JP2006329260A - 円錐ころ軸受用合成樹脂製保持器 - Google Patents

円錐ころ軸受用合成樹脂製保持器 Download PDF

Info

Publication number
JP2006329260A
JP2006329260A JP2005151206A JP2005151206A JP2006329260A JP 2006329260 A JP2006329260 A JP 2006329260A JP 2005151206 A JP2005151206 A JP 2005151206A JP 2005151206 A JP2005151206 A JP 2005151206A JP 2006329260 A JP2006329260 A JP 2006329260A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cage
roller
synthetic resin
inner ring
bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005151206A
Other languages
English (en)
Inventor
Magozo Hamamoto
孫三 濱本
Shigeaki Aihara
成明 相原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2005151206A priority Critical patent/JP2006329260A/ja
Publication of JP2006329260A publication Critical patent/JP2006329260A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C43/00Assembling bearings
    • F16C43/04Assembling rolling-contact bearings
    • F16C43/06Placing rolling bodies in cages or bearings
    • F16C43/08Placing rolling bodies in cages or bearings by deforming the cages or the races
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/22Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
    • F16C19/34Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load
    • F16C19/36Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with a single row of rollers
    • F16C19/364Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with a single row of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/46Cages for rollers or needles
    • F16C33/4617Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the rollers, e.g. machined window cages
    • F16C33/4623Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the rollers, e.g. machined window cages formed as one-piece cages, i.e. monoblock cages
    • F16C33/4635Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the rollers, e.g. machined window cages formed as one-piece cages, i.e. monoblock cages made from plastic, e.g. injection moulded window cages
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/46Cages for rollers or needles
    • F16C33/56Selection of substances

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

【課題】 保持器の組込み性、寸法安定性及び精度の向上、高温剛性を有し、靭性の少ない樹脂の採用等を図ること。
【解決手段】 保持器6は、小径フランジ部11と、大径フランジ部12と、柱部13とで構成されている。この柱部13の両側には、ころ保持部15(弾性変形可能な節部)が設けられている。ころ保持部15は、柱部13の外径側を円周方向に突出した形で設けられている。ころ5を保持器6に挿入する際には、内輪2を保持器6の内側に入れて、ころ5をころ保持部15(弾性変形可能な節部)の外側から通過させて組込むことができる。ころ5は、ころ保持部15を通過した後は、ポケット14ところ5とに、隙間があり、組込み中のポケット14以外で負荷を受けることは無い。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一般用途の円錐ころ軸受用合成樹脂製保持器、及び、高温・高速用円錐ころ軸受用合成樹脂製保持器に開し、詳しくは、あらゆる用途の円錐ころ軸受用合成樹脂製保持器、特に大型円錐ころ軸受用の合成樹脂製保持器に関する。
一般に、円錐ころ軸受は、図3に示すように、外周面に内輪軌道1を有する内輪2と、内周面に外輪軌道3を有する外輪4と、複数個の円錐状のころ5と、この複数個のころ5を保持して案内するために内輪軌道1と外輪軌道3との間に回転自在に設けられた保持器6と、からなる。
円錐ころ軸受では、図4に示すように、小径フランジ部11と、大径フランジ部12と、柱部13で構成されて小径フランジ部11と大径フランジ部12と柱部13に囲まれた柱と柱との間の空間、即ち、ポケット14と、から成る傾斜形の保持器6が多く使用されている。
なお、図3は、従来例に係る円錐ころ軸受の半断面図である。図4は、従来形の傾斜形円錐ころ軸受用保持器の斜視図である。
従来、円錐ころ軸受用の傾斜形保持器6のころを保持する柱部ポケット面は、内径側から外径側に向かって柱幅が太くなる傾斜平面となっているため、ポケット径は、外径側が小さくできている。そのため、ころ5が外径側に外れないようになっている。
円錐ころ軸受を組込む際には、上記傾斜形保持器6の内径側から各ポケット14にころを挿入した後、内輪2をころ5の内側から軸方向に挿入する。内輪2の挿入の際には、ころ5を介して、保持器6の柱部13及び円環部を押し広げながら、挿入されることになる。この内輪の挿入時に、保持器6の小径円環部の靭性及びスナップヒット性が要求される。
このことから、強化材入りの合成樹脂製保持器6、及び、靭性の少ない合成樹脂等の場合は、組込み時の保持器6の破損防止として、内輪2の小径側鍔を最小にするとか、ポケット14の隙間を大きくする等の工夫が必要であった。また、保持器6の強度、剛性を優先して設計できないという問題があった。
一般に、合成樹脂製保持器6の材料としては、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン66)、ポリアセタール、樹脂等の所謂エンジニアリングプラスチックが単体のままで、或いはガラス繊維の短繊維を混入して強化した複合材の形態で使用されてきた。中でも、ナイロン66は、材料コストと性能のバランスが良好なことから、合成樹脂製保持器6の材料として多用され、中程度の環境条件では卓越した性能が確認されている。
特開平8−247152号公報 特許第2745160号公報
ところで、上記傾斜形円錐ころ保持器のポケット面は傾斜平面となっていて、該ポケットに内径側からころが挿入され、内輪を挿入する際には、内輪の小径側鍔が通過する際に、ころを介して保持器の小径円環部を無理やり押し広げることになり、ころ及び内輪転動面を傷つけるということがある。
また、合成樹脂製保持器の小径円環部が瞬間的な押し広げにより組込み時に破損することがあった。
このことから、本来は、軸受使用時の高温での回転時、及び、高速回転等で保持器に要求される高温剛性及び線膨張による寸法変化の抑制に対して、適正な樹脂材料、ガラス繊維、及びカーボン繊維等の強化材を適宜に選定できなかった。
一般的には、比較的靭性に優れているナイロン保持器においても、軸受組込み前には、含水処理を実施する例が多い。
材料設計面においても、選定が困難で、軸受組込み性を重視し、ガラス繊維含有率の少ない材料を使用するとか、強化材無しの樹脂を使用したり、一部エラストマー入りの樹脂を使用し、靭性を向上させて用いることがある。
しかし、中・高温用途には、未強化材の樹脂及びエラストマー入り樹脂は、耐熱性及び高温での中・高遠回転仕様には剛性不足または線膨張による寸法変化等の問題があり、要求される機能を十分満足するものではなかった。
このようなことから、合成樹脂製円錐ころ軸受用保持器は、高温で且つ、高速回転する軸受用途では、適度の剛性を維持しながら、軸受の組込み性も同時に満足させる必要がある。
しかし、高温で高剛性を有する合成樹脂は一般に靭性が乏しいことから、採用を残念することが多かった。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、保持器の組込み性、寸法安定性及び精度の向上、高温剛性を有し、靭性の少ない樹脂の採用等を図ることができる、高性能の円錐ころ軸受用合成樹脂製保持器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る円錐ころ軸受用合成樹脂製保持器は、複数個の円錐状のころを転動自在に保持して案内すべく、小径フランジ部と、大径フランジ部と、周方向に配した複数個のポケットを構成する複数個の柱部と、からなる円錐ころ軸受用合成樹脂製保持器に於いて、
前記柱部には、その外径部に、円周方向に突出する弾性変形可能の節部が設けてあり、
これにより、前記ころの保持を可能にし、且つ、軸受の組込み時に、保持器の外径側からころを挿入できるようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、保持器の組込み性、寸法安定性及び精度の向上、高温剛性を有し、靭性の少ない樹脂の採用等を図ることができ、高性能の円錐ころ軸受用合成樹脂製保持器を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る円錐ころ軸受用合成樹脂製保持器を図面を参照しつつ説明する。
(本発明の概要)
本発明に係る合成樹脂製円錐ころ軸受用保持器は、合成樹脂で曲げ弾性率が6000Mpa以上で引張伸びが1.9%以上を有する合成樹脂で形成される合成樹脂製円錐ころ軸受用保持器で、ころが保持器の外径側から挿入できて、かつ、内輪ところが組み合わさったコーン状態でころが外側にバレないように構成された形状にすることにより、従来の内輪挿入特に発生した、保持器を無理に押し広げることによるころ傷あるいは内輪転走面に傷をつけることを無くした。
即ち、保持器柱部外周面円周方向に、ころ止めの弾性変形可能な節部を、各柱部の両サイド二箇所に設けることにより、ころを保持器の外径側から挿入することができ、そして、挿入されたころが保持器からバレないようにすることができる。
ころ止めの弾性変形可能な節部は、成形後の無理抜きができるように、軸方向に曲率を設け、更に半径方向にも、曲率が設けてある。
ポケット径ところ径の弾性変形代は、径で0.2〜0.6mmが良好であり、0.3〜0.5mmが更に好適である。入口径比では、88〜95%が良好であり、90〜94%が更に好適である。
半径方向の突起部厚さは、0.3〜1.0mmが良好であり、より好ましくは、0.4〜0.7mmである。
突起部の軸方向の曲率Rは、ポケット長さの1/5〜1/10が良好、半径方向の曲率Rは約1が良好である。
このようにして、保持器柱部に曲率を持った突起部(節部)の弾性変形代により、軸受組込み時にはころを保持器外径側から容易に組込むことができることになり、従来のように、ころ傷、及び内輪転走面に傷を発生させないで、軸受の組立てができる。
特に、軸受が大型の場合、従来であれば、内輪挿入時には、大きな加圧力が必要となり、ころ及び内輪の傷発生防止に注意を要した。
合成樹脂の特性を生かした材料選定により、耐熱性、耐油性、耐薬品性、高温・高速性等のあらゆる軸受使用環境に適合できる円錐ころ軸用合成樹脂製受保持器を提供することができる。
円錐ころの挿入を外径側から挿入できるようにしたことから、ころ保持の弾性変形可能な節部を合成樹脂の剛性(曲げ弾性率)と靭性(伸び)の両面から、適正値を設定することにより、使用環境に適合した樹脂組成物を選定することができるために、軸受の耐久寿命の向上を図ることができるという効果がある。
また、軸受へのころ組込み性も良好なことから、ころ及び内輪転走面に傷をつける事も無いことから、特に大型の軸受には、効果的であり、軸受品質面上、良好な結果を得ることになる。
本発明の保持器は、所謂一般用途から高温・高速用途のあらゆる円錐ころ軸受用として、利用することができ、各々高性能を発揮する効果がある。
(本発明の実施の形態)
図1(a)は、本発明の実施形態に係る円錐ころ軸受用合成樹脂製保持器の正面図であり、(b)は、その側面図であり、(c)は、円錐状のころの平面図である。
保持器6は、小径フランジ部11と、大径フランジ部12と、柱部13とで構成されている。小径フランジ部11と大径フランジ部12と柱部13とで囲まれた空間は、ころ5を等配するポケット14となる。
この柱部13の両側には、ころ保持部15(弾性変形可能な節部)が設けられている。ころ保持部15は、柱部13の外径側を円周方向に突出した形で設けられている。
ころ5を保持器6に挿入する際には、内輪2を保持器6の内側に入れて、ころ5をころ保持部15(弾性変形可能な節部)の外側から通過させて組込むことができる。
ころ5は、ころ保持部15を通過した後は、ポケット14ところ5とに、隙間があり、組込み中のポケット14以外で負荷を受けることは無い。
また、保持器6にころ5を組込む時には、保持器6のポケット14のころ保持部15(弾性変形可能な節部)で負荷を受けることになり、保持器6には、極小負荷しか与えないことになる。
従来の組込み方法は、図5(a)(b)に示すように、保持器内径側から全ポケットこころを等配した後、内輪2を挿入し、瞬間的に内輪2の平面を軸方向に押圧し、内輪の小鍔を通過させる方法と比較すると、極小の負荷ですむことになる。従って、ころ及び内輪転走面に傷をつけることが無くなる。
本発明の円錐ころ用合成樹脂製保持器は、従来の円錐ころ保持器と同様に、アキシアルドロー方式の金型で射出成形によって形成される。
しかし、ころ保持部の柱外径側円周方向に突出したころ保持部15(弾性変形可能な節部)は、金型構造上アンダーカットとなり、射出成形の離型特には無理披きとなる。
従って、無理披きが可能な範囲で、成形品の形状を維持でき、且つ、ころの保持ができ、さらには、スムースにころの組込みができるようにすることが重要になってくる。
本発明では、この点に注目し、ころ保持部15(弾性変形可能な節部)の形状と寸法を決定した。
ころ保持部15(弾性変形可能な節部)が厚く、耐性が高すぎると、成形の離型特に、ころ保持部15(弾性変形可能な節部)が破損することになり、また金型から保持器が離型できなくなる。一方、ころ保持部15(弾性変形可能な節部)が薄く、剛性が低い場合は、ころの保持ができなくなり、内輪に保持器ところを組込んだ後、ころがバレルことになり、コーンの状態(内輪と保持器ところが組込まれた状態)を維持できなくなり、軸受の取扱いができなくなる。
本発明では、これらの点を考慮し、円錐ころ軸受用合成樹脂製保持器として、適正な材料の選定が可能となり、一般使用の小・中型から大型の円錐ころ軸受に採用できる。
特に、大型軸受には、従来では、組込み性に問題があつたが、本発明の保持器を使用すれば、組込み性の問題は、解消でき、ポケットところとの空間が大きくとれることになり、グリース及び潤滑油等の潤滑剤の出入りがスムースになり、潤滑効果をもたらすことになる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、種々変形可能である。
以下に、本発明の実施例について詳細に説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。
(1)試料保持器の製作
この実施例及び比較例に使用した保持器の合成樹脂は、
ナイロン66、BASFジャパン(株)製:ウルトラミッドA3HG5、A3HG7と合成樹脂ポリフェニレンサルファイド(以下PPSで示す)呉羽化学工業(株)製:PPS(GF20%,GF30%)及びDSM(DJEP)製ナイロン46 Stanyl TW241F6を使用した。
これらの樹脂を用いてインラインスクリュー式射出成形機にて成形し、所望の保持器形状とした。
保持器は、軸受内径φ100用とし、なお、保持器の形状は、図4に示すような従来の傾斜形と、本発明のころ保持部15(弾性変形可能な節部)を有する保持器とした。
(2)保持器組込み性試験
次に、本発明のプラスチック保持器へのころ組込み試験と、従来形の保持器への組込み試験を実施するために、日木精工(株)製の空気駆動型自動組込み装置を使用して、組込み試験を行った。
従来形の保持器へのころ組込み試験は、図5(a)に示すように、保持器の内径側からころ5を全ポケット14に配置させて、図5(b)に示すように、内輪2をころ5の内側から挿入した後、内輪2の大鍔平面を空気圧駆動のシリンダーロッド29に固定された加圧板20を介して押すことにより、瞬間的にころ5と内輪2が組込まれることになる。
即ち、図5(b)において、基盤25上に、フレーム26、保持器支持板27を固定し、その保持器支持板27上に、図5(a)のように、ポケット14内にころ5を等配させたものを載せ、フレーム26に固定された空気圧シリンダー28から、上下作動するシリンダーロッド29に固定された加圧板20を保持器支持板27方向(下方向)に作動させ、内輪2の平面を押すことにより、瞬間的に全ころ5を同時に保持器6のポケット14に組込んだ。
この時のシリンダー作動速度は、0.2m/sec、荷重は、1000N(98kgf)、雰囲気温度は、20℃であった。
本発明の保持器へのころ組込み試験は、図2で示した同様の装置を用いて、組込み試験を実施した。ただし、この場合は、特殊治具30を使用し、保持器6のポケット14に1個ずつころ5を組込んだ。
即ち、保持器6の大径フランジ面と斜面とのなす角βと同一の角度αを持つ斜面を有する支持台34に、高さが保持器6と同一の円盤35を固定し、これに保持器6を挿入して、保持器6の大径フランジ面を支持台34の傾斜面に当てるとともに、保持器の任意のポケット14が真上に位置するように押さえ板36及びボルト37を用いて保持器6を固定した。
その最上部ポケット14に、1個のころ5を宛がい、その長軸に対して垂直方向からシリンダーロッド29により圧力を負荷することにより、ころ5を保持器のポケット14に組込んだ。以下、順次、他のポケット14についても、同様の操作を繰返し、全ポケット14に、ころ5を組込んだ。
保持器組込み性試験の結果を表1に示す。組込み性の評価は、従来形保持器は小径円環部及び柱部との交点隅部にクラックが発生するか杏か、また、ころに傷が発生するか否かで判定し、本発明の保持器は、ころ保持の弾性変形可能な節部のクラック及び白化が発生するか否かで判定した。
本発明の保持器の場合は、内輪と保持器の外からころを挿入した後にころバレがないかどうかを確認するために、上記空気圧駆動装置にコーンの状態で軸受内径をL形フックに掛けて0.2m/secのスピードで上下させた。このようにして、ころが外に飛び比さなければ○とし、ころが1ヶでも飛び出した場合は×とした。
Figure 2006329260
表1から明らかなように、実施例1〜6の樹脂組成物で作成された保持器への組込み性は何れも良好で、クラック、白化等の発生は無かった。また、ころバレも無く良好であった。
比較例1は、従来形の保持器であり、剛性が高いために、保持器円環部にクラックが発生した。また、ころの一部に傷が発生した。
比較例2と5は、ころ保持部(弾性変形可能な節部)の弾性変形代が小であり節部が剛性不足で、組込み性は問題無いものの、組込み後、ころバレが発生した。反対に弾性変形可能な節部が厚く、節部の弾性変形代が大きい場合は、ころ組込み時に弾性変形可能な節部にクラック及び白化か生じた。
(3)軸受の回転試験
次に、軸受の回転評価を実施するために、保持器組込み性試験で作成(表1)した、保持器の一部を用いて、軸受内径φ100の円錐ころ軸受に、保持器を組込み、グリースを所定量封入した後、シールをして軸受を完成させた。
回転試験機は、日本精工(株)製の回転用試験機を用いた。
試験条件は、
・雰囲気温度:120℃
・回転数:5OOOrpm
・試験荷重:Fr=1500N,Fa=150N
・時間:120時間
高温・高速回転試験の評価は、回転試験後の保特器の変形と、ポケット面の摩耗、並びにクラックの発生及び破損等で評価した。
すなわち、保持器の変形及びころ保持部の節部の弾性変形代の有無、ポケット面の異常摩耗及びフランジ部と柱隅R部のクラック発生の有無、ウエルド部のクラック発生の有無、破損等について外観観察を実施した。
回転試験後、保持器の変形及び異常摩耗及びクラックの発生、破損等が無く、ころバレが無いものを合格とした。
Figure 2006329260
120℃の回転評価においては、実施例11,12,13の保持器は、変形も殆ど無く、ポケット面の摩耗も無く、良好であった。いずれの軸受も、試験後、コーンの状態でころバレは無かった。従って、本発明の円錐ころ軸受用合成樹脂製保持器を組込んだ軸受は、ガラス繊維10〜35%の範疇で特に問題無く使用できることが判った。
(a)は、本発明の実施形態に係る円錐ころ軸受用合成樹脂製保持器の正面図であり、(b)は、その側面図であり、(c)は、円錐状のころの平面図であり、弾性変形可能な節部、H/Dの関係を示すころの径と位置を示す。 本発明に係る円錐ころ軸受用合成樹脂製保持器の組込み性試験に用いたころ組み付け治具の側面図である。 従来例に係る円錐ころ軸受の半断面図である。 従来形の傾斜形円錐ころ軸受用保持器の斜視図である。 (a)(b)は、従来形保持器組込み性試験の説明図で、(a)は、保持器の平面図であり、(b)は、同試験装置の概略図である。
符号の説明
1 内輪軌道
2 内輪
3 外輪軌道
4 外輪
5 円錐状のころ
6 保持器
11 小径フランジ部
12 大径フランジ部
13 柱部
14 ポケット
15 ころ保持部(弾性変形可能な節部)

Claims (1)

  1. 複数個の円錐状のころを転動自在に保持して案内すべく、小径フランジ部と、大径フランジ部と、周方向に配した複数個のポケットを構成する複数個の柱部と、からなる円錐ころ軸受用合成樹脂製保持器に於いて、
    前記柱部には、その外径部に、円周方向に突出する弾性変形可能の節部が設けてあり、
    これにより、前記ころの保持を可能にし、且つ、軸受の組込み時に、保持器の外径側からころを挿入できるようにしたことを特徴とする円錐ころ軸受用合成樹脂製保持器。
JP2005151206A 2005-05-24 2005-05-24 円錐ころ軸受用合成樹脂製保持器 Withdrawn JP2006329260A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005151206A JP2006329260A (ja) 2005-05-24 2005-05-24 円錐ころ軸受用合成樹脂製保持器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005151206A JP2006329260A (ja) 2005-05-24 2005-05-24 円錐ころ軸受用合成樹脂製保持器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006329260A true JP2006329260A (ja) 2006-12-07

Family

ID=37551161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005151206A Withdrawn JP2006329260A (ja) 2005-05-24 2005-05-24 円錐ころ軸受用合成樹脂製保持器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006329260A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011062188A1 (ja) * 2009-11-17 2011-05-26 日本精工株式会社 円すいころ軸受および円すいころ軸受用保持器の製造方法
JP2012077843A (ja) * 2010-10-01 2012-04-19 Nsk Ltd 円すいころ軸受
JP2012087924A (ja) * 2009-11-17 2012-05-10 Nsk Ltd 円すいころ軸受及び円すいころ軸受用保持器の製造方法
JP2012102837A (ja) * 2010-11-12 2012-05-31 Nsk Ltd 円すいころ軸受
JP2017172592A (ja) * 2016-03-18 2017-09-28 Ntn株式会社 円すいころ軸受
EP3431790A4 (en) * 2016-03-18 2019-10-09 NTN Corporation BEARING
WO2022039041A1 (ja) * 2020-08-19 2022-02-24 Ntn株式会社 円すいころ軸受用樹脂製保持器および円すいころ軸受
CN116906457A (zh) * 2023-09-11 2023-10-20 常州市武滚轴承有限公司 一种圆柱滚子轴承组合装配工装

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011062188A1 (ja) * 2009-11-17 2011-05-26 日本精工株式会社 円すいころ軸受および円すいころ軸受用保持器の製造方法
CN102171468A (zh) * 2009-11-17 2011-08-31 日本精工株式会社 圆锥滚子轴承及圆锥滚子轴承用保持器的制造方法
JP2012087924A (ja) * 2009-11-17 2012-05-10 Nsk Ltd 円すいころ軸受及び円すいころ軸受用保持器の製造方法
US8998498B2 (en) 2009-11-17 2015-04-07 Nsk Ltd. Tapered roller bearing and manufacturing method for retainer of tapered roller bearing
JP2012077843A (ja) * 2010-10-01 2012-04-19 Nsk Ltd 円すいころ軸受
JP2012102837A (ja) * 2010-11-12 2012-05-31 Nsk Ltd 円すいころ軸受
JP2017172592A (ja) * 2016-03-18 2017-09-28 Ntn株式会社 円すいころ軸受
EP3431790A4 (en) * 2016-03-18 2019-10-09 NTN Corporation BEARING
US11143235B2 (en) 2016-03-18 2021-10-12 Ntn Corporation Tapered roller bearing
WO2022039041A1 (ja) * 2020-08-19 2022-02-24 Ntn株式会社 円すいころ軸受用樹脂製保持器および円すいころ軸受
JP7530766B2 (ja) 2020-08-19 2024-08-08 Ntn株式会社 円すいころ軸受用樹脂製保持器および円すいころ軸受
CN116906457A (zh) * 2023-09-11 2023-10-20 常州市武滚轴承有限公司 一种圆柱滚子轴承组合装配工装
CN116906457B (zh) * 2023-09-11 2023-11-14 常州市武滚轴承有限公司 一种圆柱滚子轴承组合装配工装

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006329260A (ja) 円錐ころ軸受用合成樹脂製保持器
JP5508618B2 (ja) 転がり軸受
US20050169565A1 (en) Rolling bearing
US7891881B2 (en) Drawn cup roller bearing
JP2009115128A (ja) 転がり軸受用保持器及び転がり軸受
JP3651591B2 (ja) 転がり軸受
KR20170015372A (ko) 관형 유지기 및 앵귤러 볼 베어링
JP2005069282A (ja) 円筒ころ軸受
JP4025975B2 (ja) 玉軸受用保持器及び玉軸受
JP2007182935A (ja) スラストころ軸受
JP2006207684A (ja) 転がり軸受
JP2007002973A (ja) スラストころ軸受及びスラストころ軸受用保持器の製造方法
JP2004156687A (ja) 冠型保持器およびそれを用いた玉軸受
JP2007024187A (ja) 転がり軸受用プラスチック保持器
JP2022135543A (ja) 転がり軸受および転がり軸受用保持器
JP2004076747A (ja) 転がり軸受用保持器及び転がり軸受
JP2009197988A (ja) 転がり軸受
JP4244588B2 (ja) 転がり軸受用保持器及び転がり軸受
JP2006161882A (ja) 転がり軸受用保持器
JP2017040329A (ja) 円すいころ軸受
JP2007170470A (ja) アンギュラ玉軸受用の合成樹脂製保持器およびアンギュラ玉軸受
JP4611191B2 (ja) ラジアルころ軸受
JP3791439B2 (ja) 生分解性樹脂組成物及び機械部品
JP2004052796A (ja) ニードル用保持器とニードル軸受と組み合わせ軸受
JP2006153028A (ja) スラスト針状ころ軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080805