JP2006319252A - 気体抽出装置、及び基板処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】チャンバ内の予め定められた抽出位置まで抽出用配管の先端を確実にガイドできると共に、チャンバ内の雰囲気環境測定のための気体を良好に抽出することができる気体抽出装置及び基板処理装置を提供する。
【解決手段】チャンバ15の隔壁15aには配管挿入部24が形成されており、チャンバ15内には配管挿入部24の挿入孔24aに連通するガイド管27が設けられている。このガイド管27は予め定められた抽出位置22まで延設されており、その先端部27aには環状突出部28が設けられている。そして、抽出位置22の空気を抽出する際には、挿入孔24aを介して抽出用配管26がガイド管27内に挿入され、このガイド管27内に挿入された抽出用配管26は、その先端(面)26aが抽出位置22に位置する環状突出部28に当接することにより位置規制された状態で抽出位置22の空気を抽出する。
【選択図】 図3
【解決手段】チャンバ15の隔壁15aには配管挿入部24が形成されており、チャンバ15内には配管挿入部24の挿入孔24aに連通するガイド管27が設けられている。このガイド管27は予め定められた抽出位置22まで延設されており、その先端部27aには環状突出部28が設けられている。そして、抽出位置22の空気を抽出する際には、挿入孔24aを介して抽出用配管26がガイド管27内に挿入され、このガイド管27内に挿入された抽出用配管26は、その先端(面)26aが抽出位置22に位置する環状突出部28に当接することにより位置規制された状態で抽出位置22の空気を抽出する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、例えば内部で基板の処理を行うチャンバ内における予め定められた抽出位置の気体を抽出するための気体抽出装置、及び該気体抽出装置を備えた基板処理装置に関するものである。
一般に、基板処理装置の一種である露光装置は、例えば特許文献1に記載されるように、内部が所定の雰囲気環境(温度や気圧等)に設定されたチャンバを備えており、このチャンバ内でフォトリソグラフィ工程を実行するようになっている。フォトリソグラフィ工程は、半導体デバイスなどを製造する際に行われる工程である。そして、この場合に露光対象物とされる基板(例えばシリコンウエハ)の上面(表面)には、通常、レジスト(感光剤)が塗布されている。
ところで、このレジストは揮発性を有しているため、レジストの一部がチャンバ内で揮発してしまうことがある。同様に、チャンバ内には、レチクルステージやウエハステージを駆動させるためのモータが設けられており、これら各モータに使用される潤滑油がチャンバ内で揮発することもある。また、チャンバ内に配線されている電気配線の被膜から揮発性物質が揮発することもある。そして、このようにチャンバ内で揮発した揮発性物質(レジストも含む)は、露光光源から出射された露光光の光路周辺の雰囲気環境を変化させることがあり、露光光による基板に対する正確な露光を妨げる可能性があった。
そのため、従来から、露光装置には、チャンバ内の雰囲気環境(空気の汚染具合等)の変化を測定すべく、チャンバ内の予め定められた抽出位置(例えば基板を保持するウエハステージ近傍)の空気を抽出する気体抽出装置が設けられている。図9に示すように、この気体抽出装置70は、チャンバ71の側壁(隔壁)72に形成された開口部72aから抽出位置73まで延びる常設の抽出用管体74を備えており、気体抽出時には開閉蓋72bを開いて開口部72aにチャンバ71外から気体吸引管(図示略)が接続されるようになっている。そして、チャンバ71の外部に設けられたポンプ(図示略)の駆動に基づき、抽出用管体74及び気体吸引管を介して抽出位置73の空気を抽出し、抽出された空気が気体吸引管から気体測定装置(図示略)に送られることにより、チャンバ71内の雰囲気環境(空気の汚染具合等)が測定されるようになっている。
特開2002−64300号公報(図1)
ところで、上述した気体抽出装置70では、抽出用管体74がチャンバ71内に常設された構成となっている。そのため、特に抽出用管体74の先端74aには、時間が経過するにつれて次第にウエハ75に塗布されたレジスト76の揮発により汚染物質が付着するということがあった。そして、そのような汚染物質が抽出用管体74の内周面に付着してしまった場合には、その抽出用管体74を介して抽出位置73の空気を抽出した際に、その抽出した空気中に上述した汚染物質が混入する可能性があった。したがって、このような空気を気体測定装置などで測定した場合には、抽出した空気の汚染原因に抽出用管体74内の汚染が含まれる可能性もあり得るため、チャンバ71内の雰囲気環境を正確に測定できなくなるという問題があった。
ここで、上記のような問題を解決する一つの方法として、図10に示すように、常設の抽出用管体74を設けることなく、チャンバ71内の空気を抽出する場合にのみ、チャンバ71の側壁72に設けられた開口部72aから抽出位置73に向けて抽出用配管77をチャンバ71内に挿入するという方法も提案されている。しかし、この場合においては、チャンバ71内に挿入された抽出用配管77の先端77aが、作業者のスキルによっては抽出位置73からずれてしまうということがあった。また、そのように位置ずれした場合には、挿入された抽出用配管77の先端77aが鏡筒や基板などに干渉するおそれもあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、チャンバ内の予め定められた抽出位置まで抽出用配管の先端を確実にガイドできると共に、チャンバ内の雰囲気環境測定のための気体を良好に抽出することができる気体抽出装置及び基板処理装置を提供することにある。
上記目的を達成させるために、請求項1に記載の発明は、内部が所定の雰囲気環境に設定されたチャンバ内の予め定められた抽出位置の気体を抽出する気体抽出装置であって、前記チャンバの隔壁に設けられ、前記チャンバ外から前記チャンバ内の前記抽出位置に向けて抽出用配管を挿入するための配管挿入部と、前記チャンバ内に設けられ、前記配管挿入部から前記抽出位置に向けて延び、且つ前記配管挿入部から前記チャンバ内に挿入された前記抽出用配管を前記抽出位置までガイドするガイド部材とを備えたことを要旨とする。
この請求項1に記載の発明によれば、チャンバ内の抽出位置から気体を抽出する場合、ガイド部材によって抽出用配管が抽出位置までガイドされる。そのため、作業者のスキルによって抽出用配管の先端が抽出位置からずれたり、他の部材と干渉したりすることを防ぐことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の気体抽出装置において、前記ガイド部材によって前記抽出位置までガイドされた前記抽出用配管の一部と当接することにより、該抽出用配管における先端の位置を規制するための規制部を備えたことを要旨とする。この請求項2に記載の発明によれば、抽出用配管は、抽出用配管の先端が抽出位置まで導かれると、抽出用配管の一部が規制部と当接することにより、ガイド部材によって更にそれ以上ガイドされることを規制される。そのため、抽出用配管のチャンバ内への挿入過多を抑制できる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の気体抽出装置において、前記規制部は、前記ガイド部材によってガイドされる前記抽出用配管のガイド方向と交差する方向に沿って延びるように設けられていることを要旨とする。この請求項3に記載の発明によれば、抽出用配管のチャンバ内への挿入過多を抑制し得る規制部を非常に簡単な構成でもって形成できる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の気体抽出装置において、前記規制部は、前記抽出用配管の一部と当接した際に、該抽出用配管の先端を前記ガイド部材の抽出位置側端部又は該抽出位置側端部よりも配管挿入部側に位置させる配置構成とされていることを要旨とする。この請求項4に記載の発明によれば、抽出用配管の先端がガイド部材によって抽出位置まで導かれた場合において、その抽出用配管の先端がガイド部材の抽出位置側端部から突出してチャンバ内で不必要に他の部材と干渉することを防ぐことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜請求項4のうち何れか一項に記載の気体抽出装置において、前記規制部は、前記ガイド部材の抽出位置側端部に設けられ、該ガイド部材によって前記抽出位置までガイドされた前記抽出用配管の先端が当接する構成とされていることを要旨とする。この請求項5に記載の発明によれば、抽出用配管の外周面側にガイド部材側の規制部と当接するための部材構成を設けたりする必要がないため、抽出用配管の構成が複雑になることを抑制できる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の気体抽出装置において、前記ガイド部材は、筒状をなすガイド管であることを要旨とする。この請求項6に記載の発明によれば、配管挿入部から抽出位置に向けて延びるガイド管が、たとえ曲がったりしていたとしても、抽出用配管の先端をガイド管の内周面に沿って確実に抽出位置までガイドできる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の気体抽出装置において、前記ガイド管の抽出位置側端部には、前記抽出用配管の先端が前記ガイド管の内周面に沿って前記抽出位置までガイドされた場合に、前記ガイド管の抽出位置側端部において前記抽出用配管の外周面と前記ガイド管の内周面との間の隙間をシールするシール部が設けられていることを要旨とする。この請求項7に記載の発明によれば、シール部によってガイド管の抽出位置側端部がシールされるため、抽出用配管を介して抽出位置の気体を抽出する場合に、この抽出位置の気体と共にガイド管の内周面と抽出用配管の外周面との間に形成された隙間の気体が一緒に抽出されることを抑制できる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のうち何れか一項に記載の気体抽出装置において、前記ガイド部材は、前記配管挿入部に連通するガイド管を含んでなる複数の異径のガイド管が隣接するガイド管同士を互いに摺動可能とした状態で順次に嵌合接続された構成をしていることを要旨とする。この請求項8に記載の発明によれば、必要に応じて各ガイド管を摺動させてガイド部材を伸縮させることができる。例えば、抽出位置の気体を抽出する場合には、ガイド部材全体が伸長するように隣接するガイド管同士を摺動させることにより、抽出用配管の先端を抽出位置まで容易に導くことができる。また、上記以外の場合には、ガイド部材全体が収縮するように隣接するガイド管同士を摺動させることにより、ガイド部材がチャンバ内の可動装置(例えば基板処理装置)の駆動を邪魔しないようにできる。
請求項9に記載の発明は、チャンバ内で基板を処理する基板処理装置であって、請求項1〜請求項8のうち何れか一項に記載の気体抽出装置を備えたことを要旨とする。この請求項9に記載の発明によれば、本発明の気体抽出装置を用いて抽出位置の気体を抽出する場合、基板処理装置との不要な干渉を回避しつつ、抽出位置の気体を確実に抽出することができる。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の基板処理装置において、前記ガイド部材内に前記抽出用配管が取り付けられたか否かを判定する判定装置と、該判定装置が肯定判定した場合に前記チャンバ内での基板の処理を停止又は開始させる制御装置とをさらに備えたことを要旨とする。この請求項10に記載の発明によれば、抽出位置の気体を抽出する場合に、必要に応じて基板処理装置の駆動を停止又は駆動させることにより、チャンバ内(特に抽出位置)から所望の抽出条件下で気体を抽出することができる。
本発明によれば、チャンバ内の予め定められた抽出位置まで抽出用配管の先端を確実にガイドできると共に、チャンバ内の雰囲気環境測定のための気体を良好に抽出することができる。
以下に、本発明を基板処理装置の一種である露光装置に具体化した一実施形態について図1〜図5に基づき説明する。
図1に示すように、本実施形態の露光装置11は、所定のクリーン度に設定されたクリーンルーム内に設置されており、露光光源12と露光装置本体13と図示しないビーム・マッチング・ユニット(以下、「BMU」という。)とから構成されている。露光光源12は、露光光ELとして、例えばArFエキシマレーザ光(・≠P93nm)を出射するレーザ光源となっている。また、BMUは、BMU室14に収容された複数の光学素子で構成されており、露光光源12と露光装置本体13とを光学的に接続している。そして、BMUを介して露光光源12から出射された露光光ELが露光装置本体13内に導かれるようになっている。露光装置本体13は、露光光ELの照射により、マスクとしてのレチクルR上に形成されたパターンの像を基板としてのウエハW上に転写するものである。以下に、露光装置本体13の概略構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態の露光装置11は、所定のクリーン度に設定されたクリーンルーム内に設置されており、露光光源12と露光装置本体13と図示しないビーム・マッチング・ユニット(以下、「BMU」という。)とから構成されている。露光光源12は、露光光ELとして、例えばArFエキシマレーザ光(・≠P93nm)を出射するレーザ光源となっている。また、BMUは、BMU室14に収容された複数の光学素子で構成されており、露光光源12と露光装置本体13とを光学的に接続している。そして、BMUを介して露光光源12から出射された露光光ELが露光装置本体13内に導かれるようになっている。露光装置本体13は、露光光ELの照射により、マスクとしてのレチクルR上に形成されたパターンの像を基板としてのウエハW上に転写するものである。以下に、露光装置本体13の概略構成について説明する。
露光装置本体13は、内部が所定の温度及び湿度(所定の雰囲気環境)に設定されたチャンバ15内に配置されており、このチャンバ15内には図示しないケミカルフィルタなどを介してクリーンルーム内の空気が送り込まれている。また、露光装置本体13は、チャンバ15内に照明光学系鏡筒16と投影光学系鏡筒17とがBMUを介して導入された露光光ELの光軸方向に順次配置されている。
照明光学系鏡筒16内には、レチクルRを照明するための照明光学系(図示略)が収容されている。この照明光学系は、図示しないミラー及びオプティカルインテグレータとして機能するフライアイレンズ等の各種光学素子から構成されている。また、投影光学系鏡筒17内には、照明光学系によって照明されるレチクルR上のパターンの像をウエハW上に投影するための投影光学系(図示略)が収容されている。この投影光学系は、図示しないカバーガラス及びレンズエレメント等の各種光学素子から構成されている。そして、各鏡筒16,17の内部には気密室(図示略)がそれぞれ形成されており、これら各気密室内には不活性ガス(例えば窒素)がそれぞれ充満されている。
また、照明光学系鏡筒16と投影光学系鏡筒17との間(すなわち、投影光学系の物体面側)には、レチクルステージRSTが配置されている。このレチクルステージRSTにより、所定のパターンが形成されたレチクルRが、露光光ELの光軸と直交する面内で移動可能に保持されている。また、投影光学系の像面側には、ウエハステージWSTが配置されている。このウエハステージWSTにより、露光光ELに対して感光性を有するレジスト18が塗布されたウエハWが、その露光光ELの光軸と直交する面内において移動可能に、且つその光軸に沿って微動可能に保持されている。
また、本実施形態の露光装置11は、図2(a)に示すように、主制御系19を備えており、この主制御系19は、レチクルステージRST、ウエハステージWST及び露光光源12などの動作を制御するようになっている。すなわち、露光装置11には、主制御系19からの制御信号に基づきレチクルステージRSTを駆動させるRST制御系20が設けられており、このRST制御系20が出力した制御信号に基づき、レチクルステージRSTは、露光光ELの光軸と直交する方向へ移動するようになっている。また、露光装置11には、主制御系19からの制御信号に基づきウエハステージWSTを駆動させるWST制御系21が設けられており、このWST制御系21が出力した制御信号に基づき、ウエハステージWSTは、露光光ELの光軸と直交する方向へ移動するようになっている。
チャンバ15内にはウエハWに塗布されたレジスト18などのようにチャンバ15内の空気を汚染し得る要素が多く含まれており、レジスト18などの揮発性物質がチャンバ15内における空気汚染の原因の一つになっている。また、チャンバ15内の空気を汚染する物質としては、レジスト18以外に、レチクルステージRSTを駆動させるための駆動系(モータなど)やウエハステージWSTを駆動させるための駆動系(モータなど)に使用される潤滑油から揮発する揮発性物質、及びチャンバ15内に配線される電気配線の被膜から揮発する揮発性物質などが挙げられる。
これら揮発性物質は、チャンバ15内を浮遊し、チャンバ15内に露出する箇所に付着する可能性がある。特に、揮発性物質が付着し、露光光ELによるウエハWへの露光に支障をきたす可能性がある箇所としては、照明光学系鏡筒16のレチクルステージRST側端部の光学素子表面、及び投影光学系鏡筒17のレチクルステージRST側端部の光学素子表面が挙げられる。さらに、投影光学系鏡筒17のウエハステージWST側端部の光学素子表面、及びレチクルステージRSTに載置されるウエハWの表面(レチクルRの表面)なども同様に挙げられる。
また、チャンバ15内を浮遊する揮発性物質が露光光ELを吸収し、露光光ELの強度(照度)が低下してしまう可能性がある。特に、露光光ELの光路がチャンバ15内に吐出している箇所としては、照明光学系鏡筒16と投影光学系鏡筒17との間、及び投影光学系鏡筒17とウエハステージWSTとの間が挙げられる。そのため、本実施形態の露光装置11には、レチクルステージRSTの周辺及びウエハステージWSTの周辺にて予め定められた各抽出位置22の空気(気体)を抽出するために複数(本実施形態では2つ)の気体抽出装置23が設けられている。
次に、本実施形態の気体抽出装置23について図2〜図4に基づき以下説明する。なお、露光装置11に設けられた2つの気体抽出装置23は同一の構成とされている。そのため、以下では、図3(a)(b)に示すウエハステージWSTの周辺に設定された抽出位置22の空気を抽出する気体抽出装置23について説明することとし、レチクルステージRSTの周辺に設定された抽出位置22の空気を抽出する気体抽出装置23については重複説明を省略する。
図1〜図3に示すように、配管挿入部24がチャンバ15の隔壁(図1では右側壁)15aに形成されている。チャンバ15の隔壁15aにおいて配管挿入部24の形成部位には、挿入孔24aが貫通形成されると共に、この挿入孔24aを開放状態又は閉鎖状態とするための開閉扉25が設けられている。そして、この開閉扉25が開放状態とされた場合に、図3(a)に示すように、チャンバ15内の抽出位置22の空気を抽出するための抽出用配管26が、チャンバ15外からチャンバ15内の抽出位置22に向けて配管挿入部24の挿入孔24aを介して挿入されるようになっている。なお、開閉扉25は、チャンバ15の隔壁15aに対して、スライド移動(上下方向や左右方向へのスライド移動)可能に構成したり、着脱可能に構成したりしてもよい。
本実施形態の場合、抽出用配管26は、可撓性材料であるフッ素樹脂製の円筒管から構成されており、その外径が略φ4mmとされている。また、抽出用配管26は、その先端側が挿入孔24aを介してチャンバ15内に挿入される一方、その基端側がチャンバ15外に設置された気体測定装置Mに連結されている。そして、この気体測定装置Mへ図示しないポンプの駆動に基づき抽出用配管26を介してチャンバ15内の抽出位置22から抽出された空気が送られ、この抽出した空気の汚染具合が測定されるようになっている。なお、抽出用配管26は、ガイド管27内に挿入される前に、埃などの付着物を除去すべく洗浄処理に付される。
チャンバ15の隔壁15aにおいて配管挿入部24の挿入孔24a近傍には、挿入孔24aを介して抽出用配管26がチャンバ15内に挿入された状態にあるか否かを検知する挿入検知センサSE1が設けられている。この挿入検知センサSE1は、抽出用配管26が挿入孔24aを介してチャンバ15内に挿入されたことを検知した場合、その検知信号を主制御系19に向けて出力するようになっている。
また、チャンバ15内には、配管挿入部24の挿入孔24aを取り囲むように配置されたガイド管(ガイド部材)27が設けられており、このガイド管27は耐食性材料であるステンレススチール製の円筒管から構成されている。ガイド管27は、チャンバ15の隔壁15aから抽出位置22に向けて延びており、その先端部27aが抽出位置22まで延設されている。本実施形態の場合、ガイド管27は、その外径がφ6mmとされており、その内径が抽出用配管26の外径(略φ4mm)よりも若干大きい寸法(例えば4.5mm)に形成されている。そのため、挿入孔24aを介してガイド管27内に挿入された抽出用配管26は、その先端26aがガイド管27内の内周面27bに沿って摺動しながら抽出位置22に向けてガイドされる。なお、図3(a)(b)においては、説明理解の便宜上、抽出用配管26の外周面26bとガイド管27の内周面27bとの間には、本来よりも大きな隙間Sが形成された状態に図示している。
ガイド管27の先端部(抽出位置側端部)27aには、図3(a)(b)に示すように、内向きフランジ状をなす環状突出部28が設けられており、この環状突出部28は、ガイド管27の内周面27bに沿ってガイドされる抽出用配管26のガイド方向と直交(交差)する方向に沿って延びるように突出形成されている。また、環状突出部28の内径は、抽出用配管26の外径よりも小さく、且つ抽出用配管26の内径よりは大きくなるように形成されている。そして、環状突出部28の配管挿入部側(図3(b)では右側)となる当接面28aには、ガイド管27の内周面27bに沿ってガイドされてきた抽出用配管26の先端(抽出用配管26の一部であり、本実施形態の場合は「先端面」)26aが面接触状態で圧接(当接)するようになっている。このように、抽出用配管26の先端(面)26aが環状突出部28の当接面28aに当接した場合、抽出用配管26は、ガイド管27の内周面27bに沿ってチャンバ15内に更にそれ以上挿入されることを環状突出部28と当接したことによって規制される。従って、この点で、本実施形態では、環状突出部28がガイド管(ガイド部材)27によって抽出位置22までガイドされた抽出用配管26の先端26aの位置を規制するための規制部として機能するようになっている。
また、抽出用配管26の先端(面)26aが環状突出部28の当接面28aに当接した場合、環状突出部28の当接面28aには、抽出用配管26の先端(面)26aと協働して環状の当接領域が形成されることになる。すなわち、この場合、環状突出部28は、抽出用配管26の外周面26bとガイド管27の内周面27bとの間の隙間Sをシールすることになる。従って、この点で、本実施形態では、環状突出部28がガイド管27の先端部(抽出位置側端部)27aにおいて抽出用配管26の外周面26bとガイド管27の内周面27bとの間の隙間Sをシールするシール部としても機能するようになっている。
次に、本実施形態の主制御系19が実行する各種処理ルーチンのうちレチクルステージRST及びウエハステージWSTの駆動制御処理ルーチンについて図4に示すフローチャートに基づき以下説明する。
駆動制御処理ルーチンにおいて、主制御系19は、まず抽出用配管26が配管挿入部24を介してガイド管27内に挿入されたか否かを判定する(ステップS10)。すなわち、主制御系19は、挿入検知センサSE1からの検知信号を入力したか否かを判定する。従って、この点で、本実施形態では、挿入検知センサSE1及び主制御系19が、ガイド管(ガイド部材)27内に抽出用配管26が挿入されたか否かを判定する判定装置として機能することになる。
そして、ステップS10の判定結果が肯定判定である場合(すなわち、挿入検知センサSE1からの検知信号を入力した場合)、主制御系19は、レチクルステージRST及びウエハステージWSTの駆動を停止させるための制御信号をRST制御系20及びWST制御系21に向けてそれぞれ出力する(ステップS11)。一方、ステップS10の判定結果が否定判定である場合(すなわち、挿入検知センサSE1からの検知信号を入力していない場合)、主制御系19は、レチクルステージRST及びウエハステージWSTの駆動を許可するための制御信号をRST制御系20及びWST制御系21に向けてそれぞれ出力する(ステップS12)。
従って、この点で、本実施形態では、主制御系19が、判定装置(主制御系19)が肯定判定した場合にチャンバ15内のウエハ(基板)Wの処理を停止(又は開始)させる制御装置として機能することになる。そして、ステップS11又はステップS12の処理が終了すると、その後、主制御系19は駆動制御処理ルーチンを終了する。
次に、本実施形態の気体抽出装置23がチャンバ15内の抽出位置22の空気を抽出する際の作用について以下説明する。なお、以下の説明においては、ウエハステージWST近傍に設定された抽出位置22の空気を抽出する場合について説明するものとする。
まず、洗浄処理された抽出用配管26の基端側が気体測定装置Mに連結される。そして次に、開閉扉25が開かれて挿入孔24aが開放状態とされる(図2(b)参照)と、その挿入孔24aを介してチャンバ15外からガイド管27内に抽出用配管26の先端側が挿入される(図3(a)参照)。ここで、チャンバ15内においてレチクルステージRST及びウエハステージWSTが駆動していた場合には、抽出用配管26がガイド管27内に挿入されたことを契機に、レチクルステージRST及びウエハステージWSTは、その駆動が停止される。
そして、ガイド管27内へ挿入した抽出用配管26をチャンバ15内の抽出位置22に向けて更に送り挿入すると、抽出用配管26は、その先端(面)26aがガイド管27の内周面27bに沿って摺動しながらガイド管27の先端部27aまで位置ずれすることなく導かれる。そして、ガイド管27の先端部27aにおいて環状突出部28の当接面28aに抽出用配管26の先端(面)26aが当接すると、抽出用配管26の先端(面)26aは環状突出部28の当接面28aに当接し、ガイド管27の内周面27bに沿って更にそれ以上挿入されることが規制される。そのため、抽出用配管26の先端(面)26aは、ガイド管27の先端部27aからチャンバ15内へ突出することなく、抽出位置22であるガイド管27の先端部27aにおいて移動が規制される。そして次に、チャンバ15外に設けられたポンプを駆動させることにより、抽出位置22の空気が抽出用配管26を介して気体測定装置M内に抽出される。
その際、ガイド管27の先端部27aにおいては、抽出用配管26の外周面26bとガイド管27の内周面27bとの間の隙間Sが環状突出部28によりシールされる。すなわち、環状突出部28の当接面28aに抽出用配管26の先端(面)26aが環状の当接領域を形成して面接触する。そのため、抽出用配管26を介して抽出位置22の空気が抽出される際に、ガイド管27の内周面27bと抽出用配管26の外周面26bとの間に形成された隙間Sの空気(汚染している可能性のある空気)がガイド管27の先端部27a側にまわり込んで抽出用配管26内に流入することが抑制される。
従って、たとえウエハWに塗布されたレジスト18が揮発してガイド管27の内周面27bに付着していたとしても、抽出用配管26からは、ガイド管27の内周面27bに付着した汚染物質からの揮発成分が抽出位置22の空気と共に抽出用配管26を介して抽出されることはほとんどない。また、前述したように、抽出用配管26はチャンバ15内に挿入される前に洗浄されているため、抽出用配管26の内周面には汚染物質が付着していることもない。従って、抽出用配管26を介して抽出された空気はガイド管27などの汚染に影響されることがほとんどなく、抽出用配管26を介して抽出した抽出位置22の空気を気体測定装置Mにて測定した場合には、より正確な測定結果が得られるようになる。
そして、抽出位置22からの空気の抽出及び測定が終了すると、抽出用配管26をガイド管27から挿入孔24aを介してチャンバ15外へ取り出して、開閉扉25が閉鎖状態とされる(図2(a)参照)。すると、抽出位置22の空気を抽出する前にレチクルステージRST及びウエハステージWSTが駆動していた場合においては、抽出位置22の空気の抽出が終了したことを契機に、再びレチクルステージRST及びウエハステージWSTの駆動が開始する。
本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)チャンバ15内の抽出位置22から空気(気体)を抽出する場合には、ガイド管(ガイド部材)27によって抽出用配管26が抽出位置22までガイドされる。そのため、作業者のスキルによって抽出用配管26の先端26aが抽出位置22からずれたり、レチクルステージRSTやウエハステージWSTなどに干渉したりすることを抑制でき、抽出用配管26を確実に抽出位置22までガイドすることができる。しかも、その際において、抽出用配管26の内周面には、常設された抽出用管体の場合とは異なり、レジスト18などの汚染物質が付着していることはほとんどない。従って、抽出用配管26を介してチャンバ15内の雰囲気環境測定のための空気(気体)を良好に抽出することができる。
(1)チャンバ15内の抽出位置22から空気(気体)を抽出する場合には、ガイド管(ガイド部材)27によって抽出用配管26が抽出位置22までガイドされる。そのため、作業者のスキルによって抽出用配管26の先端26aが抽出位置22からずれたり、レチクルステージRSTやウエハステージWSTなどに干渉したりすることを抑制でき、抽出用配管26を確実に抽出位置22までガイドすることができる。しかも、その際において、抽出用配管26の内周面には、常設された抽出用管体の場合とは異なり、レジスト18などの汚染物質が付着していることはほとんどない。従って、抽出用配管26を介してチャンバ15内の雰囲気環境測定のための空気(気体)を良好に抽出することができる。
(2)抽出用配管26は、その先端(面)26aが抽出位置22まで導かれると、環状突出部(規制部)28と当接することにより、ガイド管(ガイド部材)27によって更にそれ以上ガイドされることを規制される。そのため、抽出用配管26のチャンバ15内への挿入過多を確実に抑制できる。
(3)また、そのような抽出用配管26のチャンバ15内への挿入過多を抑制するための規制部を、ガイド管(ガイド部材)27に内向きフランジ状をなす環状突出部28を設けるという非常に簡単な構成で実現することができる。
(4)しかも、その環状突出部28は、ガイド管27の先端部27aに設けられて抽出用配管26の一部である先端(面)26aが当接する構成とされているため、抽出用配管26の先端(面)26aがガイド管27の先端部27aからチャンバ15内に突出することはない。従って、ガイド管27により抽出位置22までガイドされてきた抽出用配管26の先端(面)26aがチャンバ15内でウエハWやレチクルRなどと不必要に干渉することを抑制できる。
(5)一方、抽出用配管26に関しては、その先端(面)26aが環状突出部28に当接することにより移動が規制される構成となっているため、抽出用配管26の外周面26b側に例えば環状突出部28との当接用に鍔部などを加工形成する必要もなく、抽出用配管26の構成が複雑になることを抑制できる。
(6)配管挿入部24から抽出位置22まで延びるガイド部材が、たとえ曲がったりしていたとしても、そのガイド部材は、円筒管からなるガイド管27にて構成されているため、抽出用配管26の先端(面)26aをガイド管27の内周面27bに沿って確実に抽出位置22までガイドできる。
(7)ガイド管27により抽出位置22までガイドされた抽出用配管26の先端(面)26aが環状突出部(シール部)28の当接面28aに当接した場合には、ガイド管27の内周面27bと抽出用配管26の外周面26bとの間の隙間Sが環状突出部28によりシールされる。そのため、抽出用配管26を介して抽出位置22の空気を抽出する場合に、この抽出位置22の空気と共にガイド管27の内周面27bと抽出用配管26の外周面26bとの間の隙間Sの汚染空気が一緒に混合抽出されることを抑制できる。従って、ガイド管27の内周面27bの汚染具合に影響されることなく、抽出位置22の空気が抽出用配管26を介して気体測定装置M内に抽出される。
(8)抽出位置22の空気(気体)を抽出する場合に、レチクルステージRSTやウエハステージWSTの駆動を停止させることにより、チャンバ15内(特に抽出位置22)の雰囲気環境が変化することを抑制できる。
(9)抽出用配管26は、可撓性材料であるフッ素樹脂から構成されているため、たとえガイド管27が曲がっていても、容易に対応できる。
(10)もし仮にガイド管27を腐食しやすい材料で構成した場合、ガイド管27の内周面27b等が腐食して、その錆が、抽出用配管26を介して抽出される抽出位置22の空気と共に抽出されてしまう可能性がある。しかし、本実施形態のガイド管27は、耐食性材料であるステンレススチールより構成されているため、ガイド管27が錆びる可能性が低いことから、ガイド管27の腐食に基づく錆が抽出位置22の空気と共に抽出用配管26を介して抽出されることを抑制できる。
(10)もし仮にガイド管27を腐食しやすい材料で構成した場合、ガイド管27の内周面27b等が腐食して、その錆が、抽出用配管26を介して抽出される抽出位置22の空気と共に抽出されてしまう可能性がある。しかし、本実施形態のガイド管27は、耐食性材料であるステンレススチールより構成されているため、ガイド管27が錆びる可能性が低いことから、ガイド管27の腐食に基づく錆が抽出位置22の空気と共に抽出用配管26を介して抽出されることを抑制できる。
なお、本実施形態は以下のような別の実施形態(別例)に変更してもよい。
・実施形態において、主制御系19は、挿入検知センサSE1を設けなくてもよい。この場合、レチクルステージRSTやウエハステージWSTの駆動を停止させることができないため、実際にウエハWへの露光が行われている条件下での抽出位置22の空気を抽出することができる。
・実施形態において、主制御系19は、挿入検知センサSE1を設けなくてもよい。この場合、レチクルステージRSTやウエハステージWSTの駆動を停止させることができないため、実際にウエハWへの露光が行われている条件下での抽出位置22の空気を抽出することができる。
・実施形態において、ガイド部材は、図5(a)(b)に示すように、複数(例えば3つ)の異径のガイド管30,31,32からなるガイド部材33であってもよい。各ガイド管30〜32のうち内径が最も大きいガイド管30は、配管挿入部24の挿入孔24aと連通するように、その基端側がチャンバ15の隔壁15aに固定されている。ガイド管31は、その外径がガイド管30の内径よりも僅かに小さく形成されており、ガイド管30の内周面に沿って摺動可能に嵌合接続されている。また、ガイド管32は、その外径がガイド管31の内径よりも僅かに小さく形成されており、ガイド管31の内周面に沿って摺動可能に嵌合接続されている。
そして、抽出位置22の空気を抽出する場合には、図5(a)に示すように、ガイド部材33全体が伸長するようにガイド管31とガイド管32を抽出位置22側に向けてそれぞれ摺動させ、最も小径のガイド管32の先端を抽出位置22まで延設させる。その後、ガイド部材33内に抽出用配管26を挿入し、抽出位置22の空気の抽出を行う。一方、上記のように抽出位置22の空気を抽出する以外の場合は、図5(b)に示すように、ガイド部材33全体が収縮するように、ガイド管31とガイド管32を配管挿入部24側に向けてそれぞれ摺動させる。このように構成した場合、抽出位置22の空気を抽出する以外の場合に、ガイド部材33がレチクルステージRSTやウエハステージWSTの駆動を邪魔にならないようにコンパクトにできる。なお、ガイド部材33は、作業者による手動にて各ガイド管31,32が摺動して伸縮するようにしてもよいし、主制御系19からの制御信号に基づき各ガイド管31,32が摺動して伸縮するようにしてもよい。
・実施形態において、規制部としての環状突出部28は、ガイド管27の先端部27aに対してガイド管27とは別体構成の円環状体を付加的に取り付ける構成であってもよい。
・実施形態において、規制部は、図6(a)に示すように、ガイド管27の先端部27aを先細り形状に加工したものであってもよい。このように構成した場合、ガイド管27の先端部27aには、ガイド管27の内周面27bに沿って抽出位置22までガイドされてきた抽出用配管26の先端(面)26aにおける外側縁部が当接することになる。そして、このガイド管27の先端部27aの内周面27bと抽出用配管26の先端(面)26aにおける外側縁部とが当接した場合にも環状をなす当接領域が形成されるため、先細り形状をなすガイド管27の先端部27aは、規制部及びシール部として機能することになる。
・実施形態において、規制部は、図6(b)に示すように、ガイド管27の先端部27aに形成された突起部34であってもよい。このように構成しても、ガイド管27の内周面27bに沿ってガイドされてきた抽出用配管26の先端(面)26aが各突起部34に当接することにより、各突起部34は、抽出位置22まで導かれた抽出用配管26がガイド管27によって更にそれ以上ガイドされることを規制できる。
・実施形態において、突出部は、図7(a)に示すように、ガイド管27の先端部27aではなく、ガイド管27の内周面27bの中途に設けられた突起部35であってもよい。ただし、抽出用配管26の外周面26bには、各突起部35に当接する鍔部36を設けることが望ましい。この場合、抽出用配管26に設けられた鍔部36と各突起部35とが当接することにより、抽出用配管26の先端(面)26aが抽出位置22であるガイド管27の先端部27aにおいて移動規制される。また、この場合には、ガイド管27における先端部27aの内周面27b側にシール部として機能するOリング37を設け、このOリング37に抽出用配管26の先端外周面26cが嵌合されるようにするのが望ましい。
また、図7(b)に示すように、ガイド管27の先端部27aは、抽出位置22に向けて延びた構成であれば、必ずしも抽出位置22まで延設されていなくてもよい。この場合、例えば図7(b)に示すように、鍔部36と各突起部35とが当接した場合に、抽出用配管26の先端(面)26aは、ガイド管27の軸線方向に沿って抽出位置22まで至り、ウエハWなどに干渉することがないようにされる。また、図7(a)(b)に示す別例において、各ガイド管27内にはOリング37が設けられていなくてもよい。
・実施形態において、規制部は、ガイド管27の内周面27bに沿って抽出位置22までガイドされた抽出用配管26の先端(面)26aの位置を移動規制できる構成であれば、例えば抽出位置22までガイドされた抽出用配管26の先端(面)26aを引っ掛けることが可能な釣り針形状(「フック形状」ともいう。)をなすものであってもよい。
・実施形態において、ガイド部材を構成するガイド管27は、筒状をなしていれば、例えば四角筒状などの角筒状をなすガイド管であってもよい。
・実施形態において、ガイド部材は、配管挿入部24の挿入孔24aから挿入された抽出用配管26の先端(面)26aをチャンバ15内の抽出位置22までガイド可能な構成であれば、必ずしも筒状をなすガイド管27に限らない。例えば、ガイド部材は、図8に示すように、3枚の長板38がガイド空間を囲み形成するように配置されたガイド部材39であってもよい。この場合、抽出用配管26の先端は、各長板38の間に形成されたガイド空間内を通過して、抽出位置22まで導かれることになる。また、この場合、ガイド部材39は、4枚以上の任意枚数の長板38から構成されたものでもよいし、長板38ではなく3本以上の任意本数のガイド棒がガイド空間を囲むように配置されたものでもよい。
・実施形態において、ガイド部材は、配管挿入部24の挿入孔24aから挿入された抽出用配管26の先端(面)26aをチャンバ15内の抽出位置22までガイド可能な構成であれば、必ずしも筒状をなすガイド管27に限らない。例えば、ガイド部材は、図8に示すように、3枚の長板38がガイド空間を囲み形成するように配置されたガイド部材39であってもよい。この場合、抽出用配管26の先端は、各長板38の間に形成されたガイド空間内を通過して、抽出位置22まで導かれることになる。また、この場合、ガイド部材39は、4枚以上の任意枚数の長板38から構成されたものでもよいし、長板38ではなく3本以上の任意本数のガイド棒がガイド空間を囲むように配置されたものでもよい。
また、ガイド部材は、筒状のガイド管27に限らず樋形状をなすものであってもよい。
・実施形態において、ガイド管27には、規制部としての環状突出部28を設けない構成であってもよい。
・実施形態において、ガイド管27には、規制部としての環状突出部28を設けない構成であってもよい。
・実施形態において、抽出位置22は、レチクルステージRST近傍やウエハステージWST近傍に設定されているが、揮発性物質などによって空気が汚染されやすい場所であれば、任意の場所(例えば、レチクルステージRSTやウエハステージWSTを駆動させるモータ付近)に設定されていてもよい。
・実施形態において、気体測定装置Mは、例えば抽出した空気の圧力や温度を測定する構成のものであってもよい。
・実施形態において、ガイド管27は、耐食性材料であれば任意の素材(例えば合成樹脂)から構成されたものであってもよい。
・実施形態において、ガイド管27は、耐食性材料であれば任意の素材(例えば合成樹脂)から構成されたものであってもよい。
・実施形態において、露光光ELとしては、ArFエキシマレーザ光ではなく、i線(λ=365nm)、KrFエキシマレーザ光(λ=248nm)、及びF2 レーザ光(λ=157nm)などを用いてもよい。
11…露光装置(基板処理装置)、15…チャンバ、15a…隔壁、19…主制御系(判定装置、制御装置)、22…抽出位置、23…気体抽出装置、24…配管挿入部、24a…挿入孔、26…抽出用配管、26a…先端、26b…外周面、27…ガイド管(ガイド部材)、27a…先端部(抽出位置側端部、規制部、シール部)、27b…内周面、28…環状突出部(規制部、シール部)、30,31,32…ガイド管、33,39…ガイド部材、34,35…突起部(規制部)、37…Oリング(シール部)、SE1…挿入検知センサ(判定装置)、S…隙間。
Claims (10)
- 内部が所定の雰囲気環境に設定されたチャンバ内の予め定められた抽出位置の気体を抽出する気体抽出装置であって、
前記チャンバの隔壁に設けられ、前記チャンバ外から前記チャンバ内の前記抽出位置に向けて抽出用配管を挿入するための配管挿入部と、
前記チャンバ内に設けられ、前記配管挿入部から前記抽出位置に向けて延び、且つ前記配管挿入部から前記チャンバ内に挿入された前記抽出用配管を前記抽出位置までガイドするガイド部材とを備えた気体抽出装置。 - 前記ガイド部材によって前記抽出位置までガイドされた前記抽出用配管の一部と当接することにより、該抽出用配管における先端の位置を規制するための規制部を備えた請求項1に記載の気体抽出装置。
- 前記規制部は、前記ガイド部材によってガイドされる前記抽出用配管のガイド方向と交差する方向に沿って延びるように設けられている請求項2に記載の気体抽出装置。
- 前記規制部は、前記抽出用配管の一部と当接した際に、該抽出用配管の先端を前記ガイド部材の抽出位置側端部又は該抽出位置側端部よりも配管挿入部側に位置させる配置構成とされている請求項2又は請求項3に記載の気体抽出装置。
- 前記規制部は、前記ガイド部材の抽出位置側端部に設けられ、該ガイド部材によって前記抽出位置までガイドされた前記抽出用配管の先端が当接する構成とされている請求項2〜請求項4のうち何れか一項に記載の気体抽出装置。
- 前記ガイド部材は、筒状をなすガイド管である請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の気体抽出装置。
- 前記ガイド管の抽出位置側端部には、前記抽出用配管の先端が前記ガイド管の内周面に沿って前記抽出位置までガイドされた場合に、前記ガイド管の抽出位置側端部において前記抽出用配管の外周面と前記ガイド管の内周面との間の隙間をシールするシール部が設けられている請求項6に記載の気体抽出装置。
- 前記ガイド部材は、前記配管挿入部に連通するガイド管を含んでなる複数の異径のガイド管が隣接するガイド管同士を互いに摺動可能とした状態で順次に嵌合接続された構成をしている請求項1〜請求項7のうち何れか一項に記載の気体抽出装置。
- チャンバ内で基板を処理する基板処理装置であって、請求項1〜請求項8のうち何れか一項に記載の気体抽出装置を備えた基板処理装置。
- 前記ガイド部材内に前記抽出用配管が取り付けられたか否かを判定する判定装置と、該判定装置が肯定判定した場合に前記チャンバ内での基板の処理を停止又は開始させる制御装置とをさらに備えた請求項9に記載の基板処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005142597A JP2006319252A (ja) | 2005-05-16 | 2005-05-16 | 気体抽出装置、及び基板処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005142597A JP2006319252A (ja) | 2005-05-16 | 2005-05-16 | 気体抽出装置、及び基板処理装置 |
Publications (1)
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ID=37539626
Family Applications (1)
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JP2005142597A Pending JP2006319252A (ja) | 2005-05-16 | 2005-05-16 | 気体抽出装置、及び基板処理装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009267405A (ja) * | 2008-04-25 | 2009-11-12 | Asml Netherlands Bv | 液浸リソグラフィに関する方法及び液浸リソグラフィ装置 |
-
2005
- 2005-05-16 JP JP2005142597A patent/JP2006319252A/ja active Pending
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