JP2006328668A - 津波、高波防禦用水門 - Google Patents

津波、高波防禦用水門 Download PDF

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Abstract

【課題】 河口を遡上する津波や台風時の高潮から、河川上流にある既設の橋の倒壊や堤防の決壊を防ぎ、田畑や人家を災害から護るため、河口近くの河川本流上に津波遡上阻止の鋼鉄製水門を提供する。
【解決手段】 台風が過ぎ洪水が去れば、重層化された扉体4を元のように河川水面上部にクレーン3を使用してコンクリート製溝16上部より降し、常に設置した状態にすれば良い。従って不意に襲ってくる大地震による大津波も河川本流上に堅固な水門1があれば安心出来るし、慌てることも無いし、波浪による上流にある既設橋梁や人家、田畑などへの損害をも防ぐ事が出来る。
【選択図】 図2

Description

本発明は海から河川を遡上する津波、高波に対し、河川に架かっている河口近くの生活上必要な橋梁や人家、田畑などの被害を防ぐための津波、高波防禦用水門に関する。
従来より海岸に近い河川の支流から本流に出る地点には排水と逆流防止を兼ねて水路に水門が設置されているが、先頃のテレビ報道によると全国の約8割方の水門は錆び付き、その機能を失っているとの事である。現地に於いても水門の扉体を昇降するハンドルが台風時以外は使用されないため潤滑油切れのため錆びつき使用不能になっているのが現状である。又、海から河口の本流を遡上する津波に対しては防禦用水門が無いため、河川に架かるあらゆる種類の橋梁も危険に晒され、過去の大津波の来襲時には度々破壊され落橋しているのが実情である。これらの災害を防ぐためには津波、高波防禦用水門を小河川本流上に設置する必要性がある。
特開2000−45255号公報
天井川の多い我が国に於いては、台風時には海から河川本流を遡上する強風高潮波浪のため堤防の低い場所に於いては河川より低地にある人家や田畑は常に浸水の危険に曝されている。又、大地震の津波による橋梁落下の被害状況も過去より多数例示されている。これらの災害を防止するには、河口近くの本流に津波、高潮防禦用水門を構築してこの問題点を解決すべく本発明はなされたものである。
現在、河川に架かっている橋梁の海側に台風の高潮や津波の衝撃波にも耐え、然も津波の越波をも許さない程の高さのコンクリート製胸壁10を河川本流上に堅固に築き、胸壁10下部には開閉自在な鋼鉄製扉体4をH鋼8又はI鋼にて加工補強し、重層化した扉体4を設置する。加工補強されたるH鋼8又はI鋼の鋼板体は幾段にも重層化され、その扉体4下端部は満潮時水面上より少しだけ上部に設置されているので平常時には扉体4が潮水に浸かることは決して無い。河川上流部に大雨が降るとか、予想される台風襲来時には川の両岸堤防2に形成されたコンクリート製溝16に沿ってクレーン3にてコンクリート製溝16上部の枠鋼板12に引き上げられ、ボルト14上に順次置かれるため、扉体4が洪水の流れを妨げることは無い。台風が過ぎ洪水が去れば、重層化された扉体4を元のように河川水面上部にクレーン3を使用してコンクリート製溝16上部より扉体4を降し、常に設置した状態にすれば良い。従って不意に襲ってくる大地震による大津波も河川本流上に堅固な水門1があれば安心出来るし、慌てることも無いし、波浪による上流にある既設橋梁や人家、田畑などへの損害をも防ぐ事が出来る。更にこの水門1を設置するには現在の堤防天端高17を嵩上げし大津波の強烈なる波浪エネルギーにも耐えうる堤防天端高2に改修する必要がある。尚、クレーン3は油切れの無いように注意し、風雨により錆びないように保護し、常に点検すべきである。又、河川の川幅が狭ければクレーン3は1台でも良いし、自動車用クレーンを借用しても良い。
河川本流上に構築された水門は何段にも重層化された扉体が常に河川本流の水面上にあり、河川の満潮時に於いても扉体は海塩水に浸かることのないため、錆びることは少ない。河川上流部の豪雨による洪水、或いは予想しうる台風時以外は水面上に常に設置されているため、たとえ不意打ちの大津波が襲来したとしても河川上流部への波浪遡上を何時でも強固に阻止し得る長所を有している。又、両岸に現在ある堤防の天端を嵩上げし該水門の胸壁をも強固に構築し、津波の波圧エネルギーに対抗すれば上流部低地にある人家や田畑への災害をも防止することが可能である。
図1は漁船の航行しない河川上に津波用水門1が構築されている状態の平面図であるが平常時には流水量の少ない河川で満潮になっても低水位ではあるが台風時には豪雨による洪水と津波により相当な高水位になる事を示している。先ず、橋梁などに使用されるH鋼8や鋼材(以下省略)を加工し、数段以上重ね合わせ水門扉体4となし、津波の波圧エネルギーに対抗する為に河川本流水面上に設置する。この水門扉体4を構成するH鋼8は川の両岸に有る堤防2上に堤防2と一体化されたコンクリート製溝16に沿ってクレーン3(詳細省略)にて上下昇降さす様になっている。又、昇降に利用できるようにH鋼8に取っ手5が溶接されている。取っ手5にクレーン3のロープを掛けるために堤防2上より鉄梯子9を降りて人々が作業するための踊り場11が設置されている。尚、このコンクリート製踊り場11とコンクリート製胸壁10は一体化され川を遡上する津波に対して水門扉体4を越波し川の上流部への遡上を阻止するため非常に堅固に構築されている。又、水門扉体4との間隙も余り無いので上流部への波浪侵入も少ない。
図2は複数以上の水門扉体4があり、その下端部が川の平常水位の水面より少し上に設置されている状態を示している。扉体4下端部は潮水には浸かっていなくても海塩粒子のために錆びる恐れがあるために錆び止め処置を丁寧に施す必要がある。もし、満潮時になっても潮水が来ないほどの高位置に川床があれば、水門1を設置する場合、川の平常時の流水面より少し上に扉体4下端部が設置すれば良い。
図3は川の上流部に台風で大量の豪雨が降った場合、下流部に洪水が発生することが予想されるので予め水門扉体4をクレーン3にて引き上げ、水門1を開けた状態を示している。洪水が収まり、川の流量が平常水位に戻れば水門扉体4は再び図2の如く設置すれば良い。尚、水門扉体4下端部下面より多少の波浪侵入すれども少量なので上流部堤防を破壊するような事は無いと思われる。要するに水門扉体4は川の平常時の流水面より少し上に常に設置され、両岸コンクリート製堤防2並びに踊り場11とコンクリート製胸壁10などが堅固に構築されていれば不意に遡上する津波を防止対処することが出来る。
図4は図1のA―A線に於ける断面図であるが、堤防上2にあるクレーン3の下にあるコンクリート製溝16に複数以上の加工されたH鋼8或いはI鋼の水門扉体4が平常時の川流水面より少し上に設置されているが、洪水の場合には扉体4を上部に設置避難さした状態を破線にて示している。コンクリート製溝16上方部にある堤防2に固定された枠状鋼板12の丸穴13に鋼鉄製ボルト14を差込み、堤防2にあるクレーン3により引き上げられた複数以上の破線H鋼8の水門扉体4を鋼鉄製ボルト14に乗せている状態を示している。図5はコンクリート堤防2本体に鉛直に設備されたコンクリート製溝16の横に設置固定された枠状鋼板12の丸穴13に鋼鉄製ボルト14を差込んだ上部に下辺部より避難さした1個の水門扉体4を鋼鉄製ボルト14の上に乗せている状態を破線にて示した斜面図である。鋼鉄製ボルト14を差込む枠状鋼板製12の穴の大きさは鋼鉄製ボルト14が簡単に挿出入出来る太さにし、又、コンクリート製溝16に形成された破線丸穴はビニール製パイプ15をコンクリート製溝16の中に埋め込んであり、枠状鋼板製12の丸穴13と同じ大きさにして水平に設置されている。
図6は津波の波浪エネルギーに対し、波圧を受けるH鋼8の左右側面6を強固にするため適当な間隔を置いて補強鋼板7をH鋼8両内側に溶接し、其の左右両側面6を溶接している図である。図7は形成加工されたH鋼8が水門扉体4としての複数の内の一個として完成した状態の平面図である。扉体4の左右両端部近辺にある4個の取っ手5はクレーン3による扉体4の移動昇降を助けるためにある取っ手5であるから扉体4の重量を充分に支えられるように丁寧に溶接する必要がある。図8は扉体4の側面図である。
図9は図7の扉体4のB―B線に於ける断面図であるが斜線部分の上部にある一点鎖線は別の扉体4を重ね、設置しようとしている状態を示している。又、H鋼8の両側面6上部をH鋼8上面より上に伸ばしているのは重ねて置かれる別のH鋼8底面と接触する時、津波の強烈なる波浪エネルギーの回転運動による動揺を防止するためである。それ故、側面鋼板6下部より上部鋼板が枠の代わりになる様に幅をより少しだけ大きくし、上下側面鋼板6は変形一体化し強度を保つように形成加工されている。又、クレーンにより移動昇降作業を円滑化するためH鋼8両側面6に取っ手5が付けてある。
水門が設置される河川平面図である。 河川平常水位時に水面上に重層化された扉体が常時設置されたる状態を示す図である。 河川洪水時、扉体が上方部に避難設置された状態を示す図である。 図1に於けるA―A線の断面図である。 扉体を避難設置する場所の鋼鉄製枠並に鋼鉄製ボルトを差し込んだ状態を示す斜面図である。 加工されているH鋼又はI鋼(図略)扉体の斜面図である。 扉体の平面図である。 扉体の側面図である。 図7に於けるB―B線の断面図である。又、一点鎖線は別の扉体を置き、重層化し、水門扉体を構成しようとしている。
符号の説明
1 水門
2 堤防
3 クレーン
4 水門扉体
5 鋼鉄製取っ手
6 側面鋼板
7 強化鋼板
8 H鋼又はI鋼(図略)
9 鋼鉄製梯子
10 コンクリート製胸壁
11 コンクリート製踊り場
12 枠状鋼板
13 丸穴
14 鋼鉄製ボルト
15 ビニール管
16 コンクリート製溝
17 現在ある堤防の天端高

Claims (2)

  1. 小規模な河川河口部に設けられ、津波や台風高波が河川上流部に遡上する事を防止する津波、高波防禦用水門であって、津波、台風の波浪強圧力並びに越波に許さざる程の高さと強度を持つコンクリート製胸壁を有し、その下部には開閉自在な鋼鉄製扉体を設けたることを特徴とする津波、高波防禦用水門。
  2. 該コンクリート製胸壁下部に設置されたる開閉自在な鋼鉄製扉体はH鋼又はI鋼を加工補強し、重層化した扉体であり、堤体に設けられた鉛直な溝の中をクレーンにより昇降することを特徴とする請求項1に記載の津波、高波防禦用水門。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108677884A (zh) * 2018-06-21 2018-10-19 中国华电科工集团有限公司 用于导流隧洞异常过流应急处理的钢叠梁门及其安装方案

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