JP2006330743A - 表示装置および投射型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の画素を有する光変調手段を備え、画像信号に応じた画像を表示する表示装置であって、光変調手段を照明する光源を備え、1単位時間あたりに、光源が所定の輝度で点灯する時間を調整することにより、光源から出射される光量を制御する光源駆動手段を備えていることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
そのため、暗い画像の画像信号が入力されれば、光源が所定の輝度で点灯する時間が短くなり、1単位時間あたりに光源から出射される光量は少なくなり表示される画像も暗くなる。逆に、明るい画像の画像信号が入力されれば、光源が所定の輝度で点灯する時間が長くなり、1単位時間あたりに光源から出射される光量は多くなり表示される画像は明るくなる。そのため、表示できる階調の範囲が広くなり、見かけ上のダイナミックレンジを拡大することができる。
さらに、光源の点灯時間が1単位時間内の時間幅で制御されているため、表示方式がインパルス型表示になり動画視認性を向上させることができる。
光源から出射される光量が、画面の明るさを特徴づけるパラメータに基づいて制御されるので、上記光量は、画像を適切な明るさに表示する量に制御される。
そのため、光源の光量調節可能範囲を無駄なく使用することができ、表示される画像のダイナミックレンジをより広げることができる。
光源の明るさ制御に加えて、映像信号にこのような処理を加えることにより、画面の明るさのみならず表示映像のコントラストを高めることができるので、映像の再現能力をより高めることができる。
上記本発明の表示装置においては、上記光源駆動手段が光源の点灯を1単位時間につき1回に制御するとともに、その点灯時間を制御している。つまり、1単位時間あたりに光源から出射される光量は、光源の点灯時間の長短により制御されることができる。
1単位時間あたりに点灯する回数を2回以上の所定の回数としているため、光源の点灯周波数は画像周波数よりも高くなる。光源の点灯周波数が高くなると、光源の明滅は人間の目には知覚されにくくなり、フリッカー(画像のちらつき)を抑制することができる。
1回の点灯時間を最小点灯時間に固定し、1単位時間あたりの点灯回数を制御することにより、光源から出射される光量を制御しているため、光源の点灯周波数は画像周波数より大幅に高くなっている。光源の点灯周波数が大幅に高くなると、光源の明滅は人間の目には知覚されなくなり、光源の明滅によるフリッカーをなくすことができる。
画像信号の明るさが最大、つまり画像の明るさが最大の時に、光源は常時点灯されているので、画像の明るさのちらつきが全くなくなる。画像のちらつきがなくなると、目に負担がかからず疲れにくくなる。
画像信号の明るさが最大の時においても、光源は間欠点灯されているため、調光時だけではなく画像の明るさが最大の時においても、インパルス型表示になり動画視認性を向上させることができる。
上記点灯時間以外の時間においても、画像信号の明るさが最も暗い時に光源が常時点灯したときの輝度(以後、最小輝度と表記する)で光源が点灯するので、1単位時間中の光源による明滅差が小さくなる。明滅差が小さくなると、ちらつきが少なくなり、目が疲れにくくなる。特に、暗い画像におけるフリッカーが軽減される。
投射型表示装置に上記表示装置が用いられることにより、見かけ上のダイナミックレンジを拡大するとともに消費電力を低減することができる。
異なる色の色光ごとに光源の点灯タイミングをずらすことにより、光源の点灯による消費電力のピークを分散させ、投射型表示装置全体としてみた消費電力のピーク電力を小さくでき、さらなる消費電力の低減を図ることができる。
全ての光源の点灯タイミングを一致させることにより、異なる色の色光が同時に出射されるので、画像上で各色光が時間的に分離して見えるカラーブレイクアップ現象を防ぐことができる。
現在、R、G、Bの各色光について高出力のLEDが提供されており、この種のLEDをアレイ状に平面的にまたは曲面的に配列することができる。また、LEDは比較的容易に高い周波数で明滅させることができるので、本発明の投射型表示装置に好適な光源を得ることができる。
直視型表示装置の表示装置に上記表示装置が備えられることにより、見かけ上のダイナミックレンジを拡大するとともに消費電力を低減することができる。
以下、本発明の第1の実施形態の第1実施例について図1から図3を参照して説明する。
本実施の形態においては、3板式の投射型液晶表示装置の例を示す。図1は投射型表示装置10の全体構成を示す概略図であって、符号11、12、13はLED(光源)、21、22、23は液晶ライトバルブ(表示装置)、25はクロスダイクロイックプリズム、31は投射レンズ(投射手段)、35は光源制御部(光源駆動手段)である。
クロスダイクロイックプリズム25は4つの直角プリズムが貼り合わされ、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されている。
LED11、12、13からそれぞれ出射された色光R、G、Bは、図1に示すように、各色光に対応する液晶ライトバルブ21、22、23に入射される。
入射された各色光は、画像信号に基づき液晶ライトバルブ21、22、23により変調されてクロスダイクロイックプリズム25に出射される。変調された各色光は、クロスダイクロイックプリズム25において合成されて投射レンズ31に出射される。投射レンズ31は、合成された各色光をスクリーンSに向かって拡大投射する。
画像信号は、図1に示すように、輝度抽出部36に入力され、輝度抽出部36において、画像信号の1フィールド(単位時間)あたりの最大階調、すなわち1フィールドあたりの画像の最大輝度が算出される。算出された最大輝度は光源制御部35に出力される。
光源駆動部35は、まず入力された最大輝度から1フィールドあたりに必要な光量を求める。そしてLED11、12、13が定格電流を流された時の輝度Mで光を出射した時に、前述した光量を出射するのに必要な点灯時間Tを求める。
点灯時間Tが求められると、光源駆動部35は、図2に示すように、1フィールドあたり1回かつ上述した点灯時間Tだけ点灯させるとともに、LED11、12、13を同時に点灯させる。
1フィールドにおけるLED11、12、13の点灯時間は、図3に示すように、最大輝度から算出される明るさが明るくなる(光量が増える)と、2次関数的に長くなるように設定されている。また、最大明るさを表示するときにも、1フィールドあたりの点灯時間の割合は100%にはならず、LED11、12、13は間欠点灯されている。
つまり、画像信号の最大輝度が低ければ、LED11、12、13が1フィールドあたりに点灯する時間が短くなって表示される画像が暗くなり、画像信号の最大輝度が高くなれば、LED11、12、13が1フィールドあたりに点灯する時間が長くなって表示される画像が明るくなる。そのため、表示できる階調の範囲が広くなり、見かけ上のダイナミックレンジを拡大することができる。
また、LED11、12、13の点灯時間が1フィールド未満の時間幅で制御されているため、画像の切り換え方式がインパルス型表示になり動画視認性を向上させることができる。
次に、本発明の第2の実施例について図4を参照して説明する。
本実施例の投射型表示装置の基本構成は第1実施例と同様であるが、LED11、12、13の点滅パターンが異なっているため、本実施例においては、図4を用いてLED11、12、13の点滅制御のみを説明し、光源等の説明を省略する。
図4は、本実施例におけるLED11、12、13の点灯、消灯タイミングを示すタイムチャートである。
光源駆動部35は、まず上述したように入力された最大輝度から1フィールドあたりに必要な光量を求め、その光量を出射するのに必要な点灯時間Tを求める。点灯時間Tが求められると、光源駆動部35は、図4に示すように、点灯時間を2分割し、1フィールドあたり2回かつ上述した点灯時間T/2だけ点灯させるとともに、LED11、12、13を同時に点灯させる。
次に、本発明の第3の実施例について図5を参照して説明する。
本実施例の投射型表示装置の基本構成は第1実施例と同様であるが、LED11、12、13の点滅パターンが異なっているため、本実施例においては、図5を用いてLED11、12、13の点滅制御のみを説明し、光源等の説明を省略する。
図5は、本実施例におけるLED11、12、13の点灯、消灯タイミングを示すタイムチャートである。
光源駆動部35は、まず上述したように入力された最大輝度から1フィールドあたりに必要な光量を求め、その光量を出射するのに必要な点灯時間Tを求める。点灯時間Tが求められると、光源駆動部35は、図5に示すように、点灯時間Tを後述する最小点灯時間tで分割する(図5では4つに分割されている)。LED11、12、13は、1フィールドあたり点灯時間Tを最小点灯時間tで分割した回数だけ点灯され、かつ1回の点灯につき最小点灯時間tだけ点灯されるとともに、LED11、12、13は同時に点灯される。
ここでいう最小点灯時間tとは、LED11、12、13が点灯して、その輝度が定常点灯時の輝度と同じになるまでの時間のことである。
次に、本発明の第4の実施例について図6を参照して説明する。
本実施例の投射型表示装置の基本構成は第1実施例と同様であるが、LED11、12、13の点滅パターンが異なっているため、本実施例においては、図6を用いてLED11、12、13の点滅制御のみを説明し、光源等の説明を省略する。
図6は、本実施例におけるLED11、12、13の点灯、消灯タイミングを示すタイムチャートである。
光源駆動部35は、まず上述したように入力された最大輝度から1フィールドあたりに必要な光量を求める。このとき発光量の調整範囲には下限となる輝度Lが設定されており、その輝度Lは、光源の定常点灯により得られるようになっている。光源駆動部35はそれを考慮して、必要な光量を出射するのに必要な点灯時間T1を求める。
点灯時間T1が求められると、光源駆動部35は、図6に示すように、LED11、12、13を輝度Lで常に点灯するとともに、1フィールドあたり1回だけ定格電流を流した時の輝度Mで点灯する。この輝度Mの点灯時間は前述したT1であり、LED11、12、13は同時に輝度Mで点灯される。
次に、本発明の第5の実施例について図7を参照して説明する。
本実施例の投射型表示装置の基本構成は第1実施例と同様であるが、LED11、12、13の点滅パターンが異なっているため、本実施例においては、図7を用いてLED11、12、13の点滅制御のみを説明し、光源等の説明を省略する。
光源駆動部35は、まず上述したように入力された最大輝度から1フィールドあたりに必要な光量を求め、その光量を出射するのに必要な点灯時間Tを求める。点灯時間Tが求められると、光源駆動部35は、図7に示すように、LED11、12、13を1フィールドあたり1回点灯するとともに、前述した点灯時間Tだけ点灯する。それと同時に、LED11、12、13の順にそれぞれが同時に点灯しないようにタイミングをずらして点灯する。
次に、本発明の第2の実施の形態について図8から図10を参照して説明する。
本実施の形態においては、直視型液晶表示装置の例を示す。ここで第1の実施の形態と同じ構成要素には、同一符号を付しその説明を省略する。
図8(a)は直視型表示装置50の全体構成を示す概略正面図であり、図8(b)は直視型表示装置50の概略側面図である。
導光体53は、正面視において、液晶セル52と略同じ寸法に形成されるとともに、側面視において、上方から下方に向けて後方側の面54が前方に近づくように傾斜して形成されている。
LED51から出射された白色光は、図8に示すように、導光体53の上端から導光体53内に入射される。導光体53内に入射された白色光は、導光体53内を反射しながら伝搬し、その一部は傾斜角を持つ後方側の面54で反射し、液晶セル52に向かって伝搬する。液晶セル52に入射された各色光は、画像信号に基づき液晶セル52により変調されて画像を形成する。
光源駆動部35は、まず入力された最大輝度から1フィールドあたりに必要な光量を求める。そしてLED51が定格電流を流された時の輝度Mで光を出射した時に、前述した光量を出射するのに必要な点灯時間Tを求める。
点灯時間Tが求められると、光源駆動部35は、図9に示すように、1フィールドあたり1回かつ上述した点灯時間Tだけ点灯させる。
1フィールドにおけるLED51の点灯時間は、図10に示すように、最大輝度から算出される明るさが明るくなる(光量が増える)と、2次関数的に長くなるように設定されている。また、最大明るさを表示するとき、1フィールドあたりの点灯時間の割合は100%となり、LED51は常時点灯されている。
例えば、上記の実施の形態においては、表示装置として液晶ライトバルブを用いて構成したものに適応して説明したが、この液晶ライトバルブを用いて構成したものに限られることなく、DMD(ディジタルマイクロミラーデバイス)など、その他各種の空間光変調器に適応することができるものである。
また、上記の実施の形態においては、光源としてLEDを用いたものに適応して説明したが、この光源としてLEDを用いたものに限られることなく、高圧水銀ランプなど、その他各種の光源に適応することができるものである。
Claims (9)
- 複数の画素を有する光変調手段を備え、画像信号に応じた画像を表示する表示装置であって、
前記光変調手段を照明する光源と、
1単位時間あたりに前記光源が所定の輝度で点灯する時間を調整することにより、前記光源から出射される光量を制御する光源駆動手段と、を備え、
前記光源駆動手段が、1単位時間あたりに前記光源が所定の輝度で点灯する点灯時間を調整するとともに、前記点灯時間以外の時間に前記光源が前記所定の輝度よりも低い輝度で点灯するように制御することを特徴とする表示装置。 - 前記光源駆動手段が、前記画像信号からその画面の明るさを特徴づけるパラメータを抽出する輝度抽出手段を備え、
前記光源駆動手段が、前記輝度抽出手段により抽出されたパラメータに基づき前記光源から出射される光量を制御することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 前記光変調手段で表示される画像信号に、前記画面の明るさを特徴づけるパラメータに基づき画像処理を加えるように制御することを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
- 前記光源駆動手段が、画像信号の明るさが最大の時に、光源を常時点灯する制御を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の表示装置。
- 前記光源駆動手段が、画像信号の明るさが最大の時に、光源を間欠点灯する制御を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の表示装置。
- 請求項1から5のいずれかに記載の表示装置に、前記光変調手段により変調された光を投射する投射手段を加えて備えることを特徴とする投射型表示装置。
- 前記投射型表示装置が、3原色にそれぞれ対応させた3つの光変調素子と、それぞれの色光を出射可能な3つの光源からなり、
前記光源駆動手段が、異なる色の色光ごとに前記光源の点灯タイミングをずらすことを特徴とする請求項6に記載の投射型表示装置。 - 前記投射型表示装置が、3原色にそれぞれ対応させた3つの光変調素子と、それぞれの色光を出射可能な3つの光源からなり、
前記光源駆動手段が、全ての前記光源の点灯タイミングを一致させることを特徴とする請求項6記載の投射型表示装置。 - 前記光源がそれぞれ異なる色の色光を出射可能な発光ダイオードであることを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の投射型表示装置。
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