JP2006320635A - 吸湿脱臭構造体 - Google Patents

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Hiroyasu Okuyama
博康 奥山
Yoshiaki Onishi
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Abstract

【課題】自然換気による吸湿および脱臭を可能にする吸湿脱臭構造体を提供すること。
【解決手段】吸湿脱臭効果を有する壁体2と、壁体2の屋外側に配設し、壁体2との間に空気層7を形成するガラス3と、ガラス3の上方および下方に配設し、屋外と空気層とを連通する屋外開口部8を画成するとともに、内部に室内と空気層とを連通する通気路4cを形成した通気枠4と、通気枠4と協働し、室内と空気層7とが連通する吸湿脱臭状態と、屋外と空気層7とが連通する再生状態と、空気層7を閉鎖する閉鎖状態とを択一的に設定可能としたスライド枠5とを備えるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、吸湿脱臭構造体に関し、特に建築物の壁の一部をなす吸湿脱臭構造体に関するものである。
従来から、室内環境を改善するために、室内の空気から水分(湿気)および臭いを吸着して室内環境を改善する脱臭装置(空気清浄機を含む)が知られている。
たとえば、図4に示す脱臭装置101は、内部に吸気口102と排気口103とを有する循環経路104を備えている。循環経路104の吸気口102近傍には、空気中の粉塵を集塵するための集塵手段105が配設してあり、循環経路104の排気口103近傍には、光照射手段106、複合触媒体107、加熱手段108を上流から順に配設してある。また、循環経路104の途中には、空気を強制的に循環させるファン109が設けてある。この脱臭装置101によれば、ファン109を作動させると、空気が吸気口102から吸い込まれ、空気中の粉塵は集塵手段105を通過する間に捕捉される。そして、集塵手段105を通過した空気は、光照射手段106により光が照射されている複合触媒体107と接触しながら通過して排気口103から排気される。このとき、複合触媒体107に接触した汚染ガスの一部が光触媒反応により分解されるとともに、複合触媒体107の吸着材料に汚染ガスの一部が吸着される。この吸着した汚染ガスは光触媒反応により分解される。また、この脱臭装置101の稼働中に所定時間ごとに、加熱手段108を短時間作動させ、複合触媒体に残留する有機物等の汚染物を熱触媒作用で分解する(たとえば、特許文献1)。
また、図5に示す空気清浄機201は、空気の吸気口202と空気の排気口203とを有する循環経路の吸気口202側にプレフィルタ204を配設するとともに、上流側から、イオン化電極205、紫外線ランプ206、集塵電極207が配設してある。また、空気の排気口203側にはファン208が配設してある。この空気清浄機201によれば、ファン208を作動させると、空気が吸気口202から吸い込まれ、イオン化電極205で浮遊粒子が帯電される。そして、紫外線ランプ206で光分解触媒物質は、空気中の酸素で活性化され、臭いの元となっている物質は酸化脱臭される。その後、帯電した浮遊粒子は集塵電極207で捕捉される(たとえば、特許文献2)。
特開2000−225321号公報 特開平10−328575号公報
しかしながら、これらの脱臭装置あるいは空気清浄機は、強制換気により吸湿および脱臭をするために、電気エネルギーを用いて稼働しており、省エネルギー性に課題を有していた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、自然換気による吸湿および脱臭を可能にする吸湿脱臭構造体を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、吸湿脱臭効果を有する壁体と、壁体の屋外側に配設し、壁体との間に空気層を形成する透明体と、透明体の上方および下方に配設し、屋外と空気層とを連通する開口部を画成するとともに、内部に室内と空気層とを連通する通気路を形成した通気枠と、前記通気枠と協働し、室内と空気層とが連通する吸湿脱臭状態と、屋外と空気層とが連通する再生状態と、空気層を閉鎖する閉鎖状態とを択一的に設定可能としたスライド枠とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、前記壁体の室内側に湿気透過性の内装材を付設したことを特徴とする。
本発明にかかる吸湿脱臭構造体は、吸湿脱臭状態に設定した場合には、室内と空気層とが連通するとともに空気層が温められることにより、室内側の空気が循環し、壁体が水分(湿気)と臭いとを吸着するので、自然換気による吸湿および脱臭が可能となる。一方、再生状態に設定した場合には、屋外と空気層とが連通するとともに空気層が温められることにより、屋外側の空気が循環し、壁体が吸着した水分を放出するとともに、屋外から照射された紫外線により壁体が再生するので、自然エネルギーによる壁体の再生が可能となる。他方、閉鎖状態に設定した場合には、空気層を閉鎖することにより、室内と屋外の温度差が大きくても結露することがない。
また、本発明にかかる吸湿脱臭構造体は、壁体の室内側に湿気透過性の内装材を付設したので、内装材を介して壁体が室内の空気から水分(湿気)と臭いとを吸着できる。
以下に、本発明の実施例にかかる吸湿脱臭構造体を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1〜図3は、本発明の実施例にかかる吸湿脱臭構造体を示す断面図であって、図1は吸湿脱臭状態を示す断面図、図2は再生状態を示す断面図、図3は閉鎖状態を示す断面図である。
本発明の実施例にかかる吸湿脱臭構造体1は、建物の壁の一部をなすものであり、図1〜図3に示すように、壁体2、透明体3、通気枠4およびスライド枠5を備えている。
壁体2は、図1〜図3において紙面手前側から紙面奥方に延在した板状体であり、壁体2の側部において建物の壁に固定してある。壁体2は、吸湿脱臭効果を有するものであり、酸化チタンと活性炭とを複合した酸化チタン−活性炭を原材料とするものである。酸化チタンは、紫外線を照射することに再生可能であり、活性炭は乾燥により再生可能である。
壁体2の室内側には、内装材6が付設してある。内装材6は、図1〜図3において紙面手前側から紙面奥方に延在した板状体であり、湿気透過性を有している。したがって、壁体2は、内装材6を透過した室内の空気から水分(湿気)および臭いを吸着することが可能である。
壁体2の屋外側には、所定の間隙を有して透明体3が配設してある。透明体3は、図1〜図3において紙面手前側から紙面奥側に延在した板状体であり、壁体2と同様に、透明体3の側部において建物に固定してある。そして、壁体2と透明体3との間に空気層7を形成する。透明体3は、たとえば、ガラスであり、太陽光を透過し、紫外線を上述した壁体2に照射可能である。そして、壁体2と透明体3との間に形成した空気層7は、温室効果により、温度が上昇可能である。
透明体3、壁体2および内装材6の上方と下方とには、通気枠4が配設してあり、透明体3の上方と下方において、屋外と空気層7とを連通する屋外開口部8(図2参照)を画成し、内装材6の上方と下方において、室内と空気層7とを連通する室内開口部9を画成することになる。通気枠4は、図1〜図3において紙面手前側から紙面奥側に延在した箱状体であり、壁体2および透明体3と対向する面(上方の通気枠4の下面、下方の通気枠4の上面)には、壁体2と透明体3との間に形成される間隙(空気層7)と対向する空気層流通口4aと、壁体2の右側縁部と対向する室内空気流通口4bとが形成してある。空気層流通口4aと室内空気流通口4bとは、通気枠4の内部に形成された通気路4cにより連通しており、空気層7の空気は、空気層流通口4a、通気路4c、室内空気流通口4bを経由して、室内の空気と流通可能である。
壁体2、透明体3および内装材6の上端面と上方に配設した通気枠4との間、壁体2、透明体3および内装材6の下端面と下方に配設した通気枠4との間には、それぞれスライド枠5がスライド可能に配設してある。スライド枠5は、図1〜図3において紙面奥方に延在する前縁部5aと後縁部5bとを有する枠体である。
図1に示すように、スライド枠5が前進位置にある場合には、前縁部5aが屋外開口部8を閉塞するとともに、通気枠4の空気層流通口4a、室内空気流通口4bおよび室内開口部9を開放し、空気層7の空気と室内の空気とが入れ換え可能となる(吸湿脱臭状態)。
図2に示すように、スライド枠5が後退位置にある場合には、屋外開口部8、通気枠4の空気層流通口4aおよび室内空気流通口4bを開放するとともに、後縁部5bが室内開口部9を閉塞し、空気層7の空気と屋外の空気とが入れ換え可能となる(再生状態)。
図3に示すように、スライド枠5が中立位置にある場合には、前縁部5aが壁体2と透明体3との間に形成された間隙および通気枠4の空気層流通口4aを閉鎖するとともに、後縁部5bが通気枠4の室内空気流通口4bを閉鎖し、空気層7の空気の入れ換えを阻止することになる(閉鎖状態)。
スライド枠5が吸湿脱臭状態にある場合には、上述したように、屋外開口部8がスライド枠5の前縁部5aにより閉塞されるとともに、通気枠4の空気層流通口4a、室内空気流通口4bおよび室内開口部9が開放されるので、空気層7と室内とが挿通している。この吸湿脱臭状態において透明体3に太陽光が照射されると、温室効果により空気層7の温度が上昇することになる。この結果、空気層7の空気は、上方に配設したスライド枠5、通気枠4、室内開口部9を介して、上部から排出され、下方に配設した室内開口部9、通気枠4、スライド枠5を介して、下部から新しい空気が流入することになる。この空気の循環により、空気層7をなす空気は入れ換えられ、壁体2による室内の空気の吸湿および脱臭が進行することになる。
スライド枠5が再生状態にある場合には、上述したように、屋外開口部8、通気枠4の空気層流通口4aおよび室内空気流通口4bが開放されるとともに、室内開口部9がスライド枠5の後縁部5bにより閉塞されるので、空気層7と屋外とが挿通している。この再生状態において透明体3に太陽光が照射されると、太陽光の紫外線が透明体3を透過して壁体2に到達するともに、温室効果により空気層7の温度が上昇することになる。この結果、壁体2を構成する酸化チタン−活性炭の酸化チタンは紫外線により再生される。また、空気層7の空気は上方に画成された屋外開口部8から排出され、下方に画成された屋外開口部8から新しい空気が流入することになる。この空気の循環により空気層をなす空気は入れ換えられ、壁体2を構成する酸化チタン−活性炭の活性炭は乾燥し、再生することになる。
スライド枠5が閉鎖状態にある場合には、上述したように、前縁部5aにより壁体2と透明体3との間に形成された間隙および通気枠4の空気層流通口4aが閉鎖されるとともに、後縁部5bにより通気枠4の室内空気流通口4bが閉鎖されるので、空気層7を閉鎖することになる。この結果、屋外の温度と室内の温度差が大きい場合であっても、透明体3の室内側への結露を防止することになる。
上述した吸湿脱臭構造体1は、吸湿脱臭状態に設定した場合には、室内と空気層7とが連通するとともに空気層7が温められることにより、室内側の空気が循環し、壁体2が水分(湿気)と臭いとを吸着するので、自然換気による吸湿および脱臭が可能となる。一方、再生状態に設定した場合には、屋外と空気層とが連通するとともに空気層が温められることにより、屋外側の空気が循環し、壁体2が吸着した水分を放出するとともに、屋外から照射された紫外線により壁体2が再生するので、自然エネルギーによる壁体2の再生が可能となる。他方、閉鎖状態に設定した場合には、空気層7を閉鎖することにより、室内と屋外の温度差が大きくても結露することがない。
また、吸湿脱臭構造体1は、壁体2の室内側に湿気透過性の内装材6を付設したので、内装材6を介して壁体2が室内側の空気から水分(湿気)と臭いとを吸着できる。
建物が高気密化され、壁体自体が空気を通さないことにもシックハウスの一因があると解されている。このようなシックハウスの問題を解消すべく、応急的に換気に関する法令が施行されたが、本来は壁体の建築材料そのものについても再考すべきである。たとえば、壁体が積極的に湿気および有害ガスを放散する健康的建物であることが好ましい。このため、上述した実施例のように、建物の壁の一部を吸湿脱臭構造体1とすることは効果的である。しかも、この吸湿脱臭構造体1は、電気等のエネルギーを消費するものではないので、省エネルギーを実現することができる。
以上のように、本発明にかかる吸湿脱臭構造体は、室内の空気から水分および臭いを吸着する吸湿脱臭構造体に有用であり、特に、建物の壁の一部をなす吸湿脱臭構造体に適している。
本発明の実施例にかかる吸湿脱臭構造体の吸湿脱臭状態を示す断面図である。 本発明の実施例にかかる吸湿脱臭構造体の再生状態を示す断面図である。 本発明の実施例にかかる吸湿脱臭構造体の閉鎖状態を示す断面図である。 背景技術にかかる脱臭装置を説明する縦断断面図である。 他の背景技術にかかる空気清浄機を説明する縦断面図である。
符号の説明
1 吸湿脱臭構造体
2 壁体
3 透明体
4 通気枠
4a 空気層流通口
4b 室内空気流通口
4c 通気路
5 スライド枠
5a 前縁部
5b 後縁部
6 内装材
7 空気層
8 屋外開口部
9 室内開口部

Claims (2)

  1. 吸湿脱臭効果を有する壁体と、
    壁体の屋外側に配設し、壁体との間に空気層を形成する透明体と、
    透明体の上方および下方に配設し、屋外と空気層とを連通する開口部を画成するとともに、内部に室内と空気層とを連通する通気路を形成した通気枠と、
    前記通気枠と協働し、室内と空気層とが連通する吸湿脱臭状態と、屋外と空気層とが連通する再生状態と、空気層を閉鎖する閉鎖状態とを択一的に設定可能としたスライド枠と
    を備えたことを特徴とする吸湿脱臭構造体。
  2. 前記壁体の室内側に湿気透過性の内装材を付設したことを特徴とする請求項1に記載の吸湿脱臭構造体。
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