JP2006317791A - 電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収方法及び装置 - Google Patents

電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 回収された電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤から、それを構成するキャリアと帯電したトナー若しくは粉体塗料とを有利に分離回収する方法を提供すること。
【解決手段】 回収された電子写真用現像剤4から、それを構成するキャリア4bと帯電したトナー4aとを分離回収するために、かかる回収現像剤4に対して、シート状磁石12により磁力を作用せしめて、キャリア4bを保持させつつ、更に静電力を作用せしめることにより、トナー4aをキャリア4bから分離させて、それらキャリア4b及びトナー4aを回収する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収方法及び装置に係り、特に、回収された電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤から、それを構成するキャリアと帯電したトナー若しくは粉体塗料とをそれぞれ分離回収する方法や、そのための装置に関するものである。
近年、環境保全に関する意識が急速に高まってきており、そしてそれに応えるために、各種製品の再生、更にはその部品の再利用等が、図られてきている。このため、電子写真方式を利用する複写機、レーザープリンタ、ファクシミリ及び印刷機等の画像形成装置の分野においても、かかる時代の要請に応えるべく、回収部品を再利用するための種々の改良が、加えられてきているのである。例えば、複写機においては、感光体を中心にして、それを取り囲むように配置された各種デバイスの脱着が、簡単に行い得るようになっており、また、一定の使用状態を経たデバイスは、部品毎に回収、分解、洗浄等の工程を経た後、その機能を回復させて、再び装置に組み込まれるようになっている。このように、最近においては、再利用の輪が頓にめぐっており、それによって回収率の向上が実現され、以て、環境保全に寄与してきている。
このような状況下、複写機等の画像形成装置に用いられる現像剤の回収も例外ではなく、それを構成するキャリアとそれに静電的に付着するトナーの回収率の向上が求められているのであるが、かかる現像剤は、複写技術の中でも基幹の材料の一つであり、その電磁気的特性、力学的特性、表面特性などを含めた粉体特性は、シビアにコントロールされる必要があるために、そのリユース(再使用)を目指したリサイクル工程での、それら特性へ与える影響を避ける必要があり、このことも、また、リサイクルすることへの躊躇に繋がっていたのである。
一方、粉体塗装(静電塗装)の分野においても、そこで用いられる塗布剤(静電塗装用組成物)は、所定の極性に帯電せしめられた粉体塗料と、それが付着せしめられるキャリアとから構成されており(特許文献1参照)、このため、上記せる現像剤と同様の理由により、回収して、キャリア及び粉体塗料にそれぞれ分離した後、それを再利用する必要性が生じている。特に、多量に排出される塗布剤の回収は、塗装工程において、大きな問題となっている。
ところで、前記した現像剤中のキャリア回収に適用され得る技術としては、特許文献2等の如く、現像剤を機械的手段にてキャリアとトナーに分離する方法がある。なお、ここでいう機械的手段とは、回収された現像剤を粉砕機や分級機等の機械的な手段を用いて分離する方法を指している。そして、この方法は、原理的には単純で且つ安価に実施され得て、それぞれの成分を分離可能ならしめるものであるが、強制的に現像剤を分離させるものであるところから、キャリア或いはトナーにダメージを与えてしまう問題があり、リユース(再使用)の目的を充分に満足させるものではないのである。
また、現像剤中のキャリア及びトナーを分離させ得る他の手段としては、水或いは化学薬品を利用して処理する方法がある。例えば、界面活性剤を添加した水を用いて、現像剤を洗浄することにより、キャリアとトナーに分離せしめ、そして乾燥を行うことにより、キャリアをリユースしようとする技術がある。また、特許文献3のように、トナーを分散若しくは溶解可能な溶剤を用いて、現像剤を洗浄するようにすれば、キャリアを取り出すことが出来、従って、そのようなキャリアがリユース可能となる可能性がある。しかしながら、水や溶剤、化学薬品で処理され、更に乾燥された後のキャリアは、その電気特性の一部が変化してしまって、それ本来の特性を発揮することが出来なくなってしまう問題があり、しかもトナーのリユースは、不可能であったのである。
さらに、現像剤のリサイクル技術としては、特許文献4、5等の如く、高温の焼成炉を用いて、酸素を含む雰囲気或いは非酸素雰囲気の下で、磁性体を被覆している樹脂を、トナー共々、燃焼、溶融、炭化、分解等の手法にて剥離させる手法がある。この手法は、設備的に安価であると共に、キャリア表面に静電的に付着しているトナーやキャリア表面に強固に付着したトナー、所謂インパクションされたトナーを一緒に処理することが出来るといった有利さがあるものの、トナーのリユースは望むべくもなく、またフッ素樹脂が被覆されたキャリアの場合には、生成したガスによって、炉を傷めてしまう他、弗酸を処理することが必要となる場合があり、更には、高温処理のために磁性体が変性してしまう危険性も含んでおり、加えて、キャリアをリユースする方法ではないところから、そのような焼成処理後に、再度、磁性体表面にコーティングを施すことが必要となる等の問題も内在している。
特開2004−891号公報 特開2001−42576号公報 特開平3−89254号公報 特開昭47−12286号公報 特許第2649344号公報
ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、回収された電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤から、それを構成するキャリアと帯電したトナー若しくは粉体塗料とを有利に分離回収する方法を提供することにあり、また、キャリアやトナー若しくは粉体塗料に要求される機能を損なうことなく、分離効果に優れ且つ環境への影響もなく、短時間で、経済的に有利に実施し得る、現像剤又は塗布剤からのキャリア及びトナー若しくは粉体塗料のリユース(再使用)及びリサイクル方法を提供することにあり、更には、そのような方法を有利に実施することの出来る装置を提供することにある。
そして、本発明者等は、そのような課題を解決すべく、鋭意検討を重ねた結果、現像剤中のキャリアとトナーを分離したり、塗布剤中のキャリアと粉体塗料とを分離したりする方法として、電気磁気的手段を利用して、現像剤や塗布剤からトナーや粉体塗料のみを分離することにより、残ったキャリアも、そのままリユース(再使用)することが出来ることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
従って、そのような知見に基づいて完成された本発明は、上記した方法に係る課題の解決のために、回収された電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤から、それを構成するキャリアと帯電したトナー若しくは粉体塗料とを分離回収する方法にして、前記回収現像剤又は回収塗布剤に対して、磁力を作用せしめて、前記キャリアを保持させつつ、更に静電力を作用せしめることにより、前記トナー又は粉体塗料を該キャリアから分離させて、それらキャリア及びトナー又は粉体塗料をそれぞれ回収することを特徴とする電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収方法を、その基本的な構成とするものである。
また、本発明は上記した装置に係る課題の解決のために、回収された電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤から、それを構成するキャリアと帯電したトナー若しくは粉体塗料を分離回収する装置にして、(a)前記回収現像剤又は回収塗布剤を収容し、それを、前記分離回収操作に必要な量において供給する供給手段と、(b)該供給手段から供給された前記回収現像剤又は回収塗布剤を、前記分離回収操作のために搬送せしめる搬送手段と、(c)該搬送手段における搬送路の途上に配設され、該搬送手段にて搬送される前記回収現像剤又は回収塗布剤に対して、磁力を作用させて、該回収現像剤又は回収塗布剤を該搬送路上に保持せしめる磁力作用手段と、(d)該磁力作用手段による磁力作用領域において、前記搬送手段にて搬送せしめられる回収現像剤又は回収塗布剤に対して静電力を作用させて、該回収現像剤又は回収塗布剤より、前記トナーのみ又は前記粉体塗料のみを付着、分離せしめる静電力作用・分離手段と、(e)該静電力作用・分離手段にて、前記回収現像剤又は回収塗布剤からトナー又は粉体塗料を分離して得られるキャリアを、前記搬送手段における搬送路上より回収する、前記磁力作用領域よりも搬送方向下流側に位置するキャリア回収手段と、(f)前記静電力作用・分離手段にて付着分離された前記トナー又は粉体塗料を、該静電力作用・分離手段から取り出して、回収するトナー/粉体塗料回収手段とを、有することを特徴とする電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収装置を、その基本的な構成とするものである。
このような本発明に従う電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収方法によれば、現像剤や塗布剤を構成するキャリアが、磁性体、若しくはその表面を所定の樹脂等にて被覆してなるものであるところから、そのようなキャリアは、作用せしめられる磁力にて効果的に保持されることとなる一方、トナーや粉体塗料は、静電力の作用によって、そのような静電力に引きつけられることとなるところから、キャリアとトナー若しくは粉体塗料とが効果的に離脱、分離せしめられ得るようになるのであり、以て、それら分離された成分を別個に回収することで、キャリアとトナー若しくは粉体塗料とが、高い分離効率をもって、分離回収され得ることとなるのである。
しかも、そこでは、回収現像剤や回収塗布剤には、単に、電気磁気的作用が加わるのみであるところから、その分離回収操作において、キャリアやトナー若しくは粉体塗料に要求される機能乃至は性能が損なわれることはなく、また、環境に負荷がかかるような操作でもないところから、環境への影響もなく、更に、短時間の分離回収操作となし得るところから、経済的にも有利となるものであって、その分離回収されたキャリアやトナー若しくは粉体塗料は、回収現像剤や回収塗布剤における特性に変化がない限りにおいて、そのまま、現像剤や塗布剤のキャリアやトナー若しくは粉体塗料として、有利にリユースされ得ることとなる。
また、本発明に従う電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収装置によれば、回収された現像剤又は塗布剤を連続的に処理することが出来、以て、大量の分離回収操作も有利に行い得るという特徴が発揮される。
発明の態様
ところで、本発明は、前記した課題又は明細書全体の記載や図面から把握される課題を解決するために、以下に列挙せる如き各種の態様において好適に実施され得るものであるが、また、以下に記載の各態様は、任意の組み合わせにおいても採用可能である。なお、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに何等限定されることなく、明細書全体の記載並びに図面に開示の発明思想に基づいて認識され得るものであることが、理解されるべきである。
(1)回収された電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤から、それを構成するキャリアと帯電したトナー若しくは粉体塗料とを分離回収する方法にして、前記回収現像剤又は回収塗布剤に対して、磁力を作用せしめて、前記キャリアを保持させつつ、更に静電力を作用せしめることにより、前記トナー又は粉体塗料を該キャリアから分離させて、それらキャリア及びトナー又は粉体塗料をそれぞれ回収することを特徴とする電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収方法。
(2)前記回収現像剤又は回収塗布剤が、前記磁力及び静電力の作用せしめられる領域において、流動状態とされている前記態様(1)に記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収方法。
このような態様に従って、回収現像剤や回収塗布剤が流動状態とされて、それらを構成する粒子(特にキャリア粒子)が回転乃至は回動させられることにより、その表面に付着するトナーや粉体塗料が効果的に静電力の作用を受けることとなり、以て、トナーや粉体塗料をキャリアから有利に分離せしめ得て、それらの分離抽出効果を高め、また回収されるキャリアの清浄度を効果的に向上せしめ得るのである。
(3)前記トナー又は粉体塗料が、それとは逆極性に帯電させた物体に接触し、或いは接近することにより、かかる物体に付着して、分離される前記態様(1)又は(2)に記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収方法。
このように、トナー又は粉体塗料を、物体に対して静電的に付着させて、分離せしめるようにすることによって、極めて微粉のトナーや粉体塗料の分離回収が、有効に行なわれ得ることとなる。
(4)前記物体が、前記磁力及び静電力の作用せしめられる領域において、前記回収現像剤中又は回収塗布剤中に挿入される前記態様(3)に記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収方法。
(5)前記回収現像剤又は回収塗布剤が平坦な薄層形態において拡がる厚さとなるように、該回収現像剤又は回収塗布剤を展開してなる状態下、前記磁力及び静電力が作用せしめられる前記態様(1)乃至(4)の何れか1つに記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収方法。
このような態様に従って、回収現像剤や回収塗布剤を薄い厚さの層として展開した状態において、磁力及び静電力がそれぞれ作用せしめられることにより、キャリアからのトナーや粉体塗料の分離がより一層効果的に為され得ることとなる。
(6)前記回収現像剤又は回収塗布剤を構成する粒子を、複数の磁石部材の配列上において相対的に移動させることによって、回転乃至は回動させつつ、前記磁力及び静電力が作用せしめられる前記態様(1)乃至(5)の何れか1つに記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収方法。
このように、複数の磁石部材を相対的に移動させて、それぞれの磁石部材の磁力(線)の作用にて形成される磁気ブラシ(穂立ち)の生成、そしてその解消が繰り返されることにより、回収現像剤や回収塗布剤を構成する粒子が回転乃至は回動せしめられるようにして、磁力及び静電力を用いた処理操作が施されることによって、かかる回収現像剤や回収塗布剤におけるキャリア粒子とトナー粒子若しくは粉体塗料(粒子)との分離が、より一層効果的に為され得るのである。
(7)前記回収現像剤又は回収塗布剤を搬送しつつ、かかる搬送方向とは異なる方向に複数の磁石部材を移動させて、該回収現像剤又は回収塗布剤を回転乃至は回動せしめるようにした前記態様(1)乃至(6)の何れか1つに記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収方法。
このような態様に従って、複数の磁石部材を移動せしめることにより、磁力の作用する方向が変化し、それに伴ない、磁気ブラシの生成の方向も種々変化し、以て、回収現像剤や回収塗布剤を構成する粒子が一方向のみならず、色々な方向において回転乃至は回動するようになるところから、それぞれの粒子全面における分離作用が効果的に及ぼされることとなり、より一層優れた分離効果を発揮することが可能となる。
(8)回収された電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤から、それを構成するキャリアと帯電したトナー若しくは粉体塗料とを分離回収する方法にして、前記回収現像剤又は回収塗布剤を流動乃至は落下させつつ、前記トナー又は粉体塗料とは逆極性に帯電させた物体に接触乃至は接近せしめることにより、かかる物体に該トナー又は粉体塗料を付着させて、前記キャリアから分離することを特徴とする電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収方法。
このように、回収現像剤又は回収塗布剤を流動乃至は落下させつつ、トナー又は粉体塗料とは逆極性に帯電させた物体に接触乃至は接近させることによっても、そのような物体にトナーや粉体塗料を付着せしめて、効果的に分離することができるのである。なお、その際、落下の形態としては、大気中を自然落下させる場合の他、斜面上を転落せしめるようにした形態も、有利に採用され得るところである。
(9)前記物体が、前記流動乃至は落下せしめられる回収現像剤中又は回収塗布剤中に、挿入される前記態様(8)に記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収方法。
(10)回収された電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤から、それを構成するキャリアと帯電したトナー若しくは粉体塗料を分離回収する装置にして、
前記回収現像剤又は回収塗布剤を収容し、それを、前記分離回収操作に必要な量において供給する供給手段と、
該供給手段から供給された前記回収現像剤又は回収塗布剤を、前記分離回収操作のために搬送せしめる搬送手段と、
該搬送手段における搬送路の途上に配設され、該搬送手段にて搬送される前記回収現像剤又は回収塗布剤に対して、磁力を作用させて、該回収現像剤又は回収塗布剤を該搬送路上に保持せしめる磁力作用手段と、
該磁力作用手段による磁力作用領域において、前記搬送手段にて搬送せしめられる回収現像剤又は回収塗布剤に対して静電力を作用させて、該回収現像剤又は回収塗布剤より、前記トナーのみ又は前記粉体塗料のみを付着、分離せしめる静電力作用・分離手段と、
該静電力作用・分離手段にて、前記回収現像剤又は回収塗布剤からトナー又は粉体塗料を分離して得られるキャリアを、前記搬送手段における搬送路上より回収する、前記磁力作用領域よりも搬送方向下流側に位置するキャリア回収手段と、
前記静電力作用・分離手段にて付着分離された前記トナー又は粉体塗料を、該静電力作用・分離手段から取り出して、回収するトナー/粉体塗料回収手段とを、
有することを特徴とする電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収装置。
(11)前記搬送手段が、ベルトコンベアにて構成され、その無端のベルト上に、前記回収現像剤又は回収塗布剤が所定厚さにおいて載置されて、搬送せしめられるようになっている前記態様(10)に記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収装置。
このように、本発明に係る装置においては、搬送手段としては、連続的な分離回収操作を実現する上において、ベルトコンベアの採用が有効であり、また、そのようなベルトコンベアのベルト上に、回収現像剤や回収塗布剤が、所定厚さに効果的に展開せしめられ得ることとなる。
(12)前記磁力作用手段が、前記ベルトコンベアのベルトの下方で、前記搬送方向に配列せしめた複数の磁石部材にて構成されている前記態様(11)に記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収装置。
このように、磁力作用手段としては、磁石部材が有利に用いられ得るものであり、そして、その複数がコンベアベルトのベルトの下方に配列されて、ベルト上を搬送される回収現像剤や回収塗布剤に磁力が作用せしめられることにより、磁気ブラシの生成、消滅が繰り返されて、それらの回転乃至は回動が有利に行なわれ得るのである。
(13)前記磁石部材が、前記搬送方向とは異なる方向に動かされ、搬送中の前記回収現像剤又は回収塗布剤に対して搬送方向以外の方向の回転力が加えられ得るようになっている前記態様(12)に記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収装置。
この態様に従って、磁石部材が移動せしめられることにより、そのような磁石部材によって作用せしめられる磁力(線)の方向の変化に基づいて、回収現像剤や回収塗布剤にて形成される磁気ブラシの生成や、その消滅の方向が種々変化し、以て、搬送される回収現像剤や回収塗布剤が、各種の方向に、より一層有利に回転乃至は回動させられ、これによって、キャリアの表面に付着するトナーや粉体塗料の静電力に基づくところの離脱作用がより一層有利に惹起せしめられ得ることとなる。
(14)前記複数の磁石部材が、互いに平行に延びる磁極を縞状に着磁せしめてなるシート状磁石にて構成され、且つ該縞状の磁極が前記搬送方向を横切る方向に位置せしめられている前記態様(12)又は(13)に記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収装置。
この態様に従って、縞状の磁極が形成されてなるシート状磁石を用いて、それぞれの磁極に基づくところの磁力を及ぼすようにすれば、搬送される回収現像剤や回収塗布剤における磁気ブラシの生成・消滅を効果的に繰り返させ得ることとなり、以て、回収現像剤や回収塗布剤の粒子(キャリア)の回転乃至は回動が、有利に実現されるのである。
(15)前記磁石部材が、周方向に複数の磁石を内蔵したマグネットローラにて構成され、且つ該マグネットローラが、前記搬送方向に対して交差するように配置せしめられる前記態様(12)又は(13)に記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収装置。
ここで用いられるマグネットローラも、その回転に伴なって、上記したシート状磁石と同様な作用をもたらすものであるが、特に、その回転速度を任意に調節することが可能であり、それによって、回収現像剤や回収塗布剤の回転乃至は回動、ひいては流動形態の制御を、有利に行い得る利点がある。
(16)前記静電力作用・分離手段が、所定の帯電装置によって帯電されて、回動せしめられる無端の剥離ベルトにて構成され、該剥離ベルトの少なくとも一部が、前記搬送手段の搬送路の上方に、所定距離を隔てて、対向位置し且つ前記磁力作用領域に位置するように、配設されて、前記回収現像剤又は回収塗布剤から分離されるトナー又は粉体塗料が該剥離ベルトに付着せしめられるようになっている前記態様(10)乃至(15)の何れか1つに記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収装置。
このような態様に従って、無端の剥離ベルトを帯電させて回動せしめることにより、回収現像剤や回収塗布剤からのトナーや粉体塗料の静電力による離脱・吸着が有利に行われ得て、それに吸着されたトナーや粉体塗料を、その回収場所に有利に移動させることが可能となる。
(17)前記供給手段によって供給される前記回収現像剤又は回収塗布剤を平坦に均して、所定厚さに展開する厚さ調整ブレードが、前記磁力作用領域よりも搬送方向上流側に設けられている前記態様(10)乃至(16)の何れか1つに記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収装置。
このように、厚さ調整ブレードを設けて、搬送手段上に載置されて搬送せしめられる回収現像剤や回収塗布剤を平坦に均して、所定厚さに展開するようにすれば、前記した磁力の作用や静電力の作用を効果的に及ぼし得るのであって、これにより、キャリアからのトナーや粉体塗料の離脱乃至は分離を効果的に行い得るのである。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の代表的な実施の形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、図1及び図2には、本発明に従う電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収装置の代表的な一例が示されており、そこにおいて、図1は、そのような装置の配設形態を概略的に示す正面説明図であり、図2は、装置の全体を、電磁シールドの施された一つの箱体内に収容してなる形態を示す、一部切欠き斜視説明図である。
そして、それら図1及び図2において、2は、供給手段としてのホッパであり、回収された電子写真用現像剤(又は静電塗装用塗布剤。以下同じ)4を、その内部に収容して、それを、本発明に従う分離回収操作に必要な量において、下部に設けた供給口2aから流出させて、供給し得るようになっている。また、ホッパ2の下方には、搬送手段としてのベルトコンベア6が配設されており、その無端の搬送ベルト8上に、ホッパ2から供給された回収現像剤4が、搬送ベルト8の回転によって、一方の回転端から他方の回転端側に搬送せしめられ得るようになっている。加えて、そこでは、ホッパ2から供給される回収現像剤4を平坦に均して、所定厚さに展開する、板状の厚さ調整ブレード10が、ベルトコンベア6の上方に搬送ベルト8から所定の距離を隔てて、ベルト幅方向に配設されており、それら搬送ベルト8と厚さ調整ブレード10との間の隙間の大きさによって、搬送ベルト8上を、図1において左方向に搬送せしめられる回収現像剤4の厚さが、規制されるようになっている。
また、かかるベルトコンベア6の搬送方向における、厚さ調整ブレード10よりも下流側に位置するように、回収現像剤4を載置して搬送せしめる上側の搬送ベルト8の下方(内側)には、回収現像剤4に対して磁力を作用させるべく、シート状磁石12が、搬送方向に所定長さで且つ搬送ベルト8の幅方向に延びるように、矩形の平面形態において、搬送ベルト8に近接して配置されている。
なお、ここで用いられるシート状磁石12は、よく知られているように、ボンド磁石とも称されるものであって、一般的には、ゴム、プラスチック等に所定の磁性体を分散させてなるものであり、ここでは、片面に多数の縞状磁極が着磁されて、構成されている。具体的には、例えば、図3に示される如く、互いに平行に延びる多数の磁極12a、12a・・・を、所定のピッチにおいて、例えば1〜10mm程度のピッチにおいて、縞状に着磁せしめることによって、シート状磁石12とされているのである。そして、それら磁極12a、12a・・・が搬送ベルト8による搬送方向に対して交差するように、シート状磁石12が配設されている。また、そこでは、着磁部分(12a)と非着磁部分とは、一般に、同程度の幅において形成されることとなる。
そして、そのようなシート状磁石12の配設によって、それからの磁力が、搬送せしめられる搬送ベルト8上の回収現像剤4に対して及ぼされ、以て、そこに磁力作用領域が形成されるのである。従って、そこでは、よく知られているように、磁力(線)に基づいて形成される磁気ブラシ(穂立ち)が、シート状磁石12の各磁極12a、12a・・・に対応した部位において形成されることとなるのであり、そして、搬送ベルト8の移動(搬送)によって、そのような磁気ブラシも移動して、その生成と消滅とが生じ、それによって、回収現像剤4の粒子の回転乃至は回動が惹起されるようになっている。
一方、シート状磁石12によって形成される搬送ベルト8上の磁力作用領域に、一方の回転端側部位が位置するようにして、静電力作用・分離手段としての無端の剥離ベルト14が、搬送ベルト8の上方に、搬送ベルト8と対向した状態において且つそれらの対向面側、即ち剥離ベルト14の下側の部分と搬送ベルト8の上側の部分との移動方向が同一方向(図1において左方向)となるように、剥離ベルト14が回転駆動せしめられるようになっている。なお、この剥離ベルト14は、一般に、電気絶縁性(半導電性)の材料にて形成されることとなる。
また、かかる剥離ベルト14に対しては、コロナ放電装置16が設けられ、このコロナ放電装置16によって、剥離ベルト14が磁力作用領域を通過するに先立って、回収現像剤4を構成するトナー4aとは逆極性に帯電せしめられるようになっている一方、磁力作用領域を通過した剥離ベルト14の他方の回転端部位においては、設置された除電ブラシ18が配設されて、剥離ベルト14の帯電が解消されるようになっている。
従って、剥離ベルト14がコロナ放電装置16にて帯電されて、搬送ベルト8上の磁力作用領域に導かれると、そのような剥離ベルト14から、その帯電に基づくところの静電力が、磁力作用領域に搬送された回収現像剤4に対して作用せしめられることとなり、これによって、回収現像剤4を構成するトナー4aは、剥離ベルト14側に引き寄せられて付着する、換言すれば、飛着するようになる一方、回収現像剤4を構成する他の一成分であるキャリア4bは、それに内在する磁性体によって、シート状磁石12による磁力の吸着作用にて搬送ベルト8上に保持されることとなるのであり、その結果、回収現像剤4を構成するトナー4aとキャリア4bとが、それぞれ効果的に離脱、分離せしめられることとなるのである。
なお、かかる磁力作用領域において、回収現像剤4から飛着したトナー4aは、帯電した剥離ベルト14の表面(下面)に付着した状態において移送され、磁力作用領域よりも下流側に位置する他方の回転端側に設けたスクレーパ20によって掻き取られて、トナー回収トレー22に集められるようになっている。一方、搬送ベルト8上に保持されたキャリア4bは、磁力作用領域よりも下流側に位置する搬送ベルト8の他方の回転端側に設けたスクレーパ24にて掻き取られて、キャリア回収トレー26内に集められるようになっている。そして、それぞれのトレー22、24に集められたトナー4aやキャリア4bは、それぞれ、別個にリユース乃至はリサイクルされるのである。
ところで、本発明にあっては、上例の如く、シート状磁石12を用いて、磁力を回収現像剤4に対して作用せしめる一方、コロナ放電装置16により間接的に剥離ベルト14の帯電を行なう場合の他、図4に示される如く、導電性の剥離ベルト27に対して、直接荷電装置28により直接的に逆極性の帯電を行なう一方、マグネットローラ30を、少なくとも1本、望ましくは複数本、搬送方向に対して交差する軸を有するように、配置せしめて、所望の磁力を作用させるようにした形態も、有利に採用することが出来る。そして、そのようなマグネットローラ30は、よく知られているように、周方向に複数の磁石を内蔵してなるものであって、例えば、図5に示されている如く、アルミパイプ30a等の適当なパイプ内に、複数(ここでは、3個)の永久磁石30b、30b・・・が、所定の間隙を隔てて、収容配置せしめられてなる構造を有しており、このようなマグネットローラ30が、搬送ベルト8の幅方向に、その軸方向が延びるように、搬送方向に所定の間隔を隔てて配置せしめられているのである。
そして、そのようなマグネットローラ30が、搬送ベルト8の上側部分の下方(内側)に配置せしめられて、かかる搬送ベルト8の内側面に接して、連れ回りさせられ、或いは接することなく、近接位置した状態において、軸回りに回転せしめられることにより、それぞれのマグネットローラ30内に配した複数の永久磁石30b、30b・・・にて、搬送ベルト8上に載置されて、搬送せしめられる回収現像剤4に対して、磁力が断続的に及ぼされ、それによって、回収現像剤4の有効な回転乃至は回動が惹起され得るようになっているのである。
このように、本発明にあっては、有利には、搬送ベルト8によって搬送せしめられる現像剤4に対して、シート状磁石12やマグネットローラ30によって、断続的に磁力が作用せしめられるようになっているのであるが、棒状磁石や帯状磁石の複数を、所定の間隔を隔てて、配置する構成も採用可能であり、更に、各種の形状の磁石を配置して、搬送される回収現像剤4に対して、磁力を作用せしめることが可能であり、更には、一つの磁石を用いて、回収現像剤4に対して、磁力を作用せしめ、磁気ブラシの生成・消滅を繰返し行うことなく、静電力を作用させて、かかる回収現像剤4を構成するトナー4aとキャリア4bとをそれぞれ離脱、分離せしめるようにすることも、可能である。
また、本発明にあっては、上述の如く、回収された現像剤4を回転乃至は回動せる状態において、磁力と共に、静電力を作用せしめることによって、かかる現像剤4を構成するトナー4aとキャリア4bとを効果的に離脱、分離せしめることが望ましいのであるが、そのような回転乃至は回動を与えることなく、磁力と静電力を作用させることが可能である他、回収現像剤4を、機械的若しくは物理的な撹拌・流動手段を用いて、流動状態に保持せしめた状態下において、磁力並びに静電力を作用せしめることも有効であり、更には回収現像剤4を落下させつつ、トナー4aとは逆極性に帯電させた物体に接触乃至は接近せしめることにより、そのような物体にトナー4aを付着させて、キャリア4bから分離させるようにすることも可能である。
具体的には、回収現像剤4を自然落下させたり、或いは斜面上を転落させたり、または機械的な撹拌を行いつつ、回収現像剤4に対して、帯電させた物体から静電力を作用せしめて、かかる物体に回収現像剤4中のトナー4aを付着乃至は飛着させて、分離するようにすることが、出来るのである。
なお、本発明において、トナー4aとは逆極性に帯電せしめた物体の静電力によって、かかる物体にトナー4aを有利に捕捉させる上において、そのような帯電物体は、回収現像剤4に対して、可及的に接近させることが望ましく、回収現像剤4に接触させたり、更には、回収現像剤4中に挿入せしめたりすることも、有効である。
また、本発明にあっては、上述の如く、回収現像剤4を厚さ調整ブレード10等によって平坦に均して、展開せしめ、かかる回収現像剤4が平坦な薄層形態において拡がる厚さとなる状態において、磁力並びに静電力の作用を受けさせることにより、回収現像剤4におけるトナー4aとキャリア4bとの分離を、より効率的に行うことが可能である。なお、その際、展開された回収現像剤4の平坦な薄層の厚さとしては、一般に、キャリア4bの粒子の大きさ程度の50μm程度の厚さから、5mm乃至は10mm程度の厚さまでの間において、適宜に選定されることとなる。
ここにおいて、かくの如き本発明にて対象とされる、回収された電子写真用現像剤(4)は、一般に、一旦市場に供されて使用されたものの回収品であるが、また、その未使用状態の回収品であっても何等差支えなく、更には、製造工程等において生じた製品規格外の現像剤を回収したものであっても、処理対象とすることが可能である。同様に、回収された静電塗装用塗布剤にあっても、それは、現像剤の場合と同様な回収品が対象とされることとなる。
そして、そのような回収された現像剤や塗布剤は、何れも、キャリアとトナー若しくは粉体塗料とからなる公知の二成分系のものであって、例えば、回収現像剤(4)にあっては、キャリア(4b)として、マグネタイト、ヘマタイト、ヤコブサイト等の金属酸化物系の磁性体からなる粒子の単独にて構成される他、そのような磁性体粒子の表面を、弗素樹脂やアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂等にて、樹脂被覆してなるものが用いられ、そして、このキャリア(4b)の粒子に対して、各種の公知のトナー粒子(4a)が静電的に付着せしめられて、現像剤(4)が構成されているのである。なお、静電塗装用塗布剤(組成物)にあっても、かかる現像剤(4)と同様な構成のものであって、磁性体からなるキャリア粒子の表面に、摩擦帯電された粉体塗料粒子を付着させてなる構造とされており、同様に、本発明が適用され得るものである。
また、このような電子写真用現像剤や静電塗装用塗布剤の回収されたものに対して、本発明が適用され、以て、それら回収現像剤や回収塗布剤から分離回収されたキャリアやトナー若しくは粉体塗料は、それらの特性が要求基準を満たす限りにおいて、そのまま、現像剤や塗布剤の構成成分として、リユース(再使用)されるのであり、また、必要に応じて、再生操作が施されて、その特性が要求基準を満たすようにして、再利用されることとなる。従って、リユースの観点からすると、本発明は、市場から回収された使用済みの現像剤や塗布剤に対して適用するのが最も望ましいということが出来る。
以上、本発明の代表的な実施形態について詳述してきたが、それは、あくまでも、例示に過ぎないものであって、本発明は、そのような実施形態に係る具体的な記述によって、何等限定的に解釈されるものではないことが、理解されるべきである。
例えば、上記の説明では、電子写真用現像剤について述べられているが、静電塗装用塗布剤にあっても、事情は同様であり、現像剤は塗布剤として、またトナーは粉体塗料として、読み替えて理解されるべきところである。
そして、本発明方法は、例示の如き連続的な方式において実施される他、回収現像剤や回収塗布剤を移動させない非連続式、換言すれば、回分式乃至はバッチ式の方式において実施することも可能である。
また、本発明に従う装置にあっても、例示の構造に何等限定されるものではなく、供給手段、搬送手段、磁力作用手段、静電力作用・分離手段、キャリア回収手段、トナー/粉体塗料回収手段等は、何れも、当業者の知識に基づいて、公知の各種の構造のものを用いることが可能である。
さらに、本発明において有利に採用される磁石部材(12、30)の移動方式にあっても、公知の各種の機械的手段を採用して、かかる磁石部材を移動せしめることが可能であり、その移動方向としても、水平面内において各種の方向に直線運動や曲線運動、或いは往復運動等の運動形態において移動せしめられ、更には、搬送方向と同じ方向であっても、移動速度を搬送速度とは異ならしめることによって、目的とする有効な流動形態を実現することが、可能である。
その他、一々列挙はしないが、本発明が、当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において、実施され得るものであり、また、そのような実施の態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、何れも、本発明の範疇に属するものであることは、言うまでもないところである。
以下に、本発明の実施例を含む幾つかの実験例を示し、本発明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明が、そのような実験例の記載によって、何等の制約をも受けるものでないことは、言うまでもないところである。
<実験例1>
平均粒径が約50μmの磁性体表面を所定の樹脂層にて被覆してなる、下記組成のキャリアの70重量部と、下記組成のトナーの30重量部を用いて、摩擦により帯電させることで、現像剤を調製した。次いで、この現像剤を複写機に入れて、1000枚の複写を行った後、使用途中の現像剤として回収した。なお、かかる複写によって得られた画像は、良好なものであった。
−キャリア組成−
磁性体:Fe23 63重量部
MnO 17重量部
樹脂層:パーフルオロアクリレート樹脂 5重量部
ポリエステル樹脂 15重量部
カーボンブラック 0.5重量部
−トナー組成−
ポリエステル樹脂 80重量部
ポリエチレン樹脂 15重量部
カーボンブラック 5重量部
かかる回収現像剤を用いて、キャリアとトナーの分離を行うべく、図1に示される装置において、ホッパ(2)内に回収現像剤(4)として収容せしめた後、かかるホッパ(2)の下部の供給孔(2a)を通じて供給される回収現像剤(4)の厚さを、搬送ベルト(8)上において、厚さ調整ブレード(10)にて平坦に均して、回収現像剤(4)の厚みが約200μm以下となるようにした。また、そのような現像剤(4)に回転を与えるために、シート状磁石(12)を、搬送ベルト(8)の下方に、それから少し離して設置し、搬送ベルト(8)が回転移動することで、かかる搬送ベルト(8)上の回収現像剤(4)が回転させられ得るようにした。
一方、剥離ベルト(6)に対して、コロナ放電装置(16)により、20000Vのプラス帯電を行なって、回転駆動せしめることにより、シート状磁石(12)の配設された領域において、回収現像剤(4)におけるキャリア(4b)から、マイナス帯電されたトナー(4a)を分離させたところ、短時間で、キャリア(4b)に付着しているトナー(4a)のみが、剥離ベルト(14)に飛着し、キャリア(4b)から簡単に且つ容易に分離され得ることを認めた。そして、搬送ベルト(8)から、キャリア収容トレー(26)内に集められたキャリア(4b)について、それに残存しているトナー量を測定したところ、0.01重量%以下であり、回収現像剤(4)を構成するキャリア(4b)とトナー(4a)とは、殆ど分離され得ていることを認めた。
また、上述の如くして分離されたキャリア(4b)とトナー(4a)とを用いて、再度、現像剤とした後、それを複写機に入れ、複写を行ったところ、良好な画像を得ることが出来た。
<実験例2>
図6に示される走査型電子顕微鏡(SEM)写真の如く、キャリア(大粒子)とトナー(小粒子)の混在する、市場から回収した使用済みの複写機用現像剤を用い、それを、図1に示される装置のホッパ(2)内に収容した。そして、かかるホッパ(2)から回収現像剤(4)を搬送ベルト(8)上に供給せしめ、厚さ調整ブレード(10)によって、厚さが約500μmの回収現像剤(4)の層を形成した。搬送ベルト(8)の他方の回転端側に近接した部位の内側(下側)には、図示の如く、シート状磁石(12)が配置され、その上に、搬送ベルト(8)が非接触に位置せしめられており、この搬送ベルト(8)が回転移動することで、搬送ベルト(8)上に載置されている回収現像剤(4)に、回転が与えられる構造とされている。そして、かかる搬送ベルト(8)を、1000mm/分の速度にて、図1において左方向(矢印方向)に回転移動させ、回収現像剤(4)の搬送を行った。
一方、搬送ベルト(8)の上方には、距離:約25mmを隔てて、無端の剥離ベルト(14)が設置されており、この剥離ベルト(14)も、搬送ベルト(8)と同様に、左方向(矢印方向)に1000mm/分の速度で回転移動せしめられるようにした。この剥離ベルト(14)に対して、コロナ放電装置(16)により、20kVの電荷を与えて、ベルト表面をプラスに帯電せしめて、回転駆動させたところ、搬送ベルト(8)にて搬送される回収現像剤(4)に付着していたトナーのみが、全て剥離ベルト(14)側に飛翔して、付着した。
シート状磁石(12)により形成される磁力作用領域を通過することによって、トナーが分離された、搬送ベルト(8)上のキャリア粒子(4b)について、その表面を、SEM(走査型電子顕微鏡)にて観察した結果(写真)を、図7(a)に示すが、この図7(a)の写真からも明らかな如く、キャリア表面にトナーの付着は全く認められなかった。一方、回収トレー(22)に集められたトナー粒子(4a)についても、図7(b)のSEM写真から明らかな如く、キャリア粒子の混入は全く認められたなかった。
<実験例3>
市場から回収した使用済みの複写機用現像剤を、図4に示される装置によって分離回収処理した。なお、図4におけるマグネットローラ(30)としては、アルミパイプ(30a)内に、3つの分割された永久磁石(30b)が、周方向に120°の位相差を持って配置されてなる構造を有するものが、用いられている。また、それぞれのマグネットローラ(30)は、その軸回りに所定の速度で回転させられるようになっている。
そして、その他の条件を上記した実験例2と同様にして、直接荷電装置(28)にて50kVの電荷を与えて、剥離ベルト(14)を帯電せしめることにより、3本のマグネットローラ(30)の配設によって形成される磁力作用領域において、搬送ベルト(8)上に載置されて、搬送せしめられる回収現像剤(4)から、それを構成するトナー(4a)のみが、全て剥離ベルト(27)側に付着せしめられることを認めた。また、かかるトナー分離後のキャリア表面を、SEMにより観察したところ、トナーの付着は全く認めることが出来なかった。
<実験例4>
静電塗装において用いられた使用済みの塗布剤を回収し、それを、図1に示されるホッパ(2)内に収容して、実験例2と同様な条件の下で、ベルトコンベア(6)にて搬送を行う一方、帯電せしめた剥離ベルト(14)をシート状磁石(12)にて形成される磁力作用領域を通過させることにより、かかる剥離ベルト(14)に、回収塗布剤中の粉体塗料のみを付着させる一方、搬送ベルト(8)にはキャリアを保持させることにより、塗布剤を構成するキャリアと粉体塗料との分離回収を試みた。
その結果、キャリアと粉体塗料とは、完全に分離されており、その回収されたキャリアを用いて、再度塗布剤として調製し、粉体塗装を行ったところ、良好に塗布(塗装)を行うことが出来た。
<実験例5>
市場から回収した使用済みの現像剤をプラスチックの容器に収容し、このプラスチックの容器から現像剤を落下させる一方、その落下する現像剤の流れの中に、プラスに帯電させた電極を挿入させることにより、かかる現像剤からトナーのみの回収を試みた。そして、この操作を5回繰り返すことにより、現像剤を構成するトナーとキャリアの分離を行うことが出来た。
<実験例6>
図4に示される装置において、マグネットローラ(30)を、回転させつつ、搬送ベルト(8)に対して搬送方向とは直角な方向に(軸方向に)動かし得る構造に改良して、実験例3と同様に回収現像剤の分離回収操作を実施した。そこでは、マグネットローラ(30)を、搬送ベルト(8)による搬送と同時に動かすことにより、搬送ベルト(8)上において、現像剤(4)が一方向回転から全面回転し易い動きを与えた。
そして、そのような分離回収操作の結果、回収現像剤(4)におけるトナー(4a)とキャリア(4b)との分離が効果的に行われ得て、その分離時間が約60%短縮され得ることが明らかとなった。
<実験例7>
市場から回収した使用済みの現像剤を、図4に示される装置におけるホッパ(2)内に収容して、搬送ベルト(8)上に、厚さ調整ブレード(10)によって、厚さが約700μmの回収現像剤(4)層が形成されて、それが、搬送ベルト(8)によって、図において左方向に搬送せしめられるようにした。
また、搬送ベルト(8)の他方の回転端側に近接して、搬送ベルト(8)の下方に位置せしめたマグネットローラ(30)を、搬送ベルト(8)の搬送方向(移動方向)と交差する異なる方向、ここでは、図4において紙面に垂直な方向に往復移動させられ得る構造として、回収現像剤(4)の分離回収操作を実施した。その結果、搬送ベルト(8)上における現像剤(4)の動きは、リサジュー図形となり、現像剤(4)のキャリア(4b)全表面から、トナー(4a)の剥離が可能とされた。
そして、搬送ベルト(8)の上方に、20mmの間隔を隔てて、剥離ベルト(14)を配置し、搬送ベルト(8)を図4において左方向に10000mm/分の速度にて移動搬送せしめるようにする一方、同じ方向に、剥離ベルト(27)を15000mm/分の速度で回転移動させながら、35kVの電荷を与えて帯電せしめ、搬送ベルト(8)上を搬送せしめられる回収現像剤(4)の分離回収操作を実施した。
その結果、回収現像剤(4)を構成するキャリア(4b)に付着していたトナー(4a)のみが、全て、剥離ベルト(27)に分離されていることを認めた。また、分離後のキャリア表面をSEMにより観察したところ、トナーの付着は全く認められない、清浄化されたキャリアとなっていることを認めた。
<比較例1>
市場から回収された使用済み現像剤を用いて、それを、風力分級機にかけ、現像剤を構成するキャリアとトナーの分離を試みた。
風力分級機の回転数を約5000rpmに設定して、キャリアを回収したところ、回収率は90%以上と高く、満足できる回収率ではあったが、そのSEM写真を示す図8からも明らかなように、一部小粒子、或いは破断した粒子も認められ、風力分級機の使用によって、キャリアがダメージを受ける恐れがあるものと推測された。
<比較例2>
市場から回収された使用済みの現像剤について、界面活性剤を0.1%添加した水による洗浄操作を実施した。そして、その洗浄後のキャリアを100℃の温度で減圧乾燥を行って、水分を除去した後、SEM観察及び帯電量を測定したところ、キャリア表面に付着していたトナーの除去は可能であるものの、その帯電量の湿度依存性が認められ、キャリアとしての再使用は不可能なものとなった。
本発明に従う電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収装置の一例に係るものの概略を示す正面説明図である。 図1に示される装置の一部切欠き斜視説明図である。 図1の装置に用いられているシート状磁石の一部を拡大して示す平面説明図である。 本発明に従う電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収装置の他の例を示す、図1に対応した正面説明図である。 図4に示される装置において用いられているマグネットローラの横断面拡大説明図である。 実験例2において用いられた回収現像剤の走査型電子顕微鏡写真である。 実験例2において分離回収されたキャリア及びトナーの走査型電子顕微鏡写真であって、(a)は前者のもの、(b)は後者のものである。 比較例1において得られたキャリアの走査型電子顕微鏡写真である。
符号の説明
2 ホッパ 2a 供給口
4 回収現像剤 4a トナー
4b キャリア 6 ベルトコンベア
8 搬送ベルト 10 厚さ調整ブレード
12 シート状磁石 14、27 剥離ベルト
16 コロナ放電装置 18 除電ブラシ
20 スクレーパ 22 トナー回収トレー
24 スクレーパ 26 キャリア収容トレー
28 直接荷電装置 30 マグネットローラ
30a アルミパイプ 30b 永久磁石

Claims (17)

  1. 回収された電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤から、それを構成するキャリアと帯電したトナー若しくは粉体塗料とを分離回収する方法にして、前記回収現像剤又は回収塗布剤に対して、磁力を作用せしめて、前記キャリアを保持させつつ、更に静電力を作用せしめることにより、前記トナー又は粉体塗料を該キャリアから分離させて、それらキャリア及びトナー又は粉体塗料をそれぞれ回収することを特徴とする電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収方法。
  2. 前記回収現像剤又は回収塗布剤が、前記磁力及び静電力の作用せしめられる領域において、流動状態とされている請求項1に記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収方法。
  3. 前記トナー又は粉体塗料が、それとは逆極性に帯電させた物体に接触し、或いは接近することにより、かかる物体に付着して、分離される請求項1又は請求項2に記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収方法。
  4. 前記物体が、前記磁力及び静電力の作用せしめられる領域において、前記回収現像剤中又は回収塗布剤中に挿入される請求項3に記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収方法。
  5. 前記回収現像剤又は回収塗布剤が平坦な薄層形態において拡がる厚さとなるように、該回収現像剤又は回収塗布剤を展開してなる状態下、前記磁力及び静電力が作用せしめられる請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収方法。
  6. 前記回収現像剤又は回収塗布剤を構成する粒子を、複数の磁石部材の配列上において相対的に移動させることによって、回転乃至は回動させつつ、前記磁力及び静電力が作用せしめられる請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収方法。
  7. 前記回収現像剤又は回収塗布剤を搬送しつつ、かかる搬送方向とは異なる方向に複数の磁石部材を移動させて、該回収現像剤又は回収塗布剤を回転乃至は回動せしめるようにした請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収方法。
  8. 回収された電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤から、それを構成するキャリアと帯電したトナー若しくは粉体塗料とを分離回収する方法にして、前記回収現像剤又は回収塗布剤を流動乃至は落下させつつ、前記トナー又は粉体塗料とは逆極性に帯電させた物体に接触乃至は接近せしめることにより、かかる物体に該トナー又は粉体塗料を付着させて、前記キャリアから分離することを特徴とする電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収方法。
  9. 前記物体が、前記流動乃至は落下せしめられる回収現像剤中又は回収塗布剤中に、挿入される請求項8に記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収方法。
  10. 回収された電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤から、それを構成するキャリアと帯電したトナー若しくは粉体塗料を分離回収する装置にして、
    前記回収現像剤又は回収塗布剤を収容し、それを、前記分離回収操作に必要な量において供給する供給手段と、
    該供給手段から供給された前記回収現像剤又は回収塗布剤を、前記分離回収操作のために搬送せしめる搬送手段と、
    該搬送手段における搬送路の途上に配設され、該搬送手段にて搬送される前記回収現像剤又は回収塗布剤に対して、磁力を作用させて、該回収現像剤又は回収塗布剤を該搬送路上に保持せしめる磁力作用手段と、
    該磁力作用手段による磁力作用領域において、前記搬送手段にて搬送せしめられる回収現像剤又は回収塗布剤に対して静電力を作用させて、該回収現像剤又は回収塗布剤より、前記トナーのみ又は前記粉体塗料のみを付着、分離せしめる静電力作用・分離手段と、
    該静電力作用・分離手段にて、前記回収現像剤又は回収塗布剤からトナー又は粉体塗料を分離して得られるキャリアを、前記搬送手段における搬送路上より回収する、前記磁力作用領域よりも搬送方向下流側に位置するキャリア回収手段と、
    前記静電力作用・分離手段にて付着分離された前記トナー又は粉体塗料を、該静電力作用・分離手段から取り出して、回収するトナー/粉体塗料回収手段とを、
    有することを特徴とする電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収装置。
  11. 前記搬送手段が、ベルトコンベアにて構成され、その無端のベルト上に、前記回収現像剤又は回収塗布剤が所定厚さにおいて載置されて、搬送せしめられるようになっている請求項10に記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収装置。
  12. 前記磁力作用手段が、前記ベルトコンベアのベルトの下方で、前記搬送方向に配列せしめた複数の磁石部材にて構成されている請求項11に記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収装置。
  13. 前記磁石部材が、前記搬送方向とは異なる方向に動かされ、搬送中の前記回収現像剤又は回収塗布剤に対して搬送方向以外の方向の回転力が加えられ得るようになっている請求項12に記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収装置。
  14. 前記複数の磁石部材が、互いに平行に延びる磁極を縞状に着磁せしめてなるシート状磁石にて構成され、且つ該縞状の磁極が前記搬送方向を横切る方向に位置せしめられている請求項12又は請求項13に記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収装置。
  15. 前記磁石部材が、周方向に複数の磁石を内蔵したマグネットローラにて構成され、且つ該マグネットローラが、前記搬送方向に対して交差するように配置せしめられる請求項12又は請求項13に記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収装置。
  16. 前記静電力作用・分離手段が、所定の帯電装置によって帯電されて、回動せしめられる無端の剥離ベルトにて構成され、該剥離ベルトの少なくとも一部が、前記搬送手段の搬送路の上方に、所定距離を隔てて、対向位置し且つ前記磁力作用領域に位置するように、配設されて、前記回収現像剤又は回収塗布剤から分離されるトナー又は粉体塗料が該剥離ベルトに付着せしめられるようになっている請求項10乃至請求項15の何れか1項に記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収装置。
  17. 前記供給手段によって供給される前記回収現像剤又は回収塗布剤を平坦に均して、所定厚さに展開する厚さ調整ブレードが、前記磁力作用領域よりも搬送方向上流側に設けられている請求項10乃至請求項16の何れか1項に記載の電子写真用現像剤又は静電塗装用塗布剤の分離回収装置。
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