JP2006325159A - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 不自然な強調処理を防止して、品質の良い画像を出力することができる画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体を提供する。
【解決手段】 入力画像の各画素が文字領域であるか否か及び網点領域であるか否かを判定し、領域の判定結果に応じた画像処理を行う画像処理装置1において、網点領域であると判定された画素が存在する場合、網点領域の画素の中に所定の色特性を有しているものがあるか否かの判定を行い、文字領域及び網点領域の両方であると判定され、しかも所定の色特性を有すると判定された画素が存在する場合、文字領域の判定条件を厳しくして文字領域の判定を再実行する領域分離処理部5を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入力画像の各画素が文字領域であるか否か及び網点領域であるか否かを判定し、領域の判定結果に応じた画像処理を行う画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、及び、コンピュータに入力画像の各画素が文字領域であるか否か及び網点領域であるか否かを判定させ、領域の判定結果に応じた画像処理を行わせるコンピュータプログラム及び該コンピュータプログラムが記憶された記録媒体に関する。
電子写真プロセスまたはインクジェット方式を用いた複写機等の画像形成装置においては、従来のアナログ方式に代えてデジタル方式、即ち入力画像データをデジタルデータ化して種々の加工を施した上で出力するようにしたものが普及する傾向にある。また、デジタル画像処理技術の進展に伴って、カラー画像を高画質に再現するフルカラーのデジタル複写機、複合機、プリンタ等も製品化されている。これらの画像形成装置を用いて複写される原稿画像としては、文字、線画、写真、またはそれらが混在した原稿画像があり、良好な再現画像を得るためには、それぞれの原稿構成種別に適合した画像処理を行う必要がある。
原稿の構成種別に応じて最適な処理を行うために、原稿画像内の画素又はブロックに対し、文字領域、網点領域、その他(例えば写真(印画紙写真)領域など)に分離処理を行う領域分離処理がある。一般に、イメージスキャナ等の画像入力装置で読取られた画像データは、複数の画素からなるブロックに分離されて、画素毎あるいはブロック単位で、文字領域、網点領域、その他(写真)領域の何れかであるかに判別され、この判別結果に基づいて画像処理が行われる。また、上記領域分離処理に加えて、網点写真又は印画紙写真内のエッジを検出し、強調処理を施すことによって画像入力装置の解像度不足に起因するエッジの先鋭度不足を改善することも行われている。
一般に、網点写真内に存在するエッジ領域を検出する場合、通常の文字エッジを検出するために使用されている隣接画素間の差分値を閾値処理する場合が多いが、網点の構成要素である網点ドットを誤って文字として検出することを防止するため、網点のドットをエッジとして検出し難くする低周波エッジ検出レベルに基づいて、強調フィルタの閾値レベルを制御することが行われている(特許文献1参照)。例えば、地図上の文字又はカラーの色地(着色された紙ではなく印刷された部分)上の文字などの網点上文字を精度良く処理する方法として、網点の構成要素である網点ドットに反応せずに文字部のみに反応するようなエッジ検出フィルタを用い、そのエッジ検出フィルタの出力に応じて平滑フィルタと強調フィルタを混合している。これにより網点領域を平滑化しつつ網点領域内の文字には強調がかかるようにし、またその中間において連続的にフィルタの処理内容が変化するように制御している。
また、所定色領域に含まれる画像が検出された時に輪郭強調回路による輪郭強調レベルを可変制御する装置が提案されており(特許文献2参照)、全体としては鮮鋭さを確保しつつ肌色が自然な画像が得られるように工夫が行われている。
特公平6−5885号公報 特開平3−92087号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、低周波エッジのみに反応する特徴量を用いて網点の構成要素であるドットをできるだけ検知せずに低周波のエッジのみを検出するように工夫されているが、強調した場合に不自然な絵になる人の肌の輪郭付近や、空と空以外の部分との境目等に対しても強調処理が実施されるため、出力画質が不自然になるという問題が生じる。ここで、人の肌や空は網点で構成されているが、人の肌の輪郭付近や空とそれ以外との境界領域の画素はエッジとしての特性を有するため、網点上文字と判定される。
また、特許文献2の方法では、画素単位で所定の色が含まれているか否かを判定しているため、例えば人の顔の輪郭付近では髪の色などの影響を受けて所定の色(肌色)を含むと判定することが困難な場合が生じるという問題がある。なお、例えば人の顔の輪郭付近を所定の色(肌色)と判定するように色の判定条件を緩めることも考えられるが、その場合は本来検出すべきエッジ付近の他の色に対しても特定の色と判定することになるため、実現が困難という問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、網点領域の画素の中に所定の色特性を有しているものがあるか否かの判定を行い、前記所定の色特性を有しており、文字領域及び網点領域の両方であると判定された画素が存在する場合、文字領域の判定条件を厳しくして文字領域の判定を再実行することにより、不自然な強調処理を防止して画像品質を向上することができる画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
また、本発明は、文字領域であるか否かの判定は、第1判定条件に基づく判定と該第1判定条件よりも厳しい第2判定条件に基づく判定とを行っており、第1判定条件に基づく網点領域の画素の中に所定の色特性を有しているものがあるか否かの判定を行い、所定の色特性を有しており、第1判定条件に基づく文字領域及び網点領域の両方であると判定された画素が存在する場合、第2判定条件に基づく文字領域の判定結果を選択することにより、不自然な強調処理を防止して画像品質を向上させ、さらに処理を高速化できる画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体を提供することを他の目的とする。
また、本発明は、領域の判定結果が同一の画素に、判定結果が同一であることを示す識別子を付与する付与手段を備え、前記識別子毎に所定の色特性を有している画素があるか否かを判定するように構成したことにより、エッジに対する強調処理によって画像が不自然になることをより確実に防止できる画像処理装置及び画像形成装置を提供することを他の目的とする。
また、本発明は、入力画像を均等色空間に基づく画像に変換する変換手段を備え、均等色空間に基づく所定の色特性を有する画素の有無を判定するように構成したことにより、画像入力装置が変更された場合であっても容易に対応できる画像処理装置及び画像形成装置を提供することを他の目的とする。
また、本発明は、前記所定の色特性は、肌色、青色、又は緑色の少なくとも一つの色成分であり、網点領域の画素の中に前記色成分を含んでいるものがあるか否かを判定するように構成したことにより、肌色、青色、又は緑色の画素領域のエッジに対する強調処理によって画像が不自然になることを防止し、自然な画像を出力することができる画像処理装置及び画像形成装置を提供することを他の目的とする。
本発明に係る画像処理装置は、入力画像の各画素が文字領域であるか否か及び網点領域であるか否かを所定の判定条件に基づいて判定する領域判定手段を備え、領域の判定結果に応じた画像処理を行う画像処理装置において、網点領域であると判定された画素が存在する場合、網点領域の画素の中に所定の色特性を有するものがあるか否かを判定する色特性判定手段と、前記色特性判定手段が所定の色特性を有すると判定し、前記領域判定手段が文字領域及び網点領域の両方であると判定した画素が存在する場合、文字領域の判定条件を厳しくして前記領域判定手段に文字領域の判定を再実行させる領域判定制御手段とを備え、文字領域の判定を再実行した場合は、再実行後の判定結果に応じた画像処理を行うように構成してあることを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、入力画像の各画素が文字領域であるか否か及び網点領域であるか否かを判定する領域判定手段を備え、領域の判定結果に応じた画像処理を行う画像処理装置において、前記領域判定手段は、第1判定条件に基づく文字領域であるか否かの判定、第1判定条件よりも厳しい第2判定条件に基づく文字領域であるか否かの判定、及び、網点領域であるか否かの判定を行うように構成されており、第1判定条件に基づいて網点領域であると判定された画素が存在する場合、網点領域の画素の中に所定の色特性を有するものがあるか否かを判定する色特性判定手段と、前記色特性判定手段が所定の色特性を有すると判定し、前記領域判定手段が第1判定条件に基づく文字領域及び網点領域の両方であると判定した画素が存在する場合は、第2判定条件に基づく文字領域の判定結果を選択し、そうでない場合は第1判定条件に基づく文字領域の判定結果を選択する選択手段とを備え、該選択手段が選択した判定結果に応じた画像処理を行うように構成してあることを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、前記領域判定手段の判定結果が同一の画素に、判定結果が同一であることを示す識別子を付与する付与手段を備え、前記色特性判定手段は、前記識別子毎に所定の色特性を有する画素があるか否かを判定するように構成してあることを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、入力画像を均等色空間に基づく画像に変換する変換手段を備え、前記特定色判定手段は、均等色空間に基づく所定の色特性を有する画素の有無を判定するように構成してあることを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、前記所定の色特性は、肌色、青色、又は緑色の少なくとも一つの色成分であり、前記色特性判定手段は、網点領域の画素の中に前記色成分を含んでいるものがあるか否かを判定するように構成してあることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、上述した本発明に係る画像処理装置と、該画像処理装置によって画像処理が行われた画像をシートに形成する画像形成手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る画像処理方法は、入力画像の各画素が文字領域であるか否か及び網点領域であるか否かを所定の判定条件に基づいて判定し、領域の判定結果に応じた画像処理を行う画像処理方法において、網点領域であると判定された画素が存在する場合、網点領域の画素の中に所定の色特性を有するものがあるか否かを判定するステップと、前記所定の色特性を有しており、文字領域及び網点領域の両方であると判定された画素が存在する場合、文字領域の判定条件を厳しくして文字領域の判定を再実行するステップとを有し、文字領域の判定を再実行した場合は、再実行後の判定結果に応じた画像処理を行うことを特徴とする。
本発明に係る画像処理方法は、入力画像の各画素が文字領域であるか否か及び網点領域であるか否かを判定し、領域の判定結果に応じた画像処理を行う画像処理方法において、文字領域であるか否かの判定は、第1判定条件に基づく文字領域であるか否かの判定、及び、第1判定条件よりも厳しい第2判定条件に基づく文字領域であるか否かの判定を行っており、第1判定条件に基づいて網点領域であると判定された画素が存在する場合、網点領域の画素の中に所定の色特性を有するものがあるか否かを判定するステップと、前記所定の色特性を有しており、第1判定条件に基づく文字領域及び網点領域の両方であると判定された画素が存在する場合は、第2判定条件に基づく文字領域の判定結果を選択し、そうでない場合は第1判定条件に基づく文字領域の判定結果を選択するステップとを有し、選択した判定結果に応じた画像処理を行うことを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、入力画像の各画素が文字領域であるか否か及び網点領域であるか否かを所定の判定条件に基づいて判定させ、領域の判定結果に応じた画像処理を行わせるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、網点領域であると判定された画素が存在する場合、網点領域の画素の中に所定の色特性を有するものがあるか否かを判定させる手順と、コンピュータに、前記所定の色特性を有しており、文字領域及び網点領域の両方であると判定された画素が存在する場合、文字領域の判定条件を厳しくして文字領域の判定を再実行させる手順とを含み、コンピュータに、文字領域の判定を再実行した場合は、再実行後の判定結果に応じた画像処理を行わせることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、入力画像の各画素が文字領域であるか否か及び網点領域であるか否かを判定させ、領域の判定結果に応じた画像処理を行わせるコンピュータプログラムにおいて、文字領域であるか否かの判定は、第1判定条件に基づく文字領域であるか否かの判定、及び、第1判定条件よりも厳しい第2判定条件に基づく文字領域であるか否かの判定をコンピュータに行わせており、コンピュータに、第1判定条件に基づいて網点領域であると判定された画素が存在する場合、網点領域の画素の中に所定の色特性を有するものがあるか否かを判定させる手順と、コンピュータに、前記所定の色特性を有しており、第1判定条件に基づく文字領域及び網点領域の両方であると判定された画素が存在する場合は、第2判定条件に基づく文字領域の判定結果を選択させ、そうでない場合は第1判定条件に基づく文字領域の判定結果を選択させる手順とを含み、コンピュータに、選択した判定結果に応じた画像処理を行わせることを特徴とする。
本発明に係る記録媒体は、上述した本発明のコンピュータプログラムが記録されていることを特徴とする。
本発明においては、網点領域であると判定された画素が存在する場合、網点領域の画素の中に所定の色特性を有しているものがあるか否かの判定を行う。そして、所定の色特性を有しており、文字領域及び網点領域の両方であると判定された画素が存在する場合、文字領域の判定条件を厳しくして文字領域の判定を再実行する。文字領域の判定を再実行した場合は、再実行後の判定結果に応じた画像処理を行うため、所定の色特性を有し、文字領域及び網点領域の両方に属する画素領域に対しては、エッジ検出の閾値を高くするなどして文字領域の判定条件を厳しくするため、エッジと検出され難くなり、エッジに対する強調処理によって画像が不自然になることを防止できる。よって、不自然な強調処理を実施せずに、品質の良い画像を出力することができる。ここで、上述した領域判定に関する処理は、画像処理装置又はシートに画像を形成する画像形成装置だけでなく、コンピュータに実行させることも可能である。コンピュータに前記処理を実行させる場合は、前記処理を実行させるコンピュータプログラムを記録媒体に記録するなどしてコンピュータに提供する。
本発明においては、文字領域であるか否かの判定として、第1判定条件に基づく文字領域であるか否かの判定、及び、第1判定条件よりも厳しい第2判定条件に基づく文字領域であるか否かの判定を行っており、第1判定条件に基づいて網点領域であると判定された画素が存在する場合、網点領域の画素の中に所定の色特性を有しているものがあるか否かを判定する。そして、所定の色特性を有しており、第1判定条件に基づく文字領域及び網点領域の両方であると判定された画素が存在する場合、第2判定条件に基づく文字領域の判定結果を選択し、そうでない場合は第1判定条件に基づく文字領域の判定結果を選択する。選択した判定結果に応じた画像処理を行うため、所定の色特性を有し、第1判定条件に基づく文字領域及び網点領域の両方に属する画素領域に対しては、エッジ検出の閾値を高くするなどして第1判定条件よりも判定条件を厳しくした第2判定条件に基づく判定結果を選択するため、エッジが検出され難くなっており、エッジに対する強調処理によって画像が不自然になることを防止できる。また、2つの判定結果の何れかを選択するため、再判定処理を行う必要が無く、処理速度を向上させることができる。よって、不自然な強調処理を実施せずに、品質の良い画像を高速に出力することができる。ここで、上述した領域判定に関する処理は、画像処理装置だけでなく、コンピュータに実行させることも可能である。コンピュータに前記処理を実行させる場合は、前記処理を実行させるコンピュータプログラムを記録媒体に記録するなどしてコンピュータに提供する。
本発明においては、領域の判定結果が同一の画素に、判定結果が同一であることを示す識別子を付与手段により付与し、前記識別子毎に所定の色特性を有している画素があるか否かを判定するため、判定結果が同一の画素全体に対して色特性に関する判定が行われるため、各画素毎に色特性の判定を行う場合に比べて、ノイズの影響を受け難くなる。例えば輪郭付近の画素の色特性が所定の色特性でない場合であっても、識別子が同一の周辺画素の何れかが所定の色特性を有する場合は、所定の色特性を有すると判定される。
本発明においては、入力画像を変換手段で均等色空間に基づく画像に変換し、均等色空間に基づく所定の色特性を有する画素の有無を判定する。CIEL* * * 等の均等色空間を用いた場合、画像入力装置などの装置に依存することなく所定の色特性を指定することが可能になるため、画像入力装置などが変更された場合であっても容易に対応することができる。また、特定色を所定の式によって指定することが簡易的にできるため、処理を単純化することが可能である。
本発明においては、前記所定の色特性は、肌色、青色、又は緑色の少なくとも一つの色成分であり、網点領域の画素の中に前記色成分を含んでいるものがあるか否かを判定する。例えば人の顔(肌色)と他の部分との境界、空(青)と他の部分との境界、又は、草(緑)と他の部分との境界などにおいて、エッジに対する強調処理によって画像が不自然になることを防止し、自然な画像を出力することができる。
本発明によれば、文字領域及び網点領域の両方に属し、所定の色特性を有する画素領域において、エッジに対する強調処理によって画像が不自然になることを防止できる。不自然な強調処理を実施せずに、品質の良い画像を出力することができる。
本発明によれば、第1判定条件に基づく文字領域及び網点領域の両方に属し、所定の色特性を有する画素領域に対して、エッジに対する強調処理によって画像が不自然になることを防止できる。また、再判定処理を行う必要がないため、処理速度を向上させることができる。不自然な強調処理を実施せずに、品質の良い画像を高速に出力することができる。
本発明によれば、各画素毎に色特性の判定を行う場合と比べてノイズの影響を受け難くなり、エッジに対する強調処理によって画像が不自然になることをより確実に防止できる。
本発明によれば、画像入力装置が変更された場合であっても対応が容易になる。
本発明によれば、肌色、青色、又は緑色の画素領域のエッジに対する強調処理によって画像が不自然になることを防止し、自然な画像を出力することができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係る画像処理装置を含むデジタルカラー複写機(画像形成装置)の構成例を示すブロック図である。デジタルカラー複写機14は、画像処理装置1、画像入力装置12、画像出力装置(画像形成手段)13、及び操作パネル11を備える。また、画像処理装置1は、A/D(アナログ/デジタル)変換部2、シェーディング補正部3、入力階調補正部4、領域分離処理部5、色補正部6、黒生成下色除去部7、空間フィルタ処理部8、出力階調補正部9、及び階調再現処理部10を備える。
画像入力装置12は、例えばCCD(Charge Coupled Device)を有するイメージスキャナを含んでおり、原稿からの反射光像を、アナログRGB(R:赤、G:緑、B:青)信号としてCCDにて読み取り、アナログRGB信号を画像処理装置1へ出力するものである。画像入力装置12から入力された信号は、画像処理装置1内を、A/D変換部2、シェーディング補正部3、入力階調補正部4、領域分離処理部5、色補正部6、黒生成下色除去部7、空間フィルタ処理部8、出力階調補正部9、階調再現処理部10の順に送られて処理され、最終的にデジタルCMYK(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー、K:黒)信号が画像出力装置13へ出力される。
A/D変換部2は、アナログRGB信号をデジタルRGB信号に変換するものであり、シェーディング補正部3は、A/D変換部2より送られてきたデジタルRGB信号(以下、RGB信号という)に対して、画像入力装置12の照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みを取り除く処理を施すものである。入力階調補正部4は、シェーディング補正部3にて各種の歪みが取り除かれたRGB信号(RGBの反射率信号)を濃度信号等のカラー画像処理装置1に採用されている画像処理システムの扱いやすい信号に変換すると共に、カラーバランスを整えると同時に下地濃度の除去やコントラストなどの画質調整処理を施すものである。
領域分離処理部5は、RGB信号に基づき、入力画像中の各画素が属する領域を判別し、判別結果に基づき、画素が属する領域を示す領域識別信号を、色補正部6、黒生成下色除去部7、空間フィルタ処理部8、および階調再現処理部10へ出力する。本実施の形態では、各画素が属する領域が、文字領域、網点領域、網点上文字領域(文字領域及び網点領域の両方)、又は、その他領域に属するか判別する。また、領域分離処理部5は、後述するように、領域の判別結果に基づいたラベリング処理を行った後、各ラベル毎に特定の色を含んでいるか否かを判別し、特定色を含んでいると判別された領域に対してはエッジ検出レベルを厳しくする(しきい値を上げる、あるいはエッジ検出結果をキャンセルする)。なお、入力階調補正部4から領域分離処理部5へ入力されたRGB信号はそのまま後段の色補正部6へ出力される。
色補正部6は、色再現の忠実化のために、不要吸収成分を含むCMY色材の分光特性に基づいた色濁りを取り除く処理を行うものである。黒生成下色除去部7は、色補正後の3色のCMY信号からK信号を生成する黒生成、及び、元のCMY信号から黒生成で得たK信号を差し引いて新たなCMY信号を生成する処理を行い、3色のCMY信号を4色のCMYK信号に変更するものである。
黒生成処理の一例としては、UCR(下色除去処理)による黒生成を行う方法が一般的である。この方法では、黒生成カーブの入出力特性をy=f(x)、入力されるデータをC,M,Y、出力されるデータをC’,M’,Y’,K’、UCR(Under Color Removal)率をα(0<α<1)とした場合、黒生成下色除去処理は以下の式で表される。なお、min(x)はxの最小値である。
K’=f{min(C,M,Y)}
C’=C−αK’
M’=M−αK’
Y’=Y−αK’
空間フィルタ処理部8は、黒生成下色除去部7から入力されたCMYK信号の画像データに対して、領域識別信号を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理を行い、空間周波数特性を補正することによって出力画像のぼやけや粒状性劣化を防止するように処理を行うものである。出力階調補正部9は、濃度信号などの信号を画像出力装置13の特性値である網点面積率に変換する出力階調補正処理を行うものである。階調再現処理部10は、CMYK信号の画像データに対して、領域識別信号を基に、最終的に画像を画素に分離してそれぞれの階調を再現できるように処理する階調再現処理(中間調生成)を施すものである。
操作パネルは、例えば液晶ディスプレイなどの表示部と、デジタルカラー複写機14全体に対する操作を受付ける入力部を備える。入力部は、例えば、原稿種別を表す画像モード(文字モード、文字写真モード、写真モード等)を設定するための設定キー、及び、特定色が含まれる領域に対するエッジ検出レベルを設定するための設定キーなどを有する。
なお、上述した各処理を施す画像データ及び各処理が施された画像データなどは、ハードディスク等の記憶装置15に一旦記憶され、所定のタイミングで読み出されて処理を行ったり、画像出力装置13へ出力する。また、以上の各処理は、図示しないCPU(Central Processing Unit)によって制御される。
図2は、領域分離処理部5の一部の構成を示すブロック図である。領域分離処理部5は、所定の判定条件に基づいて画素が文字領域である(文字領域に属する)か否かを判定する文字判定部(領域判定手段)22、画素が網点領域である(網点領域に属する)か否かを判定する網点判定部(領域判定手段)24、文字判定部22と網点判定部24との判定結果に基づいて画素が属する領域を判定する領域判定部(領域判定手段)20、領域判定部20の判定結果が同一の画素をグループ化してグループ毎の識別子(ラベル)を付与するラベリング部(付与手段)26、網点領域であると判定された画素が存在する場合は網点領域の画素の中に所定の色特性(特定色、例えば肌色)を有しているものがあるか否かを判定する特定色判定部(色特性判定手段)28、及び、文字領域及び網点領域の両方であると判定かつ特定色を有すると判定された画素が存在する場合は文字領域の判定条件を厳しくして文字判定部22に文字領域の判定を再実行させる再判定制御部(領域判定制御手段)30を備える。
入力画像データの各画素が文字領域、網点領域、網点上文字領域、又はその他領域などの何れであるかを判別する方法としては、例えば、処理対象である注目画素を中心としたM×N(M、Nは自然数)画素のブロック内で以下のような判定を行うことが可能である(例えば画像電子学会研究会予稿90−06−04参照)。ブロック内の各画素に対して信号レベル(画素値)の平均値Daveを求め、この平均値Daveを用いてブロック内の各画素を2値化する。また、最大信号レベルDmax、最小信号レベルDminも同時に求める。
文字領域は、最大信号レベルと最小信号レベルとの差が大きく、濃度も高いと考えられることから、文字判定部22は、最大信号レベルDmax、最小信号レベルDminとそれらの差分Dsubを夫々閾値PA,PB,PCと比較し、
Dmax>PA
Dmin<PB
Dsub>PC・・・・・(式1)
の少なくとも一つを満たす場合は文字領域と判定する。なお、後述するように、式1の閾値PCとしては、通常は閾値Aが用いられるが、閾値Bに変更される場合がある。
網点領域は、小領域における画像信号の変動が大きく、また、背景に比べて濃度が高いと考えられることから、網点判定部24は、2値化されたデータに対して主走査、副走査方向にそれぞれ0から1への変化点数KH、1から0への変化点数KVを求めて、閾値TH,TVと夫々比較し、両者が共に閾値を上回った場合は網点領域と判定する。また、背景との誤判定を防ぐために、先に求めたDmax,DminとDaveとの各差分を閾値B1,B2と夫々比較し、
Dmax−Dave>B1
Dave−Dmin>B2
KH>TH
KV>TV
の全てを満たす場合は網点領域と判定する。
網点領域と判定されず、かつ、文字領域とも判定されなかった領域は、領域判定部20により、その他領域と判定する。また、網点領域と判定され、かつ、文字領域とも判定された領域は、領域判定部20により、網点上文字領域(例えば地図上の文字)と判定する。領域の識別結果(領域識別信号)は、領域判定部20から出力され、記憶装置15に格納される。また、上述した領域判定処理に用いる各種パラメータなどは領域分離部の内蔵メモリ又は記憶装置15に記憶されている。
本発明においては、入力階調補正部4で処理された画像データを一旦記憶装置15に格納しておき、逐次、記憶装置15から画像データを読み出して領域分離処理部5に与え、領域分離処理に加えて、例えば網点上文字領域と判定された画素に対して領域判別を再実行するなど、領域分離結果の補正処理を行う。以下、網点上文字領域と判定された画素に対する補正処理について説明する。
まずは、ラベリング部26により、記憶装置15に記憶されている判別結果(領域識別信号)に基づいてラベリング処理を行う。図3はラベリング処理に用いる着目画素及びその周辺画素の例を示す図である。ラベリング処理は、4連結(着目画素f(i,j)に隣接するf(i,j−1)、f(i−1,j)の2画素のデータを参照する方法)または8連結(着目画素f(i,j)の1つ前のラインのf(i−1,j−1)、f(i,j−1)、f(i+1,j−1)の3つの画素のデータを参照する方法)を用いて同類の画素を分類するものである。本実施の形態では8連結のラベリングを行うものとする。なお、網点領域内のエッジ検出の制御を前提に網点領域のみのラベリングについて説明を行うが、印画紙領域(その他領域)に拡張することは容易である。
まず、ラベリング部26により、初期ラベル付与処理を行う。例えば網点と判定された画素(注目画素f(i,j))の近傍画素(図3参照)の何れにもラベル(識別子)が付与されていない場合、使用されていないラベルを前記画素に付与する。一方、網点と判定された画素(f(i,j))の近傍画素に同じラベルが付与されている場合、それと同じラベルを前記画素に付与する。また、網点と判定された画素(f(i,j))の近傍画素に異なるラベルが付与されている場合、それらの中で最も古いラベルを前記画素に付与する。画素に付与したラベルに関する情報はラベル等価表に記録される。ラベル等価表は、記憶装置15に記憶されており、ラベリング部26により登録・更新される。次に、ラベリング部26により、ラベル補正を行う。例えばラベル等価表を参照して、同一領域であるにもかかわらず別ラベルが初期の段階で付与された画素に、同一ラベルが付与されるように修正を行う。
また、本発明においては、例えばラベルを付与する際又は付与後などに、特定色判定部28により、特定色を含むか否かの判定(特定色判定処理)を行う。ラベルを付与する又はラベルが付与された処理対象の各画素を注目画素として、スキャナからの入力画像データ(RGB信号)に対して7×7のマスクを形成する。注目画素(i,j)におけるマスク内の画素値の集合は下記式で表すものとする。但し、IR,G,B (i,j)は画素(i,j)における、R、G、Bプレーンの濃度値である。
MaskR,G,B (i,j)=IR,G,B (i+x,j+y)
ただし、−3≦x≦3、−3≦y≦3
特定色判定においては、均等色空間を利用すると計算を容易にすることができる。ここでは均等色空間として一般的に用いられているCIEL* * * (CIE:Commission Internationale de l'Eclairage;国際照明委員会、L* :明度、a* ,b* :色度)空間を利用する。変換方法としては、まず、カラーチャート原稿の各色パッチを測色器で測色しL* * * 値を求める。次に、測色に用いたカラーチャート原稿を画像入力装置12から読取り、RGBデータを得る。そして、測色したL* * * 値と読取ったRGB値を対応付けるため、ニューラルネットワーク又はマスキング演算係数決定法によりL* * * 値とRGB値との間の係数を求める。均等色空間への変換は、例えば領域分離処理部(変換手段)5で行うことが可能であるが、領域分離処理部5に入力される前に行うことも可能である。
前記マスクの画素値の集合に対して色空間変換後の値の集合を再度以下のように定義し、
MaskL,a,b (i,j)=VL,a,b (i+x,j+y)
ただし、−3≦x≦3、−3≦y≦3
このマスク内の値を用いて、予め設定するL* * * 空間での特定色域(例えば肌色域)に対応する色域群からの距離によって特定色判定を行うものとする。この距離については、マハラノビスの距離を利用し、ある画素が色として特定色域に属しているか否かは、算出された距離が所定値より小さいか大きいかによって判定を行うものとする。マハラノビス距離は、ある母集団の平均を
Figure 2006325159
、観測値をX=(a,b)’(前記マスクMaskL,a,b 内のa,b値の平均)、この母集団の共分散行列をΣ、その逆行列をΣ-1としたとき、以下の式
2 =(X−μ)’Σ-1(X−μ)
によってマハラノビス距離を算出することが可能である。例えば肌色域の抽出には、肌色に対応する母集団の平均をμ=(17.2,34.06)、共分散行列を
Figure 2006325159
その逆行列を
Figure 2006325159
として抽出しており、抽出された領域を白、それ以外の領域を黒で示す。これにより、注目画素において特定色(例えば肌色)であるか否かの判定を行うことができる。
特定色判別部28は、注目画素のラベルがlabelx であり、注目画素が特定色であると判別された場合、インデックスlabelspecific-colorにラベルlabelx の値を保存する。
labelspecific-color ← labelx
なお、インデックスlabelspecific-colorは記憶装置15に記憶されている。また、上述した特定色判定処理及び変換処理に用いる各種パラメータなどは領域分離部の内蔵メモリ又は記憶装置15に記憶されている。
図4(a)〜(c)は領域判別及びラベル付与の例を示す概念図であり、図5(a)、(b)は特定色の有無の判定の例を示す概念図である。図4(a)は処理対象の画像であり、図4(b)は図4(a)の画像の領域判別結果を示す図であり、図4(c)は図4(b)の網点領域のラベリング結果の例を示す図であり、図5(a)は図4(c)の各ラベルに対する特定色判定結果の例を示す図であり、図5(b)はインデックスlabelspecific-color(以下、インデックスと略す)の例を示す概念図である。図の例では、画像に、1つの文字領域と3つの網点領域とが含まれており、3つの網点領域(ラベル1〜3)の1つ(ラベル2)に特定色(肌色)が含まれている。
再判定制御部30は、インデックスにラベルが保存されている領域(特定色を含むと判定された領域)に対しては、インデックスにラベルが保存されていない領域(特定色を含まないと判定された領域)に比べてエッジが検出され難い閾値(厳しい判定条件)に変更し、領域判定を再実行させる。例えば上述した式1の閾値PCとして、インデックスにラベルが保存されていない領域には閾値A=12を用い、インデックスにラベルが保存されている領域には閾値B=30を用いる。通常は閾値A=12を用いて文字領域の判定を行い、特定色を含む網点上文字領域に対しては閾値B=30に変更して、文字判定部22に再度領域判定を行わせる。
閾値B=30を用いて文字領域判定(領域分離処理)を再度行うことにより、特定色を含む領域に対し、特定色を含まない場合(閾値A=12)と比べてエッジが検出され難くなり、強調処理を行った場合であっても画像が不自然になることを抑制できる。例えば網点領域の人の肌(特定色は肌色)の輪郭部分、空(特定色は青色)と空以外の境界部分、又は草(特定色は緑色)と草以外の境界部分などがエッジとして検出され難くなり、強調処理が行われて不自然な画像になるのを防止できる。
以下、デジタルカラー複写機14による画像処理方法について説明する。まず、画像入力装置12が原稿の画像データをアナログRGB信号として読取って、画像処理装置1へ出力する。画像処理装置1は、入力されたアナログRGB信号をA/D変換部2にてデジタルRGB信号に変換し、シェーディング補正部3へ出力する。シェーディング補正部3は、入力されたデジタルRGB信号(以下、RGB信号と略す)に対して、画像入力装置12の照明系、結像系、撮像系で生じた各種の歪みを取除き、入力階調補正部4へ出力する。入力階調補正部4は、入力されたRGB信号のカラーバランスを整えると共に、下地濃度の除去やコントラストなどの画質調節処理を施した後、領域分離処理部5へ出力する。
領域分離処理部5は、入力されたRGB信号に基づいて、入力画像中の各画素を文字領域、網点領域、網点上文字領域、いずれの領域にも属していない場合はその他領域に分離する。また、本発明に係るラベリング処理を実施後、各ラベルごとに特定色を含んでいるか否かを判定する。特定色を含んでいると判定したラベルに対応する領域に対しては、エッジ検出レベルを厳しくして(閾値を上げる、又は、エッジ検出判定結果をキャンセルする)再判定を行う。領域分離処理部5は、分離結果に基づき、画素がどの領域に属しているかを示す領域識別信号を色補正部6、黒生成下色除去部7、空間フィルタ処理部8および階調再現処理部10へ出力すると共に入力されたRGB信号をそのまま色補正部6へ出力する。
色補正部6は、入力されたRGB信号を、不要吸収成分を含むCMY色材の分光特性に基づいた色濁りを取り除く処理を行った後、色補正後のCMY信号を黒生成下色除去部7へ出力する。黒生成下色除去部7は、入力されたCMY信号からK信号を生成する黒生成と、入力されたCMY信号からK信号を差し引いて新たなCMY信号を生成する処理とを行う。CMYの3色信号は、CMYKの4色信号に変換された後に空間フィルタ処理部8へ出力される。
空間フィルタ処理部8は、入力されたCMYK信号の画像データに対して、領域識別信号に基づいてデジタルフィルタによる空間フィルタ処理を行い、空間周波数特性を補正することにより、出力画像のぼやけや粒状性劣化を防ぐ。また、階調再現処理部10は、空間フィルタ処理部8と同様に、CMYK信号の画像データに対して、領域識別信号に基づいて所定の処理を施す。例えば、領域分離処理部5にて文字領域や網点上文字に分離された領域は、特に黒文字或いは色文字の再現性を高めるために、空間フィルタ処理部8による空間フィルタにおいて鮮鋭強調処理が行われ、高周波数の強調量を大きくしている。また、階調再現処理部10においては、広域周波数の再現に適した高解像度のスクリーンでの二値化または多値化が選択される。
また、例えば領域分離処理部5にて網点領域に分離された領域に関しては、空間フィルタ処理部8において、入力網点成分を除去するためのローパス・フィルタ処理が施される。そして、出力階調補正部9では、濃度信号などの信号を画像出力装置13の特性値である網点面積率に変換する出力階調補正処理を行った後、階調再現処理部10で、最終的に画像を画素に分離してそれぞれの階調を再現できるように処理する階調再現処理(中間調生成)が施される。領域分離処理部5にてその他領域に分離された領域に関しては、空間フィルタ処理部8において、ノイズ除去をするための先鋭度を落とさない程度のローパスフィルタが施される。
通常、網点領域の人の肌の輪郭部分や空と空以外の境界部分はエッジ、すなわち、網点上文字領域と判定される。網点上文字領域のうち、地図上の文字については、強調処理を施すことにより文字が強調され、くっきりとした画像になる。しかし、前記人の肌の輪郭部分や空と空以外の境界部分に強調処理が施されると不自然な画像になる。本発明では、画素単位で特定色の有無を判定してエッジの検出レベルを制御せずに、領域分離処理によって分離された同一領域毎の色分布に基づいて、肌の色などの特定色が含まれる部分に対しては、特定色が含まれない場合に比べてエッジを検出し難く(判定条件を厳しく)する。そのため、人の肌の輪郭部分や空と空以外の境界部分などの特定色部分に強調処理が施されることを防止し、違和感なく出力画質を高めることができる。
(実施の形態2)
図6は、本発明に係る画像処理装置を含む画像形成システムの一構成例を示すブロック図である。この画像形成システムは、コンピュータ(画像処理装置)50及びプリンタ(画像出力装置、画像形成手段)55を備える。プリンタ55は、カラー出力が可能であり、プリンタ機能に加えて、コピー機能、ファクシミリ機能を有するデジタル複合機であってもよい。また、プリンタ55は、電子写真方式又はインクジェット方式の画像形成を行う。
例えばフラットベッドスキャナ又はフィルムスキャナ等のイメージスキャナ又はデジタルカメラからコンピュータ50へ画像データが入力され、図示しないハードディスクなどの記憶装置に記憶される。コンピュータ50に入力された画像データは、各種のアプリケーションプログラムを実行して加工・編集等を行うことが可能である。コンピュータ50は、プリンタ55へ出力する出力画像データの各画素の領域を判別する領域分離処理部51、中間調生成処理を行う階調再現処理部52、及び、出力画像データのプリンタ言語への変換を行うプリンタ言語翻訳部53等として動作する。領域分離処理部51は、上述した実施の形態1の画像処理装置1の領域分離処理部5と同様の領域分離処理を行い、階調再現処理部52は実施の形態1の画像処理装置1の階調再現処理部10と同様の中間調生成処理を行う。なお、図示していないが、コンピュータ50は、上述した実施の形態1の画像処理装置10の色補正部6、黒生成下色除去部7、及び空間フィルタ処理部8などと同様の処理も行う。プリンタ言語翻訳部53でプリンタ言語に変換されたデータは、通信ポート54(セントロニクスポート、LAN(Local Area Network)ポート等)を介してプリンタ55へ出力される。
図7はコンピュータの一構成例を示すブロック図である。コンピュータ50は、CPU61と、RAM(Random Access Memory)62と、ハードディスクドライブ(以下、ハードディスクと略す)63と、フレキシブルディスクドライブ又はCD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)ドライブ等の外部記憶部64と、プリンタ55などとの通信制御を行う通信ポート54とを備える。また、コンピュータ50は、キーボード又はマウス等の入力部65と、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ又は液晶ディスプレイなどの表示部66とを備える。また、通信ポート54は、ネットワークカード又はモデムを含み、LAN、インターネット又は電話回線などの通信ネットワークに接続することが可能である。
CPU61は、上述した各部62〜66及び54の制御を行う。また、CPU61は、入力部65又は通信ポート54から受付けたプログラム又はデータ、あるいはハードディスク63又は外部記憶部64から読み出したプログラム又はデータ等をRAM62に記憶し、RAM62に記憶したプログラムの実行又はデータの演算等の各種処理を行い、各種処理結果又は各種処理に用いる一時的なデータをRAM62に記憶する。RAM62に記憶した演算結果等のデータは、CPU61により、ハードディスク63に記憶されたり、表示部66又は通信ポート54から出力される。
CPU61は、上述した領域分離処理部51、階調再現処理部52、及びプリンタ言語翻訳部53などとして動作する。また、画像データは、例えばスキャナ又はデジタルカメラからコンピュータ50へ入力され、ハードディスク63に記憶される。また、CPU61は、実施の形態1(図2)の文字判定部22、網点判定部24、領域判定部20、ラベリング部26、特定色判定部28、再判定制御部30として動作する。また、RAM62又はハードディスク63は、記憶装置15として動作する。
CD−ROM等の記録媒体69に記録されたコンピュータプログラムを外部記憶部64で読み出してハードディスク63又はRAM62に記憶してCPU61に実行させることにより、コンピュータ50を上述した各部又は各手段として動作させることが可能である。また、LANなどに接続された通信ポート54で他の装置からコンピュータプログラムを受付けてハードディスク63又はRAM62に記憶することも可能である。なお、本発明に係る領域分離処理を実現するコンピュータプログラムは、プリンタドライバに含まれていてもよいし、画像処理用のアプリケーションソフトに含まれていてもよい。
図8、9は、領域分離処理手順の例を示すフローチャートである。CPU61は、ハードディスク63に記憶されている画像データをRAM62に読出して、領域分離処理(各画素が文字領域であるか否か、及び、網点領域であるか否かの領域判定)を行い(S10)、領域判定結果をRAM62又はハードディスク63に格納する(S12)。CPU61は、網点領域の画素がある場合(S16:YES)、判定結果が同一の画素に、判定結果が同一であることを示すラベルを付与するラベリング処理を行う(S18)。
図10はラベリング処理手順の例を示すフローチャートである。CPU61は、各画素に初期ラベル付与を行い(S40)、ラベル等価表を作成(S42)してRAM62に記憶する。全画素の初期ラベル付与及びラベル等価表の作成が終了していない場合(S44:NO)はS40に戻り、全画素の初期ラベル付与及びラベル等価表の作成が終了した場合(S44:YES)、CPU61はラベル補正を行い(S46)、ラベル等価表を更新する。全画素のラベル補正が終了していない場合(S48:NO)はS46に戻り、全画素のラベル補正が終了した場合(S48:YES)、ラベリング処理を終了する。
ラベリング処理(S18)後、CPU61は、各ラベル毎に画素が特定色を含むか否かを判定する特定色判定処理(S20)を行い、特定色を含む画素がある場合(S22:YES)、その画素のラベルを、RAM62に記憶されているインデックスに保存する(S24)。
網点領域の画素がない場合(S16:NO)、特定色を含む画素がない場合(S22:NO)、又は、ラベルを保存(S24)した後、CPU61は、画像データの各画素(注目画素)が網点上文字領域(文字領域及び網点領域の両方)であるか否かを確認し、網点上文字領域である場合(S26:YES)、CPU61はRAM62に記憶されているインデックスを参照し(S28)、注目画素周辺の網点領域が特定色を含むか否か確認する。特定色を含む場合(S30:YES)は式1の閾値PCを閾値A(=12)から閾値B(=20)に変更し(S32)、文字領域を再判定する(S34)。注目画素が網点上文字領域でない場合(S26:NO)、注目画素周辺の網点領域が特定色を含まない場合(S30:NO)、又は、再判定(S34)を行った後、全画素の処理が終了していない場合(S38:NO)はS26に戻り、全画素の処理が終了した場合(S38:YES)は処理を終了する。領域の判定、ラベルの付与、特定色の判定、閾値の変更及び再判定は、実施の形態1と同様に行われる。
(実施の形態3)
上述した各実施の形態においては、閾値を変更して再判定を行ったが、予め2種類の閾値を用いて夫々判定を行っておき、再判定を行う代わりに2種類の判定結果の何れかを選択することも可能である。例えば、通常は閾値A(=12)を用いた文字判定結果Aを選択しておき、再判定を行う代わりに閾値B(=30)を用いた文字判定結果Bに選択変更することが可能である。
図11は、2種類の判定結果を選択する領域分離処理部5の一部の構成を示すブロック図である。領域分離処理部5は、画素が文字領域である(文字領域に属する)か否かを閾値A及び該閾値Aよりも厳しい閾値Bの夫々を用いて判定し、閾値A(第1判定条件)を用いた文字判定結果A及び閾値B(第2判定条件)を用いた文字判定結果Bを出力する文字判定部22、画素が網点領域に含まれる(網点領域に属する)か否かを判定し、網点判定結果を出力する網点判定部24、文字判定部22の文字判定結果Aと網点判定部24の網点判定結果とに基づいて画素が含まれる領域を判定する領域判定部20、領域判定部20の判定結果が同一の画素をグループ化してグループ毎の識別子(ラベル)を付与するラベリング部(付与手段)26、網点領域であると判定された画素が存在する場合は網点領域の画素の中に所定の色特性(特定色)を有しているものがあるか否かを判定する特定色判定部(色特性判定手段)28、及び、文字領域及び網点領域の両方であると判定かつ特定色を有すると判定された画素が存在する場合は文字判定結果Bを選択し、そうでない場合は文字判定結果Aを選択する判定結果選択部(選択手段)32を備え、判定結果選択部32から領域識別信号が出力される。
文字判定部22から領域判定部20へは文字判定結果A,Bが出力され、領域判定部20から記憶装置15へは網点判定結果、文字判定結果A,Bを含む領域識別信号が送られ、格納される。ただし、通常は、文字判定結果として文字判定結果Aが選択されており、ラベリング処理及び特定色判定処理などは文字判定結果Aに基づいて、実施の形態1(図2)と同様に行われる。判定結果選択部32は、特定色判定部28が特定色を含まないと判定した領域に対しては閾値Aを選択したままであるが、特定色を含むと判定された領域に対しては閾値Bに選択を変更する。判定結果の選択を変更するだけなので、再判定を行う場合よりも処理速度を向上できる。
(実施の形態4)
上述した実施の形態2と同様に、コンピュータを実施の形態3の領域分離処理部として動作させることが可能である。図12はコンピュータの構成例を示すブロック図である。コンピュータ50の構成は実施の形態2(図7)と同様であるが、記録媒体69に記録されているコンピュータプログラムが異なり、前記コンピュータプログラムを外部記憶部64で読取って実行することにより、実施の形態3の領域分離処理部として動作させることができる。
図13、14は領域分離処理手順の他の例を示すフローチャートである。CPU61は、ハードディスク63に記憶されている画像データをRAM62に読出して、領域分離処理(各画素が文字領域であるか否か、及び、網点領域であるか否かの領域判定)を行い(S10)、領域判定結果(網点判定結果、文字判定結果A,B)をRAM62又はハードディスク63に格納する(S14)。その後S16〜S30は実施の形態2(図8、9)と同様の処理を行い、注目画素周辺の網点領域が特定色を含む場合(S30:YES)、CPU61は閾値A(=12)から閾値B(=20)に選択を変更する(S36)。なお、特定色を含まない場合(S30:NO)は閾値Aを選択したままである。以後、実施の形態2(図8、9)と同様の処理を行う。領域の判定、ラベルの付与、特定色の判定、閾値の変更及び再判定は、実施の形態3と同様に行われる。
上述した各実施の形態においては、領域分離処理部5にラベリング部26及び特定色判定部28が含まれているが、ラベリング部26及び特定色判定部28を領域分離処理部外に設けることも可能である。また、上述した各実施の形態においては、特定色を含むか否かに応じてエッジ検出の閾値(閾値A,閾値B)を切換えているが、特定色を含む場合はエッジ検出された場合であっても、エッジ検出結果をキャンセルすることも可能である。この場合、エッジ検出結果をキャンセルするだけであるので、再判定又は2種類の判定を行う必要がなく、処理速度を高速化したり、低コスト化することができる。
実施の形態2,4で説明したように、本発明に係る領域判別方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを記録媒体に記憶しているが、記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理が行われるように図示しないメモリ、例えばROMのようなプログラムメディアであってもよく、外部記憶部64などのプログラム読取装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。いずれの場合においても、格納されているプログラムはマイクロプロセッサがアクセスして実行させる構成であってもよいし、プログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータの図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードされ、そのプログラムが実行される方式であってもよい。この場合、ダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
前記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスク並びにCD−ROM/MO(Magneto Optical)/MD(Mini disk)/DVD(Digital Versatile Disk)等の光ディスクのディスク系、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
また、インターネットを含む通信ネットワークと接続可能なシステム構成の場合は、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、ダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別の記録媒体からインストールされるものであってもよい。
本発明に係る画像処理装置を含むデジタルカラー複写機(画像形成装置)の構成例を示すブロック図である。 領域分離処理部の一部の構成を示すブロック図である。 ラベリング処理に用いる着目画素及びその周辺画素の例を示す図である。 領域判別及びラベル付与の例を示す概念図である。 特定色の有無の判定の例を示す概念図である。 本発明に係る画像処理装置を含む画像形成システムの一構成例を示すブロック図である。 コンピュータの一構成例を示すブロック図である。 領域分離処理手順の例を示すフローチャートである。 領域分離処理手順の例を示すフローチャートである。 ラベリング処理手順の例を示すフローチャートである。 2種類の判定結果を選択する領域分離処理部の一部の構成を示すブロック図である。 コンピュータの構成例を示すブロック図である。 領域分離処理手順の他の例を示すフローチャートである。 領域分離処理手順の他の例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 画像処理装置
5、51 領域分離処理部
10、52 階調再現処理部
11 操作パネル
12 画像入力装置
13 画像出力装置
14 デジタルカラー複写機
15 記憶装置
20 領域判定部
22 文字判定部
24 網点判定部
26 ラベリング部
28 特定色判定部
32 判定結果選択部
50 コンピュータ
55 プリンタ(画像出力装置)
61 CPU
62 RAM
63 ハードディスク
64 外部記憶部
69 記録媒体

Claims (11)

  1. 入力画像の各画素が文字領域であるか否か及び網点領域であるか否かを所定の判定条件に基づいて判定する領域判定手段を備え、領域の判定結果に応じた画像処理を行う画像処理装置において、
    網点領域であると判定された画素が存在する場合、網点領域の画素の中に所定の色特性を有するものがあるか否かを判定する色特性判定手段と、
    前記色特性判定手段が所定の色特性を有すると判定し、前記領域判定手段が文字領域及び網点領域の両方であると判定した画素が存在する場合、文字領域の判定条件を厳しくして前記領域判定手段に文字領域の判定を再実行させる領域判定制御手段と
    を備え、文字領域の判定を再実行した場合は、再実行後の判定結果に応じた画像処理を行うように構成してあることを特徴とする画像処理装置。
  2. 入力画像の各画素が文字領域であるか否か及び網点領域であるか否かを判定する領域判定手段を備え、領域の判定結果に応じた画像処理を行う画像処理装置において、
    前記領域判定手段は、第1判定条件に基づく文字領域であるか否かの判定、第1判定条件よりも厳しい第2判定条件に基づく文字領域であるか否かの判定、及び、網点領域であるか否かの判定を行うように構成されており、
    第1判定条件に基づいて網点領域であると判定された画素が存在する場合、網点領域の画素の中に所定の色特性を有するものがあるか否かを判定する色特性判定手段と、
    前記色特性判定手段が所定の色特性を有すると判定し、前記領域判定手段が第1判定条件に基づく文字領域及び網点領域の両方であると判定した画素が存在する場合は、第2判定条件に基づく文字領域の判定結果を選択し、そうでない場合は第1判定条件に基づく文字領域の判定結果を選択する選択手段と
    を備え、該選択手段が選択した判定結果に応じた画像処理を行うように構成してあることを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記領域判定手段の判定結果が同一の画素に、判定結果が同一であることを示す識別子を付与する付与手段を備え、
    前記色特性判定手段は、前記識別子毎に所定の色特性を有する画素があるか否かを判定するように構成してあることを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
  4. 入力画像を均等色空間に基づく画像に変換する変換手段を備え、
    前記特定色判定手段は、均等色空間に基づく所定の色特性を有する画素の有無を判定するように構成してあることを特徴とする請求項1乃至3の何れかひとつに記載の画像処理装置。
  5. 前記所定の色特性は、肌色、青色、又は緑色の少なくとも一つの色成分であり、
    前記色特性判定手段は、網点領域の画素の中に前記色成分を含んでいるものがあるか否かを判定するように構成してあることを特徴とする請求項1乃至4の何れかひとつに記載の画像処理装置。
  6. 請求項1乃至5の何れかの画像処理装置と、
    該画像処理装置によって画像処理が行われた画像をシートに形成する画像形成手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  7. 入力画像の各画素が文字領域であるか否か及び網点領域であるか否かを所定の判定条件に基づいて判定し、領域の判定結果に応じた画像処理を行う画像処理方法において、
    網点領域であると判定された画素が存在する場合、網点領域の画素の中に所定の色特性を有するものがあるか否かを判定するステップと、
    前記所定の色特性を有しており、文字領域及び網点領域の両方であると判定された画素が存在する場合、文字領域の判定条件を厳しくして文字領域の判定を再実行するステップと
    を有し、文字領域の判定を再実行した場合は、再実行後の判定結果に応じた画像処理を行うことを特徴とする画像処理方法。
  8. 入力画像の各画素が文字領域であるか否か及び網点領域であるか否かを判定し、領域の判定結果に応じた画像処理を行う画像処理方法において、
    文字領域であるか否かの判定は、第1判定条件に基づく文字領域であるか否かの判定、及び、第1判定条件よりも厳しい第2判定条件に基づく文字領域であるか否かの判定を行っており、
    第1判定条件に基づいて網点領域であると判定された画素が存在する場合、網点領域の画素の中に所定の色特性を有するものがあるか否かを判定するステップと、
    前記所定の色特性を有しており、第1判定条件に基づく文字領域及び網点領域の両方であると判定された画素が存在する場合は、第2判定条件に基づく文字領域の判定結果を選択し、そうでない場合は第1判定条件に基づく文字領域の判定結果を選択するステップと
    を有し、選択した判定結果に応じた画像処理を行うことを特徴とする画像処理方法。
  9. コンピュータに、入力画像の各画素が文字領域であるか否か及び網点領域であるか否かを所定の判定条件に基づいて判定させ、領域の判定結果に応じた画像処理を行わせるコンピュータプログラムにおいて、
    コンピュータに、網点領域であると判定された画素が存在する場合、網点領域の画素の中に所定の色特性を有するものがあるか否かを判定させる手順と、
    コンピュータに、前記所定の色特性を有しており、文字領域及び網点領域の両方であると判定された画素が存在する場合、文字領域の判定条件を厳しくして文字領域の判定を再実行させる手順と
    を含み、コンピュータに、文字領域の判定を再実行した場合は、再実行後の判定結果に応じた画像処理を行わせることを特徴とするコンピュータプログラム。
  10. コンピュータに、入力画像の各画素が文字領域であるか否か及び網点領域であるか否かを判定させ、領域の判定結果に応じた画像処理を行わせるコンピュータプログラムにおいて、
    文字領域であるか否かの判定は、第1判定条件に基づく文字領域であるか否かの判定、及び、第1判定条件よりも厳しい第2判定条件に基づく文字領域であるか否かの判定をコンピュータに行わせており、
    コンピュータに、第1判定条件に基づいて網点領域であると判定された画素が存在する場合、網点領域の画素の中に所定の色特性を有するものがあるか否かを判定させる手順と、
    コンピュータに、前記所定の色特性を有しており、第1判定条件に基づく文字領域及び網点領域の両方であると判定された画素が存在する場合は、第2判定条件に基づく文字領域の判定結果を選択させ、そうでない場合は第1判定条件に基づく文字領域の判定結果を選択させる手順と
    を含み、コンピュータに、選択した判定結果に応じた画像処理を行わせることを特徴とするコンピュータプログラム。
  11. 請求項9又は10記載のコンピュータプログラムが記録されていることを特徴とするコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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