JP2006322929A - 絶対角検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】物理的要因によって信号位相がずれても回転角度を正確に検出できる絶対角検出装置を提供する。
【解決手段】複数のセクタを有し、各セクタは、第1コード列(6ビットグレイコード)と第2コード列(2ビットコード)との組合によって構成されており、第1コード列は、同一のコードが現れない第3コード列と読み始める桁を変えると同一のコードが現れる第4コード列とを有してグレイコードをなしており、各セクタにおける最初のコードと最後のコードとが1ビット変化する関係にあるように構成されると共に、各セクタ内において所定数のステップごとに一方向に1桁ずれるように構成され、かつ、各セクタ内において所定数のステップごとに最大にずれたコードをさらに一定方向に1桁ずらすと、ずれのない状態の第1コード列のコードとなるように構成されており、第2コード列は第4コード列を識別するように構成される。
【選択図】図2
【解決手段】複数のセクタを有し、各セクタは、第1コード列(6ビットグレイコード)と第2コード列(2ビットコード)との組合によって構成されており、第1コード列は、同一のコードが現れない第3コード列と読み始める桁を変えると同一のコードが現れる第4コード列とを有してグレイコードをなしており、各セクタにおける最初のコードと最後のコードとが1ビット変化する関係にあるように構成されると共に、各セクタ内において所定数のステップごとに一方向に1桁ずれるように構成され、かつ、各セクタ内において所定数のステップごとに最大にずれたコードをさらに一定方向に1桁ずらすと、ずれのない状態の第1コード列のコードとなるように構成されており、第2コード列は第4コード列を識別するように構成される。
【選択図】図2
Description
本発明は、絶対角検出装置に係り、特に、グレイコードを用いて回転体の絶対角を検出する絶対角検出装置に関する。
従来より、自動車のステアリングシャフトと車体との間に絶対角検出装置を備え、絶対角検出装置にて検出されたステアリングホイールの操舵角度、操舵速度及び操舵方向等に基づいてサスペンションの減衰力制御やオートマチックトランスミッションのシフトポジション制御それに四輪操舵車における後輪の操舵制御などを行う技術が知られている。
絶対角を一定の分解能で検出する装置としては、BCDコードを用いる装置、M系列コードを用いる装置及びグレイコードを用いる装置などが従来より知られているが、中でもグレイコードを用いる装置は、連鎖するグレイコードの各ステップの前後におけるビットの変化が常に1カ所であるように変化するので、読み出し用のタイミングパルスが不要であるため高分解能化に有利であり、最も一般的に用いられている。
従来より、グレイコードを用いた絶対角検出装置としては、ディスクに第1〜第3桁列に対応するコードパターン列を形成すると共に、これらの各コードパターン列に対向させて検出素子としてのピックアップ1〜9を約90度の角度範囲内に配置し、第1桁列のコードパターン列と対向に配置されたピックアップ1〜5から供給される5ビットのコード符号を組合せて分解能が1.125度で周期が22.5度の第1桁列のグレイコードを得、第2桁列のコードパターン列と対向に配置されたピックアップ6,7から供給される2ビットのコード符号を組合せて分解能が22.5度で周期が90度の第2桁列のグレイコードを得、さらに第3桁列のコードパターン列と対向に配置されたピックアップ8,9から供給される2ビットのコード符号を組合せて分解能が90度で周期が360度の第3桁列のグレイコードを得るものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−28396号公報(図1〜図4)
しかしながら、特許文献1の図2〜図4から明らかなように、ディスク10の回転角度が22.5度から23.625度へと変化すると9ビットコードが(100010000)から(000010100)へと変化するように、各桁列のグレイコードの周期の切替位置の前後で2ビット分変化するため、電気的・機械的な影響などの物理的要因によって各桁列の周期の切替位置で信号位相がずれると、各桁列を特定できなくなり正確に回転角を検出することが困難になるという問題がある。
本発明は、かかる従来技術に課題を解決するためになされたものであり、その目的は、物理的要因によって信号位相がずれても正確に回転角度を検出できる絶対角検出装置を提供することにある。
本発明による絶対角検出装置は、回転体に保持された第1回転ディスクと、第1回転ディスクの異なる円周上に設けられた第1コードパターン列及び第2コードパターン列と、第1コードパターン列に対向して配置された複数個の検出素子からなる第1検出素子群と、第2コードパターン列に対向して配置された複数個の検出素子からなる第2検出素子群と、360°を偶数で分割した角度を1セクタとして第1回転ディスクに割り当てた複数のセクタとを有し、それら複数のセクタを構成する各セクタは、第1検出素子群から供給されるコード符号の組合せよりなる第1コード列と第2検出素子群から供給されるコード符号の組合せよりなる第2コード列との組合によって構成されており、第1コード列は、どの桁から読み始めても同一のコードが現れない第3コード列と読み始める桁を変えると同一のコードが現れる第4コード列とを有してグレイコードをなしており、各ステップごとに1ビットずつ変化し、かつ、各セクタにおける最初のコードと最後のコードとが1ビット変化する関係にあるように構成されると共に、各セクタ内において所定数のステップごとに一方向に1桁ずれるように構成され、かつ、各セクタ内で所定数のステップごとに最大にずれたコードをさらに一定方向に1桁ずらすと、ずれのない状態の第1コード列のコードとなる関係にあるように構成されており、第2コード列は、第4コード列を識別するように構成される。
ここで所定数とは、各セクタのステップ数すなわち各セクタを構成する第1コード列のコードの数を、第1コード列を構成するコード符号の数で割った商である。具体的には、1セクタのなす角度をB、実現したい分解能をb、各ステップを構成する第1コード列を構成するコードのコード符号の数をn(偶数)とすると、各セクタのステップ数がB/bとなるので、そのステップ数B/bをビット数nで割った商B/(b×n)が所定数となる。
なお、グレイコードが循環性を有するためには、各セクタのステップ数を偶数とすると共に、B/bも偶数とすることが必要である。
かかる構成によると、第1コード列を各セクタ内及び各セクタ間にわたり1ビットずつ変化する循環性のあるグレイコードとすることができ、第1コード列に存在する同一の第4コード列の角度を異なる角度として特定できるので、物理的要因によって信号の位相がずれても回転角度を正確に検出できる。
また、第1コード列が複数のセクタにわたって循環性をもつことから、第1検出素子群を構成する各検出素子及び第1コードパターン列の角度上の位置関係がそれぞれ同様となり、第1コードパターン列に沿って第1検出素子群の各検出素子を一定角度間隔で配置できるようになってそれら検出素子の位置決めが容易になるので、絶対角検出装置の小型化及び高分解能化を容易に図ることができ、また、グレイコードに対応するテーブルの作成が容易となるので、絶対角検出装置の低コスト化を容易に図ることができるという効果をも奏する。
また本発明による絶対角検出装置は、第1コード列及び第2コード列の各ステップ数は偶数であり、かつ、第4コード列は、各セクタをn(nは2以上の自然数)等分するそれぞれの角度範囲において同一のコードが存在するように構成されることが望ましい。
かかる構成によると、第1コード列に確実に循環性を与えることができ、また、各セクタをn等分した角度範囲のそれぞれに第4コード列をなす同一のコードを配置して、それら同一のコードを異なる第2コード列で容易に識別できるので好ましい。
さらに本発明による絶対角検出装置は、第1検出素子群を構成する検出素子の数を6個、第2検出素子群を構成する検出素子の数を2個とし、第3コード列が、(100000)、(110000)、(101000)、(111000)、(110100)、(1011000)(111100)、(111010)、(111110)の9種類のコード列を用いると共に、第4コード列をなすコードが前半の3ビットと後半の3ビットが同一となるコード列であることが望ましく、また、(100100)または(011011)の一方であるようにするとさらに望ましい。
かかる構成により、第4コード列のコードの数を少なく抑えることができると共に異なる第2コード列のコードの数を少なくできて好ましい。また、90°未満の角度範囲で少ない数の光学素子を配置する構成することができるので、絶対角検出装置を小型化できると共に低コストかできるので好ましい。
さらにまた本発明による絶対角検出装置は、第2コード列が、(00)、(10)、(01)、(11)のコードから選択して用いられるのが好ましい。
かかる構成により、第2コード列をグレイコードとすることができるので好ましい。
また、本発明による絶対角検出装置は、回転体に減速機構を介して減速回転する第2回転ディスクを備え、第2回転ディスクの円周上に設けられた第3コードパターン列と、第3コードパターン列に対向して配置された複数個の検出素子からなる第3検出素子群と、第3検出素子群から供給されるコード符号の組合せよりなる第5コード列とを有し、第5コード列は、第1回転ディスクが360°を超えて回転するときの回転角度範囲に対応する各セクタを識別するように構成されるものである。
かかる構成によると、減速機構の機械的構造から生じるバックラッシュなどの影響を受けずに、360°を超えて多回転する第1回転ディスクの回転角度を正確に検出することができる。
また、本発明による絶対角検出装置は第5コード列がグレイコードをなし、各セクタごとに1ビットずつ変化し、第5コード列の最初と最後のコードが1ビット変化し、かつ、各コードが所定数のステップ毎に一方向に1桁ずれるように構成されると共に、第5コード列において所定数のステップ毎に最大にずれたコードをさらに一方向に1桁ずらすと、ずれない状態の第5コード列のコードとなる関係にあるように構成されるのが望ましい。
かかる構成によると、第5コード列が複数のセクタにわたって循環性をもつことから、減速機構の機械的構造から生じるバックラッシュの影響などで第1コード列と第3コード列の周期の切替位置がずれたとしても、それらの第1コード列、第2コード列及び第3コード列の組合せの妥当性を検証して回転角度を正確に検出できるので好ましい。また、第5コード列が複数のセクタにわたって循環性をもつことから、第3検出素子群を構成する各検出素子及び第3コードパターン列の角度上の位置関係がそれぞれ同様となり、第3コードパターン列に沿って各検出素子を一定角度間隔で配置でき検出素子の位置決めが容易になるので、絶対角検出装置の小型化及び高分解能化を容易に図ることができる。また、グレイコードに対応するテーブルの作成が容易となるので、絶対角検出装置の低コスト化を容易に図ることができるという効果をも奏する。
さらに、本発明による絶対角検出装置は、第3検出素子群を構成する検出素子の数を5個として、第5コード列が、(10000)、(11000)、(10100)、(11100)、(11010)、(11110)の各コードから選択されて用いられるのが望ましい
かかる構成によれば、第1回転ディスクの回転角度範囲に対応するセクタの数を増加でき、第1回転ディスクの回転範囲が360°を超えてさらに拡大してもその回転角度を正確に検出できるので好ましい。
かかる構成によれば、第1回転ディスクの回転角度範囲に対応するセクタの数を増加でき、第1回転ディスクの回転範囲が360°を超えてさらに拡大してもその回転角度を正確に検出できるので好ましい。
本発明による絶対角検出装置は、回転体に保持された第1回転ディスクと、第1回転ディスクの異なる円周上に設けられた第1コードパターン列及び第2コードパターン列と、第1コードパターン列に対向して配置された複数個の検出素子からなる第1検出素子群と、第2コードパターン列に対向して配置された複数個の検出素子からなる第2検出素子群と、360°を偶数で分割した角度を1セクタとして第1回転ディスクに割り当てた複数のセクタとを有し、それら複数のセクタを構成する各セクタは、第1検出素子群から供給されるコード符号の組合せよりなる第1コード列と第2検出素子群から供給されるコード符号の組合せよりなる第2コード列との組合によって構成されており、第1コード列は、どの桁から読み始めても同一のコードが現れない第3コード列と読み始める桁を変えると同一のコードが現れる第4コード列とを有してグレイコードをなしており、各ステップごとに1ビットずつ変化し、かつ、各セクタにおける最初のコードと最後のコードとが1ビット変化する関係にあるように構成されると共に、各セクタ内において所定数のステップごとに一方向に1桁ずれるように構成され、かつ、各セクタ内で所定数のスッテプごとに最大にずれたコードをさらに一定方向に1桁ずらすと、ずれのない状態の第1コード列のコードとなるように構成されており、第2コード列は、第4コード列を識別するように構成されるので、各セクタ内及び各セクタ間にわたり第1コード列を1ビットずつ変化する循環性のあるグレイコードとすることができると共に、第1コード列に存在する第4コード列をなす同一のコードの角度を異なる角度として特定できるので、物理的要因によって信号の位相ずれても回転角度を正確に検出できる。
図1に示すように、本発明による絶対角検出装置の第一実施例は、回転体Aに第1回転ディスク1が保持され、第1回転ディスク1の異なる円周上に第1コードパターン列2及び第2コードパターン列3が同心円状に設けられる。第1コードパターン列2には検出素子4〜9からなる第1検出素子群10が対向して配置され、第2コードパターン列3には検出素子11,12からなる第2検出素子群13が対向して配置される。回転ディスク1には、360°を偶数4で割った角度90度を1セクタとして合計4つのセクタが割り当てられる。
第1コードパターン列2と第2コードパターン列3は、回転ディスク1上に形成された遮光板としての突起14を設けて構成される。検出素子4〜9及び検出素子11,12は、発光素子と受光素子とを一体的に組み込んだフォトインタラプタから構成される。変換手段16は、検出素子4〜9および検出素子11,12によって検出されたコード符号を第1回転ディスク1の360度以内の回転角度に変換するものであって、半導体集積回路などによって構成されており回路基板17上に設けられる。
第1コードパターン列2と第2コードパターン列3は、回転ディスク1上に形成された遮光板としての突起14を設けて構成される。検出素子4〜9及び検出素子11,12は、発光素子と受光素子とを一体的に組み込んだフォトインタラプタから構成される。変換手段16は、検出素子4〜9および検出素子11,12によって検出されたコード符号を第1回転ディスク1の360度以内の回転角度に変換するものであって、半導体集積回路などによって構成されており回路基板17上に設けられる。
ここで検出素子4〜9は、図1に示すように75度の角度範囲において一定角度間隔15度で配置され、また、検出素子11,12は45度の角度をなすように配置される。それら検出素子1〜9及び検出素子11,12の位置関係は、図2に示す本発明による角度検出コードの構成によって一義的に決定される。
次に、図2に基づいて角度検出コードについて説明する。
第1回転ディスク1に割り当てられた4つのセクタを構成する各セクタは、検出素子4〜9から供給されるコード符号の組合せよりなる第1コード列(図2中の6ビットグレイコード)と、検出素子11,12から供給されるコード符号の組合せよりなる第2コード列(図2中の2ビットコード)との組合せからなる、60ステップの角度検出コード(分解能1.5度)で構成される。
第1コード列は、どの桁から読み始めても同一のコードが現れない第3コード列と、読み始める桁を変えると同一のコードが現れる第4コード列とを有してグレイコードをなしている。例えば、図2において第3コード列は、ステップ1〜3、ステップ5〜13、ステップ15〜23、ステップ25〜33、ステップ35〜43、ステップ45〜53及びステップ55〜60に対応するコード列である。それら第3コード列は、(100000)、(110000)、(101000)、(111000)、(110100)、(1011000)(111100)、(111010)、(111110)の9種類のコードを用いて構成される。
また、図2中において第4コード列は、ステップ4とステップ34に対する(100100)、ステップ14とステップ44に対する(010010)、及び、ステップ24とステップ54に対応する(001001)であり、いずれもコード(100100)を1桁ずつずらしてなるコード列である。なお第4コード列をなすコードは、6ビットコードの前半の3ビットと後半の3ビットが同一のコードであり、(011011)を1桁ずつずらして用いることもできる。
なお、本発明による第1コード列は、ステップごとに1ビットずつ変化し、かつ、1セクタにおける最初のコードと最後のコードとが1ビット変化する関係にあるように構成されたグレイコードをなすと共に、各セクタ内において所定数のステップごとに一定方向に1桁ずれるように構成され、かつ、各セクタ内で所定数のステップごとに最大にずれたコードをさらに一定方向に1桁ずらすと、ずれのない状態の第1コード列のコードとなるように構成される。例えば第1コード列は、図2から明らかなように、ステップごとに1ビットずつ変化しており、はじめの1セクタにおける最初のコード(000100)と最後のコード(000110)とが1ビット変化する関係にあるように構成されたグレイコードをなす。また、はじめの1セクタ内においてステップ7の(101111)に着目すると、10ステップごとに図中右方向に最大に50ステップずれたステップ57の(011111)をさらに一定方向に1桁ずらすと、ずれのない状態の第1コード列のコード、すなわち、ステップ7の(101111)に戻ると共に、次の1セクタのステップ7の(101111)となるように構成される。
ここで所定数とは、各セクタのステップ数、すなわち、各セクタを構成する第1コード列のコードの数を、第1コード列を構成するコード符号の数で割った商のことを示す。具体的には、1セクタのなす角度をB度、実現したい分解能をb度、各ステップを構成する第1コード列を構成するコードのコード符号の数をn(偶数)とすると、各セクタのステップ数がB/bとなるので、そのステップ数B/bを第1コード列をなすコード符号の数nで割った商B/(b×n)が所定数となる。なお、グレイコードが循環性を有するためには、各セクタのステップ数B/bを偶数とすることが必要である。
以上のように構成されると、第1コード列は、各セクタにおいて所定数のステップからなるコード列群をまとめて一定方向に1桁ずらすと、そのコード列群に隣接するコード列群と同一のコード列群をなし、このような状態が1セクタ内、及び、複数のセクタにわたって循環される。例えば図2において、上記所定数に応じた10のステップ、すなわちステップ01〜10のコード列群をまとめて一斉に右方向に1桁ずらすと、ステップ11〜20のコード列群と同一のコード列群となる。また、ステップ11〜20のコード列群を右方向に1桁ずらすと、ステップ21〜30のコード列群と同一のコード列群となり、さらに同様に、ステップ51〜60のコード列群を右方向に1桁ずらすと、そのセクタの最初のコード列群と同一のコード列群になると共に、隣接するセクタの最初のコード列群と同一のコード列群となる。
このようにグレイコードである第1コード列が循環性をもつと、各コード列がセクタ内及び各セクタ間にわたり1ビットずつ常に変化するので、タイミングパルスなどを使用することなく簡単な信号処理によって正確に角度検出できることから、物理的要因によって信号の位相ずれたとしても回転角度を正確に検出できる。また、第1検出素子群10を構成する各検出素子4〜9と第1コードパターン列2を構成する突起やスペースの角度上の位置関係が同様になり、第1コードパターン列2に沿って第1検出素子群10の各検出素子4〜9を一定角度間隔で配置できるので、検出素子4〜9の位置決めが容易になって絶対角検出装置の小型化及び高分解能化を容易に図ることができる。また、グレイコードに対応するテーブルの作成が容易となるので、絶対角検出装置の低コスト化を図ることが容易にできる。
また、本発明による第2コード列(2ビットコード)は、1セクタ内の前半及び後半に存在する第4コード列のうちの同一のコードを識別するためのものである。例えば、図2において第2コード列のうちのコード(00)は、1セクタの前半のステップ1〜ステップ30の第1コード列と組合され、また、コード(01)は、1セクタの後半のステップ31〜ステップ60の第1コード列と組合される。その結果、第4コード列のうち、1セクタ内の前半におけるステップ4のコード(100100)を角度4.5度に対応させ、後半におけるステップ34のコード(100100)を角度49.5度に対応させるようにして第4コード列のうちの同一のコードを識別する。同様にして第2コード列は、1セクタの前半および後半にひとつずつ含まれるその他の同一のコードである(010010)、(001001)を識別して別々の角度となるように対応させる。
このように本実施例では、第1コード列及び第2コード列の各ステップ数が偶数であり、かつ、第4コード列は、各セクタをn(nは2以上の自然数)等分するそれぞれの角度範囲において同一のコードが存在するように構成される。
かかる構成によると、第1コード列に確実に循環性を与えることができ、また、各セクタをn等分した角度範囲のそれぞれに第4コード列のうちの同一のコードを配置して、それら同一のコードを異なる第2コード列で容易に識別できるので好ましい。
なお第1の実施の形態では、第2コード列として(00)、(01)(10)(11)を選択して用いたが、(0)と(1)とで構成できるのは勿論、絶対角検出装置の分解能や、第1回転ディスクの1回転に割り当てるセクタ数及び第1コード列を構成するビット数などに応じてその他のコード列を用いることができる。
また、本発明の第1コード列として、どの桁から読み始めても同一のコードが現れない第3コード列として(100000)、(110000)、(101000)、(111000)、(110100)、(1011000)(111100)、(111010)及び(111110)のうちの8種類を用いて構成することもできるが、9種類のコードを用いると第1コードを構成するグレイコードを作成するのが容易となるので望ましい。
次に、図2の第1コード列(6ビットグレイコード)をどのように作成するのかを説明する。
例えば、1セクタを90度とし、6個の検出素子で1.5度の分解能を実現しようとする場合、第1コード列(6ビットグレイコード)として60ステップのグレイコードが必要となる。ところで、第1コード列を循環性のある60ステップのグレイコードにしようとすると、組み合わされるコードの数を偶数にすることが必要になる。そこで、コードのどの桁から読み始めても同一のコードが現れない(100000)、(110000)、(101000)、(111000)、(110100)、(101100)、(111100)、(111010)及び(111110)の9種類のコードのうちの8種類を用いると、使えるコードは最大が48(6×8)個となり、60ステップの第1コード列に12個のコードが不足するため、それら以外のコードを補充して循環性をもつ第1コード列を構成するのが難しくなる。
そこで、上記9種類のコードから構成される最大54(6×9)個のコード列(第3コード列)に、それら以外のコード列として、読み始める桁を変えると同一のコードが現れる計6個のコード列(第4コード列)を補充すると、循環性をもつ60ステップの第1コード列を容易に構成することが可能になる。たとえば、読み始める桁を変えると同一のコードが現れるコードとして、(100100)の桁を変えた(100100)、(010010)及び(001001)の3個のコードを1セクタの前半と後半とに1個ずつ計6個加えると、循環性をもつ60ステップの第1コード列とすることができる。
ところが、このような循環性をもつグレイコードである第1コード列については、1セクタの前半及び後半に1回ずつ現れるコード(100100)、(010010)及び(001001)についてその回転角度を特定できなくなるので、第1コード列と1セクタの前半及び後半に設けた異なる2ビットコード列(第2コード列)とを組合せることによって別の角度となるように特定する。具体的には、循環性をもつグレイコードである第1コード列とセクタ前半の2ビットコード(00)及び1セクタ後半の2ビットコード(01)とを組合せることによって、同一のコード(100100)については、ステップ4の(100100)を4.5度に特定し、ステップ34のコード(100100)を49.5度に特定することができる。同様にして、同一のコード(010010)については、ステップ14の(010010)を19.5度に特定し、ステップ44のコード(010010)を64.5度に特定すると共に、同一のコード(001001)については、ステップ24の(001001)を34.5度に特定し、ステップ54の(001001)を79.5度に特定することができる。
本発明による角度検出コードを図2のように構成すると、各コード列がセクタ内及び各セクタ間にわたり1ビットずつ常に変化する循環性のあるグレイコードとすることができ、タイミングパルスなどを使用することなく簡単な信号処理によって角度検出できることから、物理的要因によって信号の位相ずれても回転角度を正確に検出できる。また、各検出素子4〜9と第1コードパターン列2との角度に関する位置関係、特に、各検出素子4〜9と突起14との角度上の位置関係が同様になるため、第1コードパターン列2に沿って各検出素子4〜9を一定角度(15度)間隔で配置できるので、検出素子4〜9の位置決めが容易になり絶対角検出装置の小型化及び高分解能化を容易に図ることができる。また、グレイコードが循環性をもつことから角度検出用テーブルの作成が容易となるので、絶対角検出装置の低コスト化を容易に図ることができるという効果を奏する。
特に、本発明による絶対角検出装置は、1セクタ90°で分解能が1.5度の60ステップで構成する場合、検出素子4〜9,11,12を75度以下の狭い角度範囲で配置でき、そのうちの6ビットグレイコードを検出するに検出素子4〜9を等角度間隔15度で設けられるので小型で高分解能をもつ絶対角検出装置を容易に実現することができる。
次に、本発明に係る絶対角検出装置の第2実施例として、360度を超えて回転する回転ディスクの回転角度を検出する絶対角検出装置の一例を、図3乃至図9に基づいて説明する。図3は第2実施例に係る絶対角検出装置の分解斜視図、図4は第2実施例に係るカバーの内面図、図5は第2実施例に係る第1回転ディスクの背面図、図6は第2実施例に係る遊星歯車と内歯車と第2回転ディスクとの連結状態を示すケースの内面図、図7は第2実施例に係る第1回転ディクス及び第2回転ディスク並びに検出素子群の組立状態を示す説明図、図8は第2実施例に係る絶対角検出装置から出力される各グレイコードの相関を示す表図、図9は第2実施例に係る絶対角検出装置から出力される各グレイコードの詳細を示す表図である。
次に、本発明に係る絶対角検出装置の第2実施例として、360度を超えて回転する回転ディスクの回転角度を検出する絶対角検出装置の一例を、図3乃至図9に基づいて説明する。図3は第2実施例に係る絶対角検出装置の分解斜視図、図4は第2実施例に係るカバーの内面図、図5は第2実施例に係る第1回転ディスクの背面図、図6は第2実施例に係る遊星歯車と内歯車と第2回転ディスクとの連結状態を示すケースの内面図、図7は第2実施例に係る第1回転ディクス及び第2回転ディスク並びに検出素子群の組立状態を示す説明図、図8は第2実施例に係る絶対角検出装置から出力される各グレイコードの相関を示す表図、図9は第2実施例に係る絶対角検出装置から出力される各グレイコードの詳細を示す表図である。
なお、図7に示す第1回転ディスク1については、第1実施例と同じ構成であるため同一構成に同一符号を付してその説明を省略する。また、図8及び図9に示す各セクタの前半・後半に対応する2ビットのコード列(第2コード列)、及び、図9のセクタ1に対応する6ビットグレイコード列(第1コード列)についても、第1実施例と同じ構成であるためその説明を省略する。
図3に示すように、本例の絶対角検出装置は、ケース21と、カバー22と、これらを組み合わせることによって構成されるハウジング内に回転可能に収納され、相互に回転自在であると共に、図7に示すように主平面が略同一面をなす第1回転ディスク1及び第2回転ディスク23と、前記ケース21の内面に設定される回路基板17と、当該回路基板17に取り付けられる信号検出素子受け24と、信号検出素子受け24内に所定の配列で収納され、端子部が前記回路基板17に形成された端子部と電気的に接続された合計13個の検出素子4〜9,11,12,48〜52と、検出素子4〜9,11,12,48〜52から供給されるコード符号を第1回転ディスク1の回転角度に変換する変換手段30と、第1回転ディスク1によって回転駆動され、第2回転ディスク23を所定の減速比で減速駆動する遊星歯車25と、一端が前記回路基板17に取り付けられ、他端が前記カバー22に開口されたコネクタ挿入孔22aに臨まされたコネクタ26とから主に構成されている。
ケース21は、中央開口27を有する底板28と、底板28の外周縁より起立された一定高さの周壁29と、円形の回転ディスク収納部30と方形の回路基板収納部31との間に起立された円弧状の隔壁32とからなり、回転ディスク収納部30の内面には、遊星歯車25が噛み合わされる内歯車33が回転体(ステアリングシャフト)の回転軸と同心、即ち中央開口27と同心に形成されている。また、底板28の内面には、回路基板17をねじ止めるための回路基板取付ボス28aとケース21に対するカバー22の位置決めを行うための位置決め突起28bとが形成されており、周壁29の外面には、ケース21を所要のステータ部、例えば自動車の車体にねじ止めするためのケース取付ボス29aとカバー22をケース21にスナップ結合するための係止爪29bとが形成されている。
カバー22は、中央開口34を有する天板35と、天板35の内周縁より外向きに起立された円筒形のガイド部36と、天板35の外周縁より内向きに起立された周壁37とをもって、平面形状がケース21とほぼ同形同大に形成されている。天板35には位置決め突起28bを篏合する孔部22cが形成されている。
ケース21と前記カバー22とは、ケース21に形成された係止爪29bをカバー22に形成された係合孔37aに係合することによって一体化され、他の部材1,23,25などを収納するためのハウジングを構成する。
第1回転ディスク1は、中央開口41と、中央開口41より起立された円筒状の回転体連結部42とを有する。この第1回転ディスク1は、中央開口41に貫通されたステアリングシャフトなどの図示しない回転体Aに固着され、回転体Aと共に360°を超えて回転する。また、第1回転ディスク1の背面には、図5に示すように、内歯車33の内周で遊星歯車25を自転及び公転させるための環状の遊星歯車取付部43が、図示しない回転体Aの回転軸に対して偏心するように突出形成されている。
第2回転ディスク23は、図示しない回転体Aの回転軸と同心に設けられた中央開口44を有しており、その片面には、多数の信号検出用の突起45を所要の配列で突設してなる第3コードパターン列46が形成されている。また、第2回転ディスク23の背面には、図6に示すように、遊星歯車25を連結するための複数個の係合突起部47が等間隔に突設されている。
検出素子48〜52は第3の検出素子群53を構成して第3コードパターン列46と対向に配置される。検出素子48〜52としても、発光素子と受光素子とが一体に組み合わされたフォトインタラプタが用いられる。
回路基板17は、ケース21及びカバー22の回路基板収納部31内に収納可能な形状に形成されており、所要の位置には、ケース21に形成された位置決め突起28bを貫通するための透孔54が開設されている。そして、その表面には検出素子4〜9,11,12,48〜52の端子部及びコネクタ26を電気的に接続するための端子部を含む所要の回路パターンが形成されている。
遊星歯車25は、図6に示すように、中央開口55の周りに複数のリング状の係合孔56が等間隔で形成されている。中央開口55の内周には、回転体の回転軸に偏心して回転するように第1回転ディスク1に設けられた遊星歯車取付部43が係合し、各係合孔56には、第2回転ディスク23の背面の係合突起部47が係合する。したがって、第1回転ディスク1が回転すると、遊星歯車取付部43が中央開口55の内周に密に係合しながら回転するので、遊星歯車25がケース21の内歯車33と噛合しつつ内歯車33の内周で自転及び公転する。ここで、遊星歯車25及び内歯車33の歯数は、第1回転ディスク1に対して第2回転ディスク23が減速回転するように設定され、例えば、内歯車33の歯数を31とし、遊星歯車25の歯数を30とすれば、第1回転ディスク1に対する第2回転ディスク23の減速比を1/30とすることができる。このように、第2回転ディスク23は、回転体の回転軸と同心に配置されて遊星歯車25の自転によって回転する回転伝達部として機能し、第1回転ディスク1に対して減速回転することになる。
コネクタ25は、所要数のコネクタピン26aとこれらの各コネクタピン26aを所要の配列で保持する絶縁樹脂製の保持部26bとからなる。コネクタピン26aの一端は回路基板17に接続され、他端はカバー22に開口されたコネクタ挿入孔22aに臨んで配置される。
信号検出素子受け24は、複数個の検出素子4〜9,11,12,48〜52を所定の配列で配列するものであって、各信号検出素子4〜9,11,12,48〜52を個別に取り付けるための区画化された検出素子取付部57を有しており、回路基板17にねじ止めされる。
図7に示すように、第3コードパターン列46は第2回転ディスク23上に設けられる。第3コードパターン列46には、検出素子48〜52からなる第3検出素子群53が対向するように配置される。検出素子48〜52は、第1検出素子群10が配置される角度範囲内(72度)において一定角度間隔18度で配置される。それら検出素子48〜52の配置関係は、図8及び図9に示すセクタ識別コードである第5コード列によって一義的に決定される。
次に、図8及び図9に基づいて第5コード列について説明する。
第5コード列(セクタ識別コード)は、第3検出素子群53を構成する5個の検出素子から供給されるコード符号の組合せよりなるもので、第1回転ディスク1の±3回転の回転角度範囲に応じたセクタ1〜24を識別する。第5コード列は、(10000)、(11000)、(10100)、(11100)、(11010)、(11110)の各コードから選択して用いる分解能が90°のグレイコードをなし、セクタ1〜24の各セクタごとに1ビットずつ変化し、かつ、その回転角度範囲に対応するセクタのうち最初のコードと最後のセクタに対応するコードとが1ビット変化する関係にあるように構成される。例えば第5コード列は、図9から明らかなように、セクタごとに1ビットずつ変化し、かつ、最初の(00100)と最後の(01100)とが1ビット変化する関係にあるように構成される。
以上の構成によると、第5コード列が複数のセクタにわたって循環性をもつことから、減速機構の機械的構造から生じるバックラッシュの影響などで第1コード列と第3コード列の周期の切替位置がずれたとしても、それらの第1コード列、第2コード列及び第3コード列の組合せの妥当性を検証できるので、360度を超える第1回転ディスク1の回転角度を正確に検出できる。
例えば、セクタ1〜24を識別する第5コードは、隣接する各セクタ間で1ビットずつ変化するグレイコードをもって構成されているので、角度検出用の循環性をもつ第1コード列(6ビットグレイコード)及び各セクタの前半部分と後半部分とを識別するための第2コード列(2ビットグレイコード)と組み合わせることにより、ひとつのセクタ内の各回転角度のみならず、ひとつのセクタの一方側に隣接する他の1セクタの前半部分の各回転角度及びひとつのセクタの他方側に隣接するさらに他の1セクタの後半部分の各回転角度をも正確に検出することができ、仮に減速機構の機械的構造からバックラッシュ等の影響で各セクタの検出タイミングがずれた場合にも、多回転体の回転速度を正確に検出することができる。例えば、角度検出用の6ビットグレイコードとして絶対角34.5度又は79.5度を表す(001001)というコードが出力され、各セクタの前半部分と後半部分とを識別するための2ビットグレイコードとして偶数セクタの前半部分を表す(11)というコードが出力され、セクタ検出用の5ビットグレイコードとして第15セクタを表す(10001)というコードが出力されたとしても、第15セクタには各セクタの前半部分と後半部分とを識別するための2ビットグレイコードとして偶数セクタの前半部分を表す(11)というコードが出力されるはずがなく、かつ第14セクタの前半部分に対して第15セクタを表す(10001)というコードが出力されるはずがないので、正しい回転角度は第16セクタの34.5度であると一義的に決定される。
よって、本例の絶対角検出装置は、仮に遊星歯車25のバックラッシュ等の影響で各セクタの検出タイミングがずれた場合にも360度を超えて回転する回転体の回転角度を正確に検出することができ、減速機構としてハイポサイクロイド機構を備えた絶対角検出装置の信頼性を高めることができる。また、隣接するステップ間でコード列が1ビットずつ変化するグレイコード列を構成するので、タイミングパルスを不要とすることができる。さらに、1セクタを360度の偶数分の1である90度にしたので、制御装置における信号処理を容易なものにすることができる。
また、第5コード列が複数のセクタにわたって循環性をもつことから、第3検出素子群を構成する各検出素子及び第3コードパターン列の角度上の位置関係がそれぞれ同様となり、図7に示すように、第3コードパターン列に沿って第3検出素子群53の各検出素子48〜52を一定角度間隔で配置できそれら検出素子49〜52の位置決めが容易になるので、絶対角検出装置の小型化及び高分解能化を容易に図ることができという効果をも奏する。さらに第2実施例による絶対角検出装置は、第1コード列、第2コード列、及び、第5コード列がすべてグレイコードをなすので、テーブルの作成が容易となって絶対角検出装置の低コスト化を図ることが容易にできる。しかしながら第5コード列として、グレイコード以外のコード列を用いてもよいのは勿論、第1回転ディスク1の回転角度やその回転角度に対応するセクタ数などに応じて適宜設定できるものである。
また、前記実施形態例においては、信号の検出系を遮光板とフォトインタラプタの組合せをもって形成したが、本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、透孔や切り欠きなどの光学パターンとフォトインタラプタとの組合せ、磁気パターンと磁気検出素子との組合せ、又は抵抗体パターンと集電ブラシとの組合せなどをもって構成することもできる。
1 第1回転ディスク
2 第1コードパターン列
3 第2コードパターン列
4〜9,11,12 検出素子
10 第1検出素子群
13 第2検出素子群
14 変換手段
15 回路基板
2 第1コードパターン列
3 第2コードパターン列
4〜9,11,12 検出素子
10 第1検出素子群
13 第2検出素子群
14 変換手段
15 回路基板
Claims (8)
- 回転体に保持された第1回転ディスクと、該第1回転ディスクの異なる円周上に設けられた第1コードパターン列及び第2コードパターン列と、前記第1コードパターン列に対向して配置された複数個の検出素子からなる第1検出素子群と、前記第2コードパターン列に対向して配置された複数個の検出素子からなる第2検出素子群と、360°を偶数で分割した角度を1セクタとして前記第1回転ディスクに割り当てた複数のセクタとを有し、
それら複数のセクタを構成する各セクタは、前記第1検出素子群から供給されるコード符号の組合せよりなる第1コード列と前記第2検出素子群から供給されるコード符号の組合せよりなる第2コード列との組合によって構成されており、
前記第1コード列は、どの桁から読み始めても同一のコードが現れない第3コード列と読み始める桁を変えると同一のコードが現れる第4コード列とを有してグレイコードをなしており、前記各ステップごとに1ビットずつ変化し、かつ、前記各セクタにおける最初のコードと最後のコードとが1ビット変化する関係にあるように構成されると共に、前記各セクタ内において所定数のステップごとに一方向に1桁ずれるように構成され、かつ、前記各セクタ内で前記所定数のステップごとに最大にずれたコードをさらに前記一定方向に1桁ずらすと、ずれのない状態の前記第1コード列のコードとなる関係にあるように構成されており、
前記第2コード列は、前記第4コード列を識別するように構成されることを特徴とする絶対角検出装置。 - 前記第1コード列及び前記第2コード列の各ステップ数は偶数であり、かつ、前記第4コード列は、前記各セクタをn等分(nは2以上の自然数)するそれぞれの角度範囲において同一のコード列で存在するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の絶対角検出装置。
- 前記第1検出素子群を構成する検出素子の数を6個、前記第2検出素子群を構成する検出素子の数を2個とし、前記第3コード列は、(100000)、(110000)、(101000)、(111000)、(110100)、(1011000)(111100)、(111010)、(111110)の9種類のコードを用いると共に、前記第4コード列のコードが前半の3ビットと後半の3ビットが同一となるコードであることを特徴とする請求項2に記載の絶対角検出装置。
- 前記第4コード列のコードが(100100)または(011011)の一方であることを特徴とする請求項3に記載の絶対角検出装置。
- 前記第2コード列が、(00)、(10)、(01)、(11)のコードから選択して用いられることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の絶対角検出装置。
- 前記回転体に減速機構を介して減速回転する第2回転ディスクを備え、該第2回転ディスクの円周上に設けられた第3コードパターン列と、該第3コードパターン列に対向して配置された複数個の検出素子からなる第3検出素子群と、該第3検出素子群から供給されるコード符号の組合せよりなる第5コード列とを有し、該第5コード列は、前記第1回転ディスクが360°を超えて回転するときの回転角度範囲に対応する前記各セクタを識別するように構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の絶対角検出装置。
- 前記第5コード列がグレイコードをなし、前記各セクタごとに1ビットずつ変化し、前記第5コード列の最初と最後のコードが1ビット変化し、かつ、各コードが所定数のステップ毎に一方向に1桁ずれるように構成されると共に、前記第5コード列において前記所定数のステップ毎に最大にずれた前記コードをさらに前記一方向に1桁ずらすと、ずれない状態の前記第5コード列のコードとなる関係にあるように構成されることを特徴とする請求項6に記載の絶対角検出装置。
- 前記第5コード列は、前記第3検出素子群を構成する検出素子の数を5個とし、前記第5コード列は、(10000)、(11000)、(10100)、(11100)、(11010)、(11110)の各コードから選択して用いることを特徴とする請求項6に記載の絶対角検出装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006117761A JP2006322929A (ja) | 2005-04-22 | 2006-04-21 | 絶対角検出装置 |
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JP2005125135 | 2005-04-22 | ||
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Publications (1)
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ID=37542701
Family Applications (1)
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JP2006117761A Withdrawn JP2006322929A (ja) | 2005-04-22 | 2006-04-21 | 絶対角検出装置 |
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JP (1) | JP2006322929A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008224250A (ja) * | 2007-03-08 | 2008-09-25 | Tdk Corp | 回転角検出装置および回転角検出方法 |
JP2016090266A (ja) * | 2014-10-30 | 2016-05-23 | 株式会社島津製作所 | ロータ位置検出装置及びロータリバルブ |
-
2006
- 2006-04-21 JP JP2006117761A patent/JP2006322929A/ja not_active Withdrawn
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