JP2006322254A - アスファルトプラントの骨材乾燥加熱装置及び骨材乾燥加熱方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】骨材を乾燥加熱する際に、周囲の環境を破壊したり、汚染するのを防止する。骨材を乾燥加熱する際に、振動や騒音が発生するのを防止する。
【解決手段】乾燥加熱炉31内に、骨材53を乾燥加熱時間に応じた速度で搬送する搬送装置35を配置する。乾燥加熱炉31内に電磁波吸収体45を取付け、高周波発振器41から高周波電磁波を電磁波吸収体45に出力する。高周波発振器41から出力される高周波電磁波を電磁波吸収体45に吸収させて発熱させることにより乾燥加熱炉31内を所望の温度に加熱し、搬送体35により搬送される骨材53を乾燥加熱する。
【選択図】 図1
【解決手段】乾燥加熱炉31内に、骨材53を乾燥加熱時間に応じた速度で搬送する搬送装置35を配置する。乾燥加熱炉31内に電磁波吸収体45を取付け、高周波発振器41から高周波電磁波を電磁波吸収体45に出力する。高周波発振器41から出力される高周波電磁波を電磁波吸収体45に吸収させて発熱させることにより乾燥加熱炉31内を所望の温度に加熱し、搬送体35により搬送される骨材53を乾燥加熱する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、道路舗装材であるアスファルト混合物を製造するアスファルトプラントにおいて、砕石や砂等の各種骨材を乾燥及び加熱する骨材乾燥加熱装置に関する。尚、本発明において、アスファルトプラントとは、新規材料を使用した新規アスファルト混合物を製造するほかに、再生骨材を使用して再生アスファルト混合物を製造するプラントを含む。また、骨材としては、新規石や新規砂等の新規骨材の他に酸化スラグ等のように産業廃棄物として排出される再生骨材を、少なくとも所望の割合で混入した場合も含む。
アスファルト舗設現場で使用するアスファルト混合物を製造するアスファルトプラントは、製造されたアスファルト混合物が硬化しない状態で舗設現場へ運ぶ必要があり、遠くても舗設現場から1時間以内のところに設備する必要がある。このアスファルトプラントは、各種大きさの砕石や砂等の骨材を、それぞれ大きさごとに分別して溜める複数の骨材サイロから取出されたそれぞれの骨材を所定量づつ供給する複数の骨材ホッパーと、各骨材ホッパーから供給された各種骨材を約120〜200℃に加熱して乾燥加熱する骨材乾燥加熱装置と、乾燥加熱された各種大きさの骨材をそれぞれの大きさ毎に分別する分別設備と、分別された各種骨材を、所望のアスファルト混合物の組成に応じて計量する計量設備と、計量された各種骨材と溶融したアスファルト及び砂粉を混合してアスファルト混合物に製造する混合設備と、製造されたアスファルト混合物を溜めて舗設現場に供給可能にする混合物ストック設備とによりアスファルト混合物を製造している。
その内の骨材乾燥加熱装置にあっては、アスファルト混合物の組成物である各種大きさの砕石や砂等の骨材に付着した水分を乾燥させてアスファルト混合物に水分が混入するのを防止すると共にアスファルト混合物を舗設現場まで運搬する間にアスファルトの軟化状態を保つ必要から、骨材を約120〜200℃に加熱する必要がある。
この骨材乾燥加熱装置としては、軸線長さが乾燥加熱時間に応じた長さ(例えば約20m位)で、内部に撹拌及び送り羽根が設けられた回転ドラムと、回転ドラム内に加熱された空気を吹付ける空気加熱装置とから構成し、回転ドラムの回転に伴って内部に投入された骨材を撹拌及び移送しながら吹付けられる加熱空気により乾燥加熱している。
この骨材乾燥加熱装置にあっては、例えば特許文献1に示すように、重油等の液体燃料やガス等の気体燃料により加熱された加熱空気を骨材に吹き付けて乾燥加熱しているが、これら燃料の燃焼時に排出される排気ガスの煤煙や臭気、CO2等により周囲の環境を破壊したり、汚染する問題を有している。
また、回転ドラム内においては、大量の砕石等がドラムの内面に衝突したり、砕石同士が衝突しあって転動することにより騒音や振動が発生する問題をも有している。更に、加熱熱風の熱源として重油ボイラー等の液体燃料を使用する場合には、液体燃料の流出により土壌を汚染する恐れをも有している。
特に、アスファルトプラントにあっては、舗設現場へ運搬するまでにアスファルト混合物が硬化するのを防止する必要から舗設現場に近い場所に設ける必要があるが、舗設現場が都市部の場合には、アスファルトプラントの周囲に多くの住宅等がある場合が多く、上記した各種の環境破壊や汚染による社会問題の発生が深刻化する恐れが高い。
特開2005−16200号公報
解決しようとする問題点は、重油等の液体燃料やガス等の気体燃料により加熱された加熱空気を骨材に吹き付けて乾燥加熱する場合には、燃料の燃焼時に排出される排気ガスの煤煙や臭気、CO2等により周囲の環境を破壊したり、汚染する点にある。また、回転ドラム内において骨材が転動する際に振動や騒音が発生する点にある。加熱熱風の熱源として重油ボイラー等の液体燃料を使用する場合には、流出した液体燃料により土壌を汚染する点にある。
請求項1に係るアスファルトプラントの骨材乾燥加熱装置は、アスファルト混合物を組成する骨材の乾燥加熱時間に応じた長さで、電磁波シールド材料からなる乾燥加熱炉と、乾燥加熱炉内にて骨材を乾燥加熱時間に応じた速度で搬送する搬送装置と、乾燥加熱炉内に設けられる電磁波吸収体と、電磁波吸収体に高周波電磁波を出力する高周波発振器とを備え、高周波発振器から出力される高周波電磁波を電磁波吸収体に吸収させて発熱させることにより乾燥加熱炉内を所望の温度に加熱し、搬送体により搬送される骨材を乾燥加熱することを特徴とする。
請求項5に係るアスファルトプラントの骨材乾燥加熱装置は、アスファルト混合物を組成する骨材の乾燥加熱時間に応じた所要の長さで、電磁波シールド材料からなる金属製の乾燥加熱炉と、乾燥加熱炉内にて骨材を乾燥加熱時間に応じた速度で搬送する搬送装置と、乾燥加熱炉内に空気を供給する送風手段と、送風手段と乾燥加熱炉の間の空気流路内に設けられる電磁波吸収体と、電磁波吸収体に高周波電磁波を出力する高周波発振器とを備え、高周波発振器から出力される高周波電磁波を電磁波吸収体に電磁波吸収させることにより発熱させて所望の温度に加熱された空気を乾燥加熱炉内に供給し、搬送体により搬送される骨材を乾燥加熱することを特徴とする。
請求項9に係るアスファルトプラントの骨材乾燥加熱方法は、アスファルト混合物を組成する骨材を乾燥加熱する骨材乾燥加熱装置において、電磁波シールド材料からなる金属製の乾燥加熱炉内の骨材雰囲気の空気を、電磁波吸収体による高周波電磁波の電磁波吸収作用による発熱により加熱して骨材を乾燥加熱することを特徴とする。
請求項10に係るアスファルトプラントの骨材乾燥加熱方法は、アスファルト混合物を組成する骨材を乾燥加熱する骨材乾燥加熱装置において、電磁波シールド材料からなる金属製の乾燥加熱炉内にて骨材に吹付けられる空気を、電磁波吸収体による高周波電磁波の電磁波吸収作用による発熱により加熱して骨材を乾燥加熱することを特徴とする。
本発明は、骨材を乾燥加熱する際に、周囲の環境を破壊したり、汚染するのを防止する。また、骨材を乾燥加熱する際に、振動や騒音が発生するのを防止する。
本発明は、高周波発振器から出力される高周波電磁波を電磁波吸収体に吸収させて発熱させることにより乾燥加熱炉内を所望の温度に加熱し、搬送体により搬送される骨材を乾燥加熱することを最良の形態とする。
以下に実施形態を示す図に従って本発明を説明する。
図1において、1a〜1dは砕石や砂等の骨材53を各種大きさごとにストックする骨材サイロから取出された骨材53を、それぞれの大きさごとに溜める砕石ホッパーであり、各砕石ホッパー1a〜1dの下部には搬送コンベヤー7が設けられ、搬送コンベヤー7は各砕石ホッパー1a〜1dから定量的に吐出されて移載されるそれぞれの骨材53を骨材乾燥加熱装置9へ供給する。
図1において、1a〜1dは砕石や砂等の骨材53を各種大きさごとにストックする骨材サイロから取出された骨材53を、それぞれの大きさごとに溜める砕石ホッパーであり、各砕石ホッパー1a〜1dの下部には搬送コンベヤー7が設けられ、搬送コンベヤー7は各砕石ホッパー1a〜1dから定量的に吐出されて移載されるそれぞれの骨材53を骨材乾燥加熱装置9へ供給する。
搬送コンベヤー7としては、搬送直交方向断面がV字状のベルトを使用したベルトコンベヤーや搬送方向に対して多数のバケットが隣接し、かつ相互に屈曲するように設けられたバケットコンベヤー若しくはこれらの組合せからなる。
骨材乾燥加熱装置9は供給される骨材53を加熱して付着した水分を除去して乾燥させると共に約120〜200℃に加熱する。骨材乾燥加熱装置9から排出される加熱後の骨材53はふるい設備11により、それぞれの大きさに分別して溜められる。このふるい設備11はそれぞれの骨材53の大きさに応じた網目を有した複数個の網体11aを多段に設け、それぞれの網体11aに対する通過或いは非通過により骨材53を大きさにより選別して個別に溜める収容部11bを備えた構造からなる。
そしてふるい設備11の各収容部11bから吐出されるそれぞれの大きさの骨材53を、計量設備13により、製造しようとするアスファルト混合物の骨材配合量に応じて計量した後に、混合設備15内に供給する。
上記混合設備15には、上記した骨材53のほかに石粉サイロ17から供給されて計量設備19により計量された所定量の石粉や、アスファルトタンク21から供給されて計量設備23により計量された約160℃に加熱された溶融状態のアスファルトが投入される。投入された骨材53、砂粉及び溶融状態のアスファルトは、回転する撹拌羽根15aにより撹拌及び混合されてアスファルト混合物25に製造される。そして製造されたアスファルト混合物25は混合物サイロ27内に溜められ、必要に応じて舗設現場に供給できるようにストックされる。
本発明は、上記したアスファルトプラントの骨材乾燥加熱装置9に係わり、図2乃至図4において、骨材乾燥加熱装置9の乾燥加熱炉31は、例えば鉄製、ステンレス製等のように電磁波シールド特性を有した金属材からなる複数のチャンバー33を、加熱長さが骨材53を乾燥加熱するのに充分な時間を確保できる所望の長さ、例えば15〜20mになるように連結した構造で、各チャンバー33は搬入側及び搬出側に位置するそれぞれの隔壁下部に形成された開口33a・33bにより、相互が連通するように形成される。
尚、骨材乾燥加熱装置9の搬入側に位置するチャンバー33の搬入側に設けられた開口33a及び骨材乾燥加熱装置9の搬出側に位置するチャンバー33の搬出側に設けられた開口33bには外方へ突出し、後述する搬送コンベヤー35が通過可能な大きさの中空部を有したスリーブ33c・33dがそれぞれ形成され、上記した乾燥加熱炉31内から後述する高周波電磁波が漏出して電磁波障害が発生するのを防止する。
そして乾燥加熱炉31の各チャンバー33内には無端状の搬送コンベヤー35がスリーブ33c・33dの中空部及び開口33a・33bを通過して連通するように配置される。搬送コンベヤー35は、例えばステンレス製で、搬送直交方向断面がV字形で、搬送方向上手側に軸受部37a及び搬送方向下手側に軸部37bを有した単位部材37を、相互が屈曲可能に連結した構造からなる。そして連結された軸受部37a及び軸部37bは走行直交方向断面がU字形のガイドレール39に走行可能に支持されている。
各乾燥加熱炉31の上面中央部には電波法上、工業用、化学用、医療用等の用途に割当てられた、例えば2.45GHzの高周波発振器41が取付けられた電磁波導波管やホーンアンテナ等の伝播部材43が内部と連通するように取付けられている。また、各乾燥加熱炉31の底面を除く内面には酸化鉄や磁性材料、パーマロイ等の電磁波吸収体45が、例えば耐熱レンガ、耐火タイルや耐熱セラミック板等の断熱材47を介して取付けられている。
尚、各乾燥加熱炉31の上面内部に取付けられる電磁波吸収体45及び断熱材47は電磁波導波管43の導波側端部が乾燥加熱炉31の内部と連通するように切除かれている。また、高周波発振器41の発振出力は、骨材53の乾燥加熱時間に応じて適宜設定されるものであり、乾燥加熱時間を短時間に行う場合には、出力を大きくすればよい。
各乾燥加熱炉31の各チャンバー33内には、例えば熱電対等の温度センサ49が取付けられ、該温度センサ49からの検出信号に基づいて各高周波発振器37を発振制御させる。更に、各チャンバー33の側面には開口33eがそれぞれ形成され、各開口33eに応じたチャンバー33の側面に送風部材51を設け、送風部材51により各チャンバー33内の空気を供給して内部の加熱空気を撹拌させるように構成する。
次に、骨材乾燥加熱装置9による骨材53の乾燥加熱作用及び方法を説明する。
先ず、骨材乾燥加熱装置9内に骨材53を供給するのに先立って各チャンバー33に取付けられたそれぞれの高周波発振器43を発振駆動して各チャンバー33の内面に設けられた電磁波吸収体45に高周波電磁波を出力すると、それぞれの電磁波吸収体45に高周波電磁波が当たることによりうず電流が発生し、そのうず電流損による導電損失により高周波電磁波を熱エネルギーに変換して吸収することにより電磁波吸収体45自体が発熱する。これにより発熱した電磁波吸収体45により各チャンバー33内の雰囲気温度を約150〜350℃へ昇温させる。
先ず、骨材乾燥加熱装置9内に骨材53を供給するのに先立って各チャンバー33に取付けられたそれぞれの高周波発振器43を発振駆動して各チャンバー33の内面に設けられた電磁波吸収体45に高周波電磁波を出力すると、それぞれの電磁波吸収体45に高周波電磁波が当たることによりうず電流が発生し、そのうず電流損による導電損失により高周波電磁波を熱エネルギーに変換して吸収することにより電磁波吸収体45自体が発熱する。これにより発熱した電磁波吸収体45により各チャンバー33内の雰囲気温度を約150〜350℃へ昇温させる。
尚、高周波発振器43の発振出力は、各チャンバー33の容量、要求される骨材53の乾燥加熱時間、供給される骨材53の量等により適宜設定される。また、乾燥加熱炉31内の温度は、温度センサ49により検出される炉内温度に基づいて高周波発振器43を発振制御して、炉内温度をほぼ一定に保つ。
上記作用により乾燥加熱炉31内の温度が、所望の約150〜350℃に上昇すると、各砕石ホッパー1a〜1dから供給された大きさが異なる各種砕石や砂等の骨材53を搬送コンベヤー35上に移載して乾燥加熱炉31内を通過させる。このとき、乾燥加熱炉31内の温度が上記したように150〜350℃に加熱されているため、乾燥加熱炉31内を搬送される骨材53に付着した水分を蒸発して乾燥させると共に搬送方向下手側にて温度が約120〜200℃になるように加熱させる。(図5参照)
尚、加熱乾燥しようとする砕石や砂の骨材53は、必ずしも乾燥した状態の物ばかりではなく、表面に水分が付着している場合や、内部に水分が浸透している場合がある。このように表面に付着した水分や内部に浸透した水分は、チャンバー33内で出力される高周波電磁波を吸収することにより発熱して蒸発することにより乾燥させたり、骨材53自体を加熱し、上記した各チャンバー33内の雰囲気加熱作用と相俟って骨材53を効率的に乾燥させることができる。
また、上記したように骨材53としては、新規砕石等の新規骨材に酸化スラグ等の再生骨材を、少なくとも所望の割合で混入した場合も含む。このように酸化スラグ等が混入された再生骨材にあっては、酸化スラグ自体、各チャンバー33内で出力される高周波電磁波を吸収して発熱するため、上記した各チャンバー33内の雰囲気加熱作用と相俟って周りの骨材53を効率的に加熱乾燥させることができる。
更に、新規砕石の骨材53にあっては、一部に鉄分を含む場合がある。この場合にあっては、砕石に含まれる鉄分が各チャンバー33内で出力される高周波電磁波を吸収して発熱し、上記した各チャンバー33内の雰囲気加熱作用と相俟って周りの骨材53を効率的に加熱乾燥させることができる。
上記したように乾燥加熱炉31内における骨材53の通過時間は、高周波発振器43の発振出力、骨材53に付着した水分の多寡、要求される骨材53の温度、乾燥加熱炉31内の雰囲気温度等の要素により決定される。
本実施例は、骨材53の加熱源として高周波電磁波を使用するため、液体燃料や気体燃料を使用する従来の乾燥加熱手段に比べて排気ガスや臭気、煤煙等による周囲の環境破壊や汚染を防止することができる。また、所望の温度に加熱された雰囲気を通過させることにより骨材53を所望の温度に加熱することができ、回転ドラム内で骨材53を転動させながら乾燥加熱する従来の骨材乾燥加熱装置に比べて振動や騒音の発生を低減することができる。
図6において、骨材乾燥加熱装置9の各チャンバー33には空気供給ダクト61及び空気排気ダクト63が、それぞれ内部と連通するように取付けられ、空気供給ダクト61にはブロア等の送風駆動部材65が、また空気排気ダクト63にはブロア等の排気駆動部材67が設けられている。
また、空気供給ダクト61及び空気排気ダクト63の間には空気加熱装置69が設けられ、空気排気ダクト63を介してそれぞれのチャンバー33から排気された加熱空気を加熱した後に、空気供給ダクト61を介してチャンバー33内に加熱空気を供給する。空気加熱装置69としては蛇腹状に折返し形成されてその供給側が空気排気ダクト63に、また吐出側が空気供給ダクト61に接続される加熱管71と、加熱管71を加熱する加熱機器73とから構成される。加熱機器73としては電力、ガス等の気体燃料、重油等の液体燃料の何れであってもよい。
この加熱機器73は、上記した実施例1で説明した高周波電磁波の電波吸収作用により発熱した電磁波吸収体45による空気の加熱を補助するものであり、比較的、熱量が少ない小型の機器にすることができる。
尚、実施例1と同一の部材に付いては、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施例は、骨材乾燥加熱装置9における各チャンバー33内の空気を、主に電磁波吸収体45の電波吸収作用に伴う発熱により加熱し、骨材53の加熱に伴って低温化した各チャンバー33内の空気の一部を、加熱機器73により副次的に加熱して各チャンバー33内に供給することにより骨材53の乾燥加熱を効率的に行うことを可能にする。
本実施例は、骨材乾燥加熱装置9における各チャンバー33内の空気を、主に電磁波吸収体45の電波吸収作用に伴う発熱により加熱し、骨材53の加熱に伴って低温化した各チャンバー33内の空気の一部を、加熱機器73により副次的に加熱して各チャンバー33内に供給することにより骨材53の乾燥加熱を効率的に行うことを可能にする。
本実施例の加熱管71としては、以下のように変更実施することができる。すなわち、図7に示すように金属製のブロック75に、空気供給側から空気吐出側に向かう多数の孔75aを形成する。そして加熱機器73によりブロック75を加熱し、孔75a内を流通する空気を所望の温度に加熱する。
図8及び図9に示すように、本実施例に係る骨材乾燥加熱装置81の各チャンバー33の内面には耐熱煉瓦、耐熱タイルや耐熱セラミックス等の断熱部材83のみを取付けると共にその上面には空気供給ダクト85を、また下面には空気排気ダクト87を内部と連通するようにそれぞれ取付ける。
そして空気供給ダクト85にはブロア等の空気圧送部材89を、また空気排気ダクト87にはブロア等の空気排気部材91をそれぞれ設け、空気供給ダクト85及び空気排気ダクト87の間に電磁波空気加熱装置93を設ける。
該電磁波空気加熱装置93は鉄製またはステンレス製のように電磁波シールド特性を有した金属材からなるチャンバー95と、該チャンバー95の内面に耐熱煉瓦や耐熱タイル、耐熱セラミックス等の断熱材97を設けて酸化鉄、磁性材やパーマロイ等の電磁波吸収体99を取付ける。該電磁波吸収体99としてはプレート状からなる多数枚の電磁波吸収板99aを、互いに微小な隙間を設け、かつ相互を若干ずらした千鳥状に配列した構造とし、チャンバー95の供給側から導入される空気を、電磁波吸収板99aの相互間に形成される微小空隙99bを折返し状に通過させてチャンバー95の吐出側へ導くよう構成する。
チャンバー95には一方端部に高周波発振器101が取付けられた電磁波導波管やホーン等の伝播部材103の他方端部が内部を連通するように取付けられ、高周波発振器101から発振した高周波電磁波を伝播部材103を介して各電磁波吸収板99aに出力する。
これにより各電磁波吸収板99aは高周波電磁波の電波吸収作用により発熱し、それぞれの微小空隙99bを通過する空気を加熱して所望の温度、約150〜350℃に加熱する。
尚、実施例1と同一の部材に付いては、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施例は、各チャンバー33内の空気を電磁波吸収体45の電磁波吸収による発熱により直接加熱するのではなく、各チャンバー33内に供給される空気も電磁波吸収体99の電磁波吸収による発熱により加熱し、加熱された空気を各チャンバー33内に供給することにより各チャンバー33内を搬送される骨材53を乾燥加熱する。
本実施例は、各チャンバー33内の空気を電磁波吸収体45の電磁波吸収による発熱により直接加熱するのではなく、各チャンバー33内に供給される空気も電磁波吸収体99の電磁波吸収による発熱により加熱し、加熱された空気を各チャンバー33内に供給することにより各チャンバー33内を搬送される骨材53を乾燥加熱する。
本実施例の電磁波吸収体99としては、以下のように変更実施することができる。即ち、図10に示すように電磁波吸収体料からなる電磁波吸収ブロック105に、空気供給側から空気吐出側に向かう多数の孔105aを形成する。そして電磁波吸収ブロック105に高周波電磁波を出力してその電磁波吸収作用により発熱させることにより孔105a内を流通する空気を所望の温度に加熱する。
本発明は、以下のよう変更実施してもよい。
1.上記説明は、乾燥加熱炉内にて搬送駆動される搬送コンベヤー上に載置された骨材53を、非撹拌状態で搬送しながら乾燥加熱するものとしたが、図11に示すように各チャンバー33内に、例えば一番大きい砕石を通過させることができる間隔をおいて複数のバー等を配置した撹拌部材121を、その先端が搬送コンベヤー35の搬送面に近づくように配置し、搬送コンベヤー35による搬送に伴って撹拌部材121により骨材53を撹拌しながら乾燥加熱する構成としてもよい。
1.上記説明は、乾燥加熱炉内にて搬送駆動される搬送コンベヤー上に載置された骨材53を、非撹拌状態で搬送しながら乾燥加熱するものとしたが、図11に示すように各チャンバー33内に、例えば一番大きい砕石を通過させることができる間隔をおいて複数のバー等を配置した撹拌部材121を、その先端が搬送コンベヤー35の搬送面に近づくように配置し、搬送コンベヤー35による搬送に伴って撹拌部材121により骨材53を撹拌しながら乾燥加熱する構成としてもよい。
2.上記説明の乾燥加熱炉31を、複数個のチャンバー33を連結した構造としたが、単一の炉としてもよいことは勿論である。
9 骨材乾燥加熱装置
31 乾燥加熱炉
33 チャンバー
35 搬送コンベヤー
41 高周波発振器
45 電磁波吸収体
31 乾燥加熱炉
33 チャンバー
35 搬送コンベヤー
41 高周波発振器
45 電磁波吸収体
Claims (11)
- アスファルト混合物を組成する骨材の乾燥加熱時間に応じた長さで、電磁波シールド材料からなる乾燥加熱炉と、
乾燥加熱炉内にて骨材を乾燥加熱時間に応じた速度で搬送する搬送装置と、
乾燥加熱炉内に設けられる電磁波吸収体と、
電磁波吸収体に高周波電磁波を出力する高周波発振器とを備え、
高周波発振器から出力される高周波電磁波を電磁波吸収体に吸収させて発熱させることにより乾燥加熱炉内を所望の温度に加熱し、搬送体により搬送される骨材を乾燥加熱するアスファルトプラントの骨材乾燥加熱装置。 - 請求項1において、乾燥加熱炉内から排気される加熱空気を昇温加熱して乾燥加熱炉内に再供給する加熱手段を備え、
乾燥加熱炉内から排気される空気を加熱手段により再加熱して乾燥加熱炉内に供給して所望の温度に維持可能にしたアスファルトプラントの骨材乾燥加熱装置。 - 請求項2の加熱手段は、電力、液体燃料、気体燃料のいずれかを加熱源とするアスファルトプラントの骨材乾燥加熱装置。
- 請求項2の加熱手段は、乾燥加熱炉内に空気を供給する送風手段と、
送風手段の空気流路に設けられる電磁波吸収体と、
電磁波吸収体に高周波電磁波を出力する高周波発振器と
からなるアスファルトプラントの骨材乾燥加熱装置。 - アスファルト混合物を組成する骨材の乾燥加熱時間に応じた所要の長さで、電磁波シールド材料からなる金属製の乾燥加熱炉と、
乾燥加熱炉内にて骨材を乾燥加熱時間に応じた速度で搬送する搬送装置と、
乾燥加熱炉内に空気を供給する送風手段と、
送風手段と乾燥加熱炉の間の空気流路内に設けられる電磁波吸収体と、
電磁波吸収体に高周波電磁波を出力する高周波発振器とを備え、
高周波発振器から出力される高周波電磁波を電磁波吸収体に電磁波吸収させることにより発熱させて所望の温度に加熱された空気を乾燥加熱炉内に供給し、搬送体により搬送される骨材を乾燥加熱するアスファルトプラントの骨材乾燥加熱装置。 - 請求項1乃至5の電磁波吸収体は、断熱材を介して取付けたアスファルトプラントの骨材乾燥加熱装置。
- 請求項1,4,5の骨材は、新規骨材及び再生骨材のいずれか、または所望の割合で混合してなるアスファルトプラントの骨材乾燥加熱装置。
- 請求項5の電磁波吸収体は、空気が通過可能な空隙を有した格子状体、網目体及び細管体のいずれからからなるアスファルトプラントの骨材乾燥加熱装置。
- アスファルト混合物を組成する骨材を乾燥加熱する骨材乾燥加熱装置において、
電磁波シールド材料からなる金属製の乾燥加熱炉内の骨材雰囲気の空気を、電磁波吸収体による高周波電磁波の電磁波吸収作用による発熱により加熱して骨材を乾燥加熱するアスファルトプラントの骨材乾燥加熱方法。 - アスファルト混合物を組成する骨材を乾燥加熱する骨材乾燥加熱装置において、
電磁波シールド材料からなる金属製の乾燥加熱炉内にて骨材に吹付けられる空気を、電磁波吸収体による高周波電磁波の電磁波吸収作用による発熱により加熱して骨材を乾燥加熱するアスファルトプラントの骨材乾燥加熱方法。 - 請求項9,10の骨材は、新規骨材及び再生骨材のいずれか、または所望の割合で混合してなるアスファルトプラントの骨材乾燥加熱方法。
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- 2005-05-20 JP JP2005147740A patent/JP2006322254A/ja active Pending
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