JP2006322156A - 接触し合うパイプ同志の交叉部結束金具 - Google Patents

接触し合うパイプ同志の交叉部結束金具 Download PDF

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Abstract

【課題】
1本の金属丸線材から成る安全性と軽量さに富む結束金具を提供する。
【解決手段】
金属丸線材(M)の切り離し一端部を雄ネジ(15)として、ここに予じめナット(16)を螺合させておく一方、切り離し他端部に折り曲げたフック状のナット受け座(17)を、上記雄ネジ(15)へ係脱自在に係止させると共に、同じく丸線材(M)の中間部を縦横方向へ交互に繰り返し折り曲げて、縦パイプ(Y)へ巻き付くほぼ平行な一対の第1、2円弧抱持面(11)(12)と、横パイプ(X)へ巻き付くほぼ平行な一対の第3、4円弧抱持面(13)(14)とを一連に造形し、その第1〜4円弧抱持面(11)(12)(13)(14)へ各パイプ(Y)(X)との滑り止め用粗面(18)(19)を刻設した。
【選択図】 図12

Description

本発明は接触し合うパイプ同志の交叉部を簡便・確固に縛り付けるための結束金具に関する。
例えば、柵やビニールハウスの骨格などを組み立てるパイプ同志の交叉部結束金具としては、従来から図25に示す仮設足場用の市販品が使われている。
これは複数本の固定ピン(1)を介して、背中合わせの直交状態に組み付け一体化された第1、2クランプ(C)(C)から成り、その互いに同じ構成の第1、2クランプ(C)(C)が、縦パイプ(Y)と横パイプ(X)とを各々包囲するようになっている。
つまり、同図の符号(2)(3)は上記第1、2クランプ(C)(C)の各個を形作る一対の抱持板であって、鋼板から向かい合う円弧状に塑性加工されており、その両抱持板(2)(3)の基端部同志が貫通ピン(4)によって開閉自在に枢着されている。
しかも、その一方の抱持板(2)の先端部には上記貫通ピン(4)と平行な別個の短かい貫通ピン(5)を介して、ボルト(6)の頭部が起伏的な回動自在に枢着されており、そのボルト(6)のネジ軸部を挟む二叉フォーク状のナット受け座(7)が、他方の抱持板(3)の対応的な先端部から張り出している。
そして、縦パイプ(Y)と横パイプ(X)との各個を両抱持板(2)(3)の閉合により包囲し、上記ボルト(6)に螺合されているナット(8)を締め付けて、その縦パイプ(Y)と横パイプ(X)との交叉部を結束するようになっている。
ところが、このような結束金具の構成では第1、2クランプ(C)(C)の各個を形作る一対の抱持板(2)(3)が、鋼板からの塑性加工品であるばかりでなく、これと別個な複数本の貫通ピン(4)(5)やボルト(6)も要するため、その全体重量が適用するパイプ(Y)(X)よりも過大となり、この種多量に使う結束金具としての量産効果を期待することができない。
又、上記結束金具の第1、2クランプ(C)(C)は縦パイプ(Y)と横パイプ(X)との交叉部に介在して、そのパイプ(Y)(X)を各別に包囲する重厚な剛体品である。そのため、両抱持板(2)(3)の向かい合う円弧面によって各パイプ(Y)(X)を抱持したとしても、更にはその使用当初たとえナット(8)を強く締め上げたとしても、使用中に受ける振動や衝撃などの外力を吸収することができず、特に縦パイプ(Y)を滑り下降して、交叉部の位置狂いを生ずるおそれがある。
しかも、縦パイプ(Y)と横パイプ(X)との交叉部を結束した使用状態では、そのボルト(6)の先端部や二叉フォーク状ナット受け座(7)の先端部が、鋭く張り出し露呈することになるため、甚だ危険であり、特別の柔軟なビニールカバー(9)も用意して、これを第1、2クランプ(C)(C)へかぶせ付けることにより、その全体を安全に被覆化粧しなければならない。
本発明はこのような課題の改良を目的としており、その目的を達成するために、請求項1では縦パイプと横パイプとの接触し合う交叉部へ巻き付け使用可能な1本の金属丸線材から成り、
その丸線材の切り離し一端部に刻設された雄ネジへ、同じく丸線材の切り離し他端部から折り曲げられたフック状のナット受け座を係脱自在に係止させた上、その雄ネジへ予じめ脱落不能に螺合されたナットを締め上げ操作することにより、上記縦パイプと横パイプとの交叉部を縛り付ける結束金具であって、
上記丸線材の残る中間部を縦横方向へ交互に繰り返し折り曲げることにより、縦パイプへ巻き付くほぼ平行な一対の第1、2円弧抱持面と、横パイプへ巻き付くほぼ平行な一対の第3、4円弧抱持面とを一連に造形すると共に、
上記第1〜4円弧抱持面にその対応的な各パイプとの滑り止め用粗面を刻設したことを特徴とする。
又、請求項2では縦パイプと横パイプとの接触し合う交叉部へ巻き付け使用可能な1本の金属丸線材と、その丸線材の切り離し両端部に渡って橋絡される円弧抱持面を備えた別個なナット受け座金とから成り、
上記丸線材の切り離し一端部へ対応的な一端部が予じめ抜け止め状態に差し込まれたナット受け座金の他端部を、同じく丸線材の切り離し他端部に刻設された雄ネジへ、抜き差し自在に差し込んだ上、その雄ネジへ螺合したナットを締め上げ操作することにより、上記縦パイプと横パイプとの交叉部を縛り付ける結束金具であって、
上記丸線材の残る中間部を縦横方向へ交互に繰り返し折り曲げることにより、縦パイプと横パイプとの何れか一方へ巻き付くほぼ平行な一対の第1、2円弧抱持面と、同じく他方へ巻き付く上記ナット受け座金の円弧抱持面とほぼ平行な1個の第3円弧抱持面とを一連に造形すると共に、
上記第1〜3円弧抱持面又はその第1〜3円弧抱持面と上記ナット受け座金の円弧抱持面に、その対応的な各パイプとの滑り止め用粗面を刻設したことを特徴とする。
請求項3では上記請求項2に従属する構成として、金属丸線材の切り離し一端部を、ここへ予じめ差し込まれたナット受け座金の一端部抜け止め用ヘッドとして、径大に張り出し形成したことを特徴とする。
請求項4では同じく請求項2に従属する構成として、金属丸線材の切り離し一端部に雄ネジを刻設して、ここへナット受け座金の対応的な一端部を差し込むと共に、
その雄ネジへ脱落不能に螺合したナットにより、上記ナット受け座金の一端部を予じめ抜け止め状態に保ったことを特徴とする。
更に、請求項5では上記請求項1、2、3又は4に従属する構成として、滑り止め用粗面を金属丸線材から一定深さだけ陥没する多数の条痕として、その丸線材の直径線とほぼ平行にプレス加工したことを特徴とする。
請求項1の構成によれば、結束金具が1本の金属丸線材から一連に折り曲げられた製品として、著しく軽量であり、その簡素な必要構成とも相俟ち、量産効果を最大限に発揮させることができ、その使用に当っても1個のナットを回動操作すれば足り、縦パイプと横パイプとの交叉部をすばやく軽快に縛り付け結束作業し得る効果がある。
又、上記結束金具の使用中、その金属丸線材の切り離し一端部に刻設された雄ネジと、残る切り離し他端部に折り曲げられたフック状のナット受け座とは、縦パイプと横パイプとの交叉する角隅部へ退避した位置関係において、その相互の係止状態に保たれ、ナットにより締結されているため、縦パイプと横パイプへ巻き付く第1〜4円弧抱持面が文字通りの円弧状に弯曲していることとも相俟って、その露出状態のままでも安全性を維持することができ、特別なビニールカバーなどをかぶせ付けることにより、被覆化粧する必要がない。
それにもまして、1本の金属丸線材から連続的に折り曲げられた第1〜4円弧抱持面が縦パイプと横パイプへ各々重畳的に巻き付くため、その引き寄せ合う抵抗力と金属丸線材自身の撓み作用により、ガタツキや弛緩などを起生するおそれがなく、縦パイプと横パイプとの交叉部を安定・確固な縛り付け状態に維持することができる。
しかも、第1〜4円弧抱持面には縦パイプや横パイプとの滑り止め用粗面が刻設されているため、その交叉部の結束作業当初には勿論のこと、使用中に繰り返し振動や衝撃などの外力を受けるも、結束金具が縦パイプに沿って滑り下降する如き、交叉部の位置狂いを生ずるおそれもない。
そして、このような効果は請求項2の構成を採用するも、ほぼ同等に達成することができ、その場合に請求項3の構成を採用するならば、金属丸線材の切り離し一端部から一体的に張り出す径大なヘッドにより、ナット受け座金を予じめ脱落不能に保てるため、結束作業をやはりすばやく軽快に行なえる効果がある。
他方、請求項4の構成を採用するならば、上記ナット受け座金の抜け止め効果を達成するに当り、金属丸線材の切り離し両端部へ互いに同じ雄ネジを刻設すれば良く、量産効果の向上に役立つ。
特に、請求項5の構成を採用するならば、滑り止め用粗面が金属丸線材から一定深さだけ陥没する多数の条痕として、その丸線材の直径線とほぼ平行にプレス加工されているため、換言すれば金属丸線材と各パイプとの接線に対してほぼ直交する配列関係にプレス加工されているため、結束金具の不慮な滑り作用のみならず、その空廻り作用に対しても効果的な抵抗を与えることができ、縛り付け結束状態の安定性に著しく優れる。
以下、図面に基いて本発明の具体的構成を詳述すると、先ず図1〜16は本発明の第1実施形態に係る結束金具(A1)とその使用状態を示しており、これは縦パイプ(Y)と横パイプ(X)との接触し合う交叉部へ巻き付け使用可能な所要長さを備えた1本の鋼線やその他の金属丸線材(M)から成る。
この点、図示の一例では縦パイプ(Y)と横パイプ(X)とが柵(F)の組み立て用として、その互いに同じ約48.6mmの直径(D)を有する金属パイプ(鉄管)から成り、又上記金属丸線材(M)として約5.8mmの直径(d)を備えた引張強度に富む炭素鋼線が採用されている。
そして、本発明の結束金具(A1)はこのような1本の金属丸線材(M)から図1〜8に示す如く、縦方向と横方向へ交互に繰り返し折り曲げられることにより、縦パイプ(Y)へ巻き付くほぼ平行な一対の第1、2円弧抱持面(11)(12)と、横パイプ(X)へ巻き付くほぼ平行な一対の第3、4円弧抱持面(13)(14)とが一連に造形されている。
即ち、上記金属丸線材(M)における切り離し両端部のうち、その何れか一方から他方に向かって順序良く、縦パイプ(Y)へ巻き付く第1円弧抱持面(11)と横パイプ(X)へ巻き付く第3円弧抱持面(13)、再度縦パイプ(Y)へ巻き付く第2円弧抱持面(12)並びに再度横パイプ(X)へ巻き付く第4円弧抱持面(14)とが交互に連続して折り曲げられており、茲にほぼ平行する第1、2円弧抱持面(11)(12)の一対が縦パイプ(Y)の円周面を、同じくほぼ平行する第3、4円弧抱持面(13)(14)の一対が横パイプ(X)の円周面を、各々重畳的に抱持し得るようになっているのである。
又、上記金属丸線材(M)の切り離し一端部には雄ネジ(15)が刻設されており、その雄ネジ(15)には鍔付きナット(16)が予じめ脱落不能に螺合されている。その切り離し一端部の塑性変形や雄ネジ(15)の部分的な圧潰などによって、鍔付きナット(16)が雄ネジ(15)からの抜け止め状態に保たれているのである。
他方、同じく金属丸線材(M)の切り離し他端部はナット受け座(17)として、一連のフック状に折り曲げられており、上記切り離し一端部の雄ネジ(15)へ係脱自在に係止されることにより、上記鍔付きナット(16)の座金として機能し得るようになっている。
更に、(18)(19)は上記金属丸線材(M)の縦パイプ(Y)へ巻き付く第1、2円弧抱持面(11)(12)と、同じく横パイプ(X)へ巻き付く第3、4円弧抱持面(13)(14)との合計4個所へ、各々刻設された滑り止め用の粗面であり、その対応的な各パイプ(Y)(X)との滑り止め作用を果す。その粗面(18)(19)が、縦パイプ(Y)や横パイプ(X)と金属丸線材(M)との接線上に位置するものとして、その第1〜4円弧抱持面(11)(12)(13)(14)の就中凹曲面に刻設されていることは言うまでもない。
この点、図示の実施形態では上記滑り止め用粗面(18)(19)を図9、10に抽出拡大する如く、金属丸線材(M)から一定深さ(g)だけ陥没する多数の条痕として、その丸線材(M)の直径線(O−O)とほぼ平行な配列関係、換言すれば丸線材(M)と各パイプ(Y)(X)との接線に対してほぼ直交する関係の配列にプレス加工している。
このような多数の条痕は図11に示す如く、先に折り曲げられた金属丸線材(M)の上記第1〜4円弧抱持面(11)(12)(13)(14)を、その後雄型(20)と雌型(21)によって内外方向から各々挟み、その雄型(20)の対応的な凸条刃(22)を内側から加圧することにより、上記第1〜4円弧抱持面(11)(12)(13)(14)の凹曲面へあたかも傷付ける如く、確実に刻み加工することができる。但し、上記縦パイプ(Y)や横パイプ(X)との滑り止め作用を果す粗面(18)(19)であるならば、このような条痕のみに限らず、ローレット加工による交錯痕や切削加工による条溝、その他の凹凸を採用してもさしつかえない。
本発明の結束金具(A1)は上記の構成を備えているため、その使用に当っては金属丸線材(M)の切り離し他端部に位置するフック状のナット受け座(17)を、残る切り離し一端部の雄ネジ(15)へ係止させる前の開放状態において、その金属丸線材(M)を縦パイプ(Y)と横パイプ(X)との交叉部へ差し込む如く巻き付けると共に、その雄ネジ(15)へナット受け座(17)を係止させることにより閉合した上、鍔付きナット(16)をラチエツトレンチやスパナなどの回動工具(図示省略)により締め上げ操作して、その縦パイプ(Y)と横パイプ(X)との交叉部を図12〜15のように強く縛り付け結束すれば良い。
このようにして結束された柵(F)の組立状態を図16に例示しているが、本発明の結束金具(A1)は1本の金属丸線材(M)から一連に折り曲げ造形された第1〜4円弧抱持面(11)(12)(13)(14)を具備するため、地面から起立する垂直な縦パイプ(Y)と、水平な横パイプ(X)との直交する交叉部のみならず、地面から斜めに起立する縦パイプ(Y)と、同じく水平な横パイプ(X)との非直交する交叉部についても、これをそのまま支障なく強固に縛り付け結束することができる。
何れにしても、上記結束作業は鍔付きナット(16)の1個だけを回動操作すれば足りるため、誰でもすばやく軽快に行なえるのであり、又上記結束金具(A1)自身が1本の金属丸線材(M)から成る軽量品として、しかもその縦パイプ(Y)へ巻き付く第1、2円弧抱持面(11)(12)の一対と、横パイプ(X)へ巻き付く第3、4円弧抱持面(13)(14)の一対には、各々滑り止め用粗面(18)(19)が刻設されているため、図12〜16のような結束状態での使用中において、万一振動や衝撃などの外力を受けるも、特に縦パイプ(Y)を滑り下降する如き、交叉部の位置狂いを生ずるおそれがない。
更に、本発明の結束金具(A1)は1本の金属丸線材(M)から一連に折り曲げられているため、例えば縦パイプ(Y)と横パイプ(X)とが離反する方向の外力を受けた場合、その縦パイプ(Y)に巻き付いている第1、2円弧抱持面(11)(12)と、横パイプ(X)に巻き付いている第3、4円弧抱持面(13)(14)との何れか一方が、残る他方を引き寄せることになり、その金属丸線材(M)自身の撓み作用とも相俟って、ガタツキや弛緩などを起生するおそれがなく、縦パイプ(Y)と横パイプ(X)との交叉部を安定・確固な縛り付け状態に維持することができる。
又、結束金具(A1)の使用状態ではその第1〜4円弧抱持面(11)(12)(13)(14)が文字通りの円弧形態として、縦パイプ(Y)と横パイプ(X)との円周面に巻き付いており、しかも金属丸線材(M)の切り離し一端部をなす雄ネジ(15)と、残る切り離し他端部をなすナット受け座(17)とは図12〜15のように、縦パイプ(Y)と横パイプ(X)との交叉する角隅部へ退避した位置関係にあって、鍔付きナット(16)により締結されているため、これらが縦パイプ(Y)や横パイプ(X)から鋭利に大きく張り出さず、そのままでも安全性と化粧効果を確保できるのである。
次に、図17〜20は本発明に係る第2実施形態の結束金具(A2)を示しており、これでは上記第1実施形態における金属丸線材(M)の切り離し他端部から折り曲げられたフック状のナット受け座(17)に代る別個なナット受け座金(23)が、その金属丸線材(M)の切り離し両端部に渡って橋絡されている。しかも、そのナット受け座金(23)の中間部には円弧抱持面(24)が弯曲形成されている。
その場合、ナット受け座金(23)の一端部は金属丸線材(M)の対応的な切り離し一端部へ、予じめ差し込み遊合されていると共に、その金属丸線材(M)の切り離し一端部から一体的に張り出す径大な抜け止め用ヘッド(25)によって、抜け止め状態に保たれている。
又、同じくナット受け座金(23)の他端部は金属丸線材(M)の対応的な切り離し他端部に刻設された雄ネジ(26)へ、抜き差し自在に差し込まれており、その抜き出しによって金属丸線材(M)の切り離し他端部を開放できるようになっている。その雄ネジ(26)に螺合された鍔付きナット(27)も抜き差し自在である。
そして、結束金具(A2)を形作る上記金属丸線材(M)の残る中間部は、縦方向と横方向へ交互に繰り返し折り曲げられることにより、縦パイプ(Y)と横パイプ(X)との何れか一方へ巻き付くほぼ平行な一対の第1、2円弧抱持面(11)(12)と、同じく他方へ巻き付く上記ナット受け座金(23)の円弧抱持面(24)とほぼ平行な1個の第3円弧抱持面(13)とが、やはり一連に造形されている。
この点、図示の実施形態では金属丸線材(M)における切り離し両端部のうち、その何れか一方から他方に向かって順序良く、横パイプ(X)へ巻き付く第1円弧抱持面(11)と縦パイプ(Y)へ巻き付く第3円弧抱持面(13)並びに再度横パイプ(X)へ巻き付く第2円弧抱持面(12)とが交互に連続して折り曲げられており、その第1、2円弧抱持面(11)(12)の一対によって横パイプ(X)の円周面を、第3円弧抱持面(13)と上記ナット受け座金(23)の円弧抱持面(24)との一対によって縦パイプ(Y)の円周面を、各々重畳的に抱持できるようになっている。
しかも、このような1本の金属丸線材(M)から折り曲げられた第1〜3円弧抱持面(11)(12)(13)の合計3個所には、上記第1実施形態と同様な対応する各パイプ(Y)(X)との滑り止め用粗面(18)(19)が刻設されている。このような滑り止め用粗面(18)(19)は、上記ナット受け座金(23)の円弧抱持面(24)についても、プレス加工やローレット加工、切削加工などによって付与しておくことが好ましい。
上記第2実施形態の結束金具(A2)は、ナット受け座金(23)の他端部を金属丸線材(M)の雄ネジ(26)から一旦抜き出すことにより、その金属丸線材(M)の切り離し他端部を開放させた上、縦パイプ(Y)と横パイプ(X)との交叉部へ差し込む如く巻き付けると共に、上記ナット受け座金(23)の他端部を上記雄ネジ(26)へ差し込むことにより閉合して、その雄ネジ(26)へ引き続き螺合させた鍔付きナット(27)を締め上げ操作することにより、上記縦パイプ(Y)と横パイプ(X)との交叉部を強固に縛り付け結束することができる。
尚、上記第2実施形態の結束金具(A2)におけるその他の構成は、先の図1〜16に示した第1実施形態と実質的に同一であるため、その図17〜20に図1〜16との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
更に、図21〜24は本発明に係る第3実施形態の結束金具(A3)を示しており、これが上記第2実施形態と構成上異なる点は、金属丸線材(M)の切り離し一端部をナット受け座金(23)の抜け止め用ヘッド(25)に代る雄ネジ(28)として、残る切り離し他端部の雄ネジ(26)と同様に刻設した点にある。
そして、その切り離し一端部の雄ネジ(28)にも鍔付きナット(29)が螺合されているが、これは先の第1実施形態と同じく、上記切り離し一端部の塑性変形や雄ネジ(28)の部分的な圧潰などによって、予じめ雄ネジ(28)からの抜け止め状態に保たれている。
このような第3実施形態の結束金具(A3)におけるその他の構成と結束作業法は、上記第2実施形態と実質的に同一であるため、その図21〜24に図17〜20との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を割愛する。
尚、上記第1〜3実施形態では互いに同じ直径(D)の縦パイプ(Y)と横パイプ(X)を図示しているが、その直径(D)が大小相違する縦パイプ(Y)と横パイプ(X)との交叉部結束用としても、これに応じた円弧抱持面(11)(12)(13)(14)(24)を折り曲げ造形しておくことにより、支障なく使える結束金具(A3)に仕上げることができる。
又、図示実施形態の場合柵(F)の組み立て用として、その縦パイプ(Y)が地面からの垂直状態に起立しているが、例えばビニールハウスの骨格などに見られる如く、水平面上や傾斜面上での交叉する縦パイプ(Y)と横パイプ(X)との交叉部結束金具としても、本発明をそのまま使用することができる。
更に、金属パイプ同志のみならず、合成樹脂パイプ同志やその合成樹脂パイプと金属パイプとの交叉部についても、本発明の結束金具を適用できるのであり、その場合にも上記円弧抱持面(11)(12)(13)(14)(24)の滑り止め用粗面(18)(19)が有効に働くと言える。
本発明に係る結束金具の第1実施形態を示す斜面図である。 図1の平面図である。 図2の正面図である。 図2の底面図である。 図2の背面図である。 図2の右側面図である。 図3の7−7線断面図である。 図6の8−8線断面図である。 図2の部分拡大図である。 図9の10−10線断面図である。 滑り止め用粗面のプレス加工状態を示す説明図である。 結束金具の使用状態を示す斜面図である。 図12の正面図である。 図12の側面図である。 図12の平面図である。 柵の組立状態を示す斜面図である。 本発明に係る結束金具の第2実施形態を示す図12に対応する斜面図である。 図17の正面図である。 図18の側面図である。 図18の平面図である。 本発明に係る結束金具の第3実施形態を示す図17に対応する斜面図である。 図21の正面図である。 図22の側面図である。 図22の平面図である。 従来の結束金具を示す平面図である。
符号の説明
(11)・第1円弧抱持面
(12)・第2円弧抱持面
(13)・第3円弧抱持面
(14)・第4円弧抱持面
(15)(26)(28)・雄ネジ
(16)(27)(29)・鍔付きナット
(17)・ナット受け座
(18)(19)・滑り止め用粗面(条痕)
(20)・雄型
(21)・雌型
(22)・凸条刃
(23)・ナット受け座金
(24)・円弧抱持面
(25)・径大なヘッド
(A1)(A2)(A3)・結束金具
(F)・柵
(M)・金属丸線材
(X)・横パイプ
(Y)・縦パイプ
(O−O)・金属丸線材の直径線

Claims (5)

  1. 縦パイプ(Y)と横パイプ(X)との接触し合う交叉部へ巻き付け使用可能な1本の金属丸線材(M)から成り、
    その丸線材(M)の切り離し一端部に刻設された雄ネジ(15)へ、同じく丸線材(M)の切り離し他端部から折り曲げられたフック状のナット受け座(17)を係脱自在に係止させた上、その雄ネジ(15)へ予じめ脱落不能に螺合されたナット(16)を締め上げ操作することにより、上記縦パイプ(Y)と横パイプ(X)との交叉部を縛り付ける結束金具(A1)であって、
    上記丸線材(M)の残る中間部を縦横方向へ交互に繰り返し折り曲げることにより、縦パイプ(Y)へ巻き付くほぼ平行な一対の第1、2円弧抱持面(11)(12)と、横パイプ(X)へ巻き付くほぼ平行な一対の第3、4円弧抱持面(13)(14)とを一連に造形すると共に、
    上記第1〜4円弧抱持面(11)(12)(13)(14)にその対応的な各パイプ(Y)(X)との滑り止め用粗面(18)(19)を刻設したことを特徴とする接触し合うパイプ同志の交叉部結束金具。
  2. 縦パイプ(Y)と横パイプ(X)との接触し合う交叉部へ巻き付け使用可能な1本の金属丸線材(M)と、その丸線材(M)の切り離し両端部に渡って橋絡される円弧抱持面(24)を備えた別個なナット受け座金(23)とから成り、
    上記丸線材(M)の切り離し一端部へ対応的な一端部が予じめ抜け止め状態に差し込まれたナット受け座金(23)の他端部を、同じく丸線材(M)の切り離し他端部に刻設された雄ネジ(26)へ、抜き差し自在に差し込んだ上、その雄ネジ(26)へ螺合したナット(27)を締め上げ操作することにより、上記縦パイプ(Y)と横パイプ(X)との交叉部を縛り付ける結束金具(A2)(A3)であって、
    上記丸線材(M)の残る中間部を縦横方向へ交互に繰り返し折り曲げることにより、縦パイプ(Y)と横パイプ(X)との何れか一方へ巻き付くほぼ平行な一対の第1、2円弧抱持面(11)(12)と、同じく他方へ巻き付く上記ナット受け座金(23)の円弧抱持面(24)とほぼ平行な1個の第3円弧抱持面(13)とを一連に造形すると共に、
    上記第1〜3円弧抱持面(11)(12)(13)又はその第1〜3円弧抱持面(11)(12)(13)と上記ナット受け座金(23)の円弧抱持面(24)に、その対応的な各パイプ(Y)(X)との滑り止め用粗面(18)(19)を刻設したことを特徴とする接触し合うパイプ同志の交叉部結束金具。
  3. 金属丸線材(M)の切り離し一端部を、ここへ予じめ差し込まれたナット受け座金(23)の一端部抜け止め用ヘッド(25)として、径大に張り出し形成したことを特徴とする請求項2記載の接触し合うパイプ同志の交叉部結束金具。
  4. 金属丸線材(M)の切り離し一端部に雄ネジ(28)を刻設して、ここへナット受け座金(23)の対応的な一端部を差し込むと共に、
    その雄ネジ(28)へ脱落不能に螺合したナット(29)により、上記ナット受け座金(23)の一端部を予じめ抜け止め状態に保ったことを特徴とする請求項2記載の接触し合うパイプ同志の交叉部結束金具。
  5. 滑り止め用粗面(18)(19)を金属丸線材(M)から一定深さ(g)だけ陥没する多数の条痕として、その丸線材(M)の直径線(O−O)とほぼ平行にプレス加工したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の接触し合うパイプ同志の交叉部結束金具。
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