JP2013160839A - 画像表示システム、制御装置、プロジェクターおよびスクリーン - Google Patents

画像表示システム、制御装置、プロジェクターおよびスクリーン Download PDF

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Abstract

【課題】優れた画像品質を有する画像表示システムを提供すること。
【解決手段】画像表示システム100は、透過状態と散乱状態とを切り替えることのできる画像表示領域S1を有するスクリーン2と、画像信号Iを処理する画像信号処理部410と、画像信号処理部410によって処理された画像信号Iに対応する画像をスクリーン2の画像表示領域S1に表示するプロジェクター300と、を有し、画像信号処理部410は、画像信号Iに対して、該画像信号Iに対応する画像の外周部に含まれる画素の輝度を伸長する処理を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像表示システム、制御装置、プロジェクターおよびスクリーンに関するものである。
近年、画像表示システムとして、高分子中に液晶を分散させた高分子分散型液晶表示素子をスクリーンとして用い、このスクリーンにプロジェクター等を用いて画像を表示する装置が注目されている(例えば、特許文献1)。
このようなスクリーンは、通常、液晶と高分子の屈折率の差を利用することにより透過状態と散乱状態とを切り替えることのできる画像表示領域と、画像表示エリアの周囲を囲む透明な枠領域とによって構成されている。そして、散乱状態とした画像表示エリアにプロジェクターから光を照射することによって所望の画像を表示する。
一方、スクリーンを使用しない場合、すなわちスクリーンに画像を表示させない場合には、スクリーン全面を透明しておくことができ、住環境や生活空間に対して圧迫感を与えないという利点がある。
ここで、画像中に例えば黒色などの低輝度領域が含まれる場合があるが、このような低輝度領域は、その周囲とのコントラストによって観察者に「低輝度領域」として認識されるため、低輝度領域とその周囲とのコントラストが高い程、より鮮明な低輝度領域として認識され、高い画像品質となる。
しかしながら、透明状態と散乱状態を切り替えることができるスクリーンに映像を投影する状況において、画像表示エリアの外周部に低輝度領域が存在する場合には、低輝度領域の周囲の少なくとも一部は、透明な枠領域越しに見える背景(景色)となる。背景によっても異なるが、背景は、一般的に自発光体のような高い輝度を有しておらず、そのため、低輝度領域とその周囲とのコントラストを十分に高めることができず、低輝度領域を鮮明に認識させるのが困難となる。そのため、画像品質が著しく低下するという問題がある。
特開平6−82748号公報
本発明の目的は、優れた画像品質を有する画像表示システム、制御装置、プロジェクターおよびスクリーンを提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の画像表示システムは、光を透過させる透過状態と光を散乱させる散乱状態とを切り替えることのできる画像表示領域を有するスクリーンと、
入力された画像信号に対して所定の処理を行う画像信号処理部と、
前記画像信号処理部によって処理が行われた前記画像信号に対応する画像を前記スクリーンの前記画像表示領域に投射するプロジェクターと、を有し、
前記画像信号処理部は、前記画像信号に対応する画像の外周部に含まれる画素の輝度を伸長する処理を前記画像信号に対して行うことを特徴とする。
これにより、スクリーンに表示される画像の外周部(輪郭部)に高輝度な輪郭線が表示されることとなる。このように、画像(輪郭線を除く部位)とその周囲との間に高輝度な輪郭線を介在させることによって、画像のコントラスト(コントラスト感)を高めることができるため、画像品質が向上する。特に、画像の外周部に黒色等の低輝度な領域(低輝度部)が存在する場合には、高輝度な輪郭線とのコントラストを利用して、低輝度部をより鮮明に細部まで観察者に視認させることができる。
本発明の画像表示システムでは、前記画像表示領域の前記散乱状態となっている領域の輪郭と、前記画像表示領域に投射させる画像の輪郭とが一致していることが好ましい。
これにより、より輪郭線の効果が発揮され、より画像品質が向上する。
本発明の画像表示システムでは、前記スクリーンは、平面視において前記画像表示領域の外周を囲んで設けられた枠状の光透過部を有していることが好ましい。
このような場合には、画像表示領域に表示された画像の周囲に、光透過部越しの背景が見えることとなる。背景は、一般的に暗い場合が多いが、このような場合にも画像と背景との間に高輝度な輪郭線が介在するため、画像表示領域に表示された画像のコントラスト(コントラスト感)が低下するのを防止できる。
本発明の画像表示システムでは、前記スクリーンは、前記画像表示領域内にて、平面視における前記散乱状態の領域の形状を変化させることができることが好ましい。
これにより、散乱状態の領域の輪郭と画像の輪郭とを一致させることができるため、上述した効果をより効果的に発揮することができる。
本発明の画像表示システムでは、前記画像信号処理部は、前記画像信号に対応する画像の外周部に含まれる画素を白色とする処理を前記画像信号に対して行うことが好ましい。
これにより、簡単な処理で高輝度な輪郭線を表示することができる。
本発明の画像表示システムでは、前記画像信号処理部は、該画像信号に対応する画像の外周部に含まれる画素の色の明度を高くする処理を前記画像信号に対して行うことが好ましい。
これにより、高輝度かつ自然な輪郭線を表示することができる。
本発明の画像表示システムでは、前記画像信号処理部は、前記画素の色を、色相、彩度および明度からなるHSV表色系にて特定し、前記画素の色の明度を高める処理を行うことが好ましい。
これにより、簡単な処理で、高輝度かつ自然な輪郭線を表示することができる。
本発明の画像表示システムでは、前記画像信号処理部は、前記画素の色の明度を最大値にする処理を行うことが好ましい。
これにより、輪郭線の輝度をより高めることができ、画像のコントラスト(コントラスト感)がより高まる。
本発明の画像表示システムでは、前記画像信号処理部は、前記画素の色の明度を高めるとともに彩度を補正する処理を行うことが好ましい。
これにより、高輝度かつより自然な輪郭線を表示することができる。
本発明の画像表示システムでは、前記画像信号処理部は、前記画素の色が有する彩度に明度を掛けることにより、前記画素の色の彩度を補正することが好ましい。
これにより、簡単な処理で、高輝度かつより自然な輪郭線を表示することができる。
本発明の画像表示システムでは、前記画像表示処理部は、前記画素の色が有する彩度と明度の積に対してガンマ補正を行うことにより、前記画素の色の彩度を補正することが好ましい。
これにより、高輝度かつより自然な輪郭線を表示することができるとともに、輪郭線の色を例えば観察者の好みに合わせて変化させることができるため利便性に優れたものとなる。
本発明の画像表示システムでは、前記スクリーンの前記画像表示領域は、高分子分散型液晶を含み、印加電圧の大きさによって前記透過状態と前記散乱状態とを切り替えることができることが好ましい。
これにより、簡単な構成で、散乱状態と透過状態とを切り替えることのできるスクリーンが得られる。
本発明の制御装置は、光を透過させる透過状態と光を散乱させる散乱状態とを切り替えることができる画像表示領域を有するスクリーンの駆動と、前記スクリーンの画像表示領域に画像を投射するプロジェクターへ画像信号を供給する制御装置であって、
入力された画像信号に対して所定の処理を行う画像信号処理部を有し、
前記画像信号処理部は、前記入力された画像信号に対応する画像の外周部に含まれる画素の輝度を伸長する処理を前記入力された画像信号に対して行い、
前記画像信号処理部によって処理された画像信号を前記プロジェクターに供給することを特徴とする。
これにより、例えばスクリーン等に優れた品質の画像を表示することのできる制御装置が得られる。
本発明のプロジェクターは、光を透過させる透過状態と光を散乱させる散乱状態とを切り替えることができる画像表示領域を有するスクリーンの、当該画像表示領域に画像を投影するプロジェクターであって、
入力された画像信号に対して所定の処理を行う画像信号処理部を有し、
前記画像信号処理部は、前記入力された画像信号に対応する画像の外周部に含まれる画素の輝度を伸長する処理を前記入力された画像信号に対して行い、
前記画像信号処理部によって処理された画像信号に対応する画像を投射することを特徴とする。
これにより、優れた画像品質を有するスクリーンを提供することができる。
本発明のスクリーンは、光を透過させる透過状態と光を散乱させる散乱状態とを切り替えることができる画像表示領域を有し、当該画像表示領域にプロジェクターにより画像が投射されるスクリーンであって、
入力された画像信号に対して所定の処理を行う画像信号処理部を有し、
前記画像信号処理部は、前記入力された画像信号に対応する画像の外周部に含まれる画素の輝度を伸長する処理を前記入力された画像信号に対して行い、
前記画像信号処理部によって処理された画像信号を前記プロジェクターに供給することを特徴とする。
これにより、例えばスクリーン等に優れた品質の画像を投射することのできるプロジェクターが得られる。
本発明の第1実施形態にかかる画像表示システムの平面図(概略図)である。 図1に示すスクリーンの平面図である。 図2に示すスクリーンの線断面図である。 図1に示すプロジェクターの光学系の構成を示す平面図である。 図1に示す画像表示システムの効果を説明する平面図である。 円柱状のHSV表色系を示すとともに、本発明の第2実施形態にかかる画像表示システムが行う処理を説明するための図である。 円錐状のHSV表色系を示すとともに、本発明の第3実施形態にかかる画像表示システムが行う処理を説明するための図である。 本発明の第4実施形態にかかる画像表示システムが有するスクリーンの断面図である。 図8に示すスクリーンに画像を表示した状態を示す平面図である。 本発明の第5実施形態にかかる画像表示システムの平面図(概略図)である。 本発明の第6実施形態にかかる画像表示システムの平面図(概略図)である。
以下、本発明の画像表示システム、制御装置、プロジェクターおよびスクリーンを図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態にかかる画像表示システムの平面図(概略図)、図2は、図1に示すスクリーンの平面図、図3は、図2に示すスクリーンの線断面図、図4は、図1に示すプロジェクターの光学系の構成を示す平面図、図5は、図1に示す画像表示システムの効果を説明する平面図である。
図1に示す画像表示システム100は、スクリーン2と、スクリーン2に画像を投射(表示)するプロジェクター300と、スクリーン2およびプロジェクター300の駆動を制御する制御部(本発明の制御装置)400とを有している。このような画像表示システム100では、スクリーン2の背面(観察者と反対側の面)へ画像を投射する。なお、画像表示システム100の構成としては、これに限定されず、スクリーン2の表面(観察者側の面)へ画像を投射してもよい。
以下、スクリーン2、プロジェクター300および制御部400について、順次詳細に説明する。
(スクリーン)
図2および図3に示すように、スクリーン2は、一対の透明基板20、21と、一対の透明電極22、23と、一対の透明基板20、21の間を封止する封止部29とを有している。透明電極22は、透明基板20の透明基板21側の面に形成されており、透明電極23は、透明基板21の透明基板20側の面に形成されている。
透明基板20、21は、透明電極22、23および後述する配向膜241、242を支持する機能を有している。このような透明基板20、21の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、石英ガラス等のガラスやポリエチレンテレフタレート等のプラスチック材料等が挙げられる。この中でも特に、石英ガラス等のガラスで構成されたものであるのが好ましい。これにより、反り、撓み等の生じにくい、より安定性に優れたスクリーン2を得ることができる。
また、透明電極22、23は、導電性を有しており、例えば、インジウムティンオキサイド(ITO)、インジウムオキサイド(IO)、酸化スズ(SnO)等で構成されている。
スクリーン2は、その平面視にて、透明基板20、21の縁部を除く中央部に設定された画像表示領域S1と、透明基板20、21の縁部に設定され、画像表示領域S1の周囲を囲む枠状の非画像表示領域(光透過部)S2とを有している。なお、非画像表示領域S2は、封止部29に対応した領域として形成されている。
画像表示領域S1は、プロジェクター300によって画像が表示される領域であり、非画像表示領域S2は、画像が表示されず、透明な状態(透過状態)が維持される領域である。すなわち、画像表示領域S1に画像が表示されているか否かに関わらず、非画像表示領域S2は、透明な状態を維持する。
図3に示すように、画像表示領域S1には、透明基板20、21の間に、一対の配向膜241、242と、これら配向膜241、242の間に位置する液晶層25とが配置されている。配向膜241、242は、例えばポリイミド等からなる膜にラビング処理等の配向処理を施したものである。
液晶層25は、PDLC(高分子分散型液晶)251を含んでいる。このような液晶層25は、透過状態と光散乱状態とを印加電界の強度により切替えることができる。PDLC251は、高分子部252と液晶部253とを含んでおり、例えば、液晶性モノマー等の高分子前駆体と液晶分子との混合物により形成することができる。PDLC251を形成するには、混合物を配向膜241、242により配向させた状態で、混合物に紫外線光等のエネルギーを照射して液晶性モノマーを重合させる。すると、液晶性モノマーは、配向を保持したまま重合し、配向規制力を有する高分子部252になる。液晶分子は、高分子部252から相分離されて液晶部253を構成し、高分子部252の配向規制力により配向する。
本実施形態のPDLC251はリバース型である。そのため、第1の液晶層25は、電圧非印加状態において光透過性を有する透過状態となり、電圧印加状態において光散乱性(拡散性)を有する散乱状態となる。
具体的には、電圧非印加状態においては、液晶部253と高分子部252との間で屈折率が連続しており、PDLC251に入射した光はほとんど拡散されずに射出され、透過状態となる。反対に、電圧印加状態では、高分子部252では高分子に方位角が変化しないのに対して、液晶部253では液晶分子の方位角が電界に応じて変化する。これにより、高分子部252と液晶部253との間で屈折率が不連続に変化し、入射した光が散乱されて射出され、散乱状態となる。
このような構成のスクリーン2では、透明電極22、23間に電圧を印加することによって、画像表示領域S1に電界が作用する。したがって、透明電極22、23間に電圧を印加して電界発生状態とすれば画像表示領域S1が散乱状態となり、電圧の印加を停止して電界非発生状態とすれば画像表示領域S1が透過状態となる。なお、前記「電界非発生状態」とは、電界が全く発生していない状態のみならず、一対の透明電極22、23間に、電界発生状態にて印加される電圧よりも弱い電圧が印加され、電界発生状態と比較して強度の小さい電界が発生している場合も含む。
電界発生状態では、画像表示領域S1が散乱状態となるため、画像表示領域S1へ画像を表示することができる(この状態を「散乱状態」とも言う)。反対に、電界非発生状態では、画像表示領域S1が透過状態となり、スクリーン2の全面が透明な状態となる(この状態を「透過状態」とも言う)。そのため、スクリーン2を使用しない場合には、スクリーン2を電界非発生状態として透明としておくことにより、例えば、スクリーン2を生活空間にて使用する場合に、スクリーン2が与える圧迫感を低減することができる。
このようなスクリーン2は、電圧非印加時に全面が透明となるため、スクリーン2に画像を表示している時間(スクリーン2を使用する時間)が、スクリーン2に画像を表示しない時間(スクリーン2を使用しない時間)よりも短い用途に用いるのが好ましい。これにより、スクリーン2の省電力駆動が可能となる。
なお、上述したスクリーン2では、電圧印加のON/OFFで散乱状態と透過状態とを切り替えているが、例えば、印加する電圧の大きさによって散乱状態と透過状態とを切り替えるような構成であってもよい。
(プロジェクター)
プロジェクター300としては、スクリーン2に画像を表示することができれば、特に限定されず、例えば、スクリーン2へ画像光を投射する投射型のプロジェクターや、スクリーン2に光を走査して画像を形成する走査型のプロジェクターであってもよい。以下に、投射型のプロジェクター300の一例を示す。
図4は、プロジェクター300の光学系の構成を示す平面図である。図4に示すプロジェクター300は、照明光学系310と、色分離光学系320と、平行化レンズ330R、330G、330Bと、空間光変調装置340R、340G、340Bと、光合成部であるクロスダイクロイックプリズム350とを備えている。
照明光学系310は、光源311と、リフレクタ312と、第1のレンズアレイ313と、第2のレンズアレイ314と、偏光変換素子315と、重畳レンズ316とを有している。
光源311は、超高圧水銀ランプであり、リフレクタ312は、放物面鏡を有して構成されている。光源311から射出された放射状の光束は、リフレクタ312で反射されて略平行光束となり、第1のレンズアレイ313へと射出される。なお、光源311としては、超高圧水銀ランプに限らず、例えばメタルハライドランプ等を採用してもよい。また、リフレクタ312としては、放物面鏡に限らず、楕円面鏡からなるリフレクタの射出面に平行化凹レンズを配置した構成を採用してもよい。
第1のレンズアレイ313および第2のレンズアレイ314は、小レンズをマトリクス状に配列して形成されている。光源311から射出された光束は、第1のレンズアレイ313によって複数の微小な部分光束に分割され、各部分光束は、第2のレンズアレイ314および重畳レンズ316によって照明対象である3つの空間光変調装置340R、340G、340Bの表面で重畳される。
偏光変換素子315は、ランダム偏光の光束を一方向に振動する直線偏光(S偏光若しくはP偏光)に揃える機能を有しており、本実施形態では、色分離光学系320での光束の損失が少ないS偏光に揃えている。
色分離光学系320は、照明光学系310から射出された光束を、赤色(R)光、緑色(G)光、青色(B)光の3色の色光に分離する機能を有しており、B光反射ダイクロイックミラー321、RG光反射ダイクロイックミラー322、G光反射ダイクロイックミラー323、および反射ミラー324、325を備えている。
照明光学系310から射出された光束のうち、B光の成分は、B光反射ダイクロイックミラー321によって反射され、さらに反射ミラー324、361によって反射されて平行化レンズ330Bに至る。一方、照明光学系310から射出された光束のうち、G光、R光の成分は、RG光反射ダイクロイックミラー322によって反射され、さらに反射ミラー325によって反射されてG光反射ダイクロイックミラー323に至る。その中のG光の成分は、G光反射ダイクロイックミラー323および反射ミラー362に反射されて平行化レンズ330Gに至り、R光の成分は、G光反射ダイクロイックミラー323を透過して、反射ミラー363に反射されて平行化レンズ330Rに至る。
平行化レンズ330R、330G、330Bは、照明光学系310からの複数の部分光束を、空間光変調装置340R、340G、340Bをそれぞれ照明するように各部分光束が、それぞれ略平行な光束となるように設定されている。
平行化レンズ330Rを透過したR光は、空間光変調装置340Rに至り、平行化レンズ330Gを透過したG光は、空間光変調装置340Gに至り、平行化レンズ330Bを透過したB光は、空間光変調装置340Bに至る。
空間光変調装置340Rは、R光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置であって、透過型液晶表示装置である。空間光変調装置340Rに設けられた図示しない液晶パネルは、2つの透明基板の間に、光を画像信号に応じて変調するための液晶層を封入している。空間光変調装置340Rで変調されたR光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム350へ入射する。なお、空間光変調装置340G、340Bの構成および機能は、空間光変調装置340Rと同様である。
クロスダイクロイックプリズム350は、三角柱状の4つのプリズムを貼り合わせることにより、略正方形断面の角柱状に形成されたものであり、X字状の貼り合わせ面に沿って誘電体多層膜351、352が設けられている。誘電体多層膜351は、G光を透過してR光を反射し、誘電体多層膜352は、G光を透過してB光を反射する。そして、クロスダイクロイックプリズム350は、空間光変調装置340R、340G、340Bから出射された各色光の変調光をそれぞれ入射面350R、350G、350Bから入射して合成し、カラー画像を表す画像光を形成し、投写光学部360に射出する。
これにより、プロジェクター300から、直線偏光であり、加法混合された映像光Lが出射される。
(制御部)
図1に示すように、制御部(本発明の制御装置)400は、例えば、パーソナルコンピューター500からの画像信号Iに所定の処理を行い、処理して得られた画像信号I’をプロジェクター300へ送信する画像信号処理部410と、パーソナルコンピューター500からの信号に基づいてスクリーン2の駆動(ON/OFF)を制御するスクリーン制御部420とを有している。画像信号処理部410からの画像信号を受けたプロジェクター300は、その画像信号に基づく映像光Lを出射する。
このような制御部400は、画像信号処理部410からプロジェクター300へ画像信号I’を出力するのに対応させて、スクリーン制御部420によってスクリーン2の駆動を制御するように構成されている。具体的には、制御部400は、画像信号処理部410から画像信号I’を出力していない状態では、スクリーン制御部420によってスクリーン2を透過状態とする。反対に、制御部400は、画像信号処理部410から画像信号I’を出力している状態では、スクリーン制御部420によってスクリーン2を散乱状態とする。
このような制御によれば、プロジェクター300から映像光Lが出射されていないとき、すなわちスクリーン2に表示する画像が存在しないときには、スクリーン2を透過状態とすることができる。また、プロジェクター300から映像光Lが出射されているときは、スクリーン2を散乱状態とすることができ、スクリーン2に画像光Lに対応する画像を表示することができる。すなわち、簡単な制御によって、スクリーン2に画像が表示されているとき以外は、スクリーン2を透過状態とすることができ、省電力化を図ることができるとともに、生活空間へ与える圧迫感を低減することができる。
画像信号処理部410は、パーソナルコンピューター500からの画像信号Iに次のような処理を加えることにより画像信号I’を生成する。なお、以下では、画像表示領域S1の全域に画像Gが表示される場合、すなわち、画像表示領域S1の輪郭と、画像表示領域S1に表示される画像Gの輪郭とがほぼ一致する場合について説明する。
画像信号処理部410は、画像Gの外周部(輪郭部)に含まれる各画素Pの輝度を伸長する(高める)処理、具体的には各画素Pに表示される色を白色に変更する処理を画像信号Iに対して行う。なお、前記外周部の幅は、特に限定されず、例えば、画素1〜5つ分の幅とすることができる。また、具体的な数値で示せば、例えば、0.2mm〜2mm程度とすることができる。
例えば、パーソナルコンピューター500からの画像信号(輝度信号)Sに、各画素Pの色情報が、R(赤)、G(緑)、B(青)それぞれ8ビット(0〜255)、計24ビットの情報として格納されている場合には、画像信号処理部410は、各画素Pの情報をR、G、Bすべての輝度を最大値とする、すなわち(R:255、G:255、B:255)とする処理を画像信号Iに対して行い、当該処理によって、新たな画像信号I’を生成する。
このように生成された画像信号I’をプロジェクター300に送信し、プロジェクター300によって、画像信号I’に対応する画像Gを画像表示領域S1に表示すると、図5に示すように、画像Gの外周部(すなわち、画像表示領域S1の外周部)に高輝度な白色の輪郭線L1が現れ、画像Gが輪郭線L1によって囲まれた状態となる。すなわち、画像G(輪郭線L1を除く部分)と非画像表示領域S2との間に、白色の輪郭線L1が介在することとなる。
ここで、図5に示すように、画像Gには、黒色などの低輝度領域SLOWがその外周に接するように存在する場合がある。このような場合には、上述のようにして輪郭線L1を形成し、低輝度領域SLOWと輪郭線L1とのコントラストを高めることによって、低輝度領域SLOWをより鮮明に認識させることができる。これにより、低輝度領域SLOWの輝度を十分に低く維持したまま、低輝度領域SLOW内の細部の画像をも視認させることができるようになる。すなわち、画像表示システム100によれば、優れた品質を有する画像Gをスクリーン2に表示することができる。
なお、従来のように輪郭線L1が存在しない場合には、画像Gの外周部に存在する低輝度領域SLOWと非画像表示領域S2とが隣り合うこととなる。非画像表示領域S2は、透明であるため、非画像表示領域S2には、非画像表示領域S2越しの背景が映り込む。前記背景は、一般に明度が低いことが多く、このような明度の低い背景と低輝度領域SLOWとが並んでも、これらのコントラストを高くできず、鮮明な低輝度領域SLOWとして認識させることができなくなる。そのため、画像品質が著しく低下する。
<第2実施形態>
次に、本発明の画像表示システムの第2実施形態について説明する。
図6は、円柱状のHSV表色系を示すとともに、本発明の第2実施形態にかかる画像表示システムが行う処理を説明するための図である。
以下、第2実施形態の画像表示システムについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態にかかる画像表示システムは、画像信号処理部の画像信号の処理方法が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
本実施形態の画像信号処理部410は、画像信号Iに対して、画像Gの外周部に含まれる各画素Pの輝度を伸長する処理を行う。具体的には、画像信号処理部410は、各画素Pの色の明度Vを伸長する処理を行う。色は、色相(H)、彩度(S)、明度(V)の3つの成分で表すことができ、一般的には、図6に示すような円柱モデルのHSV表色系で表すことができる。色相Hは、円柱の外周に沿って変化し、0〜360の範囲で表される。彩度Sは、円柱の中心からの距離に伴って変化し、0.0〜1.0で表される。明度Vは、円柱の高さ方向に沿って変化し、0.0〜1.0で表される。そして、これら3つの成分の組み合わせ(H、S、V)で所定の色が決定される。
パーソナルコンピューター500からの画像信号Iに含まれる各画素Pの色情報は、(R、G、B)で定義されているため、画像信号処理部410は、まず、各画素Pの色情報を(H、S、V)に変換する。なお、(R、G、B)から(H、S、V)への変換は、公知の方法(公知の数式)を用いて簡単に行うことができる。そのため、その変換の方法については、説明を省略する。
次に、画像信号処理部410は、各画素Pの色の明度Vを伸長する(高める)補正を行う。具体的には、図6に示すように、所定の画素Pの色の明度Vが0.5程度の場合、色相H、彩度Sの値を変化させないまま、明度Vの値を最大の1.0とする。これにより、前記所定の画素Pの色が(H、S、V)から(H、S、V’)に変換され、変換後の色は、変換前の色に対して明るい色となる。画像信号処理部410は、このような処理を各画素Pについて行う。
次に、画像信号処理部410は、各画素Pについて、(H、S、V’)を(R、G、B)に変換する。これにより、画素信号Sに対して各画素Pの輝度が伸長された画像信号I’が生成される。なお、(H、S、V’)から(R、G、B)への変換は、公知の方法(公知の数式)を用いて簡単に行うことができる。そのため、その変換の方法については、説明を省略する。
以上のような変換の一例を挙げると、例えば、R、G、B各8ビット(0〜255)の場合であって、(R、G、B)=(125、12、200)で表される色は、明度Vを1.0とする処理によって、(R、G、B)=(159、15、255)で表される色となり、処理前と比較してその輝度が伸長されている。
このように生成された画像信号I’をプロジェクター300に送信し、プロジェクター300によって、画像信号I’に対応する画像Gを画像表示領域S1に表示すると、画像Gの外周部に高輝度な輪郭線L1が形成される。そのため、前述した第1実施形態と同様に、低輝度領域SLOWと輪郭線L1とのコントラストによって、より鮮明な低輝度領域SLOWとして観察者に認識させることができる。このように、画像表示システム100によれば、優れた品質を有する画像をスクリーン2に表示することができる。
このような第2実施形態によれば、元画像(画像信号Iに対応する画像)の外周部の色相を維持したまま高輝度な輪郭線L1を形成することができる。そのため、例えば、第1実施形態のように輪郭線L1を一様に白色とする場合と比較して、元画像の色相的印象を損ねることがない。これにより、元画像に対して自然な印象を維持しつつ、外周部に存在する低輝度領域のコントラストを高めることができる。
特に、本実施形態では、各画素Pの色の明度Vを最大値の1.0に変換するため、より高輝度な輪郭線L1を形成することができ、より鮮明に低輝度領域を観察者に認識させることができる。また、HSV表色系を用いて明度Vを変換することにより、画素Pの輝度を伸長する処理を簡単に行うことができる。
なお、本実施形態の処理は、例えば、明度Vが0.5以上である色の場合に特に有効である。
このような第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の画像表示システムの第3実施形態について説明する。
図7は、円錐状のHSV表色系を示すとともに、本発明の第3実施形態にかかる画像表示システムが行う処理を説明するための図である。
以下、第3実施形態の画像表示システムについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態にかかる画像表示システムは、画像信号処理部の画像信号の処理方法が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
本実施形態の画像信号処理部410は、画像信号Iに対して、画像Gの外周部に含まれる各画素Pの輝度を伸長する処理を行う。具体的には、画像信号処理部410は、画像Gの外周部に含まれる各画素Pの色の明度Vを伸長する(高める)処理を行うとともに、明度Vの値に応じて彩度Sを補正している。すなわち、前述した第2実施形態の処理に、さらに、彩度Sの補正を加えた処理を行っている。
例えば、このような処理は、前述した第2実施形態の処理を行うと、不自然な画像となってしまう場合に有効である。以下、具体的に、画像Gの外周に接する低輝度領域SLOWが存在し、当該低輝度領域SLOWに含まれる画素Pの色が、明度Vが小さくかつ彩度Sの大きい色、例えば、(R、G、B)=(11、25、20)で表される色の場合を例に挙げて説明する。
(R、G、B)=(11、25、20)で表される色は、観察者には、ほとんど黒色として視認される。このような色について、前述した第2実施形態のように明度Vを1.0とする処理を行うと、処理後の色は、(R、G、B)=(112、255、205)で表される色となる。(R、G、B)=(112、255、205)で表される色は、ライトグリーンに相当する色である。このように、処理前の色は、ほとんど無彩色であったのが、処理後には、鮮明な色彩を有する有彩色となる。そして、このような有彩色でなる輪郭線L1が低輝度領域SLOWと隣り合うことによって、これらの境界が不自然となり、全体として違和感のある画像Gとなってしまう場合がある。
このような場合には、画像信号Iに対して本実施形態のような処理を行う方がよい。以下、本実施形態の画像信号Iに対する処理を説明する。
本実施形態では、画像Gの外周部に含まれる各画素Pの色の明度Vを伸長する処理を行うとともに、明度Vの値に応じて彩度Sを小さく補正する処理を行う。具体的には、まず、画像信号処理部410は、第2実施形態と同様にして、各画素Pの色情報(R、G、B)を円柱モデルのHSV表色系である(H、S、V)に変換する。
次に、画像信号処理部410は、(H、S、V)をさらに図7に示す円錐モデルのHSV表色系である(H、S’、V)に変換する。なお、S’は、S×V(SとVの積)にて求めることができる。このように、円柱状のHSV表色系から円錐状のHSV表色系に変換することにより、すなわち、彩度Sに明度Vを掛けることにより、彩度Sを小さくする処理を行うことにより、彩度Sの補正を簡単に行うことができる。
さらに、必要に応じて、S’をガンマ(γ)補正してS”とし、(H、S’、V)を(H、S”、V)に変換する。ガンマ補正は、S”=(S’)1/γなる公式にて行うことができる。γ=1であれば、S”は、図7中の実線a上に位置し、反対に、γ>1であればS”は、図7中の破線b上に位置し、γ<1であれば図7中の破線c上に位置する。γの値は、観察者の好みに合わせて適宜設定することができるため、より適した処理を選択することができる。そのため、画像表示システム100の利便性が向上する。
次に、画像信号処理部410は、(H、S”、V)の明度Vを最大値の1.0とすることにより(H、S”、V)を(H、S”、V’)に変換する。これにより、変換後の色(H、S”、V’)は、変換前の色に対して明るくかつほぼ無彩色となる。画像信号処理部410は、このような処理を各画素Pについて行う。
次に、画像信号処理部410は、各画素Pについて、(H、S”、V’)を(R、G、B)に変換する。これにより、画像信号Iに対して、画像表示領域S1の各画素Pの輝度が伸長された画像信号I’が生成される。
以上のような変換の一例を挙げると、例えば、R、G、B各8ビット(0〜255)の場合であって、(R、G、B)=(11、25、20)で表される色は、γ=1のγ補正を行った場合には、(R、G、B)=(241、255、200)で表される色、具体的には、白に近いライトグリーン(ほぼ無彩色)となる。このような処理によれば、実際には彩度Sを変換しているが、その彩度Sの変換が視認され難い色となり、自然な色となる。
このように生成された画像信号I’をプロジェクター300に送信し、プロジェクター300によって、画像信号I’に対応する画像Gを画像表示領域S1に表示すると、無彩色に近く暗い低輝度領域SLOWと、無彩色に近く明るい輪郭線L1とが隣り合うため、低輝度領域SLOWと輪郭線L1とのコントラストを高めることによって、より鮮明に低輝度領域SLOWを認識させることができる。また、輪郭線L1が無彩色に近い色となるため、低輝度領域SLOWとの境界が自然なものとなり、全体として違和感のない自然な画像Gとなる。そのため、前述した第1実施形態と同様に、このように、画像表示システム100によれば、優れた品質を有する画像をスクリーン2に表示することができる。
このような第3実施形態によれば、前述した第2実施形態に比べて、さらに元画像(画像信号Iに対応する画像)の色相的印象を損ねることがない。これにより、元画像に対して自然な印象を維持しつつ、外周部に存在する低輝度領域SLOWのコントラストを高めることができる。
なお、以上のような処理は、特に限定されないが、明度Vが0.5未満である色の場合に特に有効である。
このような第3実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の画像表示システムの第4実施形態について説明する。
図8は、本発明の第4実施形態にかかる画像表示システムが有するスクリーンの断面図、図9は、図8に示すスクリーンに画像を表示した状態を示す平面図である。
以下、第4実施形態の画像表示システムについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第4実施形態にかかる画像表示システムは、スクリーンの構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図8に示すように、本実施形態のスクリーン2では、透明電極23が行列状に分割されている。このようなスクリーン2では、透明電極22と1つの透明電極23とが重なる領域が1画素を構成し、アクティブマトリックス回路等を用いて画素ごとに電圧印加を制御することができる。すなわち、画素ごとに透過状態/散乱状態を切り替えることができる。画素数(透明電極23の数)は、特に限定されず、横×縦を2×2としてもよい。また、横×縦を800×600とするなど、プロジェクター300の画素と等しくしてもよい。
このようなスクリーン2では、画素ごとに透過状態/散乱状態を選択することができるため、画像表示領域S1内にて散乱状態の領域(輪郭形状)を自由に変更させることができる。そのため、図9に示すように、プロジェクター300により表示される画像Gの輪郭に対して、散乱状態の領域S11の輪郭を一致させることができる。このように、画像Gの輪郭に散乱状態の領域S11の輪郭を一致させることにより、画像Gの周囲は、非画像表示領域S2も含めて透過状態の領域となる。これにより、前述した第1と同様の効果を発揮することができる。また、散乱状態の領域を変化させることができる点で、前述した第1実施形態のスクリーン2よりも利便性の高いものとなる。
<第5実施形態>
次に、本発明の画像表示システムの第5実施形態について説明する。
図10は、本発明の第5実施形態にかかる画像表示システムの平面図(概略図)である。
以下、第5実施形態の画像表示システムについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第5実施形態にかかる画像表示システムは、制御部がスクリーンに組み込まれている以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図10に示すように、本実施形態の画像表示システム100’は、スクリーン(本発明のスクリーン)2’と、スクリーン2’に画像を投射するプロジェクター300とを有している。また、スクリーン2’には、スクリーン2’およびプロジェクター300の駆動を制御する制御部400が内蔵されている。このような構成の画像表示システム100’の作動は、前述した第1、第2および第3実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
本実施形態の画像表示システム100’によれば、スクリーン2’に制御部400が内蔵されているため、例えば、前述した第1実施形態と比較して、画像表示システム100’の設置スペースを小さくすることができる。
なお、スクリーン2’には、画像信号処理部410が内蔵されていればよく、例えばスクリーン制御部420は、内蔵されていなくてもよい。この場合、スクリーン制御部420は、スクリーン2’と別体として設けられている。
<第6実施形態>
次に、本発明の画像表示システムの第6実施形態について説明する。
図11は、本発明の第6実施形態にかかる画像表示システムの平面図(概略図)である。
以下、第6実施形態の画像表示システムについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第6実施形態にかかる画像表示システムは、制御部がプロジェクターに組み込まれている以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図11に示すように、本実施形態の画像表示システム100”は、スクリーン2と、スクリーン2に画像を投射するプロジェクター(本発明のプロジェクター)300”とを有している。また、プロジェクター300”には、プロジェクター300”およびスクリーン2の駆動を制御する制御部400が内蔵されている。このような構成の画像表示システム100’の作動は、前述した第1、第2および第3実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
本実施形態の画像表示システム100”によれば、プロジェクター300”に制御部400が内蔵されているため、例えば、前述した第1実施形態と比較して、画像表示システム100’の設置スペースを小さくすることができる。
なお、プロジェクター300”には、画像信号処理部410が内蔵されていればよく、例えばスクリーン制御部420は、内蔵されていなくてもよい。この場合、スクリーン制御部420は、プロジェクター300”と別体として設けられている。
以上、本発明の画像表示システム、制御装置、プロジェクターおよびスクリーンについて、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明の画像表示システム、制御装置、プロジェクターおよびスクリーンは、それぞれ、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、前述した各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、前述した第2、第3実施形態では、明度Vを最大の1.0に変換する処理を行っているが、明度Vの値は、1.0に限定されず、例えば、0.9以上であってもよい。明度0.9以上とすれば、十分に上述した効果を発揮することができる。
また、前述した第2、第3実施形態の処理方法を、1つの画像の中で組み合わせてもよい。すなわち、画像の外周部に位置する複数の画素Pのうち、明度Vが0.5以上の画素については、第2実施形態の処理を行い、明度Vが0.5未満の画素については、第3実施形態の処理を行ってもよい。このような処理によれば、例えば、第3実施形態の処理と比較して処理時間が短縮される効果を期待できる。
また、前述した実施形態では、リバース型のスクリーンを用いたが、ノーマル型のスクリーン、すなわち、電圧非印加状態において散乱状態となり、電圧印加状態において透過状態となるスクリーンを用いてもよい。また、画像表示領域にて散乱状態と透過状態とを切り替えることができれば、高分子分散型液晶を用いたスクリーンでなくてもよく、例えば、ダイナミックスキャッタリング型の液晶を用いたスクリーンであってもよい。
100、100’、100”……画像表示システム 2、2’……スクリーン 20…透明基板 21…透明基板 22…透明電極 23…透明電極 241、242…配向膜 25…液晶層 251……PDLC 252……高分子部 253……液晶部 29……封止部 300、300”……プロジェクター 310……照明光学系 311……光源 312……リフレクタ 313……レンズアレイ 314……レンズアレイ 315……偏光変換素子 316……重畳レンズ 320……色分離光学系 321……B光反射ダイクロイックミラー 322……RG光反射ダイクロイックミラー 323……G光反射ダイクロイックミラー 324……反射ミラー 325……反射ミラー 330B……平行化レンズ 330G……平行化レンズ 330R……平行化レンズ 340B……空間光変調装置 340G……空間光変調装置 340R……空間光変調装置 350……クロスダイクロイックプリズム 350B……入射面 350G……入射面 350R……入射面 351……誘電体多層膜 352……誘電体多層膜 360……投写光学部 361……反射ミラー 362……反射ミラー 363……反射ミラー 400……制御部 410……画像信号処理部 420……スクリーン制御部 500……パーソナルコンピューター S1……画像表示領域 S2……非画像表示領域 S11……散乱状態の領域 SLOW……低輝度領域 L……映像光 L1……輪郭線 G……画像

Claims (15)

  1. 光を透過させる透過状態と光を散乱させる散乱状態とを切り替えることのできる画像表示領域を有するスクリーンと、
    入力された画像信号に対して所定の処理を行う画像信号処理部と、
    前記画像信号処理部によって処理が行われた前記画像信号に対応する画像を前記スクリーンの前記画像表示領域に投射するプロジェクターと、を有し、
    前記画像信号処理部は、前記画像信号に対応する画像の外周部に含まれる画素の輝度を伸長する処理を前記画像信号に対して行うことを特徴とする画像表示システム。
  2. 前記画像表示領域の前記散乱状態となっている領域の輪郭と、前記画像表示領域に投射させる画像の輪郭とが一致している請求項1に記載の画像表示システム。
  3. 前記スクリーンは、平面視において前記画像表示領域の外周を囲んで設けられた枠状の光透過部を有している請求項1または2に記載の画像表示システム。
  4. 前記スクリーンは、前記画像表示領域内にて、平面視における前記散乱状態の領域の形状を変化させることができる請求項3に記載の画像表示システム。
  5. 前記画像信号処理部は、前記画像信号に対応する画像の外周部に含まれる画素を白色とする処理を前記画像信号に対して行う請求項1ないし4のいずれかに記載の画像表示システム。
  6. 前記画像信号処理部は、該画像信号に対応する画像の外周部に含まれる画素の色の明度を高くする処理を前記画像信号に対して行う請求項1ないし4のいずれかに記載の画像表示システム。
  7. 前記画像信号処理部は、前記画素の色を、色相、彩度および明度からなるHSV表色系にて特定し、前記画素の色の明度を高める処理を行う請求項6に記載の画像表示システム。
  8. 前記画像信号処理部は、前記画素の色の明度を最大値にする処理を行う請求項6または7に記載の画像表示システム。
  9. 前記画像信号処理部は、前記画素の色の明度を高めるとともに彩度を補正する処理を行う請求項6ないし8のいずれかに記載の画像表示システム。
  10. 前記画像信号処理部は、前記画素の色が有する彩度に明度を掛けることにより、前記画素の色の彩度を補正する請求項9に記載の画像表示システム。
  11. 前記画像表示処理部は、前記画素の色が有する彩度と明度の積に対してガンマ補正を行うことにより、前記画素の色の彩度を補正する請求項10に記載の画像表示システム。
  12. 前記スクリーンの前記画像表示領域は、高分子分散型液晶を含み、印加電圧の大きさによって前記透過状態と前記散乱状態とを切り替えることができる請求項1ないし11のいずれかに記載の画像表示システム。
  13. 光を透過させる透過状態と光を散乱させる散乱状態とを切り替えることができる画像表示領域を有するスクリーンの駆動と、前記スクリーンの画像表示領域に画像を投射するプロジェクターへ画像信号を供給する制御装置であって、
    入力された画像信号に対して所定の処理を行う画像信号処理部を有し、
    前記画像信号処理部は、前記入力された画像信号に対応する画像の外周部に含まれる画素の輝度を伸長する処理を前記入力された画像信号に対して行い、
    前記画像信号処理部によって処理された画像信号を前記プロジェクターに供給することを特徴とする制御装置。
  14. 光を透過させる透過状態と光を散乱させる散乱状態とを切り替えることができる画像表示領域を有するスクリーンの、当該画像表示領域に画像を投影するプロジェクターであって、
    入力された画像信号に対して所定の処理を行う画像信号処理部を有し、
    前記画像信号処理部は、前記入力された画像信号に対応する画像の外周部に含まれる画素の輝度を伸長する処理を前記入力された画像信号に対して行い、
    前記画像信号処理部によって処理された画像信号に対応する画像を投射することを特徴とするプロジェクター。
  15. 光を透過させる透過状態と光を散乱させる散乱状態とを切り替えることができる画像表示領域を有し、当該画像表示領域にプロジェクターにより画像が投射されるスクリーンであって、
    入力された画像信号に対して所定の処理を行う画像信号処理部を有し、
    前記画像信号処理部は、前記入力された画像信号に対応する画像の外周部に含まれる画素の輝度を伸長する処理を前記入力された画像信号に対して行い、
    前記画像信号処理部によって処理された画像信号を前記プロジェクターに供給することを特徴とするスクリーン。
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