JP2006319469A - 立体視画像生成装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 立体化パラメータが対応付けられていないコンテンツを再生する場合であっても各画像に最適な立体化パラメータを適用して自然な立体視画像を再生する。
【解決手段】 取得手段11は、時系列的に配列されてコンテンツを構成する複数の原画像Gaを順次に取得する。算定手段12は、取得手段11が取得した原画像Gaに含まれる複数の画素の画素値から画像特性値Ngを算定する。記憶装置21は、コンテンツを構成する各原画像Gaの画像特性値Nfと当該原画像Gaから立体視画像Gbを生成するための立体化パラメータとを対応づけるプロジェクトファイルFpを記憶する。検索手段13は、算定手段12が特定の原画像Gaについて算定した画像特性値Ngと記憶装置21に記憶された各画像特性値Nfとを対比し、この対比の結果に基づいて特定の原画像Gaの立体化パラメータをプロジェクトファイルFpから検索する。立体化手段14は、検索手段13が検索した立体化パラメータに基づいて各原画像Gaから立体視画像Gbを生成する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、観察者に立体として知覚される画像を生成するための技術に関する。
相互に視差を有する2つの画像の一方を左目に視認させるとともに他方を右目に視認させると、観察者にその画像を立体として知覚させることができる。このような視差を有する画像(以下「立体視画像」という)を平面画像から生成するための技術が従来から提案されている(例えば特許文献1参照)。この技術においては、観察者に知覚されるべき奥行きなど種々のパラメータ(以下「立体化パラメータ」という)に基づいて平面画像に所定の処理(以下「立体化処理」という)が実施されることによって立体視画像が生成される。このような技術は複数の画像が時系列的に配列された動画像を再生する場合にも利用され得る。すなわち、動画像を構成する各画像から順次に立体視画像を生成すれば、立体感をもった動画像を再生することができる。
特開2002−123842号公報(段落0033および図7)
ところで、画像に含まれる被写体の配置や奥行きは画像によって様々であるから、立体視画像の生成に適用される立体化パラメータは、立体視画像の基礎となる平面画像の内容に応じて画像ごとに選定されることが望ましい。そこで、映画など各種のコンテンツが格納されたDVD(Digital Versatile Disk)などの記録媒体を制作する場合には、そのコンテンツを構成する画像ごとに予め選定された立体化パラメータを各画像と対応付けて記録媒体に格納しておくという方法が期待される。このような記録媒体を再生するときに、コンテンツを構成する各画像から当該画像に対応付けられた立体化パラメータに基づいて順次に立体視画像を生成すれば、利用者は各画像の内容に応じた自然な立体感を知覚することができる。
しかしながら、このような方法のもとでは、記録媒体の制作時(記録媒体に対するコンテンツの書き込み時)に立体化パラメータが併せて格納されたコンテンツを立体視画像として再生することができるに過ぎない。すなわち、コンテンツを平面画像として再生することのみを想定して制作された従来の記録媒体には当然のことながら立体化パラメータが格納されていないから、このコンテンツを立体視画像として再生することはできない。この問題を解消するための方策としては、コンテンツを構成する各画像について設定された立体化パラメータを記録媒体とは別個に提供し、この立体化パラメータに基づいてコンテンツを立体視画像として再生することも考えられる。しかしながら、この場合には、コンテンツを構成する各画像とその画像について設定された立体化パラメータとを必ずしも対応付けることができず、この結果として適切な立体視画像を生成することができない場合が生じ得る。すなわち、コンテンツが最初から順番に再生されることのみを想定すれば、各画像の立体化パラメータを画像の配列順に順次に選択して立体視画像の生成に適用することによって最適な立体視画像を再生することができるが、例えばコンテンツの再生が開始される地点が利用者による操作(例えば早送り操作や巻き戻し操作)に応じて変更された場合には、その変更後の画像に適用されるべき立体化パラメータを特定することができない。このため、平面画像としての再生を予定して作成された従来のコンテンツを適切な立体視画像として再生することは困難であるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、立体化パラメータが対応付けられていないコンテンツを再生する場合であっても各画像に最適な立体化パラメータを適用して自然な立体視画像を再生することにある。
この課題を解決するために、本発明に係る立体視画像生成装置は、時系列的に配列されてコンテンツを構成する複数の原画像を順次に取得する取得手段と、取得手段が取得した原画像に含まれる複数の画素の画素値から画像特性値を算定する算定手段と、コンテンツを構成する各原画像の画像特性値と当該原画像から立体視画像を生成するための立体化パラメータとを対応付けて記憶する記憶手段と、算定手段が特定の原画像について算定した画像特性値と記憶手段に記憶された各画像特性値とを対比し、この対比の結果に基づいて特定の原画像の立体化パラメータを検索する検索手段と、検索手段が検索した立体化パラメータに基づいて特定の原画像から立体視画像を生成する立体化手段とを具備する(請求項1)。
この構成によれば、コンテンツを構成する原画像の画像特性値と当該原画像から立体視画像を生成するための立体化パラメータとが対応付けられて記憶手段に記憶される一方、取得手段が取得したコンテンツのうち特定の原画像の画像特性値と記憶手段に記憶された各画像特性値との対比の結果に基づいて立体化パラメータが検索される。したがって、再生の対象とされるコンテンツの各原画像と立体化パラメータとが予め対応付けられていない場合であっても、コンテンツの各原画像に対して最適な立体化パラメータを適用して自然な立体視画像を生成することができる。
本発明における「画素値」とは、各画素による表示の内容(階調や輝度)を指定する数値である。複数色(例えば赤色、緑色および青色)からなるカラー画像においては彩度や明度といった色調を示す各種の数値が画素値として各色ごとに設定される。本発明における「画像特性値」とは、コンテンツの各原画像に含まれる複数の画素の画素値から算定される数値として定義される。この画像特性値を画素値から算定するための方法は任意である。例えば、複数の画素の画素値を合計することによって画像特性値を算定する構成としてもよいし(請求項2)、複数の画素の画素値を所定の関数に代入することによって画像特性値を算定する構成としてもよい。また、画像特性値を算定するための基礎となる複数の画素はコンテンツの各原画像から適宜に選定される。より具体的には、コンテンツの各原画像の総ての画素の画素値から画像特性値を算定する構成としてもよいし、コンテンツの各原画像のなかから適宜に選択された複数の画素の画素値から画像特性値を選定する構成としてもよい。例えば、コンテンツの各原画像のうち特定の領域に属する複数の画素(例えばマトリクス状に配列された複数の画素のうち特定の行や列に属する各画素)の画素値から画像特性値が算定されるといった具合である。また、ひとつの原画像を区分した各領域に属する画素の画素値から当該領域ごとに画像特性値が算定される構成としてもよい。この場合には、記憶手段が、コンテンツを構成する各原画像を区分した複数の領域の各々について画像特性値を当該原画像の立体化パラメータと対応付けて記憶する一方、検索手段は、算定手段が算定した各画像特性値と記憶手段に記憶された各画像特性値とを原画像の領域ごとに対比することによって特定の原画像に対応する立体化パラメータを検索する(請求項3)。この態様によれば、立体化パラメータの検索の精度を向上させることができる。さらに、この態様においては、算定手段は、ひとつの原画像を区分した複数の領域の各々について当該領域に属する画素の画素値に応じた数値を算定するとともに、これらの数値の各領域における相対値を各領域の画像特性値として算定する構成も採用される(請求項4)。
本発明の具体的な態様において、算定手段が画像特性値を算定する方法と記憶手段に記憶される画像特性値を算定する方法とは共通する。この場合には、算定手段が算定した画像特性値と一致する画像特性値を記憶手段から検索するという簡易な処理によって立体化パラメータを検索することができる。もっとも、双方の画像特性値を算定する方法が完全に一致していることは必ずしも必要ではない。これらの方法が一致していなくても、算定手段が算定した画像特性値に最も近い画像特性値に対応付けられた立体化パラメータを検索手段が検索する構成や、算定手段が算定した画像特性値に対して所定の関係を有する画像特性値に対応付けられた立体化パラメータを検索手段が検索する構成によれば、特定の原画像の立体化パラメータを検索することは可能だからである。
本発明において画像特性値が算定される「特定の原画像」は、コンテンツを構成する複数の原画像のなかから任意に選定され得る。例えば、コンテンツを構成する総ての原画像の各々を「特定の原画像」として画像特性値の算定の対象としてもよいし、コンテンツを構成する複数の原画像から所定の間隔ごとに選択された原画像の各々を「特定の原画像」として画像特性値の算定の対象としてもよい。ここで、各原画像の立体化パラメータが複数の原画像の配列に従って記憶手段に記憶されている場合(すなわち各立体化パラメータが原画像の配列順に読み出されるように記憶手段に記憶されている場合)には、何れかの原画像の画像特性値から当該原画像の立体化パラメータが特定されれば、これ以降の各原画像の立体化パラメータは先に特定した立体化パラメータに続く立体パラメータとして順次に特定されるから、総ての原画像について画像特性値を算定する必要性は低い。そこで、本発明の望ましい態様において、記憶手段は、各原画像の立体化パラメータを複数の原画像の配列に従って記憶し、検索手段は、特定の原画像の立体化パラメータを検索するとともに当該特定の原画像に続く各原画像の立体化パラメータを順次に記憶手段から検索し、立体化手段は、特定の原画像に続く各原画像から、検索手段が順次に検索した立体化パラメータに基づいて立体視画像を生成する(請求項5)。
もっとも、コンテンツが最初から所期の順序にて再生される場合には、記憶手段に記憶された立体化パラメータを各原画像の配列の順番どおりに各原画像に対応付けていけば足りるから、この場合には総ての原画像について画像特性値を算定する必要性は低いと言える。一方、利用者によって入力された指示(例えばコンテンツの再生を早送りするための指示や再生を巻き戻すための指示)に応じてコンテンツの再生ポイントが変更された場合には、その変更後の再生ポイントの原画像について何れの立体化パラメータを記憶手段から読み出すべきかを判別できなくなる可能性がある。そこで、本発明の望ましい態様において、検索手段は、コンテンツの再生ポイントが変更された場合に、その変更後の再生ポイントに対応した原画像を特定の原画像として立体化パラメータを検索する(請求項6)。この態様によれば、利用者による変更後の再生ポイントに対応した原画像(例えば早送りや巻き戻しの直後に再生される原画像)について画像特性値が算定されるから、コンテンツを構成する各原画像の立体化パラメータを利用者による操作に拘わらず特定して立体化画像の生成に適用することができる。換言すると、再生ポイントを変更する指示が利用者によって入力された場合に限って画像特性値の算定やこれに基づく立体化パラメータの検索を実行すれば足りるから、例えば総ての原画像についてこれらの処理が実行される構成と比較して、処理の負荷を軽減することができるという利点がある。
ところで、コンテンツを構成する各原画像の内容(各画素の画素値)によっては、各原画像から算定される画像特性値が複数の原画像について共通する場合がある。このため、算定手段が特定の原画像について算定した画像特性値についてそれぞれ別個の原画像に対応する複数の立体化パラメータが検索されるといった具合に、特定の原画像の画像特性値のみからでは一義的に立体化パラメータを特定できない場合も生じ得る。このような場合には、特定の原画像に続く各原画像の画像特性値も考慮することによってこれらの原画像の立体化パラメータが特定される。すなわち、本発明の好ましい態様において、検索手段は、算定手段が特定の原画像について算定した画像特性値について、それぞれ別個の原画像に対応する複数の立体化パラメータが検索される場合に、特定の原画像に続く各原画像について算定手段が算定した画像特性値と記憶手段に記憶された各画像特性値とを対比することによって特定の原画像とこれに続く各原画像とに対応する立体化パラメータを確定する(請求項7)。
また、このように複数の原画像の画像特性値から立体化パラメータが検索される場合、検索手段によって立体化パラメータが確定される以前には立体化手段が適正に立体視画像を生成することができない。立体化パラメータが確定される以前に他の原画像について既に特定されている立体化パラメータに基づいて立体化処理を実施する構成も考えられるが、この場合には特定の原画像とこれに続く各原画像とから適切な立体感を伴なう立体視画像が生成されない可能性がある。そこで、本発明の望ましい態様において、立体化手段は、算定手段が特定の原画像について算定した画像特性値について、別個の原画像に対応する複数の立体化パラメータが検索される場合に、特定の原画像とこれに続く各原画像とに対応する立体化パラメータが検索手段によって確定されるまで立体視画像の生成を停止する(請求項8)。この態様によれば、立体化パラメータが確定された段階でこれらの立体化パラメータが立体視画像の生成に利用されるから、特定の原画像とこれに続く各原画像とについて適切な立体感をもった立体視画像が生成される。
また、特定の原画像の画像特性値に加えて他の指標をも参酌して各原画像の立体化パラメータを検索する構成も採用される。例えば、本発明の望ましい態様において、取得手段が取得した複数の原画像を複数のグループに区分する区分手段が設けられる一方、記憶手段は、各原画像の画像特性値と当該原画像の立体化パラメータとを各々が含む複数のレコードをグループに区分して記憶し、検索手段は、算定手段が特定の原画像について算定した画像特性値について、別個の原画像に対応する複数の立体化パラメータが検索される場合に、取得手段が区分したグループのうち特定の原画像が属するグループの原画像の総数と記憶手段に記憶された各グループのレコードにて対象とされている原画像の総数とを対比し、この対比の結果に基づいて特定の原画像が属するグループに対応した立体化パラメータを検索する(請求項9)。この態様によれば、画像特性値に加えて各グループに属する原画像の総数をも踏まえて各原画像の立体化パラメータが検索されるから、画像特性値のみにより立体化パラメータを検索する構成と比較して、その検索の精度を向上させることができる。本態様の具体例は第3実施形態として後述される。なお、ここでは各グループに属する原画像の総数に応じて立体化パラメータを検索する態様を例示したが、本発明において立体化パラメータを検索するための画像特性値以外の指標はこれに限られない。
本発明に係る立体視画像生成装置は、画像処理に専用されるDSP(Digital Signal Processor)などのハードウェアによって実現されるほか、パーソナルコンピュータなどのコンピュータとプログラムとの協働によっても実現される。このプログラムは、コンピュータに、時系列的に配列されてコンテンツを構成する複数の原画像を順次に取得する取得処理と、取得処理にて取得した原画像に含まれる複数の画素の画素値から画像特性値を算定する算定処理と、コンテンツを構成する原画像の画像特性値と当該原画像から立体視画像を生成するための立体化パラメータとを対応付けて当該コンテンツの原画像ごとに記憶する記憶手段から、算定処理にて算定した画像特性値に対応する立体化パラメータを検索する検索処理と、検索処理にて検索した立体化パラメータに基づいて特定の原画像から立体視画像を生成する立体化処理とを実行させる(請求項10)。このプログラムによっても、本発明の立体視画像生成装置について上述したのと同様の作用および効果が得られる。なお、本発明に係るプログラムは、CD−ROMなど可搬型の記録媒体に格納された形態にて利用者に提供されてコンピュータにインストールされるほか、ネットワークを介した配信の形態にてサーバ装置から提供されてコンピュータにインストールされる。
<A:第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る立体視画像生成装置の構成を示すブロック図である。同図に示されるように、この立体視画像生成装置Dは、制御部10と、この制御部10に接続された記憶装置21、通信部24、A/D(Analog to Digital)変換器26およびコネクタ38とを有する。制御部10には、入力装置28、再生装置31および表示装置41が接続されている。また、A/D変換器26の入力端には再生装置32が接続されている。
再生装置31は、DVD301に記録された画像データを順次に読み出して制御部10に出力する装置である。一方、再生装置32は、ビデオテープ302に記録された画像データを順次に読み出して出力する装置である。この再生装置32から出力された画像データはA/D変換器26によってデジタルデータに変換されたうえで制御部10に入力される。DVD301およびビデオテープ302には、時系列的に配列されて映画作品などのコンテンツを構成する複数の画像(以下「原画像」という)の画像データが記憶されている。再生装置31および再生装置32から出力される各原画像の画像データは、その原画像を構成する複数の画素の各々について画素値を指定するデータである。本実施形態においては、赤色、緑色および青色の各画素の階調が画素値として指定される場合を想定する。
利用者は、入力装置33を適宜に操作することによって再生装置31または再生装置32を操作することができる。本実施形態における再生装置31および再生装置32は、利用者が入力装置33を操作することによってコンテンツの再生が指示されると、このコンテンツの最初の原画像から各々の配列順に画像データを出力する一方、その再生中に利用者が入力装置33を操作することによってコンテンツの早送りまたは巻き戻しが指示されると、この指示による変更後の再生ポイントに対応した原画像以降の画像データをその配列順に出力する。このように再生ポイントを変更する指示が入力されると、再生装置31または再生装置32は、再生ポイントの変更を指示する信号(以下「再生ポイント変更信号」という)Spを制御部10に出力する。
制御部10は、この立体視画像生成装置Dの各部を制御するための手段であり、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)と、このCPUによって実行されるプログラムを記憶するROM(Read Only Memory)と、CPUによって作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)とを含んでいる。この制御部10は、CPUがプログラムに従って各種の演算や各部の制御を行なうことによって種々の機能を実現する。入力装置28は、文字や記号を入力するための複数の操作子を備え、利用者による操作に応じた信号を制御部10に出力する。なお、ひとつの入力装置が再生装置31または再生装置32と立体視画像生成装置Dを操作するために兼用される構成としてもよい。
記憶装置21は、制御部10によって実行されるプログラムやこのプログラムの実行に際して使用される各種のデータを記憶する手段である。例えば、磁気ディスクを内蔵したハードディスク装置や、CD−ROMに代表される可搬型の記録媒体を収容するディスク装置が記憶装置21として採用される。この記憶装置21は、立体視画像生成装置Dの全体の動作を制御するためのOS(Operating System)のほか、再生装置31または再生装置32によって立体視画像生成装置Dに供給された原画像の画像データから立体視画像を生成するためのアプリケーションプログラム(以下「画像処理プログラム」という)PGMを記憶している。この立体視画像は、利用者の右目によって視認されるべき画像(以下「右目用画像」という)と利用者の左目によって視認されるべき画像(以下「左目用画像」という)とを合成した画像である。左目用画像と右目用画像とは視差を有する。すなわち、これらの画像は、原画像に含まれる被写体を構成する画素を当該被写体の奥行きに応じた量(以下「画素移動量」という)だけ水平方向に移動させた画像である。
制御部10によって生成された立体視画像は表示装置41に表示される。この表示装置41は、制御部10による制御のもとに各種の画像を表示する手段であり、例えばCRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示パネルなどを備えている。本実施形態における表示装置41は、立体視画像のうち右目用画像を利用者の右目のみに視認させる一方、左目用画像を利用者の左目のみに視認させるように立体視画像を表示する。このような表示を実現するための方法としては、例えば観察者に余色メガネ(左右のレンズがそれぞれ異なる色彩とされたメガネ)や偏光メガネ(左右のレンズにそれぞれ偏光軸が異なる偏光板が貼付されたメガネ)を装着させる方法や、レンティキュラレンズまたはパララックスバリアなどの機構を利用して利用者の視野の一部を遮る方法など従来から提案されている各種の方法が採用される。利用者は、右目用画像を右目によって視認するとともに左目用画像を左目によって視認することにより、原画像に含まれる各被写体について画素移動量に応じた奥行きを知覚することができる。
制御部10が原画像から生成する立体視画像の特性はその原画像について設定された各立体化パラメータに応じて決定される。ここで、立体視画像生成装置Dの各部の説明に先立ち、原画像から立体視画像を生成するための処理(以下「立体化処理」という)の内容について各立体化パラメータの具体的な意義に言及しながら説明する。図2は、立体化処理の具体的な内容を例示するフローチャートである。画像処理プログラムPGMの実行により立体化処理を開始すると、制御部10は、原画像を表す画像データに基づいて画素ごとに奥行き値(Z値)を算定する(ステップSa1)。この奥行き値は、画素移動量を決定するための基礎となる数値である。本実施形態においては、原画像のひとつの画素における赤色の階調を示す数値(画素値)と緑色の階調を示す数値と青色の階調を示す数値との各々に対して所定の係数を乗算したうえで相互に積算することによって奥行き値を算定する。以下では、奥行き値が合計8ビットにより表現されて「0」から「255」までの合計256段階の数値となり得る場合を想定する。
続いて、制御部10は、立体視画像を自然な立体感をもった画像とするために、ステップSa1にて算定した奥行き値を修正するための処理を実行する(ステップSa2からステップSa5)。図3は、この修正のための処理に伴なう奥行き値の変化の様子を段階的に示す図である。同図においては、ひとつの行に属する画素(表示装置41の表示面における横方向に配列された画素)の位置が横軸に示され、各画素の奥行き値が縦軸に示されている。ステップSa1にて算定された奥行き値は図3の部分(a)に図示される通りである。
原画像のうち互いに近接する画素の奥行き値の差異が著しく大きい場合には利用者によって知覚される立体視画像の品質が低下しかねない。そこで、制御部10は、ステップSa1にて算定した奥行き値を平均化するための処理を行なう(ステップSa2)。具体的には、図4に示されるように、制御部10は、原画像Gaに含まれる各画素Pixの奥行き値を、その画素Pixを左上隅に含む領域(以下「マトリクス領域」という)Amに属する各画素Pixの奥行き値の平均値に変更する。この処理の結果、図3の部分(b)に示されるように、原画像Gaにおいて互いに近接する各画素Pixの奥行き値の差異は、ステップSa1にて算定された各奥行き値よりも低減されることになる。この処理におけるマトリクス領域Amのサイズ(以下「マトリクスサイズ」という)Smは立体化パラメータのひとつである。マトリクスサイズSmが大きいほど平均値の算定にて参照される画素数が多くなるから、各画素Pixの奥行き値の相違(すなわち画素Pixの移動量)は相対的に小さくなり、この結果として利用者が知覚する立体感は低減される。一方、マトリクスサイズSmが小さいほど平均値の算定にて参照される画素数は少なくなるから、各画素Pixの奥行き値の相違は相対的に大きくなり、この結果として利用者が知覚する立体感は大きくなる。すなわち、マトリクスサイズSmは、立体視画像を視認した利用者が知覚する立体感の大小を決定するための立体化パラメータである。
ところで、立体視画像における画素移動量の最小単位はひとつの画素Pixである。したがって、奥行き値が「1」だけ増加するごとに画素移動量をその最小単位である画素Pixひとつ分だけ増加させるとしても、奥行き値が最大値たる「255」である場合には画素移動量が画素Pixの256個分に相当する大きさとなる。しかしながら、画素移動量が余りに大きくなると(例えば表示装置41の表示面において8mm以上になると)、立体視画像を視認する利用者に眼精疲労が生じる場合や、右目用画像と左目用画像とが別個の画像として認識される結果として利用者が立体感を知覚できない場合が生じ得る。このような問題を解決するために、本実施形態においては、ステップSa2にて算定された各画素Pixの奥行き値を幾つかの段階の離散値に近似するための処理(以下「量子化処理」という)が実行される(ステップSa3)。具体的には、制御部10は、ステップSa2にて算定された各画素P ixの奥行き値を特定の数値(以下「丸め係数」という)MKにより除算し、その結果を整数化した数値に対して同じ丸め係数MKを乗算する。この結果、図3の部分(c)に示されるように、各画素Pixの奥行き値は丸め係数MKの整数倍に相当する数値に近似される。したがって、丸め係数MKは、奥行き値が近似されるべき各離散値の間隔の大きさを示す立体化パラメータとして把握される。本実施形態においては、この丸め係数MKとして、ステップSa1にて算定された奥行き値の最大値(ここでは「255」)をオブジェクト深度Obにより除算した数値の整数部分が適用される。このオブジェクト深度Obは、ステップSa3にて算定される奥行き値の段階数を表す立体化パラメータである。上述したように画素移動量の段階数は奥行き値の段階数に比例するから、オブジェクト深度Obは、利用者が立体視画像を視認したときに最も奥側と知覚する位置と最も手前側と知覚する位置との隔たりの大きさを表す立体化パラメータということもできる。
この量子化処理に続いて、制御部10は、各画素Pixの奥行き値を特定の範囲内の数値に制限するための処理を行なう(ステップSa4)。すなわち、制御部10は、ステップSa3にて算定された各画素Pixの奥行き値が上限値Duよりも大きいときには当該画素Pixの奥行き値をその上限値Duに変更する一方、奥行き値が下限値Dlよりも小さいときには当該画素Pixの奥行き値をその下限値Dlに変更する。この上限値Duおよび下限値Dlも立体化パラメータである。さらに、制御部10は、ステップSa4を経た総ての画素Pixの奥行き値に対して共通の数値(以下「奥行深度」という)Dcを加算する(ステップSa5)。この奥行深度Dcは、原画像Gaの全体に共通して反映させるべき奥行きを表わす立体化パラメータである。すなわち、利用者が最も奥側と知覚する位置と最も手前側と知覚する位置との範囲がオブジェクト深度Ob(あるいは丸め係数MK)によって指定される一方、この範囲の全体の奥行きが奥行深度Dcによって指定されるということができる。
こうして奥行き値を修正するための各処理が完了すると、制御部10は、各画素Pixの奥行き値に基づいて立体視画像を生成する(ステップSa6)。すなわち、原画像Gaに含まれる各画素Pixを、当該画素Pixの奥行き値に応じた量だけ水平方向に移動させて右目用画像および左目用画像を生成し、これらの画像を合成することによって立体視画像を生成する。以上が立体化処理の具体的な内容である。もっとも、本発明において、立体視画像を生成するための処理の内容や各処理にて適用される立体化パラメータの内容はここで例示したものに限られない。
図1に示した記憶装置21は、各々が異なるコンテンツに対応した複数のプロジェクトファイルFpを記憶している。各プロジェクトファイルFpは、ひとつのコンテンツを構成する原画像GaごとにマトリクスサイズSmやオブジェクト深度Obといった複数の立体化パラメータのセット(以下「パラメータ群」という)を指定するためのファイルである。すなわち、制御部10は、再生装置31または再生装置32により再生されるコンテンツの各原画像Gaに対し、そのコンテンツに対応するプロジェクトファイルFpに原画像Gaごとに指定されているパラメータ群を適用した立体化処理を実行することによって立体視画像を生成する。利用者が最適な立体感を知覚し得る立体視画像を生成するための各立体化パラメータは原画像Gaの内容に応じて相違するから、プロジェクトファイルFpにおけるパラメータ群の各立体化パラメータは原画像Gaごとに好適な数値に設定されている。
ところで、コンテンツが単純に最初から所期の順序にて再生される場合のみを想定すれば、各原画像Gaのパラメータ群をプロジェクトファイルFpから各原画像の順番に選択することによって最適な立体視画像を生成することが可能である。しかしながら、例えばコンテンツの再生ポイントが利用者による操作(例えば早送り操作や巻き戻し操作)に応じて変更された場合には、パラメータ群の内容のみからでは、その変更後に再生される原画像Gaのパラメータ群を特定することができない。すなわち、コンテンツを構成する各原画像Gaとその原画像Gaの立体化処理に適用されるべきパラメータ群とを整合(マッチング)させることができなくなる。このような問題を解決するために、本実施形態のプロジェクトファイルFpは、各原画像Gaの立体化処理に適用されるべきパラメータ群に対して、その画像を構成する画素の画素値から算定される数値(以下「画像特性値」という)が対応付けられたデータ構造となっている。
さらに詳述すると、図5に示されるように、プロジェクトファイルFpは、コンテンツの原画像Gaに各々が対応する複数のレコードRをこれらの原画像Gaが再生される順番に配列したデータ構造となっている。ひとつのレコードRは、コンテンツを構成する各原画像Gaに割り当てられた識別子と、その原画像Gaについて算定された画像特性値Nfと、その原画像Gaの立体化処理に適用されるべきパラメータ群Pとを含む。本実施形態における画像特性値Nfは、ひとつの原画像Gaを構成する総ての画素Pixの画素値を合計した数値である。図5においては、画像識別子が「0001」である原画像Gaの画像特性値Nfが「1342」であり、その原画像Gaの立体化処理に適用されるパラメータ群PのうちマトリクスサイズSmとして「23」が、オブジェクト深度Obとして「124」が指定された場合を想定している。この構成のもと、再生装置31または再生装置32から出力される各原画像Gaの画像特性値(Ng)とプロジェクトファイルFpに含まれる各画像特性値Nfとが対比されることによって原画像Gaに対応するレコードRが検索され、このレコードRに含まれるパラメータ群Pが当該原画像Gaの立体化処理に適用されるべきパラメータ群Pとして特定される(この処理の詳細は後述する)。これらのプロジェクトファイルFpは、DVD301やビデオテープ302に記録されるコンテンツとは別個に作成されたうえで通信部24やコネクタ38を介して記憶装置21に格納される。この点について詳述すると以下の通りである。
図1に示すコネクタ38は、例えばUSB(Universal Serial Bus)に準拠した接続ポートである。このコネクタ38には、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの半導体メモリを備えた可搬型の記録媒体(いわゆるメモリカード)45が接続される。記録媒体45には1または複数のプロジェクトファイルFpが記録されている。利用者によって記録媒体45がコネクタ38に接続されると、制御部10は、この記録媒体45に記録された複数のプロジェクトファイルFpを読み出して記憶装置21に書き込む。もっとも、記録媒体45に記録されたプロジェクトファイルFpを制御部10が立体化処理に際して直接的に読み出して使用する構成としてもよい。
通信部24は、インターネットなどの通信網51を介して他の通信端末と通信するための手段である。この通信網51にはサーバ装置52が接続されている。サーバ装置52は、例えばWWW(World Wide Web)サーバであり、各々が異なるコンテンツに対応した複数のプロジェクトファイルFpを記憶している。通信部24は、制御部10による制御のもとに通信網51を介した通信を実行することにより、サーバ装置52からプロジェクトファイルFpを受信する。プロジェクトファイルFpをサーバ装置52から取得するための手順は以下の通りである。
通信部24が通信網51を介してサーバ装置52にアクセスすると、図6に例示する画面(以下「ファイル選択画面」という)411が表示装置41に表示される。このファイル選択画面411は、複数のコンテンツの何れかを立体視画像生成装置Dの利用者に選択させるための画面であり、各コンテンツの名称とコマンドボタンBとの組が羅列されたリストを含んでいる。利用者が入力装置28を操作することによって何れかのコンテンツのコマンドボタンBを指定すると、サーバ装置52は、予め蓄積された複数のプロジェクトファイルFpのなかから利用者によって選択されたコンテンツのプロジェクトファイルFpを選定し、この選定したプロジェクトファイルFpを通信網51に送信する。通信部24は、このプロジェクトファイルFpを通信網51から受信する。こうして通信部24が受信したプロジェクトファイルFpが制御部10によって記憶装置21に書き込まれる。以上がプロジェクトファイルFpの内容およびその取得の方法である。
次に、図7は、制御部10の機能的な構成を示すブロック図である。同図に示される各手段は制御部10が画像処理プログラムPGMを実行することによって実現される。図7に示される取得手段11は、再生装置31または再生装置32から出力された複数の原画像Gaの画像データを取得する手段である。上述したように再生装置31および再生装置32は、DVD301やビデオテープ302に記録された画像データを原画像Gaの配列順に読み出して出力する。したがって、取得手段11は、各原画像Gaの画像データを各々の配列順に取得する。取得手段11によって取得された各原画像Gaの画像データは算定手段12と立体化手段14とに供給される。
算定手段12は、取得手段11が取得した各原画像Gaの画像データから画像特性値Ngを算定するための手段である。この算定手段12が画像特性値Ngを算定する方法は、プロジェクトファイルFpにおける画像特性値Nfを算定するための方法と同じである。すなわち、算定手段12は、ひとつの原画像Gaの画像データが示す総ての画素Pixの画素値を総和することによってその原画像Gaの画像特性値Ngを算定する。
一方、検索手段13は、算定手段12によって算定された画像特性値Ngに基づいて、プロジェクトファイルFpに含まれる複数のパラメータ群Pの何れかを検索する手段である。さらに詳述すると、検索手段13は、ある原画像Gaについて算定手段12が算定した画像特性値Ngと一致する画像特性値NfをプロジェクトファイルFpのなかから検索し、この画像特性値Nfに対応付けられたパラメータ群Pを当該原画像Gaの立体化処理に適用されるパラメータ群として記憶装置21から読み出す。ここで、本実施形態においては、各原画像Gaのパラメータ群Pを含むレコードRが複数の原画像Gaの順番に配列された構成となっている。したがって、コンテンツを構成する総ての原画像Gaについて画像特性値Ngからパラメータ群Pを検索しなくても、このうち特定の原画像Gaの画像特性値Ngから当該原画像Gaのパラメータ群Pが特定されれば、これに続く各原画像Gaのパラメータ群Pは先に特定したパラメータ群Pに続けてプロジェクトファイルFpに配置された各パラメータ群Pとして特定される。そこで、本実施形態においては、コンテンツを構成する複数の原画像Gaのうち特定の原画像Ga(以下では特に「特定画像Gs」という場合がある)についてのみ画像特性値Ngからパラメータ群Pが特定されるようになっている。より具体的には、コンテンツを構成する最初の原画像Gaと、再生装置31または再生装置32から再生ポイント変更信号Spが入力された直後に取得手段11によって取得された原画像Gaとが特定画像Gsとされる。
立体化手段14は、図2に示した手順によって立体視画像Gbを生成するための手段である。この立体化手段14は、取得手段11が取得した各原画像Gaに対し、検索手段13が特定したパラメータ群Pの各立体化パラメータを適用した立体化処理を実行することによって原画像Gaごとに立体視画像Gbの画像データを生成する。この画像データが表示装置41に出力されることにより立体視画像Gbが表示される。
次に、本実施形態の動作を説明する。図8は、制御部10が図7に示した各手段として実行する処理の流れを示すブロック図である。同図に示されるように、コンテンツを構成する各原画像Gaの画像データが取得手段11によって取得されると、算定手段12は、これらの画像データから原画像Gaごとに画像特性値Ngを算定する。
次いで、検索手段13は、各原画像Gaに対応したパラメータ群PをプロジェクトファイルFpから検索する。すなわち、まず、コンテンツの再生が開始されて最初の原画像Ga(特定画像Gs)の画像特性値Ngが算定手段12によって算定されると、検索手段13は、記憶装置21に記憶された複数のプロジェクトファイルFpのうち現に再生の対象とされているコンテンツに対応するものを検索する。さらに詳述すると、検索手段13は、記憶装置21に記憶されている複数のプロジェクトファイルFpのうち、算定手段12が算定した画像特性値Ngに一致する画像特性値Nfを最初のレコードRに含むプロジェクトファイルFp(すなわち現に再生の対象とされているコンテンツに対応するプロジェクトファイルFp)を特定する。そして、検索手段13は、この検索したプロジェクトファイルFpの最初のレコードRに含まれるパラメータ群Pを読み出して特定画像Gsのパラメータ群Pとして立体化手段14に出力する。続いて、検索手段13は、先に特定したプロジェクトファイルFpの各レコードRに含まれるパラメータ群Pをその配列順に記憶装置21から順次に読み出して立体化手段14に出力する。以上の処理により、コンテンツの最初から所定の順番に配列された複数の原画像Gaの各々に対し、その原画像Gaについて設定されたパラメータ群Pの各立体化パラメータを適用した立体化処理が立体化手段14によって実施される。こうして生成された立体視画像Gbは表示装置41によって順次に表示される。
一方、コンテンツの再生が開始された後に入力装置33への操作を契機として再生ポイント変更信号Spが入力されると、検索手段13は、図9に示される処理を実行することによって各原画像Gaのパラメータ群Pを検索する。すなわち、再生ポイント変更信号Spが入力された直後に算定手段12から画像特性値Ng(特定画像Gsの画像特性値Ng)を取得すると(ステップSb1)、検索手段13は、コンテンツの再生を開始したときに特定したプロジェクトファイルFpのなかからステップSb1にて取得した画像特性値Ngに一致する画像特性値Nfを含むレコードRを検索する(ステップSb2)。ここでひとつのレコードRのみが検索されると(ステップSb3:No)、検索手段13は、そのレコードRに含まれるパラメータ群Pを記憶装置21から読み出して立体化手段14に出力する(ステップSb4)。図8においては、再生ポイント変更信号Spの入力の直後に特定画像Gsたる画像Gaiの画像特性値Ngとして数値「428」が算定された場合を想定している。この場合には、プロジェクトファイルFpのなかから画像特性値Nfが「428」であるレコードRが検索され、このレコードRに含まれるパラメータ群Pが読み出される。図8に示されるように、このパラメータ群Pは特定画像Gsたる原画像Gaiから立体視画像Gbを生成するために適用される。次いで、検索手段13は、ステップSb2にて検索したレコードRに続けて配置された各レコードRのパラメータ群Pを順番に読み出す。例えば、図8の場合には、画像特性値Nfが「628」であるレコードRのパラメータ群Pが読み出されて原画像Gai+1の立体化処理に適用され、次いで画像特性値Nfが「297」であるレコードRのパラメータ群Pが読み出されて原画像Gai+2の立体化処理に適用される。
ところで、コンテンツを構成する各原画像Gaの内容によっては、ひとつのプロジェクトファイルFpのうち複数のレコードRに含まれる画像特性値Nfが共通する場合もある。このような場合には特定画像Gsの画像特性値Ngのみから当該特定画像Gsのパラメータ群Pを一義的に特定することができない。そこで、本実施形態における検索手段13は、ステップSb1にて取得した画像特性値Ngから複数のレコードRがステップSb2にて検索されたか否かを判定し(ステップSb3)、ここで複数のレコードRが検索されたと判定した場合には、特定画像Gsに続く各原画像Gaの画像特性値Ngに基づいてパラメータ群Pを特定する。すなわち、ステップSb3にて複数のレコードRが検索されたと判定すると、検索手段13は、特定画像Gsに続く原画像Gaの画像特性値Ngを算定手段12から取得し(ステップSb5)、ステップSb1にて取得した特定画像Gsの画像特性値NgとステップSb4にて新たに取得した原画像Gaの画像特性値Ngとを各々が含む2つのレコードRの配列をプロジェクトファイルFpから検索する(ステップSb2)。例えば、図10には、画像識別子が「0053」である原画像Gaの画像特性値Nfと画像識別子が「0078」である原画像Gaの画像特性値Nfとがともに数値「845」とされたプロジェクトファイルFpが例示されている。このような場合には、ステップSb3にて複数のレコードRが検索されたと判定されることになるが、次の原画像Gaの画像特性値Ngとして「643」を取得することにより(ステップSb5)、画像識別子が「0053」である原画像Gaが特定画像Gsであると判断できる。検索手段13は、こうして特定画像GsのレコードRが特定された段階で、画像識別子が「0053」である特定画像Gsのパラメータ群Pと画像識別子が「0054」である原画像Gaのパラメータ群Pとを立体化手段14に出力する。なお、ここでは特定画像Gsの直後の原画像Gaの画像特性値Ngによってパラメータ群Pが特定される場合を例示したが、特定画像Gsおよびその直後の原画像Gaの各画像特性値Ngを考慮してもレコードRを一義的に確定できない場合もある。このような場合、検索手段13は、さらに次の原画像Gaの画像特性値Ngをも考慮して該当するレコードRを検索する。以上が検索手段13による処理の内容である。
図8に示されるように、立体化手段14は、以上の手順にて検索手段13が特定したパラメータ群Pの各立体化パラメータに基づいて、取得手段11から供給される各原画像Gaの画像データから立体視画像Gbの画像データを生成する。こうして生成された画像データが表示装置41に出力されることにより立体視画像Gbが表示される。ここで、特定画像Gsの画像特性値Ngのみによってパラメータ群Pを一義的に特定できないために複数の原画像Gaの画像特性値Ngを参照する必要がある場合には、原画像Gaの画像データが取得手段11から供給されているにも拘わらず当該原画像Gaに対応するパラメータ群Pが検索手段13から供給されていないといった具合に、パラメータ群Pの供給タイミングが画像データの供給タイミングよりも遅延する場合が生じ得る。このような場合、立体化手段14は、パラメータ群Pが検索手段13から出力されるまでに取得手段11から受け取った画像データについて立体化処理を実施することなく表示装置41に出力し、パラメータ群Pが検索手段13から出力された後に取得手段11が取得した画像データから当該パラメータ群Pに基づく立体化処理を再開する。したがって、この場合には、検索手段13によるパラメータ群Pの検索が開始されてから実際に検索されるまでの期間に立体化手段14に供給される原画像Gaが平面画像として(すなわち立体化処理を経ることなく)表示装置41に表示されることになる。ただし、その期間は非常に短いから利用者にはほとんど認識されない。
以上に説明したように、本実施形態においては、コンテンツを構成する各原画像Gaの画像特性値Ngに基づいてパラメータ群Pが特定されるから、立体化パラメータが対応付けられていないコンテンツを再生する場合であっても、各原画像Gaについて適切な立体化パラメータを適用して自然な立体感をもった立体視画像Gbを生成することができる。しかも、本実施形態においては、特定画像Gsの画像特性値Ngのみによってパラメータ群Pが一義的に特定されない場合であっても、次の原画像Gaの画像特性値Ngを参照することによってパラメータ群Pを特定することができる。
<B:第2実施形態>
第1実施形態に例示したプロジェクトファイルFpの内容は適宜に変更される。具体的な変形の態様を列挙すれば以下の通りである。なお、本実施形態の各態様に係る立体視画像生成装置Dの構成は第1実施形態と同様である。このため、本実施形態に係る立体視画像生成装置Dのうち第1実施形態と共通する要素については共通の符号を付してその詳細な説明を適宜に省略する。また、以下では、画像特性値Ngと画像特性値Nfとを特に区別する必要がない場合には単に「画像特性値N」と表記する。
<B−1:第1の態様>
第1実施形態においては、各原画像Gaを構成する総ての画素Pixの画素値から画像特性値Nが算定される場合を例示した。これに対し、本態様においては、図11に示されるように、ひとつの原画像Gaが複数の領域Aに区分され、その領域Aごとに画像特性値Nが算定される構成となっている。なお、図11においては、原画像Gaが横3列×縦2行の合計6個の領域Aに区分された場合を例示しているが、この区分数は任意に変更され得る。一方、図12に示されるように、本態様におけるプロジェクトファイルFpのうちひとつの画像に対応するレコードRには、その画像に割り当てられた識別子と、この画像を区分した各領域Aの番号と、各領域Aに属する総ての画素Pixの画素値を合計した数値である画像特性値Nfと、複数の立体化パラメータを含むパラメータ群Pとが含まれている。
本態様における算定手段12は、取得手段11が取得した原画像Gaの画像データから当該原画像Gaの各領域Aごとに画像特性値Ngを算定して検索手段13に出力する(図11参照)。このときに原画像Gaを区分する態様(区分数や各領域Aの縦横の並び)はプロジェクトファイルFpの作成に際して想定された態様と共通する。一方、検索手段13は、特定画像Gsについて算定手段12が算定した各領域Aの画像特性値Ngと、プロジェクトファイルFpの各レコードRに含まれる領域Aごとの画像特性値Nfとを対比することによって特定画像Gsに対応するレコードRを検索し(図9のステップSb2)、このレコードRに含まれるパラメータ群Pを立体化手段14に通知する(ステップSb4)。特定画像Gsの各画像特性値NgからひとつのレコードRを一義的に特定できない場合に次の原画像Gaの各画像特性値Ngをも参酌してレコードRを特定する点は上記第1実施形態と同様である。
このように、本態様においては、ひとつの原画像Gaについて複数の画像特性値Ngが算定され、これらの画像特性値Ngに基づいてパラメータ群Pが検索されるから、上記第1実施形態と比較して精度よくパラメータ群Pを検索することができる。さらに、特定画像Gsの各画像特性値Ngのみによってパラメータ群Pを一義的に特定できる場合が第1実施形態よりも増加するから、特定画像Gsに続く各画像の画像特性値Ngを参酌してパラメータ群Pを特定する処理の負荷を軽減することができる。
<B−2:第2の態様>
第1実施形態および第1の態様においては、原画像Gaを構成する総ての画素Pixの画素値から画像特性値Nが算定される構成を例示した。これに対し、本態様においては、原画像Gaを構成する一部の画素Pixの画素値から画像特性値Nを算定する構成となっている。例えば、図14に斜線を付して示すように、コンテンツを構成する各原画像Gaのうち特定の領域(ここではひとつの行)Apに属する複数の画素Pixの画素値を合計した数値が当該原画像Gaの画像特性値NfとしてプロジェクトファイルFpに含められる一方、算定手段12は、取得手段11が取得した各原画像Gaのうち当該領域Apに属する画素Pixの画素値の合計値を画像特性値Ngとして検索手段13に出力する。この態様によっても第1実施形態と同様の効果が得られる。さらに、本態様によれば、画像特性値Ngの算定の対象とされる画素Pixの個数が第1実施形態と比較して少ないから、算定手段12が画像特性値Ngを算定する処理の負荷を軽減することができる。なお、原画像Gaのうち画像特性値Nの算定の対象とされる領域Apの態様は図14の例に限られない。例えば、原画像Gaのうちひとつの列に属する画素Pixの画素値から画像特性値Nが算定される構成としてもよいし、複数の行または列に属する各画素Pixの画素値から画像特性値Nが算定される構成としてもよい。また、画像特性値Nの算定の対象とされる各画素Pixが連続している必要は必ずしもなく、例えば図15に示されるように、原画像Gaを構成する複数の画素Pixのうち所定のルールに従って選定された画素Pix(図15において斜線が付された画素)の画素値から画像特性値Nが算定される構成としてもよい。さらに、第1の態様のように原画像Gaが複数の領域Aに区分される構成のもとでは、各領域Aに属する一部の画素の画素値から画像特性値Nが算定される構成としてもよい。
<B−3:第3の態様>
原画像Gaを構成する各画素Pixの画素値は、共通のコンテンツを再生した場合であっても再生装置(31や32)の仕様によって相違する場合がある。例えば、画像データに対して補正処理(例えばガンマ補正)を実施する機能を備えた再生装置から出力される各画素Pixの画素値と、このような補正処理を実施しない再生装置から出力される各画素Pixの画素値とは互いに相違し得る。したがって、第1の態様のように、原画像Gaの各画素値の合計値そのものが画像特性値Nとされた構成のもとでは、その算定に際して想定された再生装置が立体視画像生成装置Dに接続されている場合には適切にパラメータ群Pを検索することができるものの、これとは別の再生装置が接続されている場合には、プロジェクトファイルFpに含まれる画像特性値Nfと算定手段12によって算定される画像特性値Ngとが一致せず、各原画像Gaに対応するパラメータ群Pを適切に検索できない可能性もある。そこで、本態様においては、図16に示されるように、各領域Aの画素値の合計値ではなく、各領域Aにおける画素値の合計値の相対値が画像特性値NfとしてプロジェクトファイルFpに含められた構成となっている。
図16に示されるプロジェクトファイルFpは、図13に示したプロジェクトファイルFpの各画像特性値Nfを相対値に置き換えた内容となっている。すなわち、図13のプロジェクトファイルFpにおいては、画像識別子が「0001」である原画像Gaのうち領域番号が「01」である領域Aの画像特性値Nfが画素値の合計値たる「1342」であり領域番号が「02」である領域Aの画像特性値Nfが「345」とされている。これに対し、図16に示されるプロジェクトファイルFpにおいては、画像識別子が「0001」である原画像Gaのうち領域番号が「01」である領域Aの画素値の合計値を「1」としたときの相対値が各領域Aの画像特性値Nfとされている。例えば、領域番号が「02」である領域Aの画像特性値Nfは「0.257(=345/1342)」とされる。一方、本態様における算定手段12は、取得手段11が取得した原画像Gaの画像データから領域Aごとに画素値の合計値を算定し、その合計値の相対値を各領域Aの画像特性値Ngとして検索手段13に出力する。検索手段13の動作は第1の態様と同様である。本態様によれば、原画像Gaの各領域Aにおける画像特性値N(NgおよびNf)が相対値として表現されているから、立体視画像生成装置Dに接続された再生装置の仕様に拘わらず精度よくパラメータ群Pを検索することができる。
<C:第3実施形態>
第1実施形態および第2実施形態においては、特定画像Gsの画像特性値Ngのみに基づいてパラメータ群Pが特定される構成を例示した。本実施形態においては、この画像特性値Ngに加えて別の指標を参酌することによってパラメータ群Pが検索される構成となっている。なお、以下では第1実施形態の構成を基礎として本実施形態を説明するが、第2実施形態の各態様に対しても同様の構成が適用される。また、本実施形態に係る立体視画像生成装置Dのうち第1実施形態と共通する要素については共通の符号を付してその詳細な説明を適宜に省略する。
本実施形態においては、図17に示されるように、ひとつのコンテンツを構成する一連の原画像Gaが複数のグループに区分される。より具体的には、映画作品などのコンテンツがその映画のシーンごとにグループに区分される。ここで、図17に示されるように、時系列的に配列された複数の原画像Gaを再生したときに画像の内容が大幅に変化する時点を特定し、この時点を境界としてコンテンツを区分した各区間を「単位区間」と表記する。例えば、ある原画像Gaの画像特性値Ngとその直後の原画像Gaの画像特性値Ngとの差分が所定の閾値を越える場合(すなわち画像の内容が大幅に変化する場合)には、これらの各画像の間隙が単位区間の境界として選定される一方、時間的に前後する各画像の画像特性値Ngの差分が所定の閾値を下回る場合には、これらの各画像が同一の単位区間に属するものとされる。図17に示されるように、各シーンに対応するグループは、互いに連続する所定数(例えば「4」)の単位区間の集合として特定される。各グループには識別子(以下「グループ識別子」という)が割り当てられる。
図18は、本実施形態におけるプロジェクトファイルFpの内容を示す図である。同図に示されるように、このプロジェクトファイルFpは、各々が異なるグループに対応する複数のレコードRを含んでいる。ひとつのレコードRにおいては、そのレコードRに対応するグループのグループ識別子と、そのグループに属する各原画像Gaの画像識別子と、これらの原画像Gaの各々について上記第1実施形態と同様の手順にて算定された画像特性値Nfと、これらの原画像Gaの各々に対する立体化処理に適用されるパラメータ群Pとが対応付けられている。したがって、ひとつのグループに属する画像識別子の個数をカウントすることにより、そのグループに属する原画像Gaの総数(以下「グループ原画像数」という)mを特定することができる。
次に、図19は、本実施形態における制御部10の機能的な構成を示すブロック図である。本実施形態における制御部10は、図7に示した各手段に加えて、コンテンツを複数のグループに区分するための区分手段16として機能する。この区分手段16は、取得手段11が取得した一連の原画像Gaから各原画像Gaの内容に基づいて単位区間の境界を検出し、所定数の単位区間の集合をグループとしてコンテンツを区分する。コンテンツをグループに区分する方法は図17を参照して上述した通りである。そして、区分手段16は、各グループについてグループ原画像数mを算定して検索手段13に出力する。この区分手段16による処理は取得手段11から各原画像Gaの画像データが供給されるたびに実行される。
一方、本実施形態における検索手段13は、特定画像Gsの画像特性値Ngに加え、区分手段16が算定したグループ原画像数mに基づいて各原画像Gaのパラメータ群Pを特定する。図20は、本実施形態における検索手段13の動作を示すフローチャートである。図9に示した第1実施形態の動作と同様に、ステップSc1およびステップSc2において特定画像Gsの画像特性値Ngからひとつのパラメータ群Pのみが検索された場合(ステップSc3:No)、検索手段13は、上記第1実施形態と同様に、このパラメータ群Pを立体化手段14に出力する(ステップSc5)。これに対し、特定画像Gsの画像特性値Ngから複数のパラメータ群Pが検索される場合(ステップSc3:Yes)、検索手段13は、その特定画像Gsを含むグループのグループ原画像数mを区分手段16から取得するとともに、このグループ原画像数mと同数の画像識別子を含むレコードR(すなわち区分手段16が算定した総数mの原画像Gaを含むグループのレコードR)を検索する(ステップSc4)。そして、検索手段13は、このレコードRに含まれる各パラメータ群Pを原画像Gaごとに立体化手段14に出力する。
例えばいま、図21に示されるように、画像識別子が「0053」から「0082」である合計30個の原画像Gaを含む第1のグループ(グループ識別子「010」)と、画像識別子が「0160」から「0198」である合計39個の原画像Gaを含む第2のグループ(グループ識別子「013」)とにコンテンツが区分され、かつ、画像識別子が「0053」である原画像Gaの画像特性値Nfと画像識別子が「0160」である原画像Gaの画像特性値Nfとが共通の数値「845」とされたプロジェクトファイルFpを想定する。ここで、算定手段12によって算定された画像特性値Ngが「845」であるとすれば、画像識別子「0053」に対応付けられたパラメータ群Pと画像識別子「0160」に対応付けられたパラメータ群Pとが検索されることになってひとつのパラメータ群Pのみを一義的に特定することができない。しかしながら、区分手段16によって算定されたグループ原画像数mが「30」であるとすれば、検索手段13は、ここで検索すべきパラメータ群Pが合計「30」の原画像Gaからなる第1のグループのパラメータ群Pであると判断することができる。
以後の立体化手段14の動作は上記第1実施形態と同様である。ただし、図20のステップSc3において「Yes」と判断された場合、特定画像Gsが取得手段11によって取得されてからその特定画像Gsを含むグループの最後の原画像Gaが取得されてグループ原画像数mが確定するまでの期間においては、検索手段13から立体化手段14にパラメータ群Pを指定することができない。そこで、立体化手段14は、この区間に属する原画像Gaの画像データについては立体化処理を実施することなく表示装置41に出力する。この場合であっても、その区間は最大でもコンテンツのひとつのシーンに過ぎないから利用者に過大な違和感を与えることにはならず、さらに、次のグループの各原画像Gaに対しては当該原画像Gaについて設定された立体化パラメータを適用して好適な立体視画像Gbを生成することができる。
<D:変形例>
上記各実施形態には種々の変形が加えられる。具体的な変形の態様を例示すれば以下の通りである。第1ないし第3実施形態や以下に示す各態様を適宜に組み合わせてもよい。
(1)上記各実施形態においては、DVD301やビデオテープ302といった記録媒体から原画像Gaが取得される構成を例示したが、原画像Gaの取得先はこれに限られない。例えば、動画像を撮像する撮像装置(デジタルビデオカメラ)から原画像Gaが順次に立体視画像生成装置Dに供給される構成や、通信部24を介してサーバ装置52から原画像Gaが順次に立体視画像生成装置Dに供給される構成も採用される。また、プロジェクトファイルFpの取得先も任意に選定される。例えば、半導体メモリを備えた記録媒体45のほか、可搬型の磁気ディスクからプロジェクトファイルFpが読み込まれる構成としてもよい。また、利用者が入力装置28を適宜に操作することによってプロジェクトファイルFpが作成される構成も採用される。さらに、各実施形態においては、原画像Gaとは別個の経路を介してプロジェクトファイルFpが取得される構成を例示したが、コンテンツが記録された記録媒体(DVD301やビデオテープ302)に当該コンテンツのプロジェクトファイルFpが併せて記録された構成も採用される。
(2)立体化処理の内容や各立体化パラメータの内容および種類数が上記各実施形態に示したものに限られないことは勿論である。すなわち、本発明における立体化パラメータとは、原画像Gaから立体視画像Gbを生成する立体化処理にて適用されるパラメータであれば足りる。換言すると、立体化処理により生成される立体視画像の態様(例えば利用者が知覚する奥行きなど)を特徴づける総てのパラメータが本発明にいう「立体化パラメータ」の概念に含まれる。また、本発明における「立体化手段」は、利用者が視差に起因して立体感を知覚する立体視画像Gbを原画像Ga(典型的には平面画像)から生成する総ての手段であれば足り、その具体的な処理の如何は不問である。
(3)プロジェクトファイルFpの内容は各実施形態に示したものに限られない。例えば、図5に示した画像識別子はプロジェクトファイルFpから適宜に省略される。また、第3実施形態においては画像識別子の総数からグループ原画像数mを算定する構成を例示したが、これを算定する方法は任意である。例えば、図18に示されるひとつのレコードRに含まれる画像特性値Nfやパラメータ群Pの個数からグループ原画像mが算定される構成としてもよく、したがって図18の画像識別子は適宜に省略される。このように、本発明においては、各原画像Gaの画像特性値Nfとその原画像の立体化パラメータとが対応付けられた構成であれば足り、各々を記憶する態様の如何は不問である。
例えば、第2実施形態の第1の態様においては、原画像Gaを所定の領域に区分し、各領域ごとに画像特性値Nを算定したが、例えばこの領域はマトリックス状の固定されたものでなくてもよい。例えば、原画像に含まれるオブジェクト(人物や花といった分離して認識される被写体)に対応した領域を特定し、当該領域ごと(すなわちオブジェクトごと)に画像特性値Nを算定してもよい。具体的には、図22に示されるすように、各オブジェクトOiに対応付けてパラメータ群Piを設定してもよい。このように原画像からオブジェクトを抽出する場合、各原画像ごとに設定されるパラメータ群Pに加えて当該パラメータ群Piを比較することにより、原画像および当該原画像に含まれる各オブジェクトに対して適用すべき立体化処理パラメータを決定することができる。なお、原画像Gaからオブジェクトを抽出する方法は任意であるが、例えば、画素値の値が等しい画素群を決定し、画素群間の画素値を比較して物体の輪郭線を決定し、当該輪郭線の内側の領域が一つのオブジェクトに対応した領域であると判定してもよい。
また、プロジェクトファイルFpには、画像特性値Nfに替えて、図23に示されるすように、画像特性値Nfを所定の方法で区分した画像特性区分GNの番号を格納するとともに、各区分にパラメータ群Pを対応付けて格納してもよい。区分の方法としては、例えば画像特性値Nfが「1〜10」のものは画像特性区分GN「1」に、画像特性値Nfが「11〜20」のものは画像特性区分GN「2」に区分といった方法が考えられる。この場合、原画像の立体化処理に席要すべきパラメータ群Pの特定は、画像特性値Nfではなく画像特性区分GNを比較することにより行われるので、再生装置の仕様などの影響により、完全に一致する画像特性値Nが見つからないといった状況の招来を回避することが可能である。また、同一の画像特性区分GNに属する原画像Gaには同じパラメータ群Pが設定されるので、パラメータ群Pの個数を減らすことができ、従ってプロジェクトファイルFpのサイズの低減や検索に係る処理の時間短縮を図ることが可能である。
(4)上記各実施形態においては、立体視画像生成装置Dが再生装置31または再生装置32や表示装置41とは別個の機器(いわゆるセットトップボックス)とされた構成を例示したが、立体視画像生成装置Dの機能が再生装置31または再生装置32や表示装置41あるいはその他の各種の機器に組み込まれた構成としてもよい。例えば、各種の記録媒体に記録されたゲームソフトを読み込んで表示装置41に画像を表示するゲーム機器など各種の再生装置、または、表示装置が一体に構成されたパーソナルコンピュータや、携帯電話機、テレビジョン受像機、カーナビゲーションシステム、プロジェクタ、ヘッドマウントディスプレイなど種々の表示装置に対して、上記各実施形態と同様の構成の立体視画像生成装置が適用される。
本発明の第1実施形態に係る立体視画像生成装置の構成を示すブロック図である。 立体化処理の具体的な内容を示すフローチャートである。 奥行き値を立体化パラメータに基づいて修正するための処理の内容を説明するための図である。 平均化処理の内容を説明するための図である。 プロジェクトファイルの内容を示す図である。 プロジェクトファイルをサーバ装置から取得するときに表示されるファイル選択画面の内容を示す図である。 制御部の機能的な構成を示すブロック図である。 制御部による処理の流れを示す図である。 検索手段による処理の内容を示すフローチャートである。 画像特性値が等しい複数のレコードを含むプロジェクトファイルを例示する図である。 本発明の第2実施形態のうち第1の態様において画像特性値を算定する方法を説明するための図である。 第1の態様におけるプロジェクトファイルの内容を示す図である。 第1の態様におけるプロジェクトファイルの他の例を示す図である。 本発明の第2実施形態のうち第2の態様において画像特性値を算定する方法を説明するための図である。 本発明の第2実施形態のうち第2の態様において画像特性値を算定する他の方法を説明するための図である。 本発明の第2実施形態のうち第3の態様におけるプロジェクトファイルの内容を示す図である。 コンテンツを構成する複数の原画像がグループに区分される様子を示す図である。 本発明の第3実施形態におけるプロジェクトファイルの内容を示す図である。 制御部の機能的な構成を示すブロック図である。 検索手段による処理の内容を示すフローチャートである。 画像特性値が等しい複数のレコードを含むプロジェクトファイルを例示する図である。 本発明の変形例に係るプロジェクトファイルを例示する図である。 本発明の変形例に係るプロジェクトファイルを例示する図である。
符号の説明
D……立体視画像生成装置、10……制御部、11……取得手段、12……算定手段、13……検索手段、14……立体化手段、16……区分手段、21……記憶装置、24……通信部、26……A/D変換器、28……入力装置、31……再生装置、32……再生装置、38……コネクタ、301……DVD、302……ビデオテープ、33……入力装置、41……表示装置、45……記録媒体、51……通信網、52……サーバ装置、Ga……原画像、Gb……立体視画像、Pix……画素、PGM……画像処理プログラム、Fp……プロジェクトファイル、R……レコード、Nf……プロジェクトファイルに含まれる画像特性値、P、Pi……パラメータ群、Ng……算定手段が算定した画像特性値。

Claims (10)

  1. 時系列的に配列されてコンテンツを構成する複数の原画像を順次に取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得した原画像に含まれる複数の画素の画素値から画像特性値を算定する算定手段と、
    コンテンツを構成する各原画像の画像特性値と当該原画像から立体視画像を生成するための立体化パラメータとを対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記算定手段が特定の原画像について算定した画像特性値と前記記憶手段に記憶された各画像特性値とを対比し、この対比の結果に基づいて前記特定の原画像の立体化パラメータを検索する検索手段と、
    前記検索手段が検索した立体化パラメータに基づいて前記特定の原画像から立体視画像を生成する立体化手段と
    を具備する立体視画像生成装置。
  2. 前記算定手段は、原画像に含まれる複数の画素の画素値を合計することにより画像特性値を算定する請求項1に記載の立体視画像生成装置。
  3. 前記算定手段は、ひとつの原画像を区分した各領域に属する画素の画素値から当該領域ごとに画像特性値を算定し、
    前記記憶手段は、コンテンツを構成する各原画像を区分した複数の領域の各々について画像特性値を当該原画像の立体化パラメータと対応付けて記憶し、
    前記検索手段は、前記算定手段が算定した各画像特性値と前記記憶手段に記憶された各画像特性値とを原画像の領域ごとに対比することによって前記特定の原画像に対応する立体化パラメータを検索する
    請求項1に記載の立体視画像生成装置。
  4. 前記算定手段は、ひとつの原画像を区分した複数の領域の各々について当該領域に属する画素の画素値に応じた数値を算定するとともに、これらの数値の各領域における相対値を各領域の画像特性値として算定する請求項3に記載の立体視画像生成装置。
  5. 前記記憶手段は、前記各原画像の立体化パラメータを前記複数の原画像の配列に従って記憶し、
    前記検索手段は、前記特定の原画像の立体化パラメータを検索するとともに当該特定の原画像に続く各原画像の立体化パラメータを順次に前記記憶手段から検索し、
    前記立体化手段は、前記特定の原画像に続く各原画像から、前記検索手段が順次に検索した立体化パラメータに基づいて立体視画像を生成する
    請求項1に記載の立体視画像生成装置。
  6. 前記検索手段は、前記コンテンツの再生ポイントが変更された場合に、その変更後の再生ポイントに対応した原画像を前記特定の原画像として立体化パラメータを検索する請求項1から請求項5の何れかに記載の立体視画像生成装置。
  7. 前記検索手段は、前記算定手段が前記特定の原画像について算定した画像特性値について、それぞれ別個の原画像に対応する複数の立体化パラメータが検索される場合に、前記特定の原画像に続く各原画像について前記算定手段が算定した画像特性値と前記記憶手段に記憶された各画像特性値とを対比することによって前記特定の原画像とこれに続く各原画像とに対応する立体化パラメータを確定する請求項1に記載の立体視画像生成装置。
  8. 前記立体化手段は、前記算定手段が前記特定の原画像について算定した画像特性値について、別個の原画像に対応する複数の立体化パラメータが検索される場合に、前記特定の原画像とこれに続く各原画像とに対応する立体化パラメータが前記検索手段によって確定されるまで立体視画像の生成を停止する請求項7に記載の立体視画像生成装置。
  9. 前記取得手段が取得した複数の原画像を複数のグループに区分する区分手段を具備し、
    前記記憶手段は、各原画像の画像特性値と当該原画像の立体化パラメータとを各々が含む複数のレコードをグループに区分して記憶し、
    前記検索手段は、前記算定手段が前記特定の原画像について算定した画像特性値について、別個の原画像に対応する複数の立体化パラメータが検索される場合に、前記取得手段が区分したグループのうち前記特定の原画像が属するグループの原画像の総数と前記記憶手段に記憶された各グループのレコードにて対象とされている原画像の総数とを対比し、この対比の結果に基づいて前記特定の原画像が属するグループに対応した立体化パラメータを検索する
    請求項1に記載の立体視画像生成装置。
  10. 時系列的に配列されてコンテンツを構成する複数の原画像を順次に取得する取得処理と、
    前記取得処理にて取得した原画像に含まれる複数の画素の画素値から画像特性値を算定する算定処理と、
    コンテンツを構成する原画像の画像特性値と当該原画像から立体視画像を生成するための立体化パラメータとを対応付けて当該コンテンツの原画像ごとに記憶する記憶手段から、前記算定処理にて算定した画像特性値に対応する立体化パラメータを検索する検索処理と、
    前記検索処理にて検索した立体化パラメータに基づいて前記特定の原画像から立体視画像を生成する立体化処理と
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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