JP2006315176A - ロボットアーム - Google Patents

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Hidetake Shiire
入 英 武 仕
Yoshinobu Ishikawa
川 佳 延 石
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Abstract

【課題】本発明は、分解・組立が容易でメンテナンス性に優れ、十分な動作領域と高い剛性を確保でき、各関節部等から粉塵等が侵入せず、簡便に作業が行えるロボットアームを提供する。
【解決手段】本発明は、塗装用スプレーガン4等を把持してそれを揺動や回転させる手首関節部45と、この手首関節部を揺動させる下腕部3と、この下腕部3を揺動させる上腕部2と、前記下腕部3の揺動軸である肘関節部46と、前記上腕部2の揺動軸である肩関節部57とを各々個別に分解組立自在なユニットとして構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、種々のワークを塗装する天吊り式塗装用ロボット等に用いられるロボットアームに関する。
近年、作業員の悪環境からの解放や品質の均一化、コストダウン等を目的として塗装作業のロボット化が行われている。この内、複数の軸を持つ小型・軽量の天吊り式ロボットアームを塗装ブース内に設けられた横行軸に取付けた塗装システムでは、小スペース内に塗装に必要な全ての機能が組み込まれ、スペースを有効に活用することができ、またブースを設置すれば直ちに塗装作業を行える等、バランスアーム型ロボットにはない優れた特徴を有している。
従来の天吊り式ロボットアームとしては、塗装用スプレーガンの位置を決める肩及び肘関節と、スプレーガンの方向を決める手首関節(揺動+旋回)の計4軸全てをゴムチューブによる人工筋肉を用いてエア駆動するものや、肩と肘関節はモータ駆動にしたもの等が開発されている。
これらのロボットアームは、手首関節をエア駆動にしているので基本的にノンスパークであり、引火性のある塗装雰囲気中ではモータ駆動の様にケーブル断線により火花が飛び散り爆発するという心配がない。またモータ化による重量増加が避けられ軽量化できるというメリットがある。
しかし、例えばロボットで塗装作業を行った際、噴射した塗料の跳ね返りによってロボットアーム自身、特に手首付近に塗料が付着したり、時には関節部分から塗料がロボットアーム内部に侵入してしまうこともある。これらの場合、ロボットアームの洗浄若しくは交換が必要となることがある。
また、塗装作業以外の用途で使用した場合においても、作業環境により粉塵がロボットアーム内部に侵入してしまうことがあり、場合によっては洗浄若しくは交換が必要となることがある。
従って、分解・組立性の悪いロボットアームであると、問題のない部分まで分解しなければならなくなる等、作業に時間や手間がかかってしまう。また、ベルト駆動式のロボットの場合、不具合の生じた駆動ベルトを交換する際に、それに付随する関節を分解しないと取り外しができないといった課題もある。
従来のロボットのように人工筋肉を用いた場合、この筋肉で得られるストロークは人工筋肉自身の長さにより制限されてしまうため、大きな関節角度を得ようとした場合人工筋肉を大型化しなければならず、容易にロボットアームの動作領域を大きくすることができない。また、人工筋肉は剛性の弱いエア駆動であるため、特に低速走行時等に振動が出て作業に影響が出る事もある。
さらに、モータ駆動のロボットの場合では、モータケーブルがアームの動作により捩れて断線し、火花が飛んで塗装雰囲気等の作業環境では爆発を起こす恐れがある。
従って、本発明は、上記問題点を鑑み、たとえベルト駆動方式であっても分解・組立が容易でメンテナンス性に優れ、十分な動作領域と高い剛性を確保でき、各関節部等から粉塵等が侵入せず、簡便に作業が行えるロボットアームを提供することを目的とする。
第1の発明は、塗装用スプレーガン等を把持してその方向を決める手首関節と、その手首関節の位置を決める複数の関節より構成されるロボットアームにおいて、各関節部分や各アーム部分をそれぞれ個別のユニットとして分解・組立できる構造としたので、ロボットアームの一部を交換する場合でも、必要な部分若しくはその近傍のみを交換すればよく、メンテナンス性に優れたロボットアームを得ることができる。
第2の発明は、ロボットアームの各部位を各々個別のユニットとして分解・組立できる構造としたので、ロボットアームの一部を交換する場合でも、必要な部分若しくはその近傍のみを交換すればよく、メンテナンス性に優れたロボットアームを得ることができる。
第3の発明は、各軸をモータにより駆動し、そのモータ等のケーブル類を可動部に引き回すことが無いように根元に全モータを配置し、そのモータの動力を駆動ベルトで伝達するので、各軸とも剛性が高く十分な動作領域を取ることができると共に、可動部にモータケーブルを引き回す必要が無くので、ケーブルの捩れがなくなり、塗装雰囲気等の環境での作業においてもケーブルが断線して火花を飛ばし爆発することがない。
第4の発明は、モータの動力を伝えるのに複数個のプーリを用い、その歯数を各軸毎に同じ歯数に揃えたので、たとえ手首関節の位置を決める複数の関節を様々に動かしたとしても、自身のモータを駆動しない限りは他の関節の動きに干渉されることなく、常にその時の姿勢を保っているので、簡便に作業を実行できる。
第5の発明は、動力を伝達する各駆動ベルトとして、リニアタイプのベルトを連結機構により着脱自在に繋いだベルトを用いたので、ベルト交換する場合プーリ間に掛かっている駆動ベルトの連結機構をはずすことにより、いちいち各関節を分解すること無くベルト交換ができ、メンテナンスが容易である。取り付ける場合も同様である。
第6の発明は、駆動ベルトの連結機構にベルト張力調整用の機構を持たせたので、アイドラを用いてベルトに張力をかけたり、軸間距離を変化させて張力をかけるといった余計な機構を付加すること無く駆動ベルトの張力調整が可能である。
第7の発明は、ベルトの一方の端の歯に噛み合わせたプレートと、もう一方の端の歯に噛み合わせたプレートとを重ね、ジャッキボルトにより両プレート間のベルトの長手方向の距離を変化させることにより、ベルトの張力調整を行うので、両プレート間に渡したジャッキボルトを締め上げると、ベルト長手方向のプレート間の距離が縮まりベルトが引っ張られ、張力がかけられる。
第8の発明は、ジャバラとスライドするプレートより構成されたシャッター機構を有するカバーを各関節部に装着したので、粉塵等の侵入を防ぐことができる。
本発明は各関節部分を独立したユニットとして個々に分解・組立が可能な構造とし、各軸の動力伝達手段としてベルトを用いた構造としたにもかかわらず、そのベルトとしてリニアタイプのベルトを連結機構により着脱自在に繋いだベルトを用い、さらにその連結機構にベルト張力調整機構も付加したので、分解・組立が容易でメンテナンス性に優れた塗装用ロボットアームを得ることができる。
また、ベルト駆動時に使用するプーリの歯数を各軸毎に合わせることにより簡便に作業の行える塗装用ロボットアームを得ることができる。さらに、各軸をモータで駆動し、さらにそのモータを全て根元に配置した構造であるので、十分な動作領域と高い剛性を確保でき、塗装雰囲気中でもケーブル断線等による爆発の恐れが無い塗装用ロボットアームを得ることができる。
ジャバラとスライドプレートより構成されたシャッター機構を有するカバーを装着したので、可動部があってもロボットアーム内に塗料やごみ等の侵入を防ぐことができる。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態の塗装用ロボットアームの平面図、図2はその側面図を示す。
塗装用ロボットアーム1は、上腕2を矢印Aの方向に揺動させる肩関節SH、下腕3を矢印Bの方向に揺動させる肘関節EL、塗装用スプレーガン4を矢印Cの方向に揺動させる手首揺動関節SN、及び塗装用スプレーガン4を矢印Dの方向に回転させる手首回転関節SCの計4自由度を有する。さらに、塗装用ロボットアーム1のベースフレーム部5が、塗装用ブース(図示せず)内に設けられた横行軸Dに固定され、矢印Eの方向に移動する。従って、計5自由度のロボットシステムとして塗装作業を実行する。
図3は、ベースフレーム部5及びそのベースフレーム部5にボルト(図示せず)等により着脱自在に固定される肘関節駆動部6の拡大図を示す。上腕駆動用モータ7はベースフレーム部5に配置され、その動力は駆動ベルト8を介してプーリ9からプーリ10、減速機11に伝達される。上腕2は減速機11の出力軸に固定されているので、上腕駆動用モータ7を動かすことにより上腕2は矢印Aの方向に揺動される。
下腕駆動用モータ12はベースフレーム部5に着脱自在に固定される肘関節駆動部6に配置され、その動力は、駆動ベルト13を介してプーリ14からプーリ15,減速機16に伝達される。減速機16の出力軸には、上腕2に対して回転自在な軸17が固定され、その軸17に固定されたプーリ18の回転が駆動ベルト19を介して図4(肘関節拡大図)に示されるプーリ20に伝達される。下腕3はボルト21によりプーリ20に固定されているので、下腕駆動用モータ12を動かすことにより下腕3が矢印Bの方向に揺動される。
手首揺動用モータ22はベースフレーム部5に配置され、減速機23からの動力が、駆動ベルト24を介してプーリ25から、軸17に対して回転自在に取付けられたプーリ26に伝達される。さらに、駆動ベルト27を介して図4に示す軸28に対して回転自在に取付けられたプーリ29に伝えられ、駆動ベルト30を介して図5(手首関節拡大図)に示す軸31に対して回転自在に取付けられたプーリ32に伝達される。スプレーガン4の把持部33はプーリ32の軸34に回転自在に固定された傘歯車35に取り付けられているので、プーリ32が回転することにより矢印Cの方向に揺動する。
尚、スプレーガン4は図示されない治具により把持部33に取付けられる。手首回転用モータ36はベースフレーム部5に配置され、減速機37からの動力は駆動ベルト38を介してプーリ39から、軸17に対して回転自在に取付けられたプーリ40に伝達される。さらに、駆動ベルト41を介して図4に示す軸28に対して回転自在に取付けられたプーリ42に伝えられ、駆動ベルト43を介して図5に示す下腕3に対して回転自在に取付けられた軸31に固定されたプーリ44に伝達される。プーリ44の回転は、そこに固定された傘歯車45を介して、プーリ32の軸34に対して回転自在に取付けられた傘歯車35に伝わり、スプレーガン4の把持部33が矢印Dの方向に回転する。
尚、プーリ32とプーリ44の間で種々の回転速度差を与えて協調運転させることにより、スプレーガン4は揺動(矢印C方向)したり、回転(矢印D方向)したり、或いは揺動と回転の合成動作をしたりできる。
また、図3に示すように、塗装用ロボットアーム1を駆動する4個のモータは全て、ベースフレーム部5若しくはベースフレーム部5に固定される肩関節駆動部6に配置されている。
従って、全軸をモータ駆動にしたので、各軸とも剛性が高く十分な動作領域を取ることができる。また、全モータが根元にあるので、可動部にモータケーブルを引き回す必要が無くなり、ケーブルが捩じれる等して断線して火花を飛ばし塗装雰囲気中で爆発することがない。さらに、上腕2や下腕3に重量のあるモータが配置されず、アーム自身の軽量化や駆動モータの小容量化が可能になる。
更に、図3乃至図5に示した下腕3の駆動用プーリ18とプーリ20は同じ歯数を有する。同様に手首揺動用プーリ26、プーリ29、プーリ32は同じ歯数を有する。また、手首回転用プーリ40、プーリ42、プーリ44は同じ歯数を有する。尚、下腕駆動用プーリ、手首揺動用プーリ、手首回転用プーリ同士が必ずしも同じ歯数である必要は無い。
プーリ18の歯数をA、プーリ20の歯数をB、プーリ26の歯数をC、プーリ29の歯数をD、プーリ32の歯数をE、プーリ40の歯数をF、プーリ42の歯数をG、プーリ44の歯数をHとし、上腕駆動用モータ7のモータ出力軸から減速機11の出力軸までの減速比をI、下腕駆動用モータ12のモータ出力軸から減速機16の出力軸までの減速比をJ、手首揺動用モータ22のモータ出力軸からプーリ26までの減速比をK、手首回転用モータ36のモータ出力軸からプーリ40までの減速比をL,傘歯車68と傘歯車35間の減速比をMとすると、各関節の変換式は以下のように表される。
Figure 2006315176
従って、各関節は上式に示す様な簡単な変換式で表すことができる。また、各関節は肩関節や肘関節をどのように動かしたとしてもその動きには干渉されず、自身の関節を動かさない限りは常にその時の姿勢を保ったままである。よって、手首を固定したままアームを動かして作業を行うことの多い塗装用ロボットアームの場合、わざわざ手首用モータを駆動せず、アームを動かすだけで作業を行うことが可能である。
次に、塗装用ロボットアーム1のユニット化について、図面を用いて説明する。図6乃至図9に示す様に、塗装用ロボットアーム1は、4つのユニットに分けることができ、個別に分解・組立が可能である。図6はベースフレーム部5、図7は肘関節駆動部6、図8は上腕2、図9は下腕3を示す。
さらに下腕3は、図10乃至図12に示す様に手首関節(揺動&回転)ユニット45と肘関節ユニット46が下腕フレーム47に対して着脱可能な構造となっている。
図10に示す様に、下腕フレーム47の手首関節側は切り欠かれており、あらかじめ外組みしておいた手首関節ユニット45のフランジ48がこの切り欠き部49に嵌め込まれるように下腕フレーム47に挿入し(図11)、ボルト50により下腕フレーム47とフランジ48を固定する。
また、図13に示す様に下腕フレーム47の肘関節側にも切り欠き51を設け、あらかじめ外組みしておいた肘関節ユニット46の軸28がその切り欠き51に嵌め込まれるように下腕フレーム47に挿入し(図13)、同様にボルト21により下腕フレーム47とプーリ20を固定する。
塗装用ロボットアーム1の組立手順の一例を以下に示す。まず、下腕3を上腕2に回転自在に固定する。図14に示す様に上腕2の肘関節側の先端に下腕3を入れ込み、止めフランジ52及び止めフランジ53を上腕フレーム54の外側より挿入して両フランジを軸28に嵌合させる。この時、軸受55は上腕フレーム54の穴を通り下腕フレームの穴に嵌合する(図4)。ボルト56及びボルト57により両フランジと軸28を固定し、図4に示す様にボルト21及びボルト51により上腕フレーム54に両止めフランジを固定する。
次に、図15に示すように、このユニットの上腕フレーム54と図6に示すベースフレーム部5の減速機11の出力軸とをボルト(図示せず)により固定する。
さらに、図16に示す肘関節駆動部6の肩関節ユニット58を、上腕フレーム54の側面に開けた穴59より挿入し、軸受60をフランジ61に、そして軸受62を穴59に嵌合させ、ベースフレーム部5の肩63に肘関節駆動部6の肩64を引掛けて、ベースフレーム部5に対する肘関節駆動部6の位置決めを行い、減速機11と減速機16の軸芯を合わせる。
その後、肘関節駆動部6をボルト(図示せず)によりベースフレーム部5に固定する。尚、肩関節ユニット58を穴59より挿入する際、下腕駆動用モータ12がベースフレーム部5の側面62に干渉しない位置まで肘関節駆動部6を矢印Aの方向に回転させ、その状態で穴59より挿入する。
そして、モータフランジ65の括れ部66が側面62に開けた切り欠き67に挿入可能な位置まで来たら、肩関節ユニット58を矢印Aの方向に回転させ、肩63に肩64を引掛けることが可能な位置まで戻す。この時、括れ部66はベースフレーム部5の側面62に開けた切り欠き67に収まる。
さらに、肩関節ユニット58を挿入し、ベースフレーム部5に固定する(図3)。本実施の形態によれば、塗装用ロボットアーム1は、図6乃至図9に示す様に、4ユニットに分割され、さらに手首関節ユニット45と肘関節ユニット46も別ユニットとして外組みできるので、各関節毎に容易に分解組立てが行える。
従って、塗料の付着等によりロボットアームの一部を交換する場合でも、必要な部分若しくはその近傍のみを交換すればよく、メンテナンス性に優れたロボットアームを得ることができる。
(第2の実施の形態)
図17は、本発明の第2の実施の形態の塗装用ロボットアームの駆動ベルト連結機構の側面図を示す。
図示の如く連結機構69は上板70、中板71、底板72の3つの部品と、ベルト固定用のボルト73より構成される。このうち中板71及び底板72には駆動ベルトに噛合せる為に、使用する駆動ベルトに適合した歯が切られている。
ベルトの取り付け方法を以下に示す。リニアタイプの1本のベルトをプーリとプーリの間に掛け、片側の歯端74を底板72の歯と噛合せ、もう一方の歯端75を中板71の歯と噛合せる。両者を重ね合わせ、上板70とボルト73で挟んでベルトの両端がずれないように完全に固定する。
尚、この時のベルトの初期張力の調整は、図示しないアイドラ等により行う。若しくは図3に示す様に、駆動ベルト8、及び駆動ベルト13の場合は、上腕駆動用モータ7をベースフレーム部5に対し、また下腕駆動用モータ12を肘関節駆動部6に対し上下方向に移動可能に取付けられる構成にして、これらのモータを図示しないジャッキボルト等によりスライドさせて軸間距離を変えることにより駆動ベルトの初期張力を調整することも可能である。この場合、各駆動用モータをスライドさせベルトの張力を緩めれば駆動ベルトは簡単に取り外しが可能である。
さらに、駆動ベルト24、及び駆動ベルト38の場合も同様に、手首揺動用モータ22及び手首回転用モータ36をベースフレーム部5に対し上下方向に移動可能に取付けられる構成にして、ジャッキボルトによりスライドさせて軸間距離を変えることにより駆動ベルトの初期張力を調整することが可能である。
本実施の形態によれば、ベルトの片側の歯端74ともう一方の歯端75を重ねて固定しているので、連結機構69自体の長さが短くなり、その分だけ可動範囲を大きく取ることができる。また、1本のリニアタイプベルトを使用しているため、いちいちアームや各関節を分解すること無くベルトの着脱が行え、ベルト交換の面においてメンテナンス性に優れる。
(第3の実施の形態)
図18は、本発明の第3の実施の形態の塗装用ロボットアームの駆動ベルト連結機構の側面図を示す。
各軸に動力を伝える駆動ベルトは、1本のベルトを連結機構69で繋いだ構成とし、さらに、図18に示す様に、その機構に調整機構を設ける。図示の如く連結機構69は上板70、中板71、底板72の3つの部品と、ベルト長さ調整用のジャッキボルト77及びベルト固定用のボルト73より構成される。このうち中板71及び底板72には駆動ベルトに噛合せる為に、使用する駆動ベルトに適合した歯が切られている。
ベルトの取り付け及び張力調整方法を以下に示す。1本の駆動ベルトをプーリとプーリの間に掛け、駆動ベルトの片側の歯を底板72の歯と噛合せ、もう一方の歯を中板71の歯と噛合せる。両者を重ね合わせ、ジャッキボルト77を調整することにより底板72に対して中板71をスライドさせ、軸間に張られた駆動ベルトの長さを変え張力の調整を行う。
所定の張力を得た後、上板70を重ねてボルト73で中板71が底板72に対してスライドしない様に完全に固定する。図示の如く中板71には底板72に対してスライドするための長穴78が開けられており、この長穴78のストローク分だけベルト長さの調整が可能である。
本実施の形態によれば、1本のリニアタイプベルトを使用しているため、いちいちアームや各関節を分解すること無くベルトの着脱が行え、ベルト交換の面においてメンテナンス性に優れる。さらに初期張力の調整機構があるので、わざわざアイドラ機構を付加して調整したり、軸間距離を変化させて調整する等は不要になる。また、ロボットアームの様に軸間距離を変えられない場合にも有効である。
(第4の実施の形態)
図19は、本発明の第4の実施の形態の塗装用ロボットアームのシャッター機構の斜視図を示す。
図19に示すように、シャッター機構はジャバラ79とスライドプレート80より構成される。スライドプレート80には複数の折れ目81が入っており、この方向に自由に折れ曲げることができる。
また、図20に関節部におけるカバーの斜視図を示す。カバー82の表面にはスライドプレート80用ガイド83が付設される。また、関節が動いた時に駆動ベルトとの干渉を避けるための切欠き84が開けられている。
さらに、図21に本シャッター機構を肩関節部に装着したときの断面図を示す。肩関節にカバーをする場合は、まずカバー82を上腕2に被せ、両側のガイド83にスライドプレート80の両端の部分85が掛かるようにスライドプレート80を挿入する。スライドプレート80は、折れ目81の働きによりカバー82の形状に倣って折れ曲がるので、スライドプレート80とカバー82の間に塗料やごみ等が侵入する隙間が開くことは無く、ガイド83に沿って自由にカバー82上を移動することができる。
ジャバラ79の上端86は、図21に示す様に、ベースフレーム部5に固定する。尚、カバー82の切欠き84は上腕フレーム54が動作限内を動いた際、駆動ベルト24若しくは駆動ベルト38に干渉しないように開けておく。
図22及び図23に上腕2を動かした時のシャッター機構の様子を示す。図22及び図23に示すように、たとえ上腕2が揺動しても、スライドプレート80がカバー82のガイド83に沿って移動し、またベースフレーム部5との付近ではジャバラ79が伸び縮みして両者の間に隙間が開くことはない。
尚、ジャバラ79の上端86をベースフレーム部5に固定する代わりに、図19に示すように、スライドプレート80に破線で示したネジ部87を設け、このネジ部87とベースフレーム部5を図21に破線で示すボルト88で固定しても良い。これにより、たとえ上腕2がどの様に動いたとしてもベースフレーム部5とスライドプレート80が固定されているため、スライドプレート80がカバー82のガイド83に沿って移動する際にジャバラ79に剪断力が加わることがない。本実施の形態によれば、上腕2が揺動してもベースフレーム部5との間に隙間が開くことはないので、空中に漂う塗料やごみ等の侵入を防ぐことができる。
本発明の第1の実施の形態の塗装用ロボットアームの平面図。 本発明の第1の実施の形態の塗装用ロボットアームの側面図。 本発明の第1の実施の形態の塗装用ロボットアームのベースフレーム部及び肘関節駆動部の拡大図。 本発明の第1の実施の形態の塗装用ロボットアームの肘関節の拡大図。 本発明の第1の実施の形態の塗装用ロボットアームの手首揺動関節及び手首回転関節の拡大図。 本発明の第1の実施の形態の塗装用ロボットアームのベースフレーム部拡大図。 本発明の第1の実施の形態の塗装用ロボットアームの肘関節駆動部の拡大図。 本発明の第1の実施の形態の塗装用ロボットアームの上腕部の拡大図。 本発明の第1の実施の形態の塗装用ロボットアームの下腕部の拡大図。 本発明の第1の実施の形態の塗装用ロボットアームの手首揺動関節及び手首回転関節を示し、(a)は下腕フレームの側面図、(b)は下腕フレームの正面図、(c)は手首関節ユニットの正面図。 本発明の第1の実施の形態の塗装用ロボットアームの手首揺動関節及び手首回転関節を示し、(a)は下腕フレームとフランジの側面図、(b)は下腕フレームと手首関節ユニットの正面図。 本発明の第1の実施の形態の塗装用ロボットアームの肘関節を示し、(a)は肘関節ユニットの正面図、(b)は下腕フレームの正面図、(c)は下腕フレームの側面図。 本発明の第1の実施の形態の塗装用ロボットアームの肘関節組立図。 本発明の第1の実施の形態の塗装用ロボットアームの上腕部及び下腕部の組立図。 本発明の第1の実施の形態の塗装用ロボットアームのベースフレーム部及び上腕部の組立図。 本発明の第1の実施の形態の塗装用ロボットアームのベースフレーム部、肘関節駆動部及び上腕部の組立図。 本発明の第2の実施の形態の塗装用ロボットアームの駆動ベルト連結機構を示し、(a)はその側面図、(b)はその正面図。 本発明の第3の実施の形態の塗装用ロボットアームの駆動ベルト連結機構を示し、(a)はその側面図、(b)はその正面図。 本発明の第4の実施の形態の塗装用ロボットアームのシャッター機構の斜視図。 本発明の第4の実施の形態の塗装用ロボットアームの関節部におけるカバーの斜視図。 本発明の第4の実施の形態の塗装用ロボットアームの肩関節部に設けられたシャッター機構の側面図。 本発明の第4の実施の形態の塗装用ロボットアームの肩関節部に設けられたシャッター機構の側面図。 本発明の第4の実施の形態の塗装用ロボットアームの肩関節部に設けられたシャッター機構のシャッター機構側面図。
符号の説明
1 塗装用ロボットアーム
2 上腕
3 下腕
4 スプレーガン
5 ベースフレーム部
6 肩関節駆動部
7 上腕駆動用モータ
12 下腕駆動用モータ
22 手首揺動用モータ
36 手首回転用モータ
41 上腕フレーム
45 手首関節ユニット
46 肘関節ユニット
51 下腕フレーム
57 肩関節ユニット
69 連結機構
79 ジャバラ
80 スライドプレート
82 カバー
83 ガイド
SH 肩関節
EL 肘関節
SN 手首揺動関節
SC 手首回転関節

Claims (8)

  1. 塗装用スプレーガン等を把持してその方向を決める手首関節と、この手首関節の位置を決める複数の関節とを有するロボットアームにおいて、各関節部分や各アーム部分をそれぞれ個別に分解組立自在なユニットとして構成したことを特徴とするロボットアーム。
  2. 請求項1記載のロボットアームにおいて、塗装用スプレーガン等を把持してそれを揺動や回転させる手首関節部と、この手首関節部を揺動させる下腕部と、この下腕部を揺動させる上腕部と、前記下腕部の揺動軸である肘関節部と、前記上腕部の揺動軸である肩関節部とを各々個別に分解組立自在なユニットとして構成したことを特徴とするロボットアーム。
  3. 請求項1又は請求項2記載のロボットアームにおいて、前記関節部にジャバラとスライドするプレートより構成されたシャッター機構を有するカバーを具備したことを特徴とするロボットアーム。
  4. 請求項1又は請求項2記載のロボットアームにおいて、各軸を駆動するモータと、このモータの動力を伝達する駆動ベルトとを有し、前記モータのケーブル類を可動部に引き回すことが無いように前記各軸の根元に前記モータを配置したことを特徴とするロボットアーム。
  5. 請求項4記載のロボットアームにおいて、前記モータの動力を伝える複数のプーリを有し、このプーリの歯数を各軸毎に同じ歯数に揃えたことを特徴とするロボットアーム。
  6. 請求項4又は請求項5記載のロボットアームにおいて、動力を伝達する各駆動ベルトを連結する連結機構を有し、リニアタイプのベルトを前記連結機構により着脱自在に繋ぎ前記駆動ベルトを形成したことを特徴とするロボットアーム。
  7. 請求項6記載のロボットアームにおいて、前記駆動ベルトの連結機構が前記駆動ベルトの張力を調整する調整機構を具備したことを特徴とするロボットアーム。
  8. 請求項7記載のロボットアームにおいて、前記駆動ベルトの一端の歯に噛み合わせたプレートと、前記駆動ベルトの他端の歯に噛み合わせたプレートとを重ね、ジャッキボルトにより両プレート間のベルトの長手方向の距離を変化させることにより前記駆動ベルトの張力調整を行なうことを特徴とするロボットアーム。
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