JP2006326285A - 超音波診断装置、計測結果表示装置および計測結果表示装置の制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数項目の計測に基づく胎児の状況の全体像を容易に把握することができる超音波診断装置、計測結果表示装置および計測結果表示装置の制御プログラムを提供する。
【解決手段】 超音波の送受信によって得られた母体の画像に基づいて、母体内の胎児に対する複数項目の計測を行う超音波診断装置において、この複数項目の計測結果とこの複数項目それぞれに関する標準値との相対関係を示すグラフを作成する手段と、このグラフを表示する手段とを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】 超音波の送受信によって得られた母体の画像に基づいて、母体内の胎児に対する複数項目の計測を行う超音波診断装置において、この複数項目の計測結果とこの複数項目それぞれに関する標準値との相対関係を示すグラフを作成する手段と、このグラフを表示する手段とを備える。
【選択図】 図2
Description
本発明は、母体内の胎児に対する複数項目の計測結果の表示を行うための超音波診断装置、計測結果表示装置および計測結果表示装置の制御プログラムに関する。
超音波診断装置による胎児計測は、母体に超音波プローブを当てて超音波診断画像を収集し、この超音波診断画像上に表示された胎児に対して、超音波診断装置に装備されている計測機能を利用することによって、胎児の発育の指標となる種々の項目について計測を行っている。この胎児計測は、ほぼ定期的に複数回実施され、各回毎に得られた計測結果(計測値)は、産科患者データベース内の当該患者(母体)のレポートエリアに過去の計測結果とともに記録される。そして、今回の計測結果は、発育曲線表示機能を利用して、妊娠週数を横軸とし測定値を縦軸とし、平均値や正常範囲の表示されているトレンドグラフ上にプロットされる(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、胎児計測項目としては、一例を挙げると、AA:腹部断面積、AC:躯幹周囲長、APAD: 腹部前後径、BPD:児頭大横径、CRL:胎児頭腎長、EFW:推定体重、FL:大腿骨長、FTA:躯幹横断面積、GS:胎嚢径、HA:児頭断面積、HC:児頭周囲長、OFD:児頭前後径、TAD:腹部横径、などがある。
発育状態に問題のある胎児(ハイリスク胎児)に対しては、さらに下記に示すようなその他の項目についても計測が行われることになる。CER:小脳、Clavicle:鎖骨長、Fibula:腓骨、Foot:児足長、Humerus:上腕骨、Kidney:腎臓長、Radius:橈骨、THD:胸郭径、Tibia:脛骨、Ulna:尺骨。
従って、上記のトレンドグラフは、計測項目毎に作成されることになる。なお、トレンドグラフに表示される計測項目に対する平均値や正常範囲は、信頼できるオーサーによって公表された標準値に独自に設定されたり、または、我国での標準値(JSUM)として一般的に知られているものに設定されたりする。
図7は、従来の超音波診断装置のモニタに表示された計測結果を例示したものである。ここでは、4種の計測結果が示されており、左上は児頭大横径(BPD)の計測結果を、我国での標準値(JSUM)を採用したトレンドグラフ上に表示したものである。また右上は、児頭周囲長(HC)の計測結果を、オーサーとしてHadlock氏の標準値を採用したトレンドグラフ上に表示したものが示されている。そして左下は、躯幹周囲長(AC)の計測結果を、我国での標準値(JSUM)を採用したトレンドグラフ上に表示したものであり、同様に、右下は、大腿骨長(FL)の計測結果を、我国での標準値(JSUM)を採用したトレンドグラフ上に表示したものである。
なお、4種のグラフにはそれぞれ3本のトレンドグラフが表示されているが、このうち中央が平均値を示し、その平均値に対する上限値と下限値とによって正常とみなされる標準範囲を示している。
特開平9−251364号公報
ところで、ユーザー(医師)が胎児の発育状況を評価しようとする場合、計測項目毎に表示させたトレンドグラフ上に計測値をプロットし、夫々の計測項目毎のグラフを観察することによって、総合的な判断をしなければならない。しかしながら、超音波診断装置における表示スペースの問題や見易さの観点から、一度に4項目程度のグラフしか表示できないので、多数の計測項目について状況を確認するためには、何度か表示画面を切替えて別の計測結果のグラフを表示させながら順次観察する必要があった。そして、図5からも明らかなように、計測項目毎に計測値のスケールが異なることもあり、ユーザーにとっては判断がし難く負担が大きいものであった。
また、ハイリスク胎児かどうかの判断に当っては、各計測項目間のバランスの把握が重要となる。例えば、ある項目が標準範囲を越えて大きい値を示している場合、全体的に発育が良いためにその計測項目の値が大きいのか、それともその計測項目だけが大きいのかによって、ハイリスク胎児かどうかの判断が分かれることにもなる。しかしながら、従来の計測項目毎のトレンドグラフ上に計測値をプロットする方法では、多数の測定項目を一度に見ることができないので、総合的な判断がし難いという問題があった。
本発明は、このような問題を解決することを目的としてなされたものであり、複数項目の計測に基づく胎児の状況の全体像を容易に把握することができる超音波診断装置、計測結果表示装置および計測結果表示装置の制御プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る超音波診断装置は、超音波の送受信によって得られた母体の画像に基づいて、前記母体内の胎児に対する複数項目の計測を行う超音波診断装置において、前記複数項目の計測結果と、前記複数項目のそれぞれに関する標準値との相対関係を示すグラフを生成するグラフ作成手段と、前記グラフを表示するモニタと、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る計測結果表示装置は、母体内の胎児に対する複数項目の計測結果の解析を行う計測結果表示装置において、前記複数項目の計測結果と、前記複数項目のそれぞれに関する標準値との相対関係を示すグラフを作成するグラフ作成手段と、前記グラフを表示するモニタとを含むことを特徴とする。
さらに、本発明に係る計測結果表示装置の制御プログラムは、母体内の胎児に対する複数項目の計測結果の解析を行う計測結果表示装置に、母体内の胎児に対して複数項目の計測を行うステップと、前記複数項目の計測結果と、前記複数項目それぞれに関する標準値との相対関係を示すグラフを作成するステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば複数項目の計測に基づく胎児の状況の全体像を容易に把握することができる超音波診断装置、計測結果表示装置および計測結果表示装置の制御プログラムを提供することができる。
以下、本発明に係る超音波診断装置および超音波診断装置に備えられたコンピュータで利用されるプログラムの実施例について、図1ないし図6を参照して詳細に説明する。
(実施例1)
図1は、本発明に係る超音波診断装置の実施例1の概略的な構成を示したブロック図である。この超音波診断装置は、超音波プローブ1、送受信制御部(T/R部)3、信号処理部5、デジタルスキャンコンバータ部(DSC部)7、モニタ9、ホストシステム11、リムーバブルディスクドライブ13、ハードディスクドライブ(HDD)15、パネルサブシステム17、胎児計測機能部19を備えている。
図1は、本発明に係る超音波診断装置の実施例1の概略的な構成を示したブロック図である。この超音波診断装置は、超音波プローブ1、送受信制御部(T/R部)3、信号処理部5、デジタルスキャンコンバータ部(DSC部)7、モニタ9、ホストシステム11、リムーバブルディスクドライブ13、ハードディスクドライブ(HDD)15、パネルサブシステム17、胎児計測機能部19を備えている。
T/R部3によって制御される超音波プローブ1は、図示しない母体に対して超音波を送波するとともに、その母体からの反射波を受波してT/R部3へ送出する。またT/R部3は、その受波信号を信号処理部5へ供給し、信号処理部5は供給された受波信号に基づいて、母体および胎児を表す例えばBモードの超音波画像を生成する。ここで生成されたBモードの超音波画像は、DSC7によってTVフォーマットのビデオ信号に変換された後、モニタ9に表示される。
パネルサブシステム17はホストシステム11との間で、ユーザー(医師)からの種々の指示入力を処理するものであって、タッチコマンドスクリーン(TCS)21、キーボード(KB)23、マウス25、トラックボール27に接続されている。
また、胎児計測機能部19は胎児計測部29、過去計測結果表示部31、今回計測結果表示部33、グラフ作成処理部35から構成されている。この胎児計測機能部19には、胎児の計測結果を保存するための項目計測結果保存部37が接続されており、項目計測結果保存部37は、今回計測結果保存部39および過去計測結果保存部41を備えている。なお、胎児計測機能部19は、病院情報システム(HIS)が備える産科患者データベース43に対してアクセス可能となっている。
次に、上記のように構成された本実施例に係る超音波診断装置における胎児計測の流れを、図2に示したフローチャートを参照しながら説明する。
胎児計測を開始するにあたり、先ず患者IDを入力する(ステップ1)。患者IDは母体を識別するためのものであり、その情報は産科患者データベース43に格納される。次にユーザーがその患者(母体)に超音波プローブ1を当てて胎児の画像をモニタ9に表示させる(ステップ2)。胎児の画像が得られたら次にユーザーは胎児計測の実行を指示する(ステップ3)。具体的には、TCS21に表示されている胎児計測開始スイッチを押す。よって、この指示がパネルサブシステム17を介してホストシステム11へ伝達され、ホストシステム11は予めプログラムされた手順に従って、胎児計測機能部19内の胎児計測部29による所定項目の計測処理を、順次実行させる(ステップ4)。この計測結果は、項目計測結果保存部37内の今回計測結果保存部39に保存される(ステップ5)。
次に、ステップ6として、所望の全ての項目についての計測が終了したかどうかの判定がなされ、全ての計測が終了していればステップ7へ進み、未計測の項目が残っていればステップ4へ戻って計測を続けることになる。全ての計測が終了していれば、ステップ7において計測結果がモニタ9に一覧表示される。すなわち、項目計測結果保存部37の今回計測結果保存部39に保存された、今回計測された各計測項目の結果を読み出してモニタ9に表示する。
ここでは、計測結果としてのデータが羅列されるだけなので、計測結果の評価がし難い。そこでユーザーは、計測結果の評価がし易くなるように、ステップ8として、グラフ作成処理部35へレーダーチャートの作成を指示する。この場合も、例えばTCS21に表示されているレーダーチャートの作成開始スイッチを押すことにより、この指示がパネルサブシステム17を介してホストシステム11へ伝達され、ホストシステム11は予めプログラムされた手順に従って、グラフ作成処理部35にグラフ作成指示画面を表示させ、グラフ作成処理部35はこの画面によって指定された内容に基づきレーダーチャートを作成する。
図3は、モニタ9に表示されたグラフ作成指示画面100と、その指示に基づき作成されたレーダーチャート110の一例を示したものである。
すなわち、ステップ8としてレーダーチャートの作成が指示されると、モニタ9の画面の上部に、胎児A(Fetus A)についてのレーダーチャートにできる計測項目とそのチェックボックス101とが一覧表示される。従ってユーザーは、マウス25などを用いて表示したい項目にチェックを入れる。図3では、ユーザーによってBPD、HC、AC、FL、EFWの5項目が指定された様子が示されている。
この指定結果は、ホストシステム11を介して胎児計測機能部19内のグラフ作成処理部35へ伝達され、グラフ作成処理部35で作成されたレーダーチャートが、モニタ9に表示される(ステップ9)。なおこのとき、各計測項目についてレーダーチャートの軸をパーセント(%)スケールとし、各軸の真中(50%)が当該妊娠週数(GA)104における平均値になるように設定される。ただし軸の目盛としては、パーセント目盛の他に計測値目盛も表示できるようにしている。また、(%)スケールの表示を行わずとも、各軸の真中に平均値であることを示す「AVG」などの印を付してもよい。
また、各計測項目についての平均値や上限値および下限値の標準値については、一般的によく知られた標準値(日本においてはJSUM)があるものの、ユーザーが経験的な統計データに基づいて独自に設定していることも多く、種々のオーサーによる数値も公表されていて、どの標準値を採用するかはユーザーによって異なる。よって、レーダーチャートの各軸には、計測項目名111が表示されるとともに、その右横に平均値として採用された標準値112が表示されるようになっている。そして、この標準値112は、必要に応じてプルダウンで所望のものに変更できるようになっている。
なお、レーダーチャート110に表示する計測項目ごとの標準値として、例えば日本においてよく知られた標準値であるJSUMをデフォルトとして表示するように設定してあるが、所望の標準値に変更されたときには、選択された標準値に対応する平均値、上限値、下限値に軸のスケールを自動的に変更し、計測値のプロット位置も変更される。図3に示すレーダーチャート110には、平均値としてHC(児頭周囲長)のみをオーサー「Hadlock」による標準値を採用し、他は日本においてよく知られた標準値(JSUM)が採用された様子が示されている。
本実施例では、どの標準値を採用するかは、各計測項目毎に設定できるものとしているがこれに限らない。表示される全ての計測項目に対して一括にどの標準値を採用するかを設定しうるプルダウンメニューを設けるなどしてもよい。
また、上限値と下限値にはさまれた範囲113を着色したり網かけすることによって目立つように表示したり、平均値114、上限値115および下限値116をそれぞれ数値で表示し、上述の範囲113の近傍に配置している。そして、当該胎児Aの実計測値はレーダーチャートの軸上に丸印117で表示してある。なお、図3において、計測項目名111、標準値112、範囲113、平均値114、上限値115、下限値116と丸印117の説明はEFWの軸についてのみ番号を付している。他の項目もそれぞれ同様であるので、EFWの軸以外の付番を省略している。
さらに本実施例では、過去の計測結果もレーダーチャートとして表示することができる。すなわち、図3に示されているように、グラフ作成指示画面には、「Prev」ボタン102と「Next」ボタン103とが設けられている。従って、「Prev」ボタン102をマウス25などで1回クリックすると、これにより過去計測結果保存部41から前回(例えば4週間前)の検査の結果を読み出し、グラフ作成処理部35において、現在のレーダーチャートに表示しているものと同じ条件でレーダーチャートを作成してモニタ9に表示する。そして、「Next」ボタン103をクリックすることによって元に戻すことができる。
なお、前回の検査結果のレーダーチャートを表示した後で、さらにもう1回「Prev」ボタン102をクリックすると、さらにその前の検査結果に基づくレーダーチャートを表示することになる。なお、産科日付情報の妊娠週数(GA)104は、「Prev」ボタン102、「Next」ボタン103の操作に応じて、検査を実施した日の妊娠週数を表示するように変更されることは言うまでもない。また、過去の計測結果をレーダーチャートとして表示する機能を応用して、異なった妊娠週数のレーダーチャートをいくつか作成して1画面に表示させることができる。このようにすれば、発育経過をより慎重に観察することができる。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2として、複数胎児の計測結果をレーダーチャートとして表示する場合について説明する。なお、複数胎児の計測の仕方については、種々の技術が提案されているので、それらの技術に基づき複数胎児の計測が胎児計測機能部19によってなされ、その計測結果が項目計測結果保存部37に保存されているものとして、以下実施例におけるレーダーチャートの表示についてのみ説明するものとする。
次に、本発明の実施例2として、複数胎児の計測結果をレーダーチャートとして表示する場合について説明する。なお、複数胎児の計測の仕方については、種々の技術が提案されているので、それらの技術に基づき複数胎児の計測が胎児計測機能部19によってなされ、その計測結果が項目計測結果保存部37に保存されているものとして、以下実施例におけるレーダーチャートの表示についてのみ説明するものとする。
図4は、実施例2として、複数胎児の計測におけるモニタ9に表示されたグラフ作成指示画面と、その指示に基づき作成されたレーダーチャートを示したものである。すなわち、図2を参照して説明した胎児計測の動作において、ステップ8としてグラフ作成処理部35へレーダーチャートの作成が指示されると、モニタ9の画面に、図4の上部に示すようなグラフ作成指示画面が表示される。
なお、グラフ作成指示画面としては、図3では単数胎児を対象としていたので、胎児A(Fetus A)のみしか表示されていなかったが、図4では、例えば4胎児までの表示が可能なように、胎児A(Fetus A)ないし胎児D(FetusD)と夫々を選択できるようにチェックボックス105が設けられているとともに、レーダーチャートに表示したときの識別マーク106が表示されている。そして、レーダーチャート110にできる計測項目とそのチェックボックス101とが一覧表示されること、および「Next」ボタン102や「Prev」103ボタンなどが表示されるのは図3の場合と同様であるので同一の番号を付し、説明は省略する。
ここで、胎児A(Fetus A)と胎児B(FetusB)を選択して、そのレーダーチャートの作成が指示され、レーダーチャートとして表示する項目として、BPD、HC、AC、FL、EFWの5項目が指定されているものとする。よってレーダーチャートの軸上に丸印117で胎児Aの実計測値が表示されるとともに、同じ軸上に四角印118によって胎児Bの実計測値が表示される。これによって、胎児Aと胎児Bの発育状況を容易に比較して確認することができる。なお、その他の表示に関する事項は図3の場合と同様なのでその説明は省略する。
(実施例3)
次に、本発明の実施例3として、胎児の計測結果をレーダーチャートではなく、棒グラフとして表示する場合について説明する。なお、胎児の計測の仕方については、実施例1と同じであるので省略し、胎児の計測が胎児計測機能部19によってなされ、その計測結果が項目計測結果保存部37に保存されているものとして、以下本実施例における棒グラフの表示についてのみ説明するものとする。
次に、本発明の実施例3として、胎児の計測結果をレーダーチャートではなく、棒グラフとして表示する場合について説明する。なお、胎児の計測の仕方については、実施例1と同じであるので省略し、胎児の計測が胎児計測機能部19によってなされ、その計測結果が項目計測結果保存部37に保存されているものとして、以下本実施例における棒グラフの表示についてのみ説明するものとする。
図5は、本実施例の胎児の計測におけるモニタ9に表示された棒グラフを示したものである。図2を参照して説明した胎児計測の動作は、本実施例においては、ステップ8としてグラフ作成部へ棒グラフの作成が指示され、モニタ9の画面に、グラフ作成指示画面が表示される。グラフ作成指示画面は、実施例1で説明したグラフ作成指示画面と同様でよいので、ここでは説明を省略する。
グラフ作成処理部32は、グラフ作成指示画面に基づく指示により、例えば図5に示されるようなFetusAについてのBPD、HC、AC、FL、EFWに対応した棒グラフを作成する。このグラフでは、縦軸の真中に位置する点線が各項目の平均値を示す点線131であり、真中の点線の上下に位置する点線が各計測値の上限値を示す点線132と下限値を示す点線133である。それぞれの計測項目において、棒グラフのスケールは平均値、上限値、下限値によってノーマライズされ、実計測値と当該計測項目の平均値、上限値、下限値との相対関係を表す棒グラフが表示されることとなる。
図5の場合では、平均値などの標準値の選択は、全ての計測項目で一括して行うよう1つのプルダウンメニュー134が表示される。しかし、本実施例はこれに限られるものではなく、実施例1と同様に各計測項目毎に標準値を選択できるとしてもよい。また、図5では単数の胎児を対象とし、プルダウンメニュー135によって胎児の選択を行うものとしているが、本実施例はこれに限られるものではなく、実施例2で説明したような手順によって複数胎児に対してのグラフが作成されてもよい。
さらに本実施例は棒グラフを例として説明したがこれに限られない。折れ線グラフや散布図、その他周知の図示方法によって様々に応用可能であることはいうまでもない。また、ユーザーの好みによって、どのような図示方法を用いるかを選択可能である構成であってもよい。この場合、実施例1で説明したようなレーダーチャートも選択可能とすることが好ましい。
(実施例4)
次に、本発明の実施例4として、胎児の計測結果を時系列な要素を含む折れ線グラフ棒として表示する場合について説明する。なお、胎児の計測の仕方については、実施例1と同じであるので省略し、胎児の計測が胎児計測機能部19によってなされ、その計測結果が項目計測結果保存部37に保存されているものとして、以下本実施例における折れ線グラフの表示についてのみ説明するものとする。
次に、本発明の実施例4として、胎児の計測結果を時系列な要素を含む折れ線グラフ棒として表示する場合について説明する。なお、胎児の計測の仕方については、実施例1と同じであるので省略し、胎児の計測が胎児計測機能部19によってなされ、その計測結果が項目計測結果保存部37に保存されているものとして、以下本実施例における折れ線グラフの表示についてのみ説明するものとする。
図6は、本実施例の胎児の計測におけるモニタ9に表示された折れ線グラフを示したものである。図2を参照して説明した胎児計測の動作は、本実施例においては、ステップ8としてグラフ作成部へグラフの作成が指示され、モニタ9の画面に、グラフ作成指示画面が表示される。グラフ作成指示画面は実施例1で説明したグラフ作成指示画面とほぼ同様でよいが、本実施例においては時系列的な範囲を指定するための表示が必要となる。ここでは例えば、妊娠何月目から何月目についてグラフ作成するかを選択、又は入力するための画像が表示されるものとする。グラフ作成処理部は、グラフ作成指示画面を用いた指示に基づき、過去計測結果保存部39又は今回計測結果保存部41から計測結果を読み出し、これをもとに折れ線グラフを作成する。その他については実施例1で説明したグラフ作成指示画面と同様でよいので、ここでは説明を省略する。
グラフ作成処理部は、例えば図6に示されるようなBPD、HC、ACに対応した折れ線グラフを作成する。このグラフでは、縦軸は図5の場合と同様に真中に位置する点線が各項目の平均値を示す点線141であり、真中の点線の上下に位置する点線が各計測値の上限値を示す点線142と下限値を示す点線143を示す。それぞれの計測項目において、棒グラフのスケールは平均値、上限値、下限値によってノーマライズされ、実計測値と当該計測項目の平均値、上限値、下限値との相対関係に応じた位置にそれぞれの計測項目に対応する図形が表示される。ここでは四角がBPD、丸がHC、三角がACに対応している。
折れ線グラフの横軸は妊娠月数を示す。図5の場合では、妊娠5ヶ月から妊娠7ヶ月までを1ヶ月区切りで表示している。それぞれの妊娠月数に対応する位置に各計測項目を示す図形が表示される。さらに、同一の計測項目を表す図形が直線で結ばれて折れ線グラフとなる。
図6の場合では、平均値などの標準値の選択は、全ての計測項目で一括して行うよう1つのプルダウンメニュー144が表示される。しかし、本実施例これに限られるものではなく、実施例1と同様に各計測項目毎に標準値を選択できるとしてもよい。また、図6では単数の胎児を対象とし、プルダウンメニュー145によって胎児の選択を行うものとしているが、本実施例はこれに限られるものではなく、実施例2で説明したような手順によって複数胎児に対してのグラフが作成されてもよい。 さらに本実施例は折れ線グラフを例として説明したがこれに限られない。棒グラフや散布図、その他周知の図示方法によって様々に応用可能であることはいうまでもない。
以上詳述したような実施例によれば、複数の胎児計測項目についての計測結果を表示するので、各計測結果に基づく胎児の発育状況の全体像を容易に把握することができ、胎児の発育状況のバランス評価を極めて容易に実施することができる。よって、操作性の向上と検査のスループットの向上を図ることができる。
さらに、レーダーチャートやグラフを標準値に基づいたパーセントスケールとすることにより、計測値のスケールの違いを意識することなく全体的な評価が可能となり、ユーザーの負担を軽減でき、ハイリスク診断もし易くなり、ハイリスク診断の漏れも防止することができる。
また、図4において、胎児BのBPDが平均値よりも大きく外れていることを、ユーザーがリスク大であると判断したようなときに、そのことについて注意を喚起するために、符号50を付して示してあるように、レーダーチャート画面上に、適宜の文字や線、マークなどを記入するようにしても良い。これは、パネルサブシステム17にそのような機能をもたせることによって実現することができる。
1 超音波プローブ
3 送受信制御部(T/R部)
5 信号処理部
7 デジタルスキャンコンバータ部(DSC部)
9 モニタ
11 ホストシステム
17 パネルサブシステム
19 胎児発育計測機能部
29 胎児発育計測部
31 過去計測結果表示部
33 今回計測結果表示部
35 レーダーチャート作成処理部
37 項目計測結果保存部
39 今回計測結果保存部
41 過去計測結果保存部
3 送受信制御部(T/R部)
5 信号処理部
7 デジタルスキャンコンバータ部(DSC部)
9 モニタ
11 ホストシステム
17 パネルサブシステム
19 胎児発育計測機能部
29 胎児発育計測部
31 過去計測結果表示部
33 今回計測結果表示部
35 レーダーチャート作成処理部
37 項目計測結果保存部
39 今回計測結果保存部
41 過去計測結果保存部
Claims (16)
- 超音波の送受信によって得られた母体の画像に基づいて、前記母体内の胎児に対する複数項目の計測を行う超音波診断装置において、
前記複数項目の計測結果と、前記複数項目のそれぞれに関する標準値との相対関係を示すグラフを生成するグラフ作成手段と、
前記グラフを表示するモニタと、
を含むことを特徴とする超音波診断装置。 - 前記標準値は、計測結果の平均値、または一般的に知られている標準値であることを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
- 前記標準値は、計測結果を用いた診断のための上限値又は下限値であることを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
- オペレーターが装置に対して入力を行うための入力手段を更に備え、
前記グラフ作成手段は、前記入力手段への入力によって選択された複数項目の計測についてグラフを作成することを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。 - オペレーターが装置に対して入力を行うための入力手段と、
複数の時点での計測結果を保存する計測結果保存を更に備え、
前記グラフ作成手段は、前記入力手段への入力によって選択された時点の計測についてグラフを作成することを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。 - オペレーターが装置に対して入力を行うための入力手段を更に備え、
前記前記グラフ作成手段は、前記入力手段への入力によって各項目毎に選択された前記標準値との相対関係を示すグラフを作成することを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。 - 前記グラフ作成手段は、複数胎児についての計測結果を重ねて示すグラフを生成することを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
- 前記グラフ作成手段は、前記グラフとしてレーダーチャートを生成することを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
- 前記グラフ作成手段は、
前記レーダーチャートの各軸に対して前記項目を割り当て、前記各軸のスケールを、前記各軸それぞれに割り当てられた項目に関する前記標準値との相対関係を示すスケールとすることを特徴とする請求項8に記載の超音波診断装置。 - 前記グラフ作成手段は、
前記レーダーチャートの各軸をパーセントスケールとするとともに、前記各軸の中心を前記各軸それぞれに割り当てられた項目の計測結果の平均値とすることを特徴とする請求項9に記載の超音波診断装置。 - 前記グラフ作成手段は、前記グラフとして棒グラフを生成することを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
- 前記グラフ作成手段は、
前記棒グラフの各棒に対して項目を割り当て、各棒それぞれにおいて前記標準値を示す高さが等しくなるように棒グラフを作成することを特徴とする請求項11に記載の超音波診断装置。 - 複数の時点での計測結果を保存する計測結果保存手段を更に備え、
前記グラフ作成手段は、前記グラフとして、複数の時点での計測結果を示すグラフを作成することを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。 - 前記グラフ作成手段は、
前記グラフとして、一方の軸に対応して前記時点を示し、他方の軸に対応して前記標準値との相対関係を示す折れ線グラフを作成することを特徴とする請求項13に記載の超音波診断装置。 - 母体内の胎児に対する複数項目の計測結果の表示を行う計測結果表示装置において、
前記複数項目の計測結果と、前記複数項目のそれぞれに関する標準値との相対関係を示すグラフを作成するグラフ作成手段と、
前記グラフを表示するモニタとを含むことを特徴とする計測結果表示装置。 - 母体内の胎児に対する複数項目の計測結果の表示を行う計測結果表示装置に、
母体内の胎児に対して複数項目の計測を行うステップと、
前記複数項目の計測結果と、前記複数項目それぞれに関する標準値との相対関係を示すグラフを作成するステップと、
を実行させることを特徴とする計測結果表示装置の制御プログラム。
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