JP6258026B2 - 超音波診断装置 - Google Patents

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Description

この発明の実施形態は乳房の医用画像を取得する超音波診断装置に関する。
乳房の画像診断を目的として、マンモグラフィ(乳房X線撮像装置)が用いられる。また近年、マンモグラフィだけでなく、超音波診断装置、MRI(磁気共鳴イメージング装置)も乳房の検診・診断に用いられるようになった。モダリティの特性が活かされることにより、乳がんに関する画像診断の精度向上が図られる。すなわち、複数のモダリティを用いることで、様々な見地からの診断が可能である。
特開2007−143881号公報 特開2013−005994号公報
複数のモダリティにより乳房の各種医用画像を取得して診断を行う場合、読影医や検査者が、既に先に行われた検査(先行検査)の撮像対象における注目部位(疾患の位置、手術痕等)の位置を正確に把握することが重要である。このことは、単一のモダリティにより異なる時点の各種医用画像を取得して診断を行う場合においても同様である。
ただし乳房の組成は、9割程度が脂肪、1割程度が乳腺により構成される。すなわち、他の生体組織と比較して乳房には特徴的な形状等、乳房内の部分領域を示す特徴が少ない傾向にある。したがって、被検体の生体組織から取得されたデータに基づいて医用画像が生成されても、後の検査を行う検査者等はその他の診断情報(触診や主訴)を参照しなければ、医用画像に描画される各位置が乳房内のいずれの部位を示すものであるかを認識できない場合がある。その場合、後の検査を行う検査者等は、医用画像に描画される生体組織の読影を行うことにより、注目部位を把握することができても、その注目部位が乳房内のどの場所に位置するかを把握することは困難である。
つまり、先行検査により生成された医用画像に注目部位が含まれていても、後の検査において読影医や検査者等が、撮像対象に対する注目部位の位置を認識できないおそれがある。その結果、読影医等が先の検査結果を有効に利用できないおそれがある。
本実施形態は、上記課題を解決するためになされたものである。すなわち、先行検査の時点で指定された注目部位の位置を示す分布情報を後の検査で利用できるようにする超音波診断装置を提供することを目的とする。
超音波診断装置は、記憶部と、画像生成部と、表示部と、表示制御部とを有する。記憶部は、外部装置から取得された乳房における1以上の注目部位の位置を模式的に示す分布画像を記憶する。また、画像生成部は乳房の医用画像を生成する。表示部は、画像生成部において生成された医用画像を表示する。表示制御部は、表示部に、医用画像の表示領域と分布画像の表示領域を含んで構成される合成画像を表示させる。
実施形態にかかる医用画像システムおよび各医用画像診断装置を示す概略ブロック図。 実施形態にかかる第1の分布画像を示す概略図。 実施形態のマンモグラムおよび第1の分布画像を示す概略図。 第1実施形態にかかる医用画像システムおよび医用画像診断装置を示す概略ブロック図。 第1実施形態にかかるスキャン前の超音波画像表示領域および第1の分布画像を示す概略図。 第1実施形態にかかる第2の医用画像診断装置の動作の概略を示すフローチャート。 第1実施形態の変形例1にかかる第2の医用画像診断装置の動作の概略を示すフローチャート。 第1実施形態の変形例1にかかる第2の医用画像診断装置の動作の概略を示すフローチャート。 第2実施形態にかかる医用画像システムおよび医用画像診断装置を示す概略ブロック図。 第2実施形態にかかるスキャン前の超音波画像表示領域および第2の分布画像を示す概略図。 第2実施形態にかかる第2の医用画像診断装置の動作の概略を示すフローチャート。 第2実施形態にかかる第2の医用画像診断装置の動作の概略を示すフローチャート。 第3実施形態にかかる医用画像システムおよび医用画像診断装置を示す概略ブロック図。 第3実施形態にかかるスキャン前の超音波画像表示領域、第2の分布画像および計測位置を示す概略図。 第4実施形態にかかる医用画像システムおよび医用画像診断装置を示す概略ブロック図。 第5実施形態にかかる医用画像システムおよび医用画像診断装置を示す概略ブロック図。 第5実施形態にかかる第2の医用画像診断装置の動作の概略を示すフローチャート。 第5実施形態にかかる第2の医用画像診断装置の動作の概略を示すフローチャート。
図1〜図18を参照して、第1実施形態〜第5実施形態にかかる医用画像診断装置について説明する。なお、各実施形態を説明するにあたり、まず用いられる用語について説明する。ただし、以下の用語の説明は各実施形態の把握を容易にするためのものであり、各用語の具体的な一例を提示するものである。したがって、下記の用語の説明は、実施形態を各説明の内容に限定する趣旨ではなく、下記説明の他、各用語には種々の変形例が含まれる。
(1)第1の医用画像診断装置:第1の医用画像診断装置として、例えばマンモグラフィ100が該当する。第1の医用画像診断装置では、乳房にかかる医用画像と第1の分布画像(下記説明(4)参照)とが生成される。また、マンモグラフィ100では、診察結果情報が作成される場合がある。
(2)乳房模式図:乳房模式図BMR、BMLは、乳房を模式的に示すテンプレート画像である。乳房模式図は、例えば乳頭を中心とした円形に示される。乳房模式図の一例として、いわゆるボディーマークが該当する。
(3)マーカー:マーカーCMは、左右の各乳房において注目すべき部位(以下、「注目部位」と記載)を乳房模式図において示すためのマーカーである。マーカーCMの種類は1種類に限られず、例えば「+」、「×」のように複数種類ある場合がある。マーカーCMが複数種類ある場合には、種類ごとに所定の意味を持つ定義が対応付けられる場合がある。定義とは、例えば乳房に関する主訴や触診の内容、乳房の状態等である。
(4)第1の分布画像:少なくとも左右いずれかの乳房模式図に、1以上のマーカーが示された状態の画像であり、第1の医用画像診断装置で作成されるものである。
(5)診察結果情報:問診や主訴等、医師による患者の診察の結果を文字列や音声等で表すデータである。
(6)第2の医用画像診断装置:第2の医用画像診断装置は、乳房にかかる医用画像が生成されるもので、例えば超音波診断装置200が該当する。また、第2の医用画像診断装置は、先行検査にともなって作成された第1の分布画像を表示する。
(7)第2の分布画像:少なくとも左右いずれかの乳房模式図に、1以上のマーカーが示された状態の画像であり、第2の医用画像診断装置で作成されるものである。
[第1実施形態]
(医用画像システム)
第1実施形態にかかる医用画像システム10の全体構成について図1を参照して説明する。図1は、実施形態にかかる医用画像システム10および各医用画像診断装置を示す概略ブロック図である。なお図1では、説明の便宜上、医用画像システム10のネットワークに接続された各種医用画像診断装置とネットワーク上の記憶手段のみを示している。しかしながら、本実施形態はこれに限らず、医用画像ネットワークに必要な他の構成を含んでいてもよい。当該他の構成として、例えば図1に示されないモダリティにかかる医用画像診断装置を含んでもよい。また、当該他の構成として、CAD(Computer-aided Detection:コンピュータ支援診断装置)、レポート作成端末等のPC端末を含んでもよい。さらに、実施形態にかかる医用画像診断装置は、ネットワークに接続されない環境(スタンドアロン)で使用されてもよい。ただし、その環境で複数の医用画像診断装置による乳房の画像診断を行う場合は、各装置で利用可能な記録媒体等が利用され、先の検査により得られた検査結果が後の検査に利用される。あるいは、各装置をネットワークを介さず、直接、接続する構成であってもよい。以上は、第2実施形態〜第5実施形態および各変形例においても同様である。
図1に示す一例において、医用画像システム10は、サーバ12および各種医用画像診断装置がネットワークを介して相互にデータ通信可能に接続されて構成されている。図1では、医用画像診断装置としてマンモグラフィ100、超音波診断装置200、X線CT装置300およびMRI400が示されている。なお、図1における各種医用画像診断装置の種類や装置数は一例である。実施形態において被検体の乳房の医用画像を取得することができる1以上の医用画像診断装置を含めばよい。したがって、医用画像システム10に含まれるモダリティの種類を増減してもよい。また各モダリティにおける装置数は複数であってもよい。また、以下においては、マンモグラフィ100、超音波診断装置200、X線CT装置300およびMRI400のうち、2以上の医用画像診断装置を「各医用画像診断装置」と記載することがある。
サーバ12は、医用画像システム10における各医用画像診断装置から送信された医用画像データ、およびその付帯情報を記憶する記憶手段である。サーバ12は少なくとも、各医用画像診断装置から送信された医用画像データ、およびその付帯情報を識別情報と対応付けて記憶する。例えばサーバ12は、患者識別情報、検査識別情報、検査日付および依頼医等の付帯情報と、医用画像データとを所定のデータベースにおいて記憶する。
また、サーバ12は各医用画像診断装置から受けた読み出し要求を受けて、対応する医用画像データと、その付帯情報とを、当該要求に係る医用画像診断装置に送信する。
上記サーバ12として、例えばDICOMフォーマットの医用画像データを、DICOM規格の付帯情報(DICOM Tag 等)と対応付けて医用画像データベースに記憶するPACS(Picture Archiving and Communication Systems)が用いられる。なお、サーバ12は「情報処理装置」の一例に該当する。
実施形態にかかる医用画像診断装置(第2の医用画像診断装置)は、被検体の乳房の状態に応じたデータを収集(検出/受信)する。また当該医用画像診断装置は、収集したデータに基づいて乳房の医用画像を生成する。また、実施形態にかかる医用画像診断装置は、当該データ収集に応じて、過去の乳房の検査の際に生成された、第1の分布画像D1を表示する。詳細については後述するが、この画像は、乳房を模式的に示すテンプレート画像(ボディーマーク等)におけるいずれかの領域、またはいずれかの点に、所定のマーカーが示されて表示(重畳表示等)された画像である。なお、第2の医用画像診断装置におけるデータ収集処理等は、「後の検査」の一例に該当する。
以下においては、「過去の乳房の検査(先行検査)」に用いられた医用画像診断装置をマンモグラフィ100として説明する。また、マンモグラフィ100において注目部位の分布を示す画像が作成されたものとして説明する。また、第2の医用画像診断装置が、超音波診断装置200である場合について説明する。第2の医用画像診断装置では、過去に作成された注目部位の分布を示す画像が表示される。なお、第2の医用画像診断装置は、「医用画像診断装置」の一例に該当する。第2の医用画像診断装置については、第1の医用画像診断装置の後に説明する。
(第1の医用画像診断装置;マンモグラフィ100)
図1に示すように、マンモグラフィ100では、被検体の撮像が行われ、例えば乳房についての画像が生成される。また、マンモグラフィ100では、ユーザにより第1の分布画像D1が生成される。この第1の分布画像D1について、図2を参照して説明する。図2は、実施形態にかかる第1の分布画像D1を示す概略図である。
図2に示すように第1の分布画像D1は、乳房模式図BMRおよび乳房模式図BMLを含む。また第1の分布画像D1において、乳房模式図BMRおよび乳房模式図BMLの少なくともいずれか一方には、マーカーCMが配置される。
<乳房模式図BMR、乳房模式図BML>
図2の例において乳房模式図BMRは被検体の右側の乳房を模した画像データであり、乳房模式図BMLは左側の乳房を模した画像データである。乳房模式図BMR、乳房模式図BMLとして、いわゆるボディーマークがその一例に該当する。図2における乳房模式図BMR、乳房模式図BMLは、乳頭を中心とした円形に示される乳房の模式図である。また当該乳房の模式図は、円形の乳房領域と、当該円形部分から突出した腋窩部領域を含んで構成される。乳房領域は、例えばその中心を基準として4分割されて表示される。
<マーカーCM>
マーカーCMは、左右の各乳房における注目部位を乳房模式図において示される。なお、注目部位は、乳房の状態、および問診や触診、読影にともなって、第1の分布画像D1を生成するユーザが指定した部位である。このマーカーCMは、乳房模式図における一部領域を囲う形状であっても、乳房模式図における点を指定するものであってもよい。図2の例においてマーカーCMは、記号「+」により表現されるが、マーカーCMの種類は1種類に限られない。例えば、乳房に関する主訴や触診の内容(しこり、張り、痛み等)、乳房の状態(手術痕、赤あざ、ほくろ等)に応じて形状や表示態様が異なるマーカーCMがあってもよい。例えばこの分類のため、マーカーCMの色をそれぞれ異ならせてもよい。またマーカーCMを、色および形状において識別可能に構成してもよい。なお、マーカーCMの種類は「種別情報」の一例に該当する。
<第1の分布画像D1>
第1の分布画像D1は、例えば図2に示すように乳房模式図BMRにおけるいずれかの領域または点にマーカーCMを配した画像と、乳房模式図BMLにおけるいずれかの領域または点にマーカーCMを配した画像との少なくともいずれか一方を含んで構成される。第1の例として、第1の分布画像D1は、乳房模式図BMRおよび乳房模式図BMLの双方を含むように生成される。さらに、これらのうちの少なくとも一方には1以上のマーカーCMが示される。
第2の例として、第1の分布画像D1は、乳房模式図BMRおよび乳房模式図BMLのいずれか一方のみを含むように生成される。第2の例において、左右の乳房のうち、いずれか一方のみについてマンモグラムが生成される。マンモグラムに示される乳房(左/右)と、第1の分布画像D1の乳房模式図に示される乳房とは対応する。
<マンモグラムMG>
次に、図3を参照してマンモグラムMGおよび第1の分布画像D1の表示態様の概略を説明する。図3は、実施形態のマンモグラムMGおよび第1の分布画像D1を示す概略図である。マンモグラフィ100において、マンモグラムと第1の分布画像D1とは、例えば図3のように並べられて表示される。
またユーザにより、サーバ12にマンモグラムを記憶させる操作がなされると、マンモグラフィ100は、マンモグラムと、当該マンモグラムに対応付けられた付帯情報を、サーバ12に送信する。なお、付帯情報には第1の分布画像D1が含まれる。
(第2の医用画像診断装置;超音波診断装置200)
次に、図4を参照して第2の医用画像診断装置について説明する。図4の例においては、第2の医用画像診断装置の一例として超音波診断装置200について説明する。図4は、第1実施形態にかかる医用画像システム10および各医用画像診断装置を示す概略ブロック図である。
図4に示すように、超音波診断装置200は、制御部201、表示部202、記憶部203、操作部204、超音波プローブ205、画像生成部206、I/F(Interface)207、および分布情報生成部208を有して構成される。
<制御部201>
制御部201は例えばCPU、ROM、RAM等を含んで構成される。ROMには、あらかじめ制御プログラムが記憶される。CPUが当該制御プログラムを適宜RAM上に展開することにより、以下に記載する制御部201の機能を実行する。
例えば、制御部201は、表示部202における表示制御を行う。また制御部201は、記憶部203におけるデータの記憶に関する制御に関する制御を行う。また制御部201は、操作部204からの指示に応じた超音波診断装置200の各部の制御を行う。また制御部201は、超音波プローブ205における超音波の送受信等、被検体に対する超音波走査に関する制御を行う。また制御部201は、画像生成部206における各種信号処理、および超音波の乳房画像についての画像処理に関する制御を実行する。また制御部201は、I/F207を介した、超音波診断装置200と、サーバ12等の外部装置とのデータの送受信に関する制御を行う。ここで、外部装置から受信するデータには第1の分布画像D1が含まれる。例えば制御部201は、患者ID等の識別情報に基づいて、サーバ12からマンモグラムに付帯された第1の分布画像D1を取得する。また制御部201は、分布情報生成部208における第2の分布画像(図14;符号D2参照)の生成処理に関する制御を行う。ただし説明の便宜上、図4においては、制御部201が各部の制御をすべて実行するように示されているが、制御部201は、上記各機能に応じて複数のCPU、ROM、RAM等を有する構成であってもよい。
なお制御部201は、「表示制御部」、「取得部」の一例に該当する。また、I/F207は、「通信部」の一例に該当する。また、制御部201は、サーバ12とのデータの送受信制御において「通信制御部」の一例に該当する。
以下、第1実施形態にかかる制御部201における各部の制御と、当該制御に対応する各部の処理および各部の構成の概略について説明する。
<表示部202>
表示部202は、超音波診断装置200と一体に設けられたディスプレイ、または超音波診断装置200とケーブル等により通信可能に接続されたディスプレイである。表示部202は、制御部201による表示制御機能に応じて例えば次のような画面を表示する。例えば表示部202は、左右のいずれかの乳房をスキャンするかの選択画面を表示する。また、表示部202は乳房の超音波画像を表示する。また表示部202は、第2の分布画像生成画面を表示する。また表示部202は、被検体に関する情報の提示画面を表示する。また表示部202は、画像生成部206の画像生成条件等の設定画面を表示する。また表示部202は、I/F207を介した外部装置とのデータの送受信を、ユーザが指示するための表示画面を表示する。なお、これらの画面の図示は省略する。
<記憶部203>
記憶部203には、表示部202における上記各種表示画面および設定画面の画面データが記憶されている。また記憶部203には、画像生成部206により生成された超音波画像の画像データが、付帯情報に対応づけられて記憶される。また記憶部203には、問診や主訴等の診察結果情報(診断情報の一例)が記憶される。また、図4に示すように記憶部203には、画像データに対応づけられて後述の第2の分布画像(図14;符号D2参照)が記憶される。
また記憶部203には、サーバ12から取得した第1の分布画像D1が記憶される。
なお説明の便宜上、図4においては記憶部203以外に記憶部が示されていないが、超音波診断装置200において、記憶されるデータに応じて記憶部を複数設けてもよい。また図4に示すように、記憶部203は、マーカーデータを記憶していてもよい。さらに記憶部203は、第2の分布画像D2の編集画面の画面データを記憶してもよい。この構成では、第1の分布画像D1において指定されていない注目部位がある場合に、超音波診断装置200において注目部位を追加指定することができる。ユーザにより、乳房模式図に対して新たに注目部位としてマーカーCMが追加指定されたときは、第2の分布画像D2に対し、当該マーカーCMが追加されて記憶部203に記憶される。
また、記憶部203には、第1の分布画像D1のマーカーCMと第2の分布画像D2で追加されたマーカーCMとを識別するために、第1の分布画像D1のマーカーCMと異なる表示形式のマーカーCMのデータを記憶していてもよい。表示形式とは、マーカーの色、マーカー枠線の種類、マーカーの反転表示、マーカーの点滅表示等である。また、記憶部203には、第1の分布画像D1のマーカーCMと第2の分布画像D2で追加されたマーカーCMとの表示態様が同様であるときに、表示態様を変更させるプログラムが記憶されていてもよい。制御部201等は当該プログラムにしたがって、第2の分布画像D2で追加されたマーカーCMの表示態様を変更させるように第2の分布画像D2を生成する。
また記憶部203は、後述する左右の乳房模式図の選択操作をするための表示画面の画面データを記憶していてもよい。また、後述する左右の乳房模式図の選択操作を促す文字情報等によるメッセージのデータ、または当該選択操作を促す音声情報を記憶していてもよい。制御部201等は当該データにしたがって、所定のタイミングで報知処理を行う。
<操作部204>
操作部204は、操作者による操作を受けて、この操作内容に応じた信号や情報を装置各部に送信する。また、操作部204の一例として、マウスやトラックボールなどのポインティングデバイスおよび文字入力のためのキーボードが用いられる。また、操作部204には、走査モード(Bモード,CWドプラ,PWドプラ,PDI,THI,CHI,CFM等)の切替キーが含まれる。また操作部204には、超音波画像の記憶操作に用いるストアキー、および表示部202に表示された超音波画像を静止させるためのフリーズキーが含まれる。また、操作部204には、送信される超音波の制御を行うための調整キー(ゲイン、STC等)が含まれる。
また操作部204としては任意のユーザインターフェースを用いることができる。例えば操作部204として、表示部202と一体のタッチパネルにおけるソフトウェアキーを用いることも可能である。
<超音波プローブ205>
超音波プローブ205には、複数の超音波振動子が走査方向に1列に配置された1次元超音波プローブ、または、複数の超音波振動子が2次元的に配置された2次元超音波プローブが用いられる。
超音波プローブ205は、図示しないケーブル、コネクタにより超音波診断装置200の本体部に接続されている。超音波プローブ205は、これらのケーブル、コネクタを介して、超音波診断装置200の本体部から超音波の送信にかかる制御信号を受ける。また、超音波プローブ205は、これらのケーブル、コネクタを介して、被検体から受信し上記信号処理が施された受信信号を超音波診断装置200の本体部に送信する。
<画像生成部206>
画像生成部206は、超音波診断装置200の本体部に設けられる。画像生成部206は、信号処理部206aと、画像処理部206bとを含んで構成される。信号処理部206aは、Bモード処理部、ドプラモード処理部、およびCFM処理部等を有する。信号処理部206aは、超音波プローブ205から送信された受信信号を、当該いずれかの処理部において所定の処理を施す。
画像処理部206bは、DSC(Digital Scan Converter:デジタルスキャンコンバータ)を含む。DSCは、直交座標系で表される画像を得るために、信号処理部206aから送信されたデータを直交座標で表される画像データに変換する(スキャンコンバージョン処理)。例えば、DSCは、Bモード処理部からの出力に基づいて2次元情報としての断層像データを生成する。また画像処理部206bは、DSCから断層像データなどの超音波画像データが出力されることに対応して、記憶部203に記憶された第1の分布画像D1を読み出す。また。画像処理部206bは、読み出した第1の分布画像D1と、生成された超音波画像データとを合成し、超音波画像と第1の分布画像D1が同時に表示される合成画像を生成する。この合成画像について図5を参照して説明する。図5は、実施形態にかかるスキャン前の超音波画像表示領域と第1の分布画像D1との合成画像CIを示す概略図である。なお、超音波画像の生成または出力にかかわらず、第1の分布画像D1を任意に表示させる構成であってもよい。
図5に示すように、合成画像CIは、超音波画像の表示領域と第1の分布画像D1の表示領域とを含んで構成される。ただし、図5の例において、超音波プローブ205から超音波が送信されているが、超音波画像の表示領域では、被検体をスキャンする前の状態が示されている。例えばユーザは、まず第1の分布画像D1の注目部位であるマーカーCMを参照し、乳房に対するスキャン位置を確認してからスキャンを行う。したがって、ユーザが検査を開始した時点では、未だ超音波プローブ205が乳房に当てられていない。したがって、その時点では、合成画像CIの超音波画像表示領域にホワイトノイズ等が示され、乳房を示す画像は表示されない。
また合成画像CIでは、超音波画像の表示領域より、第1の分布画像D1の表示領域が小さく、かつ超音波画像の表示領域と第1の分布画像D1の表示領域とは並べられて構成される。なお、第1の分布画像D1に対応する医用画像(マンモグラム等)が合成画像CIに含まれる構成であってもよい。
また、超音波診断装置200において、超音波プローブ205は右の乳房または左の乳房のいずれかに当てられることが一般的である。したがって、左右の乳房の双方を表示すると、超音波画像データを収集していない方の乳房にかかる乳房模式図が合成画像CIに表示され、画像の閲覧者の混乱を招くおそれがある。このような混乱を防止するため、画像生成部206により、合成画像CIにおいて超音波画像と合成される第1の分布画像D1として、左右の乳房模式図BMR、乳房模式図BMLのうち、いずれか一方のみを含める構成としてもよい。
次に、合成画像CIにおいて超音波画像と合成される第1の分布画像D1の選択処理について説明する。なお、この実施形態において合成画像CIに示される第1の分布画像D1は、「分布画像」、「画像情報」の一例に該当する。また、第1の分布画像D1に示されるマーカーCMは、「注目部位画像」の一例に該当する。
《選択方向の判断》
例えばユーザが過去検査におけるマンモグラムを参照しつつ超音波画像を閲覧するにあたり、過去に作成された第1の分布画像D1における注目部位(マーカーCM)が参照されて超音波スキャンが行われる場合がある。また、左右いずれの乳房にかかる第1の分布画像D1を先に表示させるかについては、ユーザの判断に委ねられる。すなわち、乳房のスキャン作業を行うユーザは、まず左右の乳房のいずれかをスキャンするか判断する。
本実施形態における画像生成部206は、例えば、合成画像CIにおいて左右いずれの乳房の第1の分布画像D1を表示させるかについて選択を促す文字情報(メッセージ等)を表示させる。なお、超音波診断装置200に音声出力部が設けられていれば、音声の出力により選択を促してもよい。いずれの構成においても、表示部202には、左右の乳房模式図の選択操作をするための表示画面が表示される。この画像の表示については、超音波プローブ205による乳房のデータ収集の前に行われる。または、画像生成部206による超音波画像の生成の前に当該画像が表示される。または超音波画像を生成するためのデータ収集に並行して当該画像が表示される。
次に画像生成部206は、ユーザが操作部204を介して行った選択操作を受け、選択された乳房が、左または右のいずれであるかを判断する。判断の結果、画像生成部206は、選択された乳房が左である場合は、第1の分布画像D1から乳房模式図BMLを抽出する。これに対し、画像生成部206は、選択された乳房が右である場合は、第1の分布画像D1から乳房模式図BMRを抽出する。乳房模式図BMLまたは乳房模式図BMRには、マーカーCMが含まれている場合と含まれていない場合とがある。さらに画像生成部206は、画像処理部206bによりその画像を超音波画像と合成し、合成画像CIを生成する。
《第1の分布画像D1の第2の例の場合》
ただし、上記第1の分布画像D1の第2の例で説明したように、第1の医用画像診断装置は、乳房模式図BMRおよび乳房模式図BMLのうち、マーカーCMを含まないものについて、第1の分布画像D1に含めない場合がある。この例において、画像生成部206は、第1の分布画像D1において、選択された左右いずれかに対応する乳房模式図が無いと判断した場合、第1の分布画像D1から乳房模式図等を抽出する処理を行わず、超音波画像のみ表示する。しかしながら、この例においても当該構成に限られない。例えば、記憶部203が乳房模式図を記憶しており、さらに画像生成部206は、第1の分布画像D1ではなく、記憶部203から選択方向に対応する乳房模式図を読み出す。さらに画像生成部206は読み出した乳房模式図を超音波画像と合成し、合成画像CIを生成する。
《分布画像のみの表示》
なお、画像生成部206は、上記選択画面の表示を経ずに、左右双方の乳房にかかる第1の分布画像D1を表示させてもよい。この場合、乳房模式図BMRおよび乳房模式図BMLの双方と、これらの図において表示されるマーカーCMとが表示される(図2参照)。この構成によれば、後の検査(第2の医用画像診断装置の検査)での乳房のスキャンの前に、先行検査(マンモグラフィ100を用いた検査等)の結果、すなわち第1の分布画像D1が表示される。このような処理により、超音波診断装置200において、左右いずれかの乳房をスキャンするかの判断の基準をユーザに示すことができる。
また超音波診断装置200(第2の医用画像診断装置)において、上記選択にかかる左右いずれかの乳房のスキャンが終了するか、あるいは上記選択にかかる合成画像CIの表示が終了すると、画像生成部206は、再度乳房の選択画面を表示させる。また、再度ユーザが操作部204を介してスキャンする乳房の選択操作を行うと、画像生成部206は第1の分布画像D1から、選択方向に対応する乳房模式図を抽出する。
ただし、上記のように画像生成部206が再度左右の選択画面を表示させる構成に限られない。例えば、ユーザの選択を経ずに、上記の選択のときに選択されなかった方向の乳房について、第1の分布画像D1から抽出される構成であってもよい。
さらに画像生成部206は、上記と同様の処理を行い、画像処理部206bに超音波画像と、先に選択されなかった乳房模式図等とを合成させて、合成画像CIを生成させる。
《スキャン漏れの確認》
なお、ユーザにより操作部204を介して超音波プローブ205による乳房のデータ収集完了指示があったとき、制御部201が、左右の乳房の双方についてスキャンの指定を受けたかについて判断するように構成されていてもよい。
例えば制御部201は、上記選択画面が表示されているときに行われた左右の乳房の選択操作の内容を一時的に記憶してもよい。制御部201は、この一時的に記憶した情報に基づき、左右のうち片側の乳房にかかる第1の分布画像D1しか表示していないと判断した場合、つまり、未だ片側の乳房についてスキャンが行われていないと判断した場合、上記選択画面を再度表示させる。
なお、制御部201が一時的に記憶する情報は、上記に限られない。例えば制御部201は、合成画像CIにおいて表示された乳房模式図BMRまたは乳房模式図BMLにおける「腋窩部領域」の向きを記憶する。また制御部201は記憶した腋窩部領域の向きに基づいて、既に選択された乳房の方向を判断してもよい。
<分布情報生成部208>
制御部201は、ユーザにより操作部204を介して第2の分布画像D2(図14;符号D2参照)の編集画面の読出し操作を受けると、記憶部203から第2の分布画像D2の編集画面(不図示)の画面データを読み出し、当該編集画面を表示部202に表示させる。例えば制御部201は、この編集画面のフォーマットに、第1の分布画像D1を割り当てて編集画面を生成し、表示部202に表示させる。この編集画面において、ユーザは超音波診断装置200においても注目部位を指定することができる。すなわち、第1の分布画像D1に対応する第2の分布画像D2が編集画面に表示された状態で、ユーザは操作部204を介して、新たに注目部位としてマーカーCMを追加指定する操作を行うことが可能である。
当該追加操作があると、分布情報生成部208は、第2の分布画像D2に対し、当該操作に対応するマーカーCMを新たに加えた画面を生成する。分布情報生成部208は、新たにマーカーCMが追加された第2の分布画像D2を記憶部203に記憶させる。また、マーカーCMを追加指定する操作が行われなくても、ユーザが第2の分布画像D2の編集工程を終了する操作を行うと、制御部201は、編集画面に表示された分布画像を、第2の分布画像D2として記憶部203に記憶させる。
また、このとき制御部201は、第1の分布画像D1に替えて第2の分布画像D2を表示させてもよいし、第1の分布画像D1に対し、新たに追加されたマーカーCMを追加表示させてもよい。
<第2の分布画像D2と超音波画像との対応付け>
制御部201は、超音波画像の生成が完了すると、記憶部203に当該超音波画像の画像データと、第2の分布画像D2とを対応付けて記憶させる。なお、超音波診断装置200において、第2の分布画像D2にマーカーCMが追加されなければ、第2の分布画像D2は第1の分布画像D1と同様である。なお、上記の通り、本実施形態の構成によってはユーザが第1の分布画像D1の編集(注目部位の追加作業)を行うことができる。この場合、制御部201は、ユーザにより第2の分布画像D2にマーカーCMを追加するかの判断を促すメッセージを表示させる。
(超音波診断装置200の動作)
次に、第2の医用画像診断装置の動作の例として、超音波診断装置200の動作について、図6を参照して説明する。図6は、第1実施形態にかかる第2の医用画像診断装置の動作の概略を示すフローチャートである。
<ステップ101>
超音波診断装置200において被検体の乳房の超音波画像を取得するにあたり、ユーザにより操作部204を介して、患者ID等の患者識別情報が入力される。制御部201は、入力された識別情報(患者ID等)に基づき、I/F207を介して、サーバ12に対し、先の検査にかかる第1の分布画像D1の取得要求を行う。例えば、制御部201は、サーバ12に対し、過去に作成された第1の分布画像D1の取得要求を行う。
<ステップ102>
制御部201は、サーバ12から取得要求にかかる識別情報に対応した、第1の分布画像D1を取得する。取得された第1の分布画像D1は記憶部203に記憶される。
なお、図示しないが、過去の医用画像に対応する第1の分布画像D1がサーバ12にない場合、超音波診断装置200は、以下のステップの処理を行わず、超音波画像の取得を実行する。また、過去の医用画像に対応する第1の分布画像D1がサーバ12にない場合、超音波診断装置200において読影、問診または触診等の診察結果に基づく第2の分布画像D2(図10参照)が生成される構成であってもよい。
<ステップ103>
画像生成部206は、表示部202に左右いずれかの乳房をスキャンするかについて選択を促す文字情報(メッセージ等)を表示させる。この選択用の文字情報の表示は、超音波プローブ205による乳房のデータ収集または画像生成部206による超音波画像の生成に並行して行われる。なお、上記の通り、制御部201が音声出力等により選択を促す構成であってもよい。いずれの構成においても、表示部202には、さらに左右の乳房の選択操作をするための画面が表示される。
ユーザにより、右の乳房または左の乳房が、操作部204を介して選択されると、画像生成部206は、制御部201を介してその選択にかかる指示を受ける。画像生成部206は、ここで選択された乳房の位置(左右いずれか)の情報を一時的に記憶させてもよい。
また、上記ステップ103においてユーザに乳房の左右選択を促す処理を行う前に、第1の分布画像D1における乳房模式図BMRおよび乳房模式図BMLの双方を表示させてもよい(図2参照)。この表示により、超音波診断装置200において左右いずれかの乳房をスキャンするかの判断の基準をユーザに提示することができる。ただし、上記第1の分布画像D1の第2の例のように、マーカーCMを含まない乳房模式図を、第1の分布画像D1から除外される構成の場合、ここで表示される第1の分布画像D1には、乳房模式図BMRおよび乳房模式図BMLのいずれか一方が示される。
<ステップ104>
ステップ103においてユーザが行った左右いずれの乳房をスキャンするかの操作を受け、画像生成部206は、左右いずれの乳房がスキャンされようとしているかを判断する。
<ステップ105>
ステップ104の判断の結果、指定されたのが右の乳房であると判断された場合(S104;Yes)、画像生成部206は、第1の分布画像D1から指定に応じた右方向の画像を抽出する。抽出された画像は乳房模式図BMRのみか、あるいは乳房模式図BMRおよびマーカーCMを示すものである。また画像生成部206は、抽出した乳房模式図BMR等と、生成された超音波画像とを合成する。これにより、合成画像CIが生成される。制御部201は、合成画像CIを表示部202に表示させる。例えば、ユーザは合成画像CIにおける第1の分布画像D1を参照し、注目部位を把握する。またユーザは、注目部位を把握してから乳房の対応位置に超音波プローブ205を当てる。このようにしてユーザは乳房の内部組織を示すデータの収集(スキャン)を行う。
なお、後述のステップ107の判断のために、このステップ105の処理に伴って、画像生成部206が表示した第1の分布画像D1の腋窩部の向きを一時的に記憶させてもよい。
<ステップ106>
ステップ104の判断の結果、指定されたのが左の乳房であると判断された場合(S104;No)、画像生成部206は、第1の分布画像D1から指定に応じた左方向の画像を抽出する。抽出された画像は乳房模式図BMLのみか、あるいは乳房模式図BMLおよびマーカーCMを示すものである。また画像生成部206は、抽出した乳房模式図BML等と、生成された超音波画像との合成画像CIを生成する。制御部201は、合成画像CIを表示部202に表示させる。なお、後述のステップ107の判断のために、このステップ106の処理に伴って、表示された分布画像の腋窩部の向きを一時的に記憶させてもよい。
<ステップ107>
制御部201は、ユーザによる操作部204を介した、超音波プローブ205による乳房のデータ収集完了指示を受けると、左右の乳房の双方についてスキャンの指定を受けたかについて判断する。この判断の処理の具体例について、以下、説明する。
上述の通り、一例として制御部201は、ステップ103において左右の乳房選択操作の内容を一時的に記憶している。また他の例として、制御部201は、ステップ105において表示した乳房模式図BMR、またはステップ106において表示した乳房模式図BMLにおける「腋窩部領域」の向きを一時的に記憶している。制御部201は、この記憶した情報に基づいて、左右の乳房の双方についてスキャンの指定を受けたかについて判断する。その結果、制御部201が左右の乳房の双方についてスキャンの指定を受けていないと判断した場合(S107;No)、制御部201は、ステップ103〜ステップ106の処理を再度行わせる。
ステップ107の判断の結果、制御部201は、左右双方の乳房についてスキャンの指定を受けたと判断した場合(S107;Yes)、制御部201は、一連の処理を終了する。なお、超音波診断装置200は、左右双方の乳房についてスキャンを促す構成に限られない。例えば超音波診断200は、このステップ107の判断を行わない構成であってもよい。その構成の場合、ステップ106までの処理において、ステップ107の判断のために行う記憶処理(腋窩部の向きの記憶等)も行われない。
(作用・効果)
以上説明した第1実施形態にかかる医用画像診断装置の作用および効果について説明する。
第2の医用画像診断装置は、過去の医用画像取得にかかる検査(先行検査)の時に作成され、過去の診断結果を反映した、乳房における注目部位の位置を示す第1の分布画像D1を取得し、記憶部203に記憶させる。また、第2の医用画像診断装置において医用画像が生成されると、制御部201は、その医用画像と第1の分布画像D1とを同時に表示部202に表示させる。その画像は例えば、医用画像と第1の分布画像D1の合成画像CIである。
このような構成によれば、先行検査の時点で指定された注目部位の位置を示す分布情報を、後の検査(医用画像の取得または読影)で利用することが可能である。例えば、ユーザが超音波診断装置により被検体の乳房を観察しようとする場合、左右の乳房それぞれにおいて注目部位がどこに位置するかを把握することができる。これにより、ユーザは超音波プローブを当てる位置を容易に把握することができる。その結果、過去の検査の情報が有効に利用され、注目部位の見落としを防ぐことができる。したがって、実施形態による医用画像診断装置が利用されることにより、乳房にかかる画像診断の確度の向上を図ることが可能である。
(変形例1)
次に、第1実施形態の変形例1について説明する。この変形例1では、まず、第1の分布画像D1における、左右の乳房模式図それぞれについての各マーカーCMの位置(座標位置)が特定される。さらに各マーカーCMの位置と、各位置(マーカーの位置)に対応する実際の乳房の位置(実空間上の位置)で取得された医用画像とが対応付けられる。これにより、第2の医用画像診断装置で取得された各医用画像が、分布画像におけるどの注目部位に対応するか、位置関係を明確にすることが可能である。変形例1についての詳細は、例えば以下の通りである。
<概要>
記憶部203には、合成画像CI上に表示可能なポインタ(不図示)のデータが記憶されている。制御部201は、合成画像CIを表示しているとき、操作部204の操作に応じて、当該ポインタを合成画像CIに表示させることが可能である。さらにユーザによる操作部204の操作に応じて、ポインタが合成画像CIに示された第1の分布画像D1におけるいずれかのマーカーCMに重なったと制御部201が判断したとき、そのマーカーCMを指定するかについて、ユーザに判断を促す。ここで「判断を促す」処理の具体例として、制御部201が、あらかじめ設定された文字情報または音声情報等によるメッセージ(「指定の可否」等)を出力することが挙げられる。
<乳房模式図の位置の取得>
また上記判断を促す前に、まず画面上の乳房模式図の位置を特定する。例えば制御部201は表示画面(図5参照)において、第1の分布画像D1の乳房模式図が占める領域の各点(ピクセル)の座標情報を求める。あるいは制御部201が当該乳房模式図の外周部の各点の座標位置を求めてもよい。求められた乳房模式図に属する各点の座標情報は、制御部201により第2の分布画像(図14;符号D2参照)に対応づけて記憶される。
<各マーカーCMの位置の取得>
さらに、制御部201は、パターン認識等により第1の分布画像D1に表示された各マーカーCMを認識する。例えば制御部201は表示された第1の分布画像D1における各マーカーCMの形状と、あらかじめ記憶しているパターンマッチング用のマーカーテンプレートの形状とを対比することにより、各マーカーCMを認識する。さらに制御部201は、認識した各マーカーCMが第1の分布画像D1におけるどの位置にあるかを、上記表示画面の座標系に基づいて特定する。このマーカーCMそれぞれの位置情報も第2の分布画像D2に対応づけて記憶される。
<マーカーCMの指定>
さらに制御部201は、上記ポインタが、第1の分布画像D1に対する各マーカーCMの座標位置に重なったとき、上記判断を促す。この判断に応じてユーザが操作部204を介してマーカーCMの指定操作を行うと、制御部201は、指定されたマーカーCMを特定する。さらに、制御部201は、画像生成部206から超音波画像を取得し、記憶する対象の超音波画像と、特定された指定のマーカーCMとを対応付けて記憶部203に記憶させる。なお、このときに生成される超音波画像は、指定されたマーカーCMに対応する実空間上の対応位置(被検体の乳房自体)をスキャンすることにより生成されたものである。
<指定のマーカーCMのスキャン終了の確認>
さらに制御部201は、操作部204を介してユーザが、特定された指定のマーカーCMについてのスキャン終了の指示をすると、指定のマーカーCMと、超音波画像の対応付けを終了する。
この変形例1は、後に第2の分布画像D2を閲覧するときに有効である。すなわち、第2の分布画像D2の閲覧者がその端末の操作部を介して、画像内のマーカーCMを指定する操作を行うと、その端末(読影レポート作成端末等)において、その位置に対応付けられた超音波画像を表示することができる。あるいは画像を指定する操作を行うと、その端末において画像に対応した第2の分布画像D2における対応のマーカーCMを強調表示することができる。このような構成によれば、注目部位に対応する医用画像を簡便に閲覧することができる。その結果、画像診断の確度および効率を向上させることが可能である。
なお、上記構成においてはマーカーCMのパターン認識を行なっているが、変形例1はこのような構成に限られない。例えば、上記ポインタが第1の分布画像D1に表示されたいずれかのマーカーCMに重なったとき、ユーザがそのマーカーCMを指定する操作(マウスのクリック操作等)を行うと、制御部201は、そのポインタが示す位置(座標情報)を特定する。さらに、制御部201は、ユーザが入力した所定の文字情報(アルファベット等)を表す。さらに制御部201は、記憶部203に、その文字情報が表示された状態の第1の分布画像D1を、第2の分布画像D2として記憶させる。さらにそのとき記憶しようとする超音波画像の画像データに、その文字情報を対応付けて記憶させる。文字情報は所定の意味を示すものであってもよく、あるいは記号のように用いられる、所定の意味を示さないものであってもよい。
この構成においても、後に文字情報が対応付けられた超音波画像を閲覧するときに、第2の分布画像D2を参照すれば、マーカーCMの位置に文字情報が表示される。したがって、画像の閲覧者は、超音波画像の画像データ対応付けられた文字情報と、第2の分布画像D2のマーカーCM上に示された文字情報との対応関係から、表示された超音波画像が注目部位に対応する画像であることを簡便に閲覧することができる。その結果、画像診断精度および効率を向上させることが可能である。
(変形例1の動作)
次に、変形例1の動作について、図7および図8を参照して説明する。図7および図8は、第1実施形態の変形例1にかかる第2の医用画像診断装置の動作の概略を示すフローチャートである。
<ステップ201〜ステップ205>
変形例1のステップ201〜ステップ205は、第1実施形態にかかる。ステップ101〜ステップ105と同様であるため説明を割愛する。
<ステップ206>
制御部201は、合成画像CIの画面における座標系において、乳房模式図BMRが占める領域の各点の座標情報を求める。求められた座標情報は、第2の分布画像D2に対応づけられて記憶される。さらに制御部201は、表示された第1の分布画像D1の乳房模式図BMRにおける各マーカーCMを、パターン認識等により特定する。さらに制御部201は、特定した各マーカーCMの、上記画面上の座標系における位置情報(座標情報)を取得する。さらに制御部201は、特定した各マーカーCMを乳房模式図BMRにおける各点の座標情報に対応づける。このマーカーCMそれぞれの位置も制御部201により第2の分布画像D2に対応づけて記憶される。
制御部201は、上記ポインタが乳房模式図BMRに対するいずれかのマーカーCMの座標位置に重なったとき、そのマーカーCMを指定するか否かについて、ユーザに判断を促す。ユーザがマーカーCMの指定操作を行うと、制御部201は、指定されたマーカーCMを特定し、記憶する対象の超音波画像と対応付けて記憶部203に記憶させる。なお、このときに生成される超音波画像は、指定されたマーカーCMに対応する実空間上の位置をスキャンすることにより生成されたものである。
<ステップ207>
ユーザにより操作部204を介して指定のマーカーCMに対する超音波画像の取得を終了する旨の指示があると(S207;Yes)、制御部201は、記憶する超音波画像と、指定のマーカーCMとの対応付けによる記憶処理を終了する。このとき、指定のマーカーCMとの対応付けを行わなければ、制御部201は超音波画像の記憶を継続してもよい。
これに対し、指定のマーカーCMに対する超音波画像の取得を終了する旨の指示があるまで(S207;No)、制御部201は記憶する超音波画像と、指定のマーカーCMとの対応付けによる記憶処理を継続する。
<ステップ208>
制御部201は、ユーザにより操作部204を介して、選択された乳房について超音波画像の取得を終了する旨の指示があるかについて判断する。当該指示があるまで(S208;No)、ステップ208の処理を継続する。
<ステップ209>
ステップ204において、スキャンしようとする乳房が左に指定された場合(S204;No)、画像生成部206は、指定された方向の乳房模式図BMLと、生成された超音波画像とを合成する。これにより、合成画像CIが生成される。合成画像CIは表示部202に表示される。またステップ205と同様、ステップ213の判断のために、画像生成部206が表示した乳房模式図BMLの腋窩部の向きを一時的に記憶させてもよい。
<ステップ210>
ステップ210において、制御部201は、ステップ206と同様に乳房模式図BMLの各点の座標情報を求め、第2の分布画像D2に対応づけて記憶させる。さらに制御部201は、ステップ206と同様に乳房模式図BMLにおける各マーカーCMを特定し、各マーカーCMの位置情報(座標情報)を取得する。さらに、制御部201は、乳房模式図BMLにおける各点の座標情報を第2の分布画像D2に対応づけて記憶させる。
ステップ210においても、ステップ206と同様に、ポインタがいずれかのマーカーCMに重なったとき、マーカーCMの指定について、ユーザに判断を促す。マーカーCMが指定されると、制御部201は、指定されたマーカーCMの座標情報と、記憶する対象の超音波画像と対応付けて記憶部203に記憶させる。
<ステップ211>
ステップ211では、ステップ207と同様に、指定のマーカーCMに対する超音波画像の取得を終了する旨の指示があるまで(S211;No)、超音波画像とマーカーCMとの対応付けによる記憶処理が実行される。
<ステップ212>
制御部201は、ユーザにより操作部204を介して、選択された乳房について超音波画像の取得を終了する旨の指示があるかについて判断する。当該指示があるまで(S212;No)、ステップ212の処理を継続する。
<ステップ213>
制御部201は、選択された乳房のスキャンが終了すると(S208;Yes/S212;Yes)、左右の乳房の双方についてスキャンの指定を受けたかについて判断する。この判断についての具体例については第1実施形態のステップ107と同様である。
制御部201は、ステップ203、もしくはステップ205またはステップ209において一時的に記憶した情報に基づき、左右双方の乳房についてスキャンの指定を受けていないと判断した場合(S213;No)、すなわち、左右のうち片側の乳房について未だスキャンの指定を受けていないと判断した場合、制御部201は、ステップ203〜ステップ212の処理を再度行わせる。
ステップ213の判断の結果、制御部201は一時的に記憶した情報に基づき、左右双方の乳房についてスキャンの指定を受けたと判断した場合(S213;Yes)、制御部201は、一連の処理を終了する。なお、超音波診断装置200は、左右双方の乳房について操作者にスキャンを行わせる構成に限られない。例えば超音波診断200は、このステップ213の判断を行わない構成であってもよい。その構成の場合、ステップ212までの処理において、ステップ213の判断のために行う記憶処理(腋窩部の向きの記憶等)も行われない。
このような構成によれば、後に画像の閲覧者がその端末の操作部を介して、第1の分布画像D1に対してマーカーCMを指定する操作を行ったことに応じ、指定されたマーカーCMの位置に対応する超音波画像が表示される。したがって、後の検査・診断において注目部位に対応する超音波画像を簡便に閲覧することができる。その結果、画像診断精度および効率を向上させることが可能である。
(変形例2−1)
<概要>
次に、第1実施形態の変形例2−1について説明する。この変形例2−1では左右の乳房についての第1の分布画像D1それぞれに対する各マーカーCMの位置(座標位置)と、そのマーカーCMに対応する所見情報とが対応付けられる。このような構成では、後に第1の分布画像D1をユーザが参照したとき、使用している端末の操作部等によりマーカーCMを指定すれば、その指定したマーカーCMに対応する所見情報を簡便に閲覧することができる。変形例2−1についての詳細は、例えば以下の通りである。
<第1の分布画像D1の生成工程>
ユーザが行った左右の乳房のいずれかの選択指示を受けて、マンモグラフィ100は、図2に示すような乳房模式図BMRまたは乳房模式図BMLを表示させる。さらに、ユーザがいずれかの種類のマーカーCMを選択して、表示された乳房模式図に配置する操作を行うと、マンモグラフィ100では、乳房模式図に選択されたマーカーCMが配置された仮の第1の分布画像D1が一時的に記憶される。さらにマンモグラフィ100では、当該マーカーCMに応じた所見情報の入力がユーザに促される。さらにマンモグラフィ100では、第1の分布画像ユーザにより、所見情報の入力操作がなされると、一時的に記憶したマーカーCMと、入力された所見情報とが対応付けられ記憶される。なお、入力欄は「入力スペース」の一例に該当する。
このような構成によれば、後に画像の閲覧者がその端末の操作部を介して、第1の分布画像D1に対してマーカーCMを指定する操作を行ったことに応じ、指定されたマーカーCMに対応する所見情報が表示される。あるいは所見情報を指定する操作を行うと、その端末において所見情報に対応した第2の分布画像D2における対応のマーカーCMを強調表示することができる。したがって、後の検査・診断において注目部位に対応する所見情報を簡便に閲覧することができる。その結果、画像診断精度および効率を向上させることが可能である。
(変形例2−2)
次に、第1実施形態の変形例2−2について説明する。この変形例2−2では超音波診断装置200において変形例2−1と同様に、左右の乳房についての第2の分布画像D2それぞれに対する各マーカーCMの位置(座標位置)と、そのマーカーCMに対応する所見情報を対応付ける。これにより、後に第2の分布画像D2をユーザが参照したとき、使用している端末の操作部等によりマーカーCMを指定することにより、その指定したマーカーCMに対応する所見情報を簡便に閲覧することができる。あるいは所見情報を指定する操作を行うと、その端末において所見情報に対応した第2の分布画像D2における対応のマーカーCMを強調表示することができる。
<追加されたマーカーCMへの所見情報の追加>
記憶部203には、図示しない第2の分布画像生成画面が記憶されている。第2の分布画像生成画面が表示されているとき、ユーザが操作部204を介して、左右いずれかの乳房模式図における点に、マーカーCMを移動する操作を行うと(ドラッグアンドドロップ等)、制御部201は、ユーザに対しその位置にマーカーCMを配置するか否かについて判断を促す報知処理を行う。この報知としては、例えば「Yes/No」等の選択肢の表示等が該当する。ユーザが操作部204により、当該マーカーCMを乳房模式図に配置する旨の指示を行うと、分布情報生成部208は、乳房模式図に、当該マーカーCMが配置された仮の第1の分布画像D1を、記憶部203に一時的に記憶させる。
この処理に応じて分布情報生成部208は、当該マーカーCMに応じた所見情報の入力をユーザに促す。例えば、分布情報生成部208は、制御部201を介して所見情報の入力欄を表示部202に表示させる。さらに第2の分布画像生成画面における所見情報の入力欄に所見情報が入力され、確定する操作がなされると、分布情報生成部208は、一時的に記憶したマーカーCMと入力された所見情報とを対応付けて記憶部203に記憶させる。
<既存のマーカーCMへの所見情報の追加>
超音波診断装置200においてマーカーCMが追加される構成にかぎらず、例えば次のようにして所見情報が編集および更新されてもよい。
変形例1と同様に、ユーザにより操作部204を介してポインタが、第1の分布画像D1に対する各マーカーCMの座標位置に重なったとき、制御部201は、所見情報を修正または追加するか判断を促す。この判断に応じてユーザが所見情報を修正または追加する指示を行うと、制御部201は、指定されたマーカーCMを特定し、既にマンモグラフィ100で入力された所見情報の編集画面を表示する。さらに、ユーザにより所見情報の編集が終了した旨の操作がなされると、制御部201は、その時に編集画面に表示されている所見情報を指定マーカーCMに対する新たな所見情報として更新する。なお、編集(追加を含む)された所見情報にかかるマーカーCMについて、第1の分布画像D1における表示態様を異ならせてもよい。
変形例2−2の医用画像診断装置によれば、後に第2の分布画像D2を閲覧するユーザがその端末の操作部を介して、マーカーCMを指定する操作を行ったことに応じて、指定されたマーカーCMに対応する所見情報が表示される。あるいは所見情報を指定する操作を行うと、その端末において所見情報に対応した第2の分布画像D2における対応のマーカーCMを強調表示することができる。したがって、後の検査・診断において注目部位に対応する所見情報を簡便に閲覧することができる。その結果、画像診断精度および効率を向上させることが可能である。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態にかかる第2の医用画像診断装置について図9および図10を参照して説明する。図9は、第2実施形態にかかる医用画像システムおよび医用画像診断装置を示す概略ブロック図である。図10は、第2実施形態にかかるスキャン前の超音波画像表示領域および第2の分布画像D2を示す概略図である。なお、第2実施形態においても第2の医用画像診断装置を超音波診断装置200として説明する。また、第1実施形態と共通の部分については説明を割愛することがある。
(マンモグラフィ100)
第2実施形態においてマンモグラフィ100は、乳房模式図の座標に対するマーカーCMの座標情報を第1の分布画像D1として生成する。
<乳房模式図>
第2実施形態の記憶部203に記憶された乳房模式図BMR、乳房模式図BMLには、それぞれのピクセルに座標情報が含まれている。
<第1の分布画像D1>
マンモグラフィ100では、ユーザの操作により乳房模式図BMRまたは乳房模式図BMLのいずれかの位置にマーカーCMが配置される(例えばドラッグアンドドロップ操作)。この操作を受け、第2実施形態のマンモグラフィ100は、乳房模式図BMR、乳房模式図BMLにおいて、配置されたマーカーCMが占める領域を、各図の座標情報に従って特定する。すなわち、第1の分布画像D1において、マーカーCMの座標位置が特定される。マンモグラフィ100において、乳房模式図に対するマーカーCMの配置工程が完了すると、第1の分布画像D1におけるマーカーCMの座標情報が、第1の分布画像D1に対応付けられて記憶される。マーカーCMの種類も対応付けられる場合がある。またマンモグラフィ100では、記憶した第1の分布画像D1と各マーカーCMの座標情報とを外部装置、例えばサーバ12に送信する。
(超音波診断装置200)
第2実施形態にかかる超音波診断装置200においては、第1実施形態と異なり、分布情報変換部209を含んで構成される。また、第2実施形態にかかる画像生成部206は、第1の分布画像D1の解析を行う。また、画像生成部206は、解析の結果、各乳房模式図(BMRまたはBML)におけるマーカーCMの有無の判断を行う。
超音波診断装置200は、第1の実施形態と同様に、患者ID等の識別情報に基づきサーバ12から第1の分布画像D1が取得される。また超音波診断装置200は、第1の実施形態と同様に、左右いずれかの乳房をスキャンするかについてユーザの指定を受ける。
<画像生成部206>
《第1の分布画像D1の解析》
ユーザによる左右いずれかのスキャンの指定を受けると、画像生成部206は、第1の分布画像D1に、選択に応じた左右いずれかの乳房に対応するマーカーCM(注目部位)があるかについて判断する。一例として、画像生成部206は、第1の分布画像D1を参照し、スキャンしようとする方向の乳房に対応する乳房模式図(BMRまたはBML)において、マーカーCMが含まれているか判断する。
画像生成部206は、上記選択画面においてユーザにより選択された方向の乳房に対応する乳房模式図に1以上のマーカーCMが含まれると判断した場合、記憶部203に記憶された第1の分布画像D1からそのマーカーCMを含む乳房模式図を抽出する。
これに対し画像生成部206は、選択方向に対応する乳房模式図にマーカーCMが含まれないと判断した場合、選択方向に対応する乳房模式図のみを抽出する。
ただし、画像生成部206による、選択に応じた左右のいずれかの乳房模式図についてマーカーCM(注目部位)が含まれるかについての判断は上記に限られない。例えば、上記第1の分布画像D1の第2の例で説明したように、第1の医用画像診断装置は、乳房模式図BMRおよび乳房模式図BMLのうち、マーカーCMを含まないものについて、第1の分布画像D1に含めない場合がある。この場合、画像生成部206は、第1の分布画像D1に含まれている乳房模式図が、「左のみ」、「右のみ」または「左右双方」であるかのみを判断すればよい。なお、この判断は乳房模式図に示される腋窩部の向きに基づいて行われる。
また画像生成部206は、マーカーCMが含まれている方の分布画像を優先的に抽出するように構成されていてもよい。例えば画像生成部206は、まず第1の分布画像D1における右の乳房模式図BMRおよび左の乳房模式図BMLそれぞれにおいてマーカーCMが含まれているか判断する。判断の結果、画像生成部206は左右の乳房模式図のうちいずれか一方のみにマーカーCMが含まれる場合、その第1の分布画像D1(マーカーCMを含んだ乳房模式図)を先に抽出する。またこの構成において、右の乳房模式図BMRおよび左の乳房模式図BMLの双方にマーカーCMが含まれている場合、第1実施形態のような左右いずれかの乳房の選択画面を表示させてもよい。
<分布情報変換部209>
分布情報変換部209は、上記抽出された第1の分布画像D1におけるマーカーCMの座標情報を、超音波診断装置200で設定された座標系に置き換える。この座標系は、言い換えれば記憶部203に記憶された乳房模式図BMR、乳房模式図BMLの座標系である。すなわち、マンモグラフィ100における乳房模式図と、超音波診断装置200における乳房模式図は、座標系が異なる場合がある。したがって、第1の分布画像D1における各マーカーCMが占める領域の座標情報を、超音波診断装置200の乳房模式図にそのまま当てはめられない状況が生じうる。
したがって、分布情報変換部209は、マンモグラフィ100および超音波診断装置200それぞれの乳房模式図の座標系を対比し、その対比結果に基づいて、第1の分布画像D1におけるマーカーCMの占める領域にかかる座標情報を、超音波診断装置200の乳房模式図の座標情報に適応するような座標変換式を求める。この座標変換式に基づき、分布情報変換部209は、第1の分布画像D1におけるマーカーCMの座標情報を、超音波診断装置200の乳房模式図の座標情報に適応するように置き換える処理を行う。この処理により、第2の分布画像D2が生成される。なお、超音波診断装置200の乳房模式図は、「第2のテンプレート画像」の一例に該当する。
なお、第1実施形態と同様に、第2の分布画像D2には、ユーザの編集操作により、マーカーCMが追加される場合がある。
<画像生成部206>
《合成画像CIの生成−1》
画像生成部206は、合成画像CIを生成するにあたり、超音波画像と第2の分布画像D2とを合成する(図10参照)。図10に示すように、合成画像CIは、超音波画像の表示領域と第2の分布画像D2の表示領域とを含んで構成される。ただし、図5と同様に図10における超音波画像の表示領域では、被検体のスキャン前の状態が示されている。例えばユーザは、まず画像中のマーカーCMの位置を参照し、乳房に対するスキャン位置を確認してからスキャンを行う。したがって、ユーザが検査を開始した時点では、未だ超音波プローブ205が乳房に当てられておらず、合成画像CIには、乳房を示す画像は表示されない。
第2の分布画像D2は、記憶部203に記憶された乳房模式図BMR、乳房模式図BMLに、第1の分布画像D1に基づいて各マーカーCMを当てはめることにより生成される。ただし、上述の通り、画像生成部206は、上記座標変換処理が施された後のマーカーCMが占める領域の座標情報に基づいて、超音波診断装置200における各乳房模式図にマーカーCMを当てはめる。なお、この実施形態において合成画像CIに示される第2の分布画像D2は、「分布画像」の一例に該当する。
《合成画像CIの生成−2》
ただし、第1実施形態で説明したように、選択された左右いずれかの乳房に対応する乳房模式図に、マーカーCMが含まれない場合がある。この場合、超音波診断装置200は座標変換処理を行わなくてもよく、超音波診断装置200にあらかじめ記憶された乳房模式図のうち、選択に応じた左右いずれかの乳房模式図と、超音波画像とを合成して合成画像CIが生成される。
また、第1の分布画像D1の第2の例のように、マンモグラフィ100において、左右いずれかの乳房において注目部位が存在しないとユーザに判断された場合、第1の分布画像D1にはその乳房模式図が含まれない。その場合も、画像生成部206は、超音波診断装置200にあらかじめ記憶された乳房模式図のうち、選択に応じた左右いずれかの乳房模式図を読み出し、超音波画像と合成して合成画像CIを生成する。
《再度の分布画像の解析》
超音波診断装置200(第2の医用画像診断装置)において、上記選択にかかる左右いずれかの乳房のスキャンが終了するか、あるいは上記選択にかかる合成画像CIの表示が終了すると、画像生成部206は、再度乳房の選択画面を表示させる。また、再度ユーザが操作部204を介してスキャンする乳房の選択操作を行うと、画像生成部206は第1の分布画像D1を参照し、選択方向に対応する乳房模式図についてマーカーCMが含まれるかの判断を行う。
ただし、上記のように画像生成部206が再度左右の選択画面を表示させる構成に限られない。例えば、上記の選択のときに選択されなかった方向の乳房について、ユーザの選択を経ずに、第1の分布画像D1を参照し、最初に選択されなかった方向の乳房模式図にマーカーCMがあるかの判断を行ってもよい。
さらに画像生成部206は、上記と同様の処理を行い、画像処理部206bに超音波画像と、マーカーを含む乳房模式図またはマーカーを含まない乳房模式図とを合成させて、合成画像CIを生成させる。
(第2実施形態の動作)
次に、第2実施形態にかかる超音波診断装置200の動作について、図11および図12を参照して説明する。図11および図12は、第2実施形態にかかる第2の医用画像診断装置の動作の概略を示すフローチャートである。なお、以下においても第2の医用画像診断装置を、超音波診断装置200として説明する。
<ステップ301〜ステップ303>
第2実施形態のステップ301〜ステップ303は、第1実施形態にかかる。ステップ101〜ステップ103と同様であるため説明を割愛する。
<ステップ304>
ステップ303において選択指示を受けると、画像生成部206はステップ302で取得した第1の分布画像D1における、指定された左または右の乳房について注目部位が含まれるか判断する。例えば画像生成部206は、乳房模式図BMRおよび乳房模式図BMLにおけるマーカーCMの有無に基づいて当該判断を行う。この場合、画像生成部206は、第1の分布画像D1を参照し、例えば選択された右の乳房にかかる乳房模式図BMRにマーカーCMが含まれると判断したことをもって、注目部位があると判断する。
なお、上記のように乳房の選択を促す処理の前に、第1の分布画像D1を表示させる構成であれば、画像生成部206がステップ304における注目部位の存在の有無の判断を行わない構成であってもよい。
<ステップ305>
ステップ304の判断の結果、指定された左または右の乳房に対応する乳房模式図に注目部位が含まれると判断された場合(S304;Yes)、分布情報変換部209は、当該第1の分布画像D1におけるマーカーCMの座標情報を、ステップ303における選択に対応する乳房模式図(BMRまたはBML)の座標系における座標情報に変換する。
<ステップ306>
第2実施形態にかかる画像生成部206は、分布情報変換部209により座標変換された座標情報に基づき、マーカーCMを、選択された左右いずれかの乳房の位置に対応する乳房模式図(BMRまたはBML)に当てはめる。画像生成部206は、超音波診断装置200における乳房模式図にマーカーCMを当てはめることにより、第2の分布画像D2を生成する。
<ステップ307>
画像生成部206は、ステップ306において生成された第2の分布画像D2と超音波画像とを合成する。この合成により、表示部202には、合成画像CIとして超音波画像と第2の分布画像D2とが同時に表示される。例えば、ユーザは合成画像CIにおける第2の分布画像D2を参照し、注目部位を把握してから乳房の対応位置に超音波プローブ205を当て、スキャンを行う。なお、図10においては超音波画像と、第2の分布画像D2とが並べられて表示されている。
<ステップ308>
第2実施形態のステップ308については、上記のステップ208における処理と同様であるため、説明を割愛する。
<ステップ309>
ステップ304において、選択された左または右の乳房に対応する乳房模式図が注目部位を含まないと判断された場合(S304;No)、画像生成部206は、超音波診断装置200にあらかじめ記憶された指定された方向の乳房模式図(BMRまたはBML)を読み出す。この乳房模式図にはマーカーCMが含まれない。
<ステップ310>
画像生成部206は、画像処理部206bに、ステップ309において読出した乳房模式図のみと、超音波画像との合成画像CIを生成させ、表示させる。
またステップ105と同様、ステップ312の判断のために、画像生成部206が表示した乳房模式図の腋窩部の向きを一時的に記憶させてもよい。なお、ステップ310においてマーカーCMを含まない乳房模式図を表示させることにより、選択された乳房に、先行検査における注目部位がなかったことをユーザに示すことができる。
<ステップ311>
第2実施形態のステップ311については、上記のステップ212(208)における処理と同様であるため、説明を割愛する。
<ステップ312>
制御部201は、選択された乳房のスキャンが終了すると(S308;Yes/S311;Yes)、左右の乳房の双方についてスキャンの指定を受けたかについて判断する。この判断についての具体例については第1実施形態のステップ107と同様である。
制御部201は、一時的に記憶した情報に基づき、左右の双方についてスキャンの指定を受けていないと判断した場合(S312;No)、制御部201は、ステップ303〜ステップ311の処理を再度行わせる。
ステップ312の判断の結果、制御部201は一時的に記憶した情報に基づき、左右双方の乳房がすでに選択されたと判断した場合(S312;Yes)、制御部201は、一連の処理を終了する。なお、超音波診断装置200は、左右双方の乳房について操作者にスキャンを行わせる構成に限られない。例えば超音波診断200は、このステップ312の判断を行わない構成であってもよい。その構成の場合、ステップ311までの処理において、ステップ312の判断のために行う記憶処理(腋窩部の向きの記憶等)も行われない。
(作用・効果)
以上説明した第2実施形態にかかる医用画像診断装置の作用および効果について説明する。
第2の医用画像診断装置は、過去の医用画像取得にかかる検査時に作成され、過去の診断結果を反映した、乳房における注目部位の位置を示す第1の分布画像D1を取得し、記憶部203に記憶させる。また、分布情報変換部209は、第1の分布画像D1に基づき、注目部位を示すマーカーCMを超音波診断装置200における乳房模式図の座標系に置き換えて第2の分布画像D2を生成する。また、画像生成部206は、第2の医用画像診断装置において医用画像を生成すると、その医用画像と第2の分布画像D2とを同時に表示部202に表示させる。
このような構成によれば、先行検査の時点で指定された注目部位の位置を示す分布情報を、後の検査(医用画像の取得または読影)で利用することが可能である。例えば、超音波診断装置で被検体の乳房を観察しようとする場合、左右の乳房において注目部位がどこに位置するかを把握することができる。これにより、超音波プローブを当てる位置を容易に把握することができる。その結果、過去の検査の情報を有効に利用することができ、注目部位の見落としを防ぐことができる。したがって、ユーザは、実施形態による医用画像診断装置を利用することにより、乳房にかかる画像診断の確度の向上を図ることが可能である。
また、第1実施形態における変形例1、変形例2−1または変形例2−2を第2実施形態に適用する場合、第1の分布画像D1全体の座標情報と、マーカーCMの座標情報とが含まれているので、超音波診断装置200において分布画像中のマーカーCMの座標情報を改めて取得する必要がない。したがって、第2の医用画像診断装置である超音波診断装置200における処理効率が向上し、ひいては超音波診断装置200における検査の効率の向上を図ることが可能である。
(変形例3)
次に、第2実施形態の変形例を、変形例3として説明する。第2実施形態では、第1の分布画像D1に分布画像全体の座標情報およびマーカーCMの座標情報が含まれる。これに対し、この変形例3では、第1の分布画像D1に分布画像全体の座標情報と、テンプレート画像としての左右の乳房模式図BMR・乳房模式図BMLとが含まれる。なおテンプレート画像とは、マーカーCMが配置されていない状態の乳房模式図を示すものである。また、第1の分布画像D1は、マーカーCMが配置されていない状態の左右の乳房模式図BMR・乳房模式図BMLに、各マーカーCMを重畳させた状態で構成されている。
<分布情報変換部209>
変形例3の分布情報変換部209は、第1の分布画像D1から、分布画像全体の座標情報と、マーカーCMが配置されていない状態の左右の乳房模式図BMRおよび乳房模式図BMLとを抽出する。また、分布情報変換部209は、第1の分布画像D1と、マーカーCMが配置されていない状態の左右の乳房模式図BMRおよび乳房模式図BMLとの差分処理を行う。差分処理によりマーカーCMが抽出される。分布情報変換部209は、さらに第1の分布画像D1全体の座標情報に基づき、マーカーCMの座標情報を求める。
分布情報変換部209は、求められたマーカーCMの座標情報を、超音波診断装置200における乳房模式図BMRおよび乳房模式図BMLの座標系に適応するように座標変換する。それ以降の処理は第2実施形態と同様である。
この変形例3においても、先行検査の時点で指定された注目部位の位置を示す分布情報を、後の検査(医用画像の取得または読影)で利用することが可能である。また、第1実施形態における変形例1、変形例2−1または変形例2−2を第2実施形態に適用する場合において、超音波診断装置200における処理効率が向上し、ひいては超音波診断装置200における検査の効率の向上を図ることが可能である。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態にかかる第2の医用画像診断装置について図13および図14を参照して説明する。図13は、第3実施形態にかかる医用画像システムおよび医用画像診断装置を示す概略ブロック図である。図14は、第3実施形態にかかるスキャン前の超音波画像表示領域、第2の分布画像D2、および当該超音波画像表示領域内の計測位置を示す概略図である。なお、第3実施形態においても第2の医用画像診断装置を超音波診断装置200として説明する。また、第1実施形態および第2実施形態と共通の部分については説明を割愛することがある。
(超音波診断装置200)
第3実施形態にかかる超音波診断装置200においては、第1実施形態および第2実施形態と異なり、計測部210を含んで構成される。
<計測部210>
超音波診断装置200において医用画像を表示している間に、ユーザにより操作部204を介して、画像における所定部位の計測が行われる場合がある(図14参照)。図14に示すように、計測部210は、ユーザにより操作部204を介して入力された画像中の計測位置MPのデータを取得する。計測部210は、計測位置MPの画像における測定値を、超音波画像の縮尺等に基づいて実空間上の数値に変換する処理を行う。
<制御部201>
第1実施形態の変形例や第2実施形態等のように、超音波診断装置200が、第1の分布画像D1のマーカーCMまたは第2の分布画像D2のマーカーCMの座標情報を取得する構成の場合がある。この場合、ユーザが操作部204を介して、表示部202の合成画像CIに表示されたマーカーCMを指定して選択することで、制御部201は、第1の分布画像D1または第2の分布画像D2におけるマーカーCMの1つを特定することが可能である。
ユーザにより操作部204を介して1つのマーカーCMが指定されると、制御部201は、表示された分布画像における指定のマーカーCMの座標情報を特定する。さらに、合成画像CIにおける超音波画像において計測部210により計測処理が行われた計測位置MPが含まれている場合、その計測部210による計測値が指定のマーカーCMに対応づけられて記憶部203に記憶される。このように第3実施形態の合成画像CI(または第2の分布画像D2)のデータには、計測位置MPにおけるマーカーCMに計測値が対応付けられて記憶される。後にこの合成画像CI(または第2の分布画像D2)が読み出され、表示されているとき、ユーザにより当該計測位置MPに対応するマーカーCMの指定操作が行われると、対応付けられた計測値が表示される。なお、制御部201は、上記記憶制御に関して「記憶制御部」の一例に該当する。
(作用・効果)
以上説明した第3実施形態にかかる医用画像診断装置の作用および効果について説明する。
第2の医用画像診断装置は、乳房における注目部位の位置を示す第1の分布画像D1を取得し、その第1の分布画像が参照されつつ生成された医用画像と、注目部位を示す分布画像とを同時に表示部202に表示させる。
このような構成によれば、先行検査の時点で指定された注目部位の位置を示す分布情報を、後の検査(医用画像の取得または読影)で利用することが可能である。例えば、超音波診断装置で被検体の乳房を観察しようとする場合、左右の乳房において注目部位がどこに位置するかを把握することができる。これにより、超音波プローブを当てる位置を容易に把握することができる。その結果、過去の検査の情報を有効に利用することができ、注目部位の見落としを防ぐことができる。したがって、ユーザは、実施形態による医用画像診断装置を利用することにより、乳房にかかる画像診断の確度の向上を図ることが可能である。
さらに第3実施形態にかかる第2の医用画像診断装置によれば、後に第2の分布画像D2に対して、画像の閲覧者がマーカーCMを指定する操作を行ったことに応じて、指定されたマーカーCMに対応する位置の計測情報が表示される。したがって、後の検査・診断において注目部位に対応する計測情報を簡便に閲覧することができる。その結果、画像診断の確度および効率を向上させることが可能である。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態にかかる第2の医用画像診断装置の構成について図15を参照して説明する。図15は、第4実施形態にかかる医用画像システムおよび医用画像診断装置を示す概略ブロック図である。なお、第4実施形態においても第2の医用画像診断装置を超音波診断装置200として説明する。また、第1実施形態〜第3実施形態のいずれかと共通の部分については説明を割愛することがある。
(超音波診断装置200)
第4実施形態にかかる超音波診断装置200においては、第1実施形態〜第3実施形態と異なり、位置検出手段211を含んで構成される。
<位置検出手段211>
位置検出手段211は、超音波プローブ205に設けられる位置情報送信部211aと、超音波診断装置200の本体部に設けられる位置情報受信部211bを含んで構成される。位置検出手段211としては、実空間上の超音波プローブ205の位置を検出する任意の検出手段を用いることが可能である。例えば位置検出手段211として、磁界センサや光位置センサ等が用いられる。第3の実施形態では、磁界センサを用いた場合について説明する。磁界センサを用いる場合、超音波プローブ205に設けられた位置情報送信部211aによって生成された磁界により、位置情報送信部211aの位置が三次元直交座標で表現される。位置情報受信部211bは、少なくとも超音波プローブ205におけるスキャン終了までの間、時間経過に応じたその座標それぞれを取得する。
<プローブ位置と分布画像との対応付け>
ユーザは、操作部204を介して、超音波プローブ205の位置合わせ機能を実行する指示行う。当該指示を受けると、制御部201は、位置検出手段211を用いた位置合わせ機能を実行する。位置合わせ機能とは、位置検出手段211の検出結果を用いて、超音波プローブ205の実空間における位置と、分布画像(第1の分布画像D1または第2の分布画像D2)における位置との対応付けを行う超音波診断装置200の機能である。なお、以下に位置合わせの手順を説明するが、この説明は一例である。
ユーザは、被検体の乳房のニップルに超音波プローブ205を移動させる。ユーザは、その位置に超音波プローブ205を保持したまま、操作部204を介して、位置決定をする旨の操作を行うという手順を実行する。その操作信号に対応して、制御部201は、超音波プローブ205に設けられた位置情報送信部211aに位置情報を送信させる。超音波診断装置200本体側の位置情報受信部211bは、位置情報送信部211aから送信された位置情報に基づき、保持された超音波プローブ205の位置を、分布画像における中心位置として対応付け、記憶部203に記憶させる。
次の手順としてユーザは、超音波プローブ205を当該乳房の外縁部に移動させ、その位置に超音波プローブ205を留めて保持する。ここでの超音波プローブ205の移動方向は、例えば被検体の乳房の外縁部のうち、ニップルから最も遠いとユーザが判断した位置に向かった方向である。さらにユーザは上記と同様に、位置決定をする旨の操作を実行する。その操作信号に対応して、制御部201は、位置情報送信部211aに位置情報を送信させる。位置情報受信部211bは、位置情報送信部211aから送信された位置情報に基づき、保持された超音波プローブ205の位置を制御部201に送信する。制御部201は、この時点(移動後)での位置と、超音波プローブ205がニップルで保持されていた時点(移動前)での位置との差に基づいて移動量を求める。さらに制御部201は、移動前の位置と移動後の位置とに基づき、ニップルに対する超音波プローブ205の移動方向を求める。
さらに制御部201は、求められた移動量を半径とする円を求める。また、上記において制御部201が求めた超音波プローブ205の移動方向に基づき、超音波プローブ205の実空間における移動方向と、超音波診断装置200で生成される分布画像(例えば、第2の分布画像D2)での方向を対応付ける。さらに制御部201は、求められた円と分布画像との縮尺を合わせる。これにより、位置検出手段211から受信する超音波プローブ205の移動量を、分布画像に対応づけることができる。すなわち、制御部201は、超音波プローブ205の実空間における位置を、分布画像における位置にリアルタイムに変換することができる。なお、制御部201は、「位置特定部」の一例に該当する。
<分布画像と医用画像の対応付け>
上記位置合わせ機能が実行された後、スキャンが開始されることに応じ、制御部201は、分布画像において表わされた超音波プローブ205の擬似的な現在位置を、画像生成部206に逐次送信する。画像生成部206は、合成画像CIにおいて、分布画像に対して当現在位置を記録する。それに併せて画像生成部206は、生成した超音波画像と、所定の時間間隔で分布画像に記録した擬似的な超音波プローブの位置と、その位置を示す分布画像上の座標情報とを対応付けて記憶部203に記憶させる。なお、この実施形態において制御部201は「処理実行部」の一例に該当する。
このように第4実施形態の超音波診断装置200で生成された分布画像(例えば、合成画像CIにおける第2の分布画像D2)のデータには、乳房に対して所定の時間間隔で移動した超音波プローブの擬似的な位置情報が対応付けられている。後にこの分布画像が読み出され、表示されているとき、ユーザは時間変化に応じたに超音波プローブの移動の状態を参照することができる。
(作用・効果)
以上説明した第4実施形態にかかる医用画像診断装置の作用および効果について説明する。
第2の医用画像診断装置は、乳房における注目部位の位置を示す第1の分布画像D1を取得し、その第1の分布画像D1に基づき、生成した医用画像と、注目部位を示す分布画像とを同時に表示部202に表示させる。
このような構成によれば、先行検査の時点で指定された注目部位の位置を示す分布情報を、後の検査(医用画像の取得または読影)で利用することが可能である。例えば、超音波診断装置で被検体の乳房を観察しようとする場合、左右の乳房において注目部位がどこに位置するかを把握することができる。これにより、超音波プローブを当てる位置を容易に把握することができる。その結果、過去の検査の情報を有効に利用することができ、注目部位の見落としを防ぐことができる。したがって、ユーザは、実施形態による医用画像診断装置を利用することにより、乳房にかかる画像診断の精度向上を図ることが可能である。
さらに第4実施形態の第2の医用画像診断装置によれば、記憶される超音波画像に対し、超音波画像データの収集中に、超音波プローブ205の分布画像上の座標位置を逐次取得して対応付けている。したがって、第2の医用画像診断装置により生成された医用画像を閲覧する閲覧者は、分布画像を参照するだけで、閲覧している医用画像が、乳房のいずれの位置を表すものかについて容易に把握することができる。したがって、ユーザは、実施形態による医用画像診断装置を利用することにより、乳房にかかる画像診断の精度の向上および効率の向上を図ることが可能である。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態にかかる第2の医用画像診断装置の構成について図16を参照して説明する。図16は、第5実施形態にかかる医用画像システムおよび医用画像診断装置を示す概略ブロック図である。なお、第5実施形態においても第2の医用画像診断装置を超音波診断装置200として説明する。また、第1実施形態〜第4実施形態のいずれかと共通の部分については説明を割愛することがある。
(超音波診断装置200)
第5実施形態にかかる超音波診断装置200においては、第1実施形態〜第4実施形態と異なり、計数部212を含んで構成される。
<計数部212>
計数部212は、第1の分布画像D1または第2の分布画像D2におけるマーカーCMを、マーカーCMの座標情報またはパターン認識等により、乳房模式図BMRおよび乳房模式図BMLごとに計数する。乳房模式図BMRおよび乳房模式図BMLごとのマーカーCMの数は、制御部201に送信される。
<確認メッセージの報知>
制御部201は、分布画像における乳房模式図BMRおよび乳房模式図BMLごとのマーカーCMの数に基づき、分布画像における各マーカーCMの位置ごとに超音波画像を取得したかについて、ユーザに確認を促すメッセージを表示させる。この確認は音声出力によるものであってもよい。
例えば、マーカーCMと超音波画像との対応付けを行う実施形態においては、計数部212により求められたマーカーCMの数に基づき、マーカーCMそれぞれの位置に対応する超音波画像データが取得されたか判断する。ただし、制御部201は、座標情報に基づいて制御部201がマーカーCMを識別できる場合は、計数部212によらず、制御部201が分布画像における各マーカーCMの位置ごとに超音波画像を取得したかを判断する構成であってもよい。
また、各マーカーCMに対応して記憶された超音波画像データの群(グループ)の数と、求められた乳房模式図BMR、乳房模式図BMLごとのマーカーCMの数を対比し、各マーカーCMに対応して記憶された超音波画像データの群の数がマーカーCMの数に満たない場合は、上記確認メッセージの報知を行う。
(第5実施形態の動作)
次に、第5実施形態にかかる超音波診断装置200の動作について、図17および図18を参照して説明する。図17および図18は、第5実施形態にかかる第2の医用画像診断装置の動作の概略を示すフローチャートである。なお、以下においても第2の医用画像診断装置を、超音波診断装置200として説明する。
<ステップ401〜ステップ407>
第5実施形態のステップ401〜ステップ407は、第2実施形態にかかるステップ301〜ステップ307と同様であるため説明を割愛する。
<ステップ408>
計数部212は、第1の分布画像D1または第2の分布画像D2におけるマーカーCMを、マーカーCMの座標情報またはパターン認識等により、乳房模式図BMRおよび乳房模式図BMLごとに計数する。
<ステップ409>
また、制御部201は、各マーカーCMに対応して記憶された超音波画像データの群の数と、求められた左右の乳房模式図ごとのマーカーCMの数とを対比する。各マーカーCMに対応して記憶された超音波画像データの群の数がマーカーCMの数に満たない場合、制御部201は、分布画像における各マーカーCMについて超音波画像を取得したかについて確認メッセージの報知を行う。なお、これに限らず、制御部201は分布画像における各マーカーCMについて超音波画像を閲覧したかについて確認する構成であってもよい。
<ステップ410〜ステップ412>
第5実施形態のステップ410〜ステップ412については、上記のステップ309〜ステップ311における処理と同様であるため、説明を割愛する。
<ステップ413>
制御部201は、すべてのマーカーのスキャンが終了したと判断した場合(S409;Yes)、あるいは選択された乳房のスキャンが終了したと判断した場合(S412;Yes)、左右の乳房の双方についてスキャンの指定を受けたかについて判断する。この判断についての具体例については第1実施形態のステップ107と同様である。
制御部201は、左右の双方についてスキャンの指定を受けていないと判断した場合(S413;No)、制御部201は、ステップ403〜ステップ412の処理を再度行わせる。これに対し、ステップ413の判断の結果、制御部201が、左右双方の乳房について既に選択されたと判断した場合(S412;Yes)、制御部201は、一連の処理を終了する。なお、超音波診断装置200は、左右双方の乳房について操作者にスキャンを行わせる構成に限られない。例えば超音波診断200は、このステップ413の判断を行わない構成であってもよい。その構成の場合、ステップ412までの処理において、ステップ413の判断のために行う記憶処理(腋窩部の向きの記憶等)も行われない。
(作用・効果)
以上説明した第5実施形態にかかる医用画像診断装置の作用および効果について説明する。
第5実施形態にかかる第2の医用画像診断装置は、計数部212または制御部201が、分布画像における各マーカーCMの位置ごとに超音波画像を取得したかについて判断する。各マーカーCMに対応して記憶された超音波画像データの群の数がマーカーCMの数に満たない場合、制御部201は、分布画像における各マーカーCMの位置ごとに超音波画像を取得したかについて、ユーザに確認を促すメッセージの報知を行う。
このような構成によれば、ユーザに注目部位の見落としがないかを確認することができ、その結果、画像診断の確度および効率を向上させることが可能である。
(第1〜第5実施形態の効果)
上記第1〜第5実施形態およびその変形例にかかる第2の医用画像診断装置は、乳房における注目部位の位置を示す第1の分布画像を取得し、その第1の分布画像に基づき、生成した医用画像と、注目部位を示す分布画像とを同時に表示部に表示させる。
このような構成によれば、先行検査の時点で指定された注目部位の位置を示す分布情報を、後の検査(医用画像の取得または読影)で利用することが可能である。例えば、超音波診断装置で被検体の乳房を観察しようとする場合、左右の乳房において注目部位がどこに位置するかを把握することができる。これにより、超音波プローブを当てる位置を容易に把握することができる。その結果、過去の検査の情報を有効に利用することができ、注目部位の見落としを防ぐことができる。したがって、ユーザは、実施形態による医用画像診断装置を利用することにより、乳房にかかる画像診断の精度向上を図ることが可能である。
また、上記第1〜第5実施形態およびその変形例は、適宜組み合わせて構成することが可能である。また、上記第1〜第5実施形態にかかる第1の医用画像診断装置および第2の医用画像診断装置はマンモグラフィおよび超音波診断装置に限られるものではない。例えば、乳房の画像診断に利用できるモダリティであれば、MRI、X線CT装置等、いかなるモダリティであってもよい。また、上記第1〜第5実施形態及びその変形例は、第1の医用画像診断装置と第2の医用画像診断装置とが同一である場合にも適用可能である。
この発明の実施形態を説明したが、上記の実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 医用画像システム
100 マンモグラフィ
200 超音波診断装置
201 制御部
205 超音波プローブ
206 画像生成部
208 分布情報生成部
209 分布情報変換部
210 計測部
211 位置検出手段
212 計数部
CI 合成画像
CM マーカー
D1 第1の分布画像
D2 第2の分布画像
MG マンモグラム
MP 計測位置

Claims (14)

  1. 外部装置から取得された乳房における1以上の注目部位の位置を模式的に示す分布画像を記憶する記憶部と、
    前記乳房の医用画像を生成する画像生成部と、
    前記画像生成部において生成された前記医用画像を表示する表示部と、
    前記表示部に、前記医用画像の表示領域と前記分布画像の表示領域を含んで構成される合成画像を表示させる表示制御部と、
    を有する超音波診断装置
  2. 前記分布画像は、乳房の形状を模式的に示す第1のテンプレート画像における前記1以上の注目部位のそれぞれの位置を示す位置情報を含み、
    前記表示制御部は、前記分布画像として、乳房の形状を模式的に示す第2のテンプレート画像と、前記位置情報に示された位置に対応する前記第2のテンプレート画像中の位置を示す注目部位画像とを表示させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置
  3. 前記分布画像は、前記乳房の形状を模式的に示す第1のテンプレート画像と、前記1以上の注目部位のそれぞれの位置を示す注目部位画像とを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置
  4. 前記表示制御部は、前記注目部位画像を、前記1以上の注目部位のそれぞれの種別に応じた態様で表示させる
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の超音波診断装置
  5. 前記分布画像には、前記1以上の注目部位のうち少なくとも1つに関連する診断情報が付帯され、
    前記表示制御部は、前記注目部位画像のいずれかが指定され、かつ指定された注目部位画像に対応する注目部位に関する診断情報が前記分布画像に付帯されている場合に、当該診断情報を前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の超音波診断装置
  6. 前記記憶部は、前記1以上の注目部位のうち少なくとも1つに関連する医用画像を記憶し、
    前記表示制御部は、前記注目部位画像のいずれかが指定され、かつ指定された注目部位画像に対応する注目部位に関連付けられた医用画像が前記記憶部に記憶されている場合に、当該医用画像を前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれか一項に記載の超音波診断装置
  7. 前記分布画像中の位置を指定するための操作部を有し、
    前記表示制御部は、前記操作部により指定された位置に新たな注目部位画像を表示させる
    ことを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれか一項に記載の超音波診断装置
  8. 前記表示制御部は、分布情報に基づく前記注目部位画像と異なる態様で前記新たな注目部位画像を表示させる
    ことを特徴とする請求項7に記載の超音波診断装置
  9. 前記画像生成部により生成された医用画像を解析して、当該医用画像中の注目領域の計測を行う計測部と、
    前記計測部により取得された計測情報を、当該注目領域に対応する注目部位に関連付けて前記記憶部に記憶させる記憶制御部と
    を有することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の超音波診断装置
  10. 前記表示制御部は、診断結果を入力するためのユーザインターフェイスを前記表示部に表示させ、
    前記1以上の注目部位のうち少なくとも1つについて、当該注目部位に関連する情報が存在する場合に、前記ユーザインターフェイス中の所定の入力スペースに当該情報を入力する情報入力部を有する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の超音波診断装置
  11. 医用情報が格納された情報処理装置とネットワークを介して通信する通信部と、
    所定の指示を受けたときに、前記情報処理装置に対する医用情報の送信の要求と、前記情報処理装置から送信された医用情報の受信とを前記通信部に実行させる通信制御部と
    を有することを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の超音波診断装置
  12. 外部の記憶手段から前記分布画像を取得する取得部を備え、
    前記分布画像は、マンモグラフィにおいて作成されたものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置
  13. 前記画像生成部は、
    接続された超音波プローブから出力された信号を処理する信号処理部を含む
    ことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載の超音波診断装置
  14. 前記超音波プローブの位置を検出する位置検出部と、
    前記位置検出部により検出された位置に対応する前記分布画像中の位置を特定する位置特定部と、
    前記位置特定部により特定された位置に基づく処理を実行する処理実行部と
    を有することを特徴とする請求項13に記載の超音波診断装置
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