JP2006327762A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 名刺・カード等の小サイズ紙を搬送可能なUターンパスの装置で、A4等の大サイズ紙の連送タイミングを早くし、スループットを向上する記録装置の提供。
【解決手段】 用紙サイズが一定サイズ以上の場合には、小サイズ搬送用のローラ対を離間させて、はやめに次ページの給紙を行えるように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は記録装置に関し、特に、媒体格納部から媒体を1枚づつ分離して給紙する給紙手段を有するシリアル型記録装置に関するものである。
近年のシリアル型プリンタ、特にインクジェットプリンタでは、多ノズル化や、インクジェットヘッドのインク吐出周波数アップにともない、印字中のスピードの向上は著しい。
しかしながら、印字スループットは印字時間だけでなく、記録部に媒体を搬送するまでの給紙・搬送時間や排紙時間も関係する。印字時間の短縮にともない、これら給紙・排紙に要する時間がスループットに大きく影響する状況になっている。
このなかで、給紙・搬送時間の短縮に関しては、以下の3手段があり得る。
1)給紙スピードの向上
2)搬送路の短縮
3)ページ間距離の短縮
1)に関しては、媒体を1枚だけピックアップして給紙する必要があるため、過剰に給紙スピードを大きくすると、給紙ローラと媒体が滑って不送になったり、複数枚の媒体を一度に送るいわゆる重送が発生しやすくなる危険性がある。また、給紙ローラの耐久寿命も短くなってしまう。
第2に、インクジェット記録装置においては、写真印刷用の光沢紙は、インク受容層を設けた表面が普通紙に比較してキズに弱く、高スピードで給紙すると、印字面が給紙部で傷ついてしまう危険性が増す。
第3に、高スピードで動作させるには大型のモータが必要になり、装置サイズが大きくなり、装置コストも高くなってしまう。
これらの理由により、給紙スピードを大きくすることには限界が生じる。
2)に関しては給紙ローラや搬送ローラの配置や、媒体通過センサの配置等である限度以下に設定することは現実的でない。
また、媒体の前面からの補給による操作性の良さや媒体を水平面にセットすることによる媒体の保存性の良さを特徴とするいわゆるUターンパスでは、Uターン部の半径をある限度以下に小さくすると、厚紙の搬送抵抗が大きくなりすぎ、搬送できなくなってしまうので、一般にUターン部の半径を25mm以上に設定しており、搬送路の長さがある程度長くなるのはやむを得ない。
3)に関しては、特に搬送路の長さが長くなるUターンパスの装置で有効な措置である。1枚目を排紙後、2枚目を給紙するのではなく、印字中に次ページを先に給紙し、1ページ目の後端と2ページ目の先端をなるべく近づける。2ページ目は搬送路の途中で待機しており、1ページ目が排紙されるとほぼ同時に記録部まで搬送されることになる。従って、実質的な搬送距離は短縮され、スループットを大幅に向上することができる。
このように、次ページを先に給紙して、待機させるために、従来では記録部の媒体搬送ローラ(以下、LFローラ)直前に設けられ、媒体のレジ取りループ量等を管理する媒体通過センサとは別に、搬送路途中に2つ目の媒体通過センサを設けている。
一方、これら記録装置で記録可能な被記録媒体のサイズも多様化の傾向にあり、最小では名刺やカードサイズ、最大でA4やレターサイズに記録できる記録装置も存在する。
特開2004−142313号公報
しかしながら、上述の従来例では以下の問題があった。
給紙手段により給紙された媒体を記録部まで搬送するための搬送手段として、一般にローラ対を用いるが、名刺サイズ等の小サイズ紙を記録部まで搬送するためには、小サイズ紙の長さより短い間隔で搬送方向にローラ対を配置する必要がある。
記録部には被記録媒体を正確に間歇送りするための送紙ローラとピンチローラが存在する構成が一般的であるが、この送紙ローラとピンチローラのニップまで被記録媒体を送るためにも、最下流側のローラ対と送紙ローラの間隔を最小サイズ紙の長さより短く設定する必要がある。
前記送紙ローラと搬送ローラ対の両方に被記録媒体が狭持されている間は、両方のローラで同期して間歇送りを行いながら記録を行うことになる。被記録媒体の後端が最下流の搬送ローラ対を抜けた後は、前記送紙ローラのみで間歇送りを行う。
従って、A4等の大サイズ紙においても、名刺サイズ等の小サイズ紙を送るために設けた最下流の搬送ローラ対を後端が抜けるまでは同期して間歇送りする必要がある。この間、次ページの給紙、搬送のための動作が行えないことになってしまい、前記したようなページ間距離の短縮に大幅な制限が加わってしまう。
このように、名刺等の小サイズ紙に対応するための搬送ローラ対の構成では、A4等の大きいサイズのスループットが大幅に低下してしまう問題があった。
本発明は、以上の点に着目して成されたもので、名刺・カード等の小サイズ紙を搬送可能なUターンパスの装置で、A4等の大サイズ紙の連送タイミングを早くし、スループットを向上する記録装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本出願にかかる発明においては、第1に、複数枚の被記録媒体を格納する媒体格納部と、前記媒体格納部から媒体を1枚づつ分離して給紙する給紙手段と、被記録媒体を間歇送りしながら記録を行う記録部と、前記給紙手段により給紙された媒体を記録部まで搬送するための搬送手段を有するシリアル型記録装置において、前記搬送手段は搬送方向に複数設けられた相互に圧接する搬送ローラ対よりなり、前記複数の搬送ローラ対のうち少なくとも1つを離間する手段と、被記録媒体のサイズに応じて、前記搬送ローラ対の圧接・離間を制御する制御手段を設けたので、媒体サイズに応じて送紙ローラと搬送ローラ対の両方に被記録媒体が狭持されている時間を最短にでき、前記送紙ローラのみで間歇送りを行うタイミングを早め、ひいては次ページの給紙スタートタイミングを早めることができる。
第2に、複数枚の被記録媒体を格納する媒体格納部と、前記媒体格納部から媒体を1枚づつ分離して給紙する給紙手段と、被記録媒体を間歇送りしながら記録を行う記録部と、前記給紙手段により給紙された媒体を記録部まで搬送するための搬送手段を有するシリアル型記録装置において、前記搬送手段は搬送方向に複数設けられた相互に圧接する搬送ローラ対よりなり、前記複数の搬送ローラ対のうち少なくとも1つを離間する手段と、被記録媒体の搬送方向の長さを検出する検出手段と、前記検出値に応じて前記搬送ローラ対の圧接・離間を制御する制御手段とを設けたので、検出値に応じて送紙ローラと搬送ローラ対の両方に被記録媒体が狭持されている時間を最短にでき、前記送紙ローラのみで間歇送りを行うタイミングを早め、ひいては次ページの給紙スタートタイミングを早めることができる。
第3に、異なるサイズの被記録媒体を格納する複数の媒体格納部と、前記各々の媒体格納部から媒体を1枚づつ分離して給紙する給紙手段と、被記録媒体を間歇送りしながら記録を行う記録部と、前記給紙手段により給紙された媒体を記録部まで搬送するための搬送手段を有するシリアル型記録装置において、前記搬送手段は搬送方向に複数設けられた相互に圧接する搬送ローラ対よりなり、前記搬送ローラ対を離間する手段と、前記複数の媒体格納部のうちの、給紙する格納部に応じて前記搬送ローラ対の圧接・離間を制御する制御手段を設けたので、各媒体格納部に応じて、送紙ローラと搬送ローラ対の両方に被記録媒体が狭持されている時間を最短にでき、前記送紙ローラのみで間歇送りを行うタイミングを早め、ひいては次ページの給紙スタートタイミングを早めることができる。
本発明によれば、複数枚の被記録媒体を格納する媒体格納部と、前記媒体格納部から媒体を1枚づつ分離して給紙する給紙手段と、被記録媒体を間歇送りしながら記録を行う記録部と、前記給紙手段により給紙された媒体を記録部まで搬送するための搬送手段を有するシリアル型記録装置において、前記搬送手段は搬送方向に複数設けられた相互に圧接する搬送ローラ対よりなり、前記複数の搬送ローラ対のうち少なくとも1つを離間する手段と、被記録媒体のサイズに応じて前記搬送ローラ対の圧接・離間を制御する制御手段を設けたので、カードのような小さな被記録媒体からA4サイズ等の大きな媒体サイズまで幅広く搬送・記録できるとともに、小さな媒体を搬送可能にすることから生じる連送給紙タイミングの遅れを小さくし、駆動モータを大型化することなしに、スループットを向上したシリアル型記録装置を実現できる。
以下本発明を実施するための最良の形態を、実施例により詳しく説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態を図1〜図14に沿って説明する。
図1は本発明の第1の実施形態における記録装置の斜視図、図2は図1より外装を取り除いた斜視図、図3は図2の用紙パス断面図で、Uターン中間ローラ(3)114(後述)がUターンピンチローラー115に圧接した状態を表す。図5は図3のUターン部拡大図、図6は、図5の状態からUターン中間ローラ(3)114が移動し、Uターンピンチローラー115から離間した状態を表している。
図1において、1は記録装置本体であり、2は本体に挿入される給紙カセットである。3は排紙した記録用紙を積載する排紙トレイであり、引き出された状態を示す。4は排紙ドアであり、上辺を中心に回転するので、ハガキ等の小型紙は、このドアを開けて取り出すことができる。ドアはバネにより閉まる位置に付勢されている。5は不図示の各種操作キー、各種表示LEDを配した表示パネルである。6は紙ジャム時に開けてジャム処理するためのアクセスカバー、7は同じく背面でジャムが発生したときにオープンできるリアカバーである。
図2、図3、図5を用いて、記録装置本体の内部機構に関して説明する。
本発明の記録装置は、Uターン給紙・搬送部8、送紙部9、キャリッジ部10、排紙部11、キャッピング部12、記録ヘッド13、電気基板14、電源15、ベース・シャーシ部16、カセット部17から構成されている。そこで、これらを項目に分けて概略を順次述べていく。
(A)Uターン給紙・搬送部とカセット部
装置前面に設けられたカセット17に不図示の被記録媒体が収納される。図4は、カセット17を表す斜視図である。図4を用いてカセット内部に関し説明する。
この記録用紙を分離給紙する為に、記録用紙を積載し、給紙ローラと当接させる圧板103がカセットオケ100に設けられている。記録用紙を正しい位置に位置規制するために、移動可能なサイドガイド101および後端ガイド102がカセットオケ100内に設けられる。
図3、図5、図6を使用して、給紙機構に関し説明する。
記録用紙を給紙する給紙ローラ104、記録紙を分離する分離ローラ105、記録紙を積載位置に戻す為の戻しレバー106、圧板103への加圧・制御手段(不図示)、等が本体のUTベース107に取り付けられる構成となっている。
給紙ローラ104は断面円弧の棒状をしている。用紙基準よりに1つの分離ローラーゴムが設けられており、これによってシート材を給紙する。給紙ローラ104への駆動は、Uターン給紙・搬送部8に設けられた不図示のUターンモーターから駆動伝達ギア等によって伝達される。Uターンモーターと同軸上にはモータ回転角を検出する150lpiのピッチでマーキングを形成した不図示のコードホイールが設けられており、それを読み取る不図示のエンコーダセンサが、コードホイールに隣接する位置に取り付けられている。
圧板103はカセットオケ100に設けた回転軸を中心に回転可能で、UTベース107に設けられた、不図示の圧板バネなどからなる加圧・制御手段により給紙ローラ104に付勢される。給紙ローラ104と対向する圧板103の部位には、積載最終近くの記録紙の重送を防止する人工皮等の摩擦係数の大きい材質からなる不図示の分離シートが設けられている。圧板103は不図示の圧板カムによって、給紙ローラ104に、当接、離間できるように構成されている。
さらに、UTベース107には、記録紙を一枚ずつ分離するための分離ローラ105を取り付けた分離ローラーホルダー108がUTベース107に設けられた回転軸を中心に回転可能で、不図示の分離ローラーバネにより給紙ローラ104に付勢される。分離ローラ105は、不図示のクラッチバネが取り付けられ、所定以上の負荷がかかると、分離ローラ105が取り付けられた部分が、回転できる構成になっている。分離ローラ105は分離ローラーリリースシャフト109と不図示のコントロールカムによって、給紙ローラ104に、当接、離間できるように構成されている。これらの圧板103、戻しレバー106、分離ローラ105の位置は不図示のUTセンサーによって検知されている。
また、記録紙を積載位置に戻す為の戻しレバー106は、回転可能にUTベース107に取り付けられ、解除方向に不図示の戻しレバーバネで付勢されている。戻しレバー106を戻す時は、前記不図示のコントロールカムによって回転するように構成されている。118は、UターンPEセンサレバーであり、不図示のバネで図5の位置に付勢されている。レバーを媒体が通過すると、レバーが変位し、不図示の光学センサで通過を検出できる。
通常の待機状態では、圧板103は不図示の圧板カムでリリースされ、分離ローラ105は前記不図示のコントロールカムでリリースされ、戻しレバー106は記録紙を戻し、積載時に記録紙が奥に入らないように、積載口を塞ぐような積載位置に設けられている。この状態から、給紙が始まると、モータ駆動によって、まず、分離ローラ105が給紙ローラ104に当接する。そして、戻しレバー106がリリースされ、圧板103が給紙ローラ104に当接する。この状態で、記録紙の給紙が開始される。記録紙は所定枚数のみが給紙ローラ104、分離ローラ105から構成されるニップ部に送られる。送られた記録紙はこのニップ部で分離され、最上位の記録紙のみが搬送される。
分離・搬送された記録紙が後述のUターン中間ローラ(1)110、Uターンピンチローラー111まで到達すると、圧板103は圧板カムによって、分離ローラ105はコントロールカムによって、リリースされる。戻しレバー106はコントロールカムによって、積載位置に戻る。この時、給紙ローラ104と分離ローラ105から構成されるニップ部に到達していた記録紙を積載位置まで戻すことができる。
給紙部分より下流側には、給紙・搬送されたシート材を搬送する為の、Uターン中間ローラ(1)110、Uターン中間ローラ(2)112、Uターン中間ローラ(3)114の3本の搬送ローラが構成されている。これらは、金属軸の芯金の4〜6箇所にゴム硬度40〜80°のEPDMを取り付けたものである。このゴム部に対応した位置に、記録紙を挟持するための、Uターンピンチローラー111、113、115が不図示のばね軸に取り付けられ、Uターン中間ローラ(1)110、Uターン中間ローラ(2)112、Uターン中間ローラ(3)114に付勢している。また、搬送パスを形成する為に、内側を形成するインナーガイド116、外側を形成するアウターガイド117が構成されている。3本の中間ローラは、上述の給紙ローラ104を駆動するUターンモーターで駆動される。従って、上述の不図示のコードホイールと不図示のエンコーダセンサにより回転量が管理可能である。
Uターン中間ローラ(3)114とUターンピンチローラー115のニップ部と、後述する搬送ローラ201とピンチローラ203のニップ部までの距離は80mmであり、86mm長のカードサイズや91mm長の名刺も搬送可能な構成となっている。また、Uターン中間ローラ(2)112とUターンピンチローラー113のニップ部と、搬送ローラ201とピンチローラ203のニップ部までの距離は122mmであり、127mm長のL版用紙以上の大きさの媒体はUターン中間ローラ(3)114がなくても物理的に搬送可能である。同様に、Uターン中間ローラ(1)110からの距離は175mmとなっている。
Uターン中間ローラ(1)110、Uターン中間ローラ(2)112は両端を不図示の軸受けを介してUTベース107に支持されている。Uターン中間ローラ(3)114は以下に説明する構成により、揺動可能となっており、離間時にはインナーガイド116の内側まで退避する。
図7、図8はUターン中間ローラ(3)114の支持構造を示す斜視図であり、説明のため不要な部品は省略してある。図7は右側面付近、図8は左側面付近を表す。
図7において、119は電磁ソレノイドであり、不図示のケーブルを介して電気信号を与えられると、ソレノイドのプランジャ120が電磁力で引きつけられる。このプランジャ120には切り換え伝達軸121が固定される。この切り換え伝達軸121は後述するように反対側左側面まで延びている。切り換え伝達軸121の右端125は切り換えレバーR123の長穴部に勘合している。切り換えレバーR123は回転中心軸122に勘合し、回転中心軸122を軸に回転可能である。切り換えレバーR123のL字状の他端には長穴が設けられ、Uターン中間ローラ(3)114の右端部が挿入される。切り換えレバーR123にはバネ掛け部129が設けられ、UTベース107から突出したバネ掛け軸128との間に切り換えバネ127が掛けられている。切り換えバネ127により付勢された切り換えレバーR123は不図示のUTベース107に設けたストッパにより、図7の位置で停止している。
図7の状態からソレノイド119に通電すると、切り換えバネ127の荷重に抗って切り換えレバーR123が時計方向に回転する。切り換えレバーR123の回転とともにUターン中間ローラ(3)114が下方に変位し、図6のようにUターンピンチローラ115から離間する。
図8において、130は、Uターン中間ローラ(3)114と同軸上に固定されたローラギアである。ローラギア130はアイドルギア132と係合する。アイドルギア132はUTベース107から突出した軸134に軸支される。131は切り換えレバーLであり、上述の切り換えレバーR123と類似の機能を有する。切り換えレバーL131はアイドルギア132回転軸である軸134に軸支され回転可能である。Uターン中間ローラ(3)114の端部は切り換えレバーL131に軸支され回転する。
上述のソレノイド119の通電による駆動力は、切り換え伝達軸121を介して切り換えレバーL131に伝わり、切り換えレバーL131が切り換えレバーR123と同方向に回転する。これにより、排紙ローラ114は左右から駆動力を受けて離間動作を行う。135の切り換えバネの機能は図7における切り換えバネ127と全く同様なので説明を省略する。
Uターン給紙・搬送部から、記録紙が以下の送紙部まで送られる。
(B)送紙部
図2と、送紙部分断面図9を用いて説明する。
送紙部9は不図示の板金を介してベース200に固定される。送紙部9は記録紙を搬送する搬送ローラ201を有している。搬送ローラ201は金属軸の表面にセラミックの微小粒をコーティングした構成であり、両端の金属部分を軸受け202で受け、前記不図示の板金に取り付けられている。
搬送ローラ201には従動する複数のピンチローラ203が当接して設けられている。ピンチローラ203はピンチローラーホルダ204に保持され、不図示のピンチローラーバネで付勢することで、ピンチローラ203が搬送ローラ201に圧接し、記録紙の搬送力を生み出している。この時、ピンチローラーホルダ204の回転軸がシャーシ205の軸受けに取り付けられ、そこを中心に回転する。また、ピンチローラーホルダ204には記録紙の先端、後端検出を不図示のPEセンサーに伝えるPEセンサーレバー206が設けられている。プラテン207はベース200に取り付けられ、位置決めされる。
上記構成において、送紙部9に送られた記録紙はピンチローラーホルダ204に案内されて、搬送ローラ201とピンチローラ203とのローラ対に送られる。この時、PEセンサーレバー206まで搬送されてきた記録紙の先端を検知して、これにより記録紙の印字位置を求めている。また、記録紙は搬送モータ208によりローラ対201、203が回転することでプラテン207上を搬送される。プラテン207上には、搬送基準面になるリブが形成されており、記録ヘッド13とのギャップを管理しているのと、後述の排紙部と合わせて、記録紙の波打を制御することで、記録紙の浮き上がりが大きくならないように構成されている。
搬送ローラ201への駆動は、DCモーターからなる搬送モータ208の回転力をタイミングベルト209で搬送ローラ201の軸上に設けたプーリー210に伝達している。また、搬送ローラ201の軸上には、搬送ローラ201による搬送量を検出する為の150〜300lpiのピッチでマーキングを形成したコードホイール211が設けられており、それを読み取る不図示のエンコーダセンサが、不図示の板金のコードホイールに隣接する位置に取り付けられている。
続いて、図2と、送紙部分断面図9を用いて排紙部に関し説明する。
(C)排紙部
排紙部11は、排紙ローラ212、排紙ローラ212に所定圧で当設、従動して回転可能な如く構成された拍車213、搬送ローラの駆動を排紙ローラ212に伝達する為のアイドルギア214、排紙ローラギア215等から構成されている。
排紙ローラ212はプラテン207に取り付けられている。排紙ローラ212は金属軸に、複数のゴム部216を設けている。搬送ローラ201からの駆動がアイドラギア214を介し、排紙ローラ212に伝達されることによって駆動される。
拍車213はSUSの薄板で周囲に凸形状を複数設けたものを樹脂部と一体成型され、拍車ホルダー217に取り付けられている。コイルバネを棒状に設けた不図示の拍車バネによって、拍車213は拍車ホルダー217への取り付けと、排紙ローラ212への押圧を行っている。拍車は前記排紙ローラ212のゴム部に対応する位置に設けられ、主に記録紙の搬送力を生み出す役割のものと、前記排紙ローラーゴム部216が無い位置に設け、主に記録紙が印字される時の浮き上がりを抑える役割のもの218がある。拍車ホルダー217の上側には金属製拍車ベース219があり、拍車ホルダーの爪部が引っ掛かることにより一体化する。拍車ベース219はプラテン207にビス止め固定される。
以上の構成によって、ヘッド13で画像形成された記録紙は、前記排紙ローラ212と拍車213とのニップに挟まれ、搬送されて排紙トレイ3に排出される。排紙トレイ3は、装置内部に収納できる構成になっている。使用時は、引き出して使用する。排紙トレイ3は先端に向けて高さが上がり、排出されたのちの記録紙の積載性向上、印字面の擦れ防止を可能としている。
(D)キャリッジ部および記録ヘッド
図10(a)、10(b)は記録ヘッド単体の斜視図である。
図10に示すように記録ヘッド13には、キャリッジ10に対するX方向位置決め基準面300x、Y方向位置決め基準面300y、Z方向位置決め基準面300zが、記録ヘッド13の下部に設けられている。この位置決め基準面は記録ヘッド下面に設けられたノズル列301を挟んで対称にもう一組設けられている。302は指掛かり部、303はヘッド固定部、304は傾き規制面である。
次に記録ヘッド13のキャリッジ10に対する位置決め動作の説明を行う。図11はキャリッジ10の斜視図を示す。
305と306は記録ヘッド13をセットするポケットであり、ブラックインクのみが搭載されたブラック記録ヘッドと、イエロー、マゼンタ、シアンの3色が搭載されたカラー記録ヘッドが搭載される。あるいは、ブラック記録ヘッドの代わりに、フォトインク(ライトブラック、ライトマゼンタ、ライトシアン)を搭載したフォト記録ヘッドを搭載してもよい。307は記録ヘッドをX方向に片寄せするスラストスプリングである。キャリッジ10の下方にはキャリッジのX方向位置決め基準面308x、Y方向位置決め基準面309y、Z方向位置決め基準面310zが設けられている。前記スラストスプリング307をキャリッジの両側の壁に配置しているので、X方向の基準面308xは中央の壁311側のみに設けられている。
図12はキャリッジ10に記録ヘッド13が装着されたところを示す断面図である。
同図に示すように、記録ヘッド13がキャリッジ10に装着された状態では、3方向の位置決め基準面同士が当接している。またヘッドセットバネ312の力により記録ヘッド保持部材313がヘッド固定部303を押圧しているため、位置決め基準面がプリント途中で浮いてずれることは無い。また記録ヘッド保持部材313の力を受ける傾き規制面314と記録ヘッド13の傾き規制面314が当接する事により、記録ヘッド13が傾くことも無い。この状態で記録ヘッド13の電気接点317はキャリッジの接点端子部318に接触し、電気的導通を得る。後述するメイン基板からヘッドに対し、キャリッジFFC319、キャリッジ基板320を介して電気信号が与えられる。
キャリッジ10にはスライド軸受け部315が一体に設けられ、X方向に延在するガイドレール316上を滑ってスキャン可能である。このとき、キャリッジ10上側はシャーシ205でガイドされる。
(E)キャッピング部
キャッピング部に関し、図13を用いて概略を説明する。図13はキャッピング部だけを示した斜視図である。
図において、400はブラックヘッド用キャップゴムであり、401はカラーヘッド用キャップゴムである。両キャップゴム内には、インク吸収体402、403が挿入されている。これらキャップゴムと吸収体はキャップスライダ404に固定される。キャップスライダ404は不図示の4本のピンが側面から突出し、キャップガイド405のスライド溝408(4箇所)に勘合している。キャップガイド405はベース200に固定される。
キャリッジ10がキャップスライダ404に近づき、押圧部407を押すと、キャップスライダ404はX方向に移動しつつ、スライド溝408の形状に沿って、Z方向に上昇し、キャリッジ10に搭載したヘッド13のノズル列301の面にキャップゴムが当接する。この状態ではノズル口が外環境から遮断され、ノズル内のインクの乾燥を防止できる。このキャップ状態からキャリッジが反対方向に移動すると、キャップスライダ404は途中まで停止したままとなる。
キャップスライダ404にはワイパホルダ409を介してワイパ410が固定されているので、キャリッジの移動とともに、ヘッド13のノズル面がワイパ410によってワイピングされる。キャリッジがワイパトリガアーム411と接触すると、アームが倒れて、キャップスライダ404は移動可能となり、スライドしつつZ方向に下降する。このとき、ワイパ410も一緒に下降する。
以上のように、ヘッドの乾燥防止およびワイピングによるクリーニングを行う。
(F)電気基板、電源
電気基板、電源に関し、図2を使用して説明する。
図2において、14はメイン基板であり、メイン基板シャーシ500の上に不図示のビスで固定される。メイン基板シャーシ500はベース200に同じくビス固定される。メイン基板14には、キャリッジFFC319や、被記録媒体種類検出センサユニット118からの不図示のFFC、その他、電源ライン、表示パネル5(図1)からのケーブルが接続される。
15は電源であり、ベース200に対し、底側から挿入して、不図示の係止爪で固定される。
以上の構成により実現される、本発明の記録動作に関し、図14のフローチャートを用いて説明する。
STEP(以下、S)1で、記録信号がホスト等から入力される。S2で、ホスト等から入力されたユーザ指定媒体がL版以上の大きさかどうか判断する。L版以上の大きさでない(カードあるいは名刺サイズである)と判断すれば、S4でUターンモータが駆動され、圧板が上昇し、給紙ローラで媒体が1枚ピックアップされる。L版以上の大きさであれば、ソレノイドに通電して、Uターン中間ローラ(3)をピンチローラから離間してからS4に移行する。
S4において、給紙ローラは1回転でメカニカルに停止し、Uターン中間ローラ(1)〜(3)が回転して、媒体を搬送する。S5で、UターンPEセンサレバーを媒体先端が通過したかどうか検出し、通過していなければ、UターンPEサンサレバーを切るはずの距離+20mm搬送したところで、中間ローラは停止し、S6で示したように、用紙なしエラーとなる。
媒体がある場合には、そのまま継続して、PEセンサレバーで先端検知を切るはずの距離+10mmまで搬送する(S7)。
S8で、PEセンサーレバーで先端検知したあと、S10で、レバーから搬送ローラまでの距離+3mm相当分だけ、記録紙を搬送する。このとき、余分に3mm分搬送するため、記録紙はループを作り、搬送ローラとピンチローラのニップ線に、紙のコシにより記録紙先端がならい、記録紙の斜行を防止する、いわゆるレジ取りが行われる。PEセンサーレバーで先端検知されなかった場合には、上述のようにPEセンサレバーで先端検知を切るはずの距離+10mmまで搬送して停止し、S9でジャムエラー表示をする。
S11で、Uターンモータが20msec停止した後、S12で、搬送ローラとUターン中間ローラを同時にほぼ同速で駆動する。コードホイールの回転をエンコーダセンサで読み取って、媒体先端が所定の記録開始位置まで到達したら、一旦搬送ローラ、中間ローラを停止する。S13で、キャリッジと搬送ローラ、Uターン中間ローラを駆動しながら、印字動作を行う。S14で、次ページがなければ、S15で印字終了かどうか判断し、まだ終了しないなら、印字を継続し、終了ならS16で排紙を行い、S17で、搬送ローラとUターンモータを停止する。
S14で、次ページ印字があれば、S18で媒体がL版以上の大きさかどうか判断する。L版以上であれば、S19で、媒体後端が中間ローラ(2)を抜けたかどうか判断する。PEセンサによって先端は検知済みで、レジ取りを行ったあとの搬送ローラの回転量はエンコーダセンサで積算可能であり、ホストからの入力値によって媒体のサイズ(長さ)がわかっているため、後端が中間ローラ(2)を抜けたかどうかは判断可能である。抜けた場合にはS20で、Uターンモータを停止する。この後、搬送ローラのみで1ページ目の印字動作を継続する。
数msecの停止後、S21で、再度、Uターンモータを駆動し、S4と同様に2ページ目の給紙動作を行う。S22で、UターンPEセンサレバーを媒体先端が通過したかどうか検出し、通過していなければ、UターンPEサンサレバーを切るはずの距離+20mm搬送したところで、中間ローラは停止し、S26で示したように、用紙なしエラーとなる。通過していれば、S23で、媒体先端が中間ローラ(2)に到達する距離+10mmまで搬送して停止し、待機する。S24で、1ページ目の排紙が完了し、搬送モータが停止したら、S25でUターンモータを再度駆動し、S8に戻り以下同様の動作をする。
S18でL版以上ではないと判断した場合には、S27で、媒体後端が中間ローラ(3)を抜けたかどうか判断する。PEセンサによって先端は検知済みで、レジ取りを行ったあとの搬送ローラの回転量はエンコーダセンサで積算可能であり、ホストからの入力値によって媒体のサイズ(長さ)がわかっているため、後端が中間ローラ(3)を抜けたかどうかは判断可能である。抜けた場合にはS28で、Uターンモータを停止する。この後、搬送ローラのみで1ページ目の印字動作を継続する。
数msecの停止後、S29で、再度、Uターンモータを駆動し、S4と同様に2ページ目の給紙動作を行う。S30で、UターンPEセンサレバーを媒体先端が通過したかどうか検出し、通過していなければ、UターンPEサンサレバーを切るはずの距離+20mm搬送したところで、中間ローラは停止し、S33で示したように、用紙なしエラーとなる。通過していれば、S31で、媒体先端が中間ローラ(3)に到達する距離+10mmまで搬送して停止し、待機する。S32で、1ページ目の排紙が完了し、搬送モータが停止したら、S25でUターンモータを再度駆動し、S8に戻り以下同様の動作をする。
なお、ソレノイドに通電して中間ローラ(3)を離間している場合、印字が終了して2分の間、記録信号が入力されなければ、通電オフし、再度中間ローラ(3)を圧接する。
本実施例においては、ソレノイドを使用して中間ローラの離間を行っているが、搬送ローラ対の圧接・離間をする手段はこれに限らず、例えば、Uターンモータの逆転で駆動切り換えを行い、中間ローラの離間をする方式等でもよい。この場合、モータ正転で中間ローラは搬送方向に回転し、L版以上のサイズの媒体では、後端が中間ローラ(2)を抜けた時点でモータを逆転し、中間ローラ(3)の離間をする。ソレノイドを用いた場合に比較すると、離間するタイミングに制限があり、また、切り換え機構が複雑になるが、効果は同じである。さらに、厚紙を搬送する際に、最も搬送力が必要な期間は、先端が搬送ローラに到達するまでである。その意味では、後端が中間ローラ(2)を抜ける時点までは、中間ローラ(3)も搬送しているので、搬送効率は良い。
また、第1実施例では、中間ローラ3つのうち、最下流の中間ローラ(3)のみ、圧接・離間を行ったが、中間ローラ(2)、中間ローラ(3)の両方を媒体サイズに合わせて離間できるようにしてもよい。
上述したように、Uターン中間ローラ(1)110とUターンピンチローラー111のニップ部と、搬送ローラ201とピンチローラ203のニップ部までの距離は175mmなので、297mm長のA4媒体や、A5、B5等は中間ローラ(2)、中間ローラ(3)がなくても搬送可能である。
従って、これら媒体の記録時には両方を離間し、L版やはがきの場合は、中間ローラ(3)のみ離間する構成にする。
A4等の媒体に関しては、より早いタイミングで次ページを給紙できるため、例えば、先端付近にしか画像がなく、すぐに排紙に移行するような場合でも、ページ間の間隔を縮小でき、スループットが向上する効果がある。
(第2の実施形態)
第1の実施形態の場合、ユーザ指定の被記録媒体サイズに応じて、Uターンローラの圧接・離間を切り換えた。
しかしながら、UターンPEセンサを用いて、被記録媒体の長さを検出し、検出値に応じて、Uターンローラの圧接・離間を切り換える構成でも、第1実施例と同様の効果を得られる。
装置構成としては、第1実施例と同じで、制御手段のみ異なるので、第2実施例の動作フローチャートを表す図15を用いて、動作に関し、説明する。
図15において、STEP(以下、S)1で、記録信号がホスト等から入力される。S2で、Uターンモータが駆動され、圧板が上昇し、給紙ローラで媒体が1枚ピックアップされる。給紙ローラは1回転でメカニカルに停止し、Uターン中間ローラ(1)〜(3)が回転して、媒体を搬送する。S3で、UターンPEセンサレバーを媒体先端が通過したかどうか検出し、通過していなければ、UターンPEサンサレバーを切るはずの距離+20mm搬送したところで、中間ローラは停止し、S4で示したように、用紙なしエラーとなる。
媒体がある場合には、そのまま継続して、PEセンサレバーで先端検知を切るはずの距離+10mmまで搬送する(S5)。
S6で、PEセンサーレバーで先端検知したあと、S8で、UターンPEセンサレバーを媒体後端が通過したかどうか検出する。後端がレバーを切っていれば、S3での先端検出タイミングとS8の後端検出タイミングから、媒体長さを算出する(S9)。切っていなければ、PEセンサーレバーからUターンPEセンサレバーまでの距離140mmよりも媒体長が長いと判断して、次に移行する。S10で、レバーから搬送ローラまでの距離+3mm相当分だけ、記録紙を搬送する。このとき、余分に3mm分搬送するため、記録紙はループを作り、搬送ローラとピンチローラのニップ線に、紙のコシにより記録紙先端がならい、記録紙の斜行を防止する、いわゆるレジ取りが行われる。PEセンサーレバーで先端検知されなかった場合には、上述のようにPEセンサレバーで先端検知を切るはずの距離+10mmまで搬送して停止し、S7でジャムエラー表示をする。
S11で、Uターンモータが20msec停止した後、S12で、搬送ローラとUターン中間ローラを同時にほぼ同速で駆動する。コードホイールの回転をエンコーダセンサで読み取って、媒体先端が所定の記録開始位置まで到達したら、一旦搬送ローラ、中間ローラを停止する。S13で、キャリッジと搬送ローラ、Uターン中間ローラを駆動しながら、印字動作を行う。S14で、次ページがなければ、S15で印字終了かどうか判断し、まだ終了しないなら、印字を継続し、終了ならS16で排紙を行い、S17で、搬送ローラとUターンモータを停止する。
S14で、次ページ印字があれば、S18で媒体長さが100mm以上かどうか判定する。名刺長さ公称値91mmに長さ算出誤差分や媒体長さばらつき等を考慮しても、100mmを超えることはなく、L版の長さは127mmなので、Uターン中間ローラ(3)が搬送に必要かどうか判断可能である。100mm以上なら、S19で、ソレノイドに通電して、Uターン中間ローラ(3)を退避させる。S20で、媒体後端が中間ローラ(2)を抜けたかどうか判断する。PEセンサによって先端は検知済みで、レジ取りを行ったあとの搬送ローラの回転量はエンコーダセンサで積算可能であり、UターンPEセンサレバーの検出により媒体のサイズ(長さ)がわかるため、後端が中間ローラ(2)を抜けたかどうかは判断可能である。抜けた場合にはS21で、Uターンモータを停止する。この後、搬送ローラのみで1ページ目の印字動作を継続する。
数msecの停止後、S22で、再度、Uターンモータを駆動し、S2と同様に2ページ目の給紙動作を行う。S23で、UターンPEセンサレバーを媒体先端が通過したかどうか検出し、通過していなければ、UターンPEサンサレバーを切るはずの距離+20mm搬送したところで、中間ローラは停止し、S27で示したように、用紙なしエラーとなる。通過していれば、S24で、媒体先端が中間ローラ(2)に到達する距離+10mmまで搬送して停止し、待機する。S25で、1ページ目の排紙が完了し、搬送モータが停止したら、S26でUターンモータを再度駆動し、S6に戻り以下同様の動作をする。
S18で100mm以上ではないと判断した場合には、S28で、媒体後端が中間ローラ(3)を抜けたかどうか判断する。PEセンサによって先端は検知済みで、レジ取りを行ったあとの搬送ローラの回転量はエンコーダセンサで積算可能であり、UターンPEセンサレバーの検出により媒体のサイズ(長さ)がわかるため、後端が中間ローラ(3)を抜けたかどうかは判断可能である。抜けた場合にはS29で、Uターンモータを停止する。この後、搬送ローラのみで1ページ目の印字動作を継続する。
数msecの停止後、S30で、再度、Uターンモータを駆動し、S2と同様に2ページ目の給紙動作を行う。S31で、UターンPEセンサレバーを媒体先端が通過したかどうか検出し、通過していなければ、UターンPEサンサレバーを切るはずの距離+20mm搬送したところで、中間ローラは停止し、S34で示したように、用紙なしエラーとなる。通過していれば、S32で、媒体先端が中間ローラ(3)に到達する距離+10mmまで搬送して停止し、待機する。S33で、1ページ目の排紙が完了し、搬送モータが停止したら、S26でUターンモータを再度駆動し、S6に戻り以下同様の動作をする。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、被記録媒体のサイズによって媒体格納部が異なる場合の例である。
カセット部以外は実施形態1と同じ構成なので、カセット部だけに関し説明する。
図16は給紙カセットの斜視図である。
500はA4紙などの大きいサイズの媒体を積載するための主カセットで、給紙方向(矢印A)に積載した媒体501を搬送するために、給紙ローラに圧接する圧板502が配置されている。503は主カセットの上面に配置されたカバーで、主カセット500に設けられた溝504にはめ込まれ、支軸505を中心に回動自在になっている。また、506はカバーに内蔵された副カセットで、主カセットに積載される用紙501より小サイズの用紙、例えばカードや名刺サイズ等の用紙507を積載する。用紙の補充はこの状態で行い、補充された用紙507はエンドガイド508とサイドガイド509によって整列される。
カバー503は主カセット500に対しほぼ垂直まで回動した時に、主カセット500から離脱できるようになっている。この状態で主カセット500への用紙501の補充を行うことができる。補充された用紙は不図示の主カセット用エンドガイドとサイドガイドによって整列される。
図17に給紙カセットのカバーを透過して内部を見えるようにした平面図を示し、図18に断面図を示す。
カバー503を閉じた時には不図示の爪で主カセットの用紙積載面に平行に固定される。カバー503には副カセット506が内蔵され、カバーに設けられた不図示の2本のガイド溝に副カセットのガイドピン511とガイド軸512が勘合して、用紙の給紙方向に水平に往復移動可能に支持されている。ここではさらに副カセット506がこじれないように、副カセットに回転自在に支持されたガイド軸512の両端が前記不図示のガイド溝と勘合すると共に軸の両端に同位相に回転する位相ギア513がカバーの天井に設けられたギアラック510に噛みあっている。
507は副カセットに積載される媒体で、514は用紙のサイド位置の基準となる給紙ガイドである。薄い部材(板金等)で構成され副カセット506に固定されている。用紙は基準側に対してサイドガイド509とエンドガイド508で片寄せられている。給紙ガイドの天板は用紙の反りを防止すために用紙を覆うように左右が繋がっている。ただし、小サイズの用紙(ここではカードサイズ)を積載し易いように、より基準側は広く開口している。また、先端はストップレバー515によって先端が揃えられている。ストップレバー515は上下方向に可動で副カセット506からの給紙時には用紙の給紙面から退避するようにバネで可動に浮いている。また、ストップレバー515に覆い被さるように配置しカバーに回転自在に支持されたシャッター516によって、カバーの姿勢が変化しても副カセット内の用紙507が飛び出さないようになっている。
副カセット506の側面にはギアラック517が設けられていて、カバーの内側に回転中心を有する連結ギア518と噛合っている。連結ギア518は給紙カセットがプリンタ本体に装着されると、本体に設けられた伝達ギア519と係合する。伝達ギア519は本体の不図示の駆動源から駆動を受け副カセット506を自動で往復移動させることができる。
520は連結ギア114と係合、非係合可能なストッパである。給紙カセット装着時には連結ギアから離間し連結ギアが回転可能になるが、給紙カセット取り出したときには連結ギアと係合して連結ギアが回転しないようになっている。つまり不慮に副カセットが移動しないようにしている。
521は副カセットの待機位置を検出するための副カセット検出レバーで、副カセットのガイド軸512に当接可能に配置されている。副カセットの位置が移動するとガイド軸から外れて副カセット検出レバー521は回動し、検出部522の高さが変わるようになっている。本体側に取り付けてある不図示の検出レバーを介したホームポジションセンサで、副カセットの有無を検出し、副カセット506のホームポジションを制御する。
以上の構成により、副カセット506は給紙方向に往復移動する。副カセット506が給紙方向下流側に移動したときには、カバーに設けられた不図示の2本のガイド溝から副カセットのガイドピン511が抜け、ガイド軸512のみが勘合するので、副カセット506はガイド軸512を中心に回動できるようになる。
副カセット506が給紙ローラの下まで移動した状態で圧板502の給紙動作を行うと、主カセット500の圧板が上昇移動し、副カセット506が軸を中心に回動して先端側が大きく上昇し、給紙ローラに押し付けられることになる。この時、副カセット506のストップレバー515は本体の不図示の穴に先端が差し込まれているために押し上げられることなく元の高さの位置にあるので、用紙の給紙側の壁が無くなる。よって副カセットに積載された媒体は主カセット500の媒体と同様に給紙される。
副カセットが移動すると、副カセット検出レバー521が副カセットのガイド軸512から外れて回動し、本体側のホームポジションセンサがOFFになる。
従って、ホームポジションセンサのON・OFFにより、副カセット506の位置を特定し、主カセット500からの記録か、副カセット506からの記録かを判別することができる。
以下は、実施形態1と同様に主カセットからの記録の場合は、ソレノイドに通電してUターン中間ローラ(3)を離間し、副カセット506からの記録の場合には圧接するよう制御する。
本第3の実施形態においては、自動で副カセットを移動したが、これに限ることなく、手動で移動し、位置を検出するセンサのみがある構成でも構わない。
また、本実施形態では、主カセットにはL版以上の長さの媒体、副カセットにはカード・名刺サイズをセットできる構成で、給紙ローラ等の給紙部は共通であったが、これに限ることなく、例えば、J字状のパスと給紙ローラを持つASFユニットと、Uターン状のパスと別の給紙ローラを備えたカセット給紙ユニットを有する記録装置など、複数の媒体格納部を備える装置であって、それぞれの格納部にセットする媒体の割り当てを決めることが可能な装置ならば、すべて本発明に含まれる。
本発明の第1の実施形態における記録装置の斜視図 本発明の第1の実施形態における図1より外装を取り除いた斜視図 本発明の第1の実施形態における用紙パス断面図 本発明の第1の実施形態におけるカセットを表す斜視図 本発明の第1の実施形態における図3のUターン部拡大図 本発明の第1の実施形態における図5の状態からUターン中間ローラ(3)114が移動し、Uターンピンチローラー115から離間した状態を表す図 本発明の第1の実施形態におけるUターン中間ローラ(3)の支持構造を示す右側面付近の斜視図 本発明の第1の実施形態におけるUターン中間ローラ(3)の支持構造を示す左側面付近の斜視図 本発明の第1の実施形態における送紙部分断面図 本発明の第1の実施形態における記録ヘッド単体の斜視図 本発明の第1の実施形態におけるキャリッジの斜視図 本発明の第1の実施形態におけるキャリッジに記録ヘッドヘッドが装着されたところを示す断面図 本発明の第1の実施形態におけるキャッピング部だけを示した斜視図 本発明の第1の実施形態における動作フローチャート 本発明の第2の実施形態における動作フローチャート 本発明の第3の実施形態における給紙カセットの斜視図 本発明の第3の実施形態における給紙カセットのカバーを透過して内部を見えるようにした平面図 本発明の第3の実施形態における給紙カセットの断面図
符号の説明
1 記録装置
2 給紙カセット
3 排紙トレイ
8 Uターン給紙・搬送部
9 送紙部
10 キャリッジ部
11 排紙部
12 キャッピング部
13 記録ヘッド
14 電気基板
15 電源
16 ベース・シャーシ部
17 カセット
100 カセットオケ
104 給紙ローラ
105 分離ローラ
107 UTベース
110 Uターン中間ローラ(1)
111 Uターンピンチローラー
112 Uターン中間ローラ(2)
113 Uターンピンチローラー
114 Uターン中間ローラ(3)
115 Uターンピンチローラー
118 UターンPEセンサレバー
119 電磁ソレノイド
120 プランジャ
121 切り換え伝達軸
122 回転中心軸
123 切り換えレバーR
127 切り換えバネ
130 ローラギア
131 切り換えレバーL
200 ベース
201 搬送ローラ
206 PEセンサーレバー
207 プラテン
208 搬送モータ
211 コードホイール
212 排紙ローラ
213 拍車
219 拍車ベース
300 X〜Z方向位置決め基準面
301 ノズル列
318 接点端子部
400 ブラックヘッド用キャップゴム
401 カラーヘッド用キャップゴム
404 キャップスライダ
405 キャップガイド
410 ワイパ
500 主カセット
501 媒体
503 カバー
506 副カセット
507 媒体
515 ストップレバー
519 伝達ギア
521 副カセット検出レバー

Claims (3)

  1. 複数枚の被記録媒体を格納する媒体格納部と、前記媒体格納部から媒体を1枚づつ分離して給紙する給紙手段と、被記録媒体を間歇送りしながら記録を行う記録部と、前記給紙手段により給紙された媒体を記録部まで搬送するための搬送手段を有するシリアル型記録装置において、前記搬送手段は搬送方向に複数設けられた相互に圧接する搬送ローラ対よりなり、前記複数の搬送ローラ対のうち少なくとも1つを離間する手段と、被記録媒体のサイズに応じて前記搬送ローラ対の圧接・離間を制御する制御手段を設けたことを特徴とする記録装置。
  2. 複数枚の被記録媒体を格納する媒体格納部と、前記媒体格納部から媒体を1枚づつ分離して給紙する給紙手段と、被記録媒体を間歇送りしながら記録を行う記録部と、前記給紙手段により給紙された媒体を記録部まで搬送するための搬送手段を有するシリアル型記録装置において、前記搬送手段は搬送方向に複数設けられた相互に圧接する搬送ローラ対よりなり、前記複数の搬送ローラ対のうち少なくとも1つを離間する手段と、被記録媒体の搬送方向の長さを検出する検出手段と、前記検出値に応じて前記搬送ローラ対の圧接・離間を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする記録装置。
  3. 異なるサイズの被記録媒体を格納する複数の媒体格納部と、前記各々の媒体格納部から媒体を1枚づつ分離して給紙する給紙手段と、被記録媒体を間歇送りしながら記録を行う記録部と、前記給紙手段により給紙された媒体を記録部まで搬送するための搬送手段を有するシリアル型記録装置において、前記搬送手段は搬送方向に複数設けられた相互に圧接する搬送ローラ対よりなり、前記搬送ローラ対を離間する手段と、前記複数の媒体格納部のうちの、給紙する格納部に応じて前記搬送ローラ対の圧接・離間を制御する制御手段を設けたことを特徴とする記録装置。
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