JP2006323786A - 名前解決装置および名前解決プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 階層的な管理に束縛されることなく、ルータを越えて、ネーミングサービスを実現する、すなわち、名前解決を行うことができる名前解決装置および名前解決プログラムを提供する。
【解決手段】 名前解決装置1は、ネットワーク内に存在するオブジェクトの情報を取得して通知すると共に、ルータ装置7で区切られるネットワーク間で、他のネットワークに既に存在する名前解決装置である既存名前解決装置1と協働して、他のネットワークに存在する他のオブジェクトの情報を取得して通知するものであって、生成通知情報送信手段9と、生成通知情報受信手段11と、ネーミングサービスファイル登録手段13と、オブジェクト登録処理手段19と、名前解決処理手段21と、を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ネットワークで接続されたオブジェクトの管理と、当該オブジェクト同士の接続とを行う名前解決装置および名前解決プログラムに関する。
従来、コンピュータネットワーク(以下、単に、ネットワークという)を利用した通信方式では、ネットワーク上に分散した端末が、相互に通信・接続を行うための手法として、分散オブジェクト技術が確立されている。
この分散オブジェクト技術は、分散システム環境下において、オブジェクト同士がメッセージの交換を行うことで、通信・接続を行うものである。なお、オブジェクトとは、データ処理を行う、ひとまとまりとなっている機器またはプログラムを指すものである。オブジェクトとしては、例えば、コンピュータ上で処理されているものである場合もあるし、映像機器である場合もあるし、或いは、1つの映像機器に対して、複数のオブジェクトが存在する場合もある。
オブジェクト間通信の実装例(例えば、特許文献1,2)として、OMGのCORBA(登録商標)、Microsoft(登録商標)社のDCOM、Sun Microsystems(登録商標)社のJava(登録商標) RMI等が挙げられる。
このオブジェクト間通信において、オブジェクトが生成されると、これと対応する一意なIDが生成される。例えば、OMG(Object Management Group)が規定しているCORBA(Common Object Request Broker Architecture)において、オブジェクトにIORと呼ばれる一意な文字列の名前を付ける。
IORは、CORBA(登録商標)において、オブジェクトを一意に識別するために必要なデータをまとめたものであり、この中に当該オブジェクトを動作させるホスト名、ポート番号等のデータが記録されている。また、このIORとは別に、オブジェクトに名前をつけて、動作させるホスト等の環境によらず常に同じオブジェクト名で扱えるようにしている。この2種類の名前の対応を解決することが名前解決と呼ばれており、名前解決を行うプログラム(または、名前解決を行うこと)がネーミングサービスと呼ばれている。
従来のネーミングサービスの一つ(例えば、非特許文献1参照)として、DNS(Domain Name System)が知られている。DNSはローカルネットワーク内で、ホスト名と、IPアドレスを管理し、名前解決を行うシステムである。ただし、このDNSでは、ネーミングサービスを行うサーバが、複数のネットワーク間でアドレス解決を行うことができるが、予め厳密に決められている階層構造に従ったホスト名を付けなければならないという制約がある。
ところで、ネットワークに接続されたコンピュータにネットワークアドレスを自動的に、割り当てるプロトコルとしてDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)(例えば、非特許文献2参照)がある。このDHCPは、割り当てるネットワークアドレスをサーバホスト(以下、前記したサーバと統一して、単にサーバという)で管理し、クライアントホスト(以下、クライアントという)が起動する際に、サーバに対してネットワークアドレスを要求するブロードキャストフレームを送信する。
そして、ブロードキャストフレームを受信したサーバは、付与できるネットワークアドレスをクライアントに送信し、また、ネットワークアドレスを受信したクライアントは、受信したネットワークアドレスを使用して通信を行う。ただし、割り当てることができるネットワークアドレス、つまり、IPアドレスには限りがある。
ところでまた、近年、コンテンツ配信等に用いられる、ピア・ツー・ピア(P2P:Peer−to−Peer)ネットワーク(例えば、非特許文献3参照)では、コンテンツの管理方式によって、大きくハイブリッド方式とピュア方式との2つの方式に分類することができる。
ナップスター(Napster)(登録商標)に代表されるハイブリッド方式では、コンテンツのアドレスを中央のサーバがすべて管理し、クライアントがコンテンツを取得しようとする場合には、まず、中央のサーバでコンテンツ(リソース)を検索しなければならず、中央のサーバに負荷が集中するという欠点がある。
グヌーテラ(Gnutella)に代表されるピュア方式では、コンテンツのリソースを検索する中央のサーバを備えない構成を取っており、各ノード間(クライアント間)で直接、検索要求を送受信して、各ノードが分散して管理しているコンテンツ(リソース)のアドレスの検索を行っている。しかし、このピュア方式では、複数のサブネットにまたがるP2Pネットワークにおいて、クライアントが新たに参加する場合、自動的にノードを発見する仕組みが無く、P2Pネットワーク上のノードを予め登録しなければならないという欠点がある。
さらに、マルチキャスト(例えば、非特許文献4参照)を用いたデバイスの発見方法として、UPnP(Universal Plug and Play)(例えば、非特許文献5参照)で用いられるプロトコルであるSSDP(Simple Service Discovery Protocol)があるが、アドレスとポートとが一つに限定されており、ネーミングサービスを選択できるようには構成されていない。なお、UPnPの規格自体にはネーミングサービスに相当するようなものがない、つまり、ネーミングサービスがなくても動作するようになっているものである。
特開2002−259177号公報 特開2004−334386号公報 RFC(Request for Comment)1123"Requirements for Internet Hosts"、[online]、[平成17年5月16日検索]、インターネット〈URL:http://www.ietf.org/rfc/rfc1123.txt〉 RFC(Request for Comment)2131"Dynamic Host Configuration Protocol" 、[online]、[平成17年5月16日検索]、インターネット〈URL:http:// www.ietf.org/rfc/rfc2131.txt〉 伊藤直樹著「P2Pコンピューティング 〜技術解説とアプリケーション〜」 (株)ソフト・リサーチセンター発行、2001年11月25日、全頁 RFC(Request for Comment)2236"Internet Group Management Protocol Version2"、[online]、[平成17年5月16日検索]、インターネット〈URL:http:// www.ietf.org/rfc/rfc2236.txt〉 UPnP Standard、[online]、[平成17年5月16日検索]、インターネット〈URL:http://www.upnp.org/〉
しかしながら、ネーミングサービスでは、複数のネットワーク間でネーミングサービスを動作させる場合、ネーミングサービス同士が協働して名前解決を行う際に、ルータを越えて、複数のネットワーク間で通信を行う必要があるにも拘わらず、従来のネーミングサービスでは、複数のネットワーク間で、ネーミングサービス同士を発見する方法がないという問題がある。
また、DNSのように階層的に管理を行っているシステムでは、新しく別のネットワークを追加して、ネーミングサービスを開始しようとした場合、既に構築されているすべてのネーミングサービスに、新しく追加したネットワークにおいて生成されたネーミングサービスの情報を追加しなければならず、こういった場合に、DNS特有の階層的な管理に束縛され、名前管理のルールに沿って階層的にしか名前解決を行えないという問題がある。
また、従来のブロードキャストフレームを用いて自動的にネーミングサービスを発見する方法では、ルータを越えて他のネットワーク上のオブジェクトを発見して利用することができないという問題がある。
さらに、従来のネーミングサービスを実現するシステムを、放送局内の映像処理システム等に用いる場合、クライアントを利用するユーザは、各ネットワークに接続されている端末(データ処理装置)の設定を変更せずに、自分のネットワークやネーミングサービスを利用したままで、他のネットワークに接続されているオブジェクトを利用したい、例えば、映像コンテンツの編集加工等の処理を行いたいという要望がある。
こういった場合、従来のネーミングサービスを実現するシステムでは、他のネットワーク(例えば、別の組織が管理するネットワーク)に接続されているオブジェクトを利用したい場合には、クライアントを利用するユーザは、当該クライアントの設定を自分で変更しなければならないという問題ある。
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、階層的な管理に束縛されることなく、ルータを越えて、ネーミングサービスを実現する、すなわち、名前解決を行うことができる名前解決装置および名前解決プログラムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の名前解決装置は、ネットワーク内に存在するオブジェクトの情報を取得して通知すると共に、ルータで区切られるネットワーク間で、他のネットワークに存在する他の名前解決装置と協働して、前記他のネットワークに存在する他のオブジェクトを取得して通知する名前解決装置であって、ネーミングサービスファイル登録手段と、オブジェクト登録処理手段と、名前解決処理手段と、名前解決要求手段と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、名前解決装置は、ネーミングサービスファイル登録手段によって、他の名前解決装置のオブジェクトリファレンスを少なくとも含むネーミングサービスファイルを登録する。なお、オブジェクトリファレンスには、名前解決装置のアドレスが含まれている。また、名前解決装置は、オブジェクト登録処理手段によって、オブジェクトの情報を少なくとも含むオブジェクト管理ファイルとして登録する。なお、オブジェクトの情報とは、当該名前解決装置自らが管理しているネットワーク内に存在しているオブジェクト名およびオブジェクトリファレンスである。また、このオブジェクトリファレンスには、オブジェクト(オブジェクト生成装置)のアドレスが含まれている。
そして、名前解決装置は、名前解決処理手段によって、名前解決要求のあったネットワーク内に存在するオブジェクトの情報を、オブジェクト登録処理手段で登録したオブジェクト管理ファイルから探索し、取得すると共に、名前解決要求したオブジェクトに通知する。また、名前解決装置は、名前解決要求手段によって、名前解決要求のあった他のネットワークに存在するオブジェクトの情報を、ネーミングサービスファイル登録手段で登録されているネーミングサービスファイルに基づいて、他の名前解決装置に問い合わせて取得する。
請求項2に記載の名前解決装置は、請求項1に記載の名前解決装置において、生成通知情報送信手段と、生成通知情報受信手段と、データ蓄積手段を備え、前記ネーミングサービスファイル登録手段が、前記生成通知情報受信手段により受信した生成通知情報に基づいて、前記データ蓄積手段に蓄積されている前記ネーミングサービスファイルを登録することを特徴とする。
かかる構成によれば、名前解決装置は、生成通知情報送信手段によって、ネットワーク内に新たに接続される場合に、マルチキャストアドレスに、オブジェクトリファレンスを含む生成通知情報を他の名前解決装置に送信する。つまり、新たに、名前解決装置自体がネットワークに存在することになった場合に、生成通知情報を、他のネットワークに存在する他の名前解決装置の数だけルータで複製して送信する。また、名前解決装置は、生成通知情報受信手段によって、他の名前解決装置から送信された生成通知情報を受信する。そして、名前解決装置は、ネーミングサービスファイル登録手段によって、生成通知情報受信手段で受信した生成通知情報に基づいて、データ蓄積手段に蓄積されているネーミングサービスファイルを登録する。
請求項3に記載の名前解決装置は、請求項2に記載の名前解決装置において、前記生成通知情報送信手段が、予め設定された複数のマルチキャストアドレスに、前記生成通知情報を送信することを特徴とする。
かかる構成によれば、名前解決装置は、生成通知情報送信手段によって、複数のマルチキャストアドレスに生成通知情報を送信することで、当該装置の管理者によって、必要のないネットワークに存在している名前解決装置と通信させないといった設定が可能になる。
請求項4に記載の名前解決装置は、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の名前解決装置において、ネーミングサービスファイル要求手段と、ネーミングサービスファイル通知手段と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、名前解決装置は、ネーミングサービスファイル要求手段によって、他の名前解決装置が管理するネーミングサービスファイルを要求し、ネーミングサービスファイル通知手段によって、ネーミングサービスファイル要求手段で要求されたネーミングサービスファイルを他の名前解決装置に通知する。
請求項5に記載の名前解決プログラムは、ネットワーク内に存在するオブジェクトの情報を取得して通知すると共に、ルータで区切られるネットワーク間で、他のネットワークに存在する他の名前解決装置と協働して、前記他のネットワークに存在する他のオブジェクトの情報を取得して通知するために、コンピュータを、ネーミングサービスファイル登録手段、オブジェクト登録処理手段、名前解決処理手段、名前解決要求手段、として機能させる構成とした。
かかる構成によれば、名前解決プログラムは、ネーミングサービスファイル登録手段によって、他の名前解決装置のオブジェクトリファレンスを少なくとも含むネーミングサービスファイルを登録し、オブジェクト登録処理手段によって、ネットワーク内に存在するオブジェクトの情報を少なくとも含むオブジェクト管理ファイルとして登録する。そして、名前解決プログラムは、名前解決処理手段によって、名前解決要求のあったネットワーク内に存在するオブジェクトの情報を、オブジェクト登録処理手段で登録したオブジェクト管理ファイルから探索し、取得すると共に、名前解決要求したオブジェクトに通知する。また、名前解決プログラムは、名前解決要求手段によって、名前解決要求のあった他のネットワークに他のオブジェクトの情報を、ネーミングサービスファイル登録手段で登録されているネーミングサービスファイルに基づいて、他の名前解決装置に問い合わせて取得する。
請求項1または請求項5に記載の発明によれば、他のネットワークに存在する名前解決装置のオブジェクトリファレンスを少なくとも含むネーミングサービスファイルを登録し、オブジェクトの情報を少なくとも含むオブジェクト管理ファイルとして登録しておくことで、ルータを越えて、ネーミングサービスを実現する、すなわち、名前解決を行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、ネットワーク内で名前解決装置自体が新たに接続(生成)される場合に、マルチキャストフレームにより、ルータで区切られたネットワーク外の他のネットワークに存在している他の名前解決装置に向け、当該自体のオブジェクトリファレンスを含む生成通知情報を送信し、逆に、他の名前解決装置から送信された生成通知情報を受信することで、ルータを越えて、ネーミングサービスを実現する、すなわち、名前解決を行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、複数のマルチキャストアドレスに生成通知情報を送信することで、当該装置の管理者によって、必要のないネットワークに存在している名前解決装置と通信させないといった設定を行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、他のネットワークに存在する名前解決装置が管理するネーミングサービスファイルを要求し、要求されたネーミングサービスファイルを他のネットワークに存在する名前解決装置に通知しておいて、他のネットワークに存在にする名前解決装置に名前解決要求を行うので、ルータを越えて、ネーミングサービスを実現する、すなわち、名前解決を行うことができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、名前解決システムのブロック図である。この図1に示すように、名前解決システムSは、複数のルータ装置7(7A、7B、・・・)によって区切られる複数のネットワークのそれぞれに存在する名前解決装置1(1A、1B、・・・)と、複数のオブジェクト生成装置3(3A[3A1、・・・、3An]、3B[3B1、・・・、3Bn]、・・・)と、各名前解決装置1に接続されるデータ蓄積装置(データ蓄積手段)5(5A、5B、・・・)とを備えている。
なお、名前解決システムSにつき、これ以降の符号の記載について説明しておくと、特定(個別)の装置、特定(個別)の構成を指す場合には、アルファベットを付加した状態で記載し、全体を指す場合や装置および構成を区別しない場合にはアルファベットを付加しない状態で記載することとする。例示すると、いずれかのルータ装置を示す場合には、ルータ装置7と記載し、特定のルータ装置を示す場合には、例えば、ルータ装置7Aと記載する。
なお、この名前解決システムSは、複数のネットワークに跨る構成から成り立っており、それぞれのネットワークがルータ装置7によって接続されている。そして、それぞれのネットワークには、一つの名前解決装置1が存在し、それぞれのネットワークの規模は同程度であっても、異なっていてもよい。また、ネットワークがどのような経路や形態で構成されていてもよく、ここでは、2個のネットワークしか示していないが、これに限定されず、任意個数のネットワークが含まれていてもよい。
また、新たに名前解決装置1がネットワークに接続される場合に、予め他のネットワークに存在していた他の名前解決装置1のことを既存名前解決装置1と呼称して、新たに接続された名前解決装置1と既に存在していた名前解決装置1とを区別する場合もある。
さらに、この名前解決システムSでは、図2に示すように、3個のネットワークにそれぞれ存在している名前解決装置1が、ルータ装置7を介して、相互にオブジェクトリファレンスを通知し合うと共に、管理情報(データ蓄積装置5に蓄積されているネーミングサービス管理ファイル[詳細は後記する])の通信を行っている。
この図2では、名前解決装置1Aと名前解決装置1Bとが管理情報の通信(送受信)を行って、当該管理情報を共有しており、また、名前解決装置1Bと名前解決装置1Cとが管理情報の通信(送受信)を行って、当該管理情報を共有している。
つまり、名前解決装置1Bでは、複数のマルチキャストアドレスを用いることによって、当該名前解決装置1Bが存在しているネットワークに接続されているオブジェクト(オブジェクト生成装置3[図示せず])の設定を変更せずに、当該オブジェクトは、自分のネットワークおよび名前解決装置1Bを利用したままで、名前解決装置1Aおよび名前解決装置1Cが存在してる他のネットワークに接続されているオブジェクトを利用することができる。
なお、名前解決装置1Aと名前解決装置1Cとは、それぞれの存在するネットワーク間でオブジェクトの通信を行う必要がない、すなわち、名前解決装置1Aと名前解決装置1Cとが通信を行う必要がないので、管理情報の共有をしていない。
図1に戻って、名前解決システムSを構成する各装置の構成の説明を行う。
〈名前解決装置の構成〉
名前解決装置1(1A、1B、・・・)は、ルータ装置7で区切られる各ネットワークに一つずつ存在し、当該ネットワーク内、または、別のネットワーク間で名前解決を行うもので、生成通知情報送信手段9a(9)と、生成通知情報受信手段11a(11)と、ネーミングサービスファイル登録手段13a(13)と、ネーミングサービスファイル要求手段15a(15)と、ネーミングサービスファイル通知手段17a(17)と、オブジェクト登録処理手段19a(19)と、名前解決処理手段21a(21)と、名前解決要求手段23a(23)とを備えている。
なお、名前解決装置1は、オブジェクト生成装置3から名前解決要求(接続を望むオブジェクトのアドレスを問い合わせること)を処理する、問い合わせの窓口と言えるものである。
生成通知情報送信手段9a(9)は、当該装置1がネットワークに新規に接続された場合、つまり、ネットワーク内に自体が新たなブローカ(名前解決を行うもの)として生成される場合に、マルチキャストアドレスに向け(マルチキャスフレームを用いて)、すなわち、ルータ装置7で区切られたネットワーク外の他のネットワークの既存名前解決装置1に向けて、当該装置1のオブジェクトリファレンスを含む生成通知情報を送信する。
マルチキャストアドレスとは、マルチキャストで同じデータ送信する場合の宛先となるものであり、データ蓄積装置5のマルチキャストアドレスデータファイル内(詳細は後記)に記録されているものである。また、このマルチキャストアドレスは、ネットワークを区切っているルータ装置7を越えた他のネットワーク上に存在する名前解決装置1のアドレスである。
マルチキャストフレームとは、マルチキャストアドレスに送信されるパケットの総称である。すなわち、このマルチキャストフレームは、同じデータを複数の宛先(マルチキャストアドレス)に配布すること(このマルチキャストアドレスを予め決めておける)に用いるフレームであり、ブロードキャストフレームとは異なり、ネットワークを区切っているルータ装置7を越えて、他のネットワークに存在している他の名前解決装置1の発見に利用されるものである。
オブジェクトリファレンスとは、名前解決装置1のアドレスとを含むものである。
生成通知情報とは、新たな名前解決装置1がネットワーク上に接続されたことを、既に他(別)のネットワーク上に存在している既存名前解決装置1に通知する情報である。この生成通知情報には、自体のオブジェクトリファレンスの他に、新たに名前解決装置1がネットワーク上に生成されたことを示す「生成通知である」という記述が含まれている。
この実施の形態では、「生成通知である」という記述を、XMLを用いて記述しており、〈Hello〉というタグの中に、名前解決装置1のオブジェクトリファレンスを記述したものとしている。
生成通知情報受信手段11a(11)は、他のネットワークに新たに接続された名前解決装置1(他の名前解決装置1)からマルチキャストフレームを用いて送信された生成通知情報を受信するものである。この生成通知情報受信手段11a(11)で受信された生成通知情報は、データ蓄積装置5A(5)に蓄積される。この場合に、データ蓄積装置5A(5)には、他のネットワークに存在する名前解決装置1のオブジェクトリファレンスが蓄積されることになる。
ここで、前出の図2を参照して、名前解決装置1(1A〜1C)における生成通知情報のやり取り(マルチキャストアドレスデータファイルの更新)について、説明する。
前提として、名前解決装置1Aと名前解決装置1Bとが、マルチキャストアドレスADDR10を用いるとし、名前解決装置1Bと名前解決装置1CとがマルチキャストアドレスADDR20を用いるとする。
つまり、名前解決装置1Aは、データ蓄積装置5Aに蓄積されているマルチキャストアドレスデータファイルにADDR10を保存させている。また、名前解決装置1Bは、データ蓄積装置5Bに蓄積されているマルチキャストアドレスデータファイルにADDR10およびADDR20を保存させている。さらに、名前解決装置1Cは、データ蓄積装置5Cに蓄積されているマルチキャストアドレスデータファイルにADDR20を保存させている。
この場合、名前解決装置1Aと名前解決装置1Bとの間、または、名前解決装置1Bと名前解決装置1Cとの間では、それぞれが管理する情報(管理情報)をやり取り(送受信)することができるが、名前解決装置1Aと名前解決装置1Cとの間では、管理情報をやり取り(送受信)することができない。
それゆえ、この名前解決システムSを管理する管理者は、マルチキャストアドレスデータファイルに、当該マルチキャストアドレスデータファイルを蓄積するデータ蓄積装置5の接続している名前解決装置1が所属するグループが用いるマルチキャストアドレスを書き込んでおけばよい。例えば、ADDR10(名前解決装置1が所属するグループが用いるマルチキャストアドレス)とマルチキャストアドレスデータファイルに書き込んでおけば、名前解決装置1が接続された際(生成時)に、ADDR10を用いる既存名前解決装置1を発見することができる。つまり、名前解決装置1は、既存名前解決装置1のオブジェクトリファレンスを得ることができる。なお、この場合のグループとは、ADDR10を用いる名前解決装置1が存在しているネットワークの集まりということになる。
この図2で示した例の場合、名前解決装置1Bと名前解決装置1Cとが既に存在していて(既存名前解決装置1B、既存名前解決装置1C)、名前解決装置1Aが生成されたとすると、名前解決装置1Aは、マルチキャストアドレスADDR10に生成通知情報を送信しても、名前解決装置1Bしか受け取ることができず、名前解決装置1Aの生成を名前解決装置1Bしか知り得ることができない。これにより、名前解決装置1Aが管理するネーミングサービス管理ファイルには、通信先である名前解決装置1Bのオブジェクトリファレンスしか記録されず、名前解決の問い合わせを名前解決装置1Bしか行うことができない。
また、名前解決装置1Aと名前解決装置1Cとが既に存在していて(既存名前解決装置1A、既存名前解決装置1C)、名前解決装置1Bが生成されたとすると、名前解決装置1Bは、マルチキャストアドレスADDR10およびマルチキャストアドレスADDR20の両方に生成通知情報を送信するので、名前解決装置1Aおよび名前解決装置1Cが受け取ることができ、名前解決装置1Bの生成を名前解決装置1Aおよび名前解決装置1Cが知り得ることができる。これにより、名前解決装置1Bが管理するネーミングサービス管理ファイルには、通信先である名前解決装置1Aおよび名前解決装置1Cのオブジェクトリファレンスが記録され、名前解決の問い合わせを名前解決装置1Aおよび名前解決装置1Cに行うことができる。
また、より具体的に説明すると、例えば、名前解決装置1Aが存在するネットワークが「スポーツ番組」の制作を行う部署にあり、名前解決装置1Bが存在するネットワークが「ニュース番組」の制作を行う部署にあり、名前解決装置1Cが存在するネットワークが「芸能番組」の制作を行う部署にある場合を想定する。
この場合、名前解決装置1Bの管理下にあるオブジェクト(ニュース番組の映像制作装置)の利用者は、名前解決装置1Aが存在しているネットワーク上のオブジェクト(スポーツ番組の映像)および名前解決装置1Cが存在しているネットワーク上のオブジェクト(芸能番組の映像)を必要として、利用することができる。逆に、名前解決装置1Aの管理下にあるオブジェクト(スポーツ番組の映像制作装置)の利用者は、名前解決装置1Cが存在しているネットワーク上のオブジェクト(芸能番組の映像)を利用する必要がないので、名前解決装置1Cが存在しているネットワークとは通信せず、通信するネットワークを限定することができる。
つまり、名前解決システムSの全体を見渡せる(統括管理する)システム管理者がマルチキャストアドレスADDR10とADDR20を設定しておくことで、各ネットワークに接続されているオブジェクトの利用者は、他のネットワークに接続されているオブジェクトについて、必要のないネットワークとは通信せず、限定したネットワークのオブジェクトのみを利用することができる。
ネーミングサービスファイル登録手段13a(13)は、他のネットワークに存在する名前解決装置1(ここでは、名前解決装置1B)から送信されたネーミングサービスに関する情報であるネーミングサービスファイルを、生成通知情報受信手段9a(9)で受信された生成通知情報に基づいて、データ蓄積装置5A(5)のネーミングサービス管理ファイルに登録するものである。
ネーミングサービスファイルは、他の名前解決装置1が記録している既存名前解決装置1のオブジェクトリファレンス(アドレス)を含む情報である。
ネーミングサービス管理ファイルは、複数の他の名前解決装置1が知っているオブジェクトリファレンスをだぶらないように管理されているもので、複数の既存名前解決装置1のオブジェクトリファレンスを記録したものである。
ネーミングサービスファイル要求手段15a(15)は、他のネットワークに存在する名前解決装置1(ここでは、名前解決装置1B)に、他の名前解決装置1(名前解決装置1B)の管理下にあるネーミングサービスファイルを要求するものである。
ネーミングサービスファイル通知手段17a(17)は、他の名前解決装置1(ここでは、名前解決装置1B)のネーミングサービスファイル要求手段15bからネーミングサービスファイルの要求があった場合に、名前解決装置1Aの管理下にあるネーミングサービスファイルを通知(送信)するものである。
オブジェクト登録処理手段19a(19)は、ルータ装置7Aで区切られたネットワーク内に存在するオブジェクト生成装置3Aから送信されるオブジェクト登録要求を処理するものである。なお、このオブジェクト登録要求は、オブジェクト生成装置3がネットワークに接続され、当初(一番始めに)起動した際に、名前解決装置1に送信される。
オブジェクト登録要求は、ネットワーク上に、新たなオブジェクト生成装置3が接続された場合、当該オブジェクト生成装置3を、ネットワーク上で認識可能なオブジェクトとして登録することを、名前解決装置1に要求するものである。
名前解決処理手段21a(21)は、オブジェクト生成装置3から送信された名前解決要求、つまり、オブジェクト生成装置3が所望する接続先のアドレスの問い合わせを処理するものである。
名前解決要求手段23a(23)は、他のネットワークに存在する名前解決装置1に、名前解決要求を行うもの(名前解決要求を転送)するものである。つまり、この名前解決要求手段23a(23)は、オブジェクト生成装置3から送信された名前解決要求、所望の接続先が、名前解決装置1Aの管理するネットワーク上に存在しなかった場合(名前解決処理手段21a(21)で処理できなかった場合)に、機能するものである。
データ蓄積装置5(5A、5B、・・・)は、一般的なハードディスク等の記録媒体によって構成されており、オブジェクト管理ファイルと、ネーミングサービス管理ファイルと、マルチキャストアドレスデータファイルとを蓄積するものである。
オブジェクト管理ファイルは、オブジェクト生成装置3がオブジェクトとしてネットワーク上で存在する際の名前であるオブジェクト名と、オブジェクトリファレンス(当該オブジェクトのアドレスを含む)とが関連付けられたものである。オブジェクトリファレンスとは、各オブジェクトをオブジェクト間通信手段(詳細は後記する)を使ってアクセスするための初期通信に必要となる固有データである。なお、この実施形態では、後記するオブジェクト間通信手段としてCORBAが使用されている場合には、オブジェクトリファレンスは、このCORBA仕様に従ったIOR(Interoperable Object Reference)が該当する。
ネーミングサービス管理ファイルは、前記したように、名前解決装置1が管理している(管理下にある)複数のネーミングサービスファイルからなるものである。ネーミングサービスファイルは、既存名前解決装置1のオブジェクトリファレンス(アドレス)を含む情報である。
マルチキャストアドレスデータファイルは、当該システムSの管理者によって設定された(書き込まれた)他の名前解決装置1が用いるマルチキャストアドレスが含まれているものである。
ルータ装置7(7A、7B、・・・)は、複数のネットワークを区切っているもので、マルチキャストフレームを受け取った際に、当該マルチキャストフレームに収められているデータをコピーして、記述されているマルチキャストアドレスに送信する機能を有している。
この名前解決装置1によれば、ネットワーク内で自体が新たに接続された場合に、生成通知情報送信手段9によって、マルチキャストフレームを用いて、ルータ装置7で区切られたネットワーク外の他のネットワークの既存名前解決装置1に向け、当該自体のオブジェクトリファレンスを含む生成通知情報を送信し、逆に、生成通知情報受信手段11によって、他のネットワークから送信された生成通知情報を受信する。そして、ネーミングサービスファイル登録手段13によって、他のネットワークに存在する既存名前解決装置1のオブジェクトリファレンスを少なくとも含むネーミングサービスファイルを登録し、オブジェクト登録処理手段19によって、オブジェクト名およびオブジェクトリファレンスを少なくとも含むオブジェクト管理ファイルとして登録しておくことで、ルータ装置7を越えて、ネーミングサービスを実現する、すなわち、名前解決を行うことができる。
また、この名前解決装置1によれば、ネーミングサービスファイル要求手段15によって、他のネットワークに存在する既存名前解決装置1が管理するネーミングサービスファイルを要求し、ネーミングサービス通知手段17によって、要求されたネーミングサービスファイルを他のネットワークに存在する名前解決装置1に通知しておいて、場合によっては、名前解決要求手段23によって、他のネットワークに存在にする既存名前解決装置1に名前解決要求を行うので、ルータ装置7を越えて、ネーミングサービスを実現する、すなわち、名前解決を行うことができる。
さらに、この名前解決装置1によれば、データ蓄積装置5に蓄積されている、マルチキャストアドレスデータファイルを参照して、生成通知情報送信手段9によって、予め設定された複数のマルチキャストアドレスに生成通知情報を送信するので、当該装置1の管理者によって、必要のないネットワークに存在している名前解決装置1と通信させないといった設定を行うことができる。
〈オブジェクト生成装置の構成〉
オブジェクト生成装置3(3A、3B、・・・)は、ネットワーク上にオブジェクトとして存在する、様々な機能を有した装置であり、オブジェクト登録要求手段25a(25)と、名前解決要求手段27a(27)とを備えている。様々な機能とは、例えば、映像データや音声データを編集する機能や、これらを蓄積する機能等が挙げられる。
オブジェクト登録要求手段25a(25)は、オブジェクト生成装置3がネットワークに接続されて、起動する際に、名前解決装置1にオブジェクトとして登録を要求するものである。なお、オブジェクトとは、名前解決装置1にオブジェクト登録の要求を行うインターフェース(オブジェクト登録要求インターフェース)を備えると共に、他のオブジェクトとの接続を行って何らかの処理(例えば、映像処理)を実行する論理上の処理実体である。
このオブジェクト登録要求手段25a(25)による登録の要求は、オブジェクト登録要求インターフェースによって、オブジェクト間通信がなされることで行われる。なお、この実施形態では、オブジェクト登録要求インターフェースとして、CORBAを採用している。ただし、オブジェクト登録要求手段25a(25)によるオブジェクト間通信は、CORBAに限定されるものではない。
名前解決要求手段27a(27)は、名前解決装置1に、名前解決、つまり、他のオブジェクトへの接続を要求するために名前解決要求信号を送るものである。すなわち、この名前解決要求手段27a(27)により、オブジェクト生成装置3が所望する接続先のアドレスを取得してから、オブジェクト間通信を実行し、オブジェクト生成装置3に備えられている機能により、何らかの処理(例えば、映像処理)を行う。
このオブジェクト生成装置3によれば、オブジェクト登録要求手段25によって、オブジェクト名とオブジェクトリファレンス(アドレス)とをオブジェクトの情報として、名前解決装置1に送信して登録を要求し、そして、名前解決要求手段27によって、名前解決装置1に名前解決を要求することができる。
〈新たに名前解決装置がネットワークに接続された際の動作〉
次に、図3を参照して、新たに名前解決装置1Bがネットワークに接続された場合に、当該名前解決装置1Bと、既に存在している名前解決装置1Aとの動作について説明する(適宜、図1参照)。図3は、名前解決装置1Aと名前解決装置1Bとのやり取りを示したシーケンスチャートである。
図3に示すように、まず、名前解決装置1Bは、生成通知情報送信手段9bによって、マルチキャストフレームを用いて、新たにネットワークに接続されたこと(生成されたこと)、つまり、生成通知情報を、名前解決装置1Aに送信する。そうすると、名前解決装置1Aは、生成通知情報受信手段9aによって、生成通知情報を受信し、データ蓄積装置5Aに生成通知情報に含まれる名前解決装置1Bのオブジェクトリファレンス(アドレス)を蓄積(記録)する。
そして、名前解決装置1Aは、ネーミングサービスファイル登録手段13aによって、
当該装置1Aのオブジェクトリファレンス(アドレス、CORBAではIOR)を名前解決装置1Bに登録(通知)する。そうすると、名前解決装置1Bは、ネーミングサービスファイル登録手段13bによって、受信した名前解決装置1Aのオブジェクトリファレンスを、データ蓄積装置5Bのネーミングサービス管理ファイルに蓄積(記録、追加記録)する。
そして、名前解決装置1Bは、ネーミングサービスファイル要求手段15bによって、名前解決装置1Aが蓄積しているネーミングサービス管理ファイルを要求する。そうすると、名前解決装置1Aは、ネーミングサービスファイル通知手段17aにより、データ蓄積装置5Aに蓄積されているネーミングサービス管理ファイルを読み出して、名前解決装置1Bに送信(通知)する。
そして、名前解決装置1Bは、ネーミングサービスファイル登録手段13bによって、名前解決装置1Aで管理していたネーミングサービス管理ファイルを、データ蓄積装置5Bに蓄積(記録、追加記録)する。
〈オブジェクトが名前解決を要求した際の動作〉
次に、図4を参照して、オブジェクト(オブジェクト生成装置3)が名前解決装置1に、名前解決を要求した際の動作について説明する(適宜、図1参照)。
《名前解決装置が、該当する所望の接続先を管理していた場合》
まず、オブジェクト生成装置3A1は、名前解決要求手段27aによって、名前解決装置1Aに、オブジェクト生成装置3Anに接続するための名前解決要求を行う。そうすると、名前解決装置1Aは、名前解決処理手段21aによって、データ蓄積装置5Aのネーミングサービス管理ファイルを検索(探索)する。
そして、名前解決装置1Aは、検索した結果、オブジェクト生成装置3A1の所望する接続先(オブジェクト生成装置3An)が、データ蓄積装置5Aのネーミングサービス管理ファイルに含まれている場合には、該当するオブジェクト生成装置3AnのIORをオブジェクト生成装置3A1に送信(通知)する。
《名前解決装置が、該当する所望の接続先を管理していなかった場合》
まず、オブジェクト生成装置3A1は、名前解決要求手段27aによって、名前解決装置1Aに、オブジェクト生成装置3B1に接続するための名前解決要求を行う。そうすると、名前解決装置1Aは、名前解決処理手段21aによって、データ蓄積装置5Aのオブジェクト管理ファイルを検索(探索)する。そして、名前解決装置1Aは、検索した結果、オブジェクト生成装置3A1の所望する接続先(オブジェクト生成装置3B1)が、データ蓄積装置5Aのオブジェクト管理ファイルに含まれていない(登録されていない)場合には、名前解決要求手段23aによって、データ蓄積装置5Aのネーミングサービス管理ファイルを見て、他の名前解決装置1(ここでは、名前解決装置1B)のアドレスを得て、名前解決装置1Bに、オブジェクト生成装置3A1からの名前解決の要求を行う。
そうすると、名前解決装置1Bは、名前解決処理手段21bによって、データ蓄積装置5Bのオブジェクト管理ファイルを検索(探索)する。そして、名前解決装置1Bは、検索した結果、オブジェクト生成装置3A1の所望する接続先(オブジェクト生成装置3B1)が、データ蓄積装置5Bのオブジェクト管理ファイルに含まれている(登録されている)場合には、該当するオブジェクト生成装置3B1のIOR(アドレス)を、名前解決装置1Aに送信(通知)する。そして、名前解決装置1Aは、名前解決処理手段21aによって、該当するオブジェクト生成装置3B1のIOR(アドレス)を、オブジェクト生成装置3A1に送信(通知)する。
〈新たに名前解決装置がネットワークに接続された際の状態の推移〉
次に、図5から図7までを参照して、複数のネットワークそれぞれに名前解決装置1が既に存在していて、新たに名前解決装置1がネットワークに接続された際の状態の推移について説明する。
図5は、ネットワークA〜Gにおいて、ネットワークB以外の全てのネットワークに名前解決装置1(1A〜1G、1Bを除く)が既に存在している状態を示した図である。図6は、図5に示した状態において、ネットワークBに名前解決装置1Bが接続された場合(生成された場合)の状態を示した図である。図7は、名前解決装置1Bが、それぞれの名前解決装置1で蓄積しているネーミングサービスファイルを要求している状態を示した図である。
図5に示したように、ネットワークBに名前解決装置1Bが生成される前では、ネットワークBからネットワークAとネットワークDとネットワークEとが連結し一系統を成し、また、ネットワークBからネットワークFとネットワークGとが連結し一系統を成しており、ネットワークBからネットワークCが連結し一系統を成している。
そして、ネットワークAに存在している名前解決装置1Aは、データ蓄積装置5Aに名前解決装置1C、1D、1E、1FのIORを蓄積させている。また、ネットワークDに存在している名前解決装置1Dは、データ蓄積装置5Dに名前解決装置1A、1EのIORを蓄積させている。ネットワークEに存在している名前解決装置1Eは、データ蓄積装置5Eに名前解決装置1A、1DのIORを蓄積させている。
そして、ネットワークFに存在している名前解決装置1Fは、データ蓄積装置5Fに名前解決装置1A、1C、1GのIORを蓄積させている。また、ネットワークGに存在している名前解決装置1Gは、データ蓄積装置1Gに名前解決装置1FのIORを蓄積させている。
また、ネットワークCに存在している名前解決装置1Cは、データ蓄積装置1Cに名前解決装置1A、1FのIORを蓄積させている。つまり、ネットワークBに名前解決装置1Bが存在する前には、ネットワークBに連結している、ネットワークA、F、Cに存在する名前解決装置1A、1F、1Cが他の系統の先頭の名前解決装置1のIORを蓄積させていると共に、系統に連結する名前解決装置1のIORを蓄積している。
そして、図6に示すように、ネットワークBに名前解決装置1Bが接続(生成)されると、ネットワークA、F、Cに存在している名前解決装置1A、1F、1Cがマルチキャストフレーム(マルチキャストパケット)を用いて、それぞれのIOR(1A、1F、1CのIOR)を返信している。
そして、さらに、名前解決装置1Bは、それぞれの名前解決装置1が蓄積しているネーミングサービスファイルを要求すると、図7に示すようになり、名前解決装置1Bがデータ蓄積装置5Bに蓄積させるIORが、1A、1C、1D、1E、1F、1GのIORとなる。なお、この実施形態では、マルチキャストで定義されているTTL(Time To Live)がTTL=1として、TTL=3以上のネーミングサービスファイルのやり取りはしないこととしている。つまり、ここでは、ネットワークBに生成された名前解決装置1Bがデータ蓄積装置5Bに蓄積させているネーミングサービス管理ファイルでは、ここに示したように、複数の他の名前解決装置1が知っているオブジェクトリファレンスをだぶらないように管理されている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態には限定されない。例えば、本実施形態では、名前解決装置1、オブジェクト生成装置3として説明したが、当該装置1、当該装置3の機能を実現可能に、一般的または特殊なコンピュータ言語で記述された名前解決プログラムやオブジェクト生成プログラムとして構成することも可能である。これらは名前解決装置1やオブジェクト生成装置3と同様の効果を得ることができる。
本発明の実施形態に係る名前解決システムのブロック図である。 名前解決装置のマルチキャストアドレスのやり取りを説明した図である。 新たに名前解決装置が接続された際の、当該名前解決装置と既に存在していた名前解決装置とのやり取りを説明したシーケンスチャートである。 オブジェクト生成装置から名前解決要求があった際のやり取りを説明したシーケンスチャートである。 複数のネットワークにおいて、既に名前解決装置が存在している状態を示した図である。 図5に示した状態において、新たに名前解決装置が接続された場合(生成された場合)の状態を示した図である。 新たに名前解決装置が接続された後、既に存在していたそれぞれの名前解決装置で蓄積しているネーミングサービスファイルを要求している状態を示した図である。
符号の説明
1 名前解決装置
3 オブジェクト生成装置
5 データ蓄積装置
7 ルータ装置
9 生成通知情報送信手段
11 生成装置情報受信手段
13 ネーミングサービス登録手段
15 ネーミングサービス要求手段
17 ネーミングサービス通知手段
19 オブジェクト登録処理手段
21 名前解決処理手段
23 名前解決要求手段
25 オブジェクト登録要求手段
27 名前解決要求手段

Claims (5)

  1. ネットワーク内に存在するオブジェクトの情報を取得して通知すると共に、ルータで区切られるネットワーク間で、他のネットワークに存在する他の名前解決装置と協働して、前記他のネットワークに存在する他のオブジェクトの情報を取得して通知する名前解決装置であって、
    前記他の名前解決装置のオブジェクトリファレンスを少なくとも含むネーミングサービスファイルを登録するネーミングサービスファイル登録手段と、
    前記ネットワーク内に存在するオブジェクトの情報を少なくとも含むオブジェクト管理ファイルを登録するオブジェクト登録処理手段と、
    名前解決要求のあった前記ネットワーク内のオブジェクトの情報を、前記オブジェクト登録処理手段で登録したオブジェクト管理ファイルから探索し、取得すると共に、前記名前解決要求したオブジェクトに通知する名前解決処理手段と、
    名前解決要求のあった前記他のネットワーク内の他のオブジェクトの情報を、前記ネーミングサービスファイル登録手段で登録されているネーミングサービスファイルに基づいて、他の名前解決装置に問い合わせて取得する名前解決要求手段と、
    を備えることを特徴とする名前解決装置。
  2. ネットワーク内に新たに接続される場合に、マルチキャストアドレスに、当該名前解決装置のオブジェクトリファレンスを含む生成通知情報を、前記他の名前解決装置に送信する生成通知情報送信手段と、
    前記他の名前解決装置から送信された生成通知情報を受信する生成通知情報受信手段と、
    前記オブジェクト管理ファイルと、前記ネーミングサービスファイルと、前記生成通知情報の送信先を示すマルチキャストアドレスを含むマルチキャストアドレスデータファイルとを蓄積するデータ蓄積手段と、を備え、
    前記ネーミングサービスファイル登録手段は、前記生成通知情報受信手段により受信した生成通知情報に基づいて、前記データ蓄積手段に蓄積されている前記ネーミングサービスファイルを登録することを特徴とする請求項1に記載の名前解決装置。
  3. 前記生成通知情報送信手段は、予め設定された複数のマルチキャストアドレスに、前記生成通知情報を送信することを特徴とする請求項2に記載の名前解決装置。
  4. 前記他の名前解決装置が管理する前記ネーミングサービスファイルを要求するネーミングサービスファイル要求手段と、
    このネーミングサービスファイル要求手段で要求されたネーミングサービスファイルを前記他の名前解決装置に通知するネーミングサービスファイル通知手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の名前解決装置。
  5. ネットワーク内に存在するオブジェクトの情報を取得すると共に、ルータで区切られるネットワーク間で、他のネットワークに存在する他の名前解決装置と協働して、前記他のネットワークに存在する他のオブジェクトの情報を取得するために、コンピュータを、
    前記他の名前解決装置のオブジェクトリファレンスを少なくとも含むネーミングサービスファイルを登録するネーミングサービスファイル登録手段、
    前記ネットワーク内に存在するオブジェクトの情報を少なくとも含むオブジェクト管理ファイルを登録するオブジェクト登録処理手段、
    名前解決要求のあった前記ネットワーク内のオブジェクトの情報を、前記オブジェクト登録処理手段で登録したオブジェクト管理ファイルから探索し、取得すると共に、前記名前解決要求したオブジェクトに通知する名前解決処理手段、
    名前解決要求のあった前記他のネットワーク内の他のオブジェクトの情報を、前記ネーミングサービスファイル登録手段に登録されているネーミングサービスファイルに基づいて、他の名前解決装置に問い合わせて取得する名前解決要求手段、
    として機能させることを特徴とする名前解決プログラム。
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