデフォルト値
568 他プロセッサバッファ情報
571 バッファID
572 バッファアドレス群
573 バッファ監視開始/停止フラグ
574 コマンド投入状態フラグ
575 監視フラグ1
576 監視フラグ2
577 監視フラグ3
578 バッファ監視周期
579 バッファハントNG回数
580 リアクション表
581 他プロセッサバッファ情報
1000 通信制御装置
1100 上位プロトコル制御プロセッサ
1200 リソース管理プロセッサ
1300 下位プロトコル制御プロセッサ
1400 共有メモリ
1410 送信データバッファ
1420 受信データバッファ
1430 バッファ管理情報エリア
1500 回線コントローラ

Claims (5)

  1. マルチプロセッサを搭載したシステムにおけるデータバッファ監視装置であって、
    各プロセッサにはユーザによって使用されるバッファと、
    自プロセッサのバッファ使用状況を監視するだけでなく他プロセッサのバッファ情報をも監視するバッファデータ管理情報テーブルと、
    前記バッファデータ管理情報テーブルに初期値を与えると共に、プロセッサ間で一連の動作をするために使用されるバッファに対して他プロセッサバッファ情報のデータを格納するデフォルト状態設定テーブルと、
    コマンドコンソールからの情報を入力して前記バッファデータ管理情報テーブルへのバッファ監視情報の設定を行うバッファ監視情報設定制御部と、
    前記バッファ監視情報設定制御部によって設定された監視情報と、各バッファの監視条件を算出して周期監視タスクの動作を制御するバッファ監視制御部と、
    各プロセッサ内でバッファ監視を実行し、その監視結果を前記バッファデータ管理情報テーブルに書き込む周期監視タスクと、
    を有し、
    前記バッファ、前記バッファデータ管理情報テーブル、前記デフォルト状態設定テーブルと、前記バッファ監視情報設定制御部、前記バッファ監視制御部および前記周期監視タスクは、各プロセッサ対応に設けられると共に、
    前記バッファ監視情報設定制御部、前記バッファ監視制御部および前記周期監視タスクは、それぞれの各装置間でインターフェースされ、複数プロセッサに跨ってのバッファ監視を行う構成とすることを特徴とするマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視装置。
  2. 請求項1に記載のマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視装置において、
    メインプロセッサ内に設けられた前記バッファ監視情報設定制御部は、コマンドコンソールからの指示入力により前記バッファデータ管理情報テーブルの各データの設定値を変更制御する手段を有し、
    前記メインプロセッサ以外の他プロセッサ内に設けられた前記バッファ監視情報設定制御部は、前記メインプロセッサ内に設けられた前記バッファ監視情報設定制御部からの通知により動作して自プロセッサ内の前記バッファデータ管理情報テーブルの各データの設定値を変更制御する手段を有すると共に、
    前記バッファデータ管理情報テーブルには、各バッファIDごとに監視条件を有することを特徴とするマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視装置。
  3. 請求項1に記載のマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視装置において、
    前記周期監視タスクは、バッファ種別毎にバッファリソース数が枯渇していないかを判定する手段と、
    バッファ枯渇を検出したプロセッサから枯渇バッファID通知を受信し、導き出したバッファIDに対応したバッファデータ管理情報テーブル内のリソース開放を含むリアクションを実施する手段とを有することを特徴とするマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視装置。
  4. 請求項1に記載のマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視装置において、
    前記バッファ監視制御部は、前記周期監視タスクへの監視開始通知終了後に自らも周期動作を行い、プロセッサのCPU使用率を取得する手段と、
    取得したCPU使用率に対して監視条件の変更があった場合に前記周期監視タスクへ通知する通知リストを更新する手段とを有することを特徴とするマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視装置。
  5. マルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視方法において、
    プロセッサ間に跨った一連の処理で使われるバッファ情報として、自プロセッサだけでなく他プロセッサバッファ情報も収集するステップと、
    CPU使用率に対応した監視規制を行うステップと、
    全バッファビジー時のリアクションを行うステップとを含むことを特徴とするマルチプロセッサシステムにおけるデータバッファ監視方法。


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