JP2006316656A - 多気筒エンジンの燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料噴射弁に与える燃料噴射パルス幅の演算値が1気筒当たり最小噴射パルス幅未満になる場合においても、実際に燃料噴射弁に与える燃料噴射パルス幅はこの1気筒当たり最小噴射パルス幅未満とならないようにする装置を提供する。
【解決手段】アクチュエータ(12)により駆動され高圧の燃料を吐出する高圧燃料ポンプ(11)と、所定の燃料噴射タイミングで所定の燃料噴射パルス幅のあいだ開いて、この高圧燃料ポンプからの高圧燃料をエンジンに供給する燃料噴射弁(31A〜31D)とを備える多気筒エンジンの燃料供給装置において、燃料噴射弁(31A〜31D)に与える燃料噴射パルス幅を演算する手段(41)と、この演算した燃料噴射パルス幅が1気筒当たり最小噴射パルス幅未満の場合に、一部の気筒の燃料噴射を休止させる手段(41)と、同じくこの演算した燃料噴射パルス幅が1気筒当たり最小噴射パルス幅未満の場合に、噴射気筒の燃料噴射パルス幅を増加させる手段(41)とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は多気筒エンジンの燃料供給装置、特にエンジンにより駆動される高圧燃料ポンプから吐出した燃料を燃料噴射弁に供給するようにしたものに関する。
クランクシャフトにより駆動されるカムなどのアクチュエータと、このアクチュエータにより駆動される高圧の燃料を吐出する高圧燃料ポンプと、所定の燃料噴射タイミングで所定の燃料噴射パルス幅のあいだ開いて、この高圧燃料ポンプからの高圧燃料をエンジンに供給する燃料噴射弁とを備えるエンジンの燃料供給装置がある(特許文献1参照)。
特開2000−320385号公報
ところで、上記特許文献1の技術では、高圧燃料ポンプを用いることで、高圧燃料ポンプより吐出される燃料の圧力を任意に設定できることから、その燃料圧力と要求燃料量とに基づいて燃料噴射弁に与える燃料噴射パルス幅を算出することになる。
しかしながら、燃料噴射弁には燃料噴射弁の弁挙動の不安定に起因する噴射量バラツキを避けることができないため、燃料噴射弁に与える燃料噴射パルス幅が小さくなる運転条件において噴射量ばらつきが大きくなり、これに起因して空燃比を目標値へと制御できず、燃焼安定性が悪化する。
これについて説明すると、図10は横軸に、燃料噴射弁に与える燃料噴射パルス幅を、縦軸に燃料量を採ったときの特性で、燃料噴射パルス幅が所定値Aとなるまでは燃料量がゼロである。これは、燃料噴射弁に対し所定値A未満の燃料噴射パルス幅を与えても燃料噴射弁は開くことができないことを表している。そして、燃料噴射パルス幅が所定値Aよりさらに大きい所定値Bまでの区間ではその特性が波打っていることからもわかるように、このA−B区間で噴射量ばらつきが大きい。従って、このA−B区間を用いることになる運転条件においては、要求燃料量を精度良くエンジンに供給できなくなるのである。
そこで本発明は、燃料噴射弁に与える燃料噴射パルス幅の演算値が1気筒当たり最小噴射パルス幅未満になる場合においても、実際に燃料噴射弁に与える燃料噴射パルス幅はこの1気筒当たり最小噴射パルス幅未満とならないようにする装置を提供することを目的とする。
本発明は、アクチュエータにより駆動され高圧の燃料を吐出する高圧燃料ポンプと、
所定の燃料噴射タイミングで所定の燃料噴射パルス幅のあいだ開いて、この高圧燃料ポンプからの高圧燃料をエンジンに供給する燃料噴射弁とを備える多気筒エンジンの燃料供給装置において、燃料噴射弁に与える前記燃料噴射パルス幅を演算し、この演算した燃料噴射パルス幅が1気筒当たり最小噴射パルス幅未満の場合に、一部の気筒の燃料噴射を休止させ、同じくこの演算した燃料噴射パルス幅が1気筒当たり最小噴射パルス幅未満の場合に、噴射気筒の燃料噴射パルス幅を増加させるように構成する。
本発明によれば、燃料噴射弁に与える燃料噴射パルス幅を演算し、この演算した燃料噴射パルス幅が1気筒当たり最小噴射パルス幅未満の場合に、一部の気筒の燃料噴射を休止させると共に、噴射気筒の燃料噴射パルス幅を増加させるので、実際に燃料噴射弁に与える燃料噴射パルス幅が、1気筒当たり最小噴射パルス幅未満となることがなくなり、これにより、演算した燃料噴射パルス幅が1気筒当たり最小噴射パルス幅未満となる場合においても、噴射気筒に設けられている燃料噴射弁の弁作動を安定させることが可能となり、噴射気筒での燃焼安定性が向上する。
図1は本発明の一実施形態のエンジンの燃料供給装置の概略構成図、図2はクランクシャフトにより駆動されるアクチュエータとしてのポンプ駆動カム12(板カム)の平面図、図3は高圧燃料ポンプ11の作用を示すための波形図である。
図1において、エンジンの燃料供給装置は、燃料タンク1と、フィードポンプ2と、高圧燃料ポンプ11と、コモンレール(フュエルギャラリー)21と、燃料噴射弁とを主に備える。
フィードポンプ2は電動モータ3により駆動され、燃料タンク1内の燃料を燃料供給通路8へと圧送する。フィードポンプ2の上流側、下流側にはそれぞれ燃料フィルタ4、5が設けられている。また、フィードポンプ2の吐出圧力が一定圧力以上とならないようにするため、燃料供給通路8より分岐して燃料タンク1に戻るリターン通路9に低圧プレッシャレギュレータ6が設けられている。
フィードポンプ2からの吐出燃料は、燃料供給通路8を介して、高圧燃料ポンプ11に供給される。燃料供給通路8には燃料圧力の脈動を抑制するためのダンパ10が設けられている。
高圧燃料ポンプ11の構成(公知でない)について説明すると、高圧燃料ポンプ11は、クランクシャフトにより駆動されるアクチュエータとしてのポンプ駆動カム12(板カム)、このポンプ駆動カム12により駆動されるプランジャポンプ14、常閉の吸入チェックバルブ15、常閉の吐出チェックバルブ16、制御ソレノイド17からなっている。上記のプランジャポンプ14は、さらに、シリンダ14aと、ポンプ駆動カム12の周面を従動して図で上下方向に往復動する一つのプランジャ14bと、このプランジャ14bとシリンダ14aにより区画される高圧室14cと、プランジャ14bをカム12の周面に向けて付勢するスプリング14dと、高圧室14cの燃料を燃料タンク1に戻すスピル通路18とからなるものである。
上記のポンプ駆動カム12は、図2に示したように、180度離れた左右の対向位置にベースサークルより盛り上がるリフト部をそれぞれ有しており、ポンプ駆動カム12が図2において時計方向に回転するとして、図2に示す左右いずれかの最大リフト位置よりベースサークルへと降りてくるとき、スプリング14dがプランジャ14bをカム12の方向に付勢するため、プランジャ14bが図1において下方に移動する。さらにポンプ駆動カム12が回転し、今度はベースサークルを離れて180度離れた反対側のもう一つの最大リフト位置に向けて上昇するとき、プランジャ14bがスプリング14dの付勢力に抗し図1において上方に移動する。
図3は高圧燃料ポンプ11の動作をモデルで示している。いま、プランジャ14bが最高リフト位置にあるt1のタイミングで吸入チェックバルブ15を開くと共に、プランジャ14bを最高リフト位置より最低リフト位置となるt2のタイミングまで下降するとき、高圧室14cにフィードポンプ2からの低圧燃料が吸入される。つまり、t1よりt2までの区間が高圧燃料ポンプ11の吸入行程である。
t2よりプランジャ14bが最高リフト位置に向けて上昇するが、このとき、制御ソレノイド17がスピル通路18を開放しているため、高圧室14cの燃料はスピル通路18を介して燃料タンク1に戻されるだけであり、高圧室14cの燃料がコモンレール21へと圧送されることはない。
プランジャ14bが上昇して、t3のタイミングで制御ソレノイド17がスピル通路18を閉塞すると、このt3のタイミングよりプランジャ14bが最高リフト位置に達するt4のタイミングまでの区間で、高圧室14cの燃料圧力が上昇して吐出チェックバルブ16が開かれ、高圧の燃料がオリフィス19を介してコモンレール21へと供給される。つまり、t2よりt3までの区間が高圧燃料ポンプ11のスピル行程、t3よりt4までの区間が高圧燃料ポンプ11の吐出行程である。そして、t1からt4までの区間における一連の動作がひとまとまりであり、t4のタイミング以降は、このひとまとまりの動作が繰り返される。
制御ソレノイド17がスピル通路18を閉塞するタイミング(t3のタイミング)を早めるほど高圧燃料ポンプ11の吐出量が増し、この逆に制御ソレノイド17がスピル通路18を閉じるタイミングを遅くするほど高圧燃料ポンプ11の吐出量が減るのであり、制御ソレノイド17がスピル通路18を閉じるタイミングを進角側あるいは遅角側へと制御することにより高圧燃料ポンプ11の吐出量を制御できる。
図1に戻り、上記のポンプ駆動カム12は吸気バルブ用カムシャフト13に一体に設けられており、この吸気バルブ用カムシャフト13の前端に固定されるカムスプロケットと、図示しないクランクシャフトの前端に固定されるクランクスプロケットとにチェーンあるいはベルトが掛け回されており、吸気バルブ用カムシャフト13はクランクシャフトにより間接的に駆動される。
コモンレール21の後端には安全弁22を備えている。実際のコモンレール燃料圧力が許容圧力を超えるときには、この安全弁22が開いてコモンレール21内の高圧燃料の一部を燃料タンク1へと戻す。
コモンレール21に蓄えられた高圧燃料は各気筒の高圧燃料噴射弁に分配される。図1には4気筒エンジンの場合を示しており、4つの高圧燃料噴射弁31A、31B、31C、31Dにコモンレール21に蓄えられた高圧燃料が作用している。
各気筒の点火タイミングに従い、所定のタイミングで燃料噴射弁31A〜31Dを開くと、その開かれた燃料噴射弁を有する気筒の燃焼室に燃料が供給される。また、所定量の燃料が燃料噴射弁より消失することで、コモンレール燃料圧力が低下する。
このため、エンジンコントローラ41では、エンジン負荷と回転速度に応じたコモンレール21の目標燃料圧力をマップとして予め持っており、燃料圧力センサ42により検出される実際のコモンレール燃料圧力が、そのときのエンジンの負荷と回転速度に応じた目標燃料圧力と一致するように、制御ソレノイド17を介して高圧燃料ポンプ11の吐出量を制御する。例えば、実際のコモンレール燃料圧力が目標燃料圧力より低いときには制御ソレノイド17がスピル通路18を閉塞するタイミングを早めて高圧燃料ポンプ11の吐出量を増やし実際のコモンレール燃料圧力を上昇させて目標燃料圧力に近づける。この逆に、実際のコモンレール燃料圧力が目標燃料圧力より高いときには制御ソレノイド17がスピル通路18を閉塞するタイミングを遅くして高圧燃料ポンプ11の吐出量を減らし実際のコモンレール燃料圧力を下降させて目標燃料圧力に近づける。
エンジン負荷と回転速度が定まれば1気筒、1サイクル当たり要求燃料量が一義的に定まり、その1気筒、1サイクル当たり要求燃料量とコモンレール燃料圧力が定まれば、燃料噴射弁に与える開弁パルス幅(燃料噴射パルス幅)が定まる。従って、エンジンコントローラ41では、エンジン負荷と回転速度とに応じた1気筒、1サイクル当たり要求燃料量のマップを持っており、そのときのエンジン負荷と回転速度とから1気筒、1サイクル当たり要求燃料量のマップを検索して、1気筒、1サイクル当たり要求燃料量を求め、この1気筒、1サイクル当たり要求燃料量とコモンレール燃料圧力とから燃料噴射弁に与える開弁パルス幅を算出し、所定の噴射タイミングとなったとき、この開弁パルス幅で燃料噴射弁を開いて各気筒に燃料を供給する。
本実施形態では、上記の高圧燃料噴射弁31A〜31Dを各気筒の燃焼室に臨ませて設けており、エンジンのクランキング時より気筒毎に圧縮行程噴射を行って成層燃焼を行わせるようにしている。例えば、噴射終了時期を固定とすれば、この固定の噴射終了時期より、要求燃料量に応じた所定の燃料噴射パルス幅Tiをそのときのエンジン回転速度を用いてクランク角に換算した値だけ進角側のクランク角位置が噴射開始時期となる。このため、実際の噴射タイミングが訪れる前の所定のクランク角位置を噴射時期計算タイミングとして定め、この噴射時期計算タイミングにおいて噴射時期(噴射開始時期)の計算を行っている。この場合に、実際の噴射タイミングが訪れる前の所定のクランク角位置の信号としてはRef信号がある。Ref信号は公知であり、各気筒についてのクランク角基準位置の信号である。例えば、後述するように4気筒エンジンについて各気筒の圧縮上死点前110°で立ち上がるRef信号がある。
さて、上記の燃料噴射弁31A〜31Dには燃料噴射弁の弁挙動に起因する噴射量バラツキがある。これについて説明すると、図4は要求燃料量Qとコモンレール燃料圧力を相違させたときの噴射量ばらつきの特性(実験結果)である。図示のように、コモンレール燃料圧力が一定であれば、要求燃料量Qが小さくなるほど噴射量ばらつきが大きくなり、また同じ要求燃料量Qであればコモンレール燃料圧力が大きいほど大きくなっている。
いま、代表的な3つのコモンレール燃料圧力Pa、Pb、Pcのときの噴射量ばらつきを改めて図5にモデルで示す。ただし、3つのコモンレール燃料圧力Pa、Pb、Pcの間にはPa<Pb<Pcの関係を有させるものとする。
図5において噴射量ばらつきの許容値限界が一点鎖線の位置にあるとすると、図5の特性より、コモンレール燃料圧力がそれぞれPa、Pb、Pcのときに噴射量ばらつきが許容値限界となる要求燃料量はそれぞれQa、Qb、Qcとなる(Qa<Qb<Qc)。ここで、要求燃料量Qと燃料噴射パルス幅Tiとの間には後述する(1)式の関係があるので、3つの各要求燃料量Qa、Qb、Qcを与える燃料噴射パルス幅Tia、Tib、Ticはそれぞれ次のようになる。
Tia=K×Qa/Pa …(補1)
Tib=K×Qb/Pb …(補2)
Tic=K×Qc/Pc …(補3)
つまり、コモンレール燃料圧力がPaのときには、このときのコモンレール燃料圧力Paと、運転条件より定まる要求燃料量とから計算される燃料噴射パルス幅Tiが、(補1)式の燃料噴射パルス幅Tia未満だと噴射量ばらつきが許容値限界を超えることとなる。同様にして、コモンレール燃料圧力がPbのときには、このときのコモンレール燃料圧力Pbと、運転条件より定まる要求燃料量とから計算される燃料噴射パルス幅Tiが、(補2)式の燃料噴射パルス幅Tib未満だと噴射量ばらつきが許容値限界を超え、また、コモンレール燃料圧力がPcのときには、このときのコモンレール燃料圧力Pcと、運転条件より定まる要求燃料量とから計算される燃料噴射パルス幅Tiが、(補3)式の燃料噴射パルス幅Tic未満だと噴射量ばらつきが許容値限界を超える。
ここで、図6(A)に示したように、横軸にコモンレール燃料圧力、縦軸に燃料噴射パルス幅Tiを改めて採り、座標(Pa、Tia)、(Pb、Tib)、(Pc、Tic)を書き入れてみると、図示のようになり、これらの点を結んだ曲線が得られる。そして、この曲線は、現在のコモンレール燃料圧力において噴射量ばらつきの許容値限界に相当する燃料噴射パルス幅を与える特性となる。
この図6(A)の特性により定まる縦軸の燃料噴射パルス幅を、図6(B)に示したように改めて1気筒当たり最小噴射パルス幅Timinとおくと、噴射時期計算タイミングにおいてコモンレール燃料圧力と要求燃料量とから燃料噴射パルス幅Tiを計算したとき、この計算した燃料噴射パルス幅Tiが1気筒当たり最小噴射パルス幅Timin未満になっていれば、噴射量ばらつきが許容値限界を超えてしまうことになるので、本発明では、燃料噴射パルス幅Tiが1気筒当たり最小噴射パルス幅Timin未満になっている場合に、一部の気筒の燃料噴射を休止させ、燃料噴射を休止しない残りの噴射気筒について、その噴射気筒の燃料噴射パルス幅に、休止気筒分の燃料噴射パルス幅を上乗せして燃料噴射を行うことで、噴射気筒に設けられている燃料噴射弁の弁作動を安定させ、噴射気筒での燃焼状態が不安定にならないようにする。
エンジンコントローラ41より実行されるこの制御を以下のフローチャートに従って詳述する。
図7は成層燃焼許可フラグを設定するためのもので、一定時間毎(例えば10msec毎)に実行する。
ステップ1ではスタータスイッチ45からの信号をみる。スタータスイッチ45からの信号がONであるときにエンジンのクランキング時であると判断しステップ2に進んで成層燃焼の要求があるか否かをみる。エンジン回転速度とエンジン負荷とをパラメータとする運転領域は、低負荷側にあって成層燃焼を行う成層燃焼領域と、高負荷にあって均質燃焼を行う均質燃焼域とに大きく二つに分かれている。これは、大きなエンジン出力の要求されない低負荷側では圧縮行程噴射により成層燃焼を行わせることで燃費を向上し、この反対に大きなエンジン出力の要求される高負荷側になると、燃焼状態を成層燃焼から、吸気行程噴射を行い燃焼するまでに燃料の気化を燃焼室全体で十分に促進した後に燃焼させる、いわゆる均質燃焼へと切換えるためである。そのため、そのときのエンジン回転速度とエンジン負荷とから定まる運転条件が成層燃焼域にあれば成層燃焼の要求があることになり、これに対してそのときのエンジン回転速度とエンジン負荷とから定まる運転条件が均質燃焼域にあれば成層燃焼の要求がないことになる。
また、本実施形態では、スタータスイッチ45がONとなるエンジンのクランキング時においても圧縮行程噴射を行って成層燃焼を行わせるようにしている。このため、スタータスイッチ45がONであるときには成層燃焼の要求があると判断し、ステップ3に進んで燃料圧力センサ42により検出される実際のコモンレール燃料圧力Prを読み込み、ステップ4においてこの実際のコモンレール燃料圧力Prと規定値を比較する。
この規定値は後述する噴射許可燃料圧力である。燃料噴射弁から供給される1気筒、1サイクル当たり燃料量はコモンレール燃料圧力と燃料噴射パルス幅により定まる。ここで、成層燃焼によりエンジンを安定して回転させるのに必要な最小の燃料量と、噴射弁の開弁精度が補償される最小の燃料噴射パルス幅とは予め決まっている。よって、この2つの値より、成層燃焼によりエンジンを安定して回転させるのに必要なコモンレール燃料圧力の最小値が定まる。規定値は、この成層燃焼によりエンジンを安定して回転させるのに必要なコモンレール燃料圧力の最小の値である。実際のコモンレール燃料圧力Prが規定値以上であれば成層燃焼を行うことが可能なコモンレール燃料圧力になっていると判断し、ステップ5に進んで成層燃焼許可フラグ(ゼロに初期設定)=1とする。
これに対して、ステップ4で実際のコモンレール燃料圧力Prが規定値未満であるときには成層燃焼を行うことが可能なコモンレール燃料圧力に達しておらず成層燃焼を行わせることができないと判断し、ステップ6に進んで噴射禁止フラグ(ゼロに初期設定)=1とする。
また、ステップ2で成層燃焼の要求がないときにもステップ6に進んで噴射禁止フラグ=1とする。
一方、ステップ1でスタータスイッチ45がOFFであるとき(ただしイグニッションスイッチはON状態にある)にはステップ7以降に進む。ステップ7以降はエンジン始動後の制御である。すなわち、ステップ7では成層燃焼の要求があるか否かをみる。前述のようにそのときのエンジン回転速度とエンジン負荷とから定まる運転条件が成層燃焼域にあれば成層燃焼の要求があることになり、これに対してそのときのエンジン回転速度とエンジン負荷とから定まる運転条件が均質燃焼域にあれば成層燃焼の要求がないことになるので、成層燃焼の要求があるときにはステップ5に進んで成層燃焼許可フラグ=1とし、成層燃焼の要求がないときにはステップ8に進んで成層燃焼許可フラグ=0とする。
図8(A)及び図8(B)は噴射時期(噴射開始時期)を計算するためのもので、各気筒のRef信号の立ち上がりのタイミング毎に実行する。つまり、Ref信号の立ち上がりタイミングが噴射時期計算タイミングである。Ref信号は、クランクシャフトポジションセンサ21からの信号とカムシャフトポジションセンサ22からの信号とから算出される、各気筒についてのクランク角基準位置の信号である。
ステップ11では、図7により設定されている成層燃焼許可フラグをみる。成層燃焼許可フラグ=0であるときには圧縮行程噴射を許可すべきでないため、ステップ24に進み圧縮行程噴射許可フラグ=0とする。
成層燃焼許可フラグ=1であるときにはステップ12に進み、燃料圧力センサ42により検出される実際のコモンレール燃料圧力Pr[Pa]を読み込み、ステップ13において噴射時期計算タイミングにおけるコモンレール燃料圧力Prと規定値とを比較する。この規定値は噴射許可燃料圧力(圧縮行程噴射を許可するコモンレール燃料圧力)である。規定値として具体的には2MPa程度の値を設定しておく。噴射時期計算タイミングにおけるコモンレール燃料圧力Prが規定値未満であるときには、ステップ22に進み圧縮行程噴射許可フラグ=0とする。
噴射時期計算タイミングにおけるコモンレール燃料圧力Prが規定値以上のときには噴射タイミングで圧縮行程噴射を行わせることの可能なコモンレール燃料圧力に達していると判断し、ステップ14に進んで圧縮行程噴射許可フラグ=1とする。
ステップ15ではエンジン回転速度Neとエンジン負荷を読み込み、これらからステップ16において所定のマップを検索することにより、1気筒、1サイクル当たり要求燃料量Q[mg/サイクル]を算出する。この1気筒、1サイクル当たり要求燃料量Qはエンジン回転速度が同じであれば、エンジン負荷が大きくなるほど大きくなる値である。
ステップ17では、この1気筒、1サイクル当たり要求燃料量Qと、噴射時期計算タイミングにおけるコモンレール燃料圧力Prとを用いて次式により燃料噴射パルス幅Ti[msec]を算出する。
Ti=K×Q/Pr …(1)
ただし、K:定数、
(1)式は次のようにして求めたものである。1気筒、1サイクル当たり要求燃料量Q[mg/1サイクル]はコモンレール燃料圧力P[Pa]と燃料噴射パルス幅Ti[msec]に比例するので次式により与えられる。
Q=P×Ti×C …(2)
ただし、C:比例定数、
(2)式を燃料噴射パルスTiについて解くと次式が得られる。
Ti=(1/C)×Q/P …(3)
ここで、(3)式の1/Cを改めてKとおくと、上記(1)式が得られる。
ステップ18では噴射時期計算タイミングにおけるコモンレール燃料圧力Prから1気筒当たり最小噴射パルス幅Timin[msec]を算出する。1気筒当たり最小噴射パルス幅Timinは、燃料噴射弁の弁挙動に起因する噴射量ばらつきの許容値限界に相当する値で、燃料噴射弁の仕様が相違すれば1気筒当たり最小噴射パルス幅Timinも相違する。1気筒当たり最小噴射パルス幅Timinとしては、燃料噴射弁の仕様により定まる図6(B)に示したような特性をテーブルにして記憶させておき、当該テーブルを検索することにより求めればよい。
ステップ19では、ステップ17で得ている燃料噴射パルス幅Tiと、この1気筒当たり最小噴射パルス幅Timinとを比較する。燃料噴射パルス幅Tiが1気筒当たり最小噴射パルス幅Timin以上のときには燃料噴射弁の噴射量ばらつきが許容値限界を超えることがないので、このときは従来と同様でよい。すなわち、ステップ20に進み、燃料噴射パルス幅Tiを、そのときのエンジン回転速度を用いてクランク角に換算し、噴射終了時期ITend[°BTDC]からこの換算したクランク角だけ進角側のクランク角を噴射開始時期ITst[°BTDC]として設定する。ここで、噴射終了時期ITendは各気筒の圧縮上死点から進角側に計測したクランク角で、固定値である。このため、噴射開始時期ITstも各気筒の圧縮上死点から進角側に計測したクランク角になる。
ステップ21ではこのようにして設定した噴射開始時期ITstを出力レジスタに移しておく。
一方、ステップ19で燃料噴射パルス幅Tiが1気筒当たり最小噴射パルス幅Timin未満であるときには、そのままでは燃料噴射弁の噴射量ばらつきが許容値限界を超えることになるので、図8(B)のステップ22以降に進む。
ここで、燃料噴射パルス幅Tiが1気筒当たり最小噴射パルス幅Timin未満となる代表的な運転条件には次のようなものがある。
〈1〉低負荷運転時
これは、アイドル運転時のように要求燃料量Qが小さな低負荷運転時に上記(1)式右辺の分子が小さくなる結果、燃料噴射パルス幅Tiが小さくなるためである。
〈2〉コモンレール燃料圧力が高い状態での燃料カットリカバー時
これは、燃料カット中にコモンレール21が受熱しコモンレール燃料圧力が上昇するが、このとき上記(1)式右辺の分母が大きくなり燃料噴射パルス幅Tiが小さくなるためである。
〈3〉高圧燃料ポンプの故障時
上記〈1〉、〈2〉は高圧燃料ポンプ11が正常である場合であるが、高圧燃料ポンプ11のフル吐出故障のとき(つまりスピル通路18が閉塞状態のまま固着し、高圧燃料ポンプ11が最大量を吐出し続け、安全弁22が働いてコモンレール21内の燃料を逃している状態)にはコモンレール燃料圧力が通常の使用範囲を超えて最大となっており、このとき上記(1)式右辺の分母が大きくなり燃料噴射パルス幅Tiが小さくなるためである。
ステップ22では、次の条件式が成立する最小の整数Bを計算する。
Ti×気筒数/(気筒数−B)>Timin …(4)
ここで、整数Bは燃料噴射を休止する気筒の数を表す。4気筒について具体的に考えてみると、(4)式の不等式は次のようになる。
Ti×4/(4−B)>Timin …(5)
(5)式において整数Bとして採り得る値は0、1、2、3であるので、B=0、1、2、3をそれぞれ(5)式に代入して(5)式を満足する整数Bの値を残し、そのうちから最小の値をBとして選択することになる。ここでは簡単に、選択の結果、Bの値が1、2、3のいずれかであったとする。
ステップ23、24では、選択された整数Bが1の値であるのか、2の値であるのかそれとも3の値であるのかをみる。
ステップ23で整数Bが1であるときには4気筒のうち3気筒で燃料噴射を行い残り1気筒で燃料噴射を休止させるためステップ25に進み3−1フラグ(エンジン始動時にゼロに初期設定)=1とする。そして、燃料噴射を休止した1気筒分の燃料を、燃料噴射を行う残り3気筒に割り振るため、ステップ26で、図8(A)のステップ17で得ている燃料噴射パルス幅Tiに対し4/3倍した値を噴射気筒の燃料噴射パルス幅Tizouとして設定する。このようにして設定される燃料噴射パルス幅Tizouは、1気筒当たり最小噴射パルス幅Timinよりも大きくなる。これにより、1つの休止気筒分の燃料が残り3気筒に均等に分配され、4気筒全体でみれば、4気筒全部で燃料噴射を行う場合と同等のエンジントルクが発生する。
ステップ24で整数Bが2であるときには4気筒のうち2気筒で燃料噴射を行い残り2気筒で燃料噴射を休止させるためステップ27に進み2−2フラグ(エンジン始動時にゼロに初期設定)=1とする。そして、燃料噴射を休止した2気筒分の燃料を、燃料噴射を行う残り2気筒に割り振るため、ステップ28で、図8(A)のステップ17で得ている燃料噴射パルス幅Tiに対し4/2(=2)倍した値を噴射気筒の燃料噴射パルス幅Tizouとして設定する。このようにして設定される燃料噴射パルス幅Tizouは、1気筒当たり最小噴射パルス幅Timinよりも大きくなる。これにより、2つの休止気筒分の燃料が残り2気筒に均等に分配され、4気筒全体でみれば、4気筒全部で燃料噴射を行う場合と同等のエンジントルクが発生する。
ステップ24で整数Bが3であるときには1気筒で燃料噴射を行い残り3気筒で燃料噴射を休止させるためステップ29に進み1−3フラグ(エンジン始動時にゼロに初期設定)=1とする。そして、燃料噴射を休止した3気筒分の燃料を、燃料噴射を行う残り1気筒に割り振るため、ステップ30で、図8(A)のステップ17で得ている燃料噴射パルス幅Tiに対し4/1(=4)倍した値を噴射気筒の燃料噴射パルス幅Tizouとして設定する。このようにして設定される燃料噴射パルス幅Tizouは、1気筒当たり最小噴射パルス幅Timinよりも大きくなる。これにより、3つの休止気筒分の燃料が残り1気筒に総て分配され、4気筒全体でみれば、4気筒全部で燃料噴射を行う場合と同等のエンジントルクが発生する。
ステップ31では、噴射気筒であるか否かをみる。ここで、整数B=1である場合に4気筒のうちどの1気筒を休止気筒にするのか、整数B=2である場合に4気筒のうちどの2気筒を休止気筒にするのかまたは整数B=3である場合に4気筒のうちどの3気筒を休止気筒にするのかは予め定めておけばよく、従って噴射気筒も定まっている。噴射気筒でない(つまり休止気筒である)場合には噴射開始時期の計算を行うことなくそのまま今回の処理を終了する。
噴射気筒である場合にはステップ32に進み、上記ステップ26、28、30のいずれかで設定した燃料噴射パルス幅Tizouを、そのときのエンジン回転速度を用いてクランク角に換算し、噴射終了時期ITend[°BTDC]からこの換算したクランク角だけ進角側のクランク角を噴射気筒の噴射開始時期ITst[°BTDC]として設定する。
ステップ32ではこのようにして設定した噴射気筒の噴射開始時期ITstを出力レジスタに移しておく。
なお、本発明では、均質燃焼域で吸気行程噴射を行わせることにしており、均質燃焼域、つまり、均質燃焼域での燃料噴射パルス幅の算出については省略して示していない。
図9は燃料噴射を実行するためのもので、実行タイミングは各気筒の噴射開始タイミングである。
ステップ41では図7で設定されている噴射禁止フラグをみる。噴射禁止フラグ=1であるときには燃料噴射を実行することなくそのまま今回の処理を終了する。
ステップ41で噴射禁止フラグ=0であるときにはステップ42に進み図8(A)、図8(B)で設定されている圧縮行程噴射許可フラグをみる。圧縮行程噴射許可フラグ=1であるときにはステップ43、44、45に進んで3−1フラグ、2−2フラグ、1−3フラグをみる。
ステップ43で3−1フラグ=1であるときにはステップ46に進み噴射気筒であるか否かをみる。噴射気筒でなければそのまま終了する(気筒休止)。噴射気筒であるときにはステップ49に進み噴射開始時期ITst(図8(B)のステップ32で得られている)と噴射終了時期ITendとを用いて圧縮行程での燃料噴射を実行する。すなわち、噴射開始時期ITstを起点として噴射終了時期ITendまでの期間、燃料噴射弁を開弁する。
ステップ44で2−2フラグ=1であるときにはステップ47に進み噴射気筒であるか否かをみる。噴射気筒でなければそのまま終了する(気筒休止)。噴射気筒であるときにはステップ50に進み噴射開始時期ITst(図8(B)のステップ32で得られている)と噴射終了時期ITendとを用いて圧縮行程での燃料噴射を実行する。すなわち、噴射開始時期ITstを起点として噴射終了時期ITendまでの期間、燃料噴射弁を開弁する。
ステップ45で1−3フラグ=1であるときにはステップ48に進み噴射気筒であるか否かをみる。噴射気筒でなければそのまま終了する(気筒休止)。噴射気筒であるときにはステップ51に進み噴射開始時期ITst(図8(B)のステップ32で得られている)と噴射終了時期ITendとを用いて圧縮行程での燃料噴射を実行する。すなわち、噴射開始時期ITstを起点として噴射終了時期ITendまでの期間、燃料噴射弁を開弁する。
このようにして、整数B=1のときには4気筒のうち3気筒分で圧縮行程噴射を行い、残り1気筒で燃料噴射を中止する。整数B=2のときには4気筒のうち2気筒で圧縮行程噴射を行い、残り2気筒で燃料噴射を中止する。整数B=1のときには4気のうち1気筒で圧縮行程噴射を行い、残り3気筒で燃料噴射を中止する。
ステップ43、44、45で3−1フラグ、2−2フラグ、1−3フラグがいずれもゼロであるときにはステップ52に進み噴射開始時期ITst(図8(A)のステップ20で得られている)と噴射終了時期ITendとを用いて圧縮行程での燃料噴射を実行する。すなわち、噴射開始時期ITstを起点として噴射終了時期ITendまでの期間、燃料噴射弁を開弁する。ステップ52に流れるのは、図8(A)のステップ19で燃料噴射パルス幅Tiが1気筒当たり最小噴射パルス幅Timin以上にある場合であり、このとき、全気筒で圧縮行程噴射が実行される。
一方、圧縮行程噴射許可フラグ=0であるときにはステップ42よりステップ50に進み吸気行程での燃料噴射を実行する。
ここで、本実施形態の効果を説明する。
本実施形態(請求項1に記載の発明)によれば、燃料噴射弁31A〜31Dに与える燃料噴射パルス幅Tiを演算し(図8(B)のステップ17)、この演算した燃料噴射パルス幅Tiが1気筒当たり最小噴射パルス幅Timin未満の場合に、一部の気筒の燃料噴射を休止させると共に(図8(A)のステップ19、図8(B)のステップ22、23、24、25、27、29、図9のステップ43、44、45、46、47、48)、噴射気筒の燃料噴射パルス幅を増加させるので(図8(A)のステップ19、図8(B)のステップ22、23、24、26、28、30)、実際に燃料噴射弁に与える燃料噴射パルス幅Tizouが、1気筒当たり最小噴射パルス幅Timin未満となることがなくなり、これにより、演算した燃料噴射パルス幅Tiが1気筒当たり最小噴射パルス幅Timin未満となる場合においても、噴射気筒に設けられている燃料噴射弁の弁作動を安定させることが可能となり、噴射気筒での燃焼安定性が向上する。
実施形態では、吸気バルブ用カムシャフトにポンプ駆動カム12を設け、このポンプ駆動カムにより高圧燃料ポンプを駆動する場合で説明したが、この構成に限定されるものでない。例えば、高圧燃料ポンプは斜板式のものでもよいし、排気バルブ用カムシャフトにポンプ駆動カム12を設けてもかまわない。さらに、ポンプ駆動カムはカムシャフト以外のシャフトにも設け得る。高圧燃料ポンプはモータ駆動でもかまわない。また、コモンレールを備えることも必須でない。
実施形態では、圧縮行程噴射に適用した場合で説明したが、吸気行程噴射にも本発明を適用できる。さらに、燃料噴射弁を吸気ポートに臨んで設けているものにも本発明を適用できる。
請求項1の燃料噴射パルス幅演算手段の機能は図8(B)のステップ17により、一部気筒休止手段の機能は図8(A)のステップ19、図8(B)のステップ22、23、24、25、27、29、図9のステップ43、44、45、46、47、48により、噴射気筒燃料噴射パルス幅増加手段の機能は図8(A)のステップ19、図8(B)のステップ22、23、24、26、28、30によりそれぞれ果たされている。
本発明の第1実施形態の燃料供給装置の概略構成図。 ポンプ駆動カムの平面図。 高圧燃料ポンプの作動を説明するための波形図。 噴射量ばらつきの特性図。 噴射量ばらつきの特性図。 噴射量ばらつきの許容値限界でのコモンレール燃料圧力と燃料噴射パルス幅の関係を示す特性図。 1気筒当たり最小噴射パルス幅の特性図。 成層燃焼許可フラグの設定を説明するためのフローチャート。 噴射時期計算を説明するためのフローチャート。 噴射時期計算を説明するためのフローチャート。 燃料噴射の実行を説明するためのフローチャート。 燃料噴射パルス幅と燃料量の関係を示す特性図。
符号の説明
12 ポンプ駆動カム(アクチュエータ)
31A〜31D 燃料噴射弁
41 エンジンコントローラ
42 燃料圧力センサ

Claims (8)

  1. アクチュエータにより駆動され高圧の燃料を吐出する高圧燃料ポンプと、
    所定の燃料噴射タイミングで所定の燃料噴射パルス幅のあいだ開いて、この高圧燃料ポンプからの高圧燃料をエンジンに供給する燃料噴射弁と
    を備える多気筒エンジンの燃料供給装置において、
    燃料噴射弁に与える前記燃料噴射パルス幅を演算する燃料噴射パルス幅演算手段と、
    この演算した燃料噴射パルス幅が1気筒当たり最小噴射パルス幅未満の場合に、一部の気筒の燃料噴射を休止させる一部気筒休止手段と、
    同じくこの演算した燃料噴射パルス幅が1気筒当たり最小噴射パルス幅未満の場合に、噴射気筒の燃料噴射パルス幅を増加させる噴射気筒燃料噴射パルス幅増加手段と
    を備えることを特徴とする多気筒エンジンの燃料供給装置。
  2. 前記1気筒当たり最小噴射パルス幅は、噴射量ばらつきの許容値限界に相当する値であることを特徴とする請求項1に記載の多気筒エンジンの燃料供給装置。
  3. 前記1気筒当たり最小噴射パルス幅を前記高圧燃料ポンプの吐出する燃料の圧力に応じて算出することを特徴とする請求項1に記載の多気筒エンジンの燃料供給装置。
  4. 前記1気筒当たり最小噴射パルス幅を前記高圧燃料ポンプの吐出する燃料の圧力が大きくなるほど大きくすることを特徴とする請求項3に記載の多気筒エンジンの燃料供給装置。
  5. 前記噴射気筒についての燃料噴射パルス幅を1気筒当たり最小噴射パルス幅以上に増加させることが可能な前記燃料噴射を休止させる休止気筒の数を計算することを特徴とする請求項2または3に記載の多気筒エンジンの燃料供給装置。
  6. 前記計算された休止気筒の数の中から最小の値を選択することを特徴とする請求項5に記載の多気筒エンジンの燃料供給装置。
  7. 前記噴射気筒の燃料噴射パルス幅を、前記燃料噴射を休止した気筒の数に対応させて増加させることを特徴とする請求項1に記載の多気筒エンジンの燃料供給装置。
  8. 前記噴射気筒の燃料噴射パルス幅を、前記燃料噴射を休止した気筒の数が多いほど大きくすることを特徴とする請求項7に記載の多気筒エンジンの燃料供給装置。
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