JP2006324861A - プリント情報設定装置、カメラ及びプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な操作で、撮像した画像の測距点の場所およびピントの状況を容易に把握でき、どの撮像画像を何枚プリントするのかを示すプリント情報を設定することが可能なプリント情報設定装置、カメラおよびプリンタを提供すること。
【解決手段】 第1の操作部材、第2の操作部材および表示装置を有し、撮像画像の画像データおよび前記撮像画像が撮像されたときの合焦領域を示す測距位置データを入力し、前記表示装置に前記撮像画像、および前記測距位置データに基づいた指標を表示し、前記第1の操作部材の操作に基づいて、前記表示装置に前記測距位置データに基づいた前記撮像画像の所定の部分の拡大画像を表示し、前記第2の操作部材の操作に基づいて、前記撮像画像のプリント枚数を示すプリント情報を設定する。
【選択図】 図3

Description

本発明はプリント情報設定装置に関する。
撮像装置で撮影された画像をプリントするにあたって、撮像装置とプリンタとをパーソナルコンピュータなどを介さずに直接接続して、撮像された画像をプリントするシステムが提案され(例えば特許文献1参照)、現在実用化されている。
また、撮影した画像のピント合わせの結果の確認を容易とするために、ピント合わせを行う合焦領域近傍を拡大表示する撮像装置が提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2001−253122号公報 特開2000−125178号公報
しかしながら例えば特許文献1の方法では、表示される画像の倍率が小さいため、撮影された画像のどの部分にピントが合っているのかが容易に判断できなかった。また、ピントを合わせた部分に実際にピントが合っているかどうかを判断するのが不可能であった。したがって、表示した画像がプリントするのに値する品質の画像であるかどうかが容易に判断できなかった。
また、特許文献2に開示された撮像装置では、測距位置付近の画像を画面全体に表示するため、測距点の場所およびピントの状況を把握するのは容易である。しかしこの撮像装置では、その画像をプリントする場合のプリント枚数などの設定をすることができなかった。
したがって本発明の目的とするところは、簡単な操作で、撮像した画像の測距点の場所およびピントの状況を容易に把握でき、どの撮像画像を何枚プリントするのかを示すプリント情報を設定することが可能なプリント情報設定装置を提供することである。
(請求項1)
画像データ入力手段で入力された画像データを表示する表示装置を有するプリント情報設定装置において、
第1の操作部材と、
第2の操作部材と、
画像データ入力手段で入力された画像データが撮像されたときの合焦領域を示す測距位置データを入力する測距位置データ入力手段と、
前記表示装置に、前記画像データに基づく撮像画像の全体、および前記測距位置データに基づいた指標を表示し、
前記第1の操作部材の操作に応じて、前記表示装置に前記測距位置データに基づいた前記撮像画像の所定の部分の拡大画像を表示し、
前記第2の操作部材の操作に応じて、前記撮像画像のプリント枚数を示すプリント情報を設定する制御手段とを有することを特徴とするプリント情報設定装置。
(請求項2)
前記制御手段は、
前記第1の操作部材の操作に応じて、
前記表示装置に撮像画像の全体が表示されている場合には、前記拡大画像を表示し、
前記表示装置に前記拡大画像が表示されている場合には、そのとき表示されている撮像画像とは異なる撮像画像を表示することを特徴とする請求項1に記載のプリント情報設定装置。
(請求項3)
前記制御手段は、
前記撮像画像の全体が表示されている場合または拡大画像が表示されている場合のいずれの状態においても、
前記第2の操作部材の操作に応じて、前記表示装置に表示されている撮像画像のプリント枚数を示すプリント情報を設定することを特徴とする請求項1乃至2の何れか1項に記載のプリント情報設定装置。
(請求項4)
請求項1乃至3の何れか1項に記載のプリント情報設定装置を有することを特徴とするカメラ。
(請求項5)
前記カメラは、プリンタとの接続手段を有し、
前記プリンタと前記カメラとの接続を検出した場合に、前記プリント情報設定装置の動作を開始させることを特徴とする請求項4に記載のカメラ。
(請求項6)
請求項1乃至3の何れか1項に記載のプリント情報設定装置を有することを特徴とするプリンタ。
(請求項7)
前記プリンタは、カメラとの接続手段を有し、
前記カメラと前記プリンタとの接続を検出した場合に、前記プリント情報設定装置の動作を開始させることを特徴とする請求項6に記載のプリンタ。
(請求項8)
前記プリンタは、記録媒体との接続手段を有し、
前記記録媒体と前記プリンタとの接続を検出した場合に、前記プリント情報設定装置の動作を開始させることを特徴とする請求項6に記載のプリンタ。
請求項1に係る発明によれば、測距位置データに基づいた撮像画像の所定の部分を拡大表示するので、撮影画像の測距位置およびピントの状況を容易に把握することができ、その情報に基づいてプリント枚数を設定することが可能である。また、その操作は第1の操作部材および第2の操作部材で行うので操作が簡単である。
請求項2に係る発明によれば、第1の操作部材のみの簡単な操作により、測距位置近傍の拡大画像を表示させること、および現在表示させている撮像画像の次の撮像画像を表示させることができるため、撮影画像の測距位置およびピントの状況の確認を容易に行うことが可能である。
請求項3に係る発明によれば、画像が全体表示の場合でも拡大表示の場合でもプリント枚数を設定することが可能であるので、撮像画像の測距位置およびピントの状況の確認をしながら簡単にプリント枚数を設定することができる。
請求項4に係る発明によれば、本発明のカメラは、請求項1乃至3の何れか1項に記載されたプリント情報設定装置を有しているので、カメラの操作により、撮像画像の測距位置およびピントの状況の確認をしながら簡単にプリント枚数を設定することができる。
請求項5に係る発明によれば、本発明のカメラはプリンタを接続することが可能であり、カメラにプリンタを接続することにより、第1の操作部材および第2の操作部材による測距位置の確認、ピント状態の確認およびプリント枚数の設定など、プリント枚数設定のための動作が可能になるので、簡単な操作で撮像画像のプリント枚数の設定が可能である。
請求項6に係る発明によれば、本発明のプリンタは請求項1乃至3の何れか1項に記載されたプリント情報設定装置を有しているので、プリンタの操作により、撮像画像の測距位置およびピントの状況の確認をしながら簡単にプリント枚数を設定することができる。
請求項7に係る発明によれば、カメラをプリンタに接続すると、第1の操作部材および第2の操作部材による測距位置の確認、ピント状態の確認およびプリント枚数の設定など、プリント枚数設定のための動作が可能になるので、簡単な操作でプリント枚数を設定することができる。
請求項8に係る発明によれば、プリンタにカメラを接続することなく、記録媒体をプリンタに接続ことにより、撮像画像を表示装置に表示し、第1の操作部材および第2の操作部材による測距位置の確認、ピント状態の確認およびプリント枚数の設定が可能になるので、簡単な操作でプリント枚数を設定することができる。
以下、図面に基づき本発明に係るプリント情報設定装置の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は本実施形態のデジタルカメラの側面図である。符号1はデジタルカメラ、符号2は撮影レンズである。符号3は外部端子カバーであり、内部にプリンタなどの外部機器(不図示)との接続手段であり、通信に用いられるUSB(Universal Serial Bus)端子、ビデオモニターに画像を出力するAV(Audio Visual)出力端子が設けられている。符号4はEVF(Electronic View Finder)接眼窓、符号5は表示装置として機能するLCD(Liquid Crystal Display)、符号6は暗いときに発光して被写体を照明するポップアップ式のフラッシュ発光部である。
図2は本実施形態のデジタルカメラの背面図である。図2において、図1と同じ機能の要素には同じ符号を付して、その説明は省略する。
図2において、符号7は、カメラの操作を行うための十字キーであり、右ボタン7a、下ボタン7b、左ボタン7c、上ボタン7dで構成されている。右ボタン7aは第1の操作部材として機能する。十字キーは液晶5に表示させたカーソルを移動させるのにも用いられる。符号8はカーソル入力の決定を行うための決定ボタンであり、第2の操作部材としても機能する。符号9はLCD5にメニュー表示を行わせるためのメニューボタン、符号10は撮像した画像をLCD5に表示させたり、どの撮像画像を何枚プリントするのかを示すプリント情報を確定させたりするためのプリント情報確定ボタンである。符号11は撮影レンズ2のズーミングを行うためのズームボタン、符号12はデジタルカメラ1の電源のオン/オフを行うための電源スイッチである。
図3は本デジタルカメラ1と撮像した画像をプリントするためのプリンタ15を接続した状態を示す図である。図3において、図2と同じ機能の要素には同じ符号を付して、その説明は省略する。
図3において、符号16はデジタルカメラ1とプリンタ15とを接続するための通信ケーブルであり、本実施形態では例えばUSBケーブルが用いられ、その一端はデジタルカメラ1のUSB端子、その他端は、プリンタのUSB端子(不図示)に接続されている。プリンタのUSB端子は、例えばカメラなどの外部機器との接続手段として機能する。符号17はプリンタ用紙の給紙部、符号18はプリントされたプリント用紙が排出される用紙排出口である。
図4は本デジタルカメラ1のブロック図である。図4において、図1、図2および図3と同じ機能の要素には同じ符号を付した。
図4において、符号2は撮影レンズであり、被写体(不図示)の像を撮像素子であるCCD(Charge Coupled Device)の受光面に結像させる。符号2aは撮影レンズ2の変倍光学系、符号2bは撮影レンズ2の焦点合わせ光学系である。符号43は信号処理部であり、CCDからの出力信号の黒レベル補正などを行う。符号44はA/Dコンバータで、信号処理部43から出力される画像信号をデジタルの画像データに変換する。符号45は画像処理回路で、カメラCPU53に接続され、カメラCPU53の制御の下、画像データのシェーディング補正、ホワイトバランス補正、ガンマ補正などを行い、補正された画像データを画像メモリ46に記憶する。画像メモリ46に記憶された画像データはカメラCPU53に読み込まれ、ビデオメモリであるVRAM−1(56)およびVRAM−2(58)に出力されて、それぞれEVF57およびLCD5に表示される。上述したCCD42からEVF57およびLCD5における動作はCCD42の出力信号のフレーム毎に行われ、EVF57およびLCD5には被写体のライブビュー画像が表示される。
符号48はタイミング制御回路であり、カメラCPU53の制御の下、CCD42、信号処理部43およびA/Dコンバータ44へ供給するタイミングパルスを生成する。符号49は焦点調節制御回路であり、カメラCPU53において、画像データを元に計算されてオートフォーカスに用いられるAF信号に基づいて、撮影レンズ2の焦点合わせ光学系2bを駆動して焦点合わせを行う。符号50はズーム駆動制御部であり、カメラCPU53の制御の下、撮影レンズ2の変倍光学系2aを駆動してズーム動作を行う。符号52はフラッシュ制御回路であり、カメラCPU53の制御の下、フラッシュ発光部6を発光させる。
複数のスイッチで構成された操作SW47は、十字キー7、決定ボタン8、メニューボタン9、プリント情報確定ボタン10、ズームボタン12から構成されており、カメラCPU53はこれらのスイッチの操作を検出してカメラの制御を行う。
符号61は着脱自在のメモリカードであり、撮像された画像の画像データ、およびその画像データを撮像する場合に、画面のどの領域を合焦領域としてピントを合わせたかを示す測距位置データ、プリント情報およびプリントステータス(後述する)を記憶する。メモリカード61はメモリカードのインタフェースであるカードI/F60を介してカメラCPU53に接続され、メモリカード61へのプリント情報およびプリントステータス(後述する)の書き込み、およびカメラCPU53へのデータの読み出しが行われ、画像データ入力手段及び測距位置データ入力手段として機能する。符号62は外部機器との通信インタフェースである通信用I/Fであり、通信ケーブル16を介して外部機器と接続され、カメラCPU53と外部機器との間でデータの通信を行う。本実施形態では外部機器としては例えばプリンタが用いられる。
符号54はカメラ制御部であり、上述したデジタルカメラ1の動作の制御を行う。符号55は制御手段として機能するプリント情報設定制御部であり、後述するプリント情報設定に関する制御を行う。
図3および図4において、プリント情報設定制御部55、LCD5、右ボタン7aおよび決定ボタン8でプリント情報設定装置を構成している。
図5はプリンタ15のブロック図である。図5において、図3と同じ機能を有する要素には同じ符号を付した。図5において、符号71はプリンタCPUに制御され紙送りや印刷ヘッドの駆動などを行う機械部分である。符号72は、紙送りの指示などをプリンタCPUに入力するスイッチで構成されている操作部である。符号77は外部機器との通信インタフェースである通信用I/Fであり、通信ケーブル16を介して外部機器と接続され、プリンタCPU73と外部機器との間でデータの通信を行う。本実施形態では外部機器としては例えばカメラが用いられる。符号74はプリンタ制御部であり、上述したプリンタ15の動作の制御を行う。
次に、本実施形態を図3に示すように接続した状態での、プリント情報設定に関する制御を含めた本実施形態の動作を図6、図7、図8および図9を用いて説明する。
図6は、LCD5の各種画面表示を説明する図である。図6a、図6b、図6c、図6d、図6e、図6fはデジタルカメラ1のLCD5の表示を示す。図6a、図6b、図6c、図6d、図6e、図6fにおいて、同じ機能の要素には同じ符号が付されている。
図6aは、デジタルカメラ1とプリンタ15とを通信ケーブル16を用いて接続し、デジタルカメラ1およびプリンタ15の電源をオンにしたときの、デジタルカメラ1のLCD5の表示を示す。カメラCPU53はプリンタ15の接続を検出してプリント情報設定制御部55の動作をスタートさせる。プリント情報設定制御部55は、メモリカード61から記憶された画像データおよび測距位置データを読み出し、LCD5に撮像画像のサムネイルを表示する。サムネイル画像には測距位置データに基づいた合焦領域を示す指標も表示する。図6aにおいて、符号20はLCD5の画枠である。符号21、符号22、符号23、符号24はそれぞれ撮像画像のサムネイル画像である。サムネイル画像の配列される順序は、例えば画像が撮像された順であり、撮像された画像には撮像された順にコマ番号が与えられている。具体的には、サムネイル画像21が示す撮像画像はメモリカード61に記憶されている画像の1コマ目である。符号37は複数表示されているサムネイル画像のどの画像が選択状態にあるかを示す選択表示マークである。符号25はメモリカード61からプリント情報設定制御部55に読み込まれた測距位置データに基づいて表示された指標となる合焦領域表示である。それぞれの撮像画像は、この合焦領域表示25が示す領域近傍にピントを合わせて撮像されたことを示す。図6aの表示状態において、決定ボタン8を押しサムネイル画像21の選択を確定させるとその画像が画枠20一杯に表示され、右ボタン7aが押されると選択表示マーク37はコマ番号が増加する方向に移動し、左ボタン7cが押されると表示選択マーク37はコマ番号が減少する方向に移動する。
図6bは、図6aの状態において決定ボタン8が押された場合のLCD5の表示状態を示す。図6bにおいては、サムネイル表示21が示していた1コマ目の撮像画像の全体が画枠20一杯に表示されている。以降、この状態を撮像画像の全体表示と呼ぶ。図6bにおいて、符号26は表示されている画像がメモリカード61に記憶されている画像の何コマ目にあたるかを示すコマ番号表示である。例えばこの画像は1コマ目の画像であるので、コマ番号表示は「001」となっている。符号27はこの画像をプリントする枚数を示すプリント枚数表示であり、図6bはプリント枚数設定が0枚であることを表示している。符号28は測距位置データに基づいて表示された指標である合焦領域表示であり、この画像がこの領域の近傍にピントを合わせて撮像されたことを示す。符号29は拡大マークであり、合焦領域を示す測距位置データ基づいてプリント情報設定制御部55が規定した所定の部分を示し、例えば合焦領域表示28で示される領域を中心にしている。右ボタン7aの操作により拡大画像を表示する場合、この拡大マーク29の示す領域が拡大される。符号30、符号31、符号32、符号33は、それぞれ被写体である人物である。図6bの場合、合焦領域表示28は人物31の顔の部分が合焦領域になっていることを示している。図6bの表示状態おいて、決定ボタン8を一度押すたびにプリント枚数は1だけ増加し、右ボタン7aを押すと拡大マーク29が示す領域が拡大された画像を表示し、左ボタン7cを押すと、例えば撮像時刻を基準に時系列に並んだ撮像画像のうち、現在表示されている撮像画像の1コマ前の撮像画像(以降、「前コマ」と呼ぶ)の全体表示が行われ、上ボタン7dを押すとサムネイル表示が行われ、プリント情報確定ボタン10を押すとプリント情報が表示され、プリント設定された画像がプリンタ15によりプリントアウトされる。
図6cは、図6bの状態において右ボタン7aが押された場合のLCD5の表示状態を示す。図6cにおいては、画枠20の中には図6bの拡大マーク29で囲まれた領域の拡大画像が表示されている。この状態では、合焦領域表示28を中心として撮像画像が拡大されているので、撮像画像のピント合わせの良否が容易に判断できる。図6cの表示状態において、決定ボタン8を押すたびにプリント枚数表示は1だけ増加し、右ボタン7aを押すと、例えば撮像時刻を基準に時系列に並んだ撮像画像のうち、現在表示されている撮像画像の1コマ後の撮像画像(以降、「次コマ」と呼ぶ)の全体表示が行われ、左ボタン7cを押すと撮像画像の全体表示の状態になり、上ボタン7dを押すとサムネイル表示が行われ、プリント情報決確定ボタン10を押すとプリント情報が表示され、プリント設定された画像がプリンタ15によりプリントアウトされる。
図6dは、図6cの状態において決定ボタン8が押された場合のLCD5の表示状態を示す。図6dにおいては、プリント枚数が1枚に設定されたことを表示するためプリント枚数表示27は「プリント 1枚」と表示している。図6dの表示状態において、決定ボタン8を一度押すたびにプリント枚数は1だけ増加し、右ボタン7aを押すと次コマの全体表示が行われ、左ボタン7cを押すと撮像画像の全体表示の状態になり、上ボタン7dを押すとサムネイル表示が行われ、プリント情報確定ボタン10を押すとプリント情報が表示され、プリント設定された画像がプリンタ15によりプリントアウトされる。
図6eは、図6dの状態において右ボタン7aが押された場合のLCD5の状態を示す。図6eにおいては、撮像画像の2コマ目の画像が全体表示されている。コマ番号表示26は2コマ目の画像であることを示す「002」を表示している。プリント枚数表示27はこの画像のプリント枚数設定が0枚であることを表示している。符号28および符号29は図6bと同様に、それぞれ合焦領域表示および拡大マークである。符号34は背景、符号35および符号36はそれぞれ被写体である人物である。図6eの場合、合焦領域表示28は人物35の顔の部分が合焦領域になっていることを示している。図6eの表示状態において、決定ボタン8を一度押すたびにプリント枚数は1だけ増加し、右ボタン7aを押すと拡大マーク29が示す領域が拡大された画像を表示され、上ボタン7dを押すとサムネイル表示が行われ、プリント情報確定ボタン10を押すとプリント情報が表示され、プリント設定された画像がプリンタ15によりプリントアウトされる。
図6fは、図6dの表示状態において、左ボタン7cが押された場合の状態を示す。図6fにおいては、図6dにおいて拡大表示されていたコマ番号1の撮像画像が全体表示されている。この状態では図6bと同じボタン操作が可能で、図6fの表示状態おいて、決定ボタン8を一度押すたびにプリント枚数は1だけ増加し、右ボタン7aを押すと拡大マーク29が示す領域が拡大された画像を表示し、左ボタン7cを押すと前コマの全体表示が行われ、上ボタン7dを押すとサムネイル表示が行われ、プリント情報確定ボタン10を押すとプリント情報が表示され、プリント設定された画像がプリンタ15によりプリントアウトされる。
図6gは、図6b、図6c、図6d、図6eまたは図6fでプリント情報確定ボタン10が押された場合の表示状態である。符号38は撮像された画像のコマ番号である。符号39はそれぞれのコマ番号の撮像画像のプリントが設定されているかどうかをしめすプリントステータスであり、「○」は1枚以上のプリント枚数が設定されている場合、「×」は撮像画像の全体表示表示はされたが、1枚以上のプリント枚数の設定がされなかった場合、「−」は未だ撮影画像の全体表示がされていないことを示す。符号40はそれそれのコマ番号の撮像画像に設定された、プリント情報であるプリント枚数である。
なお、設定されているプリント枚数を0に戻すためには、決定ボタンを長時間(例えば1秒以上)押すようにしてもよい。
図7は上述したボタン操作とLCD5の表示との関係を示す、表示画像の遷移図である。符号6a、6b、6c、6d、6e、6f、6gはそれぞれ図6a、図6b、図6c、図6d、図6e、図6f、図6gに示すLCD5の表示画像である。
図7において、表示画像6aで決定ボタン8を押すと表示画像6bに遷移する。
表示画像6bにおいて、決定ボタン8を押すと表示画像6fに遷移し、右ボタン7aを押すと表示画像6cに遷移し、上ボタン7dを押すと表示画像6aに遷移し、プリント情報確定ボタン10を押すと表示画像6gに遷移する。
表示画像6cにおいて、決定ボタン8を押す表示画像6dに遷移し、右ボタン7aを押すと表示画像6eに遷移し、左ボタン7cを押すと表示画像6bに遷移し、上ボタン7dを押すと表示画像6aに遷移し、プリント情報決確定ボタン10を押すと表示画像6gに遷移する。
表示画像6dにおいて、右ボタン7aを押すと表示画像6eに遷移し、左ボタン7cを押すと表示画像6fに遷移し、上ボタン7dを押すと表示画像6aに遷移し、決定ボタン8を長時間(例えば1秒以上)押すと表示画像6cに遷移し、プリント情報確定ボタン10を押すと6gに遷移する。
表示画像6eにおいて、上ボタン7dを押すと表示画像6aに遷移し、プリント情報確定ボタン10を押すと表示画像6gに遷移する。
図6fの表示状態おいて、右ボタン7aを押すと表示画像6dに遷移し、上ボタン7dを押すと表示画像6aに遷移し、決定ボタン8を長時間(例えば1秒以上)押すと表示画像6bに遷移し、プリント情報確定ボタン10を押すと表示画像6gに遷移する。
次に、上述した本実施形態の動作フローを図7を用いて説明する。図8および図9は本実施形態の制御フローを示すフローチャートである。なお、デジタルカメラ1とプリンタ15との通信手順の詳細は、「CIPA DC−001−2003 Digital Photo Solutions for Imaging Devices」(2003年2月、カメラ映像機器工業会)に規定されたものに従ってもよい。
デジタルカメラ1とプリンタ15とを通信ケーブル16を用いて接続し、デジタルカメラ1およびプリンタ15の電源をオンにすると制御フローはスタートし、ステップS10が実行される。
ステップS10ではカメラCPU55はプリンタ15が接続されているかどうかを判定する。もし、プリンタが接続されていれば(ステップS10:YES)、ステップS12が実行され、プリンタが接続されていなければ(ステップS10:NO)、ステップS11が実行される。
ステップS11では、カメラCPU53はデジタルカメラ1がプリント設定モードに設定されているかどうかを判定する。もし、プリント情報設定モード(プリント情報の設定を行うモード)になっていれば(ステップS11:YES)、ステップS12が実行され、プリント情報設定モードになっていなければ(ステップS11:NO)、ステップS10が実行される。本デジタルカメラ1では、プリンタ15と接続してプリント情報の設定を行う以外、デジタルカメラ1を、例えばメニューボタン9、十字キー7および決定ボタンを用いて、情報設定モードに設定することにより、デジタルカメラ単体でのプリント情報の設定が可能である。
ステップS12では、メモリカード61から撮像画像の画像データ、測距位置データおよびプリント情報がプリント情報設定制御部55に読み込まれる。
ステップS13では、カメラCPU53に読み込まれた画像データおよび測距位置データを基に、プリント情報設定制御部55が作成した、図6aに示したサムネイル画像21、22、23、24およびそれぞれのサムネイル画像において、合焦領域を示す指標25が、LCD5に表示される。
ステップS14では、プリント情報設定制御部55は、決定ボタン8が押されて選択画像の決定がされたかどうか、すなわち、決定ボタン8がONかどうかを判定する。もし、決定ボタン8が押されている場合には(ステップS14:YES)、ステップS15が実行され、押されていない場合には(ステップS14:NO)、ステップS14が実行される。
ステップS15では、プリント情報設定制御部55は、LCD5に選択された撮像画像の全体表示を行う。LCD5には、図6bに示したように、測距位置データに基づいた合焦領域を示す指標28、および拡大マーク29の表示も行う。
ステップS16では、プリント情報設定制御部55は、決定ボタン8が押されたかどうか、すなわち、決定ボタン8がONかどうかを判定する。もし、決定ボタン8が押されている場合には(ステップS16:YES)、ステップS17が実行され、押されていない場合には(ステップS16:NO)、ステップS18が実行される。
ステップS17では、プリント情報設定制御部55は、プリント設定枚数を示すデータを1枚分増加させるとともにプリント枚数表示27のプリント枚数も変更する。
ステップS18では、プリント情報設定制御部55は、右ボタン7aが押されたかどうか、すなわち、右ボタン7aがONかどうかを判定する。もし、右ボタン7aが押されている場合には(ステップS18:YES)、ステップS19が実行され、押されていない場合には(ステップS18:NO)、ステップS22が実行される。
ステップS19では、プリント情報設定制御部55は、現在のLCD5の表示状態が例えば図6bに示すような撮像画像の全体表示かどうかを判定する。もし全体表示の状態であれば(ステップS19:YES)、ステップS20を実行し、全体表示でなければ、すなわち図6cに示すような拡大表示であれば、(ステップS19:NO)、ステップS21を実行する。
ステップS20では、プリント情報設定制御部55は、LCD5に図6cに示すような撮像画像の拡大表示を行う。
ステップS21では、プリント情報設定制御部55は、LCD5に図6eに示すような次コマの撮像画像の全体表示を行う。LCD5には、測距位置データに基づいた合焦領域を示す指標28、および拡大マーク29の表示も行う。
ステップS22では、プリント情報設定制御部55は、左ボタン7cが押されたかどうか、すなわち、左ボタン7cがONかどうかを判定する。もし、左ボタン7cが押されている場合には(ステップS22:YES)、ステップS23が実行され、押されていない場合には(ステップS22:NO)、ステップS25が実行される。
ステップS23では、プリント情報設定制御部55は、現在のLCD5の表示状態が撮像画像の全体表示かどうかを判定する。もし全体表示の状態であれば(ステップS23:YES)、ステップS24を実行し、全体表示でなければ、すなわち拡大表示であれば、(ステップS23:NO)、ステップS15を実行する。
ステップS24では、プリント情報設定制御部55は、前コマの全体表示を行う。
ステップS25では、プリント情報設定制御部55は、上ボタンが押されているかどうか、すなわち、上ボタン7dがONかどうかを判定する。もし、上ボタン7dが押されている場合には(ステップS25:YES)、ステップS12が実行され、押されていない場合には(ステップS25:NO)、ステップS26が実行される。
ステップS26では、プリント情報設定制御部55は、プリント情報確定ボタン10が押されているかどうか、すなわちプリント情報確定ボタン10がONかどうかを判定する。もし、プリント情報確定ボタン10が押されている場合には(ステップS26:YES)、ステップS27が実行され、押されていない場合には(ステップS26:NO)、ステップS16が実行される。
ステップS27では、プリント情報設定制御部55は、図6gに示したように、LCD5にプリント情報およびプリントステータスを表示する。
ステップS28では、カメラCPU53は、プリンタ15が接続されているかどうかを判定する。もし、プリンタが接続されていれば(ステップS28:YES)、ステップS30が実行され、プリンタが接続されていなければ(ステップS28:NO)、ステップS29が実行される。
ステップS29では、プリント情報設定制御部55は、プリント情報およびプリントステータスのデータをメモリカード61に記憶する。
ステップS30では、プリント情報設定制御部55は、プリント情報およびプリントする撮像画像の画像データをプリンタ15に出力する。プリンタ15は出力されたプリント情報および撮像画像の画像データに基づいて、設定された撮像画像を設定された枚数だけプリントアウトする。
ステップS31では、プリント情報設定制御部55は、プリント情報をリセットする。
ステップS32では、プリント情報設定制御部55は、プリンタ15が接続されているかどうかを判定する。もし、プリンタが接続されていれば(ステップS32:YES)、ステップS12が実行され、プリンタが接続されていなければ(ステップS32:NO)、フローは終了する。
上述したように本実施形態では、撮像画像の全体表示または拡大表示の状態において右ボタン7aを押した場合、右ボタン7aを押す前の状態が全体表示のときには拡大表示になり、右ボタン7aを押す前の状態が拡大表示のときには次コマの全体表示になる。
また、撮像画像の全体表示の状態または拡大表示の状態で決定ボタン8を押した場合、決定ボタンを一度押す度に表示されている画像のプリント設定枚数が1だけ増加する。
本実施形態では、図7のフローチャートに示すように、デジタルカメラ1とプリンタ15とを接続して電源を投入することにより、自動的にプリント情報を設定するモードが動作する。しかし、本実施形態においては、デジタルカメラ1単体の場合であっても、例えばメニューボタン9、十字キーおよび決定ボタン8の操作により、デジタルカメラ1をプリント情報設定モードにすれば、デジタルカメラ1単体でも、プリント設定情報を設定することができる。
本実施形態によれば、デジタルカメラとプリンタを接続して電源を投入するだけで、プリント情報の設定を行うプリント情報設定モードに入るため、簡単な操作でプリント情報の設定を行うことができる。
本実施形態では第1の操作部材として機能する右ボタン7aだけの操作で、LCD5の表示画像の合焦領域を中心とした拡大、および次コマの全体表示を行うことができるので、簡単な操作で合焦領域の確認および撮像画像のピントの良否を判定しながら次々と撮像画像を切り換えてプリント情報を設定して行くことができる。
本実施形態では、撮像画像の全体表示の状態でも合焦領域を示す指標が表示されるので、所望の被写体が合焦領域になっているかどうかを、全体表示の画像を表示させるだけで簡単に判定することができる。
本実施形態では、撮像画像の全体表示および拡大表示のどちらの状態でも、第2の操作部材である決定ボタン8の操作によりプリント枚数が設定できるので、簡単にプリント枚数を設定することができ使い勝手が良い。
(第2の実施形態)
第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、第1の実施形態ではカメラCPU53の内部に設けられていたプリント情報設定制御部が、第2の実施形態ではプリンタCPU63の内部に設けられている点である。したがって、デジタルカメラおよびプリンタの外観は第1の実施形態と同じであるので、簡単のためここではその説明を省略する。また、本実施形態のデジタルカメラを示す符号は、第1の実施形態のデジタルカメラと同じ「1」を用い、本実施形態のプリンタを示す符号は、第1の実施形態のプリンタと同じ「15」を用いる。
したがって、本実施形態のデジタルカメラ1の側面図は図1、背面図は図2を参照し、デジタルカメラ1とプリンタ15を接続した図は図3を参照する。
図10は本実施形態のデジタルカメラ1のブロック図である。図10において、図4と同じ機能の要素には同じ符号を付した。図10において、本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、第1の実施形態ではカメラCPU53の内部に設けられていたプリント情報設定制御部55が、本実施形態ではプリンタCPU63の内部に設けられている点である。したがって、本実施形態ではカメラCPUの機能が第1の実施形態と異なるため、カメラCPUに新たな符号59を付した。
図11は本実施形態のプリンタ15のブロック図である。図11において、図5と同じ機能の要素には同じ符号を付した。図11において、本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、第1の実施形態では存在していなかったプリント情報設定制御部79がプリンタCPU63の内部に設けられている点である。したがって、本実施形態ではプリンタCPUの機能が第1の実施形態と異なるため、プリンタCPUに新たな符号63を付した。
カメラCPU59は操作SW47の操作に関する情報を通信I/F62を介して、プリンタ15へ送信する機能を有している。また、プリンタCPU63は、操作SW47の操作に関する情報を通信用I/F77を介して受信している。このことにより、プリント情報設定制御部79は操作SW47を構成する各スイッチのON/OFFの状況を知ることができる。
以下、本実施形態の動作を説明する。
まず、本実施形態のLCD5の画面表示の説明および表示画像の遷移の説明であるが、これらは第1の実施形態と同じであるので、それぞれ図6および図7を参照する。このときプリント情報設定制御部55をプリント情報設定制御部79と読み替える。図6および図7の説明は、簡単のためここでは省略する。
次に、本実施形態の動作フローを説明する。図12は本実施形態のフローチャートである。以下、図12を参照して、本実施形態の動作フローを説明する。
デジタルカメラ1とプリンタ15とを通信ケーブル16を用いて接続し、デジタルカメラ1およびプリンタ15の電源をオンにすると制御フローはスタートし、ステップS41が実行される。
ステップS41では、メモリカード61から撮像画像の画像データ、測距位置データおよびプリント情報がプリンタプリント情報設定制御部79に読み込まれる。
ステップS42では、プリンタCPU63に読み込まれた画像データおよび測距位置データを元に、プリント情報設定制御部79が作成した、図6aに示したサムネイル画像21、22、23、24および合焦領域を示す指標25が、LCD5に表示される。
ステップS43では、プリント情報設定制御部79は、決定ボタン8が押されて選択画像の決定がされたかどうか、すなわち、決定ボタン8がONかどうかを判定する。もし、決定ボタン8が押されている場合には(ステップS43:YES)、ステップS44が実行され、押されていない場合には(ステップS43:NO)、ステップS43が実行され、決定ボタン8が押されるまで待機する。
ステップS44では、プリント情報設定制御部79は、LCD5に選択された撮像画像の全体表示を行う。LCD5には、図6bに示したように、測距位置データに基づいた合焦領域を示す指標28、および拡大マーク29の表示も行われる。
ステップS45では、プリント情報設定制御部79は、決定ボタン8が押されたかどうか、すなわち、決定ボタン8がONかどうかを判定する。もし、決定ボタン8が押されている場合には(ステップS45:YES)、ステップS46が実行され、押されていない場合には(ステップS45:NO)、ステップS47が実行される。
ステップS46では、プリント情報設定制御部79は、プリント設定枚数を示すデータを1枚分増加させるとともにプリント枚数表示27のプリント枚数も変更する。
ステップS47では、プリント情報設定制御部79は、右ボタン7aが押されたかどうか、すなわち、右ボタン7aがONかどうかを判定する。もし、右ボタン7aが押されている場合には(ステップS47:YES)、ステップS48が実行され、押されていない場合には(ステップS47:NO)、ステップS51が実行される。
ステップS48では、プリント情報設定制御部79は、現在のLCD5の表示状態が例えば図6bに示すような撮像画像の全体表示かどうかを判定する。もし全体表示の状態であれば(ステップS48:YES)、ステップS49を実行し、全体表示でなければ、すなわち図6cに示すような拡大表示であれば、(ステップS48:NO)、ステップS50を実行する。
ステップS49では、プリント情報設定制御部79は、LCD5に図6cに示すような撮像画像の拡大表示を行う。
ステップS50では、プリント情報設定制御部79は、LCD5に図6eに示すような次コマの撮像画像の全体表示が行う。LCD5には、測距位置データに基づいた合焦領域を示す指標28、および拡大マークの表示29も行われる。
ステップS51では、プリント情報設定制御部79は、左ボタン7cが押されたかどうか、すなわち、左ボタン7cがONかどうかを判定する。もし、左ボタン7cが押されている場合には(ステップS51:YES)、ステップS52が実行され、押されていない場合には(ステップS51:NO)、ステップS54が実行される。
ステップS52では、プリント情報設定制御部79は、現在のLCD5の表示状態が撮像画像の全体表示かどうかを判定する。もし全体表示の状態であれば(ステップS52:YES)、ステップS53を実行し、全体表示でなければ、すなわち拡大表示であれば、(ステップS52:NO)、ステップS44を実行する。
ステップS53では、プリント情報設定制御部79は、前コマの全体表示を行う。
ステップS54では、プリント情報設定制御部79は、上ボタン7dが押されているかどうか、すなわち、上ボタン7dがONかどうかを判定する。もし、上ボタン7dが押されている場合には(ステップS54:YES)、ステップS41が実行され、押されていない場合には(ステップS54:NO)、ステップS55が実行される。
ステップS55では、プリント情報設定制御部79は、プリント情報確定ボタン10が押されているかどうか、すなわちプリント情報確定ボタン10がONかどうかを判定する。もし、プリント情報確定ボタン10が押されている場合には(ステップS55:YES)、ステップS56が実行され、押されていない場合には(ステップS55:NO)、ステップS45が実行される。
ステップS56では、プリント情報設定制御部79は、図6gに示したように、LCD5にプリント情報およびプリントステータスを表示する。
ステップS57では、プリント情報設定制御部79は、プリント情報および撮像画像の画像データに基づいて、プリンタ制御部74に、設定された撮像画像を設定された枚数だけプリントアウトさせる。
ステップS58では、プリント情報設定制御部79は、プリント情報およびプリントステータスをリセットする。
本実施形態によれば、デジタルカメラとプリンタを接続して電源を投入するだけで、プリント情報の設定を行うプリント情報設定モードに入るため、簡単な操作でプリント情報の設定を行うことができる。
本実施形態では第1の操作部材として機能する右ボタン7aだけの操作で、LCD5の表示画像の合焦領域を中心とした拡大、および次コマの全体表示を行うことができるので、簡単な操作で合焦領域の確認および撮像画像のピントの良否を判定しながら次々と撮像画像を切り換えてプリント情報を設定して行くことができる。
本実施形態では、撮像画像の全体表示の状態でも合焦領域を示す指標が表示されるので、所望の被写体が合焦領域になっているかどうかを、全体表示の画像を表示させるだけで簡単に判定することができる。
本実施形態では、撮像画像の全体表示および拡大表示のどちらの状態でも、第2の操作部材である決定ボタン8の操作によりプリント枚数が設定できるので、簡単にプリント枚数を設定することができ使い勝手が良い。
本実施形態では、プリント情報設定装置79をカメラCPU59ではなくプリンタCPU79の内部に設けている。したがって、カメラCPU59を簡単な構造で小型にでき、消費電力も小さくできる。したがって、小型化、低消費電力化がより要求されるデジタルカメラに適している。
(第3の実施形態)
図13は本実施形態のプリンタの外観図である。符号90はプリンタ、符号91はプリンタ用紙の給紙部、符号92はプリントされたプリント用紙が排出される用紙排出口、符号93はプリンタ90の電源のON/OFFを行う電源スイッチである。符号94は十字キーであり、右ボタン94a、下ボタン94b、左ボタン94c、上ボタン94dで構成されている。右ボタン94aは第1の操作部材として機能する。符号98はカーソル入力の決定を行うための決定ボタンであり第2の操作部材として機能する。符号95は、どの撮像画像を何枚プリントするのかを示すプリント情報を確定させるプリント情報確定ボタンである。符号96は表示装置として機能するLCD、符号97は撮像した画像データが記憶されたメモリカードを挿入するメモリカード挿入口であり、その内部には記録媒体接続手段としてのコネクタを有している。
図14は本プリンタ90のブロック図である。図14において図11と同じ機能の要素には同じ符号を付して、その説明は省略する。図14において、符号61はメモリカード挿入口97に挿入されたメモリカードであり、カードI/F82を介して、メモリカード61に記憶されている画像データ、測距位置データおよびプリント情報データがプリンタCPU83に読み込まれる。LCD96は、ビデオメモリであるVRAM81に記憶された画像を表示する。
本実施形態のプリンタ90は、デジタルカメラと接続することなく、撮像された画像が記憶されたメモリカードをメモリカード挿入口97に挿入してプリント情報を設定し、必要な画像をプリントすることができる。
以下、本実施形態のプリンタの動作を説明する。
まず、本プリンタのボタン操作とLCD96の表示との関係であるが、これは第1の実施形態と同様であるので、図6を参照して説明する。
図6aは、プリンタ90にメモリカード61が挿入されて、電源スイッチ93が投入された状態でのLCD96の表示を示す。プリンタCPUはメモリカード61の接続を検出してプリント情報設定制御部79の動作を開始させる。プリント情報設定制御部79はメモリカード61から記憶された画像データおよび測距位置データを読み出し、LCD96に撮像画像のサムネイルを表示する。サムネイル画像には測距位置データに基づいた合焦領域を示す指標も表示する。図6aにおいて、符号20はLCD96の画枠である。符号21、符号22、符号23、符号24はそれぞれ撮像画像のサムネイル画像である。サムネイル画像の配列される順序は、例えば画像が撮像された順であり、撮像された画像には撮像された順にコマ番号が与えられている。具体的には、サムネイル画像21が示す撮像画像はメモリカード61に記憶されている画像の1コマ目である。符号37は複数表示されているサムネイル画像のどの画像が選択状態にあるかを示す選択表示マークである。符号25はメモリカード61からプリント情報設定制御部79に読み込まれた測距位置データに基づいて表示された指標である合焦領域表示である。それぞれの撮像画像は、この合焦領域表示25が示す領域の近傍にピントを合わせて撮像されたことを示す。図6aの表示状態において、決定ボタン98を押しサムネイル画像21の選択を確定させるとその画像が画枠一杯に表示され、右ボタン94aが押されると選択表示マークはコマ番号が増加する方向に移動し、左ボタン94cが押されると表示選択マークはコマ番号が減少する方向に移動する。
以下、図6b、図6c、図6d、図6e、図6fの説明は、第1の実施形態での図6b、図6c、図6d、図6e、図6fの説明文を参照し、右ボタン7aを右ボタン95a、左ボタン7cを左ボタン94c、上ボタン7dを上ボタン94d、決定ボタン8を決定ボタン8を決定ボタン98、プリント情報確定ボタン10をプリント情報確定ボタン95、LCD5をLCD96、プリンタ15をプリンタ90、プリント情報設定制御部55をプリント情報設定制御部79と読み替える。
次に、上述した本プリンタ90の動作フローをフローチャートを用いて説明する。図15は、本プリンタの動作フローを示すフローチャートである。
図15において、プリンタ90にメモリカード61が挿入されて、電源スイッチ93が投入されると制御フローがスタートし、ステップS61が実行される。
ステップS61では、メモリカード61から撮像画像の画像データ、測距位置データおよびプリント情報がプリント情報設定制御部79に読み込まれる。
ステップS62では、プリント情報設定制御部79に読み込まれた画像データおよび測距位置データを元に、プリント情報設定制御部79が作成した、図6aに示したサムネイル画像21、22、23、24およびそれぞれのサムネイル画像において合焦領域を示す指標25が、LCD96に表示される。
ステップS63では、プリント情報設定制御部79は、決定ボタン98が押されて選択画像の決定がされたかどうか、すなわち、決定ボタン98がONかどうかを判定する。もし、決定ボタン98が押されている場合には(ステップS63:YES)、ステップS64が実行され、押されていない場合には(ステップS63:NO)、ステップS63が実行される、決定ボタン98が押されるまで待機する。
ステップS64では、プリント情報設定制御部79は、LCD96に選択された撮像画像の全体表示を行う。LCD96には、図6bに示したように、測距位置データに基づいた合焦領域を示す指標28、および拡大マーク29の表示も行う。
ステップS65では、プリント情報設定制御部79は、決定ボタン98が押されたかどうか、すなわち、決定ボタン98がONかどうかを判定する。もし、決定ボタン98が押されている場合には(ステップS65:YES)、ステップS66が実行され、押されていない場合には(ステップS65:NO)、ステップS67が実行される。
ステップS66では、プリント情報設定制御部79は、プリント設定枚数を示すデータを1枚分増加させるとともにプリント枚数表示27のプリント枚数も変更する。
ステップS67では、プリント情報設定制御部79は、右ボタン94aが押されたかどうか、すなわち、右ボタン94aがONかどうかを判定する。もし、右ボタン94aが押されている場合には(ステップS67:YES)、ステップS68が実行され、押されていない場合には(ステップS67:NO)、ステップS71が実行される。
ステップS68では、プリント情報設定制御部79は、現在のLCD96の表示状態が例えば図6bに示すような撮像画像の全体表示かどうかを判定する。もし全体表示の状態であれば(ステップS68:YES)、ステップS69を実行し、全体表示でなければ、すなわち図6cに示すような拡大表示であれば、(ステップS68:NO)、ステップS70を実行する。
ステップS69では、プリント情報設定制御部79は、LCD96に図6cに示すような撮像画像の拡大表示を行う。
ステップS70では、プリント情報設定制御部55は、LCD96に図6eに示すような次コマの撮像画像の全体表示が行う。LCD96には、測距位置データに基づいた合焦領域を示す指標28、および拡大マーク29の表示も行う。
ステップS71では、プリント情報設定制御部79は、左ボタン94cが押されたかどうか、すなわち、左ボタン94cがONかどうかを判定する。もし、左ボタン94cが押されている場合には(ステップS71:YES)、ステップS72が実行され、押されていない場合には(ステップS71:NO)、ステップS74が実行される。
ステップS72では、プリント情報設定制御部79は、現在のLCD96の表示状態が撮像画像の全体表示かどうかを判定する。もし全体表示の状態であれば(ステップS72:YES)、ステップS73を実行し、全体表示でなければ、すなわち拡大表示であれば、(ステップS72:NO)、ステップS64を実行する。
ステップS73では、プリント情報設定制御部79は、前コマの撮像画像の全体表示を行う。
ステップS74では、プリント情報設定制御部79は、サムネイル表示ボタン(例えば、上ボタン94dを割り当てる)が押されているかどうか、すなわち、上ボタン94dがONかどうかを判定する。もし、上ボタン94dが押されている場合には(ステップS74:YES)、ステップS61が実行され、押されていない場合には(ステップS74:NO)、ステップS65が実行される。
ステップS75では、プリント情報設定制御部79は、プリント情報確定ボタン10が押されているかどうか、すなわちプリント情報確定ボタン10がONかどうかを判定する。もし、プリント情報確定ボタン10が押されている場合には(ステップS75:YES)、ステップS76が実行され、押されていない場合には(ステップS75:NO)、ステップS65が実行される。
ステップS76では、プリント情報設定制御部79は、図6gに示したように、LCD96にプリント情報およびプリントステータスを表示する。
ステップS77では、プリント情報設定制御部79は、プリント情報および撮像画像の画像データに基づいて、プリンタ制御部74に、設定された撮像画像を設定された枚数だけプリントアウトさせる。
ステップS78では、プリント情報設定制御部79は、プリント情報およびプリントステータスをリセットする。
本実施形態によれば、メモリカード61をプリンタ90に挿入して電源を投入するだけで、プリント情報の設定を行うプリント情報設定モードに入るため、簡単な操作でプリント情報の設定を行うことができる。
本実施形態では第1の操作部材として機能する右ボタン94aだけの操作で、LCD96の表示画像の合焦領域を中心とした拡大、および次コマの全体表示を行うことができるので、簡単な操作で合焦領域の確認および撮像画像のピントの良否を判定しながら次々と撮像画像を切り換えてプリント情報を設定して行くことができる。
本実施形態では、撮像画像の全体表示の状態でも合焦領域を示す指標が表示されるので、所望の被写体が合焦領域になっているかどうか、全体表示の画像を表示させるだけで簡単に判定することができる。
本実施形態では、撮像画像の全体表示および拡大表示のどちらの状態でも、第2の操作部材である決定ボタン98の操作によりプリント枚数が設定できるので、簡単にプリント枚数を設定することができ使い勝手が良い。
第1の実施形態乃至第3の実施形態では、記録媒体からのデータの読み出し、記録媒体へのデータの書き込み、LCDへの画像の表示、操作SWの状態の判定などはプリント情報設定制御部が行っていた。しかし、これらの工程はCPUのプリント情報設定制御部以外の部分、例えばカメラ制御部やプリンタ制御部に実行させてもよい。
なお、第1の実施形態乃至第3の実施形態で規定したボタン操作以外にも、右ボタンで次コマを表示させ、左ボタンで前コマを表示させ、決定ボタンを押す度に撮像画像の全体表示と拡大表示を切り換えるようにし、上ボタンでプリント枚数を増加させ、下ボタンでプリント枚数を減少させるようにすることもできる。このとき、右ボタンまたは左ボタンを操作した場合、LCDの表示が全体画像に設定されていれば、次コマまたは前コマの全体画像を、LCDが拡大表示に設定されている場合には、次コマまたは前コマの拡大画像を表示することにする。このようにすれば、右ボタン、決定ボタンおよび上ボタンの操作のみで、複数の撮像画像を次々と表示させ、全体表示で合焦領域を確認し、拡大表示でピントの良否を確認し、合わせてプリント枚数を設定するという操作を簡単に行うことができる。このとき、プリントの必要の無い撮像画像がある場合は、その画像の全体表示と拡大表示の両方を表示することなく次コマの表示が行えるので、少ない操作と短い時間でプリント情報の設定を行うことができる。また、例えば、表示を拡大画像に設定しておけば、右ボタンおよび上ボタンのみの操作で、簡単に短時間で拡大表示のみをさせてピントの良否の確認とプリント情報の設定を行うことができる。あるいは、ピントの良否確認が必要ない場合は、全体表示をさせておき、右ボタンおよび上ボタンのみの操作で、簡単に短時間で合焦領域の確認とプリント情報の設定を行うことができる。
また、ボタン操作は上述以外にも以下のようにしてもよい。
右ボタンで次コマを表示させ、左ボタンで前コマを表示させ、決定ボタン(第1の操作部材に相当)を押す度に撮像画像の全体表示と拡大表示を切り換えるようにし、上ボタン(第2の操作部材に相当)でプリント枚数を増加させ、下ボタンでプリント枚数を減少させるようにすることもできる。このとき、右ボタンまたは左ボタンを操作した場合、LCDの表示が拡大表示に設定されている場合でも、右ボタンまたは左ボタンを操作した場合には、必ず次コマまたは前コマの全体表示を行うことにする。このようにすれば、右ボタン、決定ボタンおよび上ボタンの操作のみで、複数の撮像画像を次々と表示させ、全体表示で合焦領域を確認し、拡大表示でピントの良否を確認し、合わせてプリント枚数を設定するという操作を簡単に行うことができる。また、プリントの必要の無い撮像画像がある場合は、その画像を拡大表示することなく次コマの表示が行えるので、少ない操作と短い時間でプリント情報の設定を行うことができる。
本発明の第1の実施形態のデジタルカメラの側面図である。 図1のデジタルカメラの背面図である。 本発明の第1の実施形態のデジタルカメラとプリンタとを接続した状態を示す図である。 図1のデジタルカメラのブロック図である。 図3のプリンタのブロック図である。 本発明の第1の実施形態のLCDの各種画面表示を示す図である。 本発明の第1の実施形態のLCDの表示画像の遷移を示す図である。 本発明の第1の実施形態の制御フローを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の制御フローを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態のデジタルカメラのブロック図である。 本発明の第2の実施形態のプリンタのブロック図である。 本発明の第2の実施形態の制御フローを示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態のプリンタの外観を示す図である。 図13のプリンタのブロック図である。 本発明の第3の実施形態の制御フローを示すフローチャートである。
符号の説明
1 デジタルカメラ
2 撮影レンズ
3 外部端子カバー
4 EVF接眼窓
5 LCD
6 フラッシュ発光部
7 十字キー
8 決定ボタン
9 メニューボタン
10 プリント情報確定ボタン
11 ズームボタン
12 電源スイッチ
15 プリンタ
16 通信ケーブル
17 給紙部
18 用紙排出口

Claims (8)

  1. 画像データ入力手段で入力された画像データを表示する表示装置を有するプリント情報設定装置において、
    第1の操作部材と、
    第2の操作部材と、
    画像データ入力手段で入力された画像データが撮像されたときの合焦領域を示す測距位置データを入力する測距位置データ入力手段と、
    前記表示装置に、前記画像データに基づく撮像画像の全体、および前記測距位置データに基づいた指標を表示し、
    前記第1の操作部材の操作に応じて、前記表示装置に前記測距位置データに基づいた前記撮像画像の所定の部分の拡大画像を表示し、
    前記第2の操作部材の操作に応じて、前記撮像画像のプリント枚数を示すプリント情報を設定する制御手段とを有することを特徴とするプリント情報設定装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記第1の操作部材の操作に応じて、
    前記表示装置に撮像画像の全体が表示されている場合には、前記拡大画像を表示し、
    前記表示装置に前記拡大画像が表示されている場合には、そのとき表示されている撮像画像とは異なる撮像画像を表示することを特徴とする請求項1に記載のプリント情報設定装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記撮像画像の全体が表示されている場合または拡大画像が表示されている場合のいずれの状態においても、
    前記第2の操作部材の操作に応じて、前記表示装置に表示されている撮像画像のプリント枚数を示すプリント情報を設定することを特徴とする請求項1乃至2の何れか1項に記載のプリント情報設定装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載のプリント情報設定装置を有することを特徴とするカメラ。
  5. 前記カメラは、プリンタとの接続手段を有し、
    前記プリンタと前記カメラとの接続を検出した場合に、前記プリント情報設定装置の動作を開始させることを特徴とする請求項4に記載のカメラ。
  6. 請求項1乃至3の何れか1項に記載のプリント情報設定装置を有することを特徴とするプリンタ。
  7. 前記プリンタは、カメラとの接続手段を有し、
    前記カメラと前記プリンタとの接続を検出した場合に、前記プリント情報設定装置の動作を開始させることを特徴とする請求項6に記載のプリンタ。
  8. 前記プリンタは、記録媒体との接続手段を有し、
    前記記録媒体と前記プリンタとの接続を検出した場合に、前記プリント情報設定装置の動作を開始させることを特徴とする請求項6に記載のプリンタ。
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