JP2020127107A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】好適な輝度を示す情報が付加された画像データを得ることができ、ひいては好適な輝度で画像を表示することを可能にする技術を提供する。【解決手段】本発明の画像処理装置は、対象動画のフレーム毎に、そのフレームの最大輝度であるフレーム最大輝度を判断する第1判断手段と、前記第1判断手段で判断された複数のフレーム最大輝度に基づいて、前記複数のフレーム最大輝度の、最大輝度でない代表輝度を判断する第2判断手段と、前記代表輝度を示す第1情報を、前記対象動画を表す対象動画データに付加する付加手段と、を有することを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、画像処理装置に関する。
非常に広いダイナミックレンジ(輝度レンジ)を有する画像データの規格が提案されている。非常に広いダイナミックレンジは「HDR(High Dynamic Range)」などと呼ばれており、HDRを有する画像(画像データ)は「HDR画像(HDR画像データ)」などと呼ばれている。一方、HDRよりも狭いダイナミックレンジは「SDR(Standard Dynamic Range)」などと呼ばれており、SDRを有する画像(画像データ)は「SDR画像(SDR画像データ)」などと呼ばれている。
HDR画像の規格では、HDR画像の上限輝度として、10000nitなどが定められている。しかしながら、民生用のTV(テレビジョン)装置やモニターなどでは、表示輝度(表示面上の輝度)の上限輝度である上限表示輝度は、例えば数百nit〜数千nit程度であり、HDR画像の輝度が上限表示輝度を超えることがある。このため、民生用のTV装置やモニターなどにおいて、HDR画像のダイナミックレンジを完全に再現することは困難である。
HDR画像データには、MaxCLL(Maximum Content Light
Level)やMaxFALL(Maximum Frame Average Light Level)などの情報(メタデータ)が付加されることが多い。MaxCLLは、HDR画像の最大輝度を示す情報であり、MaxFALLは、HDR動画(動画であるHDR画像)の複数のフレームにそれぞれ対応する複数のフレーム平均輝度(フレームの平均輝度)の最大輝度を示す情報である。HDR動画データ(動画データであるHDR画像データ)に付加されたMaxCLLは、HDR動画の複数のフレームにそれぞれ対応する複数のフレーム最大輝度(フレームの最大輝度)の最大輝度を示す。
Level)やMaxFALL(Maximum Frame Average Light Level)などの情報(メタデータ)が付加されることが多い。MaxCLLは、HDR画像の最大輝度を示す情報であり、MaxFALLは、HDR動画(動画であるHDR画像)の複数のフレームにそれぞれ対応する複数のフレーム平均輝度(フレームの平均輝度)の最大輝度を示す情報である。HDR動画データ(動画データであるHDR画像データ)に付加されたMaxCLLは、HDR動画の複数のフレームにそれぞれ対応する複数のフレーム最大輝度(フレームの最大輝度)の最大輝度を示す。
この場合、これらの情報は、HDR画像の表示に適した輝度変換を実行する(例えば、HDR画像の表示に適したトーンカーブを決定する)ために利用される。HDR画像の規格として、動画などのコンテンツ全体に対応する1つのMaxCLLを付加するHDR10や、動画のフレームやシーン毎にMaxCLLを付加するHDR10+などが提案されている。
特許文献1には、画像データのダイナミックレンジが表示輝度のレンジに合うようにトーンカーブを決定する技術が記載されている。
しかしながら、MaxCLLによって示された従来の輝度は、HDR画像の表示の観点において好適な輝度であるとは限らない。例えば、一部のフレームの最大輝度が他のフレームの最大輝度より大幅に高い場合でも、当該一部のフレームの最大輝度を示すMaxCLLがHDR動画データに付加される。そして、MaxCLLによって示された輝度が最
大表示輝度(表示輝度の最大輝度)となるようなトーンカーブが決定されるため、一部のフレームの画像に比べ他のフレームの画像が非常に暗い輝度で表示される。表示輝度の大きな変動は、画像の視認性や、目への影響などの観点において好ましくない。また、特許文献1に開示の技術では、MaxCLLは考慮されず、MaxCLLを考慮した好適な表示は行われない。
大表示輝度(表示輝度の最大輝度)となるようなトーンカーブが決定されるため、一部のフレームの画像に比べ他のフレームの画像が非常に暗い輝度で表示される。表示輝度の大きな変動は、画像の視認性や、目への影響などの観点において好ましくない。また、特許文献1に開示の技術では、MaxCLLは考慮されず、MaxCLLを考慮した好適な表示は行われない。
本発明は、好適な輝度を示す情報が付加された画像データを得ることができ、ひいては好適な輝度で画像を表示することを可能にする技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、対象動画のフレーム毎に、そのフレームの最大輝度であるフレーム最大輝度を判断する第1判断手段と、前記第1判断手段で判断された複数のフレーム最大輝度に基づいて、前記複数のフレーム最大輝度の、最大輝度でない代表輝度を判断する第2判断手段と、前記代表輝度を示す第1情報を、前記対象動画を表す対象動画データに付加する付加手段と、を有することを特徴とする画像処理装置である。
本発明の第2の態様は、画像を表示する表示部の表示輝度の上限輝度である上限表示輝度を判断する判断手段と、前記上限表示輝度を示す情報を、前記画像を表す画像データに付加する付加手段と、を有することを特徴とする画像処理装置である。
本発明の第3の態様は、対象動画のフレーム毎に、そのフレームの最大輝度であるフレーム最大輝度を判断するステップと、判断された複数のフレーム最大輝度に基づいて、前記複数のフレーム最大輝度の、最大輝度でない代表輝度を判断するステップと、前記代表輝度を示す情報を、前記対象動画を表す対象動画データに付加するステップと、を有することを特徴とする画像処理方法である。
本発明の第4の態様は、画像を表示する表示部の表示輝度の上限輝度である上限表示輝度を判断するステップと、前記上限表示輝度を示す情報を、前記画像を表す画像データに付加するステップと、を有することを特徴とする画像処理方法である。
本発明の第5の態様は、コンピュータを、上述した画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、好適な輝度を示す情報が付加された画像データを得ることができ、ひいては好適な輝度で画像を表示することが可能となる。
<実施例1>
以下、本発明の実施例1について説明する。図1は、本実施例に係る表示システムの構成例を示すブロック図である。図1の表示システムは、本実施例に係る画像処理装置である撮像装置101と、表示装置102とを有する。撮像装置101と表示装置102は、
HDMIケーブル103を用いて互いに接続されている(HDMI接続)。HDMIケーブル103は、HDMI規格に準拠したケーブルであり、+5V信号、HPD信号、画像データ(画像信号;TMDS信号)、EDID(Extended Display Identification Data)などを伝送可能な信号線を有する。
以下、本発明の実施例1について説明する。図1は、本実施例に係る表示システムの構成例を示すブロック図である。図1の表示システムは、本実施例に係る画像処理装置である撮像装置101と、表示装置102とを有する。撮像装置101と表示装置102は、
HDMIケーブル103を用いて互いに接続されている(HDMI接続)。HDMIケーブル103は、HDMI規格に準拠したケーブルであり、+5V信号、HPD信号、画像データ(画像信号;TMDS信号)、EDID(Extended Display Identification Data)などを伝送可能な信号線を有する。
なお、本実施例に係る画像処理装置は撮像装置でなくてもよい。例えば、本実施例に係る画像処理装置は、画像再生装置や画像編集装置などであってもよい。撮像装置101と表示装置102を互いに接続するためのケーブルはHDMIケーブルでなくてもよい。撮像装置101と表示装置102は無線で互いに接続されてもよい。
撮像装置101は、撮像部104、記憶部105、読出部106、HDMI通信部107、平均MaxCLL判断部110、平均MaxCLL読出部112、選択部113、メタデータ置換部114、操作部115、及び、CPU116を有する。表示装置102は、HDMI通信部108と表示部109を有する。
撮像部104は、不図示のレンズやセンサー、現像処理回路などを有し、被写体像を表す画像データを生成して記憶部105に記録する(撮影)。
本実施例では、撮像部104は、HDR10+に準拠したHDR動画データを生成して記憶部105に記録する。具体的には、HDR10+に準拠したメタデータ(MaxCLLなど)も生成し、HDR動画データを、メタデータを付加して記憶部105に記録する。HDR動画データは、非常に広いダイナミックレンジ(輝度レンジ)であるHDR(High Dynamic Range)を有する動画データである。
本実施例では、撮像部104は、メタデータとして、フレームMaxCLLとシーンMaxCLLを生成する。具体的には、撮像部104は、HDR動画(HDR動画データによって表された動画)のフレーム毎にフレームMaxCLLを生成し、HDR動画のシーン毎にシーンMaxCLLを生成する。フレームMaxCLLは、フレームの最大輝度であるフレーム最大輝度を示すフレーム輝度情報である。シーンMaxCLLは、シーンの最大輝度(1シーンにおける複数のフレームにそれぞれ対応する複数のフレーム最大輝度の最大輝度)であるシーン最大輝度を示すシーン輝度情報である。
記憶部105は、HDR動画データなどを記憶する。例えば、記憶部105は、SDカードやCFカードなどの記録媒体や、DRAMなどのメモリである。なお、記憶部105は、撮像装置101に対して着脱可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
読出部106は、ユーザーが操作部115を用いて行った再生指示(HDMI出力指示)に応じて、撮像部104によって生成されたHDR動画データを記憶部105から読み出す。以後、読出部106によって読み出されたHDR動画データを「対象動画データ」と記載し、対象動画データによって表された動画を「対象動画」と記載する。なお、対象動画データはHDR動画データでなくてもよい。対象動画データは、本実施例に係る画像処理装置とは異なる装置で生成された動画データであってもよい。対象動画データに付加されているメタデータは、HDR10+に準拠したメタデータでなくてもよい。対象動画データにメタデータが付加されていなくてもよい。
平均MaxCLL判断部110は、対象動画のフレーム毎にフレーム最大輝度を判断し、判断した複数のフレーム最大輝度に基づいて、当該複数のフレーム最大輝度の平均輝度(シーン平均輝度)を判断する。そして、平均MaxCLL判断部110は、判断したシーン平均輝度を示す情報(メタデータ)である平均MaxCLLを生成し、対象動画データに関連付けられるように平均MaxCLLを記憶部105に記録する。
本実施例では、平均MaxCLL判断部110は、上述した処理を、対象動画のシーン毎に行う。上述したように、各フレームのフレームMaxCLLは対象動画データに付加されている。平均MaxCLL判断部110は、対象動画の1シーンにおける複数のフレームにそれぞれ対応する複数のフレームMaxCLLを読出部106から取得し、読み出した複数のフレームMaxCLLによってそれぞれ示された複数のフレーム最大輝度を判断する。そして、平均MaxCLL判断部110は、判断した複数のフレーム最大輝度に基づいて、当該複数のフレーム最大輝度の平均輝度(シーン平均輝度)を判断し、平均MaxCLLを生成して記録する。
なお、フレーム最大輝度の判断方法は特に限定されない。例えば、平均MaxCLL判断部110は、対象動画データに付加されたメタデータ(フレームMaxCLL)からフレーム最大輝度を判断せずに、対象動画のフレームの画像データを解析してフレーム最大輝度を判断してもよい。
図2は、1シーンにおけるフレーム最大輝度の時間変化の一例を示す。図2において、横軸は時間を示し、縦軸は輝度を示す。フレーム最大輝度の時間変化201の場合には、撮像部104は、複数のフレーム最大輝度の最大輝度203を示すシーンMaxCLLを生成する。一方、平均MaxCLL判断部110は、シーン平均輝度(複数のフレーム最大輝度の平均輝度)204を示す平均MaxCLLを生成する。
HDMI通信部107は、読出部106から出力された動画データを、HDMIに準拠したTMDS(Transition Minimized Differential
Signaling)信号に変換して出力する。
Signaling)信号に変換して出力する。
HDMI通信部108は、HDMI通信部107から出力されたTMDS信号を、元の動画データ(読出部106から出力された動画データ)に戻して出力する。
表示部109は、HDMI通信部108から出力された動画データに基づく動画を表示面に表示する。例えば、表示装置102は液晶表示装置であり、表示部109は液晶パネルとバックライトの組み合わせである。なお、表示装置102は液晶表示装置に限られない。例えば、表示装置102は有機EL表示装置であってもよく、表示部109は有機ELパネルであってもよい。
撮像装置101と表示装置102が互いに接続された場合に、HDMI通信部108は、EDIDをHDMI通信部107に送信する。EDIDは、表示装置102のデバイス情報(表示装置102の表示能力を示す能力情報や、表示装置102の物理アドレス(Physical Address)など)を記述したデータである。能力情報は、表示装置102がHDR10+に対応しているか否かを示す情報、表示装置102の表示輝度(表示面上の輝度)の上限輝度である上限表示輝度を示す情報、表示装置102のダイナミックレンジ(表示輝度のレンジ)を示す情報などである。EDIDの送受信はHDMIケーブル103の、DDC(Display Data Channel)信号線を介して行われる。
CPU116は、撮像装置101の各処理を制御する。HDMI通信部107が受信したEDIDはCPU116に供給され、CPU116は、供給されたEDIDに応じて撮像装置101の各処理を制御することができる。例えば、CPU116は、供給されたEDIDを解析し、表示装置102が受信可能な画像信号の種類を判断し、判断した種類をHDMI通信部107に通知する。HDMI通信部107は、読出部106から出力された動画データを、CPU116から通知された種類の画像信号に変換して出力する。さら
に、CPU116は、供給されたEDIDを解析し、表示装置102の上限表示輝度を示す上限輝度情報を、選択部113に出力する。
に、CPU116は、供給されたEDIDを解析し、表示装置102の上限表示輝度を示す上限輝度情報を、選択部113に出力する。
平均MaxCLL読出部112は、対象画像データに関連付けられた平均MaxCLLを、記憶部105から読み出し、選択部113に出力する。本実施例では、平均MaxCLL読出部112は、この処理を対象動画のシーン毎に行う。
選択部113は、平均MaxCLL読出部112から出力された平均MaxCLL、または、CPU116から出力された上限輝度情報を選択し、選択した情報をメタデータ置換部114に出力する。本実施例では、選択部113は、この処理を対象動画のシーン毎に行う。
選択部113の処理について、より詳細に説明する。選択部113は、シーンMaxCLLからシーン最大輝度を判断し、平均MaxCLLからシーン平均輝度を判断し、上限輝度情報から上限表示輝度を判断する。そして、選択部113は、シーン平均輝度とシーン最大輝度の差分diffが閾値aよりも大きい場合に平均MaxCLLを選択し、シーン最大輝度が上限表示輝度よりも高い場合に上限輝度情報を選択する。それ以外の場合には、選択部113は何も選択しない。
なお、シーン最大輝度の判断方法は特に限定されない。例えば、選択部113は、複数のフレーム最大輝度(複数のフレームMaxCLL)からシーン最大輝度を判断してもよいし、シーンの動画データを解析してシーン最大輝度を判断してもよい。上限表示輝度の判断方法も特に限定されない。例えば、本実施例に係る画像処理装置が表示装置である場合には、画像処理装置は、外部から取得された情報(EDID)に基づいて上限輝度情報を取得せずに、上限輝度情報を内部に予め記憶していてもよい。選択部113は、上限表示輝度などを指定するユーザー操作に応じて上限表示輝度を判断してもよい。
メタデータ置換部114は、読出部106によって読み出された対象動画データに付加されているシーンMaxCLLを、選択部113から出力された情報(平均MaxCLLまたは上限輝度情報)で置き換える。本実施例では、メタデータ置換部114は、この処理を対象動画のシーン毎に行う。読出部106は、メタデータ置換部114の処理が行われた後の動画データをHDMI通信部107に出力する。
操作部115は、撮像装置101に対する各種ユーザー操作(上述した閾値aを指定するユーザー操作や、画像の再生(表示)を指示するユーザー操作など)を受け付ける。なお、閾値aは、メーカーによって予め定められた固定値や、自動で変更される値などであってもよい。
図3は、撮像装置101の処理フロー例を示すフローチャートである。なお、以下では、シーンMaxCLL、平均MaxCLL、及び、上限輝度情報が選択部113に入力されているものとする。
ステップS301にて、CPU116は、操作部115に対するユーザー操作に応じて、選択部113に対して閾値aを設定する。なお、閾値aが既に設定されている場合において、ステップS301の処理は必須ではない。
ステップS302にて、選択部113は、入力されたシーンMaxCLLに基づいて、シーン最大輝度が変化したか否かを判断する。具体的には、選択部113は、現在のタイミングが、対象動画におけるシーンの切り替わりのタイミング、または、対象動画の最後のタイミングであるか否かを判断する。シーン最大輝度が変化するタイミング(シーンの
切り替わりのタイミングまたは対象動画の最後のタイミング)と判断されるまでステップS302の処理が繰り返される。シーン最大輝度のタイミングと判断されると、ステップS303に処理が進められる。シーンの切り替わりのタイミングと判断された場合には、ステップS303〜S307の処理は、切り替わり前のシーンについて行われる。対象動画の最後のタイミングと判断された場合には、ステップS303〜S307の処理は、対象動画の最後のタイミングまでのシーンについて行われる。対象動画のシーンが1つしかない場合は、対象動画の最後のタイミングまでのシーンは対象動画全体であり、対象動画のシーンが複数存在する場合は、対象動画の最後のタイミングまでのシーンは対象動画の最後のシーンである。
切り替わりのタイミングまたは対象動画の最後のタイミング)と判断されるまでステップS302の処理が繰り返される。シーン最大輝度のタイミングと判断されると、ステップS303に処理が進められる。シーンの切り替わりのタイミングと判断された場合には、ステップS303〜S307の処理は、切り替わり前のシーンについて行われる。対象動画の最後のタイミングと判断された場合には、ステップS303〜S307の処理は、対象動画の最後のタイミングまでのシーンについて行われる。対象動画のシーンが1つしかない場合は、対象動画の最後のタイミングまでのシーンは対象動画全体であり、対象動画のシーンが複数存在する場合は、対象動画の最後のタイミングまでのシーンは対象動画の最後のシーンである。
ステップS303にて、選択部113は、シーンMaxCLLと平均MaxCLLに基づいて、シーン平均輝度とシーン最大輝度の差分diffを算出する。差分diffは、シーン最大輝度からシーン平均輝度を減算した値である。
ステップS304にて、選択部113は、ステップS303で算出された差分diffがステップS301で設定された閾値aよりも大きいか否かを判断する。差分diffが閾値aよりも大きいと判断された場合(ステップS304:YES)にはステップS305に処理が進められ、そうでない場合(ステップS304:NO)にはステップS306に処理が進められる。
ステップS305にて、選択部113は平均MaxCLLを選択し、メタデータ置換部114は、対象動画データに付加されているシーンMaxCLLを平均MaxCLLで置き換える。
ステップS306にて、選択部113は、シーンMaxCLLと上限輝度情報に基づいて、シーン最大輝度が上限表示輝度よりも高いか否かを判断する。シーン最大輝度が上限表示輝度よりも高いと判断された場合(ステップS306:YES)にはステップS307に処理が進められる。
ステップS307にて、選択部113は上限輝度情報を選択し、メタデータ置換部114は、対象動画データに付加されているシーンMaxCLLを上限輝度情報で置き換える。
シーン最大輝度が上限表示輝度よりも高いと判断されなかった場合(ステップS306:NO)には、対象動画データにシーンMaxCLLが付加されている状態が維持され、本処理フローが終了される。
図4(A),4(B)を用いて、本実施例の効果について説明する。図4(A)は、1シーンにおけるフレーム最大輝度の時間変化の一例を示す。図4(A)において、横軸は時間を示し、縦軸は輝度を示す。図4(B)は、トーンカーブ(EOTF)の一例を示す。図4(B)において、横軸は画像データの階調値を示し、縦軸は表示輝度を示す。図4(A)の例では、輝度401aがシーン最大輝度であり、輝度402aがシーン平均輝度である。
表示装置102は、シーン最大輝度401aを示すシーンMaxCLLが付加された動画データを受信した場合に、シーン最大輝度401aが最大表示輝度(表示輝度の最大輝度)となるようなトーンカーブ401b(図4(B))を決定し、動画を表示する。図4(A)では、一部のフレームの最大輝度(符号403)が他のフレームの最大輝度(符号404)よりも大幅に高い(シーン最大輝度401aとシーン平均輝度402aの差分diffが閾値aよりも大きい)。このような場合において、トーンカーブ401bを用い
て動画を表示すると、一部のフレームの画像に比べ他のフレームの画像が非常に暗い輝度で表示されてしまう。
て動画を表示すると、一部のフレームの画像に比べ他のフレームの画像が非常に暗い輝度で表示されてしまう。
本実施例では、シーン最大輝度401aとシーン平均輝度402aの差分diffが閾値aよりも大きい場合には、動画データに付加されたシーンMaxCLLが、シーン平均輝度402aを示す平均MaxCLLで置き換えられる。このため、表示装置102は、シーン平均輝度402aを示す平均MaxCLLが付加された動画データを受信し、シーン平均輝度402aが最大表示輝度となるようなトーンカーブ402b(図4(B))を決定し、動画を表示する。その結果、一部のフレームの画像に比べ他のフレームの画像が非常に暗い輝度で表示されることを防ぐことができる。シーン最大輝度が上限表示輝度よりも高い場合にシーンMaxCLLを上限輝度情報で置き換えることでも、同様の効果が得られる。
<実施例2>
以下、本発明の実施例2について説明する。なお、以下では、実施例1と異なる点(構成、処理、等)について詳しく説明し、実施例1と同じ点についての説明は省略する。図5は、本実施例に係る表示システムの構成例を示すブロック図である。図5において、図1(実施例1)と同じブロックには図1と同じ符号が付されている。本実施例では、撮像装置101は、撮像部104、記憶部105、読出部106、HDMI通信部107、平均MaxCLL判断部110、及び、平均MaxCLL読出部112を有する。
以下、本発明の実施例2について説明する。なお、以下では、実施例1と異なる点(構成、処理、等)について詳しく説明し、実施例1と同じ点についての説明は省略する。図5は、本実施例に係る表示システムの構成例を示すブロック図である。図5において、図1(実施例1)と同じブロックには図1と同じ符号が付されている。本実施例では、撮像装置101は、撮像部104、記憶部105、読出部106、HDMI通信部107、平均MaxCLL判断部110、及び、平均MaxCLL読出部112を有する。
読出部106は、ユーザーが操作部115を用いて行った再生指示(HDMI出力指示)に応じて、撮像部104によって生成されたHDR動画データを、記憶部105から読み出してHDMI通信部107に出力する。
平均MaxCLL読出部112は、対象画像データに関連付けられた平均MaxCLLを、記憶部105から読み出し、HDMI通信部107に出力する。本実施例では、平均MaxCLL読出部112は、この処理を対象動画のシーン毎に行う。
HDMI通信部107は、読出部106から出力された対象動画データに、平均MaxCLL読出部112から出力された平均MaxCLLを付加する。この処理は、対象動画のシーン毎に行われる。そして、HDMI通信部107は、平均MaxCLLが付加された後の動画データを、HDMIに準拠したTMDS信号に変換して出力する。
本実施例では、シーンMaxCLLと平均MaxCLLが付加された動画データが表示装置102に出力される。このため、表示装置102において、シーンMaxCLLと平均MaxCLLの一方を選択し、選択したメタデータに応じてトーンカーブを決定できる。また、シーンMaxCLLと平均MaxCLLの両方に基づくトーンカーブも決定できる。これにより、ユーザーが所望する輝度での画像表示を、より確実に実現することができる。
以上述べたように、実施例1,2によれば、好適な輝度を示す情報が付加された画像データを得ることができ、ひいては好適な輝度で画像を表示することが可能となる。
なお、以下の(1)〜(7)いずれかのように処理が制御されてもよい。
(1)平均MaxCLLを対象動画データに付加する処理が常に行われる。
(2)シーン最大輝度とシーン平均輝度の差分が閾値よりも大きい場合に限って、平均MaxCLLを対象動画データに付加する処理が行われる。
(3)上限輝度情報を対象動画データに付加する処理が常に行われる。
(4)シーン最大輝度が上限表示輝度よりも高い場合に限って、上限輝度情報を対象動
画データに付加する処理が行われる。
(5)シーンMaxCLLと上限輝度情報が付加されず且つ平均MaxCLLが付加された動画データが生成される。
(6)シーンMaxCLLと平均MaxCLLが付加されず且つ上限輝度情報が付加された動画データが生成される。
(7)対象動画の各シーンについてシーンMaxCLL、平均MaxCLL、及び、上限輝度情報の少なくともいずれかが付加された動画データが生成される。
(1)平均MaxCLLを対象動画データに付加する処理が常に行われる。
(2)シーン最大輝度とシーン平均輝度の差分が閾値よりも大きい場合に限って、平均MaxCLLを対象動画データに付加する処理が行われる。
(3)上限輝度情報を対象動画データに付加する処理が常に行われる。
(4)シーン最大輝度が上限表示輝度よりも高い場合に限って、上限輝度情報を対象動
画データに付加する処理が行われる。
(5)シーンMaxCLLと上限輝度情報が付加されず且つ平均MaxCLLが付加された動画データが生成される。
(6)シーンMaxCLLと平均MaxCLLが付加されず且つ上限輝度情報が付加された動画データが生成される。
(7)対象動画の各シーンについてシーンMaxCLL、平均MaxCLL、及び、上限輝度情報の少なくともいずれかが付加された動画データが生成される。
なお、読出部106は、シーンMaxCLLが付加されていない動画データを、対象動画データとして、記憶部105から読み出してもよい。そして、シーンMaxCLLを生成して対象動画データに付加する処理が行われてもよい。実施例1で述べたように、複数のフレーム最大輝度(複数のフレームMaxCLL)からシーン最大輝度を判断したり、シーンの動画データを解析したりすることにより、シーン最大輝度を判断できる。そして、シーン最大輝度を判断できれば、当該シーン最大輝度を示すシーンMaxCLLを生成できる。
なお、対象動画データに付加する情報(メタデータ)を対象動画のシーン毎に決定する例を説明したが、これに限られない。例えば、対象動画全体に対してメタデータを決定してもよい。
なお、シーン平均輝度の代わりに、最大輝度でない他の代表輝度が判断されてもよい。例えば、図6に示すように、複数のフレーム最大輝度の最頻輝度が判断されてもよい。複数のフレーム最大輝度の最小輝度や中間輝度が判断されてもよい。
なお、実施例1,2(図1,5)の各ブロックは、個別のハードウェアであってもよいし、そうでなくてもよい。2つ以上のブロックの機能が、共通のハードウェアによって実現されてもよい。1つのブロックの複数の機能のそれぞれが、個別のハードウェアによって実現されてもよい。1つのブロックの2つ以上の機能が、共通のハードウェアによって実現されてもよい。また、各ブロックは、ハードウェアによって実現されてもよいし、そうでなくてもよい。例えば、装置が、プロセッサと、制御プログラムが格納されたメモリとを有していてもよい。そして、装置が有する少なくとも一部のブロックの機能が、プロセッサがメモリから制御プログラムを読み出して実行することにより実現されてもよい。
なお、実施例1,2(上述した変形例を含む)はあくまで一例であり、本発明の要旨の範囲内で実施例1,2の構成を適宜変形したり変更したりすることにより得られる構成も、本発明に含まれる。実施例1,2の構成を適宜組み合わせて得られる構成も、本発明に含まれる。
<その他の実施例>
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101:撮像装置 107:HDMI通信部 110:平均MaxCLL判断部
114:メタデータ置換部
114:メタデータ置換部
Claims (16)
- 対象動画のフレーム毎に、そのフレームの最大輝度であるフレーム最大輝度を判断する第1判断手段と、
前記第1判断手段で判断された複数のフレーム最大輝度に基づいて、前記複数のフレーム最大輝度の、最大輝度でない代表輝度を判断する第2判断手段と、
前記代表輝度を示す第1情報を、前記対象動画を表す対象動画データに付加する付加手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記代表輝度は、平均輝度または最頻輝度である
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記付加手段は、前記複数のフレーム最大輝度の最大輝度と、前記代表輝度との差分が閾値よりも大きい場合に、前記第1情報を前記対象動画データに付加する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。 - 前記付加手段は、前記第1情報と、前記複数のフレーム最大輝度の最大輝度を示す第2情報とが付加された動画データを生成する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記複数のフレーム最大輝度の最大輝度を示す第2情報が前記対象動画データに付加されており、
前記付加手段は、前記対象動画データに付加された前記第2情報を前記第1情報で置き換える
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記フレーム毎に、フレーム最大輝度を示すフレーム輝度情報が前記対象動画データに付加されており、
前記第1判断手段は、前記フレーム毎に、前記対象動画データに付加されたフレーム輝度情報からフレーム最大輝度を判断する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記対象動画を表示する表示部の表示輝度の上限輝度である上限表示輝度を判断する第3判断手段、をさらに有し、
前記付加手段は、さらに、前記上限表示輝度を示す第3情報を前記対象動画データに付加する
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記付加手段は、前記複数のフレーム最大輝度の最大輝度が前記上限表示輝度よりも高い場合に、前記第3情報を前記対象動画データに付加する
ことを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。 - 前記付加手段は、前記複数のフレーム最大輝度の最大輝度が前記上限表示輝度よりも高い場合に、前記第1情報を前記対象動画データに付加せずに、前記第3情報を前記対象動画データに付加する
ことを特徴とする請求項7または8に記載の画像処理装置。 - 前記付加手段は、前記複数のフレーム最大輝度の最大輝度が前記上限表示輝度よりも高い場合に、前記複数のフレーム最大輝度の最大輝度を示す第2情報と、前記第3情報が付
加された動画データを生成する
ことを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。 - 前記複数のフレーム最大輝度の最大輝度を示す第2情報が前記対象動画データに付加されており、
前記付加手段は、前記複数のフレーム最大輝度の最大輝度が前記上限表示輝度よりも高い場合に、前記対象動画データに付加された前記第2情報を前記第3情報で置き換える
ことを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。 - 前記画像処理装置は、前記対象動画のシーン毎に、前記対象動画データに付加する情報を決定する
ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 画像を表示する表示部の表示輝度の上限輝度である上限表示輝度を判断する判断手段と、
前記上限表示輝度を示す情報を、前記画像を表す画像データに付加する付加手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 対象動画のフレーム毎に、そのフレームの最大輝度であるフレーム最大輝度を判断するステップと、
判断された複数のフレーム最大輝度に基づいて、前記複数のフレーム最大輝度の、最大輝度でない代表輝度を判断するステップと、
前記代表輝度を示す情報を、前記対象動画を表す対象動画データに付加するステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法。 - 画像を表示する表示部の表示輝度の上限輝度である上限表示輝度を判断するステップと、
前記上限表示輝度を示す情報を、前記画像を表す画像データに付加するステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法。 - コンピュータを、請求項1〜13のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019017718A JP2020127107A (ja) | 2019-02-04 | 2019-02-04 | 画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019017718A JP2020127107A (ja) | 2019-02-04 | 2019-02-04 | 画像処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020127107A true JP2020127107A (ja) | 2020-08-20 |
Family
ID=72084312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019017718A Pending JP2020127107A (ja) | 2019-02-04 | 2019-02-04 | 画像処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020127107A (ja) |
-
2019
- 2019-02-04 JP JP2019017718A patent/JP2020127107A/ja active Pending
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