JP2006324549A - 素子転写装置、素子転写方法および表示装置の製造方法 - Google Patents

素子転写装置、素子転写方法および表示装置の製造方法 Download PDF

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裕次 西
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Abstract

【課題】素子と転写側の基板との接触状態を検出し、基板間の平行を調整して第1、第2基板の平行を保持し、第1基板上の素子を第2基板側に接着させることを可能とする。
【解決手段】第1基板51が載置される第1基板支持部11と、第1基板51に対向される第2基板52を支持する第2基板支持部12と、第1基板51上の素子55が第2基板52側に平行に接触するように第1基板支持部11の位置調整を行うあおり部21と、あおり部21を支持して移動させる可動ステージ41と、第1基板51上の素子55が第2基板52側に接触した状態を感知するもので、第1基板支持部11とあおり部21に形成されたセンサ支持部13との間に設けたセンサ部15と、第1基板51が第2基板52と接触したことで第1基板51の動作が停止した位置を測定するとともに、第1基板の接近動作が停止した後のあおり部21の動作量を測定する測定部61とを備えたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、第1基板に形成された粘着層に貼り付けられた素子を、第2基板に形成された未硬化樹脂層中に埋没させることで、上記素子を第1基板側から第2基板側に転写する技術において、基板間の平行出しが容易な素子転写装置、素子転写方法および表示装置の製造方法に関するものである。
第1基板に形成された接着層に貼り付けられた素子を、第2基板に形成された接着層(例えば未硬化樹脂層)中に埋没させることで、上記素子を第1基板側から第2基板側に転写する技術が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。この埋め込み転写技術では、第1基板と第2基板とを極力平行にし、その平行状態を保ったまま第1基板と第2基板とを接近させ、第1基板上の素子のみが第2基板に形成された樹脂層に均等に接触することで、第1基板側から第2基板側に素子が転写される。
このとき、第1基板と第2基板との平行度が悪い等の理由で、第1基板と第2基板とが直接接触すると、第1基板の接着層と第2基板の接着層とが粘着し、第1基板と第2基板との分離が困難になる。それを無理に引き剥がすと、第2基板の接着層にダメージを与え、転写品質が著しく悪くなる。
そのため、埋め込み転写では、第1基板と第2基板とを平行にする平行出し精度が重要となる。
従来の二つの基板間における平行出しの方法は、基板同士を直接機械的に押し当てて、一方の基板を他方に倣わせて行う方法、又は、2枚の基板の間に、寸法精度の非常に高い球形のスペーサーをはさんで、基板を押し当てて行う方法が採用されていた(例えば、非特許文献1、2参照。)。しかし、直接押し当てる方法は、上述したように不適当である。また球形のスペーサーを挟んで押し当てる方法も、第1基板に対して第2基板の転写エリアのほうが大きい場合には、スペーサーを挿入する場所が無く、やはり不適当である。
特開2004−273596号公報 特開2004−281630号公報 ボンドアライナBA6、[online]、2002年、ズースマイクロテック株式会社、ホームページ、サイトマップ、製品紹介、基板ボンダ/アライナ、BA6ボンドアライナ、[平成17年3月31日検索]、インターネット<URL:http://www.suss.jp/html/ba6.html> ズースマイクロテック株式会社(旧カールズースジャパン株式会社)「基板ボンダ/アライナ、BA6ボンドアライナ パンフレット」2002年
解決しようとする問題点は、第1基板に形成された粘着層に貼り付けられた素子を、第2基板に形成された未硬化樹脂層中に埋没させることで、上記素子を第1基板側から第2基板側に転写する技術において、第1基板と第2基板とに接触することなく第1基板と第2基板との平行出しができない点である。
本発明の素子転写装置は、第1基板に接着された素子を第2基板に接着させる素子転写装置であって、第1基板が載置される第1基板支持部と、前記第1基板に対向するように配置される第2基板を支持する第2基板支持部と、前記第1基板に接着された素子が前記第2基板側に平行に接触するように前記第1基板支持部の位置調整を行うあおり部と、前記あおり部を支持して移動させる可動ステージと、前記第1基板に接着されている素子が前記第2基板側に接触した状態を感知するもので、前記第1基板支持部と前記あおり部側に形成されたセンサ支持部との間に設けたセンサ部と、前記第1基板を前記第2基板に接近させたときに前記第1基板の動作が停止した位置を測定するとともに、前記第1基板が停止した後の前記あおり部の動作量を測定する測定部とを備えたことを特徴とする。
上記素子転写装置では、第1基板支持部の位置調整を行うあおり部を設けたことにより、第1基板支持部に載置される第1基板の位置を微調整することによって、第1基板は第2基板に対して平行に配置されるようになる。また、あおり部を支持して移動させる可動ステージを設けたことにより、可動ステージ上にあおり部、第1基板支持部を介して支持される第1基板を第2基板直下の所望の位置に移動させることが可能になる。また、第1基板に接着されている素子が第2基板側に接触した状態を感知するセンサ部を設けたことにより、素子を第2基板側に接着させるべく第1基板を第2基板方向に移動させた際に、センサ部の測定値が増大することを読み取ることで、素子が第2基板側に接触し始めたことが検出される。さらに、測定部によって第1基板に接着されている素子が第2基板と接触したときのあおり部の位置を測定して規準位置とし、また測定部によってその後のあおり部の動作量を測定する。そして、規準位置からの上記あおり部の動作量が所定の範囲内、例えば第1基板と第2基板とが平行と見なせる範囲内になっていることで、第1基板と第2基板とが平行とみなせるような位置になる。一方、規準位置からの上記あおり部の動作量が上記所定の範囲内になっていなければ、さらに上記あおり部を動作させることで新たな移動量を得て、上記規準位置からの上記あおり部の移動量が所定の範囲内になるようにすることができる。このように、本発明の素子転写装置では、素子が接着された第1基板と素子が転写される第2基板とを平行と見なせる状態に接近させた状態で、素子を第2基板側に接着させることができるので、素子を確実に第2基板側に転写することが可能になる。その際、第1基板と第2基板とが接触することはない。
本発明の素子転写方法は、第1基板に接着された複数の素子を第2基板に形成された接着層に接着させる素子転写方法であって、前記第1基板に接着された複数の素子を前記第2基板に形成された接着層に接近させる基板接近工程と、前記第1基板に接着された複数の素子の少なくとも一部を前記第2基板に形成された接着層に接触させながら前記第1基板と前記第2基板とが平行になるように前記第1基板の位置調整を行って、前記複数の素子の全てを前記接着層に接触させる素子接触工程と、前記第1基板に接着された素子を前記第2基板に形成された接着層に接触させた状態で接着させる素子接着工程とを備えたことを特徴とする。
上記素子転写方法では、第1基板と第2基板とを接近させた後に、第1基板に接着された複数の素子の少なくとも一部を第2基板に形成された接着層に接触させながら第1基板と第2基板とが平行になるように第1基板の位置調整を行うことにより、第2基板に対して第1基板を平行に配置することが可能になり、しかも第2基板側の接着層に対して複数の素子全てを均一に接着することができる。したがって、前記複数の素子の全てを前記接着層に接触させることが可能になる。その際、第1基板と第2基板とが非接触状態で第1基板に接着された素子は第2基板に形成された接着層に接着される。
本発明の表示装置の製造方法は、第1基板に接着された発光素子を第2基板に形成された接着層に接着させて、複数の発光素子を配列実装する表示装置の製造方法において、第1基板に接着された複数の素子を第2基板に形成された接着層に接着させる素子転写方法であって、前記第1基板に接着された複数の素子を前記第2基板に形成された接着層に接近させる基板接近工程と、前記第1基板に接着された複数の素子の少なくとも一部を前記第2基板に形成された接着層に接触させながら前記複数の素子の全てが前記接着層に均一に接触するように前記第1基板の位置調整を行って、前記複数の素子の全てを前記接着層に接触させる素子接触工程と、前記第1基板に接着された素子を前記第2基板に形成された接着層に均一に接触させたれた状態で接着させる素子接着工程とを備えたことを特徴とする。
上記表示装置の製造方法では、本発明の素子転写方法により第1基板に接着された素子を表示装置の基板となる第2基板に接着させることから、上記説明した素子転写方法と同様なる作用が得られる。すなわち、第2基板に対して第1基板を平行に配置することが可能になるので、第1基板と第2基板とが非接触状態で第1基板に接着された素子は第2基板に形成された接着層に接着される。
本発明の素子転写装置は、可動ステージを備えたため第1基板を第2基板直下の所望の位置に移動させることが容易にできるようになり、センサ部を備えたため素子が第2基板側に接触するのを容易に検出することができ、さらにあおり部を備えたため、素子が第2基板側に接触した状態で、第1基板と第2基板とを平行に配置させることが容易にできるようになる。また、あおり部の移動量を測定する測定部を備えたことにより、あおり部を動作させて、素子を第2基板側に押し付ける動作量を適切な動作量にすることができ、素子を第2基板側に適切なる圧力で均一に埋め込むことが可能になる。また、第1基板と第2基板とが平行になっているので、基板同士が接触することがないため、第2基板を損傷することなく、第1基板側の素子を第2基板側に押し付けることができるという利点がある。よって、素子の転写技術における歩留りの向上が図れる。
本発明の素子転写方法は、第1基板と第2基板とを接近させた後に、第1基板に接着された複数の素子の少なくとも一部を第2基板に形成された接着層に接触させながら第1基板と第2基板とが平行になるように第1基板の位置調整を行うので、第1基板と第2基板とを平行に配置させることが容易にできるようになる。したがって、複数の素子の全てを第2基板に対して平行で接着層に対して例えば均一な深さに接着させることが可能になる。その際、第1基板と第2基板とが平行になっているので、基板同士が接触することがない。このため、第2基板を損傷することなく、第1基板側の素子を第2基板側に押し付けることができるという利点がある。よって、素子の転写技術における歩留りの向上が図れる。
本発明の表示装置の製造方法は、第1基板側の素子を第2基板側に転写する際に、第1基板と第2基板とが平行に保持されているので、基板同士が接触することがない。このため、第2基板を損傷することなく、第1基板側の素子を第2基板側に押し付けることができるという利点がある。よって、素子の転写技術を用いて表示装置を製造する際の歩留りの向上が図れる。
素子を搭載している第1基板と素子が転写される側の第2基板とを平行に保持して、第1基板上の素子を第2基板に形成された接着層(例えば未硬化樹脂層)に埋め込むという目的を、センサ部で素子の第2基板側への接触状態を検出し、測定部で基板間の距離を測定しながらあおり部で基板間の平行を微調整することで実現したものである。その詳細を以下に説明する。
本発明の素子転写装置に係る一実施の形態の一例を、図1の概略構成図、図2の要部拡大図、図3の平面レイアウト図によって説明する。
図1〜図3に示すように、素子転写装置1は、第1基板51が載置される第1基板支持部11と、上記第1基板51に対向するように配置される第2基板52を支持する第2基板支持部12と、上記第1基板51に接着された素子55が状記第2基板52側に平行に接触するように上記第1基板支持部11の位置調整を行うあおり部21と、上記あおり部21を支持するもので例えばx、y、z、θ方向に移動可能な可動ステージ41と、上記第1基板51に接着されている素子55が上記第2基板52側に接触した状態を感知するもので、上記第1基板支持部11と上記あおり部21の上記第1基板支持部11側に形成されたセンサ支持部13との間に設けたセンサ部15と、上記第1基板51を上記第2基板52に接近させたときに上記第1基板51が上記第2基板52と接触したことで上記第1基板51の動作が停止した位置を測定するとともに、上記第1基板51が停止した後の上記あおり部21の動作量を測定する測定部61とを備えたものである。
上記可動ステージ41には、規準となる第1基板(第1マスター基板)(図示せず)と規準となる第2基板(第2マスター基板)(図示せず)とが接触する位置における上記あおり部21の位置を予め測定して求めてその位置を規準位置とし、この規準位置から所定の範囲内に上記あおり部21を配置させる動作を有するものである。
例えば、上記可動ステージ41は、粗動ステージ42と微動ステージ43とからなる。粗動ステージ42は、基本的には、例えばx、y、z、θ方向に素早く長い距離(例えば数十cm〜2m程度)を移動可能なステージが用いられている。これによって、第1基板51のロード、アンロードおよびタイリング箇所への移動を高速に行うことが可能となっている。また微動ステージ43は、基本的には、例えばx、y、z、θ方向に短い距離(例えば数μm〜数mm程度)を微動可能なステージが用いられている。これによって、アライメント時における高い分解能と高い停止位置精度が実現されている。また、上記粗動ステージ42の動作の一部を上記微動ステージ43の動作に兼ねさせることもできる。例えば上記粗動ステージ42のθ方向の動作を上記微動ステージ43のθ方向の動作に兼ねさせることができる。また、上記微動ステージ43のz方向の動作を後に詳細に説明するあおり部21のZ方向の動作に兼ねさせることもできる。なお、本明細書におけるx方向およびy方向およびz方向は3次元直交座標系における各軸であり、θ方向はx−y面内におけるz軸周りの回転方向である。
また、上記可動ステージ41は、上記第2基板52に形成された接着層54に上記素子55を接着させた状態にして上記素子55から上記第1基板51は引き離す動作を有するものであってもよい。この動作は可動ステージ41のz軸の動作において降下動作を行えばよい。
上記可動ステージ41は、上記あおり部21を介して第1基板51を第2基板52直下の所定の位置まで移動させることが可能になる。したがって、可動ステージ41によって、第1基板51は第2基板52に対して所望の位置に移動することが可能となっている。
上記あおり部21は、上記可動ステージ41に支持されているものであって、上記可動ステージ41によって第2基板52直下の所定位置まで移動させられた第1基板51と、第2基板支持部12に支持されている第2基板52とが平行になるように調整するものである。その機構の詳細を以下に説明する。
上記あおり部21は、第2基板52に対して第1基板51を平行に位置させるためのものであって、上記可動ステージ41上に設けられた3個の1軸方向(例えばz軸方向)に昇降可能なアクチュエータ22を備えている。そして上記各アクチュエータ22は、3角形の頂点となる位置に配置されている。通常、基板を支持してその傾きの調整を行うには、その基板を3点で支持することで行うことができる。よって、本実施の形態でも3個のアクチュエータ22により第1基板支持部11を3点で支持している。その支持点は、図3に示すように、第1基板支持部11の中心と中心が一致する正三角形の頂点に位置させることが好ましい。なお、4点以上で支持することもできるが、第1基板支持部11に3点が接触し、残りの1点は接触しない状態もあり得るので、支持点は3点で十分である。また、支持点を第1基板支持部11の中心と中心が一致する正三角形の頂点に位置させることにより、第1基板支持部11を介して第1基板51の傾き調整が行い易くなる。また、微調整の精度を高めるために、図示したように、第1基板支持部11の下面側(第1基板51が支持される側とは反対側)に第1基板支持部11よりも大きなセンサ支持部13が設けられている。この場合には、下記に説明する球面軸受30は、図示したようにセンサ支持部13の裏面側(第1基板支持部11が固定される側とは反対側)に設けられてもよく、またセンサ部15と重ならない位置ならば、センサ支持部13の表面側(第1基板支持部11がセンサ部15を介して固定される側)に設けてもよい。その際には、上記センサ支持部13に、後に説明する揺動軸28が接触しないように貫通できる孔(図示せず)を設ける必要がある。このように、球面軸受30の取り付け位置は、機構設計上、適宜選択することができる。
上記各アクチュエータ22の可動先端部は以下のような構成となっている。すなわち、アクチュエータ22の駆動軸23先端には回動軸受24が設けられ、この回動軸受24は可動ステージ41上に固定された直動軸25に昇降自在に支持されている直動軸受26を備えている。上記回動軸受24には回動軸27が回動自在に支持されていて、この回動軸26の中心には回動軸27に直交する揺動軸28が形成されている。したがって、回動軸27と揺動軸28はT字型に形成されている。上記揺動軸28の先端部は球形に形成され、その球形部29を受ける球面軸受30が上記第1基板支持部11の裏面(第1基板51を支持する面とは反対側の面)に設けられている。図面では前述したようにセンサ支持部13を設けているので、球面軸受30はセンサ支持部13に設置される。
また、上記各アクチュエータ22の駆動軸となる上記揺動軸28周りでかつ上記回動軸受24と上記球面軸受30との間には、弾性部31が設けられている。この弾性部31は、上記アクチュエータ22の動作により上記第1基板51に接着された素子55が上記第2基板53側に接触した後、さらに上記第1基板51を上記第2基板52側に押し付ける方向に上記アクチュエータ22を動作させた際の上記第1基板51に対する上記アクチュエータ22の動作量を吸収するものである。この弾性部31は、例えばコイルバネにより形成されている。
したがって、上記あおり部21は、以下のように動作する。アクチュエータ22の上昇動作によって回動軸受24が直動軸受26によって摺動支持されて上昇する。このとき回動軸24および揺動軸28も同時に上昇する。そして、揺動軸28に設けられた球形部29によって押し上げられた球面軸受30が上層させられ、球面軸受30が設置されているセンサ支持部13も、当該アクチュエータ22が動作する部分において押し上げられる。各アクチュエータ22はセンサ支持部13上にセンサ部15、第1基板支持部11を介して載置されている第1基板51が第2基板52に対して平行となるように、上昇動作が調整される。このため、各アクチュエータ22の動作量に差が生じる場合がある。
例えば、第1アクチュエータ22(22a)の動作量と第2アクチュエータ22(22b)の動作量とが同じでアクチュエータ22(22c)よりも長いとした場合、アクチュエータ22cに連結されている球面軸受30を回動支点として、センサ支持部13は傾斜する。そのため、第1アクチュエータ22(22a)に連結されている球面軸受30と第2アクチュエータ22(22b)に連結されている球面軸受30は、各アクチュエータ22の動作量が同一のときと比較して単に直上に上昇するのではなく、センサ支持部13の傾きに応じて斜め方向に上昇する。この斜め方向の上昇は、アクチュエータ22の動作端となる球形部29の球面軸受30に対する回転運動と、揺動軸28を支持する回動軸27の回動軸受24に対する回動運動によって、追従するようになっている。
上記あおり部21には、第2基板51側に転写される素子55が貼り付けられている第1基板51を支持する第1基板支持部11が搭載されている。また、上記第1基板支持部11上方には、第1基板支持部11に支持される第1基板51と対向するように配置される第2基板52を支持する第2基板支持部12が設けられている。
なお、上記あおり部21ではアクチュエータ22によってz軸方向に昇降可能となっているので、上記可動ステージ41のz軸方向の動作を兼用することもできる。この場合には、上記可動ステージ41においてz軸方向の動作機構を省略することができる。
上記センサ部15は、上記第1基板51に接着されている素子55が上記第2基板52側に接触した状態を感知するもので、上記第1基板支持部11と上記あおり部21の第1基板支持部12側に形成されたセンサ支持部13との間に設けられている。このセンサ部15は、例えば、第1基板51に接着した素子55を第2基板52側に押し当てたときにかかる荷重を測定する荷重センサを用いることができる。
また、上記測定部61は、上記第1基板51を上記第2基板52に接近させたときに第1基板51が第2基板52と接触したことで第1基板51の動作が停止した位置を測定するとともに、第1基板51が停止した後の上記あおり部21の動作量を測定するもので、それぞれのアクチュエータ22について設けられている。この測定部61は、例えば変位量を読み取ることができるリニアスケールを用いることができる。
上記第1基板支持部11および第2基板支持部12の基板支持方法は、機械的な支持、真空吸着による支持もしくはその他の支持手段であってもよい。要するに、第1基板支持部11は第1基板51が支持固定されるものであればよく、第2基板支持部12は第2基板52が支持固定されるものであればよい。
上記素子転写装置1には、第1基板支持部11によって第2基板支持部12に支持されている第2基板52に対して第1基板51を所定の位置に位置決めするためのアライメント部65が、例えば第2基板支持部12の上方に設置されている。このアライメント部65は、例えば第2基板52に形成されたアライメントマークに第1基板51に形成されたアライメントマークを一致させるように、上記可動ステージ41を動作させて第2基板52に対して第1基板51をアライメントするものである。
上記素子転写装置1では、可動ステージ41によって第1基板51を第2基板52の直下の所定の位置に移動させるのをスムーズに行うため、予め、第2基板52に対する第1基板51の各移動位置において、第1マスター基板と第2マスター基板とを用いたプリレベリング動作を行って、可動ステージ41の移動位置を予め設定しておくことが好ましい。このようなプリレベリング動作を行うことにより、第2基板52に対する第1基板51のアライメント動作を速く行うことができるようになる。
プリレベリング動作は以下のようにして行う。まず、第1マスター基板(図示せず)と第2マスター基板(図示せず)とを用意する。両基板ともに寸法精度(特に厚さおよび平坦度の寸法精度)の高い基板を用いる。そして第1基板支持部11に第1マスター基板を載置する。また、第2基板支持部12に第2マスター基板を載置する。
次いで可動ステージ41を駆動して、第2マスター基板に対して、第1マスター基板を接触させる所定の位置の下方に第1マスター基板を移動する。このときのx、y、z、θ方向のアライメントはアライメント部により行うこともできる。
上記あおり部21のアクチュエータ22を上昇させる動作を行い、第1マスター基板を第2マスター基板に近づけて行く。このとき、各アクチュエータ22の動作量と、各軸に取り付けたリニアスケールからなる測定部61の測定値と、荷重センサからなるセンサ部15の測定値を常に監視しておく。
やがて、第1マスター基板の少なくとも一部が第2マスター基板に接触する。例えば各アクチュエータ22のうちの一つのアクチュエータ22a(今、第1アクチュエータとする)に対応する第1マスター基板の位置で第2マスター基板に接触したとすると、第1マスター基板が第2マスター基板に接触した状態を感知するセンサ部15が反応する。すなわち第1マスター基板にかかる荷重が増加方向になったことを検出する。
そのとき、第1アクチュエータ22aとセンサ支持部13との間に設けられた弾性部31は縮み、その第1アクチュエータ22aを上昇動作させてもその第1クチュエータ22aが支持する第1マスター基板の部分は変動しなくなる。このようにマスター基板同士が接触すると、第1アクチュエータ22aを動作させ続けても、弾性部31が縮むだけで、第1マスター基板は上昇せず、測定部61の値も変化しなくなり、第1アクチュエータ22aの動作量と測定部61の測定値に差ができはじめる。また、センサ部15の値が増加しはじめる。
やがて、各アクチュエータ22の全てが上記状態になる。このとき、第1マスター基板と第2マスター基板の全面が接触したと判断し、そのときの測定部61の測定値を個別に記憶させる。
次に、第1マスター基板を下降させ、次の埋め込み位置に移動させ、再び上記の一連の動作を繰り返す。これを全ての埋め込み位置で行い、プリレベリングが完了する。このプリレベリングは、素子転写装置1が完成した時、素子転写装置1を設置した時、素子転写装置1の調整を行ったとき等、素子転写装置1に対して機械的、電気的もしくはソフト的に変更したときに行うことが好ましい。
次に、前記図1〜図3を用いて上記素子転写装置1の動作の説明をする。
第1基板を第1基板支持部12上の所定の位置に載置し、第2基板52を第2基板支持部12の所定の位置に支持する。
そして、可動ステージ41の粗動ステージ42および微動ステージ43によって、第1基板51が第2基板52の所定の領域直下に位置するように、移動させる。このとき、先にプリレベリング動作によって求めておいた測定位置に基づいて、第1基板51の直下100μm〜300μmの範囲内に第1基板51を移動させる。
次に、各アクチュエータ22を上昇動作させ、第1基板51を第2基板52側に接近させる。
このとき、各アクチュエータ22のうち、例えば第1基板51を第2基板52側に近づけさせている各アクチュエータ22のうちの一つのアクチュエータ22(今、第1アクチュエータ22aとする)に対応する第1基板51の位置で、第1基板51に接着された素子55の一部が第2基板52側の接触層54に接触したとすると、上記素子55が上記第2基板52側に接触した状態を感知する上記センサ部15が反応する。すなわち第1基板51にかかる荷重が増加方向になったことを検出する。このときの第1アクチュエータ22aの位置を測定部61により測定しておく。
そのとき、第1アクチュエータ22aとセンサ支持部13との間に設けられた弾性部31は縮み、その第1アクチュエータ22aを上昇動作させてもその第1アクチュエータ22aが支持する第1基板51の部分は変動しなくなる。そして、第1アクチュエータ22aが上記上昇動作している際に、測定部61により、先に測定しておいた第1基板51と第2基板52との接触位置における第1アクチュエータ22aの位置と、現在の第1アクチュエータ22aの位置とを比較し、所定の範囲内にあるならば、第1アクチュエータ22aの上昇動作を停止する。
一方、第1アクチュエータ22a以外の第2アクチュエータ22(22b)、第3アクチュエータ22(22c)は、第1基板51を第2基板52側に接近させる動作を継続する。そして、例えば、残りの二つのアクチュエータ22b、22cのうち、例えば一つのアクチュエータ(今、第2アクチュエータ22bとする)に対応する第1基板51の位置で第2基板52側の接触層54に接触したとすると、上記素子55が第2基板52側に接触した状態を感知する上記センサ部15が反応する。すなわち第1基板にかかる荷重が増加方向になったことを検出する。このときの第2アクチュエータ22bの位置を測定部61により測定しておく。
そのとき、第2アクチュエータ22bとセンサ支持部13との間に設けられた弾性部31は縮み、その第2アクチュエータ22bを上昇動作させてもその第2アクチュエータ22bが支持する第1基板51の部分は変動しなくなる。そして、第2アクチュエータ22bが上記上昇動作している際に、測定部61により、先に測定しておいた第1基板51と第2基板52との接触位置における第2アクチュエータ22bの位置と、現在の第2アクチュエータ22bの位置とを比較し、所定の範囲内にあるならば、第2アクチュエータ22bの上昇動作を停止する。
そして、最後に、残りの第3アクチュエータ22cの第1基板51を第2基板52側に接近させる動作を継続する。そしてこの第3アクチュエータ22cに対応する第1基板51の位置で第2基板52に接触したとすると、上記素子55が第2基板52側に接触した状態を感知する上記センサ部15が反応する。すなわち第1基板51にかかる荷重が増加方向になったことを検出する。このときの第3アクチュエータ22cの位置を測定部61により測定しておく。
そのとき、第3アクチュエータ22cとセンサ支持部13との間に設けられた弾性部31は縮み、その第3アクチュエータ22cを上昇動作させてもその第3アクチュエータ22cが支持する第1基板51の部分は変動しなくなる。そして、第3アクチュエータ22cが上記上昇動作している際に、測定部61により、先に測定しておいた第1基板51と第2基板52との接触位置における第3アクチュエータ22cの位置と、現在の第3アクチュエータ22cの位置とを比較し、所定の範囲内にあるならば、第3アクチュエータ22cの上昇動作を停止する。
このようにして、3軸のアクチュエータ22全てにおいて、第1基板51に接着された素子55の全域が第2基板52側に接触し、各アクチュエータ22を上昇動作させても弾性部31が変形する(縮む)のみで、第1基板51の位置の変動は起こらなくなる。このときの上記センサ部15が測定する荷重は均一な値となっていることが好ましいが、所定の範囲内であればよい。また、上記測定部61の値は、予め測定して求めた第1基板51と第2基板52との接触位置から所定の範囲内になっていれば、第1基板51と第2基板52とは平行になっていると見なすことができ、素子55を第2基板52側に接着することができると判断される。また、上記アクチュエータ22の動作量が実質、あおり部21の動作量となっている。
上記素子転写装置1では、あおり部21を設けたことにより、第1基板51の傾きを微調整することによって第2基板52に対して第1基板51を平行に配置することが可能になる。またあおり部21を移動させる可動ステージ41を設けたことにより、可動ステージ41上にあおり部21、第1基板支持部11を介して支持される第1基板51を第2基板52直下の所望の位置に移動させることが可能になる。また第1基板51と第2基板52とに非接触で第1基板51と第2基板52との間隔を測定する測定部61を備えたことにより、第1基板51と第2基板52とが対向する面に接着性の層(第1接着層53、第2接着層54)を形成してもその第1接着層53、第2接着層54に測定部61が接触することはない。このような特徴を有する素子転写装置1では、第1基板51に貼り付けられている素子55を第2基板52側に平行に押し付けることが可能になる。その際、第1基板51と第2基板52とが平行になっているので、基板同士が接触することがない。このため、第2基板52を損傷することなく、第1基板51側の素子55を第2基板52側に押し付けることができるという利点がある。よって、素子55の転写技術における歩留りの向上が図れる。
さらに、本発明の素子転写装置1では、第1基板51と第2基板52とのどちらも不透明な基板であっても差し支えなく、第1基板51と第2基板52との平行出しを行うことができるので、第1、第2基板基板材料を選択する自由度が高い特徴を有する。また、基板に素子、配線等形成されていても問題無く、第1基板51と第2基板52との平行出しが行えるという特徴を有している。したがって、基板の平行出しによる各基板に形成されるデバイスの設計自由度は影響を受けない。
また、各基板を支持する第1、第2基板支持部11、12も上記同様に、不透明な基板であっても差し支えなく、第1、第2基板支持部11、12の材料選択の自由度が高い特徴を有する。また、一枚の基板で形成することができるので、第1、第2基板支持部11、12の各基板支持面の平坦度を高精度に加工することができ、基板を支持した際の平行出し精度が高めることができる。
次に、本発明の素子転写方法に係る一実施の形態の一例を、図4のフローチャートにより説明する。なお、本発明の素子転写方法は、上記本発明の素子転写装置1を用いて成される方法である。したがって、上記図1、図2、図3も参照していただきたい。また、以下の説明における各構成部品には上記素子転写装置の説明で示した構成部品の符号を付与した。
本発明の素子転写方法は、第1基板51に第1接着層53を介して接着された複数の素子55を第2基板52に形成された接着層54に接着させる素子転写方法であり、第1基板51に接着された複数の素子55を第2基板52に形成された接着層54に接近させる基板接近工程と、上記第1基板51に接着された複数の素子55の少なくとも一部を上記第2基板52に形成された接着層54に接触させながら第1基板51と第2基板52とが平行になるように第1基板51の位置調整を行って、複数の素子55の全てを接着層54に接触させる素子接触工程と、上記第1基板51に接着された素子55を上記第2基板52に形成された接着層54に接触させた状態で接着させる素子接着工程とを備えている。以下、具体的に説明する。
図4に示すように、「基板接近工程」S1を行う。この工程では、まず「第1基板支持工程」S101を行う。この工程では、上記第1基板51を第1基板支持部11に支持させる。この支持方法は、例えば、第1基板51の表面(第1接着層53側)を上にして、第1基板51の裏面を第1基板支持部11側にして、真空吸着または機械的に固定されることにより支持される。また、上記第1基板51には、例えば直径Φ=30mmからΦ200mm(8インチ)程度の基板が用いられる。また、第1基板51表面に形成された第1接着層53に接着された素子55は、例えば3μm〜300μm程度の大きさであり、その高さは3μm〜300μm程度である。また、第1基板51に接着されている個数は10個〜100万個程度である。
次に「第2基板支持工程」S102を行う。この工程では、上記第2基板52を第2基板支持部12に支持させる。この支持方法は、例えば、第2基板52の表面(第2接着層54側)を下にして、第2基板52の裏面を第2基板支持部12側にして、真空吸着または機械的に固定されることにより支持される。また、上記第2基板52には、例えば直径Φ=50mm(2インチ)から2m四方程度の基板が用いられる。なお、第2基板52は2mシリコン法よりも大きな基板を用いることも可能である。また上記第2基板52の表面には、第2接着層54が形成されている。この第2接着層54は、素子55が接着されている第1接着層53の接着力よりも上記素子55に対して大きな接着力を有する。また、上記第2基板52に形成される第2接着層54は、例えば未硬化樹脂層からなり、この未硬化樹脂層は、例えば、いわゆるタックに強いレジスト膜を、回転塗布法、印刷法、ラミネート法等の成膜方法により形成したものである。なお、「第1基板支持工程」S101と「第2基板支持工程」S102とはどちらを先に行ってもよい。
次に、「アライメント工程」S103を行う。この工程では、上記第1基板51と上記第2基板52とを所定の距離を保って対向させる。具体的には、上記アライメント部65の測定に基づいて上記可動ステージ41を例えばx−y方向およびθ方向に移動させることにより、第1基板51と第2基板52直下の所定の位置に移動させる。
さらに、「基板配置工程」S104を行う。この工程では、上記可動ステージ31によって例えばz方向に移動させることにより、プリレベリングによって求めた第1基板51が第2基板52に接触する予想位置である規準位置から所定の範囲内に上記第1基板51が配置されるように、上記第2基板52に対して上記第1基板51を配置する。上記プリレベリングについては、上記説明したとおりである。例えば、第1基板51と第2基板52との間隔を、素子55の高さプラス30μm〜100μm程度まで近づける。その後、再度、上記「アライメント工程」S103を行って、x方向、y方向、θ方向についてアライメントを行うことが好ましい。
次に、上記「素子接触工程」S2を行う。この工程では、上記素子転写装置1のセンサ部15を用いて、第1基板51に接着された素子55が第2基板52側に接触した際に発生する第1基板51が受ける圧力を測定する。この圧力を測定することで、素子55が第2基板52側に接触したことを検出する。
それとともに、上記あおり部21を用いて、第1基板51と第2基板52とを平行に調整する。上記あおり部21は、第1基板51面の3角形の頂点となる各位置を支持して第1基板51を昇降動作させるアクチュエータ22(22a、22b、22c)と、各アクチュエータ22と第1基板51側との間に設けた弾性部31とを備えたものである。そこで、例えば、第1基板51を第2基板52側に押し付ける方向に各アクチュエータ22を動作させた際に、第1基板51に接着された素子55が第2基板52側に接触したときの各アクチュエータ22の位置をアクチュエータの規準位置とする。さらにアクチュエータ22を動作させた際の各アクチュエータ22の移動量を測定する。これらの測定には測定部61を用いる。そして、各規準位置からの各アクチュエータ22の移動量が所定の範囲内に収まるように各アクチュエータ22の移動量を調整することで、第1基板51と第2基板52とを平行に調整する。
以下、上記「素子接触工程」S2を具体的に説明する。
まず、「第1基板の動作工程」S201を行う、この工程では、上記第1基板51の位置測定および圧力測定を行う箇所に対応した複数箇所を動作させて第1基板51を上記第2基板52に接近、接触させる。例えば、第1基板51の中心(ただし、第1基板51の中心と第1基板支持部11の中心とセンサ支持部13の中心とが一致するように配置されている。)とより放射状にセンサ部15の測定点、アクチュエータ22の作動点、測定部61の測定点を一直線上に配置し、かつ、センサ部15の測定点、アクチュエータ22の作動点、測定部61の測定点はそれぞれ同心円上を等間隔に3等分した位置に配置され、アクチュエータ22の作動点と測定部61の測定点は一致させてある。
上記「第1基板の動作工程」S201を行っている際には、各アクチュエータ22の動作量と、測定部61の測定値およびセンサ部15の測定値を常に監視しておく。
次に、「圧力測定工程」S202を行う、この工程では、上記第1基板51と上記第2基板52とを接近させる際に、各センサ部15によって、第2基板52側に素子55が接触することで第1基板51に掛かる圧力を測定する。
次に、「圧力判定工程」S203を行う、この工程では、各センサ部15毎に、上記第1基板51に掛かる圧力値が、素子55が接着層54に接着可能な範囲内か否かを判定する。
上記「圧力判定工程」S203で、圧力測定値が増加しつつあり、素子55が接着層54に接着可能な範囲内に圧力測定値があると判定された場合、すなわち「Yes」の場合には、圧力測定を行った第1基板51の位置に対応する第1基板51の接近動作を停止する「動作停止工程」S204を行う。すなわち、圧力測定を行った第1基板51の位置に対応するアクチュエータ22の動作を停止する。上記素子55が接着層54に接着可能な範囲内としては、例えばセンサ部15の圧力測定値が98mN〜1.96Nの範囲内である。この圧力値は、第2基板52に形成される接着層54の粘性によって変わるが、通常の素子埋め込み転写技術に用いられている未硬化樹脂層(例えば引き剥がしに強いレジスト材料)では上記値となる。ここで、アクチュエータの動作は停止するが、このとき、後に説明する「位置測定工程」S206も行っている。したがって、「位置測定工程」S206での結果も考慮して、停止対象となるアクチュエータの停止動作が最終的に決定されることが好ましい。
上記「圧力判定工程」S203で、素子55が接着層54に接着可能な範囲内に圧力測定値が達していないと判定された場合、すなわち「No」の場合には、「第1基板の接近動作の継続指示工程」S205により第1基板51の第2基板52への接近動作の継続が指示されて、上記「第1基板の動作工程」S201に戻る。この「第1基板の接近動作の継続指示工程」S205は対象となるアクチュエータ22に対してのみ行う。
また、上記「圧力測定工程」S202とともに「位置測定工程」S206を行う、この工程では、第1基板51と第2基板52とを接近させる際に、素子55が第2基板52側に接触することで第1基板51が停止される位置と、素子55が第2基板52側に接触した後に第1基板51を押し付ける各アクチュエータ22の位置とを測定する。
次に、「位置判定工程」S207を行う、この工程では、各測定部61毎に、上記第1基板51の停止位置と、上記アクチュエータ22の位置との差、すなわち、第1基板51の停止位置からのアクチュエータ22の移動量が、第1基板51と第2基板52とが平行と判断できる範囲内か否かを判定する。
上記「位置判定工程」S207で、第1基板51と第2基板52とが平行と判断できる範囲内にアクチュエータ22の移動量がある場合、すなわち「Yes」の場合には、「動作停止工程」S208を行う。例えば、上記アクチュエータ22の移動量が1μm〜10μmの範囲内であれば、第1基板51と第2基板52とが平行と判断できる範囲内にあるとして、アクチュエータ22の動作を停止する。この動作を停止するアクチュエータ22は、測定部61の測定点と同一点を第1基板51の動作点とするアクチュエータである。このとき、先に説明する「圧力測定工程」S202も行っている。したがって、「圧力測定工程」S202での結果も考慮して、停止対象となるアクチュエータの停止動作が最終的に決定されることが好ましい。
一方、上記「位置判定工程」S207で、第1基板51と第2基板52とが平行と判断できる範囲内に、第1基板51の停止位置からのアクチュエータ22の移動量が入ってない場合、すなわち「No」の場合には、「第1基板の接近動作の継続指示工程」S209により第1基板51の第2基板52への接近動作の継続が指示されて、上記「第1基板の動作工程」S201に戻る。
次に、「動作停止判定工程」S210を行う、この工程では、位置測定の位置および圧力測定の位置の全てで動作停止条件が満たされたか否かを判定する。
上記「動作停止判定工程」S210で、第1基板51の動作停止条件が全て満たされている場合、すなわち「Yes」の場合には、第1基板51の接近動作が停止されて、「素子接着工程」S3に移行する。
上記「動作停止判定工程」S210で、第1基板51の動作停止条件の一部でも満たされていない場合、すなわち「No」の場合には、第1基板51の動作停止条件の満たされていない位置において、「第1基板の動作工程」S201に戻る。
なお、ある1軸のアクチュエータ22が動作停止した後、他の2軸のアクチュエータが上昇を続けると、先に停止した1軸のアクチュエータに対応する部分が押し戻され、アクチュエータが停止しているにもかかわらず、測定部61による測定値の値が減少する、又はセンサ部15の測定値が上がる場合がある。このような場合は、上記アクチュエータ22の動作量と測定部61による測定値との差が一定となるように、又はセンサ部15の測定値が一定となるように、アクチュエータを逆方向、すなわち降下する方向に動作させ、追従させることが好ましい。
次に、上記「素子接着工程」S3を具体的に説明する。まず、「素子接着保持工程」S301を行う、この工程では、素子55を接着層54に接着させた状態を保持する。この保持時間は、例えば上記接着層54が未硬化樹脂層からなる場合には、その未硬化樹脂層が硬化するまでとする。その硬化の規準としては、接着層54に接着されている素子55より第1基板51を引き離した場合に、第1基板51側の接着層53に素子55が接着してこない状態に、上記接着層54を硬化させる。すなわち、接着層53より接着層54に方が素子55に対する接着力が大きくなるようにする。
次に、「基板離間工程」S302を行う、この工程では、素子55を接着層54に接着させた状態で第2基板52から第1基板51を素早く引き離して上記素子55から上記第1基板51を引き離す。各接着層の接着力にもよるが、例えば、0.1mm/s以上の速度で引き離す。これによって、第1基板51に接着されていた素子55は第2基板52に形成された第2接着層54に接着される。ここで、第1基板51に形成された第1接着層53の素子55に対する接着力は第2基板52に形成された第2接着層54の素子55に対する接着力よりも弱いことが必要である。例えば、第1基板51に形成される第1接着層53は、第1基板51を移動させた際に素子55が移動しない程度の接着力があれば十分である。第1基板51に形成された第1接着層53によって素子55が第1基板51に強固に接着される必要はない。
上記素子転写方法は、第1基板51と第2基板52とを接近させた後に、第1基板51に接着された複数の素子55の少なくとも一部を第2基板52に形成された接着層54に接触させながら第1基板51と第2基板52とが平行になるように第1基板51の位置調整を行うので、第1基板51と第2基板52とを平行に配置させることが容易にできるようになる。したがって、複数の素子55の全てを第2基板52に対して平行で接着層54に対して例えば均一な深さに接着させることが可能になる。その際、第1基板51と第2基板52とが平行になっているので、基板同士が接触することがない。このため、第2基板52を損傷することなく、第1基板51側の素子55を第2基板52側に押し付けることができるという利点がある。よって、素子の転写技術における歩留りの向上が図れる。
また、上記素子転写方法では、各アクチュエータ22が動作して第1基板51に接着された素子55が第2基板52側に接触すると、各アクチュエータ22の動作量は弾性部31の縮み量によって相殺される。すなわち、第1基板51は素子55を介して第2基板52側に接触しているので、それ以上の上昇はできない状態になっている。このため、アクチュエータ22の移動量は上記弾性部31の縮み量によって相殺されることになる。つまり、アクチュエータ22は上昇するが第1基板51は上昇しない。そこで、各アクチュエータ22の規準位置からの各アクチュエータ22の移動量が所定の移動量になることで、第1基板51と第2基板52との平行が確保される。それとともに第1基板51の素子55を第2基板52側に適度な圧力で押し圧力することができるので、素子55を第2基板52に形成された接着層54に適切な深さで埋め込むことができる。これによって、素子55を確実に接着層54に接着させることができる。
上記素子転写方法は繰り返し行うことができる。次に、素子転写方法を繰り返し行う方法を図5、図6のフローチャートによって説明する。
図5に示すように、上記「基板接近工程」S1、上記「素子接触工程」S2および上記「素子接着工程」S3を順に行った後、「第1基板の交換工程」S4(S401)を行う。この工程では、素子転写に用いた第1基板51を、新しい素子55が接着された第1基板51に交換し、上記「基板接近工程」S1、上記「素子接触工程」S2および上記「素子接着工程」S3を順に行って、第2基板52の第2接着層54に先に接着した素子55(551)の接着領域とは異なる領域に新たな素子55(552)を接着する。
さらに、「第1基板の交換工程」S4(S401)および上記「基板接近工程」S1、上記「素子接触工程」S2および上記「素子接着工程」S3を繰り返し行うことで、第2基板52の広い範囲に素子55の転写を行うことができる。
また、図6に示すように、上記「基板接近工程」S1、上記「素子接触工程」S2および上記「素子接着工程」S3を順に行った後、「第1基板の交換工程」S4(S402)を行う。この工程では、先に素子転写に用いた第1基板51に接着されていた素子の位置と異なる位置に新しい素子55(552)が接着された第1基板51に交換する。そして、この新たな第1基板51を用いて、上記「基板接近工程」S1、上記「素子接触工程」S2および上記「素子接着工程」S3を順に行う。これによって、第2基板52の第2接着層54に先に接着した素子55(551)の接着領域において、先に接着した素子55(551)の接着位置とは異なる位置に新たな素子55(552)を接着することができる。すなわち、種類の異なる素子を所定の領域に転写させることができる。
さらに、「第1基板の交換工程」S4(S402)および上記「基板接近工程」S1、上記「素子接触工程」S2および上記「素子接着工程」S3を繰り返し行うことで、第2基板52の所定の領域に複数種類の素子を転写することができる。
次に、本発明の表示装置の製造方法について図7の製造工程図により説明する。図7では、第1基板に接着された発光素子を第2基板に形成された接着層に接着させて、複数の発光素子を配列実装する表示装置の製造方法を説明する。具体的には、赤色発光素子55R、緑色発光素子55G、青色発光素子55Bを搭載する表示装置の製造方法を説明する。
図7(1)に示すように、第1基板51として、第1接着層53の所定の位置に赤色発光素子55Rが接着されている第1基板51を用いる。次いで、図7(2)に示すように、上記説明した本発明の素子転写方法によって、第1基板51側に接着されている赤色発光素子55Rを第2基板52に形成された第2接着層54に接着転写する。そして、図7(3)に示すように、前記図5によって説明したように、第2基板52の所定の領域全域に赤色発光素子55Rを接着転写させる。
次に、図7(4)に示すように、第1基板51として、第1接着層53の所定の位置に緑色発光素子55Gが接着されている第1基板51を用いる。次いで、図7(5)に示すように、上記説明した本発明の素子転写方法によって、第1基板51側に接着されている緑色発光素子55Gを第2基板52に形成された第2接着層54に接着転写する。その際、図7(6)に示すように、前記図6によって説明した方法によって、先に接着した赤色発光素子55Rの接着位置とは異なる所定の位置に新たな緑色発光素子55Gを接着する。そして、図8(7)に示すように、前記図5によって説明した方法によって、第2基板52の所定の領域全域に緑色発光素子55Gを接着転写させる。
次に、図8(8)に示すように、第1基板51として、第1接着層53の所定の位置に青色発光素子55Bが接着されている第1基板51を用いる。次いで、図8(9)に示すように、上記説明した本発明の素子転写方法によって、第1基板51側に接着されている青色発光素子55Bを第2基板52に形成された第2接着層54に接着転写する。その際、図7(6)に示すように、前記図6によって説明した方法によって、先に接着した赤色発光素子55Rおよび緑色発光素子55Gの接着位置とは異なる所定の位置に新たな青色発光素子55Bを接着する。そして、図8(7)に示すように、前記図5によって説明した方法によって、第2基板52の所定の領域全域に青色発光素子55Bを接着転写させる。
このようにして、表示装置に用いられる各色の発光素子(赤色発光素子55R、緑色発光素子55G、青色発光素子55Bを第1基板51から第2基板52に転写することができた。
本発明の表示装置の製造方法は、第1基板51側の素子55を第2基板52側に転写する際に、第1基板51と第2基板52とが平行に保持されているので、基板同士が接触することがない。このため、第2基板52を損傷することなく、第1基板51側の素子55を第2基板52側に押し付けることができるという利点がある。よって、素子55の転写技術を用いて表示装置を製造する際の歩留りの向上が図れる。
本発明の素子転写装置に係る一実施の形態の一例を示した概略構成図である。 本発明の素子転写装置に係る一実施の形態の一例を示した要部拡大図である。 本発明の素子転写装置に係る一実施の形態の一例を示した概略構成平面図である。 本発明の素子転写方法に係る一実施の形態の一例を示したフローチャートである。 本発明の素子転写方法に係る一実施の形態の一例を示したフローチャートおよび概略構成断面図である。 本発明の素子転写方法に係る一実施の形態の一例を示したフローチャート図および概略構成断面である。 本発明の表示装置の製造方法に係る一実施の形態の一例を示した製造工程図である。 本発明の表示装置の製造方法に係る一実施の形態の一例を示した製造工程図である。
符号の説明
1…素子転写装置、11…第1基板支持部、12…第2基板支持部、13…センサ支持部、15…センサ部、21…あおり部、41…可動ステージ、61…測定部

Claims (15)

  1. 第1基板に接着された素子を第2基板に接着させる素子転写装置であって、
    第1基板が載置される第1基板支持部と、
    前記第1基板に対向するように配置される第2基板を支持する第2基板支持部と、
    前記第1基板に接着された素子が前記第2基板側に平行に接触するように前記第1基板支持部の位置調整を行うあおり部と、
    前記あおり部を支持して移動させる可動ステージと、
    前記第1基板に接着されている素子が前記第2基板側に接触した状態を感知するもので、前記第1基板支持部と前記あおり部側に形成されたセンサ支持部との間に設けたセンサ部と、
    前記第1基板を前記第2基板に接近させたときに前記第1基板の動作が停止した位置を測定するとともに、前記第1基板が停止した後の前記あおり部の動作量を測定する測定部と
    を備えたことを特徴とする素子転写装置。
  2. 前記あおり部は、
    前記第1基板面の3角形の頂点となる各位置を支持して前記第1基板を昇降動作させるアクチュエータと、
    前記各アクチュエータと前記センサ支持部との間に設けた弾性部と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の素子転写装置。
  3. 前記可動ステージは、
    規準となる第1基板と規準となる第2基板とが接触する位置における前記あおり部の位置を予め測定して求めてその位置を規準位置とし、
    前記規準位置から所定の範囲内に前記あおり部を配置させる動作を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の素子転写装置。
  4. 前記可動ステージは、
    前記第2基板に形成された接着層に前記素子を接着させた状態にして前記素子から前記第1基板は引き離す動作を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の素子転写装置。
  5. 前記センサ部は、
    前記第1基板に接着した素子を前記第2基板側に押し当てたときにかかる荷重を測定する荷重センサからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の素子転写装置。
  6. 前記第2基板に対して前記第1基板を位置合わせするアライメント部
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の素子転写装置。
  7. 第1基板に接着された複数の素子を第2基板に形成された接着層に接着させる素子転写方法であって、
    前記第1基板に接着された複数の素子を前記第2基板に形成された接着層に接近させる基板接近工程と、
    前記第1基板に接着された複数の素子の少なくとも一部を前記第2基板に形成された接着層に接触させながら前記第1基板と前記第2基板とが平行になるように前記第1基板の位置調整を行って、前記複数の素子の全てを前記接着層に接触させる素子接触工程と、
    前記第1基板に接着された素子を前記第2基板に形成された接着層に接触させた状態で接着させる素子接着工程と
    を備えたことを特徴とする素子転写方法。
  8. 第1基板に接着された複数の素子を第2基板に接着させる素子転写方法であって、
    第1基板が載置される第1基板支持部と、
    前記第1基板に対向するように配置される第2基板を支持する第2基板支持部と、
    前記第1基板に接着された素子が前記第2基板側に平行に接触するように前記第1基板支持部の位置調整を行うあおり部と、
    前記あおり部を支持して移動させる可動ステージと、
    前記第1基板に接着されている素子が前記第2基板側に接触した状態を感知するもので、前記第1基板支持部と前記あおり部側に形成されたセンサ支持部との間に設けたセンサ部と、
    前記第1基板を前記第2基板に接近させたときに前記第1基板の動作が停止した位置を測定するとともに、前記第1基板が停止した後の前記あおり部の動作量を測定する測定部と
    を備えた素子転写装置を用いる
    ことを特徴とする請求項7記載の素子転写方法。
  9. 前記基板接近工程は、
    前記第1基板を前記第2基板の所定の位置に対向させるアライメントを行うアライメント工程と、
    規準となる第1基板と規準となる第2基板とが接触する位置を予め測定して求めた規準位置から所定の範囲内に前記第1基板が配置されるように、前記第1基板と前記第2基板とを配置する基板配置工程と
    を備えたことを特徴とする請求項7記載の素子転写方法。
  10. 前記素子接触工程は、
    前記第1基板に接着されている素子が前記第2基板側に接触した状態を前記第1基板が受ける圧力を測定することで感知するセンサ部を用いて、
    第1基板に接着された素子が第2基板側に接触した際に発生する第1基板が受ける圧力を測定することで素子が第2基板側に接触したことを検出するとともに、
    前記第1基板面の3角形の頂点となる各位置を支持して前記第1基板を昇降動作させるアクチュエータと、前記各アクチュエータと前記第1基板側との間に設けた弾性部とを備えたあおり部を用いて、前記第1基板を前記第2基板側に押し付ける方向に前記各アクチュエータを動作させた際に、
    前記第1基板に接着された素子が前記第2基板側に接触したときの前記各アクチュエータの位置をアクチュエータの規準位置とし、
    さらに前記アクチュエータを動作させた際の前記各アクチュエータの移動量を測定し、前記各規準位置からの前記各アクチュエータの移動量が所定の範囲内に収まるように前記各アクチュエータの移動量を調整することで、前記第1基板と前記第2基板とを平行に調整する
    ことを特徴とする請求項7記載の素子転写方法。
  11. 前記素子接触工程は、
    前記第1基板に接着されている素子が前記第2基板側に接触した状態を前記第1基板が受ける圧力を測定することで感知するセンサ部を用いるとともに、
    前記第1基板面の3角形の頂点となる各位置を支持して前記第1基板を昇降動作させるアクチュエータと、前記各アクチュエータと前記第1基板側との間に設けた弾性部とを備えたあおり部を用いて、
    前記第1基板の位置測定および圧力測定に対応した複数箇所を動作させて該第1基板を前記第2基板に接近、接触させる第1基板の動作工程と、
    前記第1基板と前記第2基板とを接近させる際に、前記第2基板側に前記素子が接触することで前記第1基板に掛かる圧力を測定する圧力測定工程と、
    前記第1基板に掛かる圧力値が、前記素子が前記接着層に接着可能な範囲内か否かを判定する圧力判定工程と、
    前記圧力判定工程で前記圧力測定値が増加しつつあり、前記素子が前記接着層に接着可能な範囲内に前記圧力測定値がある場合には、前記圧力測定を行った第1基板の位置に対応する第1基板の接近動作を停止する動作停止工程と、
    前記圧力判定工程で、前記素子が前記接着層に接着可能な範囲内に前記圧力測定値が達していない場合には、前記第1基板の接近動作工程の継続を指示する第1基板の接近動作の継続指示工程と、
    前記第1基板と前記第2基板とを接近させる際に、前記素子が前記第2基板側に接触することで前記第1基板が停止される位置と、前記素子が前記第2基板側に接触した後に前記第1基板を押し付ける各アクチュエータの位置とを測定する位置測定工程と、
    前記第1基板の停止位置と、前記アクチュエータの位置との差が、前記第1基板と前記第2基板とが平行と判断できる範囲内か否かを判定する位置判定工程と、
    前記位置判定工程で、前記第1基板と前記第2基板とが平行と判断できる範囲内に前記第1基板の停止位置と、前記アクチュエータの位置との差がある場合には、前記位置測定を行った第1基板の位置に対応する第1基板の接近動作を停止する動作停止工程と、
    前記位置判定工程で、前記第1基板と前記第2基板とが平行と判断できる範囲内に前記第1基板の停止位置と、前記アクチュエータの位置との差がない場合には、前記第1基板の接近動作工程の継続を指示する第1基板の接近動作の継続指示工程と、
    前記位置測定位置および圧力測定位置の全ての位置で前記動作停止条件が満たされたか否かを判定する動作停止判定工程とを備え、
    前記動作停止判定工程で
    前記第1基板の動作停止条件が全て満たされている場合には、第1基板の接近動作が停止されて前記素子接着工程に移行し、
    前記第1基板の動作停止条件の一部もしくは全部が満たされていない場合には、前記第1基板の動作停止条件の満たされていない位置において前記第1基板の接近動作工程に戻る
    ことを特徴とする請求項7記載の素子転写方法。
  12. 前記素子接着工程は、
    前記素子を前記接着層に接着させた状態を保持する素子接着保持工程と、
    前記素子を前記接着層に接着させた状態で前記第1基板と前記第2基板とを引き離して前記素子から前記第1基板を引き離す基板離間工程と
    を備えたことを特徴とする請求項7記載の素子転写方法。
  13. 前記第1基板に接着された素子を前記第2基板に形成された接着層に接着させた後、
    前記第1基板を新たな素子が接着された第1基板に交換する工程を行い、
    その後、前記基板接近工程と、前記素子接触工程と、前記素子接着工程とを行って、
    前記新たな素子を前記第2基板の別の位置に接着させる
    ことを特徴とする請求項7記載の素子転写方法。
  14. 前記第1基板に接着された素子を前記第2基板に形成された接着層に接着させた後、
    前記第1基板を新たな素子が接着された第1基板に交換する工程を行い、
    その後、前記基板接近工程と、前記素子接触工程と、前記素子接着工程とを行って、
    前記新たな素子を前記第2基板の別の位置に接着させる
    ことを複数回繰り返す
    ことを特徴とする請求項7記載の素子転写方法。
  15. 第1基板に接着された発光素子を第2基板に形成された接着層に接着させて、複数の発光素子を配列実装する表示装置の製造方法において、
    第1基板に接着された複数の素子を第2基板に形成された接着層に接着させる素子転写方法であって、
    前記第1基板に接着された複数の素子を前記第2基板に形成された接着層に接近させる基板接近工程と、
    前記第1基板に接着された複数の素子の少なくとも一部を前記第2基板に形成された接着層に接触させながら前記複数の素子の全てが前記接着層に均一に接触するように前記第1基板の位置調整を行って、前記複数の素子の全てを前記接着層に接触させる素子接触工程と、
    前記第1基板に接着された素子を前記第2基板に形成された接着層に均一に接触させたれた状態で接着させる素子接着工程と
    を備えたことを特徴とする表示装置の製造方法。


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