JP2006325856A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】入賞口に入賞することなく遊技領域を流下した遊技球を、その他の遊技球の転動により影響を受けることなく安定して上昇させ、再度入賞のチャンスを与えることができ、かつ遊技領域を流下する他の遊技球の転動に影響を与えることのない構造を備えた遊技機を提供する。
【解決手段】遊技領域A中の遊技球を受け入れるとともに、遊技盤ベース12の背面側へと案内する遊技球受入部25と、遊技盤ベース12の背面側へと案内された遊技球を遊技盤ベース12の表面側12aへと搬送装置32を介して案内する遊技球排出部29とを備え、搬送装置32は、遊技球受入部25に受け入れられて遊技盤ベース12の背面側へと案内された遊技球を収容する複数個の収容部37と、該収容部37を遊技球受入部25から遊技球排出部29へと搬送する搬送機構33とで構成されているとともに、収容部37と搬送機構33の双方ともに遊技盤ベース12の背面側に備えた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、各種入賞口に入賞することなく遊技領域を流下した遊技球に再度入賞のチャンスが与えられる構造を備えた遊技機に関する。
弾球遊技機(いわゆるパチンコ機)は、発射装置のハンドルのレバーを時計回り方向に回転させ、例えば内蔵する発射ソレノイドを作動させて遊技球を遊技盤の遊技領域に打ち出すことにより、該遊技領域に備えた多数の遊技釘や遊技球誘導部材(例えばステージや天通路等)などにより遊技球が転動しつつ流下し、所望な入賞口に遊技球が入賞することで、所望な演出が行われたり、賞球を得たりすることができるものである。
弾球遊技機の遊技性が各機種様々である昨今、弾球遊技機の遊技の意外性・面白みに対する遊技者ニーズが高まっている。
そこで、遊技盤の遊技領域に打ち出された遊技球に意外性のある動きを与え、遊技者に対して遊技球の動きに意外感や面白みを与え、遊技の興趣を向上させようとする弾球遊技機が種々提供されている。
例えば、遊技領域に備えられる遊技部材の一つとして、各入賞口に入賞することなく遊技領域を流下した遊技球を受け入れる遊技球受入部と、該受入部に受け入れられた遊技球を遊技領域の上方へと上昇させる搬送装置(揚送装置ともいう。)と、該搬送装置によって上昇された遊技球を遊技領域の上方にて再び該遊技領域へと排出する遊技球排出部を備えた遊技機が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
このような遊技部材構成を採用することにより、遊技者にとっては、遊技球が入賞口に入賞するチャンスが増え、遊技の興趣の向上が図れるものである。
ここで、この特許文献1に開示の搬送装置の構成を具体的に説明すると次の通りである。遊技盤ベースの背面側に配された環状の搬送部材と、該搬送部材の外周環状方向に所定間隔置きに備えた複数個の磁石と、前記搬送部材に回転作動を伝達する駆動機構(モータ,スプロケット)とで構成されており、前記磁石が、遊技盤ベース表面側の遊技領域の下方領域に突設した遊技球受入部(下部球受片)と、該遊技領域の上方領域に突設した遊技球排出部(球案内装置)との間を、搬送部材の作動に沿って遊技盤ベースの背面に摺接して移動する。
そして、このように遊技盤ベースの背面に摺接して移動する磁石が、前記遊技球受入部に受け入れた遊技球をその磁力により、遊技盤ベースを間に介在した状態で吸着して前記遊技球排出部まで上昇させる。すなわち、前記磁石により吸着された遊技球は、磁石の上昇移動とともに、遊技盤ベースの表面を摺接して上昇移動する。
そして、前記遊技球排出部に到達した遊技球は、該遊技球排出部によりそれ以上の上昇移動が阻止されるため、遊技球は磁石の吸着力から解かれ、遊技球排出部を介して遊技領域に再度排出される。
しかし、前記搬送装置の磁石によって吸着されて上昇移動する遊技球は、遊技盤ベースの表面側で遊技領域を移動するものであるため、遊技領域に発射され、該遊技領域を流下する遊技球と衝突する可能性が極めて高い。すなわち、磁石によって吸着された状態で上昇移動する遊技球は、遊技領域に発射されて流下する遊技球の衝突により上昇移動が阻止される(磁石による吸着作用が解かれる)可能性があるものである。これでは、遊技球を安定して上昇移動させることがままならず、遊技球の入賞口への入賞チャンスを増やすという効果は望み難いものであった。
なお、このような問題は、遊技盤ベースの背面側を摺接して移動する磁石の磁力を強くすれば、遊技領域を流下する他の遊技球が衝突したとしても遊技球の吸着作用が解かれる可能性も低くなる。しかし、磁力を単に強くしたのでは、磁力が搬送装置周囲にも及び、遊技領域を流下する他の遊技球の転動を阻害する虞が高くなるため好ましいものとは言えない。
特開2004−337482号公報
本発明は、このような問題を解決するためになされており、その目的とするところは、各種入賞口に入賞することなく遊技領域を流下した遊技球を、その他の遊技球の転動により影響を受けることなく安定して上昇させ、再度入賞のチャンスを与えることができ、かつ遊技領域を流下する他の遊技球の転動に影響を与えることのない構造を備えた遊技機を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明の第1の発明は、遊技盤ベース12に所定の遊技部材を配して遊技球の流下する遊技領域Aを形成してなる遊技盤11が備えられ、前記遊技部材には、遊技領域Aを流下した遊技球を上昇させるとともに、該遊技領域Aに排出する搬送装置32を含む遊技機であって、前記遊技領域A中の遊技球を受け入れるとともに、遊技盤ベース12の背面側12bへと案内する遊技球受入部25と、遊技盤ベース12の背面側12bへと案内された遊技球を遊技盤ベース12の表面側12aへと案内する遊技球排出部29とを備え、前記搬送装置32は、前記遊技球受入部25に受け入れられて遊技盤ベース12の背面側12bへと案内された遊技球を収容する1個乃至複数個の収容部37と、該収容部37を前記遊技球受入部25から前記遊技球排出部29へと搬送する搬送機構33とで構成されているとともに、前記収容部37と搬送機構33の双方ともに遊技盤ベース12の背面側12bに備えたことを特徴とする遊技機としたことである。
本発明によれば、上述した構成としたため、遊技球受入部25に受け入れられた入賞口(例えば始動入賞口14や一般入賞口16等)への入賞を逃した遊技球は、遊技盤ベース12の背面側12bへと案内され、該遊技盤ベース12の背面側12bに配設された搬送装置32によって該遊技盤ベース12の背面側12bを遊技球排出部29まで上昇移動する。
従って、前記上昇移動する遊技球は、遊技盤ベース12を挟んで移動するため、遊技領域Aに次々と発射されて遊技領域Aを流下する遊技球と接触することがない。これにより、遊技領域Aを流下する他の遊技球により上昇移動が邪魔される虞もないため、遊技球は安定して遊技球排出部29へと搬送される。
また、本発明によれば、従来のように磁石により遊技球を吸着させて遊技領域A中を上昇移動させる構成を採用するものではないため、磁石の磁力により遊技領域Aを流下する他の遊技球の転動に影響を与える虞もない。
さらに、遊技盤ベース12を非透光性部材にて構成するものとすれば、遊技球受入部25に受け入れられた遊技球が遊技盤ベース12の背面側12bに配した搬送装置32によって遊技球排出部29まで搬送される過程が視認できないため、遊技者は遊技球の行方に興味を持つこととなる。
また、遊技者は、通常、始動入賞口14へ遊技球を入賞させることに意識を集中するため、入賞口14への入賞を逃した遊技球がどれだけ搬送装置32により上昇されて、どのようなタイミングで再び遊技球排出部29から排出されるか意識していない。従って、例えば思わぬ数の遊技球が遊技球排出部29から順次排出されることもあり、その意外性によって遊技者の興趣が向上する。
第2の発明は、第1の発明において、遊技盤ベース12の一部若しくは全部を透光性部材で形成し、搬送装置32は、前記遊技盤ベース12の透光性部材からなる領域を介して視認可能であることを特徴とする遊技機としたことである。
本発明によれば、遊技盤ベース12を非透光性部材からなる場合と比して、遊技球を上昇移動させる搬送装置32の仕組みが遊技者から視認でき、遊技者の注目を集めることができ遊技の興趣が向上する。
また、従来技術のように遊技球及び磁石を遊技盤ベース12に摺接させて上昇移動させるものであると、遊技球や磁石の摺接移動により前記遊技盤ベース12に細かい擦傷などの損傷を与える虞もある。このような傷が遊技盤ベース12に付いた場合、遊技盤ベース12が透光性部材からなるものである場合、視認性を損なうことにもなる。本発明の構成によれば、上述のような傷を遊技盤ベース12に付ける虞もないため、視認性を損なう虞もない。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、遊技球排出部29は、搬送装置32の搬送領域内で複数個備えられていることを特徴とする遊技機としたことである。
本発明によれば、第1又は第2の発明の効果とともに、遊技球受入部25から遊技球排出部29へと遊技球を搬送する過程において、様々な箇所で遊技球を遊技領域Aへと排出することができ、その遊技球排出箇所・タイミングの意外性によって遊技球排出のパターン化や飽きの防止にもなる。
第4の発明は、第3の発明において、遊技部材には、遊技領域Aを流下する遊技球の入賞を契機として遊技者に有利な大当りとするか否かの抽選処理を起動する始動入賞口14と、大当り時に開放する大入賞口15を含み、遊技球排出部29は、少なくとも前記始動入賞口14よりも上方位置及び前記大入賞口15よりも上方位置に夫々1つずつ備えられていることを特徴とする遊技機としたことである。
本発明によれば、第3の発明の効果とともに、遊技球が排出される遊技球排出部29の位置により、始動入賞口14への入賞チャンスが増えたり、大入賞口15への入賞数量が増えたりするため、どの遊技球排出部29から遊技球が排出されるかに遊技者は注目することとなる。
例えば、天孔や天釘などと同程度の遊技領域上方位置(最上位置ともいう。)と、始動入賞口14の近傍上方位置(中間位置ともいう。)と、大入賞口15の近傍上方位置(最下位置ともいう。)に夫々遊技球排出部29を設ける構成とした場合、前記最上位置と中間位置で遊技球が排出されることにより、始動入賞口14と大入賞口15の双方に入賞チャンスがあり、最下位置で排出された場合には大入賞口15にのみ入賞チャンスがある。
すなわち、前記最上位置で排出される場合、始動入賞口14までの遊技球到達距離が長いため、始動保留球が多いときなどには、この最上位置に存する遊技球排出部29(29-1)から遊技球が排出されれば、始動入賞口14に遊技球が到達するまでの間に保留が解消されることがあり、解消された分の保留を再び確保することができる。
また、これとは逆に、始動保留球がない場合には、中間位置に存する遊技球排出部29(29-2)から遊技球が排出されれば始動入賞口14への到達距離が短いため好ましい。
さらに、大当り遊技中には大入賞口15のシャッタ15eが開放されるため、前記最下位置に存する遊技球排出部29(29-3)から遊技球が排出されると大入賞口15への入賞チャンスが増え、遊技者にとっては有利である。
第5の発明は、第1乃至第4のいずれかの発明において、遊技球排出部29には、遊技球の排出領域を開閉調整する開閉部材31が備えられ、該開閉部材31は、開閉部材制御手段(主制御回路41のメインCPU42)により開閉動作が制御されていることを特徴とする遊技機としたことである。
本発明によれば、第1乃至第4の発明の効果とともに、上述の特有の構成を採用したことにより、開閉部材31の開閉タイミングを制御して遊技球排出部29からの遊技球の排出タイミングを変化させることができる。特に、遊技球排出部29を複数個備える構成を採用した第3及び第4の発明に、この第5の発明の構成を適用すれば、夫々の発明の作用効果の実効が図れる。すなわち、どのようなタイミングで夫々の遊技球排出部29(29-1,29-2,29-3)に備えた開閉部材31(31-1,31-2,31-3)を開閉作動させるかを開閉部材制御手段(主制御回路41のメインCPU42)によって制御可能であるため、遊技球排出箇所・タイミングに変化を与えればパターン化されず、遊技者に飽きを与えることもない。
第6の発明は、第1乃至第5のいずれかの発明において、遊技球受入部25には、遊技領域Aを流下する遊技球が入球し易い状態と入球し難い状態に変化可能な羽根部材28が備えられ、該羽根部材28は、羽根部材開閉制御手段(主制御回路41のメインCPU42)により開閉動作が制御されていることを特徴とする遊技機としたことである。
本発明によれば、第1乃至第5の発明の効果とともに、羽根部材28が開放されれば遊技球受入部25への遊技球の受入量が増え、搬送装置32による遊技球の搬送量も増えるため、入賞口(始動入賞口14や一般入賞口16等)への入賞のチャンスも増える。
第7の発明は、第1乃至第6のいずれかの発明において、搬送機構33は環状に構成されており、該搬送機構33の駆動は、搬送機構駆動制御手段(主制御回路41のメインCPU42)により制御されていることを特徴とする遊技機としたことである。
本発明によれば、第1乃至第6の発明の効果とともに、搬送機構33が環状に構成されていることにより、該搬送機構33により遊技球排出部29方向へと搬送される収容部37を周回させることができる。従って、収容部37に収容された遊技球が、遊技球排出部29での排出を逃した場合であっても、再度排出の機会が与えられる。また、搬送機構33は搬送機構駆動制御手段(主制御回路41のメインCPU42)により駆動制御されているため、例えば搬送機構33の駆動を連続駆動としたり、断続駆動としたりすることも可能で、また駆動スピードなども制御可能である。
本発明によれば、各種入賞口に入賞することなく遊技領域を流下した遊技球を、遊技領域を流下するその他の遊技球の転動により影響を受けることなく安定して上昇させ、再度入賞のチャンスを与えることができ、かつ遊技領域を流下する他の遊技球の転動に影響を与えることのない構造を備えた遊技機を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態について説明する。なお、本実施形態は本発明の一例にすぎずなんらこれに限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で設計変更可能である。
図1は、本発明を適用した弾球遊技機(パチンコ機ともいう)の一例を示す概略斜視図である。弾球遊技機は、例えば、外枠1の前面に内枠(ベースドア)2が回動自在に軸支され、該内枠2の前面には、図2に示すような遊技球が転動流下する遊技盤11が着脱可能に装着されている。
図2は本実施例に用いられる遊技盤11の正面図で、遊技盤11の背面には、装飾的な演出表示等を行ったりする演出表示装置10が装着され、該演出表示装置10の背面には、演技の進行を制御する図2では図示しない主制御基板(主制御回路41)や、該主制御基板(主制御回路41)からの信号に従って各演出装置(演出表示装置10,スピーカ23,ランプ24等)を制御する副制御基板(副制御回路52)や、貸球及び賞球の払出を制御する払出制御基板(払出・発射制御回路48)などの制御装置が装着されている。
また、前記内枠2の前面には、図1に示すように、ガラス板4を嵌めたフロント扉3が回動自在に軸支され、該フロント扉3の閉鎖時には、該フロント扉3の前側からガラス板4を介して前記遊技盤11が視認される。
また、本実施例では、図1に示すように、前記内枠2の前面には、音による演出装置としてのスピーカ23が備えられている。
そして、フロント扉3の前面側には、図1に示すように、光による演出装置としてのランプ24が備えられている。
前記フロント扉3の前面下部には、図1に示すように、払出装置から払い出された遊技球が遊技球受入口5aから供給されるとともに、発射装置9へと遊技球を供給するための遊技球供給皿(上皿)5を一体的に備えている。
そして、前記フロント扉3を軸支した内枠2の前面下部には、前記遊技球供給皿5満杯時に遊技球受入口5aの内方で溢れ出た球を排出する下皿排出口6aを有する下皿6を備えた取付ベース7が回動自在に軸支されている。
また、図1で示す符号8は、遊技球を遊技領域へ向けて発射する発射装置9のハンドルで、該ハンドル8のレバー8aを時計回り方向に回転させることにより発射停止スイッチがONとなり、駆動する図示しない発射ソレノイドの駆動により槌先が作動して、遊技球供給皿5から供給された遊技球を叩打して遊技盤11に備えられた遊技領域Aに打ち出す。
演出表示装置10は、例えば「7」「7」「7」などの装飾的な演出表示等を行ったりする液晶演出表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)や、投影機からの動画又は静止画を、反射板で屈折して表示させる投影型画像演出表示装置も対象で、特に限定されず本発明の範囲内で種々の演出表示装置が適用される。
また、演出表示装置10の大きさは、後述する遊技盤ベース12の透光性部材部分の大きさに合わせて変更可能であるが特に限定解釈されない。なお、遊技盤ベース12の一部に演出表示装置を嵌め込む嵌合孔を設け、該嵌合孔に演出表示装置を嵌合配設する形態も本発明の範囲内である。
なお、演出表示装置10を備えない実施の形態も本発明の範囲である。
遊技盤11は、遊技盤ベース12に、所定の遊技部材を備えて遊技領域Aを構成している。
遊技盤ベース12は、遊技部材を固定でき、かつ、容易に変形しない(曲がらない)又は変質しない程度の硬度・強度等を有する材質で形成されている。
また、本実施例では、遊技盤ベース12の全体を無色透明のアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂などの透明性の高い硬質の合成樹脂材(透光性部材)で形成し、裏側に配設される演出表示装置10や後述する搬送装置32などがその透光性部材を介して視認可能としている。
また、樹脂以外の材質、例えばガラスなどを採用することも本発明の範囲内であり設計変更可能である。
なお、遊技盤ベース12は、例えば演出表示装置10や搬送装置32など、遊技盤ベース12の背面側12bに配設した構成が視認可能なように、夫々の構成の配設された位置に対応する部分のみを透光性部材で構成するものであってもよい。
遊技部材は、弾球遊技機において遊技に必要な全ての部材を言い、本実施例では、例えば、図2に示すように遊技球が転動する遊技領域Aを区画すると共に、該遊技領域Aに発射ソレノイドから打ち出される遊技球を導くガイドレール13、演出表示装置10の変動表示を起動すると共に、大当りとするか否かの抽選処理を起動する始動入賞装置(始動入賞口ともいう)14、大当り時に開放するアタッカと称する特別電動役物を構成する大入賞装置(大入賞口ともいう)15、遊技球が入賞することにより遊技球(賞球)の払い出しが行われる一般入賞口16、遊技領域での入賞を逃したアウト球を排出するアウト口17、普通図柄表示装置作動用のゲート18、図2では図示しないが遊技球の流下に変化を与える多数の遊技釘19(図4乃至図6参照)、そして本発明における特有の構成の一つであり、遊技領域Aの所定領域に備えられ、該遊技領域Aを流下する遊技球を受け入れる遊技球受入部25と、該遊技球受入部25に受け入れられた遊技球を、当該遊技球受入部25よりも上方に搬送する搬送装置32と、該搬送装置32により搬送された遊技球を遊技領域Aへと排出する遊技球排出部29等が備えられている。
以下、本発明の特有の構成部分である前記遊技球受入部25と遊技球排出部29と搬送装置32について詳述する。なお、それ以外の遊技部材にあっては特に本発明において限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で設計変更可能であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
遊技球受入部25は、例えば本実施例では、図2乃至図4に示すように、遊技領域A中の遊技盤ベース12の表面側12aに遊技球を受入可能に開口する受入口26と、該受入口26から遊技盤ベース12の背面側12bへと貫通する遊技球が転動可能な導入路27とで構成され、遊技領域A中を転動流下する遊技球を遊技盤ベース12の背面側12bへと案内する。
受入口26は、受入孔部26aを上方に向けて開放したボックス形状に構成し、後述する導入路27と連通して遊技盤ベース12の表面側12aに突設されている。
また、本実施例では、前記受入口26を遊技盤ベース12の下方、すなわち、図2に示すように遊技領域Aを水平方向で二分する仮想線Cよりも下方の領域で、例えば遊技球流下方向で始動入賞口14よりも下方で大入賞口15よりも上方の任意位置に設けられている(図2参照)。
なお、受入口26は、遊技領域Aを流下する遊技球を、導入路27へと案内可能な構成であればよく、導入路27の入口27a近傍の遊技盤ベース12の表面側12aに単なる板状の部材を突設したものであってもよく、また、複数本の遊技釘19で構成されているものであってもよく特に本実施例の形態に限定はされない。
導入路27は、図4に示すように、前記受入口26を配設した遊技盤ベース12の表面側12a位置と背面側12b位置との間にわたって遊技球が転動可能に貫通して設けられている。
また、本実施例では、図2及び図3に示すように、前記遊技球受入部25の受入口26には、遊技領域Aを流下する遊技球が入球し易い状態と入球し難い状態に変化可能な一対の羽根部材28が備えられている。
羽根部材28は、受入口26の受入孔部26aの左右位置に夫々一端(基端)を回動自在に軸支して一対備えられ、該羽根部材28は、図2及び図3では図示しない羽根部材ソレノイド28sと連結されて羽根部材開閉制御手段(例えば主制御回路41のメインCPU42)からの信号に基づいて開閉作動を行い、前記受入孔部26aの上方の遊技球入球領域を広げたり狭めたりして遊技球が入球し易い状態と入球し難い状態に変化するよう制御されている。
「遊技球の入球し易い状態」とは、前記一対の羽根部材28が拡開して開放状態(図2及び図3にて実施線で示す状態)になっており、流下してくる遊技球を受入孔部26aへと集め易い状態(遊技球入球領域の広い状態)を言い、「遊技球の入球し難い状態」とは、前記一対の羽根部材28の相対向する面が、前記受入孔部26a上方で夫々略平行状に位置している状態(図2及び図3にて破線で示す状態)になっており、該相対向する面間の間隙に遊技球一個分の通過領域を有する遊技球の入り難い状態(遊技球入球領域の狭い状態、閉鎖状態ともいう)を言う。
ここで、前記羽根部材28の開閉制御について一例を挙げて説明する。
例えば、羽根部材28は、遊技中において所定時間毎に開閉作動が繰り返されるように制御されていてもよい。
また、例えば、通過ゲート18への遊技球の通過や一般入賞口16への遊技球の入賞を検知すると、その信号が主制御回路41のメインCPU42に送られ、該メインCPU42は羽根部材ソレノイド28sを駆動させて羽根部材28を開放作動させるように制御することができる。
また、羽根部材28の閉鎖作動は、例えば受入口26に所定の遊技球検知センサを備え、受入口26への遊技球の受け入れ(通過)を検知すると、その検知信号に基づいてメインCPU42が羽根部材ソレノイド28sを作動させて羽根部材28を閉鎖作動させるものとすることができる。なお、メインCPU42は、検知センサによる一個の遊技球の通過を検知した際に羽根部材ソレノイド28sを作動させるように制御してもよいが、所定数量の遊技球の通過をカウントし、所定数量に達したときに羽根部材ソレノイド28sを作動させるように制御することも可能である。なお、上述した開閉作動制御は一例にすぎず何等限定解釈されない。
本実施例では、遊技領域A中に単一の遊技球受入部25を備えた実施の一例を採用しているが、遊技球受入部25は、後述する搬送装置32との関係において、遊技領域A中にて複数個備える形態を採用することも本発明の範囲内であって適宜設計変更可能である。
遊技球排出部29は、例えば本実施例では、図2,図3及び図5に示すように、遊技領域A中の遊技盤ベース12の表面側12aに遊技球を排出可能に開口する排出口29aと、該排出口29aから遊技盤ベース12の背面側12bへと貫通する遊技球が転動可能な導出路29bとで構成され、前記遊技球受入部25によって遊技盤ベース12の背面側12bへと案内されるとともに、後述する搬送装置を介して上昇された遊技球を、再び遊技盤ベース12の表面側12a、すなわち遊技領域Aへと排出案内する。
排出口29aは、遊技領域A中の遊技盤ベース12の表面側12a所定位置に、遊技球が転動して排出可能な大きさに設けられており、本実施例では、図2,図3及び図5に示すように、後述する搬送装置32の搬送領域内で複数個備えられている。
具体的には、遊技球排出部29は、少なくとも前記始動入賞口14よりも上方位置で上下に1つずつ、そして前記大入賞口15よりも上方位置に1つ備えている。
遊技領域Aにて最も上方(最上位置)に設けられた遊技球排出部29を第一の遊技球排出部29-1といい、その下位(中間位置)に設けられた遊技球排出部29を第二の遊技球排出部29-2といい、最も下方(最下位置)に設けられた遊技球排出部29を第三の遊技球排出部29-3という。
導出路30は、図5に示すように、前記夫々の排出口29a(第一乃至第三の排出口)を配設した遊技盤ベース12の表面側12a位置と背面側12b位置との間にわたって遊技球が転動可能な孔径に貫通して設けられている。なお、本実施例では、後述する搬送装置32の収容部37から排出された遊技球が、導出路30内を排出口29a方向へと転動し易いように、遊技盤ベース12の背面側12bの導出路入口30bから排出口29a方向に向けて緩やかな傾斜をもって転動面30aを構成している。
また、本実施例では、図6に示すように、前記夫々の遊技球排出部29の導出路30中に、遊技球の排出領域を開閉調整する開閉部材31が備えられている。
第一の遊技球排出部29-1に備えた開閉部材31を第一の開閉部材31-1、第二の遊技球排出部29-2に備えた開閉部材31を第二の開閉部材31-2、そして第三の遊技球排出部29-3に備えた開閉部材31を第三の開閉部材31-3という。
夫々の開閉部材31は、遊技盤ベース12の背面側12bに位置する夫々の導出路入口30bを閉蓋可能な所定形状に形成するとともに、上方位置を軸支して上下方向に回動可能に夫々の導出路入口30bに備え、該夫々の導出路入口30bを開放して遊技球が導出路30内を通過可能、若しくは遊技球が導出路30内を通過不能に閉鎖する。
夫々の開閉部材31は、開閉部材制御手段(主制御回路41のメインCPU42)により駆動制御されている開閉部材ソレノイド31sによって開閉動作が行われる。
具体的には、例えば、予め設定した所定時間毎に第一の開閉部材31-1、第二の開閉部材31-2、第三の開閉部材31-3を開閉作動するようにメインCPU42により制御する。例えば、このような開閉部材31を備えない形態の場合、通常は、遊技球受入部25から最初に到達する第一の開閉部材31-1にて排出されることが多いと考えられるが、このように夫々の開閉部材31の開閉作動を、上述の通り時間的条件の下に制御することによって、夫々の開閉部材31を所定時間おきに開閉作動させることができ、遊技球の排出箇所を任意に変えることが可能である。
なお、本実施例では、上述したように、導出路30中に開閉部材31を備える実施の一例について説明したが、開閉部材31を排出口29aに備える形態を採用することも可能である。
また、例えば、前記遊技球受入部25の所定領域に遊技球受入検知手段を備え、該検知手段により、前記遊技球受入部25に遊技球が受け入れられたこと(遊技球の通過)を検知し、その検知した信号を主制御回路41のメインCPU42に送り、該信号を受けたメインCPU42が所定の開閉部材31の開閉部材ソレノイド31sを所定時間開放作動させるものとすることも可能である。
遊技球受入検知手段として、例えば、図示はしないが、前記受入口26若しくは導入路27に面した所定位置に投光部と受光部から成る非接触式の検知センサを備える構成が一例として挙げられる。
搬送装置32は、図3乃至図5に示すように、前記遊技球受入部25に受け入れられて遊技盤ベース12の背面側12bへと案内された遊技球を収容する複数個の収容部37と、該収容部37を前記遊技球受入部25から前記遊技球排出部29へと搬送する搬送機構33とで構成されており、前記収容部37と搬送機構33の双方ともに遊技盤ベース12の背面側12bに備えている。
搬送機構33は、例えば本実施例では、環状に構成されたベルト部材34と、該ベルト部材34に回転作動を伝達する駆動部36とで構成されている。
ベルト部材34は、樹脂又はゴムなどによって所定大きさの環状に形成するとともに、その内径面34a周方向には、後述するスプロケット36aと噛み合う凹凸部35が並設されており、そして該内径面34aと背中合わせ位置にある外径面34bには、その周方向全域にわたり隣接して多数の収容部37が設けられている。
本実施例では、遊技盤ベース12の背面側12bに配設した状態で、遊技領域Aの上方領域と対応する位置から始動入賞口14と大入賞口15との間の領域と対応する位置に至るまでの大きさの長尺楕円状とする。
駆動部36は、遊技盤ベース12の背面側12bにて上述したベルト部材34を所定位置に配設可能に、該背面側12bの上下所定位置に配設した一対のスプロケット36aと、下方領域に配設したスプロケット36aに回転作動を伝達するベルト部材駆動モータ36mとで構成されており、該駆動部36は、搬送機構駆動制御手段(主制御回路41のメインCPU42)により制御されている。
収容部37は、前記ベルト部材34の外径面34b全域にわたって隙間なく多数個備えられている。
本実施例では、図3乃至図5に示すように、前記ベルト部材34の外側に、該ベルト部材34よりも大きな相似形状の外側環状部材38を備え、該外側環状部材38の内径面38aと前記ベルト部材34の外径面34bとの間にわたって、所定間隔おきに矩形状の隔壁39を多数掛け渡して配設するとともに、その外側環状部材38の一方の周縁部とベルト部材34の一方の周縁部との間を全周にわたって覆う後側遮蔽壁40を配設することにより、遊技盤ベース12の背面側12bに向けて開放した開放部37aを設けたボックス状の多数の収容部37を周方向に隙間なく備える構成とした。
前記各隔壁39は、例えば、図3乃至図5に示すように、周方向で同一方向に向いた一方の面39aを、前記開放部37aに向けて緩やかな下り傾斜状に形成している。すなわち、搬送装置32を遊技者側から見て左側の遊技球下降領域(図3で正面視左側)にて収容部の下面として位置し(図5参照)、遊技者側から見て右側の遊技球上昇領域(図3で正面視右側)にて収容部37の上面として位置(図4参照)する面39aを、開放部37aに向けて緩やかな下り傾斜状としている。
このような構成を採用することにより、ベルト部材34の駆動によって遊技球が収容部37内に収容された状態で上昇(遊技機の高さ方向に上昇)するとともに、前記遊技球下降領域に至ると、収容部37の下り傾斜状の面39aが下面となる(図5参照)ため、収容部37内に収容されている遊技球は、遊技盤ベース12の背面側12bへと前記下り傾斜状の面39aに沿って自然と移動する。
なお、本実施例では、ベルト部材34の外径面34b全域にわたって備えられた複数個の収容部37をもって説明したが、収容部37はベルト部材34の外径面34bに一個のみ備えるものであってもよく、また、所定間隔おきに備えるものであってもよい。さらに、収容部37は、遊技球を所定領域まで保持して上昇可能で、かつ所定領域に達した時には遊技領域A方向へと排出可能な構成を有しているものであれば特に限定解釈されず設計変更可能である。
上述した本実施例では、遊技盤ベース12の透光性部材からなる領域を介して搬送装置32の機械的な構造を遊技者から視認可能に構成したことにより、遊技球を上昇移動させる搬送装置32の仕組みが遊技者から視認でき、遊技者の注目を集めることができ遊技の興趣を向上させるものとしているが、非透光性部材からなる遊技盤ベース12を採用することで、搬送装置32を遊技者から視認できないように構成することも可能で本発明の範囲内である。このように搬送装置32を遊技者から視認できないように構成することで、遊技球受入部25に受け入れられた遊技球が遊技盤ベース12の背面側12bに配した搬送装置32によって遊技球排出部29まで搬送される過程が視認できないため、遊技者は遊技球の行方に興味を持つこととなる。
また、思わぬ数の遊技球が遊技球排出部29から順次排出されることもあり、その意外性によって遊技者の興趣が向上する。
次に、本実施例の遊技機特有の作動について説明する。
まず、ハンドル8の発射レバー8aを時計回り方向に回転させ、例えば内蔵する発射ソレノイドを作動させて遊技球を遊技盤11の遊技領域Aに打ち出す。このように遊技領域Aへと打ち出された遊技球は、該遊技領域Aに備えた多数の遊技釘19や遊技球誘導部材(例えばステージや天通路等)などに接しつつ順次遊技領域Aの下方へと転動流下し、始動入賞口14や一般入賞口16(所定の入賞口)へと入球すれば所定量の賞球が得られる。
そして、前記所定の入賞口14(16)などに入賞することなく流下してきた遊技球はアウト口17を介して遊技領域Aから排出されるが、前記所定の入賞口14(16)に入賞することなく流下してきた遊技球のうち、遊技球受入部25方向へと流下し、該遊技球受入部25に入球すると、導入路27を介して遊技盤ベース12の背面側12bへと案内される。
また、例えば通過ゲート18への遊技球の通過を契機として羽根部材28が開放するように制御構成している場合、遊技領域Aを流下する途中で通過ゲート18を遊技球が通過すれば、その信号を受けた羽根部材開閉制御手段(例えば主制御回路41のメインCPU42)が羽根部材ソレノイド28sを駆動させて遊技球受入部25の羽根部材28を開放作動させる。これにより、遊技球受入部25は遊技球が入球し易い状態に変化する。
そして、遊技盤ベース12の背面側12bに案内された遊技球は、該遊技盤ベース12の背面側12bに配設されている搬送装置32の収容部37に収容されるとともに、該搬送装置32の回転作動(図3にて矢印Xで示す方向に回転)により遊技盤ベース12の背面側12bにて上昇作動する。なお、この時、搬送装置32のベルト部材34は、遊技中は常時(ハンドル8の操作中)回転作動しているものとしてもよいが、所定時間毎に上昇作動と停止を交互に繰り返すように搬送機構駆動制御手段(例えば主制御回路41のメインCPU42)により駆動制御されているものとすることもできる。
そして、前記収容部37に収容された状態で搬送装置32の回転作動により上昇された遊技球は、所定の遊技球排出部29(第一乃至第三の遊技球排出部29-1,29-2,29-3のいずれか)にて、収容部37の開放部37aから導出路30内に転動案内され、該導出路30内を転動した後に排出口29aを介して遊技領域Aへと排出され、再度遊技領域Aを転動流下する。
ここで、本実施例による遊技機の制御系のブロック図を図7に基づいて説明する。
主制御回路41は、制御手段であるメインCPU42、メインROM(読み出し専用メモリ)43、メインRAM(読み書き可能メモリ)44及びI/O45を備えている。この主制御回路41は、遊技の進行の制御を行なう。
また、メインCPU42は、始動入賞口14に遊技球が入賞したことに基づいて所定遊技状態(大当り遊技状態,特定リーチ発生状態,確変移行状態など)へ移行する遊技状態移行判定手段として機能するものとするが、副制御回路52のサブCPU53が機能するものとしてもよく本発明の範囲内で設計変更可能である。
メインCPU42には、メインROM43、メインRAM44等が接続されており、このメインROM43に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。このように、このメインCPU42には、後述する各種の手段として機能することとなる。すなわち、上述した通り、本実施例の遊技機では、このメインCPU42が、遊技状態移行判定手段、移行確率判定手段として機能する他、開閉部材制御手段、羽根部材開閉制御手段及び搬送機構駆動制御手段として機能する。
メインROM43には、メインCPU42により遊技機の動作を制御するためのプログラムが記憶されており、その他には、乱数抽選によって大当たり判定をする際に参照される大当たり判定テーブルや移行確率判定テーブル、及び演出を選択する際に参照される演出条件選択テーブル等の各種のテーブルも記憶される。
なお、本実施例では、プログラム・テーブル等を記憶する媒体としてメインROM43を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えば、ハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジなどの記憶媒体に記録されていてもよい。また、これらのプログラムは、予め記録されるものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードしてメインRAM44等に記録されるものでもよい。さらに、プログラムの夫々が別々の記憶媒体に記録されていても良い。また、本実施例においては、メインCPU42、メインROM43及びメインRAM44を別々に設けたが、これらが一体となっているワンチップマイコンを使用しても良い。
メインRAM44は、メインCPU42の一時記憶領域として種々のフラグ、カウンタ、タイマ、データの値を記憶する機能を有する。
また、この主制御回路41は、後述する副制御回路52に対してコマンドを供給するためのコマンド出力ポート46を備えている。また、コマンド出力ポート46は、メインCPU42に接続される。なお、このコマンド出力ポート46は、各種のコマンドを副制御回路52(副制御回路52に含まれる各種の手段)へ送信する送信手段に相当する。
また、主制御回路41には、I/O45を有しており、I/O45には各種の装置が接続される。例えば、V・カウントスイッチ15a,カウントスイッチ15b,一般入賞口スイッチ16a,通過ゲートスイッチ18a,始動入賞口スイッチ14a,始動入賞口ソレノイド14b,大入賞口ソレノイド15c,シーソーソレノイド15d、バックアップクリアスイッチ47,ベルト部材駆動モータ36m,開閉部材ソレノイド31s,羽根部材ソレノイド28sが接続される。
V・カウントスイッチ15aは、遊技盤ベース12上に備えられた大入賞口15における特定領域に設けられている。このV・カウントスイッチ15aは、大入賞口15における特定領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路41に供給する。
カウントスイッチ15bは、大入賞口15における特定領域とは異なる一般領域に設けられている。このカウントスイッチ15bは、大入賞口15における一般領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路41に供給する。
一般入賞口スイッチ16aは、遊技盤ベース12上に備えられた一般入賞口16に設けられている。この一般入賞口スイッチ16aは、各一般入賞口16を遊技球が通過した場合に所定の検知信号を主制御回路41に供給する。
通過ゲートスイッチ18aは、遊技盤ベース12上に備えられた通過ゲート18に設けられている。この通過ゲートスイッチ18aは、通過ゲート18を遊技球が通過した場合に所定の検知信号を主制御回路41に供給する。
始動入賞口スイッチ14aは、遊技盤ベース12上に備えられた始動入賞口14に設けられている。この始動入賞口スイッチ14aは、始動入賞口14に遊技球が入賞した場合に所定の検知信号を主制御回路41に供給する。
始動入賞口ソレノイド14bは、リンク部材を介して始動入賞口14に設けられた羽根部材14cに接続されており、メインCPU42から供給される駆動信号に応じて、羽根部材14cを駆動させ、始動入賞口14を開放状態又は閉鎖状態とする。
大入賞口ソレノイド15cは、シャッタ(扉)15eに接続されており、メインCPU42から供給される駆動信号に応じて、シャッタ15eを駆動させ、大入賞口15を開放状態又は閉鎖状態とする。
シーソーソレノイド15dは、板状体でシャッタ15e内部に設けられているシーソーに接続されており、メインCPU42から供給される駆動信号に応じて、シーソーを変位させ、そのシーソーの傾斜を変更する。このシーソーが傾斜された結果、大入賞口15内の特定領域を通過し易くなるように、又は一般領域を通過し易くなるように切り替えることとなる。
バックアップクリアスイッチ47は、遊技機の前面側に備えられるとともに、I/O45を介してメインCPU42に接続され、さらに、払出・発射制御回路48に接続され、電断時等におけるバックアップデータを遊技場の管理者の操作に応じてクリアする機能を有する。
ベルト部材駆動モータ36mは、下方に配したスプロケット36aに接続されており、メインCPU42から供給される駆動信号に応じて、前記スプロケット36aを駆動させ、ベルト部材34を回転作動させたり停止させたりする。
開閉部材ソレノイド31sは、遊技球排出部29の導出路30内に備えた開閉部材31に接続されており、メインCPU42から供給される駆動信号に応じて、開閉部材31を駆動させ、排出口29aを開放状態又は閉鎖状態とする。
羽根部材ソレノイド28sは、遊技球受入部25の受入口26に備えた羽根部材28に接続されており、メインCPU42から供給される駆動信号に応じて、羽根部材28を駆動させ、受入口26を開放状態又は閉鎖状態とする。
主制御回路41には、払出・発射制御回路48が接続される。
この払出・発射制御回路48には、遊技球の払出を行なう賞球払出装置49、遊技球の発射を行なう発射装置9が接続される。また、払出・発射制御回路48はカードユニット50と接続されており、払出・発射制御回路48とカードユニット50は、カードユニット50に挿入されたプリペイドカードに係るデータを送受信し、球貸し操作パネル51の操作によって遊技球を貸し出す。
この払出・発射制御回路48は、主制御回路41から供給される賞球制御コマンドを受け取り、カードユニット50から供給される球貸制御信号を受け取り、賞球払出装置49に対して所定の信号を送信することにより、賞球払出装置49に遊技球を払い出させる。また、払出・発射制御回路48は、発射装置9に対して発射信号を供給することにより、遊技球を発射させる制御を行なう。なお、賞球払出装置49は、発射(投入)された遊技球が所定の領域を通過することにより賞球を払い出す払出手段の一例として採用される。
また、発射装置9には、上述した発射モータ(発射ソレノイド)、タッチセンサ等の遊技球を発射させるための装置が備えられている。ハンドル8が遊技者によって握持され、かつ時計回り方向へレバー8aが回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射モータに電力が供給され、上皿5に貯留された遊技球が発射モータにより遊技盤11の遊技領域Aに順次発射される。なお、このような発射装置9は、遊技者の操作に応じて遊技球を発射(投入)する発射手段の一例として採用される。
さらに、コマンド出力ポート46には、副制御回路52が接続される。
なお、本実施例においては、主制御回路41から副制御回路52に対してコマンドを供給すると共に、副制御回路52から主制御回路41に対して信号を供給できないように構成したが、これに限らず、副制御回路52から主制御回路41に対して信号を送信できるように構成しても問題ない。
副制御回路52は、主制御回路41から供給される各種のコマンドに応じて、演出表示装置10における表示制御、スピーカ23から発生させる音声に関する制御、ランプ24の制御を行う。
副制御回路52は、演出表示制御手段、音声制御手段、ランプ制御手段としてのサブCPU53、記憶手段としてのプログラムROM54、ワークRAM55、演出表示装置10(液晶表示装置:LCD)における表示制御を行なうための画像制御回路56、スピーカ23から発生させる音声に関する制御を行なう音声制御回路57、装飾ランプ・LED(図示せず)を含むランプ24の制御を行なうランプ制御回路58、主制御回路41のコマンド出力ポート46からの信号を入力するためのコマンド入力ポート59から構成される。
サブCPU53は、プログラムROM54、ワークRAM55等が接続される。サブCPU53は、このプログラムROM54に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。特に、サブCPU53は、主制御回路41から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路52の制御を行なう。
プログラムROM54には、サブCPU53により遊技機の遊技演出を制御するためのプログラムが記憶されており、その他には、演出に関する決定を行なうためのテーブル等の各種のテーブルも記憶される。
また、プログラムROM54には、演出パターンが複数種類記憶される。この演出パターンは、演出表示の進行に関するものである。演出表示は、例えば、識別情報の変動表示を実行するものである。
なお、本実施例においては、プログラム、テーブル等を記憶する記憶手段としてプログラムROM54を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えばハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジ等の記憶媒体に記憶されていても良い。もちろん、記憶手段としてメインROM43を用いても良い。また、これらのプログラムは、予め記録されるものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードし、ワークRAM55等に記録されるものでもよい。さらに、プログラムの夫々が別々の記憶媒体に記録されていても良い。
ワークRAM55は、サブCPU53の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。例えば、演出パターンを選択するための演出表示選択用乱数カウンタ等各種の変数等が位置付けられている。
なお、本実施例においては、サブCPU53の一時記憶としてワークRAM55を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
「変形例1」
前記実施例1では、搬送装置32の一例とて環状に構成された搬送機構33をもって説明したが、遊技領域Aを流下した遊技球を上昇させるとともに、該遊技領域Aに排出する機構を有するものであれば特に限定されず、例えば、遊技盤ベース12の上下方向に直線運動する機構を採用してもよい。この場合において、搬送機構の遊技盤ベース12の背面側12b対向位置に一個乃至複数個の収容部を備え、搬送機構の上下方向の直線運動に伴って収容部も上下方向に直線運動する。またこの場合、遊技球受入部と遊技球排出部は、前記収容部が直線運動する所定領域中に上下方向で離隔して備えられる。
「変形例2」
また、前記実施例1では搬送機構33の環状方向に遊技球受入部25と遊技球排出部29を備えた実施の一例を示し、変形例1では搬送機構の上下直線方向に遊技球受入部25と遊技球排出部29を備えた実施の一例を示すが、他の構成を採用しても良い。
例えば、遊技球受入部25と遊技球排出部29を環状方向や上下直線方向に備えるものではなく、遊技領域A中の任意の位置に備え、該遊技球受入部25と遊技球排出部29の間にわたって蛇行状に搬送機構を備えるものであってもよい。尚、この場合であっても、少なくとも遊技球受入部25は各遊技球排出部29よりも、遊技領域の下方領域に備えるものとする。
本発明弾球遊技機の一実施例を示す概略斜視図。 遊技盤の概略正面図。 図2の遊技盤で、遊技領域中の遊技盤ベースの記載を省略した状態を示す概略正面図。 図3のIV−IV線断面図。 図3のV−V線断面図。 遊技球排出部に開閉部材を備えた一例を示す縦断側面図。 本実施例の遊技機のブロック図。
符号の説明
A 遊技領域
11 遊技盤
12 遊技盤ベース
12a 表面側
12b 背面側
14 始動入賞口
25 遊技球受入部
29 遊技球排出部
32 搬送装置
33 搬送機構
37 収容部

Claims (7)

  1. 遊技盤ベースに所定の遊技部材を配して遊技球の流下する遊技領域を形成してなる遊技盤が備えられ、
    前記遊技部材には、遊技領域を流下した遊技球を上昇させるとともに、該遊技領域に排出する搬送装置を含む遊技機であって、
    前記遊技領域中の遊技球を受け入れるとともに、遊技盤ベースの背面側へと案内する遊技球受入部と、
    遊技盤ベースの背面側へと案内された遊技球を遊技盤ベースの表面側へと案内する遊技球排出部とを備え、
    前記搬送装置は、前記遊技球受入部に受け入れられて遊技盤ベースの背面側へと案内された遊技球を収容する1個乃至複数個の収容部と、該収容部を前記遊技球受入部から前記遊技球排出部へと搬送する搬送機構とで構成されているとともに、前記収容部と搬送機構の双方ともに遊技盤ベースの背面側に備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技盤ベースの一部若しくは全部を透光性部材で形成し、
    搬送装置は、前記遊技盤ベースの透光性部材からなる領域を介して視認可能であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 遊技球排出部は、搬送装置の搬送領域内で複数個備えられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 遊技部材には、遊技領域を流下する遊技球の入賞を契機として遊技者に有利な大当りとするか否かの抽選処理を起動する始動入賞口と、大当り時に開放する大入賞口を含み、
    遊技球排出部は、少なくとも前記始動入賞口よりも上方位置及び前記大入賞口よりも上方位置に夫々1つずつ備えられていることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 遊技球排出部には、遊技球の排出領域を開閉調整する開閉部材が備えられ、
    該開閉部材は、開閉部材制御手段により開閉動作が制御されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 遊技球受入部には、遊技領域を流下する遊技球が入球し易い状態と入球し難い状態に変化可能な羽根部材が備えられ、
    該羽根部材は、羽根部材開閉制御手段により開閉動作が制御されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の遊技機。
  7. 搬送機構は環状に構成されており、
    該搬送機構の駆動は、搬送機構駆動制御手段により制御されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の遊技機。
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