JP2006312071A - 消火装置及びスプリンクラヘッド取付具 - Google Patents

消火装置及びスプリンクラヘッド取付具 Download PDF

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Abstract

【課題】 迅速、かつ、効果的に消火が行える様にする。
【解決手段】 放水口から供給される消火剤を分散せしめる散水部と、常時閉弁し該散水部への消火剤の供給を阻止する弁体と、該弁体を常時開弁状態に支持し、火災発生時には感熱により開弁せしめる感熱部と、を有する閉鎖型スプリンクラヘッド、が備えられている消火装置であって;該感熱部が、前記放水口から分離され、その上流側に離間して設けられている。 開弁時に、弁体の弁棒部はガイドによって移動が案内される。このガイドは、スプリンクラヘッド形状の感熱部を、取付口に螺着させることで、本体内に固定され、ガイドの貫通路の長さは、弁体の弁棒部のほぼ半分の長さである。
【選択図】図1

Description

この発明は、消火装置及びスプリンクラヘッド取付具に関するものである。
閉鎖型スプリンクラヘッドは、放水口を閉鎖する弁体と、該弁体を常時閉弁状態に支持し、火災発生時には感熱により開弁せしめる感熱部と、該放水口から供給される消火水を分散させる散水部と、を備えている。このヘッドは、火災時に発生する熱を感熱部が早期に感知できるようにするため、通常天井下面近傍の熱気流通路に配設される。
ところが、天井下面近傍にダクト等の障害物がある場合には、熱気流通路に該ヘッドを配設すると、散水時に障害物が邪魔となり、設計通りに散水することができない。そこで、該ヘッドを該障害物よりも下方に設置して散水障害の発生を防止するとともに、該ヘッドの直近真上に集熱板を設け、集熱向上を図っている(特許文献1参照)。
特開平8−155050号公報
従来例では、該ヘッドが天井下面近傍の熱気流通路より下方に位置しているので、火災が発生した場合には、熱気流は該ヘッドより上方に流れてしまう。そのため、該ヘッド真下の火災の熱気流しか集めることができず、集熱板が付いていても、集熱向上を図ることができないので、該ヘッドの作動が大幅に遅れ、効果的な消火は困難となる。又、集熱板が露出しているので、目ざわりとなり美観上も好ましくない。
この発明は上記事情に鑑み、迅速、かつ、効果的に消火が行える様にすることを目的とする。
本発明は、一端に消火配管に連結される配管連結口を有し、他端に取付口を有し、該両端間の中央部にヘッド連結口が突設され、筒状の本体からなるスプリンクラヘッド取付具において、本体内に設けられ、弁部と、該弁部の裏側の弁棒部とで構成され、前記両連結口間を遮断する弁体と、取付口に設けられ、前記弁体を常時閉弁状態に支持し、火災発生時には感熱により開弁せしめる感熱部と、本体の他端側に設けられ、前記弁体の弁棒部の後端が挿入される貫通路を有する、所定の厚みのガイドと、を備え、開弁時に、消火水によって押圧される前記弁体を、前記ガイドに規制されながら摺動して開弁させ、ヘッド連結口に消火水を流すことを特徴とするものである。
この発明は、以上の様に構成したので、感熱部とスプリンクラヘッドとを互いに分離し、任意の位置に配設することができる。そのため、感熱部は感熱に最適な位置に配設でき、又、スプリンクラヘッドは散水障害の発生しない適宜の位置に配設することができる。従って、火災発生時には感熱部が迅速に弁体を開放させ放水を開始させるとともに、スプリンクラヘッドから散水される消火水は設計通りの散水領域に散水される。そのため、従来例に比べ迅速、かつ、効果的な消火を行うことができる。
消火配管に閉鎖型スプリンクラヘッドを連結する。このヘッドは、放水口からの消火剤を分散せしめる散水部と、常時閉弁し該散水部への消火剤の供給を阻止する弁体と、該弁体を常時閉弁状態に支持し、火災発生時には感熱により開弁せしめる感熱部と、を備えている。
この弁体及び該弁体を支持する感熱部は、放水口から分離独立してその上流側に離間して設けられている。このように感熱部と放水口とを分離し、離間させたので、両者は互いに独立して自由な位置に配設できる。そのため、感熱部は熱感知に最適な場所、例えば、熱気流通路内に配設し、又、散水部は消火に最適な場所に配設することができる。
消火配管にスプリンクラヘッドを連結する場合、スプリンクラヘッド取付具を用いることができる。
このヘッド取付具は、一端に配管連結口を有し、他端に感熱部の取付口を有し、該両端間にヘッド連結口を形成した筒状の本体と、該他端側に挿着され、弁体の移動を案内するガイドと、該本体内に設けられ、前記両連結口間を遮断する弁体と、該感熱部取付口に設けられ、前記弁体を常時閉弁状態に支持し、火災発生時には感熱により開弁せしめる感熱部と、を備えている。
このヘッド取付具のヘッド連結口には、ヘッド連結管を介してスプリンクラヘッドが連結されるが、ヘッド連結口がスプリンクラヘッドの設計配置位置まで伸びている時には、前記ヘッド連結管は省略することができる。
ヘッド連結口に連結されるスプリンクラヘッドとして、開放型スプリンクラヘッドが用いられるが、閉鎖型スプリンクラヘッドを用いてもよい。
弁体として、弁部と弁棒部とを備えたピストン型弁体が用いられるが、必ずしもこのタイプの弁体に限定されるものではない。
感熱部の支持部材として、グラスバルブを用いるが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、可溶金属やバイメタルを用いてもよい。
この発明の実施例を添付図面により説明する。天井20の下面20a近傍に熱気流通路22が位置している。この熱気流通路22は火災時に発生する熱気流が通る通路であり、通常天井の下面20aより、例えば、10cm程度下方までに位置する。
この熱気流通路22に消火配管Kが配設されており、この消火配管Kには、スプリンクラヘッド取付具1及びヘッド連結管Eを介してスプリンクラヘッドFが連結されている。
スプリンクラヘッド取付具1は、筒状の本体Hを備えている。この本体Hの先端には消火配管Kに接続する配管連結口Aが形成され、後端には感熱部Dの取付口Jが形成され、又、両端の中央部にはヘッド連結口Bが突設され、該本体Hは全体としてT字形をなす。
本体H内には、弁体Cが配設されている。この弁体Cは、弁部3aと、該弁部3aの裏面側の弁棒部3bと、該弁部3aの表面側の突起部3cと、からなるピストン型弁体である。弁部3aの表面は円錐台状に形成され、その裏面は平面状に形成されている。又、弁3aの外径は、本体Hの内径と略等しく形成されている。
突起部3cには、弁部3aよりわずかに小径の皿ばね8と、該皿ばね8より小径の止め輪10と、が設けられている。この皿ばね8は、本体Hの弁座25に圧接され、両連結口A、B間の連通を遮断する。該止め輪10は、皿ばね8の脱落を防止するものであるが、必ずしも設ける必要はない。又、皿ばね8にテフロン(登録商標)コーテングをすることで、シール性を高めることができる。
弁棒部3bは円錐状に形成されているが、その後端部側は次第に細くなっている。この弁棒部3bの後端は弁体のガイド4の貫通路26に挿入されており、その後端面3fは、ボール9と面接触する様に半球状に形成されている。弁棒部3bの後端面3fを半球状に形成すると、ボール9の位置決めが容易となる。なお、弁棒部3bの長さは、必要に応じて適宜選択されるが、例えば、開弁時にその後端が止めねじ6に当接する様な長さが選ばれる。
より具体的に言えば、開弁時に後端が止めねじ6に当接するというよりは、むしろ弁部3aの裏面がガイド弁4の弁座面に当接するように、弁棒部3bの長さが決定され、こうすることで、開弁して放水する時、弁体Cによりその放水が損なわれることがない。
尚、本体H及び弁体Cの長さによってはボール9が不要になることもある。ボール9はスペーサとしての役割を果たし、これにより弁棒部3bのストロークをかせいでいる。
弁体Cのガイド4の貫通路26には、有底円筒状のグラスバルブ受5が挿着されている。このグラスバルブ受5の先端側は前記ボール9と面接触する様に半球状に形成され、又、その底部5aには、グラスバルブ7の挿着孔27が設けられている。
感熱部Dの感熱支持部材として、グラスバルブ7が用いられる。このグラスバルブ7は、ガラス管と、該ガラス管内に封入されたアルコールと、から構成されている。該グラスバルブ7の先端は、グラスバルブ受5の挿着孔27に挿入され、その後端は、フレーム2に螺着された止めねじ6により押圧されている。なお、感熱部Dにグラスバルブ7を使用することで、耐蝕性が向上する。
このフレーム2は、本体Hの他端の取出口Jに螺着され、かつ、円周方向に120゜づつ間隔をおいて配設された3本の支持部2aを備えている。この様に、取出口Jにいわゆるフレーム型スプリンクラヘッドの形状を有する感熱部を配設するのは、支持部2a間の開口が大きく、火災時にボール9やグラスバルブ受5が貫通路26から落下し易いからである。
ヘッド連結口Bは、本体Hの両端の中央部に形成されているが、その位置は必要に応じて適宜選択することができる。このヘッド連結口Bには、ヘッド連結管Eが接続されるが、この管Eの長さはこのヘッド連結管Eに設けたレジューサRの先端eがスプリンクラヘッドFの設計配置位置になる様に決められる。この設計配置位置はダクトG等による散水障害が発生せず、かつ、効率よく散水できる位置である。
レジューサRの先端には、開放型スプリンクラヘッドFが設けられている。このヘッドFはとして、例えば、過去において閉鎖型スプリンクラヘッドとして設置され、火災により開弁して開放型スプリンクラヘッドと同様な状態になったヘッドが用いられ、いわゆる使用済みの閉鎖型スプリンクラヘッドを開放型スプリンクラヘッドとして再利用することが可能である。このヘッドFは、消火剤を分散せしめる散水部28を備えている。この散水部28は、デフレクタ29と、該デフレクタの上面中央に設けられたコーン30と、から構成されている。尚、使用済みのスプリンクラヘッドではなく、最初から開放型スプリンクラヘッドを設けても良い。
次に、この実施例の作動について説明する。常時、即ち、火災監視時には、弁体Cは感熱部Dのグラスバルブ7により押圧され閉弁状態を維持するので、消火配管K内の消火水Wはスプリンクラヘッド取付具1内へ流入しない。
火災が発生すると、熱気流が天井下面20a近傍の熱気流通路22を通り、グラスバルブ7を加熱する。そうすると、グラスバルブ7のアルコールが膨張してガラス管を破壊させるので、弁体Cは消火水Wにより押圧され、ガイド4に規制されながら矢印A1方向に摺動して開弁するとともに、ボール9及びグラスバルブ受5は弁体Cに押されて貫通路26から落下する。
この時、ボール9は球形なので円滑に貫通路26内を移動して落下するとともに、弁体Cの弁部3aの裏面は、ガイド4の弁座面4aに当接し、弁棒部3bの後端は止めねじ6に当接し、図2の状態となる。
配管連結口Aから流入した消火水Wは、弁体Cによりヘッド連結口B方向に流れ方向を変えられながら流下し、ヘッド連結管Eを通り開放型スプリンクラヘッドFのコーン30、デフレクタ29に衝突し分散されながら図示しない消火領域に散水される。なお、この時、弁体Cにより取付口J側には水が流れないので、散水部28に十分に消火水Wを供給できる。又、弁部3aの表面は円錐台状に形成されているので、消火水Wの流れを円滑に下方向に変えることができる。
この時、開放型スプリンクラヘッドFはダクトGの下方の設計配置位置にあるので、散水障害が発生することはない。
この発明の実施例は上記に限定されるものではなく、例えば、次の様に構成してもよい。
(1)感熱部Dの感熱支持部材としてグラスバルブ7を用いる代わりに、可溶金属やバイメタル等を用いる。
(2)ヘッド連結管Eを用いる代わりに、ヘッド連結口Bを伸ばしてその先端をスプリンクラヘッドFの設計配置位置にする。
(3)弁体Cの皿ばね8、止め輪10を用いる代わりに、弁体の弁部3aの表面を直接弁座25に圧接できる様にする。
(4)開放型スプリンクラヘッドFを用いる代わりに、閉鎖型スプリンクラヘッドを用いる。この場合は、スプリンクラヘッド取付具1の弁体Cと図示しない閉鎖型スプリンクラヘッドの弁とが共に開かないと放水されないので、例えば、誤って閉鎖型スプリンクラヘッドに外力が加わり、該ヘッドが開弁しても、弁体Cは開放されない。そのため、誤作動による水損事故の発生を防止することができる。
(5)ヘッド連結口にフレーム型のスプリンクラヘッドの形状を有する感熱部を取り付ける代わりに、フラッシュ型のスプリンクラヘッドの形状を有する感熱部を取り付けても良い。
(6)スプリンクラヘッド取付具1の取付状態は限定されるものではなく、例えば、図1の状態を左に90度回転してグラスバルブ7だけを天井付近に設け、開弁時は弁体Cを横ではなく、上方向に動かすようにしても良い。このように設置すると、グラスバルブがどの方向からの熱気流も受け易くなるので、感度が高まる。
この発明は、以上の様に構成したので、感熱部とスプリンクラヘッドとを互いに分離し、任意の位置に配設することができる。そのため、感熱部は感熱に最適な位置に配設でき、又、スプリンクラヘッドは散水障害の発生しない適宜の位置に配設することができる。従って、火災発生時には感熱部が迅速に弁体を開放させ放水を開始させるとともに、スプリンクラヘッドから散水される消火水は設計通りの散水領域に散水される。そのため、従来例に比べ迅速、かつ、効果的な消火を行うことができる。
本発明の実施例を示す縦断面図で、閉弁状態を示す図である。 図1の他の状態を示す図で、開弁状態を示す縦断面図である。 スプリンクラヘッド取付具を介してスプリンクラヘッドを消火配管に取り付けた状態を示す正面図である。 消火装置の配設状態を示す正面図である。
符号の説明
1 スプリンクラヘッド取付具、 28 散水部、 A 配管連結口、
B ヘッド連結口、 C 弁体、 D 感熱部、 E ヘッド連結管、
F 開放型スプリンクラヘッド、 tt

Claims (4)

  1. 一端に消火配管に連結される配管連結口を有し、他端に取付口を有し、該両端間の中央部にヘッド連結口が突設され、筒状の本体からなるスプリンクラヘッド取付具において、
    前記本体内に設けられ、弁部と、該弁部の裏側の弁棒部とで構成され、前記両連結口間を遮断する弁体と、
    前記取付口に設けられ、前記弁体を常時閉弁状態に支持し、火災発生時には感熱により開弁せしめる感熱部と、
    前記本体の他端側に設けられ、前記弁体の弁棒部の後端が挿入される貫通路を有する、所定の厚みのガイドと、を備え、
    開弁時に、消火水によって押圧される前記弁体を、前記ガイドに規制されながら摺動して開弁させ、前記ヘッド連結口に消火水を流すことを特徴とするスプリンクラヘッド取付具。
  2. 前記ガイドは、感熱部を、取付口に螺着させることで、本体内に固定され、該ガイドの貫通路の長さは、弁体の弁棒部のほぼ半分の長さであって、開弁時において、前記弁棒部の先端側のほぼ半分が、前記ガイドの貫通路内に保持されることを特徴とする請求項1記載のスプリンクラヘッド取付具。
  3. 開弁して放水する時、前記弁部の裏面が前記ガイドの弁座面に当接するように、前記弁棒部の長さを決めたことを特徴とする請求項2記載のスプリンクラヘッド取付具。
  4. 天井の下面近傍に消火配管が配設され、該消火配管は、本体がT字形をなすスプリンクラヘッド取付具の一端に設けた配管連結口が連結され、該スプリンクラヘッド取付具のヘッド連結口を介してスプリンクラヘッドが連結される消火装置であって、
    前記スプリンクラヘッド取付具の他端側に設けた取付口に感熱部を設け、
    前記ヘッド連結口に接続されるヘッド連結管の長さは、該ヘッド連結管に設けたレジューサの先端がスプリンクラヘッドの設計配置位置になるように決められ、
    前記レジューサの先端には開放型スプリンクラヘッドが設けられ、
    前記スプリンクラヘッド取付具を、請求項1記載のスプリンクラヘッド取付具で構成したことを特徴とする消火装置。
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JP2013034964A (ja) * 2011-08-09 2013-02-21 Yamato Protec Co スプリンクラーヘッドのキャップのリサイクル方法
KR101426669B1 (ko) 2014-01-03 2014-08-06 박득재 스프링클러설비의 동파방지를 위한 연결장치
KR102057953B1 (ko) * 2012-03-05 2019-12-20 마리오프 코포레이션 오와이 물 분무 화재 진압 스프링클러
KR102364657B1 (ko) * 2021-06-23 2022-02-18 장가익 건축물의 배수파이프를 통한 소방용 화재 확산 방지장치

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